JPH07115747A - 小型モータ - Google Patents

小型モータ

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JPH07115747A
JPH07115747A JP5281677A JP28167793A JPH07115747A JP H07115747 A JPH07115747 A JP H07115747A JP 5281677 A JP5281677 A JP 5281677A JP 28167793 A JP28167793 A JP 28167793A JP H07115747 A JPH07115747 A JP H07115747A
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K11/00Structural association of dynamo-electric machines with electric components or with devices for shielding, monitoring or protection
    • H02K11/40Structural association with grounding devices

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Dc Machiner (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造でアース端子の電気的接触を維持
して電気ノイズを確実に除去するアース端子内蔵型の小
型モータを提供する。 【構成】 内部に固定子が取付けられた導電性のハウジ
ングと、このハウジングに嵌合し、入力端子11が取付
けられた絶縁性の蓋部材10と、この蓋部材及び前記ハ
ウジングにより囲まれたモータ内部に回転自在に配設さ
れた回転子と、前記蓋部材10の装着部41に装着され
て前記ハウジングと前記入力端子11とを導通させ、長
板状ばね部49が、前記ハウジングの内面に圧接するこ
とにより前記装着部内で少なくとも横に撓む可撓性の導
体からなるアース端子30とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は小型モータに係り、特に
小型カメラ等の光学精密機器、ヘッドホンステレオ等の
音響・映像機器、コピー機などのOA機器、ヘヤードラ
イヤー等の家庭用電気機器、自動車用電装機器、及び玩
具などに使用されるアース端子内蔵型の小型モータに関
する。
【0002】
【従来の技術】小型モータは、前記各種機器の他あらゆ
る分野で広く使用されており、小型軽量薄型化、及び電
気ノイズの除去などの高性能化が進んでいる。
【0003】小型モータは、ケーシングの内部に固定子
を取付け、その内方に回転子を配設しており、回転子の
回転軸は、ケーシングに取付けられた軸受装置により回
転自在に支持されている。回転軸には整流子が設けられ
ており、ケーシングに取付けられたブラシが整流子と摺
動係合している。ケーシングは、金属材料によって有底
中空筒状に形成されたハウジングと、ハウジングの開口
部に嵌合し、入力端子が取付けられて絶縁材料によって
形成された蓋部材とを備えている。
【0004】小型モータの高性能化のために上述のよう
に電気ノイズを除去する一つの方法として、従来は、ば
ね力のあるU字形の金属製の割ピン又は割ピン状のアー
ス端子によりボディアースを行っていた。即ち、割ピン
の一方の片をハウジング内面と蓋部材外面との間に挿入
して縦に撓ませながらハウジングと接触させ、割ピンの
他方の片を入力端子に接触させることにより、割りピン
を介してハウジングと入力端子とを電気的に接続して小
型モータのボディーアースを行っていた(実開平4−1
21384号公報及び特開平5−122881号公報参
照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】通常の小型モータの製
造工程においては、上述のように割ピンが組込まれて小
型モータの組立てがなされた後、例えばラベラー(ラベ
ル貼付け装置)によりケーシング表面にラベルを貼付け
る工程がある。
【0006】この工程では、ラベルの貼付け時に、ケー
シングはかなり大きな力で外部から押圧されるので、こ
のときケーシングや割ピンがわずかに変形することがあ
る。割ピンのばね力が弱い場合には、前記変形によりハ
ウジングと割ピンとの電気的接触が不安定になる虞があ
った。その他の前記電気的接触の不安定要因としては、
