JP2017017793A - ワイヤーハーネス支持体、ワイヤーハーネス及び外装部材 - Google Patents

ワイヤーハーネス支持体、ワイヤーハーネス及び外装部材 Download PDF

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信隆 濱西
Nobutaka Hamanishi
信隆 濱西
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Abstract

【課題】本発明は、保護部材を棒状の固定部材に取り付ける際に、異音の発生及び電線の傷つきを抑制しつつ、保護部材を固定部材に簡易に取付けることができる技術を提供することを目的とする。【解決手段】ワイヤーハーネス支持体100は、棒状の固定部材2と、板状の保護部材3と、シート状の防音部材4とを備える。保護部材3は、一方面側に電線を配設可能であり、他方面が固定部材2側を向いた状態で、固定部材2の延在方向に沿って延在する。防音部材4は、保護部材3よりも軟らかい材料で形成され、保護部材3の他方面に沿って重なるように取付けられた取付部41と、取付部41から延在し、固定部材2の周囲に巻付けられた巻付部42とを含む。ワイヤーハーネス支持体100において、巻付部42が固定部材2に巻付けられた状態で巻付部42の先端が固定されることによって固定部材2に保護部材3及び防音部材4が固定されている。【選択図】図1

Description

この発明は、棒状の固定部材に電線を組み付ける方法に関する。
自動車等の車両に搭載されるワイヤーハーネスにおいて、電線が、棒状の固定部材に固定されることがある。例えば、特許文献1のように、電線が、インストルメントパネルの裏側に配設されるリンフォースメント(固定部材)の周辺に配設されることがある。
特許文献1に記載の中空構造部材の内包材配設構造では、中空構造部材の内部に配設する内包材の一部を外部のフランジ周辺まで延在させることで、フランジによる電線の傷つきを抑制するものである。
また、電線を保護する保護部材として、例えば、特許文献2には、直線状に敷設された電線束を支持する板状の保護部材が示されている。特許文献2では、複数の板状部分の間に中空構造が形成された中空板材(プラスチック段ボールシート)によって形成された保護部材が示されている。
特開2006−306345号公報 特開2014−117099号公報
しかしながら、特許文献1における外部に延在する内包材に替わり、特許文献2に記載の中空板材のような板材を保護部材としてリンフォースメント等の棒状の固定部材に対して直接取り付けると、保護部材と固定部材との間で異音が発生する恐れがある。さらに、この際、中空板材を固定部材に対して1面だけしか設けないと、フランジ等、固定部材に生じた突起により周辺を通る電線が傷つくことを抑制できない恐れがある。
さらに、特許文献2には、保護部材を、複数のクランプを用いて固定部材に固定することが示されている。特許文献2のように保護部材に取付けられたクランプを用いて保護部材を固定部材に固定するには、固定部材側に孔を形成する必要が有り、簡易に固定できない恐れがある。
そこで、本発明は、保護部材を棒状の固定部材に取り付ける際に、異音の発生及び電線の傷つきを抑制しつつ、保護部材を固定部材に簡易に取付けることができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係るワイヤーハーネス支持体は、棒状に形成された棒状本体部を含む固定部材と、板状の部材であり、一方面側に電線を配設可能な板状本体部を含み、前記板状本体部の他方面が前記棒状本体部側を向いた状態で、前記棒状本体部の延在方向に沿って延在する保護部材と、前記保護部材よりも軟らかい材料を用いてシート状に形成され、前記板状本体部の他方面に沿って重なるように取付けられた取付部と、前記取付部から延在し、前記棒状本体部の周囲に巻付けられた巻付部とを含む防音部材と、を備え、前記巻付部が前記棒状本体部に巻付けられた状態で前記巻付部の先端が固定されることによって前記固定部材に前記保護部材及び前記防音部材が固定されている。
第2の態様に係るワイヤーハーネス支持体は、第1の態様に係るワイヤーハーネス支持体であって、前記防音部材には、前記巻付部の先端に係止孔が形成され、前記保護部材は、前記係止孔に係止可能となるように前記板状本体部の側縁部に形成された突起をさらに含み、前記突起が前記係止孔に係止することで、前記巻付部の先端が前記保護部材に固定されている。
第3の態様に係るワイヤーハーネス支持体は、第2の態様に係るワイヤーハーネス支持体であって、前記係止孔が、前記巻付部に前記取付部から延在する方向に沿って複数形成され、前記突起は複数の前記係止孔に選択的に係止可能に設けられている。
第4の態様に係るワイヤーハーネス支持体は、第1から第3のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネス支持体であって、前記巻付部の先端は、面ファスナーを介して固定されている。
第5の態様に係るワイヤーハーネス支持体は、第1から第4のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネス支持体であって、前記巻付部は、前記取付部と同じ幅寸法で前記取付部から延在するように形成されている。
第6の態様に係るワイヤーハーネス支持体は、第1から第4のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネス支持体であって、前記巻付部は、前記棒状本体部の延在方向に沿って間隔をあけるようにして複数形成されている。
第7の態様に係るワイヤーハーネス支持体は、第1から第6のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネス支持体であって、前記保護部材は、複数の板状部分と前記複数の板状部分の間に配設されて前記複数の板状部分の間に中空空間を形成する介在部分とを含む中空板材によって形成されている。
