JP2017147431A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トレンチゲート構造を有する半導体装置を提供する。【解決手段】第1導電型の半導体基板と、半導体基板のおもて面側に形成され、半導体基板の不純物濃度よりも高濃度である第1導電型の蓄積層と、半導体基板のおもて面に形成されたトレンチ部とを備え、トレンチ部は、第1導電部と、第1導電部の下方であって、蓄積層の深さ方向における中心位置よりも下方に形成された第2導電部と、第1導電部の側面および第2導電部の周囲を覆う絶縁膜とを有し、トレンチ部は、絶縁膜が第1導電部と第2導電部との間を絶縁するスプリット構造、又は、絶縁膜が第1導電部の側面よりも第2導電部の側面に厚く形成された厚膜構造の少なくとも一方を有する半導体装置を提供する。【選択図】図2

Description

本発明は、半導体装置に関する。
従来、トレンチゲート構造を有する半導体装置において、トレンチゲート構造に挟まれたP型ベース層の下部にN型の高濃度不純物層を設けることが知られている(例えば、特許文献1および2参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
特許文献1 米国特許第8441046号明細書
特許文献2 特開2014−60362号公報
しかしながら、従来の半導体装置は、N型の高濃度不純物層がゲートコレクタ間にあるので、ターンオン時のCG間容量が過渡的に増加し、ゲート制御性が悪化する。そのため、ターンオン損失Eonが増加する場合がある。
本発明の第1の態様においては、第1導電型の半導体基板と、半導体基板のおもて面側に形成され、半導体基板の不純物濃度よりも高濃度である第1導電型の蓄積層と、半導体基板のおもて面に形成されたトレンチ部とを備える半導体装置を提供する。また、トレンチ部は、第1導電部と、第1導電部の下方であって、蓄積層の深さ方向における中心位置よりも下方に形成された第2導電部と、第1導電部の側面および第2導電部の周囲を覆う絶縁膜とを有してよい。トレンチ部は、絶縁膜が第1導電部と第2導電部との間を絶縁するスプリット構造、又は、絶縁膜が第1導電部の側面よりも第2導電部の側面に厚く形成された厚膜構造の少なくとも一方を有してよい。
第2導電部の下端は、蓄積層の下端よりも下方に形成されてよい。
第2導電部の上端は、蓄積層の下端よりも下方に形成されてよい。
第1導電部の下端は、蓄積層の下端よりも下方に形成されてよい。
トレンチ部のトレンチ幅は、メサ幅よりも大きくてよい。
メサ幅は、0.5μm以下であってよい。
蓄積層の不純物濃度は、1E16cm−3以上、1E18cm−3以下であってよい。
トレンチ部は、スプリット構造を有し、絶縁膜の膜厚は、第1導電部の側面および第2導電部の側面において同一であってよい。
トレンチ部は、スプリット構造を有し、絶縁膜の膜厚は、第1導電部の側面よりも第2導電部の側面の方が大きくてよい。
絶縁膜の膜厚は、第2導電部の側面において、0.05μm以上、0.2μm以下μmであってよい。
トレンチ部のトレンチ幅は、0.5μm以上、1.5μm以下であってよい。
トレンチ部の下端のトレンチ幅は、トレンチ部の上端のトレンチ幅よりも小さくてよい。
トレンチ部は、ゲートトレンチ部およびエミッタトレンチ部を有し、ゲートトレンチ部およびエミッタトレンチ部は、スプリット構造又は厚膜構造のうち同一の構造を有してよい。
トレンチ部は、ゲートトレンチ部およびエミッタトレンチ部を有し、ゲートトレンチ部は、スプリット構造および厚膜構造のいずれか一方を有し、エミッタトレンチ部は、スプリット構造又は厚膜構造のうち、ゲートトレンチ部の構造と異なる構造を有してよい。
半導体装置は、ゲート電極と、ゲート電極と、スプリット構造のゲートトレンチ部に形成された第1導電部とを電気的に接続するゲートコンタクト部と、エミッタ電極と、エミッタ電極と、スプリット構造のゲートトレンチ部に形成された第2導電部とを電気的に接続する複数のエミッタコンタクト部とを更に備えてよい。また、複数のエミッタコンタクト部は、平面視で、ゲートトレンチ部において、隣接する複数のエミッタコンタクト部の間にゲートコンタクト部を有するように配置されてよい。
ゲートトレンチ部は、ループ型構造又はI型構造を有し、複数のエミッタコンタクト部は、ゲートトレンチ部の長手方向の中心位置に形成されてよい。
半導体装置は、第2導電型のウェル領域を更に備え、複数のエミッタコンタクト部は、ウェル領域の上方に形成されてよい。
ゲートトレンチ部は、I型構造を有し、ゲートコンタクト部は、ゲートトレンチ部の両端に形成されてよい。
半導体装置は、ゲートトレンチ部に隣接して形成された第1導電型のエミッタ領域と、ゲートトレンチ部に隣接して形成され、エミッタ領域と交互に形成された第2導電型のコンタクト領域とを更に備えてよい。複数のエミッタコンタクト部は、コンタクト領域に対応して設けられてよい。
なお、上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
実施例1に係る半導体装置100の一例を示す平面図である。 実施例1に係る半導体装置100のa−a'断面の一例を示す。 実施例1に係る半導体装置100のb−b'断面の一例を示す。 実施例1に係る半導体装置100のc−c'断面の一例を示す。 比較例に係る半導体装置500の一例を示す平面図である。 比較例1に係る半導体装置500のd−d'断面の一例を示す。 比較例2に係る半導体装置500のd−d'断面の一例を示す。 実施例2に係る半導体装置100の一例を示す平面図である。 実施例2に係る半導体装置100のa−a'断面の一例を示す。 実施例2に係る半導体装置100のb−b'断面の一例を示す。 実施例3に係る半導体装置100の一例を示す平面図である。 実施例3に係る半導体装置100のa−a'断面の一例を示す。 実施例3に係る半導体装置100のb−b'断面の一例を示す。 実施例3に係る半導体装置100のc−c'断面の一例を示す。 実施例4に係る半導体装置100の一例を示す平面図である。 実施例4に係る半導体装置100のa−a'断面の一例を示す。 実施例4に係る半導体装置100のb−b'断面の一例を示す。 実施例4に係る半導体装置100のc−c'断面の一例を示す。 実施例5に係る半導体装置100の一例を示す平面図である。 実施例5に係る半導体装置100のa−a'断面の一例を示す。 実施例5に係る半導体装置100のb−b'断面の一例を示す。 実施例6に係る半導体装置100の一例を示す平面図である。 実施例6に係る半導体装置100のa−a'断面の一例を示す。 実施例6に係る半導体装置100のb−b'断面の一例を示す。 実施例6に係る半導体装置100のc−c'断面の一例を示す。 スプリット構造の具体的な構造の一例を示す。 半導体装置100におけるコンタクトホールの配置箇所の一例を示す。 半導体装置100におけるコンタクトホールの配置箇所の一例を示す。 順電圧Vfと動的損失との関係を示す。 オン電圧Vonと順電圧Vfの和と、動的損失との関係を示す。 メサ幅Wを変えた場合の空乏層49のシミュレーション結果を示す。 メサ幅Wを変えた場合の電子電流密度のシミュレーション結果を示す。 半導体装置100の静特性の一例を示す。 半導体装置100の静特性の一例を示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
[実施例1]
図1は、実施例1に係る半導体装置100の一例を示す平面図である。本例の半導体装置100は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等のトランジスタを含むトランジスタ部70、および、FWD(Free Wheel Diode)等のダイオードを含むダイオード部80を有する半導体チップである。図1においてはチップ端部周辺のチップ表面を示しており、他の領域を省略している。
