JP2018026225A - ワイヤーハーネス及びワイヤーハーネスの製造方法 - Google Patents

ワイヤーハーネス及びワイヤーハーネスの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の配線部材を、間隔をあけて配設できるようにすることを目的とする。【解決手段】ワイヤーハーネス10は、ノイズ源となる第1配線部材20と、ノイズの影響を受ける第2配線部材30と、両面に貫通する貫通部42が少なくとも1つ形成されると共に、第1保持部46と第2保持部48とが少なくとも1つの貫通部42の両側に形成されたシート状間隔維持部材40とを備える。少なくとも1つの貫通部42の両側に第1配線部材20と第2配線部材30とを配設した状態で、第1保持部46と第2保持部48のうち少なくとも一方が第1配線部材20又は第2配線部材30を覆って少なくとも1つの貫通部42に挿通された状態で保持されている。【選択図】図3

Description

この発明は、複数の配線部材を離して配設する技術に関する。
特許文献1は、低電圧系回路の複数の電線と、高電圧系回路の複数の電線とを有し、これら低電圧系回路の複数の電線と高電圧系回路の複数の電線とを同一の経路に沿って配索するワイヤーハーネスであって、前記低電圧系回路の複数の電線と前記高電圧系回路の複数の電線とを分けると共に、これら低電圧系回路の複数の電線と高電圧系回路の複数の電線との全外周を別々に包み込むよう折り曲げた絶縁シートによって外装を施したワイヤーハーネスを開示している。このワイヤーハーネスでは、低電圧系回路の複数の電線と高電圧系回路の複数の電線とは互いに分離され、且つ、双方の間に絶縁シートが介在されることから比較的大きい沿面距離を持って配置される。
特開2004−355839号公報
ところで、電線間において、電磁ノイズの影響を避けるためには、電線間の空間距離を設けることが好ましい。特許文献1に開示の技術では、低電圧系回路の複数の電線と、高電圧系回路の複数の電線との間には、絶縁シートの厚み分の空間距離を確保できることができるだけであるので、ノイズ対策として不十分となる恐れがある。
そこで、本発明は、複数の配線部材を、間隔をあけて配設できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様にかかるワイヤーハーネスは、ノイズ源となる第1配線部材と、ノイズの影響を受ける第2配線部材と、両面に貫通する貫通部が少なくとも1つ形成されると共に、第1保持部と第2保持部とが前記少なくとも1つの貫通部の両側に形成されたシート状間隔維持部材とを備え、前記少なくとも1つの貫通部の両側に前記第1配線部材と前記第2配線部材とを配設した状態で、前記第1保持部と前記第2保持部の少なくとも一方が前記第1配線部材又は前記第2配線部材を覆って前記少なくとも1つの貫通部に挿通された状態で保持されて、前記第1配線部材と前記第2配線部材とが間隔をあけた並列状態で保持されているものである。
第2の態様は、第1の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記第1保持部と前記第2保持部の少なくとも一方が前記第1配線部材又は前記第2配線部材に締付けられた状態で前記少なくとも1つの貫通部に挿通された状態で保持されているものである。
第3の態様は、第1又は第2の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記第1保持部と前記第2保持部の両方が前記少なくとも1つの貫通部に挿通された状態で保持されているものである。
第4の態様は、第1から第3のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネスであって、前記少なくとも1つの貫通部は、直線状に延びるスリット状に形成され、前記第1保持部及び前記第2保持部は、前記少なくとも1つの貫通部の延在方向に沿って細長い長方形状に形成されているものである。
第5の態様は、第1から第4のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネスであって、前記少なくとも1つの貫通部として、間隔をあけて形成された第1貫通部と第2貫通部とを有し、前記第1保持部が前記第1配線部材を覆って前記第1貫通部に挿通された状態で保持されると共に、前記第2保持部が前記第2配線部材を覆って前記第2貫通部に挿通された状態で保持されて、前記第1配線部材と前記第2配線部材とが間隔をあけた並列状態で保持されているものである。
第6の態様は、第5の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記第1保持部と前記第2保持部とのうち前記少なくとも1つの貫通部を貫通した部分同士が接合されているものである。
第7の態様は、第1から第4のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネスであって、前記少なくとも1つの貫通部として、前記第1保持部の厚み寸法と前記第2保持部の厚み寸法との和よりも大きい幅寸法を有する幅広貫通部が形成され、前記第1保持部が前記第1配線部材を覆って前記幅広貫通部に挿通されてその一側部に接した状態で保持されると共に、前記第2保持部が前記第2配線部材を覆って前記幅広貫通部に挿通されてその他側部に接した状態で保持されて、前記第1配線部材と前記第2配線部材とが間隔をあけた並列状態で保持されているものである。
