JP2016127205A - フレキシブルプリント配線基板およびその実装方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】瞬間加熱方式は、半田接合面のみを局所的に加熱することでプリント基板上またはパッケージ内の熱に弱い周辺部品が加熱されにくいという特徴を持っているが、複数の回路基板を含みフレキシブルプリント配線基板を利用する光伝送モジュールでは、この特徴を有効に利用できていなかった。電極パターン構成に手半田固定の場合とは別の視点の最適化が必要で、従来技術では、電極パターンの具体的な構成や、半田接合面の反対の面における半田の状態について必要条件、設計ルールは十分に検討されていなかった。【解決手段】本発明では、半田を予め電極上にスクリーン印刷等によって塗布し、予備半田をフレキシブルプリント配線基板のスルーホールを領域内に含む接続電極の両面に均一に行き渡らせることによって良好な半田接合が得られる。フレキシブルプリント配線基板の接続電極の接合面の反対面でも予備半田の形状を均一化した状態のフレキシブルプリント配線基板に対し、ホットバー等を使って加圧・昇温工程を実施して半田接合される。【選択図】図3

Description

本発明は、電子回路、光回路などが搭載された基板を電気的に接続する接続構造および接続方法に関する。より詳細には、各種の回路基板を接続し、柔軟な素材で構成されたフレキシブルプリント配線基板に関する。
光通信分野における重要な部品として、電気−光変換、光―電気変換、増幅、再生変復調などの基本機能を備えた光伝送モジュールが幅広く利用されている。有線ネットワーク、無線ネットワークの高速化および大容量化を背景として、光伝送モジュールには信号処理の高速化が求められているが、同時に低コスト化および高信頼性化も強く求められている。光伝送モジュールは、光半導体素子(半導体レーザ、受光素子、変調素子など)や、光半導体素子を搭載した基板と、信号生成回路(駆動回路、増幅回路など)を搭載した基板との間を、フレキシブルプリント配線基板を用いて電気的に接続して、高速信号伝送を実現している。
フレキシブルプリント配線基板(FPC:Flexible Printed Circuit)は、通常のプリント配線基板よりも薄く柔軟な素材で構成され、例えば、フィルム状の絶縁体をベースとして導体箔を形成して構成される。フレキシブルプリント配線基板および回路基板等の間の接続は、それぞれの基板上に形成された信号線パターンの先端部の電極同士を、相互に半田によって固定することで実現される。以下の説明では、フレキシブルプリント配線基板を「フレキシブル基板」と簡略化して呼ぶ。
基板上で電子部品等を半田によって固定する実装方法としては、表面実装タイプのチップ部品を、スクリーン印刷したクリーム半田およびリフロー炉を使用してほぼ自動製造工程の中で行う方法が広く知られている。部品の形状やサイズが特殊なもの、部品の耐熱性に制限のあるもの等については、例えば、プリント基板上に半田を塗布して、瞬間加熱方式により、ホットバー(ヒータチップ)を使って部品を実装する方法がある(特許文献1)。また、基板上の半田を予備的にリフローして熔融して、瞬間加熱方式により再リフローして実装する方式も知られている(特許文献2)。
特許文献1、特許文献2に開示された各方法は、表面実装が可能な標準的なサイズや形状を持つ電子部品等については、安定した接続品質、高い信頼性のものが得られる。しかしながら、複雑な形状、通常のサイズおよび重さを越える部品に対して、自動的または半自動的に半田固定しようとする場合、品質、歩留まりおよび信頼性などの点で問題があり、手作業による半田接合が必要な場合もあった。光伝送モジュール内に複数の回路基板を含み、これらの基板の接続にフレキシブル基板を利用する場合にも、この問題が当てはまっていた。
特開平5−136555号公報 明細書 特開2008−311349号公報 明細書
フレキシブル基板および回路基板等を良好に半田固定することは依然として難しく、歩留まりや信頼性の点において課題が残っていた。光伝送モジュールの製造工程においては、ホットバーなどの瞬間加熱装置を用いて、半自動でフレキシブル基板の半田固定を行っている。この半田固定の工程では、予め必要な半田をスクリーン印刷で電極上に供給し、かつ予備リフロー工程によって電極上に均等に半田を行き渡らせる必要がある。ここで、スクリーン印刷では、印刷領域を電極領域より大きくすることができない。なぜならば、電極領域よりも広い範囲にスクリーン印刷をしてリフロー工程を実行すると、電極領域の外に半田が流れ、電極間などがショートする危険があるためである。
ホットバーなどを使う瞬間加熱装置では、半田接合の工程中における電極の半田の接触状態のばらつきを調整できないため、接合面の温度が不均一になり半田固定の機械的強度の低下を招きやすい。以下、この問題をより具体的に説明する。
図1は、半田固定に用いられる従来技術のフレキシブル基板の先端部の電極パターンおよびその接続方法を示す図である。図1の(a)は、フレキシブル基板の端部を示した上面図である。フレキシブル基板10は、外部との電気接続を行うために、そのベース材料12の端部には、少なくとも1つ以上の電極11を持っている。図1の(b)は、ホットバーを使った瞬間加熱装置によるフレキシブル基板と回路基板との接続工程を、接続電極面に垂直な断面から説明する図である。回路基板13の端部には、基板面上に電極14が構成され、電極14上にはリフロー工程後の半田15が覆っている。フレキシブル基板は、ベース材料12上に接続電極11が形成されている。回路基板13とフレキシブル基板を接続する場合、それぞれの電極を対向させて密着させ、フレキシブル基板の上方からホットバー16を押し付けて加熱する。
図1の(c)は、ホットバーを使った瞬間加熱装置によるフレキシブル基板と回路基板との別の接続工程を、接続電極面に垂直な断面から説明する図である。この例では、半田17は、回路基板13上の電極14ではなくてフレキシブル基板の電極11上に形成されている点で、(b)の例と相違している。回路基板13およびフレキシブル基板を接続する場合、(b)の例と同様に、それぞれの電極を対向させて密着させ、フレキシブル基板の上方からホットバー16を押し付けて加熱する。図1の(b)および(c)のいずれの場合も、不要な温度上昇を避けて、部品および基板の劣化や損傷などを防ぐためには、半田を介して2つの対向する電極の接合面が加熱時に十分密着しており、短時間で半田付け工程を終えることが必要となる。
図2は、別の従来技術のフレシブル基板の先端部の電極パターンおよび断面構造を示す図である。図2の(a)は、フレキシブル基板20の端部を示した上面図である。フレキシブル基板20は、図には示していないがフィルム状の基板材料の内部または表面に配線を持っており、外部との電気接続を行うために、そのベース材料22の端部には、少なくとも1つ以上の電極21を持っている。本例のフレシブル基板では、電極21の各々にはスルーホール23が形成されている。さらに、フレキシブル基板の末端部には、半スルーホール(半ビア)24が形成されている。スルーホール23および半スルーホール24は、貫通穴の内面側にも導体電極が形成されており、ベース材料22の両面に形成された電極同士を導通させるとともに、一方の面の電極上にスクリーン印刷された半田を他方の面の電極上に流すように働く。
