JP6119506B2 - ドア用グロメット及びグロメット付ワイヤーハーネス - Google Patents

ドア用グロメット及びグロメット付ワイヤーハーネス Download PDF

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Description

この発明は、ワイヤーハーネスを車両のドアに配索するための技術に関する。
従来、ワイヤーハーネスを車両のドアに沿って配索するためのグロメットとしては、例えば、特許文献1に開示の技術が知られている。
特許文献1は、ドアの凹部に嵌装される取付具を開示している。この取付具は、グロメットカバーと、プロテクタとで構成されている。グロメットカバーの周辺部のうち、凹部の斜面部に当接する部分に、突起部が一体的に立設されており、この突起部が斜面部上に当接することで、外側シール部が形成されている。
特開平11−20573号公報
しかしながら、特許文献1に開示の外側シール部によると、突起部が凹部の斜面部に当接するため、当該突起部が斜面部の内側に捲れ込んでしまう恐れがある。これにより、突起部と斜面部との間に隙間が生じ、この部分で水の浸入が生じ得る。
そこで、本発明は、グロメット本体の外周部とドアの側部との間で、水の浸入をより確実に抑制することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係るドア用グロメットは、車両のドアの側部から前記ドアの車内側に至るように形成された凹部を経由してワイヤーハーネスを配設するためのドア用グロメットであって、前記凹部の前記側部表面側の開口を塞ぐと共に、外周縁部に外周側シール部が形成されたベース部と、前記ベース部の表面に形成されて前記ワイヤーハーネスを覆う保護筒部とを含むグロメット本体を備え、前記外周側シール部は、前記側部表面のうち前記凹部の外周側の平坦な部分を覆うように延在するシール用延出部と、前記凹部の外周縁部に沿って形成され、前記側部表面のうち前記凹部の外周側の平坦な部分に当接可能なシール用突出部とを含み、前記ベース部のうち前記凹部に対向する部分に、前記凹部の底部に押付けられて、前記グロメット本体と前記凹部との空隙において前記外周側シール部と前記ワイヤーハーネスの配設領域との間をシールする突条形状の部分と、前記突条形状の部分の端部から前記ベース部の外周縁部に向けて延在して前記外周側シール部の前記シール用突出部に達する突条形状の部分とを含む内部シール部が形成されているものである。
第2の態様は、第1の態様に係るドア用グロメットであって、前記シール用延出部は、前記側部表面に対して平行な内面を有し、前記シール用突出部は、前記シール用延出部の前記内面より前記側部表面側に突出するように形成されているものである。
第3の態様は、第1又は第2の態様に係るドア用グロメットであって、前記シール用突出部は、前記凹部の外周縁部よりも外周側に離れた位置で、前記側部表面のうち前記凹部の外周側の平坦な部分に当接するものである。
第4の態様は、第1〜第3のいずれか1つの態様に係るドア用グロメットであって、前記シール用延出部の外周面と、前記シール用突出部の外周面とは連続しているものである。
第5の態様に係るグロメット付ワイヤーハーネスは、第1〜第4のいずれか1つの態様に係るドア用グロメットと、前記保護筒部を通って配設されたワイヤーハーネスとを備える。
第1〜第5の態様によると、外周側シール部によって、グロメット本体の外周部とドアの側部との間で、水の浸入を抑制することができる。また、外周側シール部は、前記側部表面のうち前記凹部の外周側の平坦部分を覆うように延在するシール用延出部と、前記凹部の外周縁部に沿って形成され、前記側部表面のうち前記凹部の外周側の平坦な部分に当接可能なシール用突出部とを含むため、ドア用グロメットをドアの側部に装着する際に、外周側シール部が捲れ込み難く、外周側シール部とドアの側部との間で隙間が生じ難く、従って、それらの水の浸入をより確実に抑制することができる。
