JP2016529097A - 蒸留装置 - Google Patents

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Abstract

本出願は、蒸留装置および蒸留方法に関するもので、本出願の蒸留装置および方法によれば、混合物の分離時に起きる偏流現象を遮断することによって分離効率を向上させ、エネルギーの節減を図ることができる。

Description

本出願は混合物の蒸留装置に関するものである。
原油(Crude Oil)などのような各種原料は多様な物質、例えば多様な化合物の混合物であり、前記原料は通常的に前記それぞれの化合物に分離された後、使うことができる。前記混合物を分離する化学工程のうち代表的なものが蒸留工程である。
例えば、前記混合物は一つ以上の蒸留塔を通過して蒸留され、前記蒸留工程でその流れの一部または全部が凝縮機または再沸器を通過した後蒸留塔に還流され、このような工程を通じて高純度の化合物を得ることができる。通常の蒸留塔の場合、原料または、還流の流れは一方向に流入されるか、生成物の流れも、一方向にのみ流出されるのが一般的である。しかし、前記蒸留塔に流入される原料が一方向にのみ供給される場合、前記原料が流入される段の下部領域に落ちる液体が均等に落ちないため、偏流現象(channeling)が発生する可能性があり、また、前記蒸留塔から流出された流れが一方向に還流される場合にも同じである。この場合、各流れの濃度を維持するために不要なエネルギーが消耗されるおそれがある。
本出願は偏流現象の発生を防止することができる蒸留装置およびこれを利用した蒸留方法を提供することを目的とする。
本出願は蒸留装置に関するものである。例示的な前記蒸留装置は蒸留装置の流入部中の一つ以上が互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成され得る。したがって、原料の精製過程で発生する偏流現象(channeling)を遮断することによってエネルギーの損失を最小化し、工程の経済性を向上させることができる。本明細書において「偏流現象」とは、蒸留塔内で蒸気と液体混合物の接触が円滑に起きない現象または、分離壁型蒸留塔の場合、流体が壁面の特定部位に偏って流れる液体の偏り現象を意味し、偏流現象は原料の分離効率を大きく低下させてエネルギーを追加的に消費させる原因となる。
本出願の蒸留装置によれば、混合物の分離時に起きる偏流現象を遮断することによって分離効率を向上させ、エネルギーの節減を図ることができる。
本出願の具現例に係る蒸留装置を例示的に示している図面。 例示的な蒸留塔の地面と平行した断面を示した図面。 2個の開口部が形成された本出願に係る蒸留塔の地面と平行した断面を例示的に示した図面。 2個の開口部が形成された本出願に係る蒸留塔の地面と平行した断面を例示的に示した図面。 3個の開口部が形成された本出願に係る蒸留塔の地面と平行した断面を例示的に示した図面。 3個の開口部が形成された本出願に係る蒸留塔の地面と平行した断面を例示的に示した図面。 4個の開口部が形成された本出願に係る蒸留塔の地面と平行した断面を例示的に示した図面。 4個の開口部が形成された本出願に係る蒸留塔の地面と平行した断面を例示的に示した図面。 本出願の他の具現例に係る蒸留装置を例示的に示している図面。 例示的な分離壁型蒸留塔中間部領域の地面と平行した断面を示した図面。 2個の開口部が形成された本出願に係る分離壁型蒸留塔の中間部領域の地面と平行した断面を例示的に示した図面。 3個の開口部が形成された本出願に係る分離壁型蒸留塔の中間部領域の地面と平行した断面を例示的に示した図面。 4個の開口部が形成された本出願に係る分離壁型蒸留塔の中間部領域の地面と平行した断面を例示的に示した図面。 2個の開口部が形成された本出願に係る分離壁型蒸留塔の中間部領域の地面と平行した断面を例示的に示した図面。
以下、図面を参照して本出願の蒸留装置を説明するが、前記図面は例示的なものであり、前記蒸留装置の範囲は図面に制限されるものではない。
図1は本出願の具現例に係る蒸留装置を例示的に示している図面である。
図1に示したように、前記蒸留装置は凝縮機101および再沸器102が備えられた蒸留塔100を含むことができる。前記蒸留塔は原料(F)に含まれた多成分物質をそれぞれの沸点差によって分離できる装置であり、流入される原料(F)の成分または、分離しようとする成分などの沸点などを考慮して、多様な形態を有する蒸留装置を本出願で利用することができる。例えば、本願の蒸留装置では低沸点、中沸点および高沸点物質の3成分の混合物を含む原料を蒸留塔100に導入することによって分離することができる。本出願で混合物の蒸留過程で使用できる蒸留装置の具体的な種類は特に制限されず、例えば、図1に示したような一般的な構造の蒸留塔100を含む蒸留装置を用いることができる。
図1のように、例示的な本出願の蒸留装置は、凝縮機101および再沸器102が備えられた蒸留塔100を含む。また、前記蒸留塔100の内部は上段110、下段130および中間段120に区分されるかまたは、上部110、下部130および中間部120に区分され得る。本明細書において用語、「上段」または「上部」とは、蒸留塔100の構造において相対的に上側の部分を意味し、例えば、前記蒸留塔を蒸留塔100の高さまたは、長さ方向に2等分した時に分けられた2つの領域のうち上側の部分を意味し得る。また、前記において「下段」または「下部」とは、蒸留塔100の構造において相対的に下側の部分を意味し、例えば、前記蒸留塔100を前記蒸留塔の高さまたは、長さ方向に2等分した時に分けられた2つの領域のうち下側の部分を意味し得る。また、本明細書で「中間段」または「中間部」は蒸留塔100を前記蒸留塔の高さまたは、長さ方向に3等分した時に分けられた3個の領域のうち中間の領域を意味し、前記蒸留塔100の上部および下部の間の領域を意味し得る。本明細書において前記蒸留塔100の上部、下部および中間部は互いに相対的な概念で用いられ得る。
また、本明細書において用語、「凝縮機」は、蒸留塔とは別途に設置された装置であって、前記本体から流出した物質を外部から流入された冷却水と接触させるなどの方式で冷却させるための装置を意味し得る。例えば、前記蒸留装置の凝縮機101は前記蒸留塔100の上部流出部111から流出される上部生成物流出の流れ(F)を凝縮させる装置であり得る。また、用語、「再沸器」は蒸留塔の外部に設置された加熱装置で、沸点の高い流れを再度加熱および蒸発させるための装置を意味し得る。例えば、前記蒸留装置の再沸器102は前記蒸留塔100の下部流出部131から流出される下部生成物流出の流れ(F)を加熱する装置であり得る。
一つの例示において、前記蒸留塔100は原料(F)が供給される原料流入部121、蒸留塔の上部110で低沸点の流れが流出される上部流出部111、前記蒸留塔の上部110から流出される流れの還流の流れが流入される上部還流流入部112、蒸留塔の下部130で高沸点の流れが流出される下部流出部131、蒸留塔の下部130から流出される流れの還流の流れが流入される下部還流流入部132を含む。例えば、原料(F)が前記蒸留塔100の中間段に位置する原料流入部121に流入されると、流入された前記原料(F)は蒸留塔100の上部または、上段110に位置する上部流出部111から流出される上部生成物流出の流れ(F)および蒸留塔100の下部または、下段130に位置する下部流出部131から流出される下部生成物流出の流れ(F)にそれぞれ分離されて流出され得る。前記上部流出部111から流出される前記上部生成物流出の流れ(F)は凝縮機101を通過し、前記凝縮機101を通過した上部生成物流出の流れ(F)中の一部または全部は前記上部還流流入部112に流入されて蒸留塔100に還流されるか製品として貯蔵され得る。また、前記蒸留塔100の前記下部流出部131から流出される前記下部生成物流出の流れ(F)は再沸器102を通過し、前記再沸器102を通過した下部生成物流出の流れ(F)中の一部または全部は前記下部還流流入部132に流入されて蒸留塔100に還流されるか製品として貯蔵され得る。
