JP2017077688A - セラミックグリーンシート製造工程用剥離フィルム - Google Patents

セラミックグリーンシート製造工程用剥離フィルム Download PDF

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Abstract

【課題】セラミックグリーンシートにおける端部収縮の発生を抑制することができる、すなわちセラミックスラリーの塗工性に優れるとともに、セラミックグリーンシートの剥離性に優れたセラミックグリーンシート製造工程用剥離フィルムを提供する。【解決手段】基材11と、基材11の片側に設けられた剥離剤層12とを備えたセラミックグリーンシート製造工程用剥離フィルム1であって、水7.0μlの液滴を用いて滑落角を測定したときにおける剥離剤層12表面の付着エネルギーが4.4〜8.0mJ/m2であり、剥離剤層12の23℃における貯蔵弾性率が1.6GPa以上であるセラミックグリーンシート製造工程用剥離フィルム1。【選択図】図1

Description

本発明は、セラミックグリーンシートを製造する工程で使用する剥離フィルムに関するものである。
従来より、積層セラミックコンデンサや多層セラミック基板といった積層セラミック製品を製造するには、セラミックグリーンシートを成型し、得られたセラミックグリーンシートを複数枚積層して焼成することが行われている。
セラミックグリーンシートは、チタン酸バリウムや酸化チタンなどのセラミック材料を含有するセラミックスラリーを剥離フィルム上に塗工することにより成型される。剥離フィルムとしては、フィルム基材にポリシロキサン等のシリコーン系化合物が剥離処理されたものが使用されている(特許文献1〜9)。この剥離フィルムには、当該剥離フィルム上に成型した薄いセラミックグリーンシートを当該剥離フィルムから破断等することなく剥離できる剥離性が要求される。
近年、電子機器の小型化及び高性能化に伴い、積層セラミックコンデンサや多層セラミック基板の小型化及び多層化が進み、セラミックグリーンシートの薄膜化が進んでいる。
特開2002−011710号公報 特開2004−182836号公報 特開2004−216613号公報 特開2008−254207号公報 特開2008−150515号公報 特開2009−034947号公報 特開2009−215428号公報 特開2009−227976号公報 特開2009−227977号公報
セラミックグリーンシートが薄膜化して、その乾燥後の厚みが3μm以下となると、セラミックスラリーを塗工し乾燥させたときに、セラミックスラリーの塗工面の両端が幅方向中央に向かって収縮し、当該塗工面両端部の厚みが厚くなる端部収縮が発生し易くなる。また、成型したセラミックグリーンシートを剥離フィルムから剥離するときに、セラミックグリーンシートの強度低下による破断等の不具合が発生し易く、積層セラミックコンデンサの歩留まりが低下する。
さらに、セラミックグリーンシートを使用する電子材料は、その使用用途により、無機物、バインダー樹脂、分散剤、有機溶剤等の材料が異なり、かかるセラミックスラリーの種類によって、剥離フィルムに対するセラミックスラリーの塗工性が変化する。そのため、剥離フィルムにおいて、セラミックスラリーの塗工性能とセラミックグリーンシートの剥離性能とを両立することは困難であった。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、セラミックグリーンシートにおける端部収縮の発生を抑制することができる、すなわちセラミックスラリーの塗工性に優れるとともに、セラミックグリーンシートの剥離性に優れたセラミックグリーンシート製造工程用剥離フィルムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1に本発明は、基材と、前記基材の片側に設けられた剥離剤層とを備えたセラミックグリーンシート製造工程用剥離フィルムであって、水7.0μlの液滴を用いて滑落角を測定したときにおける前記剥離剤層表面の付着エネルギーが4.4〜8.0mJ/mであり、前記剥離剤層の23℃における貯蔵弾性率が1.6GPa以上であることを特徴とするセラミックグリーンシート製造工程用剥離フィルムを提供する(発明1)。
上記発明(発明1)によれば、剥離剤層の表面にセラミックスラリーを塗工し乾燥させたときに、塗工幅の収縮率が小さくなり、塗工面両端部の厚みが厚くなる端部収縮の発生が抑制される。したがって、セラミックスラリーの塗工性に優れるとともに、端部の厚み増加による段差が小さいため巻き取られたセラミックグリーンシートに変形や破壊が生じない。また、セラミックグリーンシートの剥離性にも優れ、したがって、セラミックグリーンシートの剥離時に、ヒビ、破断等の不具合を発生させることなく、低い剥離力でセラミックグリーンシートを剥離剤層から剥離することができ、セラミックグリーンシート製造における歩留まりが向上する。
上記発明(発明1)において、前記剥離剤層は、1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有し、かつ側鎖に少なくとも1個のアルケニル基を有するポリオルガノシロキサン(A)と、1分子中の両末端のみにアルケニル基または水酸基を有するポリオルガノシロキサン(B)と含有し、前記ポリオルガノシロキサン(A)および前記ポリオルガノシロキサン(B)の質量部数の合計100質量部に対し、前記ポリオルガノシロキサン(B)が固形分比で1.2〜19質量部である剥離剤組成物から形成されたものであることが好ましい(発明2)。
