JP2010207723A - 樹脂膜形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】なるべく少ない樹脂の量で的確な厚さの樹脂膜を効率よく形成する。
【解決手段】スピンナテーブル40上に保持したウェーハ1の表面の中心に液状の樹脂Pを適量供給し、スピンナテーブル40を回転させてウェーハ1を自転させながら、ウェーハ1の直径程度の長さを有する丸棒状の塗布部材72を、ウェーハ1の表面と平行にして樹脂Pに押し付け、該塗布部材72で樹脂Pを均一厚さに塗り広げて樹脂膜を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体ウェーハ等のワークの表面に液状樹脂を塗布して樹脂膜を形成する樹脂膜形成装置に関する。
例えば半導体デバイス製造工程においては、円板状の半導体ウェーハの表面に格子状の分割予定ラインによって多数の矩形領域を区画し、これら矩形領域の表面にICやLSI等の電子回路を形成し、次いで裏面を研削した後に研磨するなど必要な処理をしてから、全ての分割予定ラインを切断する、すなわちダイシングして、多数の半導体チップを得ている。このようにして得られた半導体チップは、樹脂封止によりパッケージングされて、携帯電話やPC(パーソナル・コンピュータ)等の各種電気・電子機器に広く用いられている。
半導体ウェーハのダイシングは、高速回転させた切削ブレードを切り込ませていく方法が一般的であったが、近年では、レーザ光線を照射してウェーハを溶融するアブレーション加工を行いながら切断するレーザダイシングが試みられている(特許文献1等参照)。ところで、レーザ照射によるアブレーション加工を行った際には、デブリと呼ばれる蒸散成分の飛沫がウェーハの表面に付着し、品質を低下させるという問題が起こっていた。そこで本出願人は、ウェーハの表面に樹脂を塗布して保護膜を形成した状態で当該表面にレーザ光線を照射すれば、デブリは保護膜に付着して直接ウェーハ表面には付着せず、品質を確保することができる技術を提案している(特許文献2)。
特開平10−305420号公報 特開2004−188475号公報
ウェーハの表面に樹脂を塗布するには、上記特許文献2に記載されるように、回転させたウェーハの中心に樹脂を滴下し、遠心力によって樹脂を全面に流動させるスピンコート法が好適とされている。ところがこの方法では、飛散して実質的にはウェーハに塗布されない樹脂の量が多いといった不満があり、なるべく少ない量で的確な厚さの樹脂膜を効率よく形成することができる技術が望まれていた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、なるべく少ない樹脂の量で的確な厚さの樹脂膜を効率よく形成することができ、結果としてコストや生産性の面で有利となる樹脂膜形成装置を提供することを目的としている。
本発明の樹脂膜形成装置は、板状のワークの一の面に液状の樹脂を塗布して樹脂膜を形成する樹脂膜形成装置であって、一の面が露出する状態にワークを保持する保持面を有する保持手段と、該保持手段を、保持面に直交する方向を回転軸として回転させる回転手段と、保持面に保持されたワークの一の面に液状の樹脂を供給する樹脂供給手段と、保持手段に保持され、回転手段によって回転させられるワークの一の面に対し、少なくとも該一の面の回転中心から最外縁に対応するように対向配置される塗布部材と、該塗布部材を、保持面に保持されたワークの一の面に近接する所定の塗り広げ位置に位置付ける塗布部材位置付け手段とを備えることを特徴としている。
本発明によれば、ワークの一の面に供給した樹脂を塗布部材で全面に塗り広げるため、樹脂の使用量が最低限度に抑えられながら、的確な厚さの樹脂膜を形成することができる。
本発明では、上記塗布部材位置付け手段により、上記塗布部材が、ワークの一の面との間の間隔が0.01〜0.5mmになる位置に位置付けられる形態を含む。