第8の態様に係るワイヤーハーネス支持体は、第1から第7のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネス支持体であって、前記防音部材は、不織布によって形成されている。
第9の態様に係るワイヤーハーネスは、第1から第8のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネス支持体と、前記板状本体部の一方面側に配設された電線と、を備える。
第10の態様に係るワイヤーハーネスは、第9の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記電線は、前記板状本体部の一方面と前記板状本体部の一方面の外側に巻付けられた前記巻付部との間に挟み込まれている。
第11の態様に係る外装部材は、棒状に形成された棒状本体部を含む固定部材に取り付けられる外装部材であって、板状の部材であり、一方面側に電線を配設可能な板状本体部を含み、前記固定部材に対して前記板状本体部の他方面が前記棒状本体部側を向いた状態で、前記棒状本体部の延在方向に沿って延在するように取付け可能な保護部材と、前記保護部材よりも軟らかい材料を用いてシート状に形成され、前記板状本体部の他方面に沿って重なるように取付けられた取付部と、前記取付部から延在し、前記棒状本体部の周囲に巻付け可能に形成された巻付部とを含む防音部材と、を備え、前記巻付部が前記棒状本体部に巻付けられた状態で、前記巻付部の先端が固定されることで、前記固定部材に固定可能に形成されている。
第1から第8の態様によると、棒状に形成された棒状本体部を含む固定部材と、板状の部材であり、一方面側に電線を配設可能な板状本体部を含み、板状本体部の他方面が棒状本体部側を向いた状態で、棒状本体部の延在方向に沿って延在する保護部材と、保護部材よりも軟らかい材料を用いてシート状に形成され、板状本体部の他方面に沿って重なるように取付けられた取付部と、取付部から延在し、棒状本体部の周囲に巻付けられた巻付部とを含む防音部材と、を備える。これにより、保護部材と固定部材との間に防音部材が介在するため、保護部材と固定部材とが直接接触して異音が発生することを抑えることができる。また、固定部材に対して保護部材が設けられていない部分に防音部材の巻付部が巻付けられているため、巻付部が固定部材のエッジ等から電線を保護する役目も果たす。また、巻付部が棒状本体部に巻付けられた状態で巻付部の先端が固定されることによって固定部材に保護部材及び防音部材が固定されているため、固定部材に対して保護部材及び防音部材を容易に固定することができる。
特に、第2の態様によると、防音部材には、巻付部の先端に係止孔が形成され、保護部材は、係止孔に係止可能となるように板状本体部の側縁部に形成された突起をさらに含み、突起が係止孔に係止することで、巻付部の先端が保護部材に固定されているため、簡易な構成で巻付け部の先端を固定することができる。
特に、第3の態様によると、係止孔が、巻付部に取付部から延在する方向に沿って複数形成され、突起は複数の係止孔に選択的に係止可能に設けられているため、1つのサイズの防音部材で異なるサイズの固定部材に対応することができる。
特に、第4の態様によると、巻付部の先端は、面ファスナーを介して固定されているため、簡易な構成で巻付け部の先端を固定することができる。
特に、第5の態様によると、巻付部は、取付部と同じ幅寸法で取付部から延在するように形成されているため、一度の巻付で巻付部全体を巻付けることができる。これにより、取付作業性の向上を図ることができる。また、固定部材に対してより広い領域を巻付部で覆うことができる。
特に、第6の態様によると、巻付部は、棒状本体部の延在方向に沿って間隔をあけるようにして複数形成されているため、棒状本体部にブラケット等が溶接されている場合に、隣り合う巻付部の間の隙間から当該ブラケットを外方に逃がすことができる。
特に、第7の態様によると、保護部材は、複数の板状部分と複数の板状部分の間に配設されて複数の板状部分の間に中空空間を形成する介在部分とを含む中空板材によって形成されているため、保護部材を強度の割に比較的軽量にすることができる。また、中空板材に使用される材料を、強度の割に少なく抑えることができることによって、材料費を抑制することができる。
特に、第8の態様によると、防音部材は、不織布によって形成されているため、巻付可能でありつつ、比較的防音性を高くすることができる。
第9又は第10の態様によると、第1から第8のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネス支持体と、板状本体部の一方面側に配設された電線と、を備えるため、保護部材と固定部材との間に防音部材が介在し、保護部材と固定部材とが直接接触して異音が発生することを抑えることができる。
特に、第10の態様によると、電線は、板状本体部の一方面と板状本体部の一方面の外側に巻付けられた巻付部との間に挟み込まれているため、固定部材に対して保護部材と防音部材とを固定する際に、電線も併せて固定することができる。また、電線のうち保護部材側以外の部分が巻付部で覆われるため、巻付部が電線を保護する役割も果たす。
第11の態様によると、板状の部材であり、一方面側に電線を配設可能な板状本体部を含み、固定部材に対して板状本体部の他方面が棒状本体部側を向いた状態で、棒状本体部の延在方向に沿って延在するように取付け可能な保護部材と、保護部材よりも軟らかい材料を用いてシート状に形成され、板状本体部の他方面に沿って重なるように取付けられた取付部と、取付部から延在し、棒状本体部の周囲に巻付け可能に形成された巻付部とを含む防音部材と、を備えるため、固定部材と保護部材との間に取付部を介在させるように外装部材を固定部材に取り付けることで、保護部材と固定部材とが直接接触して異音が発生することを抑えることができる。また、固定部材に対して保護部材が設けられない部分に防音部材の巻付部を巻付可能であるため、巻付部が固定部材のエッジ等から電線を保護する役目も果たす。また、巻付部が棒状本体部に巻付けられた状態で、巻付部の先端が固定されることで、固定部材に固定可能に形成されているため、固定部材に対して外装部材を容易に固定することができる。
