JP2017032781A - 反射防止フィルム、偏光板、カバーガラス、及び画像表示装置、並びに反射防止フィルムの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
基材と、バインダー樹脂及び平均一次粒径が120nm以上1.5μm以下の空隙率20%以上の中空粒子を含有する反射防止層とを有し、上記中空粒子は上記バインダー樹脂から突出している、反射防止フィルム。
[2]
下記式(1)を満たす、[1]に記載の反射防止フィルム。
0.3≦ΔHave/R≦0.6 式(1)
ΔHave:ΔHの平均値
R:中空粒子の平均一次粒径
ここで、ΔHは下記式(A)で定義される。
ΔH=Hmax−Hmin 式(A)
Hmax:バインダー樹脂が1つの中空粒子と接している部分の基材からの膜厚方向の距離の最大値
Hmin:バインダー樹脂が1つの中空粒子と接している部分の基材からの膜厚方向の距離の最小値
[3]
上記中空粒子は有機物からなる中空粒子である[1]又は[2]に記載の反射防止フィルム。
[4]
上記中空粒子は無機酸化物からなる中空粒子である[1]又は[2]に記載の反射防止フィルム。
[5]
上記無機酸化物からなる中空粒子が、中空シリカ粒子である[4]に記載の反射防止フィルム。
[6]
上記無機酸化物からなる中空粒子が、表面修飾された粒子である[4]又は[5]に記載の反射防止フィルム。
[7]
波長380〜780nmの全域に渡って積分反射率が3%以下である[1]〜[6]のいずれかに記載の反射防止フィルム。
[8]
上記バインダー樹脂の含有量に対する上記中空粒子の含有量の比が、質量比で10/90以上95/5である[1]〜[7]のいずれかに記載の反射防止フィルム。
[9]
偏光子と、偏光子を保護する少なくとも1枚の保護フィルムとを有する偏光板であって、上記保護フィルムの少なくとも1枚が[1]〜[8]のいずれかに記載の反射防止フィルムである偏光板。
[10]
[1]〜[8]のいずれかに記載の反射防止フィルムを保護フィルムとして有するカバーガラス。
[11]
[1]〜[8]のいずれかに記載の反射防止フィルム、又は[9]に記載の偏光板を有する画像表示装置。
[12]
基材と、バインダー樹脂及び平均一次粒径が120nm以上1.5μm以下の空隙率20%以上の中空粒子を含有する反射防止層とを有し、上記中空粒子は上記バインダー樹脂から突出している、反射防止フィルムの製造方法であって、
上記基材上に、重合性の官能基を有するバインダー樹脂形成用重合性化合物、及び上記平均一次粒径が120nm以上1.5μm以下の中空粒子を含有する反射防止層形成用組成物を塗布する工程を有する反射防止フィルムの製造方法。
本発明の反射防止フィルムは、基材と、バインダー樹脂及び平均一次粒径が120nm以上1.5μm以下の空隙率20%以上の中空粒子を含有する反射防止層とを有し、中空粒子はバインダー樹脂から突出している、反射防止フィルムである。
図1の反射防止フィルム10は、基材1と反射防止層2とを有する。反射防止層2は、中空粒子3とバインダー樹脂4を含む。中空粒子3はバインダー樹脂4から突出している。
中空粒子3の空隙率は20%以上である。
0.3≦ΔHave/R≦0.6 式(1)
ΔHave:ΔHの平均値
R:中空粒子の平均一次粒径
ここで、ΔHは下記式(A)で定義される。
ΔH=Hmax−Hmin 式(A)
Hmax:バインダー樹脂が1つの中空粒子と接している部分の基材からの膜厚方向の距離の最大値
Hmin:バインダー樹脂が1つの中空粒子と接している部分の基材からの膜厚方向の距離の最小値
図1のバインダー樹脂4について、ある1つの中空粒子3と接している部分の基材1からの距離を考え、その最大値をHmaxとし、最小値をHminとする。HmaxとHminの差であるΔHを各中空粒子に接している部分について求めて平均値を算出し、ΔHaveとする。本発明の反射防止フィルムにおいては、ΔHaveと中空粒子の平均一次粒径Rが、上記式(1)の関係を満たすことが好ましい。なお、図1(a)では、Hmin=0である。
図3に、0.3≦ΔHave/R≦0.6を満たす反射防止フィルムの反射防止層の屈折率の反射防止層の下界面からの高さに対する断面プロファイルを示す。断面プロファイルとは、反射防止層の下界面からある高さでの屈折率を計算したものである。図3のように0.3≦ΔHave/R≦0.6を満たすと、反射防止層の屈折率は反射防止層の下界面からの高さに対して連続的に一様に変化するため、反射率を低下させることが出来る。
一方、図4のようにΔHave/R<0.3の場合には、モスアイ構造の凸部の高さが低くて先端の平坦部分が大きくなってしまうため、凸部先端の位置での屈折率変化が急峻になり、反射率が高くなる傾向がある。また図5のようにΔHave/R>0.6の場合には、モスアイ構造の凸部の高さは高くなるが、先端の平坦部部分が大きくなり、屈折率変化が一様でなくなってしまうため、反射率が高くなる傾向がある。
