JP2015082955A - ワイヤハーネス用のプロテクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】ワイヤハーネスを簡単に外装できるプロテクタを安価に提供する。
【解決手段】三次元形状に折り曲げた状態で形状保持力を有する樹脂板を基板として用い、 長方形状とした前記基板を、幅方向に間隔をあけた3カ所で、長さ方向の全長にわたって平行に折り曲げて、ワイヤハーネスの電線群を挿通する中空部を有する四角筒状に組み立て、該組み立て状態で保持できるものとしている。
【選択図】図3
【解決手段】三次元形状に折り曲げた状態で形状保持力を有する樹脂板を基板として用い、 長方形状とした前記基板を、幅方向に間隔をあけた3カ所で、長さ方向の全長にわたって平行に折り曲げて、ワイヤハーネスの電線群を挿通する中空部を有する四角筒状に組み立て、該組み立て状態で保持できるものとしている。
【選択図】図3
Description
本発明はワイヤハーネス用のプロテクタに関し、詳しくは、自動車に配索するワイヤハーネスの所要領域に外装してワイヤハーネスの電線群を保護すると共に経路規制するプロテクタであって、射出成形等によらずに簡単かつ安価に形成できるものである。
この種のワイヤハーネス用のプロテクタは、射出成形により所要の形状で製造されている場合が多い。通常、図10に示すように、プロテクタ100は底壁101と両側壁102、103からなる樋形状の本体105にワイヤハーネスの電線群を挿通した後に、蓋106を被せてロック結合している。ワイヤハーネスの種類に応じてプロテクタ100の長さが相違するため、それに応じて金型を作成する必要があり、コスト高になる問題がある。また、運送時や保管時にプロテクタが傘高になることよりスペースを取る問題がある。
前記問題に対して、簡単かつ安価にプロテクタを形成するものとして、特開平8−196016号公報において、図11に示すように、組み立て式のプロテクタが提供されている。該プロテクタは、ボール紙からなる長方形の板材200に折り曲げ用のヒンジ溝200a、200bおよびテープ巻き片200cを備えた基板210を設けている。この平板状の基板210のヒンジ溝200aと200bの間にワイヤハーネスの電線群Wを挿通した状態で、ヒンジ溝200aと200bを支点として垂直に屈折して、樋形状のプロテクタを組み立てている。該プロテクタを組み立て後に、該形状を保持すると共に上面開口を閉鎖して蓋の代用とするため粘着テープ230を巻き付けている。
前記特許文献1の組立式のプロテクタは、平板の基板210を折り曲げて簡単にプロテクタを形成できるが、折り曲げ後の形状を保持するために粘着テープ230の巻き付けが必要となり、部品点数が2点となり、かつ、作業手数がかかる問題がある。
また、折り曲げて組み立てたプロテクタは底面と両側面の3面を有した形状で閉断面になっていないため、粘着テープ230を巻き付けた状態でも一方の側面より外力が加えられると、他方側へ倒れるように変形しやすく、形状保持力が弱い問題がある。
また、折り曲げて組み立てたプロテクタは底面と両側面の3面を有した形状で閉断面になっていないため、粘着テープ230を巻き付けた状態でも一方の側面より外力が加えられると、他方側へ倒れるように変形しやすく、形状保持力が弱い問題がある。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたもので、特許文献1と同様な平板から折り曲げてプロテクタを形成する組立式のプロテクタとしながら、粘着テープの巻き付けが無くとも形状保持力を備え、かつ、プロテクタ本体に蓋を備えた閉断面形状として変形が生じにくい構造とすることを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、三次元形状に折り曲げた状態で形状保持力を有する樹脂板を基板として用い、
