JP6094407B2 - ドア用グロメット - Google Patents

ドア用グロメット Download PDF

Info

Publication number
JP6094407B2
JP6094407B2 JP2013146173A JP2013146173A JP6094407B2 JP 6094407 B2 JP6094407 B2 JP 6094407B2 JP 2013146173 A JP2013146173 A JP 2013146173A JP 2013146173 A JP2013146173 A JP 2013146173A JP 6094407 B2 JP6094407 B2 JP 6094407B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grommet
door
insertion hole
bolt insertion
wire harness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013146173A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015019526A (ja
Inventor
浩晃 坂本
浩晃 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2013146173A priority Critical patent/JP6094407B2/ja
Publication of JP2015019526A publication Critical patent/JP2015019526A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6094407B2 publication Critical patent/JP6094407B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)
  • Insulating Bodies (AREA)

Description

本発明は、ワイヤーハーネスを車両のドアに配索するためのドア用グロメットに関する。
特許文献1は、ドアハーネスの取付構造を開示している。このドアハーネスの取付構造は、弾性のグロメット本体の内側にドアハーネスを挿通させると共に剛性の支持ブラケットを装着し、グロメット本体をドアフレームの凹溝部に密着させる構造とされている。このグロメット本体のうちハーネス導入筒部を挟む部分に一対のボルト取付孔が形成されている。そして、ボルトをボルト取付孔に挿通させ、当該ボルトをナットに螺合させることで、グロメット本体がドアフレームに取付けられる。
特開2002−211334号公報
ところで、ボルトをナットに螺合させるためには、ボルトの頭部を回転させる必要がある。ボルトの頭部を回転させるためには、その頭部の周りにボルト締工具(レンチ又はスパナ)を配設するためのスペースを確保する必要がある。
このため、特許文献1のように、ハーネス導入筒部を挟むように一対のボルト取付孔が形成されていると、それぞれのボルト取付孔の周りにボルト締工具を配設するためのスペースを確保する必要がある。具体的には、一対のボルト取付孔とハーネス導入筒部とのそれぞれの間に、ボルト締工具を配設するための間隔を設ける必要がある。このため、グロメット本体が大型化してしまうという問題があった。
そこで、本発明は、複数のボルトによってドアに取付けられるドア用グロメットの小型化を図ることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様は、車両のドアの側部から前記ドアの車内側に至るように形成された凹部を経由してワイヤーハーネスを配設するためのドア用グロメットであって、前記ワイヤーハーネスを引出し可能なワイヤーハーネス引出孔が形成されると共に、前記凹部のうち前記ドアの側部側開口を覆う取付本体部を含む取付部材と、前記取付部材に装着された取付部材装着部と、前記ワイヤーハーネス引出孔から引出される前記ワイヤーハーネスを覆う保護筒部とを含むグロメット本体と、を備え、前記取付部材に、第1ボルト挿通孔及び第2ボルト挿通孔が連続的に並んで形成されているものである。
また、第1の態様は、前記取付部材は、前記凹部のうち車内側開口を覆う車内側閉塞部を含み、前記第1ボルト挿通孔及び前記第2ボルト挿通孔は、前記取付本体部のうち前記ワイヤーハーネス引出孔を挟んで前記車内側閉塞部の反対側の部分に形成されているものである。
第2の態様は、第1の態様に係るドア用グロメットであって、前記第1ボルト挿通孔及び前記第2ボルト挿通孔が上下に並ぶように形成されているものである。
第3の態様は、第1又は第2の態様に係るドア用グロメットであって、前記取付本体部のうち前記車内側閉塞部側の部分が、その他の部分よりも低剛性に形成されているものである。
第1〜第3の態様によると、第1ボルト挿通孔及び第2ボルト挿通孔が連続的に並んで形成されているため、第1ボルト挿通孔に挿通されたボルトを締付ける際にボルト締工具を配設するための作業スペースと、第2ボルト挿通孔に挿通されたボルトを締付ける際にボルト締工具を配設するための作業スペースとを共有することができる。このため、第1ボルト挿通孔と第2ボルト挿通孔とをなるべく近づけて配設することができ、複数のボルトによってドアに取付けられるドア用グロメットの小型化を図ることができる。
第1の態様によると、ドア用グロメットの上側部分及び下側部分のそれぞれで、ボルトによる締付力を同程度にすることができる。これにより、本ドア用グロメットを車両右側のドアに適用した場合でも、車両左側側のドアに適用した場合でも、ボルトによる締付力を同様にすることができる。
第2の態様によると、ドアの厚み方向におけるドア用グロメットの寸法をなるべく小さくすることができる。
第3の態様によると、凹部を経由して車内側へ引出されたワイヤーハーネスが、取付本体部のうち車内側閉塞部に向けて押込まれても、前記取付本体部は主として低剛性に形成された部分で変形し、取付本体部の多くの部分を凹部に押付けた状態に維持することができる。これにより、ドア用グロメットとドアの側部との間でのシール性を良好に保つことができる。
