JP2016108749A - 貯留槽、サイホン式排水システム及び流出管接続部材 - Google Patents

貯留槽、サイホン式排水システム及び流出管接続部材 Download PDF

Info

Publication number
JP2016108749A
JP2016108749A JP2014244507A JP2014244507A JP2016108749A JP 2016108749 A JP2016108749 A JP 2016108749A JP 2014244507 A JP2014244507 A JP 2014244507A JP 2014244507 A JP2014244507 A JP 2014244507A JP 2016108749 A JP2016108749 A JP 2016108749A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage tank
flow path
main body
outlet
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014244507A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6454527B2 (ja
Inventor
秀司 豊田
Hideji Toyoda
秀司 豊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2014244507A priority Critical patent/JP6454527B2/ja
Priority to PCT/JP2015/079712 priority patent/WO2016088464A1/ja
Priority to CN201580064853.4A priority patent/CN107002396B/zh
Priority to TW104137989A priority patent/TWI672417B/zh
Publication of JP2016108749A publication Critical patent/JP2016108749A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6454527B2 publication Critical patent/JP6454527B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E03WATER SUPPLY; SEWERAGE
    • E03CDOMESTIC PLUMBING INSTALLATIONS FOR FRESH WATER OR WASTE WATER; SINKS
    • E03C1/00Domestic plumbing installations for fresh water or waste water; Sinks
    • E03C1/12Plumbing installations for waste water; Basins or fountains connected thereto; Sinks
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E03WATER SUPPLY; SEWERAGE
    • E03CDOMESTIC PLUMBING INSTALLATIONS FOR FRESH WATER OR WASTE WATER; SINKS
    • E03C1/00Domestic plumbing installations for fresh water or waste water; Sinks
    • E03C1/12Plumbing installations for waste water; Basins or fountains connected thereto; Sinks
    • E03C1/122Pipe-line systems for waste water in building

Abstract

【課題】流出口から液体を流出し易くし、液体の流出量を増加させることができる貯留槽、サイホン式排水システム及び流出管接続部材を提供する。【解決手段】貯留槽は、上流側から内部へ流入された液体が貯溜可能とされる貯留槽本体32と、貯留槽本体32の下流側に設けられ、上流側よりも下流側の流路断面積が小さい流路縮小部36Sと、流路縮小部36Sの下流側に設けられ、液体を貯留槽本体32の外部へ流出させる流出口OUTと、流路縮小部36Sの一部に設けられ、流路縮小部36Sの外側へ膨出する内壁面36Eと、を備えている。【選択図】図8

