JP2016039689A - プロテクタ及び電線モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】プロテクタを構成する板材の部分同士をより簡易かつより確実に連結状態に維持できるようにすることを目的とする。【解決手段】プロテクタは、板材30を曲げることによって電線を収容可能な形状に形成されており、板状部分に形成されたロック部40が、他の板状部分に形成されたロック孔部50に挿通されて係止する係止構造部を備えている。ロック部40は、板状部分の縁部から延出する基部42と、基部42よりも先端側に延出し基部の幅寸法よりも大きい幅寸法を有する引っ掛かり部44とを含む。ロック孔部50は、引っ掛かり部44を挿入可能な幅寸法を有する挿入開口部52と、基部42を配設可能でかつ引っ掛かり部44の幅寸法よりも小さい幅寸法を有する固定開口部54と、挿入開口部52から固定開口部54に至る開口を形成し、その最小幅寸法が固定開口部54の幅寸法よりも小さく設定されたストッパ開口部56とを含む。【選択図】図8

Description

本発明は、電線を保護する技術に関する。
特許文献1は、四角筒形状の樹脂製のプロテクタ内に電線を収容して保護する技術を開示している。
特許文献2は、プラスチック段ボールを重ね合せて部分的に溶着して一体化する技術を開示している。
特開2007−104763号公報 特開2008−188976号公報
ところで、電線を保護する技術として、中空板材を、ワイヤーハーネスを収容可能な形状に折曲げて、その内部にワイヤーハーネスを収容する技術が提案されている。
中空板材を、ワイヤーハーネスを収容可能な形状に維持するためには、特許文献2に開示のように、中空板材同士を重ね合せて部分的に溶着することが考えられる。
しかしながら、中空板材を溶着するためには、溶着のための装置が必要となる。
そこで、本発明は、プロテクタを構成する板材の部分同士をより簡易かつより確実に連結状態に維持できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係るプロテクタは、板材を曲げることによって電線を収容可能な形状に形成され、板状部分に形成されたロック部が、他の板状部分に形成されたロック孔部に挿通されて係止する係止構造部を備え、前記ロック部は、前記板状部分の縁部から延出する基部と、前記基部よりも先端側に延出し前記基部の幅寸法よりも大きい幅寸法を有する引っ掛かり部とを含み、前記ロック孔部は、前記引っ掛かり部を挿入可能な幅寸法を有する挿入開口部と、前記基部を配設可能でかつ前記引っ掛かり部の幅寸法よりも小さい幅寸法を有する固定開口部と、前記挿入開口部から前記固定開口部に至る開口を形成し、その最小幅寸法が前記固定開口部の幅寸法よりも小さく設定されたストッパ開口部とを含むものである。
第2の態様は、第1の態様に係るプロテクタであって、帯状の前記板材が前記電線を収容可能な筒形状を形成するように曲げられることによって形成されており、前記帯状の板材の一側部に前記ロック部が形成され、前記帯状の板材の他側部に前記ロック孔部が形成されているものである。
第3の態様は、第1又は第2の態様に係るプロテクタであって、前記ストッパ開口部の最小幅寸法は、前記基部の幅寸法よりも小さいものである。
第4の態様は、第1〜第3のいずれか1つの態様に係るプロテクタであって、前記ストッパ開口部は、その幅寸法を前記挿入開口部から前記固定開口部側に向けて徐々に小さくする斜め縁部を含むものである。
第5の態様は、第1〜第4のいずれか1つの態様に係るプロテクタであって、前記板材は、複数の板状部と前記複数の板状部の間に形成された介在部とを含む中空構造を有する中空板材、又は、不織部材製の板材とされている。
第6の態様に係る電線モジュールは、第1〜第5のいずれか1つの態様に係るプロテクタと、前記プロテクタに収容された電線と、を備える。
第1〜第6の態様によると、引っ掛かり部が挿入開口部を越えて、基部が挿入開口部内に位置する迄、ロック部をロック孔部の挿入開口部に挿入する。そして、基部がストッパ開口部を通って固定開口部に位置するまで、ロック部を移動させる。すると、引っ掛かり部が固定開口部に抜止め状に係止するようになる。このため、プロテクタを構成する板材の部分同士をより簡易かつより確実に連結状態に維持できる。
第2の態様によると、電線を収容可能な形状を簡易に形成することができる。
第3の態様によると、ストッパ開口部の幅寸法は、基部の幅寸法よりも小さいため、ロック部がロック孔部の挿入開口部側へ抜け難くなる。
第4の態様によると、前記ストッパ開口部は、その幅寸法を前記挿入開口部から前記固定開口部側に向けて徐々に小さくする斜め縁部を含むため、基部を、ストッパ開口部を通って固定開口部に向けて容易に移動させることができる。
