JPWO2018150743A1 - モータ - Google Patents

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JPWO2018150743A1
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隆宏 檜皮
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Abstract

モータにおいて、回転子は、シャフトに固定されたコアと、コアを励磁するコイルと、コイルと電気的に接続された整流子と、を有し、バックカバーは、バックカバー底面部と、バックカバー底面部の外周に筒状に設けられたバックカバー円筒部と、を有し、ブラシカードアセンブリは、バックカバー底面部に第1空隙を介して軸方向に離間し、複数のブラシを保持するブラシカード底面部と、バックカバー及びハウジングによって挟持される挟持部と、バックカバー円筒部と第2空隙を介して径方向に離間する外周壁と、外周壁に、バックカバー円筒部と接する接触部と、を有し、ハウジング及びバックカバーの少なくとも一方には、第1空隙及び第2空隙の少なくとも一方と外部空間とを連通する流通孔を有する。

Description

本発明はモータに関する。
従来から、特許文献1などに記載された、ブラシ及びその他のコンポーネントを保持するブラシ保持体を有する直流機が知られている。また、特許文献2に記載された、ブラシを有するブラシホルダーなどが知られている。
特表2011−504719号公報 特開平9−247906号公報
上記従来の構成のブラシ保持体では、固定フランジがハウジングとカバーとの間でクランプ固定されているだけであるため、モータの回転時にブラシ保持体の支持状態が不安定になることがあった。また、ブラシ保持体周辺での気体の流通性が十分でなく、発熱の原因となってしまうことがあった。
本発明の一の目的は、ブラシを保持するブラシカードアセンブリを安定的に保持しつつ、気体の流通性を高め発熱を抑制する構成とすることである。
本発明の例示的な第1発明は、軸方向に延びる中心軸を中心としたシャフトを有する回転子と、前記回転子の径方向外側に位置する永久磁石と、前記回転子に電力を供給するブラシカードアセンブリと、前記ブラシカードアセンブリを支持するバックカバーと、前記バックカバーと共に、前記ブラシカードアセンブリ、前記回転子、及び前記永久磁石を収容するハウジングと、を備えるモータである。前記回転子は、前記シャフトに固定されたコアと、前記コアを励磁するコイルと、前記コイルと電気的に接続された整流子と、を有する。前記バックカバーは、バックカバー底面部と、前記バックカバー底面部の外周に筒状に設けられたバックカバー円筒部と、を有する。前記ブラシカードアセンブリは、前記バックカバー底面部に第1空隙を介して軸方向に離間し、複数のブラシを保持するブラシカード底面部と、前記バックカバー及び前記ハウジングによって挟持される挟持部と、前記バックカバー円筒部と第2空隙を介して径方向に離間する外周壁と、前記外周壁に、前記バックカバー円筒部と接する接触部と、を有する。前記ハウジング及び前記バックカバーの少なくとも一方には、前記第1空隙及び第2空隙の少なくとも一方と、当該モータの外部空間とを連通する流通孔を有する。
上記本発明の例示的な第1発明のロータによれば、ブラシカードアセンブリが接触部を有することで、バックカバーに対してブラシカードアセンブリが安定的に支持される構成とすることができる。また、第1空隙、第2空隙、及び流通孔を有する構成とすることで、気体及び液体の流通性を高め、モータ内部の発熱を抑制することができる。
図1は、モータの断面図である。 図2は、モータをハウジングの上面側から見た斜視図である。 図3は、モータをバックカバーの底面側から見た斜視図である。 図4は、ハウジング及び永久磁石を取り外した状態のモータを示す図である。 図5は、バックカバー及びブラシカードアセンブリをフロント側から見た斜視図である。 図6は、ブラシカードアセンブリの斜視図である。 図7は、ブラシカードアセンブリの平面図である。 図8は、モータにおける気体及び液体の流通経路を示す図である。 図9は、モータにおける気体及び液体の流通経路を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。ただし、以下で説明する実施形態はあくまで本発明の一例であって、本発明の技術的範囲を限定的に解釈させるものではない。なお、各図面において、同一の構成要素には同一の符号を付しており、その説明を省略する場合がある。
本明細書では、モータの回転の中心軸Jに対して「上側」または「フロント側」、及び「下側」または「リア側」を便宜的に定義して説明する。また、ロータユニットなどの各構成の上側の面を「上面」と称し、下側の面を「底面」と称することがある。
本明細書では、中心軸Jが延びる方向に対して水平な平面を、X軸及びY軸を有するXY平面と称する。また、図面の説明の便宜のため、X軸に対して一方側を上側、他方側を下側と称し、Y軸に対して一方側を左側、他方側を右側と称する。
また、本明細書において、軸方向に延びる、とは、厳密に中心軸Jに対して水平な軸方向に延びる場合に加えて、軸方向に対して45度未満の範囲で傾いた方向に延びる場合を含む。同様に、径方向に延びる、とは、中心軸Jに対して厳密に垂直な方向に延びる場合に加えて、中心軸に対して垂直な方向から45度未満の範囲で傾いた方向に延びる場合を含む。
