JP2016185025A - モータおよびファン - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化でき、かつ、電磁ノイズを抑制できる構造を有するモータを提供する。
【解決手段】本発明のモータの一つの態様において、コイルは、コアに集中巻きで巻き付けられる。ブラシカードアセンブリは、周方向に沿って配置され整流子およびコイルを介して電気的に接続される互いに異極の少なくとも一対のブラシと、ブラシと並列に接続される少なくとも1つのXキャパシタと、ブラシと並列に接続される少なくとも2つのYキャパシタと、ブラシとXキャパシタとYキャパシタとを保持するブラシカードと、を有する。ブラシカードは、基準電位を有するグランド部を有する。Xキャパシタは、ブラシ同士の周方向の間に位置する。Yキャパシタは、グランド部と電気的に接続される。
【選択図】図3

Description

本発明は、モータおよびファンに関する。
例えば、特許文献1に示すように、ブラシを備える電動機が知られている。
特開2000−14073号公報
上記のようなブラシを備える電動機(モータ)においては、電流が切り替わる際にブラシと整流子との間で生じるスパークによって電磁ノイズが発生する。そのため、例えば、電子部品を搭載した車体の内部に電動機を設置する場合、電磁ノイズによって電子部品が誤作動する虞があった。
また一方で、例えば、車体の内部等、スペースが限られている箇所に電動機を設置する場合、電動機の設置スペースが大きいと他の部品の設置スペースが小さくなるため、電動機の小型化が望まれている。
本発明の一つの態様は、上記問題点に鑑みて、小型化でき、かつ、電磁ノイズを抑制できる構造を有するモータ、およびそのようなモータを備えるファンを提供することを目的の一つとする。
本発明のモータの一つの態様は、軸方向に延びる中心軸を中心としたシャフトを有する回転子と、前記回転子に電流を供給するブラシカードアセンブリと、前記回転子および前記ブラシカードアセンブリを収容するハウジングと、前記ハウジングの内側に固定され、前記回転子の径方向外側に位置する永久磁石と、前記ハウジングに保持され前記シャフトを支持する軸受と、を備え、前記回転子は、前記シャフトに固定されたコアと、前記コアを励磁するコイルと、前記コイルと電気的に接続された整流子と、を有し、前記コイルは、前記コアに集中巻きで巻き付けられ、前記ブラシカードアセンブリは、周方向に沿って配置され前記整流子および前記コイルを介して電気的に接続される互いに異極の少なくとも一対のブラシと、前記ブラシと並列に接続される少なくとも1つのXキャパシタと、前記ブラシと並列に接続される少なくとも2つのYキャパシタと、前記ブラシと前記Xキャパシタと前記Yキャパシタとを保持するブラシカードと、を有し、前記ブラシカードは、基準電位を有するグランド部を有し、前記Xキャパシタは、前記ブラシ同士の周方向の間に位置し、前記Yキャパシタは、前記グランド部と電気的に接続される。
本発明の一つの態様によれば、小型化でき、かつ、電磁ノイズを抑制できる構造を有するモータ、およびそのようなモータを備えるファンが提供される。
図1は、本実施形態のファンを示す断面模式図である。 図2は、本実施形態のモータを示す斜視図である。 図3は、本実施形態のモータを示す断面図であって、図2におけるIII−III断面図である。 図4は、本実施形態のモータを示す斜視図である。 図5は、本実施形態のハウジングの部分を示す拡大断面図である。 図6は、本実施形態のブラシカードアセンブリを示す斜視図である。 図7は、本実施形態のブラシカードアセンブリを示す正面図である。 図8は、本実施形態のブラシカードアセンブリを示す斜視図である。 図9は、本実施形態のブラシカードアセンブリを示す正面図である。 図10は、本実施形態のブラシカードアセンブリの一部を示す斜視図である。 図11は、本実施形態のグランド部を示す図である。 図12は、本実施形態のモータの内部に流入する空気の流れを示す図である。 図13は、本実施形態のブラシカードアセンブリを示す底面図である。 図14は、本実施形態のブラシカードアセンブリを示す斜視図である。 図15は、本実施形態のブラシユニットを示す斜視図である。 図16は、本実施形態のブラシユニットを示す側面図である。 図17は、本実施形態のブラシカードアセンブリが有する回路を示す回路図である。 図18は、本実施形態のブラシカードアセンブリが有する回路の他の一例を示す回路図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るファンおよびモータについて説明する。なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせる場合がある。
また、図面においては、適宜3次元直交座標系としてXYZ座標系を示す。XYZ座標系において、X軸方向は、図1に示す中心軸Jの軸方向と平行な方向とする。Z軸方向は、上下方向とする。Y軸方向は、X軸方向とZ軸方向との両方と直交する方向とする。
また、以下の説明においては、X軸方向の正の側(+X側,一方側)を「フロント側」と呼び、X軸方向の負の側(−X側)を「リア側」と呼ぶ。Z軸方向の正の側(+Z側)を「上側」と呼び、Z軸方向の負の側(−Z側)を「下側」と呼ぶ。なお、フロント側、リア側、上側および下側とは、単に説明のために用いられる名称であって、実際の位置関係や方向を限定しない。また、特に断りのない限り、中心軸Jに平行な方向(X軸方向)を単に「軸方向」と呼び、中心軸Jを中心とする径方向を単に「径方向」と呼び、中心軸Jを中心とする周方向、すなわち、中心軸Jの軸周りを単に「周方向」と呼ぶ。
なお、本明細書において、軸方向に延びる、とは、厳密に軸方向(X軸方向)に延びる場合に加えて、軸方向に対して、45°未満の範囲で傾いた方向に延びる場合も含む。
また、本明細書において、径方向に延びる、とは、厳密に径方向、すなわち、軸方向(X軸方向)に対して垂直な方向に延びる場合に加えて、径方向に対して、45°未満の範囲で傾いた方向に延びる場合も含む。
<ファン>
図1は、本実施形態のファン2を示す断面模式図である。図1においては、空気の流れを太線の矢印で示している。本実施形態のファン2は、例えば、エンジンクーリング用のファンである。ファン2は、図1に示すように、モータ1と、インペラ3と、シュラウド4と、を備える。
インペラ3は、モータ1の後述するシャフト21に取り付けられる。インペラ3は、インペラカップ3aと、複数の動翼3bと、を有する。インペラカップ3aは、モータ1に固定される部分である。より詳細には、インペラカップ3aは、シャフト21のフロント側(+X側)の端部に固定される。インペラカップ3aは、リア側(−X側)に開口する円筒状である。インペラカップ3aは、モータ1のフロント側(+X側)を覆う。
動翼3bは、インペラカップ3aの外周面に固定されている。図示は省略するが、複数の動翼3bは、周方向に沿って設けられている。
シュラウド4には、モータ1が固定される。図示は省略するが、シュラウド4は、モータ1およびインペラ3の径方向外側を囲む枠状である。
モータ1のシャフト21が回転することで、インペラ3が中心軸J周りに回転する。これにより、空気がインペラ3のフロント側(+X側)から吸い込まれ、インペラ3のリア側(−X側)へと排出される。これにより、ファン2は、空気をリア側に送る。
<モータ>
図2から図4は、本実施形態のモータ1を示す図である。図2および図4は、斜視図である。図3は、図2におけるIII−III断面図である。図4においては、ブラケット11を外した状態を示している。
本実施形態のモータ1は、ブラシ付きモータである。モータ1は、図2および図3に示すように、ハウジング10と、回転子20と、永久磁石40と、フロント側軸受41と、リア側軸受42と、ブラシカードアセンブリ30と、を備える。図4に示すように、ブラシカードアセンブリ30は、外部電源が接続されるコネクタ部35を有する。すなわち、モータ1は、コネクタ部35を備える。
[ハウジング]
ハウジング10は、回転子20およびブラシカードアセンブリ30を収容する。ハウジング10は、図2に示すように、ブラケット11と、バックカバー12と、を有する。ハウジング10の材質は、例えば、S45C(JIS G 4051:2009)等の炭素鋼である。
なお、本明細書において、ある部品がある対象を収容する、とは、ある対象の全体がある部品の内側に位置する場合と、ある対象の一部がある部品の外側に位置する場合と、を含む。例えば、ハウジング10がブラシカードアセンブリ30を収容するとは、ブラシカードアセンブリ30の一部がハウジング10の外側に位置する場合を含む。
{ブラケット}
ブラケット11は、バックカバー12のフロント側(+X側)に位置する。ブラケット11は、ブラケット筒状部(筒状部)13と、フロント板状部14と、ブラケットフランジ部15と、を有する。すなわち、ハウジング10は、ブラケット筒状部13を有する。
ブラケット筒状部13は、図3に示すように、回転子20の径方向外側を囲む。すなわち、ブラケット11は、永久磁石40を保持する。ブラケット筒状部13の内側面には、永久磁石40が固定されている。図2に示すように、本実施形態においてブラケット筒状部13は、例えば、中心軸Jと同心の円筒形状である。
ブラケット筒状部13には、ブラケット筒状部13を径方向に貫通するブラケット貫通孔(ハウジング貫通孔)13aが設けられている。そのため、ブラケット11内に侵入した水滴を、ブラケット貫通孔13aを介してハウジング10の外部に排出できる。
図4に示すように、ブラケット貫通孔13aは、コネクタ部35と後述するグランド部76との周方向の間に位置する。図3に示すように、本実施形態においてブラケット貫通孔13aは、ブラケット筒状部13のフロント側(+X側)の端部における下端に設けられる。図2に示すように、ブラケット貫通孔13aの形状は、例えば、角丸長方形状である。
フロント板状部14は、ブラケット筒状部13のフロント側(+X側)の端部に接続されている。フロント板状部14のフロント側(+X側)から視た形状は、例えば、中心軸Jと同心の円形状である。フロント板状部14には、フロント板状部14を軸方向(X軸方向)に貫通する複数のフロント側孔部14aが設けられている。フロント側孔部14aは、周方向に沿って互いに間隔を空けて配置されている。
図3に示すように、フロント板状部14には、フロント側軸受保持部11aが設けられている。フロント側軸受保持部11aは、フロント板状部14の中央部がリア側(−X側)に窪んだ部分である。フロント側軸受保持部11aの径方向内側には、フロント側軸受41が保持される。
