JP6723850B2 - 釣糸ガイド及び釣竿 - Google Patents

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本発明は、釣糸を案内するための釣糸ガイドと、それを備えた釣竿と、釣糸ガイドのガイドフレームに関する。
釣糸ガイドが釣竿の外側に装着された、いわゆる外ガイド式の釣竿は、例えば磯竿等において多様されている。かかる釣糸ガイドは、釣糸を案内するためのガイドリングと、該ガイドリングを保持するためのガイドフレームとを備えている。ガイドフレームにはリング装着孔が形成されていて、そのリング装着孔の中心線の方向に沿ってガイドリングがリング装着孔に挿入されると共に接着剤により固定される。そして、釣糸ガイドのガイドリングに釣糸が挿通されて案内される。ガイドリングには釣糸から大きな力が作用することになるため、ガイドフレームにガイドリングを強固に接着しておく必要がある。
下記特許文献1には、ガイドフレームに円筒状の部分を設けてその内周面にガイドリングを内嵌し接着剤により固定する構成が開示されている。この場合、円筒状の部分の内周面に接着剤が溜まる部分が存在しないため、強固に接着させようとして接着剤の塗布量を多くすると、接着剤がガイドリングの前面側や後面側に大きくはみ出すことになり、そのはみ出した接着剤に釣糸が接触するおそれがある。従って、接着剤の付着量を多くすることによってガイドリングを強固に固定させることは困難である。
また、下記特許文献2では、リング装着孔の壁面の中間部から前側と後側に向けてそれぞれテーパ状に拡開させた形状について提案されている。そして、中間部がガイドリングの外周面に点あるいは線で接触する一方、その前後両側のテーパ状の部分とガイドリングの外周面との間には隙間が形成され、その隙間に接着剤が充填される。
この構成では、リング装着孔の壁面における前後両側のテーパ状の部分に接着剤を充填することができるが、リング装着孔の壁面の中間部にガイドリングが点あるいは線で接触する構成であるため、リング装着孔にガイドリングを挿入する際にガイドリングが傾きやすく、ガイドリングをガイドフレームに正確に組み付けることが困難である。また、その結果、ガイドリングをガイドフレームに強固に固定できない。
特許第2916400号公報 特開2011−223917号公報
それゆえに本発明は、ガイドリングを強固に且つ正確に装着できる釣糸ガイドと釣竿と釣糸ガイドのガイドフレームを提供することを課題とする。
本発明は上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係る釣糸ガイドは、釣糸を案内するためのガイドリングと、該ガイドリングが装着されるリング装着孔が形成されたガイドフレームとを備えた釣糸ガイドであって、リング装着孔の壁面には、該壁面の周方向に沿って螺旋状の溝が形成されていることを特徴とする。
該構成の釣糸ガイドにあっては、リング装着孔の壁面に螺旋状の溝が形成されているので、その螺旋状の溝に接着剤を溜めることができる。即ち、螺旋状の溝を接着溜まりとすることができる。そのため、多くの量の接着剤でガイドリングをガイドフレームに強固に接着固定できる。また、リング装着孔の壁面のうち螺旋状の溝以外の部分はリング装着孔の軸線方向に沿ったフラットな面となっているので、リング装着孔にガイドリングを正確に挿入することができる。即ち、リング装着孔の壁面は、軸線方向に沿ってフラットな面と溝の組み合わせとなっているので、フラットな面をガイド面としてリング装着孔にガイドリングを正確に挿入することができ、しかも、螺旋状の溝には接着剤を溜めることができる。
特に、螺旋状の溝は、リング装着孔の壁面の軸線方向の全長に亘って形成されていることが好ましく、螺旋状の溝の長さを十分に確保でき、接着剤を溜める量も確保しやすい。また、螺旋状の溝がリング装着孔の壁面の一端部や他端部まで達するので、螺旋状の溝内の空気が螺旋状の溝の一端部や他端部から外部に排出されやすく、螺旋状の溝内に空気が残存しにくい。そのため、螺旋状の溝に接着剤を容易に溜めることができる。
また、螺旋状の溝は二回転以上形成されていることが好ましく、螺旋状の溝の長さを十分に確保できて多くの接着剤を溜めることができる。
