JP4068615B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スキャナを備えた画像読取装置、ファクシミリ装置あるいは複写機等の画像処理装置に係わり、特にスキャナの読み取った画像を処理する画像処理部を備えた画像処理装置本体上部にスキャナが配置された画像処理装置に関する。
画像読取装置、ファクシミリ装置あるいは複写機等の画像処理装置では、ブック物の画像を読み取るために全体として平板状の形状を有し、その上面に載置された原稿の読み取りを行うスキャナが使用されることが多い。スキャナ機能をもつ画像処理装置は、このようなブック物を読み取るために、スキャナが装置本体の上部に配置されることが通常である。しかし、机の上や高い位置に画像処理装置が設置された場合、画像読取面が使用者の目線から確認しづらくなるといった問題がある。たとえ画像処理装置の設置場所を比較的低い位置にして、起立状態の使用者から画像読取面を操作しやすくしたとしても、使用者が座ると目線の位置が変わってしまう。そこで、画像読取面を使用者の側に傾斜させ、操作性を向上させる提案が行われている(たとえば特許文献1)。
特開平11−289411号公報(段落0012、図4)
ところで、この提案の画像処理装置では、矩形形状の装置本体の上部手前側にスキャナの回転軸を配置しておき、読取面を傾斜させるときにはスキャナを回転軸を中心に後部が上側に移動するように回転させることにしている。これにより、使用者はスキャナの読取面を自らの目線に合わせて傾斜させ、この状態で原稿の載置位置を確認することができる。ところが、この提案の画像処理装置ではこのような構造のため、スキャナの読取面を傾斜させる角度に応じて装置本体の上部空間の確保が必要になる。したがって、この画像処理装置を設置するために必要となる設置スペースは、スキャナの読取面を傾斜させない装置よりも大幅に増加してしまい、特に高さに制限のある場所に設置することは難しいという問題があった。
しかしながら、コンピュータや周辺機器の活躍の場は、企業のみならず家庭にまで広がっており、機器の設置スペースのさらなる省スペース化が画像処理装置にも要求されている。
そこで本発明の目的は、装置本体上部に載置された原稿の読み取りを行うスキャナの読取面を傾斜して配置可能で、しかもスキャナの傾斜時における装置の設置スペースの増加を極力抑えることのできる画像処理装置を提供することにある。
請求項1記載の発明では、(イ)全体として平板状の形状を有し、その上面に載置された原稿の読み取りを行うスキャナと、(ロ)その前面が上部に行くに従って後方に次第に退いた形状となっており、内部にスキャナの読み取った画像を処理する画像処理部を備えた箱状の装置本体と、(ハ)この装置本体に取り付けられ、スキャナを水平方向に保った第1の位置と装置本体の前面に沿う形で手前に向けて傾斜させた第2の位置との間を移動自在に保持する手段であって、前記したスキャナの後端部から下方に伸びた脚部と、前記した装置本体の後方上部に配置され、前記した脚部の下部の対応する下端部を回動自在に保持する回動部とを有するスキャナ保持手段とを画像処理装置に具備させる。
すなわち請求項1記載の発明では、装置本体の前面を上部に行くに従って後方に次第に退いた形状にする。そして、全体として平板状の形状を有し、その上面に載置された原稿の読み取りを行うスキャナを、水平方向に保った第1の位置と装置本体の前面に沿う形で手前に向けて傾斜させた第2の位置との2つの位置が少なくとも取れるようにする。ここで第2の位置は、装置本体の前面の傾斜に沿ってスキャナの手前側が、スキャナが水平状態となったときよりも装置本体の下方側にずれ込むような位置である。これにより、スキャナが傾斜した状態でもその後端側は上方に突出しないか、突出量が抑えられることになるので、スキャナを傾斜させた状態で増加する装置全体の高さを従来に比して大きく抑えることができる。スキャナ保持手段は、スキャナの後端部から下方に伸びた脚部の下端部を、装置本体の後方上部に配置された回動部が回動自在に保持するようになっている。
請求項4記載の発明では、画像処理装置本体にはスキャナの読み取った画像をプリントするプリンタが内蔵されていることを特徴としているが、プリンタが装置本体に内蔵される必要はない。たとえばスキャナの読み取った画像を処理する回路や電源のみが装置本体に配置されてもよいし、画像情報を他の場所に転送するための回路装置がプリンタの代わりに配置されていてもよい。