モスアイ構造とは、光の反射を抑制するための物質(材料)の加工された表面であって、周期的な微細構造パターンをもった構造のことを指す。特に、可視光の反射を抑制する目的の場合には、780nm未満の周期の微細構造パターンをもった構造のことを指す。微細構造パターンの周期が380nm未満であると、反射光の色味がなくなり好ましい。また、周期が100nm以上であると波長380nmの光が微細構造パターンを認識でき、反射防止性に優れるため好ましい。モスアイ構造の有無は、走査型電子顕微鏡(SEM)、原子間力顕微鏡(AFM)等により表面形状を観察し、上記微細構造パターンが出来ているかどうか調べることによって確認することができる。
本発明は、中空粒子として特定の平均一次粒径、及び特定の空隙率の粒子を用い、さらに好ましくは上記(1)の関係を満たすようにバインダー樹脂の膜厚を調整することで、モスアイ構造の反射防止フィルムと同じ原理で反射率を低減でき、かつ中空粒子を有することで表面の強度にも優れた反射防止フィルムとすることができたものである。
本発明の反射防止フィルムは、波長380〜780nmの全域に渡って積分反射率が3%以下であることが好ましく、2.5%以下であることがより好ましく、1.5%以下であることが更に好ましい。
ΔHave/Rは、反射防止フィルムの断面SEM観察により測定することができる。反射防止フィルム試料をミクロトームで切削して断面を出し、適切な倍率(5000倍程度)でSEM観察する。観察し易いように、試料にはカーボン蒸着、エッチング等適切な処理を施してもよい。ΔHave/Rは、空気と試料が作る界面において、凸部を形成する中空粒子の直径をR、ΔHを上記式(A)で定義される値として、100点測長したとき、ΔHave/Rの平均値として算出する。
SEM写真においては、写っているすべての凹凸について、ΔHaveを正確に測長できない場合もあるが、その場合はSEM画像で手前側に写っている凸部と凹部に着目して測長すればよい。
なお、凹部は、SEM画像で測長する2つの隣り合う凸部を形成する粒子と同じ深度において測長することが必要である。より手前側に写っている粒子などまでの距離をΔHaveとして測長してしまうと、ΔHaveを小さく見積もってしまう場合があるからである。
ΔHave/Rは、硬化後の反射防止層におけるバインダー樹脂と中空粒子の体積比により制御することができる。そのため、バインダー樹脂と中空粒子の配合比を適切に設計することが重要である。また、バインダー樹脂がモスアイ構造を作製する工程の中で基材に浸透したり、揮発したりすることにより反射防止層におけるバインダー樹脂と中空粒子の体積比が反射防止層形成用組成物中の配合比と異なる場合もあるため、基材とのマッチングを適切に設定することも重要である。
また、中空粒子が反射防止層の中で基材側に存在していることが好ましく、これも最表面の屈折率勾配を最も一様にすることができ、反射率に優れるため好ましい。中空粒子が基材と接している場合、Hminは0となる。中空粒子が基材と接している場合、バインダー樹脂によるモスアイ構造の高さが一定になり、またモスアイ構造の凸部の形状も一様になるため、屈折率勾配が一様になり反射率が低下して好ましい。
本発明において中空粒子とは粒子表面より内部に粒子を構成する素材が存在しない空隙部分を持つ粒子を指す。
空隙部分のサイズや形状、数は特に限定されない。中心部分に空隙部分を持つ外殻構造(以降、外殻部をシェルという場合がある。)であってもよいし、粒子内部に微細な空隙部が複数分散した構造であってもよいが、高い空隙率を得るには外殻構造であることが好ましい。
この様な中空粒子は製造時に発泡等であらかじめ形成する方法や、空隙部を設ける部分に粒子の素材と相溶性のない素材を含ませて粒子を形成後、その素材を溶解、分解、蒸発等で除去する方法、または国際公開第2011/078224号パンフレットに記載の粒子中に含まれる樹脂成分(シード粒子)の変形を利用する方法などで空隙部を得られることが知られている。
中空粒子の平均一次粒径は120nm以上1.5μm以下であり、135nm以上800nm以下が好ましく、150nm以上500nm以下がより好ましく、150nm以上300nm以下が更に好ましい。
平均一次粒径の分散度Cv値が30%以下である中空粒子を好適に用いることが出来る。Cv値としては、1〜20%が好ましく、1〜10%がより好ましい。
分散度Cv値は、Cv値=([平均一次粒径の標準偏差]/[平均粒径])×100(1) によって計算して求めることができる値(単位:%)であり、小さいほど平均一次粒径がそろっていることを意味する。
