JP2017052889A - 粘着テープ、頁めくり装置及び粘着テープの製造方法 - Google Patents

粘着テープ、頁めくり装置及び粘着テープの製造方法 Download PDF

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Tomofumi Sano
智文 佐野
長谷川 浩一
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浩一 長谷川
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Toshiaki Kanemura
俊明 金村
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Abstract

【課題】多種類の紙に対して適度な付着力を発揮する粘着テープ、その粘着テープを備える頁めくり装置及び粘着テープの製造方法を提供する。【解決手段】頁めくり装置に装着可能な粘着テープ160は、テープ基材161と、テープ基材161の上に離散的に塗工された粘着剤Gと、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、粘着テープ、頁めくり装置及び粘着テープの製造方法に関する。
書籍の頁を1枚ごとに分離してめくる、頁めくり装置が知られている(例えば特許文献1)。
特許文献1に開示された頁めくり装置は、アーム部の先端の吸着部に回転ローラが取り付けられている。回転ローラには粘着部材が巻き付けられており、アーム部がめくる対象頁の方向に揺動して頁をこの粘着部材に粘着させ、次いでアーム部が反対方向に揺動することにより、頁めくりを行う。粘着部材として例えば粘着テープが用いられる。
特開2014−061619号公報
特許文献1に示す頁めくり装置に用いる粘着テープは、その付着力が強すぎると、付着した頁が粘着テープから離れるときに頁が破損するおそれがある。逆に粘着テープの付着力が弱すぎると、頁が十分に付着せず、持ち上げてめくることができない。そのため、頁を持ち上げるときは頁に付着し、頁から剥がすときには頁を破損せずに離れるような、適度な付着力を発揮する粘着テープが必要である。
頁めくり装置に用いられる粘着テープは、テープ基材の上に粘着剤を塗工して製造される。この粘着剤は、頁に付着するのに適した性質を有するようにさまざまな成分が組み合わされ、混合されて調製される。
一方、めくる対象となる頁の紙にもさまざまな種類がある。例えば、ハードカバー本などに用いられる上質紙、雑誌や週刊誌などに用いられる中質紙、美術書などに用いられる表面がコーティングされた塗工紙(コート紙)などがある。
しかしこのように多くの種類の紙に対しても適度な付着力を発揮する粘着剤を調製することは容易なことではない。
本発明は上述のような問題に鑑み、多種類の紙に対して適度な付着力を発揮する粘着テープ、その粘着テープを備える頁めくり装置及び粘着テープの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る頁めくり装置に装着可能な粘着テープは、
テープ基材と、
前記テープ基材の上に離散的に塗工された粘着剤と、
を備える。
上記目的を達成するため、本発明に係る頁めくり装置は、
頁めくりの対象となる頁のめくり元位置から頁のめくり先位置まで揺動可能なアーム部と、
前記アーム部の先端部に装着された前記粘着テープと、
を備える。
上記目的を達成するため、本発明に係る頁めくり装置に用いる粘着テープの製造方法は、
めくり対象とする頁の表面の最大粗さを決定する工程と、
決定した前記最大粗さと関係付けられた粘着剤の表面の高低差を決定する工程と、
決定した前記粘着剤の表面の高低差を実現するように、テープ基材の上に前記粘着剤を塗工する工程と、
を含む。
本発明によれば、多種類の紙に対して適度な付着力を発揮する粘着テープ、その粘着テープを備える頁めくり装置及び粘着テープの製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る粘着テープを備えた頁めくり装置の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る頁めくり装置の構成を示すブロック図である。 図1に示す頁めくり装置の付着部に備える粘着テープの側面図である。 図3に示す粘着テープの断面図である。 (a)は紙の表面の模式図、(b)は本発明の一実施形態に係る粘着剤の表面の模式図、(c)は紙と粘着剤が接触したときの模式図である。 (a)は本発明の一実施形態に係る粘着テープの平面図、(b)は図6(a)のA−A断面図、(c)は他の実施形態に係る粘着テープの断面図である。 (a)は本発明の他の実施形態に係る粘着テープの断面図、(b)はさらに他の実施形態に係る粘着テープの断面図である。 本発明の一実施形態に係る粘着テープの製造方法のフロー図である。
前述のように、書籍の紙には多くの種類がある。そのため、頁めくり装置用の粘着テープとしては、できるだけ多くの紙質に対して適度な付着力を発揮する粘着剤を用いる必要がある。適度な付着力とは、めくるときには持ち上げることができる程度に付着し、めくったあとは頁を破損することなく離れるということである。
発明者らは、さまざまな種類の紙に適用できる粘着剤を検討するなかで、紙の表面の粗さ(平滑さ)が異なっても、適度な付着力が得られる物理的(幾何学的)な形状がないかどうかを検討した。
そして粘着剤の塗工率、(塗工)厚さ、表面の粗さを変えて実験した結果、粘着剤を部分的に形成する、又は粘着剤の表面に所定の大きさの高低差(凹凸)を形成することで、多様な紙種に対して適度な付着力が得られることを見出した。
以下に本発明の実施の形態に係る粘着テープ160と、それを用いる頁めくり装置101の構成について、図面を参照して説明する。最初に頁めくり装置101について説明する。
(頁めくり装置101)
頁めくり装置101は、図1に示すように、開かれた本Bを保持する保持台103と、本Bに対して端末装置102の位置及び姿勢を固定するためのスタンド104と、概ね直方体形状の収納ケース105と、駆動軸106を有する第1駆動部107と、駆動軸106を中心に揺動するアーム部108と、アーム部108の先端に第2駆動部109を介して取り付けられ、本Bの頁Qに付着する付着部110と、第1駆動部107、アーム部108及び付着部110を支持する台座部111と、めくられる前の頁Qの上方に風を通過させることで、めくられた後の頁Qに対して風をあてる送風部112と、を備える。第1駆動部107及び第2駆動部109の各々は、例えばモータである。
