JP2016174029A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リカバリー損失の低減を可能とする半導体装置を提供する。
【解決手段】実施形態の半導体装置は、第1の面と、第1の面に対向する第2の面を有する半導体基板の第1の面に設けられた第1導電型のアノード領域と、第2の面に設けられた第2導電型のカソード領域と、アノード領域とカソード領域との間に設けられ、カソード領域よりも第2導電型の不純物濃度の低い第2導電型のドリフト領域と、を有するダイオード部と、第1の面に設けられ、ダイオード部に向かって第1の面における面密度が低下する第2導電型の複数のエミッタ領域と、第2の面に設けられた第1導電型のコレクタ領域と、エミッタ領域とコレクタ領域との間に設けられた第1導電型のベース領域と、ベース領域とコレクタ領域との間に設けられたドリフト領域と、を有するIGBT部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、半導体装置に関する。
RC(Reverse Conducting)−IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)は、IGBTが形成されたIGBT部と、IGBT部に隣接しダイオードが形成されたダイオード部とが、同一の半導体基板上に形成される。RC−IGBTでは、ダイオードが順方向動作する際に、隣接するIGBT部からもキャリアがダイオード部に向けて広がる。このため、IGBT部とダイオード部との境界部でキャリア蓄積量が増大し、リカバリー損失(スイッチング損失)が増大するという問題がある。
特開2009−21557号公報
本発明が解決しようとする課題は、リカバリー損失の低減を可能とする半導体装置を提供することにある。
実施形態の半導体装置は、第1の面と、前記第1の面に対向する第2の面を有する半導体基板の前記第1の面に設けられた第1導電型のアノード領域と、前記第2の面に設けられた第2導電型のカソード領域と、前記アノード領域と前記カソード領域との間に設けられ、前記カソード領域よりも第2導電型の不純物濃度の低い第2導電型のドリフト領域と、を有するダイオード部と、前記第1の面に設けられ、前記ダイオード部に向かって前記第1の面における面密度が低下する第2導電型の複数のエミッタ領域と、前記第2の面に設けられた第1導電型のコレクタ領域と、前記エミッタ領域と前記コレクタ領域との間に設けられた第1導電型のベース領域と、前記ベース領域と前記コレクタ領域との間に設けられた前記ドリフト領域と、を有するIGBT部と、を備える。
第1の実施形態の半導体装置の模式断面図。 第1の実施形態のダイオード部の模式断面図。 第1の実施形態のIGBT部の模式断面図。 比較形態の半導体装置の模式断面図。 第2の実施形態の半導体装置の模式断面図。。 第3の実施形態の半導体装置の模式断面図。 第3の実施形態のダイオード部の模式断面図。 第3の実施形態のIGBT部の模式断面図。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明では、同一の部材等には同一の符号を付し、一度説明した部材等については適宜その説明を省略する。
本明細書中、n型、n型、n型との表記は、n型、n型、n型の順でn型の不純物濃度が低くなっていることを意味する。また、p型、p型、p型の表記は、p型、p型、p型の順で、p型の不純物濃度が低くなっていることを意味する。
(第1の実施形態)
本実施形態の半導体装置は、第1の面と、第1の面に対向する第2の面を有する半導体基板の第1の面に設けられた第1導電型のアノード領域と、第2の面に設けられた第2導電型のカソード領域と、アノード領域とカソード領域との間に設けられ、カソード領域よりも第2導電型の不純物濃度の低い第2導電型のドリフト領域と、を有するダイオード部と、第1の面に設けられ、ダイオード部に向かって第1の面における面密度が低下する第2導電型の複数のエミッタ領域と、第2の面に設けられた第1導電型のコレクタ領域と、エミッタ領域と前記コレクタ領域との間に設けられた第1導電型のベース領域と、ベース領域とコレクタ領域との間に設けられたドリフト領域と、を有するIGBT部と、を備える。
図1は、本実施形態の半導体装置の模式断面図である。本実施形態の半導体装置は、トレンチ構造を備えるRC−IGBTである。
