JP2015033207A - ワイヤハーネス及びワイヤハーネスの製造方法 - Google Patents

ワイヤハーネス及びワイヤハーネスの製造方法 Download PDF

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信秋 伊達
輝樹 濱林
Teruki Hamabayashi
輝樹 濱林
角田 充規
Mitsunori Tsunoda
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Abstract

【課題】テープ巻きを省略することで作業性を高め、貼付け代を増大させずに分岐部の固定強度を高めることができるワイヤハーネス及びワイヤハーネスの製造方法を提供する。
【解決手段】ワイヤハーネス11は、幹線15と、幹線15を挟んで覆い幹線15に沿う一対の縁部22を重ね合わせて貼り合わされる片面自己粘着シート19と、幹線15の途中から幹線15の周囲に少なくとも半周以上巻き付けられてから幹線15と交差する方向に分岐配索されて一対の縁部22の間から導出される支線17と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワイヤハーネス及びワイヤハーネスの製造方法に関する。
従来、自動車のエンジンルーム内に搭載されたバッテリーと室内側に配置されたジャンクションボックスとを接続するワイヤハーネス(エンジンルーム・ハーネス或いはフロントハーネスとも称す)が、車長方向に配索されている。このようなワイヤハーネスの幹線からは、支線が上方に立ち上がるようにT字状に分岐されて、リレーボックス等へと接続されている(例えば、特許文献1参照)。
上記支線が幹線から立ち上がるようにT字状に分岐された箇所は、浸水領域になる場合があり、T字状の分岐部から、支線を伝った水が幹線へと流入し、更に室内側へと浸水する虞がある。そこで、支線が分岐される位置には、電線群にテープ(粘着テープ)がハーフラップ巻きされ、電線を外部に露出させない等の防水対策が施される。
このT字状の分岐部は、例えば図4に示すように、テープ501によって分岐処理される。テープ501による分岐処理では、一対の治具ピン503が立設される布線用図板(図示略)を用いて、幹線505と支線507を配索し、分岐毎個別にテープ巻きして電線511を収束する。その後、T字状の分岐部に矩形状の片面粘着シート509があてがわれて粘着固定される。
また、T字状の分岐部は、図5に示すように、テープ501によって分岐処理せずに片面粘着シート509だけで分岐処理されることもある。この場合、布線用図板上に予め片面粘着シート509が置かれる。そこで、治具ピン503は、置かれた片面粘着シート509から外れた位置となるように布線用図板に立設される。そして、布線用図板上の片面粘着シート509に電線511を配索後、片面粘着シート509が貼り合わされて幹線505と共に支線507が覆われて粘着固定される。
特開2003−143731号公報
しかしながら、図4に示したテープ501による分岐処理では、片面粘着シート509を張り合わせる範囲内でのテープ巻き作業となるため、テープ巻き作業と、シート貼り作業が別工程になる。即ち、テープ巻き作業時に、片面粘着シート509が下方に有ると、テープ巻き作業の邪魔になり作業性が悪い(作業できない)ためである。
一方、図5に示した片面粘着シート509による分岐処理では、治具ピン503が布線用図板上の片面粘着シート509の外となるように配置される。このため、支線507の配索時、幹線505の分岐部から治具ピン503までの間の領域Aでの支線507が、フリーになってしまい位置決め固定できない。その結果、領域Aでの支線507は片面粘着シート509との接触長さが短くなり、少ない力で支線507の枝寸法が変化してしまう可能性がある。また、片面粘着シート509の領域Aにおける貼り合わせ部分は、幹線505の貼付け代でもある。従って、支線保持強度向上のためにこの貼付け代が大きく確保されると、幹線505に沿う全ての貼付け代が増大し、大きな無駄が生じるという問題がある。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、テープ巻きを省略することで作業性を高め、貼付け代を増大させずに分岐部の固定強度を高めることができるワイヤハーネス及びワイヤハーネスの製造方法を提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 幹線と、前記幹線を挟んで覆い前記幹線に沿う一対の縁部を重ね合わせて貼り合わされる片面粘着シートと、前記幹線の途中から前記幹線の周囲に少なくとも半周以上巻き付けられてから前記幹線と交差する方向に分岐配索されて前記一対の縁部の間から導出される支線と、を備えることを特徴とするワイヤハーネス。