小型モータの使用中の振動や外部から加えられる衝撃等
がある。
【0007】本発明は、斯かる課題を解決するためにな
されたもので、簡単な構造でアース端子の電気的接触を
維持して、電気ノイズを確実に除去することのできる小
型モータを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明に係る小型モータは、内部に固定子が取付け
られた導電性のハウジングと、このハウジングに嵌合
し、入力端子が取付けられた絶縁性の蓋部材と、この蓋
部材及び前記ハウジングにより囲まれたモータ内部に回
転自在に配設された回転子と、前記蓋部材の装着部に装
着されて前記ハウジングと前記入力端子とを導通させ、
長板状ばね部が、前記ハウジングの内面に圧接すること
により前記装着部内で少なくとも横に撓む可撓性の導体
からなるアース端子とを備えたものである。
【0009】前記長板状ばね部は、前記装着部内で前記
横の撓みに加えて縦にも撓むように構成することが好ま
しい。
【0010】なお、前記長板状ばね部の先端部の近傍に
は前記ハウジング内面と圧接する凸部が形成され、前記
ハウジング内面に嵌合する蓋部材外表面には、前記縦の
撓みにより弾性変形した前記長板状ばね部を収納する第
1の凹部と、この第1の凹部から段状にさらに深く形成
されて前記横の撓みにより弾性変形した前記長板状ばね
部を収納する第2の凹部とが形成されていることが好ま
しい。
【0011】また、前記アース端子は、前記蓋部材外表
面側に位置する前記長板状ばね部と、前記蓋部材の内表
面側に位置する接続用ばね部とを一体的に有する略U字
形状をなし、前記接続用ばね部は、前記長板状ばね部と
一体的に形成されてW字状をなす中央部と、この中央部
の一端に形成されて一方の前記入力端子に圧接する入力
端子接続片と、前記中央部の他端に形成され、他方の前
記入力端子に接続する電子部品に圧接する電子部品接続
片とを備えていることが好ましい。
【0012】
【作用】本発明においては、可撓性のアース端子に少な
くとも横に撓む長板状ばね部を形成している。ハウジン
グと蓋部材とを嵌合させると、長板状ばね部は、蓋部材
の装着部の内部でまず縦に撓み続いて横にも撓むことに
より弾性変形する。したがって、前記嵌合が終了した後
は、長板状ばね部は、縦と横の撓みにより弾性変形した
状態で装着部に装着されることとなり、ハウジングの内
面と装着部に大きな圧力で圧接する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図19を
参照して説明する。まず最初に、図1乃至図5により本
発明にかかる小型モータの全体の構成を説明する。
【0014】図1は小型モータの外観図、図2及び図3
はそれぞれ図1の小型モータの平面図及び側面図、図4
は図1の小型モータの片側を断面で示す正面図、図5は
図4のV−V線断面図である。
【0015】図示するように、小型モータ1は、内部に
固定子2が取付けられたケーシング3と、ケーシング3
の内部に配設された回転子4とを備えており、回転子4
の回転軸5は、ケーシング3に設けられた軸受装置6,
7により回転自在に支持されている。
【0016】ケーシング3は、例えば軟鋼を素材とした
冷間圧延鋼板のような導体によって有底中空筒状に形成
された導電性のハウジング8と、ハウジング8の開口部
9に嵌合し、例えば樹脂材料又はその他の絶縁材によっ
て形成された絶縁性の蓋部材10とを備えている。蓋部
材10には、外部直流電源から電流が供給される一対の
入力端子11が取付けられている。
【0017】回転子4は、蓋部材10及びハウジング8
により囲まれたモータ内部13に回転自在に配設されて
いる。ケーシング3には、平行面を形成する一対のフラ
ット部14が形成されている。固定子2は、ハウジング
8の円筒状の内周面15に固着されており、例えばハー
ドフェライトのような磁性材料によってアークセグメン
ト状に形成された一対の永久磁石からなっている。
【0018】回転子4は、回転中心となる中心軸の方向
に延びる回転軸5と、回転軸5に取付けられ電機子巻線
16がコイル状に巻回されたコア17と、回転軸5に取
付けられるとともに電機子巻線16に電気的に接続され
た整流子18とを備えている。コア17は、固定子2に
対して所定のギャップを介してその内方に配置されてい
る。
【0019】図6は図1の小型モータの蓋部材10を示
す構造図である。図示するように、蓋部材10には、導
体の材料により形成された複数組(例えば2組)のブラ
シ19が整流子18(図4)に摺接して電流を流すよう
に設けられている。ブラシ19は導体のブラシアーム2