図2の(b)および(c)は、予備半田工程を終えた後のフレキシブル基板において、半田ペーストがスクリーン印刷され回路基板と接合されることになる面とは反対側の面の半田の様子を説明する図である。ここで簡単のため、半田ペーストをスクリーン印刷し、回路基板と接合される面(接合面)とは反対側の面を、A面と称する。図2の(b)の左側は、スクリーン印刷をした直後のA面を示しており、電極の導体が見える状態である。図2の(b)の右側は、その後、予備半田工程を終えてスルーホールを介して半田がA面に現われている状態を示す。従来技術のフレキシブル基板で、例えば、スルーホール径が0.15mmで、間隔が1.0mmの場合を考える。この場合、通常の予備半田工程を行うと、半田スクリーン面からスルーホールを通じて半田が流れても、隣接するスルーホール23、24の間隔が広いため、A面における半田25a、25bは各スルーホールの近辺のみに局在する。尚、図2の(b)はあくまでも結果としてできる半田形状の一例であって、A面全体に均一に行き渡らない半田を制御することはできず、その形状の態様は様々である。例えば、山型の表面に皺があるもの、尖ったもの、凹型のもの等があり。また、図2の(b)における形状25aのように楕円状に整って一様に広がるわけでもない。
図2の(c)は、(b)のフレキシブル基板の電極面に垂直な断面(C−C´)を見た図である。スルーホールを通ってA面側に出た半田25a、25bが、A面上で局在しているため、A面の表面には凹凸が生じて、高さは一定ではなくなる。このような凹凸は、ホットバー16を押し付けて加熱をするときに、ホットバー16およびフレキシブル基板を密着させる上での障害となる。
図1に示したようなスルーホールが無いフレキシブル基板では、A面(半田接合面の反対の面)には半田が全く存在していないため、ホットバー16が接触するA面から半田接合面へ、ホットバー16からの熱が効率良く伝わらず、良好な半田接合が得られにくい。図2に示したようなスルーホールがあるフレキシブル基板でも、半田接合面だけでなく、A面、即ちヒータチップ16がフレキブル基板に接触する面に、スルーホール等を通じて十分な半田が行き渡っていないと、ヒータチップの熱が効率良く伝わらず、良好な半田接合が得られにくい。
フレキシブル基板のA面に予め十分に半田が存在していないと、半田接合が得られるまでにより高い加熱温度およびより長い加熱時間を要する。そのため、局部的な半田の酸化等が進み、部品および基板の熱損傷や性能劣化が懸念される。瞬間加熱方式は、本来、半田接合面のみを局所的に加熱することで、プリント基板上またはパッケージ内の熱に弱い周辺部品が加熱されにくいという特徴を持っている。光伝送モジュール内に複数の回路基板を含め、その接続のためにフレキシブル基板を利用する場合にも、この瞬間加熱方式の特徴を有効に利用できていない問題があった。瞬間加熱方式以外の方法として、フレキシブル基板への半田塗布をディッピングで行う方法もあるが、半田量の制御が難しいため、光伝送モジュールに今後期待されている高速信号処理および高密度実装を実現するための電気接続に用いることは難しい。
ホットバーなどを使った瞬間加熱装置を用いて、回路基板の電極とフレキシブル基板を半田接合をする際には、その電極パターン構成に、手半田で固定する場合とは別の視点の最適化が必要である。従来技術のフレキシブル基板においては、電極パターンの具体的な構成や、半田接合面とは反対の面(A面)における半田の状態についての必要条件、設計ルールについては十分検討されてはいなかった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、ホットバーなどの瞬間加熱装置を用いても、フレキシブル基板と回路基板等との間を良好に半田固定することが容易なフレキシブル基板、およびその実装方法を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、回路基板の電極と半田接合する接続電極を備えたフレキシブルプリント配線基板において、前記フレキシブルプリント配線基板の端部の一辺に沿って配列された複数の電極であって、各々の電極が、前記フレキシブルプリント配線基板の両面に、対応する概ね同一形状の導体領域を有し、前記一辺上にその中心があり概ね半円形の貫通穴を持つ半スルーホールと、前記電極の長手方向に前記半スルーホールを通る同一直線上に位置する円形の貫通穴を持つ1つ以上のスルーホールとを有する複数の電極と、前記両面の前記導体領域上にそれぞれ概ね均一の厚さで半田が塗布された半田層であって、前記半スルーホールおよび前記1つ以上のスルーホールの各穴の内部、並びに、前記導体領域上に半田が一体に充填された半田層とを備え、前記半スルーホールの直径をφ1、前記1つ以上のスルーホールの内の前記半スルーホールから最も遠い位置にあるスルーホールの直径をφ2とするとき、前記同一直線上に並んだ前記半スルーホールまたは前記1以上のスルーホールの内の隣り合う2つの貫通穴の中心間の距離Wは、W<3×(φ1+φ2)の関係を満たすことを特徴とするフレキシブルプリント配線基板である。
請求項2に記載の発明は、請求項1のフレキシブルプリント配線基板であって、前記複数の電極の内、前記一辺の両端に位置する2つの電極は、該2つの電極を除く前記一辺の中央寄りにある前記複数の電極と比べて、前記導体領域の長手方向に、より長い導体領域を持ち、該2つの電極を除く前記複数の電極とは異なるスルーホールの直径およびスルーホールの中心間の距離を有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1のフレキシブルプリント配線基板であって、前記半スルーホールの直径と、前記1以上のスルーホールの直径とが同一であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3いずれかのフレキシブルプリント配線基板であって、前記半田層は、前記フレキシブルプリント配線基板の一方の面の前記導体領域上にスクリーン印刷された半田ペーストを予備加熱して、前記半スルーホールおよび前記1つ以上のスルーホールを介して前記一方の面の反対の面の導体領域上に半田を行き渡らせることによって形成されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、前記請求項1乃至4いずれかのフレキシブルプリント配線基板を、回路基板に半田接続する方法において、第1のフレキシブルプリント配線基板の一方の面の前記複数の電極と、接合されることになる回路基板上の第1の面の複数の電極とを位置合わせするステップと、前記第1のフレキシブルプリント配線基板の他方の面の前記複数の電極上に加熱体を押圧して、加熱するステップと、前記加熱体を保持して、前記第1のフレキシブルプリント配線基板の前記一方の面の前記複数の電極と、前記回路基板上の前記第1の面の前記複数の電極とを密着させ半田接合するステップとを備えることを特徴とする方法である。
