JP6475060B2 - レーザー加工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウエーハ等の被加工物にレーザー加工を施すレーザー加工方法に関する。
半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に配列された分割予定ライン(加工ライン)によって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等のデバイスを形成する。そして、半導体ウエーハを分割予定ラインに沿って切断することによりデバイスが形成された領域を分割して個々のデバイスを製造している。
また、光デバイス製造工程においては、サファイア(Al2O3)基板、炭化珪素(SiC)基板、窒化ガリウム(GaN)基板の表面にn型窒化物半導体層およびp型窒化物半導体層からなる光デバイス層が積層され格子状に形成された複数の分割予定ラインによって区画された複数の領域に発光ダイオード、レーザーダイオード等の光デバイスを形成して光デバイスウエーハを構成する。そして、光デバイスウエーハを分割予定ラインに沿ってレーザー光線を照射して切断することにより光デバイスが形成された領域を分割して個々の光デバイスを製造している。
また、リチウムタンタレート(LiTaO3)基板、リチウムナイオベート(LiNbO3)基板、炭化珪素(SiC)基板、ダイヤモンド基板、石英基板の表面にSAWデバイスが形成されたSAWウエーハも分割予定ラインに沿ってレーザー光線を照射して切断することにより個々のSAWデバイスを製造している。
このような半導体ウエーハや光デバイスウエーハ等のウエーハを分割予定ラインに沿って分割する方法として、ウエーハに対して吸収性を有する波長のパルスレーザー光線をウエーハに形成された分割予定ラインに沿って照射し、アブレーション加工を施すことにより破断起点となるレーザー加工溝を形成し、このレーザー加工溝が形成されることによって強度が低下した分割予定ラインに沿ってメカニカルブレーキング装置によって割断する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、上述した半導体ウエーハや光デバイスウエーハ等のウエーハを分割する方法として、ウエーハに対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線を用い、分割すべき領域の内部に集光点を合わせてパルスレーザー光線を照射するレーザー加工方法も試みられている。このレーザー加工方法を用いた分割方法は、ウエーハの一方の面側から内部に集光点を合わせてウエーハに対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線を照射し、被加工物の内部に分割予定ラインに沿って破断起点となる改質層を連続的に形成し、この改質層が形成されることによって強度が低下した分割予定ラインに沿って外力を加えることにより、ウエーハを分割する技術である(例えば、特許文献2参照)。
更に、上述した半導体ウエーハや光デバイスウエーハ等のウエーハを分割する方法として、ウエーハに対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線の集光点を分割予定ラインの上面付近に位置付けて照射し、ウエーハの内部に上面から下面に亘って破断起点となるシールドトンネルを形成し、このシールドトンネルが形成されることによって強度が低下した分割予定ラインに沿って外力を加えることにより、ウエーハを分割する方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2006−140311号公報 特開2006−202933号公報 特開2014−221483号公報
しかるに、上述したいずれの加工方法においても、以下のような問題点を有している。
アブレーション加工を施す加工方法においては、レーザー光線の照射によってデブリが飛散し、飛散したデブリがデバイスの表面に付着して品質を低下させるという問題がある。このため、ウエーハの表面に水溶性の液状樹脂を被覆してデブリがデバイスの表面に付着するのを防止しているが、液状樹脂をウエーハの表面に均一に被覆することが困難であるという問題がある。
また、ウエーハの内部に分割予定ラインに沿って改質層を形成する加工方法においては、デバイスを構成する機能層が分割予定ラインにも積層されているために分割予定ラインの表面は微細な凹凸となっており、ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線を表面側から照射すると散乱(乱反射)して内部に改質層を形成することができない。従って、平滑面に形成されているウエーハの裏面側からレーザー光線を照射しなければならず、その後の加工工程が増加して生産性が悪いという問題がある。また、分割予定ラインの表面から機能層をエッチングまたは切削加工によって除去しても、機能層を除去した除去面を十分な平滑面にすることができず、表面側からレーザー光線を照射することができないという問題がある。