Description

本発明は、貯留槽、サイホン式排水システム及び流出管接続部材に関する。
下記特許文献1には、サイホン式排水システムが開示されている。サイホン式排水システムでは、水回り器具が横引き管の上流側に接続され、横引き管の下流側が上流側に対して落差を持って立て管に接続されている。これにより、サイホン力を利用して、水回り器具から立て管へ排水がなされている。上記サイホン式排水システムには、横引き管の上流側に貯水手段としての矩形状の貯留槽(チャンバー)が設けられている。貯留槽は、水回り器具から一度に大量の排水があった場合に、この排水を一時的に貯留する構成とされている。
特開2006−336322号公報
上記サイホン式排水システムでは、貯留槽に流入された排水が流出口付近の壁面に激突し、流出口からの排水の流出が阻害される。このため、排水の流出量が少なくなるので、改善の余地があった。
本発明は、上記事実を考慮し、流出口から液体を流出し易くし、液体の流出量を増加させることができる貯留槽、サイホン式排水システム及び流出管接続部材を得ることを目的とする。
本発明の第1実施態様に係る貯留槽は、上流側から内部へ流入された液体が貯溜可能とされる貯留槽本体と、貯留槽本体の下流側に設けられ、上流側よりも下流側の流路断面積が小さい流路縮小部と、流路縮小部の下流側に設けられ、液体を貯留槽本体の外部へ流出させる流出口と、流路縮小部の一部に設けられ、流路縮小部の外側へ膨出する内壁面と、を備えている。
第1実施態様に係る貯留槽では、貯留槽本体は上流側から内部へ流入された液体が貯留可能とされる。貯留槽本体の下流側には流路縮小部が設けられ、流路縮小部の下流側には液体を貯留槽本体の外部へ流出させる流出口が設けられる。
ここで、流路縮小部の一部に流路縮小部の外側へ膨出する内壁面が設けられている。貯留槽本体の上流側から下流側へ流れて流出口から流出されなかった液体は、内壁面に沿って流出口から離間される方向へ導かれる。このため、上流側から流出口へ向かう液体の流れが流出口から流出されなかった液体によって抑制され難くなる。
本発明の第2実施態様に係る貯留槽では、第1実施態様に係る貯留槽において、内壁面は、流路縮小部の外側に膨出する湾曲面を有する。
第2実施態様に係る貯留槽によれば、内壁面は流路縮小部の外側に膨出する湾曲面を有するので、貯留槽本体の上流側から下流側へ流れて流出口から流出されなかった液体は内壁面の湾曲面に沿って流出口から離間される方向へスムーズに導かれる。このため、上流側から流出口へ向かう液体の流れが流出口から流出されなかった液体によって抑制され難くなる。
本発明の第3実施態様に係る貯留槽では、第1実施態様又は第2実施態様に係る貯留槽において、貯留槽本体に、内部へ液体を流入させる流入口が流出口に対向して設けられる。
第3実施態様に係る貯留槽によれば、貯留槽本体の上流側に流入口が設けられ、流入口から内部へ液体が流入される。流入口は流出口に対向して設けられているので、流入口から流入された液体は流出口へ向かって直線的に流れる。ここで、液体が直線的に流れても、上流側から流出口へ向かう液体の流れが流出口から流出されなかった液体によって抑制され難い。
本発明の第4実施態様に係る貯留槽では、第1実施態様〜第3実施態様のいずれか1つに係る貯留槽において、流路縮小部は貯留槽本体側の第1流路縮小部と流出口側の第2流路縮小部とを備えて構成され、流出口は第2流路縮小部から下流側へ延設される管状の流出管接続部により形成される。
第4実施態様に係る貯留槽によれば、流路縮小部は貯留槽本体側の第1流路縮小部と流出口側の第2流路縮小部とを備えて構成される。そして、流出口は第2流路縮小部から下流側へ延設される管状の流出管接続部により形成される。つまり、第2流路縮小部の流路断面積が流出管接続部の流路断面積よりも大きくされる。このため、第2流路縮小部に流込む液体量が多くなり、流出口からの液体の流出量を多くすることができる。また、流出口から流出されない液体量が少なくなるので、上流側から流出口へ向かう液体の流れが流出口から流出されなかった液体によって抑制され難くなる。
本発明の第5実施態様に係る貯留槽では、第4実施態様に係る貯留槽において、第2流路縮小部には貯留槽本体側へ膨出する分流壁面が形成される。
第5実施態様に係る貯留槽によれば、第2流路縮小部には分流壁面が形成され、分流壁面は貯留槽本体側へ膨出される。このため、分流壁面に当たった液体の流れの方向が、急激に変わることなく、流出口に向かって緩やかに変わるので、分流壁面に当たった液体を分流壁面の近傍で滞留させることなく流出口へ流出させることができる。この結果、上流側から流出口へ向かう液体の流れが流出口から流出されなかった液体によって抑制され難い。
本発明の第6実施態様に係る貯留槽は、第1実施態様〜第5実施態様のいずれか1つに係る貯留槽において、貯留槽本体の上流側に連通口により連通された他の貯留槽が設けられ、他の貯留槽に貯留槽本体から越流された液体が流出する。
第6実施態様に係る貯留槽では、貯留槽本体の貯留容量を超えたときに他の貯留槽に液体を越流させることができるので、貯留可能な流量を他の貯留槽によって補うことができる。
本発明の第7実施態様に係るサイホン式排水システムは、第1実施態様〜第6実施態様のいずれか1つに係る貯留槽と、水回り器具と貯留槽の上流側とを接続する第1配管と、貯留槽の流出口に接続され、流出口よりも低い位置へ液体を流出させる竪管を有する第2配管と、を備えている。
第7実施態様に係るサイホン式排水システムは、貯留槽と、第1配管と、第2配管とを備えている。第1配管は水回り器具からの液体を貯留槽の内部へ流入させる。貯留槽の流出口からの液体の流出量よりも液体の流入量が多いと、流入された液体は貯留槽に貯留される。貯留された液体は、貯留槽の流出口から第2配管を通って排出される。ここで、第1実施形態から第6実施形態に係る貯留槽では、上流側から流出口へ向かう液体の流れが流出口から流出されなかった液体によって抑制され難いので、液体の流出量を多くすることができる。このため、第2配管の竪管の満水までに要する時間を短縮することができ、サイホン力の起動に要する時間を短縮することができる。
本発明の第8実施態様に係る流出管接続部材は、上流側から内部へ流入された液体が貯溜可能とされる貯留槽本体の下流側に組付可能とされ、下流側に設けられ、上流側よりも下流側の流路断面積が小さい流路縮小部と、流路縮小部の下流側に設けられ、液体を流路縮小部の外部へ流出させる流出口と、流路縮小部の一部に設けられ、流路縮小部の外側へ膨出する内壁面と、を備えている。
第8実施態様に係る流出管接続部材は、流路縮小部と、流出口と、そして流路縮小部の外側へ膨出する内壁面とを備える。ここで、流出管接続部材は貯留槽本体の下流側に組付可能とされている。このため、流出管接続部材を貯留槽本体に組付けて、上流側から流出口へ向かう液体の流れが流出口から流出されなかった液体によって抑制され難い貯留槽が簡易に製作可能となる。
本発明に係る貯留槽、サイホン式排水システム及び流出管接続部材は、流出口から液体を流出し易くし、液体の流出量を増加させることができるという優れた効果を有する。
本発明の第1実施の形態に係るサイホン式排水システムの概略側面図である。 図1に示されるサイホン式排水システムの貯留槽の斜視図である。 図2に示される貯留槽に組付可能な流入管接続部材の側面図である。 図3に示される流入管接続部材の平面図である。 図3及び図4に示される流入管接続部材の断面図(図4のA−A線における断面図)である。 図2に示される貯留槽に組付可能とされる流出管接続部材の側面図である。 図6に示される流出管接続部材の平面図である。 図6及び図7に示される流出管接続部の断面図(図7のB−B線における断面図)である。 図6及び図7に示される流出管接続部の断面斜視図である。 (A)第1実施の形態に係る貯留槽の半満水時のときの液体の流出状態を示す模式的側面図、(B)第1比較例に係る貯留槽の同一流量の液体の流出状態を示す模式的側面図、(C)第2比較例に係る貯留槽の同一流量の液体の流出状態を示す模式的側面図である。 (A)第1実施の形態に係る貯留槽の満水時に近いときの液体の流出状態を示す模式的側面図、(B)第1比較例に係る貯留槽の同一流量の液体の流出状態を示す模式的側面図、(C)第2比較例に係る貯留槽の同一流量の液体の流出状態を示す模式的側面図である。 (A)本発明の第2実施の形態に係る貯留槽及び流出管接続部材の模式的斜視図、(B)〜(E)第1変形例〜第4変形例に係る貯留槽及び流出管接続部材の模式的斜視図である。 (A)本発明の第3実施の形態に係る貯留槽の流出管接続部材の壁部の内壁面を側面方向から見た模式的断面図、(B)第5変形例に係る内壁面の(A)に対応する模式的断面図、(C)第6変形例に係る内壁面の(A)に対応する模式的断面図である。
