JP6224945B2 - ワイヤハーネス - Google Patents

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Description

本発明は、ワイヤハーネスに関する。
例えば、自動車のエンジンルーム内に配索されるワイヤハーネスにおいて、浸水領域で幹線側から支線が上向きあるいは上傾斜方向に分岐部分がある場合、該分岐部分からの幹線側への浸水防止を簡単な構成で防止できるワイヤハーネスの防水構造が提案されている(特許文献1参照)。
図7に示すように、このワイヤハーネスの防水構造は、自動車のエンジンルーム内の浸水領域に配索され、幹線501からT字状に支線503が分岐する箇所において、このT字分岐位置から幹線側への浸水発生を防止するワイヤハーネスの防水構造である。裏面に粘着剤505が塗布されている矩形状の1枚の防水シート507を用い、この防水シート507の中央部をT字分岐位置の幹線下面に位置させた状態で両側部509を幹線501の外周面に巻き付ける。幹線巻付部分の上端より延長する両側部511は、支線503の根元部分を挟み込んで封水状態として互いに貼り合わせている。このワイヤハーネスの防水構造によれば、エンジンルーム内の浸水領域でワイヤハーネスが分岐する部分を確実に防水することができる。
特開2003−143731号公報
しかしながら、上記した従来のワイヤハーネスの防水構造は、幹線501から支線503がT字状に分岐し、分岐した支線503が幹線501に対し垂直に立ち上がっている。このため、支線分岐開始位置(支線503が幹線501から分岐される位置)Kから外部支線末端位置(外部支線515の末端の位置)Mまでの距離が最短となるが、防水シート507に覆われる支線被覆部513の長さを十分に確保できない。従って、防水シート507の固着力を支線被覆部513に十分に作用させることができない。その結果、防水シート507から露出した外部支線515に大きな外力が作用した場合、本来の支線503の分岐位置である縁部引出位置Bがずれ、支線503の寸法や向きが不安定となる可能性があった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、支線の寸法や向きを安定させることができるワイヤハーネスを提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 幹線と、前記幹線を挟んで覆い前記幹線に沿う一対の縁部を重ね合わせて貼り合わされる片面粘着シートと、前記幹線の途中から前記幹線に対して傾斜して分岐されると共に、前記片面粘着シートに挟まれて覆われて前記一対の縁部の間から引き出される支線と、を備え、前記幹線及び前記支線の支線被覆部を覆って貼り合わされた前記片面粘着シートが、前記幹線と前記一対の縁部との間に位置して前記幹線と平行な折曲線に沿って、折り重ねるようにして折り曲げられた状態で固定されたことを特徴とするワイヤハーネス。
上記(1)の構成のワイヤハーネスによれば、幹線の分岐部分から分岐した支線が、幹線に対して傾斜して延在する。この傾斜して延在する支線において、片面粘着シートに挟まれて覆われた支線被覆部は、貼り合わされた片面粘着シートの一対の縁部まで達すると、片面粘着シートから露出する外部支線となって片面粘着シートの一対の縁部の間から引き出される。そして、この重ね合わせた一対の縁部の間から引き出された外部支線の縁部引出位置が、所定の支線分岐位置となる。即ち、支線分岐開始位置(支線が幹線から分岐される位置)から縁部引出位置に至るまでの支線被覆部が幹線に対して傾斜して配索される。このため、支線は、幹線から垂直に分岐される従来構造に比べ、片面粘着シートに挟まれて固定される固定長さが長くなる。これにより、従来構造に比べ、支線分岐開始位置から縁部引出位置までの支線被覆部に対する片面粘着シートによる固着力が大きくなる。