平均一次粒径は、体積平均粒径の累積の50%粒径を指す。粒径の測定には走査型電子顕微鏡(SEM)を用いる事ができる。粉体粒子(分散液の場合は乾燥させて溶剤を揮発させたもの)をSEM観察により適切な倍率(5000倍程度)で観察し、一次粒子100個のそれぞれの直径を測長してその体積を算出し、累積の50%粒径を平均一次粒径とすることができる。粒子が球形でない場合には、長径と短径の平均値をその一次粒子の直径とみなす。反射防止フィルム中に含まれる粒子を測定する場合は、反射防止フィルムを表面側から上記同様SEMで観察して算出する。この際、観察し易いように、試料にはカーボン蒸着、エッチング処理などを適宜施してよい。
平均一次粒径の異なる複数種の粒子の混合物の場合も、粒子全体としてのCv値を算出する。
中空粒子の空隙率は、透過型顕微鏡を用いて中空粒子を観察して外径と空隙径を測長し、下記の式によって「体積の総量に対する空隙が占める割合」を算出することで測ることが出来る。
式: {(空隙径)3/(外径)3}×100%
より具体的には、透過型顕微鏡によって観察された中空粒子を任意に100個選定し、これらの中空粒子についてそれぞれ外側と空隙の円相当径を測長して外径、空隙径とし、上記式によって空隙率を算出してその平均値を空隙率とする方法等が良い。また、粒子のシェルの材料(その屈折率)と中空状であることがわかっている場合には、粒子屈折率の測定から知ることも出来る。
有機物からなる中空粒子は柔らかいため、反射防止層の表面を布などで擦った際に、力がかかって粒子が変形したとしても、破損しにくいため元の形状に復元し、実質的に擦り跡がつかない機能を与えることが出来る。
無機酸化物からなる中空粒子は硬いため、耐擦傷性に特に優れる。
また、本発明の反射防止フィルムは、仮に中空粒子が破損した場合であっても、光学的にはバインダー樹脂の形成する凹凸形状の影響が大きく、中空粒子の形状の影響は小さいため、実質的に反射率の変化が小さくなり、反射防止性能が低下しにくい。
なお、本明細書において、「(メタ)アクリル」とは、「アクリル及びメタクリルの少なくとも1種」を意味し、「(メタ)アクリル樹脂」とは、「(メタ)アクリロイル基を有する樹脂」を意味し、「(メタ)アクリロイル」とは、「アクリロイル及びメタクリロイルの少なくとも1種」を意味し、「(メタ)アクリレート」とは、「アクリレート及びメタクリレートの少なくとも1種」を意味する。
親水性基としては、例えば、水酸基、カルボキシル基、スルホニル基、ホスホニル基、アミノ基、アミド結合、エーテル結合、チオール基、チオエーテル結合等が挙げられる。
親水性基を有する単量体としては、具体的には例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、1,4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、(ポリ)カプロラクトン変性ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、アリルアルコール、グリセリンモノアリルエーテル等の水酸基を有する単量体や、(メタ)アクリル酸、α−エチルアクリル酸、クロトン酸等のアクリル酸、及び、それらのα−又はβ−アルキル誘導体や、フマル酸、マレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸等の不飽和ジカルボン酸や、これら不飽和ジカルボン酸のモノ2−(メタ)アクリロイルオキシエチルエステル誘導体等のカルボキシル基を有する単量体や、t−ブチルアクリルアミドスルホン酸、スチレンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等のスルホニル基を有する単量体や、ビニルホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルホスフェート等のホスホニル基を有する単量体や、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート等のアクリロイル基を有するアミン類等のアミノ基を有する化合物や、(ポリ)エチレングリコール(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコール(メタ)アクリレート等の水酸基とエーテル結合とをともに有する単量体や、(ポリ)エチレングリコール(メタ)アクリレートの末端アルキルエーテル、(ポリ)プロピレングリコール(メタ)アクリレートの末端アルキルエーテル、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート等のエーテル結合を有する単量体や、(メタ)アクリルアミド、メチロール(メタ)アクリルアミド、ビニルピロリドン等のアミド結合を有する単量体等が挙げられる。
