JP2016529096A - 蒸留装置 - Google Patents

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Abstract

本出願は、蒸留装置および分離方法に関するもので、本出願の蒸留装置および分離方法によれば、3成分以上の混合物の分離時に分離しようとする物質、例えば、2−エチルヘキシルアクリレートを高純度に分離することができ、前記2−エチルヘキシルアクリレートの分離精製過程でエネルギーの節減を図ることができる。

Description

本出願は蒸留装置およびそれを利用した2−エチルヘキシルアクリレートの分離方法に関するものである。
原油(Crude Oil)などのような各種原料は多様な物質、例えば多様な化合物の混合物であり、前記原料は通常的に前記それぞれの化合物に分離された後、使用することができる。前記混合物を分離する化学工程のうち代表的なものが蒸留工程である。
例えば、前記混合物は一つ以上の蒸留塔を通過して蒸留され、前記蒸留工程でその流れの一部または全部が凝縮機または再沸器を通過した後蒸留塔に還流され、このような工程を通じて高純度の化合物を得ることができる。一般的に、3成分以上の物質を含む原料は2基以上の蒸留塔を通過してそれぞれの成分に分離され得る。例えば一番目の蒸留塔の上部で低沸点成分を前記原料から優先的に分離し、前記一番目の蒸留塔に連結された2番目の蒸留塔の上部と下部でそれぞれ中沸点成分と高沸点成分を前記原料から分離することができる。この場合、一番目の蒸留塔の下部領域で中沸点成分の再混合現象が発生する可能性があり、したがって、追加のエネルギー消費が発生する可能性がある。
本出願は蒸留装置および前記蒸留装置を利用して2−エチルヘキシルアクリレートを高純度に分離する分離方法を提供することを目的とする。
本出願は蒸留装置に関するものである。例示的な前記蒸留装置は2基の蒸留装置を含むことができる。本出願の一具現例に係る蒸留装置は第1蒸留装置および第2蒸留装置が連結された形態であり得、混合物、例えば下記の化学式1の化合物を含む原料の精製過程で発生するエネルギーの損失を最小化しながらも既存の蒸留装置を活用して前記原料を精製することができ、工程の経済性を向上させることができる。
以下、図面を参照して本出願の蒸留装置を説明するが、前記図面は例示的なものであって、前記蒸留装置の範囲は添付された図面に制限されるものではない。
図1は、本出願の具現例に係る蒸留装置を例示的に示している図面である。一つの例示において、前記蒸留装置は下記の化学式1の化合物を含む原料(F1−1)が流入されて精製される蒸留装置である。
図1に示したように、前記蒸留装置は第1蒸留装置および第2蒸留装置を含む。前記第1蒸留装置は原料(F1−1)が流入される第1蒸留塔100を含み、前記第2蒸留装置は前記第1蒸留塔100に順に連結され、前記第1蒸留塔100の流出の流れが流入される第2蒸留塔200を含む。前記蒸留装置の第1蒸留塔100および第2蒸留塔200は連結ルート、例えば、配管によって連結されていることも有り得る。
Figure 2016529096
前記化学式1でRは、水素、炭素数1〜10、例えば、炭素数1〜8、炭素数1〜6または、炭素数1〜4のアルキル基を現わし、Rは、アルキル基、例えば、炭素数1〜24、炭素数1〜20、炭素数1〜16、炭素数1〜12または、炭素数1〜8の線形または、分枝型のアルキル基を現す。
一つの例示において、前記化学式1の成分は、前記化学式1を満足する化合物であれば特に制限されず、例えば、ブチルアクリレート、メチルアクリレート、メチルメタクリレ−ト、2−エチルヘキシルアクリレート、アクリル酸、エチレングリコール、ブチルアルコール、メチルアルコール、またはイソプロピルアルコール、好ましくは、2−エチルヘキシルアクリレートであり得る。
前記において第1蒸留装置および第2蒸留装置は、原料(F1−1)に含まれた多成分物質をそれぞれの沸点差によって分離できる装置である。流入される原料(F1−1)の成分または、分離しようとする成分などの沸点などを考慮して、多様な形態を有する蒸留装置を本出願で利用できる。例えば、本願の蒸留装置では低沸点および高沸点物質を1次的に第1蒸留塔100で分離し、中沸点物質を含む流れが第2蒸留塔200に流入されて前記第2蒸留塔200から生成物として流出され得る。本出願において、混合物の蒸留過程で用いることができる蒸留装置の具体的な種類は特に制限されず、例えば、図1に示したような一般的な構造の第1蒸留塔100および第2蒸留塔200を含む蒸留装置を用いることができる。
図2は、例示的な本出願に係る第1蒸留装置を模式的に示した図面である。前記第1蒸留装置は、図2に示した通り、第1蒸留塔100、前記第1蒸留塔100にそれぞれ連結されている第1凝縮機101、および再沸器102を含む。例えば、前記第1蒸留塔100の内部は上段110、下段130および中間段120に区分されるかまたは、上部110、下部130および中間部120に区分され得る。本明細書において用語、「上段」または「上部」とは、第1蒸留塔100および第2蒸留塔200の構造において相対的に上側の部分を意味し、例えば、前記第1蒸留塔100および第2蒸留塔200で各蒸留塔の高さまたは、長さ方向に2等分した時に分けられた2つの領域のうち上側の部分を意味し得る。また、前記において「下段」または「下部」とは、それぞれ第1蒸留塔100および第2蒸留塔200の構造において相対的に下側の部分を意味し、例えば、前記第1蒸留塔100および第2蒸留塔200で各蒸留塔の高さまたは、長さ方向に2等分した時に分けられた2つの領域のうち下側の部分を意味し得る。また、本明細書で「中間段」または「中間部」は第1蒸留塔100の構造において各蒸留塔の高さまたは、長さ方向に3等分した時に分けられた3個の領域のうち中間の領域を意味し、前記第1蒸留塔100の上部および下部の間の領域を意味し得る。本明細書において前記第1蒸留塔100および第2蒸留塔200の上部、下部および中間部は互いに相対的な概念で用いられ得る。
また、本明細書において用語、「凝縮機」は蒸留塔とは別途に設置された装置であって、前記本体から流出した物質を外部から流入された冷却水と接触させるなどの方式で冷却させるための装置を意味し得る。例えば、前記第1蒸留装置の第1凝縮機101は前記第1蒸留塔100の第1上段流出部111から流出される第1蒸留塔上段流出の流れ(F1−2)を凝縮させる装置であり、後述する前記第2蒸留装置の第2凝縮機201は前記第2蒸留塔200の第2上段流出部211から流出される第2蒸留塔上段流出の流れ(F2−2)を凝縮させる装置であり得る。また、用語、「再沸器」は蒸留塔の外部に設置された加熱装置であって、沸点の高い流れを再度加熱および蒸発させるための装置を意味し得る。例えば、前記第1蒸留装置の再沸器102は前記第1蒸留塔100の第1下段流出部131から流出される第1蒸留塔下段流出の流れ(F1−3)を加熱する装置であり得る。
一つの例示において、前記第1蒸留塔100は原料(F1−1)が供給される原料流入部121、第1蒸留塔の上部110で低沸点の流れが流出される第1上段流出部111、前記第1蒸留塔の上部110から流出される流れの還流の流れが流入される第1上段流入部112、第1蒸留塔の下部130で高沸点の流れが流出される第1下段流出部131、第1蒸留塔の下部130から流出される流れの還流の流れが流入される第1下段流入部132、第1蒸留塔の中間段120で中沸点の流れが流出される中間段流出部122および後述する第2蒸留塔の下部220から流出される流れが流入される中間段流入部123を含む。例えば、原料(F1−1)が前記第1蒸留塔100の中間段に位置する原料流入部121に流入すると、流入された前記原料(F1−1)は第1蒸留塔100の上部または、上段110に位置する第1上段流出部111から流出される第1蒸留塔上段流出の流れ(F1−2)、第1蒸留塔100の中間部または、中間段120に位置する中間段流出部122から流出される中間段流出の流れ(F1−4)および第1蒸留塔100の下部または、下段130に位置する第1下段流出部131から流出される第1蒸留塔下段流出の流れ(F1−3)にそれぞれ分離されて流出され得る。前記第1上段流出部111から流出される前記第1蒸留塔上段流出の流れ(F1−2)は第1凝縮機101を通過し、前記第1凝縮機101を通過した第1蒸留塔上段流出の流れ(F1−2)のうち一部または全部は前記第1上段流入部112に流入されて第1蒸留塔100に還流されるか製品として貯蔵され得る。また、前記第1蒸留塔100の前記第1下段流出部131から流出される前記第1蒸留塔下段流出の流れ(F1−3)は再沸器102を通過し、前記再沸器102を通過した第1蒸留塔下段流出の流れ(F1−3)のうち一部または全部は前記第1下段流入部132に流入されて第1蒸留塔100に還流されるか製品として貯蔵され得る。
一具現例において、前記第1蒸留塔100の中間段流出部122から流出される高温の気相の流れである中間段流出の流れ(F1−4)は前記第1蒸留塔100に連結されている第2蒸留塔200の下部220に流入され、したがって、第2蒸留塔の下部220で必要な熱を供給することになる。
本明細書において「低沸点の流れ」とは、低沸点、中沸点および高沸点成分の3成分を含む原料の流れのうち相対的に沸点が低い成分が濃厚(rich)な流れを意味し、前記低沸点の流れは例えば、第1蒸留塔100の第1上段流出部111から流出される流れを意味する。前記「高沸点の流れ」とは、低沸点、中沸点および高沸点成分の3成分を含む原料の流れのうち相対的に沸点が高い成分が濃厚(rich)な流れを意味し、前記高沸点の流れは例えば、第1蒸留塔100の第1下段流出部131から流出される相対的に沸点が高い成分が濃厚な流れを意味する。前記「中沸点の流れ」とは、低沸点、中沸点および高沸点成分の3成分を含む原料の流れのうち低沸点成分と高沸点成分の間の沸点を有する成分が濃厚(rich)な流れを意味し、前記中沸点の流れは例えば、第1蒸留塔100の中間段流出部122から流出される流れを意味する。前記中沸点成分は最終的に後述する第2蒸留塔の上部210から流出されて製品として貯蔵され得る。前記において用語、「濃厚な流れ」とは、原料(F1−1)に含まれた低沸点成分、高沸点成分および中沸点成分それぞれの含量より前記第1蒸留塔100の第1上段流出部111から流出される流れに含まれた低沸点成分、第1下段流出部131から流出される流れに含まれた高沸点成分および中間段流出部122から流出される流れに含まれた中沸点成分それぞれの含量がより高い流れを意味する。例えば、前記第1蒸留塔100の第1蒸留塔上段流出の流れ(F1−2)に含まれた低沸点成分、第1蒸留塔下段流出の流れ(F1−3)に含まれた高沸点成分および中間段流出の流れ(F1−4)に含まれる中沸点成分が示すそれぞれの含量が50重量%以上、80重量%以上、90重量%以上、95重量%以上または、99重量%以上である流れを意味し得る。本明細書において前記低沸点の流れと第1蒸留塔100の第1蒸留塔上段流出の流れ(F1−2)は同じ意味で用いるごとがあり、高沸点の流れと前記第1蒸留塔100の第1蒸留塔下段流出の流れ(F1−3)は同じ意味で用いることがあり、前記中沸点の流れと第1蒸留塔100の中間段流出の流れ(F1−4)は同じ意味で用いられ得る。
図2のように、前記第1蒸留塔100の中間段流出部122は前記第1蒸留塔100の中間部領域または、中間段120に位置することができ、一つの例示において、前記中間段流出部122は原料流入部121より下部、すなわち、下側に位置することができる。また、中間段流入部123は前記第1蒸留塔100の中間部領域または、中間段120に位置することができ、前記中間段流出部122より下部、すなわち、下側に位置することができる。前記のように、中間段流入部123が前記中間段流出部122より下部に位置することによって、気/液接触が円滑となり、分離効率が維持される効果を得ることができる。一つの例示において、前記中間段流出部122および中間段流入部123は同一段に位置することができる。例えば、第1蒸留塔100の中間部領域120内の同一段に前記中間段流出部122および中間段流入部123が位置することができ、この場合、同一段内で前記中間段流入部123は中間段流出部122より下側に位置することができる。したがって、前記第1蒸留塔100の中間段流出部122から流出される中間段流出の流れ(F1−4)および前記第1蒸留塔100の中間段流入部123に流入される第2蒸留塔下段流出の流れ(F2−1)は前記第1蒸留塔100の互いに同一の段から流出および流入され得る。前記中間段流出部122および中間段流入部123が同一段に位置する場合、互いに同一の段で流出入が起きるようになり、気/液接触が円滑で水力学的(hydraulics)流れが円滑に起きることができる。
一つの例示において、前記第1蒸留塔100の理論の段数は30〜80段、40〜70段、25〜50段または、45〜60段であり得る。この場合、前記第1蒸留塔100の原料流入部121は第1蒸留塔100の中間部領域または、中間段120、例えば、前記第1蒸留塔100の5〜30段、5〜25段、5〜15段または、10〜20段に位置することができる。また、前記第1蒸留塔100の中間段流出部122は原料流入部121より下側に位置し、例えば、前記第1蒸留塔100の20〜78段、22〜45段、30〜78段、または、40〜75段に位置することができる。また、前記第1蒸留塔100の中間段流入部123は中間段流出部122と同一段に位置するものの、前記中間段流出部122より下側に位置することができる。前記において、「理論の段数」とは、前記第1蒸留塔100および第2蒸留塔200を含む蒸留装置を利用した分離工程で気相および液相のような2つの相が互いに平衡をなす仮想的な領域または、段の数を意味する。
一つの例示において、前記第1蒸留塔100の第1上段流出部111および第1上段流入部112は前記第1蒸留塔の上部110に位置することができ、前記第1上段流出部111は、好ましくは前記第1蒸留塔100の塔頂に位置することができる。また、前記第1蒸留塔100の第1下段流出部131および第1下段流入部132は前記第1蒸留塔の下部130に位置することができ、前記第1下段流出部131は、好ましくは前記第1蒸留塔100の塔底に位置することができる。前記において、「塔頂」は、蒸留塔の最もてっぺんの部分を意味し、前述した蒸留塔の上段に位置することができ、「塔底」は蒸留塔の最も底の部分を意味し、前述した蒸留塔の下段に位置することができる。例えば、前記第1蒸留塔100の第1上段流出部111は第1蒸留塔100の塔頂に位置することができ、前記第1蒸留塔100の第1上段流入部112は第1蒸留塔100の最上段、例えば、前記第1蒸留塔100の1段に位置することができる。また、前記第1蒸留塔100の第1下段流出部131は第1蒸留塔100の塔底に位置することができ、前記第1蒸留塔100の第1下段流入部132は第1蒸留塔100の最下段に位置し、例えば、前記第1蒸留塔100の80段、70段または、60段に位置することができる。