<1.実施形態>
本実施形態のモータ1は、エンジンクーリング用のファンを回転させるために用いられるモータである。図1に示されるように、本実施形態のモータ1は、中心軸Jが重力方向に対して垂直方向に延びるよう配置されるが、このような配置に限定されるものではない。つまり、中心軸Jは、重力方向に対して所定の角度を有する。
図1は、本実施形態のモータ1の断面図である。図1に示されるように、本実施形態のモータ1は、筐体10、回転子20、ブラシカードアセンブリ30、永久磁石40、フロント側軸受41、及びリア側軸受42を備える。ファンとして用いられるモータ1の回転子20のシャフト21には、インペラ(図示省略)が取り付けられる。なお、インペラが取り付けられる図1の右側であってシャフト21の出力端側をフロント側または上側と称し、図1の左側をリア側または下側と称する。
<筐体10>
図2及び図3は、モータ1の外観斜視図である。図2は、モータ1をハウジング11の上面側から見た図であり、図3は、モータ1をバックカバー12の底面側から見た図である。筐体10は、図1から図3に示されるように、ハウジング11及びバックカバー12を含む。筐体10は、回転子20、ブラシカードアセンブリ30、永久磁石40、フロント側軸受41、及びリア側軸受42を収容する。なお、「収容する」とは、収容物の内側に被収容物の全体が位置する場合と、収容物の内側に被収容物の一部が位置する場合との双方を含む。
<ハウジング11>
ハウジング11は、バックカバー12よりフロント側に位置する。ハウジング11は、ハウジング円筒部13、ハウジング上面部14、及びフランジ部15を有する。ハウジング11は、金属などの導電性部材である。
ハウジング円筒部13は、中心軸Jと同心の円筒形状である。ハウジング円筒部13は、ハウジング上面部14の外周から、リア側に向かって軸方向に延びる円筒状である。ハウジング円筒部13は、回転子20及び永久磁石40の径方向外側を囲む。ハウジング円筒部13の内面には、永久磁石40が固定される。
ハウジング円筒部13は、図2及び図3に示されるように、ハウジング上面部14との連結部に近接した位置に、ハウジング円筒部13を径方向に貫通するハウジング貫通孔13aを有する。ハウジング貫通孔13aは、例えば周方向に延びる長孔形状である。ハウジング貫通孔13aは、1つ以上の任意の数だけ設けられる。筐体10の内側の気体または液体は、ハウジング貫通孔13aを介して筐体10の外側に排出される。なお、筐体10の内側には、外側から気体または液体が流入し、または結露により水滴が発生することがある。
ハウジング上面部14は、ハウジング円筒部13のフロント側の端部に連結される。ハウジング上面部14は、中心軸Jと同心の円板状である。ハウジング上面部14は、ハウジング上面部14を軸方向に貫通する複数の上面側孔部14aを有する。上面側孔部14aは、例えば円形状である。上面側孔部14aは、中心軸Jを中心として周方向に沿って等間隔に配置される。上面側孔部14aは、1以上の任意の数だけ設けられ、例えば図2に示されるように8つ設けられる。上面側孔部14aは、筺体10内外に空気を流通させることによって、筺体20内を放熱する。
フランジ部15は、ハウジング円筒部13のリア側の端部から周方向に間隔をあけて径方向外側に延びる。モータ1は、フランジ部15を介して、エンジンクーリング用ファン装置に取り付けられる。
<バックカバー12>
バックカバー12は、ハウジング11よりリア側に位置する。バックカバー12は、バックカバー円筒部16、及びバックカバー底面部17を有する。バックカバー12は、金属などの導電性部材である。
バックカバー円筒部16は、中心軸Jと同心の円筒形状である。バックカバー円筒部16は、バックカバー底面部17の外周から、フロント側に向かって軸方向に延びる円筒状である。バックカバー円筒部16は、回転子20の一部及びブラシカードアセンブリ30の径方向外側を囲む。バックカバー円筒部16の内面には、ブラシカードアセンブリ30が配置される。バックカバー円筒部16は、図2に示されるように、径方向外側に突出した突出部16aを有する。
バックカバー底面部17は、バックカバー円筒部16のリア側の端部に設けられる。バックカバー底面部17は、中心軸Jと同心の円板状である。バックカバー底面部17は、バックカバー底面部17を軸方向に貫通する複数の底面側孔部17aを有する。底面側孔部17aは、例えば周方向に延びる長孔形状である。底面側孔部17aは、1以上の任意の数だけ設けられるが、省略することもできる。バックカバー底面部17は、径方向に放射状に延びる複数の凸部17bを有する。凸部17bは、バックカバー底面部17に対して突出しており、リア側からフロント側に向かって突出する形状である。
ハウジング11のハウジング円筒部13は、バックカバー12のバックカバー円筒部16と、かしめられることで連結される。
