JP5066135B2 - 振動モータ - Google Patents

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Description

本発明は、特に、携帯通信機器(例えば携帯電話)に内蔵させて、呼び出し機能の振動発生源等として利用される小型の振動モータに関するものである。
従来、このような分野の技術として、特開2007−174808号公報がある。この公報に記載された振動モータは、ケースに固定された固定軸に対してロータが回転し、コアに固定された錘によって振動させることができる。コアの中央には、樹脂製の軸受が固定され、コアの突極にはコイルが巻かれている。軸受の端部にはフランジ部が形成され、フランジ部の上側には、径方向に延在する扇状の整流子片が固定される。この整流子片には、径方向に突出する巻線接続部が一体的に成形されている。そして、このような整流子片とバリスタとは、軸受のフランジ部とコアとで挟み込まれ、バリスタが整流子片に電気的に接続されることで、火花及びノイズの発生を防止している。
特開2007−174808号公報がある。
しかしながら、前述した従来の振動モータでは、コアに対してバリスタと整流子片と軸受のフランジ部とが回転軸線方向に積み上げられている。バリスタは、薄くすると割れてしまうので、一定の厚さが必要であると共に、軸受のフランジ部は整流子片を位置決め固定しているので、一定の厚さが必要である。そして、これらの積み上げが回転軸線方向の厚さに大きく影響する。
本発明は、ロータの薄型化を可能にした振動モータを提供することを目的とする。
本発明は、筐体に固定されたシャフトと、シャフトを中心に回転するコアにコイルが巻かれたロータと、筐体に固定されてコアを包囲する環状のマグネットと、コアに固定された錘と、を有する振動モータにおいて、
コアの中央に圧入されてシャフトに対して回転する軸受と、
コアと一体的に回転すると共に、ブラシに接触するブラシ摺接部と、コアを挟んでブラシ摺接部の反対側で径方向に延在してコイルに結線されるライザ部とを有するコミテータセグメントと、
軸受に設けられたフランジ部の径方向外方に配置されたリング状のバリスタと、を備え、
バリスタは、軸受のフランジ部とコミテータセグメントのライザ部との間に配置され、ライザ部にハンダ付けされ
軸受及びコミテータセグメントが固定されるコミテータホルダは、
ブラシ摺接部を支持する円筒部と、
円筒部の端部に設けられ、ロータを支持するフランジ部と、
フランジ部の外周端に設けられ、コアに設けられたリング状の中央部が圧入される立設部とからなり、
立設部には、径方向に突出してバリスタの周面に押圧される突起部が設けられていることを特徴とする。
この振動モータにおいては、軸受のフランジ部を囲むようにリング状のバリスタが配置され、このバリスタの径方向における外方にコミテータセグメントのライザ部が配置されているので、ロータの薄型化が可能になっている。さらに、コミテータセグメントのライザ部が径方向に延在している構成も、ロータの薄型化に寄与するものである。また、バリスタは、ライザ部にハンダ付けされるので、圧着によりバリスタがコミテータセグメントに固定される場合に比べて、バリスタとコミテータセグメントとの電気的導通を確実にし、しかも、ハンダによってバリスタがライザ部に強固に固定される。
さらに、軸受及びコミテータセグメントが固定されるコミテータホルダは、ブラシ摺接部を支持する円筒部と、円筒部の端部に設けられ、ロータを支持するフランジ部と、フランジ部の外周端に設けられ、コアに設けられたリング状の中央部が圧入される立設部とからなり、立設部には、径方向に突出してバリスタの周面に押圧される突起部が設けられている
このような構成のコミテータホルダを利用すると、バリスタをコアに容易に重ね合わせることができ、ロータの組立て作業性を向上させることができる。
また、軸受の端面は、円筒部内に位置すると共に、筐体から円筒部内に向けて突出するシャフト圧入部によって支持されていると好適である。