[第1実施の形態]
図1〜図11を用いて、本発明の第1実施の形態に係る貯留槽、サイホン式排水システム及び流出管接続部材について説明する。ここで、図中、適宜示される矢印Xは水平方向における上流側から下流側への流路方向を示し、矢印Yは水平方向における流路方向と直交する方向を示している。また、矢印Zは流路方向に対して垂直方向上側を示している。なお、第1実施の形態〜第3実施の形態に係る貯留槽、サイホン式排水システム及び流出管接続部材の適用方向が限定されるものではない。
(サイホン式排水システム10の構成)
図1に示されるように、本実施の形態に係るサイホン式排水システム10は、建物のスラブ12上に配設された水回り器具14と、第1配管22と、貯留槽30と、第2配管24と、立て管28とを主要な構成として備えている。
水回り器具14は、本実施の形態において、浴槽16、洗い場18、排水管20A及び排水トラップ20Bを含んで構成されている。水回り器具14は、液体流路、ここでは排水の排水流路において、貯留槽30よりも上流側に配設されている。なお、水回り器具14の構成はこの例示に限定されない。第1配管22はスラブ12上に略水平状態において配管されている。第1配管22の上流側の一端部は水回り器具14の排水トラップ20Bに接続され、第1配管22の下流側は貯留槽30に接続されている。
第2配管24は貯留槽30よりも下流側に配管されている。第2配管24の上流側の一端部24Aは貯留槽30に接続され、一端部24Aから第2配管24の中間部24Bまでは横引き管としてスラブ12上に略水平状態において配管されている。第2配管24の下流側の他端部24Cは、竪管として中間部24Bから垂直方向下側に延設された立て管28に沿って下方向に配管され、貯留槽30と一端部24Aとの接続位置よりも低い接続位置において落差H1を持って立て管28に接続されている。この接続には合流継手26が使用されている。
サイホン式排水システム10では、水回り器具14から第1配管22、貯留槽30、第2配管24及び合流継手26を介して立て管28へ排水が可能とされている。排水にはサイホン力が利用可能とされる。また、水回り器具14から一度に大量の排水がなされたときには、貯留槽30において排水が一時的に貯留可能とされている。
(貯留槽30の構成)
図2に示されるように、貯留槽30は、貯留槽本体32と、流入管接続部材34と、流出管接続部材36とを主要な構成として備えている。更に、貯留槽30には、貯留槽本体32から見て、貯留槽本体32の貯留容量を超えた排水を一時的に貯留する他の貯留槽としての第1貯留部40及び第2貯留部50が設けられている。本実施の形態において、貯留槽30には2個の第1貯留部40及び第2貯留部50が設けられているが、サイホン式排水システム10に流入する排水の一定時間あたりの流量に応じて他の貯留槽の数は増減可能とされている。例えば、排水能力が小さい場合には、貯留槽30には第1貯留部40が設けられる。また、排水能力が大きい場合には、第1貯留部40及び第2貯留部50に加えて、更に幾つかの貯留部が貯留槽30に設けられる。
(貯留槽本体32の構成)
貯留槽本体32は、管軸C1方向(図5参照)を長手方向として上流側から下流側へ向かって延設された円筒管状に形成されている。貯留槽本体32は、塩化ビニル等の樹脂材料や、非鉄金属材料、鉄等の金属材料、その他ゴム等の弾性材料を用いて形成されている。貯留槽本体32は、第1配管22や第2配管24よりも拡径され、上流側から貯留槽本体32の内部32Cへ流入された排水を一時的に貯留可能とする構成とされている。
(流入管接続部材34の構成)
流入管接続部材34は貯留槽本体32の上流側に組付可能とされている。図2〜図5に示されるように、流入管接続部材34は、壁部(上流側壁部)34Aと、流入管接続部34Bと、本体接続部34Cと、越流管接続部34Dとを主要な構成として備えている。壁部34Aは、貯留槽本体32の上流側の一端部32Aを塞ぎ、貯留槽本体32及び流出管接続部材36(の流路縮小部36A)と共に内部32Cを閉空間とする構成とされている。壁部34Aは上流側へ突出する形状に形成されている。
流入管接続部34Bは、壁部34Aの垂直方向下部に配置され、下流側から上流側へ向かって管軸C2方向に沿って延設された円筒管状に形成されている。流入管接続部34Bの管軸C2は、貯留槽本体32の管軸C1よりも垂直方向下部に位置し、管軸C1と貯留槽本体32の一端部32Aの内底部の垂直方向位置P1(図5参照)との中間部に位置されている。流入管接続部34Bの上流側の一端部(符号省略)は図1及び図2に示される第1配管20の他端部に接続されている。流入管接続部34Bの下流側の他端部(符号省略)は、図3〜図5に示されるように、壁部34Aに一体に形成されている。流入管接続部34Bの上流側は、第1配管22から流入管接続部34Bを通って貯留槽本体32の内部32Cへ排水を流入させる流入口INとされている。
本体接続部34Cは、上流側が壁部34Aの周縁に一体に形成され、貯留槽本体32の管軸C1の方向で上流側から下流側へ向かって延設された円筒管状に形成されている。本体接続部34Cの内径は、貯留槽本体32の外径と同等かそれよりも若干大きい寸法を有し、貯留槽本体32の一端部32Aを内部に挿入して接続する構成とされている。本体接続部34Cと壁部34A(又は流入管接続部34B或いは越流管接続部34D)との境界部位には、本体接続部34Cの内径よりも縮径された段差縦壁34Fが設けられている。本体接続部34Cの内部において貯留槽本体32の一端部32Aは段差縦壁34Fまで挿入可能とされ、段差縦壁34Fは貯留槽本体32に流入管接続部材34を組付ける位置決めに使用されている。
ここで、図5に示されるように、貯留槽本体32の一端部32Aが流入管接続部材34に組付けられた状態(接続状態)において、一端部32Aの内底部の垂直方向位置P1は流入管接続部34Bの内底部の垂直方向位置P2と一致されている。すなわち、流入管接続部34Bから貯留槽本体32への排水流路において段差部が生じない構成とされている。
越流管接続部34Dは、壁部34Aの垂直方向上部に配置され、下流側から上流側へ向かって管軸C3方向に沿って延設された円筒管状に形成されている。管軸C3は、貯留槽本体32の管軸C1よりも垂直方向上部に位置し、管軸C1と貯留槽本体32の一端部32Aの管内上部の垂直方向位置P6(図5参照)との中間部に位置している。越流管接続部34Dの上流側の一端部(符号省略)は図2に示される第1貯留部40及び第2貯留部50に接続されている。越流管接続部34Dの下流側の他端部(符号省略)は、図3〜図5に示されるように、壁部34Aと一体に形成されている。越流管接続部34Dの下流側は、貯留槽本体32の内部32Cからの排水を越流させる第1貯留部40及び第2貯留部50に連通させる連通口OFとされている。
流入管接続部材34は、流入管接続部34B等を有する複雑な構造とされているので、塩化ビニル等の樹脂材料を用いて、例えば射出成形により形成されている。
(流出管接続部材36の構成)
流出管接続部材36は貯留槽本体32の下流側に組付可能とされている。図2、図6〜図8に示されるように、流出管接続部材36は、上流側よりも下流側の流路断面積(排水路断面積)が小さい流路縮小部(円筒状の場合は縮径部)36Sと、本体接続部36Cとを主要な構成として備えている。そして、流路縮小部36Sは、上流側から下流側へ向かって流路断面積が縮小された下流側壁部としての第1流路縮小部36Aと、第1流路縮小部36Aよりも更に上流側から下流側へ向かって流路断面積が縮小された第2流路縮小部36Bとを主要な構成として備えている。第1流路縮小部36Aは、貯留槽本体32の下流側の他端部32Bに連通され、貯留槽本体32及び流入管接続部材34(の壁部34A)と共に内部32Cを閉空間とする構成とされている。第1流路縮小部36Aの外形は、側面視及び平面視において、下流側へ突出する半球状に形成されている。そして、図8に示されるように、第1流路縮小部36Aの内壁面36Eの少なくとも一部は、第1流路縮小部36Aの外側であって下流側へ膨出する(凹む)湾曲面とされている。詳しく説明すると、本実施の形態において、内壁面36Eは、第1流路縮小部36Aと本体接続部36Cとの境界位置と管軸C1との交差点を中心位置Pcとし、貯留槽本体32の管径の2分の1を半径R1とし、下流側に描かれる曲線に略一致されている。
