JP2020033529A - 印刷物の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】粘着剤層を有し、空気の噛み込みやフィルムの浮きが抑えられた印刷物を小ロットで生産するのに適した方法を提供する。【解決手段】凹凸が形成された第1の剥離ライナー1、粘着剤層3、第2の剥離ライナー5をこの順で備えた両面粘着フィルム10を、1枚ずつ供給されるシート状材料の裏面に貼り合わせる。粘着剤層3からの第1の剥離ライナー1の剥離力をA、粘着剤層3からの第2の剥離ライナー5の剥離力をBとするとき、A/Bは2.0以上となっている。【選択図】図3
Description
本明細書に開示された技術は、印刷物の製造方法に関する。
シート状の基材と、当該基材の裏面上に設けられた粘着剤層とを備えた粘着フィルムの例として、ラベルやステッカー、装飾フィルム等が挙げられる。これらの粘着フィルムを被着体に貼る際に、粘着剤層と被着体との間に空気が噛み込んで外観が悪くなることがある。また、基材が樹脂製の場合、アウトガスを発生させるプラスチック成型品等の被着体に貼り付けると、浮きや膨れが生じることがある。
これらの課題に対し、エンボス加工により離型面に凹凸を形成させた剥離ライナーを粘着フィルムの粘着剤層に貼り合わせることで、粘着剤層に当該凹凸に対応した構造を形成させることが特許文献1に記載されている。この粘着フィルムによれば、粘着剤層と被着体との間に空気の通路が形成されるので、空気の噛み込みやフィルムの浮きが生じにくくなっている。また、特許文献2には、エンボス加工により離型面に格子状の凸部を形成させた剥離ライナーを用いて、粘着剤層に格子状の溝を形成させた粘着フィルムが開示されている。
特許文献1、2に記載された粘着フィルムは、例えば、ロール状の剥離ライナーの離型面上にコーターを用いて粘着剤を塗布し、乾燥させた後、ロール状の基材を剥離ライナーの剥離剤層に貼り合わせることにより製造される。このため、一旦粘着フィルムの製造を開始すると、少なくとも数百m以上の長さのロール状の製品ができるのが一般的である。
しかしながら、ラベルやステッカー、シート状の装飾フィルム等、印刷が施された粘着フィルムの場合、小ロットで製品を購入したいというニーズがある。この場合、上記の方法で粘着フィルムを製造すると、製造した製品の大部分が無駄になるだけでなく、製造コストも高くなってしまう。
上記課題に鑑みて、本発明の目的は、粘着剤層を有し、空気の噛み込みやフィルムの浮きが抑えられた印刷物を小ロットで生産するのに適した方法を提供することにある。
本明細書に開示された印刷物の製造方法は、離型面に凹凸構造が形成された第1の剥離ライナーと、第2の剥離ライナーと、前記第1の剥離ライナーと前記第2の剥離ライナーとの間に挟まれた少なくとも一層の粘着剤層とを有するロール状の両面粘着フィルムから、前記第2の剥離ライナーを剥がす工程と、印刷層又は印刷層を形成可能な層を有するシート状又はロール状の材料の裏面に、露出された粘着剤層側から前記両面粘着フィルムを貼り合わせて積層体を形成する工程と、前記積層体が流れ方向に所定の幅になるように前記積層体を裁断する工程とを備えている。
さらに、前記両面粘着フィルムにおいて、剥離速度を0.3m/分とする時の前記第1の剥離ライナーの粘着剤層に対する剥離力をA(N/50mm)、前記第2の剥離ライナーの粘着剤層に対する剥離力をB(N/50mm)とするとき、A/Bの値は2.0以上であり、Aの値は0.4(N/50mm)以下であってもよい。
本明細書に開示された製造方法の一例によれば、空気の噛み込みやフィルムの浮きが抑えられた粘着フィルムを小ロットであっても適切なコストで材料の無駄無く製造することが可能となる。
ー発明に至る経緯ー
