JP2015220800A - 防音部材付電線モジュール - Google Patents

防音部材付電線モジュール Download PDF

Info

Publication number
JP2015220800A
JP2015220800A JP2014101095A JP2014101095A JP2015220800A JP 2015220800 A JP2015220800 A JP 2015220800A JP 2014101095 A JP2014101095 A JP 2014101095A JP 2014101095 A JP2014101095 A JP 2014101095A JP 2015220800 A JP2015220800 A JP 2015220800A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
soundproof
electric wire
wire module
plate
soundproof member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014101095A
Other languages
English (en)
Inventor
園田 哲也
Tetsuya Sonoda
哲也 園田
小林 祐介
Yusuke Kobayashi
祐介 小林
小次郎 鈴木
Kojiro Suzuki
小次郎 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2014101095A priority Critical patent/JP2015220800A/ja
Publication of JP2015220800A publication Critical patent/JP2015220800A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】防音部材付電線モジュールをパネル部材に容易に取付けられるようにすることを目的とする。【解決手段】パネル部材Bに取付けられる防音部材付電線モジュール20であって、面状に広がるように形成された第1防音シート部32を含む防音部材30と、少なくとも1本の電線24を含み、第1防音シート部32上を通過する状態で、防音部材30に固定された電線モジュール22と、モジュール固定部材40とを備える。モジュール固定部材40は、防音部材30及び電線モジュール22の少なくとも一方に固定される固定部42と、固定部42に一体形成されると共にパネル部材Bに溶着可能な板状に形成された板状部46とを含む。【選択図】図5

Description

この発明は、車両に電線と防音部材とを取付ける技術に関する。
特許文献1は、電線と、前記電線における両端部の間の中間領域に沿うシート状の防音材からなる防音シートと、前記防音シートに重なり前記電線の前記中間領域を前記防音シートとの間に挟み込んだ状態で接合された電線保護シートとを備えるワイヤーハーネスを開示している。
特開2014−53235号公報
上記のようなワイヤーハーネスをインストルメントパネル等のパネル部材に取付ける構成としては、ワイヤーハーネスに取付けられたバンドクランプのクランプ部分を、パネル部材に形成された固定用孔に挿入固定する構成が考えられる。
しかしながら、この場合、クランプ部分を固定用孔に対して正確に位置決めしてクランプ部分を挿入する作業が必要となる。
そこで、本発明は、防音部材付電線モジュールをパネル部材に容易に取付けられるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様は、パネル部材に取付けられる防音部材付電線モジュールであって、面状に広がるように形成された第1防音シート部を含む防音部材と、少なくとも1本の電線を含み、前記第1防音シート部上を通過する状態で、前記防音部材に固定された電線モジュールと、前記防音部材及び前記電線モジュールの少なくとも一方に固定される固定部と、前記固定部に一体形成されると共にパネル部材に溶着可能な板状に形成された板状部とを含むモジュール固定部材と、を備える。
第2の態様は、第1の態様に係る防音部材付電線モジュールであって、前記防音部材は、面状に広がるように形成され、前記第1防音シートに重ね合せ可能な第2防音シート部をさらに備え、前記電線モジュールは、前記第1防音シート部と前記第2防音シート部との間に挟み込まれているものである。