このような構成を採用すると、シャフトを筐体に固定するために設けられたシャフト圧入部を利用して、軸受を筐体で支持させることができるので、簡単な構成をもってロータの回転軸線方向のガタツキを防止することができる。しかも、軸受の端面が、コミテータホルダの円筒部からはみ出していないので、ロータの薄型化にも寄与している。
本発明によれば、ロータを薄型化させることができる。
本発明に係る振動モータの一実施形態を示す外観斜視図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 本発明に係る振動モータの分解斜視図である。 上ケースアッセンブリを示す分解斜視図である。 下ケースアッセンブリを示す分解斜視図である。 ロータアッセンブリ及び錘を示す分解斜視図である。 ロータアッセンブリ及び錘を示す斜視図である。 ロータアッセンブリ及び錘を示す平面図である。 ロータアッセンブリに錘を組み付ける前の状態を示す平面図である。 本発明に係る振動モータに適用される錘を示す斜視図である。 錘を別の角度から見た斜視図である。 錘をさらに別の角度から見た斜視図である。 本発明に係る振動モータに適用されるブラシアッセンブリを示す斜視図である。 図13に示されたブラシアッセンブリの平面図である。 ブラシアッセンブリの側面図である。 ブラシアッセンブリを底面側から見た斜視図である。 下ケースのスリット内にブラシアッセンブリの突起部を挿入した状態を示す断面図である。 本発明に係る振動モータに適用されるコミテータホルダを示す斜視図である。 ロータアッセンブリの要部拡大図である。 ロータアッセンブリ及び錘を示す斜視図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る振動モータの好適な実施形態について詳細に説明する。
図1〜図3に示すように、小型の振動モータ1は、携帯通信機器(例えば携帯電話)に内蔵させて、呼び出し機能の振動発生源として利用される直径約10mm、厚さ約3mmのコイン型をなし、組立て作業を容易にするために、ステータを構成する上ケースアッセンブリ10と、モータ1のベースをなす下ケースアッセンブリ20と、ロータを構成するロータアッセンブリ30と、給電を可能にするブラシアッセンブリ45と、高比重金属(例えばタングステン)からなる錘50とから構成されている。
図3及び図4に示すように、上ケースアッセンブリ10は、非磁性材料(例えばステンレス)からなるカップ状の上ケース11と、上ケース11の内壁面に接着剤により固定されると共に、軟磁性材料からなるCリング状のバックヨーク13と、バックヨーク13の内壁面に接着剤により固定されるOリング状のマグネット14とから主として構成されている。
バックヨーク13には、その両端13a,13bの離間部分Rが設けられ、この離間部分Rがマグネット14の磁壁Pから90°の位置(すなわちS極の中心位置)に配置されることで、磁気回路を効率的に作り出すことができる。なお、磁壁Pとは、マグネット7のN極とS極との境界を意味する。
そこで、バックヨーク13には、この下端から径方向に突出する一対の舌片13cが形成され、マグネット14には、各舌片13cが入り込む一対の切欠き部14aが形成されている。そして、バックヨーク13の舌片13cをマグネット14の切欠き部14a内に挿入することで、バックヨーク13に対するマグネット14の正確な位置決めが達成される。
さらに、上ケース11には、上ケース11の上側の周縁の一部を、凹状に加工することで内側に向けて突出させた凸部11aが形成されている。そして、この凸部11aをバックヨーク13の離間部分R内に挿入させることで、上ケース11に対するバックヨーク13の位置決めが達成される。
図5に示すように、下ケースアッセンブリ20は、上ケース11に対してレーザ溶接によって接合される非磁性材料(例えばステンレス)からなる皿状の下ケース21と、下ケース12の中央に固定されたシャフト22とからなり、下ケース21には、皿状の本体部21aから径方向に延在する張り出し部21bが設けられている。さらに、下ケース21には、ブラシアッセンブリ45が固定され、張り出し部21b上にブラシアッセンブリ45が配置される。
