JP2017000067A - 釣糸ガイド、釣竿、釣糸ガイドのガイドフレーム及びガイドフレームの製法 - Google Patents

釣糸ガイド、釣竿、釣糸ガイドのガイドフレーム及びガイドフレームの製法 Download PDF

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Abstract

【課題】ガイドリングを強固に且つ正確に装着できる釣糸ガイドと釣竿と釣糸ガイドのガイドフレームとガイドフレームの製法を提供する。
【解決手段】釣糸を案内するためのガイドリング2と、該ガイドリング2が装着されるリング装着孔10が形成されたガイドフレーム3とを備えた釣糸ガイドであって、リング装着孔10の壁面には、中心線10aの方向に沿って延びるストレート形状の円柱状面であってガイドリング2の外周面と面接触する嵌合面部20と、ガイドリング2の外周面との間に隙間を形成するように、前側と後側のそれぞれに壁面21a,21bを有する凹部21とが形成され、該凹部21に、ガイドリング2をガイドフレーム3に接着するための接着剤50が入れられている。
【選択図】図10

Description

本発明は、釣糸を案内するための釣糸ガイドと、それを備えた釣竿と、釣糸ガイドのガイドフレームと、そのガイドフレームの製法に関する。
釣糸ガイドが釣竿の外側に装着された、いわゆる外ガイド式の釣竿は、例えば磯竿等において多様されている。かかる釣糸ガイドは、釣糸を案内するためのガイドリングと、該ガイドリングを保持するためのガイドフレームとを備えている。ガイドフレームにはリング装着孔が形成されていて、そのリング装着孔の中心線の方向に沿ってガイドリングがリング装着孔に挿入されると共に接着剤により固定される。そして、釣糸ガイドのガイドリングに釣糸が挿通されて案内される。ガイドリングには釣糸から大きな力が作用することになるため、ガイドフレームにガイドリングを強固に接着しておく必要がある。
下記特許文献1には、ガイドフレームに円筒状の部分を設けてその内周面にガイドリングを内嵌し接着剤により固定する構成が開示されている。この場合、円筒状の部分の内周面に接着剤が溜まる部分が存在しないため、強固に接着させようとして接着剤の塗布量を多くすると、接着剤がガイドリングの前面側や後面側に大きくはみ出すことになり、そのはみ出した接着剤に釣糸が接触するおそれがある。従って、接着剤の付着量を多くすることによってガイドリングを強固に固定させることは困難である。
また、下記特許文献2では、リング装着孔の壁面の中間部から前側と後側に向けてそれぞれテーパ状に拡開させた形状について提案されている。そして、中間部がガイドリングの外周面に点あるいは線で接触する一方、その前後両側のテーパ状の部分とガイドリングの外周面との間には隙間が形成され、その隙間に接着剤が充填される。
この構成では、リング装着孔の壁面における前後両側のテーパ状の部分に接着剤を充填することができるが、リング装着孔の壁面の中間部にガイドリングが点あるいは線で接触する構成であるため、リング装着孔にガイドリングを挿入する際にガイドリングが傾きやすく、ガイドリングをガイドフレームに正確に組み付けることが困難である。また、その結果、ガイドリングをガイドフレームに強固に固定できない。
特許第2916400号公報 特開2011−223917号公報
それゆえに本発明は、ガイドリングを強固に且つ正確に装着できる釣糸ガイドと釣竿と釣糸ガイドのガイドフレームとガイドフレームの製法を提供することを課題とする。
本発明は上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係る釣糸ガイドは、釣糸を案内するためのガイドリングと、該ガイドリングが装着されるリング装着孔が形成されたガイドフレームとを備えた釣糸ガイドであって、リング装着孔の壁面には、中心線の方向に沿って延びるストレート形状の円柱状面であってガイドリングの外周面と面接触する嵌合面部と、ガイドリングの外周面との間に隙間を形成するように、前側と後側のそれぞれに壁面を有する凹部とが形成され、該凹部に、ガイドリングをガイドフレームに接着するための接着剤が入れられていることを特徴とする。尚、リング装着孔の中心線の方向の一端側であって穂先側を前側とし他端側であって竿尻側を後側とする。
該構成の釣糸ガイドにあっては、リング装着孔の壁面に嵌合面部が形成されていてガイドリングの外周面と面接触するので、ガイドリングをリング装着孔に正確に装着できる。また、リング装着孔の壁面に凹部が形成されているので、その凹部に接着剤を溜めることができ、多くの量の接着剤でガイドリングを強固に接着固定できる。そして、その凹部は前側と後側にそれぞれ壁面を有する形状であるので、ガイドリングに外力が作用してガイドリングがリング装着孔から前側や後側に外れようとしても、凹部内の接着剤がアンカーとなってガイドリングの移動を阻止する。即ち、ガイドリングが前側に移動しようとした場合には凹部の前側の壁面がそれを阻止し、ガイドリングが後側に移動しようとした場合には凹部の後側の壁面がそれを阻止する。このように一つの凹部でガイドリングの前後両側の移動を阻止することができる。従って、装着されたガイドリングがガイドフレームから不用意に外れることを防止できる。