図3は、例示的な本出願に係る第2蒸留装置を模式的に示した図面である。前記第2蒸留装置は、図3に示した通り、第1蒸留塔100に連結されている第2蒸留塔200および前記第2蒸留塔200に連結されている第2凝縮機201を含む。また、前記第2蒸留塔200は第2下段流入部221、第2下段流出部222、第2上段流入部212および第2上段流出部211を含む。
一つの例示において、前記第1蒸留塔100の中間段流出部122から流出される高温の気相の流れである中間段流出の流れ(F1−4)は前記第2蒸留塔200の第2下段流入部221に流入され、前記第2蒸留塔200の下部生成物を含む高温の液相の流れである第2蒸留塔下段流出の流れ(F2−1)は前記第2下段流出部222から流出した後、前記第1蒸留塔100の中間段流入部123に流入される。
本出願の蒸留装置では、前記第1蒸留塔100の中間段流出部122から流出される高温の気相の流れである中間段流出の流れ(F1−4)を第2蒸留塔200の第2下段流入部221に流入させることによって、第2蒸留塔の下部220から流出される流れの還流の流れを加熱するための別途の再沸器がなくても、第2蒸留塔の下部220に必要な熱を供給することができ、前記再沸器に供給される外部熱源である高温のスチームの追加的な供給がなくても優秀な精製効率を示すことができる。すなわち、前記中間段流出の流れ(F1−4)は前記第2蒸留塔200の下部生成物を含む液相の流れである前記第2蒸留塔下段流出の流れ(F2−1)の温度を上昇させることができ、したがって、本出願の第2蒸留装置は前記第2蒸留塔200の第2蒸留塔下段流出の流れ(F2−1)を加熱するための別途の外部熱源を必要としないので工程に要される費用を節減することができる。また、高温の蒸気から発生する潜熱を利用することによって液体の顕熱を活用することに比べて少ない熱エネルギーでも前記第2蒸留塔下段流出の流れ(F2−1)の温度を効率的に上昇させることができる。したがって、本出願の蒸留装置はエネルギー効率および装置の設備費用の側面で優秀な経済性を示すことができる。また、前記第2蒸留塔の下部220から流出される高温の液相の流れである第2蒸留塔下段流出の流れ(F2−1)を第1蒸留塔100の中間段流入部123に流入させることによって、除去されていない微量の高沸点物質を第1蒸留塔の下部130で完璧に除去することができる。
一つの例示において、前記第2蒸留塔200の第2下段流出部222および第2下段流入部221は前記第2蒸留塔200の同一段に位置することができる。したがって、前記第2蒸留塔200の第2下段流出部222から流出される第2蒸留塔下段流出の流れ(F2−1)および前記第2蒸留塔200の第2下段流入部221に流入される中間段流出の流れ(F1−4)が前記第2蒸留塔200の互いに同一の段から流出および流入され得る。前記第2下段流出部222および第2下段流入部221が同一段に位置する場合、互いに同一の段で流出入が起きるようになり、気/液接触が円滑で水力学的(hydraulics)流れが円滑に起きることができる。
一つの例示において、前記第2蒸留塔200の第2上段流出部211および第2上段流入部212は前記第2蒸留塔の上部210に位置することができ、前記第2上段流出部211は、好ましくは第2蒸留塔200の塔頂に位置することができる。また、前記第2蒸留塔200の第2下段流出部222および第2下段流入部221は前記第2蒸留塔の下部220に位置することができ、好ましくは第2蒸留塔200の塔底に位置することができる。例えば、前記第2蒸留塔200の理論の段数は5〜40段、好ましくは10〜30段、より好ましくは15〜25段であり得る。この場合、前記第2蒸留塔200の第2上段流出部211は第2蒸留塔200の塔頂に位置することができ、前記第2蒸留塔200の第2上段流入部212は第2蒸留塔200の最上段、例えば、前記第2蒸留塔200の1段に位置することができる。また、前記第2蒸留塔200の第2下段流出部222および第2下段流入部221は第2蒸留塔200の塔底に位置することができる。
前記第2蒸留塔200の上部生成物を含む第2蒸留塔上段流出の流れ(F2−2)は前記第2蒸留塔200の第2上段流出部211から流出されて第2凝縮機201を通過し、前記第2凝縮機201を通過した前記第2蒸留塔上段流出の流れ(F2−2)の一部または全部は前記第2上段流入部212に流入されて第2蒸留塔200に還流されるかまたは、製品として貯蔵される。前記第2蒸留塔上段流出の流れ(F2−2)は、原料(F1−1)成分のうち中沸点成分が濃厚な流れであって、一つの例示において、2−エチルヘキシルアクリレートが濃厚な流れであり得る。
一つの例示において、低沸点、中沸点および高沸点の3成分を含む原料(F1−1)から分離工程を遂行するために、前記原料(F1−1)は図1のように第1蒸留塔100の原料流入部121に流入され得る。また、前記第1蒸留塔100の中間段流出の流れ(F1−4)は第2蒸留塔200の第2下段流入部221に流入され得る。原料(F1−1)が前記第1蒸留塔100に流入されると、前記原料(F1−1)に含まれる成分のうち相対的に低い沸点を有する低沸点の流れは第1上段流出部111から流出され、相対的に高い沸点を有する高沸点の流れは第1下段流出部131から流出され、中沸点の流れは中間段流出部122から流出され得る。前記第1蒸留塔100の中間段流出部122から流出した流れは第1蒸留塔100に連結された第2蒸留塔200の第2下段流入部221に流入され、前記第2蒸留塔200に流入された中沸点成分のうち相対的に沸点が低い成分の流れは前記第2上段流出部211から流出される。また、前記第2蒸留塔200に流入された成分のうち相対的に沸点が高い成分の流れは、前記第2下段流出部222から流出して前記第2蒸留塔200に連結された第1蒸留塔100の中間段流入部123に流入され得る。一つの例示において、前記第1蒸留塔100の原料流入部121で低沸点成分、中沸点成分である2−エチルヘキシルアクリレートおよび高沸点成分を含む原料(F1−1)が流入されると、前記第1蒸留塔100の第1上段流出部111で前記原料(F1−1)の成分のうち低沸点成分が第1蒸留塔上段流出の流れ(F1−2)から流出され、流出した前記第1蒸留塔上段流出の流れ(F1−2)は第1凝縮機101を経て一部は前記第1蒸留塔100の第1上段流入部112に還流され、残りの一部は製品として貯蔵され得る。一方、前記第1蒸留塔100の第1下段流出部131では前記原料(F1−1)の成分のうち高沸点成分が第1蒸留塔下段流出の流れ(F1−3)で流出され、流出した前記第1蒸留塔下段流出の流れ(F1−3)は再沸器102を経てその一部は前記第1蒸留塔100の第1下段流入部132に還流され、残りの一部は製品として生産され得る。また、前記第1蒸留塔100の中間段流出部122では前記原料(F1−1)の成分のうち中沸点成分を含む中間段流出の流れ(F1−4)が流出して前記第1蒸留塔100に連結された第2蒸留塔200の第2下段流入部221に流入され得る。また、前記第2蒸留塔200の第2下段流入部221に流入された流れは前記第2蒸留塔200で第2蒸留塔上段流出の流れ(F2−2)と第2蒸留塔下段流出の流れ(F2−1)に分離されて流出され得る。前記第2蒸留塔200に流入された流れの中に含まれた成分のうち相対的に沸点が低い成分を含む流れである前記第2蒸留塔200の上部生成物、例えば、2−エチルヘキシルアクリレートを含む第2蒸留塔上段流出の流れ(F2−2)の一部または全部は第2上段流出部211から流出され、流出した前記第2蒸留塔上段流出の流れ(F2−2)は第2凝縮機201を経て一部は前記第2蒸留塔200の第2上段流入部212に還流され、残りの一部は製品として貯蔵され得る。一方、前記第2蒸留塔200に流入された流れの中に含まれた成分のうち相対的に沸点が高い成分を含む流れである前記第2蒸留塔200の下部生成物を含む第2蒸留塔下段流出の流れ(F2−1)は第2蒸留塔200に連結された前記第1蒸留塔100の中間段流入部123に流入され得る。この場合、前記第1蒸留塔の上部110の温度は80〜115℃、85〜100℃、または、90〜105℃であり得、前記第1蒸留塔の下部130の温度は120〜160℃、130〜155℃、または、135〜147℃であり得る。また、前記第1蒸留塔100の第1蒸留塔上段流出の流れ(F1−2)のうち前記第1蒸留塔100の第1上段流出部111に還流される第1蒸留塔上段流出の流れ(F1−2)の還流比は1〜10であり得、熱力学的な観点から好ましくは1.2〜7.0、または、1.5〜4.5であり得る。前記第1蒸留塔100の第1蒸留塔下段流出の流れ(F1−3)のうち前記第1蒸留塔100の第1下段流入部132に還流される第1蒸留塔下段流出の流れ(F1−3)の還流比は1〜30であり得、熱力学的な観点から好ましくは5〜25、または、10〜20であり得る。また、第2蒸留塔の上部210の温度は100〜130℃、104〜125℃、または、108〜120℃であり得、前記第2蒸留塔の下部220の温度は120〜150℃、120〜140℃、または、123〜133℃であり得る。また、前記第2蒸留塔200の第2蒸留塔上段流出の流れ(F2−2)のうち前記第2蒸留塔200の第2上段流入部212に還流される第2蒸留塔上段流出の流れ(F2−2)の還流比は0.01〜5.0であり得、熱力学的な観点から好ましくは0.05〜1.0、または、0.1〜2.0であり得る。本明細書において用いられる用語、「還流比」とは、前記蒸留塔100から流出される流出流量に対して還流される流量の比を意味する。
図4は本出願の一具現例による蒸留装置を例示的に示した図面である。
図4に示したように、本出願の一具現例に係る前記蒸留装置は原料(F1−1)を予熱するヒーター300を含むことができる。
前記ヒーター300は第1蒸留塔100の原料が流入される部分の前段に位置することができ、原料流入部121に流入される原料(F1−1)を加熱することができる。したがって、前記第1蒸留塔100に原料(F1−1)が流入される前に、前記原料(F1−1)の温度を上昇させることができるので、分離過程で発生するエネルギーの損失を最小化しながらも精製に用いられる蒸留装置の大きさを最小化することができる。一つの例示において、20〜40℃の温度の原料(F1−1)は前記ヒーター300で50〜110℃、好ましくは60〜100℃、または、70〜90℃の温度に加熱され得る。予熱された前記原料(F1−1)は、前記第1蒸留塔100の原料流入部121に流入することができ、前記原料(F1−1)に含まれた成分は沸点により第1蒸留塔上段流出の流れ(F1−2)、第1蒸留塔下段流出の流れ(F1−3)および中間段流出の流れ(F1−4)に分離されて流出され得る。前記のように、ヒーター300を通じて原料(F1−1)を予熱する場合、低圧スチームを通じて原料(F1−1)を予熱することができ、予熱された原料(F1−1)を第1蒸留塔100に流入させることによって、前記第1蒸留塔100の第1蒸留塔下段流出の流れ(F1−3)のうち第1下段流入部132に還流される一部の流れを加熱するために、再沸器102で使われる高圧スチームの消耗量を減らすことができる。前記第1蒸留塔100で原料(F1−1)が分離される過程に対する具体的な内容は、前述した内容と同一であるので省略することにする。
前記ヒーター300は前記原料(F1−1)の温度を上昇させることができる装置であれば技術分野で公知された多様な装置を利用することができ、目的とする原料(F1−1)の種類および温度により適切に選択して利用することができるが、特に制限されるものではない。
図5は本出願のさらに他の具現例による前記蒸留装置を例示的に示した図面である。
図5に示したように、本出願の蒸留装置は第1熱交換器301をさらに含むことができる。前記第1熱交換器301は前記第1蒸留塔100の第1凝縮機101の前段に位置し、第1蒸留塔上段流出の流れ(F1−2)を原料(F1−1)と熱交換させることができる。前記第1熱交換器301は前記第1蒸留塔100の第1蒸留塔上段流出の流れ(F1−2)が流れる配管に直接または、間接的に連結されるように位置することができる。一つの例示において、前記第1熱交換器301は第1蒸留塔100の第1蒸留塔上段流出の流れ(F1−2)が流れる配管に直接連結されることによって、前記原料(F1−1)および前記第1蒸留塔100の第1蒸留塔上段流出の流れ(F1−2)を効率的に熱交換させることができる。例えば、前記第1熱交換器301は第1凝縮機101の前段に位置することができ、好ましくは原料(F1−1)が流れる配管に直接連結されることによって、前記第1蒸留塔上段流出の流れ(F1−2)を前記第1凝縮機101に流入させる前に前記原料(F1−1)と熱交換させることができる。
前記のように第1熱交換器301をさらに含む第1蒸留塔100で、前記第1蒸留塔100から流出される低沸点の流れは前記第1熱交換器301を経由することになり、前記第1熱交換器301に熱を供給することになる。したがって、前記第1蒸留塔100から流出される第1蒸留塔上段流出の流れ(F1−2)は相対的に低い温度で前記第1蒸留塔100に還流され得る。前記のように第1熱交換器301を含む第1蒸留塔100を使う場合、第1上段流出部111から流出される第1蒸留塔上段流出の流れ(F1−2)を凝縮させる熱量を減らすことができる。したがって、第1凝縮機101を利用した凝縮工程で使われる冷却水の量を減らすことによって、前記凝縮工程に要される費用を節減することができる。
また、前記第1熱交換器301では、原料(F1−1)を前記第1蒸留塔100に流入させる前に、相対的に高温である第1蒸留塔上段流出の流れ(F1−2)と熱交換させることによって、前記原料(F1−1)の温度を上昇させることができる。したがって、前記第1蒸留塔100から流出される第1蒸留塔下段流出の流れ(F1−3)のうち第1下段流入部132に還流される一部の流れを加熱するために再沸器102で使われるスチームの消耗量を減らすことができる。また、高温の蒸気から発生する潜熱を利用することによって液体の顕熱を活用することに比べて小さい熱エネルギーでも原料の温度を効率的に上昇させることができる。このように、捨てられる廃熱を活用することによってエネルギー効率を上げることができ、精製に用いられる蒸留塔の大きさは最小化しながらも化合物を高純度に分離することができる。