0の自由端に固着されており、ブラシアーム20は蓋部
材10の内部に取付けられ且つ入力端子11に電気的に
接続されている。各入力端子11の各端部は蓋部材10
の上部表面21から外方に突出している。
【0020】前記構成を有する小型モータ1において
は、外部直流電源に接続された入力端子11からブラシ
アーム20、ブラシ19及び整流子18を介して電機子
巻線16に電流を流せば、一対の永久磁石からなる固定
子2によって形成されている磁界中に存在する回転子4
に回転力が付与されて回転子4は回転運動をする。これ
により小型モータ1は、回転する回転軸5の出力部を介
して、図示しない光学精密機器等を駆動する。
【0021】次に、図6乃至図12により蓋部材10及
びアース端子について説明する。図7は図6の VII−VI
I 線断面図、図8は図7のVIII−VIII線断面図、図9は
本実施例にかかるアース端子の外観図、図10及び図1
1はそれぞれ本発明の変形例を示すアース端子の外観図
である。図12では蓋部材について図6の XII−XII 線
による断面を示している。
【0022】本発明の小型モータ1はアース端子内蔵型
のモータであり、アース端子30によりハウジング8と
一方の入力端子11とを導通させることによりボディア
ースを行って電気ノイズの除去をしている。
【0023】図6及び図12に示すように、蓋部材10
は両側面31が円形状で上部表面21及び下部表面32
がそれぞれ平面状の蓋本体33を備えており、蓋本体3
3にはハウジング嵌合部34が一体的に突出形成されて
いる。
【0024】ハウジング嵌合部34の外形寸法及び形状
は、ハウジング8の内側寸法及び形状と対応させて形成
されており、ハウジング嵌合部34の両側の側部突出部
35の外周面36は円形状に、下部突出部37の外表面
即ち蓋部材外表面38は平面状に形成されている。入力
端子11及びブラシアーム20の抜け止めのために、略
矩形状の押え板39が係止片40により係止されてい
る。係止片40は蓋本体33に一体的に形成されてい
る。
【0025】図6乃至図8に示すように、下部突出部3
7の中央部には、アース端子30を装着するための装着
部41が形成されている。装着部41は、内表面42に
形成された長溝状の凹部43と、外表面38に形成され
た長溝状の凹部44とを有している。
【0026】図6に示すように、装着部41の上方に
は、板状の案内部45が蓋本体33の裏板46からハウ
ジング8方向に向けて一体的に突出形成されている。案
内部45の下面47は装着部41の内表面42と平行で
且つ近接しており、両表面42,47の間にアース端子
30を着脱可能に保持している。
【0027】下面47側には、アース端子30を介して
一方の入力端子11と他方の入力端子11との間に直列
に接続された電子部品としてのチップコンデンサ48が
着脱可能に保持されている。なお、前記電子部品として
は、チップコンデンサ48のほかチョークコイルや抵抗
などであってもよい。
【0028】アース端子30は、例えば真鍮、ばね用リ
ン青銅、ベリリウム青銅または洋白などの可撓性の導体
からなっており、図9に示すように、ほぼ矩形状の長板
状ばね部49を有している。
【0029】図9及び図12に示すように、本発明にお
いては、長板状ばね部49がハウジング8の内面50に
圧接することにより、装着部41内で長板状ばね部49
が少なくとも横に撓むようになっている。ここで、図9
に示すように、長板状ばね部49の長手方向中心線C自
体が矢印D方向に移動して弾性変形することを「縦の撓
み」とし、中心線C周りに矢印Eのように撓むのを「横
の撓み」とする。本実施例においては、長板状ばね部4
9は、装着部41内で横の撓みに加えて縦にも撓むよう
にしている。
【0030】アース端子30は、装着部41に装着され
たときに蓋部材10の外表面38側に位置する長板状ば
ね部49と、蓋部材10の内表面42側に位置する接続
用ばね部51とを一体的に有する略U字形状をなしてい
る。
【0031】長板状ばね部49は、自由状態において根
元部73から開方向に拡がった斜め方向を向いており、
その両側面52には、一対の切欠部53が形成されてい
る。長板状ばね部49の外表面54には、ハウジング内
面50と圧接する凸部55が先端部56の近傍に形成さ
れており、凸部55の表面は滑らかな曲面形状になって
いる。長板状ばね部49の裏面69と凸部55の表面と
の間の寸法即ち厚み寸法は符号dである(図13参
照)。
【0032】接続用ばね部51は、長板状ばね部49と
一体的に形成されてW字状をなしてばね力を有する中央
部57と、中央部57の一端に形成されて一方の入力端