本明細書において「低沸点の流れ」とは、低沸点、中沸点および高沸点成分の3成分を含む原料の流れのうち相対的に沸点が低い成分が濃厚(rich)な流れを意味し、前記低沸点の流れは例えば、蒸留塔100の上部流出部111から流出される流れを意味する。前記「高沸点の流れ」とは、低沸点、中沸点および高沸点成分の3成分を含む原料の流れのうち相対的に沸点が高い成分が濃厚(rich)な流れを意味し、前記高沸点の流れは例えば、蒸留塔100の下部流出部131から流出される相対的に沸点が高い成分が濃厚な流れを意味する。前記において用語、「濃厚な流れ」とは、原料(F)に含まれた低沸点成分および高沸点成分それぞれの含量より前記蒸留塔100の上部流出部111から流出される流れに含まれた低沸点成分、下部流出部131から流出される流れに含まれた高沸点成分それぞれの含量がより高い流れを意味する。例えば、前記蒸留塔100の上部流出の流れ(F)に含まれた低沸点成分および下部流出の流れ(F)に含まれた高沸点成分が示すそれぞれの含量が50重量%以上、80重量%以上、90重量%以上、95重量%以上または、99重量%以上である流れを意味し得る。本明細書において前記低沸点の流れと蒸留塔100の上部流出の流れ(F)は同じ意味で用いることがあり、高沸点の流れと前記蒸留塔100の下部流出の流れ(F)は同じ意味で用いられることがある。
前記蒸留塔100の理論の段数は30〜80段、40〜70段、25〜50段または、45〜60段であることもあるが、これは分離しようとする成分により多様な範囲で調節することができるので、制限されるものではない。また、この場合、前記蒸留塔100の原料流入部121は蒸留塔100の中間部領域または、中間段120、例えば、前記蒸留塔100の5〜30段、5〜25段、5〜15段または、10〜20段に位置することができ、これは前記蒸留塔の理論の段数を基準とした相対的な位置として、蒸留塔の理論の段数により変わることができる。前記において、「理論の段数」とは、前記蒸留塔100および第2蒸留塔200を含む蒸留装置を利用した分離工程で気相および液相のような2つの相が互いに平衡をなす仮想的な領域または、段の数を意味する。
一つの例示において、前記蒸留塔100の上部流出部111および上部還流流入部112は前記蒸留塔の上部110に位置することができ、前記上部流出部111は、好ましくは前記蒸留塔100の塔頂に位置することができる。また、前記蒸留塔100の下部流出部131および下部還流流入部132は前記蒸留塔の下部130に位置することができ、前記下部流出部131は、好ましくは前記蒸留塔100の塔底に位置することができる。前記において、「塔頂」は、蒸留塔の最もてっぺんの部分を意味し、前述した蒸留塔の上段に位置することができ、「塔底」は蒸留塔の最も底の部分を意味し、前述した蒸留塔の下段に位置することができる。例えば、前記蒸留塔100の上部流出部111は蒸留塔100の塔頂に位置することができ、前記蒸留塔100の上部還流流入部112は蒸留塔100の最上段、例えば、前記蒸留塔100の1段に位置することができる。また、前記蒸留塔100の下部流出部131は蒸留塔100の塔底に位置することができ、前記蒸留塔100の下部還流流入部132は蒸留塔100の最下段に位置し、例えば、前記蒸留塔100の80段、70段または、60段に位置することができる。
一つの例示において、低沸点、中沸点および高沸点の3成分を含む原料(F)から分離工程を遂行するために、前記原料(F)は図1のように蒸留塔100の原料流入部121に流入され得る。原料(F)が前記蒸留塔100に流入されると、前記原料(F)に含まれる成分のうち相対的に低い沸点を有する低沸点の流れは上部流出部111から流出され、相対的に高い沸点を有する中沸点の流れおよび高沸点の流れは第1下段流出部131から流出され得る。一つの例示において、前記蒸留塔100の原料流入部121で低沸点成分、中沸点成分および高沸点成分を含む原料(F)が流入されると、前記蒸留塔100の上部流出部111で前記原料(F)の成分のうち低沸点成分が上部生成物流出の流れ(F)から流出され、流出した前記上部生成物流出の流れ(F)は凝縮機101を経て一部は前記蒸留塔100の上部還流流入部112に還流され、残りの一部は製品として貯蔵され得る。一方、前記蒸留塔100の下部流出部131では前記原料(F)の成分のうち中沸点成分および高沸点成分が下部生成物流出の流れ(F)から流出され、流出した前記下部生成物流出の流れ(F)は再沸器102を経てその一部は前記蒸留塔100の下部還流流入部132に還流され、残りの一部は製品として生産され得る。
一具現例において、前記蒸留塔100の原料流入部121、上部還流流入部112、および下部還流流入部132の中の一つ以上は互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成され得る。したがって、原料(F)の精製過程で発生する偏流現象を遮断することによってエネルギーの損失を最小化し、工程の経済性を向上させることができる。
一つの例示において、前記偏流現象を防止するために、前記2以上の開口部は前記蒸留塔100に流入されるか流出される流れが2以上の方向から流入されるかまたは、2以上の方向から流出できるように位置することができる。
一具現例において、前記蒸留塔100は水平断面積を均等に分ける2以上の小領域(small area)を含むことができる。図2は例示的な蒸留塔100の地面と平行した断面を示した図面である。図2に示したように、蒸留塔100は、蒸留塔100の水平断面積を均等な広さで分ける任意の小領域、例えば、複数の小領域(A1−1、A1−2、A1−3、A1−4)を含むことができる。
一つの例示において、前記蒸留塔100の原料流入部121、上部還流流入部112、および下部還流流入部132の中の一つ以上は互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成され、前記2以上の開口部は前記蒸留塔100の水平断面積を均等に分ける2以上の小領域にそれぞれ位置することができる。前記において2以上の開口部が「それぞれ位置することができる」とは、前記開口部の数の分だけ均等に区分された領域で、一つの領域に開口部が1つずつ位置することを意味し得る。図3は、2個の開口部が形成された本出願に係る蒸留塔100の地面と平行した断面を例示的に示した図面である。例えば、図3で仮想の点線で分割されている通り、前記蒸留塔100の断面は2個の均等な小領域(A1−1、A1−2)に区分することができ、前記蒸留塔100の原料流入部121、上部還流流入部112、および下部還流流入部132の中の一つ以上が互いに離隔して位置している2個の開口部から形成される場合、前記2個の開口部のうち1個の開口部は2個に区分された前記小領域中の一つの小領域(A1−1)に位置し、残りの1個の開口部は前記一つの開口部が位置する領域に隣接する残りの一つの小領域(A1−2)に位置することによってそれぞれの領域に開口部が1つずつ位置することができる。
前記原料流入部121、上部還流流入部112および下部還流流入部132が一つの開口部から形成される蒸留塔の場合、ただ一方向にのみ原料または、還流の流れが供給され、この場合、偏流現象が発生する可能性がある。しかし、前記蒸留塔100の原料流入部121、上部還流流入部112、および下部還流流入部132の中の一つ以上が2以上の開口部から形成される場合、前記原料(F)、還流の流れが2以上の方向に均等に流入されることによって前記偏流現象が発生することを防ぐことができる。
本出願に係る、前記蒸留塔100では2以上の開口部の個数により各開口部の位置、各開口部に流入または流出される流れの流量および方向を調節することによって偏流現象を効果的に抑制することができる。
一つの例示において、原料流入部121、上部還流流入部112、および下部還流流入部132の中の一つ以上が2以上の開口部から形成される前記蒸留塔100は、下記の一般式1を満足することができる。下記の一般式1を満足する2以上の流入部を含む蒸留塔100を用いる場合、偏流現象の発生を最小化でき、したがって、エネルギー消耗量を節減でき、原料110を高効率で分離することができる。
[一般式1]
−5°≦△D≦5°
前記一般式1で、△Dは、前記2以上の開口部のうちいずれか一つの開口部から蒸留塔100の中心に延びる延長線と前記一つの開口部に隣接する1個または、2個の開口部から前記蒸留塔100の中心に延びる延長線が形成する両角度の差を示す。
