JP6596468B2 - コーナーパッドとその製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、建材を組み立てて枠体としたサッシの角部分に取り付け、角部分を保護するコーナーパッドとその製造方法に関する。
従来、サッシ等の運搬や保管の際に角部分を保護するコーナーパッドには、いろいろなものがある。特許文献1に開示されているコーナー保護材及びこれを備えた建具は、物品のコーナー部の隣り合う二辺に宛がわれる端片部と、物品のコーナー部の前後の面に宛がわれる側辺部とを有し、これら端片部及び側辺部で区画された凹部に前記物品のコーナー部を収容するようにし、少なくとも一方の端辺部の内面に断面山形に折り曲げた複数の補強支持片部をその稜部が長手方向に沿うように設けてなるものである。なお、このコーナー保護材は、一枚の段ボールから組み立てられている。
また、特許文献2に開示されているコーナーパッドは、結束物品の角部又は隅部に添接され、かつ硬質部材で構成するほぼ山形状の先端面を有するコーナーパッドであり、このコーナーパッドのパッド本体と前記結束物品との接触箇所に緩衝層を形成して保護すると共に、前記先端面にロープ係止用の凹部又は凸部等が設けられている。硬質部材は、FRP等の硬質樹脂、アルミニウム、鉄、鋳造品などである。緩衝層は、植毛、ゴム貼着等で設けられている。
また、特許文献3に開示されている窓枠用保護材は、幅方向に延びる縦断谷折り線にて長手方向に連続する複数のプレートを有し、各プレートは、長手方向に延びる所定の谷折り線と山折り線を互いに平行を成すように備えている。この窓枠用保護材は、合成樹脂で形成されているが、段ボール紙等でもよい。使用する際は、窓枠用保護材を山折り線、谷折り線に基づいて折り畳んでサッシのレールの突条に沿う形状を作成し、次いで縦断谷折り線で折り曲げて、サッシの角部に沿うように組み立てる。この窓用保護材は、サッシを搬送する際は同形のサッシの間に挟んで梱包用緩衝材として使用でき、サッシを窓枠に取り付けて搬入搬出口として使用する際は物品との接触を避ける養生材となるものである。
特開2003−261165号公報 特開平8−48368号公報 特開2011−152946号公報
上記背景技術の場合、特許文献1のコーナー保護材は段ボール製であり、段ボールが商品の表面に擦れてキズが発生するという問題があり、また湿度、雨濡れによる強度低下の問題もある。特許文献2のコーナーパッドは、硬質部材に緩衝層が取り付けられた複雑な構造であり、コストが掛かり、製造工程も複雑である。特許文献3の窓枠用保護材は、サッシの角部の内側面を保護するものであり、外側面を外から受ける衝撃に対して保護することは考えられていないものである。
また、上記各特許文献以外に、発砲スチロール製のコーナーパッドも一般的に使用されるが、発泡スチロールは長距離の輸送に弱く、割れが発生することがある。また、静電気でほこりを寄せ付けるため、製品にほこりが付きやすくなり、品質管理が難しくなる。
この発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、真空成型により安価で容易に製造することができ、簡単に建材の角部分に取り付けて確実に保護し、運搬や保管を安全に行うことができるコーナーパッドとその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、一枚のシート材からなる成型品であり、被取付物である建材を覆う側面が設けられ、前記側面には前記建材に向かって突出する内側突部が設けられ、前記内側突部の先端面が前記建材に緩衝的に当接して保護するコーナーパッドである。前記コーナーパッドは、真空成型品である。前記コーナーパッドは、適度な剛性と適度な弾力性を有する合成樹脂で作られている。例えばポリプロピレンである。
前記建材は、窓枠に取り付けるサッシであり、前記コーナーパッドは、前記サッシの厚みを形成する2面を覆い互いに直角に連続する一対の矩形の側面と、前記サッシの厚み方向に交差する2面を覆う略直角三角形の一対の側面が設けられ、4つの側面でカップ状に一体に形成され、前記サッシの角部分に取り付けるものである。前記内側突部は、前記一対の矩形の側面と前記直角三角形の一対の側面の4箇所に形成され、カップ状の内側に突出するとともに、外側から見るとくぼんでいる。