子11に前記ばね力により圧接する入力端子接続片58
と、中央部57の他端に形成され、他方の入力端子11
に接続する電子部品(例えばチップコンデンサ48)に
前記ばね力により圧接する電子部品接続片59とを備え
ている。中央部57はW字状をなしているので、弾性変
形することによりばね力を発揮する。
【0033】入力端子接続片58には、入力端子11に
係合する切欠圧入部60が形成されている。電子部品接
続片59には、チップコンデンサ48がその収納部から
脱落しないようにするために、U字状に折曲形成された
抜け止め部61が形成されている。
【0034】前記構成を有するアース端子30は、板材
を打ち抜き加工するとともにプレス加工することにより
一体的に形成することができ、その加工は容易である。
上述のように長板状ばね部49には一対の切欠部53と
曲面形状の凸部55とを形成することが好ましいが、本
実施例の変形例を示す図10に示すように、長板状ばね
部49aに図9の切欠き部53を形成しないアース端子
30aであってもよい。あるいは、図11に示すよう
に、長板状ばね部49bの一部を切り起こすことにより
凸部55bを形成したアース端子30bであってもよ
い。
【0035】図7,図8及び図12に示すように、ハウ
ジング内面50に嵌合する蓋部材10に形成された装着
部41の外表面38には、縦の撓み(縦の撓み量は符号
e)により弾性変形した長板状ばね部49を収納する第
1の凹部62と、第1の凹部62から段状に更に深く形
成されて横の撓み(横の撓み量は図18に示すように符
号h)により弾性変形した長板状ばね部49を収納する
第2の凹部63とが形成されており、第1,第2の凹部
62,63により凹部44が構成されている。
【0036】第1の凹部62の幅寸法は符号f1 、第2
の凹部63の幅寸法は符号f2 で、 f1 > f2 としたので、凹部44は階段状をなしている。また、第
2の凹部63の底面71と外表面38との間の寸法は符
号gで、 g > d となっている(図15及び図18参照)。
【0037】図12に示すように、ハウジング8と蓋部
材10とを嵌合させる時に、開口部9の端縁が長板状ば
ね部49の凸部55に引っ掛かることなくスムーズに摺
接するように、ハウジング内面50の開口部9側端縁に
はテーパー部65が形成されている。
【0038】次に、ハウジング8と蓋部材10とを嵌合
させる時の動作について、図12乃至図18により説明
する。図12は嵌合前の状態を示しており、図13は図
12の部分拡大断面図、図14は嵌合途中の状態を示す
拡大断面図、図15は図14のXV−XV線断面図、図16
は嵌合完了後の状態を示す断面図、図17は図16の部
分拡大断面図、図18は図17の XVIII−XVIII 線断面
図である。
【0039】まず最初に、図12に示すようにアース端
子30を装着部41に装着する。この場合、図7,図8
及び図12に示すように、アース端子30の長板状ばね
部49を第1の凹部62内に係合させ、中央部57を凹
部43内に係合させながら案内部45の下面47と装着
部41の内表面42との間の隙間に挿入する。
【0040】そして、切欠圧入部60内に一方の入力端
子11を係合させる。一方、案内部下面47側に装着さ
れたチップコンデンサ48に電子部品接続片59の外面
66(図7及び図9)を接触させるとともに、抜け止め
部61によりチップコンデンサ48の抜け止めを行う。
【0041】こうしてアース端子30が装着されると、
中央部57のばね力により入力端子接続片58は一方の
入力端子11に圧接し、外面66はチップコンデンサ4
8の一方の電極67に圧接するとともに他方の電極68
も他方の入力端子11に圧接する。これにより、一方の
入力端子11とアース端子30とが、また他方の入力端
子11とチップコンデンサ48とアース端子30とが、
それぞれ電気的に接続される。
【0042】次に、図12及び図13に示すように、ハ
ウジング8の開口部9と蓋部材10のハウジング嵌合部
34とを対向させて近づける。この時、長板状ばね部4
9は装着部41に対して斜め外方を向いている。
【0043】次いで、図14及び図15に示すように、
ハウジング嵌合部34の外周面36(図12)とハウジ
ング内面50とが摺接するにつれて(矢印F)、長板状
ばね部49はハウジング内面50に押されることによ
り、ばね力に抗して縦に撓んで第1の凹部62内に入り
込む。やがて、長板状ばね部49は縦の撓み量eだけ縦
に撓むことにより図14に示すように真っ直になる。
【0044】さらに、ハウジング8が矢印F方向に進む
と、やがてテーパー部65が凸部55に接触しながら摺