第3の態様は、第1又は第2の態様に係る防音部材付電線モジュールであって、前記板状部が前記防音部材の一方の外向き面に沿って配設され、前記防音部材のうち前記固定部周りに位置する部分に、前記板状部を前記防音部材の他方の外向き面側に露出させる溶着用孔が形成されているものである。
第4の態様は、第1〜第3のいずれか1つの態様に係る防音部材付電線モジュールであって、前記固定部は、第1線状部分と、前記第1線状部分の先端部から前記第1線状部分の延在方向に交差する方向に延出すると共に前記第1線状部分の延在方向に沿った状態に弾性変形可能な第2線状部分とを含むものである。
第5の態様は、第1〜第4のいずれか1つの態様に係る防音部材付電線モジュールであって、前記板状部は、前記固定部から遠ざかる方向に延びる細長い板形状に形成されているものである。
第6の態様は、第5の態様に係る防音部材付電線モジュールであって、前記板状部のうち前記固定部から遠い側の端部が、前記固定部に近い側の端部よりも幅広に形成されているものである。
第7の態様は、第1〜第4のいずれか1つの態様に係る防音部材付電線モジュールであって、前記板状部は、前記固定部の周り全体に広がる板形状に形成されているものである。
第1の態様によると、モジュール固定部材の板状部をパネル部材に溶着することで、防音部材付電線モジュールをパネル部材に固定することができる。この際、板状部は、板状に形成されているため、パネル部材に対する板状部の位置決め正確性はそれ程要求されない。このため、防音部材付電線モジュールをパネル部材に容易に取付けることができる。
第2の態様によると、第1防音シート部及び第2防音シート部によってより優れた防音性能を得ることができる。
第3の態様によると、溶着用孔を利用することで、防音部材の内部領域でも、モジュール固定部材を用いて防音部材付電線モジュールをパネル部材に容易に固定するができる。
第4の態様によると、複数の第2線状部分を第1線状部分の延在方向に沿った状態に弾性変形させることで、固定部を防音部材に容易に貫通させることができる。そして、複数の第2線状部分が防音部材を貫通した後、複数の第2線状部分が第1線状部分の先端部から第1線状部分の延在方向に交差する方向に延出する状態に戻ることで、第2線状部分が防音部材に抜止め状に係止する。これにより、固定部を防音部材に容易に固定することができる。
第5の態様によると、板状部を小さくしつつ、固定部から離れた位置で板状部をパネル部材に溶着できる。
第6の態様によると、板状部のうち固定部から遠い側の端部を幅広に形成し、この部分をパネル部材に溶着することで、当該溶着作業を容易に行える。
第7の態様によると、固定部の周り全体で、板状部をパネル部材に溶着できるため、その溶着作業を容易に行える。
防音部材付電線モジュールを示す概略平面図である。 図1のII−II線における概略断面図である。 重ね合せ維持部材を示す斜視図である。 図1のIV−IV線における概略断面図である。 図4の部分拡大図において板状部を溶着する作業を示す説明図である。 図1の部分拡大図である。 モジュール固定部材を示す斜視図である。 第1変形例に係る防音部材付電線モジュールの部分拡大図である。 同上の変形例に係るモジュール固定部材を示す斜視図である。 第2変形例に係るモジュール固定部材を示す概略断面図である。
以下、実施形態に係る防音部材付電線モジュールについて説明する。図1は防音部材付電線モジュール20を示す概略平面図であり、図2は図1のII−II線における概略断面図である。
この防音部材付電線モジュール20は、電線モジュール22と、防音部材30と、モジュール固定部材40とを備える。電線モジュール22は、車両における配線材であり、防音部材30は車両における防音材である。電線モジュール22の少なくとも一部が、防音部材30に一体化された状態で、車両におけるパネル部材Bに取付けられる。
パネル部材Bとしては、例えば、車両において、フロントウインドウ下側に広がるダッシュボードの上側板状部分(インストルメントパネルのアッパーボードとも呼ばれる)、車両ルーフの内装パネル、ドアの内装パネル、車両フロア等が想定される。ここでは、パネル部材Bがフロントウインドウ下側に広がるダッシュボードの上側板状部分であり、防音部材付電線モジュール20が当該パネル部材Bの下向き面に取付けられることを想定して説明する。
防音部材付電線モジュール20の各部についてより具体的に説明する。
