JP2007267448A - ブラシホルダ及び直流ブラシモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ラジオノイズ除去の要求レベルに対し汎用性を向上することができるブラシホルダ及び直流ブラシモータを提供する。
【解決手段】ブラシホルダ3は、直流電源のプラス電極及び第1チョークコイル15にそれぞれ電気的に接続され、第1チョークコイルを介して第1ブラシ12に電気的に接続される第1ターミナル21と、直流電源のマイナス電極及び第2チョークコイル17にそれぞれ電気的に接続され、第2チョークコイルを介して第2ブラシ13に電気的に接続される第2ターミナル22と、接地される第3ターミナル23とを備える。第1及び第2ターミナルには、コンデンサの一端及び他端が電気的に接続される第1取付端子部21b及び第2取付端子部22bと、第3ターミナルに一端が電気的に接続される2つのコンデンサの各他端が電気的に接続される第1端子部21c及び第2端子部22cとがそれぞれ形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ブラシホルダ及び直流ブラシモータに関するものである。
従来、直流ブラシモータでは、整流に伴うブラシの切り替えや整流火花に起因して、ラジオノイズが発生する。そこで、例えば非特許文献1では、ラジオノイズを低減するための各種回路例が提案されている。図10〜図12は、こうした回路例を適用した直流ブラシモータの結線状態を示す回路図である。例えば、図10では、直流ブラシモータMの一方のブラシB1及び直流電源のプラス電極(+)の間にチョークコイルL1が配置されるとともに、他方のブラシB2及び直流電源のマイナス電極(−)の間にチョークコイルL2が配置され、更にプラス電極(+)及びマイナス電極(−)の通電回路間にコンデンサCが配置されている。従って、直流ブラシモータMの発生するラジオノイズは、これらチョークコイルL1,L2及びコンデンサCの形成するフィルタの周波数特性に応じて低減される。
また、例えば、図11では、直流電源のプラス電極(+)及びマイナス電極(−)の通電回路間に、接続点Pにおいて電極同士の接続された一対のコンデンサC1,C1が配置されるとともに、該接続点Pは接地されている。従って、直流ブラシモータMの発生するラジオノイズは、これらチョークコイルL1,L2及びコンデンサC1,C2の形成するフィルタの周波数特性に応じて低減される。このときの周波数特性は、図10における周波数特性に比べて優れていることが知られている。
なお、図12では、図11においてコンデンサC1,C2の各電極が個別に接地される場合、即ちコンデンサC1,C2の接地箇所が2箇所に分散している場合を区別して表している。
さらに、非特許文献1では、図10及び図11を組み合わせた回路例も提案されている。
また、非特許文献2では、コンデンサやその他の素子との組み合わせによりラジオノイズを低減するための各種回路例が提案されている。この場合、素子の種類や個数の組み合わせによりラジオノイズの低減効果が異なる。
さらにまた、特許文献1では、図10に準じたラジオノイズの低減のための回路構成が採用されており、ヨークケースへの回路接続やエンドケース開口部の金属シールドなどが併せて提案されている。
「X2Y(登録商標)技術によるDCモータ設計(DC Motor Design with X2Y(R) Technology)」,アプリケーションノーツ(Application Notes),(米国),X2Yアッテネーターズ合同会社(X2Y Attenuators, LLC),2005年4月29日,#4001,v4.0,p.2 「自動車環境下での直流モータの電磁両立性(Electromagnetic Compatibility of Direct Current Motors in an Automobile Environment) 」,SAE テクニカルペーパーシリーズ(SAE Technical Paper Series),(米国),2005年,2005-01-0637,p.8−9 特開平11−289719号公報(第1図)
ところで、図11及び図12の回路構成は、図10に比較してラジオノイズの除去効果が大きい傾向にあるものの、コンデンサを2個使用し且つ該コンデンサを接地させるための接続部材(ターミナル)が必要になるため、製造コストの増大を余儀なくされる。