上記発明(発明2)において、前記ポリオルガノシロキサン(A)の重量平均分子量が50,000〜1,000,000であることが好ましい(発明3)。
上記発明(発明2,3)において、前記ポリオルガノシロキサン(B)の重量平均分子量が100,000〜1,200,000であることが好ましい(発明4)。
上記発明(発明2〜4)において、前記剥離剤組成物は、ヒドロシリル基を有する架橋剤(C)をさらに含有し、前記剥離剤組成物における前記架橋剤(C)の含有量は、前記ポリオルガノシロキサン(A)および前記ポリオルガノシロキサン(B)が有するアルケニル基の数に対して、架橋剤(C)が有するヒドロシリル基の数が、モル比で1.1〜5.0となる量であることが好ましい(発明5)。
上記発明(発明2〜5)において、前記剥離剤組成物は、触媒(D)として白金族金属系化合物をさらに含有することが好ましい(発明6)。
本発明に係るセラミックグリーンシート製造工程用剥離フィルムによれば、セラミックグリーンシートにおける端部収縮の発生を抑制することができ、したがってセラミックスラリーの塗工性に優れる。また、本発明に係るセラミックグリーンシート製造工程用剥離フィルムは、セラミックグリーンシートの剥離性にも優れる。
本発明の一実施形態に係るセラミックグリーンシート製造工程用剥離フィルムの断面図である。 付着エネルギーの求め方を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
〔セラミックグリーンシート製造工程用剥離フィルム〕
図1に示すように、本実施形態に係るセラミックグリーンシート製造工程用剥離フィルム1(以下単に「剥離フィルム1」という場合がある。)は、基材11と、基材11の一方の面(図1では上面)に積層された剥離剤層12とを備えて構成される。
1.物性
本実施形態に係る剥離フィルム1は、水7.0μlの液滴を用いて滑落角を測定したときにおける剥離剤層12の表面(基材11側の面とは反対側の面)の付着エネルギーが4.4〜8.0mJ/mであり、剥離剤層12の23℃における貯蔵弾性率が1.6GPa以上であるものである。この貯蔵弾性率の測定方法は、後述する試験例に示すとおりである。
ここで、図2を参照して、付着エネルギーの求め方を説明する。
平坦なガラス基板2上に剥離フィルム1を固定し、ガラス基板2の傾きを0度にして7.0μlの水の液滴3を剥離フィルム1の剥離剤層12表面上に滴下する。液滴3が静止した3秒後に、ガラス基板2を0.5度/秒の速さで傾斜させ、液滴3が静止位置から離れたときの、液滴3の滑落角α、着液半径r、液滴質量m及び重力加速度gから、次の式により付着エネルギーE(mJ/m)を求める。
付着エネルギー:E=mg sinα/2πr
α:滑落角(°)
r:着液半径(m)
m:液滴質量(kg)
g:重力加速度(m/s
上記の物性を満たす剥離フィルム1によれば、剥離剤層12の表面にセラミックスラリーを塗工し乾燥させたときに、塗工幅の収縮率が小さくなり、塗工面両端部の厚みが厚くなる端部収縮の発生が抑制される。したがって、セラミックスラリーの塗工性に優れるとともに、端部の厚み増加による段差が小さいため巻き取られたセラミックグリーンシートに変形や破壊が生じない。また、セラミックグリーンシートの剥離性にも優れ、したがって、セラミックグリーンシートの剥離時に、ヒビ、破断等の不具合を発生させることなく、低い剥離力でセラミックグリーンシートを剥離剤層12から剥離することができ、セラミックグリーンシート製造における歩留まりが向上する。
上記のセラミックスラリーの優れた塗工性は、主に上記付着エネルギーが寄与し、上記のセラミックグリーンシートの優れた剥離性は、上記貯蔵弾性率及び上記付着エネルギーが寄与すると考えられるが、上記貯蔵弾性率もセラミックスラリーの塗工性に影響を与えているものと考えられる。すなわち、両物性の相互作用によって上記の2つの優れた効果が発揮されるものと考えられる。
本実施形態に係る剥離フィルム1の上記付着エネルギーは、前述した通り4.4〜8.0mJ/mであり、好ましくは5.0〜7.8mJ/mである。上記付着エネルギーが4.4mJ/m未満であると、塗工幅の収縮率が大きく、セラミックグリーンシートの端部収縮が発生する。一方、上記付着エネルギーが8.0mJ/mを超えると、セラミックグリーンシートの剥離性が悪くなる。
また、本実施形態に係る剥離フィルム1における剥離剤層12の23℃における貯蔵弾性率は、前述した通り1.6GPa以上であり、好ましくは1.75〜7GPaである。上記貯蔵弾性率が1.6GPa未満であると、剥離剤層12が軟らかくなり過ぎて、セラミックグリーンシートの剥離性が悪くなる。一方、上記貯蔵弾性率が7GPa以下であれば、剥離剤層12を基材11に塗工する際の塗工性が良好になり、さらに、剥離フィルム1をロール・トゥ・ロールで扱っても、剥離剤層12にクラックが入ったりすることを抑制することができる。
2.基材
