JPH0588001A - 陰極線管のフエース部外表面の反射防止膜形成方法 - Google Patents

陰極線管のフエース部外表面の反射防止膜形成方法

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JPH0588001A
JPH0588001A JP3248163A JP24816391A JPH0588001A JP H0588001 A JPH0588001 A JP H0588001A JP 3248163 A JP3248163 A JP 3248163A JP 24816391 A JP24816391 A JP 24816391A JP H0588001 A JPH0588001 A JP H0588001A
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antireflection film
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Tsuyoshi Ishizaki
剛志 石崎
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 陰極線管のフェース部10外表面に反射防止膜
を形成する方法において、そのフェース部外表面に、珪
酸エステルのアルコール溶液にアルコール以外の溶剤に
より溶解除去可能な被膜で覆われた粒径1〜10μm の
微粒子を分散してなる塗布液を塗布して、珪酸エステル
と上記被膜19で覆われた微粒子20とからなる被覆層21を
形成したのち、この被覆層を上記溶剤により洗浄して、
微粒子を覆っている被膜を溶解し、微粒子を除去して、
珪酸エステルからなる被覆層23を形成した。 【効果】 光の集光作用によるぎらつきがなく、また微
粒子による光拡散作用がなく、解像度の劣化の少ない均
一微細な凹凸膜からなる反射防止膜とすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、陰極線管のフェース
部外表面の反射防止膜形成方法に係り、特に酸化珪素の
凹凸膜からなる反射防止膜を形成する陰極線管のフェー
ス部外表面の反射防止膜形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に陰極線管は、外表面が平滑なガラ
スからなるフェース部の内面に蛍光体スクリーンが形成
され、電子銃から放出される電子ビームを偏向ヨークの
発生する磁界により偏向して、上記蛍光体スクリーンを
水平、垂直走査することにより、この蛍光体スクリーン
上に画像を表示し、この画像をフェース部を通して外側
から見るように構成されている。そのため、フェース部
の外表面が平滑であると、この外表面での外光の反射が
おこり、その反射が画像と重なって、フェース部を通し
て外側から見る画像の品質をいちじるしく劣化させる。
【0003】そのため、従来よりこの画像の劣化を防止
するために、フェース部の外表面に反射防止膜を形成し
た陰極線管がある。
【0004】この反射防止膜形成方法としては、 (イ) 真空蒸着法により多層蒸着膜を形成する方法 (ロ) フェース部の外表面に研磨剤を吹付けて凹凸に
するサンドブラスト法、あるいは弗化水素酸により腐蝕
して凹凸にする方法 (ハ) あらかじめ50〜60℃に予熱されたフェース
部の外表面に珪酸エステルのアルコール溶液を吹付け乾
燥して成膜したのち、焼成して凹凸膜とする方法 (ニ) フェース部の外表面に、珪酸エステルのアルコ
ール溶液に酸化珪素(Si O2 )などの微粒子を分散さ
せた塗布液を塗布したのち、焼成して凹凸膜とする方法 などがある。
【0005】これら方法のうち、(イ)の真空蒸着法に
より多層蒸着膜を形成する方法には、多層蒸着膜を形成
したAR(Anti Refrection )パネルをフェース部の外
表面に貼着する方法と、フェース部の外表面に直接多層
蒸着膜を形成する方法とがあるが、フェース部の外表面
にARパネルを貼着する方法は、ARパネル自体が高価