以上説明したように本発明では、スキャナの画像読取面を、上部に行くに従って後方に次第に退いた形状となった装置本体の前面に沿うようにして傾斜させることにした。したがって、スキャナを傾斜させた状態で、水平にした状態よりもその読取面が高い位置になることがないので、使用者は装置本体の前面に配置された操作部を使うのと同じように姿勢を変えることなく画像の読み取りのための作業を行うことができ、作業効率が向上する。
以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例における画像処理装置をその一側部から見たものである。画像処理装置11は、図示しないプリンタ機構を内蔵した装置本体12と、その上にスキャナ保持手段13によって保持されたスキャナ14とから構成されている。
装置本体12は、設置面に中心を持つ円を4分の1に分割したような側面形状をしており、装置前面15はその円弧の部分を形成している。装置本体12の右側板16には、装置前面15の円弧に沿う形で、その円弧のすぐ内側に、第1および第2のスライドレール17、18が同一の円弧のそれぞれ一部をなすよう間隔を置いて配置されている。また、装置前面15の中央部には、第1および第2のロック用凹部19、20が所定の間隔を置いて上下に並んで配置されている。
この図1では、装置本体12の右側板16しか示されていないが、図示しない左側板側には、右側板16における第1および第2のスライドレール17、18と同様のスライドレールが配置されている。
スキャナ14は全体として平板状の形状となっており、その上面には、図示しない原稿の読み取りを行う画像読取面と画像読み取りのための操作パネルを有する。スキャナ14の内部には、図示しない1次元イメージセンサと、これを往復動させる駆動機構等が配置されている。この図ではスキャナ14が水平に保たれた状態を表わしている。スキャナ14の底部には、第1の脚部21および第2の脚部22とが側端部近傍にそれぞれ下向きに配置されている。第1の脚部21の下端部は、第1のスライドレール17に摺動自在に保持され、第2の脚部22の下端部は、第2のスライドレール18に摺動自在に保持されている。これらのスライドレール17、18および脚部21、22の詳細な構成については後に具体的に説明する。スキャナ14の底部にはさらに、この図の左端近傍にロック解除レバー23を備えた棒状のロック部材24が下向きに配置されている。ロック部材24は、スキャナ14が水平を保たれたこの状態でその下端部が第1のロック用凹部19に嵌入されている。この状態でロック解除レバー23を操作すると、ロック部材24が所定量だけ上方に移動し、その下端部が第1のロック用凹部19から抜け出して、ロックが解除されるようになっている。このロック解除機構についても後に具体的に説明する。
スキャナ14の第1の脚部21が取り付けられた近傍の底部には、この図で右端部を回動自在としたL字状の保持板25が取り付けられている。この保持板25は、スキャナ14を水平方向よりも上に持ち上げる際に、スキャナ14の側面に取り付けられた回転軸26を中心として反時計方向に90度近く回動させ、スタンドとして使用するようになっている。スタンドとして使用しないとき保持板25は、スキャナ14の底部に備えられた図示しない留め具により、スキャナ14の底部に密着状態に保たれている。
この図1に示したようにスキャナ14が装置本体12の上部に水平に配置された状態で、使用者はスキャナ14に図示しない原稿を載置して、その読み取り操作を行うことができる。また、装置前面15の下端部近傍に配置された図示しない操作パネルを操作して、プリント操作を行うことができる。
図2は、スキャナを下方から見上げたものである。スキャナ14の底板30には、図1に示した装置本体12の右側板16に対応する側に配置された第1および第2の脚部21、22の他に、図示しない左側板側にも第1および第2の脚部31、32が取り付けられている。第1の脚部21、31は棒状の第1の脚部本体33と、その下端部にネジ34によって取り付けられた小判状の第1の摺動部材35によって構成されている。また、第2の脚部22、32は棒状の第2の脚部本体36と、その下端部にネジ34によって取り付けられた円形状の第2の摺動部材37によって構成されている。