車両におけるリンフォースメントの配設箇所を示す説明図である。 第1実施形態に係るワイヤーハーネス支持体を示す正面図である。 第1実施形態に係るワイヤーハーネス支持体を示す平面図である。 第1実施形態に係る保護部材を示す斜視図である。 第1実施形態に係る防音部材を示す平面図である。 第1実施形態に係る外装部材を示す平面図である。 ワイヤーハーネスの変形例を示す正面図である。 外装部材の変形例を示す平面図である。 外装部材の別の変形例を示す平面図である。 第2実施形態に係るワイヤーハーネス支持体を示す正面図である。 第2実施形態に係るワイヤーハーネス支持体の変形例を示す正面図である。
{第1実施形態}
以下、第1実施形態に係るワイヤーハーネス支持体について説明する。図1は、車両におけるリンフォースメントの配設箇所を示す説明図である。図2は、第1実施形態に係るワイヤーハーネス支持体を示す正面図である。図3は、第1実施形態に係るワイヤーハーネス支持体を示す平面図である。
第1実施形態に係るワイヤーハーネス支持体100は、棒状の固定部材2と板状の保護部材3と、シート状の防音部材4とを備える。ワイヤーハーネス支持体100において、保護部材3及び防音部材4は、固定部材2に取り付けられている。
本実施形態では、ワイヤーハーネス支持体100は、筒状に形成された固定部材2を備える。以下では、固定部材2が、車両80のインストルメントパネル82の裏側に車両80の幅方向に延びるように配設されるリンフォースメント(インパネ用リンフォースメント)である事例について説明する。
また、本実施形態では、ワイヤーハーネス支持体100が、複数の板状部分38と介在部分39とを含む中空板材30によって形成された保護部材3を備える事例について説明する。
<固定部材>
ここで、固定部材2について説明する。ワイヤーハーネス支持体100は、棒状の固定部材2を備える。ここでは、固定部材2は、棒状に形成された棒状本体部21を含む。
上述のように、本実施形態は、固定部材2がインパネ用リンフォースメントである場合の事例である。
図1に示されるように、固定部材2は、車両80のインストルメントパネル82の裏側(車室側とは反対側)に車両80の幅方向に延びるように配設される。固定部材2は、長尺状に形成されている。固定部材2の棒状本体部21は、例えば、長尺な円柱状又は円筒状等の形状に形成される。
なお、固定部材2は、棒状本体部21に突設されたブラケット等を含む場合もあり得る。この場合、ブラケットは溶接等により棒状本体部21に取付けられていることが考えられる。当該ブラケットは、固定部材2を車両80に固定するため、又は、電線の一部(幹線部から延びる枝線部等)を固定部材2に固定するためなどに用いられる。
<保護部材>
次に、保護部材3について、図1〜図3に加えて、図4を参照しつつ説明する。図4は、第1実施形態に係る保護部材3を示す斜視図である。
ワイヤーハーネス支持体100は、板状の部材である保護部材3を備える。なお、本実施形態では、上述のように、保護部材3は、中空空間が形成された中空板材30によって形成されている。まず、中空板材30について説明する。
本実施形態では、図4に示されるように、中空板材30は、複数(ここでは2つ)の板状部分38と、複数の板状部分38の間に配設されて複数の板状部分38の間に中空空間を形成する介在部分39とを含む。
複数の板状部分38及び介在部分39を形成する材質は特に限定されない。即ち、複数の板状部分38及び介在部分39は、紙によって形成されていてもよいし、樹脂によって形成されていてもよいし、また、これらの組み合わせによって構成されていてもよい。複数の板状部分38及び介在部分39の少なくとも1つを紙によって形成する場合には、その表面に撥水処理等を施すことが好ましい。中空板材30は、例えば、樹脂で構成された部材であることが考えられる。
板状部分38は、平板状に形成されている。複数の板状部分38が介在部分39を介して間隔をあけた状態で連結されている。
ここでは、複数の板状部分38の間に、複数の介在部分39が相互間に間隔をあけた並列状態で設けられている。
各介在部分39は、細長い板状に形成されており、両側の板状部分38に対して直交する姿勢で、当該板状部分38に対して繋がっている。
このため、中空板材30を、介在部分39の延在方向に対して直交する面で切断すると、一対の板状部分38の間に複数の介在部分39が並列状に存在するはしご状断面を示す。
このような中空板材30は、例えば、はしご状断面に応じた押出孔から樹脂を押出す押出成型装置によって、連続的に製造することができ、これにより、板材を容易に低コストで製造することができる。或いは、並列状態に配設される複数の介在部分39の両側部に、2つの板状部分38を熱溶着、接着剤等で接合することによっても、中空板材30を製造することができる。
中空構造を有する板材の例は上記例に限られない。例えば、板材は、複数の板状部の間に、山部と谷部とが波状に連続する介在部が挟込まれた構成であってもよい。或は、板材は、複数の板状部の間に存在する介在部が三角柱等の多角柱状の中空形状を形成するものであってもよく、特に、ハニカム構造を形成するものであってもよい。
これらの中空構造を有する板材のうち樹脂によって形成されたものは、プラスチックダンボールと呼ばれることもある。