RC−IGBT100は、IGBTセル(図中“I”)とダミーセル(図中“D”)が配置されるIGBT部と、ダイオードが配置されるダイオード部を備える。
図2は、本実施形態のダイオード部の模式断面図である。ダイオード部は、半導体基板10、p型の第1のアノード領域(アノード領域)12、p型の第2のアノード領域(アノード領域)14、n型のカソード領域16、n型のドリフト領域18、第1の共通電極20、第2の共通電極22を備える。また、トレンチ24、ゲート絶縁膜26、ダミーゲート電極28を備える。
半導体基板10は、第1の面(以後、表面とも称する)と、第1の面に対向する第2の面(以後、裏面とも称する)を備える。半導体基板10は、例えば、単結晶のシリコン基板である。
p型の第1のアノード領域(アノード領域)12、p型の第2のアノード領域(アノード領域)14は、半導体基板10の表面に設けられる。第1のアノード領域12及び第2のアノード領域14は、p型不純物を含有する。p型不純物は、例えば、ボロン(B)である。
第2のアノード領域14のp型不純物濃度は、第1のアノード領域12のp型不純物濃度より高い。したがって、第2のアノード領域14は、第1の共通電極20のコンタクト抵抗を低減する機能を備える。
型のカソード領域16は、半導体基板10の裏面に設けられる。カソード領域16は、n型不純物を含有する。n型不純物は、例えば、リン(P)又はヒ素(As)である。カソード領域16は、第2の共通電極22のコンタクト抵抗を低減する機能を備える。
型のドリフト領域18は、第1のアノード領域12とカソード領域16との間に設けられる。ドリフト領域18は、n型不純物を含有する。n型不純物は、例えば、リン(P)である。
第1の共通電極20は、半導体基板10の表面に設けられる。第1の共通電極20は、金属電極である。第1の共通電極20は、ダイオード部では、アノード電極として機能する。第1の共通電極20と第1のアノード領域12との間のコンタクトは、ショットキーコンタクトである。第1の共通電極20と第2のアノード領域14との間のコンタクトは、オーミックコンタクトである。
第2の共通電極22は、半導体基板10の裏面に設けられる。第2の共通電極22は、金属電極である。第2の共通電極22は、ダイオード部では、カソード電極として機能する。第2の共通電極22とカソード領域16との間のコンタクトは、オーミックコンタクトである。
トレンチ24は、半導体基板10の第1の面側に設けられる。ゲート絶縁膜26は、トレンチ24の内面に設けられる。ゲート絶縁膜26は、第1のアノード領域12内に設けられる。ゲート絶縁膜26は、例えば、シリコン酸化膜である。
ダミーゲート電極28は、トレンチ24内に設けられる。ダミーゲート電極28は、第1のアノード領域12との間に、ゲート絶縁膜26を挟む。
ダミーゲート電極28と第1の共通電極20は、絶縁膜27で分離される。
図3は、本実施形態のIGBT部の模式断面図である。IGBT部は、半導体基板10、n型のエミッタ領域30、p型のコレクタ領域32、p型のベース領域34、n型のドリフト領域18、p++型のベースコンタクト領域36、p型領域38、第1の共通電極20、第2の共通電極22を備える。また、トレンチ24、ゲート絶縁膜26、絶縁膜27、ダミーゲート電極28、ゲート電極40を備える。
型のエミッタ領域30は、半導体基板10の表面に複数設けられる。エミッタ領域30は、n型不純物を含有する。n型不純物は、例えば、ヒ素(As)である。
型のコレクタ領域32は、半導体基板10の裏面に設けられる。コレクタ領域32は、p型不純物を含有する。p型不純物は、例えば、ボロン(B)である。
p型のベース領域34は、エミッタ領域30とコレクタ領域32との間に設けられる。p型のベース領域34は、IGBTセル(図中“I”)のオン動作時に、反転層が形成され、チャネル領域として機能する。
p型のベース領域34は、p型不純物を含有する。p型不純物は、例えば、ボロン(B)である。
p型のベース領域34は、例えば、ダイオード部の第1のアノード領域12と同時に形成される。ベース領域34は、例えば、ダイオード部の第1のアノード領域12と略同一の不純物濃度、略同一の深さである。
型のドリフト領域18は、ベース領域34とコレクタ領域32との間に設けられる。