また、頁めくり装置101は、図2に示すように、収納ケース105の内部に、端末装置102と通信するためのインタフェースである第1通信部113と、第1駆動部107、第2駆動部109、送風部112のそれぞれを駆動するためのモータドライバ114、115、116と、各種プログラムが格納されたROM(Read Only Memory)117と、ROM117に格納されたプログラムを実行することによって頁めくり制御部118としての機能を発揮するCPU(Central Processing Unit)119と、ROMに格納されたプログラムの実行時にCPU119の作業領域として機能するRAM(Random Access Memory)120とを備える。
保持台103は、めくられた後の頁Qが、めくられる前の概ね水平な頁Qに対して、傾斜するように本Bを保持する。この傾斜角度θは、例えば、30〜45度である。
スタンド104は、保持台103に保持された本Bの頁Qを撮像できるように端末装置102のカメラの向きがユーザなどにより調整されると、その位置及び姿勢で端末装置102を保持する。本実施の形態では、端末装置102は、本Bの見開き2頁のうちの左頁のみがカメラによって撮影されるようにスタンド104に固定される。ここで、左右は、それぞれ、頁めくり制御部118を正面(本Bが保持されている側)から見た場合の左右に対応する。
CPU119は、図示しない電源から電力が供給されると、ROM117に格納されたプログラムを実行して頁めくり制御部118としての機能を発揮する。頁めくり制御部118は、第1通信部113を介して取得するユーザの指示に基づいて、本Bの頁Qをめくるようにモータドライバ114、115を制御する。
詳細には、頁めくり制御部118は、頁めくり指示を第1通信部113を介して取得すると、モータドライバ116に送風部112を駆動させた状態で、以下の動作により頁Qをめくる。
まず、頁めくり制御部118は、アーム部108の先端に装着された付着部110が右から左へ移動するように第1駆動部107を制御する。これにより、付着部110を、めくられる前の頁Q(左側の頁Q)に付着させる。
次に、頁めくり制御部118は、頁Qが付着した付着部110が左から右へ移動するように第1駆動部107を制御する。これにより、付着部110に付着した頁Qがめくられ始める。
付着部110が右に移動した後、頁めくり制御部118は、第2駆動部109を制御して付着部110を回転させる。この回転によって、付着部110に付着した頁Qを端部から順に剥がしていくため、付着部110を頁Qから確実に分離させることができる。
第1駆動部107及び第2駆動部109の両者を予め定められた手順で駆動させた後、頁めくり制御部118は、第1駆動部107及び第2駆動部109を停止する。このとき、送風部112からの風によって、めくられた後の頁Qが元の位置に戻ることを防ぎ、頁Qがめくられた状態で、付着部110が頁Qから分離される。以上で頁めくり制御部118は、頁Qをめくる一連の動作を終了する。
なお、頁めくり装置101は、本Bの頁Qをめくる装置であればよく、ここで説明した構成を備える装置に限られない。
(粘着テープ160)
次に粘着テープ160について説明する。付着部110は、図3に示すように、第2駆動部109に結合されるロール軸151を含むコア150に粘着テープ160をロール状に巻き回して構成されている。粘着テープ160は、図4に示すように、例えばアセテートフィルムのテープ基材161上に粘着剤Gを塗工(又は塗布)したものである。粘着テープ160は、粘着剤Gを外側にしてコア150に巻き回されている。
頁Qをめくるときは、粘着テープ160の粘着剤Gを表にして上から頁Qの上に載せ、アーム部108を揺動させて粘着テープ160に付着した頁Qを持ち上げる。粘着テープ160から頁Qを剥離するときは、第2駆動部109によって付着部110(粘着テープ160)を回転させて、付着部分を端から少しずつ剥がすようにして頁Qを剥離させる。
(粘着剤G)
次に、粘着剤Gの成分について説明する。粘着剤Gは、アクリル系、ゴム系、シリコーン系、ウレタン系などを主成分エラストマーとする各種粘着基剤を用いることができる。アクリル系の場合はアクリルモノマーに硬化剤を加えて粘着力や流動性を調整する。また必要に応じて安定剤、剥離剤、酸化防止剤等の添加剤をさらに添加してもよい。
ゴム系の粘着剤は、例えば天然ゴムを軟化剤等の添加剤とともに有機溶剤に溶解させたものや、合成ゴムに軟化剤等の添加剤を加えたもの等を用いることができる。シリコーン系粘着剤は、例えばシリコーンゴムに粘着性付与剤等の添加剤を加えたもの等を用いることができる。ウレタン系粘着剤は、例えばウレタン樹脂に各種添加剤を添加したもの等を用いることができる。
上記のように粘着剤は、基材となるアクリル系、ゴム系、シリコーン系、ウレタン系などの多種類のエラストマーに、性質を調整する硬化剤、軟化剤、粘着性付与剤等の添加剤を組み合わせて製造される。そのため、エラストマーや添加剤の種類、これらの混合割合等を変えた多種類の粘着剤を用いることができる。
また頁めくりの対象となる本の種類も数多くあり、それぞれ紙質が異なる。本発明では、粘着剤の組成や成分割合ではなく、粘着剤の表面の物理的(幾何学的)形状を調整することによって適度な付着力を得る。なお、粘着剤の表面の好ましい物理的形状は、めくり対象となる頁Qの表面の物理的形状も関係がある。そこで、まず頁Qの表面の物理的形状について説明する。
(頁Qの表面の物理的形状)
粘着剤Gを付着させる、めくり対象となる頁Qは、紙の繊維が多数絡みあって構成されている。そのため、頁Qの表面には繊維の凹凸がある。頁Qの表面の凹凸の最も高い部分と最も低い部分の差を頁Qの表面の最大粗さとし、図5(a)に示すようにRmax(Q)で表す。なお図5(a)では上側が頁Qの表面側である。
中質紙では、表面のRmax(Q)は数十μmから100μm程度と比較的大きい。上質紙は例えばRmax(Q)が10μmから数十μm程度、コート紙のような表面を塗工した紙は例えばRmax(Q)が10μm以下である。