中空板材30を材料として保護部材3を形成することにより、以下の利点を得ることができる。即ち、中空板材30は、複数の介在部分39が間隙を設けて並列に配置されているため、介在部分39の延在方向に沿って曲がり難い反面、介在部分39の並列方向に沿って曲がり易い。この際に、中空板材30は、介在部分39を挟み込む一方の板状部分38のうち介在部分39と接していない部分に介在部分39の延在方向に沿ってスリットを設けることで、他方の板状部分38のうちスリットに対向する部分を折り目としてさらに曲がり易くなる。また、中空構造を形成する構造体によって、中空板材30の強度は優れたものとなっている。さらに、中空板材30は、中空構造を有するため、強度の割に比較的軽量である。また、中空板材30に使用される材料も、強度の割に少ない。このため、材料費を抑えることができる。
そして、中空板材30により形成される保護部材3は、電線を一方面側に配設可能な板状本体部31を含む。さらにここでは、保護部材3には、突起33が形成されている。保護部材3は、例えば、1枚の中空板材30を切断等することにより得ることができる。
板状本体部31は、後述するワイヤーハーネス101に含まれる電線が配設される部分である。ワイヤーハーネス101において、板状本体部31は、ワイヤーハーネス101に含まれる電線と固定部材2との間に介在する。より詳細には、板状本体部31は、一方面を電線側に向けると共に他方面を固定部材2に向けた状態で固定部材2に取り付けられる。後で明らかになるように、保護部材3は、防音部材4を介して固定部材2に取付けられる。ここでは、2つの板状部分38のうちの一方の板状部分38の外向き面が板状本体部31の一方面として設定され、2つの板状部分38のうちの他方の板状部分38の外向き面が板状本体部31の他方面として設定されている。
本実施形態では、板状本体部31は、ほぼ矩形状に形成されている。以下では、板状本体部31における長手方向の寸法を長さ寸法と称し、短手方向における寸法を幅寸法と称して説明する。なお、ワイヤーハーネス支持体100において、上記長手方向は、保護部材3の延在方向と一致し、固定部材2の延在方向に沿う方向である。また、ここでは、上記長手方向は、中空板材30の介在部分39の延在方向と一致している。また、上記短手方向は、保護部材3の幅方向と一致し、固定部材2の幅方向に沿う方向である。
板状本体部31における幅寸法は、例えば、保護対象の電線又は電線を複数含む電線束9の幅寸法によって決められる。例えば、保護対象の電線又は電線束9の幅寸法よりも板状本体部31における幅寸法が大きい場合、より確実に電線が固定部材2に接触することを抑制できる。
また、板状本体部31における長さ寸法は、固定部材2の延在方向における一部を覆うことが可能な寸法である場合又は固定部材2の延在方向における全部を覆うことが可能な寸法である場合が考えられる。
突起33は、防音部材4に設けられた後述する係止孔43に係止可能となるように板状本体部31の側縁部に形成された部分である。ここでは、突起33は、板状部分38の側縁部の一部が側方に突出する態様で形成されている。より詳細には、ここでは、中空板材30が切断されて板状本体部31をなす際に、中空板材30が中空部分を通り介在部分39の延在方向に沿う平面で切断される。これにより中空部分を規定していた板状部分38が中間部分で切断されることによって、切断された中空板材30の側縁部において、当該切断された板状部分38の端縁部が介在部分39から側方に突出する突出部分32をなす。この状態で、この突出部分32の一部を切り欠くなどすることによって介在部分39に向けて凹む態様の凹部32hが突出部分32に形成される。これにより、突出部分32のうち残った部分が上記突起33をなす。
当該突起33は、板状本体部31の延在方向に沿って、係止孔43と対応する位置に形成される。例えば、図5に示す例では、板状本体部31の延在方向に沿って間隔をあけて形成された5つの係止孔43に対応するそれぞれの位置に突起33が形成されて、計5つの突起33が形成されている。
なお、当該突起33は、2つの板状部分38のうちどちらか一方に形成されていればよい。図3に示す例では、2つの板状部分38のうち板状本体部31の一方面(電線側を向く面)を含む板状部分38に突起33が形成されている。
<防音部材>
次に、防音部材4について、図5も参照しつつ説明する。図5は、第1実施形態に係る防音部材4を示す平面図である。
防音部材4は、保護部材3よりも軟らかい材料を用いてシート状に形成されている。防音部材4は、保護部材3と固定部材2との間に介在し、保護部材3と固定部材2との間で異音が発生することを抑制する。さらに、防音部材4は、保護部材3を固定部材2に固定する役割も果たす。防音部材4は、例えば、不織布によってシート状に形成された部材である。もっとも、防音部材は、発泡シート等の材料を用いて形成されていてもよい。具体的には、防音部材4は、取付部41と巻付部42とを含む。さらにここでは、防音部材4には、係止孔43が形成されている。
取付部41は、板状本体部31の他方面に沿って重なるように保護部材3に取付けられている。取付部41は、保護部材3と同じかそれよりも大きく(ここでは、若干大きく)形成されて、かつ、平面視で取付部41上に保護部材3が収まるように保護部材3に取付けられている。これにより、保護部材3と固定部材2とが直に接触することをより確実に抑えることができる。もっとも、取付部は、保護部材3よりも小さく形成されていてもよい。また、保護部材3の一部が取付部からはみ出すように取付部が保護部材3に取り付けられていてもよい。
取付部41が保護部材3に取付けられるには、例えば、接着剤又は両面テープ等で貼付けられることが考えられる。また、例えば、取付部41と保護部材3との一方に設けられた突起と、他方に形成された係止孔とを用いた係止構造で取付けられていてもよい。また、例えば、取付部41と保護部材3との両方に取付けられた面ファスナーを介して取り付けられていてもよい。