無機酸化物からなる中空粒子としては、金属酸化物粒子が好ましい。
金属酸化物粒子としては、シリカ粒子、チタニア粒子、ジルコニア粒子、五酸化アンチモン粒子などが挙げられるが、多くのバインダーと屈折率が近いためヘイズを発生しにくく、かつモスアイ構造が形成し易い観点からシリカ粒子が好ましい。
特に、バインダー成分との結着性を付与し、膜強度を向上させる観点から、粒子表面を不飽和二重結合および粒子表面と反応性を有する官能基を有する化合物で表面修飾し、粒子表面に不飽和二重結合を付与することが好ましい。
反射防止層のバインダー樹脂について説明する。
反射防止層形成用塗布組成物に含まれる、反射防止層のバインダー樹脂について説明する。
反射防止層のバインダー樹脂は、バインダー樹脂形成用重合性化合物(モノマー)を硬化して得られたものであることが好ましい。
モノマーとしては、(メタ)アクリロイル基、ビニル基、スチリル基、アリル基等の重合性官能基(重合性の不飽和二重結合)を有する化合物が挙げられ、中でも、(メタ)アクリロイル基及び−C(O)OCH=CH2を有する化合物好ましく、(メタ)アクリロイル基を有する化合物がより好ましい。
反射防止層のバインダー樹脂については、特開2014−240956号公報の[0046]〜[0055]の記載を本発明においても参照することができる。
本発明の反射防止フィルムにおける基材は、反射防止フィルムの基材として一般的に使用される透光性を有する基材であれは特に制限はないが、プラスチック基材やガラス基材が好ましい。
プラスチック基材としては、種々用いることができ、例えば、セルロース系樹脂;セルロースアシレート(トリアセテートセルロース、ジアセチルセルロース、アセテートブチレートセルロース)等、ポリエステル樹脂;ポリエチレンテレフタレート等、(メタ)アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、オレフィン系樹脂等を含有する基材が挙げられ、セルロースアシレート、ポリエチレンテレフタレート、又は(メタ)アクリル系樹脂を含有する基材が好ましく、セルロースアシレートを含有する基材がより好ましい。セルロースアシレートとしては、特開2012−093723号公報に記載の基材等を好ましく用いることが出来る。
プラスチック基材の厚さは、通常、10μm〜1000μm程度であるが、取り扱い性が良好で、透光性が高く、かつ十分な強度が得られるという観点から20μm〜200μmが好ましく、25μm〜100μmがより好ましい。プラスチック基材の透光性としては、可視光の透過率が90%以上のものが好ましい。
本発明の反射防止フィルムは、反射防止層以外の機能層を有していてもよい。
たとえば、基材と反射防止層との間にハードコート層を有する態様が好ましく挙げられる。また、密着性を付与するための易接着層、帯電防止性を付与するための層等を備えていても良く、これらを複数備えていても良い。
なお、本発明においては、基材と反射防止層との間に機能層を有する場合は、便宜的に、その機能層と基材との積層体を「基材」と呼ぶ。基材が機能層を有するものである場合、前述の式(A)におけるHmaxの定義は、「バインダー樹脂が1つの中空粒子と接している部分の基材における機能層からの膜厚方向の距離の最大値」になり、Hminの定義は、「バインダー樹脂が1つの中空粒子と接している部分の基材における機能層からの膜厚方向の距離の最小値」になる。
また、中空粒子は反射防止層中で基材に接している(Hmin=0である)ことが反射率の観点から好ましいが、基材が機能層を有する場合は、基材における機能層に接している(この場合もHmin=0である)ことが好ましい。
本発明の反射防止フィルムの製造方法は特に限定されないが、生産効率の観点からは塗布法を用いた製造方法が好ましい。
すなわち、反射防止フィルムの製造方法は、基材と、バインダー樹脂及び平均一次粒径が120nm以上1.5μm以下の空隙率20%以上の中空粒子を含有する反射防止層とを有し、上記中空粒子は上記バインダー樹脂から突出している、反射防止フィルムの製造方法であって、基材上に、重合性の官能基を有するバインダー樹脂形成用重合性化合物、及び上記平均一次粒径が120nm以上1.5μm以下の中空粒子を含有する反射防止層形成用組成物を塗布する工程を有する反射防止フィルムの製造方法である。
反射防止層形成用組成物は、溶媒、重合開始剤、粒子の分散剤、レベリング剤、防汚剤等を含んでいてもよい。
溶媒としては、中空粒子と極性が近い物を選ぶのが分散性を向上させる観点で好ましい。具体的には、例えば中空粒子が金属酸化物粒子の場合には水、またはアルコール系の溶剤が好ましく、メタノール、エタノール、2−プロパノール、1−プロパノール、ブタノールなどが挙げられる。