本実施形態に係る剥離フィルム1の基材11は、剥離剤層12を積層することができれば特に限定されるものではない。かかる基材11としては、例えば、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリプロピレンやポリメチルペンテン等のポリオレフィン、ポリカーボネート、ポリ酢酸ビニルなどのプラスチックからなるフィルムが挙げられ、単層であってもよいし、同種又は異種の2層以上の多層であってもよい。これらの中でもポリエステルフィルムが好ましく、特にポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましく、さらには二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましい。ポリエチレンテレフタレートフィルムは、加工時、使用時等において、埃等が発生しにくいため、例えば、埃等によるセラミックスラリー塗工不良等を効果的に防止することができる。さらに、ポリエチレンテレフタレートフィルムに帯電防止処理を行うことで、有機溶剤を使用するセラミックスラリーを塗工する際の静電気による発火を防止したり、塗工不良等を防止する効果を高めることができる。
また、この基材11においては、その表面に設けられる剥離剤層12との密着性を向上させる目的で、所望により片面又は両面に、酸化法や凹凸化法などによる表面処理、あるいはプライマー処理を施すことができる。上記酸化法としては、例えばコロナ放電処理、プラズマ放電処理、クロム酸化処理(湿式)、火炎処理、熱風処理、オゾン、紫外線照射処理などが挙げられ、また、凹凸化法としては、例えばサンドブラスト法、溶射処理法などが挙げられる。これらの表面処理法は、基材フィルムの種類に応じて適宜選ばれるが、一般にコロナ放電処理法が効果及び操作性の面から好ましく用いられる。
基材11の厚さは、通常10〜300μmであればよく、好ましくは15〜200μmであり、特に好ましくは20〜125μmである。
3.剥離剤層
本実施形態に係る剥離フィルム1の剥離剤層12を構成する材料は、前述した物性を有するものであればよいが、以下に示す剥離剤組成物(以下「剥離剤組成物R」という場合がある。)によれば、前述した物性を満たす剥離剤層12を形成することができる。したがって、本実施形態における剥離剤層12は、剥離剤組成物Rから形成されることが好ましい。
剥離剤組成物Rは、好ましくは、1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有し、かつ側鎖に少なくとも1個のアルケニル基を有するポリオルガノシロキサン(A)と、1分子中の両末端のみにアルケニル基または水酸基を有するポリオルガノシロキサン(B)とを含有し、ポリオルガノシロキサン(A)およびポリオルガノシロキサン(B)の質量部数の合計100質量部に対しポリオルガノシロキサン(B)が固形分比で1.2〜19質量部であるものである。
ポリオルガノシロキサン(A)は、その1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有し、かつ側鎖に少なくとも1個のアルケニル基を有することで、硬化速度が速く、架橋密度の高い架橋構造を形成する。一方、ポリオルガノシロキサン(B)は、その1分子中の両末端のみにアルケニル基または水酸基を有することで、架橋密度の低い架橋構造を形成する。
上記剥離剤組成物Rでは、ポリオルガノシロキサン(A)の方がポリオルガノシロキサン(B)よりも極性の高いアルケニル基を多く含む。上記剥離剤組成物Rを基材11に塗布すると、極性の高いポリオルガノシロキサン(A)が基材11の近傍に偏析し、極性の低いポリオルガノシロキサン(B)が基材11から遠い側(塗布液表層側)に偏析する。前述したように、ポリオルガノシロキサン(B)は架橋密度の低い架橋構造を形成するため、形成される剥離剤層12の表面は、架橋密度の低い架橋構造から形成され、その結果、上記の付着エネルギーが4.4〜8.0mJ/mとなる。一方、形成される剥離剤層12の表層以外の部分は、架橋密度の高い架橋構造から形成されるため、剥離剤層12全体としてはある程度の硬さを有することとなり、その結果、上記の貯蔵弾性率が1.6GPa以上となる。
上記ポリオルガノシロキサン(A)は、下記の一般式(a)で示されるケイ素含有化合物の重合体である。
Figure 2017077688
式(a)中、mおよびnは、それぞれ1以上の整数である。また、R及びRは炭素数1〜12のアルキル基であり、アルケニル基であってはならない。炭素数1〜12のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基等が挙げられる。
また、Rはアルケニル基であり、Rは炭素数1〜12のアルキル基又はアルケニル基である。アルケニル基としては、ビニル基、アリル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、ヘプテニル基、オクテニル基等が挙げられる。
、R及びRは同一であっても異なっていてもよい。R、R及びRは、好ましくはメチル基である。
式(a)中のnが1の場合、R、R、R、R、R及びR10の少なくとも1個はアルケニル基であり、残りはそれぞれ炭素数1〜12のアルキル基又は水酸基であることが好ましい。式(a)中のnが2以上の場合、R、R、R、R、R及びR10は、それぞれ炭素数1〜12のアルキル基、アルケニル基又は水酸基であることが好ましい。上記偏析が生じやすいという観点から、ポリオルガノシロキサン(A)が側鎖のみに2個以上のアルケニル基を有し、末端にはアルケニル基を有しないことが好ましい。すなわち、nが2以上であり、且つ、R、R、R、R、R及びR10が、それぞれ炭素数1〜12のアルキル基又は水酸基であることが好ましい。なお、水酸基は、側鎖に存在するアルケニル基と比較的して反応性が低いことから、前述の偏析および後述する架橋剤による架橋反応に対して与える影響は非常に小さいと考えられる。通常、R、R、R、R、R及びR10のうち水酸基となる基の数は2個以下であり、2個である場合には、水酸基は両末端に1個ずつ存在することが好ましい。