Rmax(Q)が比較的大きい紙は、紙の繊維が粗くからみあっているため、表面がざらざらした触感を与える。このような紙では、粘着剤Gが付着しにくく、また粘着剤Gが付着した表面の繊維が剥がれやすく破損しやすい。そのため、適度な付着力を発揮する粘着剤Gの表面形状の許容範囲が狭い。
逆にRmax(Q)が比較的小さい紙は、紙の繊維が密にかつ強固にからみあい、また表面が平滑なため、すべすべした触感を与える。このような紙では、繊維に粘着剤Gが付着しやすく、また繊維が粘着剤Gによって破損しにくい。そのため、適度な付着力を発揮する粘着剤Gの表面形状の許容範囲が広い。
(粘着剤Gの表面の物理的形状)
次に、上記のようにさまざまなRmax(Q)を持つ頁に対して適度な付着力を発揮する、粘着剤Gの表面の物理的形状について説明する。粘着剤Gは、頁Qと接触する表面が凹凸に形成されている。つまり、表面に高低差を有する形状となっている。この粘着剤Gの表面の凹凸の最も高い部分と最も低い部分の高さの差(高低差)を粘着剤の表面の最大粗さとし、図5(b)に示すようにRmax(G)で表す。なお、図5(b)に示す実施形態では、粘着剤Gの表面の凹凸は規則的に表現しているが、規則的でなくともよい。また凸部の縦断面形状は図5(b)に示す実施形態では正弦波状に示しているが、これに限らず、矩形状、鋸歯状等でもよい。さらに凸部の横断面形状も特に限定されず、例えば円形、楕円形、多角形等であってもよい。
粘着剤Gの凹凸の好ましいRmax(G)や分布は、付着させる頁Qの表面の凹凸のRmax(Q)や分布とも関係している。そのため、付着させる頁Qの表面のRmax(Q)や分布に合わせて粘着剤Gの表面のRmax(G)や分布を決めることが望ましい。以下の粘着剤GのRmax(G)や分布は、頁めくりの対象となる書籍の頁Qの表面の凹凸のRmax(Q)や分布も考慮して得られる条件である。
粘着剤GのRmax(G)は、5μm〜307μmとすることができる。さらにRmax(G)は10μm〜202μmであることが好ましく、10μm〜99μmであることがより好ましく、15μm〜60μmであることがさらに好ましい。
なお、Rmax(G)は凹凸の最も高い部分と最も低い部分の高さの差であるが、粘着剤の表面の高さの変化(凹凸)はあまり大きすぎないことが好ましい。つまり、ある程度均一な厚さや粗さであることが好ましい。例えば、高い部分が1カ所だけあって、他の部分は凹凸がほとんどないような形状では、好ましい効果が得られないからである。
粘着剤Gの表面を凹凸に形成する方法として、テープ基材161の上に部分的に粘着剤Gを塗工する方法がある。部分的とは、塗工率が100%未満ということである。例えば、図6(a)に示すように、テープ基材161の上に小さな円形の粘着剤Gを離散的に配置する。粘着剤Gを離散的に配置するとは、多数の粘着剤Gの小片を分散させて、例えばドット状に、配置することである。また、逆に塗工しない部分を離散的に配置してもよい。本書では両方を「離散的に塗工する」という。このように配置することにより、塗工率が100%未満となる。
塗工率とは、テープ基材161上に塗工した粘着剤Gの面積の、テープ基材161の全面積に対する割合である。配置した粘着剤Gの面積の合計を、テープ基材161の面積で除すると、塗工率が得られる。例えば、テープ基材161の全面に粘着剤Gを塗工した場合は塗工率が1、即ち100%である。
配置する粘着剤G(ドット)の形状は円形に限らず、楕円形、矩形、菱形、多角形等でもよい。粘着剤Gの縦断面は図6(b)に示すように矩形でもよく、また図6(c)に示すように楕円状でもよい。また図示しないが鋸歯状でもよい。またドットは規則的に配置する必要はなく、不規則に配置してもよい。
離散的に塗工する場合の粘着剤Gのテープ基材161からの最大高さ(最大厚さ)t(図6(b)、(c)参照)は、上記で説明した、凹凸に形成した粘着剤Gの最大粗さRmax(G)に相当する。従って最大厚さtは上記で説明した好ましいRmax(G)の範囲とすることが好ましい。
また、粘着剤Gを離散的に配置する場合の各ドットの大きさ(幅)D(図6(b)、図6(c)参照)は、数十μm〜数百μm程度が好ましい。またドットとドットの間隔L(図6(b)、図6(c)参照)は、数十μm〜数百μm程度が好ましい。この範囲であれば、頁Qの表面の凹凸に対応して粘着剤Gが適度に変形して付着し、適度な付着力を発揮することができる。
粘着剤Gの表面を凹凸に形成する他の方法として、底面に凹凸を形成した例えば樹脂製の型枠に粘着剤を流し込んで成形、硬化させ、硬化した粘着剤Gを型枠から取り出し、凹凸のある面を上にしてテープ基材161の上に貼り付ける方法がある。なお、ここでいう「硬化させる」とは、流動性を小さくするという意味であり、固化させるという意味ではない。硬化した粘着剤Gは、柔軟性、弾力性のある状態である。
具体的には、あらかじめRmax(G)が上記の好ましい範囲となるような凹凸を底面に形成した樹脂製の型枠を用意する。そしてこの型枠に硬化剤等の添加剤を加えて十分に混合した粘着剤Gを入れ、硬化させる。次に硬化した粘着剤Gを型枠から取り外し、図7(a)に示すように、テープ基材161の上に凹凸面が上になるように貼り付ける。この場合は粘着剤Gの塗工率は100%(全面塗工)となる。なお図7(a)に示す形状は、粘着剤Gがテープ基材161上に全面塗工された第1層と、さらに第1層の上に離散的に塗工された第2層とからなる形状ともいえる。しかしそのような形状を形成する方法は特に限定されない。例えば均一な厚さで第1層を形成し、次いで離散的に第2層を塗工してもよいし、上述のように型枠でまとめて形成してもよい。
この場合の付着力は、図7(a)に示す粘着剤G1の表面のRmax(G)の大きさで調整する。つまり、所定のRmax(G)となるような型枠を用いて粘着剤G1を成形する。好ましいRmax(G)の大きさは、上述の粘着剤Gを離散的に配置する場合の各ドットの好ましい最大厚さtと同等である。また、凸部の大きさD1や凸部と凸部の間隔L1についても、上述したドットの大きさ(幅)D及びドットとドットの間隔Lの範囲であることが好ましい。