実施形態に係る電線モジュールを示す概略斜視図である。 電線モジュールの組立途中の状態を示す概略斜視図である。 中空構造を有する板材の一例を示す一部切り欠き斜視図である。 ロック部を示す平面図である。 ロック孔部を示す平面図である。 ロック部をロック孔部に係止させる作業を示す説明図である。 ロック部をロック孔部に係止させる作業を示す説明図である。 ロック部をロック孔部に係止させる作業を示す説明図である。 変形例に係る電線モジュールを示す概略斜視図である。 他の変形例に係る電線モジュールを示す概略斜視図である。
以下、実施形態に係るプロテクタ及び電線モジュールについて説明する。図1は電線モジュール10を示す概略斜視図であり、図2は電線モジュール10の組立途中の状態を示す概略斜視図である。
電線モジュール10は、電線12と、プロテクタ20とを備える。
ここでは、電線モジュール10は、複数の電線12を備える。電線12は、芯線の周囲に絶縁被覆が形成されたものである。複数の電線12は、束ねられている。本プロテクタ20による保護箇所又は本プロテクタ20による保護箇所以外の箇所で、複数の電線12が分岐していてもよい。複数の電線12がプロテクタ20による保護箇所で分岐する場合、プロテクタ20に分岐線部分を延出させるための分岐用開口を形成しておくとよい。電線12に沿って光ファイバーケーブル等が配設されていてもよい。
プロテクタ20は、曲げ可能な板材30を曲げることによって電線12を収容可能な形状に形成されている。
曲げ可能な板材30によって形成されたプロテクタ20は、板材30の曲げライン、折曲げの程度を適宜変更することで、種々形状に加工することが可能となる。このため、板材30によって形成されたプロテクタ20を用いることで、電線12或は電線12の束を多様な経路で規制することを、比較的安価に実現することが可能となる。
かかる曲げ可能な板材30としては、電線12を覆った状態で当該電線12を保護可能な程度の剛性(好ましくは電線12の経路規制が可能な程度の剛性)を有し、かつ、曲げ可能な性質(好ましくは折曲げ可能な性質)を有するものを用いるとよい。
かかる板材30としては、複数の板状部分の間に中空構造が形成された中空板材を用いることが好ましい。かかる中空構造を有する板材30であれば、軽量かつ強度的にも優れたプロテクタ20を得ることができるからである。
図3は中空構造を有する板材30の一例を示す一部切り欠き斜視図である。
この板材30は、複数(ここでは2つ)の板状部30aと、複数の板状部30aに挟込まれた介在部30bとを備える。
複数の板状部30a及び介在部30bを形成する材質は特に限定されない。複数の板状部30a及び介在部30bは、紙によって形成されていてもよいし、樹脂によって形成されていてもよいし、また、これらの組合わせによって構成されていてもよい。複数の板状部30a及び介在部30bの少なくとも1つを紙によって形成する場合には、その表面に撥水処理等を施すことが好ましい。
板状部30aは、平板状に形成されている。複数の板状部30aが介在部30bを介して間隔をあけた状態で連結されている。
ここでは、複数の板状部30aの間に、複数の介在部30bが相互間に間隔をあけた並列状態で設けられている。
各介在部30bは、細長い板状に形成されており、両側の板状部30aに対して直交する姿勢で、当該板状部30aに対して繋がっている。
このため、板材30を、介在部30bの延在方向に対して直交する面で切断すると、一対の板状部30aの間に複数の介在部30bが並列状に存在するはしご状断面を示す。
このような板材30は、例えば、前記はしご状断面に応じた押出孔から樹脂を押出す押出成型装置によって、連続的に製造することができ、これにより、板材を容易に低コストで製造することができる。或は、並列状態に配設される複数の介在部30bの両側部に、2つ板状部30aを熱溶着、接着剤等で接合することによっても、板材30を製造することができる。
中空構造を有する板材の例は上記例に限られない。例えば、板材は、複数の板状部の間に、山部と谷部とが波状に連続する介在部が挟込まれた構成であってもよい。或は、板材は、複数の板状部の間に存在する介在部は、三角柱等の多角柱状の中空形状を形成するものであってもよく、特に、ハニカム構造を形成するものであってもよい。
これらの中空構造を有する板材のうち樹脂によって形成されたものは、プラスチック段ボールと呼ばれることもある。