特に、凹部は、リング装着孔の壁面の全周のうちガイドフレームの先端側の部分に局所的に形成されていることが好ましい。凹部を全周に亘って環状に形成してもよいが、局所的に形成することにより凹部を容易に形成できる。また、ガイドリングの全周のうち特にガイドフレームの基端側よりも先端側の部分に釣糸から大きな力が作用しやすい。従って、リング装着孔の壁面の全周のうちガイドフレームの先端側の部分に凹部を形成することが好ましく、釣糸から大きな力が作用してもガイドリングの接着状態が維持される。
また、凹部は、底に向かって徐々に前後の幅が狭くなっていることが好ましい。凹部は前後の幅が一定のものであってもよいが、前後の幅が底に向かって徐々に狭くなる形状とすることにより接着剤の量が過度に多くなることがなく、重量増加を抑制できる一方、凹部の開口部においては凹部の底に比して前後の幅を相対的に大きく確保できるので、凹部の接着剤とガイドリングの外周面との接触面積を確保でき、ガイドリングを強固に接着できる。
また、リング装着孔の開口縁部には、全周のうちの一部を局所的に外側に広げるように切欠部が形成され、該切欠部に接着剤が入れられていることが好ましい。凹部のみならず、開口縁部に形成された切欠部にも接着剤を溜めることができるので、より一層ガイドリングをガイドフレームに強固に接着できる。
その場合特に、凹部は、リング装着孔の全周のうちガイドフレームの先端側の部分に形成され、切欠部は、リング装着孔の全周のうち左右両側部とガイドフレームの基端側の部分にそれぞれ形成されていることが好ましい。上述したように、リング装着孔の壁面の全周のうち釣糸から大きな力が作用する部分であるガイドフレームの先端側の部分に凹部を形成することにより、大きな力が作用してもガイドリングの接着状態が維持される。また、切欠部は前後両側のうち一方には壁面を有するものの他方には壁面がなく開放された形状となっている。従って、切欠部よりも凹部の方が接着力が高くなるが、逆に凹部よりも切欠部の方が形成しやすい。そのため、大きな力が作用する先端側の部分には凹部を形成し、それ以外の左右両側部と基端側の部分には切欠部を形成することにより、接着力を確保しつつ製造も容易になる。
また、ガイドフレームは、合成樹脂からなる射出成形品であって、竿体が挿入される竿挿入孔を有する筒状の取付部と、該取付部から前傾姿勢で立設され、リング装着孔が形成されたフレーム本体部とを備え、リング装着孔の中心線は、竿挿入孔の中心線に対して、前側が竿挿入孔の中心線に近づく方向に傾斜しており、射出成形時に竿挿入孔の中心線の方向に沿ってフレーム本体部の後面に所定深さの非貫通のザグリ孔を形成すると共に、射出成形後にザグリ孔の形成箇所に、ザグリ孔の一部を残すようにリング装着孔を孔加工により形成することにより、リング装着孔の壁面の上部にザグリ孔の痕跡からなる凹部が形成されていることが好ましい。ガイドフレームを合成樹脂からなる射出成形品とすることによりガイドフレームを容易に軽量化でき且つ強度も容易に確保できる。そして、フレーム本体部を前傾姿勢とすること釣糸の絡みを防止できる。一方、竿挿入孔とリング装着孔とが交差する関係にあることから、射出成形時にはリング装着孔を形成せずに射出成形後において別途孔加工により形成することが好ましく、製造が容易になる。また、射出成形時に竿挿入孔の中心線の方向に沿ってフレーム本体部の後面にザグリ孔を金型により形成しておき、そのザグリ孔の一部を残すようにしながらリング装着孔を孔加工によって形成することにより、リング装着孔の壁面の上部にザグリ孔の痕跡からなる凹部を形成することができ、これによって前後両側に壁面を有する凹部をリング装着孔の壁面に容易に形成できる。また、ガイドリングをより一層強固に接着できる。
その場合特に、ガイドフレームは、長さが1mm以下の短繊維を混合した合成樹脂製であることが好ましく、軽量化と共に強度確保も容易である。しかも、混合されている繊維が短繊維であるため、細かい形状であっても容易且つ高精度に形成でき、従って、凹部も正確に形成できる。
また、本発明に係る釣竿は、このような釣糸ガイドを備えるものである。
また、本発明に係る釣糸ガイドのガイドフレームは、釣糸を案内するためのガイドリングが装着されるリング装着孔を有する釣糸ガイドのガイドフレームであって、リング装着孔の壁面には、中心線の方向に沿って延びるストレート形状の円柱状面であってガイドリングの外周面と面接触する嵌合面部と、ガイドリングの外周面との間に隙間を形成するように、前側と後側のそれぞれに壁面を有する凹部とが形成されていることを特徴とする。
また、本発明に係る釣糸ガイドのガイドフレームの製法は、合成樹脂製であって、竿体が挿入される竿挿入孔を有する筒状の取付部と、該取付部から前傾姿勢で立設され、リング装着孔が形成されたフレーム本体部とを備え、リング装着孔の中心線が、竿挿入孔の中心線に対して、前側が竿挿入孔の中心線に近づく方向に傾斜しているガイドフレームの製法において、射出成形により竿挿入孔を有する筒状の取付部とリング装着孔が形成されていないフレーム本体部とを形成し、射出成形時に竿挿入孔の中心線の方向に沿ってフレーム本体部の後面に所定深さの非貫通のザグリ孔を形成し、射出成形後にザグリ孔の形成箇所に、ザグリ孔の一部を残すようにリング装着孔を孔加工により形成して、リング装着孔の壁面の上部にザグリ孔の痕跡からなる凹部を形成することを特徴とする。
該製法によれば、射出成形時にリング装着孔は形成せずにザグリ孔のみ形成しておき、射出成形後にリング装着孔を形成することによって、前後に壁面を有する凹部をリング装着孔の壁面に容易に形成できる。尚、ザグリ孔の痕跡から上述したような切欠部を形成してもよい。また、ザグリ孔を全周のうちの一部が径方向外側に膨出した形状として、その膨出部の痕跡から切欠部を形成してもよい。