凸部の形状や分布は限定されない。つまり、図7(a)に示す実施形態では凸部の断面形状は矩形としたが、その形状は任意である。上面からみた形状も円形に限らず、楕円形、矩形、菱形、多角形等でもよい。また、凹凸が規則的な形状としたが、不規則であってもよい。つまり、凹凸の高さが不規則に変化するものであってもよい。
粘着剤Gの表面に凹凸を形成する他の方法として、離散的に分散塗工する方法と型枠で凹凸を形成する方法とを組み合わせてもよい。例えば、図7(b)に示す実施形態のように、型枠で凹凸を成形した粘着剤G2をテープ基材161の上に離散させて複数貼着してもよい。この実施形態では、凸部の大きさをD2とし、凸部と凸部の間の距離をL2及びL3とする。またRmax(G)はテープ基材161の表面から粘着剤G2の頂部までの最大高さとする。そして、凸部の大きさD2を上記で説明したドットの大きさ(幅)Dの範囲とし、凸部と凸部の間の距離L2又は凸部と凸部の間の距離L3を上記で説明したドットとドットの間隔Lの範囲とし、Rmax(G)を上記で説明した範囲とすることが好ましい。
粘着剤Gの塗工率があまり少ないと付着力が小さすぎて頁めくりができず、あまり大きいと付着力が大きくなって頁を破損しやすくなる。従って粘着剤Gの塗工率は、20%〜100%の範囲であることが好ましく、20%〜80%の範囲であることがより好ましく、50%〜80%の範囲であることがさらに好ましい。また粘着剤Gの塗工率は、粘着剤Gの最大粗さ又は最大厚さと組み合わせて設定することが好ましい。
(粘着剤Gの表面と頁Qの表面との関係)
次に、粘着剤Gの表面と頁Qの表面との関係について説明する。粘着剤Gの表面と頁Qの表面とにそれぞれ凹凸があるため、粘着剤Gを頁Qに当接させると、それぞれの表面の特に凸部分が優先的に接触する。粘着剤Gは柔軟性があるため、粘着剤Gの凸部分が頁Qの表面と接触すると、図5(c)に示すように接触した粘着剤Gの一部分が変形し、頁Qに付着する。なお、図5(c)は粘着剤Gの表面を下側に向けて頁Qと接触させたときの図である。
頁Qの表面の凹凸はランダムであるため、粘着剤Gの表面と頁Qの表面との接触部位と接触面積もランダムとなる。そのため、全体としては十分広い範囲で接触、付着するとともに、剥がれるときは少しずつ剥がれていくため、頁Qに局所的に強い力が加わることが少ない。そのため、頁Qの破損が少ない。
このように、粘着剤Gの表面の一部が適度に変形し、頁Qの表面に部分的に付着することにより、多くの紙種に対して適度な付着力を発揮することができる。
Rmax(Q)が大きい紙に対して適度な付着力を発揮する粘着剤Gの表面形状の許容範囲は、Rmax(Q)が小さい紙に対する許容範囲よりも狭い。従って、粘着剤Gの表面形状を、Rmax(Q)が最も大きい紙に対して適度な付着力を発揮するように形成すれば、多様な紙種に対して適度な付着力を発揮する。
検討の結果、塗工率が100%未満の粘着テープ160の場合、粘着剤Gの最大厚さtが、めくり対象となる紙種のうちの最も大きなRmax(Q)の17%〜337%となるように塗工すれば、多様な紙種に対して良好な粘着テープ160が得られることがわかった。
さらに、塗工率が100%未満の粘着テープ160の場合、粘着剤Gの最大厚さtが最も大きなRmax(Q)の25%〜85%となるように塗工すれば、多様な紙種に対して特に良好な粘着テープ160が得られることがわかった。
また、塗工率が100%(全面塗工)の粘着テープ160の場合、粘着剤GのRmax(G)が、めくり対象となる紙種のうちの最も大きなRmax(Q)の17%〜335%となるように凹凸を形成して塗工すれば、多様な紙種に対して良好な粘着テープ160が得られることがわかった。
さらに、塗工率が100%の粘着テープ160の場合、粘着剤GのRmax(G)が最も大きなRmax(Q)の25%〜100%となるように凹凸を形成して塗工すれば、多様な紙種に対して特に良好な粘着テープ160が得られることがわかった。
(粘着テープ160の粘着剤Gの好ましい形状)
以上を整理すると、頁めくり装置101のための粘着テープ160は、テープ基材161の上に塗工する粘着剤Gの表面に凹凸を設けることにより、良好な頁めくりを実現することができる。粘着剤GのRmax(G)は、5μm〜307μmとすることができる。さらに10μm〜202μmであることが好ましく、10μm〜99μmであることがより好ましく、15μm〜60μmであることがさらに好ましい。
凹凸を設ける方法は限定されないが、例えば粘着剤Gを部分的に、特に離散的に塗工する方法が挙げられる。また、例えば全面塗工する場合は、凹凸を形成した型枠に粘着剤Gを入れて成形し、貼り付けてもよい。また両者を併用してもよい。
粘着剤Gの塗工率は、20%〜100%の範囲であることが好ましく、20%〜80%の範囲であることがより好ましく、50%〜80%の範囲であることがさらに好ましい。
粘着剤Gの塗工率にかかわらず、粘着剤Gの表面の高低差(最大厚さt又は表面の最大粗さ)が、めくり対象の紙種のうちの最も大きなRmax(Q)に対して所定の範囲内に収まるように塗工すれば、多様な紙種に対して良好な粘着テープ160が得られる。
具体的には、粘着剤Gの表面の高低差が、めくり対象となる紙種のうちの最も大きなRmax(Q)の17%〜337%であることが好ましく、25%〜100%とすることが更に好ましい。
(粘着テープ160の製造方法)
次に、以上のような関係を考慮して粘着テープ160を製造する方法を図8を用いて説明する。まず、めくる対象となる書籍の頁の表面の最も大きなRmax(Q)を評価する(ステップS10)。これは対象とする書籍の種類を想定して決定すればよい。次に粘着剤Gの塗工率を決定する(ステップS20)。これは塗工方法も考慮して決定する。次に、Rmax(Q)に対応させた(関係付けられた)粘着剤Gの表面の高低差を決定する(ステップS30)。具体的には、全面塗工の場合は、決定したRmax(Q)に対して上記の範囲で粘着剤Gの表面の最大粗さを決定し、部分的な塗工の場合は、決定したRmax(Q)に対して上記の範囲で粘着剤Gの最大厚さtを決定する。次に決定した最大厚さt又は最大粗さとなるようにテープ基材161に粘着剤Gを塗工する(ステップS40)。塗工方法は最大厚さt、最大粗さ又は塗工率に応じて適宜選択可能である。
なお、製造方法はこれに限らず、他の工程、例えば塗工方法を決定する工程を加えてもよい。また、ステップS20とステップS30を入れ替える等の変形が可能である。また、粘着剤Gの塗工率と最大厚さt又は表面最大粗さはさまざまな組み合わせが可能である。