本願発明者らは、空気の噛み込みや浮きの発生が抑えられた粘着フィルムを小ロットで無駄無く製造する方法として、所定のサイズに裁断された各シート状材料の裏面に順次両面粘着フィルムを貼り付ける加工を行うことを考えた。すなわち、両面粘着フィルムの重剥離側に凹凸を形成した剥離ライナーを設けておき、先に軽剥離側の剥離ライナーを剥離してから当該両面粘着フィルムをシート状材料の裏面に貼り付けることで、空気の噛み込みや浮きの発生が抑えられた印刷物を1枚ずつ作製することができると考えられた。
本願発明者らは、空気の噛み込みや浮きの発生が抑えられた粘着フィルムを小ロットで無駄無く製造する方法として、所定のサイズに裁断された各シート状材料の裏面に順次両面粘着フィルムを貼り付ける加工を行うことを考えた。すなわち、両面粘着フィルムの重剥離側に凹凸を形成した剥離ライナーを設けておき、先に軽剥離側の剥離ライナーを剥離してから当該両面粘着フィルムをシート状材料の裏面に貼り付けることで、空気の噛み込みや浮きの発生が抑えられた印刷物を1枚ずつ作製することができると考えられた。
しかし、この方法ではコーターを用いて粘着剤層を塗工する方法に比べてラインスピードを上げることが難しい。ここで、本願発明者らは、軽剥離側の剥離ライナーを低速で剥がす場合には高速で剥離ライナーを剥がす場合に比べて剥離の安定性が悪くなりやすく、いわゆる泣き別れ等の不具合が発生しやすいことに気付いた。そこで、種々検討を重ね、本願発明者らは、重剥離側の剥離ライナーにおける剥離力と軽剥離側の剥離ライナーにおける剥離力との差及び比率を一般的な両面粘着フィルムよりも大きくすることに想到した。以下、その方法を説明する。
なお、本明細書において、「シート状」とは、特に断らない限り材料やフィルムについて、ロールから所定のサイズに裁断された平判又は枚葉の状態を意味するものとする。
(実施形態)
ー使用される両面粘着フィルムの構成ー
図1は、本実施形態に係る印刷物の製造方法の一例において使用される両面粘着フィルム10を示す断面図である。本実施形態に係る印刷物の製造方法では、まず離型面に凹凸構造が形成された第1の剥離ライナー1と、第2の剥離ライナー5と、第1の剥離ライナー1と第2の剥離ライナーとの間に挟まれた少なくとも一層の粘着剤層3とを有するロール状の両面粘着フィルムを準備する。
ー使用される両面粘着フィルムの構成ー
図1は、本実施形態に係る印刷物の製造方法の一例において使用される両面粘着フィルム10を示す断面図である。本実施形態に係る印刷物の製造方法では、まず離型面に凹凸構造が形成された第1の剥離ライナー1と、第2の剥離ライナー5と、第1の剥離ライナー1と第2の剥離ライナーとの間に挟まれた少なくとも一層の粘着剤層3とを有するロール状の両面粘着フィルムを準備する。
本実施形態の製造方法では、図1に示す、第1の剥離ライナー1と第2の剥離ライナー5との間に粘着剤層3が直接接した状態で挟まれた両面粘着フィルム10を用いることができる。また、図1に示す両面粘着フィルム10に代えて、図2に示すように、第1の剥離ライナー1、第1の粘着剤層16、基材12、第2の粘着剤層8、第2の剥離ライナー5がこの順に積層された両面粘着フィルム18を用いてもよい。両面粘着フィルム10を用いることで、両面粘着フィルム18を用いる場合に比べて印刷物の厚みを薄くすることができる。一方、印刷物のサイズが大きい場合等では、基材12を有する両面粘着フィルム18を用いることで、作製される印刷物の引張弾性率を向上させることができる。
基材12は、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等、公知の樹脂により構成されていてもよい。基材12の厚みは特に限定されず、例えば2μm以上500μm以下であってもよく、2μm以上250μmであれば製造コストの観点などからより好ましい。