以上のように、リング装着孔の壁面に、嵌合面部を形成すると共に、前後両側の壁面を有する凹部を形成することにより、ガイドリングをガイドフレームに強固に且つ正確に装着できる。
本発明の一実施形態における釣糸ガイドのガイドフレームを示す斜視図。 同ガイドフレームの側面図。 同ガイドフレームを後方から竿体の中心線の方向に沿って見た背面図。 同ガイドフレームの平面図。 同ガイドフレームの底面図。 図2のA−A断面図。 図6の要部拡大図。 同ガイドフレームの射出成形後の状態であって孔加工する前の状態を示す図3に対応した背面図。 図8のB−B断面図。 本発明の一実施形態における釣糸ガイドを示す要部断面図。 同釣糸ガイドを後方からガイドリングの中心線の方向に沿って見た要部拡大図。 本発明の他の実施形態における釣糸ガイドを示す要部断面図。
<全体構成>
以下、本発明の一実施形態に係る釣糸ガイドのガイドフレームとそれを用いた釣糸ガイドについて図1〜図11を参酌しつつ説明する。本実施形態における釣糸ガイドのガイドフレームを図1〜図7に示しており、それを用いた釣糸ガイドを図10及び図11に示している。該釣糸ガイドは、釣糸を直接案内するためのガイドリング2と、該ガイドリング2を保持するためのガイドフレーム3とを備えている。
釣糸ガイドは、竿体4の外側に装着される。後述するように、ガイドフレーム3は、竿体4に取り付けるための取付部11と、該取付部11から立設されたフレーム本体部12とを備えている。取付部11は筒状であってその内側に竿体4を挿通する構成となっている。尚、釣糸ガイドは、竿体4に対して取付部11が移動可能であって所定位置で摩擦により位置固定される遊動式のもの、いわゆる遊動ガイドであってもよいし、竿体4の先端部等の所定位置に固着される固定式のもの、いわゆる固定ガイドであってもよい。
尚、竿先側を前側、竿尻側を後側と称し、また、フレーム本体部12において、取付部11から離れる方向を上側とし、取付部11に近づく方向を下側と称することとする。従って、ガイドフレーム3の先端側が上側となり、基端側が下側となる。
<ガイドリング2>
図10及び図11に示すように、ガイドリング2は例えば円形の環状であるが、その形状は任意であって楕円形や長円形等であってもよく、何れにしてもリング状(環状)である。以下、ガイドリング2が円形の場合について説明する。ガイドリング2は、例えばSiC(シリコンカーバイト)に代表されるセラミック等の耐摩耗性に優れた硬質材料からなり、釣糸が挿通する糸挿通孔を有しており、内周面を釣糸が摺動することで釣糸を直接案内する。尚、ガイドリング2の外周面は、両端にそれぞれ形成された曲面状の面取り部と、両面取り部間の部分を構成し、径一定であって中心線の方向に沿って延びるストレート形状の円柱状面からなるストレート部とから構成され、ストレート部がガイドフレーム3のリング装着孔10の壁面における嵌合面部20に面接触する。尚、リング装着孔10を射出成形ではなく切削加工により形成すると、嵌合面部20とガイドリング2の外周面との接着性が向上する。尚、ガイドリング2の厚さ、即ち、中心線の方向の寸法は、ガイドフレーム3のフレーム本体部12のそれよりも大きい。従って、フレーム本体部12にガイドリング2を装着すると、フレーム本体部12の前面12a及び後面12bからガイドリング2が突出した状態となる。
<ガイドフレーム3の取付部11>
ガイドフレーム3は、竿体4に取り付けるための取付部11と、該取付部11から立設されたフレーム本体部12とを備えている。取付部11は、筒状に形成されており、その内側に竿体4が挿入される。即ち、取付部11は竿体4が挿入される竿挿入孔13を有している。該竿挿入孔13は両端開口の貫通孔となっていて、該竿挿入孔13に竿体4が挿入される。従って、竿挿入孔13の中心線13aは竿体4の中心線と一致する。本実施形態における釣糸ガイドは、竿体4に対して前後方向に移動可能且つ軸線まわりに回転可能であって、竿体4の外周面との間の摩擦により所定位置に固定することができる、いわゆる遊動ガイドであるが、竿体4の外周面の所定位置に接着等により移動不能に固定される、いわゆる固定ガイドであってもよい。また、竿挿入孔13の前部には後部に対して一段大径とされた大径部13bが形成されている。竿先側の竿体4を竿元側の竿体4に収納する際に、竿先側の竿体4に取り付けた釣糸ガイドの取付部11の後端部が、竿元側の竿体4の釣糸ガイドの取付部11の前端面11aに当接する。その当接によって竿元側の竿体4の釣糸ガイドにおける取付部11の竿挿入孔13の前端開口縁部が変形しないように、竿挿入孔13の前部に逃げ部として大径部13bを設けている。また、竿挿入孔13の前端開口縁部の全周のうち上部には局所的に凹状の逃げ部13cを形成している。このように竿挿入孔13の前部に大径部13bを設けたり、竿挿入孔13の前端開口縁部の上部に凹状の逃げ部13cを形成したりすることによって、竿先側の竿体4を竿元側の竿体4に収納する際に取付部11の竿挿入孔13の前端開口縁部が変形しにくくなり、その結果、竿体4の所定位置に遊動ガイドとしての釣糸ガイドを正確に移動させることができ、且つ、所定の固定力、摩擦力で竿体4に固定することができる。
取付部11の外周面の形状は前部と後部で異なっており、前部は径略一定のストレート形状である一方、後部は後側に向けて徐々に小径となっていく逆テーパ形状である。詳細には、取付部11の外周面の後部は、径方向外側に向けて凸状に湾曲しつつ後側に向けて小径となっていて、いわゆる逆砲弾型となっている。尚、取付部11の外周面の後端は、竿挿入孔13の後端開口縁部に達している。