また、図1においては半導体装置100における半導体基板の活性領域を示すが、半導体装置100は、活性領域を囲んでエッジ終端領域を有してよい。活性領域は、半導体装置100をオン状態に制御した場合に電流が流れる領域を指す。エッジ終端領域は、一例において、半導体基板のおもて面側の電界集中を緩和する。エッジ終端領域は、例えばガードリング、フィールドプレート、リサーフおよびこれらを組み合わせた構造を有する。
本例の半導体装置100は、チップのおもて面側において、ゲート電極50、エミッタ電極52、ゲートトレンチ部40、ダミートレンチ部30、エミッタトレンチ部60、ウェル領域17、エミッタ領域12、ベース領域14、コンタクト領域15、コンタクトホール54およびコンタクトホール55を有する。
ゲートトレンチ部40、ダミートレンチ部30、エミッタトレンチ部60、ウェル領域17、エミッタ領域12、ベース領域14およびコンタクト領域15は、半導体基板のおもて面側の内部に形成され、エミッタ電極52およびゲート電極50は、半導体基板のおもて面の上方に設けられる。エミッタ電極52およびゲート電極50と、半導体基板のおもて面との間には層間絶縁膜が形成されるが、図1では省略している。
コンタクトホール54,55、56,57は、半導体基板の上方に形成された層間絶縁膜を貫通して形成される。コンタクトホール54,55、56,57を形成する位置は特に本例に限られない。
エミッタ電極52は、ゲートトレンチ部40、ダミートレンチ部30、エミッタトレンチ部60、ウェル領域17、エミッタ領域12、ベース領域14およびコンタクト領域15の上方に形成される。エミッタ電極52は、コンタクトホール54,56,57を通って半導体基板と接触する。エミッタ電極52は、金属を含む材料で形成される。一例において、エミッタ電極52の少なくとも一部の領域はアルミで形成される。エミッタ電極52は、タングステンを含む材料で形成される領域を有してもよい。本例のエミッタ電極52は、トランジスタ部70およびダイオード部80にそれぞれ対応して設けられている。
ゲート電極50は、コンタクトホール55を通って半導体基板と接触する。但し、ゲート電極50は、ダミートレンチ部30およびエミッタトレンチ部60の上方には形成されない。ゲート電極50は、金属を含む材料で形成される。一例において、ゲート電極50の少なくとも一部の領域はアルミで形成される。ゲート電極50は、タングステンを含む材料で形成される領域を有してもよい。本例のゲート電極50は、トランジスタ部70およびダイオード部80にそれぞれ対応して設けられている。本例のゲート電極50は、エミッタ電極52と同一の材料で形成される。但し、ゲート電極50は、エミッタ電極52と異なる材料で形成されてもよい。
ダミートレンチ部30は、半導体基板のおもて面において予め定められた延伸方向に延伸して形成される。ダミートレンチ部30は、トランジスタ部70の領域において所定の配列方向に沿って、ゲートトレンチ部40と所定の間隔で1つ以上配列されている。本例におけるダミートレンチ部30は直線形状を有しており、配列方向とは垂直な方向に延伸して形成される。
ゲートトレンチ部40は、対向部41および突出部43を有する。対向部41は、ダミートレンチ部30と対向する範囲において、上述した延伸方向に延伸して形成される。つまり、対向部41は、ダミートレンチ部30と平行に形成される。突出部43は、対向部41から更に延伸して、ダミートレンチ部30と対向しない範囲に形成される。本例において、ダミートレンチ部30の両側に設けられた2つの対向部41が、1つの突出部43により接続される。突出部43の少なくとも一部は曲線形状を有してよい。
本例のゲートトレンチ部40およびダミートレンチ部30は、所定の配列方向において交互に配置される。また、各トレンチ部は一定の間隔で配置されてよい。但し、各トレンチの配置は上記の例に限定されない。2つのダミートレンチ部30の間に複数のゲートトレンチ部40が配置されてよい。また、それぞれのダミートレンチ部30の間に設けられるゲートトレンチ部40の数は一定でなくともよい。
コンタクトホール55は、突出部43を覆う絶縁層に形成される。コンタクトホール55は、突出部43において対向部41から最も離れた領域に対応して形成されてよい。本例の突出部43は、対向部41から最も離れた領域において、対向部41とは直交する方向に延伸する部分を有する。コンタクトホール55は、突出部43の当該部分に対応して形成されてよい。
エミッタトレンチ部60は、ダイオード部80の領域に設けられる。エミッタトレンチ部60は、ゲートトレンチ部40と同様の形状を有してよい。但し、エミッタトレンチ部60の延伸方向における長さは、ゲートトレンチ部40よりも短くてよい。本例のエミッタトレンチ部60の長さは、ダミートレンチ部30と同一である。
ウェル領域17は、ゲート電極50が設けられる側の半導体基板の端部から、所定の範囲で形成される。ダミートレンチ部30、エミッタトレンチ部60および対向部41の、ゲート電極50側の一部の領域はウェル領域17に形成される。突出部43は、全体がウェル領域17に形成されてよい。半導体基板は第1導電型を有し、ウェル領域17は半導体基板とは異なる第2導電型を有する。本例の半導体基板はN−型であり、ウェル領域17はP+型である。本例においては、第1導電型をN型として、第2導電型をP型として説明する。但し、第1導電型をP型として、第2導電型をN型としてもよい。
ベース領域14は、各トレンチ部に挟まれる領域に形成される。ベース領域14は、ウェル領域17よりも不純物濃度の低い第2導電型である。本例のベース領域14はP−型である。
コンタクト領域15は、ベース領域14のおもて面において、ベース領域14よりも不純物濃度の高い第2導電型の領域である。本例のコンタクト領域15はP+型である。エミッタ領域12は、トランジスタ部70において、コンタクト領域15のおもて面の一部に、半導体基板よりも不純物濃度が高い第1導電型の領域として選択的に形成される。本例のエミッタ領域12はN+型である。
コンタクト領域15およびエミッタ領域12のそれぞれは、隣接する一方のトレンチ部から、他方のトレンチ部まで形成される。トランジスタ部70の1以上のコンタクト領域15および1以上のエミッタ領域12は、各トレンチ部に挟まれる領域において、トレンチ部の延伸方向に沿って交互に露出するように形成される。
コンタクトホール54は、トランジスタ部70において、コンタクト領域15、エミッタ領域12およびダミートレンチ部30の各領域の上方に形成される。本例のコンタクトホール54は、エミッタ領域12とコンタクト領域15とにまたがって形成されている。コンタクトホール54は、エミッタ領域12のおもて面の全範囲を露出させるように形成されてよい。また、コンタクトホール54は、コンタクト領域15のおもて面の全範囲も露出させるように形成されてよい。但し、コンタクトホール54は、ベース領域14およびウェル領域17に対応する領域には形成されない。
また、コンタクトホール54は、ダイオード部80において、コンタクト領域15、ベース領域14およびエミッタトレンチ部60の各領域の上方に形成される。本例においてトランジスタ部70のコンタクトホール54と、ダイオード部80のコンタクトホール54とは、各トレンチ部の延伸方向において同一の長さを有する。
図2は、実施例1に係る半導体装置100のa−a'断面の一例を示す図である。本例の半導体装置100は、当該断面において、半導体基板10、エミッタ電極52およびコレクタ電極24を有する。エミッタ電極52は、半導体基板10のおもて面に形成される。エミッタ電極52は、エミッタ端子53と電気的に接続される。
コレクタ電極24は、半導体基板10の裏面に形成される。コレクタ電極24は、コレクタ端子と電気的に接続される。コレクタ電極24は、金属等の導電材料で形成される。また本明細書において、基板、層、領域等の各部材のエミッタ電極52側の面をおもて面、コレクタ電極24側の面を裏面または底部と称する。エミッタ電極52とコレクタ電極24とを結ぶ方向を深さ方向と称する。
半導体基板10は、シリコン基板であってよく、炭化シリコン基板、窒化物半導体基板等であってもよい。半導体基板10のおもて面側には、P−型のベース領域14が形成される。また、N+型のエミッタ領域12が、ベース領域14のおもて面側における一部の領域に選択的に形成される。また、半導体基板10は、N+型の蓄積層16、N−型のドリフト領域18、N−型のバッファ領域20、P+型のコレクタ領域22、および、N+型のカソード領域82を更に有する。
蓄積層16は、ベース領域14の裏面側に形成される。蓄積層16は、半導体基板10の不純物濃度よりも高濃度に形成される。より具体的には、蓄積層16の不純物濃度は、ドリフト領域18の不純物濃度よりも高い。一例において、蓄積層16の不純物濃度は、1E16cm−3以上、1E18cm−3以下である。例えば、蓄積層16は、半導体基板10のおもて面側からリン等のN型不純物を注入することにより形成される。なお、Eは10のべき乗を意味し、例えば1E16cm−3は1×1016cm−3を意味する。
また、蓄積層16は、隣接するトレンチ間に形成される。例えば、蓄積層16は、トランジスタ部70において、ダミートレンチ部30およびゲートトレンチ部40の間に形成される。蓄積層16は、ダミートレンチ部30およびゲートトレンチ部40の間の全領域を覆うように設けられてよい。蓄積層16を設けることにより、オン状態においてコレクタ領域22からドリフト領域18に注入された正孔のベース領域14への流れ込みが抑制されるので、エミッタ領域12からベース領域14への電子の注入促進効果が高まる。これにより、半導体装置100のオン電圧が低減される。
ドリフト領域18は、蓄積層16の裏面側に形成される。バッファ領域20は、ドリフト領域18の裏面側に形成される。バッファ領域20の不純物濃度は、ドリフト領域18の不純物濃度よりも高い。バッファ領域20は、ベース領域14の裏面側から広がる空乏層が、コレクタ領域22およびカソード領域82に到達することを防ぐフィールドストップ層として機能してよい。
コレクタ領域22は、トランジスタ部70の領域において、バッファ領域20の裏面側に形成される。カソード領域82は、ダイオード部80の領域において、バッファ領域20の裏面側に形成される。また、コレクタ領域22およびカソード領域82の裏面にはコレクタ電極24が設けられる。
半導体基板10のおもて面側には、1以上のゲートトレンチ部40、1以上のダミートレンチ部30、および、1以上のエミッタトレンチ部60が形成される。各トレンチ部は、半導体基板10のおもて面から、ベース領域14を貫通して、ドリフト領域18に到達する。本例においてゲートトレンチ部40およびダミートレンチ部30は、半導体基板10のおもて面から、エミッタ領域12、ベース領域14および蓄積層16を貫通して、ドリフト領域18に到達する。また、エミッタトレンチ部60は、半導体基板10のおもて面から、ベース領域14および蓄積層16を貫通して、ドリフト領域18に到達する。
ゲートトレンチ部40は、半導体基板10のおもて面側に形成された絶縁膜42、ゲート導電部44およびゲートスプリット部46を有する。即ち、本例のゲートトレンチ部40は、スプリット構造を有する。
ゲート導電部44は、ゲートトレンチ部40において、半導体基板10のおもて面側に形成される。ゲート導電部44は、少なくとも隣接するベース領域14と対向する領域を含む。それぞれのゲート導電部44は、ゲート端子51に電気的に接続される。本例では、図1に示したように突出部43においてゲート導電部44がゲート電極50と電気的に接続する。また、ゲート電極50がゲート端子51に電気的に接続する。ゲート端子51を介してゲート導電部44に所定の電圧が印加されると、ベース領域14のうちゲートトレンチ部40に接する界面の表層にチャネルが形成される。本例のゲート導電部44は、ポリシリコン等の導電材料で形成される。ゲート導電部44は、ゲートトレンチ部40における第1導電部の一例である。
ゲートスプリット部46は、ゲートトレンチ部40の下方において、ゲート導電部44と離間して設けられる。ゲートスプリット部46は、絶縁膜42によりゲート導電部44と絶縁されている。本例のゲートスプリット部46は、エミッタ電位に設定されている。ゲートスプリット部46は、ゲートトレンチ部40における第2導電部の一例である。なお、本明細書において、下方とは、半導体基板の深さ方向の裏面側を指す。例えば、半導体基板10において、ゲート電極50およびエミッタ電極52が形成されるおもて面側を上方と称し、コレクタ電極24が形成される裏面側を下方と称する。
絶縁膜42は、ゲート導電部44の側面およびゲートスプリット部46の周囲を覆うように形成される。即ち、絶縁膜42は、ゲート導電部44およびゲートスプリット部46と、半導体基板10とを絶縁する。本例の絶縁膜42は、ゲート導電部44の側面およびゲートスプリット部46の側面において、同一の膜厚を有する。絶縁膜42は、ゲートトレンチの内壁の半導体を酸化または窒化して形成されてよい。絶縁膜42は、ゲートトレンチ部40がスプリット構造を有する場合、ゲート導電部44とゲートスプリット部46との間を絶縁する。
ダミートレンチ部30は、半導体基板10のおもて面側に形成された絶縁膜32、ダミー導電部34およびダミースプリット部36を有する。即ち、本例のダミートレンチ部30は、ゲートトレンチ部40と同一のスプリット構造を有する。
ダミー導電部34は、ダミートレンチ部30において、半導体基板10のおもて面側に形成される。ダミー導電部34は、ゲート導電部44と同一の材料で形成されてよい。例えば、ダミー導電部34は、ポリシリコン等の導電材料で形成される。ダミー導電部34は、深さ方向においてゲート導電部44と同一の長さを有してよい。ダミー導電部34は、ダミートレンチ部30における第1導電部の一例である。
ダミースプリット部36は、ダミートレンチ部30の下方において、ダミー導電部34と離間して設けられる。ダミースプリット部36は、半導体基板10のおもて面の上方に形成されたエミッタ電極52の領域と同一の材料で形成されてよく、異なる材料で形成されてもよい。一例として、ダミースプリット部36はタングステンを含む材料で形成され、ダミースプリット部36以外のエミッタ電極52はタングステンを含まない材料で形成される。ダミースプリット部36をタングステンを含む材料で形成することにより、微細なダミートレンチの内部にもダミースプリット部36を容易に形成することができる。ダミースプリット部36は、ダミートレンチ部30における第2導電部の一例である。
絶縁膜32は、ダミー導電部34の側面およびダミースプリット部36の周囲を覆うように形成される。即ち、絶縁膜32は、ダミー導電部34およびダミースプリット部36と、半導体基板10とを絶縁する。本例の絶縁膜32は、ダミー導電部34の側面およびダミースプリット部36の側面において、同一の膜厚を有する。絶縁膜32は、ダミートレンチの内壁の半導体を酸化または窒化して形成されてよい。絶縁膜32は、ダミートレンチ部30がスプリット構造である場合、ダミー導電部34とダミースプリット部36との間を絶縁する。
ダイオード部80は、トランジスタ部70と隣接した領域に設けられる。ダイオード部80は、トランジスタ部70と同一層のベース領域14、蓄積層16、ドリフト領域18およびバッファ領域20を有する。ダイオード部80のバッファ領域20の裏面側にはカソード領域82が設けられる。また、ダイオード部80は、1以上のエミッタトレンチ部60を有する。但し、ダイオード部80には、エミッタ領域12が形成されない。
エミッタトレンチ部60は、ベース領域14のおもて面側からベース領域14および蓄積層16を貫通して、ドリフト領域18まで到達して形成される。それぞれのエミッタトレンチ部60は、絶縁膜62、エミッタ導電部64およびエミッタスプリット部66を備える。エミッタトレンチ部60のダミートレンチ部30と同一である。
エミッタ導電部64は、エミッタトレンチ部60において、半導体基板10のおもて面側に形成される。エミッタ導電部64は、エミッタ端子53に電気的に接続される。
エミッタスプリット部66は、エミッタトレンチ部60の下方において、ダミー導電部34と絶縁膜62により離間して設けられる。
絶縁膜62は、エミッタ導電部64の側面およびエミッタスプリット部66の周囲を覆うように形成される。また、絶縁膜62は、エミッタトレンチの内壁を覆って形成される。本例の絶縁膜62は、エミッタ導電部64の側面およびエミッタスプリット部66の側面において、同一の膜厚を有する。絶縁膜62は、エミッタトレンチ部60の内壁の半導体を酸化または窒化して形成されてよい。絶縁膜62は、エミッタトレンチ部60がスプリット構造である場合、エミッタ導電部64とエミッタスプリット部66との間を絶縁する。
図3は、実施例1に係る半導体装置100のb−b'断面の一例を示す図である。本例の半導体装置100は、当該断面において、半導体基板10、層間絶縁膜26、ゲート電極50、エミッタ電極52およびコレクタ電極24を有する。層間絶縁膜26は、ゲート電極50およびエミッタ電極52と、半導体基板10との間に形成される。層間絶縁膜26には、コンタクトホール54およびコンタクトホール55が形成される。
コンタクトホール55は、半導体基板10のおもて面において、ゲートトレンチ部40の少なくとも一部を露出させる。ゲート電極50は、コンタクトホール55および層間絶縁膜26の貫通孔を通過して、ゲートコンタクト部59と接続される。ゲートコンタクト部59は、ゲート導電部44と接続されている。
コンタクトホール56は、半導体基板10のおもて面において、ダミートレンチ部30の少なくとも一部を露出させる。エミッタ電極52は、コンタクトホール56および層間絶縁膜26の貫通孔を通過して、エミッタコンタクト部69と接続される。
ゲートコンタクト部59は、ゲート電極50とゲート導電部44とを電気的に接続する。ゲートコンタクト部59は、ゲート導電部44と同一の材料で形成されてよい。また、ゲートコンタクト部59は、ゲート導電部44と同一のプロセスにより形成されてよい。
エミッタコンタクト部69は、エミッタ電極52とダミースプリット部36とを電気的に接続する。エミッタコンタクト部69は、ダミースプリット部36と同一の材料で形成されてよい。エミッタコンタクト部69は、少なくともウェル領域17の上方に形成されている。これにより、半導体装置100は、ダミースプリット部36の近傍の電界集中を緩和できる。
図4は、実施例1に係る半導体装置100のc−c'断面の一例を示す図である。本例の半導体装置100は、当該断面において、半導体基板10、層間絶縁膜26、エミッタ電極52およびコレクタ電極24を有する。層間絶縁膜26は、エミッタ電極52と半導体基板10との間に形成される。層間絶縁膜26には、コンタクトホール56が形成される。
コンタクトホール56は、半導体基板10のおもて面において、ゲートトレンチ部40の少なくとも一部を露出させる。エミッタ電極52は、コンタクトホール56および層間絶縁膜26の貫通孔を通過して、エミッタコンタクト部69と接続される。
エミッタコンタクト部69は、エミッタ電極52とゲートスプリット部46とを電気的に接続する。エミッタコンタクト部69は、ゲートスプリット部46と同一の材料で形成されてよい。本例のエミッタコンタクト部69は、両端がゲートスプリット部46と接続されている。これにより、半導体装置100の面内において、ゲートスプリット部46の電位を均一に設定できる。また、本例のダミースプリット部36は、ウェル領域17に隣接して形成されている。これにより、半導体装置100は、ゲートスプリット部46の近傍の電界集中を緩和できる。
図5は、比較例に係る半導体装置500の平面図である。半導体装置500は、平面視において、半導体装置100とほぼ同様の構造を有している。同図において、図1のa−a'断面に対応する位置に、d−d'断面が規定されている。半導体装置500は、トランジスタ部570およびダイオード部580を備える。なお、半導体装置100と共通する符号で示される構成については、半導体装置100の場合と同様の機能を有してよい。なお、本明細書において、平面視とは、半導体基板10のおもて面側から裏面側を見た場合の視点を指す。
[比較例1]
図6は、比較例1に係る半導体装置500のd−d'断面の一例を示す。半導体装置500は、半導体基板510に形成されたダミートレンチ部530およびゲートトレンチ部540を備える。ダミートレンチ部530およびゲートトレンチ部540は、スプリット構造を有さない。よって、本例の半導体装置500は、スプリット構造を有さない点で実施例1に係る半導体装置100と異なる。なお、半導体装置100と共通する符号で示される構成については、半導体装置100の場合と同様の機能を有してよい。
ダミートレンチ部530は、絶縁膜532およびダミー導電部534を有する。ダミー導電部534は、半導体基板510のおもて面側から、蓄積層16よりも深い位置まで伸びる。ダミートレンチ部530は、エミッタ端子53に接続されている。絶縁膜532は、ダミー導電部534と半導体基板510との間を絶縁する。
ゲートトレンチ部540は、絶縁膜542およびゲート導電部544を有する。ゲート導電部544は、半導体基板510のおもて面側から、蓄積層16よりも深い位置まで伸びる。ゲートトレンチ部540は、ゲート端子51に接続されている。絶縁膜542は、ゲート導電部544と半導体基板510との間を絶縁する。
本例の半導体装置500は、トレンチ部同士の間隔を狭くしつつ、メサ領域にN+型の蓄積層16を形成することにより、IE効果を高めて、オン電圧を低減している。しかしながら、本例の半導体装置500は、蓄積層16が等価的にゲートとコレクタ間にあるため、ターンオン時にコンタクト・ゲート間容量(即ち、CG間容量)が過渡的に増加して、ゲート制御性が悪化する。これにより、半導体装置500は、ターンオンdi/dtが高くなり、同一のターンオンdi/dtで比較した場合に、ターンオン損失が増加する場合がある。
[比較例2]
図7は、比較例2に係る半導体装置500のd−d'断面の一例を示す。半導体装置500は、スプリット構造を有さないダミートレンチ部530およびゲートトレンチ部540を備える。本例の半導体装置500は、スプリット構造を有さない点で実施例1に係る半導体装置100と異なる。また、本例の半導体装置500は、ダミートレンチ部530およびゲートトレンチ部540のトレンチ深さが、比較例1に係る半導体装置500よりも深く形成されている点で異なる。
本例の半導体装置500は、比較例1に係る半導体装置500よりも、ダミートレンチ部530およびゲートトレンチ部540のトレンチ深さを深く形成することにより、IE効果を高めて、オン電圧を低減している。しかしながら、本例の半導体装置500は、比較例1に係る半導体装置500よりもトレンチ深さが深いために、CG間容量が大きく、さらにターンオン損失Eonが大きくなる。半導体装置500は、微細化してゲート密度が高くなると、飽和電流が高くなり、短絡耐量が弱くなる場合がある。
[実施例2]
図8は、実施例2に係る半導体装置100の一例を示す平面図である。図9は、実施例2に係る半導体装置100のa−a'断面の一例を示す。図10は、実施例2に係る半導体装置100のb−b'断面の一例を示す。本例の半導体装置100は、スプリット構造の替わりに、厚膜構造を有する点で実施例1に係る半導体装置100と異なる。
ダミートレンチ部30は、絶縁膜32、ダミー導電部34および厚膜導電部38を備える。ダミー導電部34は、第1導電部の一例である。厚膜導電部38は、第2導電部の一例である。
厚膜導電部38は、ダミートレンチ部30において、ダミー導電部34の下方に形成されている。また、本例の厚膜導電部38は、蓄積層16の深さ方向における中心位置よりも下方に形成されている。即ち、厚膜導電部38の少なくとも一部は、蓄積層16の深さ方向における中心位置よりも深い位置に形成されている。また、厚膜導電部38は、ダミー導電部34の幅よりも小さい幅を有する。厚膜導電部38は、ダミー導電部34と電気的に接続されている。厚膜導電部38は、ダミー導電部34と同一の材料で形成されてよい。また、厚膜導電部38は、ダミー導電部34と連続して、同一のプロセスにより形成されてよい。