粘着剤層3、第1の粘着剤層16及び第2の粘着剤層8は、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤又はゴム系粘着剤等、公知の粘着剤の硬化物により形成されていてもよい。粘着剤層3、第1の粘着剤層16及び第2の粘着剤層8の厚みは特に限定されないが、粘着剤層3及び第1の粘着剤層16の厚みは例えば10μm以上250μm以下であってもよい。
両面粘着フィルム10、18のいずれの場合も、第1の剥離ライナー1の離型面には、エンボス加工や印刷法などの公知の方法によって形成された凹凸が形成されている。なお、ここでの「凹凸」とは、凹部と凸部の両方が設けられる場合だけでなく、凹部のみ又は凸部のみが設けられる場合も含むものとする。また、凹凸は、粘着剤層3又は第1の粘着剤層16に空気流通路を形成できる公知の形状であればよく、台形、半球、円柱状の凹部が散点状に形成された形状や、凸部9が格子状に形成された形状であってもよい。第1の剥離ライナー1に格子状の凸部9が形成される場合、粘着剤層3、第1の粘着剤層16には凸部9に対応した溝が形成され、この溝によって区画された複数の四角錐台形状の突起7が形成される。
粘着剤層3及び第1の粘着剤層16に格子状の溝が形成される場合、形成される溝の深さは例えば5μm以上50μm以下程度であればよく、溝のピッチ(溝の中心間距離)は、1000μm以下であればよく、突起7の底部の一辺の幅は例えば100μm以上800μm以下であってもよい。
また、第1の剥離ライナー1及び第2の剥離ライナー5としては、例えば上質紙やグラシン紙、合成紙、樹脂フィルム等から選ばれた公知の基材を有していてもよい。また、上記基材上にシリコーン系離型剤やフッ素系離型剤等により構成された離型剤層が設けられていてもよい。上質紙やグラシン紙を基材として用いる場合には、離型剤層との間にポリエチレン等により構成されたラミネート層(図示せず)が形成されていてもよい。
仮に、第1の剥離ライナー1と第2の剥離ライナー5とが凹凸を除き同一の構成を有している場合、凹凸によるアンカー効果が働くため、第1の剥離ライナー1を剥がす際の剥離力A(N/50mm)と第2の剥離ライナーを剥がす際の剥離力B(N/50mm)との比A/Bは1.5〜1.8程度となる。このため、第1の剥離ライナー1の剥離を例えば30m/分以下の低速で行う場合には、うまく剥離が行えない場合がある。
これに対し、両面粘着フィルム10では、剥離速度を0.3m/分とする時の第1の剥離ライナー1の粘着剤層3に対する剥離力をA(N/50mm)、第2の剥離ライナー5の粘着剤層3に対する剥離力をB(N/50mm)とするとき、A/Bの値は2.0以上であればよく、2.5以上であればより好ましく、3.0以上であればより好ましい。Aの値は0.2(N/50mm)以上0.4(N/50mm)以下であることが好ましい。
A/Bの値を2.0以上とすることで、第2の剥離ライナー5の剥離速度(ラインスピード)を例えば30m/分以下程度にした場合であっても粘着剤層3が第1の剥離ライナー1側から剥がれてしまう「泣き別れ」が発生するのを抑えることが可能となる。A/Bの値を2.5以上とすることで、両面粘着フィルム10の剥離速度を20m/分以下程度にした場合であっても泣き別れの発生を抑えることができる。A/Bの値を3.0以上とすることで、粘着剤層3を備えた多種類の印刷物を少量ずつ製造する際に、両面粘着フィルム10の繰り出しと停止を頻繁に繰り返しても泣き別れの発生を抑えることができる。
