JP2017050980A - 外装部材、外装部材付電線及び外装部材付電線の製造方法 - Google Patents

外装部材、外装部材付電線及び外装部材付電線の製造方法 Download PDF

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Yoshikazu Hachiya
賀一 蜂矢
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Abstract

【課題】本発明は、プラスチック段ボールシートのような板材を用いて電線をフラットな状態に保持するにあたり、より簡易に行うことができる技術を提供する。【解決手段】外装部材20は、曲げ可能な板材を材料として形成される。外装部材20は、外装本体部30と仕切部40とを備える。外装本体部30は、少なくとも底部32を含み、電線12に沿って取付けられる。仕切部40は、前記外装本体部30の延在方向と交差する方向に沿った折り目L2によって前記外装本体部30の一部が曲げられて形成された仕切本体部42を含み、前記仕切本体部42に前記仕切本体部42の縁部から前記底部32に向かう態様で電線12を挿通可能に形成された溝42hが前記仕切本体部42の幅方向に沿って複数形成されている。【選択図】図1

Description

この発明は、電線の経路を規制する技術に関する。
特許文献1に記載のワイヤーハーネスは、電線を直線状に経路規制する方法に関して以下に示す2つの方法を開示している。1つ目の方法は、電線を2枚のプラスチック段ボールシートで挟み込んだうえで2枚のプラスチック段ボールシート同士を溶着する方法である。2つ目の方法は、プラスチック段ボールシートの中空部分に電線を通す方法である。
特開2014−117099号公報
しかしながら、前者の方法では、複数の電線をフラットな状態に保ちにくい。さらに、プラスチック段ボールシート同士を溶着させるのに手間がかかる。また、後者の方法では、プラスチック段ボールシートの中空部分に電線を通すのに手間がかかる。
そこで、本発明は、プラスチック段ボールシートのような板材を用いて電線をフラットな状態に保持するにあたり、より簡易に行うことができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係る外装部材は、曲げ可能な板材を材料として形成され、少なくとも底部を含み、電線に沿って取付けられる外装本体部と、前記外装本体部の延在方向と交差する方向に沿った折り目によって前記外装本体部の一部が曲げられて形成された仕切本体部を含み、前記仕切本体部に前記仕切本体部の縁部から前記底部に向かう態様で電線を挿通可能に形成された溝が前記仕切本体部の幅方向に沿って複数形成された仕切部と、を備える。
第2の態様に係る外装部材は、第1の態様に係る外装部材であって、前記外装本体部は、前記底部に立設された側壁部と、前記側壁部に連なり前記底部に対向する天板部とを含む。
第3の態様に係る外装部材は、第1又は第2の態様に係る外装部材であって、前記仕切部は、前記外装本体部の延在方向に沿って複数形成されている。
第4の態様に係る外装部材は、第1から第3のいずれか1つの態様に係る外装部材であって、前記仕切部は、前記外装本体部の延在方向に沿って中間部分に形成されている中間仕切部を含む。
第5の態様に係る外装部材は、第1から第4のいずれか1つの態様に係る外装部材であって、前記仕切部は、前記溝のうち前記電線が収容される部分から前記仕切本体部の前記縁部に向けて前記溝の内周縁部の幅が狭くなるように形成されている抜止部を含む。
第6の態様に係る外装部材は、第5の態様に係る外装部材であって、前記仕切部は、前記溝のうち前記抜止部から前記仕切本体部の前記縁部に向けて前記溝の内周縁部の幅が徐々に広くなるように形成されているガイド部を含む。
第7の態様に係る外装部材は、第1から第6のいずれか1つの態様に係る外装部材であって、前記溝は、前記底部から前記仕切本体部の前記縁部側に間隔をあけて形成されている。
第8の態様に係る外装部材は、第1から第7のいずれか1つの態様に係る外装部材であって、前記板材は、複数の板状部分と前記複数の板状部分の間に配設されて前記複数の板状部分の間に中空空間を形成する介在部分とを含む中空板材である。
第9の態様に係る外装部材付電線は、第1から第8のいずれか1つの態様に係る外装部材と、前記溝にそれぞれ通されると共に、前記底部に沿って配設された複数の電線と、を備える。
