JP2017055510A - ワイヤーハーネス - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、板材を曲げて形成されるプロテクタの強度をなるべく簡易に向上させることができる技術を提供することを目的とする。【解決手段】ワイヤーハーネス10は、電線と、板材24が前記電線の周囲を全体に少なくとも二重に囲う態様で曲げて形成されたプロテクタ20と、を備える。この際、プロテクタ20には少なくとも二重に重なる前記板材24の対応する部分にそれぞれ貫通孔21hが形成され、ワイヤーハーネス10が、前記貫通孔21hに挿入されると共に挿入後に少なくとも二重に重なる部分を保持して係止するプロテクタ係止部31を含む係止部品30をさらに備えることも考えられる。【選択図】図1
Description
この発明は、電線を保護する技術に関する。
車両に配設される電線を保護するプロテクタが例えば、特許文献1及び特許文献2に開示されている。
特許文献1に記載のプロテクタは、中空板材のような板材を折り曲げることで形成されている。
特許文献2に記載のプロテクタは、樹脂成形品であり、補強リブを設けることでプロテクタの強度を向上させるとされている。
ここで、特許文献1に記載のプロテクタのような板材を曲げて形成されるプロテクタにおいて、その強度を向上させたい場合がある。しかしながら、板材を曲げて形成されるプロテクタに、特許文献2に記載のプロテクタに設けられているような補強リブを設けることは難しい。
そこで、本発明は、板材を曲げて形成されるプロテクタの強度をなるべく簡易に向上させることができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係るワイヤーハーネスは、電線と、板材が前記電線の周囲を全体に少なくとも二重に囲う態様で曲げて形成されたプロテクタと、を備える。
第2の態様に係るワイヤーハーネスは、第1の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記プロテクタには、少なくとも二重に重なる前記板材の対応する部分にそれぞれ貫通孔が形成され、前記貫通孔に挿入されると共に挿入後に少なくとも二重に重なる部分を保持して係止するプロテクタ係止部を含む係止部品をさらに備える。
第3の態様に係るワイヤーハーネスは、第2の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記係止部品は、車体に形成された取付孔に挿入可能に且つ挿入後に係止可能に形成された車体係止部を含む。
第4の態様に係るワイヤーハーネスは、第1から第3のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネスであって、前記板材が三重以上に重ねられている部分を含む。
第5の態様に係るワイヤーハーネスは、第1から第4のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネスであって、前記電線及び前記電線に取付けられた前記プロテクタを複数含み、複数の前記プロテクタのうちそれぞれ角筒状に形成された第1のプロテクタ及び第2のプロテクタがそれぞれの収容空間が隣接する態様で相互に面接触している。
第6の態様に係るワイヤーハーネスは、第5の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記第1のプロテクタと前記第2のプロテクタとにおいて、前記第1のプロテクタの収容空間と前記第2のプロテクタの収容空間との境界をなす面以外の少なくとも1つの面で、前記第1のプロテクタを構成する前記板材が前記第2のプロテクタの収容空間の少なくとも一部を覆う態様で前記第2のプロテクタを構成する前記板材に重ねられている。
第7の態様に係るワイヤーハーネスは、第6の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記第1のプロテクタを構成する前記板材と前記第2のプロテクタを構成する前記板材とが重なった部分に2つの前記板材を保持して係止する係止部品が取り付けられることによって2つの前記板材同士が重なった状態が維持されている。
第8の態様に係るワイヤーハーネスは、第1から第7のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネスであって、前記板材は、複数の板状部分と前記複数の板状部分の間に配設されて前記複数の板状部分の間に中空空間を形成する介在部分とを含む中空板材によって構成されている。
第1から第8の態様によると、電線と、板材が電線の周囲を全体に少なくとも二重に囲う態様で曲げて形成されたプロテクタと、を備えるため、板材を曲げて形成されるプロテクタの強度をなるべく簡易に向上させることができる。
特に、第2の態様によると、プロテクタには少なくとも二重に重なる板材の対応する部分にそれぞれ貫通孔が形成され、貫通孔に挿入されると共に挿入後に少なくとも二重に重なる部分を保持して係止するプロテクタ係止部を含む係止部品をさらに備えるため、板材が重なった状態を容易に維持することができる。