また、例えば中空粒子が表面修飾がされた無機酸化物からなる粒子や有機物からなる粒子の場合には、ケトン系、エステル系、カーボネート系、アルカン、芳香族系等の溶剤が好ましく、メチルエチルケトン(MEK)、炭酸ジメチル、酢酸メチル、アセトン、メチレンクロライド、シクロヘキサノンなどが挙げられる。これらの溶剤は、分散性を著しく悪化させない範囲で複数種混ぜて用いてもかまわない。
粒子の分散剤は、粒子同士の凝集力を低下させることにより、粒子を均一に配置させ易くすることができる。分散剤としては、特に限定されないが、硫酸塩、リン酸塩などのアニオン性化合物、脂肪族アミン塩、四級アンモニウム塩などのカチオン性化合物、非イオン性化合物、高分子化合物が好ましく、吸着基と立体反発基それぞれの選択の自由度が高いため高分子化合物がより好ましい。分散剤としては市販品を用いることもできる。例えば、ビックケミー・ジャパン(株)製のDISPERBYK160、DISPERBYK161、DISPERBYK162、DISPERBYK163、DISPERBYK164、DISPERBYK166、DISPERBYK167、DISPERBYK171、DISPERBYK180、DISPERBYK182、DISPERBYK2000、DISPERBYK2001、DISPERBYK2164、Bykumen、BYK−2009、BYK−P104、BYK−P104S、BYK−220S、Anti−Terra203、Anti−Terra204、Anti−Terra205(以上商品名)などが挙げられる。
レベリング剤は、塗布液の表面張力を低下させることにより、塗布後の液を安定させ粒子やバインダー樹脂を均一に配置させ易くすることができる。例えば、特開2004−331812号公報、特開2004−163610号公報に記載の化合物等を用いることができる。
防汚剤は、モスアイ構造に撥水撥油性を付与することにより、汚れや指紋の付着を抑制することができる。例えば、特開2012−88699号公報に記載の化合物等を用いることができる。
バインダー樹脂形成用重合性化合物が光重合性化合物である場合は、反射防止層形成用組成物は光重合開始剤を含むことが好ましい。
光重合開始剤としては、アセトフェノン類、ベンゾイン類、ベンゾフェノン類、ホスフィンオキシド類、ケタール類、アントラキノン類、チオキサントン類、アゾ化合物、過酸化物類、2,3−ジアルキルジオン化合物類、ジスルフィド化合物類、フルオロアミン化合物類、芳香族スルホニウム類、ロフィンダイマー類、オニウム塩類、ボレート塩類、活性エステル類、活性ハロゲン類、無機錯体、クマリン類などが挙げられる。光重合開始剤の具体例、及び好ましい態様、市販品などは、特開2009−098658号公報の段落[0133]〜[0151]に記載されており、本発明においても同様に好適に用いることができる。
「最新UV硬化技術」{(株)技術情報協会}(1991年)、p.159、及び、「紫外線硬化システム」加藤清視著(平成元年、総合技術センター発行)、p.65〜148にも種々の例が記載されており本発明に有用である。
本発明の偏光板は、偏光子と、偏光子を保護する少なくとも1枚の保護フィルムとを有する偏光板であって、保護フィルムの少なくとも1枚が本発明の反射防止フィルムである。
本発明のカバーガラスは、本発明の反射防止フィルムを保護フィルムとして有する。反射防止フィルムの基材がガラスのものであってもよいし、プラスチックフィルム基材を有する反射防止フィルムをガラス支持体上に貼り付けたものであってもよい。
本発明の画像表示装置は、本発明の反射防止フィルム又は偏光板を有する。
本発明の反射防止フィルム及び偏光板は液晶表示装置(LCD)、プラズマディスプレイパネル(PDP)、エレクトロルミネッセンスディスプレイ(ELD)や陰極管表示装置(CRT)のような画像表示装置に好適に用いることができ、特に液晶表示装置が好ましい。
一般的に、液晶表示装置は、液晶セル及びその両側に配置された2枚の偏光板を有し、液晶セルは、2枚の電極基板の間に液晶を担持している。更に、光学異方性層が、液晶セルと一方の偏光板との間に一枚配置されるか、又は液晶セルと双方の偏光板との間に2枚配置されることもある。液晶セルは、TNモード、VAモード、OCBモード、IPSモード又はECBモードであることが好ましい。
国際公開第2011/078224号の[0072]〜[0073]を参考にして、条件を調整しながら中空粒子b−1を合成した。
セパラブルフラスコ(反応容器)に、予め、媒体として水172質量部、乳化剤としてドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(商品名「F65」:花王社製)0.28質量部、重合開始剤として過硫酸ナトリウム0.5質量部を投入した。別の容器で、メタクリル酸メチル80質量部、メタクリル酸20質量部、分子量調整剤としてオクチルチオグリコレート4質量部、乳化剤(商品名「F65」:花王社製)0.1質量部及び水40質量部を混合攪拌して、モノマー混合物の水性分散体を調製した。
