JP2016134433A - ダイシング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属膜や樹脂膜を有する試料を、ダイシングする際に発生するバリやデブリの除去を可能にする、ダイシング装置を提供する。
【解決手段】ダイシング装置は、試料Wに溝40を形成するダイシングユニットと、溝が形成された試料に二酸化炭素を含有する粒子を吹き付けて、試料の少なくとも一部を除去するノズルを有する処理ユニットを備え、溝の側面や角部等の加工面に発生するバリや、試料に付着したパーティクルを除去する。
【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、ダイシング装置に関する。
ウェハ等の半導体基板上に形成された複数の半導体素子は、半導体基板に設けられたダイシング領域に沿ってダイシングすることによって、複数の半導体チップに分割される。半導体基板のダイシングは、例えば、ブレードやレーザ光を用いて行われる。
例えば、ブレードを用いて半導体基板をダイシングする場合、半導体基板の加工面、或いは半導体基板に設けられている金属膜や樹脂膜の加工面に、バリが発生する。また、例えば、レーザ光を用いて半導体基板をダイシングする場合、レーザ光で溶融した半導体基板の凝固物、或いはレーザ光で溶融した金属膜や樹脂膜の凝固物が、デブリとして半導体基板に付着する。
バリやデブリが半導体チップの実装不良を生じさせ、製品歩留りが低下する恐れがある。
特開2001−44143号公報
本発明が解決しようとする課題は、試料をダイシングする際に発生するバリやデブリの除去を可能にするダイシング装置を提供することにある。
実施形態のダイシング装置は、試料に溝を形成するダイシングユニットと、前記溝が形成された試料に粒子を噴射して試料の少なくとも一部を除去するノズルを有する処理ユニットと、を備える。
第1の実施形態のダイシング装置のブロック図。 第1の実施形態のダイシングユニットの模式図。 第1の実施形態の処理ユニットの模式図。 第1の実施形態のダイシング方法を示す模式工程断面図。 第2の実施形態のダイシング装置のブロック図。 第2の実施形態の樹脂シート張替ユニットの模式図。 第2の実施形態のダイシング方法の一例を示す模式工程断面図。 第2の実施形態のダイシング方法の別の一例を示す模式工程断面図。 第3の実施形態のダイシング装置のブロック図。 第4の実施形態の処理ユニットの模式図。 第5の実施形態の処理ユニットの作用の説明図。 第6の実施形態の処理ユニットの模式図。 第7の実施形態の処理ユニットの模式図。 第8の実施形態の処理ユニットの模式図。 第9の実施形態の処理ユニットの模式図。 第10の実施形態の処理ユニットの模式図。 第11の実施形態の処理ユニットの模式図。 第12の実施形態の処理ユニットの模式図。 第13の実施形態の処理ユニットの模式図。 第14の実施形態の処理ユニットの模式図。 第15の実施形態の処理ユニットの模式図。 第16の実施形態の処理ユニットの模式図。 第17の実施形態の処理ユニットの模式図。 第18の実施形態のダイシングユニットの模式図。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明では、同一の部材等には同一の符号を付し、一度説明した部材等については適宜その説明を省略する。
(第1の実施形態)
本実施形態のダイシング装置は、試料に溝を形成するダイシングユニットと、溝が形成された試料に粒子を噴射して試料の少なくとも一部を除去するノズルを有する処理ユニットと、を備える。
本実施形態のダイシング装置は、例えば、半導体基板のダイシングに用いられるダイシング装置である。
本実施形態では、試料に噴射する粒子が、二酸化炭素を含む粒子である場合を例に説明する。なお、二酸化炭素を含有する粒子(以下、単に二酸化炭素粒子とも記述する)とは、二酸化炭素を主成分とする粒子である。二酸化炭素に加え、例えば、不可避的な不純物が含有されていても構わない。
図1は、本実施形態のダイシング装置のブロック図である。本実施形態のダイシング装置は、カセット台100、ダイシングユニット200、処理ユニット300を備える。
本実施形態のダイシング装置には図示しない搬送機構が設けられる。搬送機構は、カセット台100、ダイシングユニット200、処理ユニット300のそれぞれの間での試料(ワーク)の移動を可能にする。搬送機構は、例えば、試料を吸着して保持する搬送アームと、搬送アームを移動させる搬送ロボットを備える。
カセット台100は、試料が保持されるカセットを載置する。試料には、例えば、ダイシング領域(分割予定ライン)で区画された複数のデバイスが形成されている。
本実施形態のダイシング装置で加工される試料は、特に限定されるものではない。例えば、シリコン、窒化ガリウム系半導体、シリコンカーバイド等の半導体ウェハ、半導体製品のパッケージ、又は、セラミック、ガラス等の無機材料基板等である。試料の一方の面、或いは両方の面に、金属膜又は樹脂膜が形成された試料であっても構わない。
試料は、例えば、環状のダイシングフレームに貼られたダイシングシートの上に貼り付けられることにより、ダイシングフレームに固定される。ダイシングシートは樹脂膜である。カセット台100に載置されるカセットには、例えば、それぞれがダイシングフレームに固定された複数の試料が保持される。
図2は、本実施形態のダイシングユニットの模式図である。ダイシングユニット200は、試料Wのダイシング領域に溝を形成する機能を備える。
ダイシングユニット200は、XYテーブル2、回転ブレード4を備えている。XYテーブル2は、試料Wを載置する。XYテーブル2は、2次元平面内を移動する。回転ブレード4は、回転軸を中心に回転し試料への溝の形成、又は、溝の形成による試料の切断を行う。回転ブレード4は、XYテーブル2に対し上下方向に移動が可能である。
図3は、本実施形態の処理ユニットの模式図である。図3(a)は、処理ユニットの断面構造を含む模式図、図3(b)はステージの上面図である。
本実施形態の処理ユニット300は、ステージ10、ノズル16、移動機構18、制御部20、処理室22を備える。
ステージ10は、処理する試料Wを載置可能に構成されている。ステージ10は、例えば、ダイシングフレームFに固定された試料Wを載置する。
ノズル16は、溝が形成された試料Wに粒子を噴射して、試料Wの少なくとも一部を除去する。ノズル16は、溝に対応する部分の試料Wを除去する。ノズル16からは、二酸化炭素粒子が噴射される。二酸化炭素粒子は、固体状態の二酸化炭素である。二酸化炭素粒子は、いわゆるドライアイスである。二酸化炭素粒子の形状は、例えば、ペレット状、粉末状、球状、又は、不定形状である。
粒子は、二酸化炭素粒子に限られるものではない。粒子は、二酸化炭素粒子のように常圧下で昇華する材料の粒子であることが望ましい。
ノズル16は、例えば、図示しない液化炭酸ガスのボンベに接続される。ボンベ内の液化炭酸ガスを断熱膨張により固体化して、二酸化炭素粒子が生成される。ノズル16は、例えば、図示しない窒素ガスの供給源に接続される。生成された二酸化炭素粒子を、例えば、窒素ガスと共にステージ10に載置された試料Wに向けてノズル16から噴射する。