また、前記サッシには前記窓枠の一部が嵌合される溝部が設けられ、前記溝部には内側に突出するフランジ部が設けられ、前記コーナーパッドには、前記溝部に差し込まれる溝用突起と、前記溝用突起の壁面から側方に突出する係止凸部が設けられ、前記係止凸部が前記フランジ部に係止され取り付けられる。
前記コーナーパッドは、前記コーナーパッドの前記直角三角形の一対の前記側面の前記内側突部以外の部分で、中央部がカップ状の開口縁部に近づくにつれて外側に僅かに広がって形成されている。これにより、重ねられた前記内側突部同士が互いに内外で嵌合して、複数個のネスティングが可能であり、またネスティングした前記コーナーパッドを外す際に、嵌合された同形状の前記コーナーパッドから容易に外れるものである。
またこの発明は、一枚の合成樹脂製のシート材を真空成型し、被取付物である建材を覆う側面を設け、前記側面に前記建材に向かって突出する内側突部を設け、前記内側突部の先端面が前記建材に緩衝的に当接して保護するコーナーパッドの製造方法である。
本発明のコーナーパッドとその製造方法は、真空成型により安価で容易に製造することができ、簡単に建材の角部分に取り付けて確実に保護し、運搬や保管を安全に行うことができる。軽量・薄形であり、取り扱いが容易である。また、建材に設けられている溝部に係止することができ、梱包作業の効率が良好である。
この発明の一実施形態のコーナーパッドの平面図(a)と正面図(b)、底面図(c)、右側面図(d)である。 図1のA−A線縦断面図である。 この実施形態のコーナーパッドの収納状態を示す正面図である。 この実施形態のコーナーパッドを取り付ける工程を示す斜視図である。 この実施形態のコーナーパッドの使用状態を示す斜視図である。 この実施形態のコーナーパッドの使用状態を示す斜視図である。 この実施形態のコーナーパッドの使用状態を示す斜視図である。 この実施形態のコーナーパッドの使用状態を示す斜視図である。
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1、図2はこの発明の一実施形態を示すもので、この実施形態のコーナーパッド10は、一枚のシート材からなる真空成型品である。材料は、適度な剛性と適度な弾力性を有する合成樹脂であり、例えばポリプロピレンである。ここでは被取付物は建材であり、窓枠に取り付けるサッシ12である。
ここで、サッシ12について図4〜図8にもとづいて説明する。サッシ12は、上框14と下框16と、一対の縦框18で四角形の枠に組み立てられ、枠の内側にガラス板20がはめ込まれている。上框14の上面14aには、図示しない窓枠の上レールが摺動可能に差し込まれる溝部15が設けられている。溝部15は、上面14aの長手方向に沿って形成され、両端部に貫通している。溝部15の内側面には、上框14の上面14aに隣接する側縁部に、溝部15の内側に突出するフランジ部15aが設けられている。フランジ部15aは溝部15の長手方向の全長にわたって設けられ、両端部に達している。下框16の下面16aにも同様に、図示しない窓枠の下レールが差し込まれる溝部17が、長手方向に沿って両端部に貫通して設けられている。溝部17の内側面にも同様に、下框16の下面16aに隣接する側縁部に、溝部17の内側に突出するフランジ部17aが設けられている。一対の縦框18の一方には、サッシ12の厚み方向に交差する面18bの一方に、シール材42が取り付けられている。シール材42はゴム製であり、縦框18の長手方向に沿って上下端部に貫通して取り付けられる長尺部材であり、長手方向に交差する断面形状が一定であり、面18bから直角に立ち上がる矩形である。