特に、第3の態様によると、係止部品は、車体に形成された取付孔に挿入可能に且つ挿入後に係止可能に形成された車体係止部を含むため、別部品を要せずとも、当該ワイヤーハーネスを車体に固定することができる。
特に、第4の態様によると、板材が三重以上に重ねられている部分を含むため、プロテクタの強度をさらに向上させることができる。
特に、第5の態様によると、電線及び電線に取付けられたプロテクタを複数含み、複数のプロテクタのうちそれぞれ角筒状に形成された第1のプロテクタ及び第2のプロテクタがそれぞれの収容空間が隣接する態様で相互に面接触しているため、ワイヤーハーネス全体として見たときのプロテクタの強度をさらに向上させることができる。
特に、第6の態様によると、第1のプロテクタと第2のプロテクタとにおいて、第1のプロテクタの収容空間と第2のプロテクタの収容空間との境界をなす面以外の少なくとも1つの面で、第1のプロテクタを構成する板材が第2のプロテクタの収容空間の少なくとも一部を覆う態様で第2のプロテクタを構成する板材に重ねられているため、重ねられた当該板材同士が保持されることで第1のプロテクタと第2のプロテクタとが合体可能となる。
特に、第7の態様によると、第1のプロテクタを構成する板材と第2のプロテクタを構成する板材とが重なった部分に2つの板材を保持して係止する係止部品が取り付けられることによって板材同士が重なった状態が維持されているため、係止部品によって複数のプロテクタを相互に合体させることができる。
特に、第8の態様によると、板材は、複数の板状部分と前記複数の板状部分の間に配設されて前記複数の板状部分の間に中空空間を形成する介在部分とを含む中空板材によって構成されているため、プロテクタを強度の割に比較的軽量にすることができる。また、中空板材に使用される材料を、強度の割に少なく抑えることができることによって、材料費を抑制することができる。
{第1実施形態}
以下、第1実施形態に係るワイヤーハーネスについて説明する。図1は、第1実施形態に係るワイヤーハーネスを示す部分分解斜視図である。図2は、第1実施形態に係るワイヤーハーネスを示す正面図である。
以下、第1実施形態に係るワイヤーハーネスについて説明する。図1は、第1実施形態に係るワイヤーハーネスを示す部分分解斜視図である。図2は、第1実施形態に係るワイヤーハーネスを示す正面図である。
ワイヤーハーネス10は、電線と、プロテクタ20とを備える。さらにここでは、ワイヤーハーネス10は、係止部品30を含む。
<電線>
電線は、少なくとも1本含まれていればよい。本実施形態では、ワイヤーハーネス10が、複数の電線を含む電線束12を備える場合を説明する。なお、図1、図2、図8、図10及び図12乃至図15において、電線束12は簡略化して示している。電線束12に含まれる電線は、例えば、芯線と芯線の周囲を覆う絶縁被覆とを備える絶縁電線であることが考えられる。芯線は、例えば、銅又はアルミニウム等の金属を主成分とする部材であることが考えられる。また、絶縁被覆は、例えば、ポリエチレン又は塩化ビニル等を主成分とする合成樹脂の部材であることが考えられる。
電線は、少なくとも1本含まれていればよい。本実施形態では、ワイヤーハーネス10が、複数の電線を含む電線束12を備える場合を説明する。なお、図1、図2、図8、図10及び図12乃至図15において、電線束12は簡略化して示している。電線束12に含まれる電線は、例えば、芯線と芯線の周囲を覆う絶縁被覆とを備える絶縁電線であることが考えられる。芯線は、例えば、銅又はアルミニウム等の金属を主成分とする部材であることが考えられる。また、絶縁被覆は、例えば、ポリエチレン又は塩化ビニル等を主成分とする合成樹脂の部材であることが考えられる。
<プロテクタ>
プロテクタ20は、板材24が電線の周囲を全体に少なくとも二重に囲う態様で曲げて形成されている。
プロテクタ20は、板材24が電線の周囲を全体に少なくとも二重に囲う態様で曲げて形成されている。
ここで本実施形態では、板材24が、複数の板状部分28と介在部分29とを含む中空板材27である事例について説明する。以下、図3を参照しつつ中空板材27について先に説明する。図3は、中空板材27を示す斜視図である。
中空板材27は、複数(ここでは2つ)の板状部分28と、複数の板状部分28の間に配設されて複数の板状部分28の間に中空空間を形成する介在部分29とを含む。
複数の板状部分28及び介在部分29を形成する材質は特に限定されない。即ち、複数の板状部分28及び介在部分29は、紙によって形成されていてもよいし、樹脂によって形成されていてもよいし、また、これらの組み合わせによって構成されていてもよい。複数の板状部分28及び介在部分29の少なくとも1つを紙によって形成する場合には、その表面に撥水処理等を施すことが好ましい。中空板材27は、例えば、樹脂で構成された部材であることが考えられる。
板状部分28は、平板状に形成されている。複数の板状部分28が介在部分29を介して間隔をあけた状態で連結されている。
ここでは、複数の板状部分28の間に、複数の介在部分29が相互間に間隔をあけた並列状態で設けられている。
各介在部分29は、細長い板状に形成されており、両側の板状部分28に対して直交する姿勢で、当該板状部分28に対して繋がっている。
このため、中空板材27を、介在部分29の延在方向に対して直交する面で切断すると、一対の板状部分28の間に複数の介在部分29が並列状に存在するはしご状断面を示す。
