JP2021016239A - 外装体およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】形状の形成および維持が容易であり、しかも高強度の外装体およびその製造方法を提供する。【解決手段】外装体10は、保護対象物14に面する側のインナープレート16iと、保護対象物14を基準としてインナープレート16iより外側に設けられるアウタープレート16oとを備える。インナープレート16iおよびアウタープレート16oは、第1プレート18i,18oと、該第1プレート18i,18oに対して角度θをなす第2プレート20i,20oと、第1プレート18i,18oと第2プレート20i,20oとの間に形成され外側に凸の1以上の屈曲部22i,22oとを有する。インナープレート16iとアウタープレート16oとは第1プレート18i,18o同士が接触して接合されており、第2プレート20i,20o同士が接触して接合されている。【選択図】図1

Description

本発明は、外装体およびその製造方法に関する。
外装体は、例えば特許文献1で提案されているように車両等に配索されるワイヤーハーネスの保護に用いられる。このような外装体は保護対象物の重量や振動などによって変形したり、内部の保護対象物が露呈したりすることは好ましくなく、適度な強度が望まれる。特許文献1に記載の外装体はワイヤーハーネスの外周に装着され、その断面は四方が閉じた矩形となっている。外装体の断面はこれ以外にも、例えば一方が開放された矩形のものやL字型のものもある。外装体は、例えば発泡プレートを折り曲げ加工することによって構成されている。外装体の発泡プレートは適度な厚みと適度な剛性とをもたせることにより保護対象物を適切に保護することができる。
特開2019−13106号公報
対象物を一層確実に保護するべく外装体を高強度にするためには、外装体を構成するプレートの厚みと剛性とをさらに大きくすることが望ましい。しかしながら、プレートの厚みを増すと曲げ加工が困難になるとともに、屈曲部に過大な曲げ応力が発生してクラックが発生する懸念がある。また、プレートの厚みを増すと屈曲部を所定角度に一旦設定しても経時的に平板の状態に戻ろうと変化する場合もあり、特にL字型断面の外装体では角度の維持が難しい。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、形状の形成および維持が容易であり、しかも高強度の外装体およびその製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係る外装体は、保護対象物に面する側のインナープレートと、前記保護対象物を基準として前記インナープレートより外側に設けられるアウタープレートと、を備え、前記インナープレートおよび前記アウタープレートはそれぞれ、第1プレートと、前記第1プレートに対して所定角度をなす第2プレートと、前記第1プレートと前記第2プレートとの間に形成され外側に凸の1以上の屈曲部と、を有し、前記インナープレートと前記アウタープレートとは前記第1プレート同士が接触して接合されており、前記第2プレート同士が接触して接合されていることを特徴とする。
本発明の一態様に係る外装体は、前記インナープレートおよび前記アウタープレートは、それぞれ前記第1プレートおよび前記第2プレートの両端の間に開口部を形成する開いた断面形状であることを特徴とする。
本発明の一態様に係る外装体は、前記開口部を覆うカバー体を備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る外装体は、前記インナープレートおよび前記アウタープレートの少なくとも一方は、閉じた断面形状であることを特徴とする。
本発明の一態様に係る外装体は、前記インナープレートおよび前記アウタープレートのうち閉じた断面形状である一方の部材はN角形であり、(N−3)以上の角部にそれぞれ他方の部材が設けられていることを特徴とする。
本発明の一態様に係る外装体は、前記インナープレートおよび前記アウタープレートはそれぞれ、前記第1プレートと前記第2プレートとの間に設けられる2以上の前記屈曲部と、2つの前記屈曲部の間に形成された中間プレートと、を備え、前記中間プレート同士が接触して接合されていることを特徴とする。
本発明の一態様に係る外装体は、前記インナープレートにおける前記屈曲部の外側凸部が前記アウタープレートにおける前記屈曲部の内側凹部に合わさっていることを特徴とする。
本発明の一態様に係る外装体は、前記インナープレートは前記第1プレートと前記第2プレートとが2つの屈曲部を介して前記所定角度を形成しており、前記アウタープレートは前記第1プレートと前記第2プレートとが1つの屈曲部を介して前記所定角度を形成していることを特徴とする。
本発明の一態様に係る外装体は、前記インナープレートおよび前記アウタープレートの少なくとも一方は、前記屈曲部の延在方向に長尺形状であることを特徴とする。
本発明の一態様に係る外装体は、 前記インナープレートおよび前記アウタープレートのうち一方は1枚であり、他方は複数枚であって前記屈曲部の延在方向に互いに離間して設けられていることを特徴とする。
本発明の一態様に係る外装体は、前記インナープレートおよび前記アウタープレートの少なくとも一方は、発泡プレートで形成されていることを特徴とする。
本発明の一態様に係る外装体は、前記インナープレートおよび前記アウタープレートは中実構造の非可撓性体であることを特徴とする。
本発明の一態様に係る外装体は、前記所定角度は直角であることを特徴とする。
本発明の一態様に係る外装体は、前記屈曲部のうち少なくとも1つには溝が形成されていることを特徴とする。