次に、コーナーパッド10について説明する。コーナーパッド10は、図1、図2に示すように、一方向に長い略矩形の側面22と、側面22の長手方向の一方の端部に連接し側面22とほぼ同じ形状の矩形である側面24が設けられている。側面22と側面24との間の角25は、略90°である。側面22と側面24の、各々長手方向に沿う両側の側縁部22a,24aには、側面22,24に対して略直角に位置する側面26が、両側に、一対設けられている。側面26は略直角三角形であり、略直角の角部を挟む2辺が、側面22,側面24の側縁部22a,24aと接している。側面22,24と、2つの側面26で、カップ状に一体に形成されている。側面26の、直角の角部を挟まない残りの1辺と、側面22,24の、角25と反対側の端部22b,24bは、連続して矩形の開口縁部28となる。開口縁部28には、板体を真空成型した時の耳部30が、小さい幅のフランジ状に形成されている。なお、一対の側面26どうしの間隔は、サッシ12の厚みよりもわずかに長い。
側面22のほぼ中心には、カップ状の内側に向かって突出する内側突部32が設けられている。内側突部32は、側面22の長手方向に沿って長い矩形であり、一番突出する先端面32aも内側突部32に対して平行に長く形成され、また側面22に対して平行な面で形成されている。先端面32aの中心には、サッシ12の溝部15,17に差し込まれる溝用突起34が形成されている。溝用突起34は、先端面32aの長手方向に対して平行に長細く形成されている。一番突出する先端面34aも溝用突起34に対して平行に長く形成され、また側面22と、内側突部32の先端面32aに対して平行な面で形成されている。先端面34aの長手方向の両側の一対の壁面34bには、溝用突起34の外側に向かって突出する小さい係止凸部35が設けられている。係止凸部35は、壁面34bの、先端面34aに接する位置に設けられ、内側突部32の先端面32aから所定の幅で離間している。離間する長さは、サッシ12の溝部15,17のフランジ部15a,17aの厚みよりもわずかに長く設定され、フランジ部15a,17aが嵌合可能なものである。係止凸部35は、溝用突起34の長手方向に沿って2か所に、左右の壁面34bに互いに対向して一対が各々設けられている。一対の係止凸部35の間隔は、サッシ12の溝部15,17には嵌合可能であり、フランジ部15a,17aの間隔よりもわずかに長いものである。なお、内側突部32と溝用突起34は、コーナーパッド10の外側から見るとくぼんでいる。
側面24には、カップ状の内側に向かって突出する内側突部36が設けられている。内側突部36は、側面24の長手方向に沿って長い矩形であり、内側突部32と同じ幅と同じ突出量を有し、内側突部32より長手方向は少し短い。内側突部32は、角25の近傍から始まり端部22bに達しているが、内側突部36は、角25から少し離れたところから始まり端部24bに達している。内側突部36の、一番突出する先端面36aも内側突部36に対して平行に長く形成され、また側面24に対して平行である。なお、内側突部36は、コーナーパッド10の外側から見るとくぼんでいる。
側面26には、角25の角度を約2等分する直線の稜線38が設けられている。稜線28は、開口縁部28に達する長さの約中間付近で2本に分岐してY字形になっている。側面26は、稜線38が外側に突出するように僅かに膨らんでいる。側面26の、Y字形の稜線38の内側で開口縁部28に接する三角形の中央部26aは、側面22,24に対して直角に位置している。側面26の、中央部26a以外の部分は、稜線38に近づくにつれて外側に突出する傾斜面となる。
側面26には、側面22の側縁部22aに隣接する部分に、カップ状の内側に向かって突出する内側突部40が突出して設けられている。内側突部40は、側面26に対して平行な断面形状が一定であり、側面26に対して直角方向が深さであり、深さ方向に交差する断面形状が一定である。内側突部40の、側面26に対して平行な断面形状は三角形であり、側縁部22aと一致する一番長い辺と、この長い辺の両端部に連続するほぼ同じ長さの短い2辺で形成されている。短い2辺のうち、一方は開口縁部28に対して略平行で、他方は開口縁部28に対して略直角である。内側突部40の、一番突出する先端面40aは、側面26の中央部26aに対して平行である。なお、内側突部40は一対の側面26に、互いに対向して設けられ、一対の先端面40aの間隔は、縦框18の厚み方向に交差する面18bどうしの間隔よりもわずかに狭く設定されている。