また、Aの値が0.2(N/50mm)以上0.4(N/50mm)以下であることにより、作製される粘着シート(印刷物)から第1の剥離ライナー1を剥離する際の良好な作業性が確保される。なお、AとBとの比は、例えば第1の剥離ライナー1の離型剤層と第2の剥離ライナー5の離型剤層とを異なる組成とすること等により容易に変更することができる。両面粘着フィルム10に代えて両面粘着フィルム18を用いる場合には、AとBの比を調整するために、第1の剥離ライナー1の離型剤層と第2の剥離ライナー5の離型剤層とを異なる組成にしてもよいし、第1の粘着剤層16と第2の粘着剤層8とを異なる組成にしてもよい。
なお、両面粘着フィルム10、18において、第2の剥離ライナー5の離型面には、凹凸が形成されておらず、平坦となっている。このため、粘着剤層3、第2の粘着剤層8の第2の剥離ライナー5との接触面も平坦となっている。後述する印刷物の製造方法では、粘着剤層3又は第2の粘着剤層8の平坦な面を材料25と貼り合わせているが、この際にはラミネーターを用いるため、粘着剤層3、第2の粘着剤層8の露出面が平坦であってもこれら粘着剤層と材料25との間に気泡はほとんど入らない。また、第2の剥離ライナー5の離型面が平坦であることにより、剥離ライナーの離型面に凹凸が設けられる場合に比べて製造コストを低減することができる。
ー印刷物の製造方法ー
図3は、本実施形態に係る印刷物の製造方法に使用されるラミネーターの一例を示す模式図である。以下、上述の両面粘着フィルム10を用いた印刷物の製造方法を例にとって説明する。
図3は、本実施形態に係る印刷物の製造方法に使用されるラミネーターの一例を示す模式図である。以下、上述の両面粘着フィルム10を用いた印刷物の製造方法を例にとって説明する。
まず、両面粘着フィルム10を図3に示すラミネーターの巻き出し11にセットし、両面粘着フィルム10を繰り出しながら第2の剥離ライナー5を連続的に剥がす。この際、第2の剥離ライナー5は巻き取り15により巻き取られ、粘着剤層3が露出した状態の両面粘着フィルム10は、ローラー13、17によりニップローラー19に送られる。両面粘着フィルム10は、支持台29上で、ニップローラー19によって、図3の右方向から順次供給される、例えばシート状の材料25の裏面に貼り合わせられる。これにより、両面粘着フィルム10と材料25との積層体が形成される。この材料25にはあらかじめ印刷層が形成されていてもよいし、後で印刷層を形成できるように、印刷が可能なインク受容層等が設けられていてもよい。この材料25は紙ベースであってもよいし、樹脂ベースであってもよい。印刷層は、材料25のうちの両面粘着フィルム10側に形成されていてもよいし、両面粘着フィルム10とは逆側に形成されていてもよい。
次いで、カッター23を用いて、上記の積層体が流れ方向に所定の幅になるように当該積層体を裁断する。材料25がシート状の場合、流れ方向に互いに隣接する材料25間の領域において、積層体中の両面粘着フィルム10を裁断する。これにより、所望のサイズに裁断された印刷物が作製される。材料25に印刷層が未形成の場合は、本工程の後にインクジェットプリンター等を用いて印刷層を形成してもよい。
なお、以上で説明した両面粘着フィルムの構成や印刷物の製造手順、ラミネーターの構成等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、上記の工程で供給される材料25はシート状に限らず、ロール状であってもよい。
<実施例1>
まず、第2の剥離ライナーの離型面上にアクリル系粘着剤を塗工して乾燥させた後、第1の剥離ライナーを貼り合わせることで、図1に示す構成を有する両面粘着フィルムを作製した。第1の剥離ライナーの基材として、エンボス加工により正格子状の凸部を形成させた110g/m2の上質紙を用いた。この上質紙の離型面には、ポリエチレンにより構成され薄いラミネート層が形成され、当該ラミネート層上にシリコーン系材料からなる離型剤層が設けられていた。また、粘着剤層の厚みは30μmとした。
