JP2017108018A - 開閉部材保持装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】開閉部材と固定部材との相対的な位置関係を簡易な構成で簡単に調整することのできる開閉部材保持装置、及びこれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】固定部材2に開閉可能に取り付けられる開閉部材4の閉状態を保持する開閉部材保持装置6は、磁石を備えた吸着部材61と、吸着部材61に磁力で吸着される被吸着部材62と、を有し、吸着部材61及び被吸着部材62のうち、一方が固定部材2に取り付けられ、他方が開閉部材4に取り付けられ、吸着部材61と被吸着部材62との吸着面Cは、開閉部材4の開閉方向Xと略直交する平面Pに対して傾斜しており、吸着部材61又は被吸着部材62の少なくとも一方は開閉部材4の開閉方向Xと交差する平面方向に移動させて位置の調整が可能である構成とされる。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁石の吸着力を利用して開閉扉などの開閉部材の閉状態を保持する開閉部材保持装置、及びこれを備えた複写機、プリンタ、印刷機などの画像形成装置に関するものである。
OA機器や家具などの多くは、開閉扉などの開閉部材を有する。例えば、OA機器では、ユーザやサービス担当者が機械内にアクセスできるように、正面の外装カバーが開閉可能な開閉扉とされることが多い。一般的に、このような開閉部材は、回動動作で開閉できるように一端部はヒンジ機構で回動可能に固定され、他端部には閉状態を保持できるように開閉部材保持装置が設けられる。
このような開閉部材保持装置としては、かぎ状の形状を有する回動可能なフックを固定部分に引っ掛けて閉状態を保持するフック式のラッチ機構が多く使用されている。しかし、フック式のラッチ機構は、頻繁に開閉する箇所ではその開閉操作が煩わしい。また、フック式のラッチ機構は、比較的大型の開閉部材では、設置場所に制約があったり、開閉部材の歪みなどで確実に閉状態を保持することが難しかったりするデメリットがある。また、フック式のラッチ機構は、開閉部材と、開閉部材が開閉可能に取り付けられる固定部材との、閉状態における位置のズレを調整することが困難であることが多い。
そこで、磁石の吸着力を利用して開閉部材の閉状態を保持する開閉部材保持装置がある。例えば、特許文献1は、OA機器の開閉扉などの閉状態を保持するマグネットキャッチを開示している。マグネットキャッチは、磁石を備えており、鉄板などの被吸着物を磁力により接触又は近接した状態に保持(ここでは、単に「吸着」ともいう。)する。マグネットキャッチを用いた開閉部材保持装置は、マグネットキャッチが被吸着物を磁力で吸着することにより、開閉部材と、開閉部材が開閉可能に取り付けられる固定部材と、を接触又は近接した状態(ここでは、単に「閉状態」ともいう。)に保持する。特に、特許文献1に記載のマグネットキャッチは、出っ張らせずに設置することができ、これが取り付けられたOA機器などの使用時に邪魔にならない構成とされている。
特開2003−13654号公報
ここで、開閉部材保持装置は、開閉部材と、開閉部材が開閉可能に取り付けられる固定部材と、の相対的なの位置関係(ここでは、単に「開閉部相対位置」ともいう。)のズレを簡単に調整できるようになっていることが望まれる。
つまり、比較的大型の開閉部材では、開閉部材の反りや歪み、取付位置の取付誤差などが生じることがある。これにより、閉状態において開閉部材と固定部材とが接触又は近接する部分の隙間や段差にズレが生じることがある。このような隙間や段差といった開閉部相対位置にズレが生じると、例えば開閉部材がOA機器の正面の外装カバーなどの比較的大型の開閉部材の場合などには、外観上品位が低下することとなる。そのため、上述のような磁石の吸着を利用して開閉部材の閉状態を保持する開閉部材保持装置は、開閉部相対位置を簡単に調整できるようになっていることが望まれる。
この点、特許文献1に記載されるマグネットキャッチは、これが取り付けられたOA機器などの使用時に邪魔にならないものではあるが、開閉部相対位置を簡単に調整することはできない。
したがって、本発明の目的は、開閉部材と固定部材との相対的な位置関係を簡易な構成で簡単に調整することのできる開閉部材保持装置、及びこれを備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る開閉部材保持装置及び画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、固定部材に開閉可能に取り付けられる開閉部材の閉状態を保持する開閉部材保持装置において、磁石を備えた吸着部材と、前記吸着部材に磁力で吸着される被吸着部材と、を有し、前記吸着部材及び前記被吸着部材のうち、一方が前記固定部材に取り付けられ、他方が前記開閉部材に取り付けられ、前記吸着部材と前記被吸着部材との吸着面は、前記開閉部材の開閉方向と略直交する平面に対して傾斜しており、前記吸着部材又は前記被吸着部材の少なくとも一方は前記開閉部材の開閉方向と交差する平面方向に移動させて位置の調整が可能であることを特徴とする開閉部材保持装置である。
