JP4465819B2 - 液晶表示用ガラス板梱包箱 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示用ガラス板、特に大型の液晶表示用ガラス板を、破損や汚染させることなく梱包して運搬することができる液晶表示用ガラス板梱包箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、情報技術の発展に伴って、液晶表示パネルの需要が急激に高まり、その周辺分野である梱包や運搬などにおいての技術開発も年々重要になっている。特に、これまでの液晶表示パネル用ガラス板の大きさは、縦380mm×横480mm程度のものが標準的であったが、大型の液晶表示パネルの技術開発が著しく進展し、それに伴って、より大型の液晶表示パネル用ガラス板の需要が高まっている。しかしながら、このような大型の液晶表示用ガラス板の梱包や運搬などにおいての技術開発は殆どなされていないのが実状である。
【0003】
液晶表示用ガラス板は、薄く衝撃に弱いため梱包に際し充分な保護が必要であるとともに、その表面を極めて清浄に保持しなければならず取扱いが難しい。特に大型のガラス板になるとその取り扱いはより難しくなり、周囲からの影響で塵埃が付着したり傷ついたりしやすくなる。
【0004】
例えば、縦550mm×横670mm程度の大型ガラス板を、20〜40枚程度梱包すると、梱包箱総重量は50〜60kgにもなるため充分な強度および耐久性が要求される。また、周辺や外部からの影響による汚染や傷付き等を防止することが要求される。さらに、なるべく軽量で取り扱いの容易な梱包手段が必要とされる。
【0005】
従来の標準的なサイズのガラス板の梱包技術として、例えば、箱本体と蓋体からなる梱包箱にガラス板を並べて収容している。従来の梱包箱は、例えば、紙製の段ボールで形成したり、あるいはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンなどの発泡樹脂が用いられていた。このような紙段ボールや発泡樹脂を用いて上面が開口した箱本体を形成し、この箱本体の開口面の周縁外側から蓋体を被せるように嵌め込んで開口面を封止していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の紙や発泡樹脂からなる梱包箱では、これをそのまま大型ガラス板の梱包手段として用いた場合、強度的および耐久性の面で不充分となるおそれがあり、また水濡れにも弱く箱自体破損しやすいこととともに繰返し使用できる耐用回数を低下させていた。また発泡ビーズの目地等により表面に微細な凹凸が形成され、塵埃が付着しやすく、付着した塵埃はとれにくいという問題が生じる。また、箱本体と蓋体が差込み式であるため大型梱包箱になった場合、蓋体の着脱時の摩擦が大きくなって取扱い性が悪くなる。
【0007】
本発明は、上記従来技術を考慮したものであって、液晶表示用ガラス板、特に大型の液晶表示用ガラス板を、充分な強度と耐久性をもって保護し、破損させたり汚染させることなく、しかも取扱い性を充分に向上させて梱包および運搬できる液晶表示用ガラス板梱包箱の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明では、上面が開口した梱包箱本体と、下面が開口した箱形状の蓋体からなる液晶表示用ガラス板梱包箱であって、この箱本体と蓋体はリブで区画された複数の中空部を備えた樹脂製板部材を組み合わせて構成され、箱本体の側板上端面と蓋体の側板下端面とが突き合わされて重ね合わされるとともに、留め具で相互に固定され、箱本体の側板には、箱本体の側板上端面から突出されたガイド部材が設けられ、該ガイド部材に蓋体がガイドされて蓋体の側板下端面が箱本体の側板上端面に重ね合わされることを特徴とする液晶表示用ガラス板梱包箱を提供する。
【0009】
この構成によれば、箱本体と蓋体は、従来の紙や発泡樹脂に代えて、表裏2枚の板材間を複数のリブで仕切った押出し成形体からなる樹脂製板部材で構成されるため、重量を増加することなく剛性の高い材料で箱体を形成して組立て精度を高めるとともに、充分な強度および耐久性をもたせ、水濡れにも強く、耐用年数を長くできる。また、充分な断熱性を備え結露を防止し、さらに表面を平滑にして塵埃や汚れの付着を抑制し、たとえ塵埃等が付着しても表面の払拭や洗浄によって清浄化が容易にできる梱包箱が得られる。また、蓋体は箱本体に対し差込み式ではなく、周縁部の端面同士を突き合せて結合されるため、蓋体の着脱操作が容易に円滑にでき取扱い性が高まる。
【0010】
