JP2008300528A - 半導体装置 - Google Patents

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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

【課題】 リカバリ電流によって破壊され難い半導体装置を実現する。
【解決手段】 IGBTセル領域2とFWDセル領域3との間に形成されたフロートP層25の表面には、電極26が形成されており、その電極26は接地(ground)されている。これにより、IGBTセル領域2とFWDセル領域3との間の領域に流れるリカバリ電流の一部をフロートP層25を通して逃がすことができ、上記領域のリカバリ電流密度を約65.8%削減できる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ((Insulated Gate Bipolar Transistor)以下、IGBTという)と、このIGBTに逆並列接続されたフリーホイールダイオード((Free Wheel Diode)以下、FWDという)とを1チップ化した半導体装置に関する。
従来、この種の半導体装置として、例えば、直流電圧を3相の交流電圧に変換するインバータ回路に使用されるものが知られている。図7は、そのインバータ回路の一例である。インバータ回路7は、IGBT5aと、このIGBT5aに逆並列接続されたFWD5bとからなる半導体装置5を6個有する。直流電源Eの電圧(例えば200V)は昇降圧コンバータ8によって昇圧され、コンデンサCに昇圧電圧(例えば650V)が生成される。その昇圧電圧は、インバータ回路7の各半導体素子5をスイッチング動作させることによって3相交流電圧に変換され、それにより負荷L(例えば、電気自動車の駆動源であるモータなど)が駆動される。また、負荷Lへの電力供給が停止してから負荷Lが停止するまでの電力回生によって負荷Lに発生する電圧は、昇降圧コンバータ8により降圧される。
図8は、図7に示した半導体装置5の平面図である。半導体装置5には、IGBT5aとして機能する複数のIGBTセルからなるIGBTセル領域2と、FWD5bとして機能する複数のFWDセルからなるFWDセル領域3とを1組として、5組を列状に配置してなる列(以下、セル領域列という)が左右に2列配置されている。各セル領域列の間および各セル領域列の外周には、各IGBTセルのゲート電極と外部電極(図示せず)とを電気的に接続するためのゲート配線4が走行している。以下、各セル領域列の間を走行するゲート配線を中央ゲート配線4aといい、各セル領域列の外周を走行するゲート配線を外周ゲート配線4bという。
図8では、各IGBTセルのゲート電極とゲート配線4とを電気的に接続する配線、各IGBTセルのエミッタ電極(各FWDセルのアノード電極)、各配線および電極上の絶縁層(例えば、ポリイミド層など)を省略している。
実際には、ゲート配線4は、絶縁層を介して半導体基板6の表面に形成されている。例えば、図8(c)に示すように、中央ゲート配線4aは、絶縁層6aを介して半導体基板6の表面に形成されている。中央ゲート配線4aと、IGBT領域2およびFWD活性領域3との間には、IGBTおよびFWDの動作時には、積極的な役割を担わない不活性領域が形成されている。以下、中央ゲート配線4aの端部とFWD活性領域3の終端との間に形成された不活性領域をFWD側ランナ9bといい、中央ゲート配線4aの端部とIGBT領域2の終端との間に形成された不活性領域をIGBT側ランナ9aという。また、中央ゲート配線4aと、IGBT側ランナ9aと、FWD側ランナ9bとからなる領域をゲート配線領域(ゲートランナ領域)9という。
図9は、図8(a)に示す半導体装置5を破線で囲まれた領域Aにて切断した部分の立体構造を示す断面図である。図10は、図9の平面図である。図11は、図10に示す半導体装置を破線で囲まれた領域Bにて切断した部分の断面図である。
図8に示すように、半導体基板6には、複数のIGBTセル10からなるIGBTセル領域2と、複数のFWDセル30からなるFWDセル領域3とが並設されている。
図11に示すように、半導体装置5は、IGBTのオン電圧の低下を図るため、複数の連続したIGBTセルからなるIGBTセル領域からIGBTセル10が周期的に間引かれたような構造(いわゆる間引き構造)となっている。IGBTセル10は、トレンチ型の構造である。IGBTセル10は、半導体基板6に形成されており、IGBTセル10を形成する半導体基板6は、P型の不純物が高濃度で導入されたP+層12と、そのP+層12の表面に形成されたN型の不純物拡散層よりなるFS(Field Stop)層13と、そのFS層13の表面に形成された低濃度のN−層14と、そのN−層14の表面から内部に向けてP型の不純物が導入されたP層19とから構成される。