本発明の他の態様によると、固定部材に開閉可能に取り付けられる開閉部材の閉状態を保持する開閉部材保持装置において、磁石を備えた吸着部材と、前記吸着部材に磁力で吸着される被吸着部材と、を有し、前記吸着部材及び前記被吸着部材のうち、一方が前記固定部材に取り付けられ、他方が前記開閉部材に取り付けられ、前記固定部材又は前記開閉部材の少なくとも一方における前記吸着部材又は前記被吸着部材が取り付けられる取付面は、前記吸着部材と前記被吸着部材との吸着面、及び前記開閉部材の開閉方向と略直交する平面のそれぞれに対して傾斜しており、前記取付面に取り付けられる前記吸着部材又は前記被吸着部材は前記取付面と略平行な平面方向に移動させて位置の調整が可能であることを特徴とする開閉部材保持装置が提供される。
本発明の他の態様によると、記録材に画像を形成して出力する画像形成装置において、上記本発明の開閉部材保持装置を有することを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明によれば、開閉部材と固定部材との相対的な位置関係を簡易な構成で簡単に調整することができる。
画像形成装置の外観斜視図である。 画像形成装置の上面図である。 開閉部材保持装置の近傍を示す画像形成装置の側面図である。 被吸着部材の正面図及び側面図である。 開閉部相対位置の調整方法を示す側面図である。 従来の開閉部材保持装置の固定方法を示す画像形成装置の側面図である。 開閉部材保持装置の他の例を示す画像形成装置の側面図である。 開閉部材保持装置の更に他の例を示す画像形成装置の斜視図である。
以下、本発明に係る開閉部材保持装置及び画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
[実施例1]
1.画像形成装置
本実施例では、本発明はOA機器の一例である画像形成装置に適用される。図1は、本実施例に係る画像形成装置1の外観斜視図である。
画像形成装置1は、プリンタ部1Aと、紙などの記録材を収容しこれをプリンタ部1Aに給送する記録材給送部1Bと、を有する。プリンタ部1Aは、例えば電子写真方式で記録材に画像を形成して出力する画像形成部(図示せず)を内部に有する。プリンタ部1Aは、内部の装置を保護するため、あるいは内部の装置の稼働音を外部に対して防音するために、外装カバー3で覆われている。
図1において、プリンタ部1Aは、上面、左側面、前面が現れた略立方体形状で模式的に示されている。ここでは、画像形成装置1について上下、前後、左右を言う場合、図2において指示する位置関係を言うものとする。なお、画像形成装置1は、通常、図1に示す上下方向が重力方向と略平行となるように配置されて用いられる。
本実施例では、外装カバー3は、主に合成樹脂の射出成型により形成されている。なお、外装カバー3は、合成樹脂以外の材料、例えば鉄などの金属で形成されていてもよい。本実施例では、外装カバー3は、プリンタ部1Aの記録材給送部1B側の側面(下面)を除くほぼ全ての外観面に設けられている。外装カバー3は、プリンタ部1Aの内部の装置が取り付けられる枠体(図示せず)に取り付けられている。なお、プリンタ部1Aと記録材給送部1Bとの少なくとも一部が共通の外装カバーで覆われていてもよい。上述の位置関係の指示に従って、外装カバー3のうちプリンタ部1Aの前面、左側面、右側面に設けられたものを、それぞれ「前カバー」、「左カバー」、「右カバー」ともいう。
外装カバー3の少なくとも一部は、プリンタ部1Aの内部へのアクセスを可能とするために、開閉可能とされている。そして、プリンタ部1Aのメンテナンスのため、あるいはプリンタ部1Aの内部でジャム(紙詰まり)が発生した場合に詰まった記録材を取り除くために、その開閉可能な外装カバー3の一部が操作者の操作により開閉されることとなる。
本実施例では、開閉可能な開閉部材として、外装カバー3のうち操作者によるアクセス頻度が最も高く、プリンタ部1Aの比較的広範囲を覆う前カバー4について本発明を適用した例を説明する。つまり、前カバー4は開閉可能な開閉部材の一例であり、画像形成装置1(特にプリンタ部1A)のうち前カバー4以外の部分(ここでは、「装置本体」ともいう。)2が固定部材の一例である。
本実施例では、前カバー4は、右側の端部に設けられたヒンジ機構5によって開閉可能に装置本体2に固定されている。ヒンジ機構5は、重力方向と略平行に延びる回動軸線の周りに前カバー4を回動させて、装置本体2の前面を開閉させる。また、前カバー4は、左側の端部に設けられた開閉部材保持装置としてのラッチ機構6によって、閉状態が保持される。装置本体2の内部にアクセスする際には、ラッチ機構6を解除し、前カバー4を手前に引いてヒンジ機構5を回動中心として回動させる。これにより、装置本体2の内部をアクセス可能なように開放することができる。したがって、カバーの取外しの煩わしさが無く、また取り外したカバーを置くなどのために大きなスペースを必要とすることも無い。
