JP6826934B2 - 釣糸ガイド及び釣竿並びに釣糸ガイドのフレーム - Google Patents

釣糸ガイド及び釣竿並びに釣糸ガイドのフレーム Download PDF

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本発明は、釣糸を案内するための釣糸ガイドと、それを備えた釣竿と、釣糸ガイドのフレームに関する。
竿体の外周面に巻糸により取り付け固定される構成の釣糸ガイドは、釣糸を案内するためのガイドリングと該ガイドリングを保持するためのフレームとを備えている。フレームは、ガイドリングが装着されるリング装着孔を有するリング保持部と、竿体に取り付けるための取付脚部とを備えている。フレームのリング装着孔にガイドリングが装着され、そして、フレームの取付脚部が竿体の外周面に載置されて巻糸により固定される。
このような釣糸ガイドには強度確保のために金属板のフレームが使用されるが、金属板からなるフレームでは軽量化には限界がある。一方、下記特許文献1では、巻糸によって竿体に装着される構成ではなく、竿体の外周面に外嵌装着される筒状部を備えた構成の釣糸ガイドにおいて、その筒状部を含めたフレームの全体を合成樹脂から一体的に形成する構成が提案されている。この釣糸ガイドのフレームを射出成形によって形成する場合、以下のようになると考えられる。
即ち、フレーム103を製造する金型としては、図12のように左右両側に対峙する一対の主たる金型150,151と、図13に示すように主たる金型150,151の型締め方向に対して直交する方向に進退する孔形成用の金型152,153とが使用されると考えられる。孔形成用の金型152,153は、ガイドリングが装着されるリング装着孔110と、筒状部111の竿挿入孔113とをそれぞれ形成するためのものである。尚、図13の符号Pは分割面(PL)である。そして、筒状部111の外周面の下部にゲート160が設けられるが、筒状部111の外周面の下部にゲート痕が残るため、そのゲート痕に釣糸が絡みやすいという問題がある。
特許第2916400号公報
それゆえに本発明は、軽量化しつつ糸絡みの発生を防止することができる釣糸ガイド及び釣竿並びに釣糸ガイドのフレームを提供することを課題とする。
本発明は上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係る釣糸ガイドは、竿体の外側に装着固定される釣糸ガイドであって、釣糸を案内するためのガイドリングと、該ガイドリングが装着されるリング装着孔が形成されたリング保持部と竿体の外周面に載置されて巻糸により固定される取付脚部とを有するフレームとを備え、フレームは、取付脚部のうち竿体に取り付けられた状態で露出しない箇所をゲート位置として合成樹脂から一体成形された射出成形品であることを特徴とする。
該構成の釣糸ガイドのフレームはその全体が合成樹脂から射出成形によって一体的に形成されたものであって、フレームは一つの部材からなる。従って、フレームを強度を確保しつつ軽量化することが容易である。そして、射出成形する際のゲート位置が、取付脚部であって竿体への取付状態において露出しない箇所とされているので、釣糸ガイドを竿体に巻糸によって取り付け固定した際に取付脚部におけるゲート痕が露出せず、従って、ゲート痕に釣糸が引っ掛かるということがない。また、ゲート痕を除去するために取付脚部の表面を切削加工する工程は不要であり、製造が容易である。但し、ゲート痕は成形後に切削除去してもよい。
特に、取付脚部の上面、下面又は側面がゲート位置とされていることが好ましい。尚、上下方向は、竿体の径方向であって、竿体から離れていく側を上側とし、竿体に近づいていく側を下側とする。つまり取付脚部の下面が竿体の外周面に対峙する面であり、それとは反対側の面が取付脚部の上面である。取付脚部の上面や側面は巻糸によって覆われるため、ゲート位置が取付脚部の上面や側面とされている場合にはゲート痕は外部に露出しない。また、取付脚部の下面は竿体の外周面と対峙することになるため、ゲート位置が取付脚部の下面とされている場合にもゲート痕は外部に露出しない。