第8の態様は、第1から第7のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネスであって、前記第1配線部材と前記第2配線部材との間に介在する板部材をさらに備える。
第9の態様は、第1から第8のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネスであって、前記第1配線部材と前記第2配線部材との間に配設された第3配線部材をさらに備える。
上記課題を解決するため、第10の態様に係るワイヤーハーネスの製造方法は、(a)両面に貫通する貫通部が少なくとも1つ形成されると共に、第1保持部と第2保持部とが前記少なくとも1つの貫通部の両側に形成されたシート状部材を準備する工程と、(b)前記シート状部材の上であって、前記少なくとも1つの貫通部の両側に第1配線部材と第2配線部材とを配設する工程と、(c)前記第1保持部で前記第1配線部材を覆った状態で保持する工程と、(d)前記第2保持部で前記第2配線部材を覆った状態で保持する工程と、を備え、前記工程(c)と前記工程(d)の少なくとも一方で、前記第1保持部又は前記第2保持部を前記少なくとも1つの貫通部に挿通させた状態とする。
第1の態様によると、第1保持部と第2保持部の少なくとも一方が前記第1配線部材を覆って少なくとも1つの貫通部に挿通された状態に保持されて、第1配線部材と第2配線部材とが間隔をあけた並列状態で保持される。このため、複数の配線部材を、所望の間隔をあけて配設できる。
第2の態様によると、第1配線部材及び第2配線部材の少なくとも一方をより安定させた位置で、間隔をあけた並列状態で保持される。
第3の態様によると、第2保持部及び第2保持部の両方を、少なくとも1つの貫通部を利用して保持できる。
第4の態様によると、前記第1保持部及び前記第2保持部によって、第1配線部材及び第2配線部材を比較的長寸に亘って、間隔をあけた並列状態で保持することができる。
第5の態様によると、第1配線部材と第2配線部材との間により大きな間隔を設けることができる。
第6の態様によると、前記第1保持部と前記第2保持部とのうち前記少なくとも1つの貫通部を貫通した部分同士を接合することで、第1保持部と第2保持部とが貫通部から抜けないように保持することができる。
第7の態様によると、幅広貫通部の幅に応じて、第1配線部材と第2配線部材との間により大きな間隔を設けることができる。
第8の態様によると、板部材によって、第1配線部材と前記第2配線部材と間に間隔をより確実に設けることができる。
第9の態様によると、第1配線部材と第2配線部材との間に第3配線部材を配設することができる。
第10の態様によると、第1保持部と第2保持部の少なくとも一方が第1配線部材又は第二配線部材を覆って少なくとも1つの貫通部に挿通される。このため、複数の配線部材を、所望の間隔をあけて配設できる。
実施形態に係るワイヤーハーネスを示す部分概略平面図である。 同上のワイヤーハーネスを示す部分概略側面図である。 図2のIII−III線概略断面図である。 図2のIV−IV線概略断面図である。 ワイヤーハーネスの製造工程を示す説明図である。 ワイヤーハーネスの製造工程を示す説明図である。 ワイヤーハーネスの製造工程を示す説明図である。 ワイヤーハーネスの製造工程を示す説明図である。 ワイヤーハーネスの製造工程を示す説明図である。 ワイヤーハーネスの製造工程を示す説明図である。 ワイヤーハーネスの製造工程を示す説明図である。 第1変形例に係るワイヤーハーネスのシート状間隔維持部材を示す展開図である。 同上のワイヤーハーネスを示す概略断面図である。 第2変形例に係るワイヤーハーネスのシート状間隔維持部材を示す展開図である。 同上のワイヤーハーネスを示す概略断面図である。 第3変形例に係るワイヤーハーネスのシート状間隔維持部材を示す展開図である。 第4変形例に係るワイヤーハーネスのシート状間隔維持部材を示す展開図である。 第5変形例に係るワイヤーハーネスのシート状間隔維持部材を示す展開図である。 第6変形例に係るワイヤーハーネスを示す概略断面図である。
以下、実施形態に係るワイヤーハーネス、シート状間隔維持部材及びワイヤーハーネスの製造方法について説明する。
<ワイヤーハーネスについて>
まず、ワイヤーハーネスについて説明する。図1はワイヤーハーネス10の部分概略平面図であり、図2はワイヤーハーネス10の部分概略側面図であり、図3は図2のIII−III線概略断面図であり、図4は図2のIV−IV線概略断面図である。