請求項6に記載の発明は、請求項5の方法であって、第2のフレキシブルプリント配線基板の一方の面の前記複数の電極と、接合されることになる前記回路基板上の第2の面の複数の電極とを位置合わせするステップと、前記第2のフレキシブルプリント配線基板の他方の面の前記複数の電極上に前記加熱体を押圧して、加熱するステップと、前記加熱体を保持して、前記第2のフレキシブルプリント配線基板の前記一方の面の前記複数の電極と、前記回路基板上の前記第2の面の前記複数の電極とを密着させ半田接合するステップとをさらに備えることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6の方法であって、前記第2のフレキシブルプリント配線基板の半田接合は、前記第1のフレキシブルプリント配線基板の半田接合が行われる温度よりも低い温度で実施されることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、回路基板の電極と半田接合する接続電極を備えたフレキシブルプリント配線基板において、前記フレキシブルプリント配線基板の端部の一辺に沿って配列された複数の電極であって、各々の電極が、前記両面上の対応する概ね同一形状の導体領域と、前記一辺上にその中心があり概ね半円形の貫通穴を持つ半スルーホールと、前記電極の長手方向に前記半スルーホールを通る同一直線上に位置する円形の貫通穴を持つ1つ以上のスルーホールとを有する複数の電極と、前記両面の前記導体領域上にそれぞれ概ね均一の厚さで半田が塗布され、かつ、前記貫通穴の各々の内部に半田が充填された半田層とを備え、前記半スルーホールの直径をφ1、前記1つ以上のスルーホールの内の前記半スルーホールから最も遠い位置にあるスルーホールの直径をφ2とするとき、前記半スルーホールまたは前記1以上のスルーホールの内の隣り合う2つの貫通穴の中心間の距離Wは、W<3×(φ1+φ2)の関係を満たすことを特徴とするフレキシブルプリント配線基板である。
以上説明したように、本発明のフレキシブル基板により、電極領域内のスルーホールの直径や間隔についての設計ルールが導入され、ホットバーなどの瞬間加熱装置を用いても、フレキシブル基板と回路基板等との間を良好に半田固定することが容易となる。
図1は、半田固定に用いられる従来技術のフレキシブル基板の先端部の電極パターンおよびその接続方法を示す図である。 図2は、別の従来技術のフレシブル基板の先端部の電極パターンおよび断面構造を示す図である。 図3は、本発明のフレキシブル基板の構成を示す図である。 図4は、本発明のフレキシブル基板の先端部を作製するための手順を示す図である。 図5は、本発明のフレキシブル基板をモジュール内の回路基板に実装する手順を説明する図である。 図6は、本発明のフレキシブル基板においてスルーホールの間隔とフレキシブル基板の良品率(%)との関係を示す図である。 図7は、本発明の実施例2のフレキシブル基板の構成を示す図である。 図8は、スルーホールの間隔Wの定義を示す図である。 図9は、本発明の実施例3のフレキシブル基板先端部構成を示す図である。 図10は、本発明のフレキシブル基板をテラス状に突き出た基板上の電極に実装する方法を説明する図である。 図11は、本発明のフレキシブル基板をテラス状に突き出た基板の上下両面の電極に実装する方法を説明する図である。 図12は、従来技術のサイドパッド電極を含むフレキシブル基板の構成を示す図である。
本発明のフレキシブル基板は、発明者らが見出した電極のスルーホールの径やピッチ間隔に一定の設計ルールが適用される。本発明では、半田を予め電極上にスクリーン印刷等によって塗布し、予備半田をフレキシブル基板のスルーホールを領域内に含む接続電極の両面に均一に行き渡らせることによって、良好な半田接合が得られる。電極のスルーホールの直径や間隔が不適切であった従来技術では、フレキシブル基板の半田接合面の反対側の電極上で半田がスルーホール周辺のみに局在し、電極導体(例えば金)の一部が露出した状態となっていた。フレキシブル基板の接続電極上で予備半田の形状に凹凸があると、ホットバーなどを使った瞬間加熱装置を使う工程において、初期の熱抵抗が大きく良好な半田溶融条件が得られない。発明者らは、フレキシブル基板の接続電極の半田接合面の反対側の面においても予備半田の形状を均一にした状態のフレキシブル基板に対し、ホットバーなどを使った瞬間加熱装置を使う工程を実施することがより望ましいことを見出した。さらに、フレキシブル基板の接続電極においては、電極領域内のスルーホール数が多く、かつ、スルーホール間隔が十分に接近することが望ましいこと見出した。フレキシブル基板の電極パターンには、手半田作業によって固定することを想定した場合とは別の視点の最適化が必要であり、本発明はそのレイアウト構成の要件を具体化する。以下、本発明の様々な実施例について図面を参照しながら説明する。
以下の説明において、フレキシブル基板は、「フレキシブルプリント配線基板」を意味する。用語「半田接合」とは、半田材料を用いて、相対する金属電極同士を物理的に接合・固定することを意味し、電気信号の電気的接続の意味をも含む半田接続も同じ意味で使用される。スルーホールは、基板を貫通して形成した穴であって、基板両面の電極を電気的に接続するものを意味する。穴の内面に金属めっきを施したビアホールを、スルーホールと同じ意味で使用する。半スルーホールは、基板の端部に形成され、穴の形状が半円であって、穴の内面が基板端面で外部から見える状態になっているものである。
[実施例1]
図3は、本発明のフレキシブル基板の構成を示す図である。図3の(a)は、フレキシブル基板の接続電極が形成された端部の上面図である。図3の(b)は、電極のスルーホールを含み、電極面に垂直な断面(B−B´)を示した図である。フレキシブル基板は、可動部への配線や、離れた基板間の立体的な配線などに利用されるため、その全体形状は様々なものがある。したがって、フレキシブル基板の全体形状は、簡単な矩形状のものから不規則な形状のものまであるが、接続電極のある端部付近は、矩形の一部となる。以下の説明では、半田接合を行う接続電極があるフレキシブル基板の端部のみを示していることに留意されたい。
図3の(a)では、フレキシブル基板30の電極形状を示すために、電極面上を覆っている半田を除いた状態を示していることに留意されたい。フレキシブル基板30は、基板のベース材料32の端部の一辺に沿って1つ以上の電極31を備えている。通常は、光伝送モジュール内の基板間で複数種の電気信号や電源の接続を行うので、フレキシブル基板30は複数の電極31を備え、図3では5個の電極を備えている。複数の電極31の表面は、良好な半田付けのために、例えばAuメッキされている。複数の電極31の各々の先端部には半スルーホール(半ビア)34が形成され、各々の電極31の領域内には基板32の表裏を貫通するスルーホール33が形成されている。したがって、各電極領域の内部に、半スルーホールを含めて、2個のスルーホールが形成されている。
