JP2017030442A - 車両のドア構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係る車両のドア構造は、アウタパネル12とインナパネル14とから中空状に構成されたドア本体部10mの内側に車両のボディ20側の電気部品とドア側の電気部品とを電気的に接続するワイヤハーネスWが通される車両のドア構造であって、アウタパネル12の端縁とインナパネル14の端縁間がドア用シール部材13によりシールされた状態で、両パネル12,14の端縁が連結されており、ワイヤハーネスWがアウタパネル12の端縁とインナパネル14の端縁間からドア本体部10mの内側に通されている。
【選択図】図4
Description
請求項1の発明は、アウタパネルとインナパネルとから中空状に構成されたドア本体部の内側に車両のボディ側の電気部品とドア側の電気部品とを電気的に接続するワイヤハーネスが通される車両のドア構造であって、前記アウタパネルの端縁とインナパネルの端縁間がドア用シール部材によりシールされた状態で、両パネルの端縁が連結されており、前記ワイヤハーネスが前記アウタパネルの端縁とインナパネルの端縁間からドア本体部の内側に通されている。
以下、図1から図9に基づいて本発明の実施形態1に係る車両のドア構造について説明する。本実施形態に係る車両のドア構造は、車両のフロントドアに本発明を適用したものである。ここで、左右のフロントドアは同一構造で左右対称に形成されているため、代表して右側のフロントドア(以下、フロントドア10という)について説明する。なお、図中に示す前後左右及び上下は、フロントドアの前後左右及び上下に対応している。
フロントドア10は、図1に示すように、ドア本体部10mと、そのドア本体部10mの上側に設けられた窓枠部(図示省略)とから構成されており、前記窓枠部に窓ガラス11が上下スライド可能な状態で嵌め込まれている。また、ドア本体部10mの内部には、図3、図4の平断面図に示すように、窓ガラス11を上下スライド可能にガイドするガイド部材11gが設けられている。ドア本体部10mは、鋼板製のアウタパネル12と炭素繊維製のインナパネル14とから構成されている。
ドアグロメット30は、車両のボディ20とフロントドア10のドア本体部10m間でワイヤハーネスWを保護する部材である。ドアグロメット30は、図7、図8に示すように、樹脂製のグロメット本体部320と、そのグロメット本体部320の管部321に同軸に接続されたゴム製のハーネス保護管部33と、そのハーネス保護管部33の先端に設けられた樹脂製の蓋状フランジ部35とから構成されている。
ドアグロメット30のグロメット本体部320は、図1、図2に示すように、インナパネル14の切欠部14cの周縁に固定される部分であり、ワイヤハーネスWをアウタパネル12とインナパネル14間からドア本体部10mの内部に導けるように構成されている。グロメット本体部320は、図7〜図9に示すように、インナパネル14の切欠部14cの周縁を覆う波形フランジ部322と、波形フランジ部322の表面中央で前方に突出形成された管部321と、その管部321と連通した状態で波形フランジ部322の裏側から後方に突出するハーネス支持溝部324とから構成されている。
ドアグロメット30のハーネス保護管部33は、ワイヤハーネスWが通されるゴム製のフレキシブルチューブである。ハーネス保護管部33は、図7、図8に示すように、基端部がグロメット本体部320の管部321に同軸に接続されており、先端部が蓋状フランジ部35に接続されている。ここで、ドアグロメット30のグロメット本体部320とハーネス保護管部33と蓋状フランジ部35とは成形型を使用して一体成形される。そして、ドアグロメット30の蓋状フランジ部35が、図3、図4に示すように、車両のボディ20のフロントピラー25に設けられた配線コネクタ25cに連結されている。即ち、ドアグロメット30を使用することで、ワイヤハーネスWを露出させることなくボディ20とフロントドア10間で配線できるようになる。即ち、ドアグロメット30のグロメット本体部320が本発明の支持部材に相当し、ハーネス保護管部33が本発明の管状部材に相当する。また、蓋状フランジ部35が本発明のフランジ部に相当する。
先ず、インナパネル14の切欠部14cの周縁にドアグロメット30のグロメット本体部320が固定され、ワイヤハーネスWがドアグロメット30のグロメット本体部320からハーネス保護管部33、蓋状フランジ部35に通される。なお、ワイヤハーネスWをドアグロメット30に通した後で、グロメット本体部320をインナパネル14に固定することも可能である。次に、板状カバー37を爪受け部37yと爪324tとの係合作用によりグロメット本体部320のハーネス支持溝部324に取付けることで、ワイヤハーネスWが板状カバー37に覆われる。次に、インナパネル14がアウタパネル12の補強用パネル200に連結される。これにより、アウタパネル12の補強用パネル200に固定されているドア用ウエザストリップ13が、図3〜図5に示すように、インナパネル14の段差部142、及び板状カバー37の平坦面37fに面接触する。この結果、アウタパネル12とインナパネル14間のシール性が確保される。次に、ドアグロメット30の蓋状フランジ部35、及びワイヤハーネスWが、図3等に示すように、車両のボディ20(フロントピラー25)の配線コネクタ25cに連結されることで、ワイヤハーネスWの配線が終了する。このように、ドア用ウエザストリップ13が本発明のドア用シール部材に相当する。
