JP6679892B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置に関する。
従来、IGBT等の半導体装置において、トレンチゲートおよびダミートレンチを用いる技術が知られている(例えば、特許文献1から3参照)。ダミートレンチを配置することで、ドリフト領域へのキャリア注入促進効果(IE効果)を高めてオン電圧を低減することができる。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1] 特開2002−353456号公報
[特許文献2] 特開2009−277792号公報
[特許文献3] 特開2011−165971号公報
トレンチゲートおよびダミートレンチをより深く形成することで、IE効果をより高くすることができる。しかしトレンチを深く形成すると、ゲートと裏面のコレクタとの距離が小さくなるので、コレクタゲート間容量が増大する。コレクタゲート間容量が増大すると、オン損失が増大してしまう。また、ゲート制御性も悪化する。
本発明の態様においては、半導体基板と、半導体基板の表面側に形成されたベース領域と、ベース領域の表面側からベース領域を貫通して形成されたゲートトレンチ部と、ベース領域の表面側からベース領域を貫通して形成され、ベース領域の裏面側に突出する部分が、ゲートトレンチ部がベース領域の裏面側に突出する部分よりも長いダミートレンチ部とを備える半導体装置を提供する。
なお、上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
第1実施例に係る半導体装置100の断面の一例を示す図である。 半導体装置100の表面の一部を示す図である。 第2実施例に係る半導体装置100の断面の一例を示す図である。 ゲートトレンチ部40の構造例を示す図である。 第3実施例に係る半導体装置100の断面の一例を示す図である。 第4実施例に係る半導体装置100の断面の一例を示す図である。 第5実施例に係る半導体装置100の断面の一例を示す図である。 第6実施例に係る半導体装置100の断面の一例を示す図である。 第1比較例に係る半導体装置200の構成例を示す図である。 第2比較例に係る半導体装置200の構成例を示す図である。 第1実施例、第2実施例、第1比較例および第2比較例のオン電圧Vonとターンオフ損失Eoffとの関係を示す図である。 第1実施例、第2実施例、第1比較例および第2比較例のオン電圧Vonとターンオン損失Eonとの関係を示す図である。 第1実施例、第2実施例、第1比較例および第2比較例の順方向電圧Vfと逆回復損失Errとの関係を示す図である。 第7実施例に係る半導体装置100の構成例を示す図である。 図14におけるb−b'断面を示す図である。 第8実施例に係る半導体装置100の構成例を示す図である。 裏面トレンチ部110、および、ダミートレンチ部30の枝部90の配置例を示す図である。 裏面トレンチ部110、および、ダミートレンチ部30の枝部90の他の配置例を示す図である。 第9実施例に係る半導体装置100の構成例を示す断面図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、第1実施例に係る半導体装置100の断面の一例を示す図である。半導体装置100は、基板の表面および裏面に電極が形成された縦型の半導体装置である。本例における半導体装置100は、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)を有する。本例の半導体装置100は、半導体基板10、コレクタ電極24、エミッタ電極28および絶縁層26を有する。
また、図1においては半導体装置100の活性領域を示すが、半導体装置100は、活性領域を囲んで耐圧構造部を有してよい。活性領域は、半導体装置100をオン状態に制御した場合に電流が流れる領域を指す。耐圧構造部は、半導体基板10の表面側の電界集中を緩和する。耐圧構造部は、例えばガードリング、フィールドプレート、リサーフおよびこれらを組み合わせた構造を有する。
エミッタ電極28は、半導体基板10の表面に形成される。エミッタ電極28は、エミッタ端子52と電気的に接続される。コレクタ電極24は、半導体基板10の裏面に形成される。コレクタ電極24は、コレクタ端子と電気的に接続される。エミッタ電極28およびコレクタ電極24は、金属等の導電材料で形成される。また本明細書において、基板、層、領域等の各部材のエミッタ電極28側の面を表面、コレクタ電極24側の面を裏面または底部と称する。
半導体基板10は、シリコン基板であってよく、炭化シリコン基板、窒化物半導体基板等であってもよい。半導体基板10の表面側には、第1導電型のベース領域14が形成される。また、第2導電型のエミッタ領域12が、ベース領域14の表面側における一部の領域に選択的に形成される。本例において第1導電型はP型であり、第2導電型はN型であるが、第1導電型がN型であり、第2導電型がP型であってもよい。
また、半導体基板10は、第2導電型の蓄積領域16、第2導電型のドリフト層18、第2導電型のバッファ層20、および、第1導電型のコレクタ層22を更に有する。蓄積領域16は、ベース領域14の裏面側に形成される。蓄積領域16の不純物濃度は、ドリフト層18の不純物濃度よりも高い。
ドリフト層18は、蓄積領域16の裏面側に形成される。バッファ層20は、ドリフト層18の裏面側に形成される。バッファ層20の不純物濃度は、ドリフト層18の不純物濃度よりも高い。バッファ層20は、ベース領域14の裏面側から広がる空乏層が、コレクタ層22に到達することを防ぐフィールドストップ層として機能してよい。コレクタ層22は、バッファ層20の裏面側に形成される。また、コレクタ層22の裏面にはコレクタ電極24が設けられる。
また、半導体基板10の表面側には、1または複数のゲートトレンチ部40および1または複数のダミートレンチ部30が形成される。ゲートトレンチ部40は、ベース領域14の表面側からベース領域14を貫通して形成される。本例のゲートトレンチ部40は、半導体基板10の表面から、エミッタ領域12、ベース領域14および蓄積領域16を貫通して、ドリフト層18に到達する。ゲートトレンチ部40は、半導体基板10の表面側に形成されたトレンチ、絶縁膜42および導電部44を有する。
絶縁膜42は、トレンチの内壁を覆って形成される。絶縁膜42は、トレンチの内壁の半導体を酸化または窒化して形成してよい。導電部44は、トレンチの内部において絶縁膜42よりも内側に形成される。つまり絶縁膜42は、導電部44と半導体基板10とを絶縁する。導電部44は、ポリシリコン等の導電材料で形成される。