ワイヤーハーネス10は、第1配線部材20と、第2配線部材30と、シート状間隔維持部材40とを備える。ワイヤーハーネス10の第1配線部材20と第2配線部材30との関係で捉えたとき、第1配線部材20は第2配線部材30に対してノイズ源となる配線部材であり、第2配線部材30は第1配線部材20からのノイズの影響を受ける配線部材である。シート状間隔維持部材40によって、第1配線部材20と第2配線部材30とが間隔をあけた並列状態で保持されることにより、第1配線部材20から第2配線部材30へのノイズの影響が低減される。なお、ワイヤーハーネス10の端部等において、第1配線部材20と第2配線部材30とが分岐し、別々の配線先に導かれるようになっていてもよい。第1配線部材20及び第2配線部材30の端部は、コネクタ等を介して車両等に搭載された各種電気部品等に接続される。つまり、ワイヤーハーネス10は、車両において各種電気部品等を電気的に接続する配線として用いられる。
第1配線部材20は、車両等において、電気部品等に接続される配線用の部材であり、ここでは、少なくとも1本の電線21を含む配線部材である。本実施形態においては、第1配線部材20は、複数の電線21が束ねられた構成である例で説明する。
第2配線部材30は、車両等において、電気部品等に接続される配線用の部材であり、ここでは、少なくとも1本の電線21を含む配線部材である。本実施形態においては、第2配線部材30は、複数(例えば、2本)の電線21が撚り合わされると共にその外周にシース22が形成されたツイスト電線24である例で説明する。本第2配線部材30の少なくとも一部は、上記第1配線部材20に対して並列して配設される。
上記第1配線部材20及び第2配線部材30の組み合わせとしては、例えば、第1配線部材20が電源線を含み、第2配線部材30の信号線を含むものである例が挙げられる。また、第1配線部材20が高電圧系の電源線を含み、第2配線部材30がそれよりも低電圧系の電源線を含むものである例が挙げられる。ここでは、第1配線部材20が電源線を含み、第2配線部材30が、車内LAN通信用のケーブルであり、特にここでは、第2配線部材30がイーサネット(登録商標)規格に準拠する高速通信用のケーブルであるものとして説明する。第1配線部材20と第2配線部材30とは、当該ノイズの影響を低減させるために離して配設されている。
シート状間隔維持部材40は、シート状の部分が第1配線部材20及び第2配線部材30の延在方向に沿って連続する形状に形成されている。シート状間隔維持部材40には、両面に貫通する貫通部42が少なくとも1つ形成されている。また、シート状間隔維持部材40の貫通部42の両側に、第1保持部46と第2保持部48とが形成されている。そして、貫通部42の両側に第1配線部材20と第2配線部材30とを配設した状態で、第1保持部46が第1配線部材20を覆って貫通部42に挿通された状態で保持されている。また、同状態で、第2保持部48が第2配線部材30を覆って貫通部42に挿通された状態で保持されている。これにより、第1配線部材20と第2配線部材とが間隔をあけた並列状態で保持されている。
より具体的には、シート状間隔維持部材40は、細長いシート状に形成されている。シート状間隔維持部材40は、割れることなく曲げ可能なシート状部材により形成される。例えば、シート状間隔維持部材40は、例えば、PP(ポリプロピレン)シート、PVC(ポリ塩化ビニル)シート又はPET(ポリエチレンテレフタレート)シート等、内部が一様に樹脂で埋まっている樹脂製シート材(樹脂製フィルム等の薄手のものを含む)、プラスチックダンボール等の中空板材、発泡シート、不織布等を用いることができる。もっとも、後述する第1、第2変形例等を想定すると、シート状間隔維持部材40は、それ自身が板状を保ち得る剛性によって第1配線部材20と第2配線部材30との間に間隔をあけた状態に維持可能な程度の剛性を持っていることが好ましい。かかるシート状間隔維持部材40としては、例えば、PP(ポリプロピレン)シート、PVC(ポリ塩化ビニル)シート又はPET(ポリエチレンテレフタレート)シート等、内部が一様に樹脂で埋まり、かつ、板状を保ち得る程度の厚みを有する樹脂製シート材、プラスチックダンボール等の中空板材、不織布を加熱及び加圧等して押し固めて剛性を持たせたものを用いることもできる。また、シート状間隔維持部材40として、金属蒸着、金属メッキ等によって導電性が付与されたものが用いられてもよい。
本実施形態においては、シート状間隔維持部材40は、一方向に長いシート状に形成されている。シート状間隔維持部材40の延在方向中間部に貫通部42が形成されている。貫通部42は、シート状間隔維持部材40の幅方向中間部において、シート状間隔維持部材40の延在方向に沿って直線状に延びるスリット状に形成されている。貫通部42の幅寸法は、好ましくは、シート状間隔維持部材40の厚み寸法の2倍である。
シート状間隔維持部材40の延在方向中間部の両側部に、第1保持部46と第2保持部48とが形成されている。第1保持部46及び第2保持部48は、シート状間隔維持部材40の延在方向において、貫通部42が形成された領域と対応する領域に形成されている。第1保持部46及び第2保持部48は、貫通部42の延在方向に沿って細長い長方形状に形成されている。第1保持部46は、比較的太径の第1配線部材20を覆い、第2保持部48は、比較的細径の第2配線部材30を覆うため、第1保持部46は、第2保持部48よりも幅広である。なお、シート状間隔維持部材40の延在方向両端部であって貫通部42が形成されていない部分は、第1配線部材20及び第2配線部材30を覆うことが可能な程度の幅寸法(第1保持部46及び第2保持部48のそれぞれから貫通部42に挿入された端部の長さ寸法を引いた程度の寸法)に設定されている。