本発明の一態様に係る外装体は、前記インナープレートによって少なくとも2方向が覆われた領域にワイヤーハーネスが配置され、該ワイヤーハーネスを保護することを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係る外装体の製造方法は、インナープレートを屈曲し、第1プレートおよび前記第1プレートに対して所定角度またはその近似角度をなす第2プレートを形成するインナープレート屈曲工程と、アウタープレートを屈曲し、第1プレートおよび前記第1プレートに対して前記所定角度またはその近似角度をなす第2プレートを形成するアウタープレート屈曲工程と、前記インナープレートの前記第1プレートと前記アウタープレートの前記第1プレートとを接触させて接合する第1プレート接合工程と、前記第1プレート接合工程と同時またはその後に行われ、前記インナープレートの前記第2プレートと前記アウタープレートの前記第2プレートとを接触させて接合する第2プレート接合工程と、を有し、前記第2プレート接合工程は、前記インナープレートおよび前記アウタープレートにおけるそれぞれの前記第1プレートと前記第2プレートとが前記所定角度をなす状態で行われることを特徴とする。
本発明の一態様に係る外装体の製造方法は、前記インナープレート屈曲工程で前記第1プレートと前記第2プレートとの間に形成される屈曲部に対して事前に溝を形成するインナープレート溝形成工程、および前記アウタープレート屈曲工程で前記第1プレートと前記第2プレートとの間に形成される屈曲部に対して事前に溝を形成するアウタープレート溝形成工程の少なくとも一方を有することを特徴とする。
本発明の一態様に係る外装体の製造方法は、前記インナープレートおよび前記アウタープレートは中実構造の非可撓性体であることを特徴とする。
本発明にかかる外装体は形状の形成および維持が容易であり、しかも高強度である。本発明にかかる外装体の製造方法によれば、形状の形成および維持が容易であってしかも高強度である外装体を製造することができる。
図1は、本発明の実施形態である外装体を示す一部断面斜視図である。 図2は、本発明の実施形態である外装体の製造方法を表すフローチャートである。 図3は、外装体を製造する複数の工程の作業内容を示す図である。 図4は、外装体に発生する応力分布模式図であり、(a)は比較例にかかる外装体における応力分布模式図であり、(b)は実施形態にかかる外装体における応力分布模式図である。 図5は、変形例にかかる外装体を示し、(a)は第1の変形例にかかる外装体の側面図であり、(b)は第2の変形例にかかる外装体の側面図であり、(c)は第3の変形例にかかる外装体の側面図であり、(d)は第4の変形例にかかる外装体の側面図であり、(e)は第5の変形例にかかる外装体の側面図であり、(f)は第6の変形例にかかる外装体の側面図である。 図6は、変形例にかかる外装体を示し、(a)は第7の変形例にかかる外装体の側面図であり、(b)は第8の変形例にかかる外装体の側面図であり、(c)は第9の変形例にかかる外装体の側面図である。 図7は、変形例にかかる外装体を示し、(a)は第11の変形例にかかる外装体の側面図であり、(b)は第12の変形例にかかる外装体の側面図である。
以下に、本発明にかかる外装体およびその製造方法の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施形態である外装体10を示す一部断面斜視図である。外装体10は、例えば壁12aと床12bとによる隅部12を覆うように固定されて該隅部12に沿って配索される保護対象物14を保護する。すなわち、外装体10はプロテクタとして作用する。外装体10は隅部12ではなく、例えば床12bに固定し、該床12bと外装体10で形成される三角形の領域に保護対象物14が配置されていてもよい。保護対象物14は、例えば車両等に配索されるワイヤーハーネスである。ワイヤ―ハーネスは、従来公知のものであり、1以上の電線(光ファイバなどを含む)から構成される。外装体10は、用途に応じて保護対象物14の少なくとも一部を覆っていればよい。本願では外装体10において保護対象物14に面する側を内側とし、その反対側を外側とする。
外装体10は、内側のインナープレート16iと、保護対象物14を基準としてインナープレート16iより外側に設けられるアウタープレート16oとを備えており、端面および断面がL字形状である。以下の説明では、インナープレート16iにかかる要素には符号に「i」を付し、アウタープレート16oにかかる要素には符号に「o」を付して識別する。ただし、これらの添え字は理解を容易にするための便宜上のものであり、発明を限定するものではない。
インナープレート16iは、第1プレート18iおよび該第1プレート18iに対して規定の角度(所定角度)θをなす第2プレート20iを有する。保護対象物14は、インナープレート16iの第1プレート18iと第2プレート20iとによって2方向が覆われた領域に配置されて保護される。アウタープレート16oは、第1プレート18oおよび該第1プレート18oに対して角度θをなす第2プレート20oを有する。インナープレート16iおよびアウタープレート16oがそれぞれ形成している角度θは同一角度であり、この場合直角である。インナープレート16iおよびアウタープレート16oは、第1プレート18i,18oおよび第2プレート20i,20oの両端の間に開口部を形成する開いた断面形状である。なお、第1プレート18i,18oと第2プレート20i,20oとは識別のために呼称を変えているが、この場合両者は同じものである。