具体的には、図2及び図3に示されるように、バックカバー円筒部16は、カバー側フランジ部16cと、6つの爪部16bと、2つのカバー側外周壁16dを有する。カバー側フランジ部16cは、リア側の端部において径方向外側に延びる。6つの爪部16bは、カバー側フランジ部16cの外縁において周方向に間隔を開け、フロント側に向かって延びる。2つのカバー側外周壁16dは、カバー側フランジ部16cの外縁かつ隣接する爪部16cの間においてフロント側に向かって延びる。6つの爪部16bは、3つのフランジ部15を、それぞれ2つずつの爪部16bによって挟む位置に配置される。ハウジング円筒部13は、リア側の端部において、径方向外側に延びるハウジング側フランジ部15aを有する。ハウジング側フランジ部15aは、フランジ部15と面一である。ハウジング11とバックカバー12とは、互いに軸方向に対向するハウジング側フランジ部15aとカバー側フランジ部16cとが接触し、ハウジング側フランジ部15aの外縁の一部が各爪部16b及び各カバー側外周壁16dの内周面し、さらに爪部16bが径方向内側に傾けて塑性変形されている。爪部16bおよびカバー側外周壁16dの内径は、ハウジング側フランジ部15aの外径よりも幾分小さいため、ハウジング11とバックカバー12とを連結する際には、ハウジング11をバックカバー12に圧入することで連結される。
また、図3に示されるように、6つの爪部16bは、中心軸Jに対して垂直な平面において、バックカバー底面部17の凸部17bと周方向に重なる位置に配置される。つまり、軸方向から見た平面視において、径方向に延びる凸部17bの径方向外側に、6つの爪部16bがそれぞれ配置される。
このように、ハウジング11とバックカバー12とが爪部16bを利用した圧入及びかしめにより連結されるため、ハウジング11とバックカバー12との相対的な位置ずれの発生を抑制することができる。これにより、回転軸の位置ずれや傾きを抑制することができるため、モータ1の回転時に、ブラシ51a〜51dと整流子25との間に必要以上に摩擦が生じたり、異常音が発生したりすることを抑制することができる。
また、平面視で爪部16bと周方向に重なる位置に凸部17bがあるため、爪部16bのかしめ時にバックカバー12に作用する応力がバックカバー12に広がり、バックカバー12が変形することを抑制することができる。つまり、バックカバー底面部17は、凸部17bがある部位の剛性が他の部位よりも強いため、その応力の影響が発生し難い。
なお、上記の例ではハウジング11がフランジ部15を有し、バックカバー12が爪部16bを有する構成について説明したが、ハウジング11が爪部16bを有し、バックカバー12がフランジ部15を有する構成としてもよい。また、フランジ部15及び爪部16bの数は任意に設計可能であるが、3つのフランジ部15と6つの爪部16bを有する構成では、ハウジング11とバックカバー12とを必要十分に固定可能であるため特に好ましい。
<回転子20>
図4は、ハウジング11及び永久磁石40を取り外した状態のモータ1を示す図である。図1及び図4に示されるように、回転子20は、シャフト21、コア22、コイル23、及び整流子25を有する。
シャフト21は、中心軸Jを中心として軸方向に円柱状に延びる。シャフト21のフロント側の端部は、ハウジング11のフロント側の外部に露出する。シャフト21のフロント側の端部には、ファンが連結される。
コア22は、シャフト21に固定される。コア22は、ハウジング11の径方向内側に位置する。コア22は、永久磁石40と径方向に対向する。コア22は、コアバック及び複数のティース部を含む。複数のティース部は、周方向に沿って等間隔に配置される。
コイル23は、通電によりコア22を励磁する。コイル23は、絶縁性を有するインシュレータを介して、コア22のティース部に巻回される。コイル23は、例えば、コア22に集中巻きで巻回される。
整流子25は、コア22のリア側に位置する。整流子25は、絶縁部材25a、及び複数のセグメント25bを含む。
絶縁部材25aは、絶縁性を有する部材である。絶縁部材25aは、例えば、シャフト21の径方向外側を囲む円筒状である。絶縁部材25aは、シャフト21の外周面に嵌合される。
複数のセグメント25bは、絶縁部材25aの外側面に固定される。複数のセグメント25bは、周方向に沿って等間隔に配置される。複数のセグメント25bは、それぞれ軸方向に延びる導体である。セグメント25bは、コイル23に電気的に接続される。セグメント25bの径方向外側の面は、後述のブラシ51a〜51dと接触可能である。ブラシ51a〜51dと接触するセグメント25bは、回転子20の回転に伴い変化する。つまり、整流子25は、コイル23に電気的に接続される。
<永久磁石40>
永久磁石40は、ハウジング11の内側に固定される。永久磁石40は、回転子20の径方向外側に位置し、回転子20と対向するよう配置される。永久磁石40は、例えば、周方向に延びる円弧形状である。永久磁石40は、例えば、周方向に沿って4つ設けられる。永久磁石40は、周方向の一端部と他端部とに2つの磁極を有する。つまり、永久磁石40の磁極の数は8となる。ただし、永久磁石40の磁極数は任意に変更可能である。
<フロント側軸受41及びリア側軸受42>
フロント側軸受41、及びリア側軸受42は、シャフト21を支持する。フロント側軸受41は、コア22のフロント側に位置する。フロント側軸受41は、ハウジング11により保持される。リア側軸受42は、整流子25のリア側のシャフト21の端部を支持する。リア側軸受42は、バックカバー12により保持される。
<ブラシカードアセンブリ30>
ブラシカードアセンブリ30は、回転子20のコア22のリア側に位置する。ブラシカードアセンブリ30は、バックカバー12内に配置される。ブラシカードアセンブリ30は、整流子25を介して回転子20に電流を供給する。
図5は、バックカバー12及びブラシカードアセンブリ30をフロント側から見た斜視図である。図6はブラシカードアセンブリ30をフロント側から見た斜視図である。図7はブラシカードアセンブリ30をフロント側から見た平面図である。図6及び図7は、説明の都合上、電子部品等を省略して示す。図6及び図7には、中心軸Jに垂直なX軸及びY軸を示している。