長方形状とした前記基板を、幅方向に間隔をあけた3カ所で、長さ方向の全長にわたって平行に折り曲げて、ワイヤハーネスの電線群を挿通する中空部を有する四角筒状に組み立て、該組み立て状態で保持できるものとしているワイヤハーネス用のプロテクタを提供している。
長方形状とした前記基板を、幅方向に間隔をあけた3カ所で、長さ方向の全長にわたって平行に折り曲げて、ワイヤハーネスの電線群を挿通する中空部を有する四角筒状に組み立て、該組み立て状態で保持できるものとしているワイヤハーネス用のプロテクタを提供している。
前記基板とする形状保持力を有する樹脂板として、ポリエチレン超延伸シート(積水成型工業株式会社製の登録商標フォルテ)が好適に用いられる。該ポリエチレン超延伸シートは、ポリエチレンが一軸方向に配列制御され、自在に形状を変えることができ、変形後も形状を保持できる特有な機能を有している。引張弾性率(GPa)が10以上、引張強度(MPa)が38以上あり、90度曲げで戻り角度が0゜〜3゜で殆ど曲げ戻りがなく、曲げた状態で形状を保持できる保形性に富んだ特性を有する。しかも、切断端が丸みを帯びてエッジが発生しないため、安全性が高く、かつ、リサイクルが容易であり、よって、ワイヤハーネス用の外装材として好適に用いることができる。
本発明では、一度折り曲げると、前記のように曲げ戻りが殆ど無い形状保持力を有する樹脂板を基板として用いている。よって、平板状よりワイヤハーネスを上面に搭載し、この状態でワイヤハーネスを挟む両面を折り曲げて両側面を形成し、かつ、折り曲げた一方の側面を他方側に折り曲げて蓋を形成すると、四角筒の折り曲げた形状に保持できる。これにより、特許文献1のように粘着テープを巻き付けて形状保持する必要はなく、所要部品は樹脂板の基板のみでよく、テープ巻き作業も不要となる。しかも、閉断面の四角筒としているために、一辺に外力を負荷されても容易に変形しない保持力を有する。
さらに、プロテクタで外装した領域のワイヤハーネスを自動車に配索状態で直線状とする場合は、プロテクタは直線保持力を有する。
さらに、プロテクタで外装した領域のワイヤハーネスを自動車に配索状態で直線状とする場合は、プロテクタは直線保持力を有する。
前記樹脂板からなる基板には、折曲支点となる溝を幅方向に間隔をあけた3カ所に、長さ方向の全長にわたって平行に予め設けておき、かつ、隣接する溝にはさまれた1面には、長さ方向の少なくとも一端にワイヤハーネス固定用の突出片を設けることが好ましい。
なお、前記樹脂板からなる基板が容易に曲げられる薄肉の場合は、予め溝を設ける代わりに、屈曲支点となるラインを引いて目印として付してもよい。
なお、前記樹脂板からなる基板が容易に曲げられる薄肉の場合は、予め溝を設ける代わりに、屈曲支点となるラインを引いて目印として付してもよい。
前記ワイヤハーネス固定用の突出片にワイヤハーネスの電線群を粘着テープで巻き付けて固定することが好ましいが、該突出片を細長い帯状とし、電線群に突出片自体を巻き付け、巻き付け端を折り返して先巻き部分にクロスさせて折り曲げて結んだ状として電線群に固定してもよい。
また、本発明で用いる形状保持力を有する樹脂板は厚さ0.4〜1.0mm程度で、作業員が手動で容易に折り曲げることができるが、プロテクタを大量に設ける場合には、前記のように折曲支点となる溝を予めプレス等で設けておくことが好ましい。
前記基板を折り曲げて組み立てる四角筒の電線群を載置する底面を第一面、その両側の側面を第二面と第三面、前記第一面と対向する蓋となる面を第四面とし、前記蓋となる第四面の先端を延在すると共に、前記側面の第二面または第三面の外面に重ねて折り曲げる係止面を設けてもよい。
即ち、前記基板を幅方向の4カ所で長さ方向の全長にわたって折り曲げている。該構成とすると、蓋となる第四面の先端を側面となる第二面または第三面の上端に載置して突き合わせるよりも、四角筒の組立形状の保持力を高めることができる。