このモノマー混合物の水性分散体の全質量の20%を上記反応容器に投入し、反応容器内の液を攪拌しながら温度75℃まで昇温して1時間重合反応を行った。その後、温度を75℃に保ちながら残りのモノマー混合物の水性分散体(全質量の80%)を連続的に3時間かけて反応容器に添加した。連続添加終了後、更に85℃で2時間反応させ、重量平均粒径35nmのシード粒子(i)の水性分散体を得た。
次に、容量2リットルの反応容器に、予め、媒体として水240質量部を投入し、上記シード粒子(i)の水性分散体を固形分換算で20質量部、重合開始剤として過硫酸ナトリウム0.5質量部を投入した。別の容器で、スチレン99.5質量部、アクリル酸0.5質量部、乳化剤(商品名「F65」:花王社製)0.3質量部及び水40質量部を混合攪拌して、モノマーの水性分散体を調製した。
次に、反応容器内の液を攪拌しながら温度75℃まで昇温した後、反応容器内の液を攪拌しながら75℃に保持して上記モノマーの水性分散体を反応容器に連続的に3時間かけて投入し反応容器に添加し、連続添加終了後、更に85℃で2時間反応させ、ポリマー粒子(iv)を得た。
次に、反応容器内の液を攪拌し、温度を85℃に保ちながら6%水酸化アンモニウムを1.3質量部一括投入した。そして、温度を90℃に上げ、2時間攪拌して熟成し、得られた粒子分散液の水をすべて揮発させて粉末とし、平均一次粒径50nmの中空粒子b−1を得た。空隙率は30%、Cv値は40%であった。
シード粒子(i)の調製時に添加するF65の量を0.22質量部に、ポリマー粒子(iv)を得た後に添加する6%水酸化アンモニウムの量を1.2質量部に変更した以外は、中空粒子b−1の合成と同様の方法で、平均一次粒径120nmの中空粒子b−2を得た。空隙率は30%、Cv値は14%であった。
シード粒子(i)の調製時に添加するF65の量を0.18質量部に、ポリマー粒子(iv)を得た後に添加する6%水酸化アンモニウムの量を1.2質量部に変更した以外は、中空粒子b−1の合成と同様の方法で、平均一次粒径200nmの中空粒子b−3を得た。空隙率は30%、Cv値は13%であった。
シード粒子(i)の調製時に添加するF65の量を0.18質量部に、ポリマー粒子(iv)を得た後に添加する6%水酸化アンモニウムの量を0.9質量部に変更した以外は、中空粒子b−1の合成と同様の方法で、平均一次粒径200nmの中空粒子b−6を得た。空隙率は21%、Cv値は13%であった。
<シード粒子(i−2)の調製>
添加するF65の量を0.05質量部に変更にした以外は、中空粒子b−1の合成と同じ方法で重量平均粒径240nmのシード粒子(i−2)の水性分散体を得た。
次に、攪拌機を備え、温度調節の可能なオートクレーブ(反応容器)中に、水225質量部、上記シード粒子(i−2)を8質量部、重合開始剤として過硫酸ナトリウム0.5質量部を投入した。別の容器で、メタクリル酸メチル80質量部、メタクリル酸20質量部を混合攪拌してモノマー混合物の水性分散体を調製した。
このモノマー混合物を反応容器内の液を攪拌しながら温度75℃まで昇温した後、温度を75℃に保ちながら8時間40分かけて反応容器に添加した。連続添加終了後、更に85℃で2時間反応させ、重量平均粒子径704nmのシード粒子(ii)の水性分散体を得た。
シード粒子(i)の代わりにシード粒子(ii)を用い、ポリマー粒子(iv)と同様にしてポリマー粒子(iv−2)を得た。その後に添加する6%水酸化アンモニウムの量を0.6質量部に変更した以外は、中空粒子b−1の合成と同様の方法で、平均一次粒径1.5μmの中空粒子b−4を得た。空隙率は30%、Cv値は10%であった。
シード粒子(ii)の調製時に温度を75℃に保ちながらモノマーの水性分散体を添加する時間を20時間20分に変更した以外は、中空粒子b−4の合成と同様の方法で、平均一次粒径2μmの中空粒子b−5を得た。空隙率は35%、Cv値は20%であった。
中空シリカ微粒子分散ゾル(触媒化成工業(株)製:スルーリア1420−120、平均一次粒径120nm、濃度20.5質量%、分散媒:イソプロパノ−ル)の分散媒をすべて揮発させた。得られた粉末5kgを、加熱ジャケットを備えた容量20Lのヘンシェルミキサ(三井鉱山株式会社製FM20J型)に仕込んだ。粉末を撹拌しているところに、不飽和二重結合および粒子表面と反応性を有する官能基を有する化合物である3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業株式会社製KBM5103)45gを、メチルアルコール90gに溶解させた溶液を滴下して混合した。その後、混合撹拌しながら150℃まで約1時間かけて昇温し、150℃で12時間保持して加熱処理を行った。加熱処理では、掻き落とし装置を撹拌羽根とは逆方向に常時回転させながら、壁面付着物の掻き落としを行った。また、適宜、へらを用いて壁面付着物を掻き落とすことも行った。加熱後、冷却し、ジェット粉砕分級機を用いて解砕および分級を行い、アクリル処理シリカ粒子c−1を得た。平均一次粒径は120nm、空隙率77%、粒径の分散度(Cv値):3.7%であった。表面修飾により中空シリカ粒子c−1の表面には不飽和二重結合を有する基であるアクリロイル基が付与されている。