図3の(b)の断面図からわかるように、1つの電極31では、基板32の両面に同一または概ね同一のパターンが形成されている。フレキシブル基板30の両面の電極の導体が、2個のスルーホール33、34によって電気的に接続されている。電極形状は概ね矩形であるが、半田接合を行う部分が矩形であれば、配線などがその矩形部分に連続していても良い。複数の電極の形状がわずかに異なっても良い。基板の厚さや、電極の形状、面積、レイアウトに応じて、スルーホールの大きさや電極の長手方向の配置は異なるが、詳細は後述する。
半田接合の工程で使用するホットバーの形状や電極面の熱均一性を考慮して、スルーホールは円形で、電極の配列方向に1直線上に並ぶことになる。フレキシブル基板のスルーホールは、電極部の両面に半田が保持できるように、スルーホールの形状、大きさ、配置が設定される。
図3の(b)に示した断面図のように、本発明のフレキシブル基板では、両面に形成された電極上に、スルーホール34、35を貫通して半田が行き渡っている。フレキシブル基板端部の両面の電極導体部31上の、少なくとも2個のスルーホールの間の領域を含めたスルーホール周辺領域に均一に予備半田35が一体となって塗布された状態にある。本発明のフレキシブル基板は、このように均一に予備半田35が一体となって塗布された状態の接続電極を含む先端部を有することによって、引き続いて瞬間加熱装置を使う工程において、良好な半田付けを行うことができる。図3の(b)の断面図では、基板厚さ、電極厚さ、半田の厚さおよびスルーホール直径の寸法関係は必ずしも正確に描いていない点に留意されたい。
したがって、本発明のフレキシブル基板は、回路基板の電極と半田接合する接続電極を備えたフレキシブルプリント配線基板30であって、前記フレキシブルプリント配線基板の端部の一辺に沿って配列された複数の電極31であって、各々の電極31が、前記両面上の対応する概ね同一形状の導体領域と、前記一辺上にその中心があり概ね半円形の貫通穴を持つ半スルーホール34と、前記電極の長手方向に前記半スルーホールを通る同一直線上に位置する円形の貫通穴を持つ1つ以上のスルーホール33とを有する複数の電極と、前記両面の前記導体領域上にそれぞれ概ね均一の厚さで半田が塗布され、かつ、前記貫通穴の各々の内部に半田が充填された半田層35とを備えるとともに、後述するように、前記半スルーホールの直径をφ1、前記1つ以上のスルーホールの内の前記半スルーホールから最も遠い位置にあるスルーホールの直径をφ2とするとき、前記半スルーホールまたは前記1以上のスルーホールの内の隣り合う2つの貫通穴の中心間の距離Wは、W<3×(φ1+φ2)の関係を満たすことを特徴とするフレキシブルプリント配線基板として実施できる。
図4は、本発明のフレキシブル基板の先端部を作製するための手順を示す図である。図4の(a)〜(e)に示した各工程は、フレキシブル基板の先端部電極に対する予備半田工程に対応する。図4では、各工程を概念的に説明するため、接続電極が形成された領域と、接続電極の無い基板ベース材料の領域とに簡略化して分けて描いてあり、実際のフレキシブル基板の構成とは異なる点に留意されたい。したがって、例えば図4の(a)における電極領域47にも、実際には基板ベース材料が含まれており、また、ベース材料領域40においても、電極領域47につながる図示していない金属配線が含まれている。それぞれの図において、上側に半田接合面側から電極面を見た上面図、下側にスルーホールの中心を通り電極面に垂直な方向を見た断面図を示している。尚、半田接合面の反対側の面を簡単のためA面と呼ぶ。
図4の(a)は、予備半田をつける前のフレキシブル基板の状態を示す。電極領域47において、基板の端部には半スルーホール41があり、電極領域の概ね中央にスルーホール42がある。スルーホールの内部は空洞である。次に、図4の(b)を参照すると、ここで半田ペースト43が半田接合面(図の上側)側の電極パターン上にスクリーン印刷される。このとき、半田ペーストは、半田接合面の反対側の面(図の下側)には広がっていない。次に図4の(c)を参照すると、リフロー工程において温度を徐々に温度を上げ、半田の融点以下の状態となる。このリフロー初期段階では、半田ペースト43内のフラックス44が半田ペースト内の半田粒子を巻き込みながら徐々にA面に広がり始めるが、流動性が低いのでスルーホールの周辺に限定されている。
さらに次の図4の(d)では、温度がさらに上昇して、半田の融点以上のリフロー中期段階となる。このとき、液状化した半田がスルーホール内で球状になるが、スルーホールの半田同士はまだ繋がらず、電極の両面の半田形状は不均一のままである。最後に図4の(e)では、リフロー後期段階となり、スルーホールの半田同士が連結して一体となり、基板の両面の半田は均一な状態となる。図4の各図では、リフローの各段階の状態変化を強調するために、一体となった半田の断面が楕円状に描かれているが、実際の断面形状は図3の(b)に示したように概ね角の取れた矩形となる。したがって、図4の(e)に示した様に、本発明のフレキシブル基板は、半田接合面の電極上だけでなく、基板を挟んで半田接合面の反対側のA面の電極上にもスルーホール等を通じて半田が行き渡っている。これによって、後に瞬間加熱方式のホットバー(またはヒータチップ)を用いて回路基板との半田付けを行う工程において、ホットバーの熱が、A面の電極上の半田を通じて半田接合面側の半田にも効率良く均一に伝わり、半田濡れに優れた良好な半田接合が可能となる。
本発明のフレキシブル基板では、ホットバー(またはヒータチップ)が接触するA面側の電極上に凹凸無く半田が均一に行き渡っているので、ホットバーとA面側の予備半田の接触状態が良好となる。ホットバーの熱が接合面の半田に効率良く均一に伝わるため、従来のフレキシブル基板を実装する場合に比べ、より低温で良好な半田接合が得られる。より低温の接合工程によって、フラックスの不活性および半田の酸化膜形成を抑制できる。その結果、熱に弱い周辺部品や回路基板自体の熱ダメージを最小限に抑えられる効果がある。
図5は、本発明のフレキシブル基板をモジュール内の回路基板に実装する手順を説明する図である。図3に示した端部の接続電極の両面に半田が塗布されたフレキシブル基板を、瞬間加熱方式のホットバーにより加熱して半田固定する工程を説明する。図5の(a)〜(c)の各図では、各工程を概念的に説明のために、各基板や電極厚さ、スルーホールの直径等の関係は、正確には描かれていない点に留意されたい。
図5の(a)に示した第1の工程では、半田接合をする回路基板52側の電極54とフレキシブル基板50側の電極55、さらにホットバー53の相対位置を決める。本発明のフレキシブル基板と、光伝送モジュールなどの回路基板とを上下に重ね、両基板の接合する各電極面とホットバーの押圧・加熱位置とが上下に重なるように位置決めされる。この位置決めは、実体顕微鏡による目視により行っても良いし、フレキシブル基板の先端を何らかの基準面に突き当てるような機械的な操作で行っても良い。この位置合わせの時は、ホットバーは、フレキシブル基板のA面の予備半田が行き渡った所定の位置に押し当てられるよう、基板の上方位置に保持されている。