そして、シート状間隔維持部材40の一方面上のうち貫通部42の両側の位置に、第1配線部材20及び第2配線部材30が配設された状態で、第1保持部46が第1配線部材20を上方から覆うと共に、第2保持部48が第2配線部材30を上方から覆っている。また、第1保持部46の先端部及び第2保持部48の先端部が重ね合わされた状態で貫通部42に挿通され、シート状間隔維持部材40の下面側に突出している。このように、第1保持部46及び第2保持部48が第1配線部材20及び第2配線部材30を覆う状態が保持される。第1保持部46及び第2保持部48の上記状態の保持は、第1保持部46及び第2保持部48をシート状間隔維持部材40の他の部位に接着、粘着又は溶着等すること、第1配線部材20、第2配線部材30及びシート状間隔維持部材40の周囲に粘着テープ、結束バンド等の結束部材を結束すること等によりなされる。そのため、具体的構成例については後で説明する。
第1保持部46及び第2保持部48は、それぞれ第1配線部材20及び第2配線部材30に締付けられた状態で、貫通部42に挿通された状態に保持されている。つまり、第1保持部46及び第2保持部48は、第1配線部材20及び第2配線部材30の外形状に応じて部分円筒形状をなした状態で第1配線部材20及び第2配線部材30を覆っている。これにより、第1配線部材20及び第2配線部材30がより確実に一定位置に保持される。
もっとも、第1保持部46及び第2保持部48は、第1配線部材20及び第2配線部材30を、間隔をあけて並列状態に保持可能な程度でそれらを覆っていればよい。例えば、第1保持部及び第2保持部は、第1配線部材及び第2配線部材に対して隙間をあけた状態でそれらを覆っていてもよい。また、第1保持部及び第2保持部は、それらに折り目が形成された状態で、第1配線部材及び第2配線部材を覆っていてもよい。
以上のように構成されたワイヤーハーネス10によると、第1保持部46が第1配線部材20を覆って少なくとも1つの貫通部42に挿通された状態に保持されると共に、第2保持部48が第2配線部材30を覆って少なくとも1つの貫通部42に挿通された状態に保持されている。これにより、第1配線部材20と第2配線部材30とが間隔をあけた並列状態に保持される。ここでは、第1配線部材20と第2配線部材30との間にシート状間隔維持部材40の厚み寸法の2倍以上の隙間が形成される。特に、第2配線部材30は、第1配線部材20よりも十分に細く、また、第1配線部材20及び第2配線部材30がシート状間隔維持部材40の幅方向中央部の一方主面に接した状態で保持されるため、第1配線部材20と第2配線部材30との間にシート状間隔維持部材40の厚み寸法の2倍よりも大きな隙間が形成される。このため、複数の配線部材である第1配線部材20と第2配線部材30とを、間隔をあけて配設できる。なお、第1配線部材20と第2配線部材30との間隔は、後述する変形例に示すように、貫通部42の幅、数、形成位置等を適宜変更することで、調整できる。
なお、配線部材間で電磁ノイズの影響を抑制する方法としては、外周に金属製の編組等が形成されたシールド電線を用いることが想定される。しかしながら、そのようなシールド電線を用いると高コストとなる。これに対して、ワイヤーハーネス10では、第1配線部材20と第2配線部材30との間に空間的距離を設けることで、ノイズの影響を抑制している。これにより、コストアップを抑制しつつ、第1配線部材20と第2配線部材30との間のノイズの影響を低減することができる。もちろん、第1配線部材20及び第2配線部材30を構成する電線として、シールド電線が採用されたり、それらの間にシールド層が設けられたりしてもよい。
また、第1保持部46及び第2保持部48が、それぞれ第1配線部材20及び第2配線部材30に締付けられた状態で、貫通部42に挿通された状態に保持される構成とすることで、第1配線部材20及び第2配線部材30がより確実に一定位置に保持され、それらの間により確実に隙間を設けた状態に保つことができる。
また、第1保持部46及び第2保持部48は、貫通部42の延在方向に沿って長い長方形状に形成されているため、第1配線部材20及び第2配線部材30を比較的長寸に亘って、間隔をあけた並列状態で保持することができる。
もっとも、貫通部42が直線状のスリット形状に形成されること、及び、第1保持部46及び第2保持部48が貫通部42の延在方向に沿って長い長方形状であることは必須ではない。例えば、シート状間隔維持部材において、複数の貫通部が断続的に形成されると共に、それぞれの貫通部の両側に帯状の第1保持部及び第2保持部が形成されていてもよい。この場合、複数の第1保持部が第1配線部材を複数箇所で覆うように曲げられてそれぞれ対応する貫通部に挿通され、複数の第2保持部が第2配線部材を複数箇所で覆うように曲げられてそれぞれ対応する貫通部に挿通される。これにより、第1配線部材及び第2配線部材は、それぞれ複数箇所で第1保持部及び第2保持部で保持されて間隔をあけた並列状態で保持されることになる。この場合、貫通部は、帯状の第1保持部及び第2保持部の先端部を挿通可能な形状であればよく、したがって、短い直線スリット状、丸孔状等に形成されていてもよい。