下記表1の組成となるように各成分をミキシングタンクに投入し、60分間攪拌し、30分間超音波分散機により分散し、孔径5μmのポリプロピレン製フィルターで濾過して反射防止層形成用塗布液とした。
下記表1において、各成分の数値は添加した量(質量部)を表す。また、塗布液濃度の単位は「質量%」である。
スルーリア1420−120(触媒化成工業(株)製):中空シリカ微粒子のイソプロパノ−ル分散20.5質量%ゾル、平均一次粒径120nm
KAYARAD PET30(日本化薬(株)社製):ペンタエリストールトリアクリレート60%とペンタエリストールテトラアクリレート40%の混合物
NKオリゴ U−4HA(新中村化学工業(株)社製):ウレタンアクリレート
BPZA−66(共栄社化学(株)社製):ウレタンアクリレートプレポリマーの80質量%MiBK(メチルイソブチルケトン)溶液
イルガキュア127(BASFジャパン(株)製):光重合開始剤
テクポリマー XX240S(積水化成品工業(株)製):平均一次粒径300nm架橋ポリメチルメタクリレート(PMMA)粒子
SX866(A)(JSR(株)製):平均一次粒径300nm架橋スチレンアクリル中空粒子
SX868(B)(JSR(株)製):平均一次粒径500nm架橋スチレンアクリル中空粒子
XX−248S(積水化成品工業(株)製):平均一次粒径200nm中空樹脂粒子
フッ素ポリマーP:特開2004−163610号公報に記載のフッ素系ポリマーP−10
厚さ60μmの透明基材としてセルローストリアセテートフィルム(TDH60UF、富士フイルム(株)製)上に、反射防止層形成用塗布液A−1をグラビアコーターを用いてWet塗布量2.8ml/m2で塗布、120℃で5分間乾燥した後、酸素濃度が0.1体積%以下の雰囲気になるように窒素パージしながら空冷メタルハライドランプで照射量600mJ/cm2の紫外線を照射して硬化し、反射防止フィルムA−1を作製した。このとき、Wet塗布量は微調整して粒子の充填率を測定し、最も高くなったものを反射防止フィルムA−1として採用した。反射防止層形成用塗布液A−1の代わりに反射防止層形成用塗布液A−2を用いた以外は同様の方法で反射防止フィルムA−2を作製した。
ミキシングタンクに酢酸メチル10.5質量部、MEK(メチルエチルケトン)10.5質量部、NKエステルA−TMMT(新中村化学(株)社製)22.52質量部、AD−TMP(新中村化学(株)社製)6.30質量部、イルガキュア184(BASFジャパン(株)製)0.84質量部を投入し、攪拌して、孔径0.4μmのポリプロピレン製フィルターで濾過してハードコート層用塗布液(固形分濃度58質量%)とした。
セルローストリアセテートフィルム(TDH60UF、富士フイルム(株)製)上に、ハードコート層形成用塗布液を塗布し、窒素パージしながら空冷メタルハライドランプで照射量50mJ/cm2の紫外線を照射して硬化し、膜厚6μmのハードコート層を形成した。このようにしてハードコート層付き基材を作製した。
ハードコート層付き基材のハードコート層上に、反射防止層形成用塗布液B−1をグラビアコーターを用いてWet塗布量2.8ml/m2で塗布し、60℃で5分間乾燥した後、酸素濃度が0.1体積%以下の雰囲気になるように窒素パージしながら空冷メタルハライドランプで照射量600mJ/cm2の紫外線を照射して硬化し、反射防止フィルムB−1を作製した。このとき、Wet塗布量は微調整して粒子の充填率を測定し、最も高くなったものを反射防止フィルムB−1として採用した。反射防止層形成用塗布液B−1の代わりに反射防止層形成用塗布液B−2〜B−16を用いた以外は同様の方法で反射防止フィルムB−2〜B−16を作製した。
塗布液として反射防止層形成用塗布液C−1〜C−3を用い、Wet塗布量を反射防止フィルムB−5を形成したときと同じにした以外は、反射防止フィルムB−5と同様の方法で反射防止フィルムC−1〜C−3を作製した。
以下の方法により反射防止フィルムの諸特性の評価を行った。結果を表2に示す。
反射防止フィルムの裏面(セルローストリアセテートフィルム側)をサンドペーパーで粗面化した後に黒色インクで処理し、裏面反射をなくした状態で、分光光度計V−550(日本分光(株)製)にユニットIRV−471を装着して、380〜780nmの波長領域において反射率を測定し、もっとも反射率の高い波長における積分反射率を波長380〜780nmにおける最大反射率とした。