ノズル16の径は、例えば、φ1mm以上φ3mm以下である。また、ノズル16と試料Wの表面との距離は、例えば、10mm以上20mm以下に設定される。
移動機構18は、ステージ10とノズル16をステージ10の表面に平行な方向に直線的、二次元的に相対移動させる。例えば、図3(b)に点線矢印で示すように、ステージ10上の試料Wの表面全域を走査するようにノズル16を移動させる。図3では、移動機構18によりステージ10ではなく、ノズル16を移動させる場合を示す。
移動機構18は、ノズル16をステージ10に対して2次元的に移動できる機構であれば、特に限定されるものではない。例えば、ベルト、プーリ、及びプーリを回転させるモータを組み合わせたベルト駆動シャトル機構を用いる。また、例えば、ラックピニオン機構とモータとの組み合わせを用いる。また、例えば、リニアモータを用いる。
制御部20は、移動機構18を制御する。例えば、ステージ10に対するノズル16の走査範囲、ステージ10に対するノズル16の相対速度等を所望の値に制御する。制御部20は、例えば、回路基板等のハードウェアであっても、ハードウェアとメモリに記憶される制御プログラム等のソフトウェアとの組み合わせであっても構わない。
筐体22は、ステージ10、ノズル16、移動機構18等を内蔵する。筐体22は、ステージ10、ノズル16、移動機構18等を保護するとともに、試料Wへの処理が外部環境からの影響を受けることを防止する。
次に、本実施形態のダイシング装置を用いたダイシング方法の一例を示す。以下、ダイシングする試料Wが、半導体デバイスの両面に金属電極を備えるシリコン(Si)を用いた縦型のパワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)である場合を例に説明する。
図4は、本実施形態のダイシング方法を示す模式工程断面図である。
試料Wは、第1の面(以下、表面とも称する)と第2の面(以下、裏面とも称する)を備えるシリコン基板(半導体基板)30の表面側に縦型のMOSFET(半導体素子)のベース領域、ソース領域、ゲート絶縁膜、ゲート電極、ソース電極等のパターンが形成されている。最上層には、保護膜が形成されている。保護膜は、例えば、ポリイミド等の樹脂膜、シリコン窒化膜やシリコン酸化膜等の無機絶縁膜である。表面側に設けられたダイシング領域の表面には、シリコン基板30が露出している。
シリコン基板30の裏面側には、金属膜34が形成されている(図4(a))。金属膜34は、MOSFETのドレイン電極である。金属膜34は、例えば、異種の金属の積層膜である。金属膜34は、例えば、シリコン基板30の裏面側から、アルミニウム/チタン/ニッケル/金の積層膜である。
試料Wは、金属のダイシングフレーム38に固定される。シリコン基板30の裏面側に樹脂シート36を貼りつける。樹脂シート36は、いわゆる、ダイシングシートである。樹脂シート36は、ダイシングフレーム38に固定されている。樹脂シート36は、金属膜34の表面に接着される。
ダイシングフレーム38に固定された試料Wは、カセットに挿入される。カセットは、カセット台100(図1)に載置される。
次に、カセットから試料Wが搬送機構により、ダイシングユニット200のXYステージ2上に載置される。次に、回転ブレード4が試料Wのダイシング領域に位置合わせされる。そして、回転ブレード4が試料Wに向けて下方に移動し、試料Wが回転ブレード4により切り込まれる。
回転ブレード4により、試料Wのダイシング領域に沿って溝40が形成される。溝40は、裏面の金属膜34も突き抜けるように形成される。
ダイシング領域は、例えば、シリコン基板30表面側に、格子状に設けられる。シリコン基板30は、ダイシング領域に沿って切断され複数のMOSFETに分離される(図4(b)。
次に、試料Wを搬送機構により移動し、処理ユニット300のステージ10上に載置する。そして、シリコン基板30の表面側から試料Wに二酸化炭素粒子を吹き付ける(図4(c))。
まず、樹脂シート36がステージ10の表面にくるように、ダイシングフレーム38をステージ10上に載置する。そして、図3(b)に示すように、ノズル16を移動機構18により、ステージ10の表面に平行な方向に直線的且つ二次元的に移動させながら、ノズル16から二酸化炭素粒子を噴射する。移動機構18によりノズル16を、試料Wの全面に二酸化炭素粒子が噴射されるように移動させる。ノズル16は、試料Wの表面を走査し、試料Wの表面の全面に二酸化炭素粒子を噴射する。
二酸化炭素粒子を吹き付けることにより、回転ブレード4によるダイシングの際に、溝40の側面や角部等の加工面に発生するバリを除去する。同時に、回転ブレード4によるダイシングの際に、試料Wに付着したパーティクル等も除去される。
二酸化炭素粒子は、窒素ガスとともにノズルから噴射され、試料Wに吹き付けられる。二酸化炭素粒子の平均粒径が10μm以上200μm以下であることが望ましい。また、二酸化炭素粒子が試料Wに吹き付けられる際の試料Wに表面でのスポット径は、例えば、φ3mm以上φ10mm以下であることが望ましい。
二酸化炭素粒子を吹き付ける際に、図4(c)に示すように、樹脂シート36の領域をマスク46で覆うことが望ましい。樹脂シート36の領域をマスク46で覆うことで、例えば、樹脂シート36が、二酸化炭素粒子による衝撃でダイシングフレーム38から剥がれることを抑制できる。マスク46は、例えば、金属である。
次に、試料Wを搬送機構により移動し、カセット台100上のカセットに収納する。その後、例えば、別の試料Wをカセットから取り出し、同様の方法でダイシングを行っても構わない。
以下、本実施形態の処理装置の作用及び効果について説明する。
縦型のMOSFETのように、シリコン基板30の裏面側にも金属膜34が形成される場合、ダイシングの際にダイシング領域の裏面側の金属膜34も除去する必要がある。例えば、回転ブレードによるブレードダイシングにより半導体基板30と、金属膜34とを表面側から同時に除去する場合、ダイシング領域の溝40端部(角部)の金属膜34が裏面側に捲れあがり、いわゆるバリが発生する。また、溝40の側面のシリコン基板30や、溝40の側面の金属膜34にもバリが発生する。
金属膜34のバリが発生すると、例えば、半導体チップが外観検査不良となり製品化できない恐れがある。また、例えば、半導体チップとベッドとをはんだ等の接合材により接合する際に、バリの部分で密着性が悪くなることで、接合不良が生じる恐れがある。したがって、製品歩留りが低下する恐れがある。
また、溝40の側面のシリコン基板30や、溝40の側面の金属膜34に発生するバリも、半導体チップの実装不良の要因となり、製品歩留りが低下する恐れがある。
本実施形態のダイシング装置は、試料Wのダイシング領域に沿って溝40を形成した後、試料Wの表面側から二酸化炭素粒子を吹き付け、シリコン基板30や金属膜34の加工面に発生するバリを除去する。
溝40の加工面のバリの除去は、主に二酸化炭素粒子の物理的衝撃により生じるものと考えられる。加えて、シリコン基板30や金属膜34が低温の二酸化炭素粒子により急冷されること、及び、シリコン基板30や金属膜34に衝突した二酸化炭素が気化膨張する力が加わることにより、物理衝撃によるバリの除去効果を促進するものと考えられる。
さらに、本実施形態のダイシング装置では、バリの除去のみならず、例えば、回転ブレード4による溝40の形成の際に、試料Wに付着したパーティクル等を二酸化炭素粒子の噴射により除去することが可能となる。