ブラシカードアセンブリ30は、ブラシカード31、ブラシユニット50a〜50d、及びチョークコイル61、62を有する。ブラシユニット50a〜50dは、それぞれブラシ51a〜51dを有する。
<ブラシカード31>
ブラシカード31は、プレート部70、及び樹脂部32を有する。ブラシカード31は、金型にプレート部70をインサートするインサート成形により成形される。ブラシユニット50a〜50d、及びチョークコイル61、62は、ブラシカード31に取り付けられる。
<プレート部70>
プレート部70は、例えば真鍮または銅などの導電性部材で形成される。プレート部70は、チョークコイル61、62を含む部品と電気的に接続され、回路を構成する。プレート部70は、回転子20に電流を供給する。プレート部70は、正極側接続端子71a、負極側接続端子71b、ブラシユニット設置部72a〜72d、及び挟持部75〜77を有する。プレート部70において、他の部品と接続される部位は外部に露出し、それ以外の部位は樹脂で覆われている。
正極側接続端子71aは、チョークコイル61に接続される。チョークコイル61は、例えば、ヒューズ61aを有するヒューズ付きチョークコイルである。チョークコイル61を有する構成とすることで、供給される電源に含まれるノイズを低減することができる。また、電気回路の一部がショートするなどして過電流が流れようとすると、ヒューズ61aが作動し、電源側に異常電流が環流されることなどを防止することができる。負極側接続端子71bは、チョークコイル62に接続される。
ブラシユニット設置部72a〜72dには、それぞれブラシユニット50a〜50dが設置される。ブラシユニット設置部72a〜72dは、それ自体は回路を構成するものではない。ブラシユニット50a〜50dにおけるブラシ51a〜51dから延びるピグテールが、回路を構成するプレート部70とそれぞれ電気的に接続される。
挟持部75〜77は、プレート部70の外周位置から径方向外側に延びる板状の部材である。挟持部75〜77は、キャパシタを介してそれぞれ接地されている。図6及び図7に示されるように、3つの挟持部75〜77は、プレート部70において、Y軸に対して、コネクタ部35が配置される右側とは逆の左側に位置する。
挟持部75〜77は、軸方向において、ハウジング11とバックカバー12との間に位置している。挟持部75〜77は、ハウジング11とバックカバー12とによって軸方向に挟持される。これにより、ブラシカードアセンブリ30は、挟持部75〜77がハウジング11とバックカバー12とで挟持されることによって、保持される。また、ハウジング11とバックカバー12とは、挟持部75〜77を挟持しながらかしめられる。挟持部75〜77は、上記のように接地電位であるが、導電性を有するハウジング11及びバックカバー12により挟持されることで電気的にも接続され、接地電位を安定させることができている。なお、接地電位は、基準電位とも呼ばれる。
<樹脂部32>
樹脂部32は、プレート部70の所定部を覆う樹脂製の部分である。樹脂部32は、ブラシカード筒部33、ブラシカード底面部34、及びコネクタ部35を有する。
<ブラシカード筒部33>
ブラシカード筒部33は、部分的に切り欠かれた円筒状である。ブラシカード筒部33は、ブラシカード底面部34の外縁から軸方向に延びる部分である。ブラシカード筒部33は、コネクタ外周壁33a、ブラシ外周壁33b、切欠部33d、33e、外周リブ33f、33g、ブラシカード凹部33h、及び接触部33mを有する。コネクタ外周壁33a、及びブラシ外周壁33bを指して、外周壁と総称する(図8参照)。ブラシカード筒部33の外周壁は、バックカバー円筒部16の内周壁と対向する。これにより、ブラシカード筒部33の外周壁は、バックカバー円筒部16と第2空隙A2を介して径方向に離間する。つまり、ブラシカード筒部33の外周壁とバックカバー円筒部16との間には、空気及び液体が流通可能な空間として第2空隙A2が設けられる。
コネクタ外周壁33aは、コネクタ部35に接続される部分である。コネクタ外周壁33aは、Y軸に対して右側に配置される。コネクタ外周壁33aは、ブラシ外周壁33bよりも軸方向に長い。
ブラシ外周壁33bは、ブラシユニット50a〜50dの径方向外側に位置する。ブラシ外周壁33bの、Y軸に対して左側には、切欠部33d及び33eが位置する。切欠部33d及び33eは、ブラシ外周壁33bの他の部分と比較して軸方向の長さが短くなった部分である。言い換えれば、切欠部33d及び33eは、ブラシ外周壁33bの他の部分に対して軸方向に切り欠かれた形状である。つまり、コネクタ外周壁33aとブラシ外周壁33bとからなる外周壁は、切欠部33d及び33eによって、Y軸の左側の2箇所において非連続となっており、Y軸の右側においては連続している。そのため、外周壁は、Y軸の右側部分が、Y軸の左側部分と比較して高い剛性を有している。つまり、ブラシカードアセンブリ30のY軸より右側の剛性は、Y軸より左側の剛性より高くなる。また、ブラシカードアセンブリ30の内側の気体または液体は、切欠部33d及び33eから、ブラシカードアセンブリ30の外側に排出される。
挟持部支持壁部33cは、挟持部75〜77を支持する部分である。挟持部支持壁部33cは、挟持部75〜77とプレート部70との連結部分を覆う。