以下に、本発明の実施例について説明する。
綜研化学株式会社製のアクリル系粘着基剤であるSKダイン(登録商標)1495の100質量部に、綜研化学株式会社製の硬化剤L−45を添加量を変えて添加し、粘着力の異なる以下の4種の粘着剤を調製した。
(粘着剤1)
SKダイン(登録商標)1495の100質量部に硬化剤L−45を0.66質量部加えて混合し、室温で10分間攪拌した。
(粘着剤2)
SKダイン(登録商標)1495の100質量部に硬化剤L−45を1.0質量部加えて混合し、室温で10分間攪拌した。
(粘着剤3)
SKダイン(登録商標)1495の100質量部に硬化剤L−45を1.3質量部加えて混合し、室温で10分間攪拌した。
(粘着剤4)
SKダイン(登録商標)1495の100質量部に硬化剤L−45を2.0質量部加えて混合し、室温で10分間攪拌した。
上記の粘着剤1〜4を、凸版印刷により、シート基材である40μm厚さのアセテートフィルム上に塗工率を変えて塗工し、粘着シートを作成した。この粘着シートを用いて、以下の3種類の紙種A〜Cに対する頁めくり性能を評価した。なお、粘着剤1〜4のうちでは、粘着剤1が最も粘着力が強く、粘着剤4が最も粘着力が弱い。
(紙種A)
表面の最大粗さRmax(Q)が最も小さい紙種Aとして、Rmax(Q)が10μ以下のものを用いた。
(紙種B)
表面の最大粗さRmax(Q)が中間的な紙種Bとして、Rmax(Q)が25μのものを用いた。
(紙種C)
表面の最大粗さRmax(Q)が最も大きい紙種Cとして、Rmax(Q)が60μのものを用いた。
紙種A〜Cの表面の最大粗さRmax(Q)は、株式会社キーエンス製のレーザ顕微鏡VK−8710を用いて測定した。なお、測定は自動的に行われる。
(実施例1)
上記の方法で調製した粘着剤1を、40μm厚さのアセテートフィルム上に、塗工率100%で15μmの厚さで凸版印刷で塗布し、粘着シートを作成した。この粘着シートの粘着剤1の溶媒を乾燥させ、その後100℃で2分間加熱し、室温まで冷却して一週間空気中に放置してエージングさせた。この粘着シートの粘着力は0.71(N/18mm)であった。この粘着シートを18mmの幅に切り取り、頁めくり装置101の付着部110に1周セットし、紙種A、紙種B、紙種Cについて頁めくり性能を評価した。なお付着部110の直径は38mmである。
粘着シートの粘着力は、株式会社島津製作所製のオートグラフAGS−Jに20Nのロードセルを取り付け、JIS Z0237に規定される180度引きはがし法により測定した。サンプルサイズは60mm×18mmのものを用い、30mm/秒の速度で引きはがした。貼付対象としてSUS板を使用した。実施例2以下の粘着シートの粘着力も同様にして測定した。
粘着剤1の厚さは、ソニーマニュファクチュアリングシステムズ株式会社製のマイクロメーター μ−mate(登録商標)を用いて測定した。実施例2以下の粘着シートの厚さも同様にして測定した。
(実施例2)
粘着剤2を用いた以外は、実施例1と同様の方法で粘着シートを作成した。この粘着シートの粘着力は0.60(N/18mm)であった。この粘着シートを用いて実施例1と同様にして紙種A、紙種B、紙種Cについて頁めくり性能を評価した。
(実施例3)
粘着剤3を用いた以外は、実施例1と同様の方法で粘着シートを作成した。この粘着シートの粘着力は0.44(N/18mm)であった。この粘着シートを用いて実施例1と同様にして紙種A、紙種B、紙種Cについて頁めくり性能を評価した。
(実施例4)
粘着剤4を用いた以外は、実施例1と同様の方法で粘着シートを作成した。この粘着シートの粘着力は0.34(N/18mm)であった。この粘着シートを用いて実施例1と同様にして紙種A、紙種B、紙種Cについて頁めくり性能を評価した。
(実施例5)
粘着剤1を用いて、塗工率80%とした以外は実施例1と同様の方法で粘着シートを作成した。この粘着シートの粘着力は0.60(N/18mm)であった。この粘着シートを用いて実施例1と同様にして紙種A、紙種B、紙種Cについて頁めくり性能を評価した。なお、塗工率80%の粘着シートとは、直径が約100μmのドット状の印刷抜け部分(印刷しない範囲)の合計面積がシート基材面積の20%となるように塗工した粘着シートである。
(実施例6)
粘着剤2を用いた以外は、実施例5と同様の方法で粘着シートを作成した。この粘着シートの粘着力は0.50(N/18mm)であった。この粘着シートを用いて実施例1と同様にして紙種A、紙種B、紙種Cについて頁めくり性能を評価した。
(実施例7)
粘着剤3を用いた以外は、実施例5と同様の方法で粘着シートを作成した。この粘着シートの粘着力は0.36(N/18mm)であった。この粘着シートを用いて実施例1と同様にして紙種A、紙種B、紙種Cについて頁めくり性能を評価した。
(実施例8)
粘着剤4を用いた以外は、実施例5と同様の方法で粘着シートを作成した。この粘着シートの粘着力は0.27(N/18mm)であった。この粘着シートを用いて実施例1と同様にして紙種A、紙種B、紙種Cについて頁めくり性能を評価した。
(実施例9)
粘着剤1を用いて、塗工率50%とした以外は実施例1と同様の方法で粘着シートを作成した。この粘着シートの粘着力は0.41(N/18mm)であった。この粘着シートを用いて実施例1と同様にして紙種A、紙種B、紙種Cについて頁めくり性能を評価した。なお、塗工率50%の粘着シートとは、離散的に塗工した直径が約100μmのドットの合計面積がシート基材面積の50%である粘着シートである。
(実施例10)
粘着剤2を用いた以外は、実施例9と同様の方法で粘着シートを作成した。この粘着シートの粘着力は0.32(N/18mm)であった。この粘着シートを用いて実施例1と同様にして紙種A、紙種B、紙種Cについて頁めくり性能を評価した。
(実施例11)
粘着剤3を用いた以外は、実施例9と同様の方法で粘着シートを作成した。この粘着シートの粘着力は0.26(N/18mm)であった。この粘着シートを用いて実施例1と同様にして紙種A、紙種B、紙種Cについて頁めくり性能を評価した。
(実施例12)
粘着剤4を用いた以外は、実施例9と同様の方法で粘着シートを作成した。この粘着シートの粘着力は0.17(N/18mm)であった。この粘着シートを用いて実施例1と同様にして紙種A、紙種B、紙種Cについて頁めくり性能を評価した。
