JP2016165166A - 保護部材付電線の配設構造及び保護部材付電線 - Google Patents

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JP2016165166A JP2015044158A JP2015044158A JP2016165166A JP 2016165166 A JP2016165166 A JP 2016165166A JP 2015044158 A JP2015044158 A JP 2015044158A JP 2015044158 A JP2015044158 A JP 2015044158A JP 2016165166 A JP2016165166 A JP 2016165166A
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武 松下
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Abstract

【課題】電線の保護部材による占有空間をなるべく小さくすることを目的とする。【解決手段】保護部材付電線20は、2つのパネル部分12、14が交差する入隅部分に配設される。保護部材付電線20は、少なくとも1本の電線(例えばワイヤーハーネス22)と、折曲げ可能な板状部材により形成され、板状部材が第1領域部分39R1と第2領域部分39R2との間で折曲げられることによって形成された保護部材30と、保護部材30の第1領域部分39R1が電線の外周周りの一部を覆うと共に、第2領域部分39R2が前記電線の外周周りの他の一部を覆うように、保護部材30を電線に取付状態に保持する取付部材40とを備える。第1領域部分39R1が第1パネル部分12側に向くと共に、第2領域部分39R2が第2パネル部分14側を向くように配設される。【選択図】図1

Description

この発明は、車両等に組込まれる電線を保護する技術に関する。
特許文献1は、電線をコルゲートチューブによって保護する技術を開示している。
特開2014−193058号公報
ところで、電線は、車両における各種隙間を通って配設される。車両において電線が通される隙間として、例えば、車両ボディのあるパネル部分と当該パネル部分から立上がる他のパネル部分との入隅部分が考えられる。
このような部分では、電線の外周部のうち各パネル部分に接触する部分に対しては保護要請が高いものの、その他の部分では保護要請は低い。
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、電線の外周部全体をコルゲートチューブによって覆っている。このため、電線の保護部材としてのコルゲートチューブが、車両における隙間を、必要以上に占有することとなっていた。
そこで、本発明は、電線の保護部材による占有空間をなるべく小さくすることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様は、2つのパネル部分が交差する入隅部分に保護部材付電線を配設する保護部材付電線の配設構造であって、交差するように配設された第1パネル部分及び第2パネル部分と、少なくとも1本の電線と、折曲げ可能な板状部材により形成され、前記板状部材が第1領域部分と第2領域部分との間で折曲げられることによって形成された保護部材と、前記保護部材の前記第1領域部分が前記電線の外周周りの一部を覆うと共に、前記第2領域部分が前記電線の外周周りの他の一部を覆うように、前記保護部材を前記電線に取付状態に保持する取付部材とを含む保護部材付電線とを備え、前記第1領域部分が前記第1パネル部分側に向くと共に、前記第2領域部分が前記第2パネル部分側を向くように、前記保護部材付電線が前記第1パネル部分と前記第2パネル部分との入隅部分に配設されているものである。