また、本発明に係る釣竿は、このような釣糸ガイドを備えるものである。
また、本発明に係る釣糸ガイドのガイドフレームは、釣糸を案内するためのガイドリングが装着されるリング装着孔を有する釣糸ガイドのガイドフレームであって、リング装着孔の壁面には、該壁面の周方向に沿って螺旋状の溝が形成されていることを特徴とする。
以上のように、リング装着孔の壁面に螺旋状の溝が形成されているので、ガイドリングをガイドフレームに強固に且つ正確に装着できる。
本発明の一実施形態における釣糸ガイドのガイドフレームを示す斜視図。 同ガイドフレームの側面図。 同ガイドフレームを後方から竿体の中心線の方向に沿って見た背面図。 同ガイドフレームの平面図。 同ガイドフレームの底面図。 図2のA−A断面図。 図6の要部拡大図。 本発明の一実施形態における釣糸ガイドを示す要部断面図。
<全体構成>
以下、本発明の一実施形態に係る釣糸ガイドのガイドフレームとそれを用いた釣糸ガイドについて図1〜図8を参酌しつつ説明する。本実施形態における釣糸ガイドのガイドフレームを図1〜図7に示しており、それを用いた釣糸ガイドの要部を図8に示している。該釣糸ガイドは、釣糸を直接案内するためのガイドリング2と、該ガイドリング2を保持するためのガイドフレーム3とを備えている。
釣糸ガイドは、竿体4の外側に装着される。ガイドフレーム3は、竿体4に取り付けるための取付部11と、該取付部11から立設されたフレーム本体部12とを備えている。取付部11は筒状であってその内側に竿体4を挿通する構成となっている。尚、釣糸ガイドは、竿体4に対して取付部11が移動可能であって所定位置で摩擦により位置固定される遊動式のもの、いわゆる遊動ガイド(移動ガイド)であってもよいし、竿体4の先端部等の所定位置に固着される固定式のもの、いわゆる固定ガイドであってもよい。
尚、竿先側を前側、竿尻側を後側と称し、また、フレーム本体部12において、取付部11から離れる方向を上側とし、取付部11に近づく方向を下側と称することとする。従って、ガイドフレーム3の先端側が上側となり、基端側が下側となる。
<ガイドリング2>
ガイドリング2は例えば円形の環状であるが、その形状は任意であって楕円形や長円形等であってもよく、何れにしてもリング状(環状)である。以下、ガイドリング2が円形の場合について説明する。ガイドリング2は、例えばSiC(シリコンカーバイト)に代表されるセラミック等の耐摩耗性に優れた硬質材料からなり、釣糸が挿通する糸挿通孔を有しており、内周面を釣糸が摺動することで釣糸を直接案内する。尚、ガイドリング2の外周面は、両端にそれぞれ形成された曲面状の面取り部と、両面取り部間の部分を構成し、径一定であって中心線の方向に沿って延びるストレート形状の円柱状面からなるストレート部とから構成され、ストレート部がガイドフレーム3のリング装着孔10の壁面における嵌合面部20に面接触する。尚、ガイドリング2の中心線の方向の寸法は、ガイドフレーム3のフレーム本体部12のそれよりも大きい。従って、フレーム本体部12にガイドリング2を装着すると、フレーム本体部12の前面12a及び後面12bからガイドリング2が突出した状態となる。
<ガイドフレーム3の取付部11>
ガイドフレーム3は、竿体4に取り付けるための取付部11と、該取付部11から径方向外側に立設されたフレーム本体部12とを備えている。取付部11は、筒状に形成されており、その内側に竿体4が挿入される。即ち、取付部11は竿体4が挿入される竿挿入孔13を有している。該竿挿入孔13は両端開口の貫通孔となっていて、該竿挿入孔13に竿体4が挿入される。従って、竿挿入孔13の中心線13aは竿体4の中心線と一致する。本実施形態における釣糸ガイドは、竿体4に対して前後方向に移動可能且つ軸線まわりに回転可能であって、竿体4の外周面との間の摩擦により所定位置に固定することができる、いわゆる遊動ガイド(移動ガイド)であるが、竿体4の外周面の所定位置に接着等により移動不能に固定される、いわゆる固定ガイドであってもよい。竿挿入孔13の前端部と後端部にはそれぞれ開口側に向けてテーパ状に拡径する拡径部13bが形成されている。また、竿挿入孔13の前端開口縁部の全周のうち上部には局所的に凹状の逃げ部13cを形成している。