次に、コーナーパッド10の使用方法について説明する。コーナーパッド10は図7に示すように、サッシ12の4つの角部分12a,12b,12c,12dに1個ずつ取り付ける。例えば、図4、図5に示すように、サッシ12の上框14の図面上の左端部と縦框18とが連結する角部分12aに取り付ける時は、サッシ12の上框14上面14aに側面22を、縦框18の厚み方向の面18aに側面24を当接させ、縦框18の面18aに交差する一対の面18bに側面26を当接させる。側面22の内側突部32の先端面32aは、上框14の上面14aに当接し、側面24の内側突部36の先端面36aは、縦框18の面18aに当接し、側面22,24は上框14と縦框18から離間し、緩衝空間Wが形成される。また、側面26の内側突部40の頂面40aは、縦框18の厚み方向に交差する面18bに当接させ、側面26は縦框18から離間し、緩衝空間Wが形成される。この様に、緩衝空間Wは、角部分12aの水平方向と垂直方向のいずれの方向にも連続して設けられる。
なお、一対の内側突部40の先端面40aの間隔は、縦框18の厚み方向に交差する面18bどうしの間隔よりもわずかに狭く設定されているため、取り付けた時に縦框18の面18bに押されて弾性変形して押圧力がかかりフィットする。また、内側突部32の溝用突起34は、上框14の溝部15に押し付けられる。溝用突起34に形成されている係止凸部35の間隔は溝部15のフランジ部15aの間隔よりも長いため通過しないが、強い力で押し付けるとコーナーパッド10が弾性変形して係止凸部35の間隔が小さくなり、通過可能となる。フランジ部15aを通過した後、弾性変形が復元し、溝部15の内側に差し込まれる。係止凸部35はフランジ部15aの間を通過不可能となり、溝部15内に係止される。溝部15がフランジ部15aを通過して弾性変形した時にクリック感が生じ、係止されたことが確認される。
次に、図6、図8に示すように、角部分12aと反対側の、上框14の図面上右端部と縦框18とが連結する角部分12bにも同様にコーナーパッド10を取り付ける。角部分12bが位置する縦框18には、厚み方向に交差する面18bの、厚み方向の面18aに近い側縁部に沿ってシール材42が取り付けられている。シール材42は縦框18に沿って取り付けられる長尺部材であり、柔軟で適度な剛性を有する合成樹脂で作られている。シール材42は、長手方向に交差する断面形状が一定であり、面18bから直角に外側に突出している矩形である。
角部分12bに取り付けるコーナーパッド10の向きは、コーナーパッド10を角部分12aとは左右反対にする。縦框18の面18bは側面26に覆われ、側面26と面18bの間に緩衝空間Wが設けられ、シール材42は、側面26に接触することがない。側面26の内側突部40は三角形に設けられ、側面22から離れるにつれて側面24から離れるため、シール材42を避けて面18bに当接する。シール材42は側面26に接触しないため、シール材42が折れ曲がったり、曲がる癖がついたりすることがない。
図7に示すように、サッシ12の、下框16の両端の角部分12c,12dにも、コーナーパッド10を取り付ける。コーナーパッド10の上下を、角部分12a,12bとは反対にして取り付け、下框16の下面16aに側面22を当接し、下面16aに設けられた溝部17に、溝用突起34を差し込み、フランジ部17aに係止凸部35が係止される。
サッシ12の角部分12a,12b,12c,12dにコーナーパッド10を取り付けた後、コーナーパッド10を覆って、図示しないストレッチフィルムをサッシ12に巻き回す。巻き方は任意であり、例えば上框14又は下框16に沿って巻き回す。ストレッチフィルムはポリオレフィン系樹脂であり、例えばポリエチレン製である。ストレッチフィルムにより、コーナーパッド10が外れなくなり、強い力が外側から加えられても外れることがない。