プロテクタ20は、帯状の板材30が、電線12を収容可能な筒形状をなすように曲げることによって形成されている。ここでは、帯状の板材30は、その幅方向中央の中央領域31と、当該中央領域31の両側にある一対の側部領域32、33とを含む。そして、中央領域31の一方主面側に、その延在方向に沿って電線12を配設した状態で、一対の側部領域32、33が、中央領域31の一方主面上に電線12を介して重なるように折曲げられる。この状態で、一対の側部領域32、33は、その延在方向に対して直交する断面視において外方に湾曲するように曲る。また、一対の側部領域32、33の外側縁部同士は、後述する係止構造部によって合体状態に保持される。これにより、中央領域31と一対の側部領域32、33との間に、電線12を収容可能な細長い空間が形成され、当該空間内に電線12が収容される。
なお、板材30は、その他、多角形筒形状(例えば、三角形筒形状、四角筒形状等)、円筒形状をなすように曲げられていてもよい。板材30が四角筒形状をなすように曲げられた例については後述する。
なお、このプロテクタ20の外面又は内面の少なくとも一部には、プロテクタ20とその周囲の部材又は内部の電線12等との接触による音を抑制するため、不織布等が貼付けられていてもよい。
上記一対の側部領域32の外側縁部同士の合体状態は、ロック部40とロック孔部50とを含む係止構造部によって維持される。
すなわち、上記帯状の板材30の一側部である一方の側部領域32の外側縁部にロック部40が形成されている。また、帯状の板材30の他側部である他方の側部領域33の外側縁部にロック孔部50が形成されている。ロック部40及びロック孔部50は、板材30を、プロテクタ20を形成するための形状に打抜き等する際に,同時に形成されることが好ましい。そして、ロック部40がロック孔部50に挿通されて当該ロック孔部50に係止することで、一対の側部領域32の外側縁部同士の合体状態が維持される。
より具体的には、図1、図2及び図4に示すように、ロック部40は、基部42と、引っ掛かり部44とを含む。
基部42は、側部領域32の外側縁部の延在方向の一部から外方に延出するように形成されている。ここでは、基部42は、方形状であり、より具体的には、側部領域32の外側縁部の延在方向に沿って長い方形状に形成されている。
引っ掛かり部44は、基部42よりも先端側に延出し当該基部42の幅寸法W1よりも大きい幅寸法W2を有する形状に形成されている。ここでは、引っ掛かり部44は、方形状であり、より具体的には、側部領域32の外側縁部の延在方向にそって長い方形状に形成されている。もっとも、引っ掛かり部は、先端側に向けて徐々に幅狭になる形状等に形成されていてもよい。この引っ掛かり部44の幅方向両端部は、基部42の幅方向両側に突出している。従って、基部42と引っ掛かり部44とを全体として観察すると、T字状をなしている。
ロック孔部50は、図1、図2及び図5に示すように、側部領域33の外側縁部に形成された開口であり、挿入開口部52と、固定開口部54と、ストッパ開口部56とを含む。
挿入開口部52は、引っ掛かり部44を挿入可能な幅寸法X1を有する開口形状に形成されている。ここでは、挿入開口部52は、方形状であり、より具体的には、側部領域33の外側縁部の延在方向に沿って長い方形状に形成されている。挿入開口部52の幅寸法X1は、引っ掛かり部44を挿入可能な大きさであればよく、例えば、引っ掛かり部44の幅寸法W1と同じか当該幅寸法W1よりも僅かに大きい程度であることが好ましい。また、挿入開口部52の開口幅Y1は、引っ掛かり部44を円滑に挿入できるように、板材30の厚み寸法と同じであるかこれよりも僅かに大きい程度であることが好ましい。
固定開口部54は、挿入開口部52よりも側部領域33の外側縁部側に離れた位置に形成されている。固定開口部54は、基部42を配設可能でかつ引っ掛かり部44の幅寸法W2よりも小さい幅寸法X3を有する開口形状に形成されている。ここでは、固定開口部54は、方形状であり、より具体的には、側部領域33の外側縁部の延在方向に沿って長い方形状に形成されている。ここでは、固定開口部54の幅寸法X3は、基部42の幅寸法W1と同じに設定されている。このため、基部42を固定開口部54内に配設することができる。また、基部42を固定開口部54内に配設した状態では、引っ掛かり部44の幅方向両端部が固定開口部54の幅方向外側縁部に引っ掛かるようになっている。なお、固定開口部54の開口幅Y2は、基部42を円滑に配設することができるように、板材30の厚み寸法と同じであるかこれよりも僅かに大きい程度であることが好ましい。
ストッパ開口部56は、挿入開口部52から固定開口部54に至る開口を形成するように形成されており、その最小幅寸法X2は、固定開口部54の幅寸法X3よりも小さく設定されている。
すなわち、挿入開口部52の幅方向中央部と固定開口部54の幅方向中央部とを連通させるように、ストッパ開口部56が形成されている。