第2流路縮小部36Bは、第1流路縮小部36Aの垂直方向下部に配置され、上流側から下流側へ向かって管軸C4方向に沿って延設された円筒管状に形成されている。第2流路縮小部36Bの管軸C4は、貯留槽本体32の管軸C1よりも垂直方向下部に位置し、管軸C1と貯留槽本体32の他端部32Bの内底部の垂直方向位置P1(図8参照)との中間部よりも垂直方向位置P1側へオフセットされて位置している。第2流路縮小部36Bの上流側の一端部(符号省略)は、図6〜図8に示されるように、第1流路縮小部36Aに一体に形成されている。第2流路縮小部36Bの下流側は、上流側から下流側へ向かって延設され、かつ流路断面積が一定とされた管状の流出管接続部36Jに一体に形成されている。管軸C4は第2流路縮小部36Bと流出管接続部36Jとで一致されている。第2流路縮小部36B及び流出管接続部36Jは、貯留槽本体32の内部32Cからの排水を貯留槽30の外部へ流出させる。流出管接続部36Jの下流側は排水を貯留槽30の外部へ流出させる流出口OUTとされる。流出口OUTは、本実施の形態において、流入管接続部材34の流入口INと対向して配置されている。流入口IN及び流出口OUTは、貯留槽本体32の管軸C1よりも垂直方向下部に配置されている。流出管接続部36Jの流出口OUTは、図1及び図2に示される第2配管24の一端部24Aに接続されている。
図8に示されるように、第2流路縮小部36B(及び流出管接続部36J)の管軸C4は貯留槽本体32の管軸C1に対して上記の通りオフセットされている。そして、第2流路縮小部36Bの内底部36Gの上流側端の位置P5は内上部36Hの上流側端の位置P4よりも上流側へ延出されている。加えて、第2流路縮小部36Bの内底部36Gの垂直方向位置P3は貯留槽本体32の内部32Cの底部(内底部)の垂直方向位置P1よりも低くされている。このような構成により、第2流路縮小部36Bの上流側の流路断面積が拡大され、第2流路縮小部36Bでは液体の流出口OUTへの流出量を多くすることができる。詳しく説明すると、位置P4は第1流路縮小部36Aの内壁面36Eの最も下流側の位置である。この位置P4から上流側の位置P5まで寸法Lだけ第2流路縮小部36Bの内底部36Gが延出されている。位置P5は第2流路縮小部36Bと第1流路縮小部36Bとの接続部位よりも下流側に位置している。
第2流路縮小部36Bの流路断面は、特に図8に示されるように、上流側へ向かうに従って拡張されている。詳しく説明すると、第2流路縮小部36Bでは、流出管接続部36Jとの境界部位から上流側の開口部位(第1流路縮小部36Aとの境界部位に相当する)へ向かって内上部36Hが垂直方向上方側へ拡張されている。本実施の形態では、この拡張された部位は、第2流路縮小部36Bの上流側の開口部位において、上流側へ膨出する湾曲状の分流壁面36Dとして構成されている。分流壁面36Dは、貯留槽本体32の管軸C1の延長線と、第2流路縮小部36Bと流出管接続部36Jとの境界部位を通る垂直線との交差点を中心位置Poとし、半径R1よりも小さい寸法を半径R2とし、上流側に描かれる曲線に略一致されている。
図6〜図8に示されるように、本体接続部36Cは、下流側が第1流路縮小部36Aの周縁に一体に形成され、貯留槽本体32の管軸C1と一致されて上流側から下流側へ向かって延設された円筒管状に形成されている。流入管接続部材34の本体接続部34Cと同様に、本体接続部36Cの内径は、貯留槽本体32の外径と同等かそれよりも若干大きい寸法を有し、貯留槽本体32の他端部32Bを内部に挿入して接続する構成とされている。本体接続部36Cと第1流路縮小部36Aとの境界部位には、本体接続部36Cの内径よりも縮径された段差縦壁36Fが設けられている。本体接続部36Cの内部において貯留槽本体32の他端部32Bは段差縦壁36Fまで挿入可能とされ、段差縦壁36Fは貯留槽本体32に流出管接続部材36を組付ける位置決めに使用されている。
図8に示されるように、貯留槽本体32の他端部32Bが流出管接続部材36に組付けられた状態(接続状態)において、他端部32Bの内底部の垂直方向位置P1は、段差縦壁36F部分において、第2流路縮小部36Bの内底部の垂直方向位置(符号省略)と一致されている。すなわち、貯留槽本体32から流路縮小部36Sへ排水流路において段差部が生じない構成とされている。
なお、流出管接続部材36は流入管接続部材34と同一材料及び成形法を用いることで得ることができる。
(第1貯留部40及び第2貯留部50の構成)
図2に示されるように、第1貯留部40及び第2貯留部50は、貯留槽本体32に対して、水平方向に略平行に並べて配置されている。第1貯留部40は、貯留槽本体32と同一構成の貯留槽本体42と、流入管接続部材34と同一構成の流入管接続部材44と、流出管接続部材36と同一構成の流出管接続部材46とを主要な構成として備えている。本実施の形態において、流入管接続部材44の流入管接続部(符号省略)は第1配管20に接続され(図示省略)、越流管接続部44Dは越流管(連通管)60を介して流入管接続部材34の越流管接続部34Dに接続されている。流出管接続部材46には第2配管24が接続されている。
第2貯留部50は、第1貯留部40と同様に、貯留槽本体32と同一構成の貯留槽本体52と、流入管接続部材34と同一構成の流入管接続部材54と、流出管接続部材36と同一構成の流出管接続部材56とを主要な構成として備えている。流入管接続部材54の流入管接続部(符号省略)は第1配管20に接続され(図示省略)、越流管接続部54Dは越流管60を介して越流管接続部34D及び越流管接続部44Dに接続されている。越流管60は、下流側に越流管接続部34D、44D、54Dのそれぞれに接続される3本の接続部を有し、上流側では3本の接続部(符号省略)を連結しており、平面視においてE字状の配管を用いて形成されている。流出管接続部材56には第2配管24が接続されている。なお、越流管60を設けずに、越流管接続部34D、44D、54Dは直接連結する構成とされてもよい。
図2に示されるように、越流管60に通気管62の上流側の一端部(符号省略)が接続されている。詳しく説明すると、通気管62の一端部は、越流管接続部44Dと越流管接続部54Dとの中間部において、越流管60に接続されている。越流管60の下流側の他端部は、本実施の形態では第2配管24に接続されている。なお、通気管62を設けずに、貯留槽同士は互いに内部空気を逃がす構成とされてもよい。
なお、図2に示されるように、貯留槽30の上流側の垂直方向高さは下流側の垂直方向高さに比べて高さH2だけ若干高く設置されている。つまり、貯留槽30は、上流側から下流側へ向かって垂直方向下側へ傾斜されている。このような構成により、貯留槽30の流出口OUTの液位(水位)を上げて、竪管(第2配管24の他端部24C)の満水までに要する時間を短縮することができ、サイホン力の起動に要する時間を短縮することができる。更に、貯留槽30内の液体の残留を防ぐことができる。
また、本実施の形態に係る貯留槽30は、貯留槽本体32と、流入管接続部材34と、流出管接続部材36との3つの構成部品を備えている。貯留槽本体32の上流側に流入管接続部材34が組付けられ、貯留槽本体32の下流側に流出管接続部材36が組付けられて、貯留槽30が組立てられている。なお、貯留槽本体32、流入管接続部材34及び流出管接続部材36は一体に形成されてもよい。
(本実施の形態の作用及び効果)
本実施の形態に係る貯留槽30では、図2に示されるように、貯留槽本体32は上流側から内部32Cへ流入された排水が貯留可能とされる。貯留槽本体32の下流側には流路縮小部36Sが設けられ、流路縮小部36Sには排水を貯留槽本体32の外部へ流出させる流出口OUT(図8参照)が設けられる。