(実施例13)
粘着剤1を用いて、塗工率20%とした以外は実施例1と同様の方法で粘着シートを作成した。この粘着シートの粘着力は0.20(N/18mm)であった。この粘着シートを用いて実施例1と同様にして紙種A、紙種B、紙種Cについて頁めくり性能を評価した。なお、塗工率20%の粘着シートとは、離散的に塗工した直径が約100μmのドットの合計面積がシート基材面積の20%である粘着シートである。
(実施例14)
粘着剤2を用いた以外は、実施例13と同様の方法で粘着シートを作成した。この粘着シートの粘着力は0.15(N/18mm)であった。この粘着シートを用いて実施例1と同様にして紙種A、紙種B、紙種Cについて頁めくり性能を評価した。
(実施例15)
粘着剤3を用いた以外は、実施例13と同様の方法で粘着シートを作成した。この粘着シートの粘着力は0.13(N/18mm)であった。この粘着シートを用いて実施例1と同様にして紙種A、紙種B、紙種Cについて頁めくり性能を評価した。
(実施例16)
粘着剤4を用いた以外は、実施例13と同様の方法で粘着シートを作成した。この粘着シートの粘着力は0.10(N/18mm)であった。この粘着シートを用いて実施例1と同様にして紙種A、紙種B、紙種Cについて頁めくり性能を評価した。
実施例1〜16の頁めくり性能の評価結果を表1に示す。

(評価)
○…連続して良好な頁めくり可能
△…連続使用で頁めくりできないことがある
破損…付着が強く頁が破損する
弱い…頁が付着せず頁めくりできない
実施例1〜16から、以下のことが判明した。即ち、粘着剤の厚さが15μmで塗工率50%の場合、粘着剤2又は粘着剤3を塗工した粘着シートを用いることで、紙種A、B及びCのいずれに対しても特に良好に頁めくりすることができた。
また塗工率を50%とした場合、紙種A及びBに対しては、粘着剤1〜4のいずれでも良好に頁めくりすることができた。
また塗工率を20%とした場合、粘着剤1及び粘着剤2を塗工した粘着シートを用いることで、紙種A及びBを良好に頁めくりすることができた。
また塗工率を80%とした場合、粘着剤2及び粘着剤3を塗工した粘着シートを用いることで、紙種A及びBを良好に頁めくりすることができ、粘着剤3では紙種Cに対しても良好に頁めくりすることができた。
また塗工率を100%とした場合、粘着剤3及び粘着剤4を塗工した粘着シートを用いることで、紙種A及びBを良好に頁めくりすることができ、粘着剤4では紙種Cに対しても良好に頁めくりすることができた。
以上のように表1から、粘着剤Gの塗工率については、20%〜100%の範囲で効果が得られ、20%〜80%の範囲であることが好ましく、50%〜80%の範囲であることがより好ましいことがわかる。
また表1から、Rmax(Q)が大きい紙種Cは、適度な付着力を発揮する粘着剤Gの塗工率の範囲が狭いことがわかる。これは紙の繊維が粗くからみあって結合力が弱いためと考えられる。つまり、粘着剤Gの塗工率が大きい場合は、粘着剤Gの表面と紙の表面との接触(付着)する面積が大きく、付着力が大きすぎて紙の繊維がほつれて破損する。逆に粘着剤Gの塗工率が小さい場合は、紙の表面が粗いため表面の接触面積が小さくなり、付着力が弱くなると考えられる。
逆にRmax(Q)が小さい紙種Aは、紙の繊維が密にからみあっているため結合力が強く、粘着剤Gの塗工率にかかわらず破損しにくい。また紙の表面が平滑なため、塗工率が小さくても粘着剤Gが広がって表面の接触面積が広くなり、十分な付着力が確保できると考えられる。
次に、粘着剤2を用いて塗工率を50%で固定し、粘着剤2の厚さを変えて頁めくりの性能を評価した。
(実施例17)
粘着剤2を、40μm厚さのアセテートフィルム上に、塗工率を50%、厚さ5μmで凸版印刷で塗布し、粘着シートを作成した。この粘着シートの粘着力は0.32(N/18mm)であった。この粘着シートを用いて実施例1と同様の方法で紙種A、紙種B、紙種Cについて頁めくり性能を評価した。なお、粘着シートのエージング方法、粘着剤2の厚さの測定方法、粘着シートの粘着力の測定方法は、実施例1で説明した方法と同じである。
(実施例18)
粘着剤2の厚さを10μmとした以外は実施例17と同様の方法で粘着シート(粘着力は実施例17のものと同じ)を作成し、紙種A、紙種B、紙種Cについて頁めくり性能を評価した。
(実施例19)
粘着剤2の厚さを15μmとした以外は実施例17と同様の方法で粘着シート(粘着力は実施例17のものと同じ)を作成し、紙種A、紙種B、紙種Cについて頁めくり性能を評価した。
(実施例20)
粘着剤2の厚さを29μmとした以外は実施例17と同様の方法で粘着シート(粘着力は実施例17のものと同じ)を作成し、紙種A、紙種B、紙種Cについて頁めくり性能を評価した。
(実施例21)
粘着剤2の厚さを51μmとした以外は実施例17と同様の方法で粘着シート(粘着力は実施例17のものと同じ)を作成し、紙種A、紙種B、紙種Cについて頁めくり性能を評価した。
(実施例22)
粘着剤2の厚さを99μmとした以外は実施例17と同様の方法で粘着シート(粘着力は実施例17のものと同じ)を作成し、紙種A、紙種B、紙種Cについて頁めくり性能を評価した。
(実施例23)
粘着剤2の厚さを202μmとした以外は実施例17と同様の方法で粘着シート(粘着力は実施例17のものと同じ)を作成し、紙種A、紙種B、紙種Cについて頁めくり性能を評価した。
(実施例24)
粘着剤2の厚さを303μmとした以外は実施例17と同様の方法で粘着シート(粘着力は実施例17のものと同じ)を作成し、紙種A、紙種B、紙種Cについて頁めくり性能を評価した。
実施例17〜24の頁めくり性能の評価結果を表2に示す。

(評価)
○…連続して良好な頁めくり可能
△…連続使用で頁めくりできないことがある
弱い…頁が付着せず頁めくりできない
実施例17〜24から、以下のことが判明した。即ち、粘着剤2を塗工率50%で塗工した場合、粘着剤2の厚さが15〜51μmの範囲において紙種A、B、Cのいずれに対しても特に良好な頁めくりすることができた。
また、粘着剤2の厚さが10〜202μmの範囲において、紙種A、B、Cのいずれに対しても良好な頁めくりすることができた。