このような中空板材27は、例えば、はしご状断面に応じた押出孔から樹脂を押出す押出成型装置によって、連続的に製造することができ、これにより、板材24を容易に低コストで製造することができる。或いは、並列状態に配設される複数の介在部分29の両側部に、2つの板状部分28を熱溶着、接着剤等で接合することによっても、中空板材27を製造することができる。
中空構造を有する板材の例は上記例に限られない。例えば、板材は、複数の板状部の間に、山部と谷部とが波状に連続する介在部が挟込まれた構成であってもよい。或は、板材は、複数の板状部の間に存在する介在部が三角柱等の多角柱状の中空形状を形成するものであってもよく、特に、ハニカム構造を形成するものであってもよい。
これらの中空構造を有する板材24のうち樹脂によって形成されたものは、プラスチックダンボールと呼ばれることもある。
板材24として中空板材27を採用することにより、以下の利点を得ることができる。即ち、中空板材27は、複数の介在部分29が間隙を設けて並列に配置されているため、介在部分29の延在方向に沿って曲がり難い反面、介在部分29の並列方向に沿って曲がり易い。この際に、中空板材27は、介在部分29を挟み込む一方の板状部分28のうち介在部分29と接していない部分に介在部分29の延在方向に沿ってスリットを設けることで、他方の板状部分28のうちスリットに対向する部分を折り目Lとしてさらに曲がり易くなる。また、中空構造を形成する構造体によって、中空板材27の強度は優れたものとなっている。さらに、中空板材27は、中空構造を有するため、強度の割に比較的軽量である。また、中空板材27に使用される材料も、強度の割に少ない。このため、材料費を抑えることができる。
以下、図1乃至図3に加えて図4を参照しつつプロテクタ20について詳述する。図4は、組立前のプロテクタ20を示す斜視図である。
ここでは、プロテクタ20は、四角筒状に形成されると共に、すべての面で板材24が二重にされている。これに対応するため、組立前のプロテクタ20において、1つの板材24に電線束12の延在方向に沿った折り目Lが7つ設けられている。これにより、1つの板材24が8面に分けられている。また、ここでは、プロテクタ20には、貫通孔21hが形成されている。
貫通孔21hは、少なくとも二重に重なる板材24の対応する部分にそれぞれ形成されている。貫通孔21hには、係止部品30が係止される。より詳細には、ここでは、プロテクタ20が長方形筒状に形成され、貫通孔21hはプロテクタ20のうち長辺部分21aに形成されている。さらにここでは、貫通孔21hは、板材24の幅方向端部に位置する端面及び当該端面に重なる面に形成されている。そして、プロテクタ20は当該端面を周方向における外周側の端部として四角筒状に組み立てられ、当該端面に形成された貫通孔21hに係止部品30が係止される。これにより、プロテクタ20のうち周方向における外周側の端部ががたつき難くなる。
貫通孔21hは、例えば、板材24を打ち抜くなどすることによって形成される。なお、貫通孔21hの具体的形状については、係止部品30の後述するプロテクタ係止部31と共に後で詳述する。
<係止部品>
次に、図1乃至図4に加えて図5及び図6を参照しつつ、係止部品30について説明する。図5は、係止部品30を示す正面図である。図6は、係止部品30を示す側面図である。
次に、図1乃至図4に加えて図5及び図6を参照しつつ、係止部品30について説明する。図5は、係止部品30を示す正面図である。図6は、係止部品30を示す側面図である。
係止部品30は、プロテクタ20において板材24が重なった状態を維持するための部材である。さらにここでは、係止部品30は、ワイヤーハーネス10を車体に取付けるための部材を兼ねる。具体的には、係止部品30は、プロテクタ係止部31を含む。さらにここで、係止部品30は、車体係止部35を含む。
プロテクタ係止部31は、貫通孔21hに挿入されると共に挿入後に少なくとも二重に重なる部分を保持して係止する。以下、プロテクタ係止部31と貫通孔21hとの係止構造について詳述する。
プロテクタ係止部31は、一対の固定片32と一対の固定片32をつなぐ連結部分33とを含む。ここでは、一対の固定片32は、それぞれ長方形板状に形成されている。以下では、固定片32のうち長辺部分に沿った方向を固定片32の幅方向と称すると共に、短辺部分に沿った方向を固定片32の奥行方向と称する。連結部分33は固定片32よりも幅狭に形成され、一対の固定片32に対してその主面の幅方向中央部分同士をつなぐように設けられている。これにより、一対の固定片32の幅方向両端部の間には、連結部分33の高さ寸法分の間隔があいた空間が形成された状態とされている。そして、当該空間に板材24のうち重ねられた部分が配設されることで、板材24が重ねられた状態に維持される。