電線モジュール22は、少なくとも1本の電線24を含んでおり、防音部材30の第1防音シート部32の1つの主面上を通過する状態で、防音部材30に固定されている。ここでは、電線モジュール22は、複数の電線24が車両における配線形態に応じて分岐しつつ、束ねられることにより構成されている。複数の電線24の分岐箇所は、防音部材30の内及び外のいずれであってもよい。ここでは、複数の電線24の分岐箇所が防音部材30内に存在している。もっとも、電線モジュールは、複数の電線が分岐しないものであってもよいし、また、1本の電線24によって構成されていてもよい。
電線モジュール22のうち防音部材30内に配設される部分は、一つの平面又は1つの曲面に沿って延在する。また、各電線24の端部には、コネクタが取りつけられている。そして、本電線モジュール22が車両における所定の配線形態に沿って配設された状態で、コネクタが車両における各種電気部品に接続されることで、当該各種電気部品が電線モジュール22を介して相互に電気的に接続される。なお、本電線モジュール22には、光ファイバーケーブル等が含まれていてもよい。
防音部材30は、第1防音シート部32と、第2防音シート部34とを備える。
第1防音シート部32は、面状に広がるように形成された部材である。第1防音シート部32は、車両において防音が望まれる所定領域に広がる形状に形成されている。ここでは、上記パネル部材Bの一端部ほぼ全体に広がる形状、より具体的には、長方形の1つの角部を斜めに切除した形状に形成されている。
また、第1防音シート部32は、良好な吸音性又は遮音性等、良好な防音特性を示すシート状に形成されている。第1防音シート部32は、例えば、複数の繊維が絡み合うことにより形成された不織シート、又は、複数の気泡を含む発泡シートにより形成される。ここでは、第1防音シート部32は、不織シートによって構成されている。不織シートを構成する繊維は、天然繊維、合成樹脂繊維、ガラス繊維等のいずれであってもよい。
第1防音シート部32は、それ単独で又は第2防音シート部34との組合わせにより、パネル部材Bに対する本防音部材付電線モジュール20の配設スペースに配設可能な範囲内で、好ましいとされる防音特性に応じた厚み寸法に設定される。
第2防音シート部34は、面状に広がるように形成された部材であり、上記第1防音シート部32に重ね合せ可能に構成されている。第2防音シート部34も、第1防音シート部32と同様に、良好な防音特性を示すシート状に形成されている。第2防音シート部34は、例えば、不織シート、又は、発泡シートにより形成される。ここでは、第2防音シート部34は、不織シートによって構成されている。
また、ここでは、第2防音シート部34は、上記第1防音シート部32と同じ形状及び大きさで、かつ、同じ厚み寸法に設定されている。
もっとも、第2防音シート部は、第1防音シート部32と同じ形状及び大きさでなくてもよい。例えば、第2防音シート部は、第1防音シート部32に対して、電線モジュールが配設される箇所に沿って連続的又は断続的に部分的に重ね合される形状及び大きさであってもよい。また、第2防音シート部34の厚み寸法は、第1防音シート部32の厚み寸法と同じである必要はない。
また、第1防音シート部32と第2防音シート部34とが別体であることは必須ではない。例えば、1枚の防音シート部材が折られて重ね合されることで、第1防音シート部32と第2防音シート部34とが構成されていてもよい。
さらに、第2防音シート部34が設けられていることは必須ではない。第2防音シート部34に代えて一般的な樹脂シート等が用いられ、電線モジュール22が、第1防音シート部32と樹脂シートとの間に挟み込まれていてもよい。また、第2防音シート部34が省略され、電線モジュール22が第1防音シート部32の1つの主面側に露出した態様で配設された状態で、当該第1防音シート部32に固定されていてもよい。
ここでは、電線モジュール22の延在方向中間部が、第1防音シート部32の1つの主面に沿って配設され、各電線24の端部が第1防音シート部32の外周部から外方に延出している。これにより、電線モジュール22が第1防音シート部32を通過するように配設されている。そして、第1防音シート部32の1つの主面上に第2防音シート部34が重ね合され、第1防音シート部32と第2防音シート部34との間に電線モジュール22が挟込まれている。
電線モジュール22は、次の構成によって、防音部材30に対して一定の配設態様で固定されている。
すなわち、防音部材付電線モジュール20は、電線モジュール22を防音部材30に固定するための結束部材として、タイバンド36を備える。
