JP2017046443A - クランプ及びクランプ付電線 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、クランプを保護材に固定するに当たり、別部品がなくとも両者をより確実に固定することができる技術を提供することを目的とする。【解決手段】クランプ20は、電線に取付可能な電線取付部30と、第1係止部40と、第2係止部50と、を備える。第1係止部40は、取付対象物に形成された取付孔に挿入及び係止可能に形成されている。第2係止部50は、保護材に形成された固定孔に挿入及び係止可能に形成されている。【選択図】図1

Description

この発明は、電線を取付対象物に固定する技術に関する。
特許文献1には、電線に保護材を取り付けたうえで、保護材にテープにより取り付けられたクランプによって電線を取付対象物に固定する技術が開示されている。
特許文献2には、電線を挿通可能な挿通部と、固定孔に係止可能な第1羽部及び第2羽部と、板状の保護材を挟持可能な鉤部とを備える固定部品によって電線及び保護材を取付対象物に固定する技術が開示されている。
特開2014−117099号公報 特開2013−243809号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、クランプを保護材に取り付けるために別部品が必要となるため、部品点数が増加する恐れがある。また、特許文献2に記載の技術では、電線と保護材とが位置ずれをおこしてしまう恐れがある。
そこで、本発明は、クランプを保護材に固定するに当たり、別部品がなくとも両者をより確実に固定することができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係るクランプは、電線に取付可能な電線取付部と、取付対象物に形成された取付孔に挿入及び係止可能に形成された第1係止部と、保護材に形成された固定孔に挿入及び係止可能に形成された第2係止部と、を備える。
第2の態様に係るクランプは、第1の態様に係るクランプであって、前記第1係止部が、前記第2係止部よりも前記電線取付部から突出した位置で前記取付孔に係止可能に形成され、前記第2係止部が、前記第1係止部の外周側で前記固定孔に係止可能に形成されている。
第3の態様に係るクランプは、第2の態様に係るクランプであって、前記取付孔に対する前記第1係止部の挿入及び係止方向と、前記固定孔に対する前記第2係止部の挿入及び係止方向とが一致している。
第4の態様に係るクランプは、第1から第3のいずれか1つの態様に係るクランプであって、前記第1係止部は、支柱部と前記支柱部の先端に設けられた羽部とを含み、前記第2係止部は、前記支柱部の外周側に設けられ、先端側が外周側に広がりつつ延びる鉤部を含む。
第5の態様に係るクランプ付電線は、第1から第4のいずれか1つの態様に係るクランプと、前記電線取付部によって前記クランプが取付けられた電線と、を備える。
第6の態様に係るクランプ付電線は、第5の態様に係るクランプ付電線であって、前記第2係止部が係止している保護材をさらに備える。
第1から第4の態様によると、電線に取付可能な電線取付部と、取付対象物に形成された取付孔に挿入及び係止可能に形成された第1係止部と、保護材に形成された固定孔に挿入及び係止可能に形成された第2係止部と、を備えるため、クランプを保護材に固定するに当たり、別部品がなくとも両者をより確実に固定することができる。
特に、第2の態様によると、第1係止部が、第2係止部よりも電線取付部から突出した位置で取付孔に係止可能に形成され、第2係止部が、第1係止部の外周側で固定孔に係止可能に形成されているため、電線と取付対象物との間に保護材を介在させることができる。
特に、第3の態様によると、取付孔に対する第1係止部の挿入及び係止方向と、固定孔に対する第2係止部の挿入及び係止方向とが一致しているため、クランプを保護材及び取付対象物に係止させる作業が容易になる。
特に、第4の態様によると、第1係止部は、支柱部と支柱部の先端に設けられた羽部とを含み、第2係止部は、支柱部の外周側に設けられ、先端側が外周側に広がりつつ延びる鉤部を含むため、クランプを保護材に固定するに当たり、簡易な構成で両者をより確実に固定することができる。
第5又は第6の態様によると、第1から第4のいずれか1つの態様に係るクランプと、電線取付部によってクランプが取付けられた電線と、を備えるため、クランプを保護材に固定するに当たり、別部品がなくとも両者をより確実に固定することができる。
特に、第6の態様によると、第2係止部が係止している保護材をさらに備えるため、保護材によって電線を保護することができる。
