JP2006347282A - グロメットの固定構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 グロメットの取付性が良く、グロメットの構造が単純にでき、コストを低減できるグロメットの固定構造を提供する。
【解決手段】 ドアパネル2のドアヒンジ側に固定され、ドアから車体にかけてワイヤーハーネスWHを防水しつつ配索するグロメット7の固定構造において、ドアパネル2はインナーパネル5とアウターパネル4を備え、これらインナーパネル5とアウターパネル4が突き合う端面の少なくとも一部は、ウエザーストリップ20が配索される位置より車体外側位置に形成され、この車体外側位置のインナーパネル5とアウターパネル4の各端面位置に一対のグロメット挟持溝12a,12bがそれぞれ形成され、この一対のグロメット挟持溝12a,12bが互いに連結されて形成されるグロメット挟持孔12にグロメット7が装着されるようにした。
【選択図】 図4
【解決手段】 ドアパネル2のドアヒンジ側に固定され、ドアから車体にかけてワイヤーハーネスWHを防水しつつ配索するグロメット7の固定構造において、ドアパネル2はインナーパネル5とアウターパネル4を備え、これらインナーパネル5とアウターパネル4が突き合う端面の少なくとも一部は、ウエザーストリップ20が配索される位置より車体外側位置に形成され、この車体外側位置のインナーパネル5とアウターパネル4の各端面位置に一対のグロメット挟持溝12a,12bがそれぞれ形成され、この一対のグロメット挟持溝12a,12bが互いに連結されて形成されるグロメット挟持孔12にグロメット7が装着されるようにした。
【選択図】 図4
Description
本発明は、ドアから車体にかけて配索されるワイヤーハーネスを保護するグロメットの固定構造に関する。
この種のグロメットの固定構造として、図5及び図6に示すものがある(例えば、特許文献1参照)。図5及び図6に示すように、グロメット50は、ドアパネル60の車室側パネル面部61とドアヒンジ面部62にかけて装着されている。このドアヒンジ面部62にはグロメット装着凹部63が形成されている。
グロメット50は、可撓性のハーネス保護筒51と、このハーネス保護筒51の基端側が固定されたグロメット本体52と、このグロメット本体52の内面側に組み付けされたプロテクタ53とから大略構成されている。グロメット本体52にはネジ挿通孔が適所に形成されている。このネジ挿通孔に挿入されたネジ54でドアパネル60にグロメット本体52が取り付けされている。
また、グロメット本体52には、上下位置に止水突起部55,55が付設されている。この上下位置の止水突起部55,55は、グロメット本体52の上端より上方に向かって突設されていると共に、グロメット本体52の下端より下方に向かって突設されている。プロテクタ53は、その内部にハーネス挿通路を有し、ドアパネル60とグロメット50の隙間より浸入した水がワイヤーハーネスWHにかからないように保護している。
ウエザーストリップ70は、ドアパネル60のドアヒンジ面部62の上方から下方に向かって配索されている。そして、グロメット50の取り付け位置では、ウエザーストリップ70が止水突起部55,55に沿ってグロメット本体52の表面に配索されている。
ドアパネル60に配索されたワイヤーハーネスWHは、その一端側がプロテクタ53内のハーネス挿通孔を通り、次に、ハーネス保護筒51内を通って車体側に防水しつつ配索されている。
上記構成において、グロメット50内にワイヤーハーネスWHを配索し、このグロメット50のグロメット本体52をドアヒンジ面部62のグロメット装着凹部63に位置合わせする。この位置合わせしたグロメット本体52をネジ54でドアパネル60に取り付ける。これにより、グロメット50がドアパネル60のグロメット装着凹部63に装着される。その後、ウエザーストリップ70がドアパネル60のドアヒンジ面部62に装着される。
上記従来のグロメット50の固定構造では、グロメット50をドアパネル60の貫通孔に挿入する貫通作業を行うことなく取り付けできる。また、ドアパネル60に貫通孔を形成しないため、ドアパネル60内への防水性を考慮する必要がない。
特開2000−71784号公報
しかしながら、前記従来のグロメット50の固定構造では、グロメット本体52をネジ止めでドアパネル60に固定するため、取り付け性が悪いという問題があった。また、グロメット本体52をネジ止めでドアパネル60に固定するため、グロメット本体52は高強度にする必要があり、例えば、鉄板をインサート成形したものが使用されていた。さらに、ドアパネル60とグロメット50間の浸入水よりワイヤーハーネスWHを保護するために、プロテクタ53が必要であった。また、グロメット50とウエザーストリップ70の配索位置が重なるため、止水突起部55,55のようにグロメット50とウエザーストリップ70間の防水対策が必要であった。これらにより、グロメット50は構造が複雑なものとなり、コスト高であるという問題があった。