好ましい構成例では、前記箱本体の側板上部内周にこの側板上端面から突出する防塵壁を設けたことを特徴としている。
【0011】
この構成においては、箱本体の矩形開口面の内周に沿って突出する防塵壁を設けることにより、箱体内への塵埃の進入が確実に防止され、内部に収容したガラス板の汚染防止が図られる。なお、この防塵壁の突出量は僅か(2〜数mm)であってもその機能は十分発揮される。
【0012】
また、本発明では、上面が開口した梱包箱本体と、この開口を覆う平板状の蓋体からなる液晶表示用ガラス板梱包箱であって、該箱本体と蓋体はリブで区画された複数の中空部を備えた樹脂製板部材からなり、相互に留め具で固定され、箱本体の側板には、箱本体の側板上端面から突出されたガイド部材が設けられ、該ガイド部材に蓋体がガイドされて蓋体の側板下端面が箱本体の側板上端面に重ね合わされることを特徴とする液晶表示用ガラス板梱包箱を提供する。
【0013】
この構成によれば、平板状の蓋体が用いられるため、箱本体はガラス板の高さと同等またはそれ以上の深さを有し、ガラス板の上端部近傍が箱から突出することなく全体が箱本体内に収容され、蓋体を外した状態でガラス板全体が箱本体内に収容されるためガラス面の全面が箱本体の側板により確実に保護される。
【0014】
さらに本発明では、上面が開口した梱包箱本体と、平板状の蓋体とからなる液晶表示用ガラス板梱包箱であって、該箱本体と蓋体は樹脂材と金属材とを貼り合わせた合板からなり、前記箱本体の各側板の縦辺および下辺に補強アングル材を装着し、前記蓋体の4辺に補強アングル材を装着し、前記蓋体は弾性シール材を介して前記箱本体に対し留め具により着脱可能に装着され、前記箱本体と前記蓋体とには、前記箱本体に対して蓋を位置決めするためのガイド部材が設けられ、前記補強アングルの幅は前記蓋体の厚さ以下であることを特徴とする液晶表示用ガラス板梱包箱を提供する。
【0015】
この構成によれば、前述のように、平板状の蓋体が用いられるため、箱本体が深くなり蓋体を外した状態でガラス板全体が箱本体内に収容され、ガラス面全体が箱本体の側板により確実に保護される。さらに、箱本体および蓋体の材料として、剛性が高く表面平滑なプラスチック材料と例えばアルミニウム等の軽量金属とを貼り合わせた合板を用いることにより、軽量で充分な強度および断熱性をもたせることができ、水濡れに強く耐用年数を長くし、かつ平滑表面を形成して塵埃付着を抑制するとともに、表面が汚れた場合には容易に洗浄や払拭で清浄化ができる。また、蓋体の着脱も容易にでき取扱い性が高められる。
【0016】
さらに、箱本体および蓋体の縁部およびコーナー部に補強アングル材を装着することにより、大型梱包箱を形成したときに、充分な強度を持たせることができる。
【0017】
弾性シール材は、クッション性、防振性および密閉性を兼ね備えたものがよいが、例えばウレタンゴムその他通常市販されているこの種のシール材が十分に使用可能である。
【0018】
本発明では、このような弾性シール材を介して箱本体と蓋体を重ね合わせ、これらを留め具で固定する。留め具としては、よく知られているどのような手段であっても採用可能である。好ましくは、留め具を外したときに、スプリングで留め具が外側に開いて箱本体に保持されるように構成されたものがよい。これにより、留め具を外したときに箱本体の開口部が留め具で邪魔されずガラス板の出し入れが円滑にでき、ロボット等による自動化が可能になる。
スプリング式留め具に代えて、箱体開口部に設けたシール材の弾性により、留め具のフックを外側に押し開くようなフック式留め具を用いてもよい。
【0019】
好ましい適用例では、前記ガラス板は、ほぼ縦500mm×横600mm以上の大きさを有する大型の液晶表示用ガラス板である。
【0020】
本発明はこのような大型の液晶表示用ガラス板の梱包箱として用いることにより、特に顕著な効果が得られる。
好ましい適用例では、前記箱本体の側板外壁面には取手が設けられる。この取手によって、ロボットやフォークリフトによる作業が容易になる。
【0021】
本発明において、箱体を形成する板部材同士の接合は、加熱溶着により相互に結合して行われる。あるいはシール剤を介してアングル材をあてがい、ビスまたはリベットで相互に結合することもできる。
【0022】
本発明では、前述のように、箱本体および蓋体は、リブで区画された複数の中空部を備えた表面平滑な樹脂製板部材を組み合わせて構成してもよいし、あるいは、プラスチックと金属との合板を組み合せて構成してもよい。さらに、別の材料として、波板により中空部を形成したプラスチック段ボールを使用することも可能である。なお、リブで区画された樹脂製板部材やプラスチックと金属の合板を用いる場合、強度的に充分であれば補強アングルは省いてもよいが、好ましくは各縁部やコーナー部をアングル材で補強することが望ましい。