屈曲部22i,22oは外側に凸、内側に凹の形状であり、角度θは内側の角度(以下、内側角度とも呼ぶ)である。屈曲部22i,22oを基準として第1プレート18i,18oが延在する方向をY1方向とし、第2プレート20i,20oが延在する方向をY2方向とする。Y1方向およびY2方向に対して直交する方向をX方向とする。外装体10はX方向に長尺である。ここでX方向に長尺とは、X方向寸法がY1方向寸法およびY2方向寸法よりも長いことをいう。外装体10はY1方向寸法とY2方向寸法が等しいが、条件によっては両者の寸法が異なっていてもよい。X方向は基本的に屈曲部22i,22oの延在方向であり、保護対象物14の延在する方向である。設計条件によっては屈曲部22i,22oは直線形状に限らず、曲線や折れ線またはそれらの組み合わせであってもよい。
屈曲部22i,22oにはX方向に沿って溝24i,24oが形成されている。設計条件によっては溝24i,24oはいずれか一方だけでもよく、または両方とも省略してもよい。
屈曲部22iの外側凸部は屈曲部22oの内側凹部に対してほぼ隙間なく合わさっている。第1プレート18iの外面と第1プレート18oの内面とは面接触して接合されている。第2プレート20iの外面と第2プレート20oの内面とは面接触して接合されている。
第1プレート18i,18o同士、および第2プレート20i,20o同士は複数の接合部26で接合されている。接合部26は超音波溶着による溶着工具の当接跡であり、該溶着工具はアウタープレート16oの外面に当接させて溶着する。複数の接合部26はそれぞれ相互に離間してバランスよく配置されている。溶着工具はアウタープレート16oの外面に当接させると作業が容易であるが、条件によってはインナープレート16iの内面に当接させて溶着させてもよい。第1プレート18i,18o同士の接合、および第2プレート20i,20o同士の接合は溶着に限らず、接着、両面テープ、リベット、圧着など面同士を接触させて接合できる手段であればよい。
なお、インナープレート16iおよびアウタープレート16oなどの「プレート」とは、本願において、それぞれ単体でもある程度の強度を有する剛体であり、低強度で柔軟な可撓性体とは区別される。可撓性体とは、例えば紙や膜体などである。
本願における剛体とは物理的な厳密な意味での弾性体に対する反語ではなく、可撓性体に対して反対の意味を示すものとする(非可撓性体とも呼び得る)。例えば紙や糸などの可撓性体は極めて柔軟であって曲げ撓むことが可能であり、しかも曲げた状態がほぼそのまま維持され、元の状態に戻ろうとする弾性がほとんどなく、低強度である。
これに対して本願における剛体とは、曲げ撓むことに一定以上の外力が必要であり、変形量に応じて弾性変形および塑性変形をする材質である。また、本願における剛体とは、実質的な中実構造(微小な気泡を除く)で適度な表面硬度を有するものとする。このような特徴から本願における剛体は厚みに応じた適度な強度、硬度があり、外装体の材質として好適である。
インナープレート16iおよびアウタープレート16oは剛体のプレートを屈曲部22i,22oで屈曲することによって得られる。また、インナープレート16iおよびアウタープレート16oは、それぞれ1枚でもある程度の強度が得られるだけの厚みがあり、かつ、屈曲部22i,22oに過大な曲げ応力が発生してクラックが発生することがない程度に薄い。
収容される保護対象物14を確実に保護し、耐久性および耐環境性を担保するために、インナープレート16iおよびアウタープレート16oはある程度以上の機械的強度(静的および動的)、表面硬度、防水性、防塵性、化学的安定性を有することが好ましい。また、インナープレート16iおよびアウタープレート16oは軽量で加工容易であることが好ましい。
このような素材としてインナープレート16iおよびアウタープレート16oには種々の剛体が適用できるが、少なくともその一方は、発泡プレートで形成されていると好ましい。もちろん、インナープレート16iおよびアウタープレート16oの両方を発泡プレートとしてもよい。発泡プレートとして、例えば熱可塑性樹脂発泡プレートが挙げられる。熱可塑性樹脂発泡プレートの樹脂種については、熱可塑性樹脂であれば特に限定されず、例えばポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリフェニレンスルファイド樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、アクリル樹脂等を挙げることができる。
熱可塑性樹脂発泡プレートの密度は、特に限定されないが、機械的特性の異方性が防止されて外装体10の設計の自由度が向上する点から、例えば200kg/m以上1000kg/m以下であることが好ましく、軽量性と機械的強度とのバランスをより向上させる点から、300kg/m以上600kg/m以下であることがより好ましく、350kg/m以上550kg/m以下であることが特に好ましい。
熱可塑性樹脂発泡プレートには、両面又は片面に非発泡層を有していてもよい。すなわち、熱可塑性樹脂発泡プレートは、発泡層と該発泡層上に形成された非発泡層とを有する構成としてもよい。熱可塑性樹脂発泡プレートの表面に非発泡層が形成されていることにより、外装体10の曲げ弾性が向上して、収容される保護対象物14の保護性能がより向上する。外装体10の曲げ弾性をより向上させる点から、熱可塑性樹脂発泡プレートの両面に非発泡層を有する3層構造の構成が好ましい。熱可塑性樹脂発泡プレートに形成される非発泡層の厚さは、特に限定されないが、例えば10μm以上100μm以下であることが好ましい。
熱可塑性樹脂発泡プレートの発泡層の気泡数密度は、特に限定されないが、その下限値は、機械的特性の異方性をより確実に防止する点から、例えば800個/mm以上であることが好ましく、1000個/mm以上であることが特に好ましい。一方で、上記気泡数密度の上限値は、優れた機械的強度を得る点から、例えば1010個/mm以下であることが好ましい。