であり、陰極線管が高価となるため、高級品種に限定せ
ざるをえない。また直接フェース部の外表面に多層蒸着
膜を形成する方法についても、これを画面の大きい大形
陰極線管に適用するためには、大規模な製造設備が必要
となるため、同様に高価となる。
【0006】(ロ)のサンドブラストあるいは腐蝕によ
りフェース部の外表面を凹凸にする方法は、微細凹凸に
することは可能であるが、凹凸が一定でないために画面
にぎらつき(スパークル)が生じやすい。またフェース
部の外表面に直接凹凸を形成する方法であるため、フェ
ース部の再生が不可能になるなどの問題がある。
【0007】これに対して(ハ)の珪酸エステルのアル
コール溶液を吹付けて凹凸膜を形成する方法は、比較的
容易にかつ安価に反射防止膜を形成することができる。
しかも凹凸が尖鋭となるため、解像度の劣化も少なく、
かつフェース部の再生も可能であるという利点がある。
しかしこの方法により形成される凹凸膜は、不均一とな
りやすく、反射防止膜としての光学特性に悪影響を及ぼ
すものとなる。
【0008】すなわち、図3に示すように、陰極線管の
フェース部1の外表面に凹凸膜からなる反射防止膜2を
形成する場合は、凹凸が均一であることが望まれる。し
かしあらかじめ余熱されたフェース部に珪酸エステルの
アルコール溶液を吹付けて凹凸膜を形成すると、図4に
示すように、余剰の噴霧が凝集して大粒子となり、この
大粒子がフェース部1の外表面に付着して比較的大きな
凸部3を形成したり、余剰の噴霧が凝集することなく小
さな運動エネルギの小粒子4のまま付着して、不均一な
凹凸膜となりやすい。
【0009】その結果、このような不均一な凹凸膜で
は、図5に示すように、フェース部1の内面に形成され
た蛍光体スクリーンの発光が不規則に透過するようにな
る。すなわち、均一な凹凸膜5の部分では、その凹部に
入射する光6aは、7aで示すようにほとんど散乱されずに
直進する。一方、その凸部に入射する光6bは、7bで示す
ように強く散乱されるが、通常この凸部は、幅が5μm
程度と小さいため、視聴者には感知されず、しかも多数
の均一な凹凸膜5からの散乱光は、加算されて一様な拡
散現象として感知され、反射防止膜としての特性を損な
わない。しかし大きな凸部3が形成され、その大きさが
50μm 以上になると、この凸部3に入射する光6cは、
7cで示すように凸部3のレンズ作用により集光され、感
知されるようになる。つまり、不均一な凹凸膜が形成さ
れると、その比較的大きな凸部3がぎらつき、視聴者の
視覚を疲労させる原因となり、その凸部3がいちじるし
く大きいときは、1個でも外観不良となる。
【0010】これに対して、(ニ)の珪酸エステルのア
ルコール溶液に酸化珪素などの微粒子を分散させた塗布
液を塗布して凹凸膜とする方法は、比較的容易にかつ安
価に反射防止膜を形成することができ、その反射防止特
性も、ARパネルと同程度の特性値を示す。しかしこの
方法により形成される反射防止膜は、酸化珪素微粒子の
光の拡散作用により、解像度が劣化し、光学特性に悪影
響を及ぼすものとなる。また被膜の接着強度が低く、耐
摩耗性が問題となる。
【0011】すなわち、図6に示すように、珪酸エステ
ルのアルコール溶液に酸化珪素などの微粒子を分散させ
た塗布液を塗布し焼成して得られる反射防止膜2は、そ
の微粒子8を酸化珪素の被膜9で覆った微小凹凸構造と
なり、この微小凹凸構造による空気−膜間の連続的な体
積比変化により低反射特性を実現するものとなってい
る。しかしこの反射防止膜2が低反射特性を実現するた
めには、微粒子8の粒径を50nm以上とすることが必要
であるが、通常20nm以上の微粒子を用いると、微粒子
の光の拡散作用が発生し、透過光が白もや状態となる。
すなわち、フェース部1の内面に形成された蛍光体スク
リーンからの光6dが微粒子8により、7dで示すように周
囲に拡散され、透過光にその拡散光が加算されて、全体
的に白色浮き状態となり、解像度を劣化する。
【0012】またこの反射防止膜形成方法により低反射
率を実現するためには、微粒子8の含有量を多くして凹