なお、本発明で言うワークは特に限定はされないが、例えばシリコンウェーハ等の上記半導体ウェーハや、チップ実装用としてウェーハの裏面に設けられるDAF(Die Attach Film)等の粘着部材、半導体製品のパッケージ、セラミック、ガラス、サファイア、シリコン系の基板、各種電子部品、液晶表示装置を制御駆動するLCDドライバ等の各種ドライバ、さらには、ミクロンオーダーの精度が要求される各種加工材料等が挙げられる。
本発明によれば、なるべく少ない樹脂の量で的確な厚さの樹脂膜を効率よく形成することができ、結果としてコストや生産性の面で有利となるといった効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る樹脂膜形成装置を示す斜視図である。 同装置で樹脂膜が形成される過程を(a)〜(c)の順に示す斜視図である。 樹脂ノズルがウェーハ表面に樹脂を塗り広げる塗布部材を兼ねている形態を示す断面図である。 塗布部材の他の形態例を示す斜視図である。 図4(b)に示した塗布部材がノズル供給機能を有している形態を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
(1)樹脂膜形成装置の構成
図1は、円板状の半導体ウェーハ(以下、ウェーハと略称)1の表面(一の面)に樹脂製の保護膜を形成する一実施形態に係る樹脂膜形成装置10を示している。ウェーハ1は、厚さが例えば100〜700μm程度であって、表面には格子状の分割予定ラインにより多数の矩形状のチップ2が区画されている。各チップ2の表面には、図示せぬICやLSI等の電子回路が形成されている。
ウェーハ1は、樹脂膜形成装置10で表面に保護膜が形成された後、全ての分割予定ラインにレーザ光が照射されてアブレーション加工によるレーザダイシングが行われる。アブレーション加工は、厚さ方向に完全に貫通して切断するフルカットの他に、厚さの途中まで所定深さの溝を形成する溝加工を含む。溝加工した場合のウェーハ1は、後工程でさらにその溝の残り厚さ部分をフルカットするか、あるいは応力を付与して割断することにより、多数のチップ2に分割される。樹脂膜形成装置10は単独で設置されるか、もしくは、ウェーハ1にアブレーション加工を施してダイシングするレーザ加工装置に付加される。
なお、ウェーハ1は剛性が低く単体では取り扱いが困難なため、環状のフレーム5の内側に粘着テープ6を介して同心状に一体に支持された状態で、樹脂膜形成装置10に供給される。粘着テープ6は片面が粘着面とされたもので、その粘着面にフレーム5とウェーハ1が貼り付けられる。フレーム5は、金属等の板材からなる剛性を有するものであり、このフレーム5を支持することにより、ウェーハ1を損傷することなく安全に搬送することができる。以下、粘着テープ6を介してウェーハ1を支持したフレーム5を、ウェーハ付きフレーム7と称する。
さて、樹脂膜形成装置10は、円筒状のケーシング20と、ケーシング20を支持する支持台30とを備えている。支持台30は、水平に設置される板状のベース31と、このベース31上に立設された複数の脚部32と、これら脚部32の上端に固定された受け部33とからなっている。受け部33は円形の皿状に形成されたもので、この受け部33にケーシング20が上側から嵌め込まれて支持されている。
受け部33に支持されたケーシング20は軸心がほぼ鉛直方向に沿った状態となっており、このケーシング20の内部に、スピンナテーブル(保持手段)40がケーシング20と同心状に配設されている。スピンナテーブル40は、円板状の枠体41の上面に多孔質体からなる円板状の吸着部42が同心状に嵌合されたものである。吸着部42はスピンナテーブル40の上面の大部分を占めており、この吸着部42の上面(保持面)42aと、吸着部42の周囲の環状の枠体41の上面とは、同一平面であって水平に設定されている。