タイバンド36は、樹脂等によって構成された部品であり、ベルト部37と、ベルト部37を環状に保持するベルト保持部38とを備える。ベルト部37は、帯状に形成されており、その一方主面に複数の突起部が形成されている。ベルト保持部38は、ベルト部37を挿通可能な挿通孔が形成された角筒状に形成されており、ベルト部37の一端部である基端部に一体形成されている。ベルト保持部38内には、ベルト部37に形成された複数の突起部に選択的に係止可能な係止爪部が形成されている。
そして、ベルト部37が所望の大きさの環状形状を形成した状態で、ベルト保持部38がベルト部37の延在方向のいずれかの位置を保持することで、ベルト部37が環状に保持される。
電線モジュール22は、その配設経路に沿った複数箇所で、上記タイバンド36を用いて、防音部材30に対して固定されている。
すなわち、第1防音シート部32及び第2防音シート部34のうち電線モジュール22の配設経路に沿った複数箇所のそれぞれにおいて、電線モジュール22の両側位置に、一対のバンド挿通孔32h及び一対のバンド挿通孔34hが形成されている(図2参照)。そして、第1防音シート部32及び第2防音シート部34の間に電線モジュール22を挟込んだ状態で、タイバンド36のベルト部37を一方のバンド挿通孔32h及び一方のバンド挿通孔34hに挿通し、さらに、ベルト部37を曲げ返して、他方のバンド挿通孔32h及び他方のバンド挿通孔34hに挿通する。そして、ベルト部37の先端部をベルト保持部38に挿入して当該ベルト保持部38により環状形状に保持する。これにより、第1防音シート部32のうち一対のバンド挿通孔32h間の部分と、第2防音シート部34のうち一対のバンド挿通孔34h間の部分との間に、電線モジュール22が挟込まれた状態で、これらがタイバンド36により結束された状態に維持される。
上記固定が、電線モジュール22の配設経路に沿って複数箇所で実施される。これにより、防音部材30に対して電線モジュール22が所定の配設経路に沿った状態で固定される。
なお、防音部材30に対する電線モジュール22の固定構造は上記例に限られない。タイバンド36が第2防音シート部34には挿通されず、電線モジュール22と第1防音シート部32とだけを結束固定するものであってもよい。また、次に説明する第1防音シート部32と第2防音シート部34との重ね合せ維持構造を利用し、第1防音シート部32と第2防音シート部34との間で電線モジュール22を挟込んで固定する構成であってもよい。
また、第1防音シート部32と第2防音シート部34との重ね合せ状態の維持は次の構成によってなされている。
すなわち、第1防音シート部32と第2防音シート部34との重ね合せ状態の維持は、重ね合せ維持部材50及びモジュール固定部材40によってなされる。
重ね合せ維持部材50は、図1〜図3に示すように、樹脂等によって形成された部材であり、第1線状部分52と、一対の第2線状部分54とを備える。第1線状部分52は棒状に形成されており、その長さ寸法は、第1防音シート部32と第2防音シート部34との厚み寸法の合計と同程度(好ましくは、第1防音シート部32と第2防音シート部34との厚み寸法の合計と同じであるか、僅かに小さい寸法)に設定されている。この第1線状部分52の両端部に第2線状部分54が設けられている。第2線状部分54も棒状に形成されている。第1線状部分52の端部は、第2線状部分54の延在方向中間部に連結されている。第2線状部分54は、通常状態では、第1線状部分52の延在方向に対して交差する方向(ここでは直交する方向)に延出している。そして、第1線状部分52と第2線状部分54との連結部分を弾性変形させることで、第2線状部分54が第1線状部分52の延在方向に沿った状態に弾性変形することができる。すなわち、この重ね合せ維持部材50自体は、衣類等の商品にタグを取り付ける場合等に使用されるタグピンと同様の構造である。
そして、一方の第2線状部分54を第1線状部分52に沿わせた姿勢とした状態で、重ね合せ維持部材50を第1防音シート部32と第2防音シート部34とに貫通させる。なお、この際の貫通作業は、タグガン等と称される工具を用いることで、容易に行うことができる。この後、一方の第2線状部分54を第1線状部分52に対して交差する姿勢に弾性復帰させる。すると、一対の第2線状部分54が防音部材30の両面に抜止め係止し、これにより、第1防音シート部32と第2防音シート部34とが重ね合せ状態に維持される。
なお、重ね合せ維持部材50は省略されてもよい。
モジュール固定部材40は、図1、図4〜図7に示すように、樹脂等によって一体形成された部材であり、固定部42と板状部46とを備える。