まず、第2の剥離ライナーの離型面上にアクリル系粘着剤を塗工して乾燥させた後、第1の剥離ライナーを貼り合わせることで、図1に示す構成を有する両面粘着フィルムを作製した。第1の剥離ライナーの基材として、エンボス加工により正格子状の凸部を形成させた110g/m2の上質紙を用いた。この上質紙の離型面には、ポリエチレンにより構成され薄いラミネート層が形成され、当該ラミネート層上にシリコーン系材料からなる離型剤層が設けられていた。また、粘着剤層の厚みは30μmとした。
<比較例1>
粘着剤層からの第1の剥離ライナーの剥離力が実施例1で作製した両面粘着フィルムにおける第1の剥離ライナーの剥離力よりも小さいことを除き、実施例1に係る両面粘着フィルムと同じ構成の両面粘着フィルムを作製した。
粘着剤層からの第1の剥離ライナーの剥離力が実施例1で作製した両面粘着フィルムにおける第1の剥離ライナーの剥離力よりも小さいことを除き、実施例1に係る両面粘着フィルムと同じ構成の両面粘着フィルムを作製した。
ー印刷物の作製ー
実施例1で作製した両面粘着フィルムを図3に示すラミネーターにセットし、A3サイズに裁断されたシート状材料の裏面に、粘着剤層を露出させた両面粘着フィルムを貼り付けた。次いで、作製された積層体を裁断し、略A3サイズの印刷物を作製した。シート状材料としては、透明なPETフィルムと、表面に印刷が施された紙製シートとを用いた。
実施例1で作製した両面粘着フィルムを図3に示すラミネーターにセットし、A3サイズに裁断されたシート状材料の裏面に、粘着剤層を露出させた両面粘着フィルムを貼り付けた。次いで、作製された積層体を裁断し、略A3サイズの印刷物を作製した。シート状材料としては、透明なPETフィルムと、表面に印刷が施された紙製シートとを用いた。
比較例1で作製した両面粘着フィルムについても、同様の方法で加工し、印刷物を作製した。ラインスピードは実施例1、比較例1の場合とも10m/分とした。なお、いずれの場合も両面粘着フィルムは幅310mm、長さ30mのロール状のものを用いた。
ー剥離力の測定ー
各例に係る両面粘着フィルム(サンプル)から第2の剥離ライナーを剥がし、粘着剤層の露出面側から両面テープを用いて樹脂板上に固定した。次いで、サンプルを23℃、湿度50%の環境に置き、剥離角度180°、引張速度0.3m/分の条件で、粘着剤層から第1の剥離ライナーを剥がし、剥離に要する力(剥離力A(N/50mm))を上記の万能材料試験機を用いて測定した。測定には、(株)オリエンテック製の万能材料試験機(テンシロンRTC−1150A)を用いた。
各例に係る両面粘着フィルム(サンプル)から第2の剥離ライナーを剥がし、粘着剤層の露出面側から両面テープを用いて樹脂板上に固定した。次いで、サンプルを23℃、湿度50%の環境に置き、剥離角度180°、引張速度0.3m/分の条件で、粘着剤層から第1の剥離ライナーを剥がし、剥離に要する力(剥離力A(N/50mm))を上記の万能材料試験機を用いて測定した。測定には、(株)オリエンテック製の万能材料試験機(テンシロンRTC−1150A)を用いた。
また、各例に係る両面粘着フィルム(サンプル)について、第1の剥離ライナーの露出面(剥離面とは逆の面)と樹脂板とを両面テープを用いて固定した。次いで、サンプルを23℃、湿度50%の環境に置き、剥離角度180°、引張速度0.3m/分の条件で、粘着剤層から第2の剥離ライナーを剥がし、剥離に要する力(剥離力B(N/50mm))を上記の万能材料試験機を用いて測定した。
以上の方法によって測定した結果を下記の表1に示す。
以上の方法によって測定した結果を下記の表1に示す。
ー印刷物の評価ー