本実施形態に係る車両のドア構造によると、ドア本体部10mは、アウタパネル12の端縁とインナパネル14の端縁間がドア用ウエザストリップ13(ドア用シール部材)によりシールされた状態で、両パネル12,14の端縁が連結されることにより構成される。そして、ワイヤハーネスWは、アウタパネル12の端縁とインナパネル14の端縁間からドア本体部10mの内側に通されている。このため、フロントドア10(ドア本体部10m)とボディ20のドア開口部21間をシールするウエザストリップ17よりも外側でワイヤハーネスWをドア本体部10mの内側に通せるようになる。このため、ドア本体部10mにおいてウエザストリップ17を固定するインナパネル14の表面に段差等が生じなくなり、フロントドア10(ドア本体部10m)とボディ20のドア開口部21間のシールが向上する。
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、板状カバー37をグロメット本体部320と別部品にし、板状カバー37をワイヤハーネスWの配線後にグロメット本体部320のハーネス支持溝部324に取付ける例を示した。しかし、板状カバー37をグロメット本体部320のハーネス支持溝部324と一体成形することも可能である。また、本実施形態では、ドア本体部10mを鋼板製のアウタパネル12と炭素繊維製のインナパネル14とから構成する例を示した。しかし、インナパネル14を鋼板や樹脂板により形成することも可能である。
10m・・・・ドア本体部
12・・・・・アウタパネル
13・・・・・ドア用ウエザストリップ(ドア用シール部材)
14・・・・・インナパネル
17・・・・・ウエザストリップ
20・・・・・ボディ
21・・・・・ドア開口部
30・・・・・ドアグロメット
320・・・・グロメット本体部(支持部材)
324t・・・爪
33・・・・・ハーネス保護管部(管状部材)
35・・・・・蓋状フランジ部(フランジ部)
37・・・・・板状カバー
37y・・・・爪受け部
Claims (6)
- アウタパネルとインナパネルとから中空状に構成されたドア本体部の内側に車両のボディ側の電気部品とドア側の電気部品とを電気的に接続するワイヤハーネスが通される車両のドア構造であって、
前記アウタパネルの端縁とインナパネルの端縁間がドア用シール部材によりシールされた状態で、両パネルの端縁が連結されており、
前記ワイヤハーネスが前記アウタパネルの端縁とインナパネルの端縁間からドア本体部の内側に通されている車両のドア構造。 - 請求項1に記載された車両のドア構造であって、
前記ドア用シール部材は、前記アウタパネルとインナパネルとのいずれか一方に固定されており、
前記ワイヤハーネスは、前記アウタパネルとインナパネルとのいずれか他方に固定された支持部材により支持されて前記アウタパネルの端縁とインナパネルの端縁間に通されており、
前記支持部材には、前記ワイヤハーネスを覆った状態で前記ドア用シール部材と面接触する板状カバーが設けられている車両のドア構造。 - 請求項2に記載された車両のドア構造であって、
前記支持部材には、前記ワイヤハーネスが通される可撓性の管状部材が接続されており、
前記管状部材の先端には、車両のボディに接続されるフランジ部が設けられている車両のドア構造。 - 請求項2又は請求項3のいずれかに記載された車両のドア構造であって、
前記ワイヤハーネスを支持する支持部材と板状カバーとは別部品であり、
前記板状カバーは、前記支持部材に対して爪と爪受け部との係合作用により取付けられる構成である車両のドア構造。 - 請求項4に記載された車両のドア構造であって、
前記板カバーには、その板カバーを前記支持部材に対して取付ける際に、把持できるように構成された取っ手部が設けられている車両のドア構造。 - 請求項1から請求項5に記載された車両のドア構造であって、
前記ドア本体部のアウタパネルとインナパネルとは、異なる素材により構成されている車両のドア構造。
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- 2015-07-30 JP JP2015150916A patent/JP6435554B2/ja active Active
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