更に、ウエーハの内部に上面から下面に亘ってシールドトンネルを形成する方法においては、改質層を形成する加工方法と同様にデバイスを構成する機能層が分割予定ラインにも積層されているために分割予定ラインの表面は微細な凹凸となっており、ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線を表面側から照射すると散乱(乱反射)して内部にシールドトンネルを形成することができない。従って、平滑面に形成されているウエーハの裏面側からレーザー光線を照射しなければならず、その後の加工工程が増加して生産性が悪いという問題がある。また、分割予定ラインの表面から機能層をエッチングまたは切削加工によって除去しても、機能層を除去した除去面を十分な平滑面にすることができず、表面側からレーザー光線を照射することができないという問題がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術課題は、被加工物におけるレーザー光線が照射される側の面に保護膜を均一に形成することができるとともに、レーザー光線が照射される側の面が微細な凹凸となっていてもレーザー光線を散乱(乱反射)させることなく適正に照射して所望のレーザー加工を施すことができるレーザー加工方法を提供することである。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、表面に格子状に配列された複数の分割予定ラインによって複数の領域が区画され、該区画された領域にデバイスが形成された半導体ウエーハにレーザー光線を照射しレーザー加工を施すレーザー加工方法であって、
半導体ウエーハ表面にレーザー光線が透過するオイルを被覆するオイル被覆工程と、
該オイル被覆工程が実施された半導体ウエーハに被覆されたオイルの上面側からレーザー光線を加工ラインに沿って照射し半導体ウエーハに所定のレーザー加工を施すレーザー加工工程と、
該レーザー加工工程が実施された半導体ウエーハ表面からオイルを除去するオイル除去工程と、を含み、
該レーザー加工工程においては、半導体ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線を照射し、半導体ウエーハの内部に加工ラインに沿って改質層を形成することを特徴とするレーザー加工方法が提供される。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、表面に格子状に配列された複数の分割予定ラインによって複数の領域が区画され、該区画された領域にデバイスが形成された半導体ウエーハにレーザー光線を照射しレーザー加工を施すレーザー加工方法であって、
半導体ウエーハの表面にレーザー光線が透過するオイルを被覆するオイル被覆工程と、
該オイル被覆工程が実施された半導体ウエーハに被覆されたオイルの上面側からレーザー光線を加工ラインに沿って照射し半導体ウエーハに所定のレーザー加工を施すレーザー加工工程と、
該レーザー加工工程が実施された半導体ウエーハの表面からオイルを除去するオイル除去工程と、を含み、
該レーザー加工工程においては、半導体ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線を照射し、半導体ウエーハの表面から裏面に亘って加工ラインに沿ってシールドトンネルを形成することを特徴とするレーザー加工方法が提供される。
また、上記オイル除去工程においては、洗浄水を高圧エアーで噴射する洗浄流体を噴射することにより半導体ウエーハの表面からオイルを除去する。
本発明によるレーザー加工方法においては、表面に格子状に配列された複数の分割予定ラインによって複数の領域が区画され、区画された領域にデバイスが形成された半導体ウエーハ面にレーザー光線が透過するオイルを被覆するオイル被覆工程と、該オイル被覆工程が実施された半導体ウエーハに被覆されたオイルの上面側からレーザー光線を加工ラインに沿って照射し半導体ウエーハに所定のレーザー加工を施すレーザー加工工程と、該レーザー加工工程が実施された半導体ウエーハ面からオイルを除去するオイル除去工程とを含み、レーザー加工工程においては、半導体ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線を照射し、半導体ウエーハの内部に加工ラインに沿って改質層、又はシールドトンネルを形成するので、比較的表面張力が小さいオイルは半導体ウエーハ面と馴染がよく半導体ウエーハ面に満遍なく均一にオイル膜を被覆することができる。従って、レーザー光線が照射される側の面が微細な凹凸となっていてもレーザー光線を散乱(乱反射)させることなく適正に照射して所望のレーザー加工を施すことができる。
本発明による単結晶基板の加工方法を実施するためのレーザー加工機の斜視図。 被加工物であるウエーハとしての半導体ウエーハの斜視図。 図1に示すレーザー加工機に装備されるオイル被覆兼洗浄装置の一部を破断して示す斜視図。 図3に示すオイル被覆兼洗浄装置のスピンナーテーブルを被加工物搬入・搬出位置と作業位置に位置付けた状態を示す説明図。 図3に示すオイル被覆兼洗浄装置の洗浄流体供給機構を構成する洗浄流体供給ノズルの断面図。 本発明によるレーザー加工方法におけるオイル被覆工程の説明図。 本発明によるレーザー加工方法におけるレーザー加工工程の参考例を示す説明図。 本発明によるレーザー加工方法の参考例におけるオイル除去工程が実施された半導体ウエーハの要部を拡大して示す断面図。 本発明によるレーザー加工方法におけるレーザー加工工程の第の実施形態を示す説明図。 本発明によるレーザー加工方法におけるレーザー加工工程の第の実施形態を示す説明図。