導電部44は、少なくとも隣接するベース領域14と対向する領域を含む。それぞれの導電部44は、ゲート端子50に電気的に接続される。ゲート端子50を介して導電部44に所定の電圧が印加されると、ベース領域14のうちトレンチに接する界面の表層にチャネルが形成される。
ダミートレンチ部30は、ベース領域14の表面側からベース領域14を貫通して形成される。本例のダミートレンチ部30は、半導体基板10の表面から、エミッタ領域12、ベース領域14および蓄積領域16を貫通して、ドリフト層18に到達する。ダミートレンチ部30は、ゲートトレンチ部40と同様に、半導体基板10の表面側に形成されたトレンチ、絶縁膜32および導電部34を有する。絶縁層26は、各トレンチの導電部34および導電部44と、エミッタ電極28との間に形成される。ただし、導電部34とエミッタ電極28との間には、絶縁層26が形成されなくともよい。
本例においてゲートトレンチ部40およびダミートレンチ部30は、図1に示すように所定の配列方向において交互に配置される。また、各トレンチ部は一定の間隔で配置されてよい。ただし、各トレンチの配置は上記の例に限定されない。2つのダミートレンチ部30の間に複数のゲートトレンチ部40が配置されてよい。また、それぞれのダミートレンチ部30の間に設けられるゲートトレンチ部40の数は一定でなくともよい。
ダミートレンチ部30がベース領域14の裏面側に突出する部分は、ゲートトレンチ部40がベース領域14の裏面側に突出する部分よりも長い。つまり、ダミートレンチ部30とコレクタ電極24との距離は、ゲートトレンチ部40とコレクタ電極24との距離よりも短い。
ダミートレンチ部30がベース領域14の裏面側に突出する部分の長さは、ゲートトレンチ部40がベース領域14の裏面側に突出する部分の長さの2倍以上であってよく、3倍以上であってもよい。また、ダミートレンチ部30がベース領域14の裏面側に突出する部分の長さは、ゲートトレンチ部40がベース領域14の裏面側に突出する部分の長さの5倍以下であってよく、6倍以下であってもよい。
ダミートレンチ部30の開口部から底部までの長さは、5μm以上、10μm以下であってよい。ゲートトレンチ部40の開口部から底部までの長さは、2μm以上、6μm以下であってよい。ただし、ゲートトレンチ部40は、ダミートレンチ部30よりも短い。本例においてダミートレンチ部30の長さは8μm、ゲートトレンチ部40の長さは5μm、ベース領域14の裏面の深さは3.5μmである。
本例の半導体装置100によれば、ゲートトレンチ部40よりも長いダミートレンチ部30を設けることで、IE効果を高めることができる。このため、オン電圧を低減することができる。また、ゲートトレンチ部40とコレクタ電極24との距離を維持することができるので、コレクタゲート間容量を増大させずにIE効果を高めることができる。
また、蓄積領域16は、ダミートレンチ部30の底部よりもベース領域14側に形成される。蓄積領域16の底面が、ダミートレンチ部30の底部よりも基板表面側に配置されてよい。蓄積領域16は、隣接するトレンチ間に形成される。本例の蓄積領域16は、ダミートレンチ部30およびゲートトレンチ部40の間に形成される。蓄積領域16は、ダミートレンチ部30およびゲートトレンチ部40の間の全領域を覆うように設けられてよい。蓄積領域16を設けることで、IE効果を高めて、オン電圧を低減することができる。
ダミートレンチ部30の導電部34は、ゲートトレンチ部40の導電部44とは電気的に絶縁される。これにより、半導体基板10の単位面積あたりのゲート容量が低減される。ダミートレンチ部30の導電部34は、エミッタ端子52またはエミッタ電極28に電気的に接続されてよい。
それぞれのダミートレンチ部30の間隔は、4μm以下であってよい。また、各トレンチ部の間隔は、2μm以下であってよい。当該間隔は、トレンチの中心間の距離を指す。これにより、耐圧を維持しながらオン電圧を低減することができる。
また、ゲートトレンチ部40およびダミートレンチ部30は、同一層のベース領域14を貫通する。例えば、ベース領域14は、ゲートトレンチ部40が形成される部分の厚さと、ダミートレンチ部30が形成される部分の厚さが同一である。トレンチ部が形成されるベース領域14の部分とは、トレンチ部と隣接するベース領域14の部分を指してよい。つまり、ゲートトレンチ部40と接するベース領域14の部分の厚さと、ダミートレンチ部30と接するベース領域14の部分の厚さは同一であってよい。
また、半導体基板10の表面側において、ゲートトレンチ部40の開口幅Wgは、ダミートレンチ部30の開口幅Wdよりも小さい。ここで開口幅とは、開口が有する幅のうち最大の幅を指してよい。開口が円形状の場合、開口幅は円形状の直径を指す。このような構成により、同一の工程でゲートトレンチ部40およびダミートレンチ部30のトレンチを形成することができる。つまり、ダミートレンチ部30の開口幅Wdを大きくすることで、同一のエッチング工程でゲートトレンチ部40およびダミートレンチ部30のトレンチを形成した場合に、ダミートレンチ部30の長さをゲートトレンチ部40よりも長くすることができる。このため、長さの異なるゲートトレンチ部40およびダミートレンチ部30を容易に形成することができる。
図2は、半導体装置100の表面の一部を示す図である。ただし、半導体装置100の表面の構造は、図2の例に限定されない。図2においては、エミッタ電極28および絶縁層26を省略している。ゲートトレンチ部40およびダミートレンチ部30は、それぞれ所定の延伸方向に延伸して設けられる。また、ゲートトレンチ部40およびダミートレンチ部30は、所定の配列方向に沿って所定の間隔で配列される。
各トレンチ部に挟まれる領域には、ベース領域14が形成される。ベース領域14の表面には、P+型のコンタクト領域15が形成される。また、コンタクト領域15の表面の一部に、エミッタ領域12が選択的に形成される。コンタクト領域15およびエミッタ領域12のそれぞれは、隣接する一方のトレンチから、他方のトレンチまで形成される。コンタクト領域15およびエミッタ領域12は、各トレンチ部に挟まれる領域において、トレンチ部の延伸方向に沿って交互に露出するように形成される。
次に、第1実施例に係る半導体装置100の製造方法の一例を説明する。ただし、半導体装置100の製造方法は本例に限定されない。まず、ドリフト層18と同一の導電型(本例ではN−型として説明する)の半導体基板を準備する。次に、半導体基板の表面に所定のパターンのエッチングマスクを設け、ゲートトレンチ部40およびダミートレンチ部30用の複数のトレンチを形成する。