例えば、前記蒸留塔100の原料流入部121、上部還流流入部112、および下部還流流入部132の中の一つ以上が互いに離隔して位置している2個の開口部から形成される場合、前述した通り、前記2個の開口部は蒸留塔100の地面と平行した断面を均等に分割した2個の小領域(A1−1、A1−2)にそれぞれ位置することができる。具体的に、図4に示した通り、前記2個の開口部は断面の中心点を基準として互いに反対側に設置することができ、原料(F)が前記2個の原料流入部121にそれぞれ流入することができるので、前記原料(F)が流入されて発生する偏流現象を効率的に抑制することができる。一つの例示において、図4のように、前記原料流入部121、上部還流流入部112、および下部還流流入部132の中の一つ以上が互いに離隔して位置している2個の開口部から形成される場合、前記2個の開口部中の一つの開口部から蒸留塔の中心に延びる延長線(L)と残りの一つの開口部から蒸留塔の中心に延びる延長線(L)は二つの角(θ、θ)を形成し、前記両角度の差である△D(θ−θ)は−5°〜5°を満足することができる。また、この場合、前記2個の開口部のうちいずれか一つの開口部から蒸留塔の中心に延びる延長線(L)が残りの一つの開口部から蒸留塔の中心に延びる延長線(L)となす角は、図4のように、例えば、175°〜185°、177°〜183°、または、179°〜181°であり、前記範囲で角度を調節することによって、偏流現象の発生を最小化することができる。一つの例示において、2個の開口部が互いに完全に対称である場合、すなわち、前記2個の開口部のうちいずれか一つの開口部から蒸留塔の中心に延びる延長線(L)と残りの一つの開口部から蒸留塔の中心に延びる延長線(L)が同一直線上に位置する場合、△D(θ−θ)は0°であり得る。
図5のように、前記蒸留塔100の原料流入部121、上部還流流入部112、および下部還流流入部132の中の一つ以上は互いに離隔して位置している3個の開口部から形成され、前記3個の開口部は蒸留塔100の地面と平行した断面を均等に分割した3個の小領域(A1−1、A1−2、A1−3)にそれぞれ位置することができる。具体的に、図6に示した通り、前記3個の開口部は互いに間隔が同一であるように設置することができ、流体の流れが前記3個の開口部でそれぞれ流入または流出できるように位置することができる。一つの例示において、前記原料流入部121、上部還流流入部112、および下部還流流入部132の中の一つ以上が互いに離隔して位置している3個の開口部から形成される場合、前記3個の開口部中の一つの開口部から蒸留塔の中心に延びる延長線(L)と残りの2個の開口部から蒸留塔の中心にそれぞれ延びる延長線(L、L)は二つの角(θ、θ)を形成し、前記両角度の差である△D(θ−θ)は−5°〜5°を満足することができる。また、この場合、前記3個の開口部のうちいずれか一つの開口部から蒸留塔の中心に延びる延長線(L)が残りの2個の開口部から蒸留塔の中心に延びる延長線(L、L)となす角は、図6に示した通り、例えば、115°〜125°、117°〜123°、または、119°〜121°であり、前記範囲で角度を調節することによって、偏流現象の発生を最小化することができる。一つの例示において、3個の開口部が蒸留塔の外周面に互いに等間隔で位置する場合、すなわち、前記3個の開口部のうちいずれか一つの開口部から蒸留塔の中心に延びる延長線(L)と残りの2個の開口部から蒸留塔の中心に延びる延長線(L、L)がなす角が120°である場合、△D(θ−θ)は0°であり得る。
図7のように、前記蒸留塔100の原料流入部121、上部還流流入部112、および下部還流流入部132の中の一つ以上は互いに離隔して位置している4個の開口部から形成され、前記4個の開口部は蒸留塔100の地面と平行した断面を均等に分割した4個の小領域(A1−1、A1−2、A1−3、A1−4)にそれぞれ位置することができる。具体的に、図8に示した通り、前記4個の開口部は互いに間隔が同一であるように設置することができ、流体の流れが前記4個の開口部にそれぞれ流入されるか流出できるように位置することができる。一つの例示において、前記原料流入部121、上部還流流入部112、および下部還流流入部132の中の一つ以上が互いに離隔して位置している4個の開口部から形成される場合、前記4個の開口部中の一つの開口部から蒸留塔の中心に延びる延長線(L)と前記一つの開口部に隣接する2個の開口部から蒸留塔の中心にそれぞれ延びる延長線(L、L)は二つの角(θ、θ)を形成し、前記両角度の差である△D(θ−θ)は−5°〜5°を満足することができる。また、この場合、前記4個の開口部のうちいずれか一つの開口部から蒸留塔の中心に延びる延長線(L)が前記一つの開口部に隣接する2個の開口部から蒸留塔の中心に延びる延長線(L、L)となす角は図7に示した通り、例えば、85°〜95°、87°〜93°、または、89°〜91°であり、前記範囲で角度を調節することによって、偏流現象の発生を最小化することができる。一つの例示において、4個の開口部が蒸留塔の外周面に互いに等間隔で位置する場合、すなわち、前記4個の開口部のうちいずれか一つの開口部から蒸留塔の中心に延びる延長線(L)と前記一つの開口部に隣接する2個の開口部から蒸留塔の中心に延びる延長線(L、L)がなす角は90°である場合、△D(θ−θ)は0°であり得る。
このように蒸留塔100に流入されるか流出される流体の流れを2以上の方向に供給または、流出される場合、前記蒸留塔100の原料流入部121、上部還流流入部112および下部還流流入部132が位置する段の下部領域に落ちる液体の流れを均等に維持することができるので、精製効率を上げることができる。すなわち、前記蒸留塔100の2以上の開口部から形成される原料流入部121、上部還流流入部112および下部還流流入部132が前記のような条件を満足する場合、それぞれの流れが流入されて発生する偏流現象を効果的に遮断することができ、蒸留装置の設計および運転便宜性が優秀で原料(F1−1)を高効率で分離することができる。
図4、図6および図8のように、本出願の蒸留塔100では、前記蒸留塔100の地面と平行した断面に投影された流入速度ベクトル成分をすべて前記断面の中心点に向かわせることができる。具体的に、前記2以上の開口部を通じて流入される流量および流入速度の大きさは互いに同一で、流体の流れの流量(F)と前記断面に投影された流入速度ベクトル成分の積をそれぞれ出した値が0(ゼロ)であり得る。前記のように、2以上の開口部を通した流体の流れの流量と前記断面に投影された流入速度ベクトル成分の積の合計が互いに0(ゼロ)と相殺されると、2以上の流体の流れによる偏流を効果的に遮断することができる。前記において用語、「流量(F)」とは、各流入部を通じて流入される流量(単位時間当たり体積)を意味し、「流入速度ベクトル成分」とは、各流入部を通した流入速度(単位時間当り距離)ベクトルが地面と平行した前記蒸留塔の断面に投影されたベクトル成分を意味する。
一つの例示において、原料流入部121、上部還流流入部112、および下部還流流入部132の中の一つ以上は互いに離隔して位置している2個の開口部から形成される蒸留塔100は下記の一般式2を満足することができ、したがって、偏流の発生を最小化することができる。
[一般式2]
×V+F×V=0
前記一般式2で、FおよびFは各流入部を通じて流入される流量(単位時間当たり体積)を意味し、VおよびVは各流入部を通した流入速度(単位時間当り距離)ベクトルが地面と平行した蒸留塔100の断面に投影されたベクトル成分を意味する。
また、原料流入部121、上部還流流入部112、および下部還流流入部132の中の一つ以上は互いに離隔して位置している3個の開口部から形成される蒸留塔100は下記の一般式3を満足することができ、したがって、偏流の発生を最小化することができる。
[一般式3]
×V+F×V+F×V=0
前記一般式3で、F、FおよびFは各流入部を通じて流入される流量(単位時間当たり体積)を現わし、V、VおよびVは各流入部を通した流入速度(単位時間当り距離)ベクトルが地面と平行した蒸留塔100の断面に投影されたベクトル成分を示す。
原料流入部121、上部還流流入部112、および下部還流流入部132の中の一つ以上は互いに離隔して位置している4個の開口部から形成される蒸留塔100は下記の一般式4を満足することができ、したがって、偏流の発生を最小化することができる。
[一般式4]
×V+F×V+F×V+F×V=0