以下、本発明によるレーザー加工方法の好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1には、本発明によるレーザー加工方法を実施するためのレーザー加工機の斜視図が示されている。
図1に示すレーザー加工機1は、略直方体状の装置ハウジング2を具備している。この装置ハウジング2内には、被加工物としてのウエーハを保持するチャックテーブル3が矢印Xで示す加工送り方向および該加工送り方向Xと直交する割り出し送り方向Yに移動可能に配設されている。チャックテーブル3は、吸着チャック支持台31と、該吸着チャック支持台31上に装着された吸着チャック32を具備しており、該吸着チャック32の表面である載置面上に被加工物であるウエーハを図示しない吸引手段によって保持するようになっている。また、チャックテーブル3は、図示しない回転機構によって回動可能に構成されている。このように構成されたチャックテーブル3の吸着チャック支持台31には、後述する環状のフレームを固定するためのクランプ34が配設されている。なお、レーザー加工機1は、上記チャックテーブル3を加工送り方向Xに加工送りする図示しない加工送り手段、および割り出し送り方向Yに割り出し送りする図示しない割り出し送り手段を具備している。
図1に示すレーザー加工機1は、上記チャックテーブル3に保持された被加工物としてのウエーハにレーザー加工を施すレーザー光線照射手段4を備えている。レーザー光線照射手段4は、レーザー光線発振手段41と、該レーザー光線発振手段41によって発振されたレーザー光線を集光する集光器42を具備している。なお、レーザー加工機1は、レーザー光線発振手段41をチャックテーブル3の上面である載置面に垂直な方向である矢印Zで示す集光点位置調整方向に移動する図示しない移動手段を具備している。
図1に示すレーザー加工機1は、上記チャックテーブル3の吸着チャック32上に保持された被加工物の表面を撮像し、上記レーザー光線照射手段4の集光器42から照射されるレーザー光線によって加工すべき領域を検出する撮像手段5を具備している。この撮像手段5は、可視光線によって撮像する通常の撮像素子(CCD)の外に、被加工物に赤外線を照射する赤外線照明手段と、該赤外線照明手段によって照射された赤外線を捕らえる光学系と、該光学系によって捕らえられた赤外線に対応した電気信号を出力する撮像素子(赤外線CCD)等で構成されており、撮像した画像信号を後述する制御手段に送る。また、レーザー加工機1は、撮像手段5によって撮像された画像を表示する表示手段6を具備している。
図1に示すレーザー加工機1は、被加工物であるウエーハとしての半導体ウエーハ10を収容するカセットが載置されるカセット載置部11aを備えている。カセット載置部11aには図示しない昇降手段によって上下に移動可能にカセットテーブル111が配設されており、このカセットテーブル111上にカセット11が載置される。半導体ウエーハ10は、環状のフレームFに装着されたダイシングテープTの表面に貼着されており、ダイシングテープTを介して環状のフレームFに支持された状態で上記カセット11に収容される。なお、半導体ウエーハ10は、図2に示すように表面10aに格子状に配列された複数の分割予定ライン101(加工ライン)によって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等のデバイス102が形成されている。このように構成された半導体ウエーハ10は、図1に示すように環状のフレームFに装着されたダイシングテープTに表面10a即ち分割予定ライン101およびデバイス102が形成されている面を上側にして裏面が貼着される。
図1に示すレーザー加工機1は、上記カセット11に収納された加工前の半導体ウエーハ10を仮置き部12aに配設された位置合わせ手段12に搬出するとともに加工後の半導体ウエーハ10をカセット11に搬入するウエーハ搬出・搬入手段13と、位置合わせ手段12に搬出された加工前の半導体ウエーハ10を後述するオイル被覆兼洗浄装置7に搬送するとともにオイル被覆兼洗浄装置7によって表面に保護膜が被覆された半導体ウエーハ10を上記チャックテーブル3上に搬送する第1のウエーハ搬送手段14と、チャックテーブル3上で加工された半導体ウエーハ10をオイル被覆兼洗浄装置7に搬送する第2のウエーハ搬送手段15を具備している。
次に、加工前の被加工物である半導体ウエーハ10の表面(被加工面)にオイルを被覆するとともに、加工後の半導体ウエーハ10の表面に被覆されたオイルを除去するオイル被覆兼洗浄装置7について、図3乃至図5を参照して説明する。