なお、シリコン基板30の裏面側に金属膜にかえて、樹脂膜を備える試料をダイシングする場合にも、本実施形態のダイシング装置を用いてダイシングすることが可能である。或いは、金属膜や樹脂膜を備えないシリコン基板を、本実施形態のダイシング装置を用いてダイシングすることが可能である。いずれの場合においても、溝40の加工面に生ずるバリを除去することが可能となる。
以上、本実施形態によれば、試料をダイシングする際に発生するバリやパーティクルの除去を可能にするダイシング装置を提供することが可能となる。
(第2の実施形態)
本実施形態のダイシング装置は、試料の一方の面側に貼り付けられた第1の樹脂シートを剥離し、試料の他方の面に第2の樹脂シートを貼りつける樹脂シート張替ユニットを、更に備える。本実施形態のダイシング装置は、樹脂シート張替ユニットを備える点以外は、第1の実施形態と同様である。したがって、第1の実施形態と重複する内容については、記述を省略する。
図5は、本実施形態のダイシング装置のブロック図である。本実施形態のダイシング装置は、カセット台100、ダイシングユニット200、処理ユニット300、樹脂シート張替ユニット400を備える。
図6は、本実施形態の樹脂シート張替ユニットの模式図である。樹脂シート張替ユニット400は、試料Wの一方の面側に貼り付けられた第1の樹脂シートを剥離し、試料の他方の面に第2の樹脂シートを貼りつける機能を備える。
樹脂シート張替ユニット400は、第1のチャック部6、第2のチャック部8を備えている。第1のチャック部6は、第1のダイシングフレームF1を保持する。第1のダイシングフレームF1には、試料Wが第1の樹脂シートに貼りつけられて固定される。
第2のチャック部8は、張り替え用の第2の樹脂シートが張られた第2のダイシングフレームF2を保持する。第2のチャック部8は、上下移動及び回転移動が可能である。
例えば、第2のダイシングフレームF2を保持した第2のチャック部8を、下方に移動させる。そして、第2の樹脂シートを試料Wに密着させることにより、第2の樹脂シートに貼り付け試料Wを第2のダイシングフレームF2に固定する。その後、試料Wと第1の樹脂シートを剥離することで、樹脂シートを張り替える。
次に、本実施形態のダイシング装置を用いたダイシング方法の一例を示す。以下、ダイシングする試料Wが、半導体デバイスの両面に金属電極を備えるシリコン(Si)を用いた縦型のパワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)である場合を例に説明する。
図7は、本実施形態のダイシング方法の一例を示す模式工程断面図である。
試料Wは、第1の面(以下、表面とも称する)と第2の面(以下、裏面とも称する)を備えるシリコン基板(半導体基板)30の表面側に縦型のMOSFET(半導体素子)のベース領域、ソース領域、ゲート絶縁膜、ゲート電極、ソース電極等のパターンが形成されている。最上層には、保護膜が形成されている。保護膜は、例えば、ポリイミド等の樹脂膜、シリコン窒化膜やシリコン酸化膜等の無機絶縁膜である。表面側に設けられたダイシング領域の表面には、シリコン基板30が露出している。
シリコン基板30の裏面側には、金属膜34が形成されている(図7(a))。金属膜34は、MOSFETのドレイン電極である。金属膜34は、例えば、異種の金属の積層膜である。金属膜34は、例えば、シリコン基板30の裏面側から、アルミニウム/チタン/ニッケル/金の積層膜である。
試料Wは、金属のダイシングフレーム(第1のダイシングフレーム)38に固定される。シリコン基板30の裏面側に樹脂シート(第1の樹脂シート)36を貼りつける。樹脂シート36は、いわゆる、ダイシングシートである。樹脂シート36は、ダイシングフレーム38に固定されている。樹脂シート36は、金属膜34の表面に接着される。
ダイシングフレーム38に固定された試料Wは、カセットに挿入される。カセットは、カセット台100(図5)に載置される。
次に、カセットから試料Wが搬送機構により、ダイシングユニット200のXYステージ2上に載置される。次に、回転ブレード4が試料Wのダイシング領域に位置合わせされる。そして、回転ブレード4が試料Wに向けて下方に移動し、試料Wが回転ブレード4により切り込まれる。
回転ブレード4により、試料Wのダイシング領域に沿って溝40が形成される。溝は、裏面の金属膜34も突き抜けるように形成される。
ダイシング領域は、例えば、シリコン基板30表面側に、格子状に設けられる。シリコン基板30は、ダイシング領域に沿って切断され複数のMOSFETに分離される(図7(b))。
次に、試料Wを搬送機構により移動し、樹脂シート張替ユニット400の第1のチャック部6上に保持する。そして、第2のチャック部8を下降させ、試料Wの表面(他方の面)側に樹脂シート(第2の樹脂シート)42を貼りつける。樹脂シート42は、表面側の保護膜や金属電極の表面に接着される。樹脂シート42は、ダイシングフレーム(第2のダイシングフレーム)44に固定されている。
次に、試料Wの裏面(一方の面)側に貼り付けられた樹脂シート(第1の樹脂シート)36を剥離する。試料Wはダイシングフレーム(第2のダイシングフレーム)44に固定される(図7(c))。
次に、試料Wを搬送機構により移動し、処理ユニット300のステージ10上に載置する。そして、シリコン基板30の裏面側、すなわち、金属膜34側から試料Wに二酸化炭素粒子を吹き付ける(図7(d))。
まず、樹脂シート42がステージ10の表面にくるように、ダイシングフレーム38をステージ10上に載置する。そして、図3(b)に示すように、ノズル16を移動機構18により、ステージ10の表面に平行な方向に直線的且つ二次元的に移動させながら、ノズル16から二酸化炭素粒子を噴射する。移動機構18によりノズル16を、試料Wの全面に二酸化炭素粒子が噴射されるように移動させる。
二酸化炭素粒子を吹き付ける際に、図7(d)に示すように、樹脂シート42の領域をマスク46で覆うことが望ましい。樹脂シート42の領域をマスク46で覆うことで、例えば、樹脂シート42が、二酸化炭素粒子による衝撃でダイシングフレーム44から剥がれることを抑制できる。マスク46は、例えば、金属である。
次に、試料Wを搬送機構により移動し、カセット台100上のカセットに収納する。その後、例えば、別の試料Wをカセットから取り出し、同様の方法でダイシングを行っても構わない。
以上のダイシング方法によれば、樹脂シート張替ユニット400を用いることで、バリが発生しやすい試料Wの裏面側から二酸化炭素粒子を吹き付ける。したがって、第1の実施形態のダイシング方法と比較して、更にバリの除去作用が向上する。
図8は、本実施形態のダイシング方法の別の一例を示す模式工程断面図である。
試料Wは、第1の面(以下、表面とも称する)と第2の面(以下、裏面とも称する)を備えるシリコン基板(半導体基板)30の表面側に縦型のMOSFET(半導体素子)のベース領域、ソース領域、ゲート絶縁膜、ゲート電極、ソース電極等のパターンが形成されている。最上層には、保護膜が形成されている。保護膜は、例えば、ポリイミド等の樹脂膜、シリコン窒化膜やシリコン酸化膜等の無機絶縁膜である。表面側に設けられたダイシング領域の表面には、シリコン基板30が露出している。