第10の態様に係る外装部材付電線の製造方法は、(a)外装本体部と、前記外装本体部の一部が曲げて形成されると共に電線を挿通可能な溝が形成された仕切部とを含む外装部材を図板上に固定する工程と、(b)前記工程(a)の後で前記図板に対して電線を布線しつつ前記溝に前記電線を挿通させる工程と、を備える。
第1から第8の態様によると、曲げ可能な板材を材料として形成され、少なくとも底部を含む外装本体部と、外装本体部の延在方向と交差する方向に沿った折り目によって外装本体部の一部が曲げられて形成された仕切本体部を含み、仕切本体部に仕切本体部の縁部から底部に向かう態様で電線を挿通可能に形成された溝が仕切本体部の幅方向に沿って複数形成された仕切部と、を備えるため、複数の電線を仕切部の溝にそれぞれ通すと共に底部に沿って配設することで複数の電線をフラットな状態に保持することができる。これにより、板材を用いて電線をフラットな状態に保持するにあたり、より簡易に行うことができる。
特に、第2の態様によると、外装本体部が底部に立設された側壁部と、側壁部に連なり底部に対向する天板部とをさらに含むため、保護性能の向上を図ることができる。
特に、第3の態様によると、仕切部が外装本体部の延在方向に沿って複数形成されているため、電線に対してより長い領域をフラットな状態に保つことができる。
特に、第4の態様によると、仕切部が外装本体部の延在方向に沿って中間部分に形成されている中間仕切部を含むため、電線のうち外装部材が取付けられる領域における中間部分をフラットな状態に保つことができる。
特に、第5の態様によると、仕切部が溝のうち電線が収容される部分から仕切本体部の縁部に向けて溝の内周縁部の幅が狭くなるように形成されている抜止部を含むため、電線をより確実に保持しておくことができる。
特に、第6の態様によると、仕切部が溝のうち抜止部から仕切本体部の縁部に向けて溝の内周縁部の幅が徐々に広くなるように形成されているガイド部を含むため、溝に電線を通しやすくなる。
特に、第7の態様によると、溝が底部から仕切本体部の縁部側に間隔をあけて形成されているため、1つの仕切部を曲げる際に1つの仕切部全体を一度に曲げやすい。
特に、第8の態様によると、板材が、複数の板状部分と複数の板状部分の間に配設されて複数の板状部分の間に中空空間を形成する介在部分とを含む中空板材であるため、強度の割に比較的軽量である。また、中空板材に使用される材料も、強度の割に少ない。その結果、材料費を抑制することができる。
第9の態様によると、第1から第8のいずれか1つの態様に係る外装部材と、溝にそれぞれ通されると共に、底部に沿って配設された複数の電線と、を備えるため、複数の電線が簡易にフラットな状態に保持される。
第10の態様によると、(a)外装本体部と、外装本体部の一部が曲げて形成されると共に電線を挿通可能な溝が形成された仕切部とを含む外装部材を図板上に固定する工程と、(b)前記工程(a)の後で図板に対して電線を布線しつつ溝に電線を挿通させる工程と、を備えるため、図板に電線を布線する際に、電線を支持する治具を省略することができ、板材を用いて電線をフラットな状態に保持するにあたり、より簡易に行うことができる。
第1実施形態に係る外装部材及びこれを備える外装部材付電線を示す斜視図である。 中空板材を示す斜視図である。 第1実施形態に係る外装部材の組立前の状態を示す平面図である。 第1実施形態に係る外装部材電線の一製造工程を示す平面図である。 第2実施形態に係る外装部材及びこれを備える外装部材付電線を示す斜視図である。 第3実施形態に係る外装部材及びこれを備える外装部材付電線を示す斜視図である。
{第1実施形態}
以下、第1実施形態に係る外装部材及びこれを備える外装部材付電線について説明する。図1は、第1実施形態に係る外装部材及びこれを備える外装部材付電線を示す斜視図である。
外装部材付電線10は、外装部材20と、外装部材20が取付けられた複数の電線12とを備える。複数の電線12は、外装部材20によってフラットな状態に保持されている。
外装部材20は、曲げ可能な板材22を材料として形成される。ここで本実施形態では、板材22が、複数の板状部分と介在部分とを含む中空板材である事例について説明する。
ここで、図2を参照しつつ中空板材について先に説明する。図2は、中空板材を示す斜視図である。図2に示されるように、中空板材27は、複数(ここでは2つ)の板状部分28と、複数の板状部分28の間に配設されて複数の板状部分28の間に中空空間を形成する介在部分29とを含む。