また、取付部11の外周面の前端部から上方に向けてフレーム本体部12が延びているが、取付部11の外周面の上部であってフレーム本体部12よりも後側の部分には、全周のうち局所的に薄肉とされた肉抜き部14が形成されている。該肉抜き部14は、取付部11の外周面を一定深さで削り取った形状であって、フレーム本体部12の後面12bの下端から後側に向けて竿体4の中心線の方向に沿って一定幅で延びており、取付部11の外周面の後部が逆砲弾型となっていることから取付部11の外周面の後部の途中まで延びている。
尚、取付部11の前端面11aは、竿挿入孔13の中心線13aに対して直交した面であってもよいが、本実施形態では図2及び図6のように上側から下側に向けて斜め後方に傾斜した傾斜面となっている。一方、取付部11の後端は竿挿入孔13の後端開口縁部になっており、その後端開口縁部は竿挿入孔13の中心線13aに対して直交している。
<ガイドフレーム3のフレーム本体部12>
フレーム本体部12は、取付部11の前端部から上方に向けて延設されており、該フレーム本体部12にガイドリング2を装着するためのリング装着孔10が形成されている。該フレーム本体部12は、前後方向に薄い板状であって、その幅即ち左右方向の寸法は、装着されるガイドリング2の外径によって異なり、従って、リング装着孔10の径によって異なる。本実施形態では比較的大きなガイドリング2が装着されることから、フレーム本体部12の幅は、図3のように、リング装着孔10の中心の高さまで上方に向けて徐々に広がっていく。換言すれば、フレーム本体部12は下側ほど幅狭となった逆テーパ部15を有しており、該逆テーパ部15は、リング装着孔10の中心の高さから取付部11までの間の部分である。また、フレーム本体部12においてリング装着孔10の中心の高さよりも上側の部分は、リング装着孔10に沿って円弧状に半周分に亘って周回した形状となっている。従って、フレーム本体部12の幅は、リング装着孔10の中心の高さの位置で最も広くなっている。
また、図2及び図6のようにフレーム本体部12は前側に所定角度傾倒している。即ち、竿挿入孔13の中心線13aに対して直角にフレーム本体部12が立ち上がっている場合を基準とすると、その基準の状態から前側に所定角度傾斜した状態で、即ち、前傾姿勢で立ち上がっている。直立状態からの傾斜角度は任意であるが、例えば45度以下、好ましくは10〜40度であり、更に好ましくは、20〜30度である。そして、このように板状のフレーム本体部12が前側に所定角度傾倒していることに伴って、フレーム本体部12の厚さ方向に沿ってリング装着孔10が形成されている。従って、リング装着孔10の中心線10aは、竿挿入孔13の中心線13aと平行ではなく、竿挿入孔13の中心線13aに対して、前側が竿挿入孔13の中心線13aに近づく方向に傾斜している。フレーム本体部12の起立状態からの前側への傾斜角度は、即ち、竿挿入孔13の中心線13aとリング装着孔10の中心線10aとの間の角度である。尚、上述したように、取付部11の前端面11aは、上側から下側に向けて斜め後方に傾斜した傾斜面となっているが、その取付部11の前端面11aの傾斜角度とフレーム本体部12の傾斜角度とが等しくてもよい。即ち、取付部11の前端面11aとフレーム本体部12の前面12aとが同一平面であってもよいが、本実施形態では、取付部11の前端面11aの傾斜角度よりもフレーム本体部12の前面12aの傾斜角度の方が大きい。従って、取付部11の前端面11aに対してフレーム本体部12の前面12aは前側に屈曲している。
リング装着孔10はフレーム本体部12を貫通している。そのリング装着孔10の壁面は、中心線10aの方向に沿って延びるストレート形状の円柱状面である嵌合面部20と、前側と後側のそれぞれに壁面を有する接着溜まり用の凹部21と、リング装着孔10の後端開口縁部を一部外側に広げるように形成された接着溜まり用の切欠部22,23とから構成される。リング装着孔10の壁面は主として嵌合面部20から構成されており、嵌合面部20がリング装着孔10の壁面の大部分を占めている。本実施形態においてガイドリング2が円形であることからリング装着孔10も円形であって、従って、嵌合面部20は径一定の円柱状面である。リング装着孔10にガイドリング2が嵌合され、嵌合面部20にはガイドリング2の外周面が面接触する。従って、嵌合面部20はガイドリング2の外周面と同一径である。尚、嵌合面部20は、リング装着孔10の前端から後端まで形成されている。
接着溜まり用の凹部21は、嵌合面部20から径方向外側に凹んだ形状である。従って、リング装着孔10にガイドリング2を装着した状態では、凹部21においてガイドリング2の外周面との間に隙間が形成される。そして、凹部21には接着剤50が充填され、凹部21に充填された接着剤50により、リング装着孔10の壁面には接着溜まりが形成される。該凹部21は、全周に亘って形成してもよい、即ち、環状に形成してもよいが、本実施形態の如く、全周のうちの一部に局所的に形成されることが好ましい。即ち、凹部21は、独立した形状に形成されることが好ましい。特に、凹部21は、リング装着孔10の壁面のうち後部であって且つ上部に形成されることが好ましい。