図3は、装置本体の右側板の上部を部分的に示したものである。右側板16の上部には、第1および第2のスライドレール17、18がそれぞれネジ41によって固定されている。図1に示したようにスキャナ14を装置本体12の上部に取り付けるには、まず、第1のスライドレール17は図2に示した第1の摺動部材35を、第2のスライドレール18は第2の摺動部材37をそれぞれ内部に組み込んだ状態で、装置本体12にネジ41により固定する。次に第1の脚部本体33を第1の摺動部材35に、第2の脚部本体36を第2の摺動部材37にネジ34で固定する。これによりスキャナ14が装置本体12に取り付けられた状態となる。
ところで、第2のスライドレール18は上部が一部、切り欠かれており、摺動部材着脱部42を構成している。したがって、スキャナ14が装置本体12に取り付けられた後でも、第2の摺動部材37はこの摺動部材着脱部42より第2のスライドレール18から離脱自在である。すなわち第2の摺動部材37にネジ止めされた第2の脚部22は装置本体12に着脱自在となっている。
第1のスライドレール17を構成する溝部43の右端部は大径となっており、回動部44を形成している。図2に示した第1の摺動部材35がこの回動部44まで移動してくると、第1の脚部本体33を回動部44を中心に回動させることができる。前述したように第1の摺動部材35は小判型で、その短手方向がスライドレール幅に対応し、長手方向はこの回動部44の直径にそれぞれ対応しており、スムーズなスライド移動と回動を実現させる。
図4は、図3の装置本体の右側板をA−A方向に切断した場合の第1のスライドレールに取り付けられた第1の脚部の端面構造を示したものである。右側板16と第1のスライドレール17によって囲まれた溝部43に、第1の摺動部材35が収容されている。第1の摺動部材35はネジ34によって第1の脚部本体33と間隔を置いて配置されているので、溝部43では第1のスライドレール17の溝方向に沿って摺動することができる。
図5は、ロック解除機構を構成するロック解除レバーの要部を表わしたものである。ロック解除レバー23は、図1に示したスキャナ14の底部に矢印51方向に往復動自在に配置されている。このロック解除レバー23は、L字を時計方向に90度回転させたような断面形状をしており、矢印51に対して垂直部分に相当する板状の操作部52と、水平部分に相当するスライド部53から構成されている。このうちのスライド部53は、操作部52側に配置された所定の厚さの固定部53Aと、わずかに厚さを増した段差部53Bと、段差部53Bを境として操作部52の反対側に厚さを減少させたスロープ部53Cによって構成されている。スライド部53には、固定部53A、段差部53Bおよびスロープ部53Cをスキャナ14(図1)の底部側まで貫通するスリット状の貫通孔54が穿たれている。図2に示したロック部材24の上部に位置する基部が装着されるようになっている。
図6は、ロック部材がロック解除レバーの固定部に位置する状態で、図5のB−B方向に切断した場合の端面構造を示したものである。スキャナ14の底板30には、ロック解除レバー23に対応する位置に円筒状の穴61が開けられている。この穴61には、断面がT字状の上部ロック部材24Aがスプリング24Bを挿通する形で収容された外筒部24Cが嵌入され、その外周部を穴61の内面と接着している。外筒部24Cの底部には小孔が開けられており、上部ロック部材24Aはこれを貫通し、更にロック解除レバー23の固定部53Aの貫通孔54の外部まで突出している。この上部ロック部材24Aの下部にはネジが刻まれており、同じくT字状でその頭部にこれと螺合するネジが刻まれた下部ロック部材24Dとネジ止めされている。
スプリング24Bは上部ロック部材24Aの頭部を図で上方向に持ち上げる習性を備えている。しかしながら、上部ロック部材24Aが固定部53Aを貫通している状態では、上部ロック部材24Aの頭部が穴61の天井部分に到達する前に下部ロック部材24Dの頭部が固定部53Aの下面に当接する。したがって、ロック部材24はスキャナ14の底板30から比較的長く突出することになり、スキャナ14が水平に保たれている状態で、図1に示す第1のロック用凹部19に下部ロック部材24Dの下部が挿入される状態となる。