固定部42は、防音部材30及び電線モジュール22の少なくとも一方に固定される部分である。ここでは、固定部42は、防音部材30に固定される部分である。
すなわち、固定部42は、第1線状部分43と、第2線状部分44とを備える。
第1線状部分43は棒状に形成されており、その長さ寸法は、第1防音シート部32と第2防音シート部34との厚み寸法の合計と同程度以上(好ましくは、第1防音シート部32と第2防音シート部34との厚み寸法の合計と同じであるか、僅かに小さい寸法)に設定されている。この第1線状部分43の一端部に第2線状部分44が設けられている。第2線状部分44も棒状に形成されている。第1線状部分43の一端部は、第2線状部分44の延在方向中間部に連結されている。第2線状部分44は、通常状態では、第1線状部分43の延在方向に対して交差する方向(ここでは直交する方向)に延出している。そして、第1線状部分43と第2線状部分44との連結部分を弾性変形させることで、第2線状部分44が第1線状部分43の延在方向に沿った状態に弾性変形することができる。
また、板状部46は、固定部42に一体形成されると共に、パネル部材Bに溶着可能な板状に形成されている。ここでは、板状部46は、第1線状部分43の他端部に一体形成されている。板状部46は、細長い板形状に形成されている。第1線状部分43の他端部が板状部46の一端部の一方主面に対して,当該板状部46に対して直交する姿勢で連結されている。このため、板状部46は、固定部42から遠ざかる方向に延びるように細長い形状を呈している。
また、板状部46のうち固定部42から遠い側の他端部が、固定部42に近い側の一端部よりも幅広になる板形状に形成されている。より具体的には、板状部46のうち固定部42側の一端部は一定幅の細長板状部分に形成され、板状部46のうち固定部42から遠い側の他端部はその先端側に向けて徐々に幅広になる形状に形成されている。これらにより、板状部46の体積をなるべく小さくしつつ、板状部46のうち固定部42から遠い側の他端部を広げてその溶着を容易に行えるようにしている。また、板状部46の周縁部は丸められており、曲線を描いている。
上記モジュール固定部材40は、次のようにして、防音部材30に固定される。すなわち、第2線状部分44を第1線状部分43に沿わせた姿勢とした状態で、固定部42を第1防音シート部32と第2防音シート部34とに貫通させる。なお、この際の貫通作業は、タグガン等と称される工具を用いることで、容易に行うことができる。この後、一方の第2線状部分44を第1線状部分43に対して交差する姿勢に弾性復帰させる。すると、第2線状部分44が防音部材30を突抜けた状態で、その突抜けた側の面に抜止め係止し、これにより、モジュール固定部材40が防音部材30に抜止め固定される。この状態では、板状部46は、固定部42の周りで、防音部材30の一方の外向き面に沿って配設され、当該外向き面に接触している。このため、第2線状部分54と板状部46との間でも、第1防音シート部32と第2防音シート部34とが重ね合せ状態に維持される。
また、防音部材30のうち固定部42周りに位置する部分には、溶着用孔31hが形成されている。ここでは、溶着用孔31hは丸孔状に形成され、防音部材30の両面側に貫通するように形成されている。そして、防音部材30の一方の外向き面に沿って配設された板状部46のうち固定部42から遠い側の端部が、溶着用孔31hを通じて、防音部材30の他方の外向き面側に露出するようになっている。
本防音部材付電線モジュール20は、次のようにしてパネル部材Bに取付けられる。
まず、防音部材付電線モジュール20のうち防音部材30を、パネル部材Bに沿って配設する。そして、板状部46を、溶着用孔31hを通じて外部から観察可能なように配設した状態で、超音波溶接機の溶接ヘッドHを、溶着用孔31h内に配設し、溶接ヘッドHの先端部を板状部46に押付ける(図5参照)。これにより、これにより、パネル部材Bと溶接ヘッドHとの間に板状部46が挟まれた状態となる。この状態で、溶接ヘッドHにより板状部46に超音波振動エネルギーを付与すると、板状部46とパネル部材Bとがそれらの接触部部分で部分的に溶けて相互に溶着される。この溶着作業を、各モジュール固定部材40に対して同様に実施することで、防音部材付電線モジュール20がパネル部材Bに取付けられる。なお、パネル部材Bに対する板状部46の溶着は、加熱ヘッドを板状部46に押付けて熱を印加する熱溶着等によって行われてもよい。
なお、ここでは、防音部材30に形成された溶着用孔31hを通じて、板状部46をパネル部材Bに溶着したが、必ずしも溶着用孔31hを通じて溶着が行われる必要はない。例えば、板状部46が防音部材30の周りにはみ出て配設されるような場合には、溶着用孔は無くても、板状部46をパネル部材Bに容易に溶着することができる。