より詳細には、凹部21は、図7のようにリング装着孔10の後端開口部に近接して形成されることが好ましく、即ち、フレーム本体部12の後面12bに近接して形成されることが好ましい。更には、凹部21は、フレーム本体部12の後面12bと連続せずにその後面12bから僅かに前側に離れた位置に形成されることが好ましく、従って、凹部21とフレーム本体部12の後面12bとの間にも嵌合面部20が形成されることが好ましい。このように凹部21は、フレーム本体部12の前面12aや後面12bから離間してそれらと連続することなく独立していることが好ましく、従って、凹部21は、リング装着孔10の中心側にのみ開口していてフレーム本体部12の前面12aや後面12bには開口していないことが好ましい。このように凹部21がフレーム本体部12の前面12aや後面12bから離間していて独立した構成である場合、リング装着孔10にガイドリング2が装着された状態では、凹部21はガイドリング2の外周面によってその開口部が密閉されて密閉空間となり、図11のように外部からは視認できない。また、凹部21は、リング装着孔10の壁面のうち最上部(頂上部)に形成されることが好ましい。
凹部21の形状は任意であるが、少なくとも前側と後側のそれぞれに壁面21a,21bを有するものであり、周方向の両端部にも壁面を有する形状とされることが好ましい。また、凹部21は、その前後の幅が深さ方向に一定であってもよいが、底に向かって徐々に狭くなっていく形状とされることが好ましい。尚、凹部21の前側の壁面21aは、リング装着孔10の中心線10aに対して直交する面であり、凹部21の後側の壁面21bは、リング装着孔10の中心線10aに対して90度未満で傾斜した面である。従って、凹部21の最も深い部分は前側に位置している。また、凹部21の前後方向の幅は、周方向の中央で最も広く、そこから周方向両端に向けて徐々に狭くなっていく。凹部21の深さは周方向に沿って一定であってもよいが、周方向の中央で最も深く、そこから周方向両端に向けて徐々に浅くなっていくことが好ましい。凹部21は、周方向に長い形状とされることが好ましい。凹部21も個数も任意であって、本実施形態では一箇所形成しているが、二箇所以上形成してもよい。
リング装着孔10の後端開口縁部に切欠部22,23が形成されている。該切欠部22,23は、リング装着孔10の後端開口縁部の全周のうちの一部を外側に広げるようにして形成されている。従って、切欠部22,23は、リング装着孔10の中心側に開口していると共に後側にも開口している。ガイドリング2が装着された状態では、切欠部22,23によってガイドリング2の外周面との間に隙間が形成されるが、切欠部22,23は、後側に開口しているため密閉されずに後側に開放した状態にある。また、切欠部22,23に接着剤50が充填され、切欠部22,23に充填された接着剤50によりリング装着孔10の後端開口縁部に接着溜まりが形成される。この切欠部22,23は、図11のようにガイドリング2が装着された状態においても外部から視認可能である。切欠部22,23は、リング装着孔10の壁面のうち左右両側部に互いに180度対向して形成されると共に、リング装着孔10の壁面の下部、特にはリング装着孔10の壁面の最下部に形成される。この最下部の切欠部22は凹部21と180度対向した位置関係にある。このように本実施形態では合計三つの切欠部22,23が形成されているが、その個数や配置は任意である。尚、切欠部22,23は、何れも周方向に長い形状である。また、切欠部22,23の径方向の寸法は、周方向の中央部で最も大きく、そこから周方向の両端部に向けて徐々に小さくなっていく。従って、切欠部22,23においてガイドリング2との間に形成される隙間も周方向の中央部において最も大きく、そこから周方向の両端部に向けて徐々に小さくなっていく。
フレーム本体部12の上端面12cと前面12aとの間、及び、フレーム本体部12の上端面12cと後面12bとの間には、図2及び図6のようにそれぞれ面取り用の曲面12d,12eが形成されている。前後の面取り用の曲面12d,12eは、何れも断面視において前後方向に湾曲した湾曲面であるが、互いに同じ曲率半径ではなく、後側の曲面12eの曲率半径が前側の曲面12dの曲率半径よりも小さくなっている。即ち、前側の曲面12dは相対的に大きく、従って、フレーム本体部12の上端面12cと前面12aとの間の境界部分は大きく面取りされており、その一方、後側の曲面12eは相対的に小さく、従って、フレーム本体部12の上端面12cと後面12bとの間の境界部分は小さく面取りされている。
また、フレーム本体部12の前面12aの下部には、肉抜き用凹部16が形成されている。該肉抜き用凹部16はフレーム本体部12の前面12aの下部の左右方向中央部に位置しており、リング装着孔10と竿挿入孔13との間の中間に位置し、竿挿入孔13の逃げ部13cの直ぐ上側に位置している。肉抜き用凹部16は貫通孔ではなく非貫通の凹部21であって、その個数や正面視の形状は任意であるが、左右方向に長い形状のものを一箇所設けることが好ましい。また、フレーム本体部12の前面12aを基準とした肉抜き用凹部16の深さについても任意であって一定の深さとしてもよいが、上部が深くて下部が浅い形状とすることが好ましく、深さが上側から下側へと徐々に浅くなるように形成することが好ましい。即ち、肉抜き用凹部16の底面が傾斜せずに竿挿入孔13の中心線13aに対して直交していることが好ましい。