即ち、前記基板を幅方向の4カ所で長さ方向の全長にわたって折り曲げている。該構成とすると、蓋となる第四面の先端を側面となる第二面または第三面の上端に載置して突き合わせるよりも、四角筒の組立形状の保持力を高めることができる。
さらに、前記蓋となる第四面または該第四面に連続する前記係止面の先端から更に長さ方向に間隔をあけてロック片を突設する一方、前記係止面を外面に重ねる前記第二面又は第三面に前記ロック片を挿入するロック穴を設け、該ロック穴を通した前記ロック片を折り曲げてロック穴の周縁の内面に重ねてもよい。該構成とすると、手数はかかるが、形状保持力を更に増強できる。
前記のように、本発明のワイヤハーネス用のプロテクタは、曲げた状態で戻りが無く形状保持力を有する樹脂板を基板を用い、該基板を平板状態より折り曲げて、ワイヤハーネスの電線群を中空部に貫通する四角筒に組み立てている。この組み立てた四角筒は基板を曲げるだけで保持できるため、従来必要とされた粘着テープの巻き付けを不要にでき、部品点数および作業手数を低減でき、より簡単かつ安価にプロテクタを提供できる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳述する。
図1乃至図3に第1実施形態を示す。
図1に示すワイヤハーネスは自動車に配索するもので、ワイヤハーネスの電線群1を樹脂製のプロテクタ2内に挿通している。該プロテクタ2は図2に示す比較的厚肉の樹脂板を基板10とし、該基板10を平板状でワイヤハーネスの電線群1を挿通し、該電線群1を囲むように基板10を折り曲げて四角筒に組み立てて形成している。
図1乃至図3に第1実施形態を示す。
図1に示すワイヤハーネスは自動車に配索するもので、ワイヤハーネスの電線群1を樹脂製のプロテクタ2内に挿通している。該プロテクタ2は図2に示す比較的厚肉の樹脂板を基板10とし、該基板10を平板状でワイヤハーネスの電線群1を挿通し、該電線群1を囲むように基板10を折り曲げて四角筒に組み立てて形成している。
前記樹脂板からなる基板10は厚さ0.4mm〜1.0mmで、プロテクタとしての強度および剛性を高める点から0.8mm〜1.0mm程度の厚肉の樹脂板が好適に用いられる。該樹脂板は1.0mmの厚肉であっても作業員が容易に曲げることはできるが、外力による曲げ力が作用しない限り形状保持力を備える。かつ、三次元形状に曲げた状態で、曲げ戻りがなく、曲げた状態に保持できる形状保持力を有する。よって、ワイヤハーネスの電線群1を貫通して四角筒とした状態で、粘着テープを巻き付けて四角筒を保持する必要はない。
前記基板10となる形状保持力を有する樹脂板として、本実施形態では、積水成型工業株式会社製のフォルテ(登録商標)からなるポリエチレン超延伸シートを用いている。該ポリエチレン超延伸シートは、ポリエチレンシートを一軸方向に高倍率で延伸して制御したものである。自在に折り曲げて形状を変えることができ、曲げ角度が0゜〜3゜で殆ど曲げ戻りがなく、曲げた状態で形状を保持できる保形性に富んだ特性を有する。密度0.97、引張弾性率(GPa)が10以上、引張強度(MPa)が38以上である。
該基板10は、図2に示す長さ方向Xの寸法をワイヤハーネスに外装する領域の長さと対応させている。また、幅方向Yの寸法は、ワイヤハーネスの周長に対応させ、ワイヤハーネスを囲むことが出来る四面を有する寸法としている。
該基板10には、幅方向の中間位置の3カ所に折曲支点となる第1溝11、第2溝12、第3溝13を長さ方向Xの全長にわたって平行に予め設けている。第1溝11と第2溝12の挟まれた面は底面となる第一面15とし、該第一面15は長さ方向の両端を突出させてテープ巻き片19A、19Bを設けている。
前記第一面15を挟む第1溝11と幅方向の一端で挟まれる面は一方側面となる第二面16、第2溝12と第3溝13で挟まる面は他方側面となる第三面17、第3溝13と幅方向の他端で挟まれる面は蓋となる第四面18としている。