第2の態様によると、シール用延出部は、前記側部表面に対して平行な内面を有し、前記シール用突出部は、前記シール用延出部の内面より突出するように形成されているため、外周側シール部がより捲れ込み難くなり、外周側シール部とドアの側部との間での水の浸入をより確実に抑制することができる。
第3の態様によると、前記シール用突出部は、前記凹部の外周縁部よりも外周側に離れた位置で、前記側部表面のうち前記凹部の外周側の平坦な部分に当接するため、外周側シール部がより捲れ込み難くなり、外周側シール部とドアの側部との間での水の浸入をより確実に抑制することができる。
第4の態様によると、前記シール用延出部の外周面と、前記シール用突出部の外周面とは、連続しているため、外周側シール部とドアの側部表面との間に水が溜り難い。
実施形態に係るグロメット付ワイヤーハーネスの装着対象部分を示す概略斜視図である。 ドアにグロメット付ワイヤーハーネスを装着した状態を示す概略斜視図である。 グロメット付ワイヤーハーネスを示す斜視図である。 グロメット付ワイヤーハーネスを示す斜視図である。 グロメット付ワイヤーハーネスをグロメット装着凹部に装着した状態を示す概略平面図である。 図3のVI−VI線における部分断面図である。 図6に示す部分断面図においてドア用グロメットをグロメット装着凹部に装着した状態を示す図である。
以下、実施形態に係るドア用グロメット及びグロメット付ワイヤーハーネスについて説明する。
<装着対象について>
本実施形態に係るドア用グロメット及びグロメット付ワイヤーハーネスの説明に先立って、装着対象となるドア部分の構造を説明しておく。図1はドア10における装着対象部分を示す概略斜視図であり、図2はドア10にグロメット付ワイヤーハーネス20を装着した状態を示す概略斜視図である。
すなわち、車両のボディのドア用開口には、ドア10がヒンジ部(図示省略)を介して開閉可能に取付けられる。ドア10のドアインナパネル12のうちヒンジ側の側板14は、ドア10を閉じた状態ではドア用開口のうちヒンジ部側の側板Tに対向し、ドア10を開いた状態では、側板14は、ドア用開口のうちヒンジ部側の側板Tに対して車室側の開口幅を広げるようにした離間した状態となる。本グロメット付ワイヤーハーネス20は、ドア10の側板14とドア用開口のうちヒンジ部側の側板Tとの間に配設され、それらの間でワイヤーハーネスWHを配索すると共に、当該ワイヤーハーネスWHの防水及び保護を図るように構成されている。
より具体的には、ドア10のうちヒンジ部に対向する部分に、グロメット30を装着するためのグロメット装着凹部16が形成されている。グロメット装着凹部16は、ドア10の側部から車内側に至るように形成された凹形状に形成されている。グロメット装着凹部16は、ドアインナパネル12の側板14のうち車内側部分で凹む側方側凹部17と、ドアインナパネル12の車内側パネル15のうち側板14側の部分で凹む車内側凹部18とを含む。側方側凹部17と車内側凹部18とは、平面視においてL字状に連なっており、これらを含むグロメット装着凹部16内にドア用グロメット30が装着される。
また、側方側凹部17の底部は、その車内側の上下方向中間部でその周囲よりも凹む第1底部17aと、当該第1底部17aに対して上下側及び車外側で浅くなる第2底部17bとを含む。第2底部17bのうち第1底部17aの車外側の位置には、2つのボルト挿通孔17bhが形成されている。ここでは、2つのボルト挿通孔17bhは、上下方向に間隔をあけて並んで形成されている。この2つのボルト挿通孔17bhの形成位置は、後述するドア用グロメット30側の2つのボルト挿通孔44、45に対応している。また、この2つのボルト挿通孔17bhの内側には、ナットN(図5参照)が配設される。そして、本ボルト挿通孔17bhに挿通されたボルトBの軸部Bbが本ナットNに螺合締結される。なお、ナットNは、側板14の内面に固定されていてもよいし、ボルトBを挿通する際に側板14の内面に配設されて当該ボルトBと螺合されるものであってもよい。
