JP3013684U - パネル運搬用の合成樹脂製コーナー保護ピース - Google Patents

パネル運搬用の合成樹脂製コーナー保護ピース

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JP3013684U
JP3013684U JP1995000533U JP53395U JP3013684U JP 3013684 U JP3013684 U JP 3013684U JP 1995000533 U JP1995000533 U JP 1995000533U JP 53395 U JP53395 U JP 53395U JP 3013684 U JP3013684 U JP 3013684U
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panel
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JP1995000533U
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Inventor
肇 岩壁
Original Assignee
ポリマー化成株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】パネルのコーナーに当て傷や摺り傷が生じるこ
とと、パネル同志が位置ズレすることを防止する。 【構成】四角形なパネル(M)のコーナー部に対応する
直角な出隅縁部を備えた向かい合う一対の側壁(11
f)(11r)と、その両側壁(11f)(11r)の
相互間隙(S)を上記出隅縁部に沿って閉塞する如く延
在する背壁(12)とから、上記パネル(M)に被着可
能な断面U字型をなし、上記側壁(11f)(11r)
の何れか一方又は双方からパネル(M)の板面受け座
(16)を、上記背壁(12)から同じくパネル(M)
の木口面受け座(13)を何れも内向きに突設すると共
に、何れか一方の側壁(11f)から嵌合凸条(14)
を外向きに隆起させ、その嵌合凸条(14)と対応位置
する嵌合凹条(15)を、他方の側壁(11r)から逆
な内向き突出状態に陥没させた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はパネル運搬用の合成樹脂製コーナー保護ピースに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、卓板やドアー、その他の四角形なパネルを裸の積み重ね状態として運搬 する場合、そのパネルの隣り合う相互間に枕となるクツシヨンスペーサーを介在 させて、全体を複数本の索条により結束している通例である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、これでは隣り合うパネルの板面に、クツシヨンスペーサーが介在し ているに過ぎないため、そのパネル同志が運搬中に位置ズレしやすく、結束状態 の弛緩を招くほか、上記パネルの裸状態にあるため、そのコーナー部に運搬中当 て傷や摺り傷を生じる問題もある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案はこのような課題の解決に役立つ合成樹脂製のコーナー保護ピースとし て、その構成上四角形なパネルのコーナー部に対応する直角な出隅縁部を備えた 向かい合う一対の側壁と、その両側壁の相互間隙を上記出隅縁部に沿って閉塞す る如く延在する背壁とから、上記パネルに被着可能な断面U字型をなし、上記側 壁の何れか一方又は双方からパネルの板面受け座を、上記背壁から同じくパネル の木口面受け座を何れも内向きに突設すると共に、何れか一方の側壁から嵌合凸 条を外向きに隆起させ、その嵌合凸条と対応位置する嵌合凹条を、他方の側壁か ら逆な内向き突出状態に陥没させることにより、パネルを裸状態にて積み重ねた 時、その隣り合う一方のコーナー部に被着したコーナー保護ピース側の嵌合凸条 と、同じく他方の対応するコーナー部に被着したコーナー保護ピース側の嵌合凹 条とを、正しく嵌合できるように定めたことを特徴とするものである。
【0005】
【作用】
本考案の上記構成によれば、そのコーナー保護ピースは向かい合う一対の側壁 と背壁とから断面U字型をなしているため、これを四角形なパネルのコーナー部 へ被着使用することにより、その裸状態での運搬中におけるコーナー部の当て傷 や摺り傷を生じるおそれがない。