さらに、片面粘着シートの折り曲げ角度を変更することにより、幹線から分岐されて片面粘着シートから露出する外部支線の引出し角度(幹線の周方向に沿った接線に対する角度)を任意に設定することができる。また、片面粘着シートが、折り曲げられた状態で粘着テープ等により固定されることにより、支線被覆部に対する固着力が高まり、支線分岐位置及び縁部引出位置の寸法精度を更に高めることができる。
(2) 上記(1)の構成のワイヤハーネスであって、前記片面粘着シートに挟まれて覆われた前記支線の支線被覆部と前記幹線との成す角度が、重ね合わせた前記一対の縁部の間から引き出されて前記片面粘着シートから露出した前記支線の外部支線と前記一対の縁部との成す角度よりも小さいことを特徴とするワイヤハーネス。
上記(2)の構成のワイヤハーネスによれば、支線が幹線から分岐される位置(支線分岐開始位置)から、外部支線の末端の位置(外部支線末端位置)までの距離が同じ場合、支線被覆部の固定長さを長く確保できる。
(3) 上記(1)又は(2)の構成のワイヤハーネスであって、前記幹線に対して鋭角に傾斜して分岐される前記支線被覆部が、前記幹線に添って支線分岐開始位置よりも前方に延びるUターン状折曲げ部を有することを特徴とするワイヤハーネス。
上記(3)の構成のワイヤハーネスによれば、片面粘着シートで幹線及び支線被覆部を覆う際、作業者が分岐部分を手指で保持すると、支線被覆部のUターン状折曲げ部が、電線剛性による反発力によって隣接する幹線を縁部引出位置の反対側へ押圧付勢する。そこで、シート内での幹線の電線バラケが抑制され、幹線及び支線被覆部を一括して覆うことができる。また、作業者が分岐部分を手指で保持することで、Uターン状折曲げ部が支持された支線被覆部は、支線分岐位置の寸法精度が高まる。従って、片面粘着シートにより分岐部を覆う際の作業性が向上する。
(4) 上記(1)〜(3)の何れかの構成のワイヤハーネスであって、前記支線の支線被覆部は、前記幹線から分岐する支線分岐開始位置から前記折曲線と交差する交差位置までは前記幹線に対して傾斜して延び、前記交差位置にて屈曲し、前記交差位置から前記一対の縁部までは前記幹線に対して垂直に延びたことを特徴とするワイヤハーネス。
本発明に係るワイヤハーネスによれば、支線の寸法や向きを安定させることができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の第1実施形態に係るワイヤハーネスの一部破断平面図及び要部拡大図である。 本発明の第2実施形態に係るワイヤハーネスの一部破断平面図ワイヤハーネスである。 本発明の第3実施形態に係るワイヤハーネスの平面図である。 本発明の一実施形態に係るワイヤハーネス製造時の布線工程を示す平面図である。 図1に示したワイヤハーネスの作用を説明する説明図である。 (a)は支線被覆部の傾斜角度が外部支線の傾斜角度よりも小さいワイヤハーネスの平面図、(b)は支線被覆部の傾斜角度が外部支線の傾斜角度よりも大きいワイヤハーネスの平面図である。 本発明の第4実施形態に係るワイヤハーネス製造時の布線工程を示す平面図である。 図7に示したワイヤハーネス製造時のシート巻き工程を示す一部破断平面図である。 図8におけるIX−IX断面矢視図である。 (a)は図7に示したワイヤハーネスの完成状態を示す平面図、(b)は(a)におけるX−X断面矢視図である。 図10に示したワイヤハーネスの変形例を示す断面図である。 従来のワイヤハーネスの防水構造を示す斜視図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係るワイヤハーネス11は、複数本の被覆電線13が纏められた幹線15と、幹線15の途中から分岐される支線23とを有する。
幹線15は、複数の被覆電線13が例えば粘着テープ(図示略)によってハーフラップ巻きされて束ねられてもよい。そして、幹線15は、少なくとも直線状部分が片面自己粘着シート(片面粘着シート)17によって覆われている。