前記一般式4で、F、F、FおよびFは各流入部を通じて流入される流量(単位時間当たり体積)を現わし、V、V、V、およびVは各流入部を通した流入速度(単位時間当り距離)ベクトルが地面と平行した蒸留塔の断面に投影されたベクトル成分を示す。
一つの具現例において、前記蒸留塔100の原料流入部121が互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成され、前記2以上の開口部は前記蒸留塔100の地面と平行した断面を均等に分割する、2以上の中間部小領域にそれぞれ位置することができる。前記原料流入部121が一つの開口部から形成される蒸留塔の場合、前記蒸留塔の供給段の下部領域に落ちる液体の流れが均等に落ちず、偏流現象が発生する可能性があり、したがって、前記原料(F)の分離効率が低下し得る。しかし、前記蒸留塔100の原料流入部121が2以上の開口部から形成される場合、前記蒸留塔100の原料供給段の下部に落ちる液体の流れを均等に維持させることができることによって偏流現象が抑制されるので、原料(F)を効率的に分離することができる。この場合、前記2以上の開口部は蒸留塔100内の同一段、好ましくは地面と平行した同一平面上に位置することができる。したがって、2以上の開口部にそれぞれ流入される前記原料(F)が水力学的(hydraulics)流れが滑らかになるように流入されることによって偏流現象を効果的に防止することができる。例えば、前記2以上の原料流入部121は前記蒸留塔100の同一段に位置することができ、理論の段数が30〜80段、40〜70段、または、45〜60段である蒸留塔100の場合、前記2以上の開口部を形成する原料流入部121は前記蒸留塔100の5〜30段、5〜25段、または、10〜20段に位置することができる。また、前記原料(F)が2以上の開口部から形成される原料流入部121にそれぞれ同じ流量で流入されると偏流現象の遮断が容易で、蒸留塔の運転便宜性が優秀で原料(F)を高効率で分離することができる。また、前記2以上の開口部から形成される原料流入部に流入される原料は同じ流量で流入でき、したがって、偏流現象の発生を最小化することができる。
他の具現例において、前記蒸留塔100の上部還流流入部112は互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成され、前記2以上の開口部は前記蒸留塔100の地面と平行した断面、すなわち、水平断面積を均等に分ける2以上の上部小領域にそれぞれ位置することができる。前記上部還流流入部112が一つの開口部から形成される蒸留塔100では、前記上部生成物流出の流れ(F)の還流の流れが一方向に蒸留塔100に流入されて偏流現象が発生する可能性がある。したがって、前記原料(F)の分離効率が低下する恐れがあり、この場合、前記上部生成物流出の流れ(F)の低沸点濃度を維持するために追加的なエネルギーが消費される。しかし、前記蒸留塔100の上部還流流入部112が2以上の開口部から形成される場合、前記上部生成物流出の流れ(F)の還流の流れが2以上の方向に前記蒸留塔に流入されることによって偏流現象が抑制されるので、原料(F)を効率的に分離することができる。一つの例示において、前記2以上の上部還流流入部112は前記蒸留塔100上段の同一段、好ましくは地面と平行した同一平面上に位置することができ、理論の段数が30〜80段、40〜70段、または、45〜60段である蒸留塔100の場合、前記2以上の開口部から形成される上部還流流入部112は前記蒸留塔100の最上段、例えば、1段に位置することができる。
また、前記蒸留塔100の下部還流流入部132は互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成され、前記2以上の開口部は前記蒸留塔100の水平断面積を均等に分ける2以上の下部小領域にそれぞれ位置することができる。この場合、再沸器102を経た前記下部生成物流出の流れ(F)は2以上の方向に還流されることによって原料(F)の分離効率を向上させることができる。例えば、前記2以上の開口部から形成される下部還流流入部132は前記蒸留塔100下段の同一段、好ましくは地面と平行した同一平面上に位置することができ、理論の段数が30〜80段、40〜70段、または、45〜60段である蒸留塔100の場合、前記2以上の開口部から形成される下部還流流入部132は前記蒸留塔100の最下段、例えば80段、70段または、60段に位置することができる。
さらに他の具現例において、前記蒸留塔100の原料流入部121、上部還流流入部112および下部還流流入部132はすべて互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成され、この場合、前記2以上の開口部から形成される原料流入部121に原料がそれぞれ流入され、上部生成物流出の流れ(F)の一部が前記2以上の開口部から形成される上部還流流入部112にそれぞれ流入され、下部生成物流出の流れ(F)の一部が2以上の開口部から形成される下部還流流入部132にそれぞれ流入され得る。
例えば、前記2以上の開口部から形成される原料流入部121は前記蒸留塔100の地面と平行した断面を均等に分割する、2以上の中間部小領域にそれぞれ位置することができる。この場合、前記2以上の開口部は蒸留塔100内の同一段、好ましくは地面と平行した同一平面上に位置することができ、前記2以上の開口部から形成される上部還流流入部112は前記蒸留塔100の地面と平行した断面、すなわち、水平断面積を均等に分ける2以上の上部小領域にそれぞれ位置することができ、また、前記2以上の開口部から形成される下部還流流入部132は前記蒸留塔100の水平断面積を均等に分ける2以上の下部小領域にそれぞれ位置することができる。この場合、前記2以上の原料流入部121は前記蒸留塔100の同一段に位置することができ、前記2以上の上部還流流入部112は前記蒸留塔100上段の同一段、好ましくは地面と平行した同一平面上に位置することができ、前記2以上の開口部から形成される下部還流流入部132は前記蒸留塔100下段の同一段、好ましくは地面と平行した同一平面上に位置することができる。前記原料流入部、上部還流流入部112および下部還流流入部132の具体的な段に対する説明は前述した内容と同一であるので省略する。また、前述した通り、前記2以上の開口部から形成される原料流入部にそれぞれ流入される原料は同じ流量で流入され、2以上の開口部から形成される上部還流流入部にそれぞれ流入される還流の流れは同じ流量で流入され、2以上の開口部から形成される下部還流流入部にそれぞれ流入される還流の流れは同じ流量で流入され得、したがって、偏流現象の発生を最小化することができる。
前記2以上の開口部から形成される原料流入部121、上部還流流入部112および下部還流流入部132に対する具体的な内容は、前記において説明した内容と同一であるので省略することにする。
図9は本出願のさらに他の具現例による前記蒸留装置を例示的に示した図面である。
本出願の具現例に係る前記蒸留装置は、凝縮機201、再沸器202を含み、蒸留塔の内部に分離壁203が備えられた分離壁型蒸留塔200を含むことができる。
図9に示したように、前記蒸留装置に含まれる蒸留塔200は内部に分離壁203が備えられた分離壁型蒸留塔200であり得る。前記分離壁型蒸留塔200は低沸点、中沸点、高沸点の3成分を含む原料(F)の蒸留のために考案された装置であり、いわゆる熱複合蒸留カラム(Petlyuk column)と熱力学的観点で類似の装置である。前記熱複合蒸留カラムは低沸点および高沸点物質を一次的に予備分離器で分離し、主分離器で低沸点、中沸点および高沸点物質をそれぞれ分離するように考案されている。これに対して、分離壁型蒸留塔200は塔内に分離壁203を設置することによって予備分離器を主分離器の内部に統合させた形態である。