第2の態様は、第1の態様に係る保護部材付電線の配設構造であって、長尺部材が、前記第2パネル部分の側縁部外方に向けて延出する姿勢で、前記第2パネル部分に連結されており、前記少なくとも1本の電線は、幹線部分と前記幹線部分の途中から分岐する分岐部分とを含む態様で束ねられた複数の電線を含み、前記幹線部分が前記第1パネル部分と前記第2パネル部分との入隅部分に沿って配設されると共に、前記分岐部分が前記長尺部材に沿って配設されており、前記保護部材は、前記幹線部分のうち前記分岐部分が延出する部分を保護可能な位置に取付けられ、前記保護部材の前記第2領域部分の一側部に前記分岐部分が延出する方向に沿って延出する延出保護部が形成されているものである。
第3の態様は、第1又は第2の態様に係る保護部材付電線の配設構造であって、前記少なくとも1つのL電線又は前記保護部材に対して、前記保護部材の延在方向において間隔をあけた複数箇所に、車両に固定可能な車両固定部材が取付けられているものである。
第4の態様は、第1〜第3のいずれか1つの態様に係る保護部材付電線の配設構造であって、前記取付部材が、前記保護部材と前記電線とに巻付けられる結束部材を含み、前記保護部材の両側部の少なくとも一方に、前記結束部材を配設可能な凹部が形成されているものである。
また、上記課題を解決するため、第5の態様に係る保護部材付電線は、少なくとも1本の電線と、折曲げ可能な板状部材により形成され、前記板状部材が第1領域部分と第2領域部分との間で折曲げられることによって形成された保護部材と、前記保護部材の前記第1領域部分が前記電線の外周周りの一部を覆うと共に、前記第2領域部分が前記電線の外周周りの他の一部を覆うように、前記保護部材を前記電線に取付状態に保持する取付部材とを備える。
第6の態様は、第5の態様に係る保護部材付電線であって、前記少なくとも1本の電線は、幹線部分と前記幹線部分の途中から分岐する分岐部分とを含む態様で束ねられた複数の電線を含み、前記保護部材は、前記幹線部分のうち前記分岐部分が延出する部分を保護可能な位置に取付けられ、前記保護部材の前記第2領域部分の一側部に前記分岐部分が延出する方向に沿って延出する延出保護部が形成されているものである。
第1の態様によると、保護部材によって、電線の外周周りの一部及びその他の一部を覆うことができる。これにより、保護部材付電線が第1パネル部分と第2パネル部分の入隅部分に配設される場合に、当該電線をそれらのパネル部分から保護することができる。そして、電線の保護部材による占有空間をなるべく小さくすることができる。
第2の態様のように、長尺部材が、前記第2パネル部分の側縁部外方に向けて延出する姿勢で、前記第2パネル部分に連結されていると、その連結部分で電線を傷付ける突起形状が生じ易い。そこで、前記保護部材の前記第2領域部分の一側部に前記分岐部分が延出する方向に沿って延出する延出保護部が形成された構成とすることで、そのような突起形状から、分岐部分を保護することができる。
保護部材は、板状部材が前記電線の外周周りの一部及びその隣の他の一部を覆うように折曲げられることにより形成されているため、捻れ難い。このため、第3の態様のように、前記少なくとも1つの電線又は前記保護部材に対して、当該保護部材の延在方向において間隔をあけた複数箇所に、車両に固定可能な車両固定部材が取付けられている場合において、車両固定部材が相対的に捻れ難い。これにより、各車両固定部材を車両に固定し易い。
第4の態様によると、結束部材の位置ずれが抑制される。
第5の態様によると、保護部材によって、電線の外周周りの一部及びその他の一部を覆うことができる。これにより、保護部材付電線が第1パネル部分と第2パネル部分の入隅部分に配設される場合等に、当該電線をそれらのパネル部分から保護することができる。そして、電線の保護部材による占有空間をなるべく小さくすることができる。
第6の態様のように、前記保護部材の前記第2領域部分の一側部に前記分岐部分が延出する方向に沿って延出する延出保護部が形成された構成とすることで、そのような突起形状から、分岐部分を保護することができる。
実施形態に係る保護部材付電線の配設構造を示す概略斜視図である。 同上の保護部材付電線の配設構造を示す概略正面図である。 保護部材付電線の配設構造を示す概略断面図である。 保護部材付電線の配設構造を示す概略断面図である。 板状部材を示す概略斜視図である。 第1変形例に係る保護部材付電線を示す概略正面図である。 第2変形例に係る保護部材付電線を示す概略部分斜視図である。
