JP4753300B2 - 回転クランプ - Google Patents

回転クランプ Download PDF

Info

Publication number
JP4753300B2
JP4753300B2 JP2006006027A JP2006006027A JP4753300B2 JP 4753300 B2 JP4753300 B2 JP 4753300B2 JP 2006006027 A JP2006006027 A JP 2006006027A JP 2006006027 A JP2006006027 A JP 2006006027A JP 4753300 B2 JP4753300 B2 JP 4753300B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
vehicle body
door
end portion
scuff plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006006027A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007189833A (ja
Inventor
洋行 若松
誠 須野原
直 村岡
真樹 横山
宏紀 落合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Auto Body Co Ltd
Toyota Motor Corp
Yazaki Corp
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Auto Body Co Ltd
Toyota Motor Corp
Yazaki Corp
Aisin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Toyota Auto Body Co Ltd, Toyota Motor Corp, Yazaki Corp, Aisin Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2006006027A priority Critical patent/JP4753300B2/ja
Publication of JP2007189833A publication Critical patent/JP2007189833A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4753300B2 publication Critical patent/JP4753300B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Description

本発明は、回転クランプに関し、詳細には、スライドドアによって開閉される車体開口の床面に固定される回転クランプに関する。
従来、ワンボックスカー等に使用されるスライドドア内には、パワーウィンドウモータやドアロックユニット及びスピーカ等の電装品が搭載されている。この電装品に対して車両ボディ(車体)側から常時給電したり、電装品と車両ボディとの間で制御信号の授受を行ったりする必要がある。そのため、車両ボディ側とスライドドア側との間にはワイヤハーネス(電線束)が配索されている。さらに、この箇所におけるワイヤハーネスの配索はスライドドアの開閉に対応した構造とする必要があるため、スライドドアによって開閉される車体開口の床面(ステップ)には、例えば、ワイヤハーネスを収容したコルゲートチューブを回転自在に保持するコルゲートチューブ用回転保持具(回転用クランプ)が固定されている(例えば、特許文献1参照)。さらに、車体開口の床面には、上記した回転クランプに隣接して合成樹脂製のスカッフプレートが取り付けられている。これは、乗員の踏み台であるとともに、スライドドア開放時の車体開口の床面の見栄えを向上させることができる。
このようなワンボックスカーでは、タイヤと地面との摩擦によって生じるロードノイズ等の雑音が、スライドドアと車体開口との間から車室内に透過して乗員に不快感を与える恐れがある。そのため、スライドドアのドアトリムの下側に露出するドアインナパネルの表面に、合成樹脂からなる帯状の遮音シール部材を固定したものが知られている。この自動車の場合、車体開口をスライドドアで閉めた時に、遮音シール部材がスカッフプレートの端部に押し当てられるようになっている。これにより、スライドドアと車体開口との間が遮音シール部材によって閉塞されるので、雑音等が車室内に漏れるのを防止することができる。
特開2003−153417号公報
しかしながら、遮音シール部材が押し当てられるスカッフプレートの端部は、回転クランプの開口を除けるために山成りに湾曲している。さらに回転クランプのハーネスがドア側に引き出される開口部には、スカッフプレートの端部に連続する形状が設けられていない。このため、遮音シール部材をスカッフプレートの端部の形状に合わせて当接させなければならず、その湾曲する端部の形状に合わせて遮音シール部材を製造しなければならないという問題点があった。この湾曲する遮音シール部材を製造するには、例えば、複数の直線状の遮音シール部材を溶着等によって互いに繋ぎ合わせる等の作業が必要となるので非常に手間であった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、直線状の遮音シール部材をスカッフプレートの端部に連続して押し当てることができる部分を備えた回転クランプを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明の回転クランプは、筐体と、当該筐体内に回転可能に設けられた筒状の回転部材とを備え、スライドドアによって開閉される車体開口近傍の床面に固定されるとともに、当該床面に取り付けられたスカッフプレートに隣接する回転クランプであって、前記筐体は、前記回転部材に挿通されるハーネスを前記スライドドア側に引き出すと共に、前記ハーネスの回転を許容し、かつ前記ハーネスの曲げを一定範囲に規制する規制部を設けたハーネス用開口と、当該ハーネス用開口の下部に設けられた底部と、当該底部から前記車体開口に向かって張り出した張り出し部とを備え、当該張り出し部の前記車体開口側の先端部は、前記スカッフプレートの前記車体開口側に張り出した端部に対して、当該端部の長手方向に直線的に連続する形状を備え、前記スライドドアによって前記車体開口を閉じたときに、前記スカッフプレートの前記端部と、前記張り出し部の前記先端部とに対して、前記スライドドアの車室側内面の下端部に沿って固定され、かつ直線状に形成された遮音シール部材が押し当てられることを特徴とする