表2から、塗工率50%において、粘着剤2の厚さが5μm〜303μmの範囲において、少なくとも紙種Aに対して効果が得られることがわかる。そして厚さが10μm〜202μmの範囲が紙種A、B、Cに対して好ましく、15μm〜51μmの範囲がさらに好ましいことがわかる。
また表2から、塗工率が同じ場合、Rmax(Q)が大きい紙種Cは、適度な付着力を発揮する粘着剤2の厚さの範囲が狭いことがわかる。この理由としては、例えば粘着剤2の厚さがRmax(Q)に比較して大きくなると、紙の表面と接触したときに粘着剤2が紙の表面と接触する面積が小さくなり、付着力が小さくなりやすいことが考えられる。逆に粘着剤2の厚さが5μmの場合のように紙のRmax(Q)に比較して小さすぎても、十分な接触面積が得られないと考えられる。
次に、粘着剤3を用いて塗工率を100%で固定し、粘着剤3の表面の最大粗さRmax(G)を変えて頁めくりの性能を評価した。
(実施例25)
最大粗さRmax(G)が10μmとなるように凹凸を底面に設けた樹脂製の型枠を製作した。この型枠に粘着剤3(SKダイン(登録商標)1495の100質量部に硬化剤L−45を1.3質量部加えて混合し、室温で10分間攪拌したもの)を入れ、硬化させた。硬化した粘着剤を取り出し、40μm厚さのアセテートフィルム上に貼り付けて、粘着シートを作成し、エージングさせた。この粘着シートの粘着力は0.43(N/18mm)であった。この粘着シートを用いて実施例1と同様の方法で紙種A、紙種B、紙種Cについて頁めくり性能を評価した。なお、粘着シートのエージング方法、粘着剤3の表面のRmax(G)の測定方法、粘着シートの粘着力の測定方法は、実施例1で説明した方法と同じである。
(実施例26)
最大粗さRmax(G)が15μmとなるように凹凸を底面に設けた樹脂製の型枠を用いた以外は実施例25と同様な方法で粘着シート(粘着力は0.42(N/18mm)であった)を作成し、紙種A、紙種B、紙種Cについて頁めくり性能を評価した。
(実施例27)
最大粗さRmax(G)が33μmとなるように凹凸を底面に設けた樹脂製の型枠を用いた以外は実施例25と同様な方法で粘着シート(粘着力は0.38(N/18mm)であった)を作成し、紙種A、紙種B、紙種Cについて頁めくり性能を評価した。
(実施例28)
最大粗さRmax(G)が60μmとなるように凹凸を底面に設けた樹脂製の型枠を用いた以外は実施例25と同様な方法で粘着シート(粘着力は0.31(N/18mm)であった)を作成し、紙種A、紙種B、紙種Cについて頁めくり性能を評価した。
(実施例29)
最大粗さRmax(G)が90μmとなるように凹凸を底面に設けた樹脂製の型枠を用いた以外は実施例25と同様な方法で粘着シート(粘着力は0.25(N/18mm)であった)を作成し、紙種A、紙種B、紙種Cについて頁めくり性能を評価した。
(実施例30)
最大粗さRmax(G)が201μmとなるように凹凸を底面に設けた樹脂製の型枠を用いた以外は実施例25と同様な方法で粘着シート(粘着力は0.21(N/18mm)であった)を作成し、紙種A、紙種B、紙種Cについて頁めくり性能を評価した。
(実施例31)
最大粗さRmax(G)が307μmとなるように凹凸を底面に設けた樹脂製の型枠を用いた以外は実施例25と同様な方法で粘着シート(粘着力は0.18(N/18mm)であった)を作成し、紙種A、紙種B、紙種Cについて頁めくり性能を評価した。
実施例25〜31の頁めくり性能の評価結果を表3に示す。

(評価)
○…連続して良好な頁めくり可能
△…連続使用で頁めくりできないことがある
弱い…頁が付着せず頁めくりできない
実施例25〜31より、以下のことが判明した。即ち、粘着剤3を塗工率100%で塗工した場合、粘着剤3のRmax(G)が15〜60μmの範囲において紙種A、B、Cのいずれに対しても特に良好な頁めくりすることができた。
また、粘着剤3のRmax(G)が10〜201μmの範囲において、紙種A、B、Cのいずれに対しても良好な頁めくりすることができた。
表3から、全面塗工の場合、粘着剤3のRmax(G)が10μm〜307μmの範囲において、紙種A、Bに対して効果が得られることがわかる。さらにRmax(G)が10μm〜201μmの範囲が紙種A、B、Cに対して好ましく、15μm〜60μmの範囲がさらに好ましいことがわかる。
また表3から、Rmax(Q)が大きい紙は、適度な付着力を発揮する粘着剤3のRmax(G)の範囲が狭いことがわかる。その理由は、粘着剤3のRmax(G)が小さすぎても大きすぎても付着力が小さくなるためと考えられる。つまり、紙のRmax(Q)が大きければ、粘着剤3のRmax(G)が小さすぎても大きすぎても、粘着剤3の表面と紙の表面との接触面積が小さくなるためと考えられる。
以上の実施例1〜31から、粘着剤Gの表面の高低差が5μm〜307μmの範囲で効果が得られ、離散的に塗工した場合は10μm〜202μmが好ましく、全面塗工した場合は10μm〜201μmが好ましいことが分かる。
また実施例1〜31から、Rmax(Q)が大きい紙は、適度な付着力を発揮する粘着剤Gの条件が厳しいことがわかる。逆にいえば、Rmax(Q)が大きい紙に対して適度な付着力を発揮する粘着剤Gは、Rmax(Q)が小さい紙に対しても適度な付着力を発揮する。
例えば、Rmax(Q)が60μmの紙に対しては、粘着剤Gの塗工率が50%の場合、粘着剤Gの厚さが15μm〜51μmの範囲である場合に適度な付着力を発揮する。そしてこの範囲であれば、Rmax(Q)がより小さい紙に対しても適度な付着力を発揮する。
したがって、頁めくりの対象とする書籍の紙のうち最も大きなRmax(Q)を持つ紙に対して良好な付着力を発揮する粘着テープ160を用いれば、多様な紙種に対して良好な付着力を発揮することとなる。
上記の実施例1〜31で用いた紙種Cは、頁めくりが想定される紙種のなかでRmax(Q)が最も大きい種類の紙である。そのため、これを基準に頁めくり装置101に用いる粘着テープ160の粘着剤の塗工条件を設定することができる。
例えば、表2より、粘着剤Gの塗工率が100%ではない場合は、紙種C(Rmax(Q)が60μm)に対し、Rmax(Q)の25%〜85%(15〜51μm)である厚さで粘着剤Gを塗工すれば、特に良好な粘着テープを製造することができる。またRmax(Q)である60μmの17%〜337%(10〜202μm)である厚さで粘着剤Gを塗工すれば、良好な粘着テープ160を製造することができる。