取付部11の外周面の形状は前部と後部で異なっており、前部は径略一定のストレート形状である一方、後部は後側に向けて徐々に小径となっていく逆テーパ形状である。詳細には、取付部11の外周面の後部は、径方向外側に向けて凸状に湾曲しつつ後側に向けて小径となっていて、いわゆる逆砲弾型となっている。尚、取付部11の外周面の後端は、竿挿入孔13の後端開口縁部に達している。
また、取付部11の外周面の前端部から上方に向けてフレーム本体部12が延びているが、取付部11の外周面の上部であってフレーム本体部12よりも後側の部分には、全周のうち局所的に薄肉とされた肉抜き部14が形成されている。該肉抜き部14は、取付部11の外周面を一定深さで削り取った形状であって、フレーム本体部12の後面12bの下端から後側に向けて竿体4の中心線の方向に沿って一定幅で延びている。
尚、取付部11の前端面11aは、竿挿入孔13の中心線13aに対して直交した面であってもよいが、本実施形態では図2及び図6のように上側から下側に向けて斜め後方に傾斜した傾斜面となっている。一方、取付部11の後端は竿挿入孔13の後端開口縁部になっており、その後端開口縁部は竿挿入孔13の中心線13aに対して直交している。
<ガイドフレーム3のフレーム本体部12>
フレーム本体部12は、取付部11の前端部から上方に向けて延設されており、該フレーム本体部12にガイドリング2を装着するためのリング装着孔10が形成されている。該フレーム本体部12は、前後方向に薄い板状であって、その左右方向の寸法は、装着されるガイドリング2の外径によって異なり、従って、リング装着孔10の径によって異なる。
また、図2及び図6のようにフレーム本体部12は前側に所定角度傾倒している。即ち、竿挿入孔13の中心線13aに対して直角にフレーム本体部12が立ち上がっている場合を基準とすると、その基準の状態から前側に所定角度傾斜した状態で、即ち、前傾姿勢で立ち上がっている。直立状態からの傾斜角度は任意であるが、例えば45度以下、好ましくは10〜40度であり、更に好ましくは、20〜30度である。そして、このように板状のフレーム本体部12が前側に所定角度傾倒していることに伴って、フレーム本体部12の厚さ方向に沿ってリング装着孔10が形成されている。従って、リング装着孔10の中心線10aは、竿挿入孔13の中心線13aと平行ではなく、竿挿入孔13の中心線13aに対して、前側が竿挿入孔13の中心線13aに近づく方向に傾斜している。フレーム本体部12の起立状態からの前側への傾斜角度は、即ち、竿挿入孔13の中心線13aとリング装着孔10の中心線10aとの間の角度である。尚、上述したように、取付部11の前端面11aは、上側から下側に向けて斜め後方に傾斜した傾斜面となっているが、その取付部11の前端面11aの傾斜角度とフレーム本体部12の傾斜角度とは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。即ち、取付部11の前端面11aとフレーム本体部12の前面12aとが同一平面であってもよいが、本実施形態では、取付部11の前端面11aの傾斜角度よりもフレーム本体部12の前面12aの傾斜角度の方が大きい。従って、取付部11の前端面11aに対してフレーム本体部12の前面12aは前側に屈曲している。
リング装着孔10はフレーム本体部12を貫通している。図6及び図7のようにそのリング装着孔10の壁面には、螺旋状の溝21が形成されている。従って、リング装着孔11の壁面は、中心線10aの方向に沿って延びるストレート形状の円柱状面である嵌合面部20と、該嵌合面部20に対して径方向外側に凹んだ螺旋状の溝21とから構成される。本実施形態においてガイドリング2が円形であることからリング装着孔10も円形であって、従って、嵌合面部20は径一定の円柱状面である。図8のようにリング装着孔10にはガイドリング2が圧入されるが、嵌合面部20にはガイドリング2の外周面が面接触する。従って、嵌合面部20はガイドリング2の外周面と同一径である。この嵌合面部20は、リング装着孔10の前端部から後端部まで形成されている。