実施形態に係るグロメット付ワイヤーハーネスの装着対象部分を示す概略斜視図である。 ドアにグロメット付ワイヤーハーネスを装着した状態を示す概略斜視図である。 グロメット付ワイヤーハーネスを示す斜視図である。 グロメット付ワイヤーハーネスを示す斜視図である。 ドア用グロメットの背面図である。 図5のVI−VI線切断部端面図である。 図5のVII−VII線切断部端面図である。 図5のVIII−VIII線切断部端面図である。 グロメット付ワイヤーハーネスをグロメット装着凹部に装着した状態を示す概略平面図である。 ドア用グロメットの正面図である。 図10の矢符Q部分の拡大図である。 図5の矢符P部分の拡大図である。 取付部材を示す斜視図である。 取付部材を示す斜視図である。 グロメット付ワイヤーハーネスをドアに組付ける工程を示す説明図である。 グロメット付ワイヤーハーネスにおける作業スペース例を示す説明図である。 グロメット付ワイヤーハーネスにおける作業スペース例を示す説明図である。
以下、実施形態に係るドア用グロメット及びグロメット付ワイヤーハーネスについて説明する。
<装着対象について>
本実施形態に係るドア用グロメット及びグロメット付ワイヤーハーネスの説明に先立って、装着対象となるドア部分の構造を説明しておく。図1はドア10における装着対象部分を示す概略斜視図であり、図2はドア10にグロメット付ワイヤーハーネス20を装着した状態を示す概略斜視図である。
すなわち、車両のボディのドア用開口には、ドア10がヒンジ部(図示省略)を介して開閉可能に取付けられる。ドア10のドアインナパネル12のうちヒンジ側の側板14は、ドア10を閉じた状態ではドア用開口のうちヒンジ部側の側板Tに対向し、ドア10を開いた状態では、側板14は、ドア用開口のうちヒンジ部側の側板Tに対して車室側の開口幅を広げるようにした離間した状態となる。本グロメット付ワイヤーハーネス20は、ドア10の側板14とドア用開口のうちヒンジ部側の側板Tとの間に配設され、それらの間でワイヤーハーネスWHを配索すると共に、当該ワイヤーハーネスWHの防水及び保護を図るように構成されている。
より具体的には、ドア10のうちヒンジ部に対向する部分に、グロメット30を装着するためのグロメット装着凹部16が形成されている。グロメット装着凹部16は、ドア10の側部から車内側に至るように形成された凹形状に形成されている。グロメット装着凹部16は、ドアインナパネル12の側板14のうち車内側部分で凹む側方側凹部17と、ドアインナパネル12の車内側パネル15のうち側板14側の部分で凹む車内側凹部18とを含む。側方側凹部17と車内側凹部18とは、平面視においてL字状に連なっており、これらを含むグロメット装着凹部16内にドア用グロメット30が装着される。
また、側方側凹部17の底部は、その車内側の上下方向中間部でその周囲よりも凹む第1底部17aと、当該第1底部17aに対して上下側及び車外側で浅くなる第2底部17bとを含む。第2底部17bのうち第1底部17aの車外側の位置には、2つのボルト挿通孔17bhが形成されている。ここでは、2つのボルト挿通孔17bhは、上下方向に間隔をあけて並んで形成されている。この2つのボルト挿通孔17bhの形成位置は、後述するドア用グロメット30側の2つのボルト挿通孔44、45に対応している。また、この2つのボルト挿通孔17bhの内側には、ナットN(図9参照)が配設される。そして、本ボルト挿通孔17bhに挿通されたボルトBの軸部Bbが本ナットNに螺合締結される。なお、ナットNは、側板14の内面に固定されていてもよいし、ボルトBを挿通する際に側板14の内面に配設されて当該ボルトBと螺合されるものであってもよい。
ワイヤーハーネスWHは、ドア10の室内側よりグロメット装着凹部16に向けて案内され、当該グロメット装着凹部16において本ドア用グロメット30内に導かれる。より具体的には、グロメット装着凹部16にドア用グロメット30が装着された状態で、ワイヤーハーネスWHがL字状に曲げられた状態でグロメット装着凹部16を経由して配設される。ワイヤーハーネスWHは、ドア用グロメット30を通ってボディのドア用開口のうちヒンジ部側の側板Tに向けて案内される。
また、ドア10の側板14には、車室内外を仕切るウエザーストリップ19が取付けられている。ウエザーストリップ19は、ゴム等の弾性部材で形成された長尺部材であり、グロメット装着凹部16に装着されたドア用グロメット30上を通過するようにして、側板14にその延在方向(ここでは上下方向)に沿って取付けられる。このウエザーストリップ19は、ドア10を閉じた状態では、ボディ側の側板Tに接触する。このため、ドア10を閉じた状態では、ウエザーストリップ19よりも車室側部分は、当該ウエザーストリップ19によって防水される。
<ドア用グロメット及びグロメット付ワイヤーハーネスについて>
図3及び図4はグロメット付ワイヤーハーネス20を示す斜視図であり、図5はドア用グロメット30の背面図であり、図6は図5のVI−VI線切断部端面図であり、図7は図5のVII−VII線切断部端面図であり、図8は図5のVIII−VIII線切断部端面図である。また、図9はグロメット付ワイヤーハーネス20をグロメット装着凹部16に装着した状態を示す概略平面図であり、図10はドア用グロメット30の正面図(図9のX−X線断面における図)であり、図11は図10の矢符Q部分の拡大図であり、図12は図5の矢符P部分の拡大図である。また、図13及び図14は取付部材40を示す斜視図である。
グロメット付ワイヤーハーネス20は、ドア用グロメット30と、本ドア用グロメット30内を通って配索されたワイヤーハーネスWHとを備える。
ワイヤーハーネスWHは、ボディ側の電気部品とドア側の電気部品とを接続する配線材であり、少なくとも1本の電線を含む。通常、ワイヤーハーネスWHは、複数本の電線を含んでおり、その端部にコネクタ等が接続されている。そして、本ワイヤーハーネスWHが当該コネクタ等を介してボディ側又はドア側の電気部品に電気的に接続されている。ワイヤーハーネスWHは、光ケーブルを含んでいてもよい。