ワイヤーハーネスWHは、ドア10の室内側よりグロメット装着凹部16に向けて案内され、当該グロメット装着凹部16において本ドア用グロメット30内に導かれる。より具体的には、グロメット装着凹部16にドア用グロメット30が装着された状態で、ワイヤーハーネスWHがL字状に曲げられた状態でグロメット装着凹部16を経由して配設される。ワイヤーハーネスWHは、ドア用グロメット30を通ってボディのドア用開口のうちヒンジ部側の側板Tに向けて案内される。
また、ドア10の側板14には、車室内外を仕切るウエザーストリップ19が取付けられている。ウエザーストリップ19は、ゴム等の弾性部材で形成された長尺部材であり、グロメット装着凹部16に装着されたドア用グロメット30上を通過するようにして、側板14にその延在方向(ここでは上下方向)に沿って取付けられる。このウエザーストリップ19は、ドア10を閉じた状態では、ボディ側の側板Tに接触する。このため、ドア10を閉じた状態では、ウエザーストリップ19よりも車室側部分は、当該ウエザーストリップ19によって防水される。
<ドア用グロメット及びグロメット付ワイヤーハーネスについて>
図3及び図4はグロメット付ワイヤーハーネス20を示す斜視図であり、図5はグロメット付ワイヤーハーネス20をグロメット装着凹部16に装着した状態を示す概略平面図であり、図6は図3のVI−VI線における部分断面図である。
グロメット付ワイヤーハーネス20は、ドア用グロメット30と、本ドア用グロメット30内を通って配索されたワイヤーハーネスWHとを備える。
ワイヤーハーネスWHは、ボディ側の電気部品とドア側の電気部品とを接続する配線材であり、少なくとも1本の電線を含む。通常、ワイヤーハーネスWHは、複数本の電線を含んでおり、その端部にコネクタ等が接続されている。そして、本ワイヤーハーネスWHが当該コネクタ等を介してボディ側又はドア側の電気部品に電気的に接続されている。ワイヤーハーネスWHは、光ケーブルを含んでいてもよい。
ドア用グロメット30は、グロメット本体60と、プロテクタ32とを備える。
グロメット本体60は、弾性材料、例えば、ゴム等によって形成されている。このグロメット本体60は、グロメット装着凹部16のうち側板14の表面側の開口を塞ぐと共に、ドア10とボディとの間でワイヤーハーネスWHを覆って防水及び保護する役割等を果す。
このグロメット本体60には、取付部材40が埋設されている(図3及び図4において一部のみ図示、図6の断面図参照)。取付部材40は、グロメット本体60よりも高剛性な材料、例えば、金属又は樹脂等によって形成されている。ここでは、取付部材40は、金属板によって形成されている。この取付部材40がボルトB及びナットNを介してグロメット装着凹部16に取付けられることで、本ドア用グロメット30がグロメット装着凹部16に対して固定された状態で保持される。取付部材は、他の構成、例えば、係止構造等によってグロメット装着凹部16に固定されてもよい。また、グロメット本体自体が、自身をグロメット装着凹部16及びその外周部に密着させることが可能な剛性を有している場合等には、本取付部材は省略されてもよい。
プロテクタ32は、樹脂等で形成された部材であり、上記取付部材40の内面側に取付けられる。本プロテクタ32は、取付部材40とプロテクタ32との間でワイヤーハーネスWHを一定位置に保持すると共に当該ワイヤーハーネスWHを保護する役割等を果す。なお、本プロテクタ32は、省略されてもよい。
上記各構成部分についてより具体的に説明する。
取付部材40は、金属板をプレス加工等することによって形成された部材であり、取付本体部42と車内側閉塞部50とがL字状をなすように繋がった形状とされている。取付本体部42は、グロメット装着凹部16のうちドア10の側部側開口、即ち、側方側凹部17のうち側板14側の開口を覆う部分であり、車内側閉塞部50は、上記グロメット装着凹部16のうち車内側開口、即ち、車内側凹部18の車内側開口を覆う部分である。