螺旋状の溝21は、嵌合面部20から径方向外側に凹んだ形状である。従って、リング装着孔10にガイドリング2を装着した状態では、螺旋状の溝21においてガイドリング2の外周面との間に隙間が形成される。そして、螺旋状の溝21には接着剤が充填される。即ち、螺旋状の溝21が接着溜まりとして用いられる。螺旋状の溝21は、リング装着孔10の壁面の前端部から他端部まで形成されており、従って、螺旋状の溝21はリング装着孔10の壁面の軸線方向の全長に亘って形成されている。螺旋状の溝21は、リング装着孔10の壁面の例えば後端部の全周のうちの所定箇所を始点として周方向に回転しつつ前側に延びていて、リング装着孔10の壁面において少なくとも二回転した後、リング装着孔10の壁面の前端部の全周のうちの所定箇所を終点としている。螺旋状の溝21は少なくとも二回転分形成されることが好ましいが、本実施形態では3回転分形成されている。また、螺旋状の溝21のピッチも任意であるが、リング装着孔10の壁面に二回転以上形成されるようなピッチとされることが好ましい。また、螺旋状の溝21の深さは、例えば0.1〜0.5mmとされる。螺旋状の溝21の断面形状も種々であってよいが、例えば深くなるほど幅狭となる逆三角形状とされる。
フレーム本体部12の上端面12cと前面12aとの間、及び、フレーム本体部12の上端面12cと後面12bとの間には、図2及び図6のようにそれぞれ面取り用の曲面12d,12eが形成されている。前後の面取り用の曲面12d,12eは、何れも断面視において前後方向に湾曲した湾曲面であるが、互いに同じ曲率半径ではなく、後側の曲面12eの曲率半径が前側の曲面12dの曲率半径よりも小さくなっている。即ち、前側の曲面12dは相対的に大きく、従って、フレーム本体部12の上端面12cと前面12aとの間の境界部分は大きく面取りされており、その一方、後側の曲面12eは相対的に小さく、従って、フレーム本体部12の上端面12cと後面12bとの間の境界部分は小さく面取りされている。
また、フレーム本体部12の前面12aの下部には、肉抜き用凹部16が形成されている。該肉抜き用凹部16はフレーム本体部12の前面12aの下部の左右方向中央部に位置しており、リング装着孔10と竿挿入孔13との間の中間に位置し、竿挿入孔13の逃げ部13cの直ぐ上側に位置している。肉抜き用凹部16は貫通孔ではなく非貫通の凹部であって、その個数や正面視の形状は任意であるが、左右方向に長い形状のものを一箇所設けることが好ましい。また、フレーム本体部12の前面12aを基準とした肉抜き用凹部16の深さについても任意であって一定の深さとしてもよいが、上部が深くて下部が浅い形状とすることが好ましく、深さが上側から下側へと徐々に浅くなるように形成することが好ましい。即ち、肉抜き用凹部16の底面が傾斜せずに竿挿入孔13の中心線13aに対して直交していることが好ましい。
一方、フレーム本体部12の後面12bの下部の左右両側部にはそれぞれサイド補強壁部17が形成されている。該サイド補強壁部17は、図4や図6に示しているようにフレーム本体部12の後面12bと取付部11の外周面との間を連結するように形成されている。該サイド補強壁部17の前後方向の寸法は下側に向けて徐々に大きくなっていて、従って、サイド補強壁部17は、フレーム本体部12の後面12bから取付部11の外周面まで斜め下方に傾斜しつつ延びていて、サイド補強壁部17の下端は取付部11の外周面の前後方向中央部まで達している。また、図3のように竿挿入孔13の中心線13aに沿って後方から見た背面視において、サイド補強壁部17は縦長であって且つ、上側ほど即ち取付部11から離れるほど幅狭となっており、下側ほど即ち取付部11に近づくほど幅広となっている。サイド補強壁部17の上下方向の長さは任意であるが、本実施形態では取付部11の外周面からリング装着孔10の最下部の左右両側の位置まで延びていてその上端17aの高さはリング装着孔10の最下部の高さと略等しい。尚、上述した肉抜き部14は、左右のサイド補強壁部17の間に位置している。