ストッパ開口部56の両側の縁部57は、挿入開口部52から固定開口部54側に向けてそれらの幅方向中央部に向けて傾斜する斜め縁部57に形成されている。これにより、ストッパ開口部56の幅寸法は、挿入開口部52から固定開口部54に向けて徐々に小さくなるように設定されている。これにより、基部を、挿入開口部52から固定開口部54に向けて容易に移動させることができる。もっとも、ストッパ開口部56の両側の縁部が上記のような斜め縁部57に形成されていることは必須ではない。
また、ここでは、ストッパ開口部56の最小幅寸法X2は、一対の斜め縁部57の固定開口部54側の端部間の寸法である。この最小幅寸法X2は、固定開口部54の幅寸法X3よりも小さく設定されているため、固定開口部54に配設された基部42は、ストッパ開口部56側には移動し難くなっている。特に、ここでは、最小幅寸法X2は、基部42の幅寸法W1よりも小さく設定されている。このため、固定開口部54に配設された基部42は、ストッパ開口部56側により移動し難い。
上記プロテクタ20を電線12に組付ける手順について、特に、ロック部40とロック孔部50との係止作業手順を中心に説明する。
まず、プロテクタ20を形成するための所定形状に形成された板材30を準備し、その中央領域31上に電線12を配設する(図2参照)。この後、中央領域31に対して一対の側部領域32、33を折曲げる。中央領域31と一対の側部領域32、33との間には予め折目が形成されているとよい。また、板材30として中空構造を有するものを用いる場合、外側の板状部30aに対して折予定ラインに沿って切れ目を形成しておくとよい。
一対の側部領域32、33の外側縁部を重ね合せるように近接させ、図6及び図7に示すように、ロック部40をロック孔部50の挿入開口部52に挿入する。引っ掛かり部44の幅寸法W2は、挿入開口部52の幅寸法X1と同じかそれよりも大きいので、この挿入作業を容易に実施できる。そして、ロック部40の引っ掛かり部44が挿入開口部52を越え、基部42が挿入用開口部52内に配設されるようにする。
この後、図8に示すように、一対の側部領域32、33を互いに離れる方向に移動させ、基部42が、ストッパ開口部56を通って固定開口部54内に配設されるようにする。この際、基部42を幅狭にするように弾性変形させること、ストッパ開口部56の幅を広げるようにその両側縁部を弾性変形させること、基部42を斜め姿勢とすること等によって、基部42がストッパ開口部56を通過できるようにする。特に、基部42の両側縁部は斜め縁部57に形成されているため、基部42を移動させるとその両側部が斜め縁部57に押付けられ、斜め縁部57の弾性変形等が容易になされる。このため、基部42が容易にストッパ開口部56を通過できるようにすることができる。
基部42が固定開口部54内に配設された状態では、引っ掛かり部44の幅方向両端部が、固定開口部54の幅方向両側部に引っ掛かるため、ロック部40はロック孔部50から抜け難い。また、ストッパ開口部56の最小幅寸法X2は、固定開口部54の幅寸法X3よりも小さく、特に、基部42の幅寸法W1よりも小さいため、基部42は、ストッパ開口部56側に移動し難い。このため、ロック部40がロック孔部50に係止した状態がより確実に維持される。
なお、ここでは、側部領域32のロック部40が、側部領域33の外側からロック孔部50に挿入された例で説明したが、ロック部40は、側部領域32の内側からロック孔部50に挿入されてもよい。
そして、ロック部40とロック孔部50とが係止状態に維持されることによって、板材30が電線12を収容する筒形状に維持され、当該電線12を覆った状態で電線12に取付けられる。なお、必要に応じて、プロテクタ20の端部と当該端部から延出する電線12等に粘着テープ等が巻回されてもよい。
以上のように構成された電線モジュール10及びプロテクタ20によると、引っ掛かり部44jが挿入開口部52を越えて基部42が挿入開口部52内に位置するまで、ロック部40を容易にロック孔部50の挿入開口部52に挿入することができる。そして、基部42がストッパ開口部56を通って固定開口部54に位置するまで、ロック部40を移動させる。すると、引っ掛かり部44が固定開口部54に抜止め状に係止するようになる。また、この状態で、基部42は、ストッパ開口部56側には抜け難い。このため、プロテクタ20を構成する板材30の部分同士をより簡易かつ確実に連結状態に維持することができる。
また、ロック部40及びロック孔部50が、板材30の両側縁部に設けられており、ロック部40とロック孔部50とを係止させることで、板材30が電線12を収容する筒形状に維持される。このため、電線12を収容可能な形状を簡易に形成することができる。