巻付部42は、取付部41から延在する部分である。以下、巻付部42において取付部41から延在する方向を巻付部42の延在方向と称する。また、巻付部42において、保護部材3の延在方向に沿った方向を巻付部42の幅方向と称する。巻付部42は、棒状本体部21の周囲に巻付けられている。さらにここでは、巻付部42は、板状本体部31の外周側の周囲に巻付けられている。より詳細には、巻付部42は、棒状本体部21の外周のうち板状本体部31の他方面が面していない部分と、板状本体部31の一方面とに巻付けられている。このため、巻付部42の延在方向の寸法は、棒状本体部21の周方向の寸法よりも若干大きく設定されている。
ここでは、巻付部42は、取付部41と同じ幅寸法で取付部41から延在するように形成されている。なお、巻付部42及び取付部41の幅寸法とは、保護部材3の延在方向に沿った方向の寸法のことを言うものとする。巻付部42が取付部41と同じ幅寸法で取付部41から延在するように形成されていることによって、固定部材2のうち固定部材2の延在方向に沿って保護部材3が設けられている部分は、保護部材3及び防音部材4によって周囲が覆われている。これにより、当該部分では、保護部材3及び防音部材4の外側に配設された電線が固定部材2の突起等に直に接触して傷つくことが抑制される。
巻付部42は、棒状本体部21及び板状本体部31の外周側の周囲に巻付けられた状態で固定されている。ここでは、保護部材3に設けられた突起33と、防音部材4に設けられた係止孔43との係止構造によって巻付部42が巻付けられた状態で固定されている。
係止孔43は、巻付部42の先端に形成されている。係止孔43は巻付部42の幅方向に沿って少なくとも1つ(ここでは、5つ)形成されている。係止孔43は、例えば、巻付部42の幅方向に長尺な長円状に形成されている。
巻付部42の延在方向に沿った係止孔43の位置は、例えば、巻付部42が固定部材2及び保護部材3の周囲に巻付けられて固定された状態で、巻付部42が固定部材2及び保護部材3を締め付け可能な位置に設けられることが考えられる。これにより、保護部材3及び防音部材4が固定部材2に対して位置ずれすることを抑制することができる。
係止孔43が巻付部42の延在方向に沿って上述したような位置に設定された状態で、係止孔43と突起33とは、例えば、以下のようにして係止する。即ち、係止孔43の周縁のうち巻付部42の先端側の縁部が、突起33の先端よりも後端側に位置するように形成される。そして、巻付部42の柔軟性により係止孔43に突起33が挿入された後、巻付部42が復帰して突起33の先端が係止孔43の周縁のうち巻付部42の先端側の縁部に引っ掛かる。これにより、突起33が係止孔43に係止した状態となる。もっとも、突起の先端が、基端側よりも幅広に形成されると共に係止孔43よりも幅広に形成されることで突起のうち幅広に形成された部分が係止孔43の周縁に係止するものであってもよい。
<ワイヤーハーネス支持体>
次に、上記固定部材2、保護部材3及び防音部材4を組み合わせてなるワイヤーハーネス支持体100について説明する。
具体的には、まず、図6に示すように板状本体部31の他方面に沿って取付部41が重なった状態で、防音部材4を保護部材3に取付ける。次に、板状本体部31の他方面が固定部材2を向いた状態で、且つ、板状本体部31の他方面に重ねられた取付部41が固定部材2に接した状態で、巻付部42を固定部材2及び保護部材3の外周側に巻く。そして、巻付部42の先端に設けられた係止孔43に保護部材3に設けられた突起33を挿入し、係止させる。これにより、固定部材2に保護部材3及び防音部材4が取り付けられたワイヤーハーネス支持体100が完成となる。
なお、ここでは、保護部材3は、平板状を保った状態で固定部材2に取り付けられているがこのことは必須ではない。保護部材3は、屈曲又は湾曲する態様で、固定部材2に取り付けられていてもよい。
また、ここでは保護部材3は、平板状の部材が一枚だけ用いられているがこのことは必須ではない。保護部材3は、複数枚の平板状の部材が用いられていてもよい。この場合、複数枚の保護部材3は、それぞれ防音部材4に取付けられる。そして、固定部材2の延在方向、周方向又は両方向に沿って複数枚の保護部材3が並ぶように設けられる。
本実施形態に係るワイヤーハーネス支持体100によると、棒状に形成された棒状本体部21を含む固定部材2と、板状の部材であり、一方面側に電線を配設可能な板状本体部31を含み、板状本体部31の他方面が棒状本体部21側を向いた状態で、棒状本体部21の延在方向に沿って延在する保護部材3と、保護部材3よりも軟らかい材料を用いてシート状に形成され、板状本体部31の他方面に沿って重なるように取付けられた取付部41と、取付部41から延在し、棒状本体部21及び板状本体部31の外周側の周囲に巻付けられた巻付部42とを含む防音部材4と、を備える。これにより、保護部材3と固定部材2との間に防音部材4が介在するため、保護部材3と固定部材2とが直接接触して異音が発生することを抑えることができる。また、固定部材2に対して保護部材3が設けられていない部分に防音部材4の巻付部42が巻付けられているため、巻付部42が固定部材2のエッジ等から電線を保護する役目も果たす。また、巻付部42が棒状本体部21及び板状本体部31に巻付けられた状態で巻付部42の先端が固定されることによって固定部材2に保護部材3及び防音部材4が固定されているため、固定部材2に対して保護部材3及び防音部材4を容易に固定することができる。
また、従来では、保護部材3は、クランプ等によって固定部材2に固定されることが多い。しかしながら、本実施形態では、保護部材3と固定部材2とを固定するためのクランプを不要とすること、若しくはその数を削減することが可能となる。
また、防音部材4には、巻付部42の先端に係止孔43が形成され、保護部材3は、係止孔43に係止可能となるように板状本体部31の側縁部に形成された突起33をさらに含み、突起33が係止孔43に係止することで、巻付部42の先端が保護部材3に固定されているため、簡易な構成で巻付部42の先端を固定することができる。