取付本体部42は、側方側凹部17のうち側板14側の開口を覆う方形板状に形成されている。この取付本体部42の先端部には、第1ボルト挿通孔44及び第2ボルト挿通孔45が上下に並んで形成されている。図3では、第1ボルト挿通孔44及び第2ボルト挿通孔45がグロメット本体60の表側に露出する様子が示されている。そして、ボルトBを、本第1ボルト挿通孔44及び第2ボルト挿通孔45に挿通し、さらに、グロメット装着凹部16のボルト挿通孔17bhに挿通して、ナットNに螺合させることで、本ドア用グロメット30がグロメット装着凹部16に装着される。
なお、取付本体部には、ワイヤーハーネスWHを引出可能なワイヤーハーネス引出孔が形成されている。このワイヤーハーネス引出孔の周囲には、ワイヤーハーネス引出孔内に向けて突出するプロテクタ固定片43aが突出形成されている。図4では、プロテクタ固定片43aが、グロメット本体60の裏側に露出する様子が示されている。
車内側閉塞部50は、車内側凹部18のうち車内側の開口を覆う方形板状に形成されている。取付本体部42に対して車内側閉塞部50は直角姿勢で延在している。
車内側閉塞部50の先端部の両側部にはプロテクタ固定凸部52が突設されている(図3参照)。
グロメット本体60は、ゴム等の弾性部材で一体形成された部材であり、ベース部62と、ハーネス保護筒部70とを備える。
ベース部62は、取付部材40のうち取付本体部42を覆う偏平形状部分と、車内側閉塞部50の基端部を覆う偏平形状部分とがL字状に連設されると共に、外周縁部に外周側シール部63が形成された構成とされている。
ベース部62は、グロメット装着凹部16のうち側板14表面側の開口、即ち、側方側凹部17の開口に応じた広がりを持つ形状に形成されており、当該開口を塞ぐことができるようになっている。ベース部62内には、取付本体部42と、車内側閉塞部50の基端部とを収容可能な空間が形成されており、本空間内に取付本体部42及び車内側閉塞部50の基端部とが収容されることで、本ベース部62が取付部材40に装着されている。好ましくは、グロメット本体60が上記取付部材40をインサート物として射出成型によって金型成型されることによって、ベース部62が取付部材40に装着されている。もっとも、グロメット本体60は、取付部材40とは別に金型成型され、グロメット本体60成形後に、当該グロメット本体60に取付部材40が嵌め込み装着される構成であってもよい。
ベース部62のうち取付本体部42の幅方向(上下方向)両側縁部及び先端側縁部に対応する位置には、外周側シール部63が形成されている。
外周側シール部63は、シール用延出部63aと、シール用突出部63bとを含む。
シール用延出部63aは、ベース部62の上下両側縁部及び先端側縁部において、側板14の表面のうちグロメット装着凹部16(より具体的には、側方側凹部17)の外周側の平坦な部分を覆うように外方に向けて延在するように形成されている。
また、シール用突出部63bは、グロメット装着凹部16(より具体的には、側方側凹部17)の外周縁部に沿って形成されており、本ドア用グロメット30をグロメット装着凹部16に装着した状態で、グロメット装着凹部16ではなく、側板14の表面のうちグロメット装着凹部16(より具体的には、側方側凹部17)の外周側の平坦な部分に当接可能に構成されている。
ここでは、シール用延出部63aのうち側板14の表面に対向する側の面は、本ドア用グロメット30をグロメット装着凹部16に装着した状態で、前記側板14の表面に対して平行姿勢で配設されるように形成されている。そして、シール用突出部63bが、シール用延出部63aの前記内面より側板14の表面に突出するように形成されている。もっとも、シール用延出部のうち側板の表面に対向する側の面は、側板の表面に対して平行姿勢であることは必須ではなく、例えば、外周側に向けて順次側板の表面に近づくように傾斜する面に形成されていてもよい。シール用突出部63bは、シール用延出部63aの形状に拘らず、当該シール用延出部63aよりも側板14の表面側に向けて突出していればよい。