【0023】
本発明の樹脂製板部材および合板のプラスチック材料は、軽量で、強度が大きく、経時変化が少なく、吸水性の低いものが望ましい。具体的には、ポリプロピレン製、ABS(アクリルニトリル・ブタジエン・スチレン)などのエンジニアリング樹脂といわれている樹脂製、塩化ビニル製などが好ましいものとしてあげられる。なお、樹脂製板部材や合板の成形に際して、帯電防止剤などを混合しておくことにより、箱体の静電気発生を抑制し、ホコリなどの付着防止を図ることができる。
【0024】
本発明の箱本体および蓋体は、このようなリブで区画された複数の中空部を備えた表面平滑な樹脂製板部材あるいは合板を実質的に組み合わせて構成したものである。ここで、実質的に組み合わせて構成するということは、基本的には板状の部材同士を所定形状の箱本体および蓋体を構成するように組み立て、接合面を加熱、溶着あるいは接着剤とともにビス止めして組立てることである。
【0025】
このようにすることにより、寸法精度のよい板状部材を使用することができるので、極めて精度の高い大型の梱包箱を得ることが可能となる。このことは、梱包箱のガラス板収納空間に多数の大型ガラス板を正確に収納するためには、極めて有意義なことである。すなわち、多数の大型ガラス板を正確に収納するためには、通常箱本体の内側対向面にガラス板保持のための複数の溝を形成した一対の案内板を基準面からの長さや溝のピッチなどがずれることなく装着する必要があるが、本発明の梱包箱によればこの装着を正確かつ精度よく行うことができるからである。
【0026】
なお、箱本体を構成する底板、側板および蓋体を構成する天板や側板等のすべてを1枚ずつの板状体から組み立てなければならないということはなく、その一部は板状体を予め折り曲げた断面L字型の樹脂製板部材あるいは合板を使用することもできる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る梱包箱の好適な実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明するが、本発明はこれらの実施形態に何ら制限されるものではない。
【0028】
図1に示す本発明の液晶表示用ガラス板梱包箱1は、基本的には、上面に開口4を有する箱本体2と下面に開口(図1では見えない)を有する蓋体3とからなり、箱本体2の底板2a(図5参照)、側板2bおよび蓋体3の天板3aおよび側板3bは、複数のリブ5(図2参照)で区画された複数の中空部6(図2参照)を備えた表面平滑な樹脂製板部材19(図2参照)で構成されている。
【0029】
そして、蓋体3の側板3bの下端面3c(図3参照)には弾性シール材7が矩形リング状に設けられており、このリング状弾性シール材を介して箱本体2の側板2bの上端面2cと蓋体3の側板3bの下端面3cとが突き合わせ状に重ね合わせられ、留め具8a、8bにより固定されるようになっている。
【0030】
図1の例で留め具はパッチン錠といわれているものが示されており、箱本体2の角部補強のため設けられたアングル部材9aにそのレバー8aが取付けられ、蓋体3の角部補強のため設けられたアングル部材9bにレバー8aの受け部8bが設けられている。なお、このような留め具のレバー8aを外したときにはこのレバー8aが箱本体2の側板2bの上端面2cの上にまで突出するので、ガラス板の出し入れに支障とならないよう、常にレバー8aが外に開くようなスプリング機能をもつレバー8aを採用することが有効である。
【0031】
図1において、箱本体2の底板2a(図5)と側板2bおよび蓋体3の天板3a(図3)と側板3bは、いずれも、複数のリブ5(図2参照)で区画された複数の中空部6(図2参照)を備えた押し出し成形により得られた表面平滑な樹脂製板部材19を、精度よく加工し、正確に所定の位置において熱溶着して構成されている。
【0032】
したがって、箱本体の短辺側板2b、2bの内側に対向して、ガラス板(不図示)保持のための複数の溝12a、12aを上下方向に沿って形成した一対の案内板12を、溝のピッチなどがずれることなく正確に装着することができる。
【0033】
なお、図1において、10は蓋体を箱本体に重ね合わせ易いように設けたガイド部材、11はロボットやフォークリフトによる作業を容易にするための取手である。
【0034】