また、巻付部42は、取付部41と同じ幅寸法で取付部41から延在するように形成されているため、一度の巻付で巻付部42全体を巻付けることができる。これにより、取付作業性の向上を図ることができる。また、固定部材2に対してより広い領域を巻付部42で覆うことができる。
また、保護部材3は、複数の板状部分38と複数の板状部分38の間に配設されて複数の板状部分38の間に中空空間を形成する介在部分39とを含む中空板材30によって形成されているため、保護部材3を強度の割に比較的軽量にすることができる。また、中空板材30に使用される材料を、強度の割に少なく抑えることができることによって、材料費を抑制することができる。
また、防音部材4は、不織布によって形成されているため、巻付可能でありつつ、比較的防音性を高くすることができる。
<外装部材>
本発明において、図6に示すような保護部材3と防音部材4とが組み合わされた部材を外装部材5としてとらえることもできる。
つまり、防音部材4の取付部41が上述したように板状本体部31の他方面に沿って重なるように保護部材3に取付けられて、防音部材4の巻付部42が自由端とされた状態の防音部材4及び保護部材3を外装部材5としてみなすことができる。そして、当該外装部材5を固定部材2に取付けることで上記ワイヤーハーネス支持体100となる。
このような外装部材5によると、板状の部材であり、一方面側に電線を配設可能な板状本体部31を含み、固定部材2に対して板状本体部31の他方面が棒状本体部21側を向いた状態で、棒状本体部21の延在方向に沿って延在するように取付け可能な保護部材3と、保護部材3よりも軟らかい材料を用いてシート状に形成され、板状本体部31の他方面に沿って重なるように取付けられた取付部41と、取付部41から延在し、棒状本体部21及び板状本体部31の外周側の周囲に巻付け可能に形成された巻付部42とを含む防音部材4と、を備えるため、固定部材2と保護部材3との間に取付部41を介在させるように外装部材5を固定部材2に取り付けることで、保護部材3と固定部材2とが直接接触して異音が発生することを抑えることができる。また、固定部材2に対して保護部材3が設けられない部分に防音部材4の巻付部42を巻付可能であるため、巻付部42が固定部材2のエッジ等から電線を保護する役目も果たす。また、巻付部42が棒状本体部21及び板状本体部31に巻付けられた状態で、巻付部42の先端が固定されることで、固定部材2に固定可能に形成されているため、固定部材2に対して外装部材5を容易に固定することができる。
<ワイヤーハーネス>
次に、ワイヤーハーネス支持体100と電線とを備えるワイヤーハーネス101について説明する。本実施形態では、ワイヤーハーネス101が、複数の電線を含む電線束9を備える場合を説明する。なお、図2及び図3において、電線束9は簡略化して示している。
ワイヤーハーネス101において、電線束9に含まれる電線は、例えば、芯線と芯線の周囲を覆う絶縁被覆とを備える絶縁電線であることが考えられる。芯線は、例えば、銅又はアルミニウム等の金属を主成分とする部材であることが考えられる。また、絶縁被覆は、例えば、ポリエチレン又は塩化ビニル等を主成分とする合成樹脂の部材であることが考えられる。
また、電線束9は、例えば、クランプ99によって固定部材2に固定される。クランプ99は、例えば、電線束9の周囲に巻回されたベルト部とベルト部を固定部材2に固定するクリップ部とを含む。従って、固定部材2には、クランプ99を固定するクランプ用固定孔が形成されていることが考えられる。
ワイヤーハーネス101においては、複数の電線を含む電線束9が、保護部材3の板状本体部31に配設される。これにより、板状本体部31が電線束9と固定部材2との間に介在することで、電線束9に含まれる電線が固定部材2に接触することが抑制される。また、固定部材2のうち板状本体部31に面していない部分には防音部材4が巻付けられている。これにより、固定部材2の周辺を通る電線が固定部材2に直接接触することが抑制される。これらにより、固定部材2におけるバリ等によって生じたエッジ部分に電線束9の電線又は固定部材2の周辺を通る電線が接触し、傷つくことを抑制できる。
{ワイヤーハーネスの変形例}
次に、第1実施形態に係るワイヤーハーネス101の変形例について説明する。図7は、ワイヤーハーネス101の変形例を示す正面図である。なお、本変形例の説明において、これまでに説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する(以下の変形例及び実施形態でも同様)。
変形例に係るワイヤーハーネス101Aは、電線束9が板状本体部31の一方面と板状本体部31の一方面の外側に巻付けられた巻付部42Aとの間に挟み込まれている点で第1実施形態に係るワイヤーハーネス101とは異なる。
具体的には、外装部材5Aを固定部材2に取り付ける際に、巻付部42Aの先端を固定する前の段階で、電線束9が板状本体部31の一方面に接した状態で配設される。そして、板状本体部31の一方面に接した電線束9に対して板状本体部31とは反対側に巻付部42Aが接するように巻付部42Aを巻付けた状態で、巻付部42Aの先端を固定する。これにより、電線束9が板状本体部31と巻付部42Aとに挟み込まれることによって、ワイヤーハーネス支持体100Aに固定される。
なお、巻付部42Aの基端部から係止孔43までの寸法は、電線束9を挟み込まない場合に比べて長く設定されることが考えられる。
変形例に係るワイヤーハーネス101Aによると、電線束9が板状本体部31の一方面と板状本体部31の一方面の外側に巻付けられた巻付部42Aとの間に挟み込まれているため、固定部材2に対して保護部材3と防音部材4Aとを固定する際に、電線も併せて固定することができる。また、電線のうち保護部材3側に面する部分以外の部分が巻付部42Aで覆われるため、巻付部42Aが電線を保護する役割も果たす。
{外装部材5の変形例}
次に、外装部材5の変形例について説明する。図8は、外装部材5の変形例を示す平面図である。