また、ここでは、シール用突出部63bは、グロメット装着凹部16の側方側凹部17の外周縁部よりも外周側に離れた位置で、側板14の表面のうちグロメット装着凹部16(より具体的には、側方側凹部17)の外周側の平坦な部分に当接する(図6及び図7参照)。もっとも、シール用突出部63bは、グロメット装着凹部16の側方側凹部17の外周縁部に対して外周側隣接位置で、側板14の表面のうちグロメット装着凹部16(より具体的には、側方側凹部17)の外周側の平坦な部分に当接する構成であってもよい。
また、ここでは、シール用突出部63bは、シール用延出部63aの外周縁部に形成されており、当該シール用延出部63aの外周面とシール用突出部63bの外周面とは平面又は緩やかな曲面を描きつつ連続している。もっとも、シール用突出部は、シール用延出部の外周縁部よりも内側に入り込んだ位置に突設されていてもよい。
そして、本ドア用グロメット30をグロメット装着凹部16に装着した状態で、外周側シール部63が側板14のうちグロメット装着凹部16の外周側の平坦な部分に密着状に当接し、側板14とドア用グロメット30との間を防水するようになっている。
また、ベース部62のうちグロメット装着凹部16に対向する部分には、内部シール部64a、64b、64cが形成されている。
内部シール部64a、64b、64cは細長い突条形状に形成されている。
内部シール部64aは、ボルト挿通孔シール部として、第1ボルト挿通孔44及び第2ボルト挿通孔45を囲む環状形状、より具体的には、長方形環状形状に形成されている。内部シール部64bは、内部シール部64aの延在方向両端部から、取付本体部42の幅方向(上下方向)両側部に沿って延在するように形成されている。内部シール部64cは、内部シール部64bの端部からベース部62の外周縁部に向けて延在するように形成されている。
そして、本ドア用グロメット30をグロメット装着凹部16に装着した状態で、内部シール部64a、64bがグロメット装着凹部16の第2底部17bに押付けられた状態で接触する。これにより、ドア用グロメット30とグロメット装着凹部16との空隙が、外周側シール部63とワイヤーハーネスWHの配設領域との間でも、内部シール部64a、64bによってシールされ、より確実な防水が図られる。また、この状態で、内部シール部64cは、グロメット装着凹部16のうち第2底部17bを囲む内向き周面に押付けられた状態で接触する。この内部シール部64cによって、ドア用グロメット30とグロメット装着凹部16との空隙であって外周側シール部63とワイヤーハーネスWHの配設領域との間の部分が、車室内外間でもシールされる。
また、上記内部シール部64aは、ボルト挿通孔シール部として、第1ボルト挿通孔44及び第2ボルト挿通孔45を囲んだ状態で、グロメット装着凹部16の第2底部17bに押付けられる。これにより、第1ボルト挿通孔44及び第2ボルト挿通孔45の周りで、グロメット本体60とグロメット装着凹部16との間に水が浸入することをより確実に抑制できる。
また、ベース部62の上下両側には、突出シール部65が形成されている。
突出シール部65のうち側板14に対向する側の面には、その周縁部に沿って突条シール部65aが形成されている。すなわち、突出シール部65の先端縁部及び両側縁部に沿って、U字状の突条シール部65aが形成されている。突条シール部65aは、突出シール部65の幅よりも小さく、従って、本突条シール部65aを側板14に押付けると容易に弾性変形できるようになっている。
また、突条シール部65aの2つの基端部から上記内部シール部64bに向けて一対の延長突条シール部64dが形成されている。一対の延長突条シール部64dは、グロメット装着凹部16の外周側の傾斜面に対して押付けられる。この一対の延長突条シール部64dによっても、グロメット本体60とグロメット装着凹部16との空隙が車室内外でシールされている。