図3において、13は蓋体の天板3aの下面に設けた複数のガラス板挿入溝を有する上側緩衝材(押圧材)であり、図5に示されている箱本体2の底板2aの上面に設けた複数のガラス板挿入溝を有する下側緩衝材(受け材)14とともにガラス板を上下方向から固定し、位置ずれを防止するために設けられている。なお、天板側の押圧用緩衝材には溝はなくてもよい。
【0035】
図3および図4において、15はリブ5で区画された空間部6の端部空間に充填されたパッキング材である。図5において、16は、箱本体2の底板2aの角部に取付けられた断面L型の補強部材、17は滑りシートである。
【0036】
図4に示すように、箱本体の側板2bの上縁内周に、開口面全周に沿って、側板上端面から例えば2mm程度突出する防塵壁18が設けられる。この防塵壁18は、外部からの埃やゴミの進入を効果的に防ぐ。
【0037】
図6、図7および図8は、それぞれ本発明の別の実施形態の上面図、正面図および側面図である。
この実施形態の梱包箱20は、上面が開口した箱本体21と平板状の蓋体22とからなる。箱本体21は4枚の側板23と底板24とからなり、側板23の縦辺および底辺には補強アングル25が装着される。また下部コーナーにはコーナー補強材26が設けられる。補強アングルおよびコーナー補強材は各側板23の上辺および上部コーナーに同様に装着してもよい。側板23および底板24は、例えばプラスチック材とアルミニウム等の金属材を貼り合せた合板により形成する。合板表面は、プラスチックあるいは金属の素材自体により、あるいはプラスチック保護フィルムを貼ることにより平滑表面となっている。このような合板に代えて、前述の図2に示したリブにより中空部が形成された樹脂製板部材あるいはプラスチック製段ボールを用いてもよい。箱本体21の周囲4面には掴み用の孔28を有する取手27が装着される。箱本体底面には滑りシート29が貼付される。
【0038】
蓋体22は、箱本体と同様の合板からなる1枚の天板30からなり、この天板30の4辺に補強アングル31を装着したものである。この蓋体22は、前述の図1の実施形態と同様に、弾性シール材32を介して箱本体21の開口面を覆って装着され、留め具33により箱本体21に固定保持される。留め具33は、前述の図1の例と同様に、箱本体側に設けたスプリング式のものであってもよいし、あるいは蓋体22側にフックを設けたフック式のものであってもよい。蓋体側に留め具のフックを設ければ、蓋を外したときに、フックが箱本体の開口面の邪魔にならずガラス板の出し入れ作業がしやすくなる。
【0039】
箱側面には、蓋を位置決めするためのガイド部材34が設けられる。このガイド部材34は、箱本体21側に設けたガイド棒36と、このガイド棒36が挿通する孔を有する蓋体22側に設けたガイド板35とにより構成される。ガイド棒36とガイド板35の取付位置は逆であってもよい。箱内部の両側面には、図1の例と同様に、ガラス板案内用の複数の縦溝を有する案内板36が装着され、底面にはガラス板の受け材37(下側緩衝材)が取付られる。また蓋体22の下面(内面)には、ガラス板を押えて保持する押え板38(上側緩衝材)が取付られる。
【0040】
図9は蓋体22の別の例を示す。この例は、補強アングル31の幅を天板30の厚さより大きくしたものである。これにより蓋体22は箱本体上面に嵌め込むように装着される。この場合にはガイド部材34は不要になる。その他の構成および作用効果は前記各実施形態と同様である。
【0041】
図10はシール材の別の例の構成図である。この例では、天板30および側板23は前述の図2の樹脂製板部材で形成されている。天板30の4辺の下面側に下面が開口した断面コ字状の枠材42が固定され、その内部にゴム製Oリング43が装着される。箱本体側には、側板23の上端部に補強枠39が装着され、その上部に上面が開口した断面コ字状の枠材40がビス(不図示)等により固定される。この枠材40内に剛性プラスチック等からなる押圧部材41が嵌め込まれて固定される。この押圧部材41の上端部は枠材40の上面より突出し、蓋を閉めると蓋側のOリング43を押圧して弾性変形させ蓋と箱本体との間をシールする。その他の構成および作用効果は前記各実施形態と同様である。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の液晶表示用ガラス板の梱包箱は、液晶表示用ガラス板を破損や汚染させることなく、周辺や外部環境からの影響を十分に排除してガラス板を保護することができる。特に、本発明の梱包箱は、多数枚の大型液晶用ガラス板を収容できる充分な強度を有し、加工性がよくガイド溝等を高精度で設けることができる。また、表面平滑性のため発泡材のような表面への塵埃の付着堆積がなく払拭や洗浄が容易にでき、表面を常に清浄に保つことができるとともに、材料自体からの発塵がほとんどなく、ガラス面への塵埃付着のおそれが極めて小さく清浄な状態を保って収納できる。また、吸水性が低く水濡れに強く経時変化が極めて小さい高品質、高機能で収納の信頼性が高く、耐用年数の長い梱包箱が得られる。