また、本実施形態では、シート状間隔維持部材40の幅方向中央部の一方面側に、第1配線部材20及び第2配線部材30が配設された構成とされているが、シート状間隔維持部材の幅寸法中央部の一方面側に第1配線部材が配設され、他方面側に第2配線部材が配設される構成であってもよい。
<ワイヤーハーネスの製造方法例について>
上記ワイヤーハーネス10の一製造方法例について説明する。
まず、図5に示すように、シート状部材40B1を準備する。シート状部材40B1は、上記シート状間隔維持部材40に加工される部材であり、上記したように、樹脂製シート材、プラスチックダンボール等の中空板材等によって形成されている。シート状部材40B1は、長方形状に形成されている。
そして、上記シート状部材40B1を打ち抜き加工等することによって、図6に示すように、両面に貫通する貫通部42が少なくとも1つ形成されると共に、第1保持部46及び第2保持部48が貫通部42の両側に形成されたシート状部材40B2を準備する(工程(a))。ここでは、長尺状のシート状部材40B2の延在方向中間部に、貫通部42、第1保持部46及び第2保持部48が形成されているが、シート状間隔維持部材40の延在方向のより全体的な領域に亘って、貫通部42、第1保持部46及び第2保持部48が設けられていてもよい。
なお、ここでは、シート状部材40B2には、後述する治具52を挿入するための位置決め孔41hが形成されている。位置決め孔41hは、シート状部材40B2の延在方向に沿って4箇所に形成されており、各箇所では、第1配線部材20を両側から挟む位置に2つの位置決め孔41hが形成されている。
そして、上記シート状部材40B2を、ワイヤーハーネス10の組立図板上等に配設する。図7では、ワイヤーハーネスの組立図板上に、上部にU字状部53が設けられた治具52が配設され、U字状部53の両端部53aを位置決め孔41hに挿通させることで、シート状部材40B2がワイヤーハーネス10の組立図板上の一定位置に広げた状態で配設されることを想定している。
次に、図8に示すように、シート状部材40B2の上であって、貫通部42の両側に第1配線部材20及び第2配線部材30を配設する(工程(b))。ここでは、第1配線部材20は、治具52のU字状部53の両端部53a間で位置決めされた状態となる。
そして、第1保持部46を曲げて第1配線部材20を覆う、その先端部を貫通部42に挿通させる(工程(c))。この前後又は同時に、第1保持部46で第1配線部材20を覆い、その端部を貫通部42に挿通する(工程(d))。これにより、第1配線部材20及び第2配線部材30が、第1保持部46及び第2保持部48を含むシート状間隔維持部材40によって間隔をあけた並列状態に保持される。
第1保持部46及び第2保持部48を、貫通部42に挿通させた状態は、例えば、次のようにして保持される。
まず、図9に示すように、貫通部42の下方に延出した第1保持部46及び第2保持部48を重ね合せ、第1保持部46及び第2保持部48を、一対の加熱部材54,54によって挟込む。これにより、第1保持部46及び第2保持部48を熱溶着する。この後、図10に示すように、第1配線部材20及び第2配線部材30、シート状間隔維持部材40の外周を覆うように、粘着テープ18を巻き付ける。すると、粘着テープ18が第1保持部46及び第2保持部48を、第1配線部材20及び第2配線部材30側に押し付けた状態に維持し、もって、第1保持部46及び第2保持部48が貫通部42に挿入された状態に維持される。また、第1保持部46及び第2保持部48の重ね合せ溶着箇所が、粘着テープ18の締め付け力によってL字状に曲げられたシート状間隔維持部材40の底側外面に押付けられると共に、粘着テープ18が当該重ね合せ溶着箇所に粘着する。これらの少なくとも1つによって、第1保持部46及び第2保持部48を、貫通部42に挿通させた状態を保持することができる。
また、例えば、図11に示すように、貫通部42の下方に延出した第1保持部46及び第2保持部48を互いに反対側に広げるようにL字状に曲げ、そのL字状に曲げた部分の先端部を、シート状間隔維持部材40の底側外面に接着剤、両面テープ等で接合すること、或いは、熱溶着すること等によって、第1保持部46及び第2保持部48を、貫通部42に挿通させた状態を保持することができる。
以上のように構成されたワイヤーハーネス10の製造方法によると、第1保持部46が第1配線部材20を覆って少なくとも1つの貫通部42に挿通された状態に保持されると共に、第2保持部48が第2配線部材30を覆って少なくとも1つの貫通部42に挿通された状態に保持されている。これにより、第1配線部材20と第2配線部材30とが間隔をあけた並列状態に保持される。第1配線部材20と第2配線部材30との間隔は、貫通部42の幅、数、形成位置等を適宜変更することで、調整できる。このため、複数の配線部材である第1配線部材20と第2配線部材30とを、所望の間隔をあけて配設できる。
<変形例>
上記実施形態を前提として、各種変形例について説明する。