図2は、画像形成装置1の上面図である。前カバー4は、画像形成装置1において最もユーザに目の付き易い場所に設けられている。そのため、前カバー4とこれに隣接する他の外装カバー3(例えば左カバー11や右カバー12)との間の隙間や段差といった開閉部相対位置にズレがあると、画像形成装置1の美観が損なわれるなどの問題がある。そこで、本実施例では、詳しくは後述するように、前カバー4とこれに隣接する他の外装カバー3との間の開閉部相対位置を調整するための機構が、ラッチ機構6に設けられている。
このように、本実施例では、固定部材と開閉部材とは、開閉部材の一方向における一端部が回動可能に固定部材に固定されて開閉可能とされており、後述する吸着部材及び被吸着部材を備えた開閉部材保持装置は、該一方向における他端部側に取り付けられる。
2.ラッチ機構
本実施例では、前カバー4は、その右側の端部に設けられたヒンジ機構5の重力方向と略平行な回動支点軸を回動支点として、閉状態から手前方向に略水平方向に回動可能とされている。また、前カバー4は、その左側の端部に設けられた開閉部材保持装置としてのラッチ機構6によって、閉状態に保持されるようになっている。
本実施例では、ラッチ機構6は、磁石の吸着力を利用して前カバー4の閉状態を保持するものである。ラッチ機構6は、装置本体2側に設けられた吸着部材61と、前カバー4側に設けられた被吸着部材62と、を有して構成される。
吸着部材61は、磁石を備え、磁力で被吸着部材62を吸着して、前カバー4の閉状態を保持できるものであれば、任意の構成を有していてよい。本実施例では、吸着部材61として、一般的に「マグネットキャッチ」と呼ばれる、磁力により被吸着物を吸着する磁気固定具を用いる。マグネットキャッチは、一般的に、磁石(永久磁石)と、磁石の発生する磁力により磁化する材料(強磁性体)で形成されたヨークと、これらを収容するケースと、を有して構成される。ヨークは、磁石に接触して配置され、その一部がケースから突出させられていたり、あるいはケースに覆われていたりする。そして、ケースから突出したヨーク又はヨークが内側に配置されたケースとされる吸着部が、被吸着物を磁力により吸着する。マグネットキャッチは種々のタイプのものが市場で入手可能であり、本発明においては適宜任意のものを利用可能であるので、これ以上の詳しい説明は省略する。なお、吸着部材61は、磁石が直接又はホルダーを介して装置本体2に固定されたものであってもよい。本実施例では、吸着部材61は、吸着部61aを略前方に露出させるようにして、装置本体2の枠体に固定される。
被吸着部材62は、少なくとも吸着部材61によって吸着される被吸着部62aが、磁力で拘束され得る材料、つまり吸着部材61の発生する磁力により磁化する材料(強磁性体)で形成される。本実施例では、被吸着部材62は、全体が強磁性体、例えば鉄、フェライト系ステンレス鋼などで形成される。被吸着部材62は、前カバー4の閉状態で被吸着部62aが吸着部61aと対向する位置において、前カバー4に固定される。詳しくは後述するように、被吸着部材62は、上下方向に移動させて位置を調整することができるようにして前カバー4に固定される。
図3は、ラッチ機構6の近傍を左側から見た画像形成装置1の側面図である。ここで、吸着部材61が被吸着部材62を吸着する直前(又は解放直後)における装置本体2に対する前カバー4の移動方向を「開閉方向」という。本実施例では、前カバー4の開閉方向は、図中矢印Xで示すように画像形成装置1の前後方向と略平行である。上述のように、本実施例では、前カバー4は、ヒンジ機構5によって回動するが、上記吸着直前における装置本体2に対する前カバー4の移動方向は直線方向に近似できる。ヒンジ機構5が前カバー4の右側の端部以外の箇所、例えば下側の端部(前カバー4は水平方向と略平行な回動軸線の周りに回動)に設けられていても同様である。本実施例では、前カバー4の開閉方向と略直交する平面は、重力方向と略平行である。
図3に示すように、吸着部61aは、開閉方向Xと略直交する平面Pに対し約27°の角度を持って配置されている。特に、本実施例では、吸着部61aは、上記角度を持って上向きに配置されている。また、被吸着部62aは、吸着部61aと同様、開閉方向Xと略直交する平面Pに対し約27°の角度を持って配置されている。特に、本実施例では、被吸着部62aは、上記角度を持って下向きに配置されている。
3.開閉部相対位置の調整機構
図4は、前カバー4に設置された被吸着部材62をより詳しく示しており、図4(a)は後側から見た正面図、図4(b)は左側から見た側面図である。
前カバー4の閉状態における前カバー4とこれに隣接する外装カバー3(例えば左カバー11や右カバー12)との間の隙間や段差といった開閉部相対位置が適正でない場合、その調整を行うことが望まれる。開閉部相対位置が適正でない場合、上述のように画像形成装置1の外観が損なわれるだけではなく、画像形成装置1の内部の稼働音の漏れや、前カバー4の開閉により動作するインタロックスイッチの動作不良などの問題を引き起こすことが考えられる。そこで、本実施例では、ラッチ機構6は、前カバー4に設置される被吸着部材62の位置の調整を行うことで、前カバー4と装置本体2との間の開閉部相対位置を調整できるようになっている。特に、本実施例では、ラッチ機構6は、開閉方向Xにおける、前カバー4とこれに隣接する外装カバー3との間の開閉部相対位置を調整できるようになっている。