ポリオルガノシロキサン(A)は、ポリオルガノシロキサン(A)1g中にアルケニル基を0.05〜1.0mmol含有することが好ましく、特に0.075〜0.75mmol含有することが好ましく、さらには0.1〜0.5mmol含有することが好ましい。アルケニル基の数が1分子中に2個以上、且つ側鎖に1個以上であることで、さらにはアルケニル基の量が上記範囲にあることで、ポリオルガノシロキサン(B)を剥離剤層12の表層に偏析させやすく、かつ架橋密度の高い架橋構造が形成され得る。特に、ポリオルガノシロキサン(A)1g中に含有されるアルケニル基の量が0.05mmol以上であることで、硬化後において、剥離剤層12の基材11近傍の架橋密度が上がり、貯蔵弾性率が十分に高くなるため、セラミックグリーンシートを剥がすときの剥離力がより低減する。また、ポリオルガノシロキサン(A)1g中に含まれるアルケニル基の量が1.0mmol以下であることで、剥離剤組成物Rを基材11に塗布する前において、剥離剤組成物Rが架橋反応してゲル化することが十分に防止される。
ポリオルガノシロキサン(A)の重量平均分子量は50,000〜1,000,000であることが好ましく、特に100,000〜800,000であることが好ましく、さらには150,000〜600,000であることが好ましい。なお、本明細書における重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定した標準ポリスチレン換算の値である。
ポリオルガノシロキサン(A)の重量平均分子量が上記の範囲にあることにより、架橋密度の高い架橋構造が剥離剤層の中に形成されるようになり、剥離剤層の表面の貯蔵弾性率を大きくすることができる。また、ポリオルガノシロキサン(A)の重量平均分子量が50,000以上であると、剥離剤組成物Rの塗工粘度が低くなり過ぎることを防止でき、ハジキの発生を抑制し、均一な面状態の剥離剤層12を得ることができる。ポリオルガノシロキサン(A)の重量平均分子量が1,000,000以下であると、剥離剤組成物Rの塗工粘度の上昇を抑え、希釈溶剤への溶解性を確保することができる。
一方、上記ポリオルガノシロキサン(B)は、下記の一般式(b)で示されるケイ素含有化合物の重合体である。
Figure 2017077688
式(b)中、pは1以上の整数である。また、R11及びR12は炭素数1〜12のアルキル基、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基等であり、アルケニル基であってはならない。R11及びR12は同一であっても異なっていてもよい。R11及びR12は、好ましくはメチル基である。
式(b)中、R13、R14及びR15の少なくとも1個はアルケニル基または水酸基であり、またR16、R17及びR18の少なくとも1個はアルケニル基または水酸基である。すなわち、ポリオルガノシロキサン(B)は、両末端にアルケニル基または水酸基を有する。アルケニル基としては、ビニル基、アリル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、ヘプテニル基、オクテニル基等が挙げられ、中でもビニル基が特に好ましい。R13、R14、R15、R16、R17及びR18におけるアルケニル基以外の官能基は、炭素数1〜12のアルキル基であり、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基等が挙げられ、好ましくはメチル基である。R13、R14、R15、R16、R17及びR18におけるアルキル基は、それぞれ同一であっても異なっていてもよい。
剥離剤組成物Rは、異なる種類のポリオルガノシロキサン(B)を同時に含有してもよく、例えば、両末端にアルケニル基を有するポリオルガノシロキサン(B)と、両末端に水酸基を有するポリオルガノシロキサン(B)とを同時に含有してもよい。
ポリオルガノシロキサン(B)は、ポリオルガノシロキサン(B)1g中にアルケニル基または水酸基を0.00005〜0.05mmol含有することが好ましく、特に0.00008〜0.03mmol含有することが好ましく、さらには0.0001〜0.01mmol含有することが好ましい。1分子中の両末端のみにアルケニル基または水酸基が存在することで、さらにはアルケニル基または水酸基の量が上記範囲にあることで、ポリオルガノシロキサン(B)が剥離剤層12の表層に偏析しやすく、かつ表層付近のみで架橋密度の低い架橋構造が形成され得る。特に、ポリオルガノシロキサン(B)1g中に含有されるアルケニル基または水酸基の量が0.00005mmol以上であることにより、ポリオルガノシロキサン(B)の反応性が高まり、ポリオルガノシロキサン(B)がセラミックグリーンシートへ転着することを効果的に防ぐことができる。また、ポリオルガノシロキサン(B)1g中に含有されるアルケニル基または水酸基の量が0.05mmol以下であることにより、ポリオルガノシロキサン(B)の極性が低下し、ポリオルガノシロキサン(B)が剥離剤層12の表層により偏析し易くなる。
ポリオルガノシロキサン(B)の重量平均分子量は100,000〜1,200,000であることが好ましく、特に150,000〜900,000であることが好ましく、さらには200,000〜600,000であることが好ましい。