シリコン基板30の裏面側には、金属膜34が形成されている(図8(a))。金属膜34は、MOSFETのドレイン電極である。金属膜34は、例えば、異種の金属の積層膜である。金属膜34は、例えば、シリコン基板30の裏面側から、アルミニウム/チタン/ニッケル/金の積層膜である。
試料Wは、金属のダイシングフレーム(第1のダイシングフレーム)38に固定される。シリコン基板30の裏面側に樹脂シート(第1の樹脂シート)36を貼りつける。樹脂シート36は、いわゆる、ダイシングシートである。樹脂シート36は、ダイシングフレーム38に固定されている。樹脂シート36は、金属膜34の表面に接着される。
ダイシングフレーム38に固定された試料Wは、カセットに挿入される。カセットは、カセット台100(図5)に載置される。
次に、カセットから試料Wが搬送機構により、ダイシングユニット200のXYステージ2上に載置される。次に、回転ブレード4が試料Wのダイシング領域に位置合わせされる。そして、回転ブレード4が試料Wに向けて下方に移動し、試料Wが回転ブレード4により切り込まれる。
回転ブレード4により、試料Wのダイシング領域に沿って溝40が形成される。溝40は、裏面の金属膜34が露出し、且つ、金属膜34が残存するよう形成される。(図8(b))。
次に、試料Wを搬送機構により移動し、樹脂シート張替ユニット400の第1のチャック部6上に保持する。そして、第2のチャック部8を下降させ、試料Wの表面側に樹脂シート(第2の樹脂シート)42を貼りつける。樹脂シート42は、表面側の保護膜や金属電極の表面に接着される。樹脂シート42は、ダイシングフレーム(第2のダイシングフレーム)44に固定されている。
次に、試料Wの裏面側に貼り付けられた樹脂シート(第1の樹脂シート)36を剥離する。試料Wはダイシングフレーム(第2のダイシングフレーム)44に固定される(図8(c))。
次に、試料Wを搬送機構により移動し、処理ユニット300のステージ10上に載置する。そして、シリコン基板30の裏面側、すなわち、金属膜34側から試料Wに二酸化炭素粒子を吹き付ける(図8(d))。ノズル16は、溝40の反対側に二酸化炭素粒子を噴射する。
まず、樹脂シート42がステージ10の表面にくるように、ダイシングフレーム38をステージ10上に載置する。そして、図3(b)に示すように、ノズル16を移動機構18により、ステージ10の表面に平行な方向に直線的且つ二次元的に移動させながら、ノズル16から二酸化炭素粒子を噴射する。移動機構18によりノズル16を、試料Wの全面に二酸化炭素粒子が噴射されるように移動させる。
二酸化炭素粒子を吹き付けることにより、溝40の裏面側の金属膜34を除去する。金属膜34が除去されることで、シリコン基板30が複数のMOSFETに分離される。金属膜34は二酸化炭素粒子により物理的に空洞部である溝40に削ぎ落とされることで除去される(図8(e))。
溝部40に跨っている部分の金属膜34の除去は、主に二酸化炭素粒子の物理的衝撃により生じているものと考えられる。加えて、金属膜34が低温の二酸化炭素粒子により急冷されること、及び、金属膜34に衝突した二酸化炭素が気化膨張する力が加わることにより、物理衝撃による金属膜34の除去効果を促進するものと考えられる。
二酸化炭素粒子を吹き付ける際に、図8(d)に示すように、樹脂シート42の領域をマスク46で覆うことが望ましい。樹脂シート42の領域をマスク46で覆うことで、例えば、樹脂シート42が、二酸化炭素粒子による衝撃でダイシングフレーム44から剥がれることを抑制できる。マスク46は、例えば、金属である。
次に、試料Wを搬送機構により移動し、カセット台100上のカセットに収納する。その後、例えば、別の試料Wをカセットから取り出し、同様の方法でダイシングを行っても構わない。
以上のダイシング方法によれば、樹脂シート張替ユニット400を用いることで、試料Wの裏面側の金属膜34を、二酸化炭素粒子により除去することが可能となる。したがって、金属膜34をブレードダイシングにより除去しないため、回転ブレードによる金属膜34の捲れあがりによるバリの発生を抑制できる。
以上、本実施形態によれば、第1の実施形態同様、試料をダイシングする際に発生するバリやパーティクルの除去を可能にするダイシング装置を提供することが可能となる。また、樹脂シート張替ユニット400を備えることにより、バリの除去作用が向上する。或いは、バリの発生自体を抑制することが可能となる。
(第3の実施形態)
本実施形態のダイシング装置は、試料に流体を噴射する洗浄ユニットを、更に備える。本実施形態のダイシング装置は、洗浄ユニットを備える点以外は、第1の実施形態と同様である。したがって、第1の実施形態と重複する内容については、記述を省略する。
図9は、本実施形態のダイシング装置のブロック図である。本実施形態のダイシング装置は、カセット台100、ダイシングユニット200、処理ユニット300、洗浄ユニット500を備える。
洗浄ユニット500は、ダイシングユニット200で試料Wをダイシングする際に発生したパーティクル等を、試料Wから除去する機能を備える。洗浄ユニット500は、例えば、試料Wを載置し回転可能な回転ステージ、試料Wに流体を噴射するノズルを備える。流体は、例えば、純水や、水と窒素ガスとの混合流体(二流体)である。
本実施形態によれば、第1の実施形態同様、試料をダイシングする際に発生するバリやパーティクルの除去を可能にするダイシング装置を提供することが可能となる。また、洗浄ユニット500でブレードダイシング後の試料Wを洗浄することで、パーティクル等の除去効率が向上する。
(第4の実施形態)
本実施形態のダイシング装置は、処理ユニットが、試料を載置可能なステージと、ステージを回転させる回転機構と、ステージとノズルをステージの回転軸に垂直な方向に相対移動させる移動機構と、移動機構を制御する制御部と、を有する。以下、第1の実施形態と重複する内容については記述を省略する。
図10は、本実施形態の処理ユニットの模式図である。図10(a)は、装置の断面構造を含む模式図、図10(b)はステージの上面図である。
本実施形態の処理ユニット300は、ステージ10、支持軸12、回転機構14、ノズル16、移動機構18、制御部20、処理室22を備える。
ステージ10は、処理する試料Wを載置可能に構成されている。ステージ10は、例えば、ダイシングフレームに固定されたダイシングシートに接着された半導体ウェハを載置する。
ステージ10は、支持軸12に固定される。回転機構14は、ステージ10を回転させる。回転機構14は、例えば、モータと、支持軸12を回転可能に保持するベアリングを備える。回転機構14により、ステージ10は、回転軸Cを中心に回転する。
ノズル16からは、二酸化炭素粒子が噴射される。二酸化炭素粒子は、固体状態の二酸化炭素である。二酸化炭素粒子は、いわゆるドライアイスである。二酸化炭素粒子の形状は、例えば、ペレット状、粉末状、球状、又は、不定形状である。
移動機構18は、図10に矢印で示すように、ステージ10とノズル16をステージ10の回転軸Cに垂直な方向に直線的に相対移動させる。例えば、ステージ10の回転軸Cと試料Wの端部との間を繰り返し走査するようにノズル16を移動させる。図10では、移動機構18によりステージ10ではなく、ノズル16を移動させる場合を示す。