変形例に係る外装部材5Bは、係止孔43Bが、巻付部42に取付部41から延在する方向に沿って複数形成され、突起33は複数の係止孔43Bに選択的に係止可能に設けられている点で、第1実施形態に係る外装部材5とは異なる。
具体的には、図8に示す例では、係止孔43Bが、巻付部42に取付部41から延在する方向に沿って3つ形成されている。そして、当該外装部材5Bを固定部材2に取り付ける際に、3つの係止孔43Bのうちの1つに突起33を係止させる。これにより、1つのサイズの防音部材4Bで異なるサイズの固定部材2に対応することができる。
変形例に係る外装部材5Bによると、係止孔43Bが、巻付部42に取付部41から延在する方向に沿って複数形成され、突起33は複数の係止孔43Bに選択的に係止可能に設けられているため、1種類の外装部材5Bで異なる径を有する固定部材2に、巻付部42が固定部材2を締め付けるようにして取付可能となる。
また、1種類の外装部材5Bで、第1実施形態に係るワイヤーハーネス101のように巻付部42が電線束9を挟み込まない場合と、変形例に係るワイヤーハーネス101Aのように巻付部42Aが電線束9を挟み込む場合とに対応することができる。また、巻付部42Aが電線束9を挟み込む場合に異なる径の電線束9に対応することができる。
{外装部材5の別の変形例}
次に、外装部材5の別の変形例について説明する。図9は、外装部材5の別の変形例を示す平面図である。
本変形例に係る外装部材5Cは、巻付部42Cが板状本体部31の介在部分39の延在方向に沿って間隔をあけるようにして複数形成されている点で、実施形態に係る外装部材5とは異なる。
具体的には、ここでは、巻付部42Cは、3つ形成されている。3つの巻付部42Cは、取付部41よりも小さい幅寸法を有するように形成されている。3つの巻付部42Cは、外装部材5Cが固定部材2に取り付けられた際に棒状本体部21の延在方向に沿って間隔をあけるようにして形成されている。この巻付部42Cの間に設けられた隙間から、例えば、棒状本体部21に突設されたブラケット等が外方に逃げられるようになっている。
なお、ここでは、3つの巻付部42Cは同じ幅寸法を有するように形成されているがこのことは必須ではない。3つの巻付部はすべて異なる幅寸法を有するように形成されていてもよいし、3つの巻付部のうち2つの巻付部のみが同じ幅寸法を有するように形成されていてもよい。
また、ここでは、中央の巻付部42Cと一端側の巻付部42Cとの間隔と、中央の巻付部42Cと他端側の巻付部42Cとの間隔が同じに設定されているが、異なっていてもよい。隣り合う巻付部42C間の間隔はブラケットの幅寸法等に応じて適宜設定されていればよい。
また、ここでは、取付部41の幅方向端部(ここでは両端部)から巻付部42Cが突出するように設けられているが、このことは必須ではない。複数の巻付部42Cのうちの一番端に位置する巻付部42Cが取付部41の幅方向端部から間隔をあけた位置に位置していてもよい。
本変形例に係る外装部材5Cによると、巻付部42Cが棒状本体部21の延在方向に沿って間隔をあけるようにして複数形成されているため、棒状本体部21にブラケット等が溶接されている場合に、隣り合う巻付部42Cの間の隙間から当該ブラケットを外方に逃がすことができる。
{第2実施形態}
次に、第2実施形態に係るワイヤーハーネス支持体について説明する。図10は、第2実施形態に係るワイヤーハーネス支持体100Dを示す正面図である。
第2実施形態に係るワイヤーハーネス支持体100Dは、巻付部42の先端の固定方法が第1実施形態に係るワイヤーハーネス支持体100Dとは異なる。
具体的には、ここでは巻付部42の先端は、面ファスナー34、44を介して固定されている。図10に示す例では、保護部材3の一端側(取付部41から巻付部42が延在する側)と、巻付部42の先端とにそれぞれ面ファスナー34、44が取付けられている。そして、巻付部42のうち面ファスナー44が取り付けられた部分よりも基端側が固定部材2及び保護部材3に巻付けられた状態で、巻付部42に取付けられた面ファスナー44を保護部材3に取付けられた面ファスナー34に押し付けて係止させる。
この際、面ファスナー34、44が巻付部42の延在方向に沿って比較的長めに設けられていると、面ファスナー34、44が設けられている範囲内で任意の位置に巻付部42の先端を固定することができる。これにより、1種類の外装部材5Dで異なる径の固定部材2に対応することができる。
面ファスナー34、44を保護部材3及び巻付部42に取り付けるには、例えば、接着剤又は両面テープによる貼り付けであってもよいし、熱溶着等の接合であってもよい。
また、通常、面ファスナー34、44は、一対のループ面及びフック面により構成される。ここで、ループ面とはループ状に形成された繊維を含む面を言い、フック面とはフック状に形成された繊維を含む面を言う。ループ面にフック面が押し付けられることで面ファスナーが留められた状態となる。ループ面及びフック面は、巻付部42及び保護部材3のどちらに設けられていてもよい。また、ループ面及びフック面が巻付部42及び保護部材3の両方に混在していてもよい。また、防音部材4として不織布が用いられる場合は、不織布の表面をループ面の代わりとすることも考えられる。つまり、巻付部42全体がループ面として代用可能となる。この場合、面ファスナー34としてフック面が保護部材3に取り付けられる。
なお、面ファスナー34、44を介して巻付部42の先端を固定する場合、保護部材3の一端側に固定されることは必須ではない。例えば、巻付部42の先端は、保護部材3の他端側に固定されてもよい。また、例えば図11に示すワイヤーハーネス101E及びワイヤーハーネス支持体100Eのように、巻付部42の先端は、保護部材3を越えた位置にある巻付部42の基端側に固定されてもよい。この場合、巻付部の先端側及び基端側にそれぞれ面ファスナー44が取り付けられる。そして、巻付部42の先端が、保護部材3を越えた位置にある巻付部42の基端側に固定されていると、保護部材3の周囲が巻付部42によって覆われる。これにより、ワイヤーハーネス支持体100Eにおいて巻付部42の外側に電線束9が配設されると、電線束9が保護部材3の端縁部と接触して傷つくことが抑えられる。