このとき、ゲートトレンチ部40を形成するためのマスク開口幅を、ダミートレンチ部30を形成するためのマスク開口幅よりも小さくする。トレンチを形成した後、トレンチの内壁に絶縁膜を形成する。そして、トレンチの内部に導電材料を充填する。
次に、半導体基板の表面側からP型不純物を注入して、1100度程度の温度で2時間程度の熱処理を行い、半導体基板表面全体に、トレンチよりも浅いP型ベース領域を形成する。次に、半導体基板の表面側からN型不純物を注入して、ベース領域より深く、トレンチよりも浅いN型蓄積領域を形成する。例えば、加速電圧2.8MeV、5.0×1012/cm程度でリンをイオン注入することで、N型蓄積領域を形成する。
次に、エミッタ領域12に対応する部分が開口したマスクを用いて、半導体基板の表面側からN型不純物を選択的に注入する。これにより、P型ベース領域の内部にN+型エミッタ領域を選択的に形成する。その後、半導体基板の表面側に各電極、層間絶縁膜等を適宜形成する。また、層間絶縁膜には、トレンチの長手方向に所定間隔でコンタクトホールを形成する。当該コンタクトホールにより、エミッタ電極とN+型エミッタ領域およびP型ベース領域を接続する。
次に、半導体基板の裏面側から例えば1.0×1014/cm程度でセレンをイオン注入した後、900度程度の温度で2時間程度の熱処理を行う。これにより、半導体基板の裏面側にN+型のバッファ層を形成する。残った半導体基板のN−型の領域がドリフト層になる。拡散係数の大きいセレンを用いることで、深い位置にバッファ層を形成できる。また、バッファ層を形成する前に、半導体基板を研磨して、厚みを調整してもよい。
セレンのイオン注入に代えて、プロトンを異なるドーズ量で複数回イオン注入することで、N+型バッファ層を形成してもおい。これにより、不純物濃度が基板表面側から基板裏面側に向けて不純物濃度が増加するバッファ層を形成できる。
次に、半導体基板の裏面側から例えば1.0×1013/cm以上、4.0×1013/cm以下のドーズ量でP型不純物をイオン注入する。これにより、半導体基板の裏面側に、バッファ層よりも薄いP+型コレクタ層を形成する。P型不純物のドーズ量が1.0×1013/cm未満の場合、コレクタ層とコレクタ電極とがオーミック接合できないので、好ましくない。そして、半導体基板の裏面側にコレクタ電極等を適宜形成する。
図3は、第2実施例に係る半導体装置100の断面の一例を示す図である。本例の半導体装置100は、第1実施例に係る半導体装置100の構成に対して、第2導電型の低濃度領域54を更に有する。また、蓄積領域16が設けられる位置が異なる。他の構成は、第1実施例に係る半導体装置100と同一であってよい。
本例の蓄積領域16は、ゲートトレンチ部40の底部よりも半導体装置100の裏面側に設けられ、且つ、ゲートトレンチ部40と離間して形成される。また、蓄積領域16は、ダミートレンチ部30の底部よりも半導体装置100の表面側に設けられる。本例において蓄積領域16は、隣接する一方のダミートレンチ部30から、他方のダミートレンチ部30まで形成される。蓄積領域16は、2つのダミートレンチ部30の間の全領域を覆うように設けられてよい。
蓄積領域16とゲートトレンチ部40の底部との距離は、例えば0.5μm以上、2μm以下程度である。当該距離は、1μm以下であってもよい。本例において、ダミートレンチ部30の長さは8μm、ゲートトレンチ部40の長さは2.8μm、蓄積領域16の裏面の深さは3.5μmである。本例の蓄積領域16は、半導体基板10の表面側から、例えば加速電圧6.0MeV、1.0×1013/cm程度でリンを注入することで形成できる。
低濃度領域54は、蓄積領域16と、ゲートトレンチ部40の底部との間に形成される。また、低濃度領域54は、蓄積領域16とベース領域14との間にも形成される。低濃度領域54は、蓄積領域16よりも不純物濃度が低い。
本例の半導体装置100によれば、ゲートトレンチ部40と蓄積領域16とが接していないので、半導体装置100のターンオン時に過渡的にコレクタゲート間容量が増加しない。このため、ターンオン時のdi/dtが増大しない。
図4は、ゲートトレンチ部40の構造例を示す図である。本例のゲートトレンチ部40は、第1絶縁膜42−1、第2絶縁膜42−2および導電部44を有する。第1絶縁膜42−1は、半導体基板10の表面側のトレンチ開口部分から、所定の深さまで形成される。第1絶縁膜42−1の長さは、ゲートトレンチ部40の長さの半分以上であってよい。第2絶縁膜42−2は、トレンチの底部から、第1絶縁膜42−1の底部まで形成される。
本例の第2絶縁膜42−2は、第1絶縁膜42−1よりも厚い。つまり、トレンチの底部に形成された絶縁膜42は、半導体基板10の表面におけるトレンチの開口部分に形成された絶縁膜42よりも厚い。第1絶縁膜42−1は、略一定の厚みを有してよい。
長いダミートレンチ部30に挟まれたゲートトレンチ部40の底部には電界が集中しやすい。本例のように、ゲートトレンチ部40の底部における絶縁膜42を厚くすることで、ゲートトレンチ部40の耐圧を維持することができる。
また、蓄積領域16の底部よりもトレンチの底部側に形成された絶縁膜42の少なくとも一部は、蓄積領域16の底部よりもトレンチの開口側に形成された絶縁膜42よりも厚くてよい。本例においては、第2絶縁膜42−2が、蓄積領域16の底部よりも、トレンチの底部側に形成される。
図5は、第3実施例に係る半導体装置100の断面の一例を示す図である。本例の半導体装置100は、第1実施例に係る半導体装置100の構成に対して、ダミートレンチ部30の形状が異なる。他の構成は、第1実施例に係る半導体装置100と同一であってよい。
本例におけるダミートレンチ部30は、半導体基板10の表面から延伸する表面側部分36と、表面側部分36よりもトレンチの底部側に設けられ、表面側部分36よりも幅の大きい底部側部分38とを有する。表面側部分36は、略一定の幅で形成されてよい。底部側部分38の最大幅は、表面側部分36の最大幅の1.5倍以上、3倍以下程度であってよい。
底部側部分38は、図5に示すように幅が連続的に変化する形状を有してよく、幅がステップ状に変化する形状を有してもよい。それぞれのダミートレンチ部30における底部側部分38は、互いに同一の深さ位置に設けられる。底部側部分38は、ゲートトレンチ部40の底部および蓄積領域16の底部のいずれよりも、半導体基板10の裏面側に形成される。