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、グロメットの取付性が良く、また、グロメットの構造が単純にでき、コストを低減できるグロメットの固定構造を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、ドアパネルのドアヒンジ側に固定され、ドアから車体にかけてワイヤーハーネスを防水しつつ配索するグロメットの固定構造において、前記ドアパネルはインナーパネルとアウターパネルを備え、これらインナーパネルとアウターパネルが突き合う端面の少なくとも一部は、ウエザーストリップが配索される位置より車体外側位置に形成され、この車体外側位置の前記インナーパネルと前記アウターパネルの各端面位置にはグロメット挟持溝がそれぞれ形成され、これら各グロメット挟持溝が互いに連結されて形成されるグロメット挟持孔に前記グロメットが装着されるようにしたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載のグロメットの固定構造であって、前記インナーパネルに突設プレート部が突設され、前記アウターパネルに前記突設プレート部が入り込む切欠部が設けられ、前記突設プレート部と前記切欠部の互いの端面に前記各グロメット挟持溝がそれぞれ形成されたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、各グロメット挟持溝の間にグロメットを配置し、インナーパネルとアウターパネルを組み付けると、各グロメット挟持溝によってグロメット挟持孔が形成され、このグロメット挟持孔にグロメットが装着される。このようにグロメットは、ドアパネルに貫通させる作業なしにドアパネルに装着でき、ドアパネル内への防水性は、グロメットをインナーパネルとアウターパネルの間に挟み込む力によってグロメット挟持孔内に装着されることから確保され、車室内への防水性は、グロメットの取付位置より車体内側位置のドアパネル表面にウエザーストリップが配索されることから確保される。従って、ドアパネル内への防水性を確保するためにグロメットの構造を複雑化する必要がなく、また、車室内への防水性を確保するためにウエザーストリップとの間で防水対策を施す必要もない。これらにより、グロメットの取付性が良く、また、グロメットの構造が単純にでき、コストを低減できる。
請求項2の発明によれば、ウエザーストリップがどのような配索位置のドアパネルであっても、ウエザーストリップの位置を変更することなくグロメットを固定できる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図4は本発明のグロメットの固定構造を適用した一実施形態を示し、図1はドアの分解斜視図、図2はグロメットの固定構造の斜視図、図3はグロメットをインナーパネルに仮取り付けする状態の斜視図、図4はインナーパネルをアウターパネルに組み付けする状態の斜視図である。
図1に示すように、ドア1は、車体にヒンジ部(いずれも図示せず)を介して回転自在に取り付けされる。ドア1は、金属製のドアパネル2とトリム3とから主に構成されている。ドアパネル2は、車体外側に配置されるアウターパネル4と車体内側に配置されるインナーパネル5とを備え、アウターパネル4の内面側にインナーパネル5が重ねられるようにして取り付けられている。
アウターパネル4の外面にはドアミラー6等が付設されている。また、インナーパネル5には、種々の電装品(図示せず)が取り付けられていると共に、これらへの電源供給等を目的としてワイヤーハーネスWHが配索されている。ワイヤーハーネスWHの一端側は、ドア1のヒンジ面側より車体に導かれている。ドア1から車体に配索されるワイヤーハーネスWHの箇所は、グロメット7によって保護されている。グロメット7は、ドアパネル2に固定され、その固定構造は後述する。
図2に示すように、インナーパネル5には、車室パネル面側に突出し、更にドアヒンジ面側に突出する突設プレート部10が設けらている。アウターパネル4の車室パネル面部4a及びドアヒンジ面部4bには、突設プレート部10が入り込む切欠部11が設けられている。インナーパネル5の突設プレート部10とアウターパネル4の切欠部11が突き合う端面位置は、ウエザーストリップ20が配索される位置より車体外側位置に設定されている。インナーパネル5の突設プレート部10の端面位置とアウターパネル4の切欠部11が形成された端面には、略半楕円状で一対のグロメット挟持溝12a,12bがそれぞれ形成されている。この一対のグロメット挟持溝12a,12bが互いに連結されることによって略楕円状のグロメット挟持孔12が形成されるようになっている。このグロメット挟持孔12にグロメット7が装着されるようになっている。
グロメット7は、括れ部を有するグロメット本体部7aと、これに連結された蛇腹部7bとを備え、ゴム材、合成樹脂材等より撓み変形自在に形成されている。グロメット7の内部にはハーネス挿通孔が形成され、このハーネス挿通孔にワイヤーハーネスWHが配索されている。
ウエザーストリップ20は、アウターパネル4のドアヒンジ面部4bとインナーパネル5の突設プレート部10の表面に上方から下方に向かって取り付けられている。ウエザーストリップ20は、グロメット挟持孔12を前述した位置に設定したことにより、グロメット7より車体内側に配索されるようになっている。
次に、ドア1の組み立て手順を説明し、その中でグロメット7の取り付けを説明する。まず、インナーパネル5に全ての電装品とワイヤーハーネスWHを取り付ける。次に、図3に示すように、予めワイヤーハーネスWHに取り付けたグロメット7のグロメット本体部7aをインナーパネル5のグロメット挟持溝12aに挿入し、グロメット本体部7aを仮取り付けする。
次に、インナーパネル5をアウターパネル4に組み付けると、図4に示すように、インナーパネル5の突設プレート部10がアウターパネル4の切欠部11に入り込む。そして、一対のグロメット挟持溝12a,12bが互いに連結することによってグロメット挟持孔12が形成される。インナーパネル5のグロメット挟持溝12aに仮取り付けされたグロメット本体部7aは、インナーパネル5とアウターパネル4間に挟持する力を受け、この挟持力を受けた状態でグロメット挟持孔12に装着される。
その後、ドアパネル2にウエザーストリップ20を取り付けたり、ドアパネル2にトリム3を取り付けりして、ドア1の組み付けが完了する。