貫通孔21hは、平面視T字状、より詳細には、板材24の幅方向に沿って幅広な態様で方形状に形成された幅広部22aに対してその中央で、板材24の幅方向に沿って幅広部22aよりも幅狭な態様で方形状に形成された幅狭部22bが連通する形状に形成されている。幅広部22aの幅寸法及び奥行寸法(板材24の延在方向に沿った寸法)は、プロテクタ係止部31の固定片32の幅寸法及び奥行寸法よりも大きく設定されている。これにより、幅広部22aに対してプロテクタ係止部31を容易に挿入可能とされる。また、幅狭部22bの幅寸法は、固定片32の幅寸法よりも小さく、例えば、プロテクタ係止部31の連結部分33と同程度に形成されている。これらより、幅広部22aに挿入されたプロテクタ係止部31を一対の固定片32の間に板材24が位置する態様で、幅狭部22bへとスライドさせることによって板材24の主面に交差する方向に対してプロテクタ係止部31を抜こうとしても、固定片32が貫通孔21hの幅狭部22bの周縁に引っ掛かり抜けなくなり係止した状態となる。
ここで、プロテクタ係止部31は、幅広部22aから幅狭部22bにスライド移動される際に圧入を伴ってスライド移動されることが好ましい。より詳細には、一対の固定片32の間隔がプロテクタ20の厚み寸法(ここでは、板材24の2枚分の厚み寸法)よりも小さく設定されている、又は、連結部の幅寸法が幅狭部22bの幅寸法よりも大きく設定されていることのうち少なくとも一方が設定されていることにより、プロテクタ係止部31が貫通孔21hの幅狭部22bに圧入されるように構成されているとよい。プロテクタ係止部31が貫通孔21hの幅狭部22bに圧入されることによって幅広部22aから幅狭部22bにスライド移動されたプロテクタ係止部31が幅広部22aに戻りにくくなる。また、プロテクタ係止部31が貫通孔21hに圧入されることによって、複数重なった板材24ががたつき難くなる。
なお、プロテクタ係止部31が貫通孔に圧入されない場合、幅広部が固定片32よりも若干小さくされるなどして、プロテクタ係止部31が貫通孔から抜けにくくされているとよい。
もっとも、貫通孔21hとプロテクタ係止部31との係止構造は上記したものに限られない。例えば、貫通孔21hとプロテクタ係止部31との係止構造は、後述する車体係止部35と車体の取付孔との係止構造を含むように形成されていてもよい。
車体係止部35は、車体に形成された取付孔に挿入可能に且つ挿入後に係止可能に形成されている。具体的には、車体係止部35は、円形又は長円形状に形成された取付孔に挿入及び係止可能に形成されている。車体係止部35は、一対の固定片32うち一方の外向きの主面上に設けられている。車体係止部35は、支柱部36と羽部37と皿部38とを含む。
支柱部36は、固定片32から外方に延出する部分である。支柱部36は、車体係止部35が取付孔に係止した状態で、取付孔の内部に位置する部分を含む。支柱部36は、例えば、固定片32の主面に直交する方向に延在する。
羽部37は、支柱部36の先端から側方に突出するように形成されている。ここでは、羽部37は、支柱部36の先端から両側方に突出するように一対設けられている。羽部37は、取付孔に挿入可能に、且つ挿入後に係止可能に弾性変形可能に形成されている。
一対の羽部37の先端側には、一対の羽部37の外向き面の間隔が最大となる部分(最外寸部37a)が存在し、当該最外寸部37aの間隔は、取付孔よりも大きく設定されている。また、一対の羽部37は、最外寸部37aの間隔が取付孔以下となるように弾性変形可能に形成されている。
皿部38は、支柱部36の基端側に設けられている。皿部38は、皿状に形成され、皿バネの役割を果たす部分である。具体的には、皿部38は、底部38aと底部38aの外縁から支柱部36の先端側に向けて支柱部36の外周側に広がりつつ延在する胴部38bとを含む。車体係止部35が取付孔に係止する際に、胴部38bの外縁が取付孔の周縁に接する。
車体係止部35を取付孔に挿入させていくと、最外寸部37aの間隔が小さくなるように羽部37が弾性変形しつつ取付孔内を進んでいく。そして、最外寸部37aが取付孔を抜けると羽部37が弾性復帰し始め、羽部37の先端が取付孔の周縁に引っ掛かる。これにより、車体係止部35を取付孔から抜こうとしても、羽部37が取付孔の周縁に引っ掛かることによって、移動不可となる。なお、車体係止部35をさらに取付孔に挿し込む方向については、皿部38が取付孔の周縁に引っ掛かり移動不可となる。この状態を以て車体係止部35が取付孔に係止した状態となる。
<製造方法>
次に、ワイヤーハーネス10の製造方法について図1乃至図6に加えて図7及び図8を参照しつつ説明する。図7及び図8は、第1実施形態に係るワイヤーハーネス10を製造する様子を示す説明図である。
次に、ワイヤーハーネス10の製造方法について図1乃至図6に加えて図7及び図8を参照しつつ説明する。図7及び図8は、第1実施形態に係るワイヤーハーネス10を製造する様子を示す説明図である。
まずは、図7に示すように、電線束12の周りでプロテクタ20を構成する板材24を組み立てていく。ここでは、長方形筒状とされるプロテクタ20のうち短辺部分21bに相当する部分を周方向における内周側の端部としてそれより他方端部側に位置する部分を折り目Lに沿って順次折り曲げていき、外周側に重ねていく。
プロテクタ20が電線束12の周りで長方形筒状にされたら、図8に示すようにプロテクタ20に係止部品30を取り付ける。ここでは、長方形筒状とされたプロテクタ20のうち、長辺部分21aに相当する部分であって周方向における外周側の端部である部分と、その内周側に位置する部分にそれぞれ貫通孔21hが形成されている。そして、当該貫通孔21hに係止部品30を係止させて、板材24のうち重なった部分を係止部品30に保持させる。これにより、プロテクタ20が四角筒状に維持され、ワイヤーハーネス10が完成となる。完成されたワイヤーハーネス10は、係止部品30の車体係止部35によって車体に係止される。