例えば、前記蒸留塔200は内部が分離壁203により分割されており、前記蒸留塔200の内部は図面で仮想の点線で分割されている通り、分離壁203で分けられる中間部領域と分離壁が位置しない上部領域210および下部領域240に区分され得る。また、前記中間部領域は分離壁203により分けられる第1中間部領域220および第2中間部領域230に区分され得る。したがって、前記蒸留塔200の内部は上部領域210、下部領域240、中間部領域に区分することができ、また、前記中間部領域は、第1中間部領域220および第2中間部領域230に区分され得る。本出願の分離壁型蒸留塔では、第1中間部領域220と第2中間部領域230が前記分離壁203によって分離(separation)または、孤立(isolation)されている。したがって、前記第1中間部領域220内の流れと前記第2中間部領域230内の流れが互いに混合されることを防止することができる。本明細書において用語、「分離(separation)または、孤立(isolation)」は、各領域での流れが分離壁401により分けられる領域で独立的に流れるか存在することを意味する。
一つの例示において、前記蒸留塔200の内部に位置する分離壁203は中間部領域に位置することができる。具体的に、前記分離壁203の長さは前記蒸留塔200の理論の段数を基準として算出した時、全体理論段数の40%以上の段数に該当する長さであり得、例えば、50%以上、または、60%以上の段数に該当する長さであり得る。前記蒸留塔200の分離壁203が前記範囲の長さで前記蒸留塔200内部に位置することによって、第1中間部領域220内の流れと第2中間部領域230内の流れが混合されることを効果的に遮断することができる。また、前記生成物流出部231から流出される流れの中に低沸点成分が混合されて流出されることを防止することができる。
一つの例示において、前記蒸留塔200の原料流入部221は前記蒸留塔200の第1中間部領域220に位置することができる。また、前記上部流出部211および上部還流流入部212は前記蒸留塔200の上部領域210に位置することができ、好ましくは前記上部流出部211は前記蒸留塔200の上部領域210内の塔頂に位置することができる。また、前記下部流出部241および下部還流流入部242は前記蒸留塔200の下部領域240に位置することができ、好ましくは前記下部流出部241は前記蒸留塔200の下部領域240内の塔底に位置することができる。ひいては、蒸留塔は生成物流出部231を含み、前記生成物流出部231は前記蒸留塔200の第2中間部領域230に位置することができる。
一つの例示において、低沸点、中沸点および高沸点の3成分を含む原料(F)から分離工程を遂行するために、前記原料(F)は図9のように蒸留塔200の第1中間部領域220に流入され得る。一つの例示において、原料(F)は前記蒸留塔200の第1中間部領域220に位置する原料流入部221に流入され、前記原料(F)に含まれる成分のうち相対的に低い沸点を有する低沸点の流れは上部領域210に流入され、相対的に高い沸点を有する中沸点の流れおよび高沸点の流れは下部領域240に流入される。また、上部領域210に流入された低沸点の流れは上部流出部211で上部生成物流出の流れ(F)から流出され、凝縮機201を経て一部は前記蒸留塔200の上部還流流入部212に還流されるか製品として貯蔵される。また、下部領域240に流入された高沸点の流れは下部流出部241で下部生成物流出の流れ(F)から流出され、再沸器202を経て一部は前記蒸留塔200の下部還流流入部242に還流されるか製品として貯蔵される。前記上部領域210に流入された流れのうち相対的に高い沸点を有する成分の流れおよび下部領域240に流入された流れのうち相対的に低い沸点を有する成分の流れ、すなわち中沸点の流れは第2中間部領域230に流入され、第2中間部領域230の生成物流出部231から流出され得る。前記「中沸点の流れ」とは、低沸点、中沸点および高沸点成分の3成分を含む原料の流れのうち低沸点成分と高沸点成分の間の沸点を有する成分が濃厚(rich)な流れを意味し、前記中沸点の流れは例えば、蒸留塔200の生成物流出部231から流出される流れを意味する。
本出願の一具現例において、前記分離壁型蒸留塔200の原料流入部221および生成物流出部231の中の一つ以上は互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成され得る。したがって、原料(F)の精製過程で発生する偏流現象(channeling)を遮断することによってエネルギーの損失を最小化し、工程の経済性を向上させることができる。
一つの例示において、前記偏流現象を防止するために、前記2以上の開口部は前記分離壁型蒸留塔200に流入されるか流出される流れが2以上の方向で流入されるかまたは、2以上の方向から流出できるように位置することができる。例えば、前記分離壁型蒸留塔200の第1中間部領域220は蒸留塔200の水平断面積を均等に分ける2以上の第1中間部小領域を含むことができる。図10は例示的な分離壁型蒸留塔200中間部領域の地面と平行した断面を示した図面である。図10に示したように、分離壁型蒸留塔200の中間部領域は分離壁203によって分けられた第1中間部領域220および第2中間部領域230に区分され、前記第1中間部領域220は、蒸留塔200の水平断面積を均等な広さで分ける任意の小領域(small area)、例えば、複数の第1中間部小領域220a、220bを含み、第2中間部領域230も同じように、蒸留塔200の水平断面積を均等な広さで分ける任意の複数の第2中間部小領域230a、230bを含むことができる。好ましくは、前記第1中間部小領域220a、220bおよび第2中間部小領域230a、230bはそれぞれ第1中間部領域220および第2中間部領域230の水平断面積を均等な広さで分ける領域であり得る。
一つの例示において、前記分離壁型蒸留塔200の第1中間部領域220の原料流入部221および/または第2中間部領域230の生成物流出部231は2以上の開口部から形成され、この場合、前記2以上の開口部から形成される原料流入部221は前記2以上の第1中間部小領域にそれぞれ位置し、前記2以上の開口部から形成される生成物流出部231は前記2以上の第2中間部小領域にそれぞれ位置することができる。図11は、2個の開口部が形成された本出願に係る分離壁型蒸留塔200の中間部領域の地面と平行した断面を例示的に示した図面である。例えば、図11で仮想の点線で分割されている通り、第1中間部領域220は2個の均等な第1中間部小領域220a、220bを含むことができ、前記分離壁型蒸留塔200の原料流入部221が互いに離隔して位置している2個の開口部から形成される場合、1個の開口部は2個の前記第1中間部小領域220a、220bの中の一つの中間部小領域220aに位置し、残りの1個の開口部は前記一つの開口部が位置する中間部小領域220aに隣接する残り一つの中間部小領域220bに位置することによってそれぞれの領域に開口部が1つずつ位置することができる。
前記原料流入部221が一つの開口部から形成される分離壁型蒸留塔200の場合、ただ一方向にのみ原料(F)が供給され、この場合、偏流現象が発生する可能性がある。しかし、前記分離壁型蒸留塔200の原料流入部221が2以上の開口部から形成される場合、前記原料(F)が2以上の方向に均等に流入されることによって前記偏流現象を防止することができる。
本出願に係る前記分離壁型蒸留塔200では2以上の開口部の個数により各開口部の位置、各流れの流量および方向を調節することによって偏流現象を効果的に抑制することができる。例えば、前記分離壁型蒸留塔200の原料流入部221が2個の開口部から形成される場合、前述した通り、前記2個の原料流入部221は前記第1中間部領域220の地面と平行した断面を均等に2つに分割した第1中間部小領域220a、220bにそれぞれ位置することができる。この場合、前記2個の開口部のうちいずれか一つの開口部から蒸留塔200の中心に延びる延長線が残りの一つの開口部から蒸留塔200の中心に延びる延長線となす角は、85°〜95°、87°〜93°、または、89°〜91°であり、前記範囲で角度を調節することによって、偏流現象の遮断を最大化することができる。また、この場合、前記2個の原料流入部111を通じて流入されるそれぞれの原料(F)流れのベクトル成分の方向はすべて分離壁型蒸留塔200の地面に平行した断面の中心点に向かうことができ、例えば、前記それぞれの原料の流れの前記断面に投影された流入速度のベクトル成分は、前記分離壁型蒸留塔200の地面と平行した断面の中心点を通過する前記分離壁203に垂直な面2031を基準として互いに対称であり得る。