スピンナテーブル40の吸着部42には、図示せぬバキューム装置が接続されている。このバキューム装置が運転されると吸着部42が負圧となり、該吸着部42の上面42aに同心状に載置されたウェーハ付きフレーム7のウェーハ1が、吸着部42に粘着テープ6を介して吸着し、保持されるようになっている。
スピンナテーブル40の枠体41の外径はフレーム5の外径とほぼ同等であり、また、吸着部42の外径はウェーハ1の外径とほぼ同等とされている。したがって、ウェーハ付きフレーム7がスピンナテーブル40に同心状に載置されると、フレーム5と枠体41の外周縁がほぼ一致し、かつ、ウェーハ1の全体が吸着部42に密着して保持されるようになっている。スピンナテーブル40は、中心に設けられた鉛直方向に延びる図示せぬ回転軸を中心として、受け部33の下方に配設されたモータ(回転手段)44により回転駆動される。
スピンナテーブル40の外周縁部には、フレーム5を着脱自在に保持する複数のクランプ43が等間隔をおいて配設されている。これらクランプ43は、スピンナテーブル40が回転して遠心力が発生すると、カバー部43aがフレーム5を上方から枠体41の上面に押さえ付ける構成のものであり、枠体41に取り付けられている。
スピンナテーブル40は、図示せぬ昇降機構によって、上方の開口部に近いか、または開口部から上方に出たウェーハ受け渡し位置と、ウェーハ受け渡し位置から下降したケーシング20内の処理位置(図1のスピンナテーブル40は該処理位置にある)とに位置付けられるようになっている。
ケーシング20内には、先端が下方に向かって屈曲した水平方向に延びる3つのノズル(第1のノズル51,第2のノズル52,第3のノズル53)が設けられている。この場合、第1のノズル51は単独であり、第1の配管基部51Aに水平旋回可能に支持されている。また、第2のノズル52と第3のノズル53は並列した状態で1組とされており、これらノズル52,53は、第1の配管基部51Aとスピンナテーブル40の中心を挟んだ位置に配置された第2の配管基部52Aに、水平旋回可能に支持されている。第1のノズル51と、第2および第3のノズル52,53とは、配管基部から延びる方向が互い違いの方向とされている。
各配管基部51A,52Aはケーシング20の内壁近傍に配設されている。上記各ノズル51,52,53は、ケーシング20の内壁に近接した通常位置においては、スピンナテーブル40よりも外周側にあり、スピンナテーブル40が昇降する際、スピンナテーブル40に保持されているウェーハ付きフレーム7のフレーム5に干渉しない位置に退避するようになされている。そして各ノズル51,52,53は、スピンナテーブル40が図1に示すように処理位置に位置付けられている時に、ケーシング20の内壁近傍の退避位置から、スピンナテーブル40の上方において水平旋回するように作動する。各ノズル51,52,53は、水平旋回することにより、少なくとも先端がスピンナテーブル40の中心から外周縁までの間の半径に対応する領域を移動可能とされている。
第1のノズル51には、液状の水溶性樹脂を供給する樹脂源61に接続された配管61Aが接続されている。第1のノズル51には樹脂源61から配管61Aを介して液状の水溶性樹脂が送られ、第1のノズル51の先端から該樹脂が滴下されるようになっている。使用される水溶性樹脂としては、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリエチレンオキシド(PEO)等の水溶性レジストが好ましく用いられる。
また、第2のノズル52には、エアを供給するエア源62に接続された配管62Aが接続されている。第2のノズル52にはエア源62から配管62Aを介して乾燥エアが送られ、第2のノズル52の先端から該乾燥エアが噴出されるようになっている。