実施形態に係るクランプを示す正面図である。 クランプ付電線に保護材を固定する様子を示す説明図である。 中空板材を示す斜視図である。 保護材の変形例を示す斜視図である。 保護材が付いたクランプ付電線を取付対象物に係止させる様子を示す説明図である。 保護材が固定されたクランプ付電線が取付対象物に係止した様子を示す説明図である。 変形例に係るクランプを示す正面図である。
{実施形態}
以下、実施形態に係るクランプについて説明する。図1は、実施形態に係るクランプを示す正面図である。
クランプ20は、電線を車体パネル等の取付対象物80に固定するための部材である。この際、クランプ20は、電線を保護するための保護材70を固定可能に設けられている(図5、図6参照)。具体的には、クランプ20は、電線取付部30と、第1係止部40と、第2係止部50とを備える。
電線取付部30は、電線に取付可能に形成されている。ここでは、電線取付部30は、バンドを用いて電線に取付けられる。具体的には、電線取付部30は、バンド部32とバンド固定部34とを含む。そして、バンド部32を電線に巻付けた状態で、先端側をバンド固定部34に固定することで、クランプ20を電線に固定することができる。
バンド部32は、長尺帯状に形成されている。バンド部32は、電線の周囲に巻付可能である。バンド部32は、バンド固定部34から突出するように形成されている。バンド部32には、例えば、少なくとも一方主面に延在方向に沿って並ぶ複数の凹部が形成される。
バンド固定部34は、例えば、直方体状に形成されるバンド固定本体部35を含む。バンド固定本体部35には、互いに反対側を向く一対の主面を貫通する貫通孔35hが形成される。また、バンド固定本体部35のうち貫通孔35hが形成された主面とは異なる主面からバンド部32が突出している。貫通孔35hは、電線の周囲に巻付けられたバンド部32の先端を挿通可能に形成される。貫通孔35hの内周面からバンド部32に形成された上記凹部に選択的に係止可能な係止突起36が形成される。
第1係止部40は、取付対象物80に形成された取付孔80hに挿入及び係止可能に形成されている。具体的には、第1係止部40は、支柱部42と支柱部42の先端に設けられた羽部44とを含む。さらにここでは、第1係止部40は、皿部46を含む。またここでは、第1係止部40は、係止本体部22を介して電線取付部30と連なっている。
ここで、係止本体部22は、バンド固定本体部35のうちバンド部32が突出する主面とは反対側の主面に連なるように設けられている。係止本体部22は、例えば、自身が連なるバンド固定本体部35の主面と平行な面に沿って広がる平板状に形成されている。
支柱部42は、係止本体部22のうちバンド固定本体部35が設けられている部分の反対側に突出するように形成されている。支柱部42は、係止本体部22の主面に直交する方向に延びるように形成されている。支柱部42は、第1係止部40が取付孔80hに係止した状態で、取付孔80hの内部に位置する部分を含む。また支柱部42は、第2係止部50が固定孔70hに係止した状態で、固定孔70hの内部に位置する部分を含む。
皿部46は、支柱部42の中間部分に設けられている。皿部46は、皿状に形成され、皿バネの役割を果たす部分である。具体的には、皿部46は、底部47と底部47の外縁から支柱部42の先端側に向けて外周側に広がりつつ延在する胴部48とを含む。第1係止部40が取付孔80hに係止する際に、胴部48の外縁が取付孔80hの周縁に接する。胴部48は第2係止部と干渉しない位置に設けられているとよい。また、胴部48の外縁は、支柱部42の延在方向に沿って第2係止部50よりも羽部44側に位置するように設定されるとよい。これらにより、第1係止部40が取付孔80hに係止した際に、胴部48及び取付孔80hの周縁が第2係止部50に接触することが抑制され、皿部46が皿バネの機能を確実に果たすことができる。
羽部44は、支柱部42の先端から側方に突出するように形成されている。羽部44は、取付孔80hに挿入可能に、且つ挿入後に係止可能に弾性変形可能に形成されている。より詳細には、羽部44の先端側には、羽部44の外向き面の間隔が最大となる部分(最外寸部44a)が存在し、当該最外寸部44aの間隔は、取付孔80hよりも大きく設定されている。また、羽部44は、最外寸部44aの間隔が取付孔80h以下となるように弾性変形可能に形成されている。