凸の程度を大きくすることが必要である。そのために反
射防止膜2が微細孔構造となり、微粒子8と被膜9との
結合力が低下し、耐摩耗性が問題となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来よ
りフェース部の外表面での反射を防止するため、そのフ
ェース部の外表面に反射防止膜を形成した陰極線管があ
る。その反射防止膜の形成方法として、(イ)真空蒸着
法により多層蒸着膜を形成する方法、(ロ)フェース部
の外表面に研磨剤を吹付けて凹凸にするサンドブラスト
法、あるいは弗化水素酸により腐蝕して凹凸にする方
法、(ハ)あらかじめ50〜60℃に予熱されたフェー
ス部の外表面に珪酸エステルのアルコール溶液を吹付け
乾燥して成膜したのち、焼成して凹凸膜に形成する方
法、(ニ)フェース部の外表面に、珪酸エステルのアル
コール溶液に酸化珪素などの粒径10〜1000nmの微
粒子を分散させた塗布液を塗布したのち、焼成して凹凸
膜に形成する方法、などの各種方法がある、しかしその
いずれの方法も、製造コスト、フェース部の再生、解像
度、反射特性、耐摩耗性などに問題がある。
【0014】特に(ハ)の珪酸エステルのアルコール溶
液を吹付けて凹凸膜を形成する方法については、噴霧の
異常により凹凸膜が不均一となりやすく、大きな凸部が
形成されると、その凸部に入射する蛍光体スクリーンか
らの光を集光して感知されるようになり、反射防止膜の
光学特性を劣化する。また視聴者の視覚疲労の原因とな
るなどの問題がある。
【0015】また(ニ)の珪酸エステルのアルコール溶
液に酸化珪素などの微粒子を分散させた塗布液を塗布し
て凹凸膜を形成する方法については、酸化珪素の微粒子
の光の拡散作用により、解像度が劣化し、光学特性に悪
影響を及ぼす。また被膜の接着強度が低くなるなどの問
題がある。
【0016】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
ものであり、陰極線管のフェース部外表面に酸化珪素の
均一微細な凹凸膜からなる解像度をあまり劣化しない光
学特性のすぐれた反射防止膜を比較的簡単に形成する方
法を得ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】陰極線管のフェース部外
表面の反射防止膜形成方法において、そのフェース部外
表面に、珪酸エステルのアルコール溶液にアルコール以
外の溶剤により溶解除去可能な被膜で覆われた粒径1〜
10μm の微粒子を分散してなる塗布液を塗布して、珪
酸エステルと上記被膜で覆われた微粒子とからなる被覆
層を形成したのち、この被覆層を上記溶剤により洗浄し
て上記微粒子を覆っている被膜を溶解し、微粒子を除去
して珪酸エステルの凹凸膜からなる被覆層を形成するよ
うにした。
【0018】
【作用】上記のように、珪酸エステルのアルコール溶液
にアルコール以外の溶剤により溶解除去可能な被膜で覆
われた粒径1〜10μm の微粒子を分散してなる塗布液
を塗布して、珪酸エステルと上記被膜で覆われた微粒子
とからなる被覆層を形成すると、その後、上記溶剤によ
り洗浄して微粒子を覆っている被膜を溶解することによ
り、被覆層中の微粒子を容易に除去することができ、こ
の微粒子の除去により、均一微細な凹凸膜を形成するこ
とができ、その後、この凹凸膜を焼成することにより、
酸化珪素の均一微細な凹凸膜からなる反射防止膜とする
ことができる。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明を実施例に基
づいて説明する。
【0020】図2にその一実施例に係るカラー受像管を
示す。このカラー受像管は、ガラス製パネル10(フェー
ス部)およびこのパネル10に一体に接合されたファンネ
ル11からなる外囲器を有し、そのパネル10内面に、青、
緑、赤に発光する3色蛍光体層からなる蛍光体スクリー
ン12が形成され、この蛍光体スクリーン12に対向して、
その内側にシャドウマスク13が装着されている。またフ
ァンネル11のネック14内に電子銃15が配設されている。