【0006】 又、パネルを積み重ねた時、その隣り合う一方のコーナー部に被着されたコー ナー保護ピースの側壁から外向きに隆起する嵌合凸条と、同じく他方の対応する コーナー部に被着されたコーナー保護ピースの側壁から逆に陥没する嵌合凹条と を、正しく嵌合させることにより、上記隣り合うパネル同志の位置ズレするおそ れを防止でき、その一定間隔を保って整合する積み重ね状態に維持し得ることと なり、その結果運搬中における結束状態の弛緩を生じるおそれもない。
【0007】
【実施例】
以下、図面に基いて本考案の具体的構成を詳述すると、図1〜4はそのパネル 運搬用コーナー保護ピース(P)の基本実施例を示しているが、これは図1のよ うに四角形なパネル(M)のコーナー部に対応する側面視のL字型で、且つパネ ル(M)の板面(a)と木口面(b)に覆いかぶさる断面U字型をなすものとし て、硬質な合成樹脂から一体に射出成形されており、これには着色カラーが付与 されることもある。
【0008】 即ち、(11f)(11r)は上記コーナー保護ピース(P)における一対の 向かい合う側壁であって、ほぼ同じ長さの2辺が直角に交叉する側面視のL字型 を呈しており、パネル(M)の板面(a)を被覆することになる。(W)はその 各側壁(11f)(11r)の壁幅を示している。
【0009】 又、(12)は両側壁(11f)(11r)の出隅縁部に沿って、その相互間 隙(S)を閉塞する如くに延在する背壁であり、両側壁(11f)(11r)と 相俟ってコーナー保護ピース(P)自身を、上記断面U字型に区成している。( 13)はその背壁(12)から内向きに突設された木口面受け座であり、コーナ ー保護ピース(P)がパネル(M)に被着使用された時、そのパネル(M)の木 口面(b)を安定良く受け止める。
【0010】 この点、図1〜4の基本実施例では上記木口面受け座(13)の2個を並列設 置しているが、その個数は図5の第1変形実施例から示唆されるように、上記両 側壁(11f)(11r)の相互間隙(S)に応じて、適当に増減することがで る。
【0011】 又、同じく基本実施例では上記木口面受け座(13)を断面T字型に造形して いるが、その背壁(12)から内向きに突出する限り、図6の第2変形実施例に 示すような倒立U字型やその他の断面形状に造形しても良い。
【0012】 (14)は上記何れか一方の側壁(11f)から外向きに隆起された嵌合凸条 、(15)はその嵌合凸条(14)と対応する位置関係として、他方の側壁(1 1r)から逆な内向き突出状態に陥没された嵌合凹条であり、パネル(M)を図 7、8のように積み重ねた時、その隣り合う一方のコーナー部に被着使用された コーナー保護ピース(P)側の嵌合凸条(14)と、同じく他方の対応するコー ナー部に被着使用されたコーナー保護ピース(P)側の嵌合凹条(15)とが、 着脱自在に嵌合することによって、隣り合うパネル(M)同志の位置ズレを防止 し、その整合した積み重ね状態を維持できるようになっている。
【0013】 その場合、図示の実施例では両側壁(11f)(11r)の厚みを、上記嵌合 凸条(14)や嵌合凹条(15)も含む全体的な均一に定めると共に、その嵌合 凸条(14)と嵌合凹条(15)とを対応する断面円弧型に造形して、各側壁( 11f)(11r)の補強リブ機能も兼備させているが、上記パネル(M)同志 の位置ズレ防止作用を営なむならば、その断面形状の円弧型に限らず、又その個 数も1条づつに限らず、コーナー保護ピース(P)自身の大きさに応じて、複数 づつ設置することもあり得る。
【0014】 更に、(16)は上記何れか一方の側壁(11r)から内向きに突設された板 面受け座であり、コーナー保護ピース(P)がパネル(M)に被着使用された時 、そのパネル(M)の板面(a)を安定良く受け止める。これも上記木口面受け 座(13)と同様に、断面T字型のみならず、倒立U字型やその他の断面形状に 造形することができる。
【0015】 このような板面受け座(16)は他方の側壁(11f)からも内向きに突設す ることが好ましい。蓋し、例えばパネル(M)が採光ガラス入りのドアーなどと して、図8の鎖線で示すように、そのガラスの化粧額縁(c)が板面(a)から 若干の一定高さだけ隆起する形態である場合に、化粧額縁(c)とコーナー保護 ピース(P)の側壁(11f)(11r)とが接触して、その化粧額縁(c)に 当り傷や摺り傷が生ずることを、上記板面受け座(16)のスペーサー機能によ って防止し得るからである。