ここで、図8に示されるように、貯留槽本体32の下流側に設けられた流路縮小部36Sの一部に流路縮小部36Sの外側へ膨出する(下流側へ凹む湾曲状の)内壁面36Eを備えている。図9に示されるように、貯留槽本体32の上流側から下流側へ流れる排水(液体)F1の垂直方向下部側の一部は、流出管接続部材36の流路縮小部36Sを通って排水F2として第2配管24(図1及び図2参照)へ流出される。流路縮小部36Sの流出口OUT(図8参照)から流出されなかった排水F1の垂直方向上部の他の一部は、流路縮小部36Sの内壁面36E(又は分流壁面36D)に当たり、排水F3として内壁面36Eに沿って流れる。
図10(A)には、本実施の形態に係る貯留槽30の半満水時のときの下流側の流出状態が示されている。図中、矢印は排水の流れを細かに示したものである。上記の通り、排水F1の他の一部は、流路縮小部36Sの第1流路縮小部36Aの内壁面36Eに当たり、排水F3として内壁面36Eに沿って流れる。図11(A)に示されるように、満水時に近いときでも同様に、排水F1の他の一部は、内壁面36Eに当たり、排水F3として内壁面36Eに沿って流れる。特に図11(A)に示されるように、流出口OUT(図8参照)近傍の排水F3は第1流路縮小部36Aの内壁面36Eに沿って流出口OUTから垂直方向上方に離間される方向へ導かれる。このため、貯留槽30の上流側から下流側の流出口OUTへ向かう排水F1の流れが、流出口OUTから流出されなかった排水F3、排水F4によって抑制され難くなる。従って、本実施の形態に係る貯留槽30によれば、流出口OUTから排水F2を流出し易くし、排水F2の流出能力を向上させることができる。
一方、図10(C)及び図11(C)に示される第2比較例に係る貯留槽80では、流出管接続部材86の第1流路縮小部86Aの内壁面86Eが上部を上流側へ傾斜させた平面状とされている。貯留槽80には、本実施の形態の第2流路縮小部36Bに相当する部位は設けられていない。また、貯留槽80には、本実施の形態の流出管接続部36Jに相当する流出管接続部86Jが設けられている。第2比較例に係る貯留槽80では、半満水時のとき、満水時に近いときのいずれかを問わず、排水F1の他の一部が、内壁面86Eに激突し、乱流及び逆流によって滞留した排水F5となる。この排水F5により、排水F1の一部の流れが阻害され、流出管接続部86Jから流出口への排水F2が流出し難く、排水F2の流出量が少ない。
また、本実施の形態に係る貯留槽30では、図8に示されるように、流出管接続部材36において流路縮小部36Sの第2流路縮小部36Bの内底部36Gが貯留槽本体32の内底部よりも低くされる。詳しく説明すると、内底部36Gが内壁面36Eの最も下流側の位置P4から上流側へ距離Lだけ位置P5まで延出され、かつ内底部36Gの垂直方向位置P3が貯留槽本体32の内底部の垂直方向位置P1よりも低くされる。
図9、図10(A)及び図11(A)に示されるように、貯留槽本体32の上流側から下流側へ流れる排水F1は、流路縮小部36Sにおいて、下方向へ流れを変え、内壁面36Eに当たり難くなり、第2流路縮小部36Bを通って(流出口OUTから)貯留槽本体32の外部に排水F2として流出され易くなる。このため、貯留槽30の上流側から下流側の流出口OUTへ向かう排水F1の流れが、流出口OUTから流出されなかった排水F3、排水F4によって抑制され難くなる。
更に、本実施の形態に係る貯留槽30では、図5に示されるように、貯留槽本体32の上流側(流入管接続部材34)に流入口INが設けられ、流入口INから内部32Cへ排水が流入される。流入口INは貯留槽本体32の下流側(流出管接続部材36)の流出口OUTに対向して設けられているので、流入口INから流入された排水F1は流出口OUTへ向かって直線的に流れる。ここで、排水F1が直線的に流れても、図8に示されるように、流路縮小部36Sの内壁面36Eが下流側へ膨出された湾曲面とされているので、図9、図10(A)及び図11(A)に示されるように、排水F2の流れが抑制され難い。更に、流入口INから流出口OUTへ排水F1が直線的に流れるので、排水F1の勢いが衰えず、排水F2の流出量を多くすることができる。
また、本実施の形態に係る貯留槽30では、図8に示されるように、流路縮小部36Sは貯留槽本体32側の第1流路縮小部36Aと流出口OUT側の第2流路縮小部36Bとを備えて構成される。ここで、第2流路縮小部36Bは上流側へ向かうに従って拡張された管状に形成される。つまり、第2流路縮小部36Bの上流側の流路断面積が下流側の流路断面積よりも大きくされる。このため、第2流路縮小部36Bに流込む排水F2が多くなり、流出口OUTからの排水F2の流出量を多くすることができる。また、図9、図10(A)及び図11(A)に示されるように、流出口OUTから流出されない排水F3の流出量が少なくなるので、上流側から流出口OUTへ向かう排水F1の流れが流出口OUTから流出されなかった排水F3及び排水F4によって抑制され難くなる。
ここで、図10(B)及び図11(B)に示される第1比較例に係る貯留槽70では、流出管接続部材76は第1流路縮小部76Aと流出管接続部76Jとを備え、流出管接続部86Jの流路断面積が一定である。本実施の形態の第2流路縮小部36Bに相当する部位は貯留槽70には設けられていない。第1流路縮小部76Aの内壁面76Eは図10(A)及び図11(A)に示される本実施の形態の第1流路縮小部36Aの内壁面36Eと同様な湾曲面とされている。第1比較例に係る貯留槽70では、排水F1が内壁面76E側へ多く流れるので、半満水時のとき、満水時に近いときのいずれかを問わず、内壁面76Eに排水F1が当たることで滞留が生じた排水F5になり易い。このため、上流側から流出口OUTへ向かう排水F1の流れが流出口OUTから流出されなかった排水F5によって抑制され易い。
更に、本実施の形態に係る貯留槽30では、図8に示されるように、第2流路縮小部36Bの上流側の開口部位に分流壁面36Dが構成され、分流壁面36Dは貯留槽本体32側へ膨出される(上流側へ突出する湾曲状とされる)。このため、分流壁面36Dに当たった排水F2の流れの方向が、急激に変わることなく、流出口OUTに向かって緩やかに変わるので、分流壁面36Dに当たった排水F2を分流壁面36Dの近傍で滞留させることなく流出口OUTへ流出させることができる。この結果、上流側から流出口へ向かう排水F1の流れが流出口OUTから流出されなかった排水F3及びF4によって抑制され難い。
ここで、図10(B)及び図11(B)に示される第1比較例に係る貯留槽70では、本実施の形態の分流壁面36Dが設けられていない。第1比較例に係る貯留槽70では、排水F1が流入口IN側へ排水F5として戻る流量が多くなるので、半満水時のとき、満水時に近いときのいずれかを問わず、上流側から流出口へ向かう排水F1の流れが流出口OUTから流出されなかった排水F5によって抑制され易い。
また、本実施の形態に係る貯留槽30では、図8に示されるように、第2流路縮小部36Bの上流側の開口付近の流路断面積が垂直方向上方へ大きくされているので、排水F2の自重によって鉛直方向の成分の速さが増し、第2流路縮小部36Bからの排水F2の流出量を更に多くすることができる。このため、第2流路縮小部36Bからの排水F2の流出量を更に多くして、乱流や逆流の要因となる内壁面36E側への排水F3の流量を少なくすることができる。
更に、本実施の形態に係る貯留槽30では、図2に示されるように、貯留槽本体32の貯留容量を超えたときに第1貯留部40及び第2貯留部50に排水を越流させることができる。このため、貯留可能な排水量を第1貯留部40及び第2貯留部50によって補うことができる。
また、本実施の形態に係るサイホン式排水システム10は、図1に示されるように、貯留槽30と、第1配管22と、第2配管24とを備えている。第1配管22は水回り器具14からの排水を貯留槽30の内部(貯留槽本体32の内部32C)へ流入させる。貯留槽30の流出口OUTからの排水F2の流出量よりも排水F1の流入量が多いと、流入された排水F1は貯留槽30に貯留される。貯留された排水F1は、貯留槽30の流出口OUTから第2配管24を通って排出される。ここで、貯留槽30では、上流側から流出口OUTへ向かう排水F1の流れが流出口OUTから流出されなかった排水F3及び排水F4によって抑制され難いので、排水F2の流出量を多くすることができる。このため、第2配管24の竪管(中間部24Bから他端部24Cまで)の満水までに要する時間を短縮することができ、サイホン力の起動に要する時間を短縮することができる。