第1係止部40を取付孔80hに挿入させていくと、最外寸部44aの間隔が小さくなるように羽部44が弾性変形しつつ取付孔80h内を進んでいく。そして、最外寸部44aが取付孔80hを抜けると羽部44が弾性復帰し始め、羽部44の先端が取付孔80hの周縁に引っ掛かる。これにより、係止部を取付孔80hから抜こうとしても、羽部44が取付孔80hの周縁に引っ掛かることによって、移動不可となる。なお、第1係止部40をさらに取付孔80hに挿し込む方向については、羽部44とは反対側で皿部46が取付孔80hの周縁に引っ掛かり移動不可となる。この状態を以て第1係止部40が取付孔80hに係止した状態となる。
ここでは、第1係止部40は、第2係止部50が保護材70の固定孔70hに係止した状態で、取付対象物80の取付孔80hに係止可能に形成されている(図5参照)。
第2係止部50は、保護材70に形成された固定孔70hに挿入及び係止可能に形成されている。ここでは、第2係止部50は、係止本体部22から第1係止部40と同じ側に突出するように形成されている。また、第2係止部50は、第1係止部40の外周側で固定孔70hに係止可能に形成されている。具体的には、ここでは、第2係止部50は、鉤部52を含む。ここでは、鉤部52は、一対設けられている。
一対の鉤部52は、同じ形状に形成され、対称な位置に設けられている。もっとも、鉤部52が一対設けられることは必須ではなく、鉤部52は、1つのみ設けられていてもよいし、3つ以上設けられていてもよい。鉤部52が1つのみ設けられている場合、鉤部52が、例えば環状に形成されていることが考えられる。また、鉤部52が3つ以上設けられる場合、3つ以上の鉤部52は、後述する鉤部52の先端側部分52bの延びる方向が異なるように設けられることが考えられる。また、鉤部52が一対設けられる場合でも、その形状が同じに形成されることは必須ではなく、異なる形状に形成されていてもよい。鉤部52は、固定孔70hに安定して係止可能となるように、その数及び形状等が設定されているとよい。
鉤部52は、支柱部42の外周側に設けられ、先端側が外周側に広がりつつ延びるように形成されている。鉤部52は、固定孔70hに挿入可能に、且つ挿入後に係止可能に弾性変形可能に形成されている。より詳細には、鉤部52は、基端側部分52aと先端側部分52bとを含む。
基端側部分52aは、係止本体部22において皿部46よりも外周側に相当する部分から支柱部42の延在方向と平行に突出している。基端側部分52aの係止本体部22からの突出寸法は、係止本体部22から皿部46の胴部48の外縁までの寸法よりも小さく設定されている。一対の鉤部52の基端側部分52aは、第1係止部40を挟むように、より詳細には、第1係止部40が一対の鉤部の中央に位置するように設けられている。一対の鉤部52の基端側部分52aの外周側面同士の間隔は、固定孔70hと同じかそれよりも小さく(ここでは若干小さく)設定される。これにより、一対の鉤部52の基端側部分52aは、固定孔70hに挿通可能とされる。この際、一対の鉤部52の基端側部分52aは、第2係止部50が固定孔70hに係止した状態で固定孔70hの内部に位置する部分を含む。
先端側部分52bは、基端側部分52aの先端から外周側に延びるように形成されている。例えば、先端側部分52bはその先端に行くにつれ徐々に薄肉になるように形成される。一対の鉤部52の先端側部分52bは、第1係止部40を挟んで相互に反対側に延びるように形成されている。一対の鉤部52の先端側部分52bの先端同士の間隔は、固定孔70hよりも大きく設定される。また、鉤部52は、一対の鉤部52の先端側部分52bの先端同士の間隔が固定孔70h以下となるように弾性変形可能に形成されている。もっとも、固定孔70hが一対の鉤部52の先端側部分52bの先端同士の間隔以上となるように保護材70が弾性変形可能に形成されている場合もあり得るし、鉤部52と保護材70との両方が弾性変形する場合もあり得る。
第2係止部50を固定孔70hに挿入させていくと、先端側部分52bの先端同士の間隔が小さくなるように鉤部52が弾性変形しつつ固定孔70h内を進んでいく。そして、先端側部分52bの先端が固定孔70hを抜けると鉤部52が弾性復帰し始め、先端側部分52bの先端が固定孔70hの周縁に引っ掛かる。これにより、第2係止部50を固定孔70hから抜こうとしても、鉤部52が固定孔70hの周縁に引っ掛かることによって、移動不可となる。なお、第2係止部50をさらに固定孔70hに挿し込む方向については、係止本体部22が鉤部52とは反対側で固定孔70hの周縁に引っ掛かり移動不可となる。この状態を以て第2係止部50が固定孔70hに係止した状態となる。