図7は、ロック部材がロック解除レバーのスロープ部に位置する状態で、図5のC−C方向に切断した場合の端面構造を示したものである。スロープ部53Cの肉厚が薄くなるにしたがって、スプリング24Bが上部ロック部材24Aの頭部を穴61の天井部分に向けて移動させる。これに伴って、ロック部材24がスキャナ14の底板30から突出する長さが短くなる。
したがって、図1に示したスキャナ14が水平になった状態で操作者がロック解除レバー23を手前方向(図で左方向)に移動させると、下部ロック部材24Dの頭部が図6の固定部53Aから段差部53Bを乗り越えてスロープ部53Cに移動し、これと共にロック部材24の下端部が第1のロック用凹部19から引き抜かれる。これにより、操作者はスキャナ14を水平状態から手前に傾斜する状態に移行させることができる。
図8は、スキャナを手前に傾斜させて固定した状態を表わしたものである。ロック部材24の下端部が第1のロック用凹部19から引き抜かれた状態で、操作者がスキャナ14を手前に引っ張ると、図1に示した状態から第1および第2の脚部21、22が第1および第2のスライドレール17、18に沿って移動を開始する。第1および第2の脚部21、22が第1および第2のスライドレール17、18の図で左端に到達した時点で、操作者がロック解除レバー23を再び元の位置に復帰させると、ロック部材24の下端部が第2のロック用凹部20に挿入されてスキャナ14の固定が完了する。なお、ロック解除レバー23に図示しない復帰用バネを取り付けておけば、ロック解除時のみ操作者がロック解除レバー23を操作すればよい。
図9は、プリンタの装置本体の上部を開ける際等にスキャナを持ち上げて固定した状態を表わしたものである。たとえば、図8に示した状態で本実施例の画像処理装置11を使用し、図示しない原稿の読み取りと装置本体12内のプリンタ機構によるプリントを行っていたとする。このとき、紙詰まりや現像用のトナー交換等のために装置前面15の図示しない部位を開く必要が生じたとする。このような場合には、図8に示したスキャナ14の配置状態で、まずロック解除レバー23を操作して第2のロック用凹部20からロック部材24の下端部を引き抜く。そして、スキャナ14の第1および第2の脚部21、22を、第1および第2のスライドレール17、18に沿って上方に移動させて図1に示した配置状態とする。
次に、スキャナ14の手前(図で左端部)を手で持って上方に持ち上げる。すると、第1のスライドレール17の回動部44を中心として第1の脚部本体33が時計方向に回動する力が働く。同時に、第2のスライドレール18の摺動部材着脱部42から第2の摺動部材37が離脱し、これと伴に第2の脚部22が装置本体12から取り外される。したがって、スキャナ14は第1の脚部21の下端部を中心に上向きに回動する。操作者は保持板25を図示しない留め具から開放し、回転軸26を中心として反時計方向に90度近く回動させ、その下端部を装置前面15に突き当てることで、これをスタンドとしてスキャナ14を開いた状態に保持することができる。以上、右側板16、第1および第2の脚部21、22とこれに対応する第1および第2のスライドレール17、18について説明したが、図示しない左側板側、第1および第2の脚部31、32とこれに対応する図示しない第1および第2のスライドレール等(図2参照)についても同様の構成および動作となっているので、説明を省略する。
以上説明したように本実施例では、スキャナ14を下部に配置された装置本体12の装置前面15に添ってスライド移動させたので、画像処理装置11は全体としての高さをほとんど増加させずに、画像読取面を傾斜させることができる。また、スキャナ14が水平状態にあるとき、画像処理装置11は直方体の箱型形状になりがちである。しかし、傾斜状態にすることで、スキャナ14と装置本体12との間に存在した手前側の空間がなくなり、画像処理装置11は全体として小さくすることができる。