図4に示すように、被吸着部材62は、被吸着部62aと、被吸着部62aの左右両側に設けられたフランジ部62b、62bと、を有する。本実施例では、これら被吸着部62aとフランジ部62b、62bとは一体に形成されている。本実施例では、被吸着部62aは、上辺及び下辺が略水平な略矩形形状の平面とされている。被吸着部62aは、フランジ部62b、62bに対して突出し、上述のような角度を有するように形成されている。フランジ部62b、62bには、それぞれ図中矢印Zで示す上下方向に長い、互いに略平行な長穴形状のビス固定穴62c、62cが形成されている。被吸着部材62は、解除可能な固定具としての固定ビス63、63が、それぞれビス固定穴62c、62cに挿通され、前カバー4に設けられたネジ穴4b、4bに固定されることで、前カバー4の取付面4a上に固定される。
本実施例では、被吸着部材62が取り付けられる前カバー4の取付面4aは、重力方向と略平行であり、前カバー4の閉状態において開閉方向Xと略直交する平面と略平行である。そして、被吸着部材62は、上記長穴形状のビス固定穴62c、62cに沿って上下方向Zに移動させて、前カバー4上での位置を調整することが可能である。ビス固定穴62c、62cは、その長手方向のいずれの位置で固定ビス63、63が固定されても、被吸着部62aの少なくとも一部が吸着部61aの少なくとも一部と対向して、吸着部材61が被吸着部材62を吸着できるように形成されている。なお、本実施例では、被吸着部材62は、2点で固定されるが、これに限定されるものではなく、1点で固定されてもよいし、3点以上で固定されてもよい。
被吸着部材62は、取付時に位置を調整できるだけではなく、一度取り付けられた後にも位置を調整することができる。つまり、固定ビス63、63を緩め、被吸着部材62を上下方向Zに移動させる。そして、被吸着部材62を所望の位置に移動させた後に、再び固定ビス63、63を締め付けて、被吸着部材62を前カバー4上に固定する。
ここで、吸着部61a及び被吸着部62aは、前述したように、開閉方向Xと略直交する平面Pに対し約27°の角度が付けられている。したがって、吸着部材61と被吸着部材62との吸着面(本実施例では吸着部61aと被吸着部62aとの接触面)Cは、開閉方向Xと略直交する平面Pに対して約27°の角度を持って傾斜している。なお、吸着面Cは、吸着部61a、被吸着部62aがそれぞれ所定の面積を有する連続した平面状(所定の幅を有する線状や点状も含む。)である場合には、それらの接触部又は近接部(本実施例では接触部)が形成する平面である。吸着部61a、被吸着部62aの少なくとも一方が、複数の離間した平面、線、点などで構成されている場合であっても、吸着部61aと被吸着部62aとの接触部又は近接部をつないで形成される平面を吸着面Cとする。本実施例では、吸着部61a、被吸着部62aは、それぞれ連続した平面状であるものとする。
また、本実施例では、被吸着部材62が取り付けられる前カバー4の取付面4aは、前カバー4の閉状態において開閉方向Xと略直交する平面Pと略平行である。つまり、取付面4aは、吸着面Cに対して約27°の角度を持って傾斜している。そして、被吸着部材62は、その取付面4a上を上下方向に移動する。つまり、本実施例では、被吸着部材62は、開閉方向Xと略直交する平面方向に移動させて位置の調整が可能である。より詳細には、開閉方向Xと略直交する平面Pと、吸着面Cと、の交線(本実施例では略水平な図4中の被吸着部62aの下辺Lに相当)を仮定したとき、被吸着部材62は該交線と略直交する方向に移動可能である。なお、被吸着部材62は、該交線と交差する方向であれば、開閉方向Xと略直交する平面方向のいずいずれの方向に移動可能であってもよい。ただし、開閉部相対位置の調整量に対する被吸着部材62の移動量の設定のしやすさなどの観点から、被吸着部材62は、本実施例のように該交線と略直交する方向(本実施例では上下方向)に移動可能とすることが好ましい。
このような構成及び配置とされているため、図5に示すように、例えば被吸着部材62を上下方向Zに1mm移動させると、吸着部61a上のある点に対して、被吸着部62aは開閉方向Xに0.5mm進退する。つまり、吸着部材61の位置は固定されており、被吸着部材62の上下方向Zの位置にかかわらず被吸着部62aは吸着部61aに吸着されるので、被吸着部材62が取り付けられた前カバー4が開閉方向Xに0.5mm進退する。
例えば、前カバー4の閉状態において前カバー4と装置本体2(例えば左カバー11)との隙間が適正値よりも1mm小さかった場合を考える。この場合、被吸着部材62を下方向に2mm移動させる。すると、吸着部61a上のある点に対して、被吸着部62aは開閉方向Xに沿って装置本体2から離れる方向に1mm移動する。この状態で前カバー4を閉じると、前カバー4は、被吸着部材62の位置を調整する前の状態から1mm手前で固定される。そのため、前カバー4の閉状態における前カバー4と装置本体2との隙間を適正値にすることができる。前カバー4の閉状態において前カバー4と装置本体2との隙間が適正値よりも大きかった場合も同様であり、その場合は被吸着部材62を上方向に移動させればよい。