一方、フレーム本体部12の後面12bの下部の左右両側部にはそれぞれサイド補強壁部17が形成されている。該サイド補強壁部17は、図4や図6に示しているようにフレーム本体部12の後面12bと取付部11の外周面との間を連結するように形成されている。該サイド補強壁部17の前後方向の寸法は下側に向けて徐々に大きくなっていて、従って、サイド補強壁部17は、フレーム本体部12の後面12bから取付部11の外周面まで斜め下方に傾斜しつつ延びていて、サイド補強壁部17の下端は取付部11の外周面の前後方向中央部まで達している。また、図3のように竿挿入孔13の中心線13aに沿って後方から見た背面視において、サイド補強壁部17は縦長であって且つ、上側ほど即ち取付部11から離れるほど幅狭となっており、下側ほど即ち取付部11に近づくほど幅広となっている。サイド補強壁部17の上下方向の長さは任意であるが、本実施形態では取付部11の外周面からリング装着孔10の左右両側の位置まで延びていてその上端17aはリング装着孔10の中心の高さまで達している。上述したように、フレーム本体部12は逆テーパ部15を有しており、その逆テーパ部15の上端はリング装着孔10の中心の高さとなっている。従って、サイド補強壁部17の上端17aの高さは逆テーパ部15の上端の高さとすることが好ましく、サイド補強壁部17は逆テーパ部15の全体に亘って形成されている。尚、上述した肉抜き部14は、左右のサイド補強壁部17の間の位置に形成されており、サイド補強壁部17の内側の側面と滑らかに連続している。
以上のような構成のガイドフレーム3は、合成樹脂製であることが好ましく、特には繊維強化樹脂製であることが好ましい。特に、長さが1mm以下の短繊維を混入した合成樹脂とすることが好ましく、短繊維の長さは特には0.5mm以下であることが好ましい。ガイドフレーム3は、射出成形によって一体的に形成することができ、一つの部材からなる射出成形品とすることができる。ガイドフレーム3の材質は、射出成形に適した種々の熱可塑性樹脂であってよい。尚、短繊維としてはカーボン繊維等であってよい。竿挿入孔13は射出成形により形成されるが、リング装着孔10は射出成形ではなく、成形後の半製品に孔加工することによって形成される。但し、凹部21と切欠部22,23は射出成形時に形成される。
ガイドフレーム3の射出成形について更に説明すると、図示しない前後二つの金型によって成形される。金型の型締め、型開きの方向は前後方向であり、竿挿入孔13の中心線13aの方向である。射出成形後、型開きして成形品であるガイドフレーム3の半製品を取り出す。そのガイドフレーム3の半製品を図8及び図9に示している。このようにリング装着孔10は射出成形時には形成されない。
その一方、フレーム本体部12の後面12bには、所定深さの非貫通のザグリ孔30が形成されている。該ザグリ孔30は射出成形時に形成され、リング装着孔10を形成する箇所に形成される。ザグリ孔30は、竿挿入孔13の中心線13aの方向に沿ってフレーム本体部12の後面12bに所定深さで形成される。従って、ザグリ孔30の壁面30a(周面)は竿挿入孔13の中心線13aの方向に沿っている。一方、ザグリ孔30の底面30bは、フレーム本体部12の後面12bと平行である。フレーム本体部12の後面12bに対するザグリ孔30の深さは、フレーム本体部12の厚さの例えば1/3〜2/3である。また、ザグリ孔30は、基本となる円形の左右両側部に、それぞれ径方向外側に円弧状に膨出した膨出部31を有する形状である。
そして、図9に二点鎖線でリング装着孔10を形成するための工具51を示しているが、このようにガイドフレーム3の半製品に後加工としてリング装着孔10の孔加工を行う。孔加工は例えばドリル等による切削加工である。リング装着孔10は、ザグリ孔30の形成箇所に形成するが、その際、ザグリ孔30の一部が残るようにして形成する。ザグリ孔30の形成箇所にリング装着孔10を形成することにより、リング装着孔10の壁面にはザグリ孔30の痕跡からなる凹部21と三つの切欠部22,23が形成される。具体的には、ザグリ孔30の上部が痕跡となって凹部21が形成され、ザグリ孔30の左右の膨出部31が痕跡となって左右両切欠部23が形成され、また、ザグリ孔30の下部が痕跡となって下部の切欠部22が形成される。このように射出成形された半製品に孔加工によりリング装着孔10を形成することにより、最終形態のガイドフレーム3が完成する。その後、ガイドフレーム3のリング装着孔10にガイドリング2を嵌入する。ガイドリング2はリング装着孔10に例えば圧入され、また接着剤50により固定される。
以上のようなガイドフレーム3を有する釣糸ガイドにあっては、射出成形によってガイドフレーム3が一体的に形成されていて一つの部材からなるので、ガイドフレーム3が筒状体と金属板のフレームという二つの部材からなる構成に比して容易に製造できる。しかも、ガイドフレーム3の部品精度も容易に確保でき、特に、フレーム本体部12の前側への傾斜角度も高精度に形成できる。また、ガイドフレーム3が一体的に形成されているので強度も確保しやすく、特に、短繊維が混入された合成樹脂を使用しているので、大きな強度が容易に確保できる。しかも、短繊維であるため細かい形状であっても容易且つ高精度に形成できる。特に、筒状の取付部11と板状のフレーム本体部12とを容易に一体成形でき、更には、サイド補強壁部17や肉抜き用凹部16、肉抜き部14というような細かい凹凸形状であっても容易に形成することができ、その結果、必要なところには十分な補強をしつつも軽量化を図ることができる。また、射出成形時においてザグリ孔30を正確に形成することができ、ザグリ孔30の痕跡からなる凹部21や切欠部22,23も正確に形成できる。