更に、取付脚部の上面又は側面にゲート痕が残存していることが好ましい。該構成では、ゲート痕の凹凸形状を利用してそれに巻糸を引っ掛けることにより、釣糸ガイドを竿体にしっかりと固定できて、釣糸ガイドが巻糸から抜けること即ち釣糸ガイドの糸抜けを防止することができる。また、成形後にゲート痕を切削等により除去しなくてもよく、敢えてゲート痕をそのまま残すことでそれを巻糸の係止部として利用することができる。
また、ゲート位置が取付脚部の下面とされていて、取付脚部の下面には、前後方向に延びる凹状の湾曲面が形成されており、該湾曲面は成形後に切削加工された切削加工面であることが好ましい。尚、竿体の中心線の方向を前後方向とし、竿先側を前側、竿尻側を後側とする。そして、上側から見た平面視において前後方向と直交する方向を左右方向とする。即ち、左右方向は竿体の周方向でもある。上記のように、取付脚部の下面は竿体の外周面と対峙する面であるため、取付脚部の下面にゲート痕が残っていても外部には露出せず、ゲート痕による糸絡みは発生しない。従って、取付脚部の下面のゲート痕をそのまま残しておいてもよい。一方、取付脚部の下面に成形後において切削加工によって前後方向に延びる凹状の湾曲面を形成すれば、釣糸ガイドの取付位置における竿体の外周面の湾曲形状に取付脚部の下面を正確に合わせることができ、竿体の外周面に取付脚部を密着させることができる。成形によって取付脚部の下面に凹状の湾曲面を形成することも可能であるが、釣糸ガイドの取付位置や竿体の外径が変わると湾曲度合いも変化するため、密着しにくくなる。従って、取付脚部の下面を成形後に切削加工することで、竿体の外周面に合わせた湾曲面を形成することが好ましく、釣糸ガイドの取付位置が異なる場合や取り付け対象となる竿体の直径が異なる場合等であっても、一つの共通したフレームを成形により形成しておけばよく、その取付脚部の下面を竿体の直径に合わせて切削加工して対応することができ、汎用性が高まる。そして、取付脚部の下面を成形後に切削加工することにより取付脚部の下面のゲート痕も切削除去することができ、取付脚部の下面を竿体の外周面に密着させることができる。
また、本発明に係る釣竿は、このような釣糸ガイドを備えるものである。
また、本発明に係る釣糸ガイドのフレームは、竿体の外側に装着固定される釣糸ガイドのフレームであって、釣糸を案内するためのガイドリングが装着されるリング装着孔が形成されたリング保持部と、竿体の外周面に載置されて巻糸により固定される取付脚部とを有し、取付脚部のうち竿体に取り付けられた状態で露出しない箇所をゲート位置として合成樹脂から一体成形された射出成形品であることを特徴とする。
以上のように、フレームが射出成形により一体的に形成されているので、必要な強度と軽量化を両立させることができる。そして、竿体に取り付けられた状態で露出しない取付脚部の箇所がゲート位置とされているので、成形後にゲート痕を切削により除去しなくても、ゲート痕における糸絡みの発生を防止できる。
本発明の一実施形態における釣糸ガイドのフレームを示す斜視図。 同フレームの平面図。 同フレームを後側から竿体の軸線方向に沿って見た図。 同フレームを前側から竿体の軸線方向に沿って見た図。 同フレームの断面図。 同釣糸ガイドの竿体への取付状態を示す断面図。 本発明の他の実施形態における釣糸ガイドのフレームを示す平面図。 同釣糸ガイドの竿体への取付状態を示す断面図。 本発明の他の実施形態における釣糸ガイドのフレームを示す平面図。 同フレームの側面図。 本発明の他の実施形態における釣糸ガイドのフレームを示す断面図であって、(a)は射出成形後の状態を示し、(b)は切削加工後の状態を示す。 従来の釣糸ガイドの射出成形工程を前側から見た概略図。 同射出成形工程を横から見た概略図。