このような構成により、コレクタ層22から、ゲートトレンチ部40が形成されるメサ部分を狭窄することができる。このため、IE効果を更に高めることができる。本例のダミートレンチ部30の絶縁膜32は、表面側部分36および底部側部分38において均一な厚さを有してよい。
図6は、第4実施例に係る半導体装置100の断面の一例を示す図である。本例の半導体装置100は、第1から第3実施例のいずれかの実施例に係る半導体装置100の構成に対して、ダミートレンチ部30の絶縁膜32の厚みが異なる。他の構成は、第1実施例から第3実施例のいずれかの実施例に係る半導体装置100と同一であってよい。
本例においてダミートレンチ部30の底部に形成された絶縁膜32は、ゲートトレンチ部40の絶縁膜42よりも厚い。ダミートレンチ部30の底部に形成された絶縁膜32は、絶縁膜42の最小の厚みよりも厚くてよく、絶縁膜42の最大の厚みよりも厚くてよい。
ダミートレンチ部30は、ゲートトレンチ部40よりも半導体基板10の裏面側に突出しているので、底部に電界が集中しやすい。本例のダミートレンチ部30によれば、ダミートレンチ部30の底部の絶縁膜32が厚いので、耐圧を維持することができる。なお、ダミートレンチ部30の絶縁膜32の全体が、ゲートトレンチ部40の絶縁膜42よりも厚くてよい。ダミートレンチ部30の絶縁膜32は、均一な厚みを有してよい。
図7は、第5実施例に係る半導体装置100の断面の一例を示す図である。本例の半導体基板10は、トランジスタ部70およびダイオード部80を有する。トランジスタ部70は、第1から第4実施例のいずれかの実施例に係る半導体基板10と同一の構成を有する。
ダイオード部80は、トランジスタ部70と隣接した領域に設けられる。ダイオード部80は、トランジスタ部70と同一層のベース領域14、蓄積領域16、ドリフト層18およびバッファ層20を有する。ダイオード部80のバッファ層20の裏面側にはカソード層82が設けられる。また、ダイオード部80は、1以上のエミッタトレンチ部60を有する。また、ダイオード部80には、エミッタ領域12が形成されない。
エミッタトレンチ部60は、ベース領域14の表面側からベース領域14を貫通して、ドリフト層18まで到達して形成される。それぞれのエミッタトレンチ部60は、ゲートトレンチ部40と同様に、絶縁膜62および導電部64を有する。
本例におけるそれぞれのエミッタトレンチ部60は、ベース領域14の裏面側に突出する長さが同一である。それぞれのエミッタトレンチ部60は、ダミートレンチ部30と同一の長さを有してよい。
また、本例におけるトランジスタ部70におけるトレンチ部の間隔P1と、ダイオード部80におけるエミッタトレンチ部60の間隔P2とは同一である。図7に示すように、トランジスタ部70においてゲートトレンチ部40とダミートレンチ部30とが交互に配置されている場合、ゲートトレンチ部40とダミートレンチ部30との間隔P1と、エミッタトレンチ部60の間隔P2とが同一であってよい。また、エミッタトレンチ部60の絶縁膜62の厚さは、ゲートトレンチ部40における絶縁膜42の厚さと同一であってよい。
図8は、第6実施例に係る半導体装置100の断面の一例を示す図である。本例の半導体装置100は、エミッタトレンチ部60の長さが、第5実施例に係る半導体装置100のエミッタトレンチ部60の長さと異なる。他の構成は、第5実施例に係る半導体装置100と同一であってよい。
本例において、エミッタトレンチ部60は、ベース領域14の表面側からベース領域14を貫通して、ドリフト層18まで到達して形成される。ただし、ダイオード部80は、ベース領域14の裏面側に突出する長さが異なる複数のエミッタトレンチ部60を有する。
例えば、ダイオード部80における少なくとも一つのエミッタトレンチ部60がベース領域14の裏面側に突出する長さは、ゲートトレンチ部40がベース領域14の裏面側に突出する長さと同一である。また、エミッタトレンチ部60の他の少なくとも一つがベース領域14の裏面側に突出する長さは、ダミートレンチ部30がベース領域14の裏面側に突出する長さと同一である。ゲートトレンチ部40と同一の長さのエミッタトレンチ部60と、ダミートレンチ部30と同一の長さのエミッタトレンチ部60とは、交互に配置されてよい。
図9は、第1比較例に係る半導体装置200の構成例を示す図である。本例の半導体装置200は、図7または図8に示した半導体装置100の構成に対して、各トレンチ部の長さが異なる。第1比較例に係る半導体装置200のゲートトレンチ部240、ダミートレンチ部230およびエミッタトレンチ部260は、図7または図8に示した半導体装置100のゲートトレンチ部40と同一の長さを有する。第1比較例に係る半導体装置200は、各トレンチ部のトレンチ深さが浅いので、IE効果が低い。このため、オン電圧が高くなってしまう。
図10は、第2比較例に係る半導体装置200の構成例を示す図である。本例の半導体装置200は、図9に示した半導体装置200の構成に対して、各トレンチ部が長い。第2比較例に係る半導体装置200のゲートトレンチ部240、ダミートレンチ部230およびエミッタトレンチ部260は、図7または図8に示した半導体装置100のダミートレンチ部30と同一の長さを有する。第2比較例に係る半導体装置200は、各トレンチ部のトレンチ深さが深いので、IE効果を高くすることができる。このため、オン電圧を低くできる。しかし、ゲートトレンチ部240とコレクタ電極24との距離が小さくなるので、コレクタゲート間容量が増大してしまう。
図11は、第1実施例、第2実施例、第1比較例および第2比較例のオン電圧Vonとターンオフ損失Eoffとの関係を示す図である。第1比較例と第2比較例とを比べると、各トレンチ部を深くした第2比較例はVon−Eoff特性が大幅に改善していることがわかる。また、ダミートレンチ部30を深くした第1実施例および第2実施例も、第2比較例と同等程度にVon−Eoff特性が改善していることがわかる。
図12は、第1実施例、第2実施例、第1比較例および第2比較例のオン電圧Vonとターンオン損失Eonとの関係を示す図である。第1比較例と第2比較例とを比べると、ゲートトレンチ部240とコレクタ電極24との距離が小さい第2比較例は、コレクタゲート間容量が増大するので、ターンオン損失Eonが大幅に増大してしまう。
一方、第1実施例は、ゲートトレンチ部40を深くしないので、コレクタゲート間容量が増大せず、ターンオン損失Eonが増大しない。また、第2実施例は、ゲートトレンチ部40を深くしていないことに加え、蓄積領域16がゲートトレンチ部40の底部よりもコレクタ電極側に設けられる。このため、第2実施例は過渡的なコレクタゲート間容量の影響も低減され、Von−Eon特性が大幅に改善している。