なお、本実施例では、隙間の調整量に対する被吸着部材62の移動量の比を1:2の関係とするように、吸着面Cの開閉方向Xに対する傾斜角度を約27°とした。しかし、吸着面Cの開閉方向Xに対する傾斜角度は、本実施例の角度に限定されるものではない。本実施例よりも細かく微調整したい場合には、この傾斜角度を本実施例よりも小さくすればよい。その場合、被吸着部材62の移動量に対し前カバー4の進退量の感度が小さくなるため、より細かな微調整が可能である。逆に、本実施例よりもラフな調整でよい場合には、この傾斜角度を本実施例よりも大きくすればよい。典型的には、この傾斜角度は5°以上45°以下程度が調整のしやすさなどの点から好適である。
4.固定方向
OA機器などの外装カバーの位置合わせが必要な場合としては、本実施例における前カバー4のように、開閉可能な外装カバーの開閉方向における、該開閉可能な外装カバーとその他の外装カバーとの間の隙間や段差を調整する場合が多い。例えば、本実施例と同様に、画像形成装置などの前カバーの開閉方向における隙間や段差を調整可能とする場合、一般的に次のような方法がとられる。つまり、例えば図6に示すように、マグネットキャッチ161を、図中矢印Wで示すように前カバー104の開閉方向Xと略同一方向に移動可能とする。そのために、マグネットキャッチ161は、装置本体102の外側面や内側面(図示の例では左側面)といった開口部の周辺部に、前カバー104の開閉方向Xと交差(図示の例では略直交)する方向から固定する。固定方法としては、繰り返し使用ができるビス163による固定方法を用いることが多い。そのため、上述のマグネットキャッチ161の位置の調整方向では、繰り返し開閉操作を行うとその衝撃によりビス163が緩んでしまうことがある。これはビスによる締結では、ビスの軸方向に対しては非常に強固に拘束できるが、軸に交差する方向の力に対してはビスの座面の摩擦力しか拘束力が働かないためである。つまり、開閉部相対位置は、一度調整した後には、開閉部材の開閉操作を繰り返しても簡単にズレないことが望まれる。例えばヒンジ機構で回動可能に固定された開閉部材は、ヒンジ機構が設けられる端部では開閉部相対位置のズレは発生しにくい。しかし、ヒンジ機構とは反対側の端部では、開閉部材の開閉時の衝撃が開閉部材の開閉方向に加わるため、開閉部材の開閉を繰り返すと開閉部相対位置にズレが生じやすい。そのため、磁石の吸着力を利用して開閉部材の閉状態を保持する開閉部材保持装置は、開閉部材の開閉操作を繰り返しても開閉部相対位置のズレが生じにくいことが望まれる。
これに対して、本実施例では、被吸着部材62の位置の調整方向は、前カバー4の開閉方向Xと略直交する方向である。つまり、固定ビス63の固定方向は、前カバー4の開閉方向Xと略同一方向である。したがって、前カバー4の開閉により固定ビス63に働く力は固定ビス63の軸方向であるため、前カバー4の開閉操作の繰り返しにより被吸着部材62の位置がズレることは抑制される。
なお、本実施例では、マグネットキャッチとされる吸着部材61は、吸着面Cと略直交する方向に沿って装置本体2の枠体に挿入されて、実質的に移動不可能に固定される。固定方法は、ビスによる固定、弾性変形可能な係合部による固定(スナップフィット)など任意の方法を採用することができる。したがって、吸着部材61は、前カバー4の開閉操作を繰り返してもその位置は実質的にズレることがない。
また、上述のような従来の調整方向とする場合、ビス163に工具がアクセスできるように、装置本体の102の外側面や内側面などの開口部の周辺部にマグネットキャッチを固定することになる。そのため、マグネットキャッチの取付場所にも制約がある。これに対し、本実施例の吸着部材61及び被吸着部材62の固定方向であれば、装置本体2の内側面や外側面などの開口部の周辺部に限らず任意の位置に配置することができるため、ラッチ機構6の配置の自由度が増す。
なお、本実施例における前カバー4のように比較的大きな開閉部材では、ヒンジ機構5とは反対側の端部における上端部と下端部とで、装置本体2との間の隙間を一定に保つことは比較的むずかしい。したがって、本実施例では、ラッチ機構6は前カバー4の左側の端部において上下方向の中央よりも上側に配置されているが、ラッチ機構6を前カバー4の左側の端部における上下方向の略中央に配置してもよい。これにより、前カバー4の上端部と下端部とでの隙間をより一定に保ちやすくなる。
また、本実施例では、吸着部材61と被吸着部材62とは、吸着部61aと被吸着部62aとがそれぞれ上向き、下向きになるように配置されている。つまり、本実施例では、吸着部材61と被吸着部材62とは、開閉方向Xと略直交する平面Pと、吸着面Cとの交線が水平方向と略平行なるように配置されている。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、吸着部材61と被吸着部材62とは、例えば吸着部61aと被吸着部62aとがそれぞれ右向き、左向き(上記交線が重力方向と略平行)となるように配置されていてもよい。当然、その配置と本実施例の配置との間(上記交線が重力方向及び水平方向と交差する方向となる配置)であってもよい。