以下、本発明の一実施形態に係る釣糸ガイド1について図1〜図6を参酌しつつ説明する。本実施形態における釣糸ガイド1は、釣糸が挿通し、その釣糸を内周面で直接案内するためのガイドリング2(図6参照)と、該ガイドリング2を保持すると共に竿体4の外周面に巻糸5により取り付け固定されるフレーム3とを備えている。フレーム3はリング装着孔10を有していて、そのリング装着孔10にガイドリング2が装着される。図1〜図5には、釣糸ガイド1に使用されるフレーム3をガイドリング2のない状態で示しており、図6には、釣糸ガイド1を竿体4に装着した状態を示している。尚、竿体4は、中空状であってもよいし、中実状であってもよい。
かかる釣糸ガイド1は、図6に示すように竿体4の外周面の所定位置に巻糸5により固定される。尚、竿体4の軸線方向を前後方向と称すると共に、図中、竿先側を前側として符号X1で示し、竿尻側を後側として符号X2で示す。竿体4の軸線方向は竿体4の中心線の方向である。また、竿体4の軸線方向と直交する方向であって後述するリング装着孔10の中心線を通る平面上の方向を上下方向とし、竿体4から離れる方向を上側として符号Z1で示し、竿体4に近づく方向を下側として符号Z2で示す。更に、図2のように上側から見た平面視において竿体4の軸線方向である前後方向と直交する方向を左右方向とし、それを符号Yで示す。尚、フレーム3にガイドリング2を装着した状態において、リング装着孔10の中心線はガイドリング2の中心線と一致する。
<ガイドリング2>
ガイドリング2は、本実施形態において円形の環状であるが、楕円形や長円形等であってもよい。ガイドリング2は耐摩耗性に優れた、種々の硬質材料からなり、例えばSiC(シリコンカーバイト)に代表されるセラミックや、各種の金属材料が使用される。金属材料としては、例えばチタンが挙げられる。チタンとしてはチタン合金が好ましい。チタン合金は、α相とβ相が混在しているものであって、主としてα相であって一部にβ相が残留したニアα型(少量のβ安定化元素を添加したα合金)、α+β型、β型が好適である。特にβ型のチタン合金であることが好ましく、冷間加工性が良く、部材の強度も容易に確保できる。ニアα型としては、例えば、Ti−8Al−1Mo−1VやTi−6Al−2Nb−1Ta−0.8Mo等である。α+β型は、ニアα型よりも多量のβ相が残留しており、例えば、Ti−3Al−2.5VやTi−6Al−4V等である。β型は、準安定β型とも称されるものであって、α+β型に比してβ安定化元素が多く、α安定化元素が少ない。β型では、残留β相中に微細な粒でα相が分散して生成しており、従って、β型においてもその表面にはα相とβ相とがまだら模様となって存在している。β型としては、例えば、Ti−15V−3Cr−3Sn−3Alや、Ti−3Al−8V−6Cr−4Zr−4Moや、Ti−10V−2Fe−3Al等があるが、特に、冷間加工性に優れていることからTi−15V−3Cr−3Sn−3Alが好ましい。ガイドリング2は、釣糸が挿通する糸挿通孔を有しており、ガイドリング2の内周面を釣糸が摺動することで釣糸を直接案内する。
<フレーム3>
フレーム3は、竿体4に取り付けるための取付脚部11と、ガイドリング2を保持するためのリング保持部12とを備えている。フレーム3は、取付脚部11及びリング保持部12を含めて全体として一体的に形成されており、同一材質からなる一つの部材によって構成されている。具体的には、フレーム3は、合成樹脂から一体成形された射出成形品である。合成樹脂は、射出成形に適した種々の熱可塑性樹脂であってよいが、特には、長さが1mm以下の短繊維を混入した合成樹脂が好ましい。短繊維の長さは特には0.5mm以下であることが好ましい。尚、短繊維としてはカーボン繊維等であってよい。
<取付脚部11>
取付脚部11は、竿体4の外周面に載置されて巻糸5により固定される。取付脚部11の下面11bが竿体4の外周面に対峙して当接する面である。取付脚部11は、前後方向に沿って直線状に延びていて、前後方向に長い板状である。図2のように、取付脚部11の左右方向の寸法(幅)は、後側から前側に向けて広くなっていくテーパ形状となっている。但し、取付脚部11の幅は、前後方向に一定であってもよい。また、取付脚部11は、全体として上下方向に薄い板状であり、上下方向の寸法(厚さ)が左右方向の寸法(幅)よりも小さい形状である。