つまり、第1実施例によれば、第1比較例に比べてVon−Eoff特性を改善しつつ、Von−Eon特性の劣化を防ぐことができる。また、第2実施例によれば、第1比較例に比べてVon−Eoff特性を改善し、更に、Von−Eon特性をも改善することができる。
図13は、第1実施例、第2実施例、第1比較例および第2比較例の順方向電圧Vfと逆回復損失Errとの関係を示す図である。第1比較例と第2比較例とを比べると、ゲートトレンチ部240とコレクタ電極24との距離が小さい第2比較例は、逆回復損失Errが大幅に増大してしまう。コレクタゲート間容量が増大して、ターンオン時のdi/dtが大きくなると、逆回復時のdi/dtも大きくなる。そして、逆回復時のdi/dtが大きくなると、逆回復時のピーク電流Irpが大きくなり、逆回復損失が大きくなる。
一方、第1実施例は、ゲートトレンチ部40を深くしないので、コレクタゲート間容量が増大せず、逆回復損失Errが増大しない。また、第2実施例は、ゲートトレンチ部40を深くしていないことに加え、蓄積領域16がゲートトレンチ部40の底部よりもコレクタ電極側に設けられる。このため、第2実施例は過渡的なコレクタゲート間容量の影響も低減され、Vf−Err特性が大幅に改善している。
つまり、第1実施例によれば、第1比較例に比べてVon−Eoff特性を改善しつつ、Vf−Err特性の劣化を防ぐことができる。また、第2実施例によれば、第1比較例に比べてVon−Eoff特性を改善し、更に、Vf−Err特性をも改善することができる。また、図12に示したように、第2実施例はVon−Eon特性も改善する。
図14は、第7実施例に係る半導体装置100の構成例を示す図である。図14においてはチップ端部周辺のチップ表面を示しており、他の領域を省略している。また、図14においては半導体装置100における半導体基板の活性領域を示すが、半導体装置100は、活性領域を囲んで耐圧構造部を有してよい。活性領域は、半導体装置100をオン状態に制御した場合に電流が流れる領域を指す。耐圧構造部は、半導体基板10の表面側の電界集中を緩和する。耐圧構造部は、例えばガードリング、フィールドプレート、リサーフおよびこれらを組み合わせた構造を有する。
本例の半導体装置100は、チップの表面側において、ゲート電極51、エミッタ電極28、ゲートトレンチ部40、ダミートレンチ部30、エミッタトレンチ部60、ウェル領域17、エミッタ領域12、ベース領域14、コンタクト領域15、コンタクトホール55、コンタクトホール57およびコンタクトホール59を有する。
ゲートトレンチ部40、ダミートレンチ部30、エミッタトレンチ部60、ウェル領域17、エミッタ領域12、ベース領域14およびコンタクト領域15は、半導体基板10の表面側の内部に形成され、エミッタ電極28およびゲート電極51は、半導体基板10の表面の上方に設けられる。
エミッタ電極28およびゲート電極51と、半導体基板の表面との間には絶縁層26が形成されるが、図14では省略している。コンタクトホール55、57および59は、当該層間絶縁膜を貫通して形成される。エミッタ電極28は、コンタクトホール57を通って半導体基板10と接触する。ゲート電極51は、コンタクトホール55を通って半導体基板10と接触する。
エミッタ電極28およびゲート電極51は、金属を含む材料で形成される。例えば、各電極の少なくとも一部の領域はアルミまたはアルミシリコン合金で形成される。各電極は、下層にチタンやチタン化合物等のバリアメタルを有してよく、アルミとバリアメタルの間にタングステンを埋め込んだプラグを含む材料で形成される領域を有してもよい。
1以上のゲートトレンチ部40および1以上のダミートレンチ部30は、トランジスタ部70の領域において所定の配列方向に沿って所定の間隔で配列される。ダミートレンチ部30は、半導体基板10の表面において予め定められた延伸方向に延伸して形成される。本例におけるダミートレンチ部30は直線形状を有しており、上述した配列方向とは垂直な方向に延伸して形成される。
ゲートトレンチ部40は、対向部41および突出部43を有する。対向部41は、ダミートレンチ部30と対向する範囲において、上述した延伸方向に延伸して形成される。つまり、対向部41は、ダミートレンチ部30と平行に形成される。突出部43は、対向部41から更に延伸して、ダミートレンチ部30と対向しない範囲に形成される。本例において、ダミートレンチ部30の両側に設けられた2つの対向部41が、1つの突出部43により接続される。突出部43の少なくとも一部は曲線形状を有してよい。ダミートレンチ部30の開口幅は、ゲートトレンチ部40の開口幅より広くてよい。
突出部43を覆う絶縁層に、コンタクトホール55が形成される。コンタクトホール55は、突出部43において対向部41から最も離れた領域に対応して形成されてよい。本例の突出部43は、対向部41から最も離れた領域において、対向部41とは直交する方向に延伸する部分を有する。コンタクトホール55は、突出部43の当該部分に対応して形成されてよい。
突出部43の当該部分は、2つの対向部41を突出部43で接続する接続部45であってよい。接続部45は、突出部43のうち、対向部41とは直交する方向に延伸する領域であって、且つ、トレンチの開口幅が最大となる部分を指してよい。コンタクトホール55の少なくとも一部は、接続部45に形成されてよい。ゲートトレンチ部40の接続部45の開口幅は、対向部41の開口幅より広くてよい。本例において、接続部45におけるトレンチ開口幅は、対向部41の延伸方向における幅を指す。また、対向部41におけるトレンチ開口幅は、対向部41の延伸方向と直交する方向における幅を指す。また、ゲートトレンチ部40の接続部45の開口幅は、ダミートレンチ部30の開口幅と同じでよい。
エミッタトレンチ部60は、ダイオード部80の領域に設けられる。エミッタトレンチ部60は、ゲートトレンチ部40と同様の形状を有してよい。ただし、エミッタトレンチ部60の延伸方向における長さは、ゲートトレンチ部40よりも短くてよく、長くてもよい。
ゲート電極51は、突出部43の一部を覆って形成される。ゲート電極51は、突出部43においてコンタクトホール55が設けられた部分を覆って形成される。本例のゲート電極51は、対向部41、ダミートレンチ部30およびエミッタトレンチ部60の上方には形成されない。
エミッタ電極28は、ゲートトレンチ部40、ダミートレンチ部30、エミッタトレンチ部60、ウェル領域17、エミッタ領域12、ベース領域14およびコンタクト領域15の上方に形成される。本例のエミッタ電極28は、ウェル領域17およびゲートトレンチ部40の一部を覆って形成される。