絶縁膜32は、ダミー導電部34の側面および厚膜導電部38の周囲を覆う。絶縁膜32は、ダミートレンチ部30が厚膜構造である場合、ダミー導電部34の側面よりも厚膜導電部38の側面が厚くなるように形成される。また、絶縁膜32は、厚膜導電部38の底面において、厚膜導電部38の側面と同一の厚さで形成されてもよいし、異なる厚さで形成されてもよい。
ゲートトレンチ部40は、絶縁膜42、ゲート導電部44および厚膜導電部48を備える。ゲート導電部44は、第1導電部の一例である。厚膜導電部48は、第2導電部の一例である。本例のゲートトレンチ部40は、ダミートレンチ部30と同一の厚膜構造を有する。
厚膜導電部48は、ゲートトレンチ部40において、ゲート導電部44の下方に形成されている。また、本例の厚膜導電部48は、蓄積層16の深さ方向における中心位置よりも下方に形成されている。即ち、厚膜導電部48の少なくとも一部は、蓄積層16の深さ方向における中心位置よりも深い位置に形成されている。また、厚膜導電部48は、ゲート導電部44の幅よりも小さい幅を有する。厚膜導電部48は、ゲート導電部44と電気的に接続されている。厚膜導電部48は、ゲート導電部44と同一の材料で形成されてよい。また、厚膜導電部48は、ゲート導電部44と連続して、同一のプロセスにより形成されてよい。
絶縁膜42は、ゲート導電部44の側面および厚膜導電部48の周囲を覆う。絶縁膜42は、ゲートトレンチ部40が厚膜構造である場合、ゲート導電部44の側面よりも厚膜導電部48の側面が厚くなるように形成される。また、絶縁膜42は、厚膜導電部48の底面において、厚膜導電部48の側面と同一の厚さで形成されてもよいし、異なる厚さで形成されてもよい。
エミッタトレンチ部60は、絶縁膜62、エミッタ導電部64および厚膜導電部68を備える。このように、エミッタトレンチ部60は、ダミートレンチ部30およびゲートトレンチ部40と同様に厚膜構造を有してもよい。
半導体装置100は、厚膜構造を有することにより、CG間容量を低減することができる。半導体装置100は、厚膜構造を有する場合、トレンチ近傍において空乏化されにくくなる場合がある。また、半導体装置100は、第2導電部の近傍に高濃度のN+層である蓄積層16があるとさらに空乏化しにくくなる場合がある。しかしながら、本例の半導体装置100は、第2導電部が蓄積層16の深さ方向における中心位置よりも下方に形成されるので、厚膜構造を設けた場合であっても空乏化しやすい。
なお、本例のエミッタコンタクト部69は、エミッタ電極52とダミー導電部34とを電気的に接続している。但し、エミッタコンタクト部69を設けずに、エミッタ電極52とダミー導電部34とが直接接続されてもよい。
[実施例3]
図11は、実施例3に係る半導体装置100の一例を示す平面図である。図12は、実施例3に係る半導体装置100のa−a'断面の一例を示す。本例の半導体装置100は、スプリット構造と厚膜構造の両方を有する。
ダミートレンチ部30は、絶縁膜32、ダミー導電部34および厚膜導電部38を備える。また、ゲートトレンチ部40は、絶縁膜42、ゲート導電部44および厚膜導電部48を備える。即ち、本例の半導体装置100は、ダミートレンチ部30を厚膜構造とし、ゲートトレンチ部40をスプリット構造としている。半導体装置100は、スプリット構造および厚膜構造のうち少なくともいずれかの構造を有していればよい。
但し、半導体装置100は、スプリット構造および厚膜構造のいずれか一方を有するゲートトレンチ部40と、スプリット構造又は厚膜構造のうちゲートトレンチ部40の構造と異なる構造を有するダミートレンチ部30とを有してよい。一例において、半導体装置100は、ダミートレンチ部30をスプリット構造とし、ゲートトレンチ部40を厚膜構造とする。半導体装置100は、ダミートレンチ部30がスプリット構造を有する領域と、ダミートレンチ部30が厚膜構造を有する領域の2つの領域を形成してもよい。また、半導体装置100は、ゲートトレンチ部40についても同様に、ゲートトレンチ部40がスプリット構造を有する領域と、ゲートトレンチ部40が厚膜構造を有する領域の2つの領域を形成してもよい。エミッタトレンチ部60も同様にスプリット構造および厚膜構造の少なくとも一方を有していればよい。
図13は、実施例3に係る半導体装置100のb−b'断面の一例を示す。本例の半導体装置100のb−b'断面は、厚膜構造を有するダミートレンチ部30と、スプリット構造を有するゲートトレンチ部40とを示している。
図14は、実施例3に係る半導体装置100のc−c'断面の一例を示す。本例の半導体装置100のc−c'断面は、スプリット構造を有するゲートトレンチ部40を示している。半導体装置100のc−c'断面は、実施例1に係る半導体装置100のc−c'断面と基本的に同一の構造を有する。
図15は、実施例4に係る半導体装置100の一例を示す平面図である。図16は、実施例4に係る半導体装置100のa−a'断面の一例を示す。図17は、実施例4に係る半導体装置100のb−b'断面の一例を示す。図18は、実施例4に係る半導体装置100のc−c'断面の一例を示す。本例の半導体装置100は、トレンチ部の下端のトレンチ幅がトレンチ部の上端のトレンチ幅よりも小さい点で実施例1に係る半導体装置100と異なる。本例では、実施例1との相違点について主に説明する。
ダミートレンチ部30は、絶縁膜32、ダミー導電部34およびダミースプリット部36を備える。即ち、ダミートレンチ部30は、スプリット構造を有する。本例のダミートレンチ部30の下端のトレンチ幅は、ダミートレンチ部30の上端のトレンチ幅よりも小さい。例えば、ダミートレンチ部30のトレンチ幅は、ドリフト領域18において、ダミートレンチ部30の上端のトレンチ幅よりも小さくなる。一方、エミッタ領域12、ベース領域14および蓄積層16に対応する領域において、ダミートレンチ部30のトレンチ幅は等しい。
絶縁膜32の膜厚は一定に形成されているが、異なっていてもよい。例えば、ダミースプリット部36に接する絶縁膜32の厚さは、ダミー導電部34とベース領域14に接する絶縁膜32の厚さよりも厚い。また、ゲートスプリット部46に接する絶縁膜42の厚さは、ゲート導電部44とベース領域14に接する絶縁膜42の厚さよりも厚くてよい。
ゲートトレンチ部40は、絶縁膜42、ゲート導電部44およびゲートスプリット部46を備える。即ち、ゲートトレンチ部40は、スプリット構造を有する。本例のゲートトレンチ部40の下端のトレンチ幅は、ゲートトレンチ部40の上端のトレンチ幅よりも小さい。例えば、ゲートトレンチ部40のトレンチ幅は、ドリフト領域18において、ゲートトレンチ部40の上端のトレンチ幅よりも小さくなる。
一方、エミッタ領域12、ベース領域14および蓄積層16に対応する領域において、ゲートトレンチ部40のトレンチ幅は等しい。絶縁膜42の膜厚は一定に形成されているが、異なっていてもよい。
本例のダミートレンチ部30およびゲートトレンチ部40は、トレンチ下端のトレンチ幅を小さくすることにより、電流経路を大きくしている。これにより、半導体装置100は、オン電圧の上昇を抑制できる。また、ダミートレンチ部30およびゲートトレンチ部40は、エミッタ領域12、ベース領域14および蓄積層16においてチャネル幅を維持している。つまり、IE効果に寄与するチャネル近傍のメサ幅を維持しているので、本例の半導体装置100は、IE効果を高めて、オン電圧を低減している。
これに加えて、本例の半導体装置100は、実施例1の場合と同様に、スプリット構造を有することによる効果も奏する。即ち、本例の半導体装置100は、スプリット構造を有することにより、CG間容量を低減することにより、ゲート制御性が向上する。これにより、半導体装置100は、ターンオンdi/dtが低くなり、同一のターンオンdi/dtで比較した場合に、ターンオン損失を低減できる。