そこで、当該直流ブラシモータMの搭載環境下におけるラジオノイズ除去の要求レベルによっては、即ち要求の高くないシステムに対しては、図10の回路構成を採用して製造コストの抑制を図ることが好ましい。しかしながら、図11及び図12と図10とでは、素子の接続回路が異なるためにターミナル配索やターミナル保持のためのブラシホルダを個別に設計することになり、2種類のブラシホルダが存在することになって十分なコスト抑制効果が得られない。
本発明の目的は、ラジオノイズ除去の要求レベルに対し汎用性を向上することができるブラシホルダ及び直流ブラシモータを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、一端が直流電源のプラス電極に電気的に接続され、他端が第1ブラシに電気的に接続される第1ターミナルと、一端が直流電源のマイナス電極に電気的に接続され、他端が第2ブラシに電気的に接続される第2ターミナルとを備えるブラシホルダにおいて、前記第1及び第2ターミナルにそれぞれ形成され、コンデンサの一端及び他端が電気的に接続される第1取付端子部及び第2取付端子部と、前記第1及び第2ターミナルにそれぞれ形成され、接地される第3ターミナルに一端が電気的に接続される2つのコンデンサの各他端が電気的に接続される第1端子部及び第2端子部とを備えたことを要旨とする。
同構成によれば、例えば前記第1及び第2取付端子部にコンデンサの一端及び他端をそれぞれ電気的に接続することで、前記第1及び第2ターミナル間、即ち直流電源のプラス電極及びマイナス電極の通電回路間にコンデンサが配置され、当該コンデンサにより形成されるフィルタにて直流ブラシモータの発生するラジオノイズが低減される。
あるいは、前記第3ターミナルに2つのコンデンサの各一端を電気的に接続するとともに、これら両コンデンサの各他端を前記第1及び第2端子部に電気的に接続することで、前記第1及び第2ターミナル間、即ち直流電源のプラス電極及びマイナス電極の通電回路間に2つのコンデンサが配置され、これら両コンデンサにより形成されるフィルタにて直流ブラシモータの発生するラジオノイズが低減される。
このように、1種類のブラシホルダに対し、コンデンサの個数及び接続部位を変更することで互いに異なる周波数特性を有する複数種類のフィルタを得て、直流ブラシモータの発生するラジオノイズを低減することができるため、ラジオノイズ除去の要求レベルに対し汎用性を向上することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のブラシホルダにおいて、前記第3ターミナルを、着脱自在に保持する保持部を有することを要旨とする。
同構成によれば、前記第3ターミナルにコンデンサの一端が電気的に接続されない構成、即ち配置・使用されるコンデンサが1つの構成では、不要な第3ターミナルを取着せずに該第3ターミナルを割愛することで部品点数及び製造工数を低減することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のブラシホルダにおいて、前記第1取付端子部と前記第2取付端子部とがコンデンサの端子間隔に相当する距離隔てて配置され、前記第1端子部と前記第2端子部との間に前記第3ターミナルを配置する空間が形成されていることを要旨とする。
同構成によれば、前記第3ターミナルを、前記第1端子部と前記第2端子部との間に形成される空間に配置することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のブラシホルダにおいて、前記第3ターミナルをさらに備え、該第3ターミナルには、該第3ターミナルが筐体接地されるボディに圧接するバネ部が形成されていることを要旨とする。
同構成によれば、前記第3ターミナルは、前記バネ部がボディに圧接することで接地(筐体接地)されるため、例えば該接地のためのねじ止めなどの工程を割愛することができ、製造工数を更に低減することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のブラシホルダにおいて、前記第3ターミナルをさらに備え、該第3ターミナルは互いに併設する第3端子部及び第4端子部を有し、前記第1端子部及び前記第2端子部の間に、前記第3端子部及び前記第4端子部が配置され、前記第1端子部と前記第3端子部との間及び前記第2端子部と前記第4端子部との間にそれぞれ一つのコンデンサが接続されることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のブラシホルダを備えた直流ブラシモータであることを要旨とする。