外周リブ33f及び33gは、Y軸に対して右側に位置する。外周リブ33f及び33gは、ブラシ外周壁33bの内周側に設けられる。外周リブ33f及び33gは、ブラシ外周壁33bと同じ高さを有し、ブラシカード底面部34から軸方向に延びる。外周リブ33f及び33gは、ブラシカード底面部34に接する一端部が、他端部に対して径方向に延びている。外周リブ33fは、周方向において、ブラシユニット設置部72aよりコネクタ部35に近接する位置に配置される。外周リブ33gは、周方向において、ブラシユニット設置部72dよりコネクタ部35に近接する位置に配置される。外周リブ33f及び33gによって、ブラシ外周壁33bにおけるY軸に対して右側部分の剛性が高められている。つまり、ブラシカードアセンブリ30のY軸より右側の剛性は、Y軸より左側の剛性より高くなる。
ブラシ外周壁33bは、径方向内側に窪むブラシカード凹部33hを有している。図4及び図5に示されるように、ブラシカード凹部33hは、バックカバー12の突出部16aと径方向に対向する。ブラシカード凹部33hと突出部16aとにより形成される空間が、気体及び液体の流通について後述する流通孔A4となる。流通孔A4は、後述の第1空隙A1及び第2空隙A2と連通する。つまり、ブラシカード凹部33hと突出部16aとの間には、空気及び液体が流通可能な空間として流通孔A4が設けられる。流通孔A4は、モータ1の回転軸方向の位置ではなく、径方向の位置にあるため、中心軸が重力方向に対して所定の角度を有する構成としたときに、重力方向の下側にある。そのため、ブラシカードアセンブリ30の内部に液体が存在するとき、液体が自重によって突出部16aに溜まり、流通孔A4によりモータ1の外部に排出される。
ブラシ外周壁33bは、径方向外側に位置する8つの接触部33mを有する。接触部33mは、ブラシ外周壁33bの軸方向の一部から突出している。接触部33mのうちの4つは、径方向に延びて配置された4つのブラシ51a〜51dの径方向の延長線に対応する位置に配置される。接触部33mのうちの他の4つは、ブラシ51a〜51dの径方向の延長線に対応する位置に配置された接触部33mに対して、周方向の中間位置にそれぞれ配置される。
接触部33mは、径方向の略中央の位置に、バックカバー円筒部16に向かって突出し、軸方向に延びる突出部33nを有する。接触部33mの外径は、バックカバー円筒部16の内径と同一又は幾分大きい。突出部33nの外径は、バックカバー円筒部16の内径及び接触部33mの外径よりも大きい。そのため、接触部33m及び突出部33nは、バックカバー円筒部16の内周壁に接する。接触部33mは、ブラシ外周壁33bの軸方向の一部から突出した形状であるため、接触部33mの軸方向の両側の位置では、ブラシ外周壁33bとバックカバー円筒部16とが第3空隙A3を介して径方向に離間している。第3空隙A3は、ブラシカード筒部33の外周壁とバックカバー円筒部16との間に位置する第2空隙A2と連通している。つまり、接触部33mの軸方向の少なくとも一方には、第2空隙A2と連通し、空気及び液体が流通可能な空間として第3空隙A3が設けられる。突出部33nは、バックカバー円筒部16の内周壁に強く押圧されることで、少なくとも部分的に押しつぶされる。
モータ1を組み立てる際、ブラシカードアセンブリ30は、バックカバー12に対して作業者により圧入される。圧入の際、バックカバー12のバックカバー円筒部16の内周壁に接触部33mが接触しながら圧入されていく。また、突出部33nはバックカバー円筒部16の内周壁に強く押圧され、押しつぶされながら圧入されていく。
このように、ブラシカードアセンブリ30は、挟持部75〜77がハウジング11とバックカバー12とによって挟持され、さらに接触部33mがバックカバー円筒部16の内周面と接する。これによって、バックカバー12に対してブラシカードアセンブリ30が強固に支持される。バックカバー12に対してブラシカードアセンブリ30が強固に支持されると、モータ1の回転時におけるブラシカードアセンブリ30の振動を抑制し、振動により生じる騒音の発生を抑えることができる。
特に、複数の接触部33mのうちの4つは、径方向に延びて配置された4つのブラシ51a〜51dの径方向の延長線に対応する位置に配置されるため、ブラシ51a〜51dの振動に起因するブラシカードアセンブリ30の振動を効果的に抑制することができる。ただし、径方向に延びて配置された4つのブラシ51a〜51dの径方向の延長線に対応する位置に、必ずしも接触部33mが配置される必要は無いが、このような配置にすることでより効果的に振動を抑制できる。
また、接触部33mは突出部33nを有しているため、バックカバー円筒部16とブラシカードアセンブリ30との間に寸法誤差があったとしても、組み立ての際に突出部33nが適宜押しつぶされることで、バックカバー円筒部16とブラシカードアセンブリ30とを隙間無く嵌合させることができる。特に、突出部33nは樹脂で形成されているため、組み立ての際に比較的変形しやすいため、バックカバー円筒部16とブラシカードアセンブリ30とを隙間無く嵌合させ易い構成である。
<ブラシカード底面部34>
ブラシカード底面部34は、プレート部70の底面部分を保持する。ブラシカード底面部34は、中心軸Jを中心とする円状の開口部36を有する環状である。ブラシカード底面部34は、中心軸Jを中心とする略円環状である。ブラシカード底面部34の内側には、整流子25が位置する。ブラシカード底面部34は、バックカバー底面部17に対向する。ブラシカード底面部34は、バックカバー底面部17に、第1空隙A1を介して軸方向に離間している。つまり、ブラシカード底面部34とバックカバー底面部17との間には、気体及び液体が流通可能な空間として第1空隙A1が設けられる。