そしてこの電子銃15から放出される3電子ビームをファ
ンネル11の外側に装着される偏向ヨーク(図示せず)の
発生する磁界により偏向して、上記蛍光体スクリーン12
を水平、垂直走査することにより、この蛍光体スクリー
ン12上にカラー画像を表示し、この画像をパネル10を通
して外側から見る構造に形成されている。
【0021】さらに、このカラー受像管においては、上
記パネル10の外表面に反射防止膜16が形成されている。
この反射防止膜16は、酸化珪素(Si O2 )の凹凸膜か
らなり、その表面の凹凸は、10点の平均粗さRz ≦3
μm 、平均山間隔Sm ≦10μm に形成されている。
【0022】つぎに、反射防止膜16の形成方法について
説明する。
【0023】まず通常おこなわれている既知の方法によ
りカラー受像管を製造したのち、そのパネルの外表面を
洗浄し、このパネルの外表面を20〜40℃に余熱す
る。
【0024】つぎに珪酸エステルのアルコール溶液に、
アルコール以外の溶剤に溶解可能な酢酸ビニル樹脂など
の被膜で覆われた粒径1〜10μm の酸化珪素や酸化ア
ルミニウム(Al 2 3 )などの微粒子を0.5〜1重
量%添加して均一安定に分散した塗布液を、スピン法に
より上記余熱されたパネルの外表面に塗布し乾燥して、
図1(a)に示すように、パネル10の外表面に珪酸エス
テル18と被膜19で覆われた酸化珪素や酸化アルミニウム
などの微粒子20とからなる被覆層21を形成する。
【0025】なお、この被覆層21の形成に際し、上記の
ようにパネル10の外表面を20〜40℃に余熱しておく
と、パネル10の外表面全面にわたり塗布液を均一に塗布
することができ、均一一様な被覆層21が得られる。
【0026】また、上記被膜19で覆われた微粒子20は、
たとえば酢酸ビニル樹脂溶液中に酸化珪素や酸化アルミ
ニウムなどの微粒子20を均一に分散し、濾過、乾燥後、
サンドミルやボールミルなどにより結着した微粒子を分
離することにより得られる。つぎに同(b)に示すよう
に、上記パネル10の外表面に形成された被覆層21に、微
粒子20を覆う被膜19を溶解する溶剤をたとえば破線22で
示すように吹付けて洗浄し、同(c)に示すように、微
粒子20を覆う被膜を溶解するとともに、この被膜の溶解
により接着力の低下した微粒子20を洗い落とし、同
(d)に示すように、珪酸エステル18の凹凸膜からなる
被覆層23を形成する。
【0027】その後、この珪酸エステル18からなる被覆
層23を150℃以上の温度で焼成して酸化珪素からなる
反射防止膜16とする。
【0028】ところで、上記のように、珪酸エステルの
アルコール溶液に、アルコール以外の溶剤に溶解可能な
被膜で覆われた微粒子を分散した塗布液を塗布して、珪
酸エステル18と被膜19で覆われた微粒子20とからなる被
覆層21を形成し、その後、この被覆層21を上記溶剤によ
り洗浄して、被覆層21中の微粒子20を覆う被膜19を溶解
するとともに、微粒子20を洗い落とすと、その結果得ら
れる被覆層23の表面は、被覆層21中の微粒子20の配列に
対応した凹凸膜となる。つまり粒径1〜10μm の微粒
子を0.5〜1重量%添加して均一安定に分散した塗布
液を塗布すると、微粒子20が均一に配列した被覆層21を
形成することができ、その後、この被覆層21から微粒子
20を除去することにより、被覆層21中の微粒子20の配列
に対応した凹凸膜からなる被覆層23が得られる。したが
って、その後焼成して得られる反射防止膜16の表面を1
0点の平均粗さRz ≦3μm 、平均山間隔Sm ≦10μ
mの均一微細な凹凸膜とすることができる。
【0029】この場合、微粒子を覆う被膜がアルコール
に可溶であると、その被膜が塗布液中のアルコールに溶
解し、この塗布液を塗布してパネルの外表面に被覆層を
形成しても、微粒子は直接珪酸エステルにより結着さ
れ、その後、その被覆層から微粒子を除去することが困
難となるが、この例の塗布液のように微粒子をアルコー
ル以外の溶剤に溶解可能な被膜で覆うと、微粒子20が被
膜19で覆われたままの被覆層21を形成して、その後、こ