移動機構18は、ノズル16をステージ10に対して直線的に往復移動できる機構であれば、特に限定されるものではない。例えば、ベルト、プーリ、及びプーリを回転させるモータを組み合わせたベルト駆動シャトル機構を用いる。また、例えば、ラックピニオン機構とモータとの組み合わせを用いる。また、例えば、リニアモータを用いる。
なお、移動機構18は、ノズル16ではなく、固定されたノズル16に対し、ステージ10を移動させる機構であっても構わない。
制御部20は、移動機構18を制御する。例えば、ステージ10に対するノズル16の走査範囲、ステージ10に対するノズル16の相対速度等を所望の値に制御する。制御部20は、例えば、回路基板等のハードウェアであっても、ハードウェアとメモリに記憶される制御プログラム等のソフトウェアとの組み合わせであっても構わない。制御部20は、回転機構14と同期させて移動機構18を制御する構成であっても構わない。また、例えば、制御部20は、ステージ10とノズル16をステージ10の表面と平行方向に相対移動させる。
筐体22は、ステージ10、ノズル16、移動機構18等を内蔵する。筐体22は、ステージ10、ノズル16、移動機構18等を保護するとともに、試料Wへの処理が外部環境からの影響を受けることを防止する。
本実施形態のダイシング装置では、回転するステージ10上の試料Wに二酸化炭素粒子を噴射する。したがって、固定されたステージ上の試料Wに二酸化炭素粒子を噴射する場合に比べて、試料表面にむらなく二酸化炭素粒子を噴射することが可能となる。したがって、バリやパーティクル等を均一性良く除去することが可能となる。また、試料Wに設けられる金属膜や樹脂膜等を均一性良く除去することが可能となる。
また、回転する試料に二酸化炭素粒子を噴射するため、二酸化炭素粒子の衝突速度に試料の速度が加算される。したがって、二酸化炭素粒子が試料Wに衝突する際の速度が大きくなる。よって、バリやパーティクル等を効率良く除去することが可能となる。また、試料Wに設けられる金属膜や樹脂膜等を率良く除去することが可能となる。
本実施形態によれば、第1の実施形態同様、試料をダイシングする際に発生するバリやパーティクルの除去を可能にするダイシング装置を提供することが可能となる。また、バリやパーティクルの除去を均一且つ効率良く行うことが可能となる。また、金属膜や樹脂膜の除去を均一且つ効率良く行うことが可能となる。
(第5の実施形態)
本実施形態のダイシング装置は、処理ユニットの制御部が、ステージとノズルの相対移動の速度を、ステージの回転軸からのノズルの距離が大きくなるほど遅くするよう制御する以外は、第4の実施形態と同様である。したがって、第4の実施形態と重複する内容については、記述を省略する。
図11は、本実施形態の処理ユニットの作用の説明図である。図11(a)は、ステージ10の回転軸Cからのノズル16の距離が小さい場合、図11(b)は、ステージ10の回転軸Cからのノズル16の距離が大きい場合の図である。
本実施形態では、図11(a)に示すようにステージ10の回転軸Cからのノズル16の距離が小さい場合は、ノズル16の移動速度を速くする。一方、図11(b)に示すようにステージ10の回転軸Cからのノズル16の距離が大きい場合は、ノズル16の移動速度を遅くする。図11中の矢印の長さが、相対的な移動速度の違いを示している。
仮に、ステージ10の回転軸Cからのノズル16の距離に関わらず、ノズル16の移動速度を一定とすると、回転軸Cから遠い領域の試料Wの単位面積あたりに噴射される二酸化炭素粒子の量が、回転軸Cから近い領域の試料Wの単位面積あたりに噴射される二酸化炭素粒子の量よりも少なくなる恐れがある。
本実施形態によれば、回転軸Cからの距離に関わらず、試料Wに噴射される二酸化炭素粒子の単位面積あたりの量を同程度にすることが可能である。したがって、試料Wの加工の均一性をより高めることが可能となる。具体的には、例えば、バリやパーティクル等の除去の均一性が向上する。また、具体的には、例えば、金属膜や樹脂膜除去の均一性が向上する。
(第6の実施形態)
本実施形態のダイシング装置は、処理ユニットが、ノズルのステージの表面に対する傾斜角を変化させる傾斜機構を有する以外は、第4の実施形態と同様である。したがって、第4の実施形態と重複する内容については、記述を省略する。
図12は、本実施形態の処理ユニットの模式図である。図12(a)は、処理ユニットの断面構造を含む模式図、図12(b)は、図12(a)と垂直な方向の断面構造を含む模式図である。
本実施形態の処理ユニット300は、傾斜機構24を備える。傾斜機構24は、ノズル16のステージ10の表面に対する傾斜角を変化させる。傾斜機構24の傾斜角は、例えば、制御部20により制御される。
傾斜機構24は、例えば、回転軸とステッピングモータを組み合わせた回転傾斜機構である。ノズル16の傾斜角が、回転する試料W表面への二酸化炭素粒子の衝突速度が、傾斜角が90度の場合に比較して、増大する方向に制御されることが望ましい。具体的には、噴出する二酸化炭素粒子の試料W表面における向きが、試料W表面の回転移動の向きと逆向きになるようノズル16の傾斜角を設定することが望ましい。
本実施形態の処理ユニット300を用いた製造方法では、ノズル16のステージ10の表面に対する傾斜角を90度未満にした状態、例えば、15度以上45度以下の状態で、試料Wに二酸化炭素粒子を吹き付ける。
本実施形態によれば、二酸化炭素粒子の噴射が、試料W表面に対し、水平方向成分を備える。このため、二酸化炭素粒子により除去されたバリ、パーティクル、金属膜や樹脂膜等が、ダイシングの溝内に入り込みにくくなる。したがって、除去されたバリ、パーティクル、金属膜や樹脂膜が溝内の残渣となることを抑制できる。また、二酸化炭素粒子の試料Wへの衝突速度を増大させることができるため、更に、バリ、パーティクル、金属膜や樹脂膜を効率良く除去することが可能となる。また、傾斜角を所望の値に設定することが可能となり、試料Wに応じた最適な処理条件を設定できる。
なお、ノズル16がステージ10の表面に対し、90度未満の傾斜角を有するよう固定された構成とすることも可能である。この構成によっても、二酸化炭素粒子により除去されたバリ、パーティクル、金属膜や樹脂膜が、ダイシングの溝内に入り込み残渣となることを抑制できる。また、二酸化炭素粒子の試料Wへの衝突速度を増大させることができるため、更に、バリ、パーティクル、金属膜や樹脂膜を効率良く除去することが可能となる。
(第7の実施形態)
本実施形態のダイシング装置は、処理ユニットが、筐体に設けられる吸気口と、筐体に設けられる排気口とを備える以外は、第4の実施形態と同様である。したがって、第4の実施形態と重複する内容については、記述を省略する。
図13は、本実施形態の処理ユニットの模式図である。図13は、処理ユニット300の断面構造を含む模式図である。
本実施形態の処理ユニット300は、筐体22に設けられる吸気口15と、筐体22に設けられる排気口17とを備える。吸気口15は、例えば、筐体22の上部に設けられ、排気口17は、例えば、筐体22の下部に設けられる。
空気や窒素ガス等の気体が、吸気口15から筐体22内に供給され、排気口17から排出される。排気口17には、例えば、図示しないポンプが接続され筐体22内の気体を排気する。気体は、筐体22内を上部から下部へ向かって流れる。筐体22内にいわゆるダウンフローを形成できる。