また表3より、粘着剤Gの塗工率が100%の場合は、紙種C(Rmax(Q)が60μm)に対し、粘着剤GのRmax(G)が、Rmax(Q)の25%〜100%(15〜60μm)となるように粘着剤Gの表面に凹凸を形成すれば、特に良好な粘着テープ160を製造することができる。また粘着剤GのRmax(G)が、Rmax(Q)である60μmの17%〜335%(10〜201μm)となるように粘着剤Gの表面に凹凸を形成すれば、良好な粘着テープ160を製造することができる。
なお、粘着力は、粘着剤Gの塗工率及びRmax(G)によって変化するため、粘着力の数値だけで比較しても実施例全体の傾向を読み取ることができない。このことから、粘着力に影響を与える粘着剤Gの種類よりも、粘着剤Gの塗工率及びRmax(G)の効果の方が頁めくり性能に与える影響が大きいと考えられる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明には、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲とが含まれる。以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記1)
テープ基材と、
前記テープ基材の上に離散的に塗工された粘着剤と、
を備える、頁めくり装置に装着可能な粘着テープ。
(付記2)
前記粘着剤は、前記テープ基材上に全面塗工された第1層と、当該第1層上に離散的に塗工された第2層を有する、付記1に記載の粘着テープ。
(付記3)
めくり対象頁に接触する表面の高低差が5μm〜307μmの範囲である、付記1又は2に記載の粘着テープ。
(付記4)
前記表面の高低差が10μm〜202μmの範囲である、付記3に記載の粘着テープ。
(付記5)
前記粘着剤の前記テープ基材からの最大高さが10μm〜202μmである、付記1に記載の粘着テープ。
(付記6)
前記粘着剤は、塗工率が20%〜80%で前記テープ基材上に塗工されている、付記5に記載の粘着テープ。
(付記7)
前記粘着剤は、前記粘着剤の表面の最大粗さが10μm〜201μmである、付記2に記載の粘着テープ。
(付記8)
前記粘着剤は、前記粘着剤の前記テープ基材からの最大高さがめくり対象頁の表面の最大粗さの17%〜337%である、付記1に記載の粘着テープ。
(付記9)
前記粘着剤は、塗工率が20%〜80%で前記テープ基材上に塗工されている、付記8に記載の粘着テープ。
(付記10)
前記粘着剤は、前記粘着剤の表面の最大粗さがめくり対象頁の表面の最大粗さの17%〜335%である、付記2に記載の粘着テープ。
(付記11)
前記粘着剤は、100質量部のアクリル系の粘着基剤と0.66〜2.0質量部の硬化剤とを含む、付記1乃至10のいずれか1つに記載の粘着テープ。
(付記12)
頁めくりの対象となる頁のめくり元位置から頁のめくり先位置まで揺動可能なアーム部と、
前記アーム部の先端部に装着された付記1乃至11のいずれか1つに記載の粘着テープと、を備える、
頁めくり装置。
(付記13)
めくり対象とする頁の表面の最大粗さを決定する工程と、
決定した前記最大粗さと関係付けられた粘着剤の表面の高低差を決定する工程と、
決定した前記粘着剤の表面の高低差を実現するように、テープ基材の上に前記粘着剤を塗工する工程と、
を含む、頁めくり装置に用いる粘着テープの製造方法。
101…頁めくり装置、102…端末装置、103…保持台、104…スタンド、105…収納ケース、B…本、Q…頁、106…駆動軸、107…第1駆動部、108…アーム部、109…第2駆動部、110…付着部、111…台座部、112…送風部、113…第1通信部、114、115、116…モータドライバ、117…ROM、118…頁めくり制御部、119…CPU、120…RAM、150…コア、151…ロール軸、160…粘着テープ、161…テープ基材、G、G1、G2…粘着剤

Claims (13)

  1. テープ基材と、
    前記テープ基材の上に離散的に塗工された粘着剤と、
    を備える、頁めくり装置に装着可能な粘着テープ。
  2. 前記粘着剤は、前記テープ基材上に全面塗工された第1層と、当該第1層上に離散的に塗工された第2層を有する、請求項1に記載の粘着テープ。
  3. めくり対象頁に接触する表面の高低差が5μm〜307μmの範囲である、請求項1又は2に記載の粘着テープ。
  4. 前記表面の高低差が10μm〜202μmの範囲である、請求項3に記載の粘着テープ。
  5. 前記粘着剤の前記テープ基材からの最大高さが10μm〜202μmである、請求項1に記載の粘着テープ。
  6. 前記粘着剤は、塗工率が20%〜80%で前記テープ基材上に塗工されている、請求項5に記載の粘着テープ。
  7. 前記粘着剤は、前記粘着剤の表面の最大粗さが10μm〜201μmである、請求項2に記載の粘着テープ。
  8. 前記粘着剤は、前記粘着剤の前記テープ基材からの最大高さがめくり対象頁の表面の最大粗さの17%〜337%である、請求項1に記載の粘着テープ。
  9. 前記粘着剤は、塗工率が20%〜80%で前記テープ基材上に塗工されている、請求項8に記載の粘着テープ。
  10. 前記粘着剤は、前記粘着剤の表面の最大粗さがめくり対象頁の表面の最大粗さの17%〜335%である、請求項2に記載の粘着テープ。
  11. 前記粘着剤は、100質量部のアクリル系の粘着基剤と0.66〜2.0質量部の硬化剤とを含む、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の粘着テープ。
  12. 頁めくりの対象となる頁のめくり元位置から頁のめくり先位置まで揺動可能なアーム部と、
    前記アーム部の先端部に装着された請求項1乃至11のいずれか1項に記載の粘着テープと、
    を備える、頁めくり装置。
  13. めくり対象とする頁の表面の最大粗さを決定する工程と、
    決定した前記最大粗さと関係付けられた粘着剤の表面の高低差を決定する工程と、
    決定した前記粘着剤の表面の高低差を実現するように、テープ基材の上に前記粘着剤を塗工する工程と、
    を含む、頁めくり装置に用いる粘着テープの製造方法。
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