例えば、20〜40℃の温度の原料(F1−1)は、前記第1熱交換器301で80〜115℃の温度の第1蒸留塔上段流出の流れ(F1−2)と熱交換されることができる。したがって、前記原料(F1−1)は50〜110℃、好ましくは60〜100℃、より好ましくは70〜90℃の温度で加熱した後、前記第1蒸留塔100の原料流入部121に流入され得る。また、前記原料(F1−1)と熱交換された80〜115℃の第1蒸留塔上段流出の流れ(F1−2)は第1凝縮機101を通過した後25〜40℃に凝縮されて製品として貯蔵されるか第1上段流入部112に還流され得る。
図6は本出願のさらに他の具現例による前記蒸留装置を例示的に示した図面である。
図6に示したように、本出願の蒸留装置は第2熱交換器302をさらに含むことができる。前記第2熱交換器302は前記第2蒸留塔200の第2凝縮機201の前段に位置し、第2蒸留塔上段流出の流れ(F2−2)を原料(F1−1)と熱交換させることができる。前記第2熱交換器302は前記第2蒸留塔200の第2蒸留塔上段流出の流れ(F2−2)が流れる配管に直接または、間接的に連結されるように位置することができる。一つの例示において、前記第2熱交換器302は前記第2蒸留塔200の第2蒸留塔上段流出の流れ(F2−2)が流れる配管に直接連結されることによって、原料(F1−1)および前記第2蒸留塔上段流出の流れ(F2−2)を効率的に熱交換させることができる。例えば、前記第2熱交換器302は第2凝縮機201の前段に位置することができ、好ましくは原料(F1−1)が流れる配管に直接連結されることによって、第2蒸留塔上段流出の流れ(F2−2)を前記第2凝縮機201に流入させる前に前記原料(F1−1)と熱交換させることができる。
前記のように第2熱交換器302をさらに含むことによって、前記第2蒸留塔200から流出される中沸点の流れは前記第2熱交換器302を経由することになり、前記第2熱交換器302に熱を供給することになる。したがって、前記第2蒸留塔200から流出される第2蒸留塔上段流出の流れ(F2−2)は相対的に低い温度で前記第2蒸留塔200に還流され得る。前記のように第2熱交換器302を含む第2蒸留塔200を用いる場合、第2上段流出部211から流出される第2蒸留塔上段流出の流れ(F2−2)を凝縮させる熱量を減らすことができる。したがって、第2凝縮機201を利用した凝縮工程で使われる冷却水の量を減らすことによって前記凝縮工程に要される費用を節減することができる。また、前記第2熱交換器302では、原料(F1−1)を前記第1蒸留塔100に流入させる前に、相対的に高温である第2蒸留塔200から流出される第2蒸留塔上段流出の流れ(F2−2)と熱交換させることによって、前記原料(F1−1)の温度を上昇させることができる。例えば、20〜40℃の温度の原料(F1−1)は、前記第2熱交換器302で100〜130℃の温度の第2蒸留塔上段流出の流れ(F2−2)と熱交換されることができる。したがって、前記原料(F1−1)は50〜120℃、60〜120℃、または、90〜110℃の温度で加熱した後、前記第1蒸留塔100の原料流入部121に流入され得る。また、前記原料(F1−1)と熱交換された100〜130℃の第2蒸留塔上段流出の流れ(F2−2)は第2凝縮機201を通過した後40〜90℃に凝縮されて製品として貯蔵されるか第2上段流入部212に還流され得る。前記第2熱交換器302を含む蒸留装置に関する具体的な内容は前述した第1熱交換器301を含む蒸留装置に対する内容と同一であるので省略することにする。
本出願の他の具現例において、前記第1蒸留塔100の原料流入部121、第1上段流入部112、中間段流出部122、中間段流入部123、および第1下段流入部132と第2蒸留塔200の第2下段流出部222、第2下段流入部221および第2上段流入部212中の一つ以上は互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成され得る。したがって、原料(F1−1)の精製過程で発生する偏流現象を遮断することによってエネルギーの損失を最小化して、工程の経済性を向上させることができる。本明細書において「偏流現象」とは、蒸留塔内で蒸気と液体混合物の接触が円滑に起きない現象、または、分離壁型蒸留塔の場合、流体が壁面の特定部位に偏って流れる液体の偏り現象を意味し、偏流現象は原料の分離効率を大きく低下させてエネルギーを追加的に消費させる原因となる。
一つの例示において、前記偏流現象を防ぐために、前記2以上の開口部は前記第1蒸留塔100および/または、第2蒸留塔200に流入されるか流出される流れが2以上の方向で流入されるかまたは、2以上の方向から流出できるように位置することができる。
一具現例において、前記第1蒸留塔100および/または、第2蒸留塔200は水平断面積を均等に分ける2以上の小領域(small area)を含むことができる。図7は例示的な第1蒸留塔100の地面と平行した断面を示した図面である。図7に示したように、第1蒸留塔100は、第1蒸留塔100の水平断面積を均等な広さで分ける任意の小領域、例えば、複数の小領域(A1−1、A1−2、A1−3、A1−4)を含むことができる。これは、第2蒸留塔200においても同一に適用されることができる。
一つの例示において、前記第1蒸留塔100の原料流入部121、第1上段流入部112、中間段流出部122、中間段流入部123および第1下段流入部132中の一つ以上は互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成され、前記2以上の開口部は前記第1蒸留塔100の水平断面積を均等に分ける2以上の小領域にそれぞれ位置することができる。前記において2以上の開口部が「それぞれ位置することができる」とは、前記開口部の数の分だけ均等に区分された領域で、一つの領域に開口部が1つずつ位置することを意味し得る。図8は、2個の開口部が形成された本出願に係る第1蒸留塔100の地面と平行した断面を例示的に示した図面である。例えば、図8で仮想の点線で分割されている通り、前記第1蒸留塔100の断面は2個の均等な小領域(A1−1、A1−2)に区分することができ、前記第1蒸留塔100の原料流入部121、第1上段流入部112、中間段流出部122、中間段流入部123および第1下段流入部132中の一つ以上が互いに離隔して位置している2個の開口部から形成される場合、前記2個の開口部のうち1個の開口部は2個に区分された前記小領域中の一つの小領域(A1−1)に位置し、残りの1個の開口部は前記一つの開口部が位置する領域に隣接する残りの一つの小領域(A1−2)に位置することによってそれぞれの領域に開口部が1つずつ位置することができる。
前記原料流入部121、第1上段流入部112、中間段流出部122、中間段流入部123および第1下段流入部132が一つの開口部から形成される第1蒸留塔100の場合、ただ一方向にのみ原料または、還流の流れが供給されるか、中間段流入および流出の流れがただ一方向に流入または流出されて、この場合、偏流現象が発生する可能性がある。しかし、前記第1蒸留塔100の原料流入部121、第1上段流入部112、中間段流出部122、中間段流入部123および第1下段流入部132中の一つ以上が2以上の開口部から形成される場合、前記原料(F1−1)、還流の流れ、中間段流出および/または、流入の流れが2以上の方向に均等に流入されるか、均等に流出されることによって前記偏流現象が発生することを防ぐことができる。
本出願に係る、前記第1蒸留塔100では2以上の開口部の個数により各開口部の位置、各開口部に流入または流出される流れの流量および方向を調節することによって偏流現象を効果的に抑制することができる。例えば、前記第1蒸留塔100の原料流入部121、第1上段流入部112、中間段流出部122、中間段流入部123および第1下段流入部132中の一つ以上が互いに離隔して位置している2個の開口部から形成される場合、前述した通り、前記2個の開口部は第1蒸留塔100の地面と平行した断面を均等に分割した2つの領域(A1−1、A1−2)にそれぞれ位置することができる。具体的に、図9に示した通り、前記2個の開口部は断面中心点を基準として互いに反対側に設置することができ、原料(F1−1)が前記2個の原料流入部121にそれぞれ流入することができるので、前記原料(F1−1)が流入されて発生する偏流現象を効率的に抑制することができる。一つの例示において、前記原料流入部121、第1上段流出部111、第1上段流入部112、中間段流出部122、中間段流入部123および第1下段流入部132中の一つ以上が互いに離隔して位置している2個の開口部から形成される場合、前記2個の開口部のうちいずれか一つの開口部から蒸留塔の中心に延びる延長線が残りの一つの開口部から蒸留塔の中心に延びる延長線となす角は、図9のように、例えば、175°〜185°、177°〜183°、または、179°〜181°であり、前記範囲で角度を調節することによって、偏流遮断を最大化することができる。
図10は、3個の開口部が形成された本出願に係る第1蒸留塔100の地面と平行した断面を例示的に示した図面である。図10のように、例えば、前記第1蒸留塔100の原料流入部121、第1上段流入部112、中間段流出部122、中間段流入部123および第1下段流入部132中の一つ以上は互いに離隔して位置している3個の開口部から形成され、前記3個の開口部は第1蒸留塔100の地面と平行した断面を均等に分割した3個の領域(A1−1、A1−2、A1−3)にそれぞれ位置することができる。具体的に、図10に示した通り、前記3個の開口部は互いに間隔が同一であるように設置することができ、流体の流れが前記3個の開口部でそれぞれ流入または流出できるように位置することができる。一つの例示において、前記原料流入部121、第1上段流入部112、中間段流出部122、中間段流入部123および第1下段流入部132中の一つ以上が互いに離隔して位置している3個の開口部から形成される場合、前記3個の開口部のうちいずれか一つの開口部から蒸留塔の中心に延びる延長線が残りの2個の開口部から蒸留塔の中心に延びる延長線となす角は、図11のように、例えば、115°〜125°、117°〜123°、または、119°〜121°であり、前記範囲で角度を調節することによって、偏流遮断を最大化することができる。
図12は、4個の開口部が形成された本出願に係る第1蒸留塔100の地面と平行した断面を例示的に示した図面である。図12のように、例えば、前記第1蒸留塔100の原料流入部121、第1上段流入部112、中間段流出部122、中間段流入部123および第1下段流入部132中の一つ以上は互いに離隔して位置している4個の開口部から形成され、前記4個の開口部は第1蒸留塔100の地面と平行した断面を均等に分割した4個の領域(A1−1、A1−2、A1−3、A1−4)にそれぞれ位置することができる。具体的に、図12に示した通り、前記4個の開口部は互いに間隔が同一であるように設置することができ、流体の流れが前記4個の開口部にそれぞれ流入されるか流出できるように位置することができる。一つの例示において、前記原料流入部121、第1上段流入部112、中間段流出部122、中間段流入部123および第1下段流入部132中の一つ以上は互いに離隔して位置している4個の開口部から形成される場合、前記4個の開口部のうちいずれか一つの開口部から蒸留塔の中心に延びる延長線が前記一つの開口部に隣接する2個の開口部から蒸留塔の中心に延びる延長線となす角は、図13に示したように、例えば、85°〜95°、好ましくは87°〜93°、より好ましくは89°〜91°であり、前記範囲で角度を調節することによって、偏流遮断を最大化することができる。
このように第1蒸留塔100に流入されるか流出される流体の流れを2以上の方向で供給または、流出される場合、前記第1蒸留塔100の原料流入部121、第1上段流入部112、中間段流出部122、中間段流入部123および第1下段流入部132が位置する段の下部領域に落ちる液体の流れを均等に維持することができるので、精製効率を上げることができる。すなわち、前記第1蒸留塔100の2以上の開口部から形成される原料流入部121、第1上段流入部112、中間段流出部122、中間段流入部123および第1下段流入部132が前記のような条件を満足する場合、それぞれの流れが流入されて発生する偏流現象を効果的に遮断することができ、蒸留装置の設計および運転便宜性が優秀で原料(F1−1)を高効率で分離することができる。
図9、図11および図13のように、本出願の第1蒸留塔100では、前記第1蒸留塔100の地面と平行した断面に投影された流入速度ベクトル成分をすべて前記断面の中心点に向かわせることができる。具体的に、前記2以上の開口部を通じて流入される流量および流入速度の大きさは互いに同一で、流体の流れの流量(F)と前記断面に投影された流入速度ベクトル成分の積をそれぞれ出した値が0(ゼロ)であり得る。前記のように、2以上の開口部を通した流体の流れの流量と前記断面に投影された流入速度ベクトル成分の積の合計が互いに0(ゼロ)と相殺されると、2以上の流体の流れによる偏流を効果的に遮断することができる。前記において用語、「流量(F)」とは、各流入部を通じて流入される流量(単位時間当たり体積)を意味し、「流入速度ベクトル成分」とは、各流入部を通した流入速度(単位時間当り距離)ベクトルが地面と平行した前記蒸留塔の断面に投影されたベクトル成分を意味する。