まず、図12及び図13に示す第1変形例に係るワイヤーハーネス110では、シート状間隔維持部材40に対応するシート状間隔維持部材140として、少なくとも1つの貫通部として、間隔をあけて形成された第1貫通部142と第2貫通部144とを有するシート状部材を用いている。第1貫通部142及び第2貫通部144は、シート状間隔維持部材140の延在方向に沿って直線状に延在するスリット状に形成されている。第1貫通部142及び第2貫通部144の開口幅は、シート状間隔維持部材140の厚寸法と同じであることが好ましいが、これは必須ではない。第1貫通部142と第2貫通部144との間には、中間介在部143が設けられており、第1配線部材20と第2配線部材30とは、中間介在部143の幅寸法以上の距離隔てて配設されることになる。また、2つの第1貫通部142と第2貫通部144の両側外方に向けて、第1保持部146及び第2保持部148が延出している。具体的には、第1貫通部142から外方に向けて第1保持部146が延出しており、第2貫通部144から外方に向けて第2保持部148が延出している。
そして、シート状間隔維持部材140のうち第1貫通部142の外側部分に第1配線部材20が配設された状態で、第1保持部146が第1配線部材20を覆うように当該第1配線部材20に締付けるように巻き付けられると共に、第1保持部146の先端部が第1貫通部142に挿通される。また、シート状間隔維持部材140のうち第2貫通部144の外側部分に第2配線部材30が配設された状態で、第2保持部148が第2配線部材30を覆うように当該第2配線部材30に締付けるように巻き付けられると共に、第2保持部148の先端部が第2貫通部144に挿通される。そして、第1保持部146及び第2保持部148がそれぞれ第1貫通部142及び第2貫通部144に挿通された状態が保持される。これは、例えば、第1保持部146及び第2保持部148の先端部を、第1貫通部142及び第2貫通部144の周囲でシート状間隔維持部材140に接着、粘着、溶着等して接合することによって行うことができる。或いは、図13において2点鎖線で示すように、第1貫通部142及び第2貫通部144から延出する第1保持部146及び第2保持部148の各先端部を重ね合わせた状態で、熱溶着、接着、粘着等することによっても行うことができる。あるいは、第1配線部材20、第2配線部材30及びシート状間隔維持部材140に粘着テープ等の結束部材を巻回するようにしてもよい。
この例によると、第1貫通部142と第2貫通部144との形成位置を適宜調整することで、第1配線部材20と第2配線部材30との間により大きな間隔を設けることができ、また、その間隔寸法の調整も容易である。
また、第1保持部146と第2保持部148とのうち第1貫通部142及び第2貫通部144を貫通した部分同士を、熱溶着等によって接合することによって、第1保持部146と第2保持部148とが第1貫通部142及び第2貫通部144から抜けないように保持することができる。
なお、本変形例において、シート状間隔維持部材140の幅方向において3つ以上の異なる位置に貫通部が形成され、その両側の保持部が、配線部材の太さ等に応じて、3つ以上の貫通部のいずれかに選択的に挿通される構成であってもよい。
図14及び図15に示す第2変形例に係るワイヤーハーネス210では、シート状間隔維持部材40に対応するシート状間隔維持部材240として、少なくとも1つの貫通部として、幅広貫通部242が形成されたものを用いている。幅広貫通部242は、シート状間隔維持部材240の延在方向に沿って延びる直線状のスリット形状に形成されている。幅広貫通部242は、その両側に形成される第1保持部246と第2保持部248との和よりも大きい幅寸法を有する形状に形成されている。
そして、第1保持部246が第1配線部材20を覆って幅広貫通部242に挿通されてその一側部に接した状態に保持されると共に、第2保持部248が第2配線部材30を覆って幅広貫通部242に挿通されてその側部に接した状態に保持されている。それらの状態の保持は、例えば、幅広貫通部242から延出する第1保持部246及び第2保持部248の各先端部を外向けに折って、シート状間隔維持部材240のうち幅広貫通部242の外側縁部に重ね合せた状態で、それらを熱溶着、接着、粘着等することによって行うことができる。あるいは、第1配線部材20、第2配線部材30及びシート状間隔維持部材240に粘着テープ等の結束部材を巻回するようにしてもよい。これにより、第1配線部材20と第2配線部材30との間に、幅広貫通部242の幅寸法と同じ程度の間隔を設けることができる。
この例によると、幅広貫通部242の幅寸法に応じて、第1配線部材20と第2配線部材30との間により大きな間隔を設けることができる。また、第1配線部材20及び第2配線部材30を、幅広貫通部242内に容易に挿通させることができる。