図5の(b)に示した第2の工程では、ホットバーをフレキシブル基板に加圧し、温度上昇させる。上方に保持されていたホットバーを下降させ、フレキシブル基板のA面側の予備半田が塗付された電極に押し当てて、同時に急速に温度上昇させる。ホットバーの電極への加圧および温度上昇によって、フレキシブル基板の両面の電極55および各電極上に塗布された半田51、さらに回路基板上の電極54が同時に加熱される。この加熱工程においては、フラックスを予め活性化しておく予備加熱を併用するとより効果的である。ホットバーの熱が十分に接合部分全体に伝わると半田が溶け、フレキシブル基板の電極51および回路基板上の電極54の間の半田によって、フレキシブル基板が半田固定される。回路基板の電極の代わりに、後述するモジュールの端面から突き出たモジュールパッケージのテラス上の電極に、本発明のフレキシブル基板を接合することもできる。
図5の(c)に示した第3の工程では、ホットバーを上方に移動して冷却する。本発明のフレキシブル基板では、半田接合面の反対側の電極面上にも半田が塗布されていることにより、ホットバーからの熱を効率的に均一に半田接合部に伝えることができる。したがって、従来技術のフレキシブル基板と比べてより低温で半田接合を行うことができる。フレキシブル基板の電極上に予備半田がない場合や、熱を伝えるスルーホールがない場合には、ホットバーで半田を溶かすために必要な温度が、本発明の場合と比べて40℃以上高くなることを実験的に確認した。
次に、図3に示した構成のフレキシブル基板において、電極パターンおよびスルーホールの形状等の間で満たすべき必要条件について述べる。良好な予備半田を形成する本発明のフレキシブル基板において、電極パターンおよびスルーホールの構成に関するパラメータは様々なものが考えられる。フレキシブル基板では、引き回しの容易さなど、可撓性を持つコネクタケーブルの側面としての必要な柔軟性を確保するために、スルーホールを形成する電極部の両面の導体厚を含めた厚さは、概ね0.1〜0.5mmの範囲にある。そこで、標準的なスルーホールの長さを0.16mmとして、スルーホールの直径およびその間隔に特に着目して、最適な条件を検討した。図3に示したように半スルーホール(半ビア)も含めて2個のスルーホールを形成し、スルーホール直径φが0.14mmの場合に、2個のスルーホールの中心間の間隔を変えて、半田形状の良否との関係について実験を行った。
図6は、本発明のフレキシブル基板においてスルーホールの間隔と半田接合の良品なフレキシブル基板の良品率(%)との関係を示す図である。図6の(a)は、スルーホールの間隔の定義を説明する図である。隣り合うスルーホール、半スルーホールの各中心間の距離をスルーホールの間隔Wとする。図6の(b)は、スルーホール間隔および半田形状の良品率(%)の関係を示すグラフである。ここで良品率は、フレキシブル基板の良品率であって、10個の電極を含むフレキシブル基板ごとに、良品または不良品の判定を行う。各電極において、目視によってスルーホール内を半田が流れて両面の電極上に半田が行き渡っていれば、良品の電極とする。1つのフレキシブル基板のすべての電極が良品である時、そのフレキシブル基板を良品とし、それ以外の時を不良品として、フレキシブル基板の良品率(%)を求めた。下の表1に、図6の(b)のグラフに対応するデータを示す。ここで半田としては、SnAgCuの鉛フリー半田を用い、リフロー条件は、半田固定部の温度を低く抑えることが可能な設定温度280℃、リフロー時間を5秒とした。
Figure 2016127205
表1からは、実験が可能であった下限のスルーホールの間隔W=0.4mmまで、スルーホール間隔Wが狭いほど、フレキシブル基板の良品率が上がることがわかる。すなわち、スルーホール間隔Wが狭いほど、半田が接続電極の両面に濡れ広がりやすくなることを示している。スルーホール間隔Wが、両端の2個のスルーホール33、34の各直径φの和の概ね3倍以下で、良好な半田固定が実現できる。スルーホールが近すぎると電極の強度が低下することも考えられるが、スルーホール1個分以上の間隔があれば強度は十分である。
図6の(b)のグラフから読み取れるように、概ね、スルーホールの間隔Wおよびスルーホール直径φの間に、概ね次式の関係がある時に良好な半田形状が得られた。
W<6φ 式(1)
スルーホール直径φが0.2mm、0.4mmの場合でも同様の実験を行い、上記の式(1)の関係と整合する、同様のスルーホール間隔Wとフレキシブル基板の良品率の関係を得た。
さらに、2個のスルーホールの直径が異なる場合には、各々の直径をφ1、φ2とするとき、スルーホール間隔Wが次式の関係を満たしていれば良好な半田固定が実現できることも確認した。
W<3×(φ1+φ2) 式(2)
本発明のフレキシブル基板では、式(1)または式(2)の関係を満たすように、スルーホール間隔Wとスルーホールの直径φを設定すれば良い。
従って本発明は、回路基板の電極と半田接合する接続電極を備えたフレキシブルプリント配線基板において、前記フレキシブルプリント配線基板の端部の一辺に沿って配列された複数の電極であって、各々の電極が、前記フレキシブルプリント配線基板の両面に、対応する概ね同一形状の導体領域を有し、前記一辺上にその中心があり概ね半円形の貫通穴を持つ半スルーホールと、前記電極の長手方向に前記半スルーホールを通る同一直線上に位置する円形の貫通穴を持つ1つ以上のスルーホールとを有する複数の電極と、前記両面の前記導体領域上にそれぞれ概ね均一の厚さで半田が塗布された半田層であって、前記半スルーホールおよび前記1つ以上のスルーホールの各穴の内部、並びに、前記導体領域上に半田が一体に充填された半田層とを備え、前記半スルーホールの直径をφ1、前記1つ以上のスルーホールの内の前記半スルーホールから最も遠い位置にあるスルーホールの直径をφ2とするとき、前記同一直線上に並んだ前記半スルーホールまたは前記1以上のスルーホールの内の隣り合う2つの貫通穴の中心間の距離Wは、W<3×(φ1+φ2)の関係を満たすことを特徴とするフレキシブルプリント配線基板として実施できる。
式(1)または式(2)の関係を満たすように電極領域内のスルーホールを構成することで、フレキシブル基板の半田接合面の反対側の電極面上にも半田が塗布され、ホットバーからの熱を効率的に均一に半田接合部に伝えることができる。従来技術のフレキシブル基板と比べ、より低温で良好な半田接合を得られるため、フラックスの不活性化および半田の酸化膜形成が抑えられ、加熱時の半田濡れに優れた良好な半田固定が可能となる。さらに、基板や周辺部分の熱ダメージを最小限に抑えられる。