ブラケットフランジ部15は、ブラケット筒状部13のリア側(−X側)の端部から径方向外側に延びる。モータ1は、例えば、ブラケットフランジ部15が固定されることでファンのシュラウド等に取り付けられる。
{バックカバー}
バックカバー12は、ブラケット11のリア側(−X側)に取り付けられる。バックカバー12は、ブラシカードアセンブリ30を保持する。バックカバー12は、バックカバー筒状部(筒状部)16と、リア板状部17と、バックカバーフランジ部18と、を有する。すなわち、ハウジング10は、バックカバー筒状部16を有する。
バックカバー筒状部16は、回転子20の径方向外側を囲む。図4に示すように、本実施形態においてバックカバー筒状部16は、例えば、中心軸Jと同心の略円筒形状である。バックカバー筒状部16は、径方向外側に膨らむ膨張部16bを有する。
図2に示すように、バックカバー12のフロント側(+X側)にブラケット11が取り付けられることで、膨張部16bと、ブラケット筒状部13のリア側(−X側)の端部との間に、バックカバー貫通孔(ハウジング貫通孔)16aが設けられる。バックカバー貫通孔16aは、ブラケット筒状部13を径方向に貫通する。そのため、バックカバー12内に侵入した水滴を、バックカバー貫通孔16aを介してハウジング10の外部に排出できる。
また、図1に示すように、ファン2がリア側(−X側)へ空気を送る場合、フロント側(+X側)からインペラ3に吸い込まれる空気の一部が、例えば、バックカバー貫通孔16aを介してモータ1の内部に流入する場合がある。モータ1の内部に入り込んだ空気は、モータ1の内部をリア側からフロント側へと進み、フロント側孔部14aまたはブラケット貫通孔13aからモータ1の外部へと排出される。このように、ハウジング10にブラケット貫通孔13a、フロント側孔部14a、およびバックカバー貫通孔16aが設けられることで、モータ1の内部に空気を通すことができる。これにより、モータ1を冷却できる。
特に、後述するブラシ51a〜51dと整流子25との間にはスパークが生じるため、ブラシ51a〜51dおよび整流子25は高温になりやすい。本実施形態によれば、モータ1の内部に空気を通すことで、ブラシ51a〜51d、整流子25、回転子20、永久磁石40およびブラシカード31のプレート部70に取り付けられる電子部品(Xキャパシタ60、およびYキャパシタ61,62等)を冷却できる。
図4に示すように、バックカバー貫通孔16aは、コネクタ部35と後述するグランド部76との周方向の間に位置する。図3に示すように、バックカバー貫通孔16aは、ハウジング10の下側(−Z側)の端部に位置する。
リア板状部17は、バックカバー筒状部16のリア側(−X側)の端部に接続されている。図示は省略するが、リア板状部17のリア側(−X側)から視た形状は、例えば、中心軸Jを中心とする円形状である。リア板状部17の中央部には、リア側軸受保持部12aが設けられている。リア側軸受保持部12aの径方向内側には、リア側軸受42が保持されている。
バックカバーフランジ部18は、バックカバー筒状部16のフロント側(+X側)の端部から径方向外側に延びる。図4に示すように、バックカバーフランジ部18のフロント側(+X側)の面には、溝18aが設けられる。すなわち、ハウジング10には、溝18aが設けられる。溝18aは、コネクタ部35からバックカバー貫通孔16aまで、周方向に沿って延びる。そのため、コネクタ部35からハウジング10の内部に侵入した水滴が、溝18aを伝ってバックカバー貫通孔16aに流れる。これにより、バックカバー貫通孔16aを介して水滴をハウジング10の外部に排出できる。
バックカバーフランジ部18のフロント側(+X側)の面には、グランド収納部18bが設けられている。グランド収納部18bには、後述するグランド部75,76,77の接触部75b,76b,77bが設けられる。
バックカバーフランジ部18の径方向外側の端部には、かしめ固定部19が接続されている。図2に示すように、かしめ固定部19は、径方向内側にかしめられる。図3に示すように、かしめ固定部19とバックカバーフランジ部18とでブラケットフランジ部15が挟持される。これにより、ブラケット11とバックカバー12とが固定される。すなわち、ブラケット11とバックカバー12とは、かしめて固定される。
図5は、ブラケット11とバックカバー12との固定部分を示す拡大断面図である。図5に示すように、ブラケットフランジ部15とバックカバーフランジ部18との軸方向(X軸方向)の間には、ハウジング10の径方向内側と、バックカバーフランジ部18に設けられた溝18aとを繋ぐ微小な隙間AP1がある。
そのため、ハウジング10の内部に侵入した水滴WDは、毛細管現象によって隙間AP1から溝18aの内部に流入する。これにより、ハウジング10の内部に侵入した水滴WDは、溝18aの内部に集められる。その結果、溝18aからバックカバー貫通孔16aを介して、ハウジング10の内部に侵入した水滴WDをよりハウジング10の外部に排出しやすい。
また、例えば、ブラケットフランジ部15とバックカバーフランジ部18との軸方向の間にハウジング10の外部に開口する隙間AP4が生じ、ハウジング10の外部から隙間AP4に水滴が入り込む場合がある。このような場合であっても、ハウジング10の外部から隙間AP4に侵入した水滴は、溝18aに集められ、ハウジング10の外部に排出される。そのため、本実施形態によれば、水滴がハウジング10の内部に侵入することを抑制できる。
[回転子]
回転子20は、図3に示すように、シャフト21と、コア22と、コイル23と、インシュレータ24と、整流子25と、を有する。
シャフト21は、軸方向(X軸方向)に延びる中心軸Jを中心とする。シャフト21のフロント側(+X側)の端部は、ハウジング10の外部に露出する。
コア22は、シャフト21に固定される。コア22は、ブラケット11の径方向内側に位置する。コア22は、永久磁石40と径方向に対向する。コア22は、コアバック部22aと、複数のティース部22bと、を有する。
コアバック部22aは、例えば、中心軸Jと同心の円環状である。コアバック部22aは、シャフト21の径方向外側に嵌合され固定される。ティース部22bは、コアバック部22aの径方向外側の面から、径方向外側に延びる。複数のティース部22bは、周方向に沿って等間隔に配置される。
コイル23は、コア22を励磁する。図4に示すように、コイル23は、インシュレータ24を介して、ティース部22bに巻き付けられる。コイル23は、コア22に集中巻きで巻き付けられる。そのため、コイル23が分布巻きで巻き付けられる場合に比べて、コイル23全体の軸方向(X軸方向)の寸法または径方向の寸法を小さくしやすい。これにより、モータ1を小型化できる。また、コイル23の巻線を短くできるため、巻線の抵抗による損失を低減できる。
整流子25は、図3に示すように、コア22のリア側(−X側)に位置する。整流子25は、絶縁部材25aと、複数のセグメント25bと、を有する。絶縁部材25aは、絶縁性を有する部材である。絶縁部材25aは、例えば、シャフト21の径方向外側を囲む円筒状である。絶縁部材25aは、シャフト21の外周面に嵌め合わされて固定される。
複数のセグメント25bは、絶縁部材25aの外側面に固定されている。複数のセグメント25bは、周方向に沿って等間隔に配置されている。セグメント25bは、軸方向(X軸方向)に延びる導体である。セグメント25bは、フロント側(+X側)の端部にフック部25cを有する。フック部25cには、コイル配線27が保持されている。コイル配線27は、コイル23と電気的に接続されている。これにより、セグメント25b、すなわち、整流子25は、コイル23と電気的に接続される。
なお、コイル配線27は、コイル23を構成する巻線の一部であってもよいし、コイル23を構成する巻線とは別部材であってもよい。
セグメント25bの径方向外側の面は、後述するブラシ51a〜51dと接触可能である。ブラシ51a〜51dと接触するセグメント25bは、回転子20の回転に伴って変化する。
[永久磁石]
永久磁石40は、ハウジング10の内側に固定されている。永久磁石40は、回転子20の径方向外側に位置する。図4に示すように、永久磁石40は、例えば、周方向に延びる円弧形状である。永久磁石40は、例えば、周方向に沿って4つ設けられている。各永久磁石40は、周方向に2つの磁極を有する。これにより、永久磁石40の極数は、例えば、8である。永久磁石40の極数は、特に限定されない。
[フロント側軸受およびリア側軸受]
フロント側軸受41およびリア側軸受42は、シャフト21を支持する。フロント側軸受41は、図3に示すように、コア22のフロント側(+X側)に位置する。フロント側軸受け41は、ハウジング10に保持される。より詳細には、フロント側軸受41は、ブラケット11のフロント側軸受保持部11aに保持される。
リア側軸受42は、整流子25のリア側(−X側)に位置する。リア側軸受42は、ハウジング10に保持される。より詳細には、リア側軸受42は、バックカバー12のリア側軸受保持部12aに保持される。
[ブラシカードアセンブリ]
ブラシカードアセンブリ30は、回転子20のコア22のリア側(−X側)に位置する。ブラシカードアセンブリ30は、回転子20の整流子25の径方向外側を囲む。ブラシカードアセンブリ30は、整流子25を介して、回転子20に電流を供給する。
図6から図9は、ブラシカードアセンブリ30を示す図である。図6および図8は、斜視図である。図7および図9は、正面図、すなわち、フロント側(+X側)から視た図である。図8および図9においては、ブラシカード31の樹脂部32の図示を省略している。
図6および図7に示すように、ブラシカードアセンブリ30は、ブラシカード31と、ブラシユニット50a,50b,50c,50dと、Xキャパシタ60と、Yキャパシタ61,62と、チョークコイル63,64と、を有する。ブラシユニット50aは、ブラシ51aを有する。ブラシユニット50bは、ブラシ51bを有する。ブラシユニット50cは、ブラシ51cを有する。ブラシユニット50dは、ブラシ51dを有する。
ブラシユニット50a〜50d、Xキャパシタ60、Yキャパシタ61,62およびチョークコイル63,64は、ブラシカード31に取り付けられる。より詳細には、ブラシユニット50a〜50d、Xキャパシタ60、Yキャパシタ61,62およびチョークコイル63,64は、ブラシカード31のプレート部70に取り付けられる。プレート部70に対する各部品の取り付け方法は、例えば、部品の一部をかしめてプレート部70に固定する方法、または、溶接によって部品をプレート部70に固定する方法を採用できる。