前記底面となる第一面15と蓋となる第四面18とは同一幅とし、両側面となる第二面16と第三面17は同一幅とし、本実施形態では第一面15〜第四面18を同一幅として、断面正方形の四角筒が組み立てられるようにしている。
前記底面となる第一面15と蓋となる第四面18とは同一幅とし、両側面となる第二面16と第三面17は同一幅とし、本実施形態では第一面15〜第四面18を同一幅として、断面正方形の四角筒が組み立てられるようにしている。
次に、プロテクタ2でワイヤハーネス1の電線群を外装する手順を図3を参照して説明する。
まず、図3(A)に示すように、連続成形されている樹脂板を、外装するワイヤハーネス1の外周長と外装領域の長さに対応させた所要の幅方向と長さ方向の寸法を有する大きさに切り出した基板10を設ける。
この所要の幅と長さを有する基板10で、ワイヤハーネス1を外装する前に、折曲支点となる第1溝〜第3溝11〜13を予め形成し、かつ、第一面15の長さ方向の両端にテープ巻き片19A、19Bが突出するように、第二面〜第四面16〜18の長さ方向の両端を切除する。
まず、図3(A)に示すように、連続成形されている樹脂板を、外装するワイヤハーネス1の外周長と外装領域の長さに対応させた所要の幅方向と長さ方向の寸法を有する大きさに切り出した基板10を設ける。
この所要の幅と長さを有する基板10で、ワイヤハーネス1を外装する前に、折曲支点となる第1溝〜第3溝11〜13を予め形成し、かつ、第一面15の長さ方向の両端にテープ巻き片19A、19Bが突出するように、第二面〜第四面16〜18の長さ方向の両端を切除する。
ついで、図3(B)に示すように、基板10の第一面15上にワイヤハーネスの電線群1を搭載し、長さ方向の両端のテープ巻き片19A、19Bに電線群1を粘着テープ21A、21Bで巻き付けて固定する。
ついで、図3(C)に示すように、第1溝11、第2溝12を支点として第二面16、第三面17をワイヤハーネス1を挟むように立ち上げるように折り曲げる。
最後に、図3(D)に示すように、第3溝13を支点として第四面18が蓋となるように横向きに折り曲げる。該蓋となる第四面18の先端を前記第二面16の上端に押し当てる。これにより、基板10は四角筒のプロテクタ2となり、ワイヤハーネスの電線群1を貫通した四角筒に保持される。
このように、曲げた状態で形状保持できる形状保持機能を有する樹脂板を基板10として用いることで、ワイヤハーネスの電線群1の外周に囲む四角筒に折り曲げた状態で形状保持できる。これにより、粘着テープを用いることなく、基板10のみでワイヤハーネスの電線群1を外装するプロテクタ2を形成できる。
前記プロテクタ2で外装したワイヤハーネスの電線群1を配索時に直線状に配索する場合は、プロテクタ2は直線保持力を有するため、ワイヤハーネスを直線配索することができる。
図4に第2実施形態を示す。
該第2実施形態では、前記蓋となる第四面18の先端に第4溝25を介して前記第二面16の外面に折り曲げて重ねる係止面26を設けている。
このように、蓋となる第四面18の先端を更に折り曲げて側面の第二面に重ねると、蓋となる第四面18が容易に開かず、四角筒としたプロテクタの形状保持力をより高めることができる。
該第2実施形態では、前記蓋となる第四面18の先端に第4溝25を介して前記第二面16の外面に折り曲げて重ねる係止面26を設けている。
このように、蓋となる第四面18の先端を更に折り曲げて側面の第二面に重ねると、蓋となる第四面18が容易に開かず、四角筒としたプロテクタの形状保持力をより高めることができる。
図5(A)(B)に第3実施形態を示す。
第3実施形態では蓋となる第四面の先端から長さ方向に間隔をあけてロック片30を突設している。一方、前記第二面17には、前記ロック片30と対応した位置にロック穴31を長さ方向に間隔をあけて設けている。