第2実施形態に係るワイヤーハーネス支持体100Dによると、巻付部42の先端が面ファスナー34、44を介して固定されているため、簡易な構成で巻付部42の先端を固定することができる。
{その他の変形例}
上記各実施形態及びその変形例において、ここでは、巻付部が保護部材の外周側全体に亘って巻付けられているものとして説明したが、このことは必須ではない。巻付部は、保護部材の外周側の一部のみに巻付けられていてもよいし、保護部材の外周側に巻付けられていなくてもよい。巻付部が保護部材の外周側に巻付けられていない場合、巻付部は、保例えば、保護部材の内周側に固定されることが考えられる。
また、上記各実施形態及びその変形例において、保護部材が中空板材30によって形成されているものとして説明したがこのことは必須ではない。保護部材は、例えば、中空板材30の1枚の板状部分38など、中空板材30以外の板材で形成されていてもよい。
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
100 ワイヤーハーネス支持体
101 ワイヤーハーネス
2 固定部材
21 棒状本体部
3 保護部材
30 中空板材
31 板状本体部
33 突起
34 面ファスナー
38 板状部分
39 介在部分
4 防音部材
41 取付部
42 巻付部
43 係止孔
44 面ファスナー
80 車両
82 インストルメントパネル
9 電線束

Claims (11)

  1. 棒状に形成された棒状本体部を含む固定部材と、
    板状の部材であり、一方面側に電線を配設可能な板状本体部を含み、前記板状本体部の他方面が前記棒状本体部側を向いた状態で、前記棒状本体部の延在方向に沿って延在する保護部材と、
    前記保護部材よりも軟らかい材料を用いてシート状に形成され、前記板状本体部の他方面に沿って重なるように取付けられた取付部と、前記取付部から延在し、前記棒状本体部の周囲に巻付けられた巻付部とを含む防音部材と、
    を備え、
    前記巻付部が前記棒状本体部に巻付けられた状態で前記巻付部の先端が固定されることによって前記固定部材に前記保護部材及び前記防音部材が固定されている、ワイヤーハーネス支持体。
  2. 請求項1に記載のワイヤーハーネス支持体であって、
    前記防音部材には、前記巻付部の先端に係止孔が形成され、
    前記保護部材は、前記係止孔に係止可能となるように前記板状本体部の側縁部に形成された突起をさらに含み、
    前記突起が前記係止孔に係止することで、前記巻付部の先端が前記保護部材に固定されている、ワイヤーハーネス支持体。
  3. 請求項2に記載のワイヤーハーネス支持体であって、
    前記係止孔が、前記巻付部に前記取付部から延在する方向に沿って複数形成され、
    前記突起は複数の前記係止孔に選択的に係止可能に設けられている、ワイヤーハーネス支持体。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス支持体であって、
    前記巻付部の先端は、面ファスナーを介して固定されている、ワイヤーハーネス支持体。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス支持体であって、
    前記巻付部は、前記取付部と同じ幅寸法で前記取付部から延在するように形成されている、ワイヤーハーネス支持体。
  6. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス支持体であって、
    前記巻付部は、前記棒状本体部の延在方向に沿って間隔をあけるようにして複数形成されている、ワイヤーハーネス支持体。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス支持体であって、
    前記保護部材は、複数の板状部分と前記複数の板状部分の間に配設されて前記複数の板状部分の間に中空空間を形成する介在部分とを含む中空板材によって形成されている、ワイヤーハーネス支持体。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス支持体であって、
    前記防音部材は、不織布によって形成されている、ワイヤーハーネス支持体。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス支持体と、
    前記板状本体部の一方面側に配設された電線と、
    を備える、ワイヤーハーネス。
  10. 請求項9に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記電線は、前記板状本体部の一方面と前記板状本体部の一方面の外側に巻付けられた前記巻付部との間に挟み込まれている、ワイヤーハーネス。
  11. 棒状に形成された棒状本体部を含む固定部材に取り付けられる外装部材であって、
    板状の部材であり、一方面側に電線を配設可能な板状本体部を含み、前記固定部材に対して前記板状本体部の他方面が前記棒状本体部側を向いた状態で、前記棒状本体部の延在方向に沿って延在するように取付け可能な保護部材と、
    前記保護部材よりも軟らかい材料を用いてシート状に形成され、前記板状本体部の他方面に沿って重なるように取付けられた取付部と、前記取付部から延在し、前記棒状本体部の周囲に巻付け可能に形成された巻付部とを含む防音部材と、
    を備え、
    前記巻付部が前記棒状本体部に巻付けられた状態で、前記巻付部の先端が固定されることで、前記固定部材に固定可能に形成されている、外装部材。
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