一つの具現例において、前記第1蒸留塔100の原料流入部121が互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成され、前記2以上の開口部は前記第1蒸留塔100の地面と平行した断面を均等に分割する、2以上の小領域にそれぞれ位置することができる。前記原料流入部121が一つの開口部から形成される蒸留塔の場合、前記蒸留塔の供給段の下部領域に落ちる液体の流れが均等に落ちず、偏流現象が発生する可能性があり、したがって、前記原料(F1−1)の分離効率が低下し得る。しかし、前記第1蒸留塔100の原料流入部121が2以上の開口部から形成される場合、前記第1蒸留塔100の原料供給段の下部に落ちる液体の流れを均等に維持させることができることによって偏流現象が抑制されるので、原料(F1−1)を効率的に分離することができる。この場合、前記2以上の開口部は第1蒸留塔100内の同一段、好ましくは地面と平行した同一平面上に位置することができる。したがって、2以上の開口部にそれぞれ流入される前記原料(F1−1)が水力学的(hydraulics)流れが滑らかになるように流入されることによって偏流現象を効果的に防止することができる。例えば、前記2以上の原料流入部121は前記第1蒸留塔100の同一段に位置することができ、理論の段数が30〜80段、40〜70段、好ましくは45〜60段である第1蒸留塔100の場合、前記2以上の開口部を形成する原料流入部121は前記第1蒸留塔100の5〜30段、好ましくは5〜25段、より好ましくは10〜20段に位置することができる。また、前記原料(F1−1)が2以上の開口部から形成される原料流入部121にそれぞれ同じ流量で流入されれば偏流現象の遮断が容易で、蒸留塔の運転便宜性が優秀で原料(F1−1)を高効率で分離することができる。
一具現例において、前記第1蒸留塔100の第1上段流入部112は互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成され、前記2以上の開口部は前記第1蒸留塔100の水平断面積を均等に分ける2以上の小領域にそれぞれ位置することができる。前記第1上段流入部112が一つの開口部から形成される分離壁型蒸留塔100では、前記第1蒸留塔上段流出の流れ(F1−2)の還流の流れが一方向に第1蒸留塔100に流入されて偏流現象が発生する可能性がある。したがって、前記原料(F1−1)の分離効率が低下する恐れがあり、この場合、前記第1蒸留塔上段流出の流れ(F1−2)の低沸点濃度を維持するために追加的なエネルギーが消費される。しかし、前記第1蒸留塔100の第1上段流入部112が2以上の開口部から形成される場合、前記第1蒸留塔上段流出の流れ(F1−2)の還流の流れが2以上の方向で前記第1蒸留塔に流入されることによって偏流現象が抑制されるので、原料(F1−1)を効率的に分離することができる。一つの例示において、前記2以上の第1上段流入部112は前記第1蒸留塔100上段の同一段、好ましくは地面と平行した同一平面上に位置することができ、理論の段数が30〜80段、40〜70段、好ましくは45〜60段である第1蒸留塔100の場合、前記2以上の開口部から形成される第1上段流入部112は前記第1蒸留塔100の最上段、例えば、1段に位置することができる。
また、前記第1蒸留塔100の第1下段流入部132は互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成され、前記2以上の開口部は前記第1蒸留塔100の水平断面積を均等に分ける2以上の小領域にそれぞれ位置することができる。この場合、再沸器102を経た前記第1蒸留塔下段流出の流れ(F1−3)は2以上の方向に還流されることによって原料(F1−1)の分離効率を向上させることができる。例えば、前記2以上の開口部から形成される第1下段流入部132は前記第1蒸留塔100下段の同一段、好ましくは地面と平行した同一平面上に位置することができ、理論の段数が30〜80段、40〜70段、好ましくは45〜60段である第1蒸留塔100の場合、前記2以上の開口部から形成される第1下段流入部132は前記第1蒸留塔100の最下段、例えば80段、70段または、60段に位置することができる。
一つの例示において、前記第1蒸留塔100の中間段流出部122は互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成され、前記2以上の開口部は前記第1蒸留塔100の水平断面積を均等に分ける2以上の小領域にそれぞれ位置することができる。この場合、前記第1蒸留塔100の中間段流出部122から流出される中間段流出の流れ(F1−4)が2以上の方向から流出されることによって、水力学的流れを円滑に維持することができる。例えば、前記2以上の開口部から形成される中間段流出部122は前記第1蒸留塔100中間段の同一段、好ましくは地面と平行した同一平面上に位置することができ、また、前記原料流入部121より下側に位置することができる。例えば、理論の段数が30〜80段、40〜70段、または、45〜60段である第1蒸留塔100の場合、前記第1蒸留塔100の20〜78段、22〜45段、30〜78段、または、40〜75段に位置することができる。
一具現例において、前記第1蒸留塔100の中間段流入部123は互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成され、前記2以上の開口部は前記第1蒸留塔100の水平断面積を均等に分ける2以上の小領域にそれぞれ位置することができる。この場合、第2蒸留塔200から前記第1蒸留塔100の中間段流入部123に流入される第2蒸留塔下段流出の流れ(F2−1)は2以上の方向に流入されることによって原料(F1−1)の分離効率を向上させることができる。例えば、前記2以上の開口部から形成される中間段流入部123は前記第1蒸留塔100中間段の同一段、好ましくは地面と平行した同一平面上に位置することができ、前述した中間段流出部122が位置する段に位置することもできる。また、この場合、前記中間段流入部123は中間段流出部122より下側に位置することができる。
前記2以上の開口部から形成される第1上段流入部112、第1下段流入部132、中間段流出部122および中間段流入部123に対する具体的な内容は、前記2以上の原料流入部121に対して説明したものと同一であるので省略することにする。
本出願の他の具現例において、前記第2蒸留塔200は水平断面積を均等に分ける2以上の小領域を含むことができる。この時、前記第2蒸留塔200の第2上段流入部212、第2下段流出部222および第2下段流入部221中の一つ以上は互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成され、前記2以上の開口部は前記第2蒸留塔200の水平断面積を均等に分ける2以上の小領域にそれぞれ位置することができる。
一具現例において、前記第2蒸留塔200の第2下段流出部222は互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成され、前記2以上の開口部は前記第2蒸留塔200の水平断面積を均等に分ける2以上の小領域にそれぞれ位置することができる。この場合、前記第2蒸留塔200の第2下段流出部222から流出される第2蒸留塔下段流出の流れ(F2−1)が2以上の方向から流出でき、したがって、前記第2蒸留塔200内部の水力学的流れを円滑に維持することができる。例えば、前記2以上の開口部から形成される第2下段流出部222は前記第2蒸留塔200下段の同一段に位置することができ、好ましくは前記第2蒸留塔200の塔底に位置することができる。
前記第2蒸留塔200の第2下段流入部221は互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成され、前記2以上の開口部は前記第2蒸留塔200の水平断面積を均等に分ける2以上の小領域にそれぞれ位置することができる。この場合、前記第1蒸留塔100から第2蒸留塔200の第2下段流入部221に流入される中間段流出の流れ(F1−4)は2以上の方向に流入され得る。したがって、前記中間段流出の流れ(F1−4)が第2蒸留塔200の第2下段流入部221に流入されて発生する偏流現象が抑制されるので、分離効率を向上させることができる。例えば、前記2以上の開口部から形成される第2下段流入部221は前記第2蒸留塔200下段の同一段に位置することができ、好ましくは前記第2蒸留塔200の塔底に位置することができる。
前記第2蒸留塔200の第2上段流入部212は互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成され、前記2以上の開口部は前記第2蒸留塔200の水平断面積を均等に分ける2以上の小領域にそれぞれ位置することができる。この場合、第2凝縮機201を経た前記第2蒸留塔上段流出の流れ(F2−2)は2以上の方向に還流されることによって原料(F1−1)の分離効率を向上させることができる。例えば、前記2以上の開口部から形成される第2上段流入部212は前記第2蒸留塔200上段の同一段、好ましくは地面に平行した同一平面上に位置することができ、理論の段数が5〜40段、10〜30段、好ましくは15〜25段である第2蒸留塔200の場合、前記2以上の開口部を形成する第2上段流入部212は前記第2蒸留塔200の最上段、例えば1段に位置することができる。
前記2以上の開口部から形成される第2蒸留塔200の第2下段流出部222、第2下段流入部221および第2上段流入部212に対する具体的な内容は、前記2以上の開口部から形成される原料流入部121に対して説明したものと同一であるので省略することにする。
図14は、本出願のさらに他の具現例に係る蒸留装置を例示的に示している図面である。
図14に示したように、前記蒸留装置は第1蒸留装置および第2蒸留装置を含み、前記第1蒸留装置に含まれる第1蒸留塔400は内部に分離壁401が備えられた分離壁型蒸留塔400であり得る。前記分離壁型蒸留塔400は低沸点、中沸点、高沸点の3成分を含む原料(F1−1)の蒸留のために考案された装置であり、いわゆる熱複合蒸留カラム(Petlyuk column)と熱力学的観点で類似の装置である。前記熱複合蒸留カラムは低沸点および高沸点物質を一次的に予備分離器で分離し、主分離器で低沸点、中沸点および高沸点物質をそれぞれ分離するように考案されている。これに対して、分離壁型蒸留塔400は塔内に分離壁401を設置することによって予備分離器を主分離器の内部に統合させた形態である。本出願の蒸留装置では低沸点、中沸点および高沸点物質を一次的に分離壁型蒸留塔である前記第1蒸留塔400で分離し、中沸点物質を含む中間段流出の流れ(F1−4)が第2蒸留塔200に流入されて精製され得る。
例えば、前記第1蒸留塔400は内部が分離壁401により分割されていて、前記第1蒸留塔400の内部は図面で仮想の点線で分割されている通り、分離壁401で分けられる中間部領域と分離壁が位置しない上部領域410および下部領域440に区分され得る。また、前記中間部領域は分離壁401により分けられる第1中間部領域420および第2中間部領域430に区分することができ、前記第2中間部領域430は第1蒸留塔400を長さ方向に2等分する第3中間部領域431および第4中間部領域432に区分され得る。具体的に、前記第3中間部領域431は前記上部領域410と接し、前記第4中間部領域432は前記下部領域440と接することができる。したがって、前記第1蒸留塔400の内部は上部領域410、下部領域440、中間部領域に区分することができ、また、前記中間部領域は、第1中間部領域420および第2中間部領域430に区分され、前記第2中間部領域は再び第3中間部領域431と第4中間部領域432に区分され得る。
本出願の分離壁型蒸留塔では、前記第1蒸留塔400は第1中間部領域420と第2中間部領域430が前記分離壁401によって分離(separation)または、孤立(isolation)されている。したがって、前記第1中間部領域420内の流れと前記第2中間部領域430内の流れが互いに混合されることを防止することができる。本明細書において用語、「分離(separation)または、孤立(isolation)」は、各領域での流れが分離壁401により分けられる領域で独立的に流れるか存在することを意味する。
一つの例示において、前記第1蒸留塔400の内部に位置する分離壁401は中間部領域に位置することができる。具体的に、前記分離壁401の長さは前記第1蒸留塔400の理論の段数を基準として算出した時、全体理論段数の40%以上の段数に該当する長さであり得、好ましくは50%以上、より好ましくは60%以上の段数に該当する長さであり得る。前記第1蒸留塔400の分離壁401が前記範囲の長さで前記第1蒸留塔400内部に位置することによって、第1中間部領域420内の流れと第2中間部領域430内の流れが混合されることを効果的に遮断することができる。また、中間段流出部433から流出される流れが第2蒸留塔200の第2下段流入部221に流入される場合、前記中間段流出部433から流出される流れの中に低沸点成分が混合されて流出されることを防止することができる。
一つの例示において、前記第1蒸留塔400の原料流入部421は前記第1蒸留塔400の第1中間部領域420に位置することができる。また、前記第1上段流出部411および第1上段流入部412は前記第1蒸留塔400の上部領域410に位置することができ、好ましくは前記第1上段流出部411は前記第1蒸留塔400の上部領域410内の塔頂に位置することができる。また、前記第1下段流出部441および第1下段流入部442は前記第1蒸留塔400の下部領域440に位置することができ、好ましくは前記第1下段流出部441は前記第1蒸留塔400の下部領域440内の塔底に位置することができる。ひいては、前記第1蒸留塔400の中間段流出部433および中間段流入部434は前記第1蒸留塔400の第2中間部領域430に位置することができ、好ましくは前記第2中間部領域430に含まれる第4中間部領域432に位置することができる。この時、前記中間段流出部433が前記第2中間部領域430内で相対的に下側の部分である第4中間部領域432に位置することによって前記第1蒸留塔400の中間段流出部433から流出される流れの中に低沸点成分が含まれることを防止することができる。
前記蒸留装置において、前記中間段流出部433は原料流入部421より下部に位置することができ、前記中間段流入部434は前記中間段流出部433より下部に位置することができる。前述した通り、中間段流入部434が前記中間段流出部433より下部に位置することによって、気/液接触を円滑にして分離性能を維持することができる。一つの例示において、前記中間段流出部433および中間段流入部434は同一段に位置することができる。例えば、分離壁型蒸留塔400の第2中間部領域430内の同一段に前記中間段流出部433および中間段流入部434が位置することができ、この場合、同一段内で前記中間段流入部434は中間段流出部433より下側に位置することができる。したがって、前記第1蒸留塔400の中間段流出部433から流出される中間段流出の流れ(F1−4)および前記第1蒸留塔400の中間段流入部434に流入される第2蒸留塔下段流出の流れ(F2−1)は前記第1蒸留塔400の互いに同一の段から流出および流入され得る。前記中間段流出部433および中間段流入部434が同一段に位置する場合、互いに同一の段で流出入が起きるようになり、気/液接触が円滑で水力学的(hydraulics)流れが円滑に起きることができる。