図3に示すように、ロータアッセンブリ30は、上ケース11と下ケース21とからなる筐体19内に収容されると共に、シャフト22に対し回転自在に軸支される。さらに、図6〜図8に示すように、このロータアッセンブリ30は、コイル31と、コイル31が巻き付けられるコア32と、コイル31に電流を供給するためのコミテータ33と、コミテータ33を保持するためのコミテータホルダ34と、コア32の中央孔32aに圧入されると共に、シャフト22が挿入される軸孔36aを有する円筒状の軸受36と、火花及びノイズの発生を防止するためのバリスタ37とからなる。
この振動モータ1は、2極3スロットであり、コア32は、打ち抜き加工された厚さ0.2mmの珪素鋼板を3枚積層することにより作り出されている。コミテータ33は、銅製薄板のプレス成形によって作られた3枚のコミテータセグメント38からなる。各コミテータセグメント38は、回転軸線Lに沿って延在する断面円弧状のブラシ摺接部38aと、回転軸線L方向でコア32を挟んでブラシ摺接部38aの反対側にコイル31が結線されると共に、コア32の径方向に延在してスロット内に突出するライザ部38bと、ブラシ摺接部38aとライザ部38bとを連結するL字状の連結部38cとからなる(図2参照)。なお、コア32は、単板であってもよい。
3個のコミテータセグメント38はコミテータホルダ34に組み付けられて、コミテータアッセンブリが構成される。このコミテータアッセンブリは、コミテータホルダ34の中央孔34a内に軸受36の円筒状スリーブ36bを圧入することで、コア32と一体化する。
さらに、リング状のバリスタ37は、コミテータホルダ34の周縁に設けられた各立設部34bで挟持され、バリスタ37の中央孔37b内に軸受36のフランジ部36cが挿入される。このようにして、コア32上とバリスタ37を固定した後、コイル31の電線31aがライザ部38bの先端に巻き付けられ、各電線31aとライザ部38bとバリスタ37の各電極37aとをハンダHによって電気的に接続させる。
図5に示すように、ブラシアッセンブリ45は、下ケース21に取付け可能な板状の本体部46と、この本体部46から突出して、各コミテータセグメント38のブラシ摺接部38aに接触する一対のブラシ片47と、本体部46の端部で上ケース11から露出する一対のターミナル48とからなる。そして、ブラシ片47とターミナル48とは本体部46内で接続されている。ロータアッセンブリ30の軸受36の軸孔36a内にシャフト22を挿入した後に、ブラシアッセンブリ45は、下ケース21に径方向から装着され、上ケース11と下ケース21との組合わせによって出現する矩形の開口49(図1参照)から一部が径方向に露出する。
図8〜図12に示すように、コア32に錘50が固定される。このコア32は、軸受36が圧入される中央孔32aをもったリング状の中央部39(図6参照)と、この中央部39から放射状に突出する突極40a,40b,40cとからなる。等間隔に配置された各突極40a,40b,40cは、コイル31が巻かれる巻線部41a,41b,41cと、巻線部41a,41b,41cの端部から円周方向に延在するウイング部42a,42b,42cとからなる。
錘50は、隣接するウイング部42a,42bを上下で挟み込むようにウイング部42a,42bに沿って延在する第1及び第2の錘部51a,51bと、第1の錘部51aと第2の錘部51bとの間で延在して、隣接するウイング部42a,42bの挿入を可能にしたスリット状の差込み部52と、差込み部52を左右に分断するように第1の錘部51aと第2の錘部51bとを回転軸線L方向に連結して、隣接するウイング部42a,42b間(すなわちスロット)に挿入される第3の錘部53とを備えている。
第3の錘部53は、ウイング部42aの端とウイング部42bの端との間の隙間Bと略同等の幅を有しているので、第3の錘部53の左右(周方向)のガタツキをウイング部42a,42bによって抑制することができる。