以上、グロメット7の固定構造によれば、一対のグロメット挟持溝12a,12b間にグロメット本体部7aを配置し、インナーパネル5とアウターパネル4を組み付けると、一対のグロメット挟持溝12a,12bによってグロメット挟持孔12が形成され、このグロメット挟持孔12にグロメット本体部7aが装着される。このように、グロメット7はドアパネル2に貫通させる作業なしにドアパネル2に装着できるため、グロメット7の取付性が良い。
ドアパネル2内への防水性は、グロメット7をインナーパネル5とアウターパネル4の間に挟み込む力によってグロメット挟持孔12内に装着されることから確保される。車室内への防水性は、グロメット7の取付位置より車体内側位置にウエザーストリップ20が配索されることから確保される。従って、ドアパネル2内への防水性を確保するためにグロメット7の構造を複雑化する必要がなく、また、車室内への防水性を確保するためにウエザーストリップ20との間で防水対策を施す必要もない。これらにより、グロメット7の構造が単純にでき、コストを低減できる。
さらに、従来例のように、グロメットに止水突起部が付設された場合には、その取扱いが煩雑で、運搬時には保護カバーで保護する必要があった。しかし、本発明のグロメット7は止水突起部のようなものが必要でないため、取扱いも容易であり、運搬時に保護カバーも必要がない。
この実施形態では、インナーパネル5に突設プレート部10が突設され、アウターパネル4に突設プレート部10が入り込む切欠部11が設けられ、突設プレート部10と切欠部10の互いの端面に各グロメット挟持溝12a,12bがそれぞれ形成されたので、ウエザーストリップ20がどのような配索位置のドアパネル2であっても、ウエザーストリップ20の位置を変更することなくグロメット7を固定できる。
1 ドア
2 ドアパネル
4 アウターパネル
5 インナーパネル
7 グロメット
10 突設プレート部
11 切欠部
12 グロメット挟持孔
12a,12b グロメット挟持溝
20 ウエザーストリップ
WH ワイヤーハーネス
2 ドアパネル
4 アウターパネル
5 インナーパネル
7 グロメット
10 突設プレート部
11 切欠部
12 グロメット挟持孔
12a,12b グロメット挟持溝
20 ウエザーストリップ
WH ワイヤーハーネス
Claims (2)
- ドアパネルのドアヒンジ側に固定され、ドアから車体にかけてワイヤーハーネスを防水しつつ配索するグロメットの固定構造において、
前記ドアパネルはインナーパネルとアウターパネルを備え、これらインナーパネルとアウターパネルが突き合う端面の少なくとも一部は、ウエザーストリップが配索される位置より車体外側位置に形成され、この車体外側位置の前記インナーパネルと前記アウターパネルの各端面位置にグロメット挟持溝がそれぞれ形成され、これら各グロメット挟持溝が互いに連結されて形成されるグロメット挟持孔に前記グロメットが装着されるようにしたことを特徴とするグロメットの固定構造。 - 請求項1記載のグロメットの固定構造であって、
前記インナーパネルに突設プレート部が突設され、前記アウターパネルに前記突設プレート部が入り込む切欠部が設けられ、前記突設プレート部と前記切欠部の互いの端面に前記各グロメット挟持溝がそれぞれ形成されたことを特徴とするグロメットの固定構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005174039A JP2006347282A (ja) | 2005-06-14 | 2005-06-14 | グロメットの固定構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005174039A JP2006347282A (ja) | 2005-06-14 | 2005-06-14 | グロメットの固定構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006347282A true JP2006347282A (ja) | 2006-12-28 |
Family
ID=37643578
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005174039A Abandoned JP2006347282A (ja) | 2005-06-14 | 2005-06-14 | グロメットの固定構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006347282A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017030442A (ja) * | 2015-07-30 | 2017-02-09 | トヨタ車体株式会社 | 車両のドア構造 |
US10239473B2 (en) | 2017-08-14 | 2019-03-26 | Hyundai Motor Company | Wiring guide of vehicle door |
-
2005
- 2005-06-14 JP JP2005174039A patent/JP2006347282A/ja not_active Abandoned
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10239473B2 (en) | 2017-08-14 | 2019-03-26 | Hyundai Motor Company | Wiring guide of vehicle door |
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
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A762 | Written abandonment of application |
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