なお、プロテクタ20を四角筒状に維持すること、又は、プロテクタ20の周方向における端縁部の捲れを抑制することなどを目的として必要に応じてプロテクタ20の周囲にテープ等が巻付けられてもよい。また、板材24のうち重ねられた部分の互いに接触する面が両面テープまたは接着剤等で貼り合わせられていてもよい。また、板材24のうち重ねられた部分が溶着されていてもよい。
実施形態に係るワイヤーハーネス10によると、電線束12と、板材24が電線束12の周囲を全体に少なくとも二重に囲う態様で曲げて形成されたプロテクタ20と、を備えるため、板材24を曲げて形成されるプロテクタ20の強度をなるべく簡易に向上させることができる。
また、プロテクタ20には少なくとも二重に重なる板材24の対応する部分にそれぞれ貫通孔21hが形成され、貫通孔21hに挿入されると共に挿入後に少なくとも二重に重なる部分を保持して係止するプロテクタ係止部31を含む係止部品30をさらに備えるため、板材24が重なった状態を容易に維持することができる。
また、係止部品30は、車体に形成された取付孔に挿入可能に且つ挿入後に係止可能に形成された車体係止部35を含むため、別部品を要せずとも、当該ワイヤーハーネス10を車体に固定することができる。
また、板材24は、複数の板状部分28と前記複数の板状部分28の間に配設されて複数の板状部分28の間に中空空間を形成する介在部分29とを含む中空板材27によって構成されているため、プロテクタ20を強度の割に比較的軽量にすることができる。また、中空板材27に使用される材料を、強度の割に少なく抑えることができることによって、材料費を抑制することができる。
{第1実施形態の変形例}
ここで、第1実施形態に係るワイヤーハーネス10の変形例について説明する。図9は、第1実施形態に係るワイヤーハーネス10の変形例を示す正面図である。図10は、変形例に係るプロテクタ20Aの組立前の様子を示す斜視図である。
ここで、第1実施形態に係るワイヤーハーネス10の変形例について説明する。図9は、第1実施形態に係るワイヤーハーネス10の変形例を示す正面図である。図10は、変形例に係るプロテクタ20Aの組立前の様子を示す斜視図である。
変形例に係るワイヤーハーネス10Aは、プロテクタ20Aを構成する板材24Aにおいて貫通孔21hが形成される位置が第1実施形態に係るワイヤーハーネス10のプロテクタ20を構成する板材24において貫通孔21hが形成される位置とは異なる。
具体的には、貫通孔21hは、四角筒状にされるプロテクタ20Aのうち長辺部分21aに相当する部分であって周方向における中間部分に位置する部分に形成されている。この場合でも、貫通孔21hに係止される係止部品30によってプロテクタ20Aの四角筒状を維持することができる。
なお、この場合、プロテクタ20Aの周方向における端部の捲れを抑制するため、テープ等が巻付けられることが好ましい。
{第2実施形態}
次に、第2実施形態に係るワイヤーハーネスについて説明する。図11は、第2実施形態に係るワイヤーハーネスを示す正面図である。図12は、第2実施形態に係るワイヤーハーネスにおける組立前のプロテクタを示す斜視図である。なお、本実施の形態の説明において、第1実施形態で説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
次に、第2実施形態に係るワイヤーハーネスについて説明する。図11は、第2実施形態に係るワイヤーハーネスを示す正面図である。図12は、第2実施形態に係るワイヤーハーネスにおける組立前のプロテクタを示す斜視図である。なお、本実施の形態の説明において、第1実施形態で説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
第2実施形態に係るワイヤーハーネス110は、プロテクタ120の形状が第1実施形態に係るプロテクタ20の形状とは異なる。
具体的には、プロテクタ120は、板材124が三重以上(ここでは、三重)に重ねられている部分を含む。ここでは、プロテクタ120のうち係止部品30が取り付けられる部分において、板材124が三重以上(ここでは、三重)に重ねられている。
より詳細には、プロテクタ120は、プロテクタ120の周方向における内周側端部と外周側端部とが重なるように形成されている。このため、板材124には折り目Lが8つ設けられ、9面構造とされる。また、四角筒状のプロテクタ120のうち1つの面において板材124が三重に重ねられ、残りの3つの面において板材124が二重に重ねられている。この際ここでは、長方形筒状とされるプロテクタ120のうち長辺部分21aがプロテクタ120の周方向における内周側端部及び外周側端部とされる。そして、プロテクタ120の周方向における内周側端部と外周側端部の部分及びこれらに挟まれる部分に貫通孔21hが形成されている。
係止部品30は、プロテクタ120の周方向における内周側端部と外周側端部とを併せて保持した状態で係止される。これにより、プロテクタ120の周方向における内周側端部及び外周側端部のがたつきを抑制することができる。