以上のように構成された防音部材付電線モジュール20によると、板状部46をパネル部材Bに溶着することで、防音部材付電線モジュール20をパネル部材Bに固定することができる。この際、板状に形成された板状部46を、同じく板状のパネル部材Bに押付けて、板状部46とパネル部材Bとを溶着すればよい。このため、パネル部材Bに対する板状部46の位置決め正確性はそれ程要求されない。このため、防音部材付電線モジュール20をパネル部材に容易に取付けることが可能となる。
また、板状に形成された板状部46をパネル部材Bに溶着する作業は、不織シート等で形成された防音部材30を直接パネル部材Bに溶着する作業よりも容易である。不織シートをパネル部材Bに直接溶着しようとする場合、付与エネルギーが高すぎるとパネル部材が変形してしまい、付与エネルギーが小さすぎると溶着力が不十分でパネル部材から外れてしまい易いため、その溶着条件の管理が難しい。これに対して、樹脂等によって板状に形成された板状部46をパネル部材Bに溶着する条件は、比較的簡易に管理することができるためである。
また、第1防音シート部32と第2防音シート部34との間に電線モジュール22を挟込んでいるため、より優れた防音性能を得ることができる。
また、防音部材30に溶着用孔31hが形成されているため、この溶着用孔31hを利用して、防音部材30の配設領域でも、板状部46をパネル部材Bに固定することができる。これにより、防音部材30の内側領域でも、モジュール固定部材40を用いて防音部材付電線モジュール20をパネル部材Bに容易にしっかりと固定できる。
特に、防音部材により隠れた部分で、クランプ部分を固定用孔に対して正確に位置決めして挿入する作業は難作業である。この場合と比較すると、防音部材30により隠れた部分でも、比較的容易に板状部46をパネル部材Bに溶着できるというメリットがある。
また、第2線状部分44を第1線状部分43の延在方向に沿った状態に弾性変形させることで、モジュール固定部材40の固定部42を防音部材30に容易に貫通させることができる。そして、第2線状部分44が防音部材30を貫通した後、第2線状部分44が第1線状部分43の先端部から当該第1線状部分43の延在方向に交差する方向に延出する状態に戻ることで、第2線状部分44が防音部材30に抜止め係止する。これにより、モジュール固定部材40の固定部42を容易に防音部材30に固定することができる。
また、板状部46は、固定部42から遠ざかる方向に延びる細長い板形状に形成されているため、板状部46を小さくしてその材料使用量削減及び重量軽減を図りつつ、固定部42から離れた位置で、板状部46をパネル部材Bに溶着できる。
また、板状部46のうち固定部42から遠い側の端部が幅広に形成されているため、板状部46のうち比較的に幅広な部分をパネル部材Bに溶着すればよく、これにより、板状部46の溶着作業を容易に行える。
{変形例}
上記実施形態を前提として変形例について説明する。
図8及び図9は第1変形例に係るモジュール固定部材140を示す図である。
このモジュール固定部材140は、上記モジュール固定部材40において、板状部46が次の板状部146に変更されている。
すなわち、板状部146は、固定部42の周り全体に広がる板形状に形成されている。より具体的には、板状部146は、円板状に形成されており、その中心に第2線状部分44の他端部が連結されている。板状部146は、その他、三角板状、四角板状等の多角形板状、楕円板状等であってもよい。
この第1変形例によると、固定部42の周り全体の任意の位置で、板状部146をパネル部材Bに溶着できる。このため、その溶着作業を容易に行える。
特に、固定部42の周りに溶着用孔31hが形成され、当該溶着用孔31hを利用して板状部146をパネル部材Bに溶着する場合を想定すると、溶着用孔31hに対する板状部146の位置決め作業が不要又は容易である。このため、この点からも、板状部146の溶着作業を容易に行える。
また、モジュール固定部材は、防音部材30ではなく電線モジュール22に固定されるものであってもよい。図10は第2変形例に係るモジュール固定部材240を示す図である。
このモジュール固定部材240は、電線モジュール22に固定される固定部242と、板状部246とを備える。
固定部242は、ベルト部237とベルト保持部238とを備えており、上記タイバンド36と同様の構成とされている。また、固定部242には、上記板状部46と同様の246が一体形成されている。ここでは、ベルト保持部238に板状部246が一体形成されている。