この錘50は、コア32に対して径方向に差し込むように装着される。このとき、上下で平行に延在する第1及び第2の錘部51a,51bをガイドにしながら、錘50の差込み部52内にコア32の各ウイング部42a,42bが差し込まれるので、コア32に対する錘50の組付け作業性が非常によい。そして、このような挿入作業によって、モータ1を振動させ易い場所である突極40aと突極40bとの間(すなわちスロット)に、錘50の一部をなす第3の錘部53が配置されるので、モータ1の高振動を確保させることができる。
さらに、第1及び第2の錘部51a,51bは、ウイング部42a,42bに沿って延在するので、第1及び第2の錘部51a,51bにおけるウイング部42a,42b上の部分をも振動に有効に寄与させることができる。モータ1の小型化によってコア32の径が小さくなった場合でも、この部分で錘50の質量を確保することができ、モータ1の小型化によるモータ1の振動量の低下を抑制することができる。
コア32に対する錘50の組付け作業性を更に良好にするために、ウイング部42a,42bの外径部の周面には凹部43a,43bが形成され、錘50には、第1の錘部51aと第2の錘部51bとを連結して、ウイング部42a,42bの凹部43a,43b内に挿入され且つ嵌合する係止部54a,54bが設けられている。
凹部43a,43bと係止部54a,54bは、互いに三角形状をなし、密着する。また、図9に示すように、凹部43aの二壁面のうちの一方の壁面43aAは、装着方向Aと略同一方向に延在し、凹部43bの二壁面のうちの一方の壁面43bAは、装着方向Aと略同一方向に延在する。同様に、係止部54aの二壁面のうちの一方の壁面54aAは、差込み方向Aと略同一方向に延在し、係止部54bの二壁面のうちの一方の壁面54bAは、差込み方向Aと略同一方向に延在する。
これによって、錘50の装着作業時に、凹部43a,43b内に係止部54a,54bを簡単且つ確実に入り込ませることができ、凹部43a,43bの他方の壁面43aB,43bBに錘50の係止部54a,54bの他方の壁面54aB,54bBを突き当てることで、錘50の差込み方向(装着方向)奥側の位置決めを容易且つ確実に達成することができる。しかも、この係止部54a,54bは、錘50の一部をなしているので、モータ1の振動に寄与させることができる。
コア32に対する錘50の組付け作業性を更に良好にするために、錘50には、左右一対の第1のカシメ部56a,56bと第2のカシメ部57a,57bとが設けられている。各カシメ部56a,56b,57a,57bは、回転軸線L方向でも対をなしており、矩形のブロック状をなす第3の錘部53に隣接すると共に、第1及び第2の錘部51a,51bからウイング部42a,42bを越えて突極40a,40b間に向けて突出する。
そして、下方に位置する第1のカシメ部56a,56bを台などで支持して、上方から第2のカシメ部57a,57bの打点K(図8参照)を上方から加圧することで、第1のカシメ部56a,56bと第2のカシメ部57a,57bとが近づくように、第1及び第2のカシメ部56a,56b,57a,57bが回転軸線L方向にカシメられる。その結果、錘50を回転軸線L方向に抜け難くすることができ、このようなカシメ作業によって、錘50をコア32に簡単に且つ確実に固定させることができる。
また、コイル31の近くでレーザ溶接を施工する必要がないので、レーザによるコイル31の断線を回避させることができる。さらには、モータ1を振動させ易い場所である突極40a,40b間に、錘50の一部を構成している第1及び第2のカシメ部56a,56b,57a,57bを配置させているので、各カシメ部56a,56b,57a,57bは、第3の錘部53と相俟ってモータ1の高振動に寄与される。
さらに、三角形状をなす一対の第1のカシメ部56a,56bは、第3の錘部53を両側から挟み込むように第3の錘部53に一体化している。これに対し、三角形状をなす一対の第2のカシメ部57a,57bは、第1のカシメ部56a,56bに対向して配置されると共に、第3の錘部53から離間する。
このように、第2のカシメ部57a,57bは、第3の錘部53から離間しているので、第2のカシメ部57a,57bは、カシメ作業により曲げ易くなっている。従って、タングステンなどの硬質材からなる錘50にカシメ作業を適用し易く、カシメ時に錘50の割れや破損が起こり難くなる。