以上のように、本実施例によれば、吸着部材61と被吸着部材62との吸着面Cが、開閉方向Xと略直交する平面Pに対して傾斜している。そして、被吸着部材62が開閉方向Xと交差する平面方向に移動させて位置の調整が可能である。特に、本実施例では、被吸着部材62は、開閉方向Xと略直交する平面方向に移動させて位置の調整が可能である。これにより、簡易な構成で、簡単に前カバー4と装置本体2との間の開閉部相対位置を調整することができる。また、本実施例では、位置を調整可能な被吸着部材62の固定方向(固定ビス63の締結方向)は、開閉方向と略同一方向である。これにより、前カバー4の開閉操作を繰り返しても被吸着部材62の位置のズレは発生しにくい。また、固定ビス63への工具のアクセスが比較的容易であり、被吸着部材62の位置の調整、固定を比較的容易に行うことができる。特に、本実施例では、位置を調整可能な被吸着部材62は、開閉可能(移動可能)な前カバー4側に設けられる。これにより、開閉部相対位置の調整は更に容易となる。また、本実施例のような吸着部材61及び被吸着部材62の固定方向の場合、ラッチ機構6を装置本体2の形状や構成による制約を受けずに配置することができる。
このように、本実施例によれば、開閉部材と固定部材との相対的な位置関係を簡易な構成で簡単に調整することができる。より詳細には、本実施例によれば、開閉部材と固定部材との相対的な位置関係を調整する機構の簡易化、調整操作の容易化、調整後の位置関係のズレの抑制、及び開閉部材保持装置の配置の自由度の向上を達成することができる。
[実施例2]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の開閉部材保持装置及び画像形成装置の基本的な構成は実施例1と同じである。したがって、実施例1のものと同一又は対応する機能、構成を有する要素については、同一符号を付して詳しい説明は省略する。
実施例1では、被吸着部材62が取り付けられる前カバー4の取付面4aは、開閉方向Xと略直交する平面と略平行であったが、取付面4aは開閉方向Xと略直交する平面Pに対して傾斜していてもよい。
例えば、図7(a)に示すように、取付面4aは、開閉方向Xと略直交する平面Pに対して、吸着面Cと同方向に異なる角度で傾斜していてよい。この場合、取付面4aは、実施例1と同様に、吸着面Cと略平行な平面に対して傾斜している。また、例えば、図7(b)に示すように、取付面4aは、吸着面Cと略平行となるように、開閉方向Xと略直交する平面Pに対して傾斜していてもよい。ただし、この場合には、吸着部材61と被吸着部材62とは、典型的には、被吸着部材62の固定位置にかかわらず被吸着部材62の位置の調整方向において略同一位置で吸着するようにする。吸着部61aと被吸着部62aとに互いに嵌合する凹凸形状を設けるなどすることで、吸着位置を略一定とすることができる。
このように、典型的には、取付面4aは、開閉方向Xと略直交する平面Pと吸着面Cとの交線と、開閉方向Xと略直交する平面Pと取付面4aとの交線と、を仮定したとき、これらの交線が略平行となるように傾斜していてよい。この場合、図中矢印Vで示すように、被吸着部材62は、開閉方向Xと略直交する平面Pに対し傾斜した取付面4a上を、該取付面4aと略平行な平面方向に移動させて位置を調整する。より詳細には、開閉方向Xと略直交する平面Pと吸着面Cとの交線を仮定したとき、被吸着部材62は、取付面4a上を該交線と交差する方向(典型的には略直交する方向)に移動させて位置を調整する。
一方、例えば、図7(c)に示すように、取付面4aが開閉方向Xと略直交する平面Pに対して傾斜している場合には、吸着面Cと、開閉方向Xと略直交する平面Pと、が略平行である構成も企図し得る。この場合も、被吸着部材62は、開閉方向Xと略直交する平面Pに対し傾斜した取付面4a上を、該取付面4aと略平行な平面方向に移動させて位置を調整する。これにより、吸着部61a上のある点に対する取付面4aの位置を調整することができ、吸着面Cが開閉方向Xと略直交する平面Pに対して傾斜している場合と同様の効果が得られる。つまり、取付面4aが吸着面C及び開閉方向Xと略直交する平面Pのそれぞれに対して傾斜しており、被吸着部材62が取付面4aと略平行な平面方向に移動させて位置の調整が可能な構成であってもよい。
例えば、前カバー4の開閉スペースが十分に確保できず、固定ビス63の固定部にアクセスする空間が十分に取れない場合などでも、取付面4aを傾斜させることで、比較的固定ビス63の固定部にアクセスしやすくなる。
[実施例3]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の開閉部材保持装置及び画像形成装置の基本的な構成は実施例1と同じである。したがって、実施例1のものと同一又は対応する機能、構成を有する要素については、同一符号を付して詳しい説明は省略する。