図示の実施形態におけるオイル被覆兼洗浄装置7は、スピンナーテーブル機構71と、該スピンナーテーブル機構71を包囲して配設された水受け手段72を具備している。スピンナーテーブル機構71は、スピンナーテーブル711と、該スピンナーテーブル711を回転駆動する回転駆動手段としての電動モータ712と、該電動モータ712を上下方向に移動可能に支持する支持手段713を具備している。スピンナーテーブル711は多孔性材料から形成された吸着チャック711aを具備しており、この吸着チャック711aが図示しない吸引手段に連通されている。従って、スピンナーテーブル711は、吸着チャック711aに被加工物であるウエーハを載置し図示しない吸引手段により負圧を作用せしめることにより吸着チャック711上にウエーハを保持する。電動モータ712は、その駆動軸712aの上端に上記スピンナーテーブル711を連結する。上記支持手段713は、複数本(図示の実施形態においては3本)の支持脚713aと、該支持脚713aをそれぞれ連結し電動モータ712に取り付けられた複数本(図示の実施形態においては3本)のエアシリンダ713bとからなっている。このように構成された支持手段713は、エアシリンダ713bを作動することにより、電動モータ712およびスピンナーテーブル711を図4の(a)に示す上方位置である被加工物搬入・搬出位置と、図4の(b)に示す下方位置である作業位置に位置付ける。
上記水受け手段72は、洗浄水受け容器721と、該洗浄水受け容器721を支持する3本(図3には2本が示されている)の支持脚722と、上記電動モータ712の駆動軸712aに装着されたカバー部材723とを具備している。洗浄水受け容器721は、図4の(a)および図4の(b)に示すように円筒状の外側壁721aと底壁721bと内側壁721cとからなっている。底壁721bの中央部には上記電動モータ712の駆動軸712aが挿通する穴721dが設けられており、この穴721dの周縁から上方に突出する内側壁721cが形成されている。また、図3に示すように底壁721bには排液口721eが設けられており、この排液口721eにドレンホース724が接続されている。上記カバー部材723は、円盤状に形成されており、その外周縁から下方に突出するカバー部723aを備えている。このように構成されたカバー部材723は、電動モータ712およびスピンナーテーブル711が図4の(b)に示す作業位置に位置付けられると、カバー部723aが上記洗浄水受け容器721を構成する内側壁721cの外側に隙間をもって重合するように位置付けられる。
図示の実施形態におけるオイル被覆兼洗浄装置7は、上記スピンナーテーブル711に保持された加工前の被加工物である半導体ウエーハ10の表面(被加工面)にオイルを供給するオイル供給機構74を具備している。オイル供給機構74は、スピンナーテーブル711に保持された加工前の半導体ウエーハ10の表面(被加工面)に向けてオイルを供給するオイル供給ノズル741と、該オイル供給ノズル741を揺動せしめる正転・逆転可能な電動モータ742を備えており、オイル供給ノズル741がオイル供給手段743(図4の(a)および図4の(b)参照)に接続されている。オイル供給ノズル741は、水平に延びるノズル部741aと、該ノズル部741aから下方に延びる支持部741bとからなっており、支持部741bが上記洗浄水受け容器721を構成する底壁721bに設けられた図示しない挿通穴を挿通して配設されオイル供給手段743(図4の(a)および図4の(b)参照)に接続されている。
図示の実施形態におけるオイル被覆兼洗浄装置7は、上記スピンナーテーブル711に保持された加工後の被加工物である半導体ウエーハ10に洗浄流体を供給するための洗浄流体供給機構75を具備している。洗浄流体供給機構75は、図4の(a)および図4の(b)に示すようにスピンナーテーブル711に保持されたウエーハの上面に向けて洗浄流体を噴射する洗浄流体供給ノズル751と、該洗浄流体供給ノズル751を揺動せしめる正転・逆転可能な電動モータ752と、洗浄流体供給ノズル751に高圧エアーを供給する高圧エアー供給手段753と、洗浄流体供給ノズル751に洗浄水を供給する洗浄水供給手段754とからなっている。洗浄流体供給ノズル751は、水平に延び先端部が下方に屈曲されたノズル部751aと、該ノズル部751aの基端から下方に延びる支持部751bとからなっており、支持部751bが上記水受け容器721を構成する底壁721bに設けられた図示しない挿通穴を挿通して配設され洗浄水供給手段754に接続されている。なお、洗浄流体供給ノズル751におけるノズル部751aには、図5に示すように下端部に形成された噴口751cと、該噴口751cに連通する気体通路751dと、噴口751cに連通する水通路751eが設けられている。このように構成された洗浄流体供給ノズル751は、気体通路751dが高圧エアー供給手段753に接続され、水通路751eが洗浄水供給手段754にそれぞれ接続される。なお、高圧エアー供給手段753は0.3MPaのエアーを供給し、洗浄水供給手段754は0.2MPaの純水を供給する。
また、図示の実施形態におけるオイル被覆兼洗浄装置7は、上記スピンナーテーブル711に保持された加工後の被加工物である半導体ウエーハ10にエアーを供給するためのエアー供給機構76を具備している。エアー供給機構76は、スピンナーテーブル711に保持された洗浄後のウエーハに向けてエアーを噴出するエアー供給ノズル761と、該エアー供給ノズル761を揺動せしめる正転・逆転可能な電動モータ762を備えており、該エアー供給ノズル761がエアー供給手段763(図4の(a)および図4の(b)参照)に接続されている。エアー供給ノズル761は、水平に延び先端部が下方に屈曲されたノズル部761aと、該ノズル部761aの基端から下方に延びる支持部761bとからなっており、支持部761bが上記洗浄水受け容器721を構成する底壁721bに設けられた図示しない挿通穴を挿通して配設されエアー供給手段763(図4の(a)および図4の(b)参照)に接続されている。なお、エアー供給手段763は、0.3MPaのエアーを供給する。