そして、リング装着孔10の壁面には嵌合面部20が形成されていてガイドリング2の外周面と面接触するので、ガイドリング2をリング装着孔10に正確に装着できる。また、リング装着孔10の壁面に凹部21が形成されているので、その凹部21に接着剤50を溜めて接着溜まりを形成することができ、ガイドリング2をしっかりと固定できる。凹部21は前側と後側にそれぞれ壁面21a,21bを有する形状であるので、ガイドリング2に外力が作用してガイドリング2がリング装着孔10から前側や後側に外れようとしても、凹部21内の接着剤50がアンカーとなってガイドリング2の位置ずれを阻止する。即ち、ガイドリング2が前側に位置ずれしようとした場合には凹部21の前側の壁面21aがそれを阻止し、ガイドリング2が後側に位置ずれしようとした場合には凹部21の後側の壁面21bがそれを阻止する。このように一つの凹部21でガイドリング2の前後両側の移動を阻止することができる。従って、装着されたガイドリング2が使用中にガイドフレーム3から不用意に外れることを防止できる。また、凹部21が環状ではなく、全周のうちの一部のみに形成されたものであるので、ガイドリング2の周方向の位置ずれも防止できる。
特に、凹部21がフレーム本体部12の後面12bに開口していないので、凹部21内の接着剤50が外部に露出しない。従って、外部に露出する接着剤50の量を抑制でき、良好な美感となる。更に、凹部21がリング装着孔10の最上部に形成されているので、釣糸から大きな力が作用しやすい箇所であるガイドリング2の最上部を強固に接着固定できる。
また更に、凹部21の前後の幅が底に向かって徐々に狭くなっているので、凹部21に溜まる接着剤50の量を抑制できて過度の重量増加を抑制できる。その一方、凹部21の開口面積は大きく確保できるので、凹部21の接着剤50とガイドリング2の外周面との接触面積を確保でき、従って、重量増加を抑制しつつ大きな接着力が得られる。また、凹部21の深さが、周方向に沿って一定ではなく即ち長手方向に一定ではなく、中央において最も深くそこから両端に向けて徐々に浅くなっているので、過度の重量増加を抑制しつつ、ガイドリング2の最上部において大きな接着力を確保できる。
また、凹部21の他に、リング装着孔10の後端開口縁部に三つの切欠部22,23が形成されているので、切欠部22,23にも接着剤50を溜めることができて、合計四つの接着溜まりを形成できる。従って、ガイドフレーム3にガイドリング2をより一層強固に接着できる。尚、切欠部22,23をリング装着孔10の後端開口縁部に形成しているので、リング装着孔10の前端開口縁部に形成する場合に比して美感に優れる。
そして、射出成形時に竿挿入孔13の中心線13aの方向に沿ってフレーム本体部12の後面12bに所定深さの非貫通のザグリ孔30を形成し、射出成形後にザグリ孔30の一部を残すようにしてリング装着孔10を形成して、リング装着孔10の壁面にザグリ孔30の痕跡からなる凹部21と切欠部22,23とを形成しているので、射出成形後に、別途、切削加工等によって凹部21や切欠部22,23を形成する必要がなく、容易に凹部21や切欠部22,23を形成できる。また、射出成形時にザグリ孔30を形成して射出成形後にリング装着孔10を形成することにより、ガイドリング2をより一層強固に接着固定できる。
また、フレーム本体部12が板状であって前側に傾倒しているのでフレーム本体部12に釣糸が絡みにくいという利点がある。また、フレーム本体部12が板状であるため、筒状の場合に比してフレーム本体部12の重量を抑制することができ、その結果、ガイドフレーム3を軽量化することができる。
そして、フレーム本体部12を板状として軽量化を図る一方、フレーム本体部12の下部の左右両端部には、フレーム本体部12の後面12bの左右両側部と取付部11の外周面とを連結するサイド補強壁部17がそれぞれ形成されているので、板状のフレーム本体部12を効果的に補強することができる。また、サイド補強壁部17同士を左右に離間して設けているので、フレーム本体部12の下部の全幅に亘って一律に補強部を形成する構成に比して重量増加を抑制することができ、効果的な補強効果が得られる。しかも、サイド補強壁部17が幅一定ではなく、取付部11から上方に離れるほど幅狭となっているので、効果的な補強効果を確保しつつも重量増加を最小限に抑制できる。
また、左右一対のサイド補強壁部17を設けることにより、フレーム本体部12の下部における釣糸周回長さを伸長することができる。従って、フレーム本体部12の下部に釣糸が周回するように巻き付いたとしても、その釣糸をフレーム本体部12の上方へとスムーズに誘導することができて糸絡みを抑制することができる。特に、サイド補強壁部17の前後方向の寸法が下側に向けて大きくなっているので、糸絡みがより一層抑制され、また、重量増加を抑制しつつ強度を確保することができる。
また、フレーム本体部12の逆テーパ部15にサイド補強壁部17が設けられているので、逆テーパ部15における釣糸周回長さをサイド補強壁部17で補填でき、また伸長することができる。従って、逆テーパ部15を有するフレーム本体部12において特に発生しやすい糸絡みをサイド補強壁部17によって効果的に抑制することができる。
また、フレーム本体部12における下部の前面12aの左右方向中央部に肉抜き用凹部16が形成されているので、強度低下を防止しつつ更に軽量化できる。特に、肉抜き用凹部16が前面12aのみに形成されているので、フレーム本体部12の下部の強度が過度に低下するということがない。