以下、実施形態にかかる保護部材付電線の配設構造及び保護部材付電線について説明する。図1は保護部材付電線の配設構造を示す概略斜視図であり、図2は同保護部材付電線の配設構造を示す概略正面図であり、図3及び図4は保護部材付電線の配設構造を示す概略断面図である。図3はピラー16が無い部分での概略断面を示しており、図4はピラー16が存在する部分での概略断面を示している。また、図5は板状部材38を示す概略斜視図である。
保護部材付電線の配設構造10は、2つのパネル部分12、14が交差する入隅部分に保護部材付電線20を配設する構造である。
一方のパネル部分12は、車両におけるフロア11の側方部分にあることが想定されている。フロア11の側方部分は、鉛直方向に沿った側部パネル11aを介して上方に立上がっている。この側部パネル11aの上側縁部から外方に向けて水平姿勢で第1パネル部分12が延出している。また、第1パネル部分12の外側縁部から上方に向けて第2パネル部分14が立上がっている。フロア11における上記側部パネル11a、第1パネル部分12、第2パネル部分14は、例えば、1枚の金属板をプレス加工等することによって形成されている。これらの側部パネル11a、第1パネル部分12及び第2パネル部分14は、フロア11の側方部分の強度を増す役割を果すことができる。
上記第1パネル部分12は、フロア11の側方部分に沿って細長い板状に形成され、第2パネル部分14も同方向に沿って細長い板状に形成されている。第1パネル部分12の外側縁部と第2パネル部分14の下側縁部とは、角度(ここでは90度)をなして交わっており、第1パネル部分12と第2パネル部分14とが交わる内側の空間内は、細長い入隅空間である。この入隅空間に、保護部材付電線20が配設される。
なお、第1パネル部分12と第2パネル部分14とは、90度よりも大きい角度又は90度よりも小さい角度で交わっていてもよい。
また、長尺部材としてのピラー16が、第2パネル部分14の側縁部外方に向けて延出する姿勢で、第2パネル部分14に連結されている。ピラー16は、例えば、車両における前席と後席との間のピラー(センターピラー)である。ここでは、ピラー16の下端部が第2パネル部分14の外側面に配設された状態で、ピラー16と第2パネル部分14とが連結されている。ピラー16は、第2パネル部分14から上方に立上がっている。ここでは、ピラー16と第2パネル部分14とは溶接によって連結されている。このため、第2パネル部分14の内側から見て第2パネル部分14とピラー16との連結箇所には、溶接痕が観察される。かかる溶接痕は、他の場所と比較して凹凸している。このため、当該溶接痕が入隅部分に配設される電線を傷付けてしまわないように、電線を溶接痕から保護する必要性は高い。
なお、上記フロア11には、フロアカーペット18が敷かれる。また、第1パネル部分12と第2パネル部分14との入隅部分に電線を配設した状態で、その外周を覆うように樹脂カバー19(トリムとも呼ばれる部材)が被せられる。
保護部材付電線20は、少なくとも1本の電線と、保護部材30と、取付部材40とを備える。
ここでは、保護部材付電線20は、複数の電線を含む。各図では、複数の電線が束ねられた概形が示されている。複数の電線は、幹線部分25と当該幹線部分25の途中から分岐する分岐部分26とを含む態様で束ねられている。すなわち、保護部材付電線20は、複数の電線が分岐しつつ束ねられたワイヤーハーネス22を含む。このワイヤーハーネス22が車両に組付けられた状態で、その端部のコネクタが車両に搭載された各種電気部品に接続される。これにより、ワイヤーハーネスは車両における配線材として用いられる。
上記幹線部分25は、第1パネル部分12と第2パネル部分14との入隅部分に沿って配設される。この際、幹線部分25のうち分岐部分26が延出する部分が、ピラー16の連結部分に配設される。そして、分岐部分26がピラー16に沿って引出され、ピラー16の上方に導かれる。
上記ワイヤーハーネスは、適宜粘着テープ、結束バンド等によって束ねられた状態に維持されていてもよい。