固定部242が電線モジュール22に巻付固定された状態で、板状部246が電線モジュール22から外向きに延出している。電線モジュール22に対する固定部242の固定位置は、防音部材30の配設領域内であってもよいし、配設領域外であってもよい。
この場合であっても、板状部246を上記実施形態と同様にパネル部材Bに溶着することができる。これにより、電線モジュール22及び電線モジュール22と一体化された防音部材30がパネル部材Bに固定される。このような板状部246hは、図2に示すように、防音部材30と電線モジュール22とに固定されるタイバンド36に一体形成されていてもよい。
なお、相互に矛盾しない限り、実施形態及び各変形例は組合わされてもよい。例えば、モジュール固定部材40とモジュール固定部材140、240が複数種組合わされて用いられてもよい。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
B パネル部材
20 防音部材付電線モジュール
22 電線モジュール
24 電線
30 防音部材
31h 溶着用孔
32 第1防音シート部
34 第2防音シート部
40,140,240 モジュール固定部材
42,242 固定部
43 第1線状部分
44 第2線状部分
46,146,246 板状部

Claims (7)

  1. パネル部材に取付けられる防音部材付電線モジュールであって、
    面状に広がるように形成された第1防音シート部を含む防音部材と、
    少なくとも1本の電線を含み、前記第1防音シート部上を通過する状態で、前記防音部材に固定された電線モジュールと、
    前記防音部材及び前記電線モジュールの少なくとも一方に固定される固定部と、前記固定部に一体形成されると共にパネル部材に溶着可能な板状に形成された板状部とを含むモジュール固定部材と、
    を備える防音部材付電線モジュール。
  2. 請求項1に記載の防音部材付電線モジュールであって、
    前記防音部材は、面状に広がるように形成され、前記第1防音シートに重ね合せ可能な第2防音シート部をさらに備え、前記電線モジュールは、前記第1防音シート部と前記第2防音シート部との間に挟み込まれている、防音部材付電線モジュール。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の防音部材付電線モジュールであって、
    前記板状部が前記防音部材の一方の外向き面に沿って配設され、
    前記防音部材のうち前記固定部周りに位置する部分に、前記板状部を前記防音部材の他方の外向き面側に露出させる溶着用孔が形成されている、防音部材付電線モジュール。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の防音部材付電線モジュールであって、
    前記固定部は、第1線状部分と、前記第1線状部分の先端部から前記第1線状部分の延在方向に交差する方向に延出すると共に前記第1線状部分の延在方向に沿った状態に弾性変形可能な第2線状部分とを含む、防音部材付電線モジュール。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の防音部材付電線モジュールであって、
    前記板状部は、前記固定部から遠ざかる方向に延びる細長い板形状に形成されている、防音部材付電線モジュール。
  6. 請求項5記載の防音部材付電線モジュールであって、
    前記板状部のうち前記固定部から遠い側の端部が、前記固定部に近い側の端部よりも幅広に形成されている、防音部材付電線モジュール。
  7. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の防音部材付電線モジュールであって、
    前記板状部は、前記固定部の周り全体に広がる板形状に形成されている、防音部材付電線モジュール。
JP2014101095A 2014-05-15 2014-05-15 防音部材付電線モジュール Pending JP2015220800A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014101095A JP2015220800A (ja) 2014-05-15 2014-05-15 防音部材付電線モジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014101095A JP2015220800A (ja) 2014-05-15 2014-05-15 防音部材付電線モジュール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015220800A true JP2015220800A (ja) 2015-12-07