ブラシカード底面部34は、ブラシ51a〜51dを含むブラシユニット50a〜50d、及びチョークコイル61、62を含む部品を保持する。
ブラシカード底面部34は、複数の貫通孔34aを有する。複数の貫通孔34aは、ブラシカード底面部34を軸方向に貫通する。貫通孔34aは、ブラシカードアセンブリ30の内側の気体または液体をブラシカードアセンブリ30の外側に流通させることで排出する。XY平面で見た貫通孔34aの領域は、Y軸より左側が、Y軸より右側よりも広い。そのため、貫通孔34aにより、ブラシカードアセンブリ30のY軸より右側の剛性は、Y軸より左側の剛性より高くなる。
ブラシカード底面部34は、図6及び図7に示されるように、Y軸より右側のコネクタ部35に近接した位置に、底面リブ34b〜34eを有する。底面リブ34b〜34eは、ブラシカード底面部34からフロント側に向かって軸方向に延びる。
XY平面での平面視において、底面リブ34bはX軸に沿って、開口部36の外周から径方向に延びる。底面リブ34cは、底面リブ34bの途中位置から、ブラシカード筒部33のコネクタ外周壁33aに向かって延びる。底面リブ34dは、X軸に対して垂直な方向にブラシカード筒部33を横断して延びる。底面リブ34eは、底面リブ34cと34dとが交差する位置から、X軸に水平な方向に延びる。これらの底面リブ34b〜34eによって、ブラシカードアセンブリ30のY軸より右側の剛性は、Y軸より左側の剛性より高くなる。
<ブラシカード内周壁36a、36b>
ブラシカード内周壁36a及び36bは、ブラシカード底面部34の開口部36の外周の一部に位置する。ブラシカード内周壁36a及び36bは、ブラシカード底面部34の内縁から軸方向に延びる。
<コネクタ部35>
コネクタ部35は、Y軸の右側の、コネクタ外周壁33aの径方向外側の面に連結される。コネクタ部35は、X軸に沿って、径方向外側に延びている。図示は省略するが、コネクタ部35は、径方向外側に開口する筒状である。コネクタ部35の内側では、正極側接続端子71aの径方向外側の端部、及び負極側接続端子71bの径方向外側の端部が露出している。正極側接続端子71a及び負極側接続端子71bは、コネクタ部35の内側を通って外部電源と電気的に接続される。すなわち、コネクタ部35は、正極側接続端子71a及び負極側接続端子71bを介してモータ1に駆動電力を与える。
<ブラシユニット50a〜50d>
ブラシユニット50a〜50dは、ブラシ51aと、ブラシ51aを収容し径方向に延びる箱型のブラシケース50a2と、このブラシケース50a2に収容されるコイルバネ50a3とを含む。ブラシケース50a2は、金属板を折り曲げて形成され、底面と径方向内側の側面が開放されている。コイルバネ50a3は、ブラシケース50a2の径方向外側の側面とブラシ51aの径方向外側の側面との間に介在し、ブラシ51aを径方向内方に弾性的に押圧する。他のブラシユニット50b〜50dについても同様の構成である。ブラシユニット50a〜50dは、ブラシユニット設置部72a〜72dの上に設置される。これにより、ブラシ51a〜51dは、各ブラシケース50a2内のそれぞれに径方向内側に弾性的に押圧され、径方向に移動可能に収容される。ブラシ51a〜51dは、径方向内方の付勢力を受けながら、径方向内方にある整流子25に接触する。ブラシ51aは、これに導通させるための網線からなるピグテール51a1が接続されている。ピグテール51a1は、ブラシケース50a2の天面のスリットを介して外部へ引き出され、回路を構成するプレート部70に電気的に接続される。
具体的には、図7に示されるように、ブラシユニット設置部72a及びブラシユニット50aは、Y軸の右側に、X軸に対して略67.5度をなすよう配置される(A)。ブラシユニット設置部72b及びブラシユニット50bは、Y軸の左側に、X軸に対して略22.5度をなすよう配置される(B)。ブラシユニット設置部72c及びブラシユニット50cは、Y軸の左側に、ブラシユニット50bとは逆方向に、X軸に対して略22.5度をなすよう配置される(C)。ブラシユニット設置部72d及びブラシユニット50dは、Y軸の右側に、ブラシユニット50aとは逆方向に、X軸に対して略67.5度をなすよう配置される(D)。
<筺体10内の気体等の流通>
図8及び図9は、モータ1における空気などの気体、及び水などの液体の流通経路を示すモータ1の断面図である。図8は、中心軸Jから径方向に向かう、接触部33mを含む位置でのモータ1の断面を示している。図9は、中心軸Jから径方向に向かう、突出部16aを含む位置でのモータ1の断面を示している。なお、本実施形態における水などの液体とは、本モータ1の使用環境によってやむを得ず筺体10内に浸入した液体を筺体10外へ排出する際の流通経路を示すものである。
図8に示されるように、ブラシカード底面部34とバックカバー底面部17とは、第1空隙A1を介して軸方向に離間して配置されている。接触部33mの軸方向の少なくとも一方の、ブラシカード筒部33の外周壁とバックカバー円筒部16とが対向する位置には、第2空隙と連通する第3空隙A3が設けられる。図9に示されるように、ブラシカード筒部33の外周壁とバックカバー円筒部16とは、第2空隙A2を介して径方向に離間して配置されている。ブラシカード凹部33hと突出部16aとの間には、流通孔A4が設けられる。