ウェル領域17は、ゲート電極51が設けられる側の半導体基板10の端部から、所定の範囲で形成される。ウェル領域17は、ベース領域14よりも半導体基板10の端部側に形成される。ウェル領域17の拡散深さは、ゲートトレンチ部40、ダミートレンチ部30、エミッタトレンチ部60の深さよりも深くてよい。ダミートレンチ部30、エミッタトレンチ部60および対向部41の、ゲート電極51側の一部の領域はウェル領域17に形成される。ダミートレンチ部30の延伸方向の端の底は、ウェル領域17に覆われていてよい。突出部43は、全体がウェル領域17に形成されてよい。
各トレンチ部に挟まれる領域には、ベース領域14が形成される。ベース領域14は、ウェル領域17よりも不純物濃度の低い第2導電型である。本例のベース領域14はP−型である。
ベース領域14の表面には、ベース領域14よりも不純物濃度の高い第2導電型のコンタクト領域15が形成される。本例のコンタクト領域15はP+型である。また、トランジスタ部70においては、コンタクト領域15の表面の一部に、半導体基板10よりも不純物濃度が高い第1導電型のエミッタ領域12が選択的に形成される。本例のエミッタ領域12はN+型である。
コンタクト領域15およびエミッタ領域12のそれぞれは、隣接する一方のトレンチ部から、他方のトレンチ部まで形成される。トランジスタ部70の1以上のコンタクト領域15および1以上のエミッタ領域12は、各トレンチ部に挟まれる領域において、トレンチ部の延伸方向に沿って交互に半導体基板10の表面に露出するように形成される。
トランジスタ部70において、コンタクトホール57は、コンタクト領域15およびエミッタ領域12の上方に形成される。コンタクトホール57は、コンタクト領域15およびエミッタ領域12の少なくとも一部の領域を露出させる。コンタクトホール57は、ベース領域14およびウェル領域17に対応する領域には形成されない。
また、ダイオード部80において、コンタクトホール57は、コンタクト領域15およびベース領域14の上方に形成される。ダイオード部80におけるコンタクトホール57は、コンタクト領域15およびベース領域14の少なくとも一部の領域を露出させる。本例のコンタクトホール57は、複数のベース領域14のうち、最もゲート電極51に近いベース領域14に対しては形成されない。本例においてトランジスタ部70のコンタクトホール57と、ダイオード部80のコンタクトホール57とは、各トレンチ部の延伸方向において同一の長さを有する。
本例のダミートレンチ部30は、枝部90を有する。枝部90は、ゲートトレンチ部40と平行に延伸する部分から、ゲートトレンチ部40に向かって突出して設けられる。本例の枝部90は、半導体基板10の表面において、ウェル領域17の端辺と平行な方向に延伸する。枝部90は、ダミートレンチ部30の他の部分と同一の深さを有する。枝部90は、ダミートレンチ部30の他の部分よりも深く形成されてもよい。
ダミートレンチ部30が枝部90を有することで、活性領域の正孔が、ウェル領域17に流れ出ることを抑制できる。このため、オン電圧を低減することができる。
枝部90は、エミッタ領域12と交互に形成された複数のコンタクト領域15のうち、最もウェル領域17に近いコンタクト領域15に形成されてよい。つまり枝部90は、活性領域の最も外側に形成されてよい。これにより、活性領域の正孔がウェル領域17に流れ出ることを効率よく抑制できる。
また、それぞれのダミートレンチ部30における枝部90は、同一の直線上に形成されることが好ましい。これにより、活性領域とウェル領域17とを分離する壁状のトレンチを形成できる。ただし枝部90は、隣接するゲートトレンチ部40とは接触しないように形成される。つまり、それぞれの枝部90は、同一の直線上で互いに離間して設けられる。
図15は、図14におけるb−b'断面を示す図である。ダミートレンチ部30の枝部90は、コンタクト領域15およびベース領域14を貫通して設けられる。枝部90は、コンタクト領域15とウェル領域17の間のベース領域14を貫通して設けられてもよい。枝部90は、コンタクトホール55の下方に形成されるゲートトレンチ部40と同一の深さまで形成されてよく、更に深くまで形成されてもよい。枝部90は、トレンチ内壁に形成された絶縁膜92、および、トレンチ内において絶縁膜92に囲まれた導電部94を有する。
また、枝部90は、ウェル領域17と同一の深さまで形成されてよく、ウェル領域17よりも深く形成されてもよい。この場合、コンタクトホール55の下方に形成されるゲートトレンチ部40も、ウェル領域17より深く形成されてよい。ベース領域14を貫通する枝部90を設けることで、ウェル領域17とベース領域14との境界における電界分布がなだらかになる。このため、活性領域において半導体基板10の裏面側からドリフト層18に注入される正孔が、ウェル領域17側に流れることを抑制できる。
図16は、第8実施例に係る半導体装置100の構成例を示す図である。本例の半導体装置100は、第7実施例に係る半導体装置100の構成に加え、半導体基板10の裏面側に形成された裏面トレンチ部110を更に備える。裏面トレンチ部110は、トレンチの内壁に形成された絶縁膜112およびトレンチ内部において絶縁膜112に囲まれた導電部114を有する。本例の裏面トレンチ部110は、半導体基板10の裏面からドリフト層18に達するように形成される。
深さ方向において、裏面トレンチ部110は、ダミートレンチ部30よりも長くてよい。一例として、ダミートレンチ部30の深さは10μm以下であり、裏面トレンチ部110の深さは100μm以上である。ただし、裏面トレンチ部110およびダミートレンチ部30の深さの和は、半導体基板10の厚みより小さい。つまり、裏面トレンチ部110の先端と、ダミートレンチ部30の先端は、深さ方向において離間している。裏面トレンチ部110を設けることで、活性領域からウェル領域17に正孔が流れることを更に抑制できる。
裏面トレンチ部110は、ダミートレンチ部30の枝部90と対向しない位置に設けられることが好ましい。これにより、半導体基板10の強度を維持することができる。裏面トレンチ部110は、ダミートレンチ部30の枝部90よりも、半導体基板10の中心側に設けられてよい。このような配置により、活性領域からウェル領域17に正孔が流れる経路を狭くできる。また、裏面トレンチ部110は、ダミートレンチ部30の枝部90よりも、半導体基板10の端部側に設けられてもよい。