複数の板状部分28及び介在部分29を形成する材質は特に限定されない。即ち、複数の板状部分28及び介在部分29は、紙によって形成されていてもよいし、樹脂によって形成されていてもよいし、また、これらの組み合わせによって構成されていてもよい。複数の板状部分28及び介在部分29の少なくとも1つを紙によって形成する場合には、その表面に撥水処理等を施すことが好ましい。中空板材27は、例えば、樹脂で構成された部材であることが考えられる。
板状部分28は、平板状に形成されている。複数の板状部分28が介在部分29を介して間隔をあけた状態で連結されている。
ここでは、複数の板状部分28の間に、複数の介在部分29が相互間に間隔をあけた並列状態で設けられている。
各介在部分29は、細長い板状に形成されており、両側の板状部分28に対して直交する姿勢で、当該板状部分28に対して繋がっている。
このため、中空板材27を、介在部分29の延在方向に対して直交する面で切断すると、一対の板状部分28の間に複数の介在部分29が並列状に存在するはしご状断面を示す。
このような中空板材27は、例えば、はしご状断面に応じた押出孔から樹脂を押出す押出成型装置によって、連続的に製造することができ、これにより、板材22を容易に低コストで製造することができる。或いは、並列状態に配設される複数の介在部分29の両側部に、2つの板状部分28を熱溶着、接着剤等で接合することによっても、中空板材27を製造することができる。
中空構造を有する板材の例は上記例に限られない。例えば、板材は、複数の板状部の間に、山部と谷部とが波状に連続する介在部が挟込まれた構成であってもよい。或は、板材は、複数の板状部の間に存在する介在部が三角柱等の多角柱状の中空形状を形成するものであってもよく、特に、ハニカム構造を形成するものであってもよい。
これらの中空構造を有する板材のうち樹脂によって形成されたものは、プラスチックダンボールと呼ばれることもある。
板材22として中空板材27を採用することにより、以下の利点を得ることができる。即ち、中空板材27は、複数の介在部分29が間隙を設けて並列に配置されているため、介在部分29の延在方向に沿って曲がり難い反面、介在部分29の並列方向に沿って曲がり易い。この際に、中空板材27は、介在部分29を挟み込む一方の板状部分28のうち介在部分29と接していない部分に介在部分29の延在方向に沿ってスリットを設けることで、他方の板状部分28のうちスリットに対向する部分を折り目としてさらに曲がり易くなる。また、中空構造を形成する構造体によって、中空板材27の強度は優れたものとなっている。さらに、中空板材27は、中空構造を有するため、強度の割に比較的軽量である。また、中空板材27に使用される材料も、強度の割に少ない。このため、材料費を抑えることができる。
もっとも、外装部材20が中空板材27を材料として形成されていることは必須ではない。例えば、外装部材20は、中空板材27の板状部分28のような中実な板材を材料として形成されていてもよい。
ここで、外装部材20について図1に加えて図3を参照しつつ詳述する。図3は、第1実施形態に係る外装部材20の組立前の状態を示す平面図である。
外装部材20は、外装本体部30と仕切部40とを備える。外装部材20は、複数の電線12に取付けられ、複数の電線12をフラットな状態に保持する。
外装本体部30は、少なくとも底部32を含み、電線12に沿って取付けられる。ここでは、外装本体部30は、底部32に立設された側壁部34と、側壁部34に連なり底部32に対向する天板部36とを含む。これにより、外装本体部30は、電線12を収容可能な四角筒状に形成されている。もっとも、外装本体部は、底部32に一対の側壁部34のみが設けられた樋状或いは底部32に側壁部34が1つのみ設けられた正面視L字状等に形成されていることも考えられる。
ここでは、図3に示すように、板材22には、折り目L1が設けられる。折り目L1は、板材22が外装部材20として電線12に取り付けられる際に電線12の延在方向に沿って延びるように設けられる。以下では、板材22のうち外装部材20として電線12に取り付けられる際に電線12の延在方向に沿う方向、すなわち折り目L1の延在方向を板材22及び外装本体部30の延在方向と称する。また、板材22のうち延在方向に直交する方向を板材22の幅方向と称する。また、底部32において延在方向に直交する方向を外装本体部30の幅方向と称する。折り目L1は、上述したように一方の板状部分28にスリットを設けることのほか、中空構造を潰すことなどによって形成することができる。そして、板材22から外装部材20を形成する際に当該折り目L1に沿って板材22を折り曲げることで、外装本体部30を組み立てることができる。ここでは、外装本体部30が四角筒状に形成されるため、折り目L1が板材22の幅方向に沿って少なくとも3本設けられる。
なお、ここでは、中空板材27の介在部分29の延在方向は、外装本体部30の延在方向と一致しているものとして説明するが、このことは必須ではない。中空板材27の介在部分29の延在方向は、外装本体部30の延在方向と異なっている場合も考えられる。
仕切部40は、複数の電線12をフラットな状態に仕切って保持する部分である。具体的には、仕切部40は、仕切本体部42を含む。さらにここでは、仕切部40は、抜止部44とガイド部46とを含む。
仕切本体部42は、外装本体部30の延在方向と交差する方向に沿った折り目L2によって外装本体部30の一部が曲げられて形成されている。具体的には、ここでは、折り目L2は、外装本体部30の延在方向と直交する方向に沿って延びるように底部32に設けられている。そして、仕切本体部42は、底部32の一部が底部32と同じ幅寸法で折り曲げられて形成されている。従って、図3に示すように、板材22に対して、底部32をなす部分の一部の方形状の領域において3方(仕切部40が板材22の端縁部に形成される場合は2方)にスリットS1が設けられ、残りの1方に(底部32の幅方向に平行な方向に)折り目L2が設けられる。そして、スリットS1に囲まれた部分を折り目L2に沿って曲げ起こすことで仕切本体部42が形成される。当該仕切本体部42には電線12を挿通可能な溝42hが形成されている。
溝42hは、仕切本体部42に仕切本体部42の縁部から底部32に向かう態様で形成されている。ここでは、溝42hは、仕切本体部42の先端部に仕切本体部42の先端縁部から折り目L2に向かう態様で形成されている。溝42hは、仕切本体部42の幅方向(底部32の幅方向に沿う方向)に沿って複数形成されている。
抜止部44は、溝42hのうち電線12が収容される部分から仕切本体部42の縁部に向けて溝42hの内周縁部の幅が狭くなるように形成されている。これにより、溝42hに収容された電線12が溝42hから抜けにくくなる。
また、ガイド部46は、溝42hのうち抜止部44から仕切本体部42の縁部に向けて溝42hの内周縁部の幅が徐々に広くなるように形成されている。
より詳細には、ここでは溝42hは、円形状部分42cと方形状部分42sとが組み合わさった形状に形成されている。ここでは、方形状部分42sは、等脚台形状に形成されている。そして、方形状部分42sの短辺部分で円形状部分42cに連通されている。また方形状部分42sは、長辺部分が溝42hの開口側(仕切本体部42の縁部側)に位置する。円形状部分42cは電線12が収容される部分である。これにより、方形状部分42sは、開口に向けて徐々に幅広とされる。つまり、方形状部分42sは仕切本体部42の縁部に形成された開口から溝42h内に電線12を挿通する際に円形状部分42cに向けて電線12をガイドする部分である。従ってここでは、方形状部分42sの周縁が上記ガイド部46に相応する部分である。
また、方形状部分42sの短辺部分の寸法は円形状部分42cの直径よりも小さく設定され、方形状部分42sは円形状部分42cのうち当該短辺部分と略同じ寸法の弦の部分で連通されている。これにより、円形状部分42cのうち方形状部分42sとの連結部分周縁は、開口に向けて徐々に幅狭とされる。つまり、円形状部分42cのうち方形状部分42sとの連結部分周縁は、溝42h内に収容された電線12が溝42hから抜けそうになった際に電線12に接し抜止を図る部分である。従ってここでは、円形状部分42cのうち方形状部分42sとの連結部分周縁が上記抜止部44に相応する部分である。
もっとも、抜止部44及びガイド部46が設けられることは必須ではなく、抜止部44及びガイド部46は、設けられていなくてもよい。この場合、両者が共に設けられていない場合もあり得るし、ガイド部46のみ設けられていない場合、つまり抜止部44のみ設けられている場合もあり得る。
また、溝42hは、底部32(ここでは、折り目L2)から仕切本体部42の縁部側(溝42hの開口側)に間隔をあけて形成されている。ここでは、円形状部分42cのうち折り目L2に最も近い部分が折り目L2から間隔をあけた位置に設けられている。これにより、1つの仕切部40を曲げる際に1つの仕切部40全体を一度に曲げやすい。より詳細には、溝42hが底部32まで達する態様で形成されていると、仕切本体部42における溝42hの周縁部分がそれぞれ独立した片状になり、1つの仕切部40を曲げる際に当該片状部分をすべて曲げる必要が生じる。これに対して、ここでは、溝42hが折り目L2から仕切本体部42の縁部側に間隔をあけて形成されているため、仕切本体部42における溝42hの周縁部分のうち折り目L2側に位置する部分がつながっている。これにより、1つの仕切部40を曲げる際に、一度に曲げやすくなる。もっとも、溝は底部32(折り目L2)に達していてもよい。
上記仕切部40は、ここでは、外装本体部30の延在方向に沿って複数(図3に示す例では、4つ)形成されている。また、ここでは、仕切部40は、外装本体部30の延在方向に沿って中間部分に形成されている中間仕切部41を含む。ここでは、4つの仕切部40のうち内側の2つの仕切部40が中間仕切部41に相当する。仕切部40が外装本体部30の延在方向に沿って複数形成されていることにより、電線12に対してより長い領域をフラットな状態に保つことができる。また、仕切部40が中間仕切部41を含むことにより、電線12のうち外装部材20が取付けられる領域における中間部分をフラットな状態に保つことができる。
複数の電線12は、仕切部40に形成された溝42hにそれぞれ通される。そして、溝42hの外方で複数の電線12は、底部32に沿って配設される。複数の電線12が仕切部40に形成された溝42hにそれぞれ通されることで、複数の電線12のうち当該溝42hに挿通された部分がフラットな状態に保たれる。また、溝42hの外方で複数の電線12が底部32に沿って配設されることによって、複数の電線12のうち底部32に沿って配設される部分が円形状などの電線束になりにくくなる。また、複数の電線12のうち底部32に沿って配設される部分は、底部32を含む外装本体部30によって保護される。
電線12は、例えば、芯線と芯線の周囲を覆う絶縁被覆とを備える絶縁電線であることが考えられる。芯線は、例えば、銅又はアルミニウム等の金属を主成分とする部材であることが考えられる。また、絶縁被覆は、例えば、ポリエチレン又は塩化ビニル等を主成分とする合成樹脂の部材であることが考えられる。
ここで、1つの溝42hに対して電線12は、1本のみ収容される場合もあり得るし、複数本収容される場合もあり得る。従って溝42hの大きさは、収容する電線12の太さ及び本数に応じて適宜設定可能である。この際、中空板材27の中空構造に電線12を挿通する場合、中空構造の大きさによって挿通できる電線12の太さ及び本数等が制限される。このため、中空板材27の中空構造に電線12を挿通する場合、1種類の中空板材27に対して適用可能な電線12の太さ及び本数等が制限される。これに対して、上記外装部材20では、1種類の中空板材27に対しても異なる溝42hの大きさに設定することができる。このため、適用可能な電線12の太さ及び本数等が中空構造の大きさによって制限されることが抑制される。従って中空構造の大きさの異なる複数種類の中空板材27を用意する必要がなくなる。
また、中空板材27の中空構造に電線12を挿通する場合、電線12端部に端子又はコネクタなどが取付けられていると、中空構造に挿通しにくくなる。これに対して、ここでは、電線12の中間部分を直接溝42hに挿通させることができるため、電線12端部に端子又はコネクタなどが取付けられている場合でも、簡易に電線12をフラットな状態に保持することができる。
外装部材20を電線12に取り付けるに当たり、例えば、電線12の布線作業中に取り付けることが考えられる。この場合、まず、図4に示すように電線12の布線作業に用いられる図板80上に外装部材20を直接又は固定治具82を介して間接的に固定する。そのうえで、電線12を図板80上に布線しつつ仕切部40の溝42hに電線12を挿通させることで、布線される電線12のうち当該外装部材20周辺の部分に対して電線12を支持する治具を省略することができる。つまり、仕切部40が電線12を布線する際の配設治具を兼ねることができる。
実施形態に係る外装部材20及びこれを備える外装部材付電線10によると、曲げ可能な板材22を材料として形成され、少なくとも底部32を含む外装本体部30と、外装本体部30の延在方向と交差する方向に沿った折り目L2によって外装本体部30の一部が曲げられて形成された仕切本体部42を含み、仕切本体部42に仕切本体部42の縁部から底部32に向かう態様で電線12を挿通可能に形成された溝42hが仕切本体部42の幅方向に沿って複数形成された仕切部40と、を備えるため、複数の電線12を仕切部40の溝42hにそれぞれ通すと共に底部32に沿って配設することで複数の電線12をフラットな状態に保持することができる。これにより、板材22を用いて電線12をフラットな状態に保持するにあたり、より簡易に行うことができる。