プレート部70と、プレート部70に取り付けられる各部品とによって回路が構成され、回転子20に電流が供給される。以下、ブラシカードアセンブリ30の各部について詳細に説明する。
{ブラシカード}
ブラシカード31は、ブラシ51a〜51dとXキャパシタ60とYキャパシタ61,62とを保持する。ブラシカード31は、図6に示すように、プレート部70と、樹脂部32と、を有する。ブラシカード31は、例えば、金型にプレート部70をインサートするインサート成形で製造される。そのため、ブラシカード31の製造が容易である。
(プレート部)
プレート部70は、ブラシ51a〜51dとXキャパシタ60とYキャパシタ61,62とを電気的に接続する導体である。プレート部70の材質は、例えば、真鍮または銅である。そのため、例えば、プレート部70に接続される配線および部材が銅である場合に、電蝕を防ぐことができる。
プレート部70は、図8および図9に示すように、プレート本体部71と、グランド部75,76,77と、負極側接続端子78aと、正極側接続端子78bと、を有する。すなわち、ブラシカード31は、グランド部75〜77を有する。
プレート本体部71は、負極側本体部72と、正極側本体部73と、グランド支持部74と、を有する。負極側本体部72は、負極側配線部72aと、負極側グランド支持部72bと、ブラシユニット設置部72c,72dと、を有する。正極側本体部73は、正極側配線部73aと、正極側グランド支持部73bと、ブラシユニット設置部73c,73dと、を有する。
負極側配線部72aは、チョークコイル63によって、負極側接続端子78aと接続される。正極側配線部73aは、チョークコイル64によって、正極側接続端子78bと接続される。負極側配線部72aと正極側配線部73aとは、Xキャパシタ60によって接続される。
負極側グランド支持部72bは、Yキャパシタ61によって、負極側配線部72aと接続される。正極側グランド支持部73bは、Yキャパシタ62によって、正極側配線部73aと接続される。
ブラシユニット設置部72cには、ブラシユニット50aが設置される。ブラシユニット設置部72dには、ブラシユニット50bが設置される。ブラシユニット設置部73cには、ブラシユニット50cが設置される。ブラシユニット設置部73dには、ブラシユニット50dが設置される。
ブラシユニット設置部72cは、ブラシユニット50aを介して、負極側配線部72aと電気的に接続されている。ブラシユニット設置部72dは、ブラシユニット50bを介して、負極側配線部72aと電気的に接続されている。ブラシユニット設置部73cは、ブラシユニット50cを介して、正極側配線部73aと電気的に接続されている。ブラシユニット設置部73dは、ブラシユニット50dを介して、正極側配線部73aと電気的に接続されている。
図10は、ブラシユニット設置部73cを示す斜視図である。図10に示すように、ブラシユニット設置部73cには、ブラシユニット設置部73cを軸方向(X軸方向)に貫通する取付孔部73eが設けられる。取付孔部73eには、後述するブラシケース52の取付脚部52cが差し込まれる。取付孔部73eは、例えば、4つ設けられている。取付孔部73eのフロント側(+X側)から視た形状は、例えば、半楕円形状である。
そのため、取付孔部73eの外形が直線状である部分に取付脚部52cを合わせることで、ブラシケース52、すなわち、ブラシユニット50cを精度よく位置決めできる。その結果、ブラシ51cを精度よく配置できる。また、取付脚部52cの寸法に設計誤差が生じた場合であっても、取付脚部52cを円弧状の部分のいずれかの箇所に接触させやすい。これにより、取付孔部73eの内縁によって取付脚部52cを安定して支持できる。その結果、ブラシユニット50cを強固に固定できる。
また、ブラシ51cが整流子25に接触した状態で整流子25が回転するため、ブラシ51cと整流子25との間の摩擦でブラシ51cは高温となりやすい。ブラシ51cが高温となると、ブラシ51cの熱によりブラシユニット設置部73cが高温となりやすい。そのため、ブラシユニット設置部73cが例えば樹脂でできている場合、ブラシユニット設置部73cが溶解または変形しやすい。これにより、ブラシユニット50cの位置決め精度が著しく低下する虞があった。
これに対して、本実施形態によれば、上述したようにプレート部70の材質、すなわちブラシユニット設置部73cの材質は、真鍮または銅であるため、ブラシユニット設置部73cが高温となった場合であっても、ブラシユニット設置部73cが溶解または変形することを抑制できる。したがって、本実施形態によれば、ブラシユニット50cの位置決め精度が低下することを抑制できる。
また、真鍮および銅は樹脂に比べて熱伝導効率が高い。そのため、ブラシ51cの熱がブラシユニット設置部73cを介して放熱されやすく、ブラシ51cが冷却されやすい。このような特性は、モータ1がエンジンクーリング用のファンなどの長時間の回転が求められるモータである場合に、非常に有効である。
また、例えば、ブラシユニット設置部73cの整流子25側の端部に樹脂製の部分が配置される場合、樹脂製の部分は、ブラシ51cの熱またはブラシユニット設置部73cの熱により溶解または変形しやすい。これにより、ブラシユニット50cの位置決め精度が低下する虞があった。
これに対して、本実施形態によれば、ブラシユニット設置部73cの整流子25側の端部に樹脂製の部分が配置されないため、ブラシユニット50cの位置決め精度が低下することを抑制できる。
なお、図示は省略するが、ブラシユニット設置部72c,72d,73cについても、ブラシユニット設置部73cと同様のことが言える。
グランド部75は、図8に示すように、プレート本体部71の負極側グランド支持部72bに接続される。すなわち、グランド部75は、プレート本体部71に接続される。図7に示すように、グランド部75は、中心軸Jを基準として、コネクタ部35と反対側(−Y側)に位置する。グランド部75は、中心軸Jよりも上側(+Z側)に位置する。グランド部75は、ブラシユニット50aとブラシユニット50bとの周方向の間に位置する。図8に示すように、グランド部75は、延伸部75aと、接触部75bと、を有する。
延伸部75aは、負極側グランド支持部72bに接続される部分である。延伸部75aは、負極側グランド支持部72bから軸方向(X軸方向)に延びる。すなわち、延伸部75aは、プレート本体部71から軸方向に延びる。
延伸部75aが接続される負極側グランド支持部72bの位置は、負極側グランド支持部72bの径方向内側の縁である。すなわち、グランド部75は、プレート本体部71の外縁よりも径方向内側においてプレート本体部71に接続される。
これにより、例えば、プレート部70を一枚のプレートから打ち抜いて製造する場合、打ち抜いた部分における外縁よりも内側の部分をフロント側(+X側)に折り曲げることで、グランド部75を作成できる。そのため、プレート本体部71の外縁にグランド部75が接続されている場合と比べて、プレート部70を製造するために一枚のプレートから打ち抜く部分の面積を小さくできる。したがって、本実施形態によれば、一枚のプレートから打ち抜けるプレート部70の取り数を大きくできる。これにより、モータ1の製造コストを低減できる。特に、本実施形態のように、例えば、プレート部70の材質が真鍮である場合には、コストが高くなりやすいため、コストの低減効果をより大きく得られる。
また、上記のように、プレートを打ち抜いた部分における内側の部分を折り曲げてグランド部75を作成する場合、グランド部75を打ち抜いた部分がプレート本体部71を軸方向(X軸方向)に貫通する孔となる。そのため、グランド部75を打ち抜いた部分を利用して、ブラシカード31の後述する樹脂本体孔部34c,34dを作成できる。これにより、プレート本体部71を別途打ち抜いて、樹脂本体孔部34c,34dを作成する手間が省ける。
接触部75bは、延伸部75aに接続されている。より詳細には、接触部75bは、延伸部75aのフロント側(+X側)の端部に接続されている。接触部75bは、延伸部75aから径方向外側に延びている。接触部75bは、図4に示すように、バックカバーフランジ部18のグランド収納部18bに嵌め込まれている。
図11は、グランド部75の接触部75bを径方向外側から視た図である。図11に示すように、接触部75bは、グランド収納部18bとブラケットフランジ部15のリア側(−X側)の面とによって構成される隙間AP2に位置する。
接触部75bは、ブラケット11とバックカバー12とに接触する。すなわち、接触部75bは、ハウジング10と接触する。これにより、接触部75bは、ハウジング10と同電位となる。本実施形態においては、ハウジング10の電位を基準電位とする。そのため、グランド部75は、基準電位を有する。言い換えると、グランド部75は、ハウジング10と接触することで接地される。
ブラケット11とバックカバー12とがかしめて固定されることで、接触部75bは、ブラケット11とバックカバー12とによって軸方向(X軸方向)に挟持される。より詳細には、接触部75bは、ブラケット11のブラケットフランジ部15とバックカバー12のバックカバーフランジ部18とによって軸方向に挟持されている。そのため、接触部75bをハウジング10に確実に接触させやすい。また、接触部75bをハウジング10に強固に固定できる。
接触部75bのフロント側(+X側)の面には、リア側(−X側)に凹となる凹部75dが設けられている。接触部75bのリア側の面には、リア側に凸となる凸部75cが設けられている。すなわち、接触部75bには、軸方向(X軸方向)に凸となる凸部75cと、軸方向に凹となる凹部75dと、の両方が設けられている。
本実施形態において接触部75bは、ブラケット11とバックカバー12とがかしめて固定された状態では、押しつぶされて変形している。例えば、図11の例では、接触部75bの凸部75cがフロント側(+X側)につぶされている。接触部75bの変形は、弾性変形であってもよいし、塑性変形であってもよい。
図11においては、ブラケット11とバックカバー12とが固定される前の状態の凸部75cを二点鎖線で示している。ブラケット11とバックカバー12とが固定される前における接触部75bの軸方向(X軸方向)の寸法L2は、ブラケット11とバックカバー12とが固定された状態における隙間AP2の軸方向の寸法L1よりも大きい。