更に、本実施の形態に係る流出管接続部材36では、図8に示されるように、第1流路縮小部36Aが設けられ、第1流路縮小部36Aは下流側へ凹む湾曲状の内壁面36Eを備えている。そして、第1流路縮小部36Aには排水F1を貯留槽本体32の外部へ流出させる流出口OUTが設けられる。ここで、流出管接続部材36は貯留槽本体32の下流側に組付可能とされている。このため、流出管接続部材36を貯留槽本体32に組付けて、流出口OUTからの排水F2の流出が乱流や逆流によって阻害されない貯留槽30が簡易に製作可能となる。
また、本実施の形態に係る流出管接続部材36は、図8に示されるように、流路縮小部36Sと、流出口OUTと、そして流路縮小部36Sの外側へ膨出する内壁面36Eとを備える。ここで、流出管接続部材36は貯留槽本体32の下流側に組付可能とされている。このため、流出管接続部材36を貯留槽本体32に組付けて、上流側から流出口OUTへ向かう排水F1の流れが流出口OUTから流出されなかった排水F3及び排水F4によって抑制され難い貯留槽30が簡易に製作可能となる。
更に、本実施の形態に係る流出管接続部材36は、図8に示されるように、流路縮小部36Sと、流出口OUTとを備え、流路縮小部36Sの内底部36Gは貯留槽本体32の内底部よりも低くされる。ここで、流出管接続部材36は貯留槽本体32の下流側に組付可能とされている。このため、流出管接続部材36を貯留槽本体32に組付けて、上流側から流出口OUTへ向かう排水F1の流れが流出口OUTから流出されなかった排水F3及び排水F4によって抑制され難い貯留槽30が簡易に製作可能となる。
従って、本実施の形態に係る貯留槽30、サイホン式排水システム10及び流出管接続部材36は、流出口OUTから排水F2を流出し易くし、排水F2の流出量を増加させることができる。
[第2実施の形態]
図12を用いて、本発明の第2実施の形態に係る貯留槽30について説明する。なお、本実施の形態並びに後述する第3実施の形態の説明において、第1実施の形態に係る貯留槽30と同一機能を有する構成には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図12(A)に示されるように、本実施の形態に係る貯留槽30では、流出管接続部材36において、流路縮小部36Sの第1流路縮小部36Aが平面視において下流側へ膨出する半円筒状に形成されている。図示を省略するが、第1流路縮小部36Aの内壁面は下流側へ凹む湾曲状とされている。第2流路縮小部36Bは、第1流路縮小部36Aの最も下流側であって垂直方向下部に一体に形成されている。なお、貯留槽本体32は、本実施の形態において、矩形筒状とされている。
図12(B)に示されるように、第1変形例に係る貯留槽30では、流出管接続部材36において、流路縮小部36Sの第1流路縮小部36Aが側面視において下流側へ膨出する半円筒状に形成されている。図示を省略するが、第1流路縮小部36Aの内壁面は下流側へ凹む湾曲状とされている。第2流路縮小部36Bは、第1流路縮小部36Aの最も下流側であって垂直方向中間部に一体に形成されている。
図12(C)に示されるように、第2変形例に係る貯留槽30では、流出管接続部材36において、流路縮小部36Sの第1流路縮小部36Aが平面視において下流側へ膨出する半円筒状に形成されている。図示を省略するが、第1流路縮小部36Aの内壁面は下流側へ凹む湾曲状とされている。第2流路縮小部36Bは、第1流路縮小部36Aの最も下流側から横方向へずれた位置であって垂直方向下部に一体に形成されている。
図12(D)に示されるように、第3変形例に係る貯留槽30では、流出管接続部材36において、流路縮小部36Sの第1流路縮小部36Aが平面視において下流側へ膨出する半円筒状に形成され、かつ第1流路縮小部36Aの上部が貯留槽本体32から第2流路縮小部36Bへ垂直方向下方へ傾斜されている。図示を省略するが、第1流路縮小部36Aの内壁面には下流側へ凹む湾曲状とされる部位が設けられている。第2流路縮小部36Bは、第1流路縮小部36Aの最も下流側であって垂直方向下部に接続されている。
図12(E)に示されるように、第4変形例に係る貯留槽30では、流出管接続部材36において、流路縮小部36Sの第1流路縮小部36Aが平面視において下流側へ2つの半円筒部位が膨出するM字状に形成されている。図示を省略するが、第1流路縮小部36Aの内壁面には下流側へ凹む湾曲状とされる部位が2箇所設けられている。図12(E)では明確に示されていないが、第1流路縮小部36Aと流出管接続部36Jとの間には第2流路縮小部36Bが設けられている。第2流路縮小部36Bは、第1流路縮小部36Aの垂直方向下部であって半円筒部位間に一体に形成されている。
(本実施の形態の作用及び効果)
本実施の形態に係る貯留槽30では、前述の第1実施の形態に係る貯留槽30により得られる作用効果と同様の作用効果を得ることができる。サイホン式排水システム10及び流出管接続部材36についても同様の作用効果を得ることができる。
また、本実施の形態並びに第1変形例〜第4変形例に係る貯留槽30では、平面と曲面とを組合せた複合面を用いて、流出管接続部材36の第1流路縮小部36Aの内壁面(36E)を形成することができる。このため、排水F2が流出し易い内壁面36E(図8参照)を簡単に形成することができる。
[第3実施の形態]
図13を用いて、本発明の第3実施の形態に係る貯留槽30について説明する。
図13(A)に示されるように、本実施の形態に係る貯留槽30では、流出管接続部材36において、流路縮小部36Sの第1流路縮小部36Aの内壁面36Eが、複数の平面FSを角度を変えて連続させた多面を用いて、下流側へ凹む湾曲状に形成されている。
図13(B)に示されるように、第5変形例に係る貯留槽30では、流出管接続部材36において、流路縮小部36Sの内壁面36Eが、平面FSと複数の曲面CS(多面)とを組合せた複合面を用いて、下流側へ凹む湾曲状に形成されている。第5変形例では、内壁面36Eの最も下流側が平面FSとされている。
図13(C)に示されるように、第6変形例に係る貯留槽30では、流出管接続部材36において、流路縮小部36Sの内壁面36Eが、曲面CSと複数の平面FS(多面)とを組合せた複合面を用いて、下流側へ凹む湾曲状に形成されている。第6変形例では、内壁面36Eの最も下流側が曲面CSとされている。
(本実施の形態の作用及び効果)
本実施の形態に係る貯留槽30では、前述の第1実施の形態に係る貯留槽30により得られる作用効果と同様の作用効果を得ることができる。サイホン式排水システム10及び流出管接続部材36についても同様の作用効果を得ることができる。
また、本実施の形態、第5変形例並びに第6変形例に係る貯留槽30では、図13(A)〜図13(C)に示されるように、多面(複数の平面FS)、平面FSと曲面CSとを組合せた複合面を用いて、流出管接続部材36の第1流路縮小部36Aの内壁面36Eを形成することができる。このため、排水F2が流出し易い内壁面36Eを簡単に形成することができる。
[その他の形態]
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々変更可能である。例えば、上記実施の形態では、流出管接続部材36の第1流路縮小部36A、第2流路縮小部36B、流出管接続部36Jのそれぞれが一体に形成されているが、本発明は、これらを別々の部品として形成し、相互に組付けて流出管接続部材36を形成してもよい。また、上記実施の形態では、貯留槽本体32が円筒状や矩形筒状とされているが、本発明は、楕円筒状、台形筒状、多角形筒状等、貯留槽本体32の断面形状には限定されない。更に、本発明は、サイホン式排水システム10に限らず、液体を貯留する貯留槽に広く適用可能である。
10 サイホン式排水システム、14 水回り器具、22 第1配管、24 第2配管、28 立て管、30 貯留槽、32 貯留槽本体、32C 内部、34 流入管接続部材、34B 流入管接続部、34D 越流管接続部、36 流出管接続部材、36S 流路縮小部 36A 第1流路縮小部、36B 第2流路縮小部、36D 分流壁面、36E 内壁面、36G 内底部、36J 流出管接続部、40 第1貯留部、50 第2貯留部、60 越流管、62 通気管、IN 流入口、 OUT 流出口。