実施例1では、開閉部材保持装置6は1個のラッチ機構で構成されていたが、本実施例では、開閉部材保持装置6は少なくとも2個のラッチ機構で構成される。
図8は、本実施例の画像形成装置1の外観斜視図である。図8に示すように、本実施例では、画像形成装置1は、前カバー4の左側端部における上下方向の中央よりも上側、下側に、各1個のラッチ機構6A、6Bを有する。上側のラッチ機構6A、下側のラッチ機構6Bは、それぞれ実施例1におけるラッチ機構6と同様の構成とされる。ただし、本実施例では、上側のラッチ機構6Aと下側のラッチ機構6Bとで、吸着部材61と被吸着部材62との吸着面Cの配向が異なる。
本実施例では、上側のラッチ機構6A、下側のラッチ機構6Bは、それぞれ吸着面Cの開閉方向Xと略直交する平面Pに対する傾斜方向が、上下対称となるように設置されている。本実施例では、上側のラッチ機構6Aは、吸着部61aが上向き、被吸着部62aが下向きになり、吸着面Cの平面Pに対する傾斜角度が約27°となるように設置されている。また、下側のラッチ機構6Bは、吸着部61aが下向き、被吸着部62aが上向きになり、吸着面Cの平面Pに対する傾斜角度が約27°となるように設置されている。つまり、上側のラッチ機構6Aと下側のラッチ機構6Bとでは、吸着部材61と被吸着部材62との吸着面Cが、開閉方向Xと略直交する平面Pに対して互いに逆向きに傾斜している。このように、本実施例では、開閉部材の一方向において2組の吸着部材及び被吸着部材を有しており、各組の吸着部材と被吸着部材との吸着面は、開閉部材の開閉方向と略直交する平面に対して互いに逆方向に傾斜している。
本実施例における前カバー4のように比較的大きな開閉部材では、ヒンジ機構5とは反対側の端部における上端部と下端部とで、装置本体2との間の隙間を一定に保つことは比較的むずかしい。そのため、本実施例のように上端部、下端部の近傍にそれぞれラッチ機構6A、6Bを設けることで、上端部と下端部とで装置本体2との間の隙間を調整することができる。また、本実施例のような向きで上側のラッチ機構6Aと下側のラッチ機構6Bとを設けることにより、前カバー4を外部から強い力で押しても、上側のラッチ機構6Aと下側のラッチ機構6Bとで吸着面Cが互いに反対方向に移動しようとして打ち消し合う。そのため、前カバー4をより確実に保持することができる。
なお、実施例2で説明したように取付面4aが開閉方向Xと略直交する平面Pに対して傾斜している場合には、各組の吸着部材及び被吸着部材における取付面4aを、開閉方向Xと略直交する平面Pに対して互いに逆方向に傾斜させればよい。これにより、本実施例と同様の効果が得られる。
[その他]
以上、本発明を具体的な実施例に即して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
上述の実施例では、吸着部材を固定部材(装置本体)側、被吸着部材を開閉部材(前カバー)側に設けた。しかし、本発明は斯かる態様に限定されるものではなく、上述の実施例とは逆に、吸着部材を開閉部材側、被吸着部材を固定部材側に設けもよい。つまり、開閉部材保持装置は、磁石を備えた吸着部材と、吸着部材に磁力で吸着される被吸着部材と、を有し、吸着部材及び前記被吸着部材のうち、一方が固定部材に取り付けられ、他方が開閉部材に取り付けられていればよい。上述の実施例では、吸着部材及び被吸着部材のうち位置の調整を行う側(上述の実施例では被吸着部材)を開閉部材側に設けた。これにより、前述のように調整がしやすくなるなどのメリットがあるが、所望により固定部材側に吸着部材及び被吸着部材のうち位置の調整を行う側を設けてもよい。頻繁に調整を行わない部分、もしくはユーザなどがアクセスすることが望ましくない部分の調整を可能とする場合などにはこの配置の方が望ましいことがある。
また、上述の実施例では、被吸着部材の位置を調整可能としたが、吸着部材の位置を調整可能としてもよい。また、吸着部材及び被吸着部材の両方の位置を調整可能としてもよい。つまり、吸着部材又は被吸着部材の少なくとも一方の位置が調整可能であればよい。上述の実施例に即して説明すれば、吸着部材61も被吸着部材62と同様にして上下方向に移動可能なように固定することができる。吸着部材及び被吸着部材の両方の位置を調整可能とする場合、吸着部材及び被吸着部材のうち都合のよいいずれか一方の位置を調整したり、両方の位置を調整して開閉部相対位置の調整量をより大きくしたりすることができる。吸着部材又は被吸着部材のいずれか一方の位置を調整可能とする場合、その位置の調整可能な吸着部材又は被吸着部材は、典型的には開閉部材に取り付けられるが、固定部材に取り付けられていてもよい。また、吸着部材又は被吸着部材の少なくとも一方の固定方向を、開閉部材の開閉方向と略同一とすることで、前述のようにその位置がズレることを抑制できる。
また、上述の実施例では、開閉部材は固定部材に対してヒンジ機構によって回動可能に固定されていたが、本発明は斯かる態様に限定されるものではない。例えば、開閉部材は固定部材に対して着脱することで開閉されるものであってもよい。
なお、配置(角度)関係について、略直交、略平行とは、完全に直交、完全に平行である場合の他、機能上許容し得る誤差範囲で直交、平行からずれている場合も含むものであり、これに限定されないが例えば±5°程度の誤差は許容されることがある。また、略同一方向についても同様であり、完全に同一の方向である場合の他、いずれかの方向に上記同様の誤差範囲で傾斜している場合も含むものである。
1 画像形成装置
2 装置本体
3 外装カバー
4 前カバー
5 ヒンジ機構
6 ラッチ機構
11 左カバー
12 右カバー
61 吸着部材(マグネットキャッチ)
62 被吸着部材
63 固定ビス
C 吸着面
P 開閉方向と略直交する平面
X 開閉方向

Claims (13)

  1. 固定部材に開閉可能に取り付けられる開閉部材の閉状態を保持する開閉部材保持装置において、
    磁石を備えた吸着部材と、前記吸着部材に磁力で吸着される被吸着部材と、を有し、前記吸着部材及び前記被吸着部材のうち、一方が前記固定部材に取り付けられ、他方が前記開閉部材に取り付けられ、
    前記吸着部材と前記被吸着部材との吸着面は、前記開閉部材の開閉方向と略直交する平面に対して傾斜しており、前記吸着部材又は前記被吸着部材の少なくとも一方は前記開閉部材の開閉方向と交差する平面方向に移動させて位置の調整が可能であることを特徴とする開閉部材保持装置。
  2. 前記吸着部材又は前記被吸着部材の少なくとも一方は、前記吸着面と略平行な平面に対し傾斜した平面方向に移動させて位置の調整が可能であることを特徴とする請求項1に記載の開閉部材保持装置。
  3. 前記吸着部材又は前記被吸着部材の少なくとも一方は、前記開閉部材の開閉方向と略直交する平面方向に移動させて位置の調整が可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の開閉部材保持装置。
  4. 前記調整が可能な前記吸着部材又は前記被吸着部材の、前記固定部材又は前記開閉部材に対する固定方向は、前記開閉部材の開閉方向と略同一であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の開閉部材保持装置。
  5. 前記開閉部材の一方向において2組の前記吸着部材及び前記被吸着部材を有しており、各組の前記吸着部材と前記被吸着部材との吸着面は、前記開閉部材の開閉方向と略直交する平面に対して互いに逆方向に傾斜していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の開閉部材保持装置。
  6. 固定部材に開閉可能に取り付けられる開閉部材の閉状態を保持する開閉部材保持装置において、
    磁石を備えた吸着部材と、前記吸着部材に磁力で吸着される被吸着部材と、を有し、前記吸着部材及び前記被吸着部材のうち、一方が前記固定部材に取り付けられ、他方が前記開閉部材に取り付けられ、
    前記固定部材又は前記開閉部材の少なくとも一方における前記吸着部材又は前記被吸着部材が取り付けられる取付面は、前記吸着部材と前記被吸着部材との吸着面、及び前記開閉部材の開閉方向と略直交する平面のそれぞれに対して傾斜しており、前記取付面に取り付けられる前記吸着部材又は前記被吸着部材は前記取付面と略平行な平面方向に移動させて位置の調整が可能であることを特徴とする開閉部材保持装置。
  7. 前記吸着面と、前記開閉部材の開閉方向と略直交する平面と、は略平行であることを特徴とする請求項6に記載の開閉部材保持装置。
  8. 前記開閉部材の一方向において2組の前記吸着部材及び前記被吸着部材を有しており、各組における前記取付面は、前記開閉部材の開閉方向と略直交する平面に対して互いに逆方向に傾斜していることを特徴とする請求項6又は7に記載の開閉部材保持装置。
  9. 前記吸着部材又は前記被吸着部材のいずれか一方の前記調整が可能であり、該調整が可能な前記吸着部材又は前記被吸着部材は、前記開閉部材に取り付けられることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の開閉部材保持装置。
  10. 前記固定部材と前記開閉部材とは、前記開閉部材の一方向における一端部が回動可能に固定されており、前記吸着部材及び前記被吸着部材は、前記一方向における他端部側に取り付けられることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の開閉部材保持装置。
  11. 前記開閉方向と略直交する平面は、重力方向と略平行であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の開閉部材保持装置。
  12. 記録材に画像を形成して出力する画像形成装置において、請求項1〜11のいずれか一項に記載の開閉部材保持装置を有することを特徴とする画像形成装置。
  13. 前記開閉部材保持装置は、前記固定部材としての装置本体に開閉可能に取り付けられる前記開閉部材としての外装カバーの閉状態を保持することを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
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