モータ1が回転すると、筺体10の内側の気体は、回転子20の掻き込みによる遠心力により径方向外側に向かう力を受けて押し出される。このとき、ブラシカードアセンブリ30の内側の気体は、切欠部33d及び33e、並びに貫通孔34aなどからブラシカードアセンブリ30の外側に流通する。ブラシカード底面部34から外側に流通した気体は、図9に示す第1空隙A1の流通経路R1及びR2を通って、第2空隙または流通孔A4に流通する。
一方、切欠部33d及び33eなどからブラシカードアセンブリ30の外側に流通する気体は、図9に示す流通経路R3を通って、第2空隙A2に流通する。第2空隙A2の気体は、直接、または第3空隙A3を通って、流通孔A4に流通する。
流通孔A4に流通した気体は、流通経路R4を通って、モータ1の外部空間に排出される。
回転子10の内側から、モータ1の外部空間に排出される気体は、モータ1の回転時にブラシ51a〜51dと整流子25との摩擦及びスパークにより特に熱を発しやすいブラシ51a〜51d及び整流子25の周辺から、第1空隙A1、第2空隙A2、第3空隙A3、及び流通孔A4を流通していく。これによって、ブラシカードアセンブリ30において放熱性を高め、モータ1内部の発熱を抑制することができる。
筺体10内に、上面側孔部14aや底面側孔部17aなどから浸入した水などの液体は、蒸発しながら、上述した気体の流れによって外部空間へ排出される流通経路を通るもの、または、バックカバー円筒部16の内周壁をつたって突出部16aから排出される流通経路を通るもの、さらにハウジング円筒部13の内周壁をつたってハウジング貫通孔13から排出される流通経路を通るものがある。
特に、第2空隙A2には第3空隙A3が連通しているため、接触部33mが気体の流通を妨げることがなく、第2空隙における気体の流通性を良好にし、より効果的にモータ1内部の発熱を抑制することができる。
<2.変形例>
本発明のモータは、上記の実施形態に限定されるものではなく、上記実施形態から考え得る種々の形態をも包含する。例えば、本発明のモータは、以下のような変形例の構成であってもよい。なお、上述の実施形態と同様の構成については同じ名称または参照符号を付し、その説明を省略する場合がある。
実施形態では、ブラシカード凹部33hと突出部16aとにより形成される流通孔A4は、ブラシカード底面部34とバックカバー底面部17との間の第1空隙A1、及びブラシカード筒部33の外周壁とバックカバー円筒部16との間の第2空隙A2の双方と連通する構成を一例として挙げたが、流通孔A4は、第1空隙A1及び第2空隙A2のいずれか一方と連通していてもよい。このような構成を採用しても、ブラシカードアセンブリ30の発熱を抑制することができる。
実施形態では、流通孔A4は、バックカバー12とブラシカードアセンブリ30とが対向する位置に設けられたが、必ずしも当該位置に限定されるものではなく、ハウジング11が流通孔A4を有する構成を採用してもよい。ただし、ハウジング11が流通孔A4を有する構成とする場合、流通孔A4と第1空隙A1とは連通しないが、流通孔A4が第2空隙A2と連通する構成とする。このような構成を採用しても、ブラシカードアセンブリ30の発熱を抑制することができる。
ブラシ外周壁33bの径方向外側の接触部33mは、ブラシカード底面部34の径方向外側部分を含む位置に配置されることが好ましい。つまり、好ましくは、接触部33mは、ブラシ外周壁33bのリア側の端部から軸方向に延びるよう設けられる。ブラシカードアセンブリ30の振動は主にブラシユニット50a〜50dに起因するものであり、ブラシカード底面部34に強く伝達されるため、上記構成により、ブラシカード底面部34の振動をより効果的に抑制し、ブラシカードアセンブリ30全体の振動を抑制することができる。
<3.その他>
以上、本発明の実施形態及び変形例についての具体的な説明を行った。上記説明では、あくまで一実施形態としての説明であって、本発明の範囲はこの一実施形態に留まらず、当業者が把握可能な範囲にまで広く解釈されるものである。例えば、上記実施形態及び各変形例は、互いに組み合わせて実施することが可能である。
本発明のモータは、主に自動車のエンジンクーリングファンのモータとして用いられる。また、本発明のモータは、例えば、ブレーキ用のモータや、電動パワーステアリング用のモータなどに利用される。また、自動車用以外にも種々の用途に利用可能である。例えば、電動アシスト自転車、電動バイク、家電製品、OA機器、及び医療機器等に利用されてもよい。
また、本発明のモータは、同様の構造で発電機を構成することもできる。本発明のモータは、自動車、電動アシスト自転車、風力発電等に利用される発電機としても利用されうる。
本発明は、例えば自動車のエンジンクーリングファン用のモータなどとして利用可能である。
1…モータ
10…筐体
11…ハウジング
12…バックカバー
13…ハウジング円筒部
13a…ハウジング貫通孔
14…ハウジング上面部
14a…上面側孔部
15…フランジ部
16…バックカバー円筒部
16a…突出部
16b…爪部
17…バックカバー底面部
17a…底面側孔部
17b…凹部
20…回転子
21…シャフト
22…コア
23…コイル
25…整流子
25a…絶縁部材
25b…セグメント
30…ブラシカードアセンブリ
31…ブラシカード
32…樹脂部
33…ブラシカード筒部
33a…コネクタ外周壁
33b…ブラシ外周壁
33c…挟持部支持壁部
33d、33e…切欠部
33f、33g…外周リブ
33h…ブラシカード凹部
33m…接触部
33n…突出部
34…ブラシカード底面部
34a…貫通孔
34b〜34e…底面リブ