ここでは、上述したように一対の鉤部52の中央に第1係止部40が設けられている。また、支柱部42と鉤部52の基端側部分52aとが係止本体部22から同方向に突出すると共に、羽部44と鉤部52の先端側部分52bとが支柱部42又は鉤部52の基端側部分52aからそれぞれ外周側に広がるように延びている。これらより、取付孔80hに対する第1係止部40の挿入及び係止方向と、固定孔70hに対する第2係止部50の挿入及び係止方向とが一致している。
またここでは、第1係止部40は、第2係止部50よりも電線取付部30から突出した位置で取付孔80hに係止可能に形成されている。また、上述したように、第2係止部50が、第1係止部40の外周側で固定孔70hに係止可能に形成されている。これらより、保護材70が電線と取付対象物80との間に介在可能とされている。
<動作>
次に、クランプ20を電線に取り付けたクランプ付電線に保護材70を固定すると共に、クランプ付電線10を取付対象物80に係止させる動作について説明する。
まずは、電線取付部30によってクランプ20が電線に取付けられることによって図2に示すようなクランプ付電線10をなす。
ここで、電線は少なくとも1本含まれていればよい。本実施形態では、クランプ付電線10が、複数の電線を含む電線束60を備える場合を説明する。なお、図2及び図5乃至図7において、電線束60は簡略化して示している。電線は、例えば、芯線と芯線の周囲を覆う絶縁被覆とを備える絶縁電線であることが考えられる。芯線は、例えば、銅又はアルミニウム等の金属を主成分とする部材であることが考えられる。また、絶縁被覆は、例えば、ポリエチレン又は塩化ビニル等を主成分とする合成樹脂の部材であることが考えられる。
ここでは、バンド部32を電線束60に巻付けた状態で、その先端をバンド固定部34に固定する。これにより、クランプ20が電線束60に取付けられたクランプ付電線10ができる。なお、バンド部32のうちバンド固定部34から突出する余長部分は適宜切除されるとよい。
次に、当該クランプ付電線10に保護材70を固定する。
ここで、保護材70には、第2係止部50が係止可能な固定孔70hが形成されている。保護材70は、ここでは、平板状に形成され、その両主面を貫く態様で固定孔70hが形成されている。
固定孔70hは、第2係止部50の形状に応じて形成されていればよく、円形状に形成されていてもよいし、角形状に形成されていてもよい。固定孔70hは、一対の鉤部52の基端側部分52aの外周側面同士の間隔と同じかそれよりも若干大きく形成される。この際、固定孔70hは、第1係止部40が挿通可能に形成される。これにより、固定孔70hに第2係止部50が係止した状態で、固定孔70hより外方に第1係止部40の羽部44及び皿部46が突出する。
保護材70は、例えば、板材を材料として形成される。ここで本実施形態では、板材が、複数の板状部分78と介在部分79とを含む中空板材77である事例について説明する。
中空板材77は、図3に示されるように、複数(ここでは2つ)の板状部分78と、複数の板状部分78の間に配設されて複数の板状部分78の間に中空空間を形成する介在部分79とを含む。
複数の板状部分78及び介在部分79を形成する材質は特に限定されない。即ち、複数の板状部分78及び介在部分79は、紙によって形成されていてもよいし、樹脂によって形成されていてもよいし、また、これらの組み合わせによって構成されていてもよい。複数の板状部分78及び介在部分79の少なくとも1つを紙によって形成する場合には、その表面に撥水処理等を施すことが好ましい。中空板材77は、例えば、樹脂で構成された部材であることが考えられる。
板状部分78は、平板状に形成されている。複数の板状部分78が介在部分79を介して間隔をあけた状態で連結されている。
ここでは、複数の板状部分78の間に、複数の介在部分79が相互間に間隔をあけた並列状態で設けられている。
各介在部分79は、細長い板状に形成されており、両側の板状部分78に対して直交する姿勢で、当該板状部分78に対して繋がっている。
このため、中空板材77を、介在部分79の延在方向に対して直交する面で切断すると、一対の板状部分78の間に複数の介在部分79が並列状に存在するはしご状断面を示す。
このような中空板材77は、例えば、はしご状断面に応じた押出孔から樹脂を押出す押出成型装置によって、連続的に製造することができ、これにより、板材を容易に低コストで製造することができる。或いは、並列状態に配設される複数の介在部分79の両側部に、2つの板状部分78を熱溶着、接着剤等で接合することによっても、中空板材77を製造することができる。