さらに、第3のノズル53には、洗浄水を供給する水源63に接続された配管63Aが接続されている。第3のノズル53には水源63から配管63Aを介して洗浄水が送られ、第3のノズル53の先端から該洗浄水が吐出されるようになっている。使用される洗浄水としては、純水、あるいは静電気防止のためにCO2が混入された純水が好ましく用いられる。
なお、以下では第1のノズル51、第2のノズル52、第3のノズル53を、それぞれ樹脂ノズル(樹脂供給手段)51、エアノズル52、洗浄水ノズル53と称する。
ケーシング20の上方には、樹脂塗布手段70が配設されている。この樹脂塗布手段70は、鉛直下方に向かって伸縮するピストンロッド71aを有するエアシリンダ(塗布部材位置付け手段)71と、ピストンロッド71aの下端に水平に固定された丸棒状の塗布部材72とから構成されている。ピストンロッド71aはスピンナテーブル40と同心状に配されており、スピンナテーブル40の中心に対して伸縮する。
塗布部材72の長さは、ウェーハ1の直径と同等か、もしくはやや長く、その中央部がピストンロッド71aの先端に固定されている。塗布部材72は、ステンレスや樹脂等からなり、表面が平滑に加工されているものが好ましく用いられる。樹脂塗布手段70は、スピンナテーブル40が上記処理位置に位置付けられた状態でピストンロッド71aが伸び、塗布部材72が、スピンナテーブル40に保持されたウェーハ1の表面に近接して該表面に樹脂を均一厚さに塗り広げることが可能な塗布位置まで下降する。塗布部材72の塗布位置は、ウェーハ1の表面との間隔が例えば0.01〜0.5mm程度になる位置であって、上から見た状態でウェーハ1の中心を通り、かつ、外周縁間にわたる直径に対応する位置とされる。なお、この塗布部材72の塗布位置はあくまで一具体例であり、形成する保護膜の厚さに応じてウェーハ1の表面との間隔は該一具体例よりも大きく設定されたり、あるいは逆に小さく設定されたりする。
(2)樹脂膜形成装置の動作
次に、上記樹脂膜形成装置10の動作を説明する。
(2−1)樹脂の塗布
予めバキューム装置が運転され、かつ、ウェーハ受け渡し位置に上昇して待機しているスピンナテーブル40上に、適宜な搬送手段によって搬送されたウェーハ付きフレーム7が同心状に吸着、保持される。次に、スピンナテーブル40が処理位置に下降する。そして樹脂ノズル51がケーシング20の内側に旋回し、その先端がウェーハ1の中心付近の直上に位置付けられる。次いで、スピンナテーブル40が樹脂塗布に応じた回転速度(例えば5〜100rpm程度)で回転し、続いて、スピンナテーブル40が回転して自転している状態のウェーハ1の表面の中心付近に、図2(a)に示すように液状の水溶性樹脂Pが樹脂ノズル51の先端から適量滴下される。
樹脂Pが滴下されたら、樹脂ノズル51をスピンナテーブル40の外側に退避させる。続いてエアシリンダ71のピストンロッド71aを伸ばして、樹脂塗布手段70の塗布部材72を上記塗布位置まで下降させる。すると図2(b)〜(c)に示すように、樹脂Pが、ウェーハ1に対して相対的に回転している塗布部材72により押し潰されながら、ウェーハ1の表面に均一厚さに塗り広げられる。
(2−2)樹脂の乾燥による保護膜形成
ウェーハ1の表面に樹脂Pが塗布されたら、塗布部材72を上昇させて樹脂塗布工程を終える。次いで、スピンナテーブル40の回転を続行させたまま、一体となっているエアノズル52と洗浄水ノズル53をウェーハ1上において往復旋回させながら、エアノズル52の先端から乾燥エアをウェーハ1の表面に塗布された樹脂Pに吹き付けて該樹脂Pを乾燥させる。これにより樹脂Pは硬化し、ウェーハ1の表面に形成された所望厚さの保護膜(樹脂膜)P1となる。
乾燥を終了して保護膜形成工程を終えたら、スピンナテーブル40の回転が停止され、さらにスピンナテーブル40がウェーハ受け渡し位置に上昇させられる。この後、ウェーハ1はスピンナテーブル40から取り上げられ、上述したアブレーション加工によるレーザダイシング加工の工程に移される。ウェーハ1がアブレーション加工される際に生じるデブリは保護膜P1の表面に付着して直接ウェーハ1の表面には付着せず、ウェーハ1の品質が確保される。