保護部材30は、折曲げ可能な板状部材38によって形成されている。折曲げ可能な板状部材としては、割れたり、分離したりすることなく、折癖を付けるように曲げることができるものを用いることができる。かかる板状部材38としては、複数の板状部分の間に中空構造が形成された中空板材を用いることが好ましい(図5参照)。かかる中空構造を有する中空板材であれば、軽量かつ強度的にも優れた保護部材を得ることができるからである。
具体的には、中空板材である板状部材38としては、複数(ここでは2つ)の板状部38aと、複数の板状部38aに挟込まれた介在部38bとを備えるものを用いることができる。
複数の板状部38a及び介在部38bを形成する材質は特に限定されない。複数の板状部38a及び介在部38bは、紙によって形成されていてもよいし、樹脂によって形成されていてもよいし、また、これらの組み合わせによって構成されていてもよい。複数の板状部38a及び介在部38bの少なくとも1つを紙によって形成する場合には、その表面に撥水処理等を施すことが好ましい。
ここでは、板状部38aは、平板状に形成されている。複数の板状部38aが介在部38bを介して間隔をあけた状態で連結されている。
ここでは、複数の板状部38aの間に、複数の介在部38bが相互間に間隔をあけた並列状態で設けられている。
各介在部38bは、細長い板状に形成されており、両側の板状部38aに対して直交する姿勢で、当該板状部38aに対して繋がっている。
このため、板状部材38を、介在部38bの延在方向に対して直交する面で切断すると、一対の板状部38aの間に複数の介在部38bが並列状に存在するはしご状断面を示す。
このような板状部材38は、例えば、前記はしご状断面に応じた押出孔から樹脂を押出す押出成型装置によって、連続的に製造することができ、これにより、板材を容易に低コストで製造することができる。或は、並列状態に配設される複数の介在部38bの両側部に、2つ板状部38aを熱溶着、接着剤等で接合することによっても、板状部材38を製造することができる。
中空構造を有する板材の例は上記例に限られない。例えば、板材は、複数の板状部の間に、山部と谷部とが波状に連続する介在部が挟込まれた構成であってもよい。或は、板材は、複数の板状部の間に存在する介在部が三角柱等の多角柱状の中空形状を形成するものであってもよく、特に、ハニカム構造を形成するものであってもよい。
これらの中空構造を有する板材のうち樹脂によって形成されたものは、プラスチック段ボールと呼ばれることもある。
かかる中級構造を有する中空板材を材料として保護部材30を形成することにより、以下の利点を得ることができる。即ち、中空板材は、複数の介在部38bが間隙を設けて並列に配置されているため、介在部38bの延在方向に沿って曲がり難い反面、介在部38bの並列方向に沿って曲がり易い。このため、保護部材付電線20の搬送、組付途中の状態において、保護部材付電線20が曲り難く、取扱易い。また、中空構造を形成する構造体によって、板状部材38の強度は優れたものとなっている。さらに、板状部材38は、中空構造を有するため、強度の割に比較的軽量である。また、板状部材38に使用される材料も、強度の割に少ない。このため、材料費を抑えることができる。
もっとも、板状部材38が中空板材で形成されていることは必須ではない。板状部材38は、中身が埋った樹脂板等で形成されていてもよい。また、板状部材38は、不織布等を熱で押し固めた板材で形成されていてもよい。
板状部材38は、細長板状の第1領域部分39R1と、細長板状の第2領域部分39R2と、延出領域39R3とを備える。
第1領域部分39R1の幅寸法は、第1パネル部分12の幅寸法と同じかこれよりも小さく設定されていることが好ましい。第1領域部分39R1の長さ寸法は、第1パネル部分12において、幹線部分25の保護が必要とされる長さ寸法に適宜設定される。
第2領域部分39R2の幅寸法は、第2パネル部分14の幅寸法と同じかこれよりも小さく設定されていることが好ましい。第2領域部分39R2の長さ寸法は、第2パネル部分14において、幹線部分25の保護が必要とされる長さ寸法に適宜設定される。
第1領域部分39R1の長さ寸法と、第2領域部分39R2の長さ寸法とは同じに設定されているが、これらは同じでなくてもよい。
第1領域部分39R1の側縁部に第2領域部分39R2の側縁部が繋がっており、第1領域部分39R1と第2領域部分39R2とは1枚の板状部材38によって形成されている。第1領域部分39R1と第2領域部分39R2との間の直線状の折目ラインLが、保護部材30を形成する際の折目となる部分である。つまり、板状部材38が第1領域部分39R1と第2領域部分39R2との間の折目ラインLに沿って折曲げられることによって、保護部材30が形成されている。
これらの第1領域部分39R1及び第2領域部分39R2は、幹線部分25の少なくとも一部、ここでは、上記分岐部分26が延出する部分を保護可能な位置に取付けられる。取付構成については、後で説明する。
延出領域39R3は、上記第2領域部分39R2の他方の側縁部から突出する領域部分である。この延出領域39R3は、上記第2領域部分39R2に連続的に繋がっており、従って、延出領域39R3と第1領域部分39R1と第2領域部分39R1枚の板状部材38によって形成されている。
延出領域39R3は、第2領域部分39R2の他方の側縁部のうちピラー16の内側に配設される部分、即ち、分岐部分26が延出する部分に設けられている。従って、この延出領域39R3によって規定される延出保護部36は、第2領域部分39R2の一側部に分岐部分26が延出する方向に沿って延出する部分として形成される。
延出保護部36の長さ寸法は、本保護部材30を車両に取付けた状態で、第2パネル部分14とピラー16との連結部分(特に、溶接痕が表れる部分)を越える程度の長さ寸法に設定されていることが好ましい。また、延出保護部36の幅寸法は、分岐部分26を保護するため、分岐部分26の直径寸法と同じかこれよりも大きく設定されていることが好ましい。また、延出保護部36をピラー16の内側空間に収めるため、延出保護部36の幅寸法は、ピラー16の幅寸法と同じかこれよりも小さく設定されていることが好ましい。
なお、第1パネル部分12の内側にも電線が分岐して延出している場合には、第2領域部分39R2側にも上記延出保護部36と同様構成の延出保護部が形成されていてもよい。
取付部材40は、上記保護部材30をワイヤーハーネス22に取付けた状態に保持可能に構成されている。
取付部材40としては、粘着テープ又は結束バンドが想定される。上記板状部材38を折目ラインLで折曲げて、第1領域部分39R1を幹線部分25の外周周りの一部の外側に配設すると共に、第2領域部分39R2を幹線部分25の外周周りの他の一部の外側に配設する。この際、分岐部分26が延出保護部36に沿って延出可能なように、幹線部分25の延在方向の位置及び回転姿勢を調整する。そして、保護部材30の両端部と幹線部分25とに取付部材40を巻付ける。これにより、保護部材30の第1領域部分39R1が幹線部分25の外周周りの一部を覆うと共に、第2領域部分39R2が幹線部分25の外周周りの他の一部を覆うように、保護部材30が幹線部分25に取付られる。つまり、ここでは、取付部材40は、幹線部分25と保護部材30とを結束する結束部材である。
この状態で、分岐部分26は、延出保護部36に沿って外方に延出する。分岐部分26と延出保護部36についても、上記と同様に、粘着テープ又は結束バンド等の取付部材を巻付けて、分岐部分26と延出保護部36とを固定してもよい。
このように構成された保護部材付電線20は、次のようにして車両に配設される。すなわち、ここでは、保護部材付電線20の幹線部分25のうち保護部材30の外側の位置に、車両固定部材50が取付けられている。ここでは、車両固定部材50として、ベルト付クランプが用いられている。ベルト付クランプは、幹線部分25に巻付け可能なベルト部52と、車両に挿入固定可能な車両固定部54とを備える。
そして、ベルト部52が幹線部分25に巻付けられることで、本車両固定部材50が幹線部分25の延在方向一定位置に固定される。この状態で、車両固定部54が、第1パネル部分12に形成された固定孔に挿入固定される。これにより、保護部材30の第1領域部分39R1が第1パネル部分12側に向くと共に、第2領域部分39R2が第2パネル部分14を向くように、保護部材付電線20が第1パネル部分12と第2パネル部分14との入隅部分に配設される。そして、分岐部分26は、延出保護部36の内側を通ってピラー16の内面に沿って上側に引出される。
なお、車両固定部材としては、上記ベルト付クランプの他、袖型クランプのように、車両固定部材が粘着テープ等によって幹線部分25に固定されるものを用いてもよい。
また、分岐部分26も上記と同様に、車両固定部材50によってピラー16に固定されていてもよい。
以上のように構成された保護部材付電線20の配設構造及び保護部材付電線20によると、保護部材30によって電線を含む幹線部分25の外周周りの一部及びその他の一部を覆うことができる。これにより、保護部材付電線20が第1パネル部分12と第2パネル部分14との入隅部分に配設される場合等に、幹線部分25をそれらのパネル部分12、14から保護することができる。この保護部材30は、幹線部分25のうち第1パネル部分12及び第2パネル部分14側を覆っているが、その反対側の部分を覆っていない。このため、保護部材30による占有空間をなるべく小さくすることができる。このため、幹線部分25に被せた樹脂カバー19を圧迫しない。換言すれば、樹脂カバー19の内側の空間をなるべく小さくしつつ、なるべく多くの電線を第1パネル部分12と第2パネル部分14との入隅部分に配設することができる。
また、上記保護部材30は、板状部材38を折曲げることによって形成されるため、比較的低コストで製造できる。
また、第2パネル部分14とピラー16との連結部分に、当該連結のための突起形状(ここでは、溶接痕)が生じ易い。そこで、保護部材30の第2領域部分39R2の一側部に延出保護部36を形成し、この延出保護部36を分岐部分26の内側に配設し、分岐部分26が前記連結部分に直接接触し難いようにしている。これにより、第2パネル部分14とピラー16との連結部分から、分岐部分26を保護することができる。
なお、延出保護部36及び分岐部分26が設けられていることは必須ではない。
また、上記保護部材30は、第1領域部分39R1と第2領域部分39R2とが折曲げられた構成であるため、直線状態を維持し易く、また、捻れ難い。このため、車両固定部材50を一定間隔でかつ相互に捩れないように保ち易い。このため、本保護部材30を車両に取付ける際に、一方の車両固定部54を車両固定孔に挿入すると、他方の車両固定部54も対応する車両固定孔に挿入容易な位置に導かれる。従って、保護部材付電線20を車両に容易に組付けることができる。
なお、上記実施形態では、保護部材30の外方位置に車両固定部材50が取付けられているが、必ずしもその必要は無い。
図6に示す第1変形例に係る保護部材付電線120のように、複数の車両固定部材50が保護部材30の端部よりも内側の位置において、保護部材30と幹線部分25とに取付けられていてもよい。この場合、車両固定部材50は、保護部材30を幹線部分25に取付ける取付部材としても用いられる。
この例によると、車両固定部材50が保護部材30に取付けられているため、複数の車両固定部材50がより確実に一定間隔でかつ相互に捩れないように保たれる。このため、保護部材付電線20を車両により容易に組付けることができる。
また、図7に示す第2変形例に係る保護部材付電線220のように、保護部材30の両側部の少なくとも一方(ここでは、第2領域部分39R2側の側部)に、結束部材としての取付部材40を配設可能な凹部222が形成されている。このため、取付部材40は、凹部222を通って配設された状態で、保護部材30と幹線部分25とに巻付けられている。このため、取付部材40が保護部材30及び幹線部分25から位置ずれし難いという利点がある。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。例えば、図6に示す変形例において、図7に示す変形例と同様に、車両固定部材50が取付けられる部分に凹部が形成されていてもよい。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 保護部材付電線の配設構造
12 第1パネル部分
14 第2パネル部分
16 ピラー
20、120、220 保護部材付電線
22 ワイヤーハーネス
25 幹線部分
26 分岐部分
30 保護部材
36 延出保護部
38 板状部材
39R1 第1領域部分
39R2 第2領域部分
39R3 延出領域
40 取付部材
50 車両固定部材
52 ベルト部
54 車両固定部
222 凹部
L 折目ライン

Claims (6)

  1. 2つのパネル部分が交差する入隅部分に保護部材付電線を配設する保護部材付電線の配設構造であって、
    交差するように配設された第1パネル部分及び第2パネル部分と、
    少なくとも1本の電線と、折曲げ可能な板状部材により形成され、前記板状部材が第1領域部分と第2領域部分との間で折曲げられることによって形成された保護部材と、前記保護部材の前記第1領域部分が前記電線の外周周りの一部を覆うと共に、前記第2領域部分が前記電線の外周周りの他の一部を覆うように、前記保護部材を前記電線に取付けた状態に保持する取付部材とを含む保護部材付電線と、
    を備え、
    前記第1領域部分が前記第1パネル部分側に向くと共に、前記第2領域部分が前記第2パネル部分側を向くように、前記保護部材付電線が前記第1パネル部分と前記第2パネル部分との入隅部分に配設されている、保護部材付電線の配設構造。
  2. 請求項1に記載の保護部材付電線の配設構造であって、
    長尺部材が、前記第2パネル部分の側縁部外方に向けて延出する姿勢で、前記第2パネル部分に連結されており、
    前記少なくとも1本の電線は、幹線部分と前記幹線部分の途中から分岐する分岐部分とを含む態様で束ねられた複数の電線を含み、前記幹線部分が前記第1パネル部分と前記第2パネル部分との入隅部分に沿って配設されると共に、前記分岐部分が前記長尺部材に沿って配設されており、
    前記保護部材は、前記幹線部分のうち前記分岐部分が延出する部分を保護可能な位置に取付けられ、前記保護部材の前記第2領域部分の一側部に前記分岐部分が延出する方向に沿って延出する延出保護部が形成されている、保護部材付電線の配設構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の保護部材付電線の配設構造であって、
    前記少なくとも1つのL電線又は前記保護部材に対して、前記保護部材の延在方向において間隔をあけた複数箇所に、車両に固定可能な車両固定部材が取付けられている、保護部材付電線の配設構造。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の保護部材付電線の配設構造であって、
    前記取付部材が、前記保護部材と前記電線とに巻付けられる結束部材を含み、
    前記保護部材の両側部の少なくとも一方に、前記結束部材を配設可能な凹部が形成されている、保護部材付電線の配設構造。
  5. 少なくとも1本の電線と、
    折曲げ可能な板状部材により形成され、前記板状部材が第1領域部分と第2領域部分との間で折曲げられることによって形成された保護部材と、
    前記保護部材の前記第1領域部分が前記電線の外周周りの一部を覆うと共に、前記第2領域部分が前記電線の外周周りの他の一部を覆うように、前記保護部材を前記電線に取付状態に保持する取付部材と、
    を備える保護部材付電線。
  6. 請求項5に記載の保護部材付電線であって、
    前記少なくとも1本の電線は、幹線部分と前記幹線部分の途中から分岐する分岐部分とを含む態様で束ねられた複数の電線を含み、
    前記保護部材は、前記幹線部分のうち前記分岐部分が延出する部分を保護可能な位置に取付けられ、前記保護部材の前記第2領域部分の一側部に前記分岐部分が延出する方向に沿って延出する延出保護部が形成されている、保護部材付電線。
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