以上のような構成のガイドフレーム3の材質は任意であって金属製や合成樹脂製であってよいが、合成樹脂製であることが好ましい。また、特には繊維強化樹脂製であることが好ましく、長さが1mm以下の短繊維を混入した合成樹脂とすることが好ましい。短繊維の長さは特には0.5mm以下であることが好ましい。ガイドフレーム3は、射出成形によって一体的に形成することができ、一つの部材からなる射出成形品とすることができる。ガイドフレーム3の材質は、射出成形に適した種々の熱可塑性樹脂であってよい。尚、短繊維としてはカーボン繊維等であってよい。射出成形によってガイドフレーム3を形成する場合、竿挿入孔13とリング装着孔10の双方を射出成形によって形成してもよいが、竿挿入孔13を射出成形により形成する一方、リング装着孔10は射出成形ではなく、成形後の半製品に孔加工することによって形成することが好ましい。リング装着孔10の壁面を射出成形ではなく切削加工により形成すると、嵌合面部20とガイドリング2の外周面との接着性が向上する。また、螺旋状の溝21は、リング装着孔10の壁面の全体をストレート部である嵌合面部20として形成した後に、嵌合面部20に後加工によって形成することが好ましく、例えば、ネジ切り加工によって形成することができる。
以上のようなガイドフレーム3を有する釣糸ガイドにあっては、リング装着孔10の壁面に螺旋状の溝21が形成されているので、その螺旋状の溝21に接着剤を溜めることができる。即ち、螺旋状の溝21を接着溜まりとすることができる。そのため、多くの量の接着剤でガイドリング2をガイドフレーム3に強固に接着固定できる。また、リング装着孔10の壁面のうち螺旋状の溝21以外の部分は、リング装着孔10の軸線方向に沿ったフラットな面である嵌合面部20となっているので、嵌合面部20を案内面としてリング装着孔10にガイドリング2を正確に挿入することができ、ガイドリング2の傾きを防止することができる。特に、嵌合面部20がリング装着孔10の壁面の前端部から後端部まで形成されているので、ガイドリング2を正確に圧入することができる。また、リング装着孔10の壁面に螺旋状の溝21が形成されていても、その壁面の全長のうちの半分以上の長さ領域は嵌合面部20によって構成されているので、ガイドリング2を正確に案内することができてその傾きを防止することができる。そして、螺旋状の溝21には接着剤を溜めることができるので、ガイドリング2を正確且つ強固に接着固定することができる。
また、螺旋状の溝21は、リング装着孔10の壁面の軸線方向の全長に亘って形成されていて、二回転以上形成されているので、螺旋状の溝21の長さを十分に確保することができる。従って、多くの量の接着剤を螺旋状の溝21に溜めることができ、十分な接着強度を確保できる。また、螺旋状の溝21がリング装着孔10の壁面の軸線方向の中途部のみに形成されているのではなく、その一端部と他端部がそれぞれリング装着孔10の壁面の前端部と後端部に位置しているので、螺旋状の溝21内の空気が排出されやすく、螺旋状の溝21内に空気が残存しにくい。そのため、螺旋状の溝21に接着剤を容易に溜めることができて所望の接着強度が得られやすい。
2 ガイドリング
3 ガイドフレーム
4 竿体
10 リング装着孔
10a リング装着孔の中心線
11 取付部
11a 前端面
12 フレーム本体部
12a 前面
12b 後面
12c 上端面
12d 前側の曲面
12e 後側の曲面
13 竿挿入孔
13a 竿挿入孔の中心線
13b 拡径部
13c 逃げ部
14 肉抜き部
16 肉抜き用凹部
17 サイド補強壁部
17a 上端
18 テーパ部
20 嵌合面部
21 螺旋状の溝

Claims (4)

  1. 釣糸を案内するためのガイドリングと、リング装着孔を有し、前記リング装着孔の壁面に前記ガイドリングが接着されたガイドフレームとを備えた釣糸ガイドであって、
    前記壁面には、前記壁面の周方向に沿って、前記ガイドリングを接着するための接着剤が溜められる接着溜まりとなる螺旋状の溝が形成されている
    ことを特徴とする釣糸ガイド。
  2. 前記壁面は、前記リング装着孔の中心線の方向に沿って延びる嵌合面部を、さらに有し、
    前記嵌合面部に、前記ガイドリングの外周面が面接触している、請求項1記載の釣糸ガイド。
  3. 前記壁面は、強化繊維を含む合成樹脂製であり、前記リング装着孔に前記ガイドリングが圧入されている、請求項1又は2記載の釣糸ガイド。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の釣糸ガイドを備えている釣竿。
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