中空構造を有する板材の例は上記例に限られない。例えば、板材は、複数の板状部の間に、山部と谷部とが波状に連続する介在部が挟込まれた構成であってもよい。或は、板材は、複数の板状部の間に存在する介在部が三角柱等の多角柱状の中空形状を形成するものであってもよく、特に、ハニカム構造を形成するものであってもよい。
これらの中空構造を有する板材のうち樹脂によって形成されたものは、プラスチックダンボールと呼ばれることもある。
板材として中空板材77を採用することにより、以下の利点を得ることができる。即ち、中空板材77は、複数の介在部分79が間隙を設けて並列に配置されているため、介在部分79の延在方向に沿って曲がり難い反面、介在部分79の並列方向に沿って曲がり易い。この際に、中空板材77は、介在部分79を挟み込む一方の板状部分78のうち介在部分79と接していない部分に介在部分79の延在方向に沿ってスリットを設けることで、他方の板状部分78のうちスリットに対向する部分を折り目としてさらに曲がり易くなる。また、中空構造を形成する構造体によって、中空板材77の強度は優れたものとなっている。さらに、中空板材77は、中空構造を有するため、強度の割に比較的軽量である。また、中空板材77に使用される材料も、強度の割に少ない。このため、材料費を抑えることができる。
もっとも、保護材70が中空板材77を材料として形成されることは必須ではない。保護材は、上記板状部分78のような中実の板材を材料として形成されていてもよい。
また、保護材70が、平板状に形成されていることは必須ではない。保護材は、第2係止部50が係止可能な固定孔が形成可能な形状であり、かつ第1係止部40を取付孔80hに係止可能であれば、どのような形状であってもよい。保護材は、例えば図4に示すように樋状に形成された保護材70Aであってもよい。この際、保護材70Aは、上記中空板材77のような板材が曲げて形成されたものであってもよいし、金型等を用いて成型された成型品であってもよい。また、このほか保護材は、L字状又は筒状に形成されていることも考えられる。
クランプ付電線10に保護材を固定するには、図4の矢印に示すように第1係止部40及び第2係止部50を固定孔70hに挿入していく。そして、第2係止部50の鉤部52の先端側部分52bが固定孔70hを通過し、固定孔70hの周縁に係止することでクランプ付電線10に保護材70が固定される。クランプ付電線10に保護材70が固定されると、図5に示すようになる。
次に、保護材70が取付けられたクランプ付電線10は、取付対象物80に係止される。ここでは、図5の矢印に示すように第1係止部40を取付孔80hに挿入していく。そして、第1係止部40の羽部44が固定孔70hを通過し、固定孔70hの周縁に係止することで保護材70が取付けられたクランプ付電線10が取付対象物80に固定される。保護材70が取付けられたクランプ付電線10が、取付対象物80に係止されると、図6に示すようになる。図6に示すように、1つのクランプ20で電線束60を保護材70及び取付対象物80に固定することができる。この際、保護材70が電線束60と取付対象物80との間に介在した状態で、電線束が保護材70及び取付対象物80に固定される。
実施形態に係るクランプ20及びこれが取り付けられたクランプ付電線10によると、電線束60に取付可能な電線取付部30と、取付対象物80に形成された取付孔80hに挿入及び係止可能に形成された第1係止部40と、保護材70に形成された固定孔70hに挿入及び係止可能に形成された第2係止部50と、を備えるため、クランプ20を保護材70に固定するに当たり、別部品がなくとも両者をより確実に固定することができる。これにより、クランプ20を保護材70及び取付対象物80に取付ける構造において軽量化を図ることもできる。
また、第1係止部40が、第2係止部50よりも電線取付部30から突出した位置で取付孔80hに係止可能に形成され、第2係止部50が、第1係止部40の外周側で固定孔70hに係止可能に形成されているため、電線と取付対象物80との間に保護材70を介在させることができる。
また、取付孔80hに対する第1係止部40の挿入及び係止方向と、固定孔70hに対する第2係止部50の挿入及び係止方向とが一致しているため、クランプ20を保護材70及び取付対象物80に係止させる作業が容易になる。
また、第1係止部40は、支柱部42と支柱部42の先端に設けられた羽部44とを含み、第2係止部50は、支柱部42の外周側に設けられ、先端側が外周側に広がりつつ延びる鉤部52を含むため、クランプ20を保護材70に固定するに当たり、簡易な構成で両者をより確実に固定することができる。この際、保護材70の構造も簡素にでき、小型化及びコスト削減等を図ることができる。
{変形例}