そのため、ブラケット11とバックカバー12とがかしめて固定されることで、接触部75bが軸方向(X軸方向)に押しつぶされる。その結果、接触部75bをより確実に、ハウジング10と接触させることができる。また、本実施形態では、接触部75bには凸部75cと凹部75dが設けられているため、ブラケット11とバックカバー12とをかしめて固定する際に、接触部75bを変形させやすい。
また、例えば、ハウジング10、すなわち、ブラケット11およびバックカバー12の材質はS45Cであり、プレート部70、すなわち、グランド部75の材質は真鍮である。S45Cの強度は、真鍮の強度よりも大きい。そのため、ブラケット11とバックカバーとをかしめて固定する際に、ブラケット11とバックカバー12とによって、グランド部75の接触部75bがつぶされる。
図9に示すように、凹部75dは、接触部75bの径方向外側の端部に設けられている。図示は省略するが、同様に、凸部75cも、接触部75bの径方向外側の端部に設けられている。ブラケット11とバックカバー12とをかしめて固定する際にブラケットフランジ部15とバックカバーフランジ部18とを互いに押し付ける方向に加えられる力は、径方向外側の位置ほど大きい。そのため、凸部75cおよび凹部75dが接触部75bの径方向外側の端部に設けられることで、ブラケット11とバックカバー12とを固定する際に、接触部75bをより変形させやすい。
グランド部76は、図8に示すように、プレート本体部71の正極側グランド支持部73bに接続される。すなわち、グランド部76は、プレート本体部71に接続される。図7に示すように、グランド部76は、中心軸Jよりも下側(−Z側)に位置する。グランド部76は、ブラシユニット50cとブラシユニット50dとの周方向の間に位置する。
図8に示すように、グランド部76は、延伸部76aと、接触部76bと、を有する。延伸部76aおよび接触部76bは、グランド部75の延伸部75aおよび接触部75bと同様である。
上述したように、図4に示すブラケット貫通孔13aとバックカバー貫通孔16aとは、コネクタ部35とグランド部76との周方向の間に位置する。そのため、コネクタ部35から侵入しブラケット筒状部13あるいはバックカバー筒状部16を伝う水滴が、グランド部76に到達する前に、ブラケット貫通孔13aあるいはバックカバー貫通孔16aからハウジング10の外部に排出される。これにより、グランド部76に水滴が付着することを抑制できる。その結果、グランド部76の接触部76bが水滴で腐食してハウジング10との間で接地不良を起こすことを抑制できる。
また、本実施形態においては、ブラケット貫通孔13aおよびバックカバー貫通孔16aは、ハウジング10の下側(−Z側)の端部に位置する。そのため、ハウジング10の内部に侵入した水滴は、ブラケット貫通孔13aあるいはバックカバー貫通孔16aからより排出されやすい。これにより、グランド部76に水滴が付着することをより抑制できる。
図7に示すように、グランド部76は、中心軸Jを基準として、コネクタ部35と反対側(−Y側)に位置する。そのため、コネクタ部35とグランド部76までの周方向の距離を大きくできる。これにより、コネクタ部35から侵入した水滴が、グランド部76に付着することをより抑制できる。
グランド部77は、図8に示すように、プレート本体部71のグランド支持部74に接続される。図8の例では、グランド支持部74は、正極側本体部73と負極側本体部72とからそれぞれ切り離されているため、プレート本体部71のいずれの部分とも電気的に接続されていないが、これに限られない。グランド支持部74は、例えば、正極側本体部73の正極側グランド支持部73bと電気的に接続されてもよい。この場合、グランド部76の電位を基準電位に維持しやすい。
図7に示すように、グランド部77は、中心軸Jを基準として、コネクタ部35と反対側(−Y側)に位置する。グランド部77は、中心軸Jと同じ高さに位置する。グランド部77は、ブラシユニット50bとブラシユニット50cとの周方向の間に位置する。
図8に示すように、グランド部77は、延伸部77aと、接触部77bと、を有する。延伸部77aおよび接触部77bは、グランド部75の延伸部75aおよび接触部75bと同様である。
グランド部75の接触部75bと、グランド部76の接触部76bと、グランド部77の接触部77bと、がハウジング10に固定されることで、ブラシカードアセンブリ30がハウジング10に固定される。
負極側接続端子78aおよび正極側接続端子78bは、図9に示すように、Y軸方向に延びる板状部材である。図示は省略するが、負極側接続端子78aの径方向外側(+Y側)の端部および正極側接続端子78bの径方向外側(+Y側)の端部は、後述するコネクタ部35を介して、モータ1の外部に露出している。負極側接続端子78aには、コネクタ部35に接続される外部電源の負極が接続される。正極側接続端子78bには、外部電源の正極が接続される。
図8に示すように、負極側接続端子78aおよび正極側接続端子78bの厚み、すなわち、軸方向(X軸方向)の寸法は、例えば、プレート本体部71の厚みよりも大きい。負極側接続端子78aおよび正極側接続端子78bは、例えば、プレート本体部71が打ち抜かれるプレートとは異なるプレートから打ち抜かれる。
これにより、プレート本体部71の厚みと、負極側接続端子78aの厚みおよび正極側接続端子78bの厚みと、を互いに異ならせることができる。したがって、負極側接続端子78aの厚みおよび正極側接続端子78bの厚みを、例えば、外部電源との接続の規格により決まる厚みとしつつ、プレート本体部71の厚みを小さくできる。その結果、プレート本体部71を打ち抜くプレートを薄くできるため、プレート本体部71の製造コストを低減できる。
なお、プレート本体部71およびグランド部75〜77は、例えば、一枚のプレートから打ち抜かれる際には、単一の部材として連結された状態で打ち抜かれる。同様に、負極側接続端子78aおよび正極側接続端子78bも、例えば、他の一枚のプレートから単一の部材として連結された状態で打ち抜かれる。そして、インサート成形された後に、各部を連結する部分がプレスによって打ち抜かれ、上記説明した各部分に分割される。
(樹脂部)
樹脂部32は、図6に示すように、プレート部70を保持する樹脂製の部分である。樹脂部32は、筒部33と、樹脂本体部34と、コネクタ部35と、を有する。すなわち、コネクタ部35は、ブラシカード31に設けられている。
筒部33は、樹脂本体部34の外縁から軸方向(X軸方向)に延びる部分である。筒部33は、コネクタ壁部33aと、ブラシ壁部33bと、下側壁部33cと、上側壁部33dと、グランド支持壁部33eと、を有する。
コネクタ壁部33aは、コネクタ部35と接続される部分である。コネクタ壁部33aは、筒部33の+Y側の端部に位置する。
ブラシ壁部33bは、各ブラシユニット50a〜50dの径方向外側に位置する。ブラシ壁部33bは、各ブラシユニット50a〜50dよりもフロント側(+X側)に延びている。そのため、ブラシユニット50a〜50dが、基準電位を有するバックカバー12に接触することを抑制できる。また、バックカバー12の内部に侵入した水滴がブラシユニット50a〜50d、すなわち、ブラシ51a〜51dに付着することを抑制できる。
下側壁部33cは、図7に示すように、筒部33の下側(−Z側)の端部に位置する。下側壁部33cは、例えば、ブラシユニット50dの径方向外側に位置するブラシ壁部33bと周方向に接続されている。図4に示すように、下側壁部33cは、バックカバー12の膨張部16bと径方向に対向している。下側壁部33cは、バックカバー貫通孔16aよりもリア側(−X側)から、バックカバー12のバックカバー筒状部16よりもフロント側(+X側)に延びている。これにより、バックカバー貫通孔16aは、下側壁部33c、すなわち、バックカバー12の筒部33と径方向に重なる。
図12は、バックカバー貫通孔16aからモータ1の内部に流入する空気の流れを示す断面図である。図12においては、空気の流れを太線の矢印で示している。図12に示すように、バックカバー貫通孔16aからモータ1の内部、すなわち、ハウジング10の内部に流入する空気とともに、バックカバー貫通孔16aから水滴WDが侵入する場合がある。本実施形態によれば、バックカバー貫通孔16aから侵入する水滴WDは、下側壁部33cによって遮られる。したがって、水滴WDがブラシカード31の内部に侵入することを抑制できる。
一方、バックカバー貫通孔16aからハウジング10の内部に流入する空気は、下側壁部33cのフロント側(+X側)あるいはリア側(−X側)に回り込む。そのため、上述したように、空気がモータ1の内部をリア側からフロント側へと流れ、モータ1を冷却できる。冷却効率を最大限上げつつ、水滴WDがブラシカード31の内部に侵入することを抑制するためには、バックカバー貫通孔16aからブラシカード31の内部が一切見えないことが望ましい。
図4に示すように、下側壁部33cには、径方向内側に窪むブラシカード凹部33fが設けられている。図12に示すように、ブラシカード凹部33fは、バックカバー12の膨張部16bと上下方向(Z軸方向)に対向する。そのため、下側壁部33cと膨張部16bとの上下方向の間の空間AP3を大きくできる。これにより、バックカバー貫通孔16aから流入する空気をより流れやすくできる。
図13は、ブラシカードアセンブリ30を示す底面図、すなわち、下側(−Z側)から視た図である。図13に示すように、ブラシカード凹部33fの底面33jにおけるリア側(−X側)の端部には、下側壁部33cを径方向に貫通しリア側に開口する第1壁部貫通孔33gが設けられている。そのため、図12に示すように、バックカバー貫通孔16aからブラシカード31のリア側に回り込む空気の通路を広くできる。これにより、モータ1の内部において、空気が上側(+Z側)に通りやすく、モータ1の全体を冷却しやすい。
また、上述した下側壁部33cによって遮られる水滴WDは、例えば、ブラシカード凹部33fの底面33jに付着する。本実施形態によれば、底面33jに付着した水滴WDは、ブラシカード凹部33fのフロント側(+X側)の内壁部33hに遮られる。そのため、水滴WDがブラケット11の内部に侵入することを抑制でき、回転子20等に水滴WDが付着することを抑制できる。
ブラシカード凹部33fのフロント側の内壁部33hには、内壁部33hを軸方向(X軸方向)に貫通し下側(−Z側)に開口する第2壁部貫通孔33iが設けられている。そのため、バックカバー貫通孔16aからブラシカード31のフロント側(+X側)に回り込む空気の通路を広くできる。これにより、モータ1の内部をリア側(−X側)からフロント側へと空気がより通りやすく、モータ1をより冷却できる。