なお、図1に示したようにロック用凹部の位置は本実施例の2箇所に限らず、この間に数箇所設けて段階的にスキャナ14の角度を変えられるようにしてもよい。また、図3のように配置された第1のスライドレール17の右端部と第2のスライドレール18の左端部の形状と位置を変えず、2本の間をつなげた一本のスライドレールとしてもよい。つまり回動部44と摺動部材着脱部42は変わらないので、同じ機能を持たせたまま、部品点数を減少させることができる。さらに図3に示した摺動部材着脱部42に限らず、第1および第2のスライドレールの上部の切り欠かれた部分は増やしてもよい。これにより4本の脚部全てが同時にスライドレールから離脱することができれば、スキャナ14の装置本体12への取り付け、取り外しが容易になる。また、図2に示したように第1および第2の脚部21、22はそれぞれ、第1および第2の脚部本体33、36と第1および第2の摺動部材34、35がネジ34によりネジ止めされ、スキャナ14の底板30に固定された構成となっているが、これに限定されるものではない。たとえば、スキャナ14の底板30を含む外装カバーと一体の脚部としてもよい。このように一体成型することで、画像処理装置自体を安価な構成とすることができる。その場合、対応するスライドレールを摺動性の高いポリアセタールなどのプラスチック素材としてもよい。プラスチック素材のスライドレールについては本発明の第3の変形例で説明する。
<本発明の第1の変形例>
図10は、本発明の第1の変形例における画像処理装置を表わしたものである。装置本体12の右側板16の上端近傍には、実施例と同じく小判状の第1の摺動部材35を回動自在に保持する回動軸保持枠62が配置されている。この回動軸保持枠62は円形の枠状で、第1の摺動部材35を内部に組み込んだ状態で図示しないネジによって、右側板16に固定されている。これは図3に示した第1のスライドレール17の溝部の大径となった右端部以外を取り去って、スキャナ14に回動だけを可能にさせたものに相当する。図示しない左側板側にも同様に回動軸保持枠が配置されている。また図示しないが、図1の実施例の画像処理装置11同様、ロック部材24および第1のロック用凹部19が備えられており、これによりスキャナ14は水平状態を保つことができる。
図4に示したのと同様に、第1の摺動部材35には、スキャナ14に取り付けられた第1の脚部本体33がネジ34により固定され、第1の脚部本体33はその下端部の第1の摺動部材35を中心として回動自在である。使用者はスキャナ14の手前(図で左端部)を手で持って動かし、読取面を手前側に傾けた状態141、あるいは上方向に持ち上げた状態142にすることができる。状態142の傾斜状態の保持には、その傾斜角度に合わせて、図10に示したような図示しない保持板25と同等のものをスキャナ14に備え、それを用いる。
<本発明の第2の変形例>
図11は、本発明の第2の変形例における画像処理装置を表わしたものである。この図で図1と同一の部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略する。この第2の変形例の画像処理装置11Bも、実施例同様、装置本体12Bと、その上部にスキャナ保持手段13Bによって保持されたスキャナ14から構成されている。装置本体12Bは、その装置前面15Bに溝状の第2のスライドレール18Bを左右に2本有し、さらにその後方に図示しない第1のスライドレール17Bを、同じく左右に2本有する。装置前面15Bの中央部には、第1および第2のロック凹部19B、20Bが上下に並んで配置されている。一方、スキャナ14は上部に図示しない画像読取面と操作パネルが配置され、その底部には手前側中央にロック解除レバー23Bを備えた角柱状のロック部材24Bが下向きに配置されている。また、図示しないが底部にはさらに左右2本ずつ第1の脚部21、31および第2の脚部22、32が図2の実施例のように下向きに配置されている。
第1および第2のスライドレール17B、18Bはそれぞれ上部が開放されているので、スキャナ14を装置本体12Bに取り付けるには、まず、ロックを解除し、脚部がそれぞれ対応するスライドレールに挿入される位置に、スキャナ14を装置本体12Bの上方から下ろす。つぎに、スライド移動によりスキャナ14を水平状態あるいは傾斜状態を取る位置に移動させ、ロック解除レバー23Bによりロック部材24Bを第1あるいは第2のロック用凹部19B、20Bに嵌入して完了となる。取り外すときは、スキャナ14を持ち上げて脚部を各スライドレールから離脱させるだけでよい。
したがって、第2の変形例では、実施例同様、スキャナ14を水平状態だけでなく、装置前面15Bの形状に沿って傾斜状態とすることができる。また画像読取面とともにスキャナ14の上部に配置された操作パネルは、傾斜状態とすることで操作性が向上する。