さらに、第2のカシメ部57a,57b間で第3の錘部53の上方に凹部58が形成され、径方向に延在するライザ部38bがこの凹部58内に挿入される。ライザ部38bがコア32の径方向に延在することで、モータ1の薄型化を可能にし、このようなライザ部38bに邪魔されることなく、第3の錘部53をコア32の径方向に延ばすことができ、錘50の質量を増大させることができる。
図8及び図9に示すように、他の突極41cのウイング部42cにも、突極40a,40bと同様の形状をなす凹部43cが設けられている。これによって、錘50は、いずれの突極40a,40b,40cであっても装着させることができ、コア32に対する錘50の組付け作業性が極めて良好になる。
次に、ブラシアッセンブリ45を更に詳細に説明する。
図5及び図13〜図15に示すように、ブラシアッセンブリ45は、シャフト22の回転軸線Lに対して直交する方向でコミテータ33に向けて移動すると共に、下ケース21の本体部21aの内表面21aAに沿って摺動する樹脂製の本体部46と、本体部46から突出すると共に、本体部46の移動によってコミテータ33を挟み込みながら摺動する一対のブラシ片47と、本体部46から露出する一対のターミナル48と、一方のブラシ片47と一方のターミナル48とを本体部46内で連結させる連結部59と、がインサート成形によって一体をなしている。
さらに、厚さ約0.4mm、全長(本体部46の端部からブラシ片47の先端までの長さ)7mm、幅3mmの極めて小さなブラシアッセンブリ45をモータ1に組み込み易くするために、モータ1は、ブラシアッセンブリ45の本体部46と下ケース21とが係合して、下ケース21に対する本体部46の位置合わせを行う位置合わせ手段60(図17参照)と、下ケース21に対する本体部46の位置合わせ後に、ブラシアッセンブリ45を回転軸線Lに対して直交する方向に案内するガイド手段61(図5参照)と、を備えている。
このような構造のブラシアッセンブリ45を採用することで、モータ1の組立て作業が容易になる。また、モータ1の組立て時において、ガイド手段61により、ブラシアッセンブリ45を回転軸線Lに対して直交する方向に案内させる前に、ブラシアッセンブリ45の本体部46と下ケース21とを係合させる位置合わせ手段60を利用することで、下ケース21の所定位置に本体部46を一旦載置させる組立て手順をとることができる。
従って、コミテータ33に各ブラシ片47が接触する前に、ブラシ片47に無理な負荷が加えられることがなく、しかも、組立て時に、ブラシアッセンブリ45をガイド手段61によっていきなりガイドさせる場合に比べて、モータの組立て作業がし易く、ブラシアッセンブリ45のガイドに無理なくスムーズに移行させることができるといった優れた効果を有する。
ブラシ片47に対する無理な負荷は、不良品の発生原因になるばかりか、モータの精度や耐久性にも影響を与えることがある。特に、小型、軽量化が図られたモータ1に適用されるブラシは、非常に薄く、変形し易くなっており、本体部46も非常に小さくなっているので、モータの小型化において、本発明は、特に効果的である。
前述した位置合わせ手段60は、下ケース21の円形の内表面でシャフト22の回転軸線Lに対して直交する方向に延在するスリット62と、本体部46から突出し且つスリット内に挿入される突起部63と、からなる(図17参照)。そして、スリット62は、下ケース21の本体部21aから張り出し部21bに渡って延在し、張り出し部21bを利用することで、スリット62を長くすることができ、コミテータ33に各ブラシ片47が接触する前に、突起部63をスリット62内に挿入させることができる。
このように、下ケース21側にスリット62を設け、本体部46側に突起部63を設けることで、本体部46側を薄くさせ易く、ブラシアッセンブリ45の薄型化が可能になる。このことは、モータ1の小型、軽量化に有利である。