インナープレート16iおよびアウタープレート16oの厚さは、特に限定されないが、折り曲げの容易さと機械的強度とのバランスをより向上させる点から、例えば0.50mm以上5.0mm以下であることが好ましく、1.0mm以上3.0mm以下であることがさらに好ましい。
次に、外装体10の製造方法について説明する。図2は、外装体10の製造方法を表すフローチャートである。図3は、外装体10を製造する複数の工程の作業内容を示す図である。
図2のステップS1(インナープレート溝形成工程)において、インナープレート16iの母材に対し、溝24iを形成する(図3(a)参照)。
ステップS2(アウタープレート溝形成工程)において、アウタープレート16oの母材に対し、溝24oを形成する(図3(a)参照)。溝24i,24oはX方向に沿って、それぞれ屈曲部22i,22oとなる部位で、外側凸部または内側凹部となる箇所に形成される。ステップS1とステップS2とはいずれが先でもよいし、同時でもよい。ステップS1およびステップS2の一方または両方を省略し、溝24i,24oの少なくとも一方を省略してもよい。この段階では、インナープレート16iの母材とアウタープレート16oの部材とはX方向に連続した一体材とし、溝24i,24oに相当する1本の溝を形成した後に2本以上に分割してもよい。
ステップS3(インナープレート屈曲工程)において、インナープレート16iを屈曲して第1プレート18iおよび該第1プレート18iに対して角度θまたはその近似角度をなす第2プレート20iを形成する。
ステップS4(アウタープレート屈曲工程)において、アウタープレート16oを屈曲して第1プレート18oおよび該第1プレート18oに対して角度θまたはその近似角度をなす第2プレート20oを形成する。
ステップS3とステップS4とはいずれが先でもよい。また、図3(b)に示すように、インナープレート16iとアウタープレート16oとを同時に屈曲させてもよい。この場合、例えば第1プレート18iと第1プレート18oとを積層状態として固定具30で固定しておき、第2プレート20i、20oを屈曲させて屈曲部22i,22oを形成する。
なお、この時点では、内側角度は最終的な製品の角度θと厳密に一致している必要はなく、その近似角度でよい。例えば、屈曲部22i,22oが多少元の状態に復帰することを見込んで、内側角度を最終の角度θよりも大きい角度まで屈曲させてもよい。また、この時点では、インナープレート16iの内側角度とアウタープレート16oの内側角度とは多少異なっていてもよい。ステップS3とステップS4の工程の実行中、またはその前後においてインナープレート16iおよびアウタープレート16oに対して屈曲を容易にするための何らかの処理(例えば熱処理や化学的処理)を施してもよい。
ステップS5(第1プレート接合工程)において、インナープレート16iの第1プレート18iとアウタープレート16oの第1プレート18iとを接触させて接合する。このとき、屈曲部22iと屈曲部22oとが合う位置に位置決めしておく。
最後のステップS6(第2プレート接合工程)において、インナープレート16iの第2プレート20iとアウタープレート16oの第2プレート20oとを接触させて接合する。このとき、内側角度が所定の角度θをなす状態で行われようにする。もしも、内側角度に誤差があれば、角度矯正具32,34によって正しい角度θとなるように規制しておく。角度矯正具32は、例えば角度θのブロックでインナープレート16iの内側に配置され、角度矯正具34は、例えば(360°−θ)の角度のブロックでアウタープレート16oの外側に配置される。角度矯正具32,34はステップS5の段階から用いてもよい。このように製造された外装体10は、角度矯正具32,34を取り外しても、角度θが維持される。ステップS5、S6における各接合処理は、超音波溶接機などの接合具36によって行われる。ステップS5とステップS6とはいずれが先でもよいし、同時でもよい。
外装体10の製造方法における工程は図2に示す順に限られず、例えば第1プレート18iと第1プレート18oとを接合しておき(ステップS5)、次いでインナープレート16iおよびアウタープレート16oを屈曲し(ステップS3、S4)、その後に第2プレート20iと第2プレート20oとを接合してもよい(ステップS6)。
このような製造方法による外装体10は、剛体であるインナープレート16iとアウタープレート16oとの積層構造となっており、その合計厚みW(図1参照)が適度に大きく高強度であり、保護対象物14を一層確実に保護することができる。インナープレート16iおよびアウタープレート16oの各厚みは、例えば合計厚みWの半分程度であって、曲げ加工による形状形成が容易であって、しかも屈曲部22i,22oにおける過大な曲げ応力の発生や、クラックの発生が抑制される。
インナープレート16iおよびアウタープレート16oは、ステップS3,S4の屈曲工程で内側角度が角度θから多少ずれていてもその後のステップS5,S6で内側角度の矯正が行われ、完成した外装体10では正しい角度θとなる。また、完成後の外装体10では、インナープレート16iとアウタープレート16oとが第1プレート18i,18o同士で接合され、さらに第2プレート20i,20o同士で接合されていることから、互いに変形を規制し合い、内側角度が角度θに維持される。外装体10は角度θの維持のための筋交いのような部材が不要であり、簡易形状である。
インナープレート16iの母材には溝24iが形成され、アウタープレート16oの母材は溝24oが形成されていることから、それぞれX方向に沿って正確に屈曲させやすい。