本実施の形態で用いられる片面粘着シートとしての片面自己粘着シート17は、図1に断面を拡大して示すように、自身の粘着面(裏面)同士を合わせることによってのみ貼り合わすことができる自己粘着シートである。つまり、糊や結束テープを不要にして粘着面(裏面)同士を合わせるだけで簡単に貼ることが可能となる。更に、片面自己粘着シート17は、特殊粘着剤層18がワイヤハーネス11や作業者の手指などに貼り付くことがなく、組立作業性を低下させることがない。片面自己粘着シート17は、PP(ポリプロピレン)発泡材からなるシート基材14の表面に表面材16が積層され、裏面に特殊粘着剤層18が積層される。表面材16にはクラフト紙、ライナーボード、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム、PPフィルム、不織布等が使用可能となる。引張強さは、タテ方向が49N/cm幅、ヨコ方向が23N/cm幅(JIS K−6767準拠)、引裂強さは、タテ方向が7.8N、ヨコ方向が6.8N(JIS K−6767準拠)、水蒸気透過率は0.0052g/cm・24hrs(FS−101B)、初期粘着力は2.5N/cm幅(T型剥離試験)等の特性を有する。この片面自己粘着シート17としては、例えばCro−nel(登録商標)等を用いることができる。尚、本発明に係る片面粘着シートとしては、上記片面自己粘着シート17に限らず、発泡材を含まない一般的なシート基材の一方の面に特殊粘着剤層が積層された自己粘着シートや、シート基材の少なくとも一方の面の一部分または全てに粘着剤が塗布された公知の粘着シートを用いることもできる。
片面自己粘着シート17は、幹線15を挟んで覆っている。片面自己粘着シート17は、例えば幹線15の直線状部分に沿う一枚の四角形状に形成され、幹線15に沿う一対の縁部19を有する(図4参照)。
幹線15を挟んで覆う以前の片面自己粘着シート17は、図4に示すように、特殊粘着剤層18を上にして、四角形状の上半分に幹線15が置かれる。上半分に幹線15が置かれた片面自己粘着シート17は、幹線15に沿う中央部の折曲線21を境に、下半分が上側へ折り畳まれることで、上下辺である一対の縁部19を重ね合わせるようにして特殊粘着剤層18同士が固着して貼り合わされる。即ち、片面自己粘着シート17は、展開状態の四角形が上下方向に半分の大きさとなる。
なお、本実施形態では、片面自己粘着シート17が一枚である場合を例に説明するが、本発明に係るワイヤハーネスは、片面粘着シートが同一形状の二枚からなるものであってもよい。この場合、ワイヤハーネスは、これら二枚の片面粘着シートによって幹線15が挟まれて貼り合わされる。この際、二枚の片面粘着シートは、それぞれの対応する一辺から成る一対の縁部を重ね合わせて貼り合わされる。
図1に示したように、幹線15の直線状部分の途中からは所定本数の被覆電線13からなる支線23が分岐される。支線23は、幹線15の途中における分岐部分から幹線15に対して所定の角度θ1で傾斜して分岐される。分岐された支線23は、貼り合わされた片面自己粘着シート17に挟まれて覆われる支線被覆部25と、一対の縁部19の間から引き出されて片面自己粘着シート17から露出した外部支線27とに分かれる。即ち、重ね合わせた一対の縁部19の間から引き出された支線23は、幹線15に対して所定の角度θ2で傾斜した外部支線27となる。外部支線27の末端には、例えばコネクタ29が取り付けられる。
ワイヤハーネス11は、片面自己粘着シート17に挟まれて覆われた支線被覆部25と幹線15との成す角度θ1が、重ね合わせた一対の縁部19の間から引き出された外部支線27と一対の縁部19との成す角度θ2よりも小さいことが好ましい。これにより、後述するように支線分岐開始位置(支線23が幹線13から分岐される位置)Kから、外部支線末端位置(外部支線27の末端(コネクタ29)の位置)Mまでの距離Aが同じ場合(図6参照)、支線被覆部25の固定長さLが長く確保される。