接し、次いでハウジング内面50が凸部55を第2の凹
部63内方向に強く押圧する。すると、長板状ばね部4
9は、第1,第2の凹部62,63の間の段部72で両
持ち支持される。図16乃至図18に示すように、長板
状ばね部49においては、凸部55の接触点mには押圧
力P1 が、裏面69の段部72との当接部には反力P2
が、それぞれかかることとなり、これにより、長板状ば
ね部49は矢印Eに示すように横の撓み量hだけ横に撓
む。
【0045】厚み寸法dの長板状ばね部49が横に撓ん
で弾性変形しても、外表面38からの深さgの第2の凹
部63が形成されており、深さgはg>dであるので、
裏面69が第2の凹部底面71に接触することはなく、
撓んだ長板状ばね部49は第2の凹部63内に没入す
る。
【0046】こうして凸部55がハウジング内面50に
圧接することにより、アース端子30とハウジング8と
が電気的に接続される。これにより、切欠き圧入部60
に係合する一方の入力端子11はアース端子30を介し
て、他方の入力端子11はチップコンデンサ48及びア
ース端子30を介して、それぞれハウジング8と電気的
に接続されることとなり電気ノイズが除去される。
【0047】従来の割りピンは縦の撓みのみであった
が、本実施例の長板状ばね部49においては、はじめに
縦に撓んだのち(撓み寸法はe)、続いて横に撓む(撓
み寸法はh)。このように長板状ばね部49には二段階
の撓みが起こる。
【0048】この場合に、本実施例では長板状ばね部4
9に切欠き部53を形成したので、凸部55の存在によ
る横の撓みが切欠き部53により遮断されることとな
る。これにより、切欠き部53より凸部55がある先端
部56側の板材部分のみが縦と横に撓み、根元部73側
は縦にのみ撓むので、先端部56側の板材部分74は良
好な状態で横にも撓むことができる。
【0049】このように、本発明においては長板状ばね
部49を少なくとも横に撓む構成にしたので、長板状ば
ね部49は強いばね力により装着部41に装着されるこ
ととなり、ハウジング内面50との電気的接続のための
大きなばねエネルギが蓄えられる。したがって、振動や
衝撃などに対する耐力が大きくなり、アース端子30に
関する電気的接触が安定してその信頼性が向上する。
【0050】また、本発明によれば、図17及び図18
に示すように、凸部55とハウジング内面50とが強い
押圧力P1 により一点mのみで接触しているので、一点
mに集中荷重がかかる。これにより、凸部55に接触す
るハウジング内面50の表面に付着した酸化被膜などの
絶縁物が完全に削り取られることとなり、アース端子3
0とハウジング8とを良好に導通させることができる。
【0051】従来は割ピンを縦のみの一段階で撓ませて
いたが、本実施例によれば長板状ばね部49が横の撓み
に加えて縦にも撓むので、二段階の撓みによりアース端
子30には縦及び横の大きなばねエネルギが蓄えられて
強い復元力を有する状態で装着部41に装着されること
となる。
【0052】従って、次工程のラベラー等による押圧力
がケーシング3の外表面にかけられた場合や小型モータ
1の使用中の振動や外部からの衝撃があった場合などに
対して耐力が大きくなり、アース端子30に関する電気
的接触が安定する。よって、電気ノイズを確実に除去し
て小型モータの信頼性を向上させることができる。
【0053】また、アース端子30を装着部41に装着
するという簡単な操作のみで、チップコンデンサ48の
抜け止めを行うことができるので、組立作業が容易であ
り、電気ノイズも確実に除去できる。なお、長板状ばね
部49は、横にのみ撓んで蓋部材外表面の凹部に収納さ
れる構成であってもよい。この場合でも、従来の縦のみ
の撓みと比べると、強いばね力により装着される。
【0054】図19は図18に示す蓋部材の装着部41
の変形例を示す断面図である。図示する装着部41a
は、蓋部材外表面38に形成する凹部44aを、段部を
設けず曲面形状に形成している。凹部44aの形状及び
深さ寸法gは、長板状ばね部49が横に撓んだ場合でも
凹部44a内に十分に没入可能になっている。これによ
り、前記実施例と同様の作用効果を奏する。
【0055】ところで、前記実施例は小型直流モータの
場合について説明したが、本発明は交流モータ、ステッ
ピングモータ及びその他のタイプの小型モータにも適用
することができる。なお、各図中同一符号は同一又は相
当部分を示す。
【0056】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したので、簡
単な構造でアース端子の電気的接触を維持して、電気ノ