ロック部材24Bは角柱状となっているため、円柱状の実施例の場合より、強度の点で有効である。また、各脚部は実施例同様、各脚部本体と各摺動部材とが、図4のように摺動部材の小判型あるいは円形の面でネジ34により固定されたものでもよいが、各脚部にかかるスキャナ14の重さがネジ34に与える負担が大きい。さらに、ネジ34や第1の脚部本体33あるいは第2の脚部本体36の厚さの分、レールの幅も余分に必要となる。そこで、この場合の各脚部は、脚部本体がその下端部をそれぞれ摺動部材の円弧状の側面部に固定したもので構成された方が強度の点で有効である。さらに、レールに必要となる装置前面15Bの面積が減少するので、その分を他の用途に利用できる。これらのスライドレールは装置本体12Bと一体成型された溝のままでもよいが、摺動性や耐久性を考慮して、金属またはポリアセタール等のプラスチック素材のレールを、その溝に嵌め込んで用いることもできる。
なお、実施例および第1の変形例とも、各スライドレールをスキャナ14とともに装置本体12に後付けすることを想定しているが、装置本体12がその左右両側板にこれらのスライドレールに相当する溝部を備えたものとしてもよい。逆に、第2の変形例では、各スライドレールが装置本体12Bの装置前面15Bに備えられた溝部としているが、これを後付けするものとしてもよい。
<本発明の第3の変形例>
図12は、本発明の第3の変形例におけるスライドレールを表わしたものである。スライドレール71は、樹脂、たとえばポリアセタールといったプラスチックなどの弾性素材で形成されている。同図に示すように、スライドレール71は、それぞれ図で紙面と垂直方向に所定の幅を有し図示のような形状に折り曲げられた蓋部72および底部73と、楕円に近い平板形状をしてその一方の面の周囲にこれら蓋部72と底部73の一方の端面を固定した側板部74とからなっている。蓋部72と底部73は側板部74と一体成型してもよい。図12で紙面と垂直方向の底部73の幅は図2に示したスキャナ14の各脚部21、22、31、32の厚さに対応している。脚部の厚さとは、第1の摺動部材35と第1の脚部本体33、あるいは、第2の摺動部材37と第2の脚部本体36をネジ止めした状態の脚部の全体的な厚さを指す。これに対して蓋部72の幅は、第1あるいは第2の摺動部材35、37の厚さに対応し、第1あるいは第2の脚部本体33、36とネジ34の厚さの分、底部73より細くなっている。ところで、蓋部72はその中央部だけで側板部74に固定されており、両端部は上下にたわむことができる。この蓋部72が側板部74に固定された箇所で、図12のスライドレール71を紙面と垂直方向に切断した場合、その断面形状がコの字状となっていて、蓋部72と底部73との間隔は第1あるいは第2の摺動部材35、37の大きさに対応している。また蓋部72はその両端部のやや中央部よりの部分が、底部73側に近寄った形状を有し、この部分のスライドレール71の高さ(この図で上下方向の高さ)は低くなっている。
このスライドレール71を、装置前面15Bに溝を設けた本発明の第2の変形例の画像処理装置11Bに組み込む方法を、実施例の図2および第2の変形例の図11を用いて説明する。なお、この第3の変形例では図2および図11に示した各部で実施例および第2の変形例と異なる箇所には符号にCを付して用いることにする。装置前面15Cの溝の長さはスライドレール71の長さに対応し、また幅がスライドレール71の底部73の幅に対応している。まず、装置本体12Cと分離した状態のスキャナ14の第1の脚部21に、スライドレール71を取り付けておく。具体的には第1の摺動部材35をスライドレール71の蓋部72と底部73の間に挟み込む。第1の摺動部材35は第1の脚部本体33にネジ止めされているため、図12の手前側に第1の脚部本体33が位置する状態となる。同様に残りの脚部31、22、32にもスライドレール71を取り付ける。次に、各スライドレール71を脚部21、22、31、32ごと、それぞれ装置前面15Cの対応する溝に嵌め込む。これによりスキャナ14が装置本体12Cに取り付けられる。スライドレール71は図示しないラッチを備え、樹脂の弾性を利用して溝に嵌めこみ固定することも可能である。