Claims (8)

  1. 上流側から内部へ流入された液体が貯溜可能とされる貯留槽本体と、
    前記貯留槽本体の下流側に設けられ、上流側よりも下流側の流路断面積が小さい流路縮小部と、
    前記流路縮小部の下流側に設けられ、前記液体を前記貯留槽本体の外部へ流出させる流出口と、
    前記流路縮小部の一部に設けられ、前記流路縮小部の外側へ膨出する内壁面と、
    を備えた貯留槽。
  2. 前記内壁面は、前記流路縮小部の外側に膨出する湾曲面を有する請求項1に記載の貯留槽。
  3. 前記貯留槽本体に、前記内部へ前記液体を流入させる流入口が前記流出口に対向して設けられる請求項1又は請求項2に記載の貯留槽。
  4. 前記流路縮小部は前記貯留槽本体側の第1流路縮小部と前記流出口側の第2流路縮小部とを備えて構成され、
    前記流出口は前記第2流路縮小部から下流側へ延設される管状の流出管接続部により形成される請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の貯留槽。
  5. 前記第2流路縮小部には前記貯留槽本体側へ膨出する分流壁面が形成される請求項4に記載の貯留槽。
  6. 前記貯留槽本体の上流側に連通口により連通された他の貯留槽が設けられ、前記他の貯留槽に前記貯留槽本体から越流された前記液体が流出する請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の貯留槽。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の前記貯留槽と、
    水回り器具と前記貯留槽の上流側とを接続する第1配管と、
    前記貯留槽の前記流出口に接続され、該流出口よりも低い位置へ前記液体を流出させる竪管を有する第2配管と、
    を備えたサイホン式排水システム。
  8. 上流側から内部へ流入された液体が貯溜可能とされる貯留槽本体の下流側に組付可能とされる流出管接続部材であって、
    下流側に設けられ、上流側よりも下流側の流路断面積が小さい流路縮小部と、
    前記流路縮小部の下流側に設けられ、前記液体を前記流路縮小部の外部へ流出させる流出口と、
    前記流路縮小部の一部に設けられ、前記流路縮小部の外側へ膨出する内壁面と、
    を備えた流出管接続部材。
JP2014244507A 2014-12-02 2014-12-02 貯留槽、サイホン式排水システム及び流出管接続部材 Active JP6454527B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014244507A JP6454527B2 (ja) 2014-12-02 2014-12-02 貯留槽、サイホン式排水システム及び流出管接続部材
PCT/JP2015/079712 WO2016088464A1 (ja) 2014-12-02 2015-10-21 貯留槽、サイホン式排水システム及び流出管接続部材
CN201580064853.4A CN107002396B (zh) 2014-12-02 2015-10-21 贮存槽、虹吸式排水系统和流出管连接构件
TW104137989A TWI672417B (zh) 2014-12-02 2015-11-18 貯存槽、虹吸式排水系統及流出管連接構件(一)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014244507A JP6454527B2 (ja) 2014-12-02 2014-12-02 貯留槽、サイホン式排水システム及び流出管接続部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016108749A true JP2016108749A (ja) 2016-06-20
JP6454527B2 JP6454527B2 (ja) 2019-01-16