また、ベース部62の表面には、上下の突出シール部65からハーネス保護筒部70に対してベース部62の基端側を通ってベース部上下方向中間部に達する一対の細長凸部67が形成されている。一対の細長凸部67は、それぞれ、上又は下の突出シール部65の延在方向に沿って延在している。すなわち、一対の細長凸部67は、ベース部62の上下方向中間部に向けてベース部62の基端側に向けて傾斜しつつ延在している。そして、一対の細長凸部67は、ベース部62の上下方向中央部で、ベース部62の基端側に向けて凸となるように角度(鈍角)をなして交わっている。一対の細長凸部67のうちベース部62の基端側の側面67fは、ベース部62の基端側に向けて凸となるV字状の側面形状を呈している。ウエザーストリップ19は、当該側面67fに対して押付けられてV字状に曲りつつ、ベース部62の表面上を横切るように配設され、ベース部62の上下両側部では、突出シール部65に対して車両内側を通るように配設される。つまり、ベース部62の外周部である上下両側部のうちウエザーストリップ19が通過する位置の側方位置(ここでは、車外側の側方位置)に、側板14の表面に当接可能な突出シール部65が突設されている。
なお、ウエザーストリップ19は、ベース部の表面上を直線状に横切っていてもよい。また、上記細長凸部67は省略されていてもよい。
また、グロメット本体60のうち側板14の外向き側部分であって第1ボルト挿通孔44及び第2ボルト挿通孔45を囲む部分には、長円形状の孔部66が形成されている。第1ボルト挿通孔44及び第2ボルト挿通孔45に挿通されるボルトBの頭部Btは、当該孔部66内に配設されて、取付本体部42に直接接触する。
ハーネス保護筒部70は、ベース部62のうちワイヤーハーネス引出孔43に対応する表面から外方に延出するように形成されている。ハーネス保護筒部70は、蛇腹状に形成され、屈曲及び伸縮変形容易に形成されている。そして、ベース部62の内面に沿って配設されたワイヤーハーネスWHが、ワイヤーハーネス引出孔43を通ってハーネス保護筒部70内に導入される。これにより、ハーネス保護筒部70は、ワイヤーハーネス引出孔43から引出されるワイヤーハーネスWHを覆う。なお、ハーネス保護筒部70のうちベース部62側の基端部は、当該ベース部62側に向けて徐々に太くなる形状に形成されている。これにより、ハーネス保護筒部70を曲げ変形させた際に、ハーネス保護筒部70の基端部に応力集中することが抑制され、ハーネス保護筒部70の破断等が抑制されている。
ボディ側装着部80は、ハーネス保護筒部70端部に設けられており、ボディの側板Tに形成されたハーネス用装着孔に装着可能に構成されている(図2参照)。なお、本ボディ側装着部80は、省略されてもよい。
プロテクタ32は、樹脂等で形成された部材であり、ボディ側装着部80に対してグロメット装着凹部16側の面に取付けられる。そして、ボディ側装着部80とプロテクタ32との間で、ワイヤーハーネスWHが一定位置に保持されると共に保護される。
より具体的には、プロテクタ32は、細長い板状部分をL字状に曲げた形状を呈する底板部33の両側部及び一端部に周壁部34a、34bが突設された形状とされている。底板部33の両側の一対の周壁部34aは、先端側に向けて外側に広がるように延出しており、底板部33の一端部の周壁部34bは、先端側に向けて外側に広がるように延出している。そして、本プロテクタ32をベース部62の内側に取付けると、ベース部62とプロテクタ32との間に、ワイヤーハーネス引出孔43から車内側閉塞部50に向う、L字状の空間が形成され、当該空間内にワイヤーハーネスWHが収容される。
また、プロテクタ32の一端部には、プロテクタ固定片43aを嵌め込み可能なプロテクタ固定用凹部35が形成されている。プロテクタ32の他端部の両側部には、プロテクタ固定用係合部36が突設されている。そして、取付部材40側のプロテクタ固定片43aをプロテクタ32のプロテクタ固定用凹部35に嵌め込むと共に、プロテクタ固定用係合部36を取付部材40の車内側閉塞部50の両側部に配設してプロテクタ固定凸部52の内側部分に接触させるように配設することで、本プロテクタ32がベース部62の内側の一定位置に取付固定される。