(2−3)保護膜の除去および洗浄
ウェーハ1にレーザダイシング加工が施されたら、ウェーハ付きフレーム7は再び上記樹脂膜形成装置10に供給され、次のようにして保護膜P1が除去されて洗浄される。
まず、ウェーハ1がレーザダイシングされたウェーハ付きフレーム7は、上記ウェーハ受け渡し位置で待機しているスピンナテーブル40に吸着、保持される。続いて、スピンナテーブル40が上記処理位置に下降して回転する。そして各ノズル52,53を往復旋回させながら、洗浄水ノズル53の先端から洗浄水を吐出し、該洗浄水を保護膜P1の全面にまんべんなくかける。これによって水溶性の樹脂Pからなる保護膜P1は融解し、ウェーハ1の表面から保護膜P1が洗い流されて除去される。
ウェーハ1の表面の保護膜P1が完全に除去されたら、洗浄水ノズル53からの洗浄水の吐出を停止し、引き続きスピンナテーブル40の回転、ならびに各ノズル52,53の往復旋回を続行したまま、エアノズル52の先端から乾燥エアを噴出させる。乾燥エアは露出したウェーハ1の表面全面にまんべんなく吹き付けられ、さらに遠心力で水分が吹き飛ぶ作用も相まって、ウェーハ1は乾燥処理される。この後、スピンナテーブル40がウェーハ受け渡し位置に上昇させられ、ウェーハ付きフレーム7は次の工程に移される。
なお、上記受け部33には、樹脂Pの塗布時にウェーハ1の外周縁から落下した余剰の樹脂や洗浄水が溜まるが、受け部33にはこれら樹脂や洗浄水を所定の処理設備に排出するための排液管(図示略)が接続されている。
(3)一実施形態の作用効果
上記一実施形態の樹脂膜形成装置10によれば、ウェーハ1を自転させながら、該ウェーハ1の表面に供給した樹脂Pに樹脂塗布手段70の塗布部材72を押し当てることにより、樹脂Pがウェーハ1の表面全面に塗り広げられて塗布される。このため、従来のスピンコート法のように樹脂が飛散することがなく、供給される樹脂Pのほとんどの量を保護膜Pとして使用することができる。したがって最小限度の樹脂Pの使用量で所望厚さの保護膜P1を効率よく形成することができる。
また、粘度が比較的高い樹脂であっても、塗布部材72で押し広げることにより塗布が可能であるから、例えば樹脂溶液を霧状に噴霧して塗布するスプレー法と比較すると粘度が高い樹脂を使用することもできる。粘度が高い樹脂を使用可能であれば、樹脂の選択肢が増え、また乾燥時間が短縮するといった利点がある。
なお、上記実施形態において、ウェーハ表面に形成する保護膜の所望厚さとは、樹脂が乾燥して厚さが減じることから、例えば塗布時の樹脂の厚さ(これはすなわち塗布部材72とウェーハ1の表面との間隔)の1/10程度とされる。言い換えると、保護膜を所望の厚さとするには、塗布部材72とウェーハ1の表面との間隔を、所望厚さの10倍程度に設定する。なお、所望厚さは必要に応じて変わるものであり、例えば数百nm程度が通常とされ、厚い場合で数μm、またウェーハ表面にバンプと呼ばれる突起電極がある場合には数100μm程度とされる。また、最終的に保護膜厚さを調整する手段としては、塗布部材72で樹脂を塗布した後、スピンナテーブル40を、保護膜として必要な膜厚に応じた適宜な回転速度(例えば100〜3000rpm程度)で回転させ、樹脂の不要な量を飛散させて除去するといったことも考えられる。
(4)他の実施形態、および付加的要素
以下に、上記一実施形態に基づく本発明の他の実施形態や、付加的要素について説明する。
(4−1)樹脂ノズルで樹脂を塗布する
上記樹脂ノズル51は先端から樹脂Pをウェーハ1の表面に滴下するものであるが、図3に示すように、樹脂ノズル51の中央部付近に、ウェーハ1の表面の中心に樹脂Pを滴下する開口51aを形成し、かつ、この開口51aまで樹脂Pが流動する樹脂供給路51bを形成したものとする。このような樹脂ノズル51であれば、該ノズル51をスピンナテーブル40に保持されたウェーハ1の上方に配して開口51aから樹脂Pを滴下し、この後、スピンナテーブル40を上昇させるとともに回転させ、樹脂ノズル51によって樹脂Pをウェーハ1の表面に塗り広げることができる。