さらに、スリット62のシャフト22側の端部には、下ケース21の内表面21aAから突出するストッパ部64が設けられ、突起部63は、ブラシアッセンブリ45の移動完了後に、ストッパ部64の下側に潜り込んで係止させられる(図2及び図17参照)。これにより、下ケース21上でブラシアッセンブリ45を仮止めさせることができ、モータ1の組立て作業の効率化が図られる。
図5及び図16に示すように、ガイド手段61は、下ケース21から突出すると共に、シャフト22の回転軸線Lに対して直交する方向に延在する張り出し部21bと、本体部46に設けられると共に、張り出し部21bを両側から挟み込む一対の略平行なガイド片66と、からなる(図5参照)。
このような構成によって、下ケース21から突出する張り出し部21b上にブラシアッセンブリ45の本体部46を載置させることができるので、本体部46の曲げ強度を張り出し部21bで補強することができ、本体部46の薄型化に有利である。さらに、このような張り出し部21bを組立て時に利用して、本体部46をガイドさせているので、張り出し部21bの有効利用を図ることができる。
さらに、張り出し部21bの両側面には、円形の凸状圧着部21bAが形成され、組立て作業中に、圧着部21bAの先端がガイド片66の内壁面66a(図16参照)に圧着されることで、各圧着部21bAにより、下ケース21の内表面21aA上でブラシアッセンブリ45を仮止めさせることができるので、モータ1の組立て作業の効率化が図られる。
図3及び図13に示すように、上ケース11の下端周縁には、回転軸線Lと平行に延在して平行な一対の側辺67aと、両側辺67a間で回転軸線Lに対して直交して延在する上辺67bと、からなる略コ字状の切欠き部67が設けられている。これに対して、ブラシアッセンブリ45の本体部46には、各側辺67aが挿入される差込み溝68が設けられている。
下ケース21上でブラシアッセンブリ45を仮止めさせた状態で、上ケース11を下ケース21に被せると、上ケース11の切欠き部67の両側辺67aが、本体部46の各差込み溝68内に入り込むので、筐体19の組立てと同時に、ブラシアッセンブリ45の抜け止めを達成させることができる。
さらに、本体部46には、上辺67bにより押圧される直線状の3本の凸部70が設けられている。従って、下ケース21上でブラシアッセンブリ45を仮止めさせた状態で、上ケース11を下ケース21に被せると、上ケース11の切欠き部67の上辺67bが、本体部46の各凸部70を押え付けるので、上ケース11の組付け完了と同時に、ブラシアッセンブリ45のガタツキ防止を達成させることができる。
次に、コミテータホルダ34について更に詳細に説明する。
図2及び図18に示すように、軸受36のスリーブ36b及びコミテータセグメント38が固定される樹脂製のコミテータホルダ34は、回転軸線L方向に延在してブラシ片(ブラシ)47に接触するブラシ摺接部38aを支持するための円筒部34cと、円筒部34cの端部に設けられて、径方向に延在するフランジ部34dと、フランジ部34dの外周端に設けられて、コア32のリング状中央部39が圧入される立設部34bとからなる。
コミテータホルダ34の各立設部34bの内面側中央には、径方向に突出する第1の突起部81が形成され、各第1の突起部81がコア32の中央部39に周面に押圧されることで、コア32にコミテータホルダ34がしっかりと固定される。更に、各立設部34bの内周側両端部には、径方向に突出する第2の突起部82が形成され、各第2の突起部82がバリスタ37の電極37aに押圧されることで、コミテータホルダ34にバリスタ37がしっかりと固定される。
このように、立設部34bの下段に第1の突起部81が形成され、立設部34bの上段に第2の突起部82が形成されることで、コミテータホルダ34によって、コア32とバリスタ37とを容易に重ね合わせることができる。そして、図19に示すように、断面円弧状の第2の突起部82は、バリスタ37の電極37aに圧着され、接着剤を使うことなく、コア32とバリスタ37とを容易に重ね合わせることができ、ロータアッセンブリ(ロータ)30の組立て作業性を向上させている。