取付脚部11の上面11aの最後部には後側に向けて徐々に下降する傾斜面20が形成されており、該傾斜面20によって取付脚部11の最後部の厚さは後側に向けて徐々に薄くなっている。取付脚部11の上面11aにはゲート痕21が残存している。即ち、射出成形時におけるゲート位置が取付脚部11の上面11aとされている。該ゲート痕21は、取付脚部11の上面11aから上側に所定量突出した凸状である。ゲート痕21の位置は種々であってよいが、例えば、取付脚部11の上面11aにおける前後方向略中央部とされる。ゲート痕21は、図6のように巻糸5が巻回される位置に設けられ、巻糸5の巻回範囲内に設けられる。従って、ゲート痕21は、その全体が巻糸5によって覆われることになる。ゲート痕21の形状は任意であって本実施形態では平面視矩形のものを示しているが、丸形等であってよい。尚、巻糸5は竿体4の周方向に沿って巻回され、取付脚部11の幅方向(左右方向)に沿って巻回される。
取付脚部11の下面11bは平坦面であってよいが、本実施形態では取付脚部11の下面11bに左右方向に凹状に湾曲した湾曲面22が形成されている。該湾曲面22は前後方向に沿って直線状に延びていて、従って湾曲面22は前後方向に延びる溝状である。このように取付脚部11の下面11bに左右方向に凹状に湾曲した湾曲面22を設けることで取付脚部11が竿体4の外周面の湾曲形状に沿いやすく、取付脚部11をしっかりと安定して竿体4に取り付けることができると共に綺麗な仕上がり状態となる。該湾曲面22は、成形後に切削加工することで形成されており、従って、湾曲面22は切削加工面である。
取付脚部11の上下方向の寸法である厚さは、最後部においては上面11aに傾斜面20が形成されていることから前側に向けて大きなテーパ率で厚くなっているが、その傾斜面20よりも前側の主要部分においては一定あるいは前側に向けて若干厚くなっている。
<リング保持部12>
リング保持部12は、ガイドリング2を装着するための貫通孔であるリング装着孔10を有している。該リング装着孔10にガイドリング2が挿入されて、ガイドリング2の外周面がリング装着孔10の壁面で保持されている。尚、ガイドリング2はリング装着孔10に例えば圧入により装着され、更には、接着剤によりフレーム3に固定される。リング装着孔10は、射出成形によって貫通孔として形成することが好ましいが、射出成形後の半製品に孔加工して貫通孔として形成してもよい。
リング保持部12は、取付脚部11の前端部から上側に向けて所定角度で立ち上がっている。リング保持部12は取付脚部11に対して上側に向けて所定角度で傾斜しており、その傾斜角度ないし立ち上がり角度は90度未満となっている。従って、リング装着孔10及びガイドリング2の中心線は、竿体4の中心線と平行ではなく、竿体4の中心線に対して前側が竿体4の中心線に接近するように傾斜している。但し、リング保持部12が取付脚部11に対して直角に立ち上がっていてもよく、リング装着孔10及びガイドリング2の中心線が竿体4の中心線と平行であってもよい。
リング保持部12は、リング装着孔10を周回する環状であって、リング装着孔10の壁面でガイドリング2を保持する。リング装着孔10の壁面はリング装着孔10の中心線の方向に沿って湾曲することなく径一定で延びた周面となっている。リング保持部12の外径は、リング装着孔10の中心線に沿って一定であってもよいが、後側が小さく前側が大きいことが好ましく、前側に向けて拡径していることが好ましく、糸絡みを抑制できる。