また、請求項2に係る発明の回転クランプは、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記張り出し部は、前記底部よりも低く設けられている。
請求項1に係る発明の回転クランプによれば、回転クランプの底部から張り出した張り出し部の先端部が、スカッフプレートの車体開口側に張り出した端部に連続しているので、張り出し部の先端部とスカッフプレートの当該端部とに対して、略直線状の遮音シール部材をそのまま押し当てることができる。これにより、遮音シール部材を湾曲させる必要がなくなるので、複数の遮音シール部材を繋ぎ合わせる等の面倒な作業が不要となる。さらに、回転クランプの張り出し部の先端部とスカッフプレートの端部とが互いに連続しているので、スライドドア開放時における車体開口の見栄えを向上できる。
また、請求項2に係る発明の回転クランプによれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、張り出し部は底部よりも低く設けられているので、スライドドアの開閉によって回転部材に挿通されたハーネスが捻れて回転する場合、ハーネス用開口からスライドドア側に引き出されるハーネスが張り出し部の表面上に当たらない。これにより、ハーネスが張り出し部の表面上を摺動して摩擦等によって損傷するのを防止できる。
以下、本発明を具体化した一実施形態について図1乃至図5を参照して説明する。ここで、図1は、車体10の開口部80の後方部分の構造を示す部分拡大斜視図であり、図2は、ドア51の後端側の部分拡大斜視図であり、図3は、回転クランプ5の斜視図であり、図4は、スカッフプレート2の当接部12に遮音シール部材70が押し当てられた状態を示す断面図であり、図5は、回転クランプ5の張り出し部32の当接部33に遮音シール部材70が押し当てられた状態を示す断面図である。
なお、図1の左側を車体10の後方とし、右側を車体10の前方とし、紙面奥行き側を車室内側とし、紙面手前側を車室外側とする。また、図2の左側をドア51の前方とし、右側をドア51の後方とする。
図1に示すように、車体10の前後方向(図1での左右方向)にスライド移動するドア51(図2参照)が開口部80に設けられた自動車では、そのドア51内の電装部品と電源とを接続するために、その車体10とドア51との間に複数本の導線からなるワイヤハーネス(図示外)が配索されている。このワイヤハーネスは、その一部が蛇腹形状を有する樹脂製のコルゲートチューブ7内に収容され、その一端が車体10側に、他端がドア51側に固設されている。これにより、ワイヤハーネスが、ドア51のスライド開閉に伴って車体10とドア51との間で回転して捻れることがある。
そこで、車体10の開口部80の後方側のステップ(図示外)上には、そのワイヤハーネスを収納するとともに、ワイヤハーネスを回転可能に保持できる本発明の特徴である回転クランプ5(図3参照)が固定されている。この回転クランプ5は略直方体状の箱体形状を示し、その長手方向が車体10の車幅方向(図1の奥行き方向)と略平行になるように開口部80のフレーム端部(図示外)近傍の床面(以下、ステップと呼ぶ。)上に固設されている。なお、この回転クランプ5については後述する。
また、図1に示すように、開口部80の後方側のステップの下側には、枠状に形成されたドアストライカー3が設けられている。このドアストライカー3は、ドア51側に設けられたロック機構の爪(図示外)に噛合されることによって、ドア51の閉塞状態を保持するものである。さらに、このドアストライカー3の前方(図1の右側)に隣接して、先端部が鉤状に形成された全開ストッパー4が開口部80側にやや突出して設けられている。この全開ストッパー4は、ドア51の全開状態を保持するものである。さらに、これらドアストライカー3及び全開ストッパー4の上側で、かつ回転クランプ5が固定された部位を除くステップ上には合成樹脂製のスカッフプレート2が設けられている。
ここでスカッフプレート2について説明する。図1に示すように、このスカッフプレート2は、車体10の開口部80のステップ上に固定される第1平面部2aと、該第1平面部2aの後端部から略垂直上方に起立する垂直部2bと、該垂直部2bの上端部から車室内側に向かって略水平に延設された第2平面部2cとから構成されている。さらに、第1平面部2aの表面には縞状の滑り止め部14が形成され、第2平面部2cの表面にも縞状の滑り止め部15が形成されている。
ところで、第1平面部2aの車室外側に対向する一端部は開口部80側にやや張り出している。この理由は、開口部80のフレーム端部(図示外)の下側に設けられた全開ストッパー4を覆って隠すためである。さらにその第1平面部2aの該一端部の所定幅は下方に向かって略直角に折り曲げられている(図4参照)。そして、その折り曲げられた所定幅の部分の外面が、後述するドア51の下端部に固定された遮音シール部材70(図2参照)が押し当てられる当接部12となっている。また、垂直部2bの下端部後方(図1の左側)の角部には、矩形状の開口部13が切り欠き状に設けられている。そして、その開口部13の内側から回転クランプ5の後述する規制部28の先端側が車室内側から開口部80に向かってやや突出している。