なお、この場合には、スピンナテーブル40を上昇させてウェーハ1を樹脂ノズル51に対し近接させてから、開口51aより樹脂Pを吐出しながらスピンナテーブル40を回転させて樹脂Pを塗り広げてもよい。このように樹脂ノズルが塗布部材を兼用する形態においては、構造の簡素化および部品点数の低減を図ることができるといった効果が奏される。
(4−2)塗布部材の形状
上記実施形態では、樹脂Pを塗り広げる塗布部材72は丸棒状であるが、塗布部材の形状はこれに限られず、図4(a)に示す板状の塗布部材73、図4(b)に示す円板状の塗布部材74といったように、ウェーハ1の表面に樹脂Pを塗り広げることが可能なものであればいかなる形状であってもよい。
また、このような形状の塗布部材の内部に樹脂供給路を形成し、樹脂供給路の開口から樹脂をウェーハの表面に吐出しながら塗布部材で樹脂を塗り広げるように構成することもできる。図5は、図4(b)に示した円板状の塗布部材74の中心に供給路としての孔74aを形成し、この孔74aから樹脂Pを滴下する構成を示している。
(4−3)塗布部材の洗浄
樹脂を塗り広げる塗布部材には樹脂が付着する場合があり、樹脂が付着したまま次の塗布に使用すると保護膜の表面が平坦になりにくくなるといったことが懸念される。そこで、樹脂を塗布した後の塗布部材に洗浄水をかけたり、洗浄水に塗布部材を漬けて振動させるなどして洗浄し、洗浄後は乾燥させるといった構成の塗布部材洗浄手段を付加させると好ましい。
(4−4)制御手段の付加
ウェーハの厚さ、および樹脂の種類(粘度)や樹脂塗布時の樹脂の回転数に応じて、塗布部材の下降距離を制御する制御手段を加えた構成とし、ウェーハ表面に対する塗布部材の間隔を的確に制御できるようにすることが考えられる。例えば、そのような制御手段に、所望の保護膜厚さと、ウェーハの厚さおよび樹脂の種類(粘度)を入力することにより、制御手段が予め保有しているデータに基づき塗布部材の下降距離(上記実施形態ではピストンロッド71aの伸張量)を換算し、塗布部材をその下降距離だけ下降させる。これにより、ウェーハ表面に所望厚さの保護膜を的確に形成することが可能となる。
1…ウェーハ(ワーク)
10…樹脂膜形成装置
40…スピンナテーブル(保持手段)
42a…吸着部の上面(保持面)
44…モータ(回転手段)
51…樹脂ノズル(樹脂供給手段)
70…樹脂塗布手段
71…エアシリンダ(塗布部材位置付け手段)
72,73,74…塗布部材
P…樹脂
P1…保護膜(樹脂膜)

Claims (2)

  1. 板状のワークの一の面に液状の樹脂を塗布して樹脂膜を形成する樹脂膜形成装置であって、
    前記一の面が露出する状態に前記ワークを保持する保持面を有する保持手段と、
    該保持手段を、前記保持面に直交する方向を回転軸として回転させる回転手段と、
    前記保持面に保持された前記ワークの前記一の面に前記液状の樹脂を供給する樹脂供給手段と、
    前記保持手段に保持され、前記回転手段によって回転させられる前記ワークの前記一の面に対し、少なくとも該一の面の回転中心から最外縁に対応するように対向配置される塗布部材と、
    該塗布部材を、前記保持面に保持された前記ワークの前記一の面に近接する所定の塗り広げ位置に位置付ける塗布部材位置付け手段と、
    を備えることを特徴とする樹脂膜形成装置。
  2. 前記塗布部材位置付け手段により、前記塗布部材が、前記ワークの一の面との間の間隔が0.01〜0.5mmになる位置に位置付けられることを特徴とする請求項1に記載の樹脂膜形成装置。
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