++型のベースコンタクト領域36は、半導体基板10の表面に設けられる。ベースコンタクト領域36は、ベース領域34内にエミッタ領域30に隣接して設けられる。ベースコンタクト領域36は、第1の共通電極20のコンタクト抵抗を低減する機能を備える。また、ベースコンタクト領域36は、ドリフト領域18に注入され蓄積された正孔を掃き出す機能を備える。
ベースコンタクト領域36は、p型不純物を含有する。p型不純物は、例えば、ボロン(B)である。
ベースコンタクト領域36のp型不純物濃度は、ダイオード部の第2のアノード領域14のp型不純物濃度よりも高い。また、ベースコンタクト領域36の幅は、第2のアノード領域14のよりも広い。また、ベースコンタクト領域36の深さは、第2のアノード領域14の深さよりも深い。
型領域38は、半導体基板10の表面に設けられる。p型領域38は、ダミーセル(図中“D”)の間のベース領域34内に設けられる。
型領域38は、p型不純物を含有する。p型不純物は、例えば、ボロン(B)である。p型領域38のp型不純物濃度は、ベースコンタクト領域36のp型不純物濃度よりも低い。
型領域38は、例えば、ダイオード部の第2のアノード領域14と、同時に形成される。p型領域38は、例えば、ダイオード部の第2のアノード領域14と略同一の不純物濃度、略同一の深さである。
第1の共通電極20は、半導体基板10の表面に設けられる。第1の共通電極20は、金属電極である。第1の共通電極20は、IGBT部では、エミッタ電極として機能する。第1の共通電極20とエミッタ領域30との間のコンタクトは、オーミックコンタクトである。第1の共通電極20とベースコンタクト領域36との間のコンタクトは、オーミックコンタクトである。第1の共通電極20とp型領域38との間のコンタクトは、オーミックコンタクトである。第1の共通電極20とベース領域34との間のコンタクトは、ショットキーコンタクトである。
第2の共通電極22は、半導体基板10の裏面に設けられる。第2の共通電極22は、金属電極である。第2の共通電極22は、IGBT部では、コレクタ電極として機能する。第2の共通電極22とコレクタ領域32との間のコンタクトは、オーミックコンタクトである。
トレンチ24は、半導体基板10の第1の面側に設けられる。ゲート絶縁膜26は、トレンチ24の内面に設けられる。ゲート絶縁膜26は、ベース領域34内に設けられる。ゲート絶縁膜26は、例えば、シリコン酸化膜である。
ダミーゲート電極28は、ダミーセル(図中“D”)のトレンチ24内に設けられる。ダミーゲート電極28は、ベース領域34との間に、ゲート絶縁膜26を挟む。
ダミーゲート電極28と第1の共通電極20は、絶縁膜27で分離される。
ゲート電極40は、IGBTセル(図中“I”)のトレンチ24内に設けられる。ダミーゲート電極28は、ベース領域34との間に、ゲート絶縁膜26を挟む。
ゲート電極28と第1の共通電極20は、絶縁膜27で分離される。
図1に示すように、IGBT部の半導体基板10の表面に設けられる複数のエミッタ領域30は、ダイオード部に向かって、表面における面密度が低下する。言い換えれば、IGBT部のIGBTセル(図中“I”)の密度が、ダイオード部に向かって低下する。言い換えれば、IGBT部のダミーセル(図中“D”)の密度が、ダイオード部に向かって増加する。
図1に示すように、RC−IGBT100では、エミッタ領域30の半導体基板10の表面における面密度が、ダイオード部に向かって連続的に低下する。すなわち、IGBTセル間のダミーセルの数が1個→2個→3個→4個と連続して増加することにより、IGBTセルの数が連続的に減少し、結果的にエミッタ領域30の表面における面密度が、連続的に低下する。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
図4は、比較形態の半導体装置の模式断面図である。比較形態の半導体装置も、トレンチ構造を備えるRC−IGBTである。
RC−IGBT900は、IGBT部のエミッタ領域30の半導体基板10の表面における面密度が、一定である点で、本実施形態のRC−IGBT100と異なっている。RC−IGBT900は、IGBT部のIGBTセル(図中“I”)の密度が、一定である。
図4に、ダイオード部のダイオードが順方向動作する際の正孔の流れを実線矢印、電子の流れを点線矢印で示す。図4に示すように、ダイオード部のダイオードが順方向動作する際に、隣接するIGBT部からキャリアがダイオード部に向けて広がる。このため、IGBT部とダイオード部との境界部でキャリア蓄積量が増大する。