図16に示す第3変形例に係るワイヤーハーネス310では、第1配線部材20と第2配線部材30との間に介在する板部材312が設けられている。ここでは、上記第1変形例を前提として説明するが、上記実施形態又は第2変形例においても適用できる。板部材312は、上記シート状間隔維持部材を構成するものと同様の樹脂製のシート状部材等を用いることができる。もっとも、この板部材312は折曲げなくてもよいため、板部材312としてより厚み寸法が大きい樹脂板等を用いることができる。この例では、長方形板状の板部材312が第1配線部材20と第2配線部材30との間に挟み込まれている。板部材312の固定は、接着剤、両面テープ、周囲に巻回された粘着テープ等によりなされる。板部材312の厚み方向は、第1配線部材20と第2配線部材30とを結ぶ方向と一致している。従って、第1配線部材20と第2配線部材30との間の間隔寸法を、板部材312の厚み寸法分以上にすることができる。
本変形例によると、第1配線部材20と第2配線部材30との間に隙間をより確実に設けることができる。特に、板部材312の厚み寸法分、第1配線部材20と第2配線部材30との間により大きな隙間を確実に設けることができる。
図17に示す第4変形例に係るワイヤーハーネス410では、第1配線部材20と第2配線部材30との間に介在する板部材412が設けられている。ここでは、上記第1変形例を前提として説明するが、上記実施形態又は第2変形例においても適用できる。板部材412は、上記シート状間隔維持部材を構成するものと同様の樹脂製のシート状部材等を用いることができる。もっとも、この板部材412は折曲げなくてもよいため、板部材412としてより厚み寸法が大きい樹脂板等を用いることができる。この例では、長方形板状の板部材412が第1配線部材20と第2配線部材30との間に挟み込まれている。板部材412の厚み方向は、第1配線部材20と第2配線部材30との間におけるシート状間隔維持部材140の中間介在部143の厚み方向と一致しており、板部材412の幅方向は第1配線部材20と第2配線部材30とを結ぶ方向に一致している。このため、第1配線部材20と第2配線部材30との間に、板部材412の幅寸法程度の間隔が設けられることになる。板部材412の固定は、接着剤、両面テープ、周囲に巻回された粘着テープ等によりなされる。中間介在部が無い場合、板部材の両端部が貫通部の端部外側位置でシート状間隔維持部材に接合されていてもよい。
本変形例によると、第1配線部材20と第2配線部材30との間に、板部材412の幅寸法分の間隔をより確実に設けることができる。
図18に示す第5変形例に係るワイヤーハーネス510では、第1配線部材20と第2配線部材30との間に第3配線部材540が設けられている。ここでは、上記第1変形例を前提として説明するが、もちろん、第2変形例、第4変形例を前提として適用されてもよい。
第3配線部材540も、車両等において、電気部品等に接続される配線用の部材であり、ここでは、少なくとも1本の電線21を含む配線部材である。第3配線部材540は、第1配線部材20と第2配線部材30との間に配設された状態で、それらの周囲に粘着テープ等の結束部材が巻回されることで、第1配線部材20と第2配線部材30との間に保持される。
かかる第3配線部材540は、例えば、車両におけるグレート違い、オプション部品の有無等に応じて組み込まれる追加用の配線(アドオン用の配線)を含むことが考えられる。かかる第3配線部材540は、組み込まれる車種等に応じて組み込まれたり、組み込まれなかったりする配線部材である。
本変形例によると、作業者は、第1配線部材20と第2配線部材30との間の隙間に、第3配線部材540を容易に組込むことができ、その組込作業を容易に行える。
また、第3配線部材540によって、第1配線部材20と第2配線部材30との隙間を確実に保つことができる。
第3配線部材540としては、第1配線部材20よりも第2配線部材30に与えるノイズの影響が小さいものであって、第2配線部材30よりも第1配線部材20から受けるノイズの影響が小さいものが好ましい。このような、第1配線部材20、第2配線部材30、第3配線部材540の組み合わせとしては、例えば、第1配線部材20が高電圧系の電源線であり、第2配線部材30が信号線であり、第3配線部材540が低電圧系の電源線である組み合わせが考えられる。また、例えば、第1配線部材20が電源線であり、第2配線部材30が高速通信用の信号線などのノイズの影響を受けやすい信号線であり、第3配線部材540がセンサ用の信号線又は低速通信用の信号線などのノイズの影響を受けにくい信号線である組み合わせが考えられる。
また、図19は、第6変形例に係るワイヤーハーネス610を示している。このワイヤーハーネス610は、上記第1変形例に係るワイヤーハーネス110において、第2貫通部144を省略し、第2保持部148で第2配線部材30を覆った状態で、当該第2保持部148の先端部を中間介在部143に重ね合せて接合している。第2保持部148の先端部と中間介在部143との接合は、熱溶着等の溶着、両面テープ等によってなされる。
この例によっても、第1貫通部142の位置、第2保持部148を中間介在部143に接合する位置等を適宜調整することで、第1配線部材20と第2配線部材30との間により大きな間隔を設けることができ、また、その間隔寸法の調整も容易である。