また、プロテクタ32の他端部には、ワイヤーハーネス固定片38が延設されている。ここでは、ワイヤーハーネス固定片38は、長方形板状に形成されている。そして、本ドア用グロメット30の車内側に引出されたワイヤーハーネスWHが本ワイヤーハーネス固定片38に沿って配設された状態で、当該ワイヤーハーネスWH及びワイヤーハーネス固定片38に粘着テープ、結束バンド等の結束部材が巻付けられることで、ワイヤーハーネスWHがドア用グロメット30に対して一定位置に保持される。
上記ドア用グロメット30及びグロメット付ワイヤーハーネス20の組立手順について説明する。
まず、取付部材40とグロメット本体60とが一体化されたドア用グロメット30を準備する。そして、ワイヤーハーネスWHをワイヤーハーネス引出孔及びハーネス保護筒部70内に挿通させる。この後、ワイヤーハーネス引出孔43を、L字状に屈曲させてベース部62の内面(グロメット装着凹部16側の面)に沿って配設する。そして、プロテクタ32を上記のように取付部材40とグロメット本体60との一体化物の内面側に配設する。すると、ドア用グロメット30と、ハーネス保護筒部70を通って配設されたワイヤーハーネスWHとを備えるグロメット付ワイヤーハーネス20が組立てられる。
次に、本グロメット付ワイヤーハーネス20をドア10の側部に組付ける手順について説明する。
まず、ドア用グロメット30をドア10のグロメット装着凹部16に配設する。そして、第1ボルト挿通孔44及び第2ボルト挿通孔45にボルトBを挿通し、各ボルトBを回して各ボルトBを側板14の内側の各ナットNにそれぞれ締結させる。
すると、内部シール部64a、64bがグロメット装着凹部16の第2底部17bに押付けられ、内周側におけるシールがなされる。
また、図7に示すように、外周側シール部63は、側板14の表面のうちグロメット装着凹部16(より具体的には、側方側凹部17)の外周側の平坦な部分に押付けられる。具体的には、シール用延出部63aによって、シール用突出部63bが側板14の表面に向けて押付けられ、シール用突出部63bは圧縮変形した状態で側板14の表面に接する状態となる。この際、外周側シール部63は、グロメット装着凹部16の内側の傾斜部分ではなく、グロメット装着凹部16の側方側凹部17の外周側で側板14の表面に押し当てられるため、内側に捲れ込んだり等することなく、当該側板14の表面に押し当てられることになる。
シール用延出部63aは、シール用突出部63bを側板14の表面に向けて押付けることが可能な程度の剛性を有していることが好ましく、例えば、シール用延出部63aの厚みは0.3mm〜1.5mmとすることが好ましい。
この外周側シール部63によって、グロメット装着凹部16の側方側凹部17の外周側で、グロメット本体60と側板14の表面との間における外周側シールがなされる。
上記のようにドア用グロメット30をグロメット装着凹部16に配設して側板14に取付けた後、ドア用グロメット30の表面を通過させるようにしつつ、ウエザーストリップ19を側板14に対して上下方向に沿って取付ける。すると、ベース部62の外周部のうちウエザーストリップ19が通過する上下の位置のそれぞれの側方位置に、一対の突出シール部65が突設され、当該一対の突出シール部65がグロメット装着凹部16の外周側で側板14の表面に押付けられる。
以上のように構成されたドア用グロメット30及びグロメット付ワイヤーハーネス20によると、外周側シール部63によって、グロメット本体60の外周部とドア10の側板14との間で水の浸入を抑制することができる。また、この外周側シール部63は、側板14の表面のうちグロメット装着凹部16(より具体的には、側方側凹部17)の外周側の平坦な部分を覆うように延在するシール用延出部63aと、グロメット装着凹部16の側方側凹部17の外周縁部に沿って形成され、側板14の表面のうちグロメット装着凹部16(より具体的には、側方側凹部17)の外周側の平坦な部分に当接可能なシール用突出部63bとを含むため、ドア用グロメット30をドア10の側板14に装着する際に、外周側シール部63が捲れ込み難く、外周側シール部63と側板14の表面との間で隙間が生じ難い。これにより、ドア用グロメット30と側板14との間で、水の浸入をより確実に抑制することができる。