さらに、図2及び図19に示すように、軸受36のフランジ部36cとコミテータセグメント38のライザ部38bとの間にリング状のバリスタ37が配置され、バリスタ37の電極37aは、ハンダHによってライザ部38bに対する電気的な導通が図られている。バリスタ37の電極37aとライザ部38bとの間には、ハンダ流入空間Sが設けられ、このハンダ流入空間S内にハンダHが流れ込むことで、バリスタ37とコミテータセグメント38との電気的導通を確実にし、しかも、ハンダHによってバリスタ37がライザ部38bに強固に固定される。
このように、軸受36のフランジ部36cの径方向外方を囲むようにリング状のバリスタ37を配置させ、このバリスタ37の径方向における外方にコミテータセグメント38のライザ部38bを配置させているので、ロータ30の薄型化が可能になっている。さらに、コミテータセグメント38のライザ部38bが径方向に延在している構成も、ロータ30の薄型化に寄与するものである。
図2、図3及び図20に示すように、カシメリング83の締め付けによってそれぞれのブラシ摺接部38aが円筒部34cに固定され、軸受36のスリーブ36bの端面36dは、円筒部34c内に位置する。そして、筐体19の下ケース21の中央には、円筒状のシャフト圧入部84が突出し、このシャフト圧入部84にシャフト22が圧入固定され、軸受36の端面36dは、ワッシャ85を介してシャフト圧入部84によって支持される。
このような構成を採用すると、シャフト22を筐体19の下ケース21に固定するために設けられたシャフト圧入部84を利用して、軸受36を筐体19で支持させることができるので、簡単な構成をもってロータ30の回転軸線L方向のガタツキを防止することができる。しかも、軸受36の端面36dが、コミテータホルダ34の円筒部34cからはみ出していないので、ロータ30の薄型化にも寄与している。
1…振動モータ、14…マグネット、19…筐体、22…シャフト、30…ロータアッセンブリ(ロータ)、31…コイル、32…コア、33…コミテータ、33…コミテータ、34…コミテータホルダ、34b…立設部、34c…円筒部、34d…フランジ部、36…軸受、36c…軸受のフランジ部、36d…軸受の端面、37…バリスタ、38…コミテータセグメント、38a…ブラシ摺接部、38b…ライザ部、39…コアの中央部、47…ブラシ片(ブラシ)、50…錘、82…突起部(第2の突起部)、84…シャフト圧入部、H…ハンダ、L…回転軸線。

Claims (2)

  1. 筐体に固定されたシャフトと、前記シャフトを中心に回転するコアにコイルが巻かれたロータと、前記筐体に固定されて前記コアを包囲する環状のマグネットと、前記コアに固定された錘と、を有する振動モータにおいて、
    前記コアの中央に圧入されて前記シャフトに対して回転する軸受と、
    前記コアと一体的に回転すると共に、ブラシに接触するブラシ摺接部と、前記コアを挟んで前記ブラシ摺接部の反対側で径方向に延在して前記コイルに結線されるライザ部とを有するコミテータセグメントと、
    前記軸受に設けられたフランジ部の径方向外方に配置されたリング状のバリスタと、を備え、
    前記バリスタは、前記軸受の前記フランジ部と前記コミテータセグメントの前記ライザ部との間に配置され、前記ライザ部にハンダ付けされ
    前記軸受及び前記コミテータセグメントが固定されるコミテータホルダは、
    前記ブラシ摺接部を支持する円筒部と、
    前記円筒部の端部に設けられ、前記ロータを支持するフランジ部と、
    前記フランジ部の外周端に設けられ、前記コアに設けられたリング状の中央部が圧入される立設部と、からなり、
    前記立設部には、径方向に突出して前記バリスタの周面に押圧される突起部が設けられていることを特徴とする振動モータ。
  2. 前記軸受の端面は、前記円筒部内に位置すると共に、前記筐体から前記円筒部内に向けて突出するシャフト圧入部によって支持されていることを特徴とする請求項記載の振動モータ。
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