上述したオイル被覆兼洗浄装置7を装備したレーザー加工機1は以上のように構成されており、以下レーザー加工機1を用いて上記半導体ウエーハ10にレーザー加工を施すレーザー加工方法について説明する。
図1に示すように環状のフレームFにダイシングテープTを介して支持された加工前の半導体ウエーハ10(以下、単に半導体ウエーハ10という)は、被加工面である表面10aを上側にしてカセット11の所定位置に収容されている。カセット11の所定位置に収容された加工前の半導体ウエーハ10は、図示しない昇降手段によってカセットテーブル111が上下動することにより搬出位置に位置付けられる。次に、ウエーハ搬出・搬入手段13が進退作動して搬出位置に位置付けられた半導体ウエーハ10を仮置き部12aに配設された位置合わせ手段12に搬出する。位置合わせ手段12に搬出された半導体ウエーハ10は、位置合わせ手段12によって所定の位置に位置合せされる。次に、位置合わせ手段12によって位置合わせされた加工前の半導体ウエーハ10は、第1のウエーハ搬送手段14の旋回動作によってオイル被覆兼洗浄装置7を構成するスピンナーテーブル711の吸着チャック711a上に搬送され、該吸着チャック711aに吸引保持される(ウエーハ保持工程)。このとき、スピンナーテーブル711は図4の(a)に示す被加工物搬入・搬出位置に位置付けられており、オイル供給ノズル741と洗浄流体供給ノズル751およびエアー供給ノズル761は図3および図4の(a)に示すようにスピンナーテーブル711の上方から離隔した待機位置に位置付けられている。
加工前の半導体ウエーハ10をオイル被覆兼洗浄装置7のスピンナーテーブル711上に保持するウエーハ保持工程を実施したならば、半導体ウエーハ10の表面10a(上面)にオイルを被覆するオイル被覆工程を実施する。このオイル被覆工程は、先ずスピンナーテーブル711に保持された半導体ウエーハ10の表面10a(上面)の中央領域にオイルを滴下するオイル滴下工程を実施する。即ち、支持手段713のエアシリンダ713bを作動してスピンナーテーブル711を作業位置に位置付けるとともに、オイル供給機構74の電動モータ742を作動してオイル供給ノズル741のノズル部741aを図6の(a)に示すようにスピンナーテーブル711に保持された半導体ウエーハ10の表面10aの中央部上方に位置付ける。そして、オイル供給手段743を作動してスピンナーテーブル711に保持された半導体ウエーハ10の表面10a(上面)中央領域にオイル110を所定量滴下するオイル滴下工程を実施する。このオイル滴下工程において滴下するオイル110の量は、被加工物である半導体ウエーハ10に直径が200mmの場合には2〜3ccでよい。なお、オイル滴下工程において滴下するオイル110は、イマージョンオイル(油浸対物レンズ用オイル)が望ましく、サラダ油、ごま油、オリーブ油、椿油等の植物油でもよい。
上述したオイル滴下工程を実施したならば、図6の(b)に示すようにスピンナーテーブル711を矢印711bで示す方向に例えば100rpmで5秒間程度回転する。この結果、半導体ウエーハ10の表面10a(上面)における中央領域に滴下されたオイル110は、遠心力の作用で外周に向けて流動し半導体ウエーハ10の被加工面である表面10aの全面に拡散せしめられ、半導体ウエーハ10の表面10a(上面)には後述するパルスレーザー光線の波長に対して透過性を有するオイル膜111が被覆される(オイル被覆工程)。このオイル被覆工程において半導体ウエーハ10の被加工面である表面10aにおける中央領域に滴下された上述したオイル110は、液状樹脂に比べて表面張力が小さいため、半導体ウエーハ10の表面10aと馴染みがよく、半導体ウエーハ10の表面10aに満遍なく均一にオイル膜111を被覆することができる。
上述したように半導体ウエーハ10の表面10a(上面)にオイル膜111を被覆するオイル被覆工程を実施したならば、スピンナーテーブル711を図4の(a)に示す被加工物搬入・搬出位置に位置付けるとともに、スピンナーテーブル711に保持されている半導体ウエーハ10の吸引保持を解除する。そして、スピンナーテーブル711上の半導体ウエーハ10は、第2のウエーハ搬送手段15によってチャックテーブル3の吸着チャック32上に搬送され、該吸着チャック32に吸引保持される。このようにして半導体ウエーハ10を吸引保持したチャックテーブル3は、図示しない加工送り手段によってレーザー光線照射手段4に配設された撮像手段5の直下に位置付けられる。