上側壁部33dは、図7に示すように、筒部33の上側(+Z側)の端部に位置する。上側壁部33dは、例えば、ブラシユニット50aの径方向外側に位置するブラシ壁部33bと周方向に接続されている。上側壁部33dの形状は、下側壁部33cの形状と同様である。
グランド支持壁部33eは、図6に示すように、グランド部75〜77を支持する部分である。グランド支持壁部33eは、グランド部75〜77の延伸部75a〜77aを覆う。すなわち、筒部33は、延伸部75a〜77aを覆う。そのため、ハウジング10の内部に侵入した水滴がグランド部75〜77の延伸部75a〜77aに付着することを防止できる。また、上述したようにブラシカード31は、例えば、インサート成形によって製造されるため、延伸部75a〜77aが筒部33によって覆われた構成としやすい。
図13に示すように、コネクタ壁部33aと、ブラシ壁部33bと、下側壁部33cと、グランド支持壁部33eとは、例えば、フロント側(+X側)の端部の軸方向(X軸方向)位置が同じである。図示は省略するが、上側壁部33dのフロント側の端部の軸方向位置は、下側壁部33cと同じである。
コネクタ部35は、図7に示すように、筒部33のコネクタ壁部33aの径方向外側の面に接続されている。コネクタ部35は、径方向外側(+Y側)に延びている。図示は省略するが、コネクタ部35は、径方向外側(+Y側)に開口する筒状である。コネクタ部35の内側には、負極側接続端子78aの径方向外側の端部および正極側接続端子78bの径方向外側の端部が露出している。コネクタ部35には、図示しない外部電源が接続される。
樹脂本体部34は、プレート部70のプレート本体部71を保持する部分である。樹脂本体部34は、図7に示すように、環状である。本実施形態において樹脂本体部34は、例えば、中心軸Jと同心の略円環状である。樹脂本体部34の内側には、整流子25が位置する。
樹脂本体部34には、ブラシカード31を軸方向(X軸方向)に貫通するブラシカード貫通孔34aが設けられている。すなわち、ブラシカード31には、ブラシカード貫通孔34aが設けられている。ブラシカード貫通孔34aは、樹脂本体部34の下側(−Z側)の端部に設けられている。ブラシカード貫通孔34aは、ブラシ51a〜51dよりも径方向外側に位置する。
そのため、図7のように、ブラシカード貫通孔34aが樹脂本体部34の下側(−Z側)の端部に位置する場合、ブラシカード貫通孔34aは、ブラシ51a〜51dよりも下側に位置する。これにより、ブラシカード31の内部の下端に水滴が溜まる場合、水滴の水位がブラシカード貫通孔34aまで達すると、ブラシカード貫通孔34aから水滴が排出される。そのため、水滴の水位がブラシ51a〜51dの高さまで達することがなく、ブラシ51a〜51dに水滴が付着することを防止できる。
また、図12に示すように、バックカバー貫通孔16aから流入した空気のうちブラシカード31のリア側(−X側)に回り込んだ空気は、ブラシカード貫通孔34aを通ってブラシカード31における筒部33の内部に流入する。これにより、ブラシカード31の内部を冷却できる。また、ブラシカード31のリア側に回り込んだ空気を、ブラシカード貫通孔34aを介して、フロント側(+X側)へと送ることができる。そのため、モータ1の内部においてリア側からフロント側へと空気を流しやすく、モータ1をより冷却できる。
また、ブラシカード31の内部の下端には、例えば、ブラシ51a〜51dの表面が削れることで生じる粉塵Dが溜まる場合がある。粉塵Dは、水滴WDを含むことで固まり、ブラシカード31内に固着する虞がある。
これに対して、本実施形態によれば、空気がブラシカード貫通孔34aを介してブラシカード31のリア側(−X側)からフロント側(+X側)へと流れることで、粉塵Dをブラケット11側に吹き飛ばすことができる。そのため、粉塵Dがブラシカード31の内部に固着することを抑制できる。空気によってブラケット11側に吹き飛ばされた粉塵は、空気とともに、モータ1の内部から排出される。
図7に示すように、樹脂本体部34には、ブラシカード31を軸方向(X軸方向)に貫通するブラシカード貫通孔34bが設けられている。ブラシカード貫通孔34bは、樹脂本体部34の上側(+Z側)の端部に設けられている。ブラシカード貫通孔34bは、ブラシ51a〜51dよりも径方向外側に位置する。
そのため、例えば、ブラシカード31を図7とは上下逆向きに配置する場合に、ブラシカード貫通孔34bは、上述したブラシカード貫通孔34aと同様の機能を有する。また、ブラシカード31を図7のように配置した場合であっても、ブラシカード貫通孔34bが設けられることで、ブラシカード31のリア側(−X側)からフロント側(+X側)へと空気をより通しやすくできる。
樹脂本体部34には、ブラシカード31を軸方向(X軸方向)に貫通する樹脂本体孔部34c,34dが設けられている。そのため、ブラシカード31のリア側(−X側)からフロント側(+X側)へと空気をより通しやすくできる。樹脂本体孔部34cは、グランド部75,76の径方向内側に位置する。樹脂本体孔部34dは、グランド部77の径方向内側に位置する。
図10に示すように、樹脂本体部34のフロント側(+X側)の面には、突出壁部37が設けられている。突出壁部37は、樹脂本体部34のフロント側の面からフロント側に突出している。突出壁部37は、ブラシユニット設置部73cの径方向外側に位置する。突出壁部37は、第1突出壁部37aと、第2突出壁部37bと、第3突出壁部37cと、を有する。
第1突出壁部37aおよび第2突出壁部37bとは、径方向に延びている。第3突出壁部37cは、第1突出壁部37aの径方向外側の端部と第2突出壁部37bの径方向外側の端部とを連結する。第3突出壁部37cは、ブラシ壁部33bと径方向に対向する位置に設けられている。第3突出壁部37cとブラシ壁部33bとは、径方向に離れて設けられている。
第1突出壁部37aと第2突出壁部37bと第3突出壁部37cとで囲まれた内側には、ブラシユニット50cの径方向外側の端部が位置する。そのため、例えば、筒部33の内側に侵入した水滴がブラシ壁部33bを伝うような場合であっても、ブラシユニット50c、すなわち、ブラシ51cに水滴が付着することを抑制できる。また、第3突出壁部37cは、ブラシ壁部33bと径方向に離れた位置に設けられているため、ブラシ壁部33bを伝う水滴の移動を阻害しにくい。これにより、水滴が筒部33を伝って下側(−Z側)へと移動しやすい。その結果、本実施形態によれば、例えばブラシカード貫通孔34aを介して水滴を排出しやすい。
図示は省略するが、ブラシユニット設置部72c,72d,73dの径方向外側にも同様にして突出壁部37が設けられている。
図6に示すように、樹脂本体部34の内縁には、内側壁部38a,38bが設けられている。内側壁部38a,38bは、樹脂本体部34の内縁からフロント側(+X側)に延びている。内側壁部38aは、ブラシ51aとブラシ51bとの周方向の間に位置する。内側壁部38bは、ブラシ51cとブラシ51dとの周方向の間に位置する。内側壁部38a,38bによって、ブラシユニット50a〜50dの後述するピグテール53a〜53dが樹脂本体部34の内縁の径方向内側に入り込むことを抑制できる。これにより、ピグテール53a〜53dが整流子25に巻き込まれる等の不具合を抑制できる。
内側壁部38bには、内側壁部38bを径方向に貫通する内側壁孔部39が設けられている。内側壁部38aについても同様である。そのため、ブラシカード31に流入する空気が、樹脂本体部34の内縁の径方向内側に入りやすい。これにより、高熱になりやすいブラシ51a〜51dと整流子25との間をより冷却しやすい。
図14は、ブラシカードアセンブリ30の部分を示す斜視図である。図14は、ブラシカードアセンブリ30の下側(−Z側)から視た斜視図である。図13および図14に示すように、樹脂本体部34のリア側(−X側)の面には、リア側に突出する突起部36が設けられている。すなわち、ブラシカード31のバックカバー12側(−X側)の面には、突起部36が設けられている。突起部36は、中心軸Jを基準としてコネクタ部35側(+Y側)、すなわち、グランド部75〜77と反対側に位置する。突起部36は、例えば、2つ設けられている。突起部36は、支持突起部36aと、接触突起部36bと、を有する。
支持突起部36aは、樹脂本体部34からリア側(−X側)に突出する部分である。支持突起部36aは、筒部33の径方向内側の面と接続されている。
接触突起部36bは、支持突起部36aのリア側の面からリア側に突出する部分である。図13に示すように、支持突起部36aは、バックカバー12におけるリア板状部17のフロント側(+X側)のフロント面12bと接触する。すなわち、突起部36は、バックカバー12と接触する。
上述したようにブラシカードアセンブリ30は、中心軸Jを基準としてコネクタ部35と反対側に位置するグランド部75〜77がハウジング10に固定されることで、ハウジング10に固定されている。そのため、グランド部75〜77による固定に加えて、中心軸Jを基準としてコネクタ部35側に位置する突起部36がバックカバー12に接触することで、ハウジング10に対して、ブラシカードアセンブリ30を安定して保持できる。
{ブラシユニット}
ブラシユニット50a〜50dは、周方向に沿って配置されている。すなわち、ブラシ51a〜51dは、周方向に沿って配置されている。ブラシユニット50a〜50dは、配置される位置および接続されるプレート本体部71に接続される位置が異なる点を除いて同様の構成である。そのため、以下の説明においては、代表してブラシユニット50cについてのみ説明する場合がある。
図15は、ブラシユニット50cを示す斜視図である。図16は、ブラシユニット50cを示す側面図である。図16においては、ブラシユニット設置部73cに取り付けられる前のブラシユニット50cを示している。ブラシユニット50cは、図8、図15および図16に示すように、ブラシケース52と、ブラシ51cと、ピグテール53cと、スプリング54と、を有する。
ブラシケース52は、図15に示すように、内側にブラシ51cを収容する。ブラシケース52は、径方向の両端に開口する。ブラシケース52は、ブラシケース本体52aと、ケースフランジ部52bと、取付脚部52cと、かしめ部52dと、を有する。
ブラシケース本体52aは、径方向に視て、リア側(−X側)に開口する略U字形状の部分である。ブラシケース本体52aのフロント側(+X側)の面には、開口部52eが設けられている。
ケースフランジ部52bは、ブラシケース本体52aのリア側(−X側)の端部からブラシ51cと逆側に延びる部分である。ケースフランジ部52bは、ブラシケース本体52aの周方向の両側にそれぞれ設けられている。ケースフランジ部52bのリア側の面は、ブラシユニット設置部73cのフロント側(+X側)の面と接触している。
取付脚部52cは、ケースフランジ部52bのブラシケース本体52aと逆側の端部に接続されている。取付脚部52cは、ブラシユニット設置部73cの取付孔部73eに差し込まれている。取付脚部52cにおける取付孔部73eよりもリア側(−X側)に突出する部分は、ブラシ51c側にかしめられている。これにより、ブラシケース52がブラシユニット設置部73cに固定され、ブラシユニット50cがブラシユニット設置部73cに設置される。
本実施形態によれば、ブラシケース52とブラシユニット設置部73cとは、金属製であり、間に樹脂を介さずにかしめて固定されている。そのため、ブラシケース52を精度よく配置しやすい。また、ブラシケース52がケースフランジ部52bを有するため、取付脚部52cをかしめる際に、取付脚部52cとケースフランジ部52bとを、ブラシユニット設置部73cを介して押し付け合わせることができる。これにより、取付脚部52cをかしめやすく、ブラシユニット設置部73cに対してブラシケース52を位置精度よく、かつ、強固に固定できる。
図16に示すように、取付脚部52cは、ブラシ51cが延びる方向、すなわち図16では左右方向の両側に、それぞれ位置決め凹部52fを有する。2つの位置決め凹部52fは、ブラシ51cが延びる方向に窪み、互いに対向する。位置決め凹部52fの内縁は、取付孔部73eの内縁と接触する。位置決め凹部52fの形状は、例えば、円弧形状である。
そのため、取付孔部73eの寸法、または取付脚部52cの寸法に誤差が生じた場合であっても、位置決め凹部52fの内縁のいずれかの位置を取付孔部73eの内縁のいずれかの位置に接触させやすい。これにより、取付孔部73eの内縁によって取付脚部52cを安定して支持できる。その結果、ブラシユニット50cを、径方向、軸方向、および周方向のいずれにおいても強固に固定できる。
ブラシ51cは、ブラシケース52とブラシユニット設置部73cとで囲まれる空間内を径方向に移動可能に設置されている。図7に示すように、ブラシ51cの径方向内側の端部は、ブラシケース52よりも径方向内側に突出している。ブラシ51cの径方向内側の端部は、整流子25のセグメント25bに接触している。ブラシ51cは、径方向に延びる直方体形状である。ブラシ51a,51b,51dについても同様である。
ブラシ51aおよびブラシ51bは、負極側配線部72aに接続されている。すなわち、ブラシ51aおよびブラシ51bは、負極のブラシである。ブラシ51cおよびブラシ51dは、正極側配線部73aに接続されている。すなわち、ブラシ51cおよびブラシ51dは、正極のブラシである。
図3に示すように、ブラシ51aの径方向内側の端面は、整流子25のセグメント25bと接触する。ブラシ51b〜51dについても同様である。負極のブラシ51aと正極のブラシ51cとは、整流子25およびコイル23を介して電気的に接続される。負極のブラシ51bと正極のブラシ51dとは、整流子25およびコイル23を介して電気的に接続される。すなわち、本実施形態においてブラシカードアセンブリ30は、整流子25およびコイル23を介して電気的に接続される互いに異極の一対のブラシを二対有する。
図7に示すように、負極のブラシであるブラシ51aおよびブラシ51bは、互いに周方向にθ1回転した位置に設けられている。θ1は、例えば、90°である。正極のブラシであるブラシ51cおよびブラシ51dについても同様である。すなわち、同極のブラシ同士は、互いに周方向に90°回転した位置に設けられている。
対となるブラシであるブラシ51aおよびブラシ51cは、互いに周方向にθ2回転した位置に設けられている。θ2は、例えば、135°である。他の対となるブラシであるブラシ51bおよびブラシ51dについても同様である。すなわち、互いに異極の対となるブラシ同士は、互いに周方向に135°回転した位置に設けられている。
各ブラシ51a〜51dがこのように配置されることで、永久磁石40の極数が8である場合に、コイル23に流れる電流の流れを好適に切り替えることができる。
軸方向(X軸方向)に視た際に、ブラシ51a〜51dは、コネクタ部35と中心軸Jとを結ぶ線C1に対して、線対称に設けられている。ブラシ51aとブラシ51dとの周方向の間には、コネクタ部35が位置する。ブラシ51aとブラシ51dとの周方向の間の距離は、各ブラシ51a〜51d同士の周方向の間の距離のうちで最も大きい。すなわち、コネクタ部35は、ブラシカード31におけるブラシ51a〜51d同士の周方向の間のうち、ブラシ51a〜51d同士の周方向の間の距離が最も大きい箇所に設けられている。
そのため、コネクタ部35からブラシ51a〜51dまでの周方向の距離を大きくすることができる。これにより、コネクタ部35から侵入する水滴がブラシ51a〜51dに付着することをより抑制できる。また、グランド部75,76をコネクタ部35から周方向に離れた位置に配置しやすいため、グランド部75,76に水滴が付着することをより抑制できる。
図8に示すように、かしめ部52dは、ブラシケース本体52aの径方向外側の端部に接続されている。かしめ部52dは、ブラシケース本体52aの周方向の両側にそれぞれ設けられている。かしめ部52dは、ブラシ51c側にかしめられている。かしめ部52dは、ブラシケース本体52aの径方向外側の開口の一部を覆っている。
ピグテール53cの一端は、ブラシ51cのフロント側(+X側)の面における径方向外側の端部に接続されている。ピグテール53cは、ブラシケース本体52aの開口部52eを介して、ブラシケース52の外側に延びている。ピグテール53cの他端は、正極側配線部73aに接続されている。これにより、ピグテール53cを介して、ブラシ51aと正極側配線部73aとが電気的に接続される。
同様に、ブラシユニット50aは、ピグテール53aを有する。ブラシユニット50bは、ピグテール53bを有する。ブラシユニット50dは、ピグテール53dを有する。ピグテール53aは、ブラシ51aと負極側配線部72aとを接続する。ピグテール53bは、ブラシ51bと負極側配線部72aとを接続する。ピグテール53dは、ブラシ51dと正極側配線部73aとを接続する。
図7に示すように、ピグテール53aと負極側配線部72aとの接続箇所およびピグテール53bと負極側配線部72aとの接続箇所は、ブラシ51aとブラシ51bとの周方向の間に位置する。ピグテール53cと正極側配線部73aとの接続箇所およびピグテール53dと正極側配線部73aとの接続箇所は、ブラシ51cとブラシ51dとの周方向の間に位置する。
そのため、ブラシ51aとブラシ51bとの周方向の間、およびブラシ51cとブラシ51dとの周方向の間の2箇所に内側壁部38a,38bを設けることで、4つのピグテール53a〜53dが樹脂本体部34の内縁の径方向内側に入り込むことを抑制できる。すなわち、樹脂本体部34の内縁に設けられる内側壁部38a,38bの数を少なくできる。これにより、ブラシカード31内においてより空気を通しやすくできる。
スプリング54は、ブラシケース本体52aの内側に収容されている。スプリング54は、ブラシ51cの径方向外側に位置する。スプリング54の径方向外側の端部は、ブラシケース本体52aのかしめ部52dによって支持されている。これにより、スプリング54がブラシケース本体52aの内部から抜け出ることが防止される。
スプリング54の径方向内側の端部は、ブラシ51cの径方向外側の端部と接触している。スプリング54は、ブラシ51cに径方向内側向きの力を加えている。これにより、ブラシ51cが整流子25に押し付けられ、ブラシ51cと整流子25のセグメント25bとを接触させることができる。
{XキャパシタおよびYキャパシタ}
Xキャパシタ60は、図9に示すように、負極側配線部72aと正極側配線部73aとに接続されている。Xキャパシタ60とブラシ51a〜51dとは、直接的に接続されている。
ここで、本明細書において、ある対象同士が直接的に接続されるとは、ある対象同士が電流を伝達する機能を主とする部材を介して接続されることを含む。すなわち、Xキャパシタ60とブラシ51a〜51dとが直接的に接続されるとは、図9の例のように、電流を伝達する機能を主とする負極側配線部72aあるいは正極側配線部73aを介して、Xキャパシタ60とブラシ51a〜51dとが接続されることを含む。なお、一例として、Xキャパシタ60とブラシ51a〜51dとが間接的に接続される場合とは、Xキャパシタ60とブラシ51a〜51dとが、例えば、チョークコイル63,64を介して接続される場合である。
Xキャパシタ60は、ブラシ同士の周方向の間、図9の例ではブラシ51bとブラシ51cとの周方向間に位置する。すなわち、本実施形態においてXキャパシタ60は、互いに異極のブラシ同士の周方向の間に位置する。
Yキャパシタ61は、負極側配線部72aと負極側グランド支持部72bとに接続されている。負極側グランド支持部72bはグランド部75と接続されているため、Yキャパシタ61は、グランド部75と電気的に接続されている。
負極側配線部72aはブラシ51aおよびブラシ51bと接続されている。そのため、Yキャパシタ61は、負極側配線部72aを介してブラシ51aおよびブラシ51bと接続されている。すなわち、Yキャパシタ61は、同極のブラシ51a,51bの両方と接続されている。Yキャパシタ61は、ブラシ51aとブラシ51bとの周方向の間に位置する。すなわち、Yキャパシタ61は、同極のブラシ同士の周方向の間に位置する。
Yキャパシタ62は、正極側配線部73aと正極側グランド支持部73bとに接続されている。正極側グランド支持部73bはグランド部76と接続されているため、Yキャパシタ62は、グランド部76と電気的に接続されている。
正極側配線部73aはブラシ51cおよびブラシ51dと接続されている。そのため、Yキャパシタ62は、正極側配線部73aを介してブラシ51cおよびブラシ51dと接続されている。すなわち、Yキャパシタ62は、同極のブラシ51c,51dの両方と接続されている。Yキャパシタ62は、ブラシ51cとブラシ51dとの周方向の間に位置する。すなわち、Yキャパシタ62は、同極のブラシ同士の周方向の間に位置する。
{チョークコイル}