{変形例}
なお、上記実施形態では、板材30が中空構造を有する例で説明したが、曲げ可能な板材としては、不織部材をホットプレスして固めた不織部材製の板材、樹脂製の板材、紙製の板材等を用いることもできる。
図9に示す変形例に係る電線モジュール10Bは、不織部材をホットプレスして固めた不織部材製の板材30Bを用いてプロテクタ20Bを形成した例である。
また、図10に示す変形例に係る電線モジュール10Cは、板材30Cが、四角筒状に折曲げられて形成されたプロテクタ20Cを備える。すなわち、板材30Cは、底部領域31Cと、その両側の側部領域32C、33Cと、一方の側部領域32Cの外側縁部に設けられた延長領域34Cと、他方の側部領域33Cの外側縁部に設けられた天井領域35Cとを備えている。そして、板材30Cが、底部領域31Cと、その両側の側部領域32C、33Cと、天井領域35Cとで四角筒状をなすように折られており、この内部に電線12が収容されている。また、天井領域35Cの外側領域に延長領域34Cが重ね合されている。また、天井領域35Cに、上記ロック孔部50が形成され、延長領域34Cに上記ロック部40が形成されており、上記第1実施形態と同様に、ロック部40がロック孔部50に係止することによって、板材30Cが筒形状をなす状態に維持されている。
このような場合にも、上記ロック部40及びロック孔部50による係止構造部を適用することができる。
ロック部40及びロック孔部50による係止構造部は、板材が筒形状を維持するための部分だけではなく、その他、筒形状又は半筒形状をなす部分同士の連結部等にも適用できる。すなわち、ロック部40及びロック孔部50による係止構造部は、板材を曲げることによって電線を収容可能な形状に形成されたプロテクタにおいて、そのプロテクタの一部である板状部分と他の一部である板状部分とを連結する各種部分に適用することができる。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10,10B,10C 電線モジュール
12 電線
20,20B,20C プロテクタ
30,30B,30C 板材
40 ロック部
42 基部
44 引っ掛かり部
50 ロック孔部
52 挿入開口部
54 固定開口部
56 ストッパ開口部
57 斜め縁部

Claims (6)

  1. 板材を曲げることによって電線を収容可能な形状に形成され、
    板状部分に形成されたロック部が、他の板状部分に形成されたロック孔部に挿通されて係止する係止構造部を備え、
    前記ロック部は、前記板状部分の縁部から延出する基部と、前記基部よりも先端側に延出し前記基部の幅寸法よりも大きい幅寸法を有する引っ掛かり部とを含み、
    前記ロック孔部は、前記引っ掛かり部を挿入可能な幅寸法を有する挿入開口部と、前記基部を配設可能でかつ前記引っ掛かり部の幅寸法よりも小さい幅寸法を有する固定開口部と、前記挿入開口部から前記固定開口部に至る開口を形成し、その最小幅寸法が前記固定開口部の幅寸法よりも小さく設定されたストッパ開口部とを含む、
    プロテクタ。
  2. 請求項1に記載のプロテクタであって、
    帯状の前記板材が前記電線を収容可能な筒形状を形成するように曲げられることによって形成されており、
    前記帯状の板材の一側部に前記ロック部が形成され、前記帯状の板材の他側部に前記ロック孔部が形成されている、プロテクタ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のプロテクタであって、
    前記ストッパ開口部の最小幅寸法は、前記基部の幅寸法よりも小さい、プロテクタ。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のプロテクタであって、
    前記ストッパ開口部は、その幅寸法を前記挿入開口部から前記固定開口部側に向けて徐々に小さくする斜め縁部を含む、プロテクタ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のプロテクタであって、
    前記板材は、複数の板状部と前記複数の板状部の間に形成された介在部とを含む中空構造を有する中空板材、又は、不織部材製の板材である、プロテクタ。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のプロテクタと、
    前記プロテクタに収容された電線と、
    を備える電線モジュール。
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