【0043】
また、平板状の蓋体を用いる構成とすれば、蓋体を外した状態でガラス板全体が箱本体内に収容されるためガラス面全体が箱本体の側板により確実に保護される。また、蓋体の着脱も容易にでき取扱い性が高められる。
【0044】
さらに、箱本体および蓋体の縁部およびコーナー部に補強アングル材を装着する構成とすれば、大型梱包箱を形成したときに、充分な強度を持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示用ガラス板梱包箱の一例の全体構成を示す斜視図。
【図2】本発明の樹脂製板部材を示す一部切欠き斜視図。
【図3】図1のA−A線断面図。
【図4】図1のB−B線断面図。
【図5】図1のC−C線断面図。
【図6】本発明の別の実施形態の上面図。
【図7】図6の実施形態の正面図。
【図8】図6の実施形態の側面図。
【図9】蓋体の別の例の構成説明図。
【図10】シール材の別の例の構成説明図。
【符号の説明】
1:梱包箱、2:箱本体、2a:底板、2b:側板、2c:上端面、3:蓋体、
3a:天板、3b:側板、3c:下端面、4:開口、5:リブ、6:中空部、
7:弾性シール材、8a:留め具のレバー、8b:レバーの受け部材、
9a:箱本体のアングル部材、9b:蓋体のアングル部材、10:ガイド部材、
11:取手、12:ガラス板の案内板、12a:溝、
13:上側緩衝材、14:下側緩衝材、
15:充填材、16:L型補強部材、17:滑りシート、18:防塵壁、
19:樹脂製板部材、20:梱包箱、21:箱本体、22:蓋体、23:側板、
24:底板、25:補強アングル、26:コーナー補強材、27:取手、
28:孔、29:滑りシート、30:天板、31:補強アングル、
32:シール材、33:留め具、34:ガイド部材、35:ガイド板、
36:ガイド棒、37:受け材、38:押え材、39:補強枠、40:枠材、
41:押圧部材、42:枠材、43:Oリング。
Claims (6)
- 上面が開口した梱包箱本体と、下面が開口した箱形状の蓋体からなる液晶表示用ガラス板梱包箱であって、この箱本体と蓋体はリブで区画された複数の中空部を備えた樹脂製板部材を組み合わせて構成され、箱本体の側板上端面と蓋体の側板下端面とが突き合わされて重ね合わされるとともに、留め具で相互に固定され、
箱本体の側板には、箱本体の側板上端面から突出されたガイド部材が設けられ、該ガイド部材に蓋体がガイドされて蓋体の側板下端面が箱本体の側板上端面に重ね合わされることを特徴とする液晶表示用ガラス板梱包箱。 - 前記箱本体の側板上部内周にこの側板上端面から突出する防塵壁を設けたことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示用ガラス板梱包箱。
- 上面が開口した梱包箱本体と、この開口を覆う平板状の蓋体からなる液晶表示用ガラス板梱包箱であって、該箱本体と蓋体はリブで区画された複数の中空部を備えた樹脂製板部材からなり、相互に留め具で固定され、
箱本体の側板には、箱本体の側板上端面から突出されたガイド部材が設けられ、該ガイド部材に蓋体がガイドされて蓋体の側板下端面が箱本体の側板上端面に重ね合わされることを特徴とする液晶表示用ガラス板梱包箱。 - 上面が開口した梱包箱本体と、平板状の蓋体とからなる液晶表示用ガラス板梱包箱であって、該箱本体と蓋体は樹脂材と金属材とを貼り合わせた合板からなり、前記箱本体の各側板の縦辺および下辺に補強アングル材を装着し、前記蓋体の4辺に補強アングル材を装着し、前記蓋体は弾性シール材を介して前記箱本体に対し留め具により着脱可能に装着され、
前記箱本体と前記蓋体とには、前記箱本体に対して蓋を位置決めするためのガイド部材が設けられ、
前記補強アングルの幅は前記蓋体の厚さ以下であることを特徴とする液晶表示用ガラス板梱包箱。 - 前記ガラス板は、ほぼ縦500mm×横600mm以上の大きさを有する大型の液晶表示用ガラス板であることを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載の液晶表示用ガラス板梱包箱。
- 前記箱本体の側板外壁面には取手が設けられる請求項1から5までのいずれかに記載の液晶表示用ガラス板梱包箱。
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