前述したように蓋部72は底部73の幅より、脚部本体33、36とネジ34の厚さの分細いので、スキャナ14の脚部21、22、31、32は蓋部72に邪魔されることなく、装置前面15Cの溝を往復動することができる。しかし、摺動部材35、37が図12の破線で示したスライドレール71の両端部に至るには、摺動部材35、37は蓋部72の低くなった両端部を上に押し上げ弾性変形させる必要がある。同様にこの両端部から脱出するにも蓋部72を弾性変形させる必要がある。これによりスライドレール71はスライド動作するスキャナ14の状態のロックの機能を果たす。
実施例では、図1に示したように、スライド動作するスキャナ14の保持および保持解除をロック部材24とロック解除レバー23で実現したが、図12に示したこの第2の変形例のスライドレール71では、その素材の弾性を利用し、ロックの機能を兼ね備えている。このために、スキャナ14を支えるために必要な力に応じ、適した弾性を持つ素材や、部材の厚みおよび形状を用いている。スライドレール71を適用する数で調整してもよい。つまり、図12に示したスライドレール71を全スライドレールに適用してもよいし、大きな力が必要でない場合は図11に示した2本の第2のスライドレール18Bのみをこの弾性スライドレール71で置き換えるなど、2箇所または1箇所に適用してもよい。
本発明の一実施例における画像処理装置を表わした側面図である。 本実施例のスキャナを斜め下から表わした斜視図である。 本実施例の装置本体の右側板の上部を部分的に示した斜視図である。 本実施例のスライドレールに取り付けた脚部の端面構造を表わした端面図である。 本実施例のロック解除レバーの要部を表わす斜視図である。 本実施例のロック部材がロック解除レバーの固定部に位置する状態を示した端面図である。 本実施例のロック部材がロック解除レバーのスロープ部に位置する状態を示した端面図である。 本実施例のスキャナが傾斜位置にある画像処理装置を表わした側面図である。 本実施例のスキャナを持ち上げて固定した状態を表わした画像処理装置の側面図である。 本発明の第1の変形例における画像処理装置の側面図である。 本発明の第2の変形例における画像処理装置を表わした斜視図である。 本発明の第3の変形例におけるスライドレールを表わした平面図である。
符号の説明
11 画像処理装置
12 装置本体
13 スキャナ保持手段
14 スキャナ
15 装置前面
16 右側板
17 第1のスライドレール
18 第2のスライドレール
19 第1のロック用凹部
20 第2のロック用凹部
21、31 第1の脚部
22、32 第2の脚部
23 ロック解除レバー
24 ロック部材
25 保持板
26 回転軸
33 第1の脚部本体
35 第1の摺動部材
36 第2の脚部本体
37 第2の摺動部材
42 摺動部材着脱部
43 溝部
44 回動部
52 操作部
53 スライド部
62 回動軸保持枠
71 弾性スライドレール

Claims (4)

  1. 全体として平板状の形状を有し、その上面に載置された原稿の読み取りを行うスキャナと、
    その前面が上部に行くに従って後方に次第に退いた形状となっており、内部に前記スキャナの読み取った画像を処理する画像処理部を備えた箱状の装置本体と、
    この装置本体に取り付けられ、前記スキャナを水平方向に保った第1の位置と前記装置本体の前面に沿う形で手前に向けて傾斜させた第2の位置との間を移動自在に保持する手段であって、前記スキャナの後端部から下方に伸びた脚部と、前記装置本体の後方上部に配置され、前記脚部の下部の対応する下端部を回動自在に保持する回動部とを有するスキャナ保持手段
    とを具備することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記装置本体の前面の、上部に行くに従って後方に次第に退いた形状は、その断面が前側が後ろ側よりも高さが低くなった円弧の一部をなしていることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記スキャナの上面に操作パネルが配置されていることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記装置本体には、前記スキャナの読み取った画像をプリントするプリンタが内蔵されていることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
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