ダイオードがオフする際には、IGBT部とダイオード部との境界部の過剰なキャリアを掃き出す必要が生じる。このため、スイッチング時間が長くなり、リカバリー損失(スイッチング損失)が増大する。
ダイオードが順方向動作する際のIGBT部での正孔の注入は、IGBTセルのベースコンタクト領域36(図3)と、ダミーセルのp型領域38(図3)から生じる。特に、p型領域38よりも、p型不純物濃度が高く、幅が広く、且つ、深さも深いベースコンタクト領域36の寄与が大きい。
本実施形態のRC−IGBT100は、エミッタ領域30の半導体基板10の表面における面密度が、ダイオード部に向かって低下する。すなわち、IGBT部のIGBTセルの密度が、ダイオード部に向かって低下する。このため、IGBTセルのベースコンタクト領域36の半導体基板10の表面における面密度も低下する。したがって、ダイオードが順方向動作する際のIGBT部からの正孔の注入が、IGBT部とダイオード部との境界部で抑制される。よって、IGBT部とダイオード部との境界部で正孔の蓄積量が減少し、リカバリー損失が低減される。
本実施形態によれば、リカバリー損失の低減を可能とするRC−IGBT100が実現される。
(第2の実施形態)
本実施形態の半導体装置は、IGBT部に、エミッタ領域の面密度が第1の値である第1の領域と、第1の領域とダイオード部との間に設けられ、面密度が第1の値より小さい第2の値である第2の領域を有する点で、第1の実施形態と異なっている。第1の実施形態と重複する内容については、一部記述を省略する。
図5は、本実施形態の半導体装置の模式断面図である。RC−IGBT200のIGBT部は、第1の領域と第2の領域とを備える。
第1の領域は、IGBTセルとダミーセルが1対1の割合で配置される。第2の領域は、IGBTセルとダミーセルが1対3の割合で配置される。
第1の領域のエミッタ領域30の半導体基板10表面における面密度は第1の値である。第2の領域のエミッタ領域30の半導体基板10表面における面密度は第2の値である。第2の値は、第1の値より小さい。すなわち、第2の領域のエミッタ領域30の半導体基板10表面における面密度は、第1の領域のエミッタ領域30の半導体基板10表面における面密度よりも小さい。
エミッタ領域30の面密度が一定の第1の領域と、エミッタ領域30の面密度が一定の第2の領域との配置により、ダイオードが順方向動作する際のIGBT部からの正孔の注入量を最適化する。したがって、エミッタ領域30の面密度を連続的に変化させる第1の実施形態と比較して、デバイス設計が容易となる。
本実施形態によれば、第1の実施形態同様、リカバリー損失の低減を可能とするRC−IGBT200が実現される。また、リカバリー損失の低減のためのデバイス設計が容易となるRC−IGBT200が実現される。
(第3の実施形態)
本実施形態の半導体装置は、IGBT部とダイオード部の構造が異なる点で、第2の実施形態と異なっている。第2の実施形態と重複する内容については、一部記述を省略する。
図6は、本実施形態の半導体装置の模式断面図である。RC−IGBT300のIGBT部は、第1の領域と第2の領域とを備える。第2の領域のエミッタ領域30の半導体基板10表面における面密度は、第1の領域のエミッタ領域30の半導体基板10表面における面密度よりも小さい。
図7は、本実施形態のダイオード部の模式断面図である。ダイオード部は、半導体基板10、p型の第1のアノード領域(アノード領域)12、p型の第2のアノード領域(アノード領域)14、n型のカソード領域16、n型のドリフト領域18、第1の共通電極20、第2の共通電極22を備える。トレンチ、ゲート絶縁膜、ダミーゲート電極を備えない以外は、第1の実施形態のダイオード部と同様である。
図8は、本実施形態のIGBT部の模式断面図である。IGBT部は、半導体基板10、n型のエミッタ領域30、p型のコレクタ領域32、p型のベース領域34、n型のドリフト領域18、p++型のベースコンタクト領域36、p型のフローティング層42、第1の共通電極20、第2の共通電極22を備える。また、トレンチ24、ゲート絶縁膜26、絶縁膜27、ダミーゲート電極28、ゲート電極40を備える。また、層間絶縁膜44を備える。
p型のフローティング層42は、ダミーセルのトレンチ24と、ダミーセルのトレンチ24との間の、半導体基板10の表面に設けられる。フローティング層42は、例えば、ベース領域34と同時に形成される。フローティング層42は、例えば、ベース領域34と略同一の不純物濃度、略同一の深さである。