ポリオルガノシロキサン(B)の重量平均分子量が上記の範囲にあることにより、架橋密度の低い架橋構造が剥離剤層の中に形成されるようになる。また、ポリオルガノシロキサン(B)の重量平均分子量が100,000以上であると、ポリオルガノシロキサン(B)の架橋密度が小さくなり、付着エネルギーを大きくすることができる。ポリオルガノシロキサン(B)の重量平均分子量が1,200,000以下であると、剥離剤組成物Rの硬化性を良好に維持し、セラミックグリーンシートへのシリコーン転移量を少なくすることができる。
剥離剤組成物Rにおいては、ポリオルガノシロキサン(A)およびポリオルガノシロキサン(B)の質量部数の合計100質量部に対し、ポリオルガノシロキサン(B)が固形分比で1.2〜19質量部であることが好ましく、3.0〜17質量部であることがより好ましく、特に5〜15質量部であることが好ましい。架橋密度の低い架橋構造を形成するポリオルガノシロキサン(B)の固形成分比率が19質量部以下であることにより、剥離剤層12は、全体としてある程度の硬さを有することとなり、その結果、上記の貯蔵弾性率が1.6GPa以上となる。また、ポリオルガノシロキサン(B)の固形成分比率が1.2質量部以上であることにより、剥離剤層12の表面におけるポリオルガノシロキサン(B)の含有量を確保することができ、上記の付着エネルギーが4.4〜8.0mJ/mとなる。
剥離剤組成物Rは、架橋剤(C)をさらに含有することが好ましい。架橋剤(C)としては、ポリオルガノシロキサン(A)およびポリオルガノシロキサン(B)を架橋することができる架橋性官能基を有するものであれば特に限定されないが、特に、架橋剤(C)は、架橋性官能基としてケイ素原子に結合した水素原子(ヒドロシリル基)を有する架橋剤(C)であることが好ましい。剥離剤組成物Rが架橋剤(C)を含有することで、ポリオルガノシロキサン(A)およびポリオルガノシロキサン(B)が架橋され、得られる剥離剤層12に、より安定した剥離性が付与される。
ヒドロシリル基を有する架橋剤(C)としては、ポリオルガノシロキサン(A)およびポリオルガノシロキサン(B)以外の、1分子中に少なくとも2個のヒドロシリル基を有するポリオルガノシロキサンが好ましい。かかるポリオルガノシロキサンとしては、例えば、ジメチルハイドロジェンシロキシ基末端封鎖ジメチルシロキサン−メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、トリメチルシロキシ基末端封鎖ジメチルシロキサン−メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、トリメチルシロキシ基末端封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、ポリ(ハイドロジェンシルセスキオキサン)等のポリオルガノハイドロジェンシロキサンが挙げられる。中でも、上記効果に優れたトリメチルシロキシ基末端封鎖ジメチルシロキサン−メチルハイドロジェンシロキサン共重合体が好ましい。
架橋剤(C)のヒドロシリル基と、ポリオルガノシロキサン(A)およびポリオルガノシロキサン(B)のアルケニル基との間では、アルケニル基の炭素間二重結合が開くとともに、その炭素原子の一方とヒドロシリル基のケイ素原子とが共有結合するという反応が生じる。一方、架橋剤(C)のヒドロシリル基と、ポリオルガノシロキサン(B)の水酸基との間では、これらの基の水素同士が脱水素するとともに、ヒドロシリル基のケイ素原子と水酸基の酸素原子とが共有結合するという反応が生じる。以上の反応により、ポリオルガノシロキサン(A)とポリオルガノシロキサン(B)との間、ポリオルガノシロキサン(A)間およびポリオルガノシロキサン(B)間で架橋が生じる。
架橋剤(C)としてのポリオルガノシロキサンの重量平均分子量は、100〜10,000であることが好ましく、特に500〜5,000であることが好ましい。
本実施形態に係る剥離剤組成物R中における架橋剤(C)の含有量は、ポリオルガノシロキサン(A)およびポリオルガノシロキサン(B)が有するアルケニル基の数に対して、架橋剤(C)が有するヒドロシリル基等の架橋性官能基の数が、モル比で1.1〜5.0となる量であることが好ましく、特に1.75〜4.5となる量であることが好ましく、さらには2.0〜4.0となる量であることが好ましい。
剥離剤組成物Rは、好ましくはさらに触媒(D)等を含有する。触媒(D)としては、剥離剤組成物Rを硬化させることができるものであれば特に限定されないが、中でも白金族金属系化合物が好ましい。白金族金属系化合物としては、例えば、微粒子状白金、炭素粉末担体上に吸着された微粒子状白金、塩化白金酸、アルコール変性塩化白金酸、塩化白金酸のオレフィン錯体、パラジウム、ロジウム等が挙げられる。剥離剤組成物Rがかかる触媒(D)を含有することで、当該剥離剤組成物Rの硬化反応をより効率良く進行させることができる。
本実施形態に係る剥離剤組成物R中における触媒(D)の含有量は、触媒(D)以外の成分の合計量に対し、1〜1000ppm程度であることが好ましい。
本実施形態に係る剥離剤組成物Rは、上記成分の他、反応抑制剤、密着向上剤等を含有していてもよい。
剥離剤層12の厚さは、0.01〜3μmであることが好ましく、特に0.03〜1μmであることが好ましい。剥離剤層12の厚さが0.01μm以上であると、剥離剤層としての機能を発揮することができ、また、硬化したポリオルガノシロキサン(B)が表層に偏析した構造を形成することができる。一方、剥離剤層12の厚さが3μm以下であれば、剥離フィルム1をロール状に巻き取った際に、ブロッキングが発生することを抑制することができる。