フレーム3の上面あるいは後面には補強壁23が左右一対形成されている。補強壁23は、リング保持部12と取付脚部11との境界部に形成されている。該境界部は、リング保持部12が立ち上がり始める立ち上がり部でもある。補強壁23は、リング保持部12の後面から取付脚部11の上面11aにかけて形成されている。より詳細には、補強壁23は、リング保持部12の後面の上下方向略中央部の左右両端部から後側且つ下側に向けて左右一対傾斜して延びて、取付脚部11の上面11aの左右方向両端部ないしは取付脚部11の左右両側面11cに達している。補強壁23の突出量は、リング保持部12と取付脚部11との境界部において最も大きく、そこから前側及び後側に離れる程小さくなっていく。また、リング保持部12の外周面から取付脚部11の左右両側面11cまで滑らかに連続した面構成となっている。
以上のように構成された釣糸ガイド1は、図6のように竿体4の外周面に巻糸5により取り付け固定される。竿体4の外周面の所定位置に取付脚部11を載置し、その取付脚部11の上側を左右方向に巻回するように竿体4と取付脚部11を巻糸5によりセットで巻き付けて固定する。巻糸5は取付脚部11の大部分に亘って巻き付けられると共に取付脚部11よりも後側にも延長して所定長さに亘って連続的に巻き付けられる。従って、取付脚部11の上面11aのゲート痕21も巻糸5によって覆われる。釣糸ガイド1を竿体4に取り付けた状態においてゲート痕21は外部には露出しなくなり、ゲート痕21は巻糸5で覆われて見えなくなる。そして、巻糸5の上には巻糸5を覆うように接着性のある合成樹脂が塗布されて固められる。そのため、巻糸5の上には図示しない樹脂被覆層が形成される。
取付脚部11の上面11aにゲート痕21が突出しているので、その凸状のゲート痕21に巻糸5が係止する。そのため取付脚部11が巻糸5から前側に抜ける、いわゆる糸抜けが防止されて、取付脚部11を竿体4の外周面に強固に固定できる。また、ゲート痕21が巻糸5によって覆われるので、ゲート痕21に釣糸が引っ掛かるということがなく、糸絡みが防止される。更に、成形後にゲート痕21を切削等により除去しなくてもよく、ゲート痕21をそのまま残すことによってそのゲート痕21の凸形状を巻糸5の係止部として利用することができる。
また、フレーム3の全体が合成樹脂から一体成形されているので、フレーム3が軽量であり、しかも、射出成形品であるため最適な立体形状を容易に形成できる。例えば、リング装着孔10の壁面の軸線方向の長さを十分に確保することによってガイドリング2をしっかりと保持できる。また、補強壁23を形成したりする等によって強度も十分に確保することができる。特に、リング保持部12と取付脚部11との境界部の上面側にに左右一対の補強壁23を設けているので、リング保持部12と取付脚部11との境界部を補強壁23で効果的に補強でき、曲げ応力に対して大きな強度を有するフレーム3を形成できる。しかも、補強壁23を左右方向に互いに離間して左右一対設けることで重量増加を抑制しつつ十分な強度を確保できる。更に、補強壁23が左右一対形成されていることから、リング保持部12と取付脚部11との境界部で発生しやすい糸絡みを左右一対の補強壁23によって効果的に防止することができる。
尚、取付脚部11の上面11aにゲート痕21とは別に凹部や凸部を形成してもよい。例えば、図7及び図8のように取付脚部11の上面11aに、前後方向に間隔をあけて複数の凹部30を形成してもよい。尚、凹部30は複数ではなく一つであってもよい。また、凹部30ではなく凸部を形成してもよい。何れにしても、取付脚部11の上面11aにゲート痕21の他に各種の凹凸形状を設けてもよく、巻糸5をより一層しっかりと巻回できて取付脚部11の糸抜けを防止できる。尚、凹部30や凸部の形状は任意であるが左右方向に延びた形状とすることが好ましい。