前記ロック片30を蓋となる第四面18より下向きに折り曲げて第二面17のロック穴31より内部へと通す。該ロック穴31を通したロック片30を折り曲げてロック穴31の周縁の内面に重ね。
このように、ロック片30を折り曲げると、曲げ戻りがないため、ロック力が強く、四角筒としたプロテクタの形状保持力を更に高めることができる。
第3実施形態では蓋となる第四面の先端から長さ方向に間隔をあけてロック片30を突設している。一方、前記第二面17には、前記ロック片30と対応した位置にロック穴31を長さ方向に間隔をあけて設けている。
前記ロック片30を蓋となる第四面18より下向きに折り曲げて第二面17のロック穴31より内部へと通す。該ロック穴31を通したロック片30を折り曲げてロック穴31の周縁の内面に重ね。
このように、ロック片30を折り曲げると、曲げ戻りがないため、ロック力が強く、四角筒としたプロテクタの形状保持力を更に高めることができる。
図6に第4実施形態を示す。
第4実施形態では、ワイヤハーネスを粘着テープを用いてプロテクタに固着する方法に代えて、基板10の第1面15の少なくとも一端から突設する突出片を細長い帯状とし、この帯状の突出片33をワイヤハーネスの電線群1に巻き付けて固定している。詳細には、帯状の突出片33の巻き付け端を折り返し、先巻き部分にクロスさせて折り曲げて結んだ状としてワイヤハーネス1に固定している。
該構成とすると、プロテクタにワイヤハーネスを固定する粘着テープも不要となり、プロテクタ自体でワイヤハーネスを固定することができる。
第4実施形態では、ワイヤハーネスを粘着テープを用いてプロテクタに固着する方法に代えて、基板10の第1面15の少なくとも一端から突設する突出片を細長い帯状とし、この帯状の突出片33をワイヤハーネスの電線群1に巻き付けて固定している。詳細には、帯状の突出片33の巻き付け端を折り返し、先巻き部分にクロスさせて折り曲げて結んだ状としてワイヤハーネス1に固定している。
該構成とすると、プロテクタにワイヤハーネスを固定する粘着テープも不要となり、プロテクタ自体でワイヤハーネスを固定することができる。
図7に第5実施形態を示す。
第5実施形態では、基板10を折り曲げて四角筒のプロテクタ2を組み立て、蓋となる第四面18の先端を第二面16の上端に搭載した状態で、防水テープ40(図中クロス斜線で示す)を第二面16と第四面18の接合隅部の外面にL形状に屈折して貼り付けている。このように防水テープ40を貼り付けると、プロテクタ2の内部は浸水が生じない防水空間となる。
かつ、図8(B)に示すように、プロテクタ2の長さ方向の両端にグロメット41、42を外嵌して連結すると、プロテクタ2を完全な防水プロテクタとすることができる。よって、浸水領域に配索するワイヤハーネスのプロテクタ2として好適に用いられる。
第5実施形態では、基板10を折り曲げて四角筒のプロテクタ2を組み立て、蓋となる第四面18の先端を第二面16の上端に搭載した状態で、防水テープ40(図中クロス斜線で示す)を第二面16と第四面18の接合隅部の外面にL形状に屈折して貼り付けている。このように防水テープ40を貼り付けると、プロテクタ2の内部は浸水が生じない防水空間となる。
かつ、図8(B)に示すように、プロテクタ2の長さ方向の両端にグロメット41、42を外嵌して連結すると、プロテクタ2を完全な防水プロテクタとすることができる。よって、浸水領域に配索するワイヤハーネスのプロテクタ2として好適に用いられる。
図8に第6実施形態を示す。
第6実施形態では、基板10の長さ方向の所要位置に幅方向Yに、V形状の折り曲げが連続する蛇腹部50を長さ方向に間隔をあけて所要位置に設けている。なお、蛇腹部は長さ方向の中間位置の1カ所でもよい。該蛇腹部50は基板10を折り曲げるだけで簡単に形成でき、かつ、該蛇腹部50を設けていることで、プロテクタ2を所要位置で屈曲することができる。