上記(1)の構成のワイヤハーネスによれば、幹線に沿って配索された支線が、幹線の途中である分岐位置において、幹線の周囲に少なくとも半周以上巻き付けられてから幹線と交差する方向に分岐配索される。即ち、支線は、この幹線の周囲に巻き付けられた部分も片面粘着シートの粘着面との接触領域となる。更に、支線は、導出方向(分岐方向)に引っ張られると、幹線の周囲に巻き付けられた部分と幹線との摩擦力によって分岐部に抗力が生じる。そこで、この抗力が分岐部の固定強度に寄与することになり、支線における幹線の周囲に巻き付けられた部分は、片面粘着シートの貼付け代を拡大せずに分岐部の固定強度を増大させることになる。
また、支線における幹線の周囲に巻き付けられた部分は、分岐部の固定強度を高めるのと同時に、分岐部の幹線を巻き締める働きがある。これにより、分岐部での電線のバラケが抑制される。その結果、分岐部でのテープ巻きを省略することができる。
(2) 上記(1)の構成のワイヤハーネスであって、前記幹線の延在方向一端側から配索された一端側支線と、前記幹線の延在方向他端側から配索された他端側支線とが、前記幹線の周囲に少なくとも半周以上巻き付けられてから前記幹線と交差する同方向に纏めて分岐配索されて前記一対の縁部の間から導出されることを特徴とするワイヤハーネス。
上記(2)の構成のワイヤハーネスによれば、幹線の延在方向一端側から配索された一端側支線と、幹線の延在方向他端側から配索された他端側支線とが、それぞれ分岐位置で幹線の周囲に巻かれた後、幹線と交差方向に分岐配索される。これにより、幹線の延在方向両側からそれぞれ配索された各支線が、分岐部の固定強度、バラケ抑制に寄与しながら分岐可能となる。また、幹線の延在方向両側からの各支線が幹線に巻き付けられた後、同方向に纏められることで、分岐部の固定強度、バラケ抑制効果がより高まる。
(3) 布線用図板に予め片面粘着シートを載置するシート載置工程と、幹線のみの電線を前記片面粘着シートの上に配索する布線工程と、前記幹線の少なくとも延在方向一端側から配索される支線を前記幹線の周囲に少なくとも半周以上巻き付けてから前記幹線と交差する方向に分岐配索する支線巻き付け分岐工程と、前記片面粘着シートを貼り合わせて前記幹線及び前記支線を一括して挟んで覆う外装工程と、を含むことを特徴とするワイヤハーネスの製造方法。
上記(3)の構成のワイヤハーネスの製造方法によれば、布線用図板の所定の位置に予め載置された片面粘着シートの上に、先ず、幹線のみが配索される。次いで、幹線の少なくとも延在方向一端側から配索された支線が、幹線の周囲に少なくとも半周以上巻き付けられる。半周以上巻き付けられた支線は、幹線と交差する分岐方向へ分岐配索される。そこで、この支線の巻き付けられた部分により幹線の電線は強固に結束され、バラケが抑制される。その結果、分岐部でのテープ巻きを省略することができる。最後に、片面粘着シートが貼り合わされて、幹線及び分岐部の支線が一括して包み込まれることにより、幹線の周囲に巻き付けられた支線の部分は、片面粘着シートの貼付け代を拡大せずに分岐部の固定強度が増大される。
本発明に係るワイヤハーネス及びワイヤハーネスの製造方法によれば、テープ巻きを省略することで作業性を高め、貼付け代を増大させずに分岐部の固定強度を高めることができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の一実施形態に係るワイヤハーネスの一部破断平面図及び要部拡大図である。 図1のII−II断面矢視図である。 (a)〜(b)は本発明の一実施形態に係るワイヤハーネスの製造方法を説明するための平面図である。 テープにより分岐処理された従来のワイヤハーネスの平面図である。 片面粘着シートにより分岐処理された従来のワイヤハーネスの平面図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態に係るワイヤハーネス11は、複数本の被覆電線(電線)13が纏められた幹線15と、幹線15の途中から分岐される支線17とを有する。
幹線15は、複数の被覆電線13が例えば粘着テープ(図示略)によってハーフラップ巻きされて束ねられてもよい。そして、幹線15は、少なくとも直線状部分が片面自己粘着シート(片面粘着シート)19によって覆われている。