屈曲部22iの外側凸部は屈曲部22oの内側凹部に合わさっていてインナープレート16iとアウタープレート16oとはY1方向、Y2方向に安定している。
外装体10を形成するインナープレート16iおよびアウタープレート16oの母材は汎用プレートを利用することができ、屈曲および接合によって容易に形成することができる。したがって、専用の成型処理などが不要であって、X方向、Y1方向およびY2方向についての寸法自由度が高く、例えば少量多品種の用途に適用可能である。
図4は、外装体に発生する応力分布模式図であり、(a)は比較例にかかる外装体500における応力分布模式図であり、(b)は実施形態にかかる外装体10における応力分布模式図である。外装体10および外装体500は材質および合計厚みWが等しい。図4においてクロスハッチングは圧縮応力の発生範囲を示し、片ハッチングは引っ張り応力の発生範囲を示している。
図4(a)に示すように、比較例にかかる外装体500では、厚みWの母材を屈曲させていることから屈曲による変形量が大きいため、屈曲部502の内側に発生する圧縮応力範囲60は相当に広く、圧縮に対して復元させようとする反力F1が大きい。また、屈曲部502の外側に発生する引張応力範囲62は相当に広く、引っ張りに対して復元させようとする反力F2が大きい。2つの大きい反力F1,F2は相乗的に第1プレート500aと第2プレート500bとを開く方向に作用させる。また、外装体500では、第1プレート500aと第2プレート500bとが開く方向に変形・復元するに従って次第に応力が緩和されることになり、屈曲部502の角度θを維持することが困難である。
図4(b)に示すように、外装体10では、インナープレート16iおよびアウタープレート16oのそれぞれの厚みがW/2であるとする。これは、上記外装体500の厚みWよりも薄い。そのためインナープレート16iおよびアウタープレート16oでは屈曲による変形量が小さく、屈曲部22i,22oの内側に発生する圧縮応力範囲60i,60oは相当に狭く、圧縮に対して復元させようとする反力F1i,F1oが小さい。また、屈曲部22i,22oの外側に発生する引張応力範囲62i,62oは相当に小さく、引っ張りに対して復元させようとする反力F2i,F2oが小さい。
ここで、第1プレート18iと第1プレート18i18oとが完全に固定され、さらに第2プレート20iと第2プレート20oとが完全に固定されることによりお互いに内側角度が変わろうとしていることを抑制する。
また、外装体10では、第1プレート18i,18oと第2プレート20i,20oとが開く方向に変形すると、内側の第1プレート18iおよび第2プレート20iではY1方向およびY2方向の引張り力Ftが発生し、さらに外側の第1プレート18oおよび第2プレート20oではY1方向およびY2方向の圧縮力Fpが発生する。引っ張り力Ftおよび圧縮力Fpに対してはその反力が生じることから、変形を抑制する。つまり、比較例にかかる外装体500では開き方向の変形に従って次第に応力が緩和されるのに対して、本実施例にかかる外装体10では開き方向の変形に従って次第に応力が増加するので逆の作用があり、変形を抑制することができる。
引っ張り力Ftの反力および圧縮力Fpの反力は、いずれか一方だけでも変形を阻止する方向に作用するが、両者は相乗的に変化を抑制し合って、角度θを維持する方向に働く。これにより、外装体10は開いた断面形状でありながら角度θが維持されやすい。なお、このような作用により外装体10は閉じる方向についても変形しにくい。これは、内側角度を維持するための理想的な状態であり、該内側角度を固定させるためにインナープレート16iとアウタープレート16oを接触させて固定し、確実に角度を維持させている。
次に、外装体10の変形例である外装体10A〜10Kについて説明する。外装体10A〜10Kにおいて上記の外装体10と同様の構成要素については同符号を付してその詳細な説明を省略する。
図5は、変形例にかかる外装体を示し、(a)は第1の変形例にかかる外装体10Aの側面図であり、(b)は第2の変形例にかかる外装体10Bの側面図であり、(c)は第3の変形例にかかる外装体10Cの側面図であり、(d)は第4の変形例にかかる外装体10Dの側面図であり、(e)は第5の変形例にかかる外装体10Eの側面図であり、(f)は第6の変形例にかかる外装体10Fの側面図である。図5に示す各変形例は、保護対象物14の収容される領域がいずれかの方向に開いた形状となっている。
図5(a)に示すように、外装体10Aでは角度θが鈍角となっている。また、仮想線で示すように外装体10Aの角度θは鋭角としてもよい。角度θは0°を超え180°未満の範囲で設定可能である。
図5(b)に示すように、外装体10Bではインナープレート16iがアウタープレート16oよりも厚くなっている。アウタープレート16oをインナープレート16iより厚くしてもよい。
図5(c)に示すように、外装体10Cではインナープレート16i、アウタープレート16oに加えて、さらに屈曲部22aを有する補助プレート16aが追加されている。補助プレート16aは、例えばインナープレート16iおよびアウタープレート16oと同じ材質を用いることができる。つまり、外装体10Cは同様のプレート部材が3つ積層されているのであって、呼称の違いはその識別にすぎない。外装体Cは同様のプレート部材が4以上積層されていてもよい。ただし、プレート部材の枚数が多いと積層して接合する工程が煩雑になり、また合計厚みWが過大となってしまう。このため、プレート部材の枚数は5枚以内が適当である。