一つの例示において、低沸点、中沸点および高沸点の3成分を含む原料(F1−1)から分離工程を遂行するために、前記原料(F1−1)は図14のように第1蒸留塔400の第1中間部領域420に流入され得る。一つの例示において、原料(F1−1)は前記第1蒸留塔400の第1中間部領域420に位置する原料流入部421に流入され、前記原料(F1−1)に含まれる成分のうち相対的に低い沸点を有する低沸点の流れは上部領域410に流入され、相対的に高い沸点を有する高沸点の流れは下部領域440に流入される。また、上部領域410に流入された流れは第1上段流出部411で第1蒸留塔上段流出の流れ(F1−2)から流出され、凝縮機(402)を経て一部は前記第1蒸留塔400の第1上段流入部412に還流されるか製品として貯蔵される。また、下部領域440に流入された流れは第1下段流出部441で第1蒸留塔下段流出の流れ(F1−3)から流出され、再沸器403を経て一部は前記第1蒸留塔400の第1下段流入部442に還流されるか製品として貯蔵される。前記上部領域410に流入された流れのうち相対的に高い沸点を有する成分の流れおよび下部領域440に流入された流れのうち相対的に低い沸点を有する成分の流れは第2中間部領域430に流入され、第3中間部領域432の中間段流出部433から流出されて第2蒸留塔200に流入され得る。
この場合、前記第1蒸留塔400の上部領域410の温度は80〜115℃、85〜100℃、または、90〜105℃であり得、前記第1蒸留塔400の下部領域440の温度は120〜160℃、130〜155℃、または、135〜147℃であり得、前記第1蒸留塔400の第2中間部領域430の温度は100〜150℃、110〜140℃、または、120〜135℃であり得る。また、前記第1蒸留塔400の第1蒸留塔上段流出の流れ(F1−2)のうち前記第1蒸留塔400の第1上段流出部411に還流される第1蒸留塔上段流出の流れ(F1−2)の還流比は1〜10であり得、熱力学的な観点から好ましくは1.2〜7.0、または、1.5〜4.5であり得る。前記第1蒸留塔400の第1蒸留塔下段流出の流れ(F1−3)のうち前記第1蒸留塔400の第1下段流入部442に還流される第1蒸留塔下段流出の流れ(F1−3)の還流比は1〜30であり得、熱力学的な観点から好ましくは5〜25、または、10〜20であり得る。また、第2蒸留塔の上部210の温度は100〜130℃、104〜125℃、または、108〜120℃であり得、前記第2蒸留塔の下部220の温度は120〜150℃、120〜140℃、または、123〜133℃であり得る。また、前記第2蒸留塔200の第2蒸留塔上段流出の流れ(F2−2)のうち前記第2蒸留塔200の第2上段流入部212に還流される第2蒸留塔上段流出の流れ(F2−2)の還流比は0.01〜5.0であり得、熱力学的な観点から好ましくは0.05〜1.0、または、0.1〜2.0であり得る。
一つの例示において、前記第1蒸留塔400を含む蒸留装置は原料(F1−1)を予熱するヒーター300または、熱交換器を含むことができる。また、前記第1蒸留塔400の流入部および流出部中の一つ以上は2以上の開口部から形成されることによって原料(F1−1)の分離効率を向上させることができる。これに対する詳しい説明は、前述した蒸留装置で説明した内容と同一であるので、省略する。
図15は、本出願のもう一つの具現例に係る蒸留装置を例示的に示している図面である。
図15に示したように、前記蒸留装置は第1蒸留装置および第2蒸留装置を含み、前記第1蒸留装置に含まれる第1蒸留塔500は内部に分離壁501が備えられた分離壁型蒸留塔であり得る。前記第1蒸留塔500は分離壁501が前記第1蒸留塔500の塔頂とは相接し、塔底とは離隔している構造を有することができる。したがって、前記第1蒸留塔500の内部は図面で仮想の点線で分割されている通り、分離壁501によって分けられる第1領域510および第3領域530と、前記分離壁501が位置せず前記第1領域510および第3領域530の下段に位置する第2領域520に区分され得る。前記第1領域510は第1蒸留塔500を長さ方向に2等分する第1上部領域511および第1下部領域512に区分することができ、前記第1上部領域511は第2領域520と接しなく、前記第1下部領域512は前記第2領域520と接することができる。また、前記第3領域530は第1蒸留塔500を長さ方向に2等分する第3上部領域531および第3下部領域532に区分され、前記第3上部領域531は第2領域520と接しなく、前記第3下部領域532は前記第2領域520と接することができる。したがって、前記第1蒸留塔500の内部は第1領域510、第2領域520、第3領域530に区分され、前記第1領域510は第1上部領域511および第1下部領域512に区分され、前記第3領域530は再び第3上部領域531および第3下部領域532に区分され得る。例えば、前記第1蒸留塔500は第1領域510および第3領域530が前記分離壁501によって分離(separation)または、孤立(isolation)されている。したがって、前記第1領域510から流出される流れと前記第3領域530から流出される流れが互いに混合されることを防止することができる。
一つの例示において、前記分離壁501の長さは前記第1蒸留塔500の理論の段数を基準として算出した時、全体理論段数の40%以上の段数に該当する長さであり得、好ましくは50%以上、より好ましくは60%以上の段数に該当する長さであり得る。前述した通り、前記第1蒸留塔500の分離壁501が前記範囲の長さで前記第1蒸留塔500内部に位置することによって、第1領域510内の流れと第3領域530内の流れが混合されることを効果的に遮断することができる。また、前記のように分離壁501が塔頂に相接していることによって、図14の分離壁401を有する蒸留塔の場合より、中間段流出部533から流出される流れが第2蒸留塔200の第2下段流入部221に流入される場合、前記中間段流出部533から流出される流れの中に低沸点成分が混合されて流出されることをより効果的に防止することができる。
一具現例において、前記第1領域510は原料流入部513、第1上段流出部514および第1上段流入部515を含み、前記第2領域520は第1下段流出部521および第1下段流入部522を含み、前記第3領域530は第3上段流入部536、第3上段流出部535、中間段流出部533および中間段流入部534を含む。例えば、前記原料流入部513、第1上段流出部514および第1上段流入部515は前記第1蒸留塔500の第1領域510に位置し、第3上段流入部536、第3上段流出部535、中間段流出部533および中間段流入部534は前記第3領域530に位置し、第1下段流出部521および第1下段流入部522は第2領域520に位置することができる。具体的に、原料流入部513は前記第1下部領域512または、前記第1上部領域511と第1下部領域512が接する地点に位置することができる。前記第1上部領域511と第1下部領域512が接する地点とは、前記第1蒸留塔500を長さ方向に2等分する地点を意味し得る。また、前記第1上段流出部514および第1上段流入部515は前記第1蒸留塔500の第1領域510に含まれる第1上部領域511に位置することができ、好ましくは前記第1上段流出部514は前記第1蒸留塔500の第1上部領域511内の塔頂に位置することができる。また、前記第1下段流出部521および第1下段流入部522は前記第1蒸留塔500の第2領域520に位置することができ、好ましくは前記第1下段流出部521は前記第1蒸留塔500の第2領域520内の塔底に位置することができる。また、前記第3上段流入部536、第3上段流出部535、中間段流出部533および中間段流入部534は前記第1蒸留塔500の第3領域530に位置することができる。一つの例示において、前記第3上段流入部536および第3上段流出部53は第2上部領域531に位置することができ、前記第3上段流入部536は第3領域530の最上段、例えば1段に位置し、前記第3上段流出部535は第3領域530の塔頂に位置することができる。また、前記中間段流出部533および中間段流入部534は第3下部領域532に位置することができる。前記中間段流出部533および中間段流入部534が第3下部領域532に位置することによって前記第1蒸留塔500の中間段流出部533から流出される流れの中に低沸点成分が含まれることを防止することができる。前記蒸留装置において、前記中間段流出部533は原料流入部513より下部に位置することができ、前記中間段流入部534は前記中間段流出部533より下部に位置することができ、これに対する説明は前述した内容と同一であるので省略する。
一つの例示において、低沸点、中沸点および高沸点の3成分を含む原料(F1−1)から分離工程を遂行するために、前記原料(F1−1)は図15のように第1蒸留塔500の第1領域510に流入され得る。一つの例示において、原料(F1−1)は前記第1蒸留塔500の第1領域510に位置する原料流入部513に流入され、前記原料(F1−1)に含まれる成分のうち相対的に低い沸点を有する低沸点の流れは第1上部領域511に流入され、相対的に高い沸点を有する高沸点の流れは第1下部領域512を経て第2領域520に流入され得る。前記第1上部領域511に流入された流れは第1上段流出部514で第1領域上段流出の流れ(F1−2)から流出され、第1凝縮機502を経て一部は前記第1領域510の第1上段流入部515に流入され得る。前記第2領域520に流入された流れのうち相対的に高い沸点を有する高沸点の流れは第1下段流出部521で第1蒸留塔下段流出の流れ(F1−3)から流出され、再沸器(504)を経て一部は前記第2領域520の第1下段流入部522に流入され得る。前記第2領域520に流入された流れのうち相対的に低い沸点を有する中沸点の流れは第3領域530に流入され、前記第3領域530に流入された成分のうち相対的に低い沸点を有する成分と高い沸点を有する成分に分離され、一部は第1領域510に再流入することもある。前記第3領域530に流入された成分のうち相対的に低い沸点を有する成分は、第3上部領域531の第3上段流出部535で第3領域上段流出の流れ(F1−5)から流出され、第3凝縮機503を経て一部は前記第3領域530の第3上段流入部536に流入され得る。また、前記第3領域530に流入された成分のうち相対的に高い沸点を有する成分は第3下部領域532の中間段流出部533から流出されて第2蒸留塔200に流入されるかまたは、再び第2領域520に流入され得る。
この場合、前記第1蒸留塔500の第1上部領域511の温度は80〜115℃、85〜100℃、または、90〜105℃であり得、前記第1蒸留塔500の第2領域520の温度は120〜160℃、130〜155℃、または、135〜147℃であり得、前記第1蒸留塔500の第3上部領域531の温度は85〜120℃、90〜105℃、または、95〜110℃であり得る。また、前記第1領域510から流出される第1領域上段流出の流れ(F1−2)のうち前記第1領域510の第1上段流入部515に還流される第1領域上段流出の流れ(F1−2)の還流比は1〜10であり得、熱力学的な観点から好ましくは1.2〜7.0、または、1.5〜4.5であり得る。前記第3領域530から流出される第3領域上段流出の流れ(F1−5)のうち前記第3領域530の第3上段流入部536に還流される第3領域上段流出の流れ(F1−5)の還流比は0.01〜3.0であり得、熱力学的な観点から好ましくは0.03〜2.0、または、0.1〜1.0であり得る。前記第2領域520の第1蒸留塔下段流出の流れ(F1−3)のうち前記第2領域520の第1下段流入部522に還流される第1蒸留塔下段流出の流れ(F1−3)の還流比は1〜30であり得、熱力学的な観点から好ましくは5〜25、または、10〜20であり得る。また、第2蒸留塔の上部210の温度は100〜130℃、104〜125℃、または、108〜120℃であり得、前記第2蒸留塔の下部220の温度は120〜150℃、120〜140℃、または、123〜133℃であり得る。また、前記第2蒸留塔200の第2蒸留塔上段流出の流れ(F2−2)のうち前記第2蒸留塔200の第2上段流入部212に還流される第2蒸留塔上段流出の流れ(F2−2)の還流比は0.01〜5.0であり得、熱力学的な観点から好ましくは0.05〜1.0、または、0.1〜2.0であり得る。
一つの例示において、前記第1蒸留塔500を含む蒸留装置は原料(F1−1)を予熱するヒーター300または、熱交換器を含むことができる。また、前記第1蒸留塔500の流入部および流出部中の一つ以上は2以上の開口部から形成されることによって原料(F1−1)の分離効率を向上させることができる。これに対する詳しい説明は、前述した蒸留装置で説明した内容と同一であるので、省略する。
本出願は、また、原料の分離方法に関するものであり、例えば前記分離方法は、前述した蒸留装置によって遂行され得る。
本出願の原料(F1−1)を分離する方法は原料(F1−1)を流入する段階、原料(F1−1)を蒸留して分類する段階および分離流出する段階を含むことができる。具体的に、原料(F1−1)を第1蒸留塔100の原料流入部121に流入する段階、前記第1蒸留塔100に流入された原料(F1−1)を第1蒸留塔100の第1上段流出部111、中間段流出部122および第1下段流出部131で分離流出する段階、前記中間段流出部122から流出される流れを第2蒸留塔200の第2下段流入部221に流入する段階および前記第2蒸留塔200に流入された流れを分離して第2蒸留塔200の第2上段流出部211および第2下段流出部222にそれぞれ分離流出する段階を含むことができる。
Figure 2016529096
前記第1蒸留塔100に流入される原料(F1−1)は前記化学式1の化合物を含むことができ、例えば、ブチルアクリレート、メチルアクリレート、メチルメタクリレ−ト、2−エチルヘキシルアクリレート、アクリル酸、エチレングリコール、ブチルアルコール、メチルアルコール、またはイソプロピルアルコール、好ましくは2−エチルヘキシルアクリレートであり得る。前記原料(F1−1)に関する説明は前述した内容と同一であるので、省略することにする。