チョークコイル63は、負極側接続端子78aと負極側配線部72aとを接続する。チョークコイル64は、正極側接続端子78bと正極側配線部73aとを接続する。チョークコイル63,64は、ブラシ51aとブラシ51dとの周方向の間に位置する。
チョークコイル63は、例えば、ヒューズ63aを有するヒューズ付きチョークコイルである。そのため、チョークコイル63によって、電源から流れる電源ノイズをより低減できる。また、例えば、Xキャパシタ60、Yキャパシタ61,62、およびチョークコイル63,64がショートすることで異常電流が生じても、ヒューズ63aが作動することで、異常電流が電源側に還流されることを防止できる。
図7に示すように、軸方向(X軸方向)に視た際に、ブラシ51a〜51dとXキャパシタ60とYキャパシタ61,62とグランド部75,76とは、コネクタ部35と中心軸Jとを結ぶ線C1に対して線対称に設けられている。そのため、ブラシカードアセンブリ30を図7と上下逆にして用いることもできる。
次に、本実施形態の回路構成について説明する。図17は、本実施形態の回路を示す図である。
図17に示すように、Xキャパシタ60は、ブラシ51a〜51dと並列に接続されている。Yキャパシタ61,62は、それぞれグランド部75,76と接続され、ブラシ51a〜51dと並列に接続されている。そのため、ブラシ51a〜51dから発生する電磁ノイズを低減することができる。
より詳細には、ブラシ51a〜51dと整流子25のセグメント25bとの間で生じるスパークによる電磁ノイズは、電源ライン上を伝導する伝導ノイズである。伝導ノイズには、ノーマルモードノイズ(ディファレンシャルモードノイズ)とコモンモードノイズとがある。本実施形態によれば、Xキャパシタ60によって、ノーマルモードノイズを低減することができる。また、Yキャパシタ61,62によって、コモンモードノイズを低減することができる。
また、伝導ノイズは、電源ライン上を伝導する際に放射ノイズを生じる。そのため、伝導ノイズを抑制する素子を伝導ノイズの発生源の近くに配置することで、伝導ノイズによる放射ノイズを低減することができる。本実施形態によれば、Xキャパシタ60は、ブラシ同士の周方向の間に配置される。そのため、Xキャパシタ60を電磁ノイズの発生源であるブラシに比較的近い位置に配置しやすい。これにより、伝導ノイズによる放射ノイズを低減できる。また、ブラシ同士の周方向の間を利用して、Xキャパシタ60を配置することで、ブラシカード31が径方向に大型化することを抑制できる。
また、伝導ノイズのうちコモンモードノイズは、電源ラインおよびハウジング10を伝導するため、ノーマルモードノイズよりも伝導する経路が長い。そのため、コモンモードノイズによる放射ノイズは、ノーマルモードノイズによる放射ノイズよりも大きい。
これに対して、本実施形態によれば、コモンモードノイズを抑制するYキャパシタ61,62は、ブラシ同士の周方向の間に位置する。そのため、Yキャパシタ61,62をブラシに比較的近い位置に配置しやすい。これにより、コモンモードノイズをより低減しやすく、その結果としてコモンモードノイズによる放射ノイズを抑制できる。また、ブラシ同士の周方向の間を利用して、Yキャパシタ61,62を配置することで、ブラシカード31が径方向に大型化することを抑制できる。
チョークコイル63,64は、ブラシ51a〜51dと直列に接続されている。そのため、ブラシ51a〜51dのスパークによって生じる電磁ノイズをより低減できる。また、本実施形態においてチョークコイル63は、負極側配線部72aと接続されるため、電源から流れる電源ノイズを低減できる。
また、上述したように、Xキャパシタ60とブラシ51a〜51dとは、直接的に接続されている。そのため、Xキャパシタ60とブラシ51a〜51dとが、例えば、チョークコイル63,64を介して接続される場合に比べて、伝導ノイズがブラシ51a〜51dからXキャパシタ60に到達するまでの経路を短くできる。これにより、伝導ノイズによる放射ノイズをより低減できる。
また、Yキャパシタ61,62は、それぞれ同極のブラシの両方と接続される。そのため、本実施形態のようにブラシを4つ用いる場合に、2つのYキャパシタで、電磁ノイズを抑制できる。
なお、グランド部77は、グランド部75,76と同様に基準電位を有するが、本実施形態においては、回路を構成する部品と接続されていないため、回路には含まれていない。Yキャパシタ61,62は、グランド部75,76の代わりに、グランド部77に接続されていてもよい。
上述したように、コイル23の巻き方を集中巻きとした場合には、分布巻きとした場合に比べてモータを小型化しやすい。しかし一方で、コイル23の巻き方を集中巻きとした場合には、分布巻きとした場合に比べて、ブラシ51a〜51dと整流子25のセグメント25bとの間で生じるスパークが大きくなりやすく、電磁ノイズが大きくなりやすい。これに対して、本実施形態によれば、電磁ノイズを抑制できるため、コイル23の巻き方を集中巻きとしてモータ1を小型化できる。したがって、本実施形態によれば、小型化でき、かつ、電磁ノイズを抑制できる構造を有するモータ1が得られる。
例えば、車体に搭載されるモータが電磁ノイズを生じる場合、車体に搭載される電子機器に影響を与え、電子機器が誤作動する虞がある。これに対して、本実施形態のモータ1は電磁ノイズを低減できるため、車体に搭載された電子機器に与える影響を低減できる。
また、車体の内部のスペースは限られているため、車体に搭載されるモータは小型化することが好ましい。これに対して、本実施形態によれば、モータ1を小型化できるため車体の内部のスペースを有効利用できる。このように、本実施形態のモータ1は、車体に搭載するモータとして好適に用いることができる。
また、本実施形態によれば、モータ1が水滴によって損傷することを抑制できる。また、本実施形態によれば、モータ1を冷却しやすく、モータ1が高温となることを抑制できる。そのため、モータ1の各部品が熱によって損傷することを抑制できる。
また、本実施形態によれば、上記のモータ1を備えるため、信頼性に優れたファン2が得られる。本実施形態のようにモータ1を、ファン2のモータとして用いる場合、空気がモータ1の内部を通りやすいため、モータ1の冷却効果をより高く得られる。
また、ファン2がエンジンクーリング用のファンである場合には、ファン2は例えば、車体の内部空間に露出して配置されるため、水滴が侵入する虞が高い。本実施形態のファン2によれば水滴がモータ1内に侵入しても、モータ1が損傷することを抑制できるため、ファン2をエンジンクーリング用のファンとして用いる場合に、本実施形態の効果を特に大きく得られる。
なお、本実施形態においては、以下の構成を採用することもできる。
本実施形態においては、ブラシカードアセンブリ30が互いに異極の少なくとも一対のブラシを有する構成を採用できる。すなわち、本実施形態においては、ブラシカードアセンブリ30は、互いに異極のブラシを一対のみ有する構成であってもよいし、互いに異極のブラシを三対以上有する構成であってもよい。
また、本実施形態においては、ブラシカードアセンブリ30が少なくとも1つのXキャパシタ60を有する構成を採用できる。すなわち、本実施形態においては、ブラシカードアセンブリ30が2つ以上のXキャパシタ60を有する構成であってもよい。例えば、Xキャパシタ60が2つ設けられる場合には、Xキャパシタ60を、ブラシ51aとブラシ51dとの周方向の間と、ブラシ51bとブラシ51cとの周方向の間と、に配置できる。
また、本実施形態においては、ブラシカードアセンブリ30が少なくとも2つのYキャパシタ61,62を有する構成を採用できる。すなわち、本実施形態においては、ブラシカードアセンブリ30が3つ以上のYキャパシタ61,62を有する構成であってもよい。
図18に、ブラシカードアセンブリが有する回路の他の一例を示す。図18の例においては、ブラシカードアセンブリは、2つのXキャパシタ160a,160bと、4つのYキャパシタ161a,161b,162a,162bと、グランド部175a,175b,176a,176bと、を有する。
なお、以下の説明において、上記説明と同様の構成については、適宜同一の符号を付す等により説明を省略する場合がある。
図18に示すように、Xキャパシタ160aは、ブラシ51aおよびブラシ51dと並列に接続される。Yキャパシタ161a,162aは、ブラシ51aおよびブラシ51dと並列に接続される。すなわち、一対のブラシ51a,51dは、それぞれ、1つのXキャパシタ160aと、2つのYキャパシタ161a,162aと、接続される。Yキャパシタ161aは、グランド部175aに接続される。Yキャパシタ162aは、グランド部176aに接続される。
Xキャパシタ160bは、ブラシ51bおよびブラシ51cと並列に接続される。Yキャパシタ161b,162bは、ブラシ51bおよびブラシ51cと並列に接続される。すなわち、一対のブラシ51b,51cは、それぞれ、1つのXキャパシタ160bと、2つのYキャパシタ161b,162bと、接続される。Yキャパシタ161bは、グランド部175bに接続される。Yキャパシタ162bは、グランド部176bに接続される。
これにより、ブラシ51aおよびブラシ51dから生じる電磁ノイズを、Xキャパシタ160aおよびYキャパシタ161a,162aによって低減できる。ブラシ51bおよびブラシ51cから生じる電磁ノイズを、Xキャパシタ160bおよびYキャパシタ161b,162bによって低減できる。このように、図18の構成によれば、一対のブラシごとに、それぞれ1つのXキャパシタと2つのYキャパシタとが設けられるため、ブラシ51a〜51dから生じる電磁ノイズをより低減できる。
図示は省略するが、図18の回路の例においては、例えば、Xキャパシタ160aは、ブラシ51aとブラシ51dとの周方向の間に位置し、Xキャパシタ160bは、ブラシ51bとブラシ51cとの周方向の間に位置する。すなわち、互いに異極のブラシ同士の周方向の間には、1つのXキャパシタが配置される。これにより、Xキャパシタ160a,160bをそれぞれ異なる一対のブラシに接続しやすい。また、異なるブラシ同士の周方向の間に設けられるため、Xキャパシタ160a,160bを配置しやすい。
Yキャパシタ161a,161bは、例えば、ブラシ51aとブラシ51bとの周方向の間に位置する。Yキャパシタ162a,162bは、例えば、ブラシ51cとブラシ51dとの周方向の間に位置する。このように、Xキャパシタ160a,160bと、Yキャパシタ161a,161b,162a,162bと、をそれぞれブラシ51a〜51d同士の周方向の間に配置することで、ブラシカードアセンブリが大型化することを抑制できる。