図5(d)に示すように、外装体10Dにおけるインナープレート16iでは第1プレート18iと第2プレート20iとが2つの屈曲部22i,22iを介して角度θを形成している。屈曲部22i,22iは上記の屈曲部22iに代わるものである。アウタープレート16oは、上記と同様に1つの屈曲部22oを形成している。外装体10Dでは3つの屈曲部22i,22i,22oを頂点とする三角形の領域が形成さる。この領域は、例えば直角二等辺三角形である。2つの屈曲部22i,22iの間を形成する中間プレート21iは梁のように作用し、外装体10Dが高強度となる。仮想線で示すように、アウタープレート16oに2つの屈曲部22o,22oを形成し、屈曲部22o,22oと屈曲部22i,22iとが合わさるようにしてもよい。
図5(e)に示すように、外装体10Eにおけるインナープレート16iおよびアウタープレート16oは、第1プレート18i,18oと第2プレート20i,20oとの間に屈曲部22i,22oおよび屈曲部22i,22oを備える。インナープレート16iにおける屈曲部22iと屈曲部22iとの間には中間プレート40iが形成され、アウタープレート16oにおける屈曲部22oと屈曲部22oとの間には中間プレート40oが形成されている。中間プレート40iと中間プレート40oとは接触して接合されている。
外装体10Eは上記の外装体10(図1参照)が左右対称に2つ組み合されたものと実質的に同じである。すなわち、第1プレート18i,18oと中間プレート40i,40oとの間には角度θが形成され、第2プレート20i,20oと中間プレート40i,40oとの間にも角度θが形成される。また、外装体10Eにおける要素の呼称については、例えば中間プレート40i,40oを「第1プレート」と規定し、第1プレート18i,18oおよび第2プレート20i,20oをそれぞれ「第2プレート」と規定することもできる。
角度θは、第1プレート18i,18oと第2プレート20i,20oとが干渉しない範囲において0°〜180°の間で設定可能である。このような外装体10Eでは保護対象物14に対して左右両面と上下いずれか一方の面を覆うことができる。外装体Eにおけるアウタープレート16oは、区切線41を境に2つの部材に分かれていてもよい。この場合、2つに分かれて設けられるアウタープレート16oは、区切線41でY方向に互いに接していてもよいし、離間していてもよい。図6の各図に示す区切線41についても同様である。外装体10Eは屈曲部が2か所設けられており、図5(d)の仮想線で示す場合の変形例と見做すことができる。
図5(f)に示すように、外装体10Fは屈曲部が3か所設けられている。外装体10Fにおけるインナープレート16iおよびアウタープレート16oは、第1プレート18i,18oと第2プレート20i,20oとの間に屈曲部22i,22o、屈曲部22i,22oおよび屈曲部22i,22oを備える。インナープレート16iにおける屈曲部22iと屈曲部22iとの間には中間プレート40iが形成され、屈曲部22iと屈曲部22iとの間には中間プレート42iが形成されている。アウタープレート16oにおける屈曲部22oと屈曲部22oとの間には中間プレート40oが形成され、屈曲部22oと屈曲部22oとの間には中間プレート42oが形成されている。外装体における屈曲部の数は4以上であってもよい。
図6は、変形例にかかる外装体を示し、(a)は第7の変形例にかかる外装体10Gの側面図であり、(b)は第8の変形例にかかる外装体10Hの側面図であり、(c)は第9の変形例にかかる外装体10Iの側面図である。図6に示す各変形例は、保護対象物14の収容される領域がX方向以外、つまりY1方向およびY2方向について閉じた形状となっている。
図6(a)に示すように、外装体10Gにおけるインナープレート16iは、第2プレート20iの端部から屈曲してさらに延出する蓋プレート44と、第1プレート18iの端部から屈曲してさらに延出する蓋プレート46とを備える。蓋プレート44と蓋プレート46とは一部が重なり合って接合されている。外装体10Gではインナープレート16iが閉じた矩形領域を形成しており、この領域に保護対象物14が収容されるが、蓋プレート44と蓋プレート46とが開放可能な形式(例えばフック式)で留められていると、保護対象物14の収容と取出しが容易である。アウタープレート16oは上記の外装体10Eのものと同じであって、インナープレート16iに対して所定箇所が接合されている。
外装体10Gでは保護対象物14の四方を覆うことができる。このような外装体10Gにおいてインナープレート16iは四角形の閉じた断面形状を有し、4つの角部のうち2か所がアウタープレート18oで補強されている。外装体10Gでは、インナープレート16iが保護対象物14の四方を覆い、閉じた形状となっていることから、図5に示した開いた形状の各変形例と比較すれば形状は維持されやすい。しかしながら、なんらの補強もなければリンク機構のように変形する懸念もあり、アウタープレート16oで補強すると好適である。
図6(b)に示すように、外装体10Hにおけるアウタープレート18oは、上記の外装体10Eにおけるものと比較してY1方向寸法が略半分となっている。外装体10Hにおけるインナープレート18iは外装体10Eのものと同じである。
外装体10Hにはカバー体48が設けられている。カバー体48は外装体10Hにおける中間プレート40iと対向する側の開口部を覆っている。換言すれば、カバー体48は、第1プレート18iと第2プレート20iとを両端とする開口部を覆っている。カバー体48は、例えば外装体10E(図5(e)参照)における第1プレート18i,18oと第2プレート20i,20oとを両端とする開口部を覆ってもよい。