また、取付部11の上部であって両サイド補強壁部17の間には、取付部11の全周のうち肉厚が局所的に薄くなった肉抜き部14が形成されているので、より一層軽量化することができる。また、肉抜き部14の左右両側にはサイド補強壁部17が形成されているので、取付部11の上部に肉抜き部14を設けても必要な強度を容易に確保でき、取付部11の強度不足を防止できる。その一方、取付部11の下部には肉抜き部14を設けずに上部よりも厚肉とすることにより、取付部11の下部に当接した釣糸を下側へと誘導して糸絡みを防止することができる。
尚、図12のように、フレーム本体部12の前面12aや後面12bに接着剤50がはみ出すようにしてもよい。また、上記実施形態では、凹部21がフレーム本体部12の後面12bから前側に離間していてフレーム本体部12の後面12bには開口していない構成であったが、凹部21がフレーム本体部12の後面12bと連続していて僅かにフレーム本体部12の後面12bにも開口している構成であってもよい。但し、そのような場合であっても凹部21は後側の壁面21bを備える構成とされる。また、凹部21や切欠部22,23を切削等により形成してもよい。
2 ガイドリング
3 ガイドフレーム
4 竿体
10 リング装着孔
10a 中心線
11 取付部
11a 前端面
12 フレーム本体部
12a 前面
12b 後面
12c 上端面
12d 前側の曲面
12e 後側の曲面
13 竿挿入孔
13a 中心線
13b 大径部
13c 逃げ部
14 肉抜き部
15 逆テーパ部
16 肉抜き用凹部
17 サイド補強壁部
17a 上端
18 テーパ部
20 嵌合面部
21 凹部
21a 前側の壁面
21b 後側の壁面
22 切欠部
23 切欠部
30 ザグリ孔
30a 壁面
30b 底面
31 膨出部
50 接着剤
51 工具

Claims (10)

  1. 釣糸を案内するためのガイドリングと、該ガイドリングが装着されるリング装着孔が形成されたガイドフレームとを備えた釣糸ガイドであって、
    リング装着孔の壁面には、中心線の方向に沿って延びるストレート形状の円柱状面であってガイドリングの外周面と面接触する嵌合面部と、ガイドリングの外周面との間に隙間を形成するように、前側と後側のそれぞれに壁面を有する凹部とが形成され、該凹部に、ガイドリングをガイドフレームに接着するための接着剤が入れられていることを特徴とする釣糸ガイド。
  2. 凹部は、リング装着孔の壁面の全周のうちガイドフレームの先端側の部分に局所的に形成されている請求項1記載の釣糸ガイド。
  3. 凹部は、底に向かって徐々に前後の幅が狭くなっている請求項1又は2記載の釣糸ガイド。
  4. リング装着孔の開口縁部には、全周のうちの一部を局所的に外側に広げるように切欠部が形成され、該切欠部に接着剤が入れられている請求項1乃至3の何れかに記載の釣糸ガイド。
  5. 凹部は、リング装着孔の全周のうちガイドフレームの先端側の部分に形成され、切欠部は、リング装着孔の全周のうち左右両側部とガイドフレームの基端側の部分にそれぞれ形成されている請求項4記載の釣糸ガイド。
  6. ガイドフレームは、合成樹脂からなる射出成形品であって、竿体が挿入される竿挿入孔を有する筒状の取付部と、該取付部から前傾姿勢で立設され、リング装着孔が形成されたフレーム本体部とを備え、リング装着孔の中心線は、竿挿入孔の中心線に対して、前側が竿挿入孔の中心線に近づく方向に傾斜しており、
    射出成形時に竿挿入孔の中心線の方向に沿ってフレーム本体部の後面に所定深さの非貫通のザグリ孔を形成すると共に、射出成形後にザグリ孔の形成箇所に、ザグリ孔の一部を残すようにリング装着孔を孔加工により形成することにより、リング装着孔の壁面にザグリ孔の痕跡からなる凹部が形成されている請求項1乃至5の何れかに記載の釣糸ガイド。
  7. ガイドフレームは、長さが1mm以下の短繊維を混合した合成樹脂製である請求項6記載の釣糸ガイド。
  8. 請求項1乃至7の何れかに記載の釣糸ガイドを備えている釣竿。
  9. 釣糸を案内するためのガイドリングが装着されるリング装着孔を有する釣糸ガイドのガイドフレームであって、
    リング装着孔の壁面には、中心線の方向に沿って延びるストレート形状の円柱状面であってガイドリングの外周面と面接触する嵌合面部と、ガイドリングの外周面との間に隙間を形成するように、前側と後側のそれぞれに壁面を有する凹部とが形成されていることを特徴とする釣糸ガイドのガイドフレーム。
  10. 請求項9記載のガイドフレームの製法であって、
    合成樹脂製であって、竿体が挿入される竿挿入孔を有する筒状の取付部と、該取付部から前傾姿勢で立設され、リング装着孔が形成されたフレーム本体部とを備え、リング装着孔の中心線が、竿挿入孔の中心線に対して、前側が竿挿入孔の中心線に近づく方向に傾斜しているガイドフレームの製法において、
    射出成形により竿挿入孔を有する筒状の取付部とリング装着孔が形成されていないフレーム本体部とを形成し、
    射出成形時に竿挿入孔の中心線の方向に沿ってフレーム本体部の後面に所定深さの非貫通のザグリ孔を形成し、
    射出成形後にザグリ孔の形成箇所に、ザグリ孔の一部を残すようにリング装着孔を孔加工により形成して、リング装着孔の壁面にザグリ孔の痕跡からなる凹部を形成することを特徴とする釣糸ガイドのガイドフレームの製法。
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