図12は、3個の開口部が形成された本出願に係る分離壁型蒸留塔200の中間部領域の地面と平行した断面を例示的に示した図面である。図12のように、例えば、前記分離壁型蒸留塔200の原料流入部111は互いに離隔して位置している3個の開口部から形成され、前記3個の開口部は前記第1中間部領域220の地面と平行した断面を3つに均等に分割した第1中間部小領域220a、220b、220cにそれぞれ位置することができる。この場合、前記分離壁型蒸留塔200の3個の開口部のうちいずれか一つの開口部から蒸留塔200の中心に延びる延長線が前記一つの開口部に隣接する開口部から蒸留塔200の中心に延びる延長線となす角は、55°〜65°、57°〜63°、または、59°〜61°であり、前記範囲で角度を調節することによって、偏流現象の遮断を最大化することができる。また、この場合、前記3個の開口部にそれぞれ流入される流れの流量および流入速度を同一に調節することによって、偏流現象の発生を実質的に防止することができる。
図13は、4個の開口部が形成された分離壁型蒸留塔200の地面と平行した断面を例示的に示した図面である。図13のように、例えば、前記分離壁型蒸留塔200の原料流入部221は互いに離隔して位置している4個の開口部から形成され、前記4個の開口部は前記第1中間部領域220の地面と平行した断面を4つに均等に分割した第1中間部小領域220a、220b、220c、220dにそれぞれ位置することができる。この場合、前記分離壁型蒸留塔200の4個の開口部のうちいずれか一つの開口部から蒸留塔200の中心に延びる延長線が前記一つの開口部に隣接する開口部から蒸留塔200の中心に延びる延長線となす角は40°〜50°、42°〜48°または、44°〜46°であり、前記範囲で角度を調節することによって、偏流現象の遮断を最大化することができる。また、この場合、前記4個の開口部にそれぞれ流入される流れの流量および流入速度を同一に調節することによって、偏流現象の発生を実質的に防止することができる。
一つの具現例において、前記分離壁型蒸留塔200の原料流入部221は互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成され、前記2以上の開口部は前記分離壁型蒸留塔200の地面と平行した断面を均等に分割する、好ましくは、第1中間部領域220の水平断面積を均等な広さで分ける2以上の第1中間部小領域にそれぞれ位置することができる。前記原料流入部221が一つの開口部から形成される分離壁型蒸留塔200の場合、前記分離壁型蒸留塔の供給段の下部領域に落ちる液体の流れが均等に落ちず、偏流現象が発生する可能性があり、したがって、前記原料(F)の分離効率が低下し得る。しかし、前記分離壁型蒸留塔200の原料流入部221が2以上の開口部から形成される場合、前記分離壁型蒸留塔200の原料供給段の下部に落ちる液体の流れを均等に維持させることができ、偏流現象が抑制されるので、原料(F)を効率的に分離することができる。この場合、前記2以上の開口部は第1中間部領域220内の同一段に位置することができる。したがって、2以上の開口部にそれぞれ流入される前記原料(F)が水力学的(hydraulics)流れが滑らかになるように流入されることによって偏流現象を効果的に防止することができる。例えば、前記2以上の原料流入部221は前記分離壁型蒸留塔200の第1中間部領域220内の同一段、好ましくは地面と平行した同一平面上に位置することができ、理論の段数が30〜80段、40〜70段、または、45〜60段である分離壁型蒸留塔200の場合、前記2以上の開口部から形成される原料流入部221は前記分離壁型蒸留塔200の5〜30段、5〜25段、または、10〜20段に位置することができる。また、前記原料(F)が2以上の開口部から形成される原料流入部111にそれぞれ同じ流量で流入されると偏流現象の遮断が容易で、蒸留塔の運転便宜性が優秀で原料(F)を高効率で分離することができる。
本出願の他の具現例によれば、前記分離壁型蒸留塔100の第2中間部領域230は蒸留塔200の水平断面積を均等な広さで分ける、好ましくは、第2中間部領域230の水平断面積を均等な広さで分ける複数の第2中間部小領域を含むことができる。この時、前記分離壁型蒸留塔200の生成物流出部231は互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成され、前記2以上の開口部は前記2以上の第2中間部小領域にそれぞれ位置することができる。図14は、2個の開口部が形成された分離壁型蒸留塔200の地面と平行した断面を例示的に示した図面である。例えば、図14で仮想の点線で分割されている通り、第2中間部領域230は2個の均等な第2中間部小領域230a、230bを含むことができ、前記分離壁型蒸留塔200の生成物流出部231が互いに離隔して位置している2個の開口部から形成される場合、1個の開口部は2個の前記第2中間部小領域230a、230bの中の一つの中間部小領域230aに位置し、残りの1個の開口部は前記一つの開口部が位置する中間部小領域230aに隣接するあまり一つの中間部小領域230bに位置することによってそれぞれの領域に開口部が1つずつ位置することができる。前記生成物流出部231が一つの開口部から形成される分離壁型蒸留塔200の場合、ただ一方向にのみ生成物が排出され、この場合、偏流現象が発生する可能性がある。したがって、原料(F)の分離効率が低下するおそれがあり、この場合、前記生成物流出の流れ(F)の中沸点濃度を維持するために追加的なエネルギーが消費される。しかし、前記分離壁型蒸留塔200の生成物流出部231が2以上の開口部から形成される場合、前記生成物流出の流れが2以上の方向で均等に流出されることによって前記偏流現象を防止することができる。
一つの例示において、前記2以上の生成物流出部231は前記分離壁型蒸留塔200の第2中間部領域230内の同一段、好ましくは地面と平行した同一平面上に位置することができる。例えば、理論の段数が30〜80段、40〜70段、または、45〜60段である分離壁型蒸留塔200の場合、前記2以上の開口部から形成される生成物流出部231は前記分離壁型蒸留塔200の5〜30段、5〜25段、または、10〜20段に位置することができる。
前記生成物流出部231に対する具体的な内容は、前述した原料流入部221で説明した内容と同一であるので、省略することにする。
一具現例において、前記分離壁型蒸留塔200の原料流入部221、上部還流流入部212、生成物流出部231および下部還流流入部242がすべて2以上の開口部から形成されることによって還流の流れによって発生し得る偏流現象の遮断を最大化することができる。前述した分離壁型蒸留塔200の上部還流流入部212および下部還流流入部242に対する具現例は上部流出部211および下部流出部241に対してもそのまま対応するように適用することができる。これに対する具体的な内容は、前記で説明した内容と同一であるので省略することにする。
本出願は前述した蒸留装置を利用した混合物の蒸留方法に関係する。一つの例示において、前記方法は原料流入部、上部還流流入部、および下部還流流入部の中の一つ以上が互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成されている蒸留塔の前記原料流入部に原料を流入して蒸留する段階を含み、したがって、本出願の蒸留方法によれば、偏流現象を最小化することができ、分離効率を向上させることができる。
本出願の蒸留装置は、多様な化学産業分野で利用することができる。例えば、原油(Crude Oil)などのような混合物を分離する工程で利用され得るが、これに制限されるものではない。
以下、本出願に従う具現例および本出願に従わない比較例を通じて本出願をより詳細に説明するが、本出願の範囲は下記提示された具現例によって制限されるものではない。
〔実施例1〕
図1の蒸留装置を用いて2−エチルヘキシルアクリレートを精製した。具体的には、2−エチルヘキシルアクリレートを含み、20℃〜40℃の原料を理論の段数が60段である第1蒸留塔の15段に位置し、図3のように形成された2個の原料流入部に流入させ、各原料流入部に流入される流量は同一に調節した。
この場合、前記第1蒸留塔上部の運転圧力は約20〜30torrで、運転温度は約90〜105℃となるようにし、前記第1蒸留塔の下部の運転圧力は約80〜90torrで、運転温度は140〜147℃となるようにした。前記第1蒸留塔の1段で排出される流れの一部は凝縮機を経て前記第1蒸留塔に還流させ、第1蒸留塔の60段で排出される流れの一部は再沸器を経て前記第1蒸留塔に還流させ、この時、前記第1蒸留塔の第1蒸留塔上段流出の流れの還流比は1.5〜4.5となるように設定し、第1蒸留塔下段流出の流れの還流比は10〜20となるように設定した。