第2実施形態に係るワイヤーハーネス110によると、板材124が三重以上に重ねられている部分を含むため、プロテクタ120の強度をさらに向上させることができる。
また、プロテクタ120のうち係止部品30が取り付けられる部分は、板材124が三重以上に重ねられているため、係止部品30をより確実に係止させることができる。また、板材124のうち内周側の端部と外周側の端部とに係止部品30を留めることができることによって、板材124の端部のがたつきを抑制することができる。
{第2実施形態の変形例}
第2実施形態において、プロテクタ120のうち係止部品30が取り付けられる部分が三重に重ねられるものとして、別の見方をすると、プロテクタ120のうち三重に重ねられる部分に係止部品30が取付けられるものとして説明したが、このことは必須ではない。プロテクタ120のうち三重に重ねられる部分以外の部分に係止部品30が取り付けられてもよい。また、すべての面が三重以上に重ねられていてもよい。
第2実施形態において、プロテクタ120のうち係止部品30が取り付けられる部分が三重に重ねられるものとして、別の見方をすると、プロテクタ120のうち三重に重ねられる部分に係止部品30が取付けられるものとして説明したが、このことは必須ではない。プロテクタ120のうち三重に重ねられる部分以外の部分に係止部品30が取り付けられてもよい。また、すべての面が三重以上に重ねられていてもよい。
{第3実施形態}
次に、第3実施形態に係るワイヤーハーネスについて説明する。図13は、第3実施形態に係るワイヤーハーネス210を示す正面図である。図14及び図15は、第3実施形態に係るワイヤーハーネス210を製造する様子を示す説明図である。なお、本実施の形態の説明において、これまでに説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
次に、第3実施形態に係るワイヤーハーネスについて説明する。図13は、第3実施形態に係るワイヤーハーネス210を示す正面図である。図14及び図15は、第3実施形態に係るワイヤーハーネス210を製造する様子を示す説明図である。なお、本実施の形態の説明において、これまでに説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
第3実施形態に係るワイヤーハーネス210は、複数のプロテクタ220を含む点で第1実施形態に係るワイヤーハーネス10とは異なる。
具体的にはワイヤーハーネス210は、電線束12及び電線束12に取付けられたプロテクタ220を複数(ここでは、3つ)含む。そして、複数のプロテクタ220のうちそれぞれ角筒状に形成された第1のプロテクタ及び第2のプロテクタがそれぞれの収容空間が隣接する態様で相互に面接触している。
また、第1のプロテクタと第2のプロテクタとにおいて、第1のプロテクタの収容空間と第2のプロテクタの収容空間との境界をなす面以外の少なくとも1つの面で、第1のプロテクタを構成する板材が第2のプロテクタの収容空間の少なくとも一部を覆う態様で第2のプロテクタを構成する板材に重ねられている。そして、第1のプロテクタを構成する板材と第2のプロテクタを構成する板材とが重なった部分に2つの板材を保持して係止する係止部品30が取り付けられることによって2つの板材同士が重なった状態が維持されている。
より具体的には、ここでは、3つのプロテクタ220が並列状に並べられている。以下では、3つのプロテクタ220をそれぞれプロテクタ220a、220b、220cと称すると共に、3つのプロテクタ220a、220b、220cをそれぞれ構成する板材224を板材224a、224b、224cして区別することがある。この際、プロテクタ220aとプロテクタ220bとの組み合わせにおいて、プロテクタ220aが上記第1のプロテクタに相当し、プロテクタ220bが上記第2のプロテクタに相当する。また、プロテクタ220bとプロテクタ220cとの組み合わせにおいて、プロテクタ220bが上記第1のプロテクタに相当し、プロテクタ220cが上記第2のプロテクタに相当する。
プロテクタ220aとプロテクタ220bとは、それぞれの短辺部分21bにおいて面接触している。同様に、プロテクタ220bとプロテクタ220cとは、それぞれの短辺部分21bにおいて面接触している。この際、プロテクタ220bは、プロテクタ220a及びプロテクタ220cに対して、それぞれ異なる短辺部分21bで面接触している。つまり、プロテクタ220bは、プロテクタ220aとプロテクタ220cとに挟まれている。
より詳細には、プロテクタ220bの周方向における外周側の端部である長辺部分21aがプロテクタ220cの長辺部分21aの外方に重ねられている。この際、図14に示すように、プロテクタ220bを構成する板材224bの端部であってプロテクタ220bの外周側に位置する長辺部分21aをプロテクタ220bの収容空間とは反対側に曲げる。そして、反対側に曲げた当該長辺部分21aに連なる短辺部分21bの外方にプロテクタ220cの短辺部分21bを重ねると共にプロテクタ220cの長辺部分21aのうち貫通孔21hが形成された長辺部分21aの外方に、プロテクタ220bの反対側に曲げた長辺部分21aを重ねる。この際、ここでは、図15に示すように、プロテクタ220cを構成する板材224cの端部であってプロテクタ220cの外周側に位置する長辺部分21aは重ねずに、プロテクタ220bを構成する板材224bとプロテクタ220cを構成する板材224cとが重ねられる。なお、プロテクタ220cのうち重ねられない当該長辺部分21aは、後に切除される。もっとも、プロテクタ220cを構成する板材224cの端部であってプロテクタ220cの外周側に位置する長辺部分21aもプロテクタ220bを構成する板材224bに併せて重ねられていてもよい。