また、車体10の開口部80のフレーム端部には、該フレーム端部の形状に沿って合成樹脂製(例えば、ゴム、スポンジ等)のウエザーストリップ60が取り付けられている。さらに開口部80の後端側では、そのウエザーストリップ60の一部がスカッフプレート2の当接部12の下側を通過して、後述する回転クランプ5のドア側開口27の後方側に隣接して配索されている。そして、このようなウエザーストリップ60は、開口部80がドア51で閉められた時に、図2に示すドア51のドアインナパネル53の表面(車室側に対向する面)の下部に押し当てられるようになっている。これにより、開口部80とドア51との隙間が閉塞されるので、外部から車室内に雨水、埃、騒音等が浸入するのを防止できる。
次に、ドア51の構造について説明する。図2,図4,図5に示すように、スライド式のドア51は、外板となるドアアウターパネル52と、車室内側の内板であるドアインナパネル53とを備えている。さらに、そのドアインナパネル53の表面(車室側に対向する面)には、車室内側に面する内張り部品である合成樹脂製のドアトリム54が組み付けられている。なお、このドアトリム54の組み付け面(ドアインナパネル53の表面に対向する面)には、ドアトリム54と一体成形された樹脂クリップ(図示外)が設けられており、該樹脂クリップがドアインナパネル53の固定孔(図示外)に嵌入することによってドアトリム54がドアインナパネル53の表面に組み付けられている。
さらに、ドアインナパネル53の下端部近傍の表面には、図2,図4,図5に示すように、合成樹脂製の遮音シール部材70が固定されている。この遮音シール部材70は断面略V字型に形成され、タイヤと路面との摩擦によって生じるロード音等の雑音が、ドア51及び開口部80の下側から車室内に浸入するのを防止するものである。なお、この遮音シール部材70のドアインナパネル53への固定方法は次の通りである。まず、ドアインナパネル53に穿設された固定孔52a(図4参照)に、遮音シール部材70をドアインナパネル53の表面に配置する。次いで、ドアインナパネル53及び遮音シール部材70とは別体であるクリップ90の頭部を、ドアインナパネル53の裏面側から固定孔52aを介して、遮音シール部材70に設けられた孔部(図示外)に嵌入する。これにより、遮音シール部材70をドアインナパネル53の表面に固定することができる。
次に、本発明の特徴である回転クランプ5の構造について説明する。図3に示すように、回転クランプ5は、筒状のアウター固定体20と、該アウター固定体20の内側に回転自在に収容された筒状のインナー回転体37とから構成されている。そして、そのインナー回転体37の内部には、ワイヤハーネス(図示外)が収容されたコルゲートチューブ7(図1参照)が収容保持されている。
まず、アウター固定体20の構造について説明する。図3に示すように、アウター固定体20は、略U字溝状に形成された合成樹脂製のベース部材24と、該ベース部材24の上部に取り付けられた断面略コの字型の蓋である合成樹脂製のカバー25とから構成されている。そして、これらベース部材24の上端面と、カバー25の下端面とが互いに突き合わされた状態で、略直方体状の箱体であるアウター固定体20が構成されている。また、ベース部材24には、インナー回転体37を収容するインナー回転室26(図5参照)の下半分を形成する下側収容ケース部29が設けられ、カバー25には、そのインナー回転室26の上半分を形成する上側収容ケース部30が設けられている。これにより、アウター固定体20の内側にインナー回転室26が形成されている。なお、図2に示すアウター固定体20が「筐体」に相当し、インナー回転体37が「回転部材」に相当する。
さらに、アウター固定体20の長手方向一端部側(車室内側に対向する一端部側)には、コルゲートチューブ7を車体10側に配索するための車体側開口(図示外)が設けられ、他方の一端部側(開口部80に対向する一端部側)には、コルゲートチューブ7を収容したワイヤハーネスをドア51側に引き出して配索するための正面視略矩形状のドア側開口27が形成されている。なお、図3に示すドア側開口27が「ハーネス用開口」に相当する。
そして、車体側開口(図示外)は、コルゲートチューブ7の径に対して少しだけ大径の円筒形状に形成されている。一方、ドア側開口27には、チューブ曲げ規制部28が設けられている。このチューブ曲げ規制部28は、上側規制部28aと、右側規制部28bと、左側規制部28cとから構成され、コルゲートチューブ7の大径部分の径に対して十分に大きな略コの字型に形成されている。このチューブ曲げ規制部28は、コルゲートチューブ7の回転(捻れ等)を許容するとともに、コルゲートチューブ7の曲げを一定範囲に規制するものである。
さらに、図3に示すように、アウター固定体20のドア側開口27の内側には、インナー回転体37の開口部の下部と同じ高さを有する略直方体状の底部40が設けられている。そして、その底部40のドア側開口27の前方に相対する前面の下端部41には、該下端部41からドア側開口27の前方に向かって略水平に張り出した平面視略扇型の張り出し部32が連結されている。この張り出し部32の形状は、ドア側開口27を正面から見た時の下端部41の左端側から右端側に向かってドア側開口27の前方に向かってなだらかに張り出すとともに略S字状に湾曲する先端部を備えている。さらにその先端部の右端と下端部41の右端との間が略直線状の端部で繋がれた形状を備えている。そしてその張り出し部32の先端部は下方に向かって略直角に所定幅が折り曲げられるとともに、その折り曲げ部分が遮音シール部材70が押し当てられる当接部33(図5参照)となっている。また、その張り出し部32の当接部33の右側角部には、スカッフプレート2の第1平面部2aの後端部を重ねて連結するための凹部34が形成されている。そして、この張り出し部32の当接部33は、スカッフプレート2の当接部12に連続する形状を備えている。
次に、ベース部材24とカバー25との固定構造について説明する。図3に示すように、ベース部材24の下側収容ケース部29の左右両側面には、四角い枠状に形成された被ロック部35,35が各々設けられている。一方、カバー25の上側収容ケース部30の左右両側面には、鉤状のロックアーム部36,36が各々設けられている。さらに、ベース部材24の長手方向の車室内側の一端部側の左右両側面にも被ロック部35が設けられ、カバー25の長手方向の車室内側の一端部側の左右両側面にもロックアーム部36が設けられている。そして、これらロックアーム部36が被ロック部35にロックされることによって、ベース部材24とカバー25との組み付け状態が固定されている。