作製された印刷物の評価は、目視により行った。図4は、実施例1で作製された両面粘着フィルムを用いて作製された印刷物27(実際には印刷層の無いPETフィルムを材料として使用)を示す写真図であり、図5は、比較例1で作製された両面粘着フィルムを用いて作製された印刷物101を示す写真図である。
作製された印刷物の評価は、目視により行った。図4は、実施例1で作製された両面粘着フィルムを用いて作製された印刷物27(実際には印刷層の無いPETフィルムを材料として使用)を示す写真図であり、図5は、比較例1で作製された両面粘着フィルムを用いて作製された印刷物101を示す写真図である。
図4に示す結果から、A/Bの値が2.0以上である場合には、第1の剥離ライナーの剥離が問題なく行われ、印刷物27に欠陥が生じないことが確認できた。
これに対し、図5に示す結果から、A/Bの値が2.0未満である場合には、特に幅方向の端部において第1の剥離ライナーの粘着剤層からの剥離がうまく行われず、印刷物101に貼り合わせ不良部31が生じることが確認できた。
これに対し、図5に示す結果から、A/Bの値が2.0未満である場合には、特に幅方向の端部において第1の剥離ライナーの粘着剤層からの剥離がうまく行われず、印刷物101に貼り合わせ不良部31が生じることが確認できた。
本明細書に開示された印刷物の製造方法は、ポスターやステッカー、ラベルなどの種々の印刷物の作製に利用できる。
1 第1の剥離ライナー
3 粘着剤層
5 第2の剥離ライナー
7 突起
8 第2の粘着剤層
9 凸部
10、18 両面粘着フィルム
11 巻き出し
12 基材
16 第1の粘着剤層
25 材料
27 印刷物
3 粘着剤層
5 第2の剥離ライナー
7 突起
8 第2の粘着剤層
9 凸部
10、18 両面粘着フィルム
11 巻き出し
12 基材
16 第1の粘着剤層
25 材料
27 印刷物
Claims (3)
- 離型面に凹凸構造が形成された第1の剥離ライナーと、第2の剥離ライナーと、前記第1の剥離ライナーと前記第2の剥離ライナーとの間に挟まれた少なくとも一層の粘着剤層とを有するロール状の両面粘着フィルムから、前記第2の剥離ライナーを剥がす工程と、
印刷層又は印刷層を形成可能な層を有するシート状又はロール状の材料の裏面に、露出された粘着剤層側から前記両面粘着フィルムを貼り合わせて積層体を形成する工程と、
前記積層体が流れ方向に所定の幅になるように前記積層体を裁断する工程とを備え、
前記両面粘着フィルムにおいて、剥離速度を0.3m/分とする時の前記第1の剥離ライナーの粘着剤層に対する剥離力をA(N/50mm)、前記第2の剥離ライナーの粘着剤層に対する剥離力をB(N/50mm)とするとき、A/Bの値は2.0以上であり、Aの値は0.4(N/50mm)以下である印刷物の製造方法。 - 請求項1に記載の印刷物の製造方法において、
前記積層体を形成する工程でのラインスピードは、30m/分以下であることを特徴とする印刷物の製造方法。 - 請求項1又は2に記載の印刷物の製造方法において、
前記両面粘着フィルムでは、前記粘着剤層が前記第1の剥離ライナー及び前記第2の剥離ライナーに直接接した状態で挟まれていることを特徴とする印刷物の製造方法。
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CN111243430A (zh) * | 2020-03-18 | 2020-06-05 | 杭州富阳浮想电脑有限公司 | 一种显示器贴偏光膜装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80 Effective date: 20180920 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20181026 |