ドア用グロメット30は、取付部材40と、グロメット本体60と、プロテクタ32とを備える。
取付部材40は、グロメット本体60よりも高剛性な材料、例えば、金属又は樹脂等によって形成されている。ここでは、取付部材40は、より高剛性な金属板によって形成されている。この取付部材40がボルトB及びナットNを介してグロメット装着凹部16に取付けられることで、本ドア用グロメット30がグロメット装着凹部16に対して固定された状態で保持される。
グロメット本体60は、取付部材40よりも弾性に富む材料、例えば、ゴム等によって形成されている。このグロメット本体60は、取付部材40と側板14との隙間を封止すると共に、ドア10とボディとの間でワイヤーハーネスWHを覆って防水及び保護する役割等を果す。
プロテクタ32は、樹脂等で形成された部材であり、上記取付部材40の内面側に取付けられる。本プロテクタ32は、取付部材40とプロテクタ32との間でワイヤーハーネスWHを一定位置に保持すると共に当該ワイヤーハーネスWHを保護する役割等を果す。なお、本プロテクタ32は、省略されてもよい。
上記各構成部分についてより具体的に説明する。
取付部材40は、金属板をプレス加工等することによって形成された部材であり、取付本体部42と、車内側閉塞部50とを備える(特に、図13及び図14参照)。
取付本体部42は、グロメット装着凹部16のうちドア10の側部側開口、即ち、側方側凹部17のうち側板14側の開口を覆う部分であり、車内側閉塞部50は、上記グロメット装着凹部16のうち車内側開口、即ち、車内側凹部18の車内側開口を覆う部分である。これらの取付本体部42及び車内側閉塞部50は、L字状をなすように繋がっている。
より具体的には、取付本体部42は、側方側凹部17のうち側板14側の開口を覆う長方形板状に形成されている。取付本体部42のうち先端側の2つのコーナー部は、弧状をなすように丸められている。
取付本体部42には、ワイヤーハーネスWHを引出可能なワイヤーハーネス引出孔43が形成されている。ここでは、取付本体部42の長手方向中間部であって幅方向(上下方向)中間部の位置に、方形状のワイヤーハーネス引出孔43が形成されている。ワイヤーハーネス引出孔43の周縁部には、ドアインナパネル12の側板14の外方に向けて突出する囲壁部43wが形成されている。
また、ワイヤーハーネス引出孔43のうち取付本体部42の先端側の辺部分の延在方向中間部には、当該ワイヤーハーネス引出孔43内に向けて突出するプロテクタ固定片43aが突出形成されている。
また、取付本体部42には、第1ボルト挿通孔44及び第2ボルト挿通孔45が連続的に並んで形成されている。ここで、第1ボルト挿通孔44及び第2ボルト挿通孔45とが連続的に並んで形成されるとは、第1ボルト挿通孔44及び第2ボルト挿通孔45とが、ボルト締め固定される側の面(側板14に装着された状態で外側を向く面)側で、それらの間に後述するハーネス保護筒部70等の他の部分を介在させることなく、隣合って形成されていることをいう。これにより、後に詳述するように、第1ボルト挿通孔44と第2ボルト挿通孔45との間のスペースを、第1ボルト挿通孔44に挿通されたボルトBをボルト締め固定するための作業スペースS1と、第2ボルト挿通孔45に挿通されたボルトBをボルト締め固定するための作業スペースS2として共有することができる。
また、第1ボルト挿通孔44及び第2ボルト挿通孔45が形成されているため、本ドア用グロメット30を、2つのボルトBを用いてグロメット装着凹部16に固定することができる。これにより、ドア用グロメット30の回転抑制が図られている。
また、上記第1ボルト挿通孔44及び第2ボルト挿通孔45は、取付本体部42のうちワイヤーハーネス引出孔43を挟んで上記車内側閉塞部50の反対側の部分、即ち、取付本体部42の先端部に形成されている。これにより、ワイヤーハーネスWHの配設経路を避けてボルトBを挿通させることができる。また、取付本体部42の先端部がグロメット装着凹部16に対して固定されることになり、その固定力を、取付本体部42の上側部分及び下側部分に対してなるべく同じ力として作用させることができる。
また、第1ボルト挿通孔44及び第2ボルト挿通孔45は、上下に並ぶように形成されている。上側の第1ボルト挿通孔44と取付本体部42の上側縁部との距離は、下側の第2ボルト挿通孔45と取付本体部42の下側縁部との距離と同じである。換言すれば、第1ボルト挿通孔44及び第2ボルト挿通孔45は、取付本体部42の幅方向(上下方向)中央ラインを挟んで対称な位置に形成されている。
この点からも、第1ボルト挿通孔44及び第2ボルト挿通孔45に挿通されたボルトBの締付力は、取付本体部42の上側部分及び下側部分に対してほぼ同様な力として作用することになる。
本ドア用グロメット30を車両の左側のドアに取付けた場合、右側のドアに取付けた場合に上側に配設される部分が下側に配設され、同じく右側のドアに取付けた場合に下側に配設される部分が上側に配設される。そこで、上記のように、取付本体部42の上側部分及び下側部分に対してほぼ同様な締付力を及すことができる構成とすることによって、本ドア用グロメット30を車両の左右両側のドアへの取付けに適した構成とすることができる。
しかも、第1ボルト挿通孔44及び第2ボルト挿通孔45は、上下に並ぶように形成されているため、それらを水平方向に並ぶように形成した場合と比べて、ワイヤーハーネス引出孔43から取付本体部42の先端部迄の長さ寸法をなるべく小さくすることができる。これにより、取付本体部42の長さ寸法をなるべく小さくして、ドア10の厚み寸法(側板14の幅)内に容易に収めることができる。
また、第1ボルト挿通孔44及び第2ボルト挿通孔45の各周縁部には、グロメット装着凹部16側に向けて突出する筒部44a、45aが形成されている。これにより、第1ボルト挿通孔44及び第2ボルト挿通孔45が補強されている。
また、上記取付本体部42には、補強用突条部46a、46b、46cが形成されている。