チャックテーブル3が撮像手段5の直下に位置付けられると、撮像手段5および図示しない制御手段によって半導体ウエーハ10に所定方向に形成されている分割予定ライン101と、分割予定ライン101(加工ライン)に沿ってレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段4の集光器42との位置合わせを行うためのパターンマッチング等の画像処理が実行され、レーザー光線照射位置のアライメントが遂行される。また、半導体ウエーハ10に形成されている上記所定方向に対して直角に延びる分割予定ライン101に対しても、同様にレーザー光線照射位置のアライメントが遂行される。このとき、半導体ウエーハ10の分割予定ライン101が形成されている表面10aにはオイル膜111が形成されているが、オイル膜111が透明でない場合は赤外線で撮像して表面からアライメントすることができる。
以上のようにしてチャックテーブル3上に保持されている半導体ウエーハ10に形成されている分割予定ライン101(加工ライン)を検出し、レーザー光線照射位置のアライメントが行われたならば、半導体ウエーハ10の表面10a(上面)に被覆されたオイル膜111の上面側からレーザー光線を分割予定ライン101(加工ライン)に沿って照射し分割予定ライン101(加工ライン)に沿って所定のレーザー加工を施すレーザー加工工程を実施する。このレーザー加工工程の参考例について、図7および図8を参照して説明する。
レーザー加工工程の参考例は、図7の(a)で示すようにチャックテーブル3をレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段4の集光器42が位置するレーザー光線照射領域に移動し、所定の分割予定ライン101(加工ライン)を集光器42の直下に位置付ける。このとき、図7の(a)で示すように半導体ウエーハ10は、分割予定ライン101(加工ライン)の一端(図7の(a)において左端)が集光器42の直下に位置するように位置付けられる。そして、集光器42から照射されるパルスレーザー光線LBの集光点Pを分割予定ライン101(加工ライン)の表面付近に合わせる。次に、レーザー光線照射手段4の集光器42から半導体ウエーハ10に対して吸収性を有する波長のパルスレーザー光線LBをオイル膜111を通して照射しつつチャックテーブル3を図7の(a)において矢印X1で示す方向に所定の加工送り速度で移動せしめる。そして、図7の(b)で示すように分割予定ライン101(加工ライン)の他端(図7の(b)において右端)が集光器42の直下位置に達したら、パルスレーザー光線LBの照射を停止するとともにチャックテーブル3の移動を停止する(レーザー加工溝形成工程)。
上述したレーザー加工溝形成工程を実施することにより、半導体ウエーハ10は分割予定ライン101(加工ライン)に沿ってアブレーション加工され、図7の(b)および図7の(c)に示すように半導体ウエーハ10の分割予定ライン101(加工ライン)に沿ってレーザー加工溝140が形成される。このとき、図7の(c)に示すようにレーザー光線の照射によりデブリ150が発生しても、このデブリ150はオイル膜111によって遮断され、デバイス102およびボンディングパッド等に付着することはない。このレーザー加工溝形成工程においては、半導体ウエーハ10の表面10a(上面)に形成されたオイル膜111が上述したように均一であるため、安定したレーザー加工溝140を形成することができる。
そして、上述したレーザー加工溝形成工程を半導体ウエーハ10の全ての分割予定ライン101に実施する。
なお、上記レーザー加工溝形成工程は、例えば以下の加工条件で行われる。
レーザー光線の光源 :YVO4レーザーまたはYAGレーザー
波長 :355nm
繰り返し周波数 :50kHz
出力 :3 W
集光スポット径 :10μm
加工送り速度 :100mm/秒
上述したレーザー加工溝形成工程を半導体ウエーハ10の全ての分割予定ライン101に沿って実施したならば、半導体ウエーハ10を保持しているチャックテーブル3は、最初に半導体ウエーハ10を吸引保持した位置に戻され、ここで半導体ウエーハ10の吸引保持を解除する。そして、半導体ウエーハ10は、第2のウエーハ搬送手段15によってオイル被覆兼洗浄装置7を構成するスピンナーテーブル711の吸着チャック711a上に搬送され、該吸着チャック711aに吸引保持される。このときオイル供給ノズル741と洗浄流体供給ノズル751およびエアー供給ノズル761は、図3および図4の(a)に示すようにスピンナーテーブル711の上方から離隔した待機位置に位置付けられている。
加工後の半導体ウエーハ10がオイル被覆兼洗浄装置7のスピンナーテーブル711上に保持されたならば、半導体ウエーハ10の被加工面である表面10a(上面)からオイル膜111を除去するオイル除去工程を実施する。即ち、スピンナーテーブル711を作業位置に位置付けるとともに、洗浄流体供給機構75の電動モータ752を作動して洗浄流体供給ノズル751のノズル部751aをスピンナーテーブル711上に保持された半導体ウエーハ10の中心部上方に位置付ける。そして、スピンナーテーブル711を例えば100〜1000rpmの回転速度で回転しつつ洗浄流体供給機構75の高圧エアー供給手段753および洗浄水供給手段754を作動して洗浄流体供給ノズル751のノズル部751aの噴口751cから洗浄水を高圧エアーによって加圧した状態で噴射する。このとき、電動モータ752が駆動してノズル751の噴口751cから噴射された洗浄水が高圧エアーによって加圧された洗浄流体がスピンナーテーブル711に保持された半導体ウエーハ10の中心に当たる位置から外周部に当たる位置までの所要角度範囲で揺動せしめられる。この結果、図8に示すようにデバイス102に損傷を与えることなく半導体ウエーハ10の被加工面である表面10a(上面)に被覆されたオイル膜111が効果的に洗い流して除去されるとともに、レーザー加工溝形成工程において発生したデブリ150も除去される。