また、シール用延出部63aは、側板14の表面に対して平行な内面を有しており、シール用突出部63bは、この内面より突出するように形成されているため、外周側シール部63がより捲れ込み難くなり、ドア用グロメット30と側板14との間で、水の浸入をより確実に抑制することができる。
また、シール用突出部63bは、グロメット装着凹部16の側方側凹部17外周縁部よりも外周側に離れた位置で、側板14の表面のうちグロメット装着凹部16(より具体的には、側方側凹部17)の外周側の平坦な部分に当接するため、シール用突出部63bがグロメット装着凹部16内に入り込み難くなる。これにより、外周側シール部63と側板14の表面との間で隙間が生じ難くなり、ドア用グロメット30と側板14との間で、水の浸入をより確実に抑制することができる。
さらに、シール用延出部63aの外周面とシール用突出部63bの外周面が、連続しているため、外周側シール部63と側板14の表面との間に水が溜り難く、これにより、ドア用グロメット30と側板14との間で、水の浸入をより確実に抑制することができる。
10 ドア
14 側板
16 グロメット装着凹部
17 側方側凹部
20 グロメット付ワイヤーハーネス
30 ドア用グロメット
32 プロテクタ
40 取付部材
60 グロメット本体
62 ベース部
63 外周側シール部
63a シール用延出部
63b シール用突出部
70 ハーネス保護筒部
WH ワイヤーハーネス

Claims (5)

  1. 車両のドアの側部から前記ドアの車内側に至るように形成された凹部を経由してワイヤーハーネスを配設するためのドア用グロメットであって、
    前記凹部の前記側部表面側の開口を塞ぐと共に、外周縁部に外周側シール部が形成されたベース部と、前記ベース部の表面に形成されて前記ワイヤーハーネスを覆う保護筒部とを含むグロメット本体を備え、
    前記外周側シール部は、前記側部表面のうち前記凹部の外周側の平坦な部分を覆うように延在するシール用延出部と、前記凹部の外周縁部に沿って形成され、前記側部表面のうち前記凹部の外周側の平坦な部分に当接可能なシール用突出部とを含み、
    前記ベース部のうち前記凹部に対向する部分に、前記凹部の底部に押付けられて、前記グロメット本体と前記凹部との空隙において前記外周側シール部と前記ワイヤーハーネスの配設領域との間をシールする突条形状の部分と、前記突条形状の部分の端部から前記ベース部の外周縁部に向けて延在して前記外周側シール部の前記シール用突出部に達する突条形状の部分とを含む内部シール部が形成されている、ドア用グロメット。
  2. 請求項1記載のドア用グロメットであって、
    前記シール用延出部は、前記側部表面に対して平行な内面を有し、
    前記シール用突出部は、前記シール用延出部の前記内面より前記側部表面側に突出するように形成されている、ドア用グロメット。
  3. 請求項1又は請求項2記載のドア用グロメットであって、
    前記シール用突出部は、前記凹部の外周縁部よりも外周側に離れた位置で、前記側部表面のうち前記凹部の外周側の平坦な部分に当接する、ドア用グロメット。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載のドア用グロメットであって、
    前記シール用延出部の外周面と、前記シール用突出部の外周面とは連続している、ドア用グロメット。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載のドア用グロメットと、
    前記保護筒部を通って配設されたワイヤーハーネスと、
    を備えるグロメット付ワイヤーハーネス。
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