図19は、実施例5に係る半導体装置100の一例を示す平面図である。図20は、実施例5に係る半導体装置100のa−a'断面の一例を示す。図21は、実施例5に係る半導体装置100のb−b'断面の一例を示す。本例の半導体装置100は、トレンチ部の下端のトレンチ幅がトレンチ部の上端のトレンチ幅よりも小さい点で実施例2に係る半導体装置100と異なる。本例では、実施例2との相違点について主に説明する。
ダミートレンチ部30は、絶縁膜32、ダミー導電部34および厚膜導電部38を備える。即ち、ダミートレンチ部30は、厚膜構造を有する。本例のダミートレンチ部30の下端のトレンチ幅は、ダミートレンチ部30の上端のトレンチ幅よりも小さい。但し、絶縁膜32の膜厚は、ドリフト領域18において、ダミートレンチ部30の側面で厚くなる。つまり、本例の絶縁膜32は、ダミートレンチ部30のトレンチ下端においてトレンチ幅が小さくなっているものの、トレンチ上端よりもトレンチ下端において絶縁膜32の膜厚が厚くなっている。
ゲートトレンチ部40は、絶縁膜42、ゲート導電部44および厚膜導電部48を備える。即ち、ゲートトレンチ部40は、厚膜構造を有する。本例のゲートトレンチ部40の下端のトレンチ幅は、ゲートトレンチ部40の上端のトレンチ幅よりも小さい。
但し、絶縁膜42の膜厚は、ドリフト領域18において、ゲートトレンチ部40の側面で厚くなる。つまり、本例の絶縁膜42は、ゲートトレンチ部40のトレンチ下端においてトレンチ幅が小さくなっているものの、トレンチ上端よりもトレンチ下端において絶縁膜42の膜厚が厚くなっている。
本例のダミートレンチ部30およびゲートトレンチ部40は、トレンチ下端のトレンチ幅を小さくすることにより、電流経路を大きくしている。これにより、本例の半導体装置100は、オン電圧の上昇を抑制できる。
また、ダミートレンチ部30およびゲートトレンチ部40は、エミッタ領域12、ベース領域14および蓄積層16においてチャネル幅を維持している。つまり、IE効果に寄与するチャネル近傍のメサ幅を維持しているので、本例の半導体装置100は、IE効果を高めて、オン電圧を低減している。
これに加えて、本例の半導体装置100は、実施例2の場合と同様に、厚膜構造を有することによる効果も奏する。即ち、本例の半導体装置100は、厚膜構造を有するので、CG間容量を低減することにより、ゲート制御性を向上できる。
図22は、実施例6に係る半導体装置100の一例を示す平面図である。図23は、実施例6に係る半導体装置100のa−a'断面の一例を示す。図24は、実施例6に係る半導体装置100のb−b'断面の一例を示す。図25は、実施例6に係る半導体装置100のc−c'断面の一例を示す。
ダミートレンチ部30は、絶縁膜32、ダミー導電部34および厚膜導電部38を備える。また、ゲートトレンチ部40は、絶縁膜42、ゲート導電部44および厚膜導電部48を備える。即ち、本例の半導体装置100は、ダミートレンチ部30を厚膜構造とし、ゲートトレンチ部40をスプリット構造としている。半導体装置100は、スプリット構造および厚膜構造のうち少なくともいずれかの構造を有していればよい。
但し、半導体装置100は、スプリット構造および厚膜構造のいずれか一方を有するゲートトレンチ部40と、スプリット構造又は厚膜構造のうちゲートトレンチ部40の構造と異なる構造を有するダミートレンチ部30とを有してよい。一例において、半導体装置100は、ダミートレンチ部30をスプリット構造とし、ゲートトレンチ部40を厚膜構造とする。
半導体装置100は、ダミートレンチ部30がスプリット構造を有する領域と、ダミートレンチ部30が厚膜構造を有する領域の2つの領域を形成してもよい。また、半導体装置100は、ゲートトレンチ部40についても同様に、ゲートトレンチ部40がスプリット構造を有する領域と、ゲートトレンチ部40が厚膜構造を有する領域の2つの領域を形成してもよい。エミッタトレンチ部60も同様にスプリット構造および厚膜構造の少なくとも一方を有していればよい。
図26は、スプリット構造を有するトレンチ部の近傍を拡大した構造の一例を示す。同図は、ダミートレンチ部30およびゲートトレンチ部40の近傍の寸法を説明するために、一部の構造のみを抜き出して図示している。
半導体装置100は、一例において、メサ幅Wよりも大きなトレンチ幅Wを有する。本明細書において、トレンチ幅Wとは、ダミートレンチ部30の幅およびゲートトレンチ部40の幅を指す。本例のダミートレンチ部30およびゲートトレンチ部40は、互いに等しいトレンチ幅Wを有する。また、本明細書において、メサ幅Wとは、隣接するトレンチ部同士の間の半導体基板10の幅を指す。
例えば、本例の半導体装置100は、0.5μm以上、1.5μm以下のトレンチ幅Wと、0.5μm以下のメサ幅Wを有する。また、本例の半導体装置100は、2μm以上、8μm以下のトレンチ深さDを有する。トレンチ深さDとは、ダミートレンチ部30およびゲートトレンチ部40の深さ方向の長さである。そして、ダミースプリット部36の側面を覆う絶縁膜32の膜厚Wは、0.05μm以上、0.2μm以下であってよい。ゲートスプリット部46の側面を覆う絶縁膜42の膜厚Wも同様に0.05μm以上、0.2μm以下であってよい。
本例のダミートレンチ部30は、蓄積層16の位置に応じた深さのダミー導電部34およびダミースプリット部36を備える。一例において、ダミースプリット部36の下端は、蓄積層16の下端よりも下方に形成されている。ダミースプリット部36の上端は、蓄積層16の下端よりも下方に形成されてよい。また、ダミー導電部34の下端は、蓄積層16の下端よりも下方に形成されていることが好ましい。即ち、エミッタ端子53と接続されたダミースプリット部36の位置を深く形成することにより、フィールドプレートと同様の効果が生じ、耐圧が向上する。
また、本例のゲートトレンチ部40は、蓄積層16の位置に応じた深さのゲート導電部44およびゲートスプリット部46を備える。一例において、ゲートスプリット部46の下端は、蓄積層16の下端よりも下方に形成されている。ゲートスプリット部46の上端は、蓄積層16の下端よりも下方に形成されてよい。また、ゲート導電部44の下端は、蓄積層16の下端よりも下方に形成されていることが好ましい。即ち、エミッタ端子53と接続されたゲートスプリット部46の位置を深く形成することにより、フィールドプレートと同様の効果が生じ、耐圧が向上する。
ダミートレンチ部30およびゲートトレンチ部40は、それぞれスプリット構造と厚膜構造の両方を有する。即ち、ダミートレンチ部30は、ダミースプリット部36を有し、且つ、ダミー導電部34の側面よりもダミースプリット部36の側面の方が厚い絶縁膜32を有する。また、ゲートトレンチ部40は、ゲートスプリット部46を有し、且つ、ゲート導電部44の側面よりもゲートスプリット部46の方が厚い絶縁膜42を有する。このように、各トレンチ部は、スプリット構造と厚膜構造の両方の構造を有することもできる。
エミッタ深さDは、第2導電部の上端からトレンチ部の下端までの深さを示す。エミッタ深さDは、ダミートレンチ部30において、ダミースプリット部36の上端から、ダミートレンチ部30の下端までの深さで規定される。また、エミッタ深さDは、ゲートトレンチ部40において、ゲートスプリット部46の上端から、ゲートトレンチ部40の下端までの深さで規定される。エミッタ深さDは、トレンチ深さDの半分以下の大きさであることが好ましい。例えば、エミッタ深さDは、4μm以下の深さを有する。
図27は、半導体装置100におけるコンタクトホールの配置箇所の一例を示す。本例の半導体装置100は、ループ型のゲートトレンチ部40と、ゲートトレンチ部40内にI型のダミートレンチ部30が設けられる場合について示している。ループ型のゲートトレンチ部40とは、延伸する2つのゲートトレンチが端部で接続されることにより、O型の構造を有するものである。本例のゲートトレンチ部40は、スプリット構造を有する。
複数のコンタクトホール57は、平面視で、ゲートトレンチ部40の長手方向の中心位置にそれぞれ形成されている。ゲートトレンチ部40の長手方向は、本例においてゲートトレンチ部40の延伸方向に対応する。コンタクトホール57は、ゲートトレンチ部40において、エミッタ電極52とゲートスプリット部46とを接続するために形成されている。