本実施形態で用いられる片面粘着シートとしての片面自己粘着シート19は、図1に断面を拡大して示すように、自身の粘着面(裏面)同士を合わせることによってのみ貼り合わすことができる自己粘着シートである。つまり、糊や結束テープを不要にして粘着面(裏面)同士を合わせるだけで簡単に貼ることが可能となる。更に、片面自己粘着シート19は、特殊粘着剤層21がワイヤハーネス11や作業者の手指などに貼り付くことがなく、組立作業性を低下させることがない。片面自己粘着シート19は、PP(ポリプロピレン)発泡材からなるシート基材23の表面に表面材25が積層され、裏面に特殊粘着剤層21が積層される。表面材25にはクラフト紙、ライナーボード、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム、PPフィルム、不織布等が使用可能となる。引張強さは、タテ方向が49N/cm幅、ヨコ方向が23N/cm幅(JIS K−6767準拠)、引裂強さは、タテ方向が7.8N、ヨコ方向が6.8N(JIS K−6767準拠)、水蒸気透過率は0.0052g/cm・24hrs(FS−101B)、初期粘着力は2.5N/cm幅(T型剥離試験)等の特性を有する。この片面自己粘着シート19としては、例えばCro−nel(登録商標)等を用いることができる。尚、本発明に係る片面粘着シートとしては、上記片面自己粘着シート19に限らず、発泡材を含まない一般的なシート基材の一方の面に特殊粘着剤層が積層された自己粘着シートや、シート基材の少なくとも一方の面の一部分または全てに粘着剤が塗布された公知の粘着シートを用いることもできる。
片面自己粘着シート19は、幹線15を挟んで覆っている。片面自己粘着シート19は、例えば幹線15の直線状部分に沿う一枚の四角形状に形成され、幹線15に沿う一対の縁部22を有する(図3参照)。
幹線15を挟んで覆う以前の片面自己粘着シート19は、図3に示すように、特殊粘着剤層21を上にして、四角形状の上半分に幹線15が置かれる。上半分に幹線15が置かれた片面自己粘着シート19は、幹線15に沿う中央部の折曲線20を境に、下半分が上側へ折り畳まれることで、上下辺である一対の縁部22を重ね合わせるようにして特殊粘着剤層21同士が固着して貼り合わされる。即ち、片面自己粘着シート19は、展開状態の四角形が上下方向に半分の大きさとなる。
なお、本実施形態では、片面自己粘着シート19が一枚である場合を例に説明するが、本発明に係るワイヤハーネスは、片面粘着シートが同一形状の二枚からなるものであってもよい。この場合、ワイヤハーネスは、これら二枚の片面粘着シートによって幹線15が挟まれて貼り合わされる。この際、二枚の片面粘着シートは、それぞれの対応する一辺から成る一対の縁部を重ね合わせて貼り合わされる。
図1に示したように、幹線15の直線状部分の途中からは所定本数の被覆電線13からなる支線17が分岐される。支線17は、幹線15の途中における分岐位置から幹線15に対して例えば垂直に分岐される。支線17は、幹線15の分岐部で幹線15の周囲に少なくとも半周以上巻き付けられてから幹線15と交差する方向に分岐配索されて一対の縁部22の間から導出される。
本実施形態に係るワイヤハーネス11では、支線17は、幹線15の延在方向両端側からそれぞれ配索される。即ち、幹線15の延在方向一端側(図1中、左側)から配索された一端側支線27と、幹線15の延在方向他端側(図1中、右側)から配索された他端側支線29とが、幹線15の途中である分岐部において、幹線15の周囲に略1周巻き付けられてから幹線15と交差する同方向(図1の上方向)に纏めて分岐配索されて一対の縁部22の間から導出されている。重ね合わせた一対の縁部22の間から導出された支線17の末端には、例えばコネクタ(図示せず)が取り付けられる。
次に、本実施形態に係るワイヤハーネス11の製造方法を説明する。
本実施形態のワイヤハーネス11を製造するには、片面自己粘着シート19と、複数本の被覆電線13を置いて作業を行うための布線用図板31が用いられる。布線用図板31は、一対の治具ピン33が支線17の延在方向に立設される。治具ピン33は、支線17を挟むことが可能となるように離間して立設されている。この治具ピン33の間に分岐された支線17が配置される。
先ず、シート載置工程において、布線用図板31に予め片面自己粘着シート19を載置する。この際、展開状態の片面自己粘着シート19の上辺(一対の縁部22における一方の縁部22となる図3(a)の上側の辺)が、治具ピン33に近接配置される。
次いで、布線工程において、幹線15のみの被覆電線13を片面自己粘着シート19の上に配索する(図3(a)参照)。