4.セラミックグリーンシート製造工程用剥離フィルムの製造方法
本実施形態に係る剥離フィルム1は、基材11の一方の面に、剥離剤組成物R及び所望により有機溶剤を含有する塗工液を塗工した後、乾燥し、硬化させて剥離剤層12を形成することにより得られる。塗工方法としては、例えば、グラビアコート法、バーコート法、スプレーコート法、スピンコート法、ナイフコート法、ロールコート法、ダイコート法などが使用できる。
上記有機溶剤としては特に制限はなく、様々なものを用いることができる。例えばトルエン、ヘキサン、ヘプタン等の炭化水素化合物をはじめ、アセトン、酢酸エチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン及びこれらの混合物等が用いられる。
上記のように塗工した剥離剤組成物Rは、熱硬化させることが好ましい。この場合の加熱温度は90〜140℃であることが好ましく、加熱時間は10〜120秒程度であることが好ましい。また、必要に応じて紫外線を照射することにより、剥離剤組成物Rの硬化を促進させてもよい。
以上説明した剥離フィルム1を使用するには、スロットダイ塗工方式やドクターブレード方式等を用いて、剥離剤層12の表面にセラミックスラリーを塗工して乾燥させることにより、セラミックグリーンシートを成型する。このとき、本実施形態に係る剥離フィルム1では、セラミックスラリーの塗工幅が収縮し、当該塗工面両端部の厚みが厚くなる端部収縮が発生することが抑制される。
塗工幅が収縮する寸法としては、具体的には、5mm未満であることが好ましく、特に2mm以下であることが好ましい。
一方、強度の低い薄膜のセラミックグリーンシートを剥離剤層に成型した場合でも、ヒビ、破断等の不具合を発生させることなく、低い剥離力、具体的には15.5mN/50mm以下の剥離力でセラミックグリーンシートを剥離剤層12から剥離することができる。このように、本実施形態に係る剥離フィルム1によれば、セラミックスラリーの塗工性に優れるとともに、セラミックグリーンシートの剥離性にも優れ、セラミックグリーンシート製造における歩留まりが向上する。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、基材11における剥離剤層12の反対側の面や、基材11と剥離剤層12との間には、帯電防止層等の他の層が設けられてもよい。
以下、実施例等により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例等に限定されるものではない。
〔実施例1〕
ポリオルガノシロキサン(A)として、側鎖のみに2個以上のヘキセニル基を有し、ヘキセニル基を有さない部分はメチル基であるポリオルガノシロキサン(重量平均分子量:390,000,ポリオルガノシロキサン1g中のアルケニル基量:0.25mmol;以下「材料A1」という)と、ポリオルガノシロキサン(B)として、両末端のみにビニル基を1個ずつ有し、その他の官能基はメチル基であるポリオルガノシロキサン(重量平均分子量:350,000,ポリオルガノシロキサン1g中のアルケニル基量:0.0003mmol;以下「材料B1」という)と、架橋剤(C)として、トリメチルシロキシ基末端封鎖ジメチルシロキサン−メチルハイドロジェンシロキサン共重合体(重量平均分子量:1,000)とを混合し、付加反応型ポリオルガノシロキサン溶液を得た。このとき、材料A1と材料B1との配合比(質量基準)は、83.3:16.7とした。また、架橋剤(C)の含有量は、ポリオルガノシロキサン(A)が含有するヘキセニル基およびポリオルガノシロキサン(B)が含有するビニル基の合計数に対して、架橋剤(C)が含有するヒドロシリル基の数が、モル比で2.5となる量とした。
この付加反応型ポリオルガノシロキサン溶液では、材料A1および材料B1の質量部数の合計100質量部に対する材料B1の固形分比が16.7質量部であった。
次に、上記付加反応型ポリオルガノシロキサン溶液に対し、白金系触媒(東レ・ダウコーニング社製,SRX−212)を添加して混合し、剥離剤組成物の溶液(塗布液)を得た。白金系触媒の含有量は、上記付加反応型ポリオルガノシロキサン溶液100質量部に対し、固形分比で10質量部とした。
得られた剥離剤組成物の塗布液を、基材としての二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ:31μm,幅:300mm,両面の算術平均表面粗さRa:15nm,両面の最大突起高さRp:84nm)上にバーコーターにより均一に塗布した。次いで、135℃で60秒間加熱乾燥し、剥離剤組成物を硬化させ、基材上に厚さ0.07μmの剥離剤層が積層された積層体を得た。その後、シリコーン剥離剤の架橋剤であるポリオルガノハイドロジェンシロキサンの残存する官能基の影響を無くすため、当該積層体を50℃・dry条件下にて24時間保管することで、剥離フィルムを得た。
〔実施例2〕
付加反応型ポリオルガノシロキサン溶液として、材料A1と材料B1との配合比(質量基準)が96.7:3.3になるように混合したものを用いる以外、実施例1と同様にして剥離フィルムを作製した。
この付加反応型ポリオルガノシロキサン溶液では、材料A1および材料B1の質量部数の合計100質量部に対する材料B1の固形分比が3.3質量部であった。
〔実施例3〕
付加反応型ポリオルガノシロキサン溶液として、材料A1と材料B1との配合比(質量基準)が98.3:1.7になるように混合したものを用いる以外、実施例1と同様にして剥離フィルムを作製した。