の被覆層21から容易に微粒子20を除去することができ、
所要の均一微細な凹凸膜からなる反射防止膜16とするこ
とができる。
【0030】したがって上記方法により形成される反射
防止膜16は、その酸化珪素からなる均一微細な凹凸膜に
より、光の集光作用によるぎらつきがなく、かつ微粒子
による光の拡散作用がなく、容易に解像度の劣化の少な
い反射防止膜とすることができる。
【0031】なお、上記実施例では、珪酸エステルのア
ルコール溶液に添加する微粒子を覆う被膜を酢酸ビニル
樹脂としたが、この微粒子を覆う被膜は、アルコールに
溶解しにくく、他の溶剤に溶解するものならば他のもの
でもよい。
【0032】また、上記実施例では、スピン法によりパ
ネルの外表面に塗布液を塗布したが、この塗布液を塗布
は、ディッピング、ロール法など他の塗布方法でもよ
い。
【0033】なお、上記実施例では、パネルの外表面に
反射防止膜のみを形成する場合について述べたが、この
発明は、塗布液中に粒径10〜20μm 程度の酸化錫
(SnO2 )あるいは酸化インジウム(In 23 )など
の微粒子を分散して、反射帯電気防止膜を形成する場合
にも適用可能である。
【0034】なおまた、この発明は、カラー受像管ばか
りでなく、他の陰極線管にも適用可能である。
【0035】
【発明の効果】陰極線管のフェース部外表面に、珪酸エ
ステルのアルコール溶液にアルコール以外の溶剤により
溶解除去可能な被膜で覆われた粒径1〜10μm の微粒
子を分散してなる塗布液を塗布して、珪酸エステルと上
記被膜で覆われた微粒子とからなる被覆層を形成したの
ち、この被覆層を上記溶剤により洗浄して、微粒子を覆
っている被膜を溶解し、微粒子を除去して、珪酸エステ
ルからなる被覆層を形成すると、その珪酸エステルから
なる被覆層を均一微細な凹凸膜とすることができ、その
後、この珪酸エステルからなる被覆層を焼成することに
より、均一微細な酸化珪素の凹凸膜からなる反射防止膜
とすることができる。したがって、この方法により反射
防止膜を形成すると、均一微細な凹凸膜となり、光の集
光作用によるぎらつきがなく、かつ微粒子による光の拡
散作用がなくなり、解像度の劣化の少ない反射防止膜を
容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)ないし(d)はそれぞれこの発明の
一実施例であるカラー受像管のパネルの外表面に反射防
止膜を形成する方法を説明するための図である。
【図2】この発明に係るパネルの外表面に反射防止膜の
形成されたカラー受像管の構成を示す図である。
【図3】珪酸エステルのアルコール溶液を吹付けて形成
される均一な凹凸膜を説明するための図である。
【図4】実際に珪酸エステルのアルコール溶液を吹付け
て形成される不均一な凹凸膜を説明するための図であ
る。
【図5】上記不均一な凹凸膜の光学特性を説明するため
の図である。
【図6】珪酸エステルのアルコール溶液に微粒子を分散
した塗布液を塗布により形成される凹凸膜の説明図であ
る。
【符号の説明】
10…パネル 12…蛍光体スクリーン 15…電子銃 16…反射防止膜 18…珪酸エステル 19…被膜 20…微粒子 21…被覆層 23…被覆層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極線管のフェース部外表面に、珪酸エ
    ステルのアルコール溶液にアルコール以外の溶剤により
    溶解除去可能な被膜で覆われた粒径1〜10μm の微粒
    子を分散してなる塗布液を塗布して、上記珪酸エステル
    と上記被膜で覆われた微粒子とからなる被覆層を形成す
    る工程と、 上記被覆層を上記溶剤により洗浄して上記微粒子を覆っ
    ている被膜を溶解し、上記微粒子を除去して上記珪酸エ
    ステルの凹凸膜からなる被覆層を形成する工程とを備え
    ることを特徴とする陰極線管のフェース部外表面の反射
    防止膜形成方法。
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