接続電極幅は、接続強度を保つという観点からは、例えば0.20mm以上であることが望ましい。一方、GHz帯を超える電気信号を取り扱うときの高周波特性の観点からは、特性インピーダンスを50Ωに整合させるために、信号線幅は例えば0.15mm程度であることが好ましい。接続電極幅がさらに広がると容量性が強くなって特性インピーダンスが増加するため、高周波特性の観点からは電極幅は狭いことが望ましい。上記の各事項も考慮して、スルーホール直径φは、フレキシブル基板の接続部の電極の形状を乱さないために、例えば0.20mm以下が好ましい。一方で、あまり小さすぎると半田濡れが不良となりやすく、0.14mm以上が良い。
[実施例2]
図7は、本発明の実施例2のフレキシブル基板の構成を示す図である。実施例1の構成では、半スルーホールを含めて電極領域内に2個のスルーホール含んでいたが、本実施例の構成では、電極領域内に半スルーホールを含めて3個以上のスルーホールを含む。図7の(a)は、フレキシブル基板の接続電極が形成された端部の上面図である。図7の(b)は、電極のスルーホールを含み、電極面に垂直な方向を見た断面(B−B´)を示した図である。
図7の(a)では、フレキシブル基板70の電極形状を示すために、電極面上を覆っている半田を除いた状態を示していることに留意されたい。フレキシブル基板70は、例えば矩形をした基板ベース材料74の一辺の端部に1つ以上の電極71を備えている。光伝送モジュール内の基板間で、通常は複数の電気信号や電源の接続を行うので、複数の電極71を備える。本実施例では、5つの電極を含む例を示す。複数の電極71の表面は、良好な半田付けのために、例えばAuメッキされている。複数の電極71の各々の先端部には半スルーホール(半ビア)73が形成され、各々の電極領域内71には基板74の表裏を貫通するスルーホール72a、72bが形成されている。したがって、電極領域の内部に、半スルーホールを含めて、3個のスルーホールが形成されている。
本実施例では、フレキシブル基板の先端の電極領域内に、先端の半スルーホール(半ビア)も含め3個以上のスルーホールを電極長手方向に配置し、スルーホールの間隔Wを、両端に位置するスルーホールの各直径の和の3倍以下にする。すなわち、実施例1と同様に、式(1)または式(2)の関係を満たすようにスルーホール間隔Wとスルーホールの直径φを設定すれば良い。基板端部の半スルーホール73および他の2個以上のスルーホール72a、72bの穴の中心位置が、電極長手方向に、均一の間隔で直線状に配置されることが望ましい。上述の電極およびスルーホールのレイアウト構成によって、予備半田工程で両面の電極上にスルーホールを介して均一に半田が行き渡る。フレキシブル基板の半田接合面の反対側の電極面上にも半田が塗布されている状態となり、ホットバーからの熱を効率的に均一に半田接合部に伝えることができる。従来技術のフレキシブル基板に比べてより低温で良好な半田接合を得られるため、フラックスの不活性化および半田の酸化膜形成が抑えられ、加熱時の半田濡れに優れた良好な半田固定が可能となる。さらに、基板や周辺部分の熱ダメージを最小限に抑えられる。
スルーホールの間隔Wは、図8の定義に従うものとする。すなわち、スルーホールが3個以上の場合、図8の(a)のように各スルーホールの穴の中心間の距離となる。特段の理由がない限り、隣り合うスルーホールは、等間隔で配置される。図5の(b)で説明した加圧工程におけるホットバーの形状の単純性や電極面の熱均一性の要請から、スルーホールは円形で、電極長手方向に同一直線上に配置するのが好ましい。フレキシブル基板の各スルーホールは、接続電極の両面に半田が保持できるように、半田ペーストの諸条件設定も含めて、スルーホールの形状、大きさ、数、配置が設定される。
本発明のフレキシブル基板の電極およびスルーホールのレイアウト構成を、サイドパッドに対しても適用することができ、折れ曲がり防止と引きはがし強度を高める効果を維持しながら、サイドパッドを含めた良好な半田固定を実現できる。次の実施例では、サイドパッドに対して本発明の電極パターンおよびスルーホールの構成、設計ルールを適用した例を示す。
[実施例3]
フレキシブル基板の両面に接続用電極を形成する場合、接続電極の領域の境界でストレスが集中して掛かり、折れ易くなる。フレキシブル基板はカバーレイによって折れを防止しているが、電極部分はメッキ等の都合によりカバーレイが無い。このため、例えば図7の(a)では、図面上で5つの電極領域の下辺に沿った線(折り曲げライン)上で折れ易い。このようなフレキシブル基板の折れを防止するために、通常の電極に加えてフレキシブル基板の長辺に沿ってサイドパッド電極を設けて補強する構造が広く用いられている。
図12は、従来技術のサイドパッド電極を含むフレキシブル基板の構成を示す図である。フレキシブル基板130は、中央付近の通常の3つの電極131に加えて、基板の両脇にサイドパッド電極132a、132bを備えている。サイドパッド電極132a、132bは、中央にある通常の接続電極131よりも電極領域を長く太くすることにより、折り曲げラインA−A´をサイドパッド電極領域内に掛かるようにして、折れ難くしている。さらにサイドパッドのスルーホールとして、サイドパッドの脇側に半スルーホール(半ビア)133a、133bを用いている。これによって、フレキシブル基板の電極の短辺側からの引き剥がしだけでなく、フレキシブル基板の脇からの左右の(電極の長辺側から)の引き剥がし応力に対しても強い構造としている。
しかしながら、図12のようなサイドパッド電極を持つフレキシブル基板の場合には、通常電極131と比べてサイドパッド132a、132bにおいてさらに半田の量および半田の濡れ広がりがともに不足し、ホットバーなどを使った瞬間加熱装置を使う工程においても、初期の熱抵抗が大きく良好な半田溶融条件が得られなかった。スクリーン印刷で半田ペーストを印刷する際、そのペーストの厚さは、サイドパッド以外の通常の電極131も含めた実装に適した量に制御されており、サイドパッド電極のみの必要性で厚くすることは難しい。さらに、サイドパッドに用いられる半スルーホール(半ビア)133a、133bでは、スクリーン印刷後に半田ペーストが半スルーホールの形状ごと取れ、半田量が減少する傾向にある。また、半スルーホールは、予備半田リフローや半田固定時に、貫通穴の内壁面や周囲が半田に濡れにくい構造である。半スルーホールは円周が切れているため、特に半スルーホールの先奥部から遠い位置で、半田がスクリーン印刷面から反対面に濡れ広がりにくいことが分かった。
図9は、本発明の実施例3のフレキシブル基板の先端部の構成を示す図である。フレキシブル基板80は、実施例2と同様に、1つの電極82の端部の半スルーホール86および電極領域内の2つのスルーホール85a、85bが、電極の長手方向に配列されている。フレキシブルベース基板87の中央寄りにこの通常の接続電極が3つあり、基板87の電極長手方向の両脇に2つのサイドパッド電極81がある構成となっている。サイドパッド電極81は、電極長手方向の端部(電極短辺上)のみに半スルーホール84を持っており、サイドパッド電極領域81の内部には、スルーホール83a、83bのみを持つ。すなわち、従来技術のサイドパッド電極は、電極長辺上に半スルーホールを配置していたのに対し、本発明のフレキシブル基板では、電極領域の長辺上には半スルーホールを配置しない点で相違している。本発明のフレキシブル基板でも中央寄りの通常の電極の基板内部側の短辺に沿って、折り曲げラインが生じるが、サイドパッド電極81の領域に掛かっているため、ある程度の折り曲げ強さを持っている。その上で、サイドパッド電極の電極領域の内部にスルーホールを配置する構造を用いることにより、予備半田の形状をより均一にすることが可能である。スルーホールの間隔および直径の関係など、電極パターンの要件については、実施例1および実施例2の場合と同様である。