上述したオイル除去工程が終了したら、乾燥工程を実行する。即ち、洗浄流体供給ノズル751を待機位置に位置付け、スピンナーテーブル711を例えば3000rpmの回転速度で15秒程度回転せしめる。このとき、エアー供給機構76の電動モータ762を作動してエアー供給ノズル761のノズル部761aをスピンナーテーブル711に保持された半導体ウエーハ10の被加工面である表面10aの中央部上方に位置付け、エアー供給手段763を作動して半導体ウエーハ10の被加工面である表面10aにエアーを供給しつつエアー供給ノズル761のノズル部761aを所要角度範囲で揺動せしめることが望ましい。
上述したように加工後の半導体ウエーハ10のオイル除去および乾燥が終了したら、スピンナーテーブル711の回転を停止するとともに、エアー供給機構76のエアー供給ノズル761を待機位置に位置付ける。そして、スピンナーテーブル711を図4の(a)に示す被加工物搬入・搬出位置に位置付けるとともに、スピンナーテーブル711に保持されている半導体ウエーハ10の吸引保持を解除する。次に、スピンナーテーブル711上の加工後の半導体ウエーハ10は、第1のウエーハ搬送手段14によって仮置き部12aに配設された位置合わせ手段12に搬出する。位置合わせ手段12に搬出された加工後の半導体ウエーハ10は、ウエーハ搬出・搬入手段13によってカセット11の所定位置に収納される。
次に、レーザー加工工程の第の実施形態について、図9を参照して説明する。
レーザー加工工程の第の実施形態は、図9の(a)で示すようにチャックテーブル3をレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段4の集光器42が位置するレーザー光線照射領域に移動し、所定の分割予定ライン101を集光器42の直下に位置付ける。このとき、図9の(a)で示すように半導体ウエーハ10は、分割予定ライン101の一端(図9の(a)において左端)が集光器42の直下に位置するように位置付けられる。そして、集光器42から照射されるパルスレーザー光線LBの集光点Pを半導体ウエーハ10の厚み方向中間位置に位置付ける。次に、レーザー光線照射手段4の集光器42から半導体ウエーハ10に対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線LBをオイル膜111を通して照射しつつチャックテーブル3を図9の(a)において矢印X1で示す方向に所定の加工送り速度で移動せしめる。そして、図9の(b)で示すように分割予定ライン101の他端(図9の(b)において右端)が集光器42の直下位置に達したら、パルスレーザー光線LBの照射を停止するとともにチャックテーブル3の移動を停止する(改質層形成工程)。
上述した改質層形成工程を実施することにより、図9の(b)および図9の(c)に示すように半導体ウエーハ10の内部に分割予定ライン101に沿って改質層141が形成される。この改質層形成工程は、半導体ウエーハ10の加工面である表面10aに形成されたオイル膜111を通してパルスレーザー光線LBを照射する。従って、半導体ウエーハ10の分割予定ライン101の表面(上面)がパルスレーザー光線の透過を妨げる状態(例えば、面が粗面の状態、微細な凹凸が形成されている状態)になっていても、オイル膜111によってパルスレーザー光線の透過が可能となり、改質層を確実に形成することができる。
そして、上述した改質層形成工程を半導体ウエーハ10の全ての分割予定ライン101に実施する。
なお、上記改質層形成工程は、例えば以下の加工条件で行われる。
レーザー光線の光源 :YVO4レーザーまたはYAGレーザー
波長 :1340nm
繰り返し周波数 :100kHz
出力 :0.5 W
集光スポット径 :2.5μm
加工送り速度 :300mm/秒
上述した改質層形成工程を実施したならば、半導体ウエーハ10を上記オイル被覆兼洗浄装置7に搬送し、半導体ウエーハ10の被加工面である表面10a(上面)からオイル膜111を除去する上記オイル除去工程を実施し、その後に上記乾燥工程を実行する。
次に、レーザー加工工程の第の実施形態について、図10を参照して説明する。