この変形例に示すように、第1保持部と第2保持部のうちの少なくとも一方が第1配線部材又は第2配線部材を覆って少なくとも1つの貫通部に挿通された状態で保持された構成であれば、第1保持部と第2保持部のうちの少なくとも一方については、貫通部を利用して第1配線部材又は第2配線部材を一定位置に保持し、もって、第1配線部材と第2配線部材とを間隔をあけた状態に保持するのに役立つ。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10、110、210、310、410、510、610 ワイヤーハーネス
18 粘着テープ
20 第1配線部材
21 電線
30 第2配線部材
40、140、240 シート状間隔維持部材
40B1、40B2 シート状部材
42 貫通部
46、146、246 第1保持部
48、148、248 第2保持部
142 第1貫通部
143 中間介在部
144 第2貫通部
242 幅広貫通部
312、412 板部材
540 第3配線部材

Claims (10)

  1. ノイズ源となる第1配線部材と、
    ノイズの影響を受ける第2配線部材と、
    両面に貫通する貫通部が少なくとも1つ形成されると共に、第1保持部と第2保持部とが前記少なくとも1つの貫通部の両側に形成されたシート状間隔維持部材と、
    を備え、
    前記少なくとも1つの貫通部の両側に前記第1配線部材と前記第2配線部材とを配設した状態で、前記第1保持部と前記第2保持部の少なくとも一方が前記第1配線部材又は前記第2配線部材を覆って前記少なくとも1つの貫通部に挿通された状態で保持されて、前記第1配線部材と前記第2配線部材とが間隔をあけた並列状態で保持されている、ワイヤーハーネス。
  2. 請求項1に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記第1保持部と前記第2保持部の少なくとも一方が前記第1配線部材又は前記第2配線部材に締付けられた状態で前記少なくとも1つの貫通部に挿通された状態で保持されている、ワイヤーハーネス。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記第1保持部と前記第2保持部の両方が前記少なくとも1つの貫通部に挿通された状態で保持されている、ワイヤーハーネス。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記少なくとも1つの貫通部は、直線状に延びるスリット状に形成され、
    前記第1保持部及び前記第2保持部は、前記少なくとも1つの貫通部の延在方向に沿って細長い長方形状に形成されている、ワイヤーハーネス。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記少なくとも1つの貫通部として、間隔をあけて形成された第1貫通部と第2貫通部とを有し、
    前記第1保持部が前記第1配線部材を覆って前記第1貫通部に挿通された状態で保持されると共に、前記第2保持部が前記第2配線部材を覆って前記第2貫通部に挿通された状態で保持されて、前記第1配線部材と前記第2配線部材とが間隔をあけた並列状態で保持されている、ワイヤーハーネス。
  6. 請求項5に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記第1保持部と前記第2保持部とのうち前記少なくとも1つの貫通部を貫通した部分同士が接合されている、ワイヤーハーネス。
  7. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記少なくとも1つの貫通部として、前記第1保持部の厚み寸法と前記第2保持部の厚み寸法との和よりも大きい幅寸法を有する幅広貫通部が形成され、
    前記第1保持部が前記第1配線部材を覆って前記幅広貫通部に挿通されてその一側部に接した状態で保持されると共に、前記第2保持部が前記第2配線部材を覆って前記幅広貫通部に挿通されてその他側部に接した状態で保持されて、前記第1配線部材と前記第2配線部材とが間隔をあけた並列状態で保持されている、ワイヤーハーネス。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記第1配線部材と前記第2配線部材との間に介在する板部材をさらに備える、ワイヤーハーネス。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記第1配線部材と前記第2配線部材との間に配設された第3配線部材をさらに備えるワイヤーハーネス。
  10. (a)両面に貫通する貫通部が少なくとも1つ形成されると共に、第1保持部と第2保持部とが前記少なくとも1つの貫通部の両側に形成されたシート状部材を準備する工程と、
    (b)前記シート状部材の上であって、前記少なくとも1つの貫通部の両側に第1配線部材と第2配線部材とを配設する工程と、
    (c)前記第1保持部で前記第1配線部材を覆った状態で保持する工程と、
    (d)前記第2保持部で前記第2配線部材を覆った状態で保持する工程と、
    を備え、前記工程(c)と前記工程(d)の少なくとも一方で、前記第1保持部又は前記第2保持部を前記少なくとも1つの貫通部に挿通させた状態とする、ワイヤーハーネスの製造方法。
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