本実施形態によれば、二酸化炭素粒子により除去されたバリ、パーティクル、金属膜や樹脂膜が、筐体22内の気体の流れで排気口17から排出される。したがって、除去されたバリ、パーティクル、金属膜や樹脂膜が試料Wに再付着したり、ダイシングの溝内に入り込み残渣となったりすることを抑制できる。
(第8の実施形態)
本実施形態のダイシング装置は、処理ユニットが筐体内の雰囲気を冷却する冷却機構を備える以外は、第4の実施形態と同様である。したがって、第4の実施形態と重複する内容については、記述を省略する。
図14は、本実施形態の処理ユニットの模式図である。図14は、処理ユニット300の断面構造を含む模式図である。
本実施形態の処理ユニット300は、筐体内22の雰囲気を冷却する冷却機構26を備える。冷却機構26は、例えば、ヒートポンプを用いる。
本実施形態によれば、筐体内22の温度を下げることにより、ノズルから噴出する二酸化炭素粒子の気化を抑制する。したがって、バリ、パーティクル、金属膜や樹脂膜の除去の効率が向上する。
(第9の実施形態)
本実施形態のダイシング装置は、処理ユニットがノズルを複数備える以外は、第4の実施形態と同様である。したがって、第4の実施形態と重複する内容については、記述を省略する。
図15は、本実施形態のダイシング装置の模式図である。図15は、処理ユニット300の断面構造を含む模式図である。
図15に示すように、本実施形態の処理ユニット300は、3本のノズル16を備えている。ノズル16は2本以上であれば、3本に限られるものではない。
本実施形態によれば、複数のノズル16を備えることにより、処理の生産性を向上させることが可能となる。
(第10の実施形態)
本実施形態のダイシング装置は、処理ユニットがステージとノズルをステージの回転軸方向に相対移動させる移動機構を備える以外は、第4の実施形態と同様である。したがって、第4の実施形態と重複する内容については、記述を省略する。
図16は、本実施形態の処理ユニットの模式図である。図16は、処理ユニットの断面構造を含む模式図である。
図16に示すように、本実施形態の処理ユニット300は、ステージ10とノズル16をステージの回転軸方向に相対移動させる移動機構18を備える。ここでは、移動機構18は、ステージ10とノズル16をステージ10の回転軸Cに垂直な方向にも相対移動させる機能を備える。ステージ10とノズル16をステージの回転軸方向に相対移動させる移動機構を、ステージ10とノズル16をステージ10の回転軸Cに垂直な方向に移動させる移動機構と異なる別の移動機構として設けても構わない。
本実施形態によれば、ステージ10とノズル16との距離を所望の値に設定することが可能となり、試料Wに応じた最適な処理条件を設定できる。
(第11の実施形態)
本実施形態のダイシング装置は、処理ユニットが、表面が重力方向に垂直な平面に対し傾斜し、表面に試料を載置可能なステージと、ステージとノズルを内蔵する筐体と、ステージとノズルをステージの表面に平行な方向に相対移動させる移動機構と、移動機構を制御する制御部と、を有する。以下、第1の実施形態と重複する内容については記述を省略する。
図17は、本実施形態の処理ユニットの模式図である。図17(a)は、処理ユニットの断面構造を含む模式図、図17(b)はステージの上面図である。
本実施形態の処理ユニット300は、ステージ10、ノズル16、筐体22、吸気口15、排気口17、移動機構18、制御部22を備える。
ステージ10は、処理する試料Wを載置可能に構成されている。ステージ10は、例えば、ダイシングフレームFに固定された試料Wを載置する。
ステージ10の表面は、重力方向に垂直な平面に対し傾斜している。図17(a)では、ステージ10の表面は、重力方向に垂直な平面に対し90度傾斜している。ステージ10の表面の、重力方向に垂直な平面に対する傾斜角は、90度と異なっていてもかまわない。
ノズル16からは、金属膜を除去する二酸化炭素粒子が噴射される。二酸化炭素粒子は、固体状態の二酸化炭素である。二酸化炭素粒子は、いわゆるドライアイスである。二酸化炭素粒子の形状は、例えば、ペレット状、粉末状、球状、又は、不定形状である。
移動機構18は、ステージ10とノズル16をステージ10の表面に平行な方向に直線的、二次元的に相対移動させる。例えば、図17(b)に点線矢印で示すように、ステージ10上の試料Wの表面全域を走査するようにノズル16を移動させる。図17では、移動機構18によりステージ10ではなく、ノズル16を移動させる場合を示す。
移動機構18は、ノズル16をステージ10に対して2次元的に移動できる機構であれば、特に限定されるものではない。例えば、ベルト、プーリ、及びプーリを回転させるモータを組み合わせたベルト駆動シャトル機構を用いる。また、例えば、ラックピニオン機構とモータとの組み合わせを用いる。また、例えば、リニアモータを用いる。
制御部20は、移動機構18を制御する。例えば、ステージ10に対するノズル16の走査範囲、ステージ10に対するノズル16の相対速度等を所望の値に制御する。制御部20は、例えば、回路基板等のハードウェアであっても、ハードウェアとメモリに記憶される制御プログラム等のソフトウェアとの組み合わせであっても構わない。
筐体22は、ステージ10、ノズル16、移動機構18等を内蔵する。筐体22は、ステージ10、ノズル16、移動機構18等を保護するとともに、試料Wへの処理が外部環境からの影響を受けることを防止する。
吸気口15は、例えば、筐体22の上部に設けられ、排気口17は、例えば、筐体22の下部に設けられる。
空気や窒素ガス等の気体が、吸気口15から筐体22内に供給され、排気口17から排出される。排気口17には、例えば、図示しないポンプが接続され筐体22内の気体を排気する。気体は、筐体22内を上部から下部へ向かって流れる。筐体22内にいわゆるダウンフローを形成できる。
本実施形態のダイシング装置では、ステージ10の表面が重力方向に垂直な平面に対し傾斜している。そして、吸気口15と排気口17を設け、筐体22内に制御された気流が形成される。この構成により、二酸化炭素粒子により除去されたバリ、パーティクル、金属膜や樹脂膜が、筐体22内の気体の流れで排気口17から排出される。したがって、除去されたバリ、パーティクル、金属膜や樹脂膜が試料Wに再付着したり、ダイシングの溝内に入り込み残渣となったりすることを抑制できる。
なお、除去されたバリ、パーティクル、金属膜や樹脂膜が試料Wに再付着することを抑制する観点から、ノズル16は、図17(a)に示すように水平面よりも重力方向に向けて傾斜していることが望ましい。
以上、本実施形態のダイシング装置によれば、第1の実施形態の効果に加え、除去するバリ、パーティクル、金属膜や樹脂膜の再付着や残渣としての残存を抑制することが可能となる。
(第12の実施形態)
本実施形態のダイシング装置は、処理ユニットがステージの表面の重力方向に垂直な平面に対する傾斜角を変化させる第1の傾斜機構を有する点、移動機構がノズルではなくステージを移動させる点以外は、第11の実施形態と同様である。したがって、第11の実施形態と重複する内容については、記述を省略する。
図18は、本実施形態の処理ユニットの模式図である。図18は、処理ユニットの断面構造を含む模式図である。