また、ベース部材24の下側収容ケース部29の右側面(車体10の前方に対向する側面)には、車体10の開口部80のステップ上に固定するためのクランプ取付部38が設けられ、該クランプ取付部38には取付孔38aが設けられている。よって、このクランプ取付部38を、車体10のステップ上に当接させ、取付孔38aを介してビス止めすることによって、上記構成を備えた回転クランプ5を車体10の開口部80のステップ上に固定することができる。
次に、上記構造からなる回転クランプ5と、スカッフプレート2と、遮音シール部材70とによる車体10の遮音シール構造について説明する。図1に示すように、回転クランプ5の張り出し部32の当接部33は、スカッフプレート2の第1平面部2aの当接部12の後端部に連続している。これにより、回転クランプ5の当接部33及びスカッフプレート2の当接部12は、車室外側から見た時に略水平に延びる略直線状となっている。したがって、略直線状に配置された回転クランプ5の当接部33及びスカッフプレート2の当接部12に対して、略直線状に形成された遮音シール部材70(図2参照)を押し当てることができる。
例えば、図1に示す車体10の開口部80を、図2に示すドア51で閉めた場合、図4に示すように、スカッフプレート2の第1平面部2aの当接部12の外面には、遮音シール部材70が密着して押し当てられる。さらに、図5に示すように、回転クランプ5の張り出し部32の当接部33の外面にも、遮音シール部材70の後端側が押し当てられる。したがって、湾曲させた遮音シール部材を使用しなくても、略直線状の遮音シール部材70を使用できるので、例えば、複数の遮音シール部材70をつなぎ合わせて湾曲形状を形成する等の面倒な作業が不要となる。さらに、略直線状の遮音シール部材70を利用できるので、湾曲形状に比べて部品コストを節約することができる。また、スカッフプレート2の当接部12と回転クランプ5の当接部33とが互いに流線状に連続しているので、車体10の開口部80の後端側のステップ周囲の見栄え(外観)も向上する。
また、回転クランプ5の張り出し部32は、底部40の上面よりも低い位置に設けられている。これにより、インナー回転体37から延びるコルゲートチューブ7は、底部40の上面から垂れ下がるとともにドア51側に引っ張られるので、張り出し部32の上面にはほとんど接触しない。よって、ドア51がスライド開閉して、コルゲートチューブ7が車体10の前後方向に揺動しても、張り出し部32の上面を摺動しないので、コルゲートチューブ7の下部が摩擦で擦れて損傷してしまうのを防止することができる。
なお、図1に示すスカッフプレート2の当接部12が「スカッフプレートの車体開口側に張り出した端部」に相当し、回転クランプ5の張り出し部32の当接部33が「張り出し部の車体開口側の先端部」に相当する。
以上説明したように、本実施形態の回転クランプ5は、車体10の開口部80の後方側のステップ(図示外)上に固設され、アウター固定体20とインナー回転体37とから構成される。アウター固定体20のドア側開口27内には、インナー回転体37の開口部の下部と同じ高さを有する底部40が設けられ、該底部40の前面の下端部41には、該下端部41から開口部80に向かって略水平に張り出した張り出し部32が連結される。この張り出し部32の当接部33はスカッフプレート2の当接部12に連続する形状を備える。これにより、開口部80をドア51で閉めた時に、ドア51のドアインナパネル53の表面下部に固定された略直線状の遮音シール部材70を、略直線状に配置された回転クランプ5の当接部33及びスカッフプレート2の当接部12に対して直接押し当てることができる。即ち、遮音シール部材を湾曲させて使用する必要がないので、例えば、複数の遮音シール部材70をつなぎ合わせて湾曲形状を形成する等の面倒な作業が不要となる。さらに略直線状の遮音シール部材70を利用できるので、湾曲形状に比べて部品コストを節約できる。また、スカッフプレート2の当接部12と回転クランプ5の当接部33とが平面視略流線形に連続するので、車体10の開口部80の後端側のステップ周囲の見栄え(外観)も向上する。
また、回転クランプ5の張り出し部32は、底部40の上面よりも低い位置に設けられる。これにより、インナー回転体37から延びるコルゲートチューブ7は、底部40の上面から垂れ下がるとともにドア51側に引っ張られる。したがって、コルゲートチューブ7が張り出し部32の上面にほとんど接触しない。さらにドア51がスライド開閉して、コルゲートチューブ7が車体10の前後方向に揺動しても、張り出し部32の上面を摺動しない。よって、コルゲートチューブ7の下部が摩擦で擦れて損傷してしまうのを防止できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく、各種変形が可能である。例えば、スカッフプレート2の第1平面部2aの一端部は、車体10の開口部80から外側にやや張り出しているが、全開ストッパー4が開口部80よりも車室側に配置される場合は、第1平面部2aの車室外側に対向する一端部が、車体10の開口部80から車室外側に張り出していなくてもよい。この場合、回転クランプ5の張り出し部32の当接部12の平面視形状が略扇型にならなくてもよく、スカッフプレート2の当接部12の後端部に連続する形状であればよい。
本発明の回転クランプは、スカッフプレートの端部に隣接して固定されるものに適用可能である。
車体10の開口部80の後方部分の構造を示す部分拡大斜視図である。 ドア51の後端側の部分拡大斜視図である。 回転クランプ5の斜視図である。 スカッフプレート2の当接部12に遮音シール部材70が押し当てられた状態を示す断面図である。 回転クランプ5の張り出し部32の当接部33に遮音シール部材70が押し当てられた状態を示す断面図である。
2 スカッフプレート
5 回転クランプ
7 コルゲートチューブ
10 車体
12 当接部
20 アウター固定体
27 ドア側開口
32 張り出し部
33 当接部
37 インナー回転体
40 底部
51 ドア
80 開口部