補強用突条部46aは、取付本体部42の先端側の縁部及び、取付本体部42の幅方向(上下方向)両側の縁部の先端側部分を、側板14の外側を向くように折曲げることによって形成されている。この補強用突条部46aによって、取付本体部42がその面に対して直交する方向に曲らないように補強される。特に、補強用突条部46aのうち取付本体部42の延在方向に沿って延びる部分(取付本体部42の幅方向(上下方向)両側の縁部の先端側部分に形成された部分)は、第1ボルト挿通孔44及び第2ボルト挿通孔45の両側部からワイヤーハーネス引出孔43の両側部に向けて延在して、取付本体部42がそれらの部分間で容易に曲らないように補強する。これにより、ボルトBによる取付本体部42の先端部の締付力が、取付本体部42の延在方向中間部にも効果的に及ぶようになる。
補強用突条部46bは、取付本体部42の幅方向(上下方向)両側の縁部のうちその基端側の低剛性連結部58(後述する)を除く部分の内側よりの位置に形成されている。補強用突条部46bは、取付本体部42の先端部である第1ボルト挿通孔44及び第2ボルト挿通孔45の側方部分から取付本体部42の基端側の低剛性連結部58の手前に向けて延在するように形成されている。また、補強用突条部46bは、取付本体部42の一方面側(グロメット装着凹部16側)を細長く凹ませて、取付本体部42の他方面側(側板14の外面側)に細長く突出させることによって形成されている。
この補強用突条部46bによって、取付本体部42の先端部のうち第1ボルト挿通孔44及び第2ボルト挿通孔45が形成された部分に対して、取付本体部42の中間部が曲らないように補強される。これにより、ボルトBによる取付本体部42の先端部の締付力が、取付本体部42の延在方向中間部にも効果的に及ぶにようになる。
補強用突条部46cは、取付本体部42のうちワイヤーハーネス引出孔43と低剛性連結部58との間部分の幅方向(上下方向中間部)に形成されている。ここでは、補強用突条部46cは、取付本体部42の延在方向に沿って延びる細長い形状に形成されており、取付本体部42の幅方向において複数(ここでは5本)形成されている。各補強用突条部46cは、補強用突条部46bは、取付本体部42の一方面側(グロメット装着凹部16側)を細長く凹ませて、取付本体部42の他方面側(側板14の外面側)に細長く突出させることによって形成されている。
この補強用突条部46cによって、取付本体部42のワイヤーハーネス引出孔43と低剛性連結部58との間の部分が曲らないように補強され、当該部分がグロメット装着凹部16の開口の一部を塞ぐ状態がより確実に保たれる。
なお、上記補強用突条部46a、46b、46cの一部又は全部が省略されてもよい。
また、取付本体部42には、その両面側に貫通する孔47が形成されている。ここでは、複数の孔47が、取付本体部42のうち第1ボルト挿通孔44及び第2ボルト挿通孔45よりも先端側の部分、第1ボルト挿通孔44及び第2ボルト挿通孔45とワイヤーハーネス引出孔43との間の部分、ワイヤーハーネス引出孔43と低剛性連結部58との間であって補強用突条部46cを避けた部分に、形成されている。そして、取付本体部42をインサート物として射出金型成型されたグロメット本体60の内部が本孔47を埋めるように入り込む。これにより、取付本体部42に対するグロメット本体60の位置ずれが抑制されるようになっている。
また、取付本体部42のうち車内側閉塞部50側の部分は、その他の部分よりも低剛性な低剛性連結部58に形成されている。ここでは、低剛性連結部58の幅方向(上下方向)に、弱化用孔58hが形成されている。ここでは、低剛性連結部58の幅方向(上下方向)に沿って複数(ここでは3つ)の弱化用孔58hが形成されている。弱化用孔58hは、取付本体部42の延在方向に沿って長い孔形状に形成されている。この弱化用孔58hによって、低剛性連結部58が、取付本体部42のその他の部分よりも低剛性に形成され、容易に曲げ変形できるようになっている。特に、弱化用孔58hは、取付本体部42の延在方向に沿って長い孔形状に形成されているため、取付本体部42の延在方向において低剛性連結部58をある程度長い領域に亘って形成することができ、変形域を大きくすることができる。また、ここでは、低剛性連結部58は、取付本体部42のその他の部分よりも細幅に形成されており、これによっても、低剛性連結部58が取付本体部42のその他の部分よりも低剛性に形成されている。
そして、取付本体部42の基端部の低剛性連結部58に、その面に対して直交する方向の力が作用したとしても、主として当該低剛性連結部58を曲げ変形させることで当該力が受止められ、もって、取付本体部42のうち低剛性連結部58以外の部分がグロメット装着凹部16から浮き難いようになっている。
また、取付本体部42の両側部(上側部分及び下側部分)の延在方向中間部には、外方に向けて突出する突出押付部49が形成されている。突出押付部49の形成位置は、ドア用グロメット30をグロメット装着凹部16に取付けて、ドア10の側板14にウエザーストリップ19を取付けた状態で、当該ウエザーストリップ19の車外側に隣合う位置である。ここでは、突出押付部49は、取付本体部42の両側部であって、ワイヤーハーネス引出孔43の周縁部のうち取付本体部42の基端側部分の外方位置に形成されている。
また、突出押付部49は、取付本体部42の両側部から外方に向けて側板14の外面側に傾斜する傾斜部49aと、当該傾斜部49aの先端部に延設され、取付本体部42(つまり、側板14の外面)と同一方向に沿って延在する押圧部49bとを備える。押圧部49bは、先端側の2つの角部を丸めた方形板状に形成されている。そして、本ドア用グロメット30をグロメット装着凹部16に取付けた状態で、グロメット本体60のうち本突出押付部49を覆う突出シール部65が、側板14のうちグロメット装着凹部16の周囲の部分であってウエザーストリップ19に隣の部分に押付けられるようになっている。
なお、正面視では、突出押付部49は、外方に向けて取付本体部42の先端側に向うように傾斜(ここでは僅かに傾斜)している。
車内側閉塞部50は、車内側凹部18のうち車内側の開口を覆う方形板状に形成されており、取付本体部42の基端部である低剛性連結部58に対して弧状に湾曲する曲げ部57を介して連結されている。取付本体部42に対して車内側閉塞部50は直角姿勢で延在している。