また、図2に示す本発明の第2実施形態に係るワイヤハーネス211のように、重ね合わせた一対の縁部19の間から引き出された外部支線27と一対の縁部19との成す角度θ2が、直角であってもよい(θ2=90度)。この場合においても、支線被覆部25と幹線15との成す角度θ1は、90度よりも小さい角度(θ1<90度)となることで、支線被覆部25が幹線15に対して傾斜することになる。なお、傾斜とは、傾いて斜めになることを言う。また、斜めとは、規準方向に対し垂直でも平行でもないことを言う。本実施形態における規準方向は、幹線15の延在方向となる。つまり、支線被覆部25は、幹線15に対して垂直でも平行でもなく傾斜して延在することとなる。
また、図3に示す本発明の第3実施形態に係るワイヤハーネス311のように、縁部引出位置Bにおいて、外部支線27の支線被覆部25側(図3の左側)の片面自己粘着シート17に、補強用の粘着テープ31を巻いてもよい。これにより、更に縁部引出位置Bでの支線23に対する固着力を高めることができる。このような構成は、支線23の寸法について、より高い精度が求められるワイヤハーネス311に好適に用いることができる。
図4は本発明の一実施形態に係るワイヤハーネス製造時の布線工程を示す平面図である。
ワイヤハーネス11を製造するには、片面自己粘着シート17と、複数本の被覆電線13を置いて作業を行うための布線用図板33が用いられる。布線用図板33は、一対のピン35が支線23の延在方向に立設される。ピン35は、支線23を挟むことが可能となるように離間して立設されている。このピン35の間に分岐された支線23が配置される。幹線15は、支線分岐開始位置Kが、幹線15の延在方向でピン35からずれて配置される。ピン35には、展開状態の片面自己粘着シート17の上辺(一対の縁部19における一方の縁部19となる図4の上側の辺)が近接配置される。幹線15は、ピン35から支線分岐開始位置Kが所定の距離となることで、ピン35の位置が縁部引出位置Bとなる。幹線15の分岐部分から分岐してピン35に挟持された支線23は、直線状となって、幹線15に対し角度θ1で傾斜して配置されることになる。
この状態で、片面自己粘着シート17の下半分を、折曲線21を境に上側へ折り返して上下が半分となるように重ねる。なお、図4における片面自己粘着シート17の下側の辺である下辺が、一対の縁部19における他方の縁部19となる。これにより、図1に示すように、特殊粘着剤層18同士が固着して、幹線15及び支線23が、片面自己粘着シート17によって挟まれた状態で覆われる。片面自己粘着シート17は、折り重ねられた上下辺が一対の縁部19となる。これら一対の縁部19は、幹線15に平行に沿う。支線23は、重ね合わせた一対の縁部19の間から引き出された部分が外部支線27となる。また、片面自己粘着シート17に覆われている部分が支線被覆部25となる。
次に、上記構成を有するワイヤハーネス11の作用を説明する。
図5に示すように、本第1実施形態に係るワイヤハーネス11によれば、幹線15の分岐部から分岐した支線23が、幹線15に対して傾斜して延在する。この傾斜して延在する支線23において片面自己粘着シート17に挟まれて覆われた支線被覆部25は、貼り合わされた片面自己粘着シート17の一対の縁部19まで達すると、片面自己粘着シート17から露出する外部支線27となって片面自己粘着シート17の一対の縁部19の間から引き出される。即ち、外部支線27は、片面自己粘着シート17によって覆われなくなる。そして、この重ね合わせた一対の縁部19の間から引き出された外部支線27の縁部引出位置Bが、支線23の所定の支線分岐位置となる。
即ち、支線分岐開始位置Kから縁部引出位置Bに至るまでの支線被覆部25が幹線15に対して傾斜して配索される。このため、支線23は、幹線15から垂直に分岐される従来構造(図5中、想像線参照)に比べ、片面自己粘着シート17に挟まれて固定される固定長さLが長くなる。これにより、従来構造に比べ、支線分岐開始位置Kから縁部引出位置Bまでの支線被覆部25に対する片面自己粘着シート17による固着力が大きくなる。片面自己粘着シート17による固着力が高まるので、外力が作用しても、支線23は縁部引出位置Bがずれにくくなる。その結果、ワイヤハーネス11は、外部支線27が高精度に形成可能となる。