【0016】 この点、特に板面受け座(16)を図5の第1変形実施例から併せて示唆され るように、上記嵌合凹条(15)を具備しない方の側壁(11f)から突設する ならば、その嵌合凹条(15)も内向きに突出しているため、これを板面受け座 (16)として兼用しつつ、上記効果を合理的な構成のもとに達成することがで きる。
【0017】 尚、上記実施例の何れにあっても、木口面受け座(13)と板面受け座(16 )はその全体又は突出先端部のみを、軟質な合成樹脂から形作って、これにより パネル(M)の木口面(b)や板面(a)を弾力的に受け止めるように定めても 良い。又、向かい合う一対の側壁(11f)(11r)はパネル(M)のコーナ ー部に対応する直角な出隅縁部を備える限り、側面視のL字型のみならず、直角 三角形や四角形などに造形してもさしつかえない。
【0018】 上記構成のコーナー保護ピース(P)は、複数枚のパネル(M)を裸の積み重 ね状態として運搬する場合に使用されるものであり、その使用に当っては図7、 8から明白なように、これを各パネル(M)のコーナー部へ差し込み被着させる 。
【0019】 そして、その隣り合うパネル(M)における一方のコーナー部に被着されたコ ーナー保護ピース(P)側の嵌合凸条(14)と、同じく他方のコーナー部に被 着されたコーナー保護ピース(P)側の嵌合凹条(15)とを、正確に嵌合した 状態としてパネル(M)同志を積み重ねた上、その全体を複数本の索条(17) により結束するのである。
【0020】 そうすれば、隣り合うパネル(M)同志は運搬中に位置ズレするおそれなく、 又その板面(a)同志がコーナー保護ピース(P)によって一定間隔に整然と積 み重ねられることになり、更にコーナー部も当て傷や摺り傷などの生ずるおそれ なく、安全に保護されるのである。
【0021】
【考案の効果】
以上のように、本考案に係るパネル運搬用の合成樹脂製コーナー保護ピース( P)は、四角形なパネル(M)のコーナー部に対応する直角な出隅縁部を備えた 向かい合う一対の側壁(11f)(11r)と、その両側壁(11f)(11r )の相互間隙(S)を上記出隅縁部に沿って閉塞する如く延在する背壁(12) とから、上記パネル(M)に被着可能な断面U字型をなし、上記側壁(11f) (11r)の何れか一方又は双方からパネル(M)の板面受け座(16)を、上 記背壁(12)から同じくパネル(M)の木口面受け座(13)を何れも内向き に突設すると共に、何れか一方の側壁(11f)から嵌合凸条(14)を外向き に隆起させ、その嵌合凸条(14)と対応位置する嵌合凹条(15)を、他方の 側壁(11r)から逆な内向き突出状態に陥没させることにより、パネル(M) を裸状態にて積み重ねた時、その隣り合う一方のコーナー部に被着したコーナー 保護ピース(P)側の嵌合凸条(14)と、同じく他方の対応するコーナー部に 被着したコーナー保護ピース(P)側の嵌合凹条(15)とを、正しく嵌合でき るように定めてあるため、冒頭に述べた従来技術の課題を解決できる効果がある 。
【0022】 即ち、そのコーナー保護ピース(P)が向かい合う一対の側壁(11f)(1 1r)と背壁(12)とから断面U字型に造形されているため、これを四角形な パネル(M)のコーナー部へ被着使用することにより、そのパネル(M)を裸の 積み重ね状態として運搬する際、そのコーナー部に当て傷や摺り傷が生じること を確実に防止できるのである。
【0023】 又、そのコーナー保護ピース(P)を形作る両側壁(11f)(11r)の何 れか一方又は双方からは、パネル(M)の板面受け座(16)が内向きに突設さ れていると共に、同じく背壁(12)からはパネル(M)の木口面受け座(13 )がやはり内向きに突設されているため、上記コーナー保護ピース(P)をパネ ル(M)のコーナー部へ安定な差し込み被着状態に保つことができる。