サッシ12の施工等でコーナーパッド10が不要となった場合は、コーナーパッド10とストレッチフィルムをサッシ12から引き離すことで簡単に外れる。
また、コーナーパッド10は、図3に示すように同形状の複数個をスタッキングすることができる。上下の内側突部36の先端面36aどうしと内側突部32の先端面32aどうしが重なってそれ以上深く重ならず、この時の重なり部は85%である。スタッキングすることによりコンパクトにして多量のコーナーパッド10を効率よく搬送し保管することができる。側面26には稜線38が設けられて中央部26aがわずかに外側に位置して開口縁部28が広がっているため、スタッキングしやすく、スタッキングを外すときも容易である。また開口縁部28が広がっていることによりサッシ12への取り付けも容易である。
なお、コーナーパッド10は、例えばサッシ12の質量が最大40kg程度まで使用することができ、使用するサッシの質量に合わせて適宜形状を設定することが出来る。
この実施形態のコーナーパッド10によれば、安価で製造が容易であり、簡単にサッシ12の角部分12a,12b,12c,12dに取り付けて確実に保護することができ、運搬と保管を安全に行うことができる。また、内側突部40の先端面40aにより弾性的にサッシ12に取り付けられ、フィットして、がたつきがない。コーナーパッド10は密着して取り付けられ、運搬の際に受ける振動や外から加えられる衝撃をコーナーパッド10の各側面22,24,26と各内側突部32,36,40が撓むことで吸収し緩衝的に保持することができる。サッシ12は、内側突部32,36,40に保持されて側面22,24,26との間に緩衝空間Wを有しているため、外から強い衝撃を受けた時に、側面22,24,26が変形してもサッシ12に傷がつくことがなく、安全である。コーナーパッド10は適度な柔軟性を有するポリプロピレンで作られ、表面も滑らかであり、サッシ12の表面に傷をつけることがない。また耐久性があり、長時間の運搬の際に長時間振動を受けても破損することがない。また湿気や雨に強く、変形や破損をすることがない。このため施工現場等で屋外に保管することができる。
サッシ12に設けられた既存の溝部15,17のフランジ部15a,17aに、係止凸部35が係止されて取り付けられるため、手を離してストレッチフィルムを巻き付けることができ、作業性が良好である。サッシ12へ取り付けるためのネジ等の部品が不要であり、取り付け作業の効率が良い。係止凸部35がフランジ部15a,17aに係止されたときにクリック感が生じ、係止されたことを感触で確認することができる。
コーナーパッド10は軽量・薄形であるため、取り付け作業や搬送、保管が容易であり、また立体的に一体成形され、組み立てる工程や工具が不要である。スタッキングが可能であることからコンパクトに収納可能である。コーナーパッド10の形状は、側面26は稜線38により中央部26aがわずかに外側に位置して開口縁部28が広がっているため、スタッキングしやすく、スタッキングを外しやすいものであり、作業効率が良好である。リターナブルであり、資源の有効利用となり、スタッキングによりコンパクトにして返却することができる。建設現場でコーナーパッド10を廃棄処分する手間と費用を省くこともできる。また、コーナーパッド10は、サッシ12の枠材のみでもガラス板20が取り付けられた状態でも適用可能である。角部分の形状が同じであれば、サッシ12の大きさに関わらず同形状のコーナーパッド10を使用して梱包することができる。
コーナーパッド10はポリプロピレン製の帯電防止シートで作られ、静電気が起きず、長期保管の際にもほこりが付着することがなく、ほこりによるサッシ12の品質低下を防ぐことができる。ポリエチレン製のストレッチフィルムと一緒に廃棄することができ、処分も容易である。開口縁部28の耳部30は小さく形成されており、整列数を多くすることができ、製造効率が良い。