本実施形態の処理ユニット300は、第1の傾斜機構25を備える。第1の傾斜機構25は、ステージ10の表面の重力方向に垂直な平面に対する傾斜角を変化させる。第1の傾斜機構25の傾斜角は、例えば、制御部20により制御される。
第1の傾斜機構25は、例えば、回転軸とステッピングモータを組み合わせた回転傾斜機構である。ステージ10の傾斜角を、除去された金属膜や樹脂膜が、吸気口15と排気口17を用いて形成される筐体22内の気流により効率的に運ばれるよう設定することが可能である。
また、本実施形態では、移動機構18は、ノズル16ではなくステージ10を二次元的に移動させる。ノズル16は固定されている。
本実施形態によれば、第11の実施形態の効果に加え、除去されたバリ、パーティクル、金属膜や樹脂膜が再付着したり、溝内の残渣となったりすることを抑制する観点から、ステージ10の傾斜角を所望の値に設定することが可能となる。よって、試料Wに応じた最適な処理条件を設定できる。
(第13の実施形態)
本実施形態のダイシング装置は、処理ユニットが筐体内の雰囲気を冷却する冷却機構を備える以外は、第11の実施形態と同様である。したがって、第11の実施形態と重複する内容については、記述を省略する。
図19は、本実施形態の処理ユニットの模式図である。図19は、処理ユニットの断面構造を含む模式図である。
本実施形態の処理ユニット300は、筐体内22の雰囲気を冷却する冷却機構26を備える。冷却機構26は、例えば、ヒートポンプを用いる。
本実施形態によれば、筐体内22の温度を下げることにより、ノズルから噴出する二酸化炭素粒子の気化を抑制する。したがって、バリ、パーティクル、金属膜や樹脂膜の除去の効率が向上する。また、筐体22内の温度を室温以下の所定の温度に保つことで、試料Wの加工処理を再現性良く行うことが可能となる。
(第14の実施形態)
本実施形態のダイシング装置は、処理ユニットがノズルのステージの表面に対する傾斜角を変化させる第2の傾斜機構を有する以外は、第11の実施形態と同様である。したがって、第11の実施形態と重複する内容については、記述を省略する。
図20は、本実施形態の処理ユニットの模式図である。図20は、処理ユニットの断面構造を含む模式図である。
本実施形態の処理ユニット300は、第2の傾斜機構28を備える。第2の傾斜機構28は、ノズル16のステージ10の表面に対する傾斜角を変化させる。第2の傾斜機構28の傾斜角は、例えば、制御部20により制御される。
第2の傾斜機構28は、例えば、回転軸とステッピングモータを組み合わせた回転傾斜機構である。ノズル16の傾斜角が、試料Wの金属膜や樹脂膜を除去する上で最適な条件に設定することが可能となる。
本実施形態のダイシング装置を用いた製造方法では、ノズル16のステージ10の表面に対する傾斜角を90度未満にした状態、例えば、15度以上45度以下の状態で、試料Wに二酸化炭素粒子を吹き付ける。
本実施形態によれば、第11の実施形態の効果に加え、除去されたバリ、パーティクル、金属膜や樹脂膜が再付着したり、溝内の残渣となったりすることを抑制する観点から、ノズル16の傾斜角を所望の値に設定することが可能となる。よって、試料Wに応じた最適な処理条件を設定できる。
なお、ノズル16がステージ10の表面に対し、90度未満の傾斜角を有するよう固定された構成とすることも可能である。この構成によっても、二酸化炭素粒子により除去された金属膜や樹脂膜が再付着したり、ダイシングの溝内に入り込み残渣となったりすることを抑制できる。
(第15の実施形態)
本実施形態のダイシング装置は、処理ユニットがステージを回転させる回転機構を備える点、移動機構によりノズルが1次元的に移動する点、以外は、第11の実施形態と同様である。したがって、第11の実施形態と重複する内容については、記述を省略する。
図21は、本実施形態の処理ユニットの模式図である。図21(a)は、装置の断面構造を含む模式図、図21(b)はステージの上面図である。
本実施形態の処理ユニット300は、支持軸12、回転機構14、を更に備える。
ステージ10は、支持軸12に固定される。回転機構14は、ステージ10を回転させる。回転機構14は、例えば、モータと、支持軸12を回転可能に保持するベアリングを備える。回転機構14により、ステージ10は、回転軸Cを中心に回転する。
移動機構18は、図21に矢印で示すように、ステージ10とノズル16をステージの回転軸Cに垂直な方向に直線的に相対移動させる。例えば、ステージの回転軸Cと試料Wの端部との間を繰り返し走査するようにノズル16を移動させる。図21では、移動機構18によりステージ10ではなく、ノズル16を移動させる場合を示す。
移動機構18は、ノズル16をステージ10に対して直線的に往復移動できる機構であれば、特に限定されるものではない。例えば、ベルト、プーリ、及びプーリを回転させるモータを組み合わせたベルト駆動シャトル機構を用いる。また、例えば、ラックピニオン機構とモータとの組み合わせを用いる。また、例えば、リニアモータを用いる。
本実施形態のダイシング装置では、回転するステージ10上の試料に二酸化炭素粒子を噴射する。したがって、固定されたステージ上の試料Wに二酸化炭素粒子を噴射する場合に比べて、試料表面にむらなく二酸化炭素粒子を噴射することが可能となる。したがって、第11の実施形態の効果に加え、バリ、パーティクル、金属膜や樹脂膜を均一性良く除去することが可能となる。
また、回転する試料に二酸化炭素粒子を噴射するため、二酸化炭素粒子の衝突速度に試料の速度が加算される。したがって、二酸化炭素粒子がバリ、パーティクル、金属膜や樹脂膜に衝突する際の速度が大きくなる。よって、バリ、パーティクル、金属膜や樹脂膜を効率良く除去することが可能となる。
(第16の実施形態)
本実施形態のダイシング装置は、処理ユニットがノズルを複数備える以外は、第11の実施形態と同様である。したがって、第11の実施形態と重複する内容については、記述を省略する。
図22は、本実施形態の処理ユニットの模式図である。図22は、処理ユニットの断面構造を含む模式図である。
図22に示すように、本実施形態の処理ユニット300は、3本のノズル16を備えている。ノズル16は2本以上であれば、3本に限られるものではない。
本実施形態によれば、複数のノズル16を備えることにより、処理の生産性を向上させることが可能となる。
(第17の実施形態)
本実施形態のダイシング装置は、処理ユニットがステージとノズルをステージの表面に垂直な方向に相対移動させる移動機構を備える以外は、第11の実施形態と同様である。したがって、第11の実施形態と重複する内容については、記述を省略する。
図23は、本実施形態の処理ユニットの模式図である。図23は、処理ユニットの断面構造を含む模式図である。
図23に示すように、本実施形態の処理ユニット300は、ステージ10とノズル16をステージの表面に垂直な方向に相対移動させる移動機構18を備える。ここでは、移動機構18は、ステージ10とノズル16をステージ10の表面に平行な方向にも相対移動させる機能を備える。ステージ10とノズル16をステージの表面に垂直な方向に相対移動させる移動機構を、ステージ10とノズル16をステージ10の表面に平行な方向に移動させる移動機構と異なる別の移動機構として設けても構わない。