【0024】 更に、上記した一方の側壁(11f)からは嵌合凸条(14)が外向きに隆起 されており、その嵌合凸条(14)と対応位置する嵌合凹条(15)が他方の側 壁(11r)から逆に陥没されているため、パネル(M)を裸状態にて積み重ね た時、その隣り合う一方のコーナー部に被着使用したコーナー保護ピース(P) 側の嵌合凸条(14)と、同じく他方の対応するコーナー部に被着使用したコー ナー保護ピース(P)側の嵌合凹条(15)とを正しく嵌合させることによって 、上記隣り合うパネル(M)同志の位置ズレするおそれを確実に防止でき、一定 間隔を保つ整然とした積み重ね状態に維持し得る効果があり、運搬中における結 束状態の弛緩するおそれも防止し得ることとなる。
【0025】 特に、請求項2の構成を採用するならば、上記パネル(M)の位置ズレ防止用 嵌合凸条(14)と嵌合凹条(15)を、その側壁(11f)(11r)の補強 リブとしても兼用することができ、著しく合理的である。
【0026】 又、請求項3の構成を採用するならば、その板面受け座(16)と木口面受け 座(13)のフラツトな表面により、パネル(M)の板面(a)と木口面(b) を一層安定な接触状態に受け止めることができ、運搬中におけるコーナー保護ピ ース(P)のガタツキ防止に役立つ効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るコーナー保護ピースの基本実施例
を示す斜面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1の側面図である。
【図4】図3の4−4線断面図である。
【図5】図4に対応する本考案の第1変形実施例を示す
断面図である。
【図6】同じく第2変形実施例を示す断面図である。
【図7】本考案の使用状態を示す概略斜面図である。
【図8】図7の8−8線に沿う部分拡大断面図である。
【符号の説明】
(11f)・側壁 (11r)・側壁 (12)・背壁 (13)・木口面受け座 (14)・嵌合凸条 (15)・嵌合凹条 (16)・板面受け座 (M)・パネル (P)・コーナー保護ピース (S)・相互間隙

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】四角形なパネル(M)のコーナー部に対応
    する直角な出隅縁部を備えた向かい合う一対の側壁(1
    1f)(11r)と、その両側壁(11f)(11r)
    の相互間隙(S)を上記出隅縁部に沿って閉塞する如く
    延在する背壁(12)とから、上記パネル(M)に被着
    可能な断面U字型をなし、 上記側壁(11f)(11r)の何れか一方又は双方か
    らパネル(M)の板面受け座(16)を、上記背壁(1
    2)から同じくパネル(M)の木口面受け座(13)を
    何れも内向きに突設すると共に、 何れか一方の側壁(11f)から嵌合凸条(14)を外
    向きに隆起させ、その嵌合凸条(14)と対応位置する
    嵌合凹条(15)を、他方の側壁(11r)から逆な内
    向き突出状態に陥没させることにより、 パネル(M)を裸状態にて積み重ねた時、その隣り合う
    一方のコーナー部に被着したコーナー保護ピース(P)
    側の嵌合凸条(14)と、同じく他方の対応するコーナ
    ー部に被着したコーナー保護ピース(P)側の嵌合凹条
    (15)とを、正しく嵌合できるように定めたことを特
    徴とするパネル運搬用の合成樹脂製コーナー保護ピー
    ス。
  2. 【請求項2】嵌合凸条(14)と嵌合凹条(15)と
    を、対応する断面円弧型に造形したことを特徴とする請
    求項1記載のパネル運搬用の合成樹脂製コーナー保護ピ
    ース。
  3. 【請求項3】パネル(M)の板面受け座(16)と木口
    面受け座(13)を、何れも断面T字型に造形したこと
    を特徴とする請求項1記載のパネル運搬用の合成樹脂製
    コーナー保護ピース。
JP1995000533U 1995-01-17 1995-01-17 パネル運搬用の合成樹脂製コーナー保護ピース Expired - Lifetime JP3013684U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019018876A (ja) * 2017-07-14 2019-02-07 ティ・エス・ケイ株式会社 コーナーパッドとその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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