前記分離方法は、前記第1蒸留塔100の分離段階および前記第1蒸留塔100に連結された第2蒸留塔200の分離段階を含むことができる。前記第1蒸留塔100の分離段階は前記原料(F1−1)を流入する段階、前記原料(F1−1)を蒸留する段階および分離流出させる段階を含むことができる。前記原料(F1−1)を流入する段階では前記原料(F1−1)を前記第1蒸留塔100の原料流入部121に流入され得る。また、前記原料(F1−1)を蒸留する段階では前記第1蒸留塔100に流入された原料(F1−1)を分離して第1蒸留塔100の第1上段流出部111、中間段流出部122および第1下段流出部131にそれぞれ分離することができる。ひいては、分離流出する段階では前記原料(F1−1)のうち相対的に低沸点である流れを前記第1蒸留塔100の第1上段流出部111で第1蒸留塔上段流出の流れ(F1−2)から流出させ、相対的に高沸点である流れは前記第1蒸留塔100の第1下段流出部131で第1蒸留塔下段流出の流れ(F1−3)から流出させ、相対的に中沸点である流れは前記第1蒸留塔100の中間段流出部122で中間段流出の流れ(F1−4)から流出させることができる。また、前記第1蒸留塔100の分離段階は、前記第1上段流出部111から流出される流れを第1凝縮機101に通過させ、前記第1凝縮機101を通過した第1蒸留塔上段流出の流れ(F1−2)のうち一部または全部を前記第1上段流入部112に流入させる段階を含み、前記第1下段流出部131から流出される流れを再沸器102に通過させ、前記再沸器102を通過した第1蒸留塔下段流出の流れ(F1−3)のうち一部または全部を前記第1下段流入部132に流入させる段階を含み、前記第1蒸留塔100の中間段流出部122から流出される流れを第2蒸留塔200の第2下段流入部221に流入させる段階を含むことができる。
本出願の分離方法は前記第1蒸留塔100の分離段階の後、前記第2蒸留塔200の分離段階を含むことができる。前記第2蒸留塔200の分離段階は前記第1蒸留塔100から流出した流れを流入させる段階、前記第1蒸留塔100から流入された流れを蒸留する段階および分離流出させる段階を含むことができる。前記第2蒸留塔200の分離段階は前記第1蒸留塔100の中間段流出部122から流出した流れを前記第2蒸留塔200の第2下段流入部221に流入させる段階を含むことができる。また、前記第2蒸留塔200の蒸留する段階では、第2蒸留塔200の第2下段流入部221に流入された流れを第2蒸留塔200の第2下段流出部222および第2上段流出部211にそれぞれ分離することができる。ひいては、前記第2蒸留塔200の分離流出する段階では、前記第2蒸留塔200に流入された流れのうち相対的に高沸点である流れを前記第2蒸留塔200の第2下段流出部222で第2蒸留塔下段流出の流れ(F2−1)から流出させ、相対的に中沸点である流れは前記第2蒸留塔200の第2上段流出部211で第2蒸留塔上段流出の流れ(F2−2)から流出させる段階を含むことができる。また、前記第2蒸留塔200の分離流出させる段階では、前記第2下段流出部222から流出した流れの一部または全部を前記第1蒸留塔100の中間段流入部123に流入させる段階を含み、前記第2上段流出部211から流出した流れを第2凝縮機201に通過させ、前記第2凝縮機201を通過した流れの一部または全部を前記第2上段流入部212に流入させる段階を含むことができる。
一つの例示において、前記第1蒸留塔100の分離段階は前記第1蒸留塔100の中間段流出部122から流出される流れを原料流入部121で流入される流れより下段で流出させることを含み、前記第1蒸留塔100の中間段流入部123に流入される流れを中間段流出部122から流出される流れより下段で流入させる段階を含むことができる。例えば、前記第1蒸留塔100の中間段流入部123から流出される流れは前記第1蒸留塔100の第1下段流出部131および第1下段流入部132より上段で流出され得る。また、前記第1蒸留塔100から流出される流れを前記第2蒸留塔200に流入させる段階は、前記第1蒸留塔100の中間段流出部122から流出される流れを第2蒸留塔200の塔底、例えば、第2下段流入部221に流入させることを含むことができる。一方、前記第2蒸留塔200に流入された流れを分離流出させる段階は、前記第2蒸留塔200の下部生成物を含む流れを前記第2蒸留塔200の塔底、例えば、第2下段流出部222から流出させ、前記第2蒸留塔200の第2下段流出部222から流出した流れの一部または全部を前記第1蒸留塔100の中間段流入部123に流入させることを含むことができる。この場合、前記第1蒸留塔100の理論の段数、前記第1蒸留塔100の流入部および流出部が位置する段、各流れの温度および還流比に対する詳しい説明は、前述した蒸留装置で説明した内容と同一であるので、省略する。
前記分離方法はそれぞれの段階を有機的に連結して説明するが、前記分離方法の順序は例示的なもので、前記のように制限されるものではない。また、前記各段階の以前または以後に本発明が属する技術分野で通常的に遂行され得る工程段階を追加的に含むこともできるので、前記分離方法は前記の各段階だけに制限されるものではない。
また、本出願の分離方法では、前記原料(F1−1)を第1蒸留塔100に流入する前に予熱することをさらに含むことができる。前記「予熱すること」または「予熱」とは、以下で予熱段階と同じ意味で用いられる。前記予熱段階は前述した原料(F1−1)を流入する段階以前に遂行され、前記原料(F1−1)を第1蒸留塔100の原料流入部121に流入する前に加熱することができるので、前記原料(F1−1)の分離過程で発生するエネルギーの損失を最小化することができる。前記予熱段階では、前記第1蒸留塔100に流入される原料(F1−1)を外部の熱源を利用して予熱することができる。例示的な予熱段階は、ヒーター300を用いて原料(F1−1)を加熱するものであり得る。したがって、前記原料(F1−1)を第1蒸留塔100に流入させる前に加熱することによって、前記第1蒸留塔100の第1蒸留塔下段流出の流れ(F1−3)のうち第1下段流入部132に還流される一部の流れを加熱するために再沸器102で使われる熱の消耗量を減らすことができる。前記ヒーター300に関する具体的な内容は前述した内容と同一であるので省略することにする。
また、本出願の分離方法は、前記第1蒸留塔100の第1蒸留塔上段流出の流れ(F1−2)を第1熱交換器301を用いて原料(F1−1)と熱交換させることを含むことができる。この場合、前記第1蒸留塔100から流出される第1蒸留塔上段流出の流れ(F1−2)は前記第1熱交換器301を経由して熱を供給し、前記第1熱交換器301を用いて原料(F1−1)の温度を上昇させることができる。また、一つの例示において、第2蒸留塔200から流出される第2蒸留塔上段流出の流れ(F2−2)を第2熱交換器302を用いて原料(F1−1)と熱交換させることを含むことができる。この場合、前記第2蒸留塔200から流出される第2蒸留塔上段流出の流れ(F2−2)は前記第2熱交換器302を経由して熱を供給し、前記第2熱交換器302を用いて原料(F1−1)の温度を上昇させることができる。したがって、前記原料(F1−1)の分離工程から流出される廃熱を活用して前記第1蒸留塔100に流入される低温の原料(F1−1)を加熱して、分離過程で発生するエネルギーの損失を最小化することができる。また、高温の蒸気から発生する潜熱を利用することによって液体の顕熱を活用することに比べて小さい熱エネルギーでも原料の温度を効率的に上昇させることができる。
ひいては、前記第1蒸留塔100の第1蒸留塔上段流出の流れ(F1−2)は前記第1熱交換器301に熱を供給した後、相対的に低い温度で前記第1蒸留塔100の第1上段流入部112に還流され、前記第2蒸留塔200の第2蒸留塔上段流出の流れ(F2−2)は前記第2熱交換器302に熱を供給した後、相対的に低い温度で前記第2蒸留塔200の第2上段流入部212にそれぞれ還流される。したがって、前記第1凝縮機101および第2凝縮機201を利用した凝縮工程で使われる冷却水の量を減らすことによって、前記凝縮工程に要される費用を節減することができる。また、前記第1蒸留塔100の第1蒸留塔下段流出の流れ(F1−3)のうち第1下段流入部132に還流される一部または全部の流れを加熱するための再沸器102で使われる熱の消耗量を減らすことができる。これによって、前記第1蒸留塔100に流入される原料(F1−1)の温度を高めるためのエネルギー消耗量を減らし、精製に用いられる蒸留塔の大きさも最小化することによって前記工程の経済性を向上させることができる。この場合、原料(F1−1)と各流れの温度および還流比に対する詳しい説明は、前述した蒸留装置で説明した内容と同一であるので省略する。
本出願の蒸留装置およびこれを利用した分離方法によれば、エネルギー消耗量を減らし、原料の精製に用いられる蒸留塔の大きさも最小化することによって工程の経済性を向上させることができる。
本出願の蒸留装置によれば、3成分以上の混合物の分離時に分離しようとする物質、例えば、2−エチルヘキシルアクリレートを高純度に分離することができ、前記2−エチルヘキシルアクリレートの分離精製過程でエネルギーの節減を図ることができる。
本出願の具現例に係る蒸留装置を例示的に示している図面。 本出願の一具現例による蒸留装置を例示的に示した図面。 本出願の一具現例による蒸留装置を例示的に示した図面。 本出願の一具現例による蒸留装置を例示的に示した図面。 本出願のさらに他の具現例による前記蒸留装置を例示的に示した図面。 本出願のさらに他の具現例による前記蒸留装置を例示的に示した図面。 本出願の一具現例による前記蒸留装置の地面と平行した断面を例示的に示した図面。 本出願の一具現例による前記蒸留装置の地面と平行した断面を例示的に示した図面。 本出願の一具現例による前記蒸留装置の地面と平行した断面を例示的に示した図面。 本出願の一具現例による前記蒸留装置の地面と平行した断面を例示的に示した図面。 本出願の一具現例による前記蒸留装置の地面と平行した断面を例示的に示した図面。 本出願の一具現例による前記蒸留装置の地面と平行した断面を例示的に示した図面。 本出願の一具現例による前記蒸留装置の地面と平行した断面を例示的に示した図面。 本出願のさらに他の具現例による前記蒸留装置を例示的に示した図面。 本出願のさらに他の具現例による前記蒸留装置を例示的に示した図面。 比較例で用いた一般的な分離装置を例示的に示した図面。
以下、本発明に従う具現例および本発明に従わない比較例を通じて本発明をより詳細に説明するが、本発明の範囲は下記に提示された具現例によって制限されるものではない。
実施例1
図1の蒸留装置を用いて2−エチルヘキシルアクリレートを製造した。具体的には、2−エチルヘキシルアクリレートを含み、20℃〜40℃の原料を理論の段数が60段である第1蒸留塔の15段に導入した。
前記第1蒸留塔上部の運転圧力は約20〜30torrで、運転温度は約90〜105℃となるようにし、前記第1蒸留塔の下部の運転圧力は約80〜90torrで、運転温度は140〜147℃となるようにした。前記第1蒸留塔の1段で排出される流れの一部は第1凝縮機を経て前記第1蒸留塔に還流させ、第1蒸留塔の60段で排出される流れの一部は再沸器を経て前記第1蒸留塔に還流させ、この時、前記第1蒸留塔の第1蒸留塔上段流出の流れの還流比は1.5〜4.5となるように設定し、第1蒸留塔下段流出の流れの還流比は10〜20となるように設定した。また、前記第1蒸留塔の55段に位置する中間段流出部から排出される流れは第2蒸留塔の塔底の第2下段流入部に流入させ、前記第2蒸留塔の塔底の第2下段流出部から排出される流れは前記第1蒸留塔の55段に位置し、前記中間段流出部下部に位置する中間段流入部に流入させた。この場合、前記第2蒸留塔上部の圧力は約20〜30torrで、運転温度は約108〜120℃となるようにし、前記第2蒸留塔の下部の運転圧力は約40〜60torrで、運転温度は約120〜150℃となるようにした。前記第2蒸留塔の上部から排出される、2−エチルヘキシルアクリレートを含む流れの一部は第2凝縮機を経て前記第2蒸留塔に還流させ、他の一部は製品として分離した。この場合、前記第2蒸留塔の第2蒸留塔上段流出の流れの還流比は0.01〜5.0となるように設定した。
実施例2
図4のように、ヒーターを通じて原料を50〜100℃に昇温させた後、第1蒸留塔に流入させたことを除いては実施例1と同じ方法によって精製した。
実施例3
図5のように、第1蒸留塔の第1上段流出部から流出される第1蒸留塔上段流出の流れが第1熱交換器に流入され、第1凝縮機を経る前に第1蒸留塔に導入される原料と熱交換を遂行するようにしたことを除いては実施例1と同じ方法によって精製した。前記熱交換後第1蒸留塔に流入される原料の温度は50〜100℃に調節し、第1凝縮機に流入される第1蒸留塔上段流出の流れの温度は50〜90℃になるように調節した。また、この場合、前記第1蒸留塔上部の運転圧力は約20〜30torrで、前記第1熱交換器に流入される第1蒸留塔上段流出の流れの温度が約80〜115℃となるようにし、前記第1蒸留塔の下部の運転圧力は約80〜90torrで、運転温度は140〜147℃となるようにした。この時、前記第1蒸留塔の第1蒸留塔上段流出の流れの還流比は1.5〜4.5となるように設定し、第1蒸留塔下段流出の流れの還流比は10〜20となるように設定した。また、前記第2蒸留塔上部の圧力は約20〜30torrで、運転温度は約108〜120℃となるようにし、前記第2蒸留塔の下部の運転圧力は約40〜60torrで、運転温度は約120〜150℃となるようにし、前記第2蒸留塔の第2蒸留塔上段流出の流れの還流比は0.1〜2.0となるように設定した。
実施例4
図6のように、第2蒸留塔の第2上段流出部から流出される第2蒸留塔上段流出の流れが第2熱交換器に流入され、第2凝縮機を経る前に第1蒸留塔に導入される原料と熱交換を遂行するようにしたことを除いては実施例3と同じ方法によって精製した。前記熱交換後第1蒸留塔に流入される原料の温度は90〜110℃に調節し、第2凝縮機に流入される第2蒸留塔上段流出の流れの温度は60〜110℃になるように調節した。また、この場合、前記第2蒸留塔上部の運転圧力は約20〜30torrで、前記第2熱交換器に流入される第2蒸留塔上段流出の流れの温度が約100〜130℃となるようにし、前記第2蒸留塔の下部の運転圧力は約40〜60torrで、運転温度は120〜150℃となるようにした。この時、前記第2蒸留塔の第2蒸留塔上段流出の流れの還流比は0.01〜5.0となるように設定した。