レーザー加工工程の第の実施形態は、図10の(a)で示すようにチャックテーブル3をレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段4の集光器42が位置するレーザー光線照射領域に移動し、所定の分割予定ライン101を集光器42の直下に位置付ける。このとき、図10の(a)で示すように半導体ウエーハ10は、分割予定ライン101の一端(図10の(a)において左端)が集光器42の直下に位置するように位置付けられる。そして、集光器42から照射されるパルスレーザー光線LBの集光点Pを半導体ウエーハ10の表面10aから厚み方向の所望の位置(例えば表面10aから5〜10μm裏面10b側の位置)に位置付ける。なお、集光器42の集光レンズの開口数(NA)を被加工物の屈折率(N)で除した値が0.05〜0.4の範囲に設定されている。次に、レーザー光線照射手段4の集光器42から半導体ウエーハ10に対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線LBをオイル膜111を通して照射しつつチャックテーブル3を図10の(a)において矢印X1で示す方向に所定の加工送り速度で移動せしめる。そして、図10の(b)で示すように分割予定ライン101の他端(図10の(b)において右端)が集光器42の直下位置に達したら、パルスレーザー光線LBの照射を停止するとともにチャックテーブル3の移動を停止する(シールドトンネル形成工程)。
上述したシールドトンネル形成工程を実施することにより、図10の(b)および図10の(c)に示すように半導体ウエーハ10の内部に表面から裏面に亘り分割予定ライン101に沿ってシールドトンネル142が形成される。このシールドトンネル形成工程は、半導体ウエーハ10の加工面である表面10aに形成されたオイル膜111を通してパルスレーザー光線LBを照射する。従って、半導体ウエーハ10の分割予定ライン101の表面(上面)がパルスレーザー光線の透過を妨げる状態(例えば、面が粗面の状態、微細な凹凸が形成されている状態)になっていても、オイル膜111によってパルスレーザー光線の透過が可能となり、シールドトンネルを確実に形成することができる。
そして、上述したシールドトンネル形成工程を半導体ウエーハ10の全ての分割予定ライン101に実施する。
なお、上記シールドトンネル形成工程は、例えば以下の加工条件で行われる。
レーザー光線の光源 :YVO4レーザーまたはYAGレーザー
波長 :1030nm
繰り返し周波数 :50kHz
出力 :3W
集光スポット径 :10μm
集光器の集光レンズの
開口数/被加工物の屈折率:0.05〜0.4
加工送り速度 :800mm/秒
上述したシールドトンネル形成工程を実施したならば、半導体ウエーハ10を上記オイル被覆兼洗浄装置7に搬送し、半導体ウエーハ10の被加工面である表面10a(上面)からオイル膜111を除去する上記オイル除去工程を実施し、その後に上記乾燥工程を実行する。
2:装置ハウジング
3:チャックテーブル
4:レーザー光線照射手段
41:レーザー光線発振手段
42:集光器
5:撮像手段
6:表示手段
7:オイル被覆兼洗浄装置
71:スピンナーテーブル機構
711:スピンナーテーブル
712:電動モータ
72:水受け手段
74:オイル供給機構
741:オイル供給ノズル
75:洗浄流体供給機構
751:洗浄流体供給ノズル
76:エアー供給機構
761:エアー供給ノズル
10:半導体ウエーハ
11:カセット
12:位置合わせ手段
13:ウエーハ搬出・搬入手段
14:第1のウエーハ搬送手段
15:第2のウエーハ搬送手段
F:環状のフレーム
T:ダイシングテープ

Claims (3)

  1. 表面に格子状に配列された複数の分割予定ラインによって複数の領域が区画され、該区画された領域にデバイスが形成された半導体ウエーハにレーザー光線を照射しレーザー加工を施すレーザー加工方法であって、
    半導体ウエーハ表面にレーザー光線が透過するオイルを被覆するオイル被覆工程と、
    該オイル被覆工程が実施された半導体ウエーハに被覆されたオイルの上面側からレーザー光線を加工ラインに沿って照射し半導体ウエーハに所定のレーザー加工を施すレーザー加工工程と、
    該レーザー加工工程が実施された半導体ウエーハ表面からオイルを除去するオイル除去工程と、を含み、
    該レーザー加工工程においては、半導体ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線を照射し、半導体ウエーハの内部に加工ラインに沿って改質層を形成することを特徴とするレーザー加工方法。
  2. 表面に格子状に配列された複数の分割予定ラインによって複数の領域が区画され、該区画された領域にデバイスが形成された半導体ウエーハにレーザー光線を照射しレーザー加工を施すレーザー加工方法であって、
    半導体ウエーハ表面にレーザー光線が透過するオイルを被覆するオイル被覆工程と、
    該オイル被覆工程が実施された半導体ウエーハに被覆されたオイルの上面側からレーザー光線を加工ラインに沿って照射し半導体ウエーハに所定のレーザー加工を施すレーザー加工工程と、
    該レーザー加工工程が実施された半導体ウエーハ表面からオイルを除去するオイル除去工程と、を含み、
    該レーザー加工工程においては、半導体ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線を照射し、半導体ウエーハの表面から裏面に亘って加工ラインに沿ってシールドトンネルを形成することを特徴とするレーザー加工方法。
  3. 該オイル除去工程においては、洗浄水を高圧エアーで噴射する洗浄流体を噴射することにより半導体ウエーハの表面からオイルを除去する、請求項1、又は2に記載のレーザー加工方法。
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