サイドパッド電極の電極領域を、サイドパッド電極を除いた中央寄りの他の電極の電極領域よりも長く太くすることにより、フレキシブル基板を折れ難くしている。図12に示した従来技術のサイドパッドの側面に半スルーホールを用いる構造では、基板の電極長辺側からの、左右からの引き剥がし応力に対して強い構造という利点もあるが、半田固定の面からは逆に不利な構造である。本実施例のサイドパッド電極は、基板の側面上に半スルーホールを使用せず、電極領域の内部にスルーホールを有している。このため、スクリーン印刷した半田が取れにくく半田量の減少が抑えられ、スルーホール83a、83bを介して半田はスクリーン印刷面から反対面に濡れ広がり易い。
さらに、サイドバッド電極に対して、実施例1および実施例2と同様に、式(1)または式(2)の関係を満たすようにスルーホール間隔Wとスルーホールの直径φを設定する。これによって、図4の予備半田工程を経ることで、サイドパッド電極の半田接合面の反対側(A面)まで半田は濡れ広がり、フレキシブル基板の両面の電極に均一に半田が行き渡った状態を実現することができる。これによって、後に瞬間加熱方式のホットバー(またはヒータチップ)を用いて回路基板との半田付けを行う工程において、ホットバーの熱がA面の電極上の半田を通じて半田接合面側の半田にも効率良く均一に伝わり、半田濡れに優れ良好な半田接合が可能となる。
図9の構成例では、サイドパッド電極の基板端部の半スルーホール84および隣接するスルーホール83bと、内部側のスルーホール83aとでその直径は異なるが、小さい方のスルーホール直径をφ1とし、大きい方のスルーホール直径をφ2とすれば、サイドパッド電極81についても、中央寄りの3つの通常の電極82と同様に、実施例1で示した、スルーホール間隔Wとスルーホール径との関係式(2)に従う。本実施例は、実施例1と電極レイアウトは異なるが、個々の電極の半田接合の均一性は、実施例1と同様の挙動を示していた。このようにサイドパッドのみの電極構造を変えて、フレキシブル基板の折れ曲がりに対する補強をする構造でも、本発明の電極パターンおよびスルーホールの形状等の間で満たすべき必要条件(式(1)および式(2))が妥当する。
次に、光伝送モジュールにおいて本発明のフレキシブル基板を半田接合する実装例について説明する。本発明のフレキシブル基板を用いることにより、高密度のアレイ電極接続が可能な光伝送モジュールを実現できる。
[実施例4]
図10は、本発明のフレキシブル基板をテラス状の基板上の電極に実装する方法を説明する図である。本実施例では、モジュールベース101の側面にテラス状に突き出た基板102上に電極103形成されている構造の断面を示す。図10の(a)に示したように、実施例1のフレキシブル基板100を、電極部分同士の位置合わせをした上で、ホットバー105を予備加熱する。図10の(b)に示したように、ホットバー105を加圧、昇温させながら、半田接合が形成される。100G ROSA(Receiver Optical Sub-Assembly)では、4chの25Gb/s級のアレイ信号線路や、多数のDCバイアスラインが必要とされ、これらの信号線および電源線を高密度に多アレイ電極接続を行う必要がある。このように高密度の多アレイ電極接続には、本実施例のフレキシブル基板の実装方法が好適である。テラス状の基板上の電極に接続するフレキシブル基板は、実施例1〜3のいずれも適用できることは言うまでもない。次に、テラス状の基板の上下両面に電極を持つパッケージに、本発明のフレキシブルプリント基板を半田固定して実装する例を示す。
図11は、本発明のフレキシブル基板をテラス状に突き出た基板の上下両面の電極に実装する方法を説明する図である。このような両面に電極を持つテラス状の基板に、フレキシブル基板を実装する場合は、片面ずつ、図10に示した実装方法を順次実行すれば良い。図11の(a)は、テラス状の基板112の上の一方の面の電極113上に、フレキシブル基板110が既に半田接合された状態である。この状態の後で、図11の(b)に示すように、テラス状の基板112を反転させ、もう一方の面の電極114上に別のフレキシブル基板120を半田接合する。
従って本発明は、上述の実施例1〜3のいずれかのフレキシブルプリント配線基板を、回路基板に半田接続する実装方法としても実施できる。この方法は、第1のフレキシブルプリント配線基板の一方の面の前記複数の電極と、接合されることになる回路基板上の第1の面の複数の電極とを位置合わせするステップと、前記第1のフレキシブルプリント配線基板の他方の面の前記複数の電極上に加熱体を押圧して、加熱するステップと、前記加熱体を保持して、前記第1のフレキシブルプリント配線基板の前記一方の面の前記複数の電極と、前記回路基板上の前記第1の面の前記複数の電極とを密着させ半田接合するステップとを備える。
さらには、第2のフレキシブルプリント配線基板の一方の面の前記複数の電極と、接合されることになる前記回路基板上の第2の面の複数の電極とを位置合わせするステップと、前記第2のフレキシブルプリント配線基板の他方の面の前記複数の電極上に前記加熱体を押圧して、加熱するステップと、前記加熱体を保持して、前記第2のフレキシブルプリント配線基板の前記一方の面の前記複数の電極と、前記回路基板上の前記第2の面の前記複数の電極とを密着させ半田接合するステップとを備えることができる。
従来技術のフレキシブル基板を用いた半田接合の実装方法では、ホットバーとフレキシブル基板の電極上の半田との接触が不十分で、ホットバーからフレキシブル基板への熱伝導効率が悪かったため、半田接続の工程中のフレキシブル基板およびその周辺が高温となる。このため、既に接続が完了した一方の面側のフレキシブル基板の半田が、他方の面側の半田接続の工程中に再溶融して剥がれてしまう可能性がある。一方、上述の本発明の各実施例のフレキシブル基板を用いた本実施例の実装方法では、より低温の半田接続が可能になる。このため、半田を再溶融させることなく、2枚のフレキシブル基板を1つのテラス状の基板の両面の電極に接続することができる。