この付加反応型ポリオルガノシロキサン溶液では、材料A1および材料B1の質量部数の合計100質量部に対する材料B1の固形分比が1.7質量部であった。
〔実施例4〕
ポリオルガノシロキサン(A)として、材料A1と、ポリオルガノシロキサン(B)として、アルケニル基を有さず、両末端のみに水酸基を1個ずつ有し、その他の官能基はメチル基であるポリオルガノシロキサン(重量平均分子量:400,000,ポリオルガノシロキサン1g中の水酸基量:0.0002mmol;以下「材料B2」という)と、架橋剤(C)として、トリメチルシロキシ基末端封鎖ジメチルシロキサン−メチルハイドロジェンシロキサン共重合体(重量平均分子量:1,000)とを混合し、ポリオルガノシロキサン溶液を得た。このとき、材料A1と材料B2との配合比(質量基準)は、83.3:16.7とした。また、架橋剤(C)の含有量は、ポリオルガノシロキサン(A)が含有するヘキセニル基およびポリオルガノシロキサン(B)が含有するビニル基の合計数に対して、架橋剤(C)が含有するヒドロシリル基の数が、モル比で2.5となる量とした。
このポリオルガノシロキサン溶液では、材料A1および材料B2の質量部数の合計100質量部に対する材料B2の固形分比が16.7質量部であった。
次に、上記ポリオルガノシロキサン溶液に対し、白金系触媒(東レ・ダウコーニング社製,SRX−212)を添加して混合し、剥離剤組成物の溶液(塗布液)を得た。白金系触媒の含有量は、上記ポリオルガノシロキサン溶液100質量部に対し、固形分比で10質量部とした。
このようにして得られた剥離剤組成物の塗布液を用いること以外、実施例1と同様にして剥離フィルムを作製した。
〔実施例5〕
ポリオルガノシロキサン溶液として、材料A1と材料B2との配合比(質量基準)が96.7:3.3になるように混合したものを用いる以外、実施例4と同様にして剥離フィルムを作製した。
このポリオルガノシロキサン溶液では、材料A1および材料B2の質量部数の合計100質量部に対する材料B2の固形分比が3.3質量部であった。
〔実施例6〕
ポリオルガノシロキサン溶液として、材料A1と材料B2との配合比(質量基準)が98.3:1.7になるように混合したものを用いる以外、実施例4と同様にして剥離フィルムを作製した。
このポリオルガノシロキサン溶液では、材料A1および材料B2の質量部数の合計100質量部に対する材料B2の固形分比が1.7質量部であった。
〔比較例1〕
付加反応型ポリオルガノシロキサンとして、材料A1と材料B1との配合比(質量基準)が80.0:20.0になるように混合したものを用いる以外、実施例1と同様にして剥離フィルムを作製した。
この付加反応型ポリオルガノシロキサン溶液では、材料A1および材料B1の質量部数の合計100質量部に対する材料Bの固形分比が20.0質量部であった。
〔比較例2〕
付加反応型ポリオルガノシロキサンとして、材料A1と材料B1との配合比(質量基準)が99.2:0.8になるように混合したものを用いる以外、実施例1と同様にして剥離フィルムを作製した。
この付加反応型ポリオルガノシロキサン溶液では、材料A1および材料B1の質量部数の合計100質量部に対する材料Bの固形分比が0.8質量部であった。
〔比較例3〕
付加反応型ポリオルガノシロキサンとして、材料A1のみを用いる以外、実施例1と同様にして剥離フィルムを作製した。
〔比較例4〕
付加反応型ポリオルガノシロキサンとして、材料A1と材料B2との配合比(質量基準)が80.0:20.0になるように混合したものを用いる以外、実施例4と同様にして剥離フィルムを作製した。
この付加反応型ポリオルガノシロキサン溶液では、材料A1および材料B2の質量部数の合計100質量部に対する材料B2の固形分比が20.0質量部であった。
〔比較例5〕
付加反応型ポリオルガノシロキサンとして、材料A1と材料B2との配合比(質量基準)が99.2:0.8になるように混合したものを用いる以外、実施例4と同様にして剥離フィルムを作製した。
この付加反応型ポリオルガノシロキサン溶液では、材料A1および材料B2の質量部数の合計100質量部に対する材料B2の固形分比が0.8質量部であった。
〔試験例1〕(付着エネルギーの測定)
実施例及び比較例で得られた剥離フィルムにおける剥離剤層表面の付着エネルギーを、協和界面科学社製の全自動接触角計DM−701を使用して測定した。具体的には、温度23度、湿度50%の環境下で、平坦なガラス基板上に剥離フィルムを静止させ、ガラス基板の傾きを0度にして7.0μlの水の液滴を剥離フィルムの剥離剤層表面上に滴下し、液滴が静止した3秒後に、ガラス基板を0.5度/秒の速さで傾斜させ、液滴の端点が静止位置から離れたときの、液滴の滑落角、着液半径、液滴質量及び重力加速度から、付着エネルギー(mJ/m)を求めた。結果を表1に示す。
〔試験例2〕(貯蔵弾性率測定)
実施例及び比較例で得られた剥離フィルムを10mm×10mmサイズに裁断し、次いで、アルミニウム製の台座に接着したガラス板上に、裁断した剥離フィルムの基材裏面を2液系エポキシ接着剤で固定した。そして、微小硬度評価装置(MTS社製,Nano Indenter SA2)を使用して、圧子の最大押し込み深さ200nm、歪速度0.05sec−1、変位振幅2nm、振動周波数45Hzにてナノインデンテーション試験を行い、上記剥離フィルムの剥離剤層の貯蔵弾性率(GPa)を測定した。結果を表1に示す。
〔試験例3〕(スラリー塗工性評価(端部収縮性評価))