〔実施例2〕
原料流入部上部還流流入部がそれぞれ2個の開口部から形成され、前記2個の原料流入部が理論の段数が60段である第1蒸留塔の15段に位置し、前記2個の上部還流流入部が理論の段数が60段である蒸留塔の1段に位置するように形成された蒸留塔を用いたことを除いては実施例1と同じ方法で精製した。
〔実施例3〕
原料流入部および下部還流流入部がそれぞれ2個の開口部から形成され、前記2個の原料流入部が理論の段数が60段である第1蒸留塔の15段に位置し、前記2個の下部還流流入部が理論の段数が60段である第1蒸留塔の60段に位置するように形成された蒸留塔を用いたことを除いては実施例1と同じ方法で精製した。
〔実施例4〕
原料流入部、下部還流流入部および上部還流流入部がそれぞれ2個の開口部から形成され、前記2個の原料流入部が理論の段数が60段である蒸留塔の15段に位置し、また、前記2個の下部還流流入部は蒸留塔の理論の段数が60段である蒸留塔の60段に位置し、前記2個の上部還流流入部は理論の段数が60段である蒸留塔の1段に位置するようにした蒸留塔を用いたことを除いては実施例1と同じ方法で精製した。
〔実施例5〕
図9のように分離壁を有する分離壁型蒸留塔を第1蒸留塔として用いたことを除いては実施例1と同じ方法で精製した。2−エチルヘキシルアクリレートを含む原料を蒸留塔の第1中間部領域に位置する2個の開口部から形成された原料流入部に導入し、具体的に、理論の段数が60段である第1蒸留塔の15段に導入した。
〔実施例6〕
原料流入部および生成物流出部がそれぞれ2個の開口部から形成され、前記2個の原料流入部が第1中間部領域に位置するものの、理論の段数が60段である蒸留塔の15段に位置し、また、前記2個の生成物流出部は第2中間部領域に位置するものの、蒸留塔の理論の段数が60段である蒸留塔の15段に位置するようにした蒸留塔を用いたことを除いては実施例1と同じ方法で精製した。
〔実施例7〕
原料流入部が3個の開口部から形成され、前記3個の原料流入部が図5のように形成された蒸留塔を用いたことを除いては実施例1と同じ方法で精製した。
〔実施例8〕
原料流入部が4個の開口部から形成され、前記4個の原料流入部が図7のように形成された蒸留塔を用いたことを除いては実施例1と同じ方法で精製した。
〔比較例〕
一つの原料流入部、上部還流流入部および下部還流流入部が形成されている蒸留塔を用いたことを除いては実施例1と同じ方法で精製した。
前記実施例および比較例により原料を分離させた後、分離工程で偏流現象の発生の有無を測定し、その結果を下記の表1に表わした。
Figure 2016529097
前記表1に示したように、原料流入部、上部還流流入部、および下部還流流入部が一つの開口部から形成された蒸留塔を用いた比較例により原料を分離させた場合、偏流現象が発生したが、原料流入部、生成物流出部および上部還流流入部および下部還流流入部の中の一つ以上が2以上の開口部から形成された実施例の場合、比較例に比べて原料の分離工程中に偏流現象が発生しなかったことを確認することができる。
したがって、本出願の2以上の流入部および流出部を形成する分離壁型蒸留塔によって原料を精製させる場合、比較例による蒸留装置に比べて原料の分離効率を向上させることができる。
100 蒸留塔
101 凝縮機
102 再沸器
111 上部流出部
112 上部還流流入部
120 中間段
121 原料流入部
131 下部流出部
132 下部還流流入部
200 蒸留塔
201 凝縮機
202 再沸器
203 分離壁
210 上部領域
211 上部流出部
212 上部還流流入部
220 第1中間部領域
221 原料流入部
230 第2中間部領域
231 生成物流出部
240 下部領域
241 下部流出部
242 下部還流流入部
一つの例示において、原料流入部121、上部還流流入部112、および下部還流流入部132の中の一つ以上が2以上の開口部から形成される前記蒸留塔100は、下記の一般式1を満足することができる。下記の一般式1を満足する2以上の流入部を含む蒸留塔100を用いる場合、偏流現象の発生を最小化でき、したがって、エネルギー消耗量を節減でき、原料(F を高効率で分離することができる。
本出願に係る前記分離壁型蒸留塔200では2以上の開口部の個数により各開口部の位置、各流れの流量および方向を調節することによって偏流現象を効果的に抑制することができる。例えば、前記分離壁型蒸留塔200の原料流入部221が2個の開口部から形成される場合、前述した通り、前記2個の原料流入部221は前記第1中間部領域220の地面と平行した断面を均等に2つに分割した第1中間部小領域220a、220bにそれぞれ位置することができる。この場合、前記2個の開口部のうちいずれか一つの開口部から蒸留塔200の中心に延びる延長線が残りの一つの開口部から蒸留塔200の中心に延びる延長線となす角は、85°〜95°、87°〜93°、または、89°〜91°であり、前記範囲で角度を調節することによって、偏流現象の遮断を最大化することができる。また、この場合、前記2個の原料流入部221を通じて流入されるそれぞれの原料(F)流れのベクトル成分の方向はすべて分離壁型蒸留塔200の地面に平行した断面の中心点に向かうことができ、例えば、前記それぞれの原料の流れの前記断面に投影された流入速度のベクトル成分は、前記分離壁型蒸留塔200の地面と平行した断面の中心点を通過する前記分離壁203に垂直な面2031を基準として互いに対称であり得る。
図12は、3個の開口部が形成された本出願に係る分離壁型蒸留塔200の中間部領域の地面と平行した断面を例示的に示した図面である。図12のように、例えば、前記分離壁型蒸留塔200の原料流入部221は互いに離隔して位置している3個の開口部から形成され、前記3個の開口部は前記第1中間部領域220の地面と平行した断面を3つに均等に分割した第1中間部小領域220a、220b、220cにそれぞれ位置することができる。この場合、前記分離壁型蒸留塔200の3個の開口部のうちいずれか一つの開口部から蒸留塔200の中心に延びる延長線が前記一つの開口部に隣接する開口部から蒸留塔200の中心に延びる延長線となす角は、55°〜65°、57°〜63°、または、59°〜61°であり、前記範囲で角度を調節することによって、偏流現象の遮断を最大化することができる。また、この場合、前記3個の開口部にそれぞれ流入される流れの流量および流入速度を同一に調節することによって、偏流現象の発生を実質的に防止することができる。
一つの具現例において、前記分離壁型蒸留塔200の原料流入部221は互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成され、前記2以上の開口部は前記分離壁型蒸留塔200の地面と平行した断面を均等に分割する、好ましくは、第1中間部領域220の水平断面積を均等な広さで分ける2以上の第1中間部小領域にそれぞれ位置することができる。前記原料流入部221が一つの開口部から形成される分離壁型蒸留塔200の場合、前記分離壁型蒸留塔の供給段の下部領域に落ちる液体の流れが均等に落ちず、偏流現象が発生する可能性があり、したがって、前記原料(F)の分離効率が低下し得る。しかし、前記分離壁型蒸留塔200の原料流入部221が2以上の開口部から形成される場合、前記分離壁型蒸留塔200の原料供給段の下部に落ちる液体の流れを均等に維持させることができ、偏流現象が抑制されるので、原料(F)を効率的に分離することができる。この場合、前記2以上の開口部は第1中間部領域220内の同一段に位置することができる。したがって、2以上の開口部にそれぞれ流入される前記原料(F)が水力学的(hydraulics)流れが滑らかになるように流入されることによって偏流現象を効果的に防止することができる。例えば、前記2以上の原料流入部221は前記分離壁型蒸留塔200の第1中間部領域220内の同一段、好ましくは地面と平行した同一平面上に位置することができ、理論の段数が30〜80段、40〜70段、または、45〜60段である分離壁型蒸留塔200の場合、前記2以上の開口部から形成される原料流入部221は前記分離壁型蒸留塔200の5〜30段、5〜25段、または、10〜20段に位置することができる。また、前記原料(F)が2以上の開口部から形成される原料流入部221にそれぞれ同じ流量で流入されると偏流現象の遮断が容易で、蒸留塔の運転便宜性が優秀で原料(F)を高効率で分離することができる。