反射防止フィルムの反射防止層表面をラビングテスターを用いて、以下の条件でこすりテストを行うことで、1つめの耐擦傷性の指標とした。
評価環境条件:25℃、相対湿度55%
こすり材:ベンコットM−3II(小津産業(株)製)
試料と接触するテスターのこすり先端部(1cm×1cm)に巻いて、バンド固定
移動距離(片道):9cm、
こすり速度:13cm/秒、
荷重:300g/cm2
先端部接触面積:1cm×1cm、
こすり回数:100往復
こすり終えた試料を透過光で目視観察して、こすり部分の傷を評価した。
A :注意深く見ても、全く擦り跡が見えない。
B :注意深く見ると弱い擦り跡が見えるが僅かであり問題にならない。
C :弱い擦り跡が見えるが、問題にならない
D :一目見ただけで分かる擦り跡があり、目立つ
反射防止フィルムの反射防止層表面をラビングテスターを用いて、以下の条件でこすりテストを行うことで、2つめの耐擦傷性の指標とした。
評価環境条件:25℃、相対湿度55%
こすり材:スチールウール(日本スチールウール(株)製、グレードNo.0000)
試料と接触するテスターのこすり先端部(1cm×1cm)に巻いて、バンド固定
移動距離(片道):13cm、
こすり速度:13cm/秒、
荷重:150g/cm2
先端部接触面積:1cm×1cm、
こすり回数:10往復
こすり終えた試料の裏側に油性黒インキを塗り、反射光で目視観察して、こすり部分の傷を評価した。
A :注意深く見ても、全く傷が見えない。
B :注意深く見ると弱い傷が見えるが僅かであり問題にならない。
C :弱い傷が見えるが、問題にならない
D :一目見ただけで分かる傷があり、非常に目立つ
2 反射防止層
3 中空粒子
4 バインダー樹脂
10 反射防止フィルム
Hmax バインダー樹脂が1つの中空粒子と接している部分の基材からの膜厚方向の距離の最大値
Hmin バインダー樹脂が1つの中空粒子と接している部分の基材からの膜厚方向の距離の最小値
R 中空粒子の平均一次粒径
Claims (12)
- 基材と、バインダー樹脂及び平均一次粒径が120nm以上1.5μm以下の空隙率20%以上の中空粒子を含有する反射防止層とを有し、前記中空粒子は前記バインダー樹脂から突出している、反射防止フィルム。
- 下記式(1)を満たす、請求項1に記載の反射防止フィルム。
0.3≦ΔHave/R≦0.6 式(1)
ΔHave:ΔHの平均値
R:中空粒子の平均一次粒径
ここで、ΔHは下記式(A)で定義される。
ΔH=Hmax−Hmin 式(A)
Hmax:バインダー樹脂が1つの中空粒子と接している部分の基材からの膜厚方向の距離の最大値
Hmin:バインダー樹脂が1つの中空粒子と接している部分の基材からの膜厚方向の距離の最小値 - 前記中空粒子は有機物からなる中空粒子である請求項1又は2に記載の反射防止フィルム。
- 前記中空粒子は無機酸化物からなる中空粒子である請求項1又は2に記載の反射防止フィルム。
- 前記無機酸化物からなる中空粒子が、中空シリカ粒子である請求項4に記載の反射防止フィルム。
- 前記無機酸化物からなる中空粒子が、表面修飾された粒子である請求項4又は5に記載の反射防止フィルム。
- 波長380〜780nmの全域に渡って積分反射率が3%以下である請求項1〜6のいずれか1項に記載の反射防止フィルム。
- 前記バインダー樹脂の含有量に対する前記中空粒子の含有量の比が、質量比で10/90以上95/5である請求項1〜7のいずれか1項に記載の反射防止フィルム。
- 偏光子と、偏光子を保護する少なくとも1枚の保護フィルムとを有する偏光板であって、前記保護フィルムの少なくとも1枚が請求項1〜8のいずれか1項に記載の反射防止フィルムである偏光板。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の反射防止フィルムを保護フィルムとして有するカバーガラス。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の反射防止フィルム、又は請求項9に記載の偏光板を有する画像表示装置。
- 基材と、バインダー樹脂及び平均一次粒径が120nm以上1.5μm以下の空隙率20%以上の中空粒子を含有する反射防止層とを有し、前記中空粒子は前記バインダー樹脂から突出している、反射防止フィルムの製造方法であって、
前記基材上に、重合性の官能基を有するバインダー樹脂形成用重合性化合物、及び前記平均一次粒径が120nm以上1.5μm以下の中空粒子を含有する反射防止層形成用組成物を塗布する工程を有する反射防止フィルムの製造方法。
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