車内側閉塞部50は、低剛性連結部58と同幅に設定されており、その先端部は車内側に突出するように曲っている。また、車内側閉塞部50の先端部の両側部にはプロテクタ固定凸部52が突設されている。また、車内側閉塞部50の基端部は、その他の部分よりも低剛性な部分51に形成されている。ここでは、車内側閉塞部50の基端部に、その幅方向に沿って複数(ここでは4つ)の孔51hが形成されている。ここでは、各孔51hは、丸孔に形成されている。そして、車内側閉塞部50に対してその面に対して直交する方向の力(すなわち、車室内外に向う方向)の力が加わると、車内側閉塞部50は主として前記低剛性な部分51で変形する。これにより、前記力が取付本体部42に作用し難いようになっている。
グロメット本体60は、ゴム等の弾性部材で一体形成された部材であり、取付部材装着部62と、ハーネス保護筒部70と、ボディ側装着部80とを備える(図3及び図4参照)。
取付部材装着部62は、取付部材40のうち取付本体部42を覆う偏平形状部分と、車内側閉塞部50の基端部を覆う偏平形状部分とがL字状に連設された構成とされている。
取付部材装着部62内には、取付本体部42と、車内側閉塞部50の基端部とを収容可能な空間が形成されており、本空間内に取付本体部42及び車内側閉塞部50の基端部とが収容されることで、本取付部材装着部62が取付部材40に装着されている。好ましくは、グロメット本体60が上記取付部材40をインサート物として射出成型によって金型成型されることによって、取付部材装着部62が取付部材40に装着されている。もっとも、グロメット本体60は、取付部材40とは別に金型成型され、グロメット本体60成形後に、当該グロメット本体60に取付部材40が嵌め込み装着される構成であってもよい。
取付部材装着部62のうち取付本体部42の幅方向(上下方向)両側縁部及び先端側縁部に対応する位置には、外周縁シール部63が形成されている。外周縁シール部63は、取付部材装着部62のうち外周縁シール部63の基端側部分よりも薄く形成されると共に、先端側に向けてグロメット装着凹部16側に向う形状に形成されている(図6参照)。好ましくは、外周縁シール部63の先端部は、先端側に向けて徐々に薄くなる形状に形成されている。そして、本ドア用グロメット30をグロメット装着凹部16に装着した状態で、外周縁シール部63が側板14のうちグロメット装着凹部16の周囲部分に密着し、側板14とドア用グロメット30との間を防水する。
また、取付部材装着部62のうちグロメット装着凹部16に対向する部分には、内部シール部64a、64b、64cが形成されている。
内部シール部64a、64b、64cは細長い突条形状に形成されている。
内部シール部64aは、ボルト挿通孔シール部として、第1ボルト挿通孔44及び第2ボルト挿通孔45を囲む環状形状、より具体的には、長方形環状形状に形成されている。内部シール部64bは、内部シール部64aの延在方向両端部から、取付本体部42の幅方向(上下方向)両側部に沿って延在するように形成されている。内部シール部64cは、内部シール部64bの端部から取付部材装着部62の外周縁部に向けて延在するように形成されている。
そして、本ドア用グロメット30をグロメット装着凹部16に装着した状態で、内部シール部64a、64bがグロメット装着凹部16の第2底部17bに押付けられた状態で接触する。これにより、ドア用グロメット30とグロメット装着凹部16との空隙が、外周縁シール部63とワイヤーハーネスWHの配設領域との間でも、内部シール部64a、64bによってシールされ、より確実な防水が図られる。また、この状態で、内部シール部64cは、グロメット装着凹部16のうち第2底部17bを囲む内向き周面に押付けられた状態で接触する。この内部シール部64cによって、ドア用グロメット30とグロメット装着凹部16との空隙であって外周縁シール部63とワイヤーハーネスWHの配設領域との間の部分が、車室内外間でもシールされる。
また、上記内部シール部64aは、ボルト挿通孔シール部として、第1ボルト挿通孔44及び第2ボルト挿通孔45を囲んだ状態で、グロメット装着凹部16の第2底部17bに押付けられる。これにより、第1ボルト挿通孔44及び第2ボルト挿通孔45の周りで、グロメット本体60とグロメット装着凹部16との間に水が浸入することをより確実に抑制できる。
また、取付部材装着部62のうち突出押付部49に対応する位置には、当該突出押付部49を覆う突出シール部65が形成されている。
突出シール部65は、突出押圧部49の周囲全体を覆う形状に形成されている。また、突出シール部65のうち側板14に対向する側の面には、その周縁部に沿って突条シール部65aが形成されている。突条シール部65aは、突出シール部65の幅よりも小さく、従って、本突条シール部65aを側板14に押付けると容易に弾性変形できるようになっている。
また、突条シール部65aの基端部から上記内部シール部64bに向けて延長突条シール部64dが形成されている。この延長突条シール部64dによっても、グロメット本体60とグロメット装着凹部16との空隙が車室内外でシールされている。
また、グロメット本体60のうち側板14の外向き側部分であって第1ボルト挿通孔44及び第2ボルト挿通孔45を囲む部分には、長円形状の孔部66が形成されている。第1ボルト挿通孔44及び第2ボルト挿通孔45に挿通されるボルトBの頭部Btは、当該孔部66内に配設されて、取付本体部42に直接接触する。
ハーネス保護筒部70は、取付部材装着部62のうちワイヤーハーネス引出孔43に対応する表面から外方に延出するように形成されている。ハーネス保護筒部70は、蛇腹状に形成され、屈曲及び伸縮変形容易に形成されている。そして、取付部材装着部62の内面に沿って配設されたワイヤーハーネスWHが、ワイヤーハーネス引出孔43を通ってハーネス保護筒部70内に導入される。これにより、ハーネス保護筒部70は、ワイヤーハーネス引出孔43から引出されるワイヤーハーネスWHを覆う。なお、ハーネス保護筒部70のうち取付部材装着部62側の基端部は、当該取付部材装着部62側に向けて徐々に太くなる形状に形成されている。これにより、ハーネス保護筒部70を曲げ変形させた際に、ハーネス保護筒部70の基端部に応力集中することが抑制され、ハーネス保護筒部70の破断等が抑制されている。