カバー体48とインナープレート16iとは閉じた矩形領域を形成している。カバー体48はY方向左右端からY1方向に延在する屈曲縁48a,48bを備える。一方の屈曲縁48aと第1プレート18oとは補完的にインナープレート16iの第1プレート18iを覆う。他方の屈曲縁48bと第2プレート20oとは補完的にインナープレート16iの第2プレート20iを覆う。
カバー体48の屈曲縁48a,48bは、第1プレート18iおよび第2プレート20iに対して接触して接合されているが、開放可能に留められていてもよい。外装体10Hにおいてカバー体48とアウタープレート16oとは同じ部材を用いると、部品種類数を低減することができる。
図6(c)に示すように、外装体10Iにおける第2プレート20i,20oは、上記の外装体10Eにおけるものと比較してY1方向寸法が略半分となっている。
外装体10Iにおけるインナープレート16iは、第2プレート20iの端部から屈曲してさらに延出する蓋プレート44aと、該蓋プレート44aの端部から屈曲してさらに延出する蓋プレート44bとを備える。蓋プレート44bの端部は第1インナープレート16iの上端に対して接合され、または開放可能に留められている。
外装体10Iでは保護対象物14の四方を覆うことができる。このような外装体10Iにおいてインナープレート16iは五角形の閉じた断面形状を有し、5つの角部のうち2か所がアウタープレート18oで補強されている。さらに拡張すれば、インナープレート16iによる閉じた領域の断面形状がN角形であるとき、(N−3)以上の角部にそれぞれアウタープレート16oが設けられて補強されていれば、少なくとも過大な外力が加わらなければ該閉じた領域の形状を維持することができる。また図示を省略するが、閉じた領域を形成するのはインナープレート16iに限らず、アウタープレート16oによって形成してもよい。この場合、(N−3)以上の角部をそれぞれインナープレート16iによって補強すればよい。
図7は、変形例にかかる外装体を示し、(a)は第11の変形例にかかる外装体10Jの側面図であり、(b)は第12の変形例にかかる外装体10Kの側面図である。
図7(a)に示すように、外装体10Jにおけるアウタープレート16oの第1プレート18oはインナープレート18iの第1プレート18iと比較してY1方向の寸法が略半分である。同様に、アウタープレート16oの第2プレート20oはインナープレート18iの第2プレート20iと比較してY2方向の寸法が略半分である。この場合、インナープレート16iが主材であり、アウタープレート16oが副材とみなすことができる。
外装体10Jでは、インナープレート16iに対して少なくとも屈曲部22iおよびその近傍部がアウタープレート16oによって補強されていることから、角度θを維持することができ、全体としても相応の強度が得られる。また、アウタープレート16oが小さいことから軽量化が図られる。
仮想線で示すように、アウタープレート16oと同様の部材50をインナープレート16iの内側に設けてもよい。この場合、アウタープレート16oは省略可能であって、部材50がインナープレートに相当し、インナープレート16iがアウタープレートに相当する。この場合、外側のインナープレート16iが主材であり、内側の部材50が副材とみなすことができる。一般に上記の各外装体において、外側部材と内側部材のうちいずれが主材でもよく、いずれが副材であってもよい。また、主材と副材との区別はなくてもよい。
図7(b)に示すように、外装体10Kではインナープレート16iは1枚であるが、アウタープレート16oは複数がX方向に互いに所定間隔で離間して設けられている。すなわち設計条件により、インナープレート16iとアウタープレート16oとはX方向の全長にわたって重ね合っている必要はない。外装体10Kでは、インナープレート16iの屈曲部22iに対して適度な間隔で複数のアウタープレート16oが補強していることから、角度θを概ね維持することができ、全体としても相応の強度が得られる。また、アウタープレート16oのX方向の合計寸法が小さいことから軽量化が図られる。
複数のアウタープレート16oはY1方向およびY2方向の寸法がそれぞれインナープレート16iの略半分として図示しているが、仮想線で示すように同寸としてもよい。外装体10Kでは、1枚のアウタープレート16oはX方向の寸法についてインナープレート16iより短尺であるが、その寸法比は問われない。アウタープレート16oを複数設けることによって外装体10Kは適度な強度が得られるが、条件によってはアウタープレート16oが1枚であってもよい。複数のアウタープレート16oのうちX方向両端のものは、その端面をインナープレート16iのX方向端面と一致させてもよい。これにより、外装体10Kの端面が強化される。アウタープレート16oをX方向に長尺な1枚とし、これより短尺な複数のインナープレート16iをX方向に互いに離間して設けてもよい。
本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
10,10A,10B,10C,10D,10E,10F,10G,10H,10I,10J,10K, 外装体
14 保護対象物
16i インナープレート
16o アウタープレート
18i,18o 第1プレート
20i,20o 第2プレート
21i,40,i,40o,42i,42o 中間プレート
22i,22i,22i,22o,22o,22o,22o 屈曲部
24i,24o 溝
26 接合部
41 区切線
48 カバー体
θ 角度(所定角度)

Claims (18)

  1. 保護対象物に面する側のインナープレートと、
    前記保護対象物を基準として前記インナープレートより外側に設けられるアウタープレートと、
    を備え、
    前記インナープレートおよび前記アウタープレートはそれぞれ、
    第1プレートと、