チタン酸バリウム(BaTiO;堺化学工業社製,BT−03)100質量部、ポリビニルブチラール(積水化学工業社製,エスレックB・K BM−2)8質量部及びフタル酸ジオクチル(関東化学社製,フタル酸ジオクチル 鹿1級)4質量部に、トルエン及びエタノールの混合液(質量比6:4)135質量部を加え、ボールミルにて混合分散させて、セラミックスラリーを調製した。
実施例及び比較例にて製造してから常温で48時間保管した剥離フィルム(幅:300mm)の剥離剤層表面に、上記セラミックスラリーを乾燥後の膜厚が3μmになるようにダイコーター(幅:250mm)を用いて均一に塗工し、その後、乾燥機にて80℃で1分間乾燥させた。このようにして、セラミックグリーンシート付剥離フィルムロール300mを製造した。
得られたセラミックグリーンシート付剥離フィルムにおいて、下記の式を用いて端部収縮幅を算出し、算出した端部収縮幅に基づいてスラリー塗工性(端部収縮性)を評価した。結果を表1に示す。
端部収縮幅=(セラミックスラリーの塗工幅=250mm)−(形成したセラミックグリーンシートの幅)
○:端部収縮幅が2mm未満(スラリー塗工性良好)
△:端部収縮幅が2mm以上5mm未満(使用可)
×:端部収縮幅が5mm以上(スラリー塗工性不良)
〔試験例4〕(剥離力測定)
試験例3と同様にして得られたセラミックグリーンシート付剥離フィルムを、室温23度、湿度50%の雰囲気下に24時間静置した後、流れ方向に100mm、幅方向に50mmの大きさに裁断し、剥離力測定用のサンプルとした。当該サンプルのセラミックグリーンシート面側の短辺側の一方の端部に幅5mmのアクリル粘着テープ(日東電工社製,31Bテープ)を貼付した。このサンプルの剥離フィルム面側を両面テープで平板に固定し、サンプルが上面となるよう当該平板を剥離試験機(島津製作所社製,AG−IS 500N)に水平に設置した。そして、アクリル粘着テープを貼付した側のセラミックグリーンシートの端部を剥離フィルムから剥がし、当該端部を剥離試験機の治具に取り付けた。この状態にて、剥離速度200mm/minでセラミックグリーンシートを垂直上方向(90°剥離)に引っ張り、剥離フィルムとセラミックグリーンシートとの間の剥離力(mN/50mm)を測定した。当該剥離力の測定結果をもとに以下の基準により剥離フィルムの剥離性を評価した。結果を表1に示す。
○:剥離力が15.5mN/50mm以下(剥離性良好)
×:剥離力が15.5mN/50mm超(剥離性不良)
Figure 2017077688
表1から明らかなように、実施例で得られた剥離フィルムは、塗工したセラミックスラリーの端部収縮幅が小さく、セラミックスラリーの塗工性に優れるものであった。また、低い剥離力でセラミックグリーンシートを剥離することができ、セラミックグリーンシートの剥離性にも優れるものであった。
1…セラミックグリーンシート製造工程用剥離フィルム
11…基材
12…剥離剤層
2…ガラス基板
3…液滴

Claims (6)

  1. 基材と、前記基材の片側に設けられた剥離剤層とを備えたセラミックグリーンシート製造工程用剥離フィルムであって、
    水7.0μlの液滴を用いて滑落角を測定したときにおける前記剥離剤層表面の付着エネルギーが4.4〜8.0mJ/mであり、
    前記剥離剤層の23℃における貯蔵弾性率が1.6GPa以上である
    ことを特徴とするセラミックグリーンシート製造工程用剥離フィルム。
  2. 前記剥離剤層は、
    1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有し、かつ側鎖に少なくとも1個のアルケニル基を有するポリオルガノシロキサン(A)と、
    1分子中の両末端のみにアルケニル基または水酸基を有するポリオルガノシロキサン(B)と
    を含有し、
    前記ポリオルガノシロキサン(A)および前記ポリオルガノシロキサン(B)の質量部数の合計100質量部に対し、前記ポリオルガノシロキサン(B)が固形分比で1.2〜19質量部である剥離剤組成物から形成された
    ことを特徴とする請求項1に記載のセラミックグリーンシート製造工程用剥離フィルム。
  3. 前記ポリオルガノシロキサン(A)の重量平均分子量が50,000〜1,000,000であることを特徴とする請求項2に記載のセラミックグリーンシート製造工程用剥離フィルム。
  4. 前記ポリオルガノシロキサン(B)の重量平均分子量が100,000〜1,200,000であることを特徴とする請求項2または3に記載のセラミックグリーンシート製造工程用剥離フィルム。
  5. 前記剥離剤組成物は、ヒドロシリル基を有する架橋剤(C)をさらに含有し、
    前記剥離剤組成物における前記架橋剤(C)の含有量は、前記ポリオルガノシロキサン(A)および前記ポリオルガノシロキサン(B)が有するアルケニル基の数に対して、架橋剤(C)が有するヒドロシリル基の数が、モル比で1.1〜5.0となる量である
    ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載のセラミックグリーンシート製造工程用剥離フィルム。
  6. 前記剥離剤組成物は、触媒(D)として白金族金属系化合物をさらに含有することを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載のセラミックグリーンシート製造工程用剥離フィルム。
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