また、外装本体部30が底部32に立設された側壁部34と、側壁部34に連なり底部32に対向する天板部36とをさらに含むため、保護性能の向上を図ることができる。
また、仕切部40が外装本体部30の延在方向に沿って複数形成されているため、電線12に対してより長い領域をフラットな状態に保つことができる。
また、仕切部40が外装本体部30の延在方向に沿って中間部分に形成されている中間仕切部41を含むため、電線12のうち外装部材20が取付けられる領域における中間部分をフラットな状態に保つことができる。
また、仕切部40が溝42hのうち電線12が収容される部分から仕切本体部42の縁部に向けて溝42hの内周縁部の幅が狭くなるように形成されている抜止部44を含むため、電線12をより確実に保持しておくことができる。
また、仕切部40が溝42hのうち抜止部44から仕切本体部42の縁部に向けて溝42hの内周縁部の幅が徐々に広くなるように形成されているガイド部46を含むため、溝42hに電線12を通しやすくなる。
また、溝42hが底部32から仕切本体部42の縁部側に間隔をあけて形成されているため、1つの仕切部40を曲げる際に1つの仕切部40全体を一度に曲げやすい。
また、板材22が、複数の板状部分28と複数の板状部分28の間に配設されて複数の板状部分28の間に中空空間を形成する介在部分29とを含む中空板材27であるため、強度の割に比較的軽量である。また、中空板材27に使用される材料も、強度の割に少ない。その結果、材料費を抑制することができる。
{第1実施形態の変形例}
第1実施形態において、底部32の一部が曲げられて仕切本体部42が形成されるものとして説明したがこのことは必須ではない。仕切本体部は、側壁部34の一部が曲げられて形成されていてもよい。この場合、板材22において、側壁部34をなす部分の一部の方形状の領域において3方にスリットが設けられ、残りの1方に(板材22の幅方向に平行な方向に)折り目が設けられる。そして、側壁部34を折り目L1で曲げ起こすと共にスリットに囲まれた部分を上記側壁部34に設けられた折り目に沿って曲げ起こすことで仕切本体部が底部32に立設する態様で形成される。
{第2実施形態}
次に、第2実施形態に係る外装部材及びこれを備える外装部材付電線について説明する。図5は、第2実施形態に係る外装部材及びこれを備える外装部材付電線を示す斜視図である。なお、本実施の形態の説明において、これまでに説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
第2実施形態に係る外装部材20A及びこれを備える外装部材付電線10Aは、外装本体部30Aの形状が第1実施形態に係る外装部材20及びこれを備える外装部材付電線10の外装本体部30の形状とは異なる。
具体的には、ここでは、外装部材20Aの外装本体部30Aは、側壁部と天板部とを含まない。この場合、図5に示すように、仕切部40Aのうち板材22の延在方向中間部分に設けられるものは、仕切本体部42Aの幅寸法が底部32の幅寸法よりも小さく設定されることが考えられる。
このような外装部材20A及びこれを備える外装部材付電線10Aによっても、複数の電線12を仕切部40Aの溝42hにそれぞれ通すと共に底部32に沿って配設することで複数の電線12をフラットな状態に保持することができる。
{第2実施形態の変形例}
次に、第2実施形態に係る外装部材20A及びこれを備える外装部材付電線10Aの変形例について説明する。図6は、第2実施形態に係る外装部材20A及びこれを備える外装部材付電線10Aの変形例を示す斜視図である。
変形例に係る外装部材20B及びこれを備える外装部材付電線10Bは、外装本体部30Bの形状が第2実施形態に係る外装部材20A及びこれを備える外装部材付電線10Aの外装本体部30Aの形状とは異なる。
具体的には、ここでは、板材22のうち底部32Bをなす部分の幅方向中間部分にスリットS2が形成される。スリットS2は、板材22の延在方向一方端縁部から他方端縁部に向けて板材22の延在方向に沿って形成される。この際、ここでは、板材22の延在方向他方端縁部に仕切部40Bが設けられており、スリットS2は当該仕切部40Bの縁部(仕切部40Bを曲げる際の折り目L2)まで達するように形成されている。そして、仕切部40Bを曲げる際に、板材22のうち当該スリットS2で分割された部分の一方に対して他方を反対側に折り返す。別の見方をすると、仕切部40Bに対して板材22のうち当該スリットS2で分割された部分の一方と他方とを反対側に曲げる。これにより、底部32Bは、仕切部40Bを境に反対側に延びる第1底部32aと第2底部32bとを含む。第1底部32aと第2底部32bとは板材22の両主面のうち互いに反対側の主面を、電線12側に向けている。