Claims (25)

  1. 凝縮機および再沸器が備えられた蒸留塔を含み、
    前記蒸留塔は、上部領域;下部領域;および前記上部領域と下部領域との間の中間部領域を含み、
    前記中間部領域は原料流入部を含み、
    前記原料流入部に流入された原料は上部生成物流出の流れおよび下部生成物流出の流れに分離されて流出され、
    前記上部生成物流出の流れは前記上部領域から流出され、前記上部生成物流出の流れの一部は凝縮機を通過して前記上部領域に位置した上部還流流入部に還流され、
    前記下部生成物流出の流れは前記下部領域から流出され、前記下部生成物流出の流れの一部は再沸器を通過して前記下部領域に位置した下部還流流入部に還流され、
    前記原料流入部、上部還流流入部、および下部還流流入部の中の一つ以上は互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成される、蒸留装置。
  2. 中間部領域は蒸留塔の水平断面積を均等に分ける2以上の中間部小領域に区分され、原料流入部は互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成され、前記2以上の開口部は前記2以上の中間部小領域にそれぞれ位置している、請求項1に記載の蒸留装置。
  3. 前記2以上の開口部は中間部領域内の同一段に位置している、請求項2に記載の蒸留装置。
  4. 原料流入部は互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成され、前記2以上の開口部にそれぞれ流入される原料は同じ流量で流入される、請求項2に記載の蒸留装置。
  5. 上部領域は蒸留塔の水平断面積を均等に分ける2以上の上部小領域に区分され、上部還流流入部は互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成され、前記2以上の開口部は前記2以上の上部小領域にそれぞれ位置している、請求項1に記載の蒸留装置。
  6. 2以上の開口部は上部領域内の同一段に位置する、請求項5に記載の蒸留装置。
  7. 2以上の開口部にそれぞれ流入される還流の流れは同じ流量で流入される、請求項5に記載の蒸留装置。
  8. 下部領域は蒸留塔の水平断面積を均等に分ける2以上の下部小領域に区分され、下部還流流入部は互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成され、前記2以上の開口部は前記2以上の下部小領域にそれぞれ位置している、請求項1に記載の蒸留装置。
  9. 前記2以上の開口部は下部領域内の同一段に位置している、請求項8に記載の蒸留装置。
  10. 前記2以上の開口部にそれぞれ流入される還流の流れは同じ流量で流入される、請求項8に記載の蒸留装置。
  11. 下記の一般式1を満足する、請求項1に記載の蒸留装置。
    [一般式1]
    −5°≦△D≦5°
    前記一般式1で、△Dは、2以上の開口部のうちいずれか一つの開口部から蒸留塔の中心に延びる延長線が前記一つの開口部に隣接する1個または、2個の開口部から前記蒸留塔の中心に延びる延長線と形成する両角度の差を示す。
  12. 原料流入部、上部還流流入部、および下部還流流入部の中の一つ以上は2個の開口部から形成され、
    前記2個の開口部のうちいずれか一つの開口部から蒸留塔の中心に延びる延長線が残りの一つの開口部から蒸留塔の中心に延びる延長線となす角は175°〜185°である、請求項1に記載の蒸留装置。
  13. 原料流入部、上部還流流入部、および下部還流流入部の中の一つ以上は3個の開口部から形成され、
    前記3個の開口部のうちいずれか一つの開口部から蒸留塔の中心に延びる延長線が残りの2個の開口部から蒸留塔の中心に延びる延長線となす角は115°〜125°である、請求項1に記載の蒸留装置。
  14. 原料流入部、上部還流流入部、および下部還流流入部の中の一つ以上は4個の開口部から形成され、
    前記4個の開口部のうちいずれか一つの開口部から蒸留塔の中心に延びる延長線が前記一つの開口部に隣接する2個の開口部から蒸留塔の中心に延びる延長線となす角は85°〜95°である、請求項1に記載の蒸留装置。
  15. 原料流入部、上部還流流入部および下部還流流入部はそれぞれ互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成され、
    原料が前記2以上の開口部から形成される前記原料流入部にそれぞれ流入され、上部生成物流出の流れの一部が前記2以上の開口部から形成される上部還流流入部にそれぞれ流入されて還流され、下部生成物流出の流れの一部が前記2以上の開口部から形成される下部還流流入部にそれぞれ流入されて還流される、請求項1に記載の蒸留装置。
  16. 中間部領域は蒸留塔の水平断面積を均等に分ける2以上の中間部小領域に区分され、上部領域は蒸留塔の水平断面積を均等に分ける2以上の上部小領域に区分され、下部領域は蒸留塔の水平断面積を均等に分ける少なくとも2以上の下部小領域に区分され、2以上の開口部から形成される原料流入部は2以上の中間部小領域にそれぞれ位置し、2以上の開口部から形成される上部還流流入部は前記2以上の上部小領域にそれぞれ位置し、2以上の開口部から形成される下部還流流入部は前記2以上の下部小領域にそれぞれ位置している、請求項15に記載の蒸留装置。
  17. 2以上の開口部から形成される原料流入部は中間部領域内の同一段に位置し、2以上の開口部から形成される上部還流流入部は上部領域内の同一段に位置し、2以上の開口部から形成される下部還流流入部は下部領域内の同一段に位置している、請求項15に記載の蒸留装置。
  18. 2以上の開口部から形成される原料流入部にそれぞれ流入される原料は同じ流量で流入され、2以上の開口部から形成される上部還流流入部にそれぞれ流入される還流の流れは同じ流量で流入され、2以上の開口部から形成される下部還流流入部にそれぞれ流入される還流の流れは同じ流量で流入される、請求項15に記載の蒸留装置。
  19. 蒸留塔は内部に分離壁が備えられた分離壁型蒸留塔であって、前記蒸留塔の中間部領域は前記分離壁によって分けられる第1中間部領域および第2中間部領域を含み、前記第1中間部領域は原料流入部を含み、前記第2中間部領域は生成物流出部を含む、請求項1〜請求項18のいずれか一項に記載の蒸留装置。
  20. 原料流入部および/または生成物流出部は2以上の開口部から形成される、請求項19に記載の蒸留装置。
  21. 2以上の開口部から形成される原料流入部および/または生成物流出部は第1中間部領域の水平断面積を均等に分ける2以上の第1中間部小領域にそれぞれ位置している、請求項20に記載の蒸留装置。
  22. 原料流入部および/または生成物流出部は2個の開口部から形成され、前記2個の開口部のうちいずれか一つの開口部から蒸留塔の中心に延びる延長線が残りの一つの開口部から蒸留塔の中心に延びる延長線となす角は85°〜95°である、請求項21に記載の蒸留装置。
  23. 原料流入部および/または生成物流出部は3個の開口部から形成され、前記3個の開口部のうちいずれか一つの開口部から蒸留塔の中心に延びる延長線が前記一つの開口部に隣接する開口部から蒸留塔の中心に延びる延長線となす角は55°〜65°である、請求項21に記載の蒸留装置。
  24. 原料流入部および/または生成物流出部は4個の開口部から形成され、前記4個の開口部のうちいずれか一つの開口部から蒸留塔の中心に延びる延長線が前記一つの開口部に隣接する開口部から蒸留塔の中心に延びる延長線となす角は40°〜50°である、請求項21に記載の蒸留装置。
  25. 原料流入部、上部還流流入部、および下部還流流入部の中の一つ以上が互いに離隔して位置している2以上の開口部から形成されている蒸留塔の前記原料流入部に原料を流入して蒸留する段階を含む、蒸留方法。
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