ところで仮に、一対の縁部19の間からの延出長Hを同一として幹線15から支線23を垂直に分岐し、同一の固定長さLを得ようとすれば、図5に想像想線で示すように一対の縁部19にそれぞれ凸形状部39を設けなければならず、片面自己粘着シート17の歩留まりが悪くなる。本実施形態のワイヤハーネス11によれば、片面自己粘着シート17の歩留まりをよくし、且つ少ないシート面積で、片面自己粘着シート17による支線被覆部25への固着力を高めることができる。
また、本第1実施形態のワイヤハーネス11では、図6(a)に示すように、片面自己粘着シート17に挟まれて覆われた支線被覆部25と幹線15との成す角度θ1が、一対の縁部19の間から引き出されて片面自己粘着シート17から露出した外部支線27と一対の縁部19との成す角度θ2よりも小さい。これにより、支線被覆部25の固定長さLを長く確保できる。
例えば、図6(a),(b)に示すように、支線分岐開始位置Kから、外部支線末端位置Mまでの距離Aが同じ場合を考える。すると、図6(a)に示すθ1<θ2の本第1実施形態のワイヤハーネス11の方が、図6(b)に示すθ1>θ2のワイヤハーネス37に比べ、支線被覆部25の固定長さLが長く確保される。なお、図6(a),(b)の構成の場合、双方の縁部引出位置Bは異なる。仮に、図6(a)のワイヤハーネス11の縁部引出位置Bを、図6(b)のワイヤハーネス37と同一としたい場合には、支線分岐開始位置K及び縁部引出位置Bを図6(a)の左方にずらして布線し、外部支線27の長さを長くすればよい。これにより、縁部引出位置Bを同一にして片面自己粘着シート17による支線被覆部25への固着力を更に高めることができる。
図7及び図8は、本発明の第4実施形態に係るワイヤハーネス製造工程を示す平面図である。
本第4実施形態に係るワイヤハーネス411を製造する際、幹線15は、支線分岐開始位置Kが、幹線15の延在方向でピン35からずれて配置される。ピン35には、展開状態の片面自己粘着シート17の上辺である一方の縁部19が近接配置される。幹線15は、ピン35から支線分岐開始位置Kが所定の距離となることで、ピン35の位置が縁部引出位置Bとなる。幹線15の分岐部分から分岐してピン35に挟持された支線23は、幹線15に対し角度θ1で傾斜して配置されるが、後述する幹線15と平行な折曲線41に対応する支線屈曲位置Pで屈曲した形状とされる。
更に、幹線15に対して鋭角に傾斜して分岐される支線23の支線被覆部25a(図7中の右方向から配索されて支線分岐開始位置Kで鋭角に屈曲される側の支線被覆部25)は、幹線15に添って支線分岐開始位置Kよりも前方(図7中の左方)に延びるUターン状折曲げ部26を有する。
そして、図8に示すように、片面自己粘着シート17の下半分が、折曲線21を境に上側へ折り返されて上下が半分となるように重ねられ、幹線15及び支線被覆部25が片面自己粘着シート17によって挟まれた状態で覆われる。この際、図7中の左方向から配索されて分岐される支線被覆部25bは、支線分岐開始位置Kで鈍角に屈曲された状態にくせ曲げされる。一方、図7中の右方向から配索されて分岐される支線被覆部25aは、支線分岐開始位置Kで鋭角に屈曲された状態にくせ曲げされるが、作業者が分岐部分を手指で保持すると、Uターン状折曲げ部26が、電線剛性による反発力によって隣接する幹線15を縁部引出位置Bの反対側へ押圧付勢する。
そこで、ワイヤハーネス411は、シート内での幹線15の電線バラケが抑制され、幹線15及び支線被覆部25を一括して覆うことができる。また、作業者が分岐部分を手指で保持することで、Uターン状折曲げ部26が支持された支線被覆部25aは、支線分岐位置Kの寸法精度が高まる。従って、本第4実施形態に係るワイヤハーネス411は、片面自己粘着シート17により分岐部を覆う際の作業性が向上する。