より具体的には、溶融温度の異なる2種類の半田を利用して、異なる温度で一面ずつフレキシブル基板を半田接続することができる。例えば、半田として鉛フリー半田のSnAgCu半田を用い、一方のフレキシブル基板をホットバー側の設定温度300℃で実装した後、もう一方のフレキシブル基板を280℃で実装することが可能である。従来技術のフレキシブル基板を使った実装方法では、2つの設定温度の間で20℃のマージンを取っておいても、半田固定の工程中に高温になりやすく、最初の工程で接続が完了した半田が再溶融する可能性がある。それに対し、本実施例の半田固定実装方法では、より低温で半田固定が行えるため、2つの設定温度の間における20℃の温度差が十分なマージンとなる。2度目の半田固定の工程中においても、最初に固定した面の半田が再溶融することはなかった。
本実施例のフレキシブル基板の回路基板への実装方法により、高密度の多アレイ電極接続を持つ光伝送モジュールが実現可能となる。光伝送モジュールに期待されている高速信号処理および高密度実装を実現するための電気接続に用いることができる。
以上詳細に述べてきたように、本発明のフレキシブル基板およびその実装方法によって、電極領域内のスルーホールの径やピッチ間隔についての設計ルールが導入され、ホットバーなどの瞬間加熱装置を用いても、フレキシブル基板と回路基板等とを良好に半田固定することが容易となる。光伝送モジュールに今後期待されている高速信号処理および高密度実装を実現するための電気接続に用いることができる。
本発明は、光通信システムに利用することができる。特に、光通信システムの光伝送モジュールに利用することができる。
10、20、30、70、80、130 フレキシブル基板
11、14、21、31、54、71、81、82、103、113、114、131 接続電極
15、35、56、114、116 半田
13、22、32、50、74、87、102、112 基板
23、33、42、72a、72b、83a、83b、85a、85b、135 スルーホール
24、34、73、84、86、133a、133b、134 半スルーホール
16、54、105 ホットバー(ヒータ)
43 半田ペースト

Claims (8)

  1. 回路基板の電極と半田接合する接続電極を備えたフレキシブルプリント配線基板において、
    前記フレキシブルプリント配線基板の端部の一辺に沿って配列された複数の電極であって、各々の電極が、前記フレキシブルプリント配線基板の両面に、対応する概ね同一形状の導体領域を有し、前記一辺上にその中心があり概ね半円形の貫通穴を持つ半スルーホールと、前記電極の長手方向に前記半スルーホールを通る同一直線上に位置する円形の貫通穴を持つ1つ以上のスルーホールとを有する複数の電極と、
    前記両面の前記導体領域上にそれぞれ概ね均一の厚さで半田が塗布された半田層であって、前記半スルーホールおよび前記1つ以上のスルーホールの各穴の内部、並びに、前記導体領域上に半田が一体に充填された半田層と
    を備え、
    前記半スルーホールの直径をφ1、前記1つ以上のスルーホールの内の前記半スルーホールから最も遠い位置にあるスルーホールの直径をφ2とするとき、前記同一直線上に並んだ前記半スルーホールまたは前記1以上のスルーホールの内の隣り合う2つの貫通穴の中心間の距離Wは、
    W<3×(φ1+φ2)の関係を満たすことを特徴とするフレキシブルプリント配線基板。
  2. 前記複数の電極の内、前記一辺の両端に位置する2つの電極は、該2つの電極を除く前記一辺の中央寄りにある前記複数の電極と比べて、前記導体領域の長手方向に、より長い導体領域を持ち、該2つの電極を除く前記複数の電極とは異なるスルーホールの直径およびスルーホールの中心間の距離を有することを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルプリント配線基板。
  3. 前記半スルーホールの直径と、前記1以上のスルーホールの直径が同一であることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルプリント配線基板。
  4. 前記半田層は、前記フレキシブルプリント配線基板の一方の面の前記導体領域上にスクリーン印刷された半田ペーストを予備加熱して、前記半スルーホールおよび前記1つ以上のスルーホールを介して前記一方の面の反対の面の導体領域上に半田を行き渡らせることによって形成されることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載のフレキシブルプリント配線基板。
  5. 前記請求項1乃至4いずれかのフレキシブルプリント配線基板を、回路基板に半田接続する方法において、
    第1のフレキシブルプリント配線基板の一方の面の前記複数の電極と、接合されることになる回路基板上の第1の面の複数の電極とを位置合わせするステップと、
    前記第1のフレキシブルプリント配線基板の他方の面の前記複数の電極上に加熱体を押圧して、加熱するステップと、
    前記加熱体を保持して、前記第1のフレキシブルプリント配線基板の前記一方の面の前記複数の電極と、前記回路基板上の前記第1の面の前記複数の電極とを密着させ半田接合するステップと
    を備えることを特徴とする方法。
  6. 第2のフレキシブルプリント配線基板の一方の面の前記複数の電極と、接合されることになる前記回路基板上の第2の面の複数の電極とを位置合わせするステップと、
    前記第2のフレキシブルプリント配線基板の他方の面の前記複数の電極上に前記加熱体を押圧して、加熱するステップと、
    前記加熱体を保持して、前記第2のフレキシブルプリント配線基板の前記一方の面の前記複数の電極と、前記回路基板上の前記第2の面の前記複数の電極とを密着させ半田接合するステップと
    をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 前記第2のフレキシブルプリント配線基板の半田接合は、前記第1のフレキシブルプリント配線基板の半田接合が行われる温度よりも低い温度で実施されることを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 回路基板の電極と半田接合する接続電極を備えたフレキシブルプリント配線基板において、
    前記フレキシブルプリント配線基板の端部の一辺に沿って配列された複数の電極であって、各々の電極が、前記両面上の対応する概ね同一形状の導体領域と、前記一辺上にその中心があり概ね半円形の貫通穴を持つ半スルーホールと、前記電極の長手方向に前記半スルーホールを通る同一直線上に位置する円形の貫通穴を持つ1つ以上のスルーホールとを有する複数の電極と、
    前記両面の前記導体領域上にそれぞれ概ね均一の厚さで半田が塗布され、かつ、前記貫通穴の各々の内部に半田が充填された半田層と
    を備え、
    前記半スルーホールの直径をφ1、前記1つ以上のスルーホールの内の前記半スルーホールから最も遠い位置にあるスルーホールの直径をφ2とするとき、前記半スルーホールまたは前記1以上のスルーホールの内の隣り合う2つの貫通穴の中心間の距離Wは、W<3×(φ1+φ2)の関係を満たすことを特徴とするフレキシブルプリント配線基板。
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