イズを確実に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1乃至図19は本発明の一実施例を示す図
で、図1は小型モータの外観図である。
【図2】図1の小型モータの平面図である。
【図3】図1の小型モータの側面図である。
【図4】図1の小型モータの片側を断面で示す正面図で
ある。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】図1の小型モータの蓋部材の構造図である。
【図7】図6の VII−VII 線断面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線断面図である。
【図9】本実施例にかかるアース端子の外観図である。
【図10】本実施例の変形例を示すアース端子の外観図
で、図9相当図である。
【図11】本実施例の他の変形例を示すアース端子の外
観図で、図9相当図である。
【図12】図12乃至図18はハウジングと蓋部材を嵌
合させる時の動作を示す図であり、図12は嵌合前の状
態を示す断面図である。
【図13】図12の部分拡大断面図である。
【図14】嵌合途中の状態を示す拡大断面図である。
【図15】図14のXV−XV線断面図である。
【図16】嵌合完了後の状態を示す断面図である。
【図17】図16の部分拡大断面図である。
【図18】図17の XVIII−XVIII 線断面図である。
【図19】図18に示す蓋部材の装着部の変形例を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 小型モータ 2 固定子 4 回転子 8 ハウジング 10 蓋部材 11 入力端子 13 モータ内部 30,30a,30b アース端子 38 蓋部材の外表面 41,41a 装着部 42 蓋部材の内表面 48 チップコンデンサ(電子部品) 49,49a,49b 長板状ばね部 50 ハウジングの内面 51 接続用ばね部 55,55b 凸部 56 先端部 57 中央部 58 入力端子接続片 59 電子部品接続片 62 第1の凹部 63 第2の凹部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に固定子(2)が取付けられた導電
    性のハウジング(8)と、 このハウジングに嵌合し、入力端子(11)が取付けら
    れた絶縁性の蓋部材(10)と、 この蓋部材及び前記ハウジングにより囲まれたモータ内
    部(13)に回転自在に配設された回転子(4)と、 前記蓋部材の装着部(41,41a)に装着されて前記
    ハウジングと前記入力端子とを導通させ、長板状ばね部
    (49,49a,49b)が、前記ハウジングの内面
    (50)に圧接することにより前記装着部内で少なくと
    も横に撓む可撓性の導体からなるアース端子(30,3
    0a,30b)とを備えたことを特徴とする小型モー
    タ。
  2. 【請求項2】 前記長板状ばね部は、前記装着部内で前
    記横の撓みに加えて縦にも撓むことを特徴とする請求項
    1記載の小型モータ。
  3. 【請求項3】 前記長板状ばね部の先端部(56)の近
    傍には前記ハウジング内面と圧接する凸部(55,55
    b)が形成され、 前記ハウジング内面に嵌合する蓋部材外表面(38)に
    は、前記縦の撓みにより弾性変形した前記長板状ばね部
    を収納する第1の凹部(62)と、この第1の凹部から
    段状にさらに深く形成されて前記横の撓みにより弾性変
    形した前記長板状ばね部を収納する第2の凹部(63)
    とが形成されたことを特徴とする請求項2記載の小型モ
    ータ。
  4. 【請求項4】 前記アース端子は、前記蓋部材外表面
    (38)側に位置する前記長板状ばね部と、前記蓋部材
    の内表面(42)側に位置する接続用ばね部(51)と
    を一体的に有する略U字形状をなし、 前記接続用ばね部は、前記長板状ばね部と一体的に形成
    されてW字状をなす中央部(57)と、この中央部の一
    端に形成されて一方の前記入力端子(11)に圧接する
    入力端子接続片(58)と、前記中央部の他端に形成さ
    れ、他方の前記入力端子(11)に接続する電子部品
    (48)に圧接する電子部品接続片(59)とを備えた
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の小
    型モータ。
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