Family

ID=56091420

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014244507A Active JP6454527B2 (ja) 2014-12-02 2014-12-02 貯留槽、サイホン式排水システム及び流出管接続部材

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP6454527B2 (ja)
CN (1) CN107002396B (ja)
TW (1) TWI672417B (ja)
WO (1) WO2016088464A1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019090228A (ja) * 2017-11-14 2019-06-13 株式会社ブリヂストン 貯留槽
JP2019199683A (ja) * 2018-05-14 2019-11-21 株式会社ブリヂストン 貯留槽
JP2019199682A (ja) * 2018-05-14 2019-11-21 株式会社ブリヂストン 貯留槽
JP2020029709A (ja) * 2018-08-22 2020-02-27 株式会社ブリヂストン 排水構造及びサイホン排水システム
JP2020029710A (ja) * 2018-08-22 2020-02-27 株式会社ブリヂストン 排水構造

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019214906A (ja) * 2018-06-14 2019-12-19 株式会社ブリヂストン サイホン排水構造
WO2021157285A1 (ja) * 2020-02-04 2021-08-12 テルモ株式会社 手技シミュレータ及びそれを用いた手技訓練方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1181408A (ja) * 1997-09-04 1999-03-26 Noriatsu Kojima 排水横管用泡処理装置
JP2003056030A (ja) * 2001-08-09 2003-02-26 Toto Ltd 継ぎ手、継ぎ手システム及び集合立て管継ぎ手
JP2006336322A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Bridgestone Corp 貯水機能付きサイフォン排水システム
JP2007146625A (ja) * 2005-11-07 2007-06-14 Bridgestone Corp 排水システム
JP2012219526A (ja) * 2011-04-11 2012-11-12 Bridgestone Corp サイフォン排水システム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1181408A (ja) * 1997-09-04 1999-03-26 Noriatsu Kojima 排水横管用泡処理装置
JP2003056030A (ja) * 2001-08-09 2003-02-26 Toto Ltd 継ぎ手、継ぎ手システム及び集合立て管継ぎ手
JP2006336322A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Bridgestone Corp 貯水機能付きサイフォン排水システム
JP2007146625A (ja) * 2005-11-07 2007-06-14 Bridgestone Corp 排水システム
JP2012219526A (ja) * 2011-04-11 2012-11-12 Bridgestone Corp サイフォン排水システム

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019090228A (ja) * 2017-11-14 2019-06-13 株式会社ブリヂストン 貯留槽
JP2019199683A (ja) * 2018-05-14 2019-11-21 株式会社ブリヂストン 貯留槽
JP2019199682A (ja) * 2018-05-14 2019-11-21 株式会社ブリヂストン 貯留槽
TWI717731B (zh) * 2018-05-14 2021-02-01 日商普利司通股份有限公司 儲存槽(一)
JP7017466B2 (ja) 2018-05-14 2022-02-08 株式会社ブリヂストン 貯留槽
JP7017465B2 (ja) 2018-05-14 2022-02-08 株式会社ブリヂストン 貯留槽
JP2020029709A (ja) * 2018-08-22 2020-02-27 株式会社ブリヂストン 排水構造及びサイホン排水システム
JP2020029710A (ja) * 2018-08-22 2020-02-27 株式会社ブリヂストン 排水構造
JP7160323B2 (ja) 2018-08-22 2022-10-25 株式会社ブリヂストン 排水構造
JP7160322B2 (ja) 2018-08-22 2022-10-25 株式会社ブリヂストン 排水構造及びサイホン排水システム

Also Published As

Publication number Publication date
TWI672417B (zh) 2019-09-21
JP6454527B2 (ja) 2019-01-16
TW201632690A (zh) 2016-09-16
WO2016088464A1 (ja) 2016-06-09
CN107002396B (zh) 2020-01-14
CN107002396A (zh) 2017-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6454527B2 (ja) 貯留槽、サイホン式排水システム及び流出管接続部材
JP6454528B2 (ja) 貯留槽、サイホン式排水システム及び流出管接続部材
JP6612521B2 (ja) 間接排水用継手及び機器設置構造
ATE424101T1 (de) Drehbares flüssigkeitsreservoir zur computer- kühlung
JP2016216944A (ja) サイホン排水システム
CN103452924B (zh) 液压油箱及其隔板结构
CN205604370U (zh) 一种消音速流螺旋排水管
JP6371945B2 (ja) 排水トラップ
TW201632691A (zh) 儲存槽(一)
CN105292697A (zh) 一种排液结构及具有该排液结构的密闭容器
JP2013083058A (ja) 排水トラップ
JP5336260B2 (ja) サイフォン排水システム用貯留槽、及び、サイフォン排水システム
JP2007205147A (ja) オーバーフロー装置
CN204238342U (zh) 一种雨水收集池用防倒流装置
JP6722999B2 (ja) 貯留槽、及びサイホン排水システム
JP2002348926A (ja) 排水システム
JP6628471B2 (ja) 貯留槽
CN208829519U (zh) 全塑料立式化粪池
JP6291398B2 (ja) 人孔の通水構造
JPS5814532B2 (ja) 排水立主管と排水横主管との接続部構造
JP2015203437A (ja) 空気弁
CN205676971U (zh) 一种预制泵站入口的导流消能系统
CN202865934U (zh) 一种节水管件和废水二次利用装置
JP2019199683A (ja) 貯留槽
CN202023979U (zh) 浮球杂水横止阀

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180529

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180727

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6454527

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250