同構成によれば、ラジオノイズ除去の要求レベルに対し汎用性を向上することができる直流ブラシモータを提供することができる。
請求項1乃至6に記載の発明では、ラジオノイズ除去の要求レベルに対し汎用性を向上することができるブラシホルダ及び直流ブラシモータを提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図7に示すように、直流ブラシモータ1を構成する有底円筒状のヨークケース2の開口部には、円盤状のブラシホルダ3が装着されるとともに、該ヨークケース2の内周側には、回転軸4が回転自在に収容されている。なお、ヨークケース2は、その内周面に複数の永久磁石又は電磁石が固着されて固定子(ステータ)を構成するとともに、回転軸4は、その外周部に電機子コア及び整流子が固定されて回転子(ロータ)を構成する。
次に、ブラシホルダ3について説明する。図1(a)は、ヨークケース2側から軸方向に見たブラシホルダ3の立面図である。同図に示したように、ブラシホルダ3の外形をなす樹脂製のホルダ本体11は、円盤状に成形されるとともに、その内周側には、所定角度(90度)ごとに各一対の第1ブラシ12及び第2ブラシ13が径方向に移動可能に配設されている。そして、図1(a)において右上側及び左下側に配置される一対の第1ブラシ12は、一端14aが第1チョークコイル15の一端に電気的に接続された給電用ターミナル14の他端に電気的に接続されるとともに、図1(a)において右下側及び左上側に配置される一対の第2ブラシ13は、一端16aが第2チョークコイル17の一端に電気的に接続された給電用ターミナル16の他端に電気的に接続されている。なお、各ブラシ12,13には、ホルダ本体11に突設された円柱状のガイド11aに装着されるとともに一端が該ホルダ本体11に係止されたコイルバネ(図示略)の他端が係止される。これにより、各ブラシ12,13は、径方向内側に付勢されて、対向する整流子に摺接する。
一方の給電用ターミナル14の一端14aに隣接してホルダ本体11から一端21aが露出された金属板からなる第1ターミナル21は、図1(a)における右下側でホルダ本体11に、例えばインサート成形にて埋設されるとともに、一側(図1(a)の下側)の第2ブラシ13に隣接してホルダ本体11の外周側及び内周側から第1取付端子部21b及び第1端子部21cをそれぞれ露出する。なお、第1ターミナル21は、一端21aにおいて第1チョークコイル15の他端と電気的に接続されるとともに、他端において直流電源のプラス電極(+)と電気的に接続される。つまり、第1ターミナル21は、第1チョークコイル15を介して一対の第1ブラシ12に電気的に接続されている。
他方の給電用ターミナル16の一端16aに隣接してホルダ本体11から一端22aが露出された金属板からなる第2ターミナル22は、図1(a)における左下側でホルダ本体11に、例えばインサート成形にて埋設されるとともに、一側(図1(a)の下側)の第1ブラシ12に隣接してホルダ本体11の外周側及び内周側から第2取付端子部22b及び第2端子部22cをそれぞれ露出する。なお、第2ターミナル22は、一端22aにおいて第2チョークコイル17の他端と電気的に接続されるとともに、他端において直流電源のマイナス電極(−)と電気的に接続される。つまり、第2ターミナル22は、第2チョークコイル17を介して一対の第2ブラシ13に電気的に接続されている。
なお、これら第1及び第2取付端子部21b,22b、第1及び第2端子部21c,22cは、左右で隣り合う第1及び第2ブラシ12,13間の径方向に延びる中心線(図1(a)において上下方向に延びる中心線)に対し対称配置されている。
図1(b)に示したように、ホルダ本体11は、前記両取付端子部21b,22b間において外周部から上記中心線に沿って径方向内側に延びる絶縁壁としての区画壁11bを形成するとともに、該区画壁11bはこれら両取付端子部21b,22bを周方向に区画する。また、ホルダ本体11は、前記両端子部21c,22c間において内周部から上記中心線と平行に径方向外側に延びる一対の絶縁壁としての区画壁11cを形成するとともに、これら区画壁11cは、互いの対向する内側に空間としての搭載空間Sを形成する。ホルダ本体11に一体形成されたこれらの区画壁11b,11cが樹脂材、即ち絶縁材からなることはいうまでもない。