そして、支線巻き付け分岐工程において、先ず、幹線15の延在方向一端側から配索される一端側支線27を幹線15の分岐部に略1周巻き付けてから幹線15と交差する方向(本実施形態では直交方向)に分岐配索する。配索された一端側支線27は、一対の治具ピン33の間に保持される。幹線15の分岐部から分岐して治具ピン33に挟持された一端側支線27は、直線状となって、幹線15に対し直交して配置されることになる(図3(b)参照)。
次に、幹線15の延在方向他端側から配索される他端側支線29を幹線15の分岐部に略1周巻き付けてから幹線15と交差する方向に分岐配索する。配索された他端側支線29も、一対の治具ピン33の間に保持される。幹線15の分岐部から分岐して治具ピン33に挟持された他端側支線29も、直線状となって、幹線15に対し直交して配置されることになる(図3(c)参照)。
最後に、外装工程において、片面自己粘着シート19を貼り合わせて、幹線15及び分岐部の支線17を一括して挟んで覆う。即ち、図3(c)に示した片面自己粘着シート19の下半分を、折曲線20を境に上側へ折り返して上下が半分となるように重ねる。なお、図3(c)における片面自己粘着シート19の下側の辺である下辺が、一対の縁部22における他方の縁部22となる。これにより、図1に示したように、特殊粘着剤層21同士が固着して、幹線15及び支線17が、片面自己粘着シート19によって挟まれた状態で覆われる。片面自己粘着シート19は、折り重ねられた上下辺が一対の縁部22となる。これら一対の縁部22は、幹線15に平行に沿う。支線17は、重ね合わせた一対の縁部22の間から導出された状態となる。
上記構成を有するワイヤハーネス11の作用を説明する。
本実施形態に係るワイヤハーネス11によれば、幹線15に沿って配索された一端側支線27及び他端側支線29(支線17)が、幹線15の途中である分岐位置において、それぞれ幹線15の周囲に略1周巻き付けられてから幹線15と直交する方向に分岐配索されている。なお、幹線15と交差する支線17の方向は、直交方向とは限らず幹線15に対して傾斜して交差する方向でもよい。
また、図1に示したように、幹線15の延在方向両端側からそれぞれ配索された一端側支線27及び他端側支線29が、幹線15の分岐側(図1中、上側)に沿うようにして配索されている場合は、略1周巻き付けられることになる。これに対し、一端側支線27及び他端側支線29が、幹線15の分岐側の反対側に沿うようにして配索されている場合は、略半周巻き付けられることになる。勿論、一端側支線27及び他端側支線29は、幹線15の周囲に2周以上巻き付けられてもよい。また、本実施形態の一端側支線27及び他端側支線29は、幹線15に対してそれぞれ同方向から巻き付けられて幹線15と交差する同方向に纏めて分岐配索されているが、一端側支線27及び他端側支線29は、幹線15に対してそれぞれ反対方向から巻き付けられて幹線15と交差する同方向に纏めて分岐配索されてもよい。
即ち、一端側支線27及び他端側支線29からなる支線17は、この幹線15の周囲に巻き付けられた部分(以下、巻き付き部と云う)35も片面自己粘着シート19における特殊粘着剤層21との接触領域(粘着領域)となる。更に、支線17は、導出方向(分岐方向)に引っ張られると、巻き付き部35と幹線15との摩擦力によって分岐部に抗力が生じる。そこで、この抗力が分岐部の固定強度に寄与することになり、支線17の巻き付き部35は、片面自己粘着シート19の貼付け代37を拡大せずに分岐部の固定強度を増大させることになる。
また、この巻き付き部35は、分岐部の固定強度を高めるのと同時に、分岐部の幹線15を巻き締める働きがある。これにより、分岐部での被覆電線13のバラケが抑制される。その結果、分岐部でのテープ巻きを省略することができる。これら、分岐部の固定強度の向上やバラケ抑制効果は、略半周巻きに比べ、1周巻き以上でより顕著となる。勿論、例えば仮固定のための簡易的なテープ巻きを分岐部に施してもよいことは云うまでもない。
更に、本実施形態に係るワイヤハーネス11では、幹線15の延在方向一端側から配索された一端側支線27と、幹線15の延在方向他端側から配索された他端側支線29とが、それぞれ分岐部で幹線15の周囲に巻かれた後、幹線15と交差方向に分岐配索される。これにより、幹線15の延在方向両側からそれぞれ配索された一端側支線27及び他端側支線29が、分岐部の固定強度、バラケ抑制に寄与しながら分岐可能となる。また、幹線15の延在方向両側からの一端側支線27及び他端側支線29が幹線15に巻き付けられた後、同方向に纏められることで、分岐部の固定強度、バラケ抑制効果がより高まる。