また、上記実施形態では取付脚部11の上面11aをゲート位置とし、その上面11aにゲート痕21が残存した構成であったが、取付脚部11の側面11cをゲート位置とし、その側面11cにゲート痕21が残存した構成であってもよい。例えば、図9及び図10のように取付脚部11の左右両側面11cにそれぞれゲート痕21が形成された構成としてよい。尚、図10において二点鎖線31で金型の分割面(PL)を示している。取付脚部11の左右両側面11cにそれぞれゲート痕21が形成されている場合、両ゲート痕21は互いに対向した関係で配置されることが好ましく、即ち、両ゲート痕21の前後方向の位置が同じであることが好ましい。また、両ゲート痕21の上下方向の位置も同じであることが好ましい。このように取付脚部11の左右両側面11cにそれぞれゲート痕21が形成されていることにより、射出成形時において樹脂が左右均等に流れる。そのため、リング保持部12の頂上部におけるウエルドの発生を防止できる。尚、取付脚部11の側面11cにゲート痕21が形成される構成においても、巻糸5の巻回範囲内にゲート痕21を形成して、竿体4への取付状態においてゲート痕21が巻糸5によって覆われるようにする。そして、取付脚部11の左右両側面11cの凸状のゲート痕21が巻糸5の係止部となって機能して、ゲート痕21に巻糸5を係止させることができるので、釣糸ガイド1の巻糸5からの糸抜けを防止できる。尚、取付脚部11の左右両側面11cのうち何れか一方の側面11cのみにゲート痕21が残存されていてもよく、また、取付脚部11の左右両側面11cのうち何れか一方の側面11cのみをゲート位置としてもよい。
また更に、取付脚部11の下面11bをゲート位置としてもよい。図11(a)に射出成形後の状態のフレーム3を示している。成形後の状態において、取付脚部11の下面11bにはゲート痕21が残存している。そして、成形後の切削加工によって上述したように取付脚部11の下面11bに湾曲面22を形成するが、その際に、ゲート痕21が切削除去される。切削後の状態を図11(b)に示している。切削加工後の状態ではゲート痕21は残存しない。つまり、図11(a)において、ゲート痕21は、取付脚部11の下面11bにおける湾曲面22の形成箇所に形成されており、その湾曲面22の形成箇所、即ち、切削加工する箇所をゲート位置としている。図11(b)のように切削加工後にはゲート痕21が残っていないが、切削加工後においても、成形時の樹脂の流れ等からゲート位置を把握できる。尚、取付脚部11の上面11aや側面11cをゲート位置とする場合において、上面11aや側面11cに形成されたゲート痕21を成形後に切削除去してもよい。
尚、上記実施形態では、取付脚部11がリング保持部12に対して後側のみに延びた構成であったが、リング保持部12に対して取付脚部11が後側に延びると共に前側にも延びた構成であってもよい。
1 釣糸ガイド
2 ガイドリング
3 フレーム
4 竿体
5 巻糸
10 リング装着孔
11 取付脚部
11a 上面
11b 下面
11c 側面
12 リング保持部
20 傾斜面
21 ゲート痕
22 湾曲面
23 補強壁
30 凹部
31 分割面
103 フレーム
110 リング装着孔
111 筒状部
113 竿挿入孔
150 金型
151 金型
152 金型
153 金型
160 ゲート
P 分割面

Claims (5)

  1. 竿体の外側に装着固定される釣糸ガイドであって、
    釣糸を案内するためのガイドリングと、
    前記ガイドリングを保持するリング保持部、及び、前記竿体の外周面に載置されて巻糸により固定される取付脚部を有する、射出成形品のフレームと
    を備え、
    前記取付脚部の側面に、射出成形の凸状のゲート痕が残存している、釣糸ガイド。
  2. 前記取付脚部の左右両側面にそれぞれ前記ゲート痕が残存している、請求項1記載の釣糸ガイド。
  3. 前記左右のゲート痕は、互いに対向して配置されている、請求項2記載の釣糸ガイド。
  4. 請求項1乃至の何れかに記載の釣糸ガイドを備えている釣竿。
  5. 竿体の外側に装着固定される釣糸ガイドの射出成形品のフレームであって、
    釣糸を案内するガイドリングを保持するためのリング保持部と、前記竿体の外周面に載置されて巻糸により固定される取付脚部とを有し、
    前記取付脚部の側面に、射出成形の凸状のゲート痕が設けられている、釣糸ガイドのフレーム。
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