第6実施形態では、基板10の長さ方向の所要位置に幅方向Yに、V形状の折り曲げが連続する蛇腹部50を長さ方向に間隔をあけて所要位置に設けている。なお、蛇腹部は長さ方向の中間位置の1カ所でもよい。該蛇腹部50は基板10を折り曲げるだけで簡単に形成でき、かつ、該蛇腹部50を設けていることで、プロテクタ2を所要位置で屈曲することができる。
図9に第7実施形態を示す。
第7実施形態では、基板10とする樹脂板はポリエチレン超延伸板60の外面にウレタン等の弾性板61を積層一体化した構成とし、弾性板61を電線群1への巻き付け状態で外面側に位置させて緩衝機能、振動減衰機能を有する高機能を加えている。
なお、ポリエチレン超延伸板60の内面にもウレタン等の弾性板を積層し、電線群との接触音の発生を低減してもよい。
第7実施形態では、基板10とする樹脂板はポリエチレン超延伸板60の外面にウレタン等の弾性板61を積層一体化した構成とし、弾性板61を電線群1への巻き付け状態で外面側に位置させて緩衝機能、振動減衰機能を有する高機能を加えている。
なお、ポリエチレン超延伸板60の内面にもウレタン等の弾性板を積層し、電線群との接触音の発生を低減してもよい。
また、前記ポリエチレン超延伸シートの外面に金属箔等からなるシールド層を積層一体化してシールド機能付きとし、シールド層を電線群への外装状態で外面側に位置させてシールド機能付きプロテクタとして高機能を加えてもよい。
1 ワイヤハーネスの電線群
2 プロテクタ
10 基板
11 第1溝
12 第2溝
13 第3溝
15 第一面
16 第二面
17 第三面
18 蓋となる第四面
2 プロテクタ
10 基板
11 第1溝
12 第2溝
13 第3溝
15 第一面
16 第二面
17 第三面
18 蓋となる第四面
Claims (5)
- 三次元形状に折り曲げた状態で形状保持力を有する樹脂板を基板として用い、
長方形状とした前記基板を、幅方向に間隔をあけた3カ所で、長さ方向の全長にわたって平行に折り曲げて、ワイヤハーネスの電線群を挿通する中空部を有する四角筒に組み立て、該組み立て状態で保持できるものとしているワイヤハーネス用のプロテクタ。 - 前記形状保持力を有する樹脂板はポリエチレン延伸シートからなり、平板状態から曲げて形状を変えることが出来ると共に変形後の形状を保持できる特性を有する請求項1に記載のワイヤハーネス用のプロテクタ。
- 前記樹脂板からなる基板には、折曲支点となる溝を幅方向に間隔をあけた3カ所に、長さ方向の全長にわたって平行に予め設けており、かつ、隣接する溝にはさまれた1面には、長さ方向の少なくとも一端にワイヤハーネス固定用の突出片を設けている請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネス用のプロテクタ。
- 前記基板を折り曲げて組み立てる四角筒の電線群を載置する底面を第一面、その両側の側面を第二面と第三面、前記第一面と対向する蓋となる面を第四面とし、前記蓋となる第四面の先端を延在すると共に、前記側面の第二面または第三面の外面に重ねて折り曲げる係止面としている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のワイヤハーネス用のプロテクタ。
- 前記蓋となる第四面または該第四面に連続する前記係止面の先端から更に長さ方向に間隔をあけてロック片を突設する一方、前記係止面を外面に重ねる前記第二面又は第三面に前記ロック片を挿入するロック穴を設け、該ロック穴を通した前記ロック片を折り曲げてロック穴の周縁の内面に重ねている請求項4に記載のワイヤハーネス用のプロテクタ。
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JP2013221325A JP2015082955A (ja) | 2013-10-24 | 2013-10-24 | ワイヤハーネス用のプロテクタ |
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