なお、この発明のコーナーパッドとその製造方法は、上記実施形態に限定されるものではなく、各側面の形状や、各内側突部の形状や数等、適宜変更可能である。係止凸部の数や形状も、取り付けるサッシの形状に合わせて適宜変更可能である。また、真空成型する板体の厚みや材質を適宜選択して、強度を調整することができ、サッシの重量が大きいものでも耐えることができる。重量が小さいものは薄く軽量にすることができる。コーナーパッドの材料は、ポリプロピレンの他に、いろいろな樹脂を用いることができる。透明でもよく、着色されて不透明でもよい。また、サッシ以外にドアや家具、各種の板部材や棒部材等、いろいろなものに使用可能である。真空成型以外に、射出成型等で製造してもよい。
10 コーナーパッド
12 サッシ
12a,12b,12c,12d 角部分
15,17 溝部
15a,17a フランジ部
20 ガラス板
22,24,26 側面
26a 中央部
28 開口縁部
32,36,40 内側突部
32a,36a,40a 先端面
34 溝用突起
35 係止凸部

Claims (3)

  1. 一枚のシート材からなる成型品であり、被取付物である建材を覆う側面が設けられ、前記側面には前記建材に向かって突出する内側突部が設けられたコーナーパッドであって
    前記建材は窓枠に取り付けるサッシであり、前記コーナーパッドは、前記サッシの厚みを形成する2面を覆い互いに直角に連続する一対の矩形の側面と、前記サッシの厚み方向に交差する2面を覆う略直角三角形の一対の側面が設けられ、4つの前記側面でカップ状に一体に形成され、前記サッシの角部分に取り付けられるものであり、
    前記内側突部は、前記一対の矩形の側面と前記直角三角形の一対の側面の4箇所に形成され、カップ状の内側に突出するとともに、外側から見るとくぼんでおり、
    前記サッシには前記窓枠の一部が嵌合される溝部が設けられ、前記溝部には内側に突出するフランジ部が設けられ、前記コーナーパッドの前記内側突部の一つには、前記溝部に差し込まれる溝用突起と、前記溝用突起の壁面から側方に突出する係止凸部が設けられ、前記係止凸部が前記フランジ部に係止され、
    前記コーナーパッドの前記直角三角形の一対の側面の前記内側突部以外の部分は、中央部からカップ状の開口縁部に近づくにつれて、外側に僅かに広がって形成され、重ねられた前記内側突部同士が互いに内外で嵌合して、複数個のネスティングが可能であり、
    前記サッシの角部分に取り付けた状態で、前記内側突部の先端面が前記サッシに緩衝的に当接して保護することを特徴とするコーナーパッド。
  2. 前記コーナーパッドは、ポリプロピレン製である請求項1記載のコーナーパッド。
  3. 一枚の合成樹脂製のシート材を真空成型して形成するコーナーパッドの製造方法であって、
    前記コーナーパッドは、窓枠に設けられる建材であるサッシに取り付けられるもので、前記サッシの厚みを形成する2面を覆い互いに直角に連続する一対の矩形の側面と、前記サッシの厚み方向に交差する2面を覆う略直角三角形の一対の側面が設けられ、4つの前記側面でカップ状に一体に形成され、前記サッシの角部分に取り付けられるものであり、
    前記シート材を真空成型して、被取付物である前記サッシを覆う前記各側面を形成し、前記各側面には前記サッシに向かって突出する内側突部を設け、
    前記内側突部は、前記一対の矩形の側面と前記直角三角形の一対の側面の4箇所に形成され、カップ状の内側に突出するとともに、外側から見るとくぼんだ形状に形成し、
    前記サッシには前記窓枠の一部が嵌合される溝部が設けられ、前記溝部には内側に突出するフランジ部は設けられ、前記コーナーパッドの前記内側突部の一つには、前記溝部に差し込まれる溝用突起と、前記溝用突起の壁面から側方に突出する係止凸部を真空成型により形成し、前記係止凸部が前記フランジ部に係止され、
    前記コーナーパッドの前記直角三角形の一対の側面の前記内側突部以外の部分は、中央部からカップ状の開口縁部に近づくにつれて、外側に僅かに広がり、重ねられた前記内側突部同士が互いに内外で嵌合して、複数個のネスティングが可能に真空成型することを特徴とするコーナーパッドの製造方法。
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