ボディ側装着部80は、ハーネス保護筒部70端部に設けられており、ボディの側板Tに形成されたハーネス用装着孔に装着可能に構成されている(図2参照)。なお、本ボディ側装着部80は、省略されてもよい。
プロテクタ32は、樹脂等で形成された部材であり、ボディ側装着部80に対してグロメット装着凹部16側の面に取付けられる。そして、ボディ側装着部80とプロテクタ32との間で、ワイヤーハーネスWHが一定位置に保持されると共に保護される。
より具体的には、プロテクタ32は、細長い板状部分をL字状に曲げた形状を呈する底板部33の両側部及び一端部に周壁部34a、34bが突設された形状とされている。底板部33の両側の一対の周壁部34aは、先端側に向けて外側に広がるように延出しており、底板部33の一端部の周壁部34bは、先端側に向けて外側に広がるように延出している。そして、本プロテクタ32を取付部材装着部62の内側に取付けると、取付部材装着部62とプロテクタ32との間に、ワイヤーハーネス引出孔43から車内側閉塞部50に向う、L字状の空間が形成され、当該空間内にワイヤーハーネスWHが収容される。
また、プロテクタ32の一端部には、プロテクタ固定片43aを嵌め込み可能なプロテクタ固定用凹部35が形成されている。プロテクタ32の他端部の両側部には、プロテクタ固定用係合部36が突設されている。そして、取付部材40側のプロテクタ固定片43aをプロテクタ32のプロテクタ固定用凹部35に嵌め込むと共に、プロテクタ固定用係合部36を取付部材40の車内側閉塞部50の両側部に配設してプロテクタ固定凸部52の内側部分に接触させるように配設することで、本プロテクタ32が取付部材装着部62の内側の一定位置に取付固定される。
また、プロテクタ32の他端部には、ワイヤーハーネス固定片38が延設されている。ここでは、ワイヤーハーネス固定片38は、長方形板状に形成されている。そして、本ドア用グロメット30の車内側に引出されたワイヤーハーネスWHが本ワイヤーハーネス固定片38に沿って配設された状態で、当該ワイヤーハーネスWH及びワイヤーハーネス固定片38に粘着テープ、結束バンド等の結束部材が巻付けられることで、ワイヤーハーネスWHがドア用グロメット30に対して一定位置に保持される。
上記ドア用グロメット30及びグロメット付ワイヤーハーネス20の組立手順について説明する。
まず、取付部材40とグロメット本体60とが一体化されたドア用グロメット30を準備する。そして、ワイヤーハーネスWHをワイヤーハーネス引出孔43及びハーネス保護筒部70内に挿通させる。この後、ワイヤーハーネス引出孔43を、L字状に屈曲させて取付部材装着部62の内面(グロメット装着凹部16側の面)に沿って配設する。そして、プロテクタ32を上記のように取付部材40とグロメット本体60との一体化物の内面側に配設する。すると、グロメット付ワイヤーハーネス20が組立てられる。
次に、本グロメット付ワイヤーハーネス20をドア10の側部に組付ける手順について説明する。
まず、図15に示すように、ドア用グロメット30をドア10のグロメット装着凹部16に配設する。そして、第1ボルト挿通孔44及び第2ボルト挿通孔45のいずれか一方にボルトBを挿通する。図15では、上側の第1ボルト挿通孔44にボルトBを挿通した状態を示している。
この状態で、ボルトBの頭部Btにボルト締工具100を外嵌めする。ボルト締工具100としては、インパクトレンチ等のレンチ又はスパナ等を用いることができる。そして、ボルトBを回してボルトBを側板14の内側のナットNに締結させる。
次に、第1ボルト挿通孔44及び第2ボルト挿通孔45の他方にボルトBを挿通し、同じく、ボルト締工具100を用いてボルトBを回して当該ボルトBを側板14の内側のナットNに締結させる。
本実施形態では、第1ボルト挿通孔44と第2ボルト挿通孔45とが連続的に並んで形成されているため、第1ボルト挿通孔44及び第2ボルト挿通孔45のそれぞれにおいて、ボルト締工具100を用いてボルトBを締結する際、第1ボルト挿通孔44及び第2ボルト挿通孔45の間のスペースを、ボルト締のための作業スペースとして利用することができる。
より詳細に説明すると、図16は、第1ボルト挿通孔44に挿通されたボルトBを締結する状態を示す説明図である。図16において、ボルト締工具100の配設スペースS1(つまり、締付けのための作業スペースS1)が、2点鎖線で示す円で囲まれるスペースとして描かれている。このように、第1ボルト挿通孔44及び第2ボルト挿通孔45の間のスペースを、第1ボルト挿通孔44に挿通されたボルトBをボルト締めするための作業スペースS1として利用することができる。
図17では、第1ボルト挿通孔44及び第2ボルト挿通孔45のそれぞれにボルトBが挿通されてボルト締めされた状態を示す説明図である。図17において、上記作業スペースS2に加えて、第2ボルト挿通孔45に挿通されたボルトBをボルト締めするための作業スペースS2が、2点鎖線で示す円で囲まれるスペースとして描かれている。
このように、第1ボルト挿通孔44に挿通されたボルトBをボルト締めした後、第2ボルト挿通孔45に挿通されたボルトBをボルト締めする場合にも、第1ボルト挿通孔44及び第2ボルト挿通孔45の間のスペースを、ボルトBをボルト締めするための作業スペースとして利用することができる。
また、上記作業スペースS1と作業スペースS2とは、第1ボルト挿通孔44と第2ボルト挿通孔45との間で部分的に重なり合っている。しかしながら、2つのボルトBのボルト締作業は別々に行われるので、作業スペースS1、S2が重なり合っていたとしても、何ら問題なく各ボルトBのボルト締作業を行うことができる。
このように、作業スペースS1、S2が重なり合っている分、第1ボルト挿通孔44と第2ボルト挿通孔45とを近づけて配設することができ、その分、ドア用グロメット30の小型化を図ることができる。例えば、上記作業スペースS1、S2として、それぞれ直径20mmの円形スペースが必要であるとする。この場合、複数のボルト挿通孔をハーネス保護筒部の上側及び下側に別々に設けたとすると、各ボルト挿通孔の中心軸とハーネス保護筒部の基端部との距離を10mm以上離す必要がある。とすると、ドア用グロメットは、上下方向において合計20mm以上の作業スペースS1、S2を確保する必要があり、その分、ドア用グロメットが大型化してしまう。