プロテクタ220bの長辺部分21aとプロテクタ220cの長辺部分21aとが重ねられると、それぞれのプロテクタ220b、220cに設けられた貫通孔21hも重なった状態になる。そして、重なった状態にある貫通孔21hに係止部品30が挿入され、プロテクタ220b、220cを構成する板材224b、224cを保持した状態で係止される。これにより、プロテクタ220b、220cが合体した状態が維持される。
プロテクタ220a、220bも、プロテクタ220b、220cと同様に合体される。つまり、プロテクタ220aを構成する板材224aの端部であってプロテクタ220aの外周側に位置する長辺部分21aがプロテクタ220bを構成する板材224bの長辺部分21aの外方に重ねられる。そして、当該重ねられた部分にそれぞれ形成された貫通孔21hに係止部品30が挿入され、プロテクタ220a、220bを構成する板材224a、224bを保持した状態で係止される。これにより、プロテクタ220a、220bが合体した状態が維持される。
なお、並列に並ぶプロテクタ220の両端部に位置するプロテクタ220(ここでは、プロテクタ220a、220c)のうち一方(ここでは、プロテクタ220a)は、隣のプロテクタ220(ここでは、プロテクタ220b)に板材224(ここでは、板材224a)の一部を提供するのみで他のプロテクタ220から板材224の一部の提供を受けない。このようなプロテクタ220aを構成する板材224aとしては、第2実施形態に係るプロテクタ120を構成する板材124のように単独で存在する際に板材が三重以上に重ねられることが可能な板材が採用されることが好ましい。これにより、当該プロテクタ220aに収容される電線束12に対して全周を板材224aが二重以上に囲うことができる。
なお、3つ以上のプロテクタ220が並列状に並べられる場合、中間に位置するプロテクタ220(ここでは、プロテクタ220b)は、その両側に他のプロテクタ220が存在するため、両端のプロテクタ220(ここでは、プロテクタ220a、220c)よりもプロテクタ220の収容空間に対する保護性能が向上された状態となっている。このため、当該プロテクタ220bに重要な回路を構成する電線束12が配設されるとよい。
第3実施形態に係るワイヤーハーネス210によると、電線束12及び電線束12に取付けられたプロテクタ220を複数含み、複数のプロテクタ220のうちそれぞれ角筒状に形成された第1のプロテクタ及び第2のプロテクタがそれぞれの収容空間が隣接する態様で相互に面接触しているため、ワイヤーハーネス210全体として見たときのプロテクタ220の強度をさらに向上させることができる。
また、第1のプロテクタと第2のプロテクタとにおいて、第1のプロテクタの収容空間と第2のプロテクタの収容空間との境界をなす面以外の少なくとも1つの面で、第1のプロテクタを構成する板材が第2のプロテクタの収容空間の少なくとも一部を覆う態様で第2のプロテクタを構成する板材に重ねられているため、重ねられた当該板材同士が保持されることで第1のプロテクタと第2のプロテクタとが合体可能となる。
また、第1のプロテクタを構成する板材と第2のプロテクタを構成する板材とが重なった部分に2つの板材を保持して係止する係止部品が取り付けられることによって板材同士が重なった状態が維持されているため、係止部品によって複数のプロテクタ220を相互に合体させることができる。
また、複数のプロテクタ220のうち少なくとも1組のプロテクタ220を構成する板材224(ここでは、板材224bと端部の長辺部分21aを切除する前の板材224c)を同じ形状に形成することができるため、部品の共用化を図ることができる。
{第3実施形態の変形例}
ワイヤーハーネス210において第1のプロテクタを構成する板材が第2のプロテクタとの境界面以外で第2のプロテクタの収容空間を覆うものとして説明したが、このことは必須ではない。第1のプロテクタと第2のプロテクタとは、第1実施形態に係るワイヤーハーネス10のプロテクタ20のように独立した態様で横に並べられていてもよい。
ワイヤーハーネス210において第1のプロテクタを構成する板材が第2のプロテクタとの境界面以外で第2のプロテクタの収容空間を覆うものとして説明したが、このことは必須ではない。第1のプロテクタと第2のプロテクタとは、第1実施形態に係るワイヤーハーネス10のプロテクタ20のように独立した態様で横に並べられていてもよい。
また、第1のプロテクタを構成する板材と第2のプロテクタを構成する板材とが重ねられた部分に係止部品30が取り付けられるものとして説明したが、このことは必須ではない。第1のプロテクタを構成する板材と第2のプロテクタを構成する板材とが重ねられた部分はテープ等により重ねられた状態に維持されていてもよい。