次に、実施形態に係るクランプ20の変形例について説明する。図7は、変形例に係るクランプを示す正面図である。なお、本変形例の説明においてこれまでに説明したものと同様構成要素については、同符号を付してその説明を省略する。
変形例に係るクランプ20Aにおいて、電線取付部30Aの形状が実施形態に係るクランプ20の電線取付部30の形状とは異なる。
具体的には、電線取付部30Aは、テープ巻によって電線束60に固定される。ここでは、電線取付部30Aは、固定片38を含む。ここでは、固定片38は一対設けられているが、このことは必須ではない。固定片38は1つのみ設けられている場合もあり得る。
固定片38は、電線束60と共にその周囲にテープ90が巻付けられる。これにより、クランプ20が電線束60に固定される。固定片38は、例えば、係止本体部22から外周側に延在するように形成される。ここでは、固定片38には凹部38hが形成されている。
凹部38hは、固定片38の第2係止部50側を向く主面のうちテープ90が巻付けられる部分において、反対側の主面に向けて凹むように形成されている。これにより、巻付けられたテープ90のうち固定片38の主面側に位置する部分が出っ張って保護材70と干渉することを抑制することができる。また、この際、固定片38のうち外周側縁部は、凹まない態様で凹部38hが形成されているとよい。つまり、凹部38hは、固定片38のうち基端部から中間部分にかけての少なくとも一部に設けられているとよい。これにより、凹部38hと固定片38の外周側縁部との間に段差部が生じ、テープ90がずれにくくなる。
{その他の変形例}
また、実施形態において、取付孔80hに対する第1係止部40の挿入及び係止方向と、固定孔70hに対する第2係止部50の挿入及び係止方向とが一致しているものとして説明したがこのことは必須ではない。例えば、第1係止部の支柱部の先端が基端側に対して曲がった状態で形成されることで、取付孔80hに対する第1係止部の挿入及び係止方向と、固定孔70hに対する第2係止部の挿入及び係止方向とが異なる場合もあり得る。
また、第2係止部50が鉤部を含むものとして説明したがこのことは必須ではない。例えば、第2係止部が第1係止部40のような支柱部と羽部とを有する態様で、係止本体部22の主面上に第1係止部40とは異なる位置に設けられていることが考えられる。この場合、第2係止部50の突出寸法は第1係止部40の突出寸法よりも小さく設定されると共に、保護部材には、固定孔70h以外に第1係止部40を通過させる貫通孔が形成されていることが考えられる。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 クランプ付電線
20 クランプ
30 電線取付部
40 第1係止部
42 支柱部
44 羽部
46 皿部
50 第2係止部
52 鉤部
60 電線束
70 保護材
70h 固定孔
77 中空板材
78 板状部分
79 介在部分
80 取付対象物
80h 取付孔

Claims (6)

  1. 電線に取付可能な電線取付部と、
    取付対象物に形成された取付孔に挿入及び係止可能に形成された第1係止部と、
    保護材に形成された固定孔に挿入及び係止可能に形成された第2係止部と、
    を備える、クランプ。
  2. 請求項1に記載のクランプであって、
    前記第1係止部が、前記第2係止部よりも前記電線取付部から突出した位置で前記取付孔に係止可能に形成され、
    前記第2係止部が、前記第1係止部の外周側で前記固定孔に係止可能に形成されている、クランプ。
  3. 請求項2に記載のクランプであって、
    前記取付孔に対する前記第1係止部の挿入及び係止方向と、前記固定孔に対する前記第2係止部の挿入及び係止方向とが一致している、クランプ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のクランプであって、
    前記第1係止部は、支柱部と前記支柱部の先端に設けられた羽部とを含み、
    前記第2係止部は、前記支柱部の外周側に設けられ、先端側が外周側に広がりつつ延びる鉤部を含む、クランプ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のクランプと、
    前記電線取付部によって前記クランプが取付けられた電線と、
    を備える、クランプ付電線。
  6. 請求項5に記載のクランプ付電線であって、
    前記第2係止部が係止している保護材をさらに備える、クランプ付電線。
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