図2(a)(b)に示したように、ホルダ本体11には、上記搭載空間Sにおいて、金属板からなる第3ターミナル23が取着されている。すなわち、図3の断面図で示したように、ホルダ本体11は、上記搭載空間Sに合わせて軸方向と平行に貫通するとともに、該貫通する外周側の内壁面によって形成される断面U字形状の嵌合壁部11d(保持部)を有する。そして、上記嵌合壁部11dには、第3ターミナル23の有する断面U字形状の嵌合部23aが嵌合する。この第3ターミナル23は、ホルダ本体11(嵌合壁部11d)に対し着脱自在であって、その取着を自由に選択できることはいうまでもない。ホルダ本体11に取着された第3ターミナル23は、前記一対の区画壁11cにより前記両端子部21c,22cと周方向に区画されている(図2(b)参照)。なお、第3ターミナル23は、嵌合部23aに連続して、一端にホルダ本体11から露出される端子部23b(第3端子部),23c(第4端子部)を形成するとともに、他端に外周側に突出する断面U字形状のバネ部23dを形成する。第3ターミナル23は、直流ブラシモータ1が設置される駆動対象側のボディ30にバネ部23dが圧接されることで筐体接地(ボディアース)されている。
図4は、ホルダ本体11に埋設又は取着される第1〜第3ターミナル21〜23を示す斜視図である。同図に示したように、金属板からなる第1ターミナル21は、台形状の平板部24を形成するとともに、該平板部24から弓形に延出する延出部25を形成し、更に該延出部25の先端部を屈曲して第1チョークコイル15に電気的に接続される一端21aを形成する。また、第1ターミナル21は、平板部24から起立された2つの屈曲部により前記第1取付端子部21b及び第1端子部21cをそれぞれ形成する。上記第1ターミナル21は、直流電源のプラス電極(+)に電気的に接続される給電リード線のターミナル(図示略)が、平板部24において溶着される。
金属板からなる第2ターミナル22は、台形状の平板部26を形成するとともに、該平板部26から弓形に延出する延出部27を形成し、更に該延出部27の先端部を屈曲して第2チョークコイル17に電気的に接続される一端22aを形成する。また、第2ターミナル22は、平板部26から起立された2つの屈曲部により前記第2取付端子部22b及び第2端子部22cをそれぞれ形成する。上記第2ターミナル22は、直流電源のマイナス電極(−)に電気的に接続される給電リード線のターミナル(図示略)が、平板部26において溶着される。
ここで、図1及び図5に示したように、ホルダ本体11から第3ターミナル23が取り外された状態では、前記搭載空間Sを利用して1つのコンデンサCが搭載されるとともに、該コンデンサCの一端及び他端のリード線W1,W2は第1及び第2取付端子部21b,22bにそれぞれ結合される。つまり、第1及び第2取付端子部21b,22bは、コンデンサCの端子間隔に相当する距離隔てて配置されている。このとき、第1及び第2ターミナル21,22間、即ち直流電源のプラス電極(+)及びマイナス電極(−)の通電回路間にコンデンサCが配置されて、図10に示した回路が構成される。なお、図1(b)に示したように、コンデンサCの両リード線W1,W2間には、前記区画壁11bが配置されることで、これら両リード線W1,W2の短絡が防止される。
一方、図2及び図6に示したように、ホルダ本体11に第3ターミナル23が取着され且つ該第3ターミナル23が接地(筐体接地)された状態では、前記区画壁11bに対しその一側及び他側にコンデンサC1,C2がそれぞれ搭載されるとともに、一方のコンデンサC1の一端及び他端のリード線W11,W12は端子部23b及び第1端子部21cにそれぞれ結合され、更に他方のコンデンサC2の一端及び他端のリード線W21,W22は端子部23c及び第2端子部22cにそれぞれ結合される。このとき、第1及び第2ターミナル21,22間、即ち直流電源のプラス電極(+)及びマイナス電極(−)の通電回路間に2つのコンデンサC1,C2が配置され両コンデンサC1,C2間が接地されて、図11に示した回路が構成される。なお、図2(b)に示したように、コンデンサC1の両リード線W11,W12間及びコンデンサC2の両リード線W21,W22間には、前記区画壁11cがそれぞれ配置されることで、これら両リード線W1,W2、W21,W22の短絡が防止される。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、第1及び第2取付端子部21b,22bにコンデンサCの一端及び他端をそれぞれ電気的に接続することで、第1及び第2ターミナル21,22間、即ち直流電源のプラス電極(+)及びマイナス電極(−)の通電回路間にコンデンサCが配置され(図10参照)、当該コンデンサC、第1及び第2チョークコイル15,17により形成されるフィルタにて直流ブラシモータ1の発生するラジオノイズが低減される。