コンタクトホール55aおよびコンタクトホール55bは、ゲートトレンチ部40の両端に設けられている。言い換えると、ゲートコンタクト部59がゲートトレンチ部40の両端に設けられている。ここで、ゲートトレンチ部40は、図4に示した通り、コンタクトホール57によって、ゲート導電部44の電気的な接続がエミッタコンタクト部69の両端で途切れる。つまり、コンタクトホール55aは、図中の一点鎖線で示された領域において、ゲートコンタクト部59を介してゲート導電部44とゲート電極50とを導通させる。一方、コンタクトホール55bは、図中の二点鎖線で示された領域において、ゲートコンタクト部59を介してゲート導電部44とゲート電極50とを導通させる。即ち、半導体装置100が複数のコンタクトホール57を有する場合、ゲートトレンチ部40上において、コンタクトホール57が連続して形成され、コンタクトホール57の間にゲート電極50と導通させるためのコンタクトホール55が形成されない場合、コンタクトホール57が連続する区間のゲート導電部44が孤立してしまう。
本例のコンタクトホール57は、複数のコンタクトホール57の間に少なくとも1つのコンタクトホール55が形成されるように配置される。言い換えると、複数のエミッタコンタクト部69は、平面視で、ゲートトレンチ部40において、隣接する複数のエミッタコンタクト部69の間にゲートコンタクト部59を有するように配置される。よって、エミッタコンタクト部69の両端でゲート導電部44が途切れた場合でも、ゲート導電部44が孤立されない。そのため、半導体装置100は、トランジスタ部70の面内において均一にゲート制御できる。また、コンタクトホール57は、ゲートトレンチ部40の長手方向の中心位置に形成されているので、ゲートの内部抵抗が低減される。
また、コンタクトホール57は、エミッタ領域12およびコンタクト領域15との関係において、コンタクト領域15と対応して設けられていることが好ましい。本明細書において、コンタクト領域15と対応して設けるとは、コンタクト領域15と対向して形成されるが、エミッタ領域12と対向して形成されていないことを指す。コンタクトホール57を設けた領域において、エミッタコンタクト部69が形成されるので、ゲート導電部44が途切れて、ゲート制御できない領域が生じる。つまり、コンタクトホール57をコンタクト領域15と対応して設けておけば、ゲート制御できない領域が生じない。
図28は、半導体装置100におけるコンタクトホールの配置箇所の一例を示す。本例の半導体装置100は、I型のゲートトレンチ部40を備える。また、本例のゲートトレンチ部40は、スプリット構造を有する。ゲートトレンチ部40には、2つのコンタクトホール55a,55bと1つのコンタクトホール57が形成されている。
コンタクトホール57は、平面視で、ゲートトレンチ部40の長手方向の中心位置にそれぞれ形成されている。コンタクトホール57は、ゲートトレンチ部40において、エミッタ電極52とゲートスプリット部46とを接続するために形成されている。
コンタクトホール55aおよびコンタクトホール55bは、ゲートトレンチ部40の両端に設けられている。コンタクトホール55aおよびコンタクトホール55bは、ゲート電極50とゲート導電部44とを接続するために形成されている。ここで、ゲートトレンチ部40は、図4に示した通り、コンタクトホール57によって、ゲート導電部44の電気的な接続がエミッタコンタクト部69の両端で途切れる。つまり、コンタクトホール55aは、図中の一点鎖線で示された領域において、ゲート導電部44とゲート電極50とを導通させる。一方、コンタクトホール55bは、図中の二点鎖線で示された領域において、ゲート導電部44とゲート電極50とを導通させる。即ち、半導体装置100がI型構造のゲートトレンチ部40を形成している場合、コンタクトホール57をゲートトレンチ部40の中心位置に設け、コンタクトホール55をゲートトレンチ部40の両端に形成することが好ましい。これにより、半導体装置100は、ゲートトレンチ部40の面内において、ゲート電位を均一に制御できる。また、コンタクトホール57は、ゲートトレンチ部40の長手方向の中心位置に形成されているので、ゲートの内部抵抗が低減される。
図29は、順電圧Vfと動的損失の関係を示す。より具体的には、順電圧Vf[V]と、ターンオン損失Eon[mJ]との関係が示されている。実施例1および2に係る半導体装置100は、比較例1および2に係る半導体装置500よりもターンオン損失Eon[mJ]が低減されている。これは、半導体装置100の第2導電部(即ち、ダミースプリット部36、厚膜導電部38、ゲートスプリット部46および厚膜導電部48のいずれか)が、蓄積層16の深さ方向における中心位置よりも下方に形成されているため、CG間容量を低減することにより、ターンオン損失Eonが低減されたことによる。
図30は、オン電圧Vonと順電圧Vfの和と、動的損失との関係を示す。より具体的には、オン電圧Vonと順電圧Vfの和[V]と、ターンオフ損失Eoffとターンオン損失Eonと逆回復損失Errとの和[mJ]との関係が示されている。実施例1および2に係る半導体装置100は、比較例1および2に係る半導体装置500よりもターンオフ損失Eoff[mJ]とターンオン損失Eon[mJ]と逆回復損失Err[mJ]との和が低減されている。これは、半導体装置100の第2導電部が、蓄積層16の深さ方向における中心位置よりも下方に形成されているため、CG間容量を低減することにより、ターンオン損失Eonが低減されたことによる。
図31は、メサ幅Wを変えた場合の空乏層49のシミュレーション結果を示す。同図の(a)〜(c)は、それぞれメサ幅Wを0.5μm、0.3μm、0.1μmに変化させ、トレンチ幅Wを0.5μm、0.7μm、0.9μmに変化させた場合に対応する。また、本例のシミュレーションは、ゲート・エミッタ間電圧Vge=15Vで、コレクタ・エミッタ間電圧Vce=20Vに設定されている。破線で示された領域は、ゲートトレンチ部40から広がる空乏層49を示している。本例のシミュレーション結果より、メサ幅Wが狭くなるにつれて、トレンチ間において空乏層49の占める割合が増えていることが分かる。また、図31(c)においては、隣接するゲートトレンチ部40からの空乏層49が接続され、空乏層49がピンチオフしていることが分かる。
図32は、メサ幅Wを変えた場合の電子電流密度のシミュレーション結果を示す。同図の(a)〜(c)は、それぞれメサ幅Wを0.5μm、0.3μm、0.1μmに変化させ、トレンチ幅Wを0.5μm、0.7μm、0.9μmに変化させた場合に対応する。また、本例のシミュレーションでは、ゲート・エミッタ間電圧Vge=15Vで、コレクタ・エミッタ間電圧Vce=20Vに設定されている。破線で囲まれた領域Aは、ゲートトレンチ部40付近の特に電子電流密度の高い領域を示しており、領域Bは、次に電子電流密度の高い領域を示している。本例のシミュレーション結果より、メサ幅Wが狭くなるにつれて、ゲートトレンチ部40の近傍の電子電流密度が低減していることが分かる。これは、図31に示したように、トレンチ間で空乏層49がピンチオフしていることに起因する。
図33は、半導体装置100の静特性の一例を示す。縦軸はコレクタ電流[A]を示し、横軸はコレクタ・エミッタ間電圧Vce[V]を示す。本例の破線および鎖線で示した各曲線221〜224は、メサ幅Wとトレンチ幅Wを変化させた場合の静特性の一例である。曲線221は、メサ幅Wを0.5μmとし、トレンチ幅Wを0.5μmとした場合である。曲線222は、メサ幅Wを0.3μmとし、トレンチ幅Wを0.7μmとした場合である。曲線223は、メサ幅Wを0.1μmとし、トレンチ幅Wを0.9μmとした場合である。実線で示した曲線224は、メサ幅Wを0.1μm、トレンチ幅Wを0.9μmとして、蓄積層16の不純物濃度を高くすることによりチャネル密度を大きくした場合に対応する。曲線221〜223に着目すると、メサ幅Wを小さくすることにより、飽和電流が減少していることが分かる。一方、曲線224は、メサ幅Wが0.1mmと微細化されているにもかかわらず、蓄積層16の不純物濃度を高くすることにより、飽和電流を大きくなることを示す。