そして、幹線15及び支線被覆部25を覆って上下辺である一対の縁部19を重ね合わせるようにして特殊粘着剤層18同士が固着して貼り合わされた片面自己粘着シート17は、図9の矢印で示したように、幹線15と平行な折曲線41(図8参照)に沿って下半分を上側へ折り重ねるようにして折り曲げられる(即ち、180度の折り曲げ角度)。
そして、縁部引出位置B近傍において、外部支線27の支線被覆部25側(図10(a)の左側)の片面自己粘着シート17に、固定用の粘着テープ31が巻き付けられる。即ち、図10(b)に示すように、幹線15及び支線被覆部25を覆う片面自己粘着シート17が、折り曲げられた状態で粘着テープ31により固定されることにより、ワイヤハーネス411は、支線被覆部25に対する固着力が高まり、支線分岐位置K及び縁部引出位置Bの寸法精度を更に高めることができる。
なお、図10(b)に示したように、幹線15及び支線被覆部25を覆った片面自己粘着シート17が、幹線15と平行な折曲線41(図8参照)に沿って例えば90度の折り曲げ角度で折り曲げられることより、幹線15から分岐されて片面自己粘着シート17から露出する外部支線27の引出し角度(幹線15の周方向に沿った接線(図11中の上下方向に延びる接線)に対する角度)を90度に設定することもできる。
即ち、本第4実施形態に係るワイヤハーネス411は、車体パネルの取付部形状に応じて、幹線15から分岐されて片面自己粘着シート17から露出する外部支線27の引出し角度を任意に設定することができ、車体パネルへの配索作業性が向上する。
従って、本実施形態に係るワイヤハーネス11,211,311によれば、支線23の寸法や向きを安定させることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
11…ワイヤハーネス
15…幹線
17…片面自己粘着シート(片面粘着シート)
19…縁部
23…支線
25…支線被覆部
27…外部支線

Claims (4)

  1. 幹線と、
    前記幹線を挟んで覆い前記幹線に沿う一対の縁部を重ね合わせて貼り合わされる片面粘着シートと、
    前記幹線の途中から前記幹線に対して傾斜して分岐されると共に、前記片面粘着シートに挟まれて覆われて前記一対の縁部の間から引き出される支線と、を備え
    前記幹線及び前記支線の支線被覆部を覆って貼り合わされた前記片面粘着シートが、前記幹線と前記一対の縁部との間に位置して前記幹線と平行な折曲線に沿って、折り重ねるようにして折り曲げられた状態で固定されたことを特徴とするワイヤハーネス。
  2. 前記片面粘着シートに挟まれて覆われた前記支線の支線被覆部と前記幹線との成す角度が、前記一対の縁部の間から引き出されて前記片面粘着シートから露出した前記支線の外部支線と前記一対の縁部との成す角度よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス。
  3. 前記幹線に対して鋭角に傾斜して分岐される前記支線被覆部が、前記幹線に添って支線分岐開始位置よりも前方に延びるUターン状折曲げ部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のワイヤハーネス。
  4. 前記支線の支線被覆部は、前記幹線から分岐する支線分岐開始位置から前記折曲線と交差する交差位置までは前記幹線に対して傾斜して延び、前記交差位置にて屈曲し、前記交差位置から前記一対の縁部までは前記幹線に対して垂直に延びたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のワイヤハーネス。
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