図17は、裏面トレンチ部110、および、ダミートレンチ部30の枝部90の配置例を示す図である。図17は、半導体装置100の裏面の模式図を示す。図17においては、ダミートレンチ部30、裏面トレンチ部110およびウェル領域17以外の、ゲートトレンチ部40等の構成を省略している。また、ダミートレンチ部30は半導体基板10の表面側に形成されるが、図17においてはダミートレンチ部30を半導体基板10の裏面に投影した場合の位置を示している。
本例の裏面トレンチ部110は、半導体基板10の裏面において環状に形成される。裏面トレンチ部110が囲む領域には、ダミートレンチ部30、ゲートトレンチ部40およびエミッタトレンチ部60等が形成される。ただし、ダミートレンチ部30およびゲートトレンチ部40の一部は、裏面トレンチ部110の外側の領域に突出している。具体的には、ダミートレンチ部30の枝部90が、裏面トレンチ部110の外側に形成される。それぞれの枝部90は、裏面トレンチ部110の外側において、同一の直線上に、且つ、互いに離間して形成されている。このような構造により、裏面トレンチ部110が囲む活性領域から、ウェル領域17に正孔が流れることを抑制できる。
図18は、裏面トレンチ部110、および、ダミートレンチ部30の枝部90の他の配置例を示す図である。本例の裏面トレンチ部110は、半導体基板10の裏面において環状に形成される。裏面トレンチ部110が囲む領域には、ダミートレンチ部30、ゲートトレンチ部40およびエミッタトレンチ部60等が形成される。なお、本例においてはダミートレンチ部30の全体が、裏面トレンチ部110が囲む領域内に形成される。
それぞれの枝部90は、裏面トレンチ部110が囲む領域内において、同一の直線上に、且つ、互いに離間して形成されている。このような構造によっても、裏面トレンチ部110が囲む活性領域から、ウェル領域17に正孔が流れることを抑制できる。また、本例の構造によれば、裏面トレンチ部110とダミートレンチ部30とが交差しないので、半導体基板10の強度を維持することができる。
図19は、第9実施例に係る半導体装置100の構成例を示す断面図である。本例の半導体装置100は、図7に示した第5実施例に係る半導体装置100の構成に加え、裏面トレンチ部120を更に備える。裏面トレンチ部120の構造および大きさは、裏面トレンチ部110と同一であってよい。
裏面トレンチ部120は、トランジスタ部70およびダイオード部80を分離する位置に設けられる。このような構成により、トランジスタ部70およびダイオード部80の間で正孔が流れることを抑制できる。なお、図19に示す裏面トレンチ部120に加え、図16に示した裏面トレンチ部110が更に設けられていてもよい。
裏面トレンチ部120は、ダミートレンチ部30と対向しない位置に設けられることが好ましい。本例の裏面トレンチ部120は、複数のゲートトレンチ部40のうち、最もダイオード部80に近いゲートトレンチ部40と対向する位置に設けられる。裏面トレンチ部120は、トランジスタ部70を囲んで環状に形成されてよい。このような構成により、トランジスタ部70およびダイオード部80を分離しつつ、半導体基板10の強度を維持することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10・・・半導体基板、12・・・エミッタ領域、14・・・ベース領域、15・・・コンタクト領域、16・・・蓄積領域、18・・・ドリフト層、20・・・バッファ層、22・・・コレクタ層、24・・・コレクタ電極、26・・・絶縁層、28・・・エミッタ電極、30・・・ダミートレンチ部、32・・・絶縁膜、34・・・導電部、36・・・表面側部分、38・・・底部側部分、40・・・ゲートトレンチ部、41・・・対向部、42・・・絶縁膜、43・・・突出部、44・・・導電部、45・・・接続部、50・・・ゲート端子、52・・・エミッタ端子、54・・・低濃度領域、55、57、59・・・コンタクトホール、60・・・エミッタトレンチ部、62・・・絶縁膜、64・・・導電部、70・・・トランジスタ部、80・・・ダイオード部、82・・・カソード層、90・・・枝部、92・・・絶縁膜、94・・・導電部、100・・・半導体装置、110・・・裏面トレンチ部、112・・・絶縁膜、114・・・導電部、120・・・裏面トレンチ部、200・・・半導体装置、230・・・ダミートレンチ部、240・・・ゲートトレンチ部、260・・・エミッタトレンチ部

Claims (17)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板の表面側に形成されたベース領域と、
    前記ベース領域の表面側から前記ベース領域を貫通して形成されたゲートトレンチ部と、
    前記ベース領域の表面側から前記ベース領域を貫通して形成され、前記ベース領域の裏面側に突出する部分が、前記ゲートトレンチ部が前記ベース領域の裏面側に突出する部分よりも長いダミートレンチ部と
    前記ベース領域の表面側に設けられたエミッタ電極と
    前記半導体基板の表面側において、前記ベース領域よりも前記半導体基板の端部側に形成されたウェル領域と
    を備え、
    前記ダミートレンチ部が前記エミッタ電極に接続され、
    前記ゲートトレンチ部および前記ダミートレンチ部はそれぞれ、
    前記半導体基板の表面側に形成されたトレンチと、
    前記トレンチの内壁に形成された絶縁膜と、
    前記トレンチの内部において前記絶縁膜よりも内側に形成された導電部と
    を有し、
    前記ダミートレンチ部の前記導電部は、前記ダミートレンチ部の前記絶縁膜により、前記ベース領域と絶縁され、
    前記ダミートレンチ部が前記ベース領域の裏面側に突出する部分の長さは、前記ゲートトレンチ部が前記ベース領域の裏面側に突出する部分の長さの2倍以上であり、
    前記ゲートトレンチ部は、前記ウェル領域の深さ以上深く形成される
    半導体装置。
  2. 半導体基板と、
    前記半導体基板の表面側に形成されたベース領域と、
    前記ベース領域の表面側から前記ベース領域を貫通して形成されたゲートトレンチ部と、
    前記ベース領域の表面側から前記ベース領域を貫通して形成され、前記ベース領域の裏面側に突出する部分が、前記ゲートトレンチ部が前記ベース領域の裏面側に突出する部分よりも長いダミートレンチ部と
    前記ベース領域の表面側に設けられたエミッタ電極と
    を備え
    前記ダミートレンチ部が前記エミッタ電極に接続され、
    前記半導体基板は、
    前記ベース領域、前記ゲートトレンチ部および前記ダミートレンチ部が形成されるトランジスタ部と、
    前記ベース領域およびエミッタトレンチ部が形成されるダイオード部と