実施例5
第1蒸留塔の原料流入部が2個の開口部から形成され、前記2個の原料流入部が理論の段数が60段である第1蒸留塔の15段に位置するように形成された蒸留塔を用いたことを除いては実施例1と同じ方法で精製した。
実施例6
第1蒸留塔の原料流入部および第1上段流入部がそれぞれ2個の開口部から形成され、前記2個の原料流入部が理論の段数が60段である第1蒸留塔の15段に位置し、前記2個の第1上段流入部が理論の段数が60段である第1蒸留塔の1段に位置するように形成された蒸留塔を用いたことを除いては実施例1と同じ方法で精製した。
実施例7
第1蒸留塔の原料流入部および第1下段流入部がそれぞれ2個の開口部から形成され、前記2個の原料流入部が理論の段数が60段である第1蒸留塔の15段に位置し、前記2個の第1下段流入部が理論の段数が60段である第1蒸留塔の60段に位置するように形成された蒸留塔を用いたことを除いては実施例1と同じ方法で精製した。
実施例8
第1蒸留塔の原料流入部、第1下段流入部および第1上段流入部がそれぞれ2個の開口部から形成され、前記2個の原料流入部が理論の段数が60段である蒸留塔の15段に位置し、また、前記2個の第1下段流入部は蒸留塔の理論の段数が60段である蒸留塔の60段に位置し、前記2個の第1上段流入部は理論の段数が60段である蒸留塔の1段に位置するようにした蒸留塔を用いたことを除いては実施例1と同じ方法で精製した。
実施例9
第1蒸留塔の原料流入部、中間段流出部および中間段流入部がそれぞれ2個の開口部から形成され、前記2個の原料流入部が理論の段数が60段である第1蒸留塔の15段に位置し、前記中間段流出部は理論の段数が60段である第1蒸留塔の55段に位置し、前記中間段流入部は理論の段数が60段である第1蒸留塔の55段の前記中間段流出部の下部に位置するようにした蒸留塔を用い、第2蒸留塔の第2下段流入部がそれぞれ2個の開口部から形成され、前記2個の第2下段流入部が第2蒸留塔の塔底に位置するようにした蒸留塔を用いたことを除いては実施例1と同じ方法で精製した。
実施例10
第1蒸留塔の原料流入部、第1上段流入部および第1下段流入部がそれぞれ2個の開口部から形成され、前記原料流入部が理論の段数が60段である第1蒸留塔の15段に位置し、前記2個の第1上段流入部は理論の段数が60段である第1蒸留塔の1段に位置し、前記2個の第1下段流入部は理論の段数が60段である前記第1蒸留塔の60段に位置し、前記2個の前記中間段流出部および中間段流入部は理論の段数が60段である第1蒸留塔の55段に位置するようにした蒸留塔を用い、第2蒸留塔の第2下段流入部がそれぞれ2個の開口部から形成され、前記2個の第2下段流入部は第2蒸留塔の塔底に位置するようにした蒸留塔を用いたことを除いては実施例1と同じ方法で精製した。
実施例11
図14のように分離壁を有する分離壁型蒸留塔を第1蒸留塔として用いたことを除いては実施例1と同じ方法で精製した。2−エチルヘキシルアクリレートを含む原料を第1蒸留塔の第1中間部領域に位置する原料流入部に導入し、具体的に、理論の段数が60段である第1蒸留塔の15段に導入した。前記第1蒸留塔上部領域の運転圧力は約20〜30torrで、運転温度は約80〜115℃となるようにし、前記第1蒸留塔の下部領域の運転圧力は約80〜90torrで、運転温度は120〜160℃となるようにした。前記第1蒸留塔の上部領域から排出される流れの一部は第1凝縮機を経て前記第1蒸留塔に還流させ、第1蒸留塔の下部領域から排出される流れの一部は再沸器を経て前記第1蒸留塔に還流させた。この時、前記第1蒸留塔の第1蒸留塔上段流出の流れの還流比は1〜10となるように設定し、第1蒸留塔下段流出の流れの還流比は1〜30となるように設定した。また、前記第1蒸留塔の第4中間部領域、具体的に第1蒸留塔の55段から排出される流れは第2蒸留塔の塔底に流入し、前記第2蒸留塔の塔底から排出される流れは前記第1蒸留塔の第4中間部領域、具体的に第1蒸留塔の55段に流入させた。この場合、前記第2蒸留塔上部の圧力は約20〜30torrで、運転温度は約100〜130℃となるようにし、前記第2蒸留塔の下部の運転圧力は約40〜60torrで、運転温度は約120〜150℃となるようにした。前記第2蒸留塔の上部から排出される、2−エチルヘキシルアクリレートを含む流れの一部は第2凝縮機を経て前記第2蒸留塔に還流させ、他の一部は製品として分離した。この場合、前記第2蒸留塔の第2蒸留塔上段流出の流れの還流比は0.01〜5.0となるように設定した。
実施例12
図15のように蒸留塔の塔頂と相接し塔底と離隔した分離壁を有する分離壁型蒸留塔を第1蒸留塔として用いたことを除いては実施例1と同じ方法で精製した。2−エチルヘキシルアクリレートを含む原料を第1蒸留塔の第1下部領域に位置する原料流入部に導入し、具体的に、理論の段数が60段である第1蒸留塔の15段に導入した。前記第1蒸留塔の第1領域の運転圧力は約20〜30torrで、運転温度は約80〜115℃となるようにし、前記第1蒸留塔の第2領域の運転圧力は約80〜90torrで、運転温度は120〜160℃となるようにした。前記第1蒸留塔の第1上部領域から排出される流れの一部は第1凝縮機を経て前記第1蒸留塔に還流させ、一部は製品として貯蔵した。また、前記第1蒸留塔の第3上部領域から排出される流れの一部は第3凝縮機を経て前記第3上部領域に還流させ、一部は製品として貯蔵した。第1蒸留塔の第2領域から排出される流れの一部は再沸器を経て前記第2領域に還流させ、一部は製品として貯蔵した。この時、前記第1蒸留塔の第1領域上段流出の流れの還流比は1〜10となるように設定し、第3領域上段流出の流れの還流比は0.01〜3.0となるように設定し、第1蒸留塔下段流出の流れの還流比は1〜30となるように設定した。また、前記第1蒸留塔の第3下部領域、具体的に第1蒸留塔の55段の中間段流出部から排出される流れは第2蒸留塔の塔底に流入し、前記第2蒸留塔の塔底から排出される流れは前記第1蒸留塔の第3下部領域、具体的に第1蒸留塔の55段に位置して前記中間段流出部の下部に位置する中間段流入部に流入させた。この場合、前記第2蒸留塔上部の圧力は約20〜30torrで、運転温度は約100〜130℃となるようにし、前記第2蒸留塔の下部の運転圧力は約40〜60torrで、運転温度は約120〜150℃となるようにした。前記第2蒸留塔の上部から排出される、2−エチルヘキシルアクリレートを含む流れの一部は第2凝縮機を経て前記第2蒸留塔に還流させ、他の一部は製品として分離した。この場合、前記第2蒸留塔の第2蒸留塔上段流出の流れの還流比は0.01〜5.0となるように設定した。
比較例
図16のように、2基の蒸留塔が連結されている蒸留装置を利用して2−エチルヘキシルアクリレートを精製した。一番目の蒸留塔の塔頂領域から流出される低沸点の流れおよび水は凝縮機を経て一部は一番目の蒸留塔に還流され、残りの一部は製品として生産され、一番目の蒸留塔の塔底領域から流出される流れは再沸器を利用して一部は再び一番目の蒸留塔の塔底領域に還流させ、残りの一部は2番目の蒸留塔に導入させた。2番目の蒸留塔の上部から流出される中沸点の流れは凝縮機を利用して凝縮させ、一部は再び2番目の蒸留塔の塔頂領域に還流させ、他の一部は製品として分離し、2番目の蒸留塔の下部から流出される高沸点の流れは再沸器を利用して一部は再び2番目の蒸留塔の塔底領域に還流させた。この場合、2番目の蒸留塔の塔頂流れの還流比は0.2〜1.0となるように設定した。
前記実施例および比較例により2−エチルヘキシルアクリレートを精製した後、前記2−エチルヘキシルアクリレートの純度、製品内の低沸点物質の含量、エネルギー消費量を測定して下記の表1に示した。
Figure 2016529096
前記表1に示したように、実施例1〜4、実施例11および12により2−エチルヘキシルアクリレートを精製する場合には、比較例により精製を遂行した場合に比べて高純度の2−エチルヘキシルアクリレートを得ることができた。
また、実施例1〜4、実施例11および12による精製工程で投入されたエネルギーの総量はそれぞれ0.91Gcal/hr、0.91Gcal/hr、0.84Gcal/hr、0.82Gcal/hr、0.91Gcal/hr、0.91Gcal/hrであって、比較例による精製工程で投入されたエネルギー総量に比べて総エネルギー消費量が大きく減ったことを確認することができる。すなわち、本出願の具現例に係る蒸留装置によって2−エチルヘキシルアクリレートを分離する場合、最大32%のエネルギーの節減効果が現れている。
前記実施例および比較例により原料を分離させた後、分離工程で偏流現象が発生する程度を下記の表2に示した。
Figure 2016529096
前記表2に示したように、一般分離壁型蒸留塔を用いて比較例により原料を分離させた場合、および原料流入部および還流流入部が一つの開口部から形成された蒸留塔を用いて実施例1により原料を分離させた場合、偏流現象が発生したが、原料流入部および還流流入部中の一つ以上が2以上の開口部から形成された実施例5〜実施例10の場合、比較例および実施例1に比べて原料の分離工程中に偏流現象が発生していないことが確認できた。したがって、本出願の2以上の流入部および流出部を形成する分離壁型蒸留塔によって原料を精製させる場合、比較例による蒸留装置に比べて原料の分離効率を向上させることができる。
[符号の説明]
1−1:原料
1−2:第1蒸留塔上段流出の流れ、第1領域上段流出の流れ
1−3:第1蒸留塔下段流出の流れ
1−4:中間段流出の流れ
1−5:第2領域上段流出の流れ
2−1:第2蒸留塔下段流出の流れ
2−2:第2蒸留塔上段流出の流れ
1−1、A1−2、A1−3、A1−4:小領域
100、400、500:第1蒸留塔
101、402、502:第1凝縮機
102、403、504:再沸器
110:第1蒸留塔上部
111、411、514:第1上段流出部
112、412、515:第1上段流入部
120:第1蒸留塔中間部
121、421、513:原料流入部
122、433、533:中間段流出部
123、434、534:中間段流入部
130:第1蒸留塔の下部
131、441、521:第1下段流出部
132、442、522:第1下段流入部
200:第2蒸留塔
210:第2蒸留塔上部
220:第2蒸留塔の下部
211:第2上段流出部
212:第2上段流入部
221:第2下段流入部
222:第2下段流出部
201:第2凝縮機
300:ヒーター
301:第1熱交換器
302:第2熱交換器
410:上部領域
420:第1中間部領域
440:下部領域
430:第2中間部領域
431:第3中間部領域
432:第4中間部領域
401、501:分離壁
503:第3凝縮機
510:第1領域
511:第1上部領域
512:第1下部領域
520:第2領域
530:第3領域
531:第3上部領域
532:第3下部領域
535:第3上段流出部
536:第3上段流入部
一つの例示において、低沸点、中沸点および高沸点の3成分を含む原料(F1−1)から分離工程を遂行するために、前記原料(F1−1)は図14のように第1蒸留塔400の第1中間部領域420に流入され得る。一つの例示において、原料(F1−1)は前記第1蒸留塔400の第1中間部領域420に位置する原料流入部421に流入され、前記原料(F1−1)に含まれる成分のうち相対的に低い沸点を有する低沸点の流れは上部領域410に流入され、相対的に高い沸点を有する高沸点の流れは下部領域440に流入される。また、上部領域410に流入された流れは第1上段流出部411で第1蒸留塔上段流出の流れ(F1−2)から流出され、凝縮機(402)を経て一部は前記第1蒸留塔400の第1上段流入部412に還流されるか製品として貯蔵される。また、下部領域440に流入された流れは第1下段流出部441で第1蒸留塔下段流出の流れ(F1−3)から流出され、再沸器403を経て一部は前記第1蒸留塔400の第1下段流入部442に還流されるか製品として貯蔵される。前記上部領域410に流入された流れのうち相対的に高い沸点を有する成分の流れおよび下部領域440に流入された流れのうち相対的に低い沸点を有する成分の流れは第2中間部領域430に流入され、第中間部領域432の中間段流出部433から流出されて第2蒸留塔200に流入され得る。
一具現例において、前記第1領域510は原料流入部513、第1上段流出部514および第1上段流入部515を含み、前記第2領域520は第1下段流出部521および第1下段流入部522を含み、前記第3領域530は第3上段流入部536、第3上段流出部535、中間段流出部533および中間段流入部534を含む。例えば、前記原料流入部513、第1上段流出部514および第1上段流入部515は前記第1蒸留塔500の第1領域510に位置し、第3上段流入部536、第3上段流出部535、中間段流出部533および中間段流入部534は前記第3領域530に位置し、第1下段流出部521および第1下段流入部522は第2領域520に位置することができる。具体的に、原料流入部513は前記第1下部領域512または、前記第1上部領域511と第1下部領域512が接する地点に位置することができる。前記第1上部領域511と第1下部領域512が接する地点とは、前記第1蒸留塔500を長さ方向に2等分する地点を意味し得る。また、前記第1上段流出部514および第1上段流入部515は前記第1蒸留塔500の第1領域510に含まれる第1上部領域511に位置することができ、好ましくは前記第1上段流出部514は前記第1蒸留塔500の第1上部領域511内の塔頂に位置することができる。また、前記第1下段流出部521および第1下段流入部522は前記第1蒸留塔500の第2領域520に位置することができ、好ましくは前記第1下段流出部521は前記第1蒸留塔500の第2領域520内の塔底に位置することができる。また、前記第3上段流入部536、第3上段流出部535、中間段流出部533および中間段流入部534は前記第1蒸留塔500の第3領域530に位置することができる。一つの例示において、前記第3上段流入部536および第3上段流出部53は第上部領域531に位置することができ、前記第3上段流入部536は第3領域530の最上段、例えば1段に位置し、前記第3上段流出部535は第3領域530の塔頂に位置することができる。また、前記中間段流出部533および中間段流入部534は第3下部領域532に位置することができる。前記中間段流出部533および中間段流入部534が第3下部領域532に位置することによって前記第1蒸留塔500の中間段流出部533から流出される流れの中に低沸点成分が含まれることを防止することができる。前記蒸留装置において、前記中間段流出部533は原料流入部513より下部に位置することができ、前記中間段流入部534は前記中間段流出部533より下部に位置することができ、これに対する説明は前述した内容と同一であるので省略する。