    前記第1プレートに対して所定角度をなす第2プレートと、
    前記第1プレートと前記第2プレートとの間に形成され外側に凸の1以上の屈曲部と、
    を有し、
    前記インナープレートと前記アウタープレートとは前記第1プレート同士が接触して接合されており、前記第2プレート同士が接触して接合されていることを特徴とする外装体。
  2. 前記インナープレートおよび前記アウタープレートは、それぞれ前記第1プレートおよび前記第2プレートの両端の間に開口部を形成する開いた断面形状であることを特徴とする請求項1に記載の外装体。
  3. 前記開口部を覆うカバー体を備えることを特徴とする請求項2に記載の外装体。
  4. 前記インナープレートおよび前記アウタープレートの少なくとも一方は、閉じた断面形状であることを特徴とする請求項1に記載の外装体。
  5. 前記インナープレートおよび前記アウタープレートのうち閉じた断面形状である一方の部材はN角形であり、(N−3)以上の角部にそれぞれ他方の部材が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の外装体。
  6. 前記インナープレートおよび前記アウタープレートはそれぞれ、
    前記第1プレートと前記第2プレートとの間に設けられる2以上の前記屈曲部と、
    2つの前記屈曲部の間に形成された中間プレートと、
    を備え、
    前記中間プレート同士が接触して接合されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の外装体。
  7. 前記インナープレートにおける前記屈曲部の外側凸部が前記アウタープレートにおける前記屈曲部の内側凹部に合わさっていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の外装体。
  8. 前記インナープレートは前記第1プレートと前記第2プレートとが2つの屈曲部を介して前記所定角度を形成しており、
    前記アウタープレートは前記第1プレートと前記第2プレートとが1つの屈曲部を介して前記所定角度を形成していることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の外装体。
  9. 前記インナープレートおよび前記アウタープレートの少なくとも一方は、前記屈曲部の延在方向に長尺形状であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の外装体。
  10. 前記インナープレートおよび前記アウタープレートのうち一方は1枚であり、他方は複数枚であって前記屈曲部の延在方向に互いに離間して設けられていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の外装体。
  11. 前記インナープレートおよび前記アウタープレートの少なくとも一方は、発泡プレートで形成されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の外装体。
  12. 前記インナープレートおよび前記アウタープレートは中実構造の非可撓性体であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の外装体。
  13. 前記所定角度は直角であることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の外装体。
  14. 前記屈曲部のうち少なくとも1つには溝が形成されていることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の外装体。
  15. 前記インナープレートによって少なくとも2方向が覆われた領域にワイヤーハーネスが配置され、該ワイヤーハーネスを保護することを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の外装体。
  16. インナープレートを屈曲し、第1プレートおよび前記第1プレートに対して所定角度またはその近似角度をなす第2プレートを形成するインナープレート屈曲工程と、
    アウタープレートを屈曲し、第1プレートおよび前記第1プレートに対して前記所定角度またはその近似角度をなす第2プレートを形成するアウタープレート屈曲工程と、
    前記インナープレートの前記第1プレートと前記アウタープレートの前記第1プレートとを接触させて接合する第1プレート接合工程と、
    前記第1プレート接合工程と同時またはその後に行われ、前記インナープレートの前記第2プレートと前記アウタープレートの前記第2プレートとを接触させて接合する第2プレート接合工程と、
    を有し、
    前記第2プレート接合工程は、前記インナープレートおよび前記アウタープレートにおけるそれぞれの前記第1プレートと前記第2プレートとが前記所定角度をなす状態で行われることを特徴とする外装体の製造方法。
  17. 前記インナープレート屈曲工程で前記第1プレートと前記第2プレートとの間に形成される屈曲部に対して事前に溝を形成するインナープレート溝形成工程、および前記アウタープレート屈曲工程で前記第1プレートと前記第2プレートとの間に形成される屈曲部に対して事前に溝を形成するアウタープレート溝形成工程の少なくとも一方を有することを特徴とする請求項16に記載の外装体の製造方法。
  18. 前記インナープレートおよび前記アウタープレートは中実構造の非可撓性体であることを特徴とする請求項16または17に記載の外装体の製造方法。
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