このような外装部材20B及びこれを備える外装部材付電線10Bによっても、複数の電線12を仕切部40Bの溝42hにそれぞれ通すと共に底部32Bに沿って配設することで複数の電線12をフラットな状態に保持することができる。
{その他の変形例}
これまで底部32が直線状に延在するものとして説明したがこのことは必須ではない。底部は、電線12の配設経路に応じた形状に形成されていればよい。例えば、底部は、平面内において曲がった形状に形成されていてもよいし、平面に交差する方向に曲がった形状に形成されていてもよい。
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 外装部材付電線
12 電線
20 外装部材
22 板材
27 中空板材
28 板状部分
29 介在部分
30 外装本体部
32 底部
34 側壁部
36 天板部
40 仕切部
41 中間仕切部
42 仕切本体部
42h 溝
44 抜止部
46 ガイド部
80 図板
82 固定治具
S1、S2 スリット
L1、L2 折り目

Claims (10)

  1. 曲げ可能な板材を材料として形成され、
    少なくとも底部を含み、電線に沿って取付けられる外装本体部と、
    前記外装本体部の延在方向と交差する方向に沿った折り目によって前記外装本体部の一部が曲げられて形成された仕切本体部を含み、前記仕切本体部に前記仕切本体部の縁部から前記底部に向かう態様で電線を挿通可能に形成された溝が前記仕切本体部の幅方向に沿って複数形成された仕切部と、
    を備える、外装部材。
  2. 請求項1に記載の外装部材であって、
    前記外装本体部は、前記底部に立設された側壁部と、前記側壁部に連なり前記底部に対向する天板部とを含む、外装部材。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の外装部材であって、
    前記仕切部は、前記外装本体部の延在方向に沿って複数形成されている、外装部材。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の外装部材であって、
    前記仕切部は、前記外装本体部の延在方向に沿って中間部分に形成されている中間仕切部を含む、外装部材。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の外装部材であって、
    前記仕切部は、前記溝のうち前記電線が収容される部分から前記仕切本体部の前記縁部に向けて前記溝の内周縁部の幅が狭くなるように形成されている抜止部を含む、外装部材。
  6. 請求項5に記載の外装部材であって、
    前記仕切部は、前記溝のうち前記抜止部から前記仕切本体部の前記縁部に向けて前記溝の内周縁部の幅が徐々に広くなるように形成されているガイド部を含む、外装部材。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の外装部材であって、
    前記溝は、前記底部から前記仕切本体部の前記縁部側に間隔をあけて形成されている、外装部材。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の外装部材であって、
    前記板材は、複数の板状部分と前記複数の板状部分の間に配設されて前記複数の板状部分の間に中空空間を形成する介在部分とを含む中空板材である、外装部材。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の外装部材と、
    前記溝にそれぞれ通されると共に、前記底部に沿って配設された複数の電線と、
    を備える、外装部材付電線。
  10. (a)外装本体部と、前記外装本体部の一部が曲げて形成されると共に電線を挿通可能な溝が形成された仕切部とを含む外装部材を図板上に固定する工程と、
    (b)前記工程(a)の後で前記図板に対して電線を布線しつつ前記溝に前記電線を挿通させる工程と、
    を備える、外装部材付電線の製造方法。
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