これに対して、第1ボルト挿通孔44と第2ボルト挿通孔45とが連続的に並んで形成されていると、上記のように、第1ボルト挿通孔44の中心と第2ボルト挿通孔45の中心との距離を、20mm以下に設定することも可能となる。すなわち、2つの作業スペースS1、S2を重ね合せた分、第1ボルト挿通孔44の中心と第2ボルト挿通孔45の中心との距離を小さく設定することができる。これにより、第1ボルト挿通孔44と第2ボルト挿通孔45とを近づけて配設して、ドア用グロメット30の小型化を図ることができる。
以上のように構成されたドア用グロメット30及びグロメット付ワイヤーハーネス20によると、第1ボルト挿通孔44と第2ボルト挿通孔45とが連続的に並んで形成されているため、第1ボルト挿通孔44に挿通されたボルトBを締付ける際にボルト締工具100を配設するための作業スペースS1と、第2ボルト挿通孔45に挿通されたボルトBを締付ける際にボルト締工具100を配設するための作業スペースS2とを共有することができる。このため、第1ボルト挿通孔44と第2ボルト挿通孔45とをなるべく近づけて配設することができ、複数のボルトBによってドア10に取付けられるドア用グロメット30の小型化を図ることができる。また、ドア用グロメット30の小型化が可能になる結果、軽量化及びコスト低減も可能となる。
なお、上記第1ボルト挿通孔44と第2ボルト挿通孔45以外に、別のボルト挿通孔が形成され、当該別のボルト挿通孔にもボルトが挿通されてボルト締めされてもよい。当該別のボルト挿通孔は、第1ボルト挿通孔44又は第2ボルト挿通孔45に対して連続的に並んで形成されていてもよいし、それらに対して並んで形成されていなくてもよい。
また、第1ボルト挿通孔44及び第2ボルト挿通孔45は、取付本体部42のうちワイヤーハーネス引出孔43を挟んで車内側閉塞部50の反対側の部分である先端部に形成されているため、ドア用グロメット30の上側部分及び下側部分のそれぞれでボルトBによる締付け固定力を同程度にして、シール性を同程度にすることができる。これにより、本ドア用グロメット30を車両の左右いずれのドアに適用した場合でも、ボルトBによる締付け固定力及びこれによるシール性を同様にすることができ、左右両側のドア用として適用することが可能となる。これにより、部品の共用化によるコスト低減が可能となる。
なお、第1ボルト挿通孔及び第2ボルト挿通孔が取付本体部42の上側部分又は下側部分に連続的に並んで形成されていてもよく、この場合でも、上記小型化の作用効果は得ることができる。
また、第1ボルト挿通孔44及び第2ボルト挿通孔45が上下に並ぶように形成されているため、ドア10の厚み方向におけるドア用グロメット30の寸法をなるべく小さくすることができ、ドア10の側部にコンパクトな構成で組込める。
もっとも、第1ボルト挿通孔及び第2ボルト挿通孔が左右に並ぶように形成されていてもよい。
また、取付本体部42のうち車内側閉塞部50側の部分が、その他の部分よりも低剛性な低剛性連結部58に形成されているため、車内側閉塞部50に沿って配設されてドア10の内側に引出されたワイヤーハーネスWHが、車内側凹部18に向けて押込まれても、取付本体部42は、主として低剛性連結部58で変形するので、取付本体部42の延在方向中間部等はあまり変形せず、従って、グロメット装着凹部16の底に向けて押付けられた状態に維持される。これにより、外周縁シール部63、内部シール部64a、64b、64c、64d、突出シール部65が、第1底部17a、第2底部17b、側板14に押付けられた状態がより確実に維持され、ドア用グロメット30とグロメット装着凹部16又は側板14との間でのシール性を良好に保つことができる。
なお、上記低剛性連結部58を形成する構成としては、上記のように弱化用孔58hを形成する構成、幅を部分的に小さくする構成、その他、部分的に薄肉に形成する構成等を採用することができる。
また、第1ボルト挿通孔44と第2ボルト挿通孔45とを囲むように内部シール部64aが形成されているため、それらの周りにグロメット本体60とグロメット装着凹部16の第2底部17bとの間に水が浸入することを抑制できる。
また、取付本体部42に、補強用突条部46a、46b、46cが形成されているため、取付本体部42が変形し難くなり、これにより、取付本体部42をなるべく全体的にグロメット装着凹部16に向けて押付けることができる。これにより、ドア用グロメット30とドアの側部との間での防水性を向上させることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 ドア
12 ドアインナパネル
14 側板
16 グロメット装着凹部
17 側方側凹部
18 車内側凹部
20 グロメット付ワイヤーハーネス
30 ドア用グロメット
40 取付部材
42 取付本体部
43 ワイヤーハーネス引出孔
44 第1ボルト挿通孔
45 第2ボルト挿通孔
46a、46b、46c 補強用突条部
50 車内側閉塞部
58 低剛性連結部
58h 弱化用孔
60 グロメット本体
62 取付部材装着部
100 ボルト締工具
B ボルト
Bb 軸部
Bt 頭部
N ナット
S1、S2 作業スペース
WH ワイヤーハーネス

Claims (3)

  1. 車両のドアの側部から前記ドアの車内側に至るように形成された凹部を経由してワイヤーハーネスを配設するためのドア用グロメットであって、
    前記ワイヤーハーネスを引出し可能なワイヤーハーネス引出孔が形成されると共に、前記凹部のうち前記ドアの側部側開口を覆う取付本体部を含む取付部材と、
    前記取付部材に装着された取付部材装着部と、前記ワイヤーハーネス引出孔から引出される前記ワイヤーハーネスを覆う保護筒部とを含むグロメット本体と、
    を備え、
    前記取付部材に、第1ボルト挿通孔及び第2ボルト挿通孔が連続的に並んで形成され、
    前記取付部材は、前記凹部のうち車内側開口を覆う車内側閉塞部を含み、