P層19の表面下には、IGBTセル10の動作に関与するトレンチ22,22が、間隔を置いて隣接して形成されている。各トレンチ22は、それぞれ溝状に形成されており、各トレンチ22の底部は、N−層14の内部まで達している。各トレンチ22の内部には、ゲート電極18がそれぞれ埋め込まれており、各ゲート電極18の周囲は、シリコン酸化膜15により覆われている。各トレンチ22間に形成されているチャネルP領域23の表面下には、P型の不純物が導入されたPボディ層20が形成されている。
Pボディ層20と各トレンチ22との境界部位におけるチャネルP領域23は、N型の不純物が導入されたエミッタN層21が形成されている。各ゲート電極18の表面を覆うシリコン酸化膜15の表面には、BPSG(Borophosphosilicate glass )層17が形成されており、BPSG層17の表面には、エミッタ電極16が形成されている。各トレンチ22間に形成されたPボディ層20は、エミッタ電極16とコンタクトしている。P+層12の裏面には、コレクタ電極2が形成されている。
FWDセル30は、半導体基板6においてIGBTセル10と並設されており、FWDセル領域に最も近いIGBTセル10と、IGBTセル領域に最も近いFWDセル30との間には、電気的に浮遊な状態のフロートP層25がN−層14の表面から形成されている。そのフロートP層25のFWDセル領域寄りの部位には、IGBTセルとして機能しないトレンチ(以下、ダミートレンチという)24がフロートP層25の表面から内部に向けて形成されている。ダミートレンチ24の内部には、シリコン酸化膜15を介してゲート電極18が形成されているが、そのゲート電極18に隣接する部位にはチャネル領域が形成されていない。
FWDセル30を形成する半導体基板6は、N型の不純物が高濃度で導入されたN+層33と、そのN+層33の表面に形成されたFS層13と、そのFS層13の表面に形成された低濃度のN−層14と、そのN−層14の表面から形成されたP−層32と、そのP−層32の表面からP型の不純物が高濃度で導入されたP+層31とから構成される。P+層31およびP−層32は、それぞれストライプ状に形成されている。FWDセル30を形成する半導体基板6の表面には、アノード電極として機能するエミッタ電極16が形成されており、裏面には、カソード電極として機能するコレクタ電極11が形成されている。図10において、IGBTセル10を構成するトレンチ22の終端までの領域がIGBTセル領域であり、エミッタN層21の終端までの領域がIGBT活性領域である。また、FWDセル領域3aは、その全体がFWD活性領域になっている。
特開平5−152574号公報(第8段落、図1)
図12は、本願発明者らが行ったシミュレーションに使用したスイッチング回路の回路図である。図13は、図12に示すスイッチング回路に備えられた2つの半導体装置のIGBTおよびFWDの動作特性(波形)を示す説明図である。図14は、図13において破線で囲んだ領域Dに相当する部分のシミュレーション解析概要を示すグラフである。
スイッチング回路7は、200μHの誘導負荷Lに650V、400Aの直流電源を供給する電源Eと、電源Eから供給される直流電源をスイッチングして交流電源に変換する2つの半導体装置50,51とを備える。
半導体装置51のIGBT5aがターンオンすると、電源Eから供給される直流電流は図12において矢印(1)で示すように、半導体装置51を流れ、誘導負荷Lを駆動する。続いて、半導体装置51のIGBT5aがターンオフし、半導体装置50のIGBT5aがターンオンすると、半導体装置50がターンオン状態の通電時に誘導負荷Lに蓄積されていたエネルギがフリー・ホイール電流(還流電流)IDとして図12において矢印(2)で示すように、半導体装置50のFWD5bに還流される。
このとき、半導体装置50には、フリー・ホイール電流IDに起因してホールが蓄積する。このため、図13に示すように、次に半導体装置51のIGBT5aがターンオンしたときに、フリー・ホイール電流IDは減少して一旦0になるが、半導体装置50に蓄積されていたホールにより、フリー・ホイール電流IDが逆流し、オーバーシュートする。このときの半導体装置50のFWD5bの動作をリカバリ動作といい、逆流したフリー・ホイール電流IDをリカバリ電流Irrという。
次に、本願発明者らは、FWDがリカバリ動作を行ったときに半導体装置においてリカバリ電流が集中する領域についてシミュレーションを行った。図15は、半導体装置におけるリカバリ電流の流れる経路を示す説明図であり、図16は、リカバリ電流の領域毎の内訳を示す説明図である。
図15に示すように、リカバリ電流Irrは、FWDセル領域と、IGBTセル領域と、ゲート配線領域(ゲートランナ領域)とを流れることが分かった。図中、Irunnerはゲート配線領域を流れるリカバリ電流、IdiodeはFWDセル領域を流れるリカバリ電流、IbodyはIGBTセル領域を流れるリカバリ電流をそれぞれ示す。
そして、図16に示すように、FWDセル領域に流れるリカバリ電流が最も多いことが分かった。また、リカバリ電流は、FWDセル領域に近いIGBTセルのトレンチ下部の領域(図10においてCで示す領域)に集中し、それが半導体装置の破壊につながることが分かった。
そこでこの発明は、リカバリ電流によって破壊され難い半導体装置を実現することを目的とする。
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、第1導電型の第1半導体層(12)と、この第1半導体層の表面に形成された第2導電型の第2半導体層(13,14)と、この第2半導体層の表面下に形成された第1導電型の第3半導体層(19)と、この第3半導体層の表面下に形成されており、前記第3半導体層よりも不純物濃度が高濃度に設定された第1導電型の第4半導体層(23)と、この第4半導体層と接して形成された第2導電型のエミッタ層(21)と、このエミッタ層と電気的に接触したエミッタ電極(16)と、前記第3半導体層の表層に絶縁膜(15)を介して前記エミッタ層およびエミッタ電極に隣接して形成されたゲート電極(18)と、前記第1半導体層の裏面に形成されたコレクタ電極(11)と、を有し、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(以下、IGBTという)(5a)として機能する複数のIGBTセル(10)からなるIGBTセル領域(2)と、このIGBTセル領域に並設されており、前記IGBTに逆並列接続されたフリーホイールダイオード(以下、FWDという)(5b)として機能する複数のFWDセル(30)からなるFWDセル領域(3)と、前記IGBTセル領域と前記FWDセル領域との間において前記第2半導体層の表面下に形成されており、電気的に浮遊な状態の第1導電型の浮遊層(25)と、を備えた半導体装置(1)において、前記浮遊層を所定の電位にしてなるという技術的手段を用いる。
IGBTセル領域とFWDセル領域との間において第2半導体層の表面下に形成されており、電気的に浮遊な状態の第1導電型の浮遊層を所定の電位にしてなるため、IGBTセル領域とFWDセル領域との間の領域に流れるリカバリ電流の一部を浮遊層を通して逃がすことができる。
従って、リカバリ電流によって破壊され難い半導体装置を実現することができる。
請求項2に記載の発明では、第1導電型の第1半導体層(12)と、この第1半導体層の表面に形成された第2導電型の第2半導体層(13,14)と、この第2半導体層の表面下に形成された第1導電型の第3半導体層(19)と、この第3半導体層の表面下に形成されており、前記第3半導体層よりも不純物濃度が高濃度に設定された第1導電型の第4半導体層(23)と、この第4半導体層と接して形成された第2導電型のエミッタ層(21)と、このエミッタ層と電気的に接触したエミッタ電極(16)と、前記第3半導体層の表層に絶縁膜(15)を介して前記エミッタ層およびエミッタ電極に隣接して形成されたゲート電極(18)と、前記第1半導体層の裏面に形成されたコレクタ電極(11)と、を有し、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(以下、IGBTという)(5a)として機能する複数のIGBTセル(10)からなるIGBTセル領域(2)と、このIGBTセル領域に並設されており、前記IGBTに逆並列接続されたフリーホイールダイオード(以下、FWDという)(5b)として機能する複数のFWDセル(30)からなるFWDセル領域(3)と、前記IGBTセル領域と前記FWDセル領域との間において前記第4半導体層の表面下に形成されており、電気的に浮遊な状態の第1導電型の浮遊層(25)と、を備えた半導体装置(1)において、前記FWDセル領域寄りに配置された前記IGBTセルのうち、少なくとも前記FWDセル領域に最も近いIGBTセルを含む1つ以上のIGBTセルがIGBTとして機能しない構造になっているという技術的手段を用いる。
FWDセル領域寄りに配置されたIGBTセルのうち、少なくともFWDセル領域に最も近いIGBTセルを含む1つ以上のIGBTセルがIGBTとして機能しない構造になっているため、FWDセル領域に近い位置に配置され、IGBTとして機能するIGBTセルへのリカバリ電流の集中を緩和することができる。
従って、リカバリ電流によって破壊され難い半導体装置を実現することができる。
請求項3に記載の発明では、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(以下、IGBTという)(5a)として機能する複数のIGBTセル(10)からなるIGBTセル領域(2)と、前記IGBTに逆並列接続されたフリーホイールダイオード(以下、FWDという)(5b)として機能する複数のFWDセル(30)からなるFWDセル領域(3)とが半導体基板(6)に並設された半導体装置(1)において、前記FWDセル領域寄りに配置された前記IGBTセルのうち、少なくとも前記FWDセル領域に最も近いIGBTセルを含む1つ以上のIGBTセルが本来形成されるべき領域にIGBTセルが形成されていないという技術的手段を用いる。
FWDセル領域寄りに配置されたIGBTセルのうち、少なくともFWDセル領域に最も近いIGBTセルを含む1つ以上のIGBTセルが本来形成されるべき領域にIGBTセルが形成されていないため、IGBTセルが本来形成されるべき領域におけるリカバリ電流の集中を緩和することができる。
従って、リカバリ電流によって破壊され難い半導体装置を実現することができる。
請求項4に記載の発明では、請求項2に記載の半導体装置(1)において、前記1つ以上のIGBTセル(10)は、それぞれ前記エミッタ層(21)を備えていないという技術的手段を用いる。
FWDセル領域寄りに配置されたIGBTセルのうち、少なくともFWDセル領域に最も近いIGBTセルを含む1つ以上のIGBTセルは、それぞれエミッタ層を備えていないため、その1つ以上のIGBTセルをIGBTとしてではなく、ダイオードとして機能させることができる。
従って、リカバリ電流が集中する領域には、トランジスタとして機能する領域が無くなるため、リカバリ電流がトランジスタ(寄生トランジスタ)として機能する領域に流れることによるラッチアップ破壊が起き難い半導体装置を実現することができる。
請求項5に記載の発明では、請求項2または請求項4に記載の半導体装置(1)において、前記1つ以上のIGBTセルにそれぞれ備えられた前記ゲート電極またはエミッタ電極がそれぞれ電極として機能していないという技術的手段を用いる。
FWDセル領域寄りに配置されたIGBTセルのうち、少なくともFWDセル領域に最も近いIGBTセルを含む1つ以上のIGBTセルにそれぞれ備えられたゲート電極またはエミッタ電極がそれぞれ電極として機能していないため、その1つ以上のIGBTセルをIGBTとして機能しないようにすることができる。
従って、FWDセル領域に近い位置に配置され、IGBTとして機能するIGBTセルへのリカバリ電流の集中を緩和することができるため、リカバリ電流によって破壊され難い半導体装置を実現することができる。
請求項6に記載の発明では、請求項2または請求項4または請求項5に記載の半導体装置(1)において、前記ゲート電極(18)は、前記第3半導体層(19)の表面から内部に向けて形成された溝(22)の内部に絶縁膜(15)を介して形成されており、前記1つ以上のIGBTセル(10)の前記溝は、そのIGBTセル以外のIGBTの溝よりも深い溝(24)であって、その溝の内部に絶縁膜を介して前記ゲート電極が形成されてなるという技術的手段を用いる。
FWDセル領域寄りに配置され、IGBTとして機能しないIGBTセルのゲート電極が形成された溝は、そのIGBTセル以外のIGBTの溝よりも深いため、リカバリ電流の集中領域を第3半導体層の深い位置へ遠ざけることができる。
従って、FWDセル領域に近い位置に配置され、IGBTとして機能するIGBTセルへのリカバリ電流の集中を緩和することができるため、リカバリ電流によって破壊され難い半導体装置を実現することができる。
請求項7に記載の発明では、請求項6に記載の半導体装置(1)において、前記1つ以上のIGBTセルの前記溝(24)は、深さの異なる複数の溝であり、各溝の内部には前記ゲート電極(18)が絶縁膜(15)を介して形成されてなるという技術的手段を用いる。
FWDセル領域寄りに配置され、IGBTとして機能しないIGBTセルのゲート電極が形成された溝は、そのIGBTセル以外のIGBTの溝よりも深く、かつ、深さの異なる複数の溝であるため、リカバリ電流が集中する領域の分布形状を各溝の到達深度に応じて変化させることができる。
従って、各溝の到達深度を調節することにより、FWDセル領域に近い位置に配置され、IGBTとして機能するIGBTセルへのリカバリ電流の集中を緩和することができるため、リカバリ電流によって破壊され難い半導体装置を実現することができる。
請求項1ないし請求項7のいずれか1つに記載の技術的手段は、請求項8に記載の発明のように、前記IGBT(5a)として機能する各IGBTセル(10)の各ゲート電極(18)と外部電極とを電気的に接続するゲート配線(4a)が、前記IGBTセル領域(2)およびFWDセル領域(3)の各終端(2d,3c)に沿って配置されてなる半導体装置(1)に適用すると効果的である。
つまり、リカバリ電流の起因となるホールは、IGBTセル領域およびFWDセル領域の各終端とゲート配線との間に形成された不活性領域にも多く蓄積するため、そのような不活性領域を有する半導体装置では、そのような不活性領域を有しない半導体装置よりも大きなリカバリ電流が流れることになり、半導体装置が破壊されるおそれが多い。
従って、上記のような不活性領域を有する半導体装置に対して請求項1ないし請求項7のいずれか1つに記載の技術的手段を適用することにより、FWDセル領域に近いIGBTセルへのリカバリ電流の集中を緩和することができるため、半導体装置が破壊されるおそれを少なくすることができる。
特に、請求項9に記載するように、前記IGBTセル領域(2)と、これに並設された前記FWDセル領域(3)とからなる組が、前記ゲート配線(4a)の両側にそれぞれ配置されてなる半導体装置(1)では、前述した不活性領域が広くなるため、その不活性領域に蓄積されるホールも多くなり、リカバリ電流も大きくなる。
しかし、請求項1ないし請求項7のいずれか1つに記載の技術的手段を適用することにより、FWDセル領域に近いIGBTセルへのリカバリ電流の集中を緩和することができるため、半導体装置が破壊されるおそれを少なくすることができる。
特に、請求項10に記載するように、前記組を複数配列してなるセル領域列が前記ゲート配線(4a)の両側にそれぞれ配置されてなる半導体装置では、前述した不活性領域がさらに広くなるため、その不活性領域に蓄積されるホールもさらに多くなり、リカバリ電流もさらに大きくなる。
しかし、請求項1ないし請求項7のいずれか1つに記載の技術的手段を適用することにより、FWDセル領域に近いIGBTセルへのリカバリ電流の集中を緩和することができるため、半導体装置が破壊されるおそれを少なくすることができる。
なお、上記括弧内の符号は、後述する発明の実施形態において記載されている符号と対応するものである。
<第1実施形態>
この発明に係る実施形態について図を参照して説明する。図1は、この実施形態に係る半導体装置の部分断面図であって図11に示した従来の半導体装置の断面図に相当する図である。図2は、リカバリ電流が集中するIGBTセルでの電流密度をシミュレーションにより測定した結果を示すグラフである。
なお、この実施形態に係る半導体装置の主な断面構造は、図11に示した従来の構造と同一であるため説明を省略する。また、従来の半導体装置と同一の構成については同一の符号を使用し、説明を省略する。
(半導体装置の構造)
半導体装置の平面構造は、図9に示した従来の構造と同じである。図1に示すように、半導体装置1のフロートP層25の表面には、電極26が形成されており、その電極26は接地(ground)されている。接地箇所は、半導体装置1が接続されている電気回路の接地端子(グランド端子)、または、その電気回路が設けられた装置の接地端子などである。電極26はシリコン酸化膜によって覆われ、エミッタ電極16と絶縁されている。このように、フロートP層25が接地されてなるため、IGBTセル領域2とFWDセル領域3との間の領域に流れるリカバリ電流の一部をフロートP層25を通して逃がすことができる。
(シミュレーション)
本願発明者らは、従来の半導体装置および本発明の半導体装置1について、リカバリ電流が集中するIGBTセル(図10においてCで示す領域)での電流密度をシミュレーションにより測定した。このシミュレーションでは図12に示した回路と同じ回路を使用した。また、図9に示した立体構造を解析モデルとして使用した。図9に示す解析モデルにおける幅Wは201μm、IGBTセル領域2aの幅W1は144μm、FWDセル領域3aの幅W2は57μm、奥行きDは190μm、FWD領域3aの奥行きD1は123μm、FWD側ランナ9bの奥行きD2は67μm、解析モデルの厚さHは135μmである。また、解析モデルのIGBTセル10の配置間隔は24μmである。
IGBTセル10のPボディ層20(図1)の基板表面からの深さおよび幅は、それぞれ1.5μmであり、濃度は2.7e19cm-3である。P層19の濃度は4e16cm-3であり、拡散深さは5μmである。エミッタN層21の濃度は2.9e16cm-3であり、IGBTセル10のP+層12の濃度は7.7e17cm-3である。FS層13の濃度は3e16cm-3である。
FWDセル30を構成するP+層31(図9(b))は溝状に形成されている。また、P+層31の配置間隔は8μmであり、P+層31の濃度は1e19cm-3である。また、P−層32の濃度は2e16cm-3であり、N−層14の濃度は7e13cm-3である。N+層33の濃度は1e18cm-3である。なお、前述の各濃度は、各層の表面付近のピーク濃度である。
その結果、図2に示すように、電流密度は、従来の半導体装置が5273A/cm-2 であり、本発明の半導体装置1が1802A/cm-2であった。つまり、フロートP層25を接地した構造にすることにより、リカバリ電流密度を約65.8%削減できることが分かった。
また、半導体装置1にリカバリ電流が流れるときのみフロートP層25の電位を取る回路を設け、その回路とフロートP層25とを電気的に接続する構成でも上記と同じ効果を奏することができる。
<第2実施形態>
次に、この発明の第2実施形態について図を参照して説明する。図3は、この実施形態に係る半導体装置の部分断面図である。
FWDセル領域に最も近いIGBTセル10(この実施形態では、FWDセル領域に隣接するダミートレンチ24に隣接するIGBTセル10)には2つのエミッタN層21が形成されていない。つまり、FWDセル領域に最も近いIGBTセル10はIGBTとして機能せず、ダイオードとして機能するように形成されている。
従って、FWDセル領域に最も近いIGBTセル10には、トランジスタとして機能する領域が無くなるため、リカバリ電流がトランジスタ(寄生トランジスタ)として機能する領域に流れることによるラッチアップ破壊が起き難い半導体装置を実現することができる。
また、FWDセル領域に最も近いIGBTセル10には、ゲート電極18またはエミッタ電極16が形成されていない構造にすることもできる。また、FWDセル領域に最も近いIGBTセル10のゲート電極18とゲート配線4とが電気的に接続されていない構造にすることもできる。つまり、FWDセル領域に最も近いIGBTセル10のゲート電極18またはエミッタ電極16がそれぞれ電極として機能していないようにした構造にすることもできる。これらの構造にすることにより、FWDセル領域に最も近いIGBTセル10をIGBTとして機能しないようにすることができる。
これらの構造によれば、FWDセル領域に近い位置に配置され、IGBTとして機能するIGBTセル10へのリカバリ電流の集中を緩和することができるため、リカバリ電流によって破壊され難い半導体装置を実現することができる。
なお、上記のIGBTとして機能しないIGBTセルのトレンチは、IGBTとして機能するIGBTセルのトレンチと異なる深さでもよい。
<第3実施形態>
次に、この発明の第3実施形態について図を参照して説明する。図4は、半導体装置の部分断面図であり、(a)は従来の半導体装置の部分断面図、(b)はこの実施形態に係る半導体装置の部分断面図である。
図4(b)に示すように、FWDセル領域に最も近いIGBTセル10(この実施形態では、FWDセル領域に隣接するダミートレンチ24に隣接するIGBTセル10)が本来形成されるべき領域(図中破線で囲まれた領域)にIGBTセル10が形成されていない。つまり、FWDセル領域に最も近いIGBTセルとFWDセル領域との間の距離が長くなっており、その間に形成されているフロートP層25の領域が横方向に広くなっている。
本願発明者らは、リカバリ電流が集中するIGBTセル(図10においてCで示す領域)での電流密度をシミュレーションにより測定した。この測定は、従来の構造(削除セル数0)と、FWDセル領域に最も近いIGBTセル10を1つのみ形成しない場合(削除セル数1)と、FWDセル領域に最も近いIGBTセル10およびそのIGBTセルに隣接するIGBTセルの計2つ形成しない場合(削除セル数2)とについて行った。図5は、そのシミュレーションの測定結果を示すグラフである。
図5に示すように、電流密度は、従来の半導体装置が5273A/cm-2 であり、FWDセル領域に最も近いIGBTセル10を1つのみ形成しない半導体装置(削除セル数1)が2419A/cm-2 であり、FWDセル領域に最も近いIGBTセル10およびそのIGBTセルに隣接するIGBTセルの計2つ形成しない場合(削除セル数2)が1700A/cm-2 であった。
つまり、FWDセル領域に最も近いIGBTセル10を1つのみ形成しない構造にすることにより、リカバリ電流密度を約54.1%削減でき、FWDセル領域に最も近いIGBTセル10およびそのIGBTセルに隣接するIGBTセルの計2つ形成しない構造にすることにより、リカバリ電流密度を約67.8%削減できることが分かった。
なお、FWDセル領域に近い順にIGBTセル10を3つ以上形成しない構造にすることにより、リカバリ電流密度をさらに削減することもできる。
<第4実施形態>
次に、この発明の第4実施形態について図を参照して説明する。図6は、この実施形態の半導体装置の部分断面図である。
FWDセル領域に最も近いIGBTセル10とFWDセル領域との間に形成されたフロートP層25には、IGBTとして機能するIGBTセル10のトレンチ22よりも深く、かつ、深さの異なる複数のダミートレンチ24が形成されている。
本願発明者らのシミュレーションによると、FWDセル領域とIGBTセル領域との間においてリカバリ電流が集中する領域にダミートレンチ24を形成することにより、リカバリ電流をダミートレンチ24に逃がすことができ、FWDセル領域に近いIGBTセル10に流れるリカバリ電流を削減できることが分かった。また、ダミートレンチ24をIGBTとして機能するIGBTセル10のトレンチ22よりも深くすることにより、リカバリ電流の集中領域をフロートP層25の深い位置へ遠ざけることができることが分かった。さらに、各ダミートレンチ24の深さをそれぞれ異ならせることにより、リカバリ電流が集中する領域の分布形状を各溝の到達深度に応じて変化させることができることが分かった。
そこで、リカバリ電流が集中する領域に深さの異なるダミートレンチ24を積極的に形成することにより、FWDセル領域に近いIGBTセル10のリカバリ電流による破壊を抑制することができる。
なお、ダミートレンチ24の数、深さ、位置および配置間隔は、リカバリ電流密度、リカバリ電流が集中する領域の広さや深さなどに応じて設計変更することができる。
ところで、半導体装置1は、IGBT5aとして機能する各IGBTセル10の各ゲート電極18と外部電極とを電気的に接続するゲート配線4aが、IGBTセル領域2およびFWDセル領域3の各終端2d,3cに沿って配置されてなるため、リカバリ電流の起因となるホールは、IGBTセル領域2およびFWDセル領域3の各終端2d,3cと中央ゲート配線4aとの間に形成されたIGBT側ランナ9aおよびFWD側ランナ9bなどの不活性領域にも多く蓄積する。このため、そのような不活性領域を有する半導体装置1は、そのような不活性領域を有しない半導体装置よりも大きなリカバリ電流が流れることにより、破壊されるおそれが多い。
しかし、上記の各実施形態に係る構造を適用することにより、FWDセル領域3に近いIGBTセル10へのリカバリ電流の集中を緩和することができるため、半導体装置1が破壊されるおそれを少なくすることができる。
特に、半導体装置1は、IGBTセル領域2と、これに並設されたFWDセル領域3とからなる組が、中央ゲート配線4aの両側にそれぞれ配置されてなるため、前述した不活性領域が広くなるので、その不活性領域に蓄積されるホールも多くなり、リカバリ電流も大きくなる。
しかし、上記の各実施形態に係る構造を適用することにより、FWDセル領域3に近いIGBTセル10へのリカバリ電流の集中を緩和することができるため、半導体装置1が破壊されるおそれを少なくすることができる。
さらに、半導体装置1は、上記の組を複数配列してなるセル領域列が中央ゲート配線4aの両側にそれぞれ配置されてなるため、前述した不活性領域がさらに広くなるので、その不活性領域に蓄積されるホールもさらに多くなり、リカバリ電流もさらに大きくなる。
しかし、上記の各実施形態に係る構造を適用することにより、FWDセル領域3に近いIGBTセル10へのリカバリ電流の集中を緩和することができるため、半導体装置1が破壊されるおそれを少なくすることができる。
(変更例)
(1)FWDセル30を構成するP+層31は、ドット状に形成することもできる。また、隣接するP+層31の配置は、千鳥状でもよいし、同じ位置でもよい。さらに、全面がP+層31であってもよい。配置間隔は、等間隔でもよいし、等間隔でなくてもよい。
(2)IGBTセル10は、プレーナ型の構造でもよく、IGBTとして機能すれば構造は限定されない。
本発明の実施形態に係る半導体装置の部分断面図であって図11に示した従来の半導体装置の断面図に相当する図である。 リカバリ電流が集中するIGBTセルでの電流密度をシミュレーションにより測定した結果を示すグラフである。 第2実施形態に係る半導体装置の部分断面図である。 第3実施形態に係る半導体装置の部分断面図であり、(a)は従来の半導体装置の部分断面図、(b)はこの実施形態に係る半導体装置の部分断面図である。 シミュレーションの測定結果を示すグラフである。 第4実施形態の半導体装置の部分断面図である。 インバータ回路の一例である。 図7に示した半導体装置5の平面図である。 図8(a)に示す半導体装置5を破線で囲まれた領域Aにて切断した部分の立体構造を示す断面図である。 図9の平面図である。 図10に示す半導体装置を破線で囲まれた領域Bにて切断した部分の断面図である。 シミュレーションに使用したスイッチング回路の回路図である。 図12に示すスイッチング回路に備えられた2つの半導体装置のIGBTおよびFWDの動作特性(波形)を示す説明図である。 図13において破線で囲んだ領域Dに相当する部分のシミュレーション解析概要を示すグラフである。 半導体装置におけるリカバリ電流の流れる経路を示す説明図である。 リカバリ電流の領域毎の内訳を示す説明図である。
符号の説明
1,5・・半導体装置、2,2a・・IGBTセル領域、2b・・IGBT活性領域、
2c・・IGBT活性領域の終端、2d・・IGBTセル領域の終端、
3,3a・・FWD活性領域(FWDセル領域)、3c・・FWD活性領域の終端、
4・・ゲート配線、4a・・中央ゲート配線、4b・・外周ゲート配線、
5a・・IGBT、5b・・FWD、6・・半導体基板、7・・インバータ回路、
8・・昇降圧コンバータ、9・・ゲート配線領域、9a・・IGBT側ランナ、
9b・・FWD側ランナ、10・・IGBTセル、11・・コレクタ電極、
12・・P+層、13・・FS層、14・・N−層、15・・シリコン酸化膜、
16・・エミッタ電極、17・・BPSG層、18・・ゲート電極、
19・・P層、20・・Pボディ層、21・・エミッタN層、22・・トレンチ、
23・・チャネルP領域、24・・ダミートレンチ、25・・フロートP層、
26・・電極、30・・FWDセル、31・・P+層、32・・P−層、
33・・N+層。

Claims (10)

  1. 第1導電型の第1半導体層と、
    この第1半導体層の表面に形成された第2導電型の第2半導体層と、
    この第2半導体層の表面下に形成された第1導電型の第3半導体層と、
    この第3半導体層の表面下に形成されており、前記第3半導体層よりも不純物濃度が高濃度に設定された第1導電型の第4半導体層と、
    この第4半導体層と接して形成された第2導電型のエミッタ層と、
    このエミッタ層と電気的に接触したエミッタ電極と、
    前記第3半導体層の表層に絶縁膜を介して前記エミッタ層およびエミッタ電極に隣接して形成されたゲート電極と、
    前記第1半導体層の裏面に形成されたコレクタ電極と、を有し、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(以下、IGBTという)として機能する複数のIGBTセルからなるIGBTセル領域と、
    このIGBTセル領域に並設されており、前記IGBTに逆並列接続されたフリーホイールダイオード(以下、FWDという)として機能する複数のFWDセルからなるFWDセル領域と、
    前記IGBTセル領域と前記FWDセル領域との間において前記第2半導体層の表面下に形成されており、電気的に浮遊な状態の第1導電型の浮遊層と、を備えた半導体装置において、
    前記浮遊層を所定の電位にしてなることを特徴とする半導体装置。
  2. 第1導電型の第1半導体層と、
    この第1半導体層の表面に形成された第2導電型の第2半導体層と、
    この第2半導体層の表面下に形成された第1導電型の第3半導体層と、
    この第3半導体層の表面下に形成されており、前記第3半導体層よりも不純物濃度が高濃度に設定された第1導電型の第4半導体層と、
    この第4半導体層と接して形成された第2導電型のエミッタ層と、
    このエミッタ層と電気的に接触したエミッタ電極と、
    前記第3半導体層の表層に絶縁膜を介して前記エミッタ層およびエミッタ電極に隣接して形成されたゲート電極と、
    前記第1半導体層の裏面に形成されたコレクタ電極と、を有し、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(以下、IGBTという)として機能する複数のIGBTセルからなるIGBTセル領域と、
    このIGBTセル領域に並設されており、前記IGBTに逆並列接続されたフリーホイールダイオード(以下、FWDという)として機能する複数のFWDセルからなるFWDセル領域と、を備えた半導体装置において、
    前記FWDセル領域寄りに配置された前記IGBTセルのうち、少なくとも前記FWDセル領域に最も近いIGBTセルを含む1つ以上のIGBTセルがIGBTとして機能しない構造になっていることを特徴とする半導体装置。
  3. 絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(以下、IGBTという)として機能する複数のIGBTセルからなるIGBTセル領域と、前記IGBTに逆並列接続されたフリーホイールダイオード(以下、FWDという)として機能する複数のFWDセルからなるFWDセル領域とが半導体基板に並設された半導体装置において、
    前記FWDセル領域寄りに配置された前記IGBTセルのうち、少なくとも前記FWDセル領域に最も近いIGBTセルを含む1つ以上のIGBTセルが本来形成されるべき領域にIGBTセルが形成されていないことを特徴とする半導体装置。
  4. 前記1つ以上のIGBTセルは、それぞれ前記エミッタ層を備えていないことを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  5. 前記1つ以上のIGBTセルにそれぞれ備えられた前記ゲート電極またはエミッタ電極がそれぞれ電極として機能していないことを特徴とする請求項2または請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記ゲート電極は、前記第3半導体層の表面から内部に向けて形成された溝の内部に絶縁膜を介して形成されており、
    前記1つ以上のIGBTセルの前記溝は、そのIGBTセル以外のIGBTの溝よりも深い溝であって、その溝の内部に絶縁膜を介して前記ゲート電極が形成されてなることを特徴とする請求項2または請求項4または請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記1つ以上のIGBTセルの前記溝は、深さの異なる複数の溝であり、各溝の内部には前記ゲート電極が絶縁膜を介して形成されてなることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記IGBTとして機能する各IGBTセルの各ゲート電極と外部電極とを電気的に接続するゲート配線が、前記IGBTセル領域およびFWDセル領域の各終端に沿って配置されてなることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1つに記載の半導体装置。
  9. 前記IGBTセル領域と、これに並設された前記FWDセル領域とからなる組が、前記ゲート配線の両側にそれぞれ配置されてなることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
  10. 前記組を複数配列してなるセル領域列が前記ゲート配線の両側にそれぞれ配置されてなることを特徴とする請求項9に記載の半導体装置。
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