図34は、半導体装置100の静特性の一例を示す。縦軸はコレクタ電流[A]を示し、横軸はコレクタ・エミッタ間電圧Vce[V]を示す。同図は、図33の破線の円で示された領域Cに対応する拡大図である。即ち、各曲線221〜224の条件は、図33の場合と同一である。同図より、曲線224で示される実施例は、曲線223で示される実施例よりも、定格電流領域におけるオン電圧Vonをおよそ0.1V低減している。このように、半導体装置100は、蓄積層16の不純物濃度を高くすることにより、チャネル密度を高くし、オン電圧Vonをさらに低減することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10・・・半導体基板、12・・・エミッタ領域、14・・・ベース領域、15・・・コンタクト領域、16・・・蓄積層、17・・・ウェル領域、18・・・ドリフト領域、20・・・バッファ領域、22・・・コレクタ領域、24・・・コレクタ電極、26・・・層間絶縁膜、30・・・ダミートレンチ部、32・・・絶縁膜、34・・・ダミー導電部、36・・・ダミースプリット部、38・・・厚膜導電部、40・・・ゲートトレンチ部、41・・・対向部、42・・・絶縁膜、43・・・突出部、44・・・ゲート導電部、46・・・ゲートスプリット部、48・・・厚膜導電部、49・・・空乏層、50・・・ゲート電極、51・・・ゲート端子、52・・・エミッタ電極、53・・・エミッタ端子、54・・・コンタクトホール、55・・・コンタクトホール、56・・・コンタクトホール、59・・・ゲートコンタクト部、60・・・エミッタトレンチ部、62・・・絶縁膜、64・・・エミッタ導電部、66・・・エミッタスプリット部、68・・・厚膜導電部、69・・・エミッタコンタクト部、70・・・トランジスタ部、80・・・ダイオード部、82・・・カソード領域、100・・・半導体装置、221・・・曲線、222・・・曲線、223・・・曲線、224・・・曲線、500・・・半導体装置、510・・・半導体基板、530・・・ダミートレンチ部、532・・・絶縁膜、534・・・ダミー導電部、540・・・ゲートトレンチ部、542・・・絶縁膜、544・・・ゲート導電部、570・・・トランジスタ部、580・・・ダイオード部

Claims (19)

  1. 第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板のおもて面側に形成され、前記半導体基板の不純物濃度よりも高濃度である第1導電型の蓄積層と、
    前記半導体基板のおもて面に形成されたトレンチ部と
    を備え、
    前記トレンチ部は、
    第1導電部と、
    前記第1導電部の下方であって、前記蓄積層の深さ方向における中心位置よりも下方に形成された第2導電部と、
    前記第1導電部の側面および前記第2導電部の周囲を覆う絶縁膜と
    を有し、
    前記トレンチ部は、前記絶縁膜が前記第1導電部と前記第2導電部との間を絶縁するスプリット構造、又は、前記絶縁膜が前記第1導電部の側面よりも前記第2導電部の側面に厚く形成された厚膜構造の少なくとも一方を有する
    半導体装置。
  2. 前記第2導電部の下端は、前記蓄積層の下端よりも下方に形成されている
    請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第2導電部の上端は、前記蓄積層の下端よりも下方に形成されている
    請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1導電部の下端は、前記蓄積層の下端よりも下方に形成されている
    請求項1から3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 前記トレンチ部のトレンチ幅は、メサ幅よりも大きい
    請求項1から4のいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. 前記メサ幅は、0.5μm以下である
    請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記蓄積層の不純物濃度は、1E16cm−3以上、1E18cm−3以下である
    請求項1から6のいずれか一項に記載の半導体装置。
  8. 前記トレンチ部は、前記スプリット構造を有し、
    前記絶縁膜の膜厚は、前記第1導電部の側面および前記第2導電部の側面において同一である
    請求項1から7のいずれか一項に記載に半導体装置。
  9. 前記トレンチ部は、前記スプリット構造を有し、
    前記絶縁膜の膜厚は、前記第1導電部の側面よりも前記第2導電部の側面の方が大きい
    請求項1から7のいずれか一項に記載の半導体装置。
  10. 前記絶縁膜の膜厚は、前記第2導電部の側面において、0.05μm以上、0.2μm以下μmである
    請求項1から9のいずれか一項に記載の半導体装置。
  11. 前記トレンチ部のトレンチ幅は、0.5μm以上、1.5μm以下である
    請求項1から10のいずれか一項に記載の半導体装置。
  12. 前記トレンチ部の下端のトレンチ幅は、前記トレンチ部の上端のトレンチ幅よりも小さい
    請求項1から11のいずれか一項に記載の半導体装置。
  13. 前記トレンチ部は、ゲートトレンチ部およびエミッタトレンチ部を有し、
    前記ゲートトレンチ部および前記エミッタトレンチ部は、前記スプリット構造又は前記厚膜構造のうち同一の構造を有する
    請求項1から12のいずれか一項に記載の半導体装置。
  14. 前記トレンチ部は、ゲートトレンチ部およびエミッタトレンチ部を有し、
    前記ゲートトレンチ部は、前記スプリット構造および前記厚膜構造のいずれか一方を有し、前記エミッタトレンチ部は、前記スプリット構造又は前記厚膜構造のうち、前記ゲートトレンチ部の構造と異なる構造を有する
    請求項1から12のいずれか一項に記載の半導体装置。
  15. ゲート電極と、
    前記ゲート電極と、前記スプリット構造の前記ゲートトレンチ部に形成された前記第1導電部とを電気的に接続するゲートコンタクト部と、
    エミッタ電極と、
    前記エミッタ電極と、前記スプリット構造の前記ゲートトレンチ部に形成された前記第2導電部とを電気的に接続する複数のエミッタコンタクト部と
    を更に備え、
    前記複数のエミッタコンタクト部は、平面視で、前記ゲートトレンチ部において、隣接する前記複数のエミッタコンタクト部の間に前記ゲートコンタクト部を有するように配置される
    請求項13又は14に記載の半導体装置。
  16. 前記ゲートトレンチ部は、ループ型構造又はI型構造を有し、
    前記複数のエミッタコンタクト部は、前記ゲートトレンチ部の長手方向の中心位置に形成される
    請求項15に記載の半導体装置。
  17. 第2導電型のウェル領域を更に備え、
    前記複数のエミッタコンタクト部は、前記ウェル領域の上方に形成されている
    請求項16に記載の半導体装置。
  18. 前記ゲートトレンチ部は、I型構造を有し、
    前記ゲートコンタクト部は、前記ゲートトレンチ部の両端に形成される
    請求項15から17のいずれか一項に記載の半導体装置。
  19. 前記ゲートトレンチ部に隣接して形成された第1導電型のエミッタ領域と、
    前記ゲートトレンチ部に隣接して形成され、前記エミッタ領域と交互に形成された第2導電型のコンタクト領域と
    を更に備え、
    前記複数のエミッタコンタクト部は、前記コンタクト領域に対応して設けられる
    請求項15から18のいずれか一項に記載の半導体装置。
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