また、本実施形態に係るワイヤハーネス11の製造方法によれば、布線用図板31の所定の位置に予め載置された片面自己粘着シート19の上に、先ず、幹線15のみが配索される。次いで、幹線15の延在方向両端側から配索された一端側支線27及び他端側支線29からなる支線17が、幹線15の周囲に略1周巻き付けられる。略1周巻き付けられた支線17の巻き付き部35は、幹線15と直交する分岐方向へ分岐配索される。そこで、この支線17の巻き付き部35により幹線15の被覆電線13は強固に結束され、バラケが抑制される。その結果、分岐部でのテープ巻きを省略することができる。
最後に、片面自己粘着シート19が貼り合わされて、幹線15及び分岐部の支線17が一括して包み込まれることにより、幹線15の周囲に巻き付けられた支線17の巻き付き部35は、片面自己粘着シート19の貼付け代37を拡大せずに分岐部の固定強度が増大されえる。
従って、本実施形態に係るワイヤハーネス11によれば、テープ巻きを省略することで作業性を高め、貼付け代37を増大させずに分岐部の固定強度を高めることができる。
また、本実施形態に係るワイヤハーネス11の製造方法によれば、幹線15の周囲に支線17を巻き付けることにより、幹線15の分岐部における被覆電線13のバラケが無くなる。そこで、シート貼付作業時の電線噛み込みが防止できる。その結果、容易な作業で高品質なワイヤハーネス11を製造できる。
ここで、上述した本発明に係るワイヤハーネス及びワイヤハーネスの製造方法の実施形態の特徴をそれぞれ以下に簡潔に纏めて列記する。
[1] 幹線15と、前記幹線15を挟んで覆い前記幹線15に沿う一対の縁部22を重ね合わせて貼り合わされる片面粘着シート(片面自己粘着シート)19と、前記幹線15の途中から前記幹線15の周囲に少なくとも半周以上巻き付けられてから前記幹線15と交差する方向に分岐配索されて前記一対の縁部22の間から導出される支線17と、を備えることを特徴とするワイヤハーネス11。
[2] 上記[1]の構成のワイヤハーネス11であって、前記幹線15の延在方向一端側から配索された一端側支線27と、前記幹線15の延在方向他端側から配索された他端側支線29とが、前記幹線15の周囲に少なくとも半周以上巻き付けられてから前記幹線15と交差する同方向に纏めて分岐配索されて前記一対の縁部22の間から導出されることを特徴とするワイヤハーネス11。
[3] 布線用図板31に予め片面粘着シート(片面自己粘着シート)19を載置するシート載置工程と、幹線15のみの電線(被覆電線)13を前記片面粘着シート(片面自己粘着シート)19の上に配索する布線工程と、前記幹線15の少なくとも延在方向一端側から配索される支線17を前記幹線15の周囲に少なくとも半周以上巻き付けてから前記幹線15と交差する方向に分岐配索する支線巻き付け分岐工程と、前記片面粘着シート(片面自己粘着シート)19を貼り合わせて前記幹線15及び前記支線17を一括して挟んで覆う外装工程と、を含むことを特徴とするワイヤハーネス11の製造方法。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
11…ワイヤハーネス
13…被覆電線(電線)
15…幹線
17…支線
19…片面自己粘着シート(片面粘着シート)
21…特殊粘着剤層
22…縁部
27…一端側支線
29…他端側支線
31…布線用図板

Claims (3)

  1. 幹線と、
    前記幹線を挟んで覆い前記幹線に沿う一対の縁部を重ね合わせて貼り合わされる片面粘着シートと、
    前記幹線の途中から前記幹線の周囲に少なくとも半周以上巻き付けられてから前記幹線と交差する方向に分岐配索されて前記一対の縁部の間から導出される支線と、
    を備えることを特徴とするワイヤハーネス。
  2. 前記幹線の延在方向一端側から配索された一端側支線と、前記幹線の延在方向他端側から配索された他端側支線とが、前記幹線の周囲に少なくとも半周以上巻き付けられてから前記幹線と交差する同方向に纏めて分岐配索されて前記一対の縁部の間から導出されることを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス。
  3. 布線用図板に予め片面粘着シートを載置するシート載置工程と、
    幹線のみの電線を前記片面粘着シートの上に配索する布線工程と、
    前記幹線の少なくとも延在方向一端側から配索される支線を前記幹線の周囲に少なくとも半周以上巻き付けてから前記幹線と交差する方向に分岐配索する支線巻き付け分岐工程と、
    前記片面粘着シートを貼り合わせて前記幹線及び前記支線を一括して挟んで覆う外装工程と、
    を含むことを特徴とするワイヤハーネスの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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