    を備え、
    前記エミッタトレンチ部は、前記ベース領域の表面側から前記ベース領域を貫通して形成され、
    前記ダイオード部は、前記ベース領域の裏面側に突出する長さが異なる複数の前記エミッタトレンチ部を有し、
    前記エミッタトレンチ部の少なくとも一つが前記ベース領域の裏面側に突出する長さは、前記ゲートトレンチ部が前記ベース領域の裏面側に突出する長さと同一であり、
    前記エミッタトレンチ部の他の少なくとも一つが前記ベース領域の裏面側に突出する長さは、前記ダミートレンチ部が前記ベース領域の裏面側に突出する長さと同一である
    半導体装置。
  3. 半導体基板と、
    前記半導体基板の表面側に形成されたベース領域と、
    前記ベース領域の表面側から前記ベース領域を貫通して形成されたゲートトレンチ部と、
    前記ベース領域の表面側から前記ベース領域を貫通して形成され、前記ベース領域の裏面側に突出する部分が、前記ゲートトレンチ部が前記ベース領域の裏面側に突出する部分よりも長いダミートレンチ部と、
    前記ベース領域の表面側に設けられたエミッタ電極と
    を備え、 前記半導体基板は、
    前記ベース領域、前記ゲートトレンチ部および前記ダミートレンチ部が形成されるトランジスタ部と、
    前記ベース領域およびエミッタトレンチ部が形成されるダイオード部と
    を備え、
    前記ダミートレンチ部が前記エミッタ電極に接続され、
    前記ゲートトレンチ部および前記ダミートレンチ部はそれぞれ、
    前記半導体基板の表面側に形成されたトレンチと、
    前記トレンチの内壁に形成された絶縁膜と、
    前記トレンチの内部において前記絶縁膜よりも内側に形成された導電部と
    を有し、
    前記ダミートレンチ部の前記導電部は、前記ダミートレンチ部の前記絶縁膜により、前記ベース領域と絶縁され、
    前記ダミートレンチ部が前記ベース領域の裏面側に突出する部分の長さは、前記ゲートトレンチ部が前記ベース領域の裏面側に突出する部分の長さの2倍以上であり、
    前記エミッタトレンチ部は、前記ベース領域の表面側から前記ベース領域を貫通して形成され、
    前記ダイオード部は、前記ベース領域の裏面側に突出する長さがそれぞれ同一の複数の前記エミッタトレンチ部を有する
    半導体装置。
  4. 前記エミッタトレンチ部どうしの間隔は、前記トランジスタ部におけるトレンチ部の間隔と同一である
    請求項に記載の半導体装置。
  5. 前記トランジスタ部において、前記半導体基板の裏面側に前記ベース領域とは導電型が同一であるコレクタ層と、
    前記ダイオード部において、前記半導体基板の裏面側に前記ベース領域とは導電型が異なるカソード層と
    を更に備え、
    前記コレクタ層および前記カソード層の境界の位置において、前記ゲートトレンチ部が配置される
    請求項からのいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. 前記コレクタ層および前記カソード層の境界の位置に最も近い前記エミッタトレンチ部が前記ベース領域の裏面側に突出する長さは、前記ダミートレンチ部が前記ベース領域の裏面側に突出する長さと同一である
    請求項に記載の半導体装置。
  7. 半導体基板と、
    前記半導体基板の表面側に形成されたベース領域と、
    前記ベース領域の表面側から前記ベース領域を貫通して形成されたゲートトレンチ部と、
    前記ベース領域の表面側から前記ベース領域を貫通して形成され、前記ベース領域の裏面側に突出する部分が、前記ゲートトレンチ部が前記ベース領域の裏面側に突出する部分よりも長いダミートレンチ部と
    前記ベース領域の表面側に設けられたエミッタ電極と
    を備え、
    前記ダミートレンチ部が前記エミッタ電極に接続され、
    前記半導体基板の表面側において、前記ベース領域よりも前記半導体基板の端部側に形成されたウェル領域を更に備え、
    前記ダミートレンチ部は、前記半導体基板の表面において前記ウェル領域の端辺と平行な方向に延伸する枝部を有する
    半導体装置。
  8. 前記半導体基板の表面側において、第1導電型のエミッタ領域と、第2導電型のコンタクト領域とが交互に形成され、
    前記枝部は、最も前記ウェル領域に近い前記コンタクト領域に形成される
    請求項に記載の半導体装置。
  9. 互いに分離した複数の前記ダミートレンチ部を備え、
    それぞれの前記ダミートレンチ部における前記枝部は、同一の直線上に形成される
    請求項に記載の半導体装置。
  10. 前記半導体基板の裏面側に形成された裏面トレンチ部を更に備える
    請求項からのいずれか一項に記載の半導体装置。
  11. 前記裏面トレンチ部は、前記ダミートレンチ部の前記枝部よりも、前記半導体基板の中心側に設けられる
    請求項10に記載の半導体装置。
  12. 前記裏面トレンチ部は、前記半導体基板の裏面において環状に形成される
    請求項10または11に記載の半導体装置。
  13. 前記裏面トレンチ部は、前記ダミートレンチ部の深さ以上深く形成される
    請求項10から12のいずれか一項に記載の半導体装置。
  14. 前記裏面トレンチ部は、前記ダミートレンチ部の前記枝部と対向しない位置に設けられる
    請求項10から13のいずれか一項に記載の半導体装置。
  15. 前記ダミートレンチ部の全体が、前記裏面トレンチ部が囲む領域内に形成される
    請求項10に記載の半導体装置。
  16. 前記半導体基板は、
    前記ベース領域、前記ゲートトレンチ部および前記ダミートレンチ部が形成されるトランジスタ部と、
    前記ベース領域およびエミッタトレンチ部が形成されるダイオード部と
    を備え、
    前記トランジスタ部において、前記半導体基板の裏面側に前記ベース領域とは導電型が同一であるコレクタ層と、
    前記ダイオード部において、前記半導体基板の裏面側に前記ベース領域とは導電型が異なるカソード層と
    を更に備え、
    前記裏面トレンチ部は、前記コレクタ層および前記カソード層の境界の位置に設けられる
    請求項10から15のいずれか一項に記載の半導体装置。
  17. 前記半導体基板の裏面に設けられたコレクタ電極を更に備える
    請求項1から16のいずれか一項に記載の半導体装置。
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