Claims (2)

  1. 筐体と、当該筐体内に回転可能に設けられた筒状の回転部材とを備え、スライドドアによって開閉される車体開口近傍の床面に固定されるとともに、当該床面に取り付けられたスカッフプレートに隣接する回転クランプであって、
    前記筐体は、
    前記回転部材に挿通されるハーネスを前記スライドドア側に引き出すと共に、前記ハーネスの回転を許容し、かつ前記ハーネスの曲げを一定範囲に規制する規制部を設けたハーネス用開口と、
    当該ハーネス用開口の下部に設けられた底部と、
    当該底部から前記車体開口に向かって張り出した張り出し部と
    を備え、
    当該張り出し部の前記車体開口側の先端部は、前記スカッフプレートの前記車体開口側に張り出した端部に対して、当該端部の長手方向に直線的に連続する形状を備え、
    前記スライドドアによって前記車体開口を閉じたときに、
    前記スカッフプレートの前記端部と、前記張り出し部の前記先端部とに対して、前記スライドドアの車室側内面の下端部に沿って固定され、かつ直線状に形成された遮音シール部材が押し当てられることを特徴とする回転クランプ。
  2. 前記張り出し部は、前記底部よりも低く設けられていることを特徴とする請求項1に記載の回転クランプ。
JP2006006027A 2006-01-13 2006-01-13 回転クランプ Active JP4753300B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006006027A JP4753300B2 (ja) 2006-01-13 2006-01-13 回転クランプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006006027A JP4753300B2 (ja) 2006-01-13 2006-01-13 回転クランプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007189833A JP2007189833A (ja) 2007-07-26
JP4753300B2 true JP4753300B2 (ja) 2011-08-24