あるいは、第3ターミナル23(端子部23b,23c)に2つのコンデンサC1,C2の各一端を電気的に接続するとともに、これら両コンデンサC1,C2の各他端を第1及び第2端子部21c,22cにそれぞれ電気的に接続することで、第1及び第2ターミナル21,22間、即ち直流電源のプラス電極(+)及びマイナス電極(−)の通電回路間に2つのコンデンサC1,C2が配置され(図11参照)、これら両コンデンサC1,C2、第1及び第2チョークコイル15,17により形成されるフィルタにて直流ブラシモータ1の発生するラジオノイズが低減される。
このように、1種類のブラシホルダ3に対し、コンデンサの個数及び接続部位を変更することで互いに異なる周波数特性を有する複数種類のフィルタを得て、直流ブラシモータ1の発生するラジオノイズを低減することができるため、ラジオノイズ除去の要求レベルに対し汎用性を向上することができる。そして、2種類のラジオノイズの除去性能を有する回路を、基本的に共通の1種類のブラシホルダ3で構成できるため、生産ラインを共通化でき結果として製造コストを低減することができる。
また、例えばラジオノイズ除去の要求レベルの低いシステムに対しては、使用するコンデンサを1つにすることで部品点数及び製造工数を低減することができ、ひいては製造コストを低減することができる。あるいは、ラジオノイズ除去の要求レベルの高いシステムに対しては、使用するコンデンサを2つにすることでラジオノイズの除去効果をより向上させることができる。以上により、システム側のラジオノイズ除去の要求レベルに合わせて最適なコストで直流ブラシモータ1を提供することができる。
(2)本実施形態では、第3ターミナル23にコンデンサの一端が電気的に接続されない構成、即ち配置・使用されるコンデンサが1つの構成(図10参照)では、不要な第3ターミナル23を取着せずに該第3ターミナル23を割愛することで部品点数及び製造工数を低減することができる。そして、ひいては製造コストを低減することができる。
(3)本実施形態では、使用されるコンデンサが1つの構成において、配置されるコンデンサCの一端及び他端の両リード線W1,W2間に区画壁11bを設けたことで、これら両リード線W1,W2の短絡を防止でき、通電回路の信頼性を向上することができる。あるいは、使用されるコンデンサが2つの構成において、配置されるコンデンサC1,C2の一端及び他端の両リード線W11,W12、W21,W22間に区画壁11cを設けたことで、これら両リード線W11,W12、W21,W22の短絡を防止でき、通電回路の信頼性を向上することができる。
(4)本実施形態では、第3ターミナル23は、バネ部23dがボディ30に圧接することで接地(筐体接地)されるため、例えば該接地の状態を保持するためのねじ止めなどの工程を割愛することができ、製造工数を更に低減することができる。
(5)本実施形態では、ラジオノイズ除去の要求レベルに対し汎用性を向上することができる直流ブラシモータ1を提供することができる。
(6)本実施形態では、搭載空間Sは、1つのコンデンサCが使用される場合のその収容空間として利用されるとともに、2つのコンデンサC1,C2が使用される場合の第3ターミナル23の設置空間としても利用されるため、これらの搭載場所として併用する分、省スペース化することができる。
(7)本実施形態では、前記第3ターミナル23を、前記第1及び第2端子部21c,22c間に形成される搭載空間Sに配置することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・図8に示したように、1つのコンデンサCの一端及び他端のリード線W1,W2を第1及び第2取付端子部21b,22bにそれぞれ結合する構成(図10の回路構成)であっても、前記第3ターミナル23をホルダ本体11に取着しておいてもよい。
・また、この場合には、図9(a)(b)に示したように、ホルダ本体11から前記端子部23b,23cが露出される態様で第3ターミナル23を該ホルダ本体11に、例えばインサート成形にて埋設してもよい。このような構造を採用することで、全体として一体化されたブラシホルダ3の製品管理を容易にすることができる。なお、ホルダ本体11に第3ターミナル23を埋設する場合であっても、前記ボディ30に圧接されるバネ部23dが該ホルダ本体11から露出されることはいうまでもない。
・第1〜第3ターミナル21〜23に3つのコンデンサC,C1,C2を電気的に接続し、図10及び図11を合わせた回路を構成してもよい。この場合、これらのコンデンサC,C1,C2、第1及び第2チョークコイル15,17によりラジオノイズの除去効果がより優れたフィルタを形成することができる。