Family

ID=54779801

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014101095A Pending JP2015220800A (ja) 2014-05-15 2014-05-15 防音部材付電線モジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015220800A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210039569A1 (en) * 2019-08-09 2021-02-11 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. Vehicle floor silencer
WO2023210431A1 (ja) * 2022-04-25 2023-11-02 株式会社オートネットワーク技術研究所 フロア用配線モジュール、フロア用積層体及びフロア用配線モジュールの製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210039569A1 (en) * 2019-08-09 2021-02-11 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. Vehicle floor silencer
US11548455B2 (en) * 2019-08-09 2023-01-10 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. Vehicle floor silencer
WO2023210431A1 (ja) * 2022-04-25 2023-11-02 株式会社オートネットワーク技術研究所 フロア用配線モジュール、フロア用積層体及びフロア用配線モジュールの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107148372B (zh) 线束的组装方法、干扰抑制构件以及线束的组装结构
JP6590134B1 (ja) 固定部材付き配線部材
WO2017006735A1 (ja) 電線モジュール、電線の取付構造及び電線保護固定部材
WO2016203969A1 (ja) 電線モジュール及び電線保護部材
JP2015220800A (ja) 防音部材付電線モジュール
JP5962387B2 (ja) ワイヤーハーネス及びワイヤーハーネスの製造方法
WO2014038253A1 (ja) ワイヤーハーネス
JP6331886B2 (ja) プロテクタ及び電線モジュール
JP2016040969A (ja) プロテクタ及び電線モジュール
JP2016039689A (ja) プロテクタ及び電線モジュール
JP2017139881A (ja) ワイヤーハーネス及びクランプ付ワイヤーハーネス
JP2019202732A (ja) 配線部材の固定構造
JP2015109739A (ja) 電線モジュール及び固定部材
JP2016171678A (ja) ワイヤーハーネス支持体、ワイヤーハーネス及びハーネス保護材
WO2014175047A1 (ja) ワイヤーハーネスの取付方法
WO2016129377A1 (ja) ワイヤーハーネス支持体、ワイヤーハーネス及び保護部材
JP2016025763A (ja) 電線モジュール
JP2016165166A (ja) 保護部材付電線の配設構造及び保護部材付電線
JPWO2020178998A1 (ja) 固定部材付き配線部材及び配線部材の固定構造
JP2019043386A (ja) ワイヤーハーネスの固定構造
JP6365381B2 (ja) 防音部材付電線モジュール
JP2016039752A (ja) 電線モジュール
JP2016187242A (ja) ワイヤーハーネス支持体、ワイヤーハーネス及びハーネス保護材
WO2015037414A1 (ja) ワイヤーハーネス
JP2017017793A (ja) ワイヤーハーネス支持体、ワイヤーハーネス及び外装部材