本実施形態によれば、ステージ10とノズル16との距離を所望の値に設定することが可能となり、試料Wに応じた最適な処理条件を設定できる。
(第18の実施形態)
本実施形態のダイシング装置は、ダイシングユニットは、試料に溝を形成するレーザ光を発するレーザ発振器を有する。ダイシングユニットが異なる点以外は、第1の実施形態と同様である。したがって、第1の実施形態と重複する内容については記述を省略する。
図24は、本実施形態のダイシングユニットの模式図である。ダイシングユニット200は、試料Wのダイシング領域に溝を形成する機能を備える。
ダイシングユニット200は、XYテーブル2、レーザ発振器3を備えている。XYテーブル2は、試料Wを載置する。XYテーブル2は、2次元平面内を移動する。レーザ発振器3はレーザ光を発する。
ダイシングユニット200は、レーザ光を試料Wに照射することにより試料Wへの溝の形成、又は、溝の形成による試料の切断を行う。
レーザ光を用いて試料Wをダイシングする場合、レーザ光で溶融した試料Wの凝固物がデブリとして試料Wに付着する恐れがある。例えば、試料Wが半導体基板の場合、レーザ光で溶融した半導体基板の凝固物、レーザ光で溶融した半導体基板に設けられている金属膜や樹脂膜の凝固物がデブリとして半導体基板に付着する。
試料Wに付着したデブリは、例えば、ダイシングで個片化された半導体チップの実装不良を生じさせ、製品歩留りが低下する恐れがある。
本実施形態のダイシング装置は、試料Wのダイシング領域に沿って溝を形成した後、試料Wの表面側から二酸化炭素粒子を吹き付け、試料Wに付着したデブリを除去する。
以上、本実施形態によれば、レーザ光を用いて試料をダイシングする際に発生するデブリの除去を可能にするダイシング装置を提供することが可能となる。
以上、第1乃至第18の実施形態では、ノズルが試料の一部の領域に物質を噴射し、ステージとノズルとを相対移動させることで試料の全域を処理する場合を例に説明した。しかしながら、例えば、試料全域にノズルから物質を同時に噴射可能に構成し、試料全域を一括して処理することもできる。例えば、ノズル径を試料のサイズと同等以上としたり、多数のノズルを組み合わせたりすることで、試料全域を一括して処理するノズルが構成できる。
本発明のいくつかの実施形態及び実施例を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。例えば、一実施形態の構成要素を他の実施形態の構成要素と置き換え又は変更してもよい。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
2 XYステージ(ステージ)
3 レーザ発振器
4 回転ブレード(ブレード)
10 ステージ
14 回転機構
15 吸気口
16 ノズル
17 排気口
18 移動機構
20 制御部
22 筐体
24 傾斜機構
25 第1の傾斜機構
26 冷却機構
28 第2の傾斜機構
36 樹脂シート(第1の樹脂シート)
40 溝
42 樹脂シート(第2の樹脂シート)
100 カセット台
200 ダイシングユニット
300 処理ユニット
400 樹脂シート張替ユニット
500 洗浄ユニット

Claims (22)

  1. 試料に溝を形成するダイシングユニットと、
    前記溝が形成された試料に粒子を噴射して試料の少なくとも一部を除去するノズルを有する処理ユニットと、
    を備えるダイシング装置。
  2. 前記粒子は、二酸化炭素を含む粒子である請求項1記載のダイシング装置。
  3. 前記ダイシングユニットは、前記試料に溝を形成するブレードを有する請求項1又は請求項2記載のダイシング装置。
  4. 前記ダイシングユニットは、前記試料に溝を形成するレーザ光を発するレーザ発振器を有する請求項1又は請求項2記載のダイシング装置。
  5. 前記試料の一方の面側に貼り付けられた第1の樹脂シートを剥離し、前記試料の他方の面に第2の樹脂シートを貼りつける樹脂シート張替ユニットを、更に備える請求項1乃至請求項4いずれか一項記載のダイシング装置。
  6. 前記試料に流体を噴射する洗浄ユニットを、更に備える請求項1乃至請求項5いずれか一項記載のダイシング装置。
  7. 前記処理ユニットが、試料を載置可能なステージと、前記ステージを回転させる回転機構と、前記ステージと前記ノズルを前記ステージの回転軸に垂直な方向に相対移動させる移動機構と、前記移動機構を制御する制御部と、を有する請求項1乃至請求項6いずれか一項記載のダイシング装置。
  8. 前記制御部が、前記ステージと前記ノズルの相対移動の速度を、前記ステージの回転軸からの前記ノズルの距離が大きくなるほど遅くするよう制御する請求項7記載のダイシング装置。
  9. 前記ノズルが前記ステージの表面に対し、90度未満の傾斜角を有する請求項7又は請求項8記載のダイシング装置。
  10. 前記処理ユニットが、前記ノズルの前記ステージの表面に対する傾斜角を変化させる傾斜機構を有する請求項7又は請求項8記載のダイシング装置。
  11. 前記処理ユニットが、前記ステージと前記ノズルを内蔵する筐体と、前記筐体に設けられる吸気口と、前記筐体に設けられる排気口と、を有する請求項7乃至請求項10いずれか一項記載のダイシング装置。
  12. 前記処理ユニットが、前記筐体内を冷却する冷却機構を有する請求項11記載のダイシング装置。
  13. 前記処理ユニットが、表面が重力方向に垂直な平面に対し傾斜し、前記表面に試料を載置可能なステージと、前記ステージと前記ノズルを内蔵する筐体と、前記ステージと前記ノズルを前記ステージの表面に平行な方向に相対移動させる移動機構と、前記移動機構を制御する制御部と、を有する請求項1乃至請求項6いずれか一項記載のダイシング装置。
  14. 前記処理ユニットが、前記筐体に設けられる吸気口と、前記筐体に設けられる排気口と、を有する請求項13記載のダイシング装置。
  15. 前記処理ユニットが、前記ステージの表面の前記重力方向に垂直な平面に対する傾斜角を変化させる第1の傾斜機構を有する請求項13又は請求項14記載のダイシング装置。
  16. 前記処理ユニットが、前記筐体内を冷却する冷却機構を有する請求項13乃至請求項15いずれか一項記載のダイシング装置。
  17. 前記ノズルが前記ステージの表面に対し、90度未満の傾斜角を有する請求項13乃至請求項16いずれか一項記載のダイシング装置。
  18. 前記処理ユニットが、前記ノズルの前記ステージの表面に対する傾斜角を変化させる第2の傾斜機構を有する請求項13乃至請求項17いずれか一項記載のダイシング装置。
  19. 前記ノズルは、前記試料の少なくとも一部を除去することにより前記試料を分離する請求項1乃至請求項18いずれか一項記載のダイシング装置。
  20. 前記ノズルは、前記溝に対応する部分の前記試料を除去する請求項1乃至請求項18いずれか一項記載のダイシング装置。
  21. 前記ノズルは、前記溝の反対側に前記粒子を噴射する請求項1乃至請求項18いずれか一項記載のダイシング装置。
  22. 前記ノズルは、前記試料の表面を走査し、前記試料の表面の全面に前記粒子を噴射する請求項1乃至請求項18いずれか一項記載のダイシング装置。
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