フローティング層42は、層間絶縁膜44により、第1の共通電極20と、物理的、電気的に分離される。
RC−IGBT300では、フローティング層42の幅を変えることより、第1の領域と第2の領域との、エミッタ領域30の半導体基板10表面における面密度を変化させている。
なお、本実施形態では、フローティング層42からの正孔の注入は生じないため、ダイオードが順方向動作する際のIGBT部での正孔の注入には、ベースコンタクト領域36のみが寄与する点で、第2の実施形態と異なる。ベースコンタクト領域36以外の正孔の注入源がIGBT部に存在しないため、更に、IGBT部とダイオード部との境界部で正孔の蓄積量が減少し、リカバリー損失が低減される。
本実施形態によれば、更に、リカバリー損失の低減を可能とするRC−IGBT300が実現される。また、リカバリー損失の低減のためのデバイス設計が容易となるRC−IGBT300が実現される。
第1乃至第3の実施形態においては、半導体装置としてトレンチ構造のIGBTを有するRC−IGBTを例に説明したが、プレーナ構造のIGBTを有するRC−IGBTにも本発明は適用可能である。
また、第1乃至第3の実施形態では、半導体基板の材料として単結晶シリコンを例に説明したが、その他の半導体材料、例えば、炭化珪素、窒化ガリウム等を本発明に適用することが可能である。
また、第1乃至第3の実施形態においては、第1導電型がp型、第2導電型がn型の場合を例に説明したが、第1導電型をp型、第2導電型をn型とすることも可能である。
また、第1乃至第3の実施形態においては、ダイオード部のアノード電極とIGBT部のエミッタ電極とが共通である場合を、例に説明したが、物理的に分離した電極とすることも可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。例えば、一実施形態の構成要素を他の実施形態の構成要素と置き換え又は変更してもよい。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 半導体基板
12 p型の第1のアノード領域(アノード領域)
14 p型の第2のアノード領域(アノード領域)
16 n型のカソード領域
18 n型のドリフト領域
20 第1の共通電極
22 第2の共通電極
26 ゲート絶縁膜
30 n型のエミッタ領域
32 p型のコレクタ領域
34 p型のベース領域
36 p++型のベースコンタクト領域
40 ゲート電極
100 RC−IGBT(半導体装置)
200 RC−IGBT(半導体装置)
300 RC−IGBT(半導体装置)

Claims (5)

  1. 第1の面と、前記第1の面に対向する第2の面を有する半導体基板の前記第1の面に設けられた第1導電型のアノード領域と、
    前記第2の面に設けられた第2導電型のカソード領域と、
    前記アノード領域と前記カソード領域との間に設けられ、前記カソード領域よりも第2導電型の不純物濃度の低い第2導電型のドリフト領域と、を有するダイオード部と、
    前記第1の面に設けられ、前記ダイオード部に向かって前記第1の面における面密度が低下する第2導電型の複数のエミッタ領域と、
    前記第2の面に設けられた第1導電型のコレクタ領域と、
    前記エミッタ領域と前記コレクタ領域との間に設けられた第1導電型のベース領域と、
    前記ベース領域と前記コレクタ領域との間に設けられた前記ドリフト領域と、を有するIGBT部と、
    を備える半導体装置。
  2. 前記IGBT部の前記第1の面に設けられ、前記アノード領域よりも第1導電型の不純物濃度の高い第1導電型のベースコンタクト領域を、更に有する請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記面密度が連続的に低下する半導体装置。
  4. 前記IGBT部に前記面密度が第1の値である第1の領域と、前記第1の領域と前記ダイオード部との間に設けられ、前記面密度が前記第1の値より小さい第2の値である第2の領域を有する半導体装置。
  5. 前記ベース領域内に設けられたゲート絶縁膜と、前記ベース領域との間に前記ゲート絶縁膜を挟むゲート電極とを、更に備える半導体装置。
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