{その他の変形例}
これまでプロテクタ20が四角筒状(特に、長方形筒状)に形成されているものとして説明してきたが、このことは必須ではない。プロテクタは、例えば、円筒状に形成されていてもよい。また、例えば、プロテクタは、三角筒状、正方形筒状又は五角筒状等の他の角筒状に形成されていてよい。プロテクタが中空板材27等の平板によって形成される場合、安定性の観点からプロテクタは角筒状に形成されることが好ましい。
これまでプロテクタ20が四角筒状(特に、長方形筒状)に形成されているものとして説明してきたが、このことは必須ではない。プロテクタは、例えば、円筒状に形成されていてもよい。また、例えば、プロテクタは、三角筒状、正方形筒状又は五角筒状等の他の角筒状に形成されていてよい。プロテクタが中空板材27等の平板によって形成される場合、安定性の観点からプロテクタは角筒状に形成されることが好ましい。
また、これまでプロテクタ20のうち板材24が重なっている部分に係止部品30を係止させるものとして説明してきたが、このことは必須ではない。例えば、テープ等の係止部品30以外の部材によって板材24が重なった状態が維持されていてもよい。また、例えば、板材に係止突起が切り起こされて形成されると共に、板材に係止突起が係止可能な係止孔が形成されることで、ほかの部材を用いずに板材が重なった状態が維持されていてもよい。
また、これまで係止部品30に車体係止部35が設けられるものとして説明してきたが、このことは必須ではない。係止部品は、車体係止部35を含まない場合もあり得る。この場合、例えば、係止部品とは別部品として車体係止部35を含む部品がプロテクタ20又は電線束12等に取り付けられていてもよい。また、例えば、ワイヤーハーネス10は、車体係止部35を含んでいなくてもよい。
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 ワイヤーハーネス
12 電線束
20 プロテクタ
21h 貫通孔
24 板材
27 中空板材
28 板状部分
29 介在部分
30 係止部品
31 プロテクタ係止部
35 車体係止部
L 折り目
12 電線束
20 プロテクタ
21h 貫通孔
24 板材
27 中空板材
28 板状部分
29 介在部分
30 係止部品
31 プロテクタ係止部
35 車体係止部
L 折り目
Claims (8)
- 電線と、
板材が前記電線の周囲を全体に少なくとも二重に囲う態様で曲げて形成されたプロテクタと、
を備える、ワイヤーハーネス。 - 請求項1に記載のワイヤーハーネスであって、
前記プロテクタには、少なくとも二重に重なる前記板材の対応する部分にそれぞれ貫通孔が形成され、
前記貫通孔に挿入されると共に挿入後に少なくとも二重に重なる部分を保持して係止するプロテクタ係止部を含む係止部品をさらに備える、ワイヤーハーネス。 - 請求項2に記載のワイヤーハーネスであって、
前記係止部品は、車体に形成された取付孔に挿入可能に且つ挿入後に係止可能に形成された車体係止部を含む、ワイヤーハーネス。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のワイヤーハーネスであって、
前記板材が三重以上に重ねられている部分を含む、ワイヤーハーネス。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のワイヤーハーネスであって、
前記電線及び前記電線に取付けられた前記プロテクタを複数含み、
複数の前記プロテクタのうちそれぞれ角筒状に形成された第1のプロテクタ及び第2のプロテクタがそれぞれの収容空間が隣接する態様で相互に面接触している、ワイヤーハーネス。 - 請求項5に記載のワイヤーハーネスであって、
前記第1のプロテクタと前記第2のプロテクタとにおいて、前記第1のプロテクタの収容空間と前記第2のプロテクタの収容空間との境界をなす面以外の少なくとも1つの面で、前記第1のプロテクタを構成する前記板材が前記第2のプロテクタの収容空間の少なくとも一部を覆う態様で前記第2のプロテクタを構成する前記板材に重ねられている、ワイヤーハーネス。 - 請求項6に記載のワイヤーハーネスであって、
前記第1のプロテクタを構成する前記板材と前記第2のプロテクタを構成する前記板材とが重なった部分に2つの前記板材を保持して係止する係止部品が取り付けられることによって2つの前記板材同士が重なった状態が維持されている、ワイヤーハーネス。 - 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のワイヤーハーネスであって、
前記板材は、複数の板状部分と前記複数の板状部分の間に配設されて前記複数の板状部分の間に中空空間を形成する介在部分とを含む中空板材によって構成されている、ワイヤーハーネス。
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-
2015
- 2015-09-08 JP JP2015176409A patent/JP2017055510A/ja active Pending
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