Xキャパシタ160a,160bのその他の構成は、上記説明したXキャパシタ60の構成と同様である。Yキャパシタ161a,161bのその他の構成は、上記説明したYキャパシタ61の構成と同様である。Yキャパシタ162a,162bのその他の構成は、上記説明したYキャパシタ62の構成と同様である。グランド部175a,175bのその他の構成は、上記説明したグランド部75の構成と同様である。グランド部176a,176bのその他の構成は、上記説明したグランド部76の構成と同様である。
なお、この構成においては、例えば、グランド部が図17に示す回路と同様に2つのみ設けられていてもよい。この場合、例えば、1つのグランド部に2つのYキャパシタ161a,162aが接続される。1つのグランド部は、例えば、周方向において、2つのYキャパシタ161a,162aの間に配置される。1つのグランド部からYキャパシタ161aまでの周方向の距離と、1つのグランド部からYキャパシタ162aまでの周方向の距離とは、例えば、同じとできる。このように1つのグランド部と2つのYキャパシタ161a,162aとを配置することで、Yキャパシタ161a,162aとグランド部との間の伝導ノイズが通る経路をそれぞれ短くできる。したがって、伝導ノイズによる放射ノイズを低減できる。
なお、図18に示す回路においては、チョークコイル63,64が設けられていないが、図17に示す回路と同様に、チョークコイル63,64が設けられていてもよい。
また、本実施形態においては、接触部75bには、凸部75cと、凹部75dと、のうちの少なくとも一方が設けられる構成を採用できる。すなわち、本実施形態においては、接触部75bには、凸部75cと、凹部75dと、のうちのいずれか一方のみが設けられていてもよい。
また、本実施形態においては、凸部75cと凹部75dとのうちの少なくとも一方が、接触部75bの径方向外側の端部に設けられる構成を採用できる。すなわち、本実施形態においては、凸部75cと凹部75dとのうちのいずれか一方のみが、接触部75bの径方向外側の端部に設けられる構成としてもよい。
また、上記説明した本実施形態のファン2の用途は、特に限定されず、エンジンクーリング以外の用途に用いられてもよい。また、上記説明した本実施形態のモータ1の用途は、特に限定されず、ファンのモータ以外の用途に用いられてもよい。
なお、上記の各構成は、相互に矛盾しない範囲内において、適宜組み合わせることができる。
1…モータ、2…ファン、3…インペラ、10…ハウジング、11…ブラケット、12…バックカバー、13…ブラケット筒状部(筒状部)、13a…ブラケット貫通孔(ハウジング貫通孔)、16…バックカバー筒状部(筒状部)、16a…バックカバー貫通孔(ハウジング貫通孔)、18a…溝、20…回転子、21…シャフト、22…コア、23…コイル、25…整流子、30…ブラシカードアセンブリ、31…ブラシカード、32…樹脂部、33…筒部、34…樹脂本体部、34a,34b…ブラシカード貫通孔、35…コネクタ部、36…突起部、40…永久磁石、51a,51b,51c,51d…ブラシ、60,160a,160b…Xキャパシタ、61,62,161a,161b,162a,162b…Yキャパシタ、63,64…チョークコイル、70…プレート部、71…プレート本体部、75,76,77,175a,175b,176a,176b…グランド部、75a,76a,77a…延伸部、75b,76b,77b…接触部、75c…凸部、75d…凹部、C1…線、J…中心軸

Claims (21)

  1. 軸方向に延びる中心軸を中心としたシャフトを有する回転子と、
    前記回転子に電流を供給するブラシカードアセンブリと、
    前記回転子および前記ブラシカードアセンブリを収容するハウジングと、
    前記ハウジングの内側に固定され、前記回転子の径方向外側に位置する永久磁石と、
    前記ハウジングに保持され前記シャフトを支持する軸受と、
    を備え、
    前記回転子は、
    前記シャフトに固定されたコアと、
    前記コアを励磁するコイルと、
    前記コイルと電気的に接続された整流子と、
    を有し、
    前記コイルは、前記コアに集中巻きで巻き付けられ、
    前記ブラシカードアセンブリは、
    周方向に沿って配置され前記整流子および前記コイルを介して電気的に接続される互いに異極の少なくとも一対のブラシと、
    前記ブラシと並列に接続される少なくとも1つのXキャパシタと、
    前記ブラシと並列に接続される少なくとも2つのYキャパシタと、
    前記ブラシと前記Xキャパシタと前記Yキャパシタとを保持するブラシカードと、
    を有し、
    前記ブラシカードは、基準電位を有するグランド部を有し、
    前記Xキャパシタは、前記ブラシ同士の周方向の間に位置し、
    前記Yキャパシタは、前記グランド部と電気的に接続されるモータ。
  2. 前記ブラシカードアセンブリは、前記ブラシと直列に接続されるチョークコイルを有し、
    前記Xキャパシタと前記ブラシとは、直接的に接続される、請求項1に記載のモータ。
  3. 前記ブラシカードアセンブリは、前記一対のブラシを二対有し、
    前記Yキャパシタは、同極の前記ブラシ同士の周方向の間に位置し、
    前記Xキャパシタは、互いに異極の前記ブラシ同士の周方向の間に位置する、請求項1または2に記載のモータ。
  4. 前記Yキャパシタは、同極の前記ブラシの両方と接続される、請求項3に記載のモータ。
  5. 前記ブラシカードアセンブリは、2つの前記Xキャパシタと、4つの前記Yキャパシタと、を有し、
    互いに異極の前記ブラシ同士の周方向の間には、1つの前記Xキャパシタが配置され、
    前記一対のブラシは、それぞれ、1つの前記Xキャパシタと、2つの前記Yキャパシタと、接続される、請求項3に記載のモータ。
  6. 前記永久磁石の極数は、8であり、
    同極の前記ブラシ同士は、互いに周方向に90°回転した位置に設けられ、
    互いに異極の対となる前記ブラシ同士は、互いに周方向に135°回転した位置に設けられる、請求項3から5のいずれか一項に記載のモータ。
  7. 外部電源が接続されるコネクタ部を備え、
    前記ハウジングは、前記回転子の径方向外側を囲む筒状部を有し、
    前記筒状部には、前記筒状部を径方向に貫通するハウジング貫通孔が設けられ、
    前記ハウジング貫通孔は、前記コネクタ部と前記グランド部との周方向の間に位置する、請求項1から6のいずれか一項に記載のモータ。
  8. 前記グランド部は、前記中心軸を基準として、前記コネクタ部と反対側に位置する、請求項7に記載のモータ。
  9. 軸方向に視た際に、前記ブラシは、前記コネクタ部と前記中心軸とを結ぶ線に対して線対称に設けられ、
    前記コネクタ部は、前記ブラシカードにおける前記ブラシ同士の周方向の間のうち、前記ブラシ同士の周方向の間の距離が最も大きい箇所に設けられる、請求項7または8に記載のモータ。
  10. 前記コネクタ部は、前記ブラシカードに設けられ、
    前記ブラシカードは、前記ブラシと前記Xキャパシタと前記Yキャパシタとを電気的に接続するプレート部と、前記プレート部を保持する樹脂製の樹脂部と、を有し、
    前記プレート部は、プレート本体部と、前記プレート本体部に接続された前記グランド部と、を有し、
    前記樹脂部は、前記プレート本体部を保持する樹脂本体部と、前記樹脂本体部の外縁から軸方向に延びる筒部と、を有し、
    前記グランド部は、前記プレート本体部から軸方向に延びる延伸部と、前記延伸部に接続され、前記ハウジングと接触する接触部と、を有し、
    前記筒部は、前記延伸部を覆う、請求項7から9のいずれか一項に記載のモータ。
  11. 前記ブラシカードは、金型に前記プレート部をインサートするインサート成形で製造される、請求項10に記載のモータ。
  12. 前記ハウジング貫通孔は、前記筒部と径方向に重なる、請求項10または11に記載のモータ。
  13. 前記ブラシカードには、前記ブラシカードを軸方向に貫通するブラシカード貫通孔が設けられ、
    前記ブラシカード貫通孔は、前記ブラシよりも径方向外側に位置する、請求項7から12のいずれか一項に記載のモータ。
  14. 前記ハウジングには、前記コネクタ部から前記ハウジング貫通孔まで、周方向に沿って延びる溝が設けられる、請求項7から13のいずれか一項に記載のモータ。
  15. 前記ブラシカードは、前記ブラシと前記Xキャパシタと前記Yキャパシタとを電気的に接続するプレート部と、前記プレート部を保持する樹脂製の樹脂部と、を有し、
    前記プレート部は、プレート本体部と、前記プレート本体部に接続された前記グランド部と、を有し、
    前記グランド部は、前記プレート本体部の外縁よりも径方向内側において前記プレート本体部と接続される、請求項1から14のいずれか一項に記載のモータ。
  16. 前記ハウジングは、前記ブラシカードアセンブリを保持するバックカバーと、前記バックカバーの軸方向の一方側に位置し前記永久磁石を保持するブラケットと、を有し、
    前記ブラケットと前記バックカバーとは、かしめて固定され、
    前記グランド部は、前記ブラケットと前記バックカバーとに接触する接触部を有し、
    前記接触部は、前記ブラケットと前記バックカバーとによって軸方向に挟持されている、請求項1から15のいずれか一項に記載のモータ。
  17. 前記接触部には、軸方向に凸となる凸部と、軸方向に凹となる凹部と、のうちの少なくとも一方が設けられる、請求項16に記載のモータ。
  18. 前記凸部と前記凹部とのうちの少なくとも一方は、前記接触部の径方向外側の端部に設けられる、請求項17に記載のモータ。
  19. 前記ブラシカードの前記バックカバー側の面には、前記バックカバーと接触する突起部が設けられ、
    前記突起部は、前記中心軸を基準として、前記グランド部と反対側に位置する、請求項16から18のいずれか一項に記載のモータ。
  20. 外部電源が接続されるコネクタ部を備え、
    軸方向に視た際に、前記ブラシと前記Xキャパシタと前記Yキャパシタと前記グランド部とは、前記コネクタ部と前記中心軸とを結ぶ線に対して線対称に設けられる、請求項1から19のいずれか一項に記載のモータ。
  21. 請求項1から20のいずれか一項に記載のモータと、
    前記シャフトに取り付けられるインペラと、
    を備えるファン。
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