・前記実施形態において、第1〜第3ターミナル21〜23の少なくとも1つは、インサート成形以外の適宜の固定方法でホルダ本体11に固定してもよい。
・前記実施形態において、第3ターミナル23の接地は、ヨークケース2やエンドケースを利用して行ってもよい。
・前記実施形態において、第3ターミナル23は、第1及び第2ターミナル21,22に配設されるように2分割されていてもよい。この場合、2分割された第3ターミナル23を個別に(異なる態様で)接地してもよい。」
・前記実施形態において、第1ブラシ12又は第2ブラシ13の個数は一例である。
・前記実施形態において、チョークコイルを割愛し、コンデンサのみでラジオノイズ低減用のフィルタを構成してもよい。
(a)(b)は、本発明の一実施形態を示す立面図及び斜視図。 (a)(b)は、同実施形態を示す立面図及び斜視図。 同実施形態を示す断面図。 第1〜第3ターミナルを示す斜視図。 コンデンサの接続状態を示す斜視図。 コンデンサの接続状態を示す斜視図。 直流ブラシモータを示す側面図。 変形形態のコンデンサの接続状態を示す斜視図。 (a)(b)は、変形形態を示す立面図。 フィルタを示す回路図。 他のフィルタを示す回路図。 他のフィルタを示す回路図。
符号の説明
C,C1,C2…コンデンサ、W1,W11,W21…コンデンサの一端のリード線、W2,W12,W22…コンデンサの他端のリード線、1…直流ブラシモータ、3…ブラシホルダ、11…ホルダ本体、11b,11c…絶縁壁としての区画壁、11d…保持部としての嵌合壁部、12…第1ブラシ、13…第2ブラシ、14…給電用ターミナル、15…第1チョークコイル、16…給電用ターミナル、17…第2チョークコイル、21…第1ターミナル、21b…第1取付端子部、21c…第1端子部、22…第2ターミナル、22b…第2取付端子部、22c…第2端子部、23…第3ターミナル、23a…嵌合部、23b…第3端子部としての端子部、23c……第4端子部としての端子部、23d…バネ部、30…ボディ。

Claims (6)

  1. 一端が直流電源のプラス電極に電気的に接続され、他端が第1ブラシに電気的に接続される第1ターミナルと、
    一端が直流電源のマイナス電極に電気的に接続され、他端が第2ブラシに電気的に接続される第2ターミナルとを備えるブラシホルダにおいて、
    前記第1及び第2ターミナルにそれぞれ形成され、コンデンサの一端及び他端が電気的に接続される第1取付端子部及び第2取付端子部と、
    前記第1及び第2ターミナルにそれぞれ形成され、接地される第3ターミナルに一端が電気的に接続される2つのコンデンサの各他端が電気的に接続される第1端子部及び第2端子部とを備えたことを特徴とするブラシホルダ。
  2. 請求項1に記載のブラシホルダにおいて、
    前記第3ターミナルを、着脱自在に保持する保持部を有することを特徴とするブラシホルダ。
  3. 前記第1取付端子部と前記第2取付端子部とがコンデンサの端子間隔に相当する距離隔てて配置され、前記第1端子部と前記第2端子部との間に前記第3ターミナルを配置する空間が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のブラシホルダ。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のブラシホルダにおいて、
    前記第3ターミナルをさらに備え、該第3ターミナルには、該第3ターミナルが筐体接地されるボディに圧接するバネ部が形成されていることを特徴とするブラシホルダ。
  5. ブラシホルダにおいて、
    前記第3ターミナルをさらに備え、該第3ターミナルは互いに併設する第3端子部及び第4端子部を有し、前記第1端子部及び前記第2端子部の間に、前記第3端子部及び前記第4端子部が配置され、前記第1端子部と前記第3端子部との間及び前記第2端子部と前記第4端子部との間にそれぞれ一つのコンデンサが接続されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のブラシホルダ。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のブラシホルダを備えた直流ブラシモータ。
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