Claims (53)

  1. 第1蒸留塔、前記第1蒸留塔にそれぞれ連結されている第1凝縮機、および再沸器を含む第1蒸留装置;および第2蒸留塔、前記第2蒸留塔に連結されている第2凝縮機を含む第2蒸留装置を含み、
    前記第1蒸留塔は原料流入部、第1上段流入部、第1上段流出部、中間段流入部、中間段流出部、第1下段流入部および第1下段流出部を含み、前記第2蒸留塔は第2下段流入部、第2下段流出部、第2上段流入部および第2上段流出部を含み、原料が前記第1蒸留塔の原料流入部に流入され、流入された原料は前記第1蒸留塔の第1上段流出部から流出される第1蒸留塔上段流出の流れ、中間段流出部から流出される中間段流出の流れおよび第1下段流出部から流出される第1蒸留塔下段流出の流れに分離されて流出され、
    前記第1上段流出部から流出される前記第1蒸留塔上段流出の流れは第1凝縮機を通過し、前記第1凝縮機を通過した第1蒸留塔上段流出の流れのうち一部または全部は前記第1上段流入部に流入されて第1蒸留塔に還流され、
    前記第1下段流出部から流出される前記第1蒸留塔下段流出の流れは再沸器を通過して前記再沸器を通過した第1蒸留塔下段流出の流れのうち一部または全部は前記第1下段流入部に流入されて第1蒸留塔に還流され、
    中間段流出部から流出される中間段流出の流れは前記第2蒸留塔の前記第2下段流入部に流入され、前記第2下段流出部から流出される第2蒸留塔下段流出の流れの一部または全部は前記第1蒸留塔の中間段流入部に流入され、
    前記第2蒸留塔の前記第2上段流出部から流出される第2蒸留塔上段流出の流れは第2凝縮機を通過し、前記第2凝縮機を通過した前記第2蒸留塔上段流出の流れの一部または全部は前記第2上段流入部に流入されて第2蒸留塔に還流される、蒸留装置。
  2. 原料は下記の化学式1の化合物を含む、請求項1に記載の蒸留装置であって:
    Figure 2016529096
    化学式1で、
    は水素または、炭素数1〜10のアルキル基を現わし、
    は炭素数1〜24の線形または、分枝型のアルキル基を現す、蒸留装置。
  3. 化学式1の化合物は2−エチルヘキシルアクリレートである、請求項2に記載の蒸留装置。
  4. 中間段流出部は原料流入部より下部に位置する、請求項1に記載の蒸留装置。
  5. 中間段流入部は中間段流出部より下部に位置する、請求項1に記載の蒸留装置。
  6. 中間段流入部および中間段流出部は同一段に位置する、請求項5に記載の蒸留装置。
  7. 第2下段流入部および第2下段流出部は第2蒸留塔の塔底に位置する、請求項1に記載の蒸留装置。
  8. 第1蒸留塔の理論の段数は30〜80段である、請求項1に記載の蒸留装置。
  9. 原料流入部は第1蒸留塔の5〜30段に位置する、請求項8に記載の蒸留装置。
  10. 中間段流出部は第1蒸留塔の20〜78段に位置する、請求項8に記載の蒸留装置。
  11. 中間段流入部は第1蒸留塔の20〜78段に位置する、請求項8に記載の蒸留装置。
  12. 第1上段流出部は第1蒸留塔の塔頂に位置する、請求項1に記載の蒸留装置。
  13. 第1下段流出部は第1蒸留塔の塔底に位置する、請求項1に記載の蒸留装置。
  14. 第2上段流出部は第2蒸留塔の塔頂に位置する、請求項1に記載の蒸留装置。
  15. 第1蒸留塔上段流出の流れの還流比は1〜10である、請求項1に記載の蒸留装置。
  16. 第1蒸留塔の上部の温度は80〜115℃である、請求項1に記載の蒸留装置。
  17. 第1蒸留塔下段流出の流れの還流比は1〜30である、請求項1に記載の蒸留装置。
  18. 第1蒸留塔の下部の温度は120〜160℃である、請求項1に記載の蒸留装置。
  19. 第2蒸留塔上段流出の流れの還流比は0.01〜5である、請求項1に記載の蒸留装置。
  20. 第2蒸留塔の上部の温度は100〜130℃である、請求項1に記載の蒸留装置。
  21. 第2蒸留塔の下部の温度は120〜150℃である、請求項1に記載の蒸留装置。
  22. 原料が流入される前に前記原料を予熱するヒーターをさらに含む、請求項1に記載の蒸留装置。
  23. 第1凝縮機の前段に位置し、第1蒸留塔上段流出の流れと原料を熱交換させる第1熱交換器をさらに含む、請求項1に記載の蒸留装置。
  24. 第2凝縮機の前段に位置し、第2蒸留塔上段流出の流れと原料を熱交換させる第2熱交換器をさらに含む、請求項1に記載の蒸留装置。
  25. 原料流入部、第1上段流入部、中間段流入部、中間段流出部、第1下段流入部、第2下段流入部、第2下段流出部および第2上段流入部中の一つ以上は互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成される、請求項1に記載の蒸留装置。
  26. 原料流入部、第1上段流入部、中間段流入部、中間段流出部および第1下段流入部中の一つ以上は互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成され、前記2以上の開口部は前記第1蒸留塔の水平断面積を均等に分ける2以上の小領域にそれぞれ位置している、請求項25に記載の蒸留装置。
  27. 原料流入部は互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成され、前記2以上の開口部は第1蒸留塔内の同一段に位置している、請求項26に記載の蒸留装置。
  28. 第1上段流入部は互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成され、前記2以上の開口部は第1蒸留塔内の同一段に位置している、請求項26に記載の蒸留装置。
  29. 中間段流入部は互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成され、前記2以上の開口部は第1蒸留塔内の同一段に位置している、請求項26に記載の蒸留装置。
  30. 中間段流出部は互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成され、前記2以上の開口部は第1蒸留塔内の同一段に位置している、請求項26に記載の蒸留装置。
  31. 第1下段流入部は互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成され、前記2以上の開口部は第1蒸留塔内の同一段に位置している、請求項26に記載の蒸留装置。
  32. 第2下段流入部、第2下段流出部および第2上段流入部中の一つ以上は互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成され、前記2以上の開口部は前記第2蒸留塔の水平断面積を均等に分ける2以上の小領域にそれぞれ位置している、請求項25に記載の蒸留装置。
  33. 第2下段流入部は互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成され、前記2以上の開口部は第2蒸留塔内の同一段に位置している、請求項32に記載の蒸留装置。
  34. 第2下段流出部は互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成され、前記2以上の開口部は第2蒸留塔内の同一段に位置している、請求項32に記載の蒸留装置。
  35. 第2上段流入部は互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成され、前記2以上の開口部は第2蒸留塔内の同一段に位置している、請求項32に記載の蒸留装置。
  36. 第1蒸留塔は内部に分離壁が備えられた分離壁型蒸留塔である、請求項1に記載の蒸留装置。
  37. 第1蒸留塔は上部領域、下部領域および分離壁が位置する前記上部領域と下部領域の間の中間部領域を含み、前記中間部領域は前記分離壁によって分けられている第1中間部領域および第2中間部領域を含み、
    原料流入部は前記第1中間部領域に位置し、第1上段流入部および第1上段流出部は前記上部領域に位置し、中間段流入部および中間段流出部は前記第2中間部領域に位置し、第1下段流入部および第1下段流出部は前記下部領域に位置している、請求項36に記載の蒸留装置。
  38. 第2中間部領域は第1蒸留塔を長さ方向に2等分する第3中間部領域および第4中間部領域に区分され、前記第3中間部領域は上部領域と接し、前記第4中間部領域は下部領域と接しており、中間段流入部および中間段流出部は前記第4中間部領域に位置している、請求項37に記載の蒸留装置。
  39. 第3上段流入部、第3上段流出部および第3凝縮機をさらに含み、分離壁は第1蒸留塔の塔頂と相接し、塔底と離隔しており、
    前記第1蒸留塔は前記分離壁によって分けられる第1領域および第3領域と、前記分離壁が位置せず前記第1領域および第3領域の下段の第2領域に区分され、
    原料流入部、第1上段流入部および第1上段流出部は前記第1領域に位置し、第1下段流入部および第1下段流出部は前記第2領域に位置し、第3上段流入部、第3上段流出部、中間段流入部および中間段流出部は前記第3領域に位置し、
    原料が前記第1領域の原料流入部に流入され、流入された前記原料は前記第1領域の前記第1上段流出部から流出される第1領域上段流出の流れ;前記第2領域の第1下段流出部から流出される第1蒸留塔下段流出の流れ;前記第3領域の中間段流出部から流出される中間段流出の流れ;および前記第3領域の前記第3上段流出部から流出される第3領域上段流出の流れに分離されて流出され、
    前記第1上段流出部から流出される第1領域上段流出の流れは第1凝縮機を通過し、前記第1凝縮機を通過した第1領域上段流出の流れのうち一部または全部は前記第1上段流入部に流入されて第1領域に還流され、
    前記第3上段流出部から流出される第3領域上段流出の流れは前記第3凝縮機を通過し、前記第3凝縮機を通過した第3領域上段流出の流れのうち一部または全部は前記第3上段流入部に流入されて第2領域に還流される、請求項36に記載の蒸留装置。
  40. 第1領域は第1蒸留塔を長さ方向に2等分する第1上部領域および第1下部領域に区分され、前記第1上部領域は第2領域と接しなく、前記第1下部領域は前記第2領域と接しており、原料流入部は前記第1下部領域または、前記第1上部領域と第1下部領域が接する地点に位置し、第1上段流入部および第1上段流出部は前記第1上部領域に位置する、請求項39に記載の蒸留装置。
  41. 第3領域は第1蒸留塔を長さ方向に2等分する第3上部領域および第3下部領域に区分され、前記第3上部領域は第2領域と接しなく、前記第3下部領域は前記第2領域と接しており、中間段流入部および中間段流出部は前記第3下部領域に位置する、請求項39に記載の蒸留装置。
  42. 中間段流出部は原料流入部より下部に位置する、請求項38または請求項41に記載の蒸留装置。
  43. 中間段流入部は中間段流出部より下部に位置する、請求項42に記載の蒸留装置。
  44. 第1蒸留塔の原料流入部に原料を流入する段階;
    前記第1蒸留塔で前記原料を蒸留して分離する段階;
    前記第1蒸留塔で分離された原料を前記第1蒸留塔の第1上段流出部、中間段流出部および第1下段流出部でそれぞれ分離流出する段階;
    前記第1上段流出部から流出される流れを第1凝縮機を通過させ、前記第1凝縮機を通過した流れのうち一部または全部を第1上段流入部に流入させる段階;
    前記第1下段流出部から流出される流れを再沸器を通過させ、前記再沸器を通過した第1蒸留塔下段流出の流れのうち一部または全部を第1下段流入部に流入させる段階;
    前記中間段流出部から流出される流れを第2蒸留塔の第2下段流入部に流入させる段階;
    前記第2下段流入部に流入された流れを第2蒸留塔で蒸留して分離する段階;
    前記第1蒸留塔で分離された成分をそれぞれ前記第2蒸留塔の第2下段流出部および第2上段流出部から分離流出させる段階;
    前記第2下段流出部から流出された流れの一部または全部を前記第1蒸留塔の中間段流入部に流入させる段階;および
    前記第2上段流出部から流出された流れを第2凝縮機を通過させ、前記第2凝縮機を通過した流れの一部または全部を第2上段流入部に流入させる段階を含む、分離方法。
  45. 中間段流出部から流出される流れを原料流入部から流入される流れより下段で流出させることを含む、請求項44に記載の分離方法。
  46. 中間段流入部に流入される流れを中間段流出部から流出される流れより下段で流入させることを含む、請求項44に記載の分離方法。
  47. 中間段流出部から流出される流れを第2蒸留塔の塔底に流入させ、前記第2蒸留塔の下部生成物を含む流れを前記第2蒸留塔の塔底から流出させ、前記第2蒸留塔の塔底から流出された流れの一部または全部を前記第1蒸留塔の中間段流入部に流入させることを含む、請求項44に記載の分離方法。
  48. 原料は下記の化学式1の化合物を含む、請求項44に記載の分離方法であって:
    Figure 2016529096
    化学式1で、
    は水素または、炭素数1〜10のアルキル基を現わし、
    は炭素数1〜24の線形または、分枝型のアルキル基を現す、分離方法。
  49. 化学式1の化合物は2−エチルヘキシルアクリレートである、請求項48に記載の製造方法。
  50. 原料を蒸留塔に流入する前に原料を予熱することをさらに含む、請求項44に記載の分離方法。
  51. ヒーターを用いて原料を加熱する、請求項50に記載の分離方法。
  52. 第1蒸留塔上部の流れを熱交換器を用いて原料と熱交換させる、請求項50に記載の分離方法。
  53. 第2蒸留塔上部の流れを熱交換器を用いて原料と熱交換させる、請求項50に記載の分離方法。
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