Family

ID=38344614

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006006027A Active JP4753300B2 (ja) 2006-01-13 2006-01-13 回転クランプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4753300B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4833006B2 (ja) * 2006-09-11 2011-12-07 三菱自動車工業株式会社 スライドドア用配線構造
JP7170370B2 (ja) * 2018-11-26 2022-11-14 矢崎総業株式会社 ボデープロテクタ、該ボデープロテクタを備えた車両下部構造

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000289465A (ja) * 1999-04-05 2000-10-17 Toyota Motor Corp ドア周りシール構造
JP3745944B2 (ja) * 2000-06-30 2006-02-15 矢崎総業株式会社 スライドドア用ハーネスの配索構造
JP3682034B2 (ja) * 2002-05-20 2005-08-10 トヨタ車体株式会社 スライドドアの給電構造
JP4002787B2 (ja) * 2002-05-29 2007-11-07 矢崎総業株式会社 ハーネス固定具
JP4261947B2 (ja) * 2003-03-14 2009-05-13 矢崎総業株式会社 スライドドア給電用のハーネス固定具とそれを用いた給電構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007189833A (ja) 2007-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7420125B2 (en) Grommet assembly
JP4729087B2 (ja) 車両のドア構造
JP3191914B2 (ja) 車両用ドアハーネスの組付構造
JP2001354085A (ja) 自動車用スライドドアの給電装置
JP2004282879A (ja) スライドドア給電用のハーネス固定具とそれを用いた給電構造
EP2950408B1 (en) Spring section protection structure for power supply device
JP4525359B2 (ja) 車両用ドア
JP4406458B2 (ja) 車両用開閉体のヒンジ構造
JP3339309B2 (ja) 車両用ドアハーネスの組付構造
JPH1016672A (ja) 車両用ドアハーネスの組付構造
JP4588004B2 (ja) 車両のパワーバックドア
JP6170535B2 (ja) 自動車用ドア構造
JP4987056B2 (ja) スライドドア構造
JP4753300B2 (ja) 回転クランプ
JP5075005B2 (ja) スライドドア用給電構造
JP4867829B2 (ja) 車両用サイドステップ
JP4309904B2 (ja) 自動車用スライドドアの給電装置
JP6182089B2 (ja) インストルメントパネル構造
JP3793690B2 (ja) 自動車のドアシール構造とそのドアシール構造に用いるパーティングシール
JP6156139B2 (ja) トランクリッドヒンジ構造
JP6435554B2 (ja) 車両のドア構造
JP4791178B2 (ja) リンク式ドアのハーネス配索構造
JP2000071767A (ja) 自動車ドア用ワイヤハーネスの止水構造
JP4669484B2 (ja) 車両用ドアハンドル装置
JP6156138B2 (ja) トランクリッドヒンジ構造

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080223

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080229

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081021

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20090416

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090416

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090417

AA91 Notification that invitation to amend document was cancelled

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971091

Effective date: 20090623

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091102

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100615

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100805

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110118

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110318

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110426

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110519

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140603

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4753300

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250