35…コネクタ部
36…開口部
36a、36b…ブラシカード内周壁
40…永久磁石
41…フロント側軸受
42…リア側軸受
50a〜50d…ブラシユニット
50a2…ブラシケース
50a3…コイルバネ
51a〜51d…ブラシ
51a1…ピグテール
61、62…チョークコイル
61a…ヒューズ
70…プレート部
71a…正極側接続端子
71b…負極側接続端子
72a〜72d…ブラシユニット設置部
75〜77…挟持部
A1…第1空隙
A2…第2空隙
A3…第3空隙
A4…流通孔


Claims (12)

  1. 軸方向に延びる中心軸を中心としたシャフトを有する回転子と、
    前記回転子の径方向外側に位置する永久磁石と、
    前記回転子に電力を供給するブラシカードアセンブリと、
    前記ブラシカードアセンブリを支持するバックカバーと、
    前記バックカバーと共に、前記ブラシカードアセンブリ、前記回転子、及び前記永久磁石を収容するハウジングと、を備えるモータであって、
    前記回転子は、
    前記シャフトに固定されたコアと、
    前記コアを励磁するコイルと、
    前記コイルと電気的に接続された整流子と、を有し、
    前記バックカバーは、
    バックカバー底面部と、
    前記バックカバー底面部の外周に筒状に設けられたバックカバー円筒部と、を有し、
    前記ブラシカードアセンブリは、
    前記バックカバー底面部に第1空隙を介して軸方向に離間し、複数のブラシを保持するブラシカード底面部と、
    前記バックカバー及び前記ハウジングによって挟持される挟持部と、
    前記バックカバー円筒部と第2空隙を介して径方向に離間する外周壁と、
    前記外周壁に、前記バックカバー円筒部と接する接触部と、を有し、
    前記ハウジング及び前記バックカバーの少なくとも一方には、前記第1空隙及び第2空隙の少なくとも一方と、当該モータの外部空間とを連通する流通孔を有する、
    モータ。
  2. 前記接触部の軸方向の少なくとも一方には、前記第2空隙に連通する第3空隙を有する、
    請求項1に記載のモータ。
  3. 前記モータは、前記中心軸が、重力方向に対して所定の角度を有しており、
    前記流通孔は、重力方向下側に位置する、
    請求項1または2に記載のモータ。
  4. 前記接触部は、前記ブラシカードアセンブリの外周面において、径方向に延びて配置された複数の前記ブラシの延長線に対応する位置を含んで配置される、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のモータ。
  5. 前記接触部は、前記バックカバー円筒部に向かって突出し、軸方向に延びる突出部を有する、
    請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のモータ。
  6. 前記接触部は、前記ブラシカード底面部の径方向外側部分を含む位置に配置される、
    請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のモータ。
  7. 前記ブラシカードアセンブリは、接地電位と電気的に接続された接地電位供給部を有しており、
    前記挟持部は、前記接地電位供給部の一部である、
    請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のモータ。
  8. 前記ブラシカードアセンブリは、外部からの電力を供給するコネクタ部をさらに備え、
    前記コネクタ部は、前記ハウジング及び前記バックカバーにより挟持される、
    請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のモータ。
  9. 前記ハウジングまたは前記バックカバーのいずれか一方は、前記ハウジングまたは前記バックカバーのいずれか他方に向かって突出した複数の爪部を有し、
    前記ハウジングまたは前記バックカバーのいずれか他方は、前記爪部に圧入されかしめられることで、前記ハウジングまたは前記バックカバーのいずれか一方と連結される、
    請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のモータ。
  10. 前記ハウジングまたは前記バックカバーのいずれか他方は、径方向に突出した複数のフランジ部を有しており、
    複数の前記爪部は、複数の前記フランジ部を周方向に挟む位置に配置される、
    請求項9に記載のモータ。
  11. 前記ハウジングまたは前記バックカバーのいずれか一方は、径方向に延びる複数の凹部を有しており、
    複数の前記凹部と、複数の前記爪部とは、中心軸に対して垂直な平面において周方向に重なる位置に配置される、
    請求項10に記載のモータ。
  12. 前記ハウジングまたは前記バックカバーのいずれか一方は、前記ハウジングまたは前記バックカバーのいずれか他方の外周面に接するよう、前記ハウジングまたは前記バックカバーのいずれか他方に向かって突出した6つの爪部を有しており、
    前記ハウジングまたは前記バックカバーのいずれか他方は、径方向に突出した3つのフランジ部を有しており、
    6つの前記爪部は、3つの前記フランジ部を周方向に挟む位置に配置される、
    請求項10に記載のモータ。



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