    前記第1ボルト挿通孔及び前記第2ボルト挿通孔は、前記取付本体部のうち前記ワイヤーハーネス引出孔を挟んで前記車内側閉塞部の反対側の部分に形成されている、ドア用グロメット。
  2. 請求項1記載のドア用グロメットであって、
    前記第1ボルト挿通孔及び前記第2ボルト挿通孔が上下に並ぶように形成されている、ドア用グロメット。
  3. 請求項1又は請求項2記載のドア用グロメットであって、
    前記取付本体部のうち前記車内側閉塞部側の部分が、その他の部分よりも低剛性に形成されている、ドア用グロメット。
JP2013146173A 2013-07-12 2013-07-12 ドア用グロメット Expired - Fee Related JP6094407B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013146173A JP6094407B2 (ja) 2013-07-12 2013-07-12 ドア用グロメット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013146173A JP6094407B2 (ja) 2013-07-12 2013-07-12 ドア用グロメット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015019526A JP2015019526A (ja) 2015-01-29
JP6094407B2 true JP6094407B2 (ja) 2017-03-15

Family

ID=52440020

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013146173A Expired - Fee Related JP6094407B2 (ja) 2013-07-12 2013-07-12 ドア用グロメット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6094407B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10414353B2 (en) * 2017-02-07 2019-09-17 Ford Global Technologies, Llc Grommet with tie-strap tower

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2784456B2 (ja) * 1993-05-13 1998-08-06 矢崎総業株式会社 自動車用ドアの防水構造
JP2000071904A (ja) * 1998-09-01 2000-03-07 Harness Syst Tech Res Ltd 自動車ドア用ワイヤハーネスの取付構造
JP2000071784A (ja) * 1998-09-02 2000-03-07 Sumitomo Wiring Syst Ltd 自動車用ドアの防水構造
JP2011024280A (ja) * 2009-07-13 2011-02-03 Yazaki Corp シール部材及びシール部材の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015019526A (ja) 2015-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9806454B2 (en) Grommet protective member and electrical wire connection device
US9315163B2 (en) Harness protector and wire harness routing structural part
JP5874977B2 (ja) グロメット及びグロメット付き取付部材
JP6642353B2 (ja) グロメットの車体取付け構造
JP2006191764A (ja) グロメット組立体とその組付構造
US9511725B2 (en) Wiring harness wiring structure
JP6094407B2 (ja) ドア用グロメット
JP5367882B1 (ja) コネクタおよびコネクタ接続構造
JP6136677B2 (ja) ドア用グロメット及びグロメット付ワイヤーハーネス
JP5539082B2 (ja) グロメット
JP5799937B2 (ja) グロメット、およびワイヤーハーネス配索構造部
JP5983532B2 (ja) ドア用グロメット
JP2012029409A (ja) グロメット
JP5885078B2 (ja) グロメット保護部材及び電線接続装置
JP6343169B2 (ja) グロメット、及び、ワイヤーハーネス
JP6294743B2 (ja) グロメット、及び、ワイヤーハーネス
JP6119506B2 (ja) ドア用グロメット及びグロメット付ワイヤーハーネス
JP5287156B2 (ja) パワーケーブルカバー
JP5920285B2 (ja) ドア用グロメット及びグロメット付ワイヤーハーネス
JP2001069645A (ja) ワイヤーハーネスの車体貫通構造
WO2012120719A1 (ja) ワイヤーハーネス配索構造部
JP2006131154A (ja) グロメットおよび該グロメットを用いたワイヤハーネスの配索構造
JP6357000B2 (ja) グロメット、及び、ワイヤーハーネス
JP2018007411A (ja) プロテクタ付ワイヤーハーネス
JP6357001B2 (ja) グロメット、及び、ワイヤーハーネス

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161013

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6094407

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees