JP2019214906A - サイホン排水構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】水廻り器具に排水が滞留することを抑制可能なサイホン排水構造を提供する。【解決手段】サイホン排水構造10は、洗面台22からの排水を横方向に流す横引き管部材60と、横引き管部材60に接続される落し込み管64と、落し込み管64に接続される竪管部材68と備えるサイホン排水管58と、横引き管部材60と洗面台22の排水口部材24との間に配置され、封水SWを貯留する第1屈曲部36と第1屈曲部36の排水方向下流側に設けられる第2屈曲部38とを備えた排水トラップ28と、を有し、鉛直方向に沿って計測する排水口部材24の排水流入口と第2屈曲部38の上端38Tとの第1の高低差をA、鉛直方向に沿って計測する第1屈曲部36の内部流路の底部36Bと第2屈曲部の内部流路における曲率半径内側の湾曲部分の上端38Tとの高低差をBとしたときに、比A/Bを380%以上に設定している。【選択図】図1

Description

本発明は、サイホン排水構造に関する。
サイホン排水構造は、床面上に配置され、水廻り器具からの排水を横方向に流す横引き管と、横引き管の下流側に鉛直方向に配置されてサイホン力を発生する竪管と、横引き管と竪管とを接続する落し込み管とを含んで構成されるサイホン排水管を備えている。
サイホン排水構造では、水廻り器具から排水が排出されると、最初に横引き管が満流となり、次いで竪管内が満流状態となり、竪管内で満流となった排水が落下することでサイホン排水管にサイホン力(負圧)が発生し、効率的な排水が行われるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−98702号公報
サイホン排水構造では、溜め流し等、水廻り器具に一度に流す排水の量が比較的多い場合には、横引き管、及び竪管内が常に満流状態となるため、サイホン力を継続的に発生させることができる。
一方、洗面台等の水廻り器具では、蛇口からある程度の水量で水を出し続けながら手等を洗う場合、言い換えれば、洗い流しを行なう場合がある。洗い流しは、溜め流しに比較して、水廻り器具に流す単位時間当たりの排水量が少ない。
水廻り器具に流す単位時間当たりの排水量が極少量の場合には、竪管が満流状態とならないため、サイホン力は発生しないが、水廻り器具に排水が溜まることは無い。
洗い流しの場合でも、水廻り器具に流す単位時間当たりの排水量がある程度確保される場合(但し、溜め流しよりは少量)、排水を開始してからある程度時間が経過すると、横引き管、及び竪管が満流となってサイホン排水管にサイホン力が発生する。
サイホン排水管にサイホン力が発生すると、サイホン排水管の単位時間当たりの排水能力、言い換えれば、上流側の排水を吸引する能力が急激に増加し、サイホン力が発生してサイホン排水管の排水能力(単位時間当たりの排水量)が、水廻り器具からの洗い流しの単位時間当たりの排水量(前述したように、溜め流しよりは少量)を上回ってしまう。これにより、水廻り器具の排水口から空気が吸い込まれ、吸い込まれた空気がサイホン排水管に流入してサイホン排水管にサイホン力が生じなくなり、サイホン排水管の排水能力が急激に低下する。
サイホン排水管にサイホン力が生じなくなると、水廻り器具側から落下する排水の流れの抵抗となるため、水廻り器具から排水が排出され難くなり、洗い流しによる排水が水廻り器具に滞留する場合がある。
しかしながら、水廻り器具に排水が滞留してからある程度時間が経過すると、再び横引き管、及び竪管が排水で満流状態となってサイホン排水管にサイホン力が発生する。これにより、水廻り器具へ排出される排水量よりもサイホン排水管の排水能力が上回るので、水廻り器具に滞留した排水が排出されて消滅するが、しばらくするとサイホン力が生じなくなるので水廻り器具に排水が滞留する。
このように、単位時間当たりの排水量がある範囲で洗い流しを続けると、水廻り器具に排水が滞留する事と、滞留した排水が排出されて消滅したりする事とが交互に繰り返されることとなり、改善の余地があった。
本発明は上記事実を考慮し、水廻り器具に排水が滞留することを抑制可能なサイホン排水構造の提供を目的とする。
請求項1に記載のサイホン排水構造は、水廻り器具に設けられた排水口部材から排出される排水を横方向に流す横引き管と、前記横引き管の排水方向下流側に接続され、下方に向けて屈曲した落し込み管と、前記落し込み管の下流側に接続され、少なくとも下方に向けて延びる竪管と、備えるサイホン排水管と、前記横引き管と前記水廻り器具との間に配置され、前記水廻り器具側に設けられ下方から上方に向けて方向変換して封水を貯留する第1屈曲部と、前記第1屈曲部の排水方向下流側に設けられ上方から下方に向けて方向変換する第2屈曲部と、を備えた排水トラップと、を有し、鉛直方向に沿って計測する前記排水口部材の排水流入口と前記第1屈曲部の内部流路の底部との第1の高低差をA、鉛直方向に沿って計測する前記第1屈曲部の底部と前記第2屈曲部の内部流路における曲率半径内側の湾曲部分の上端との高低差をBとしたときに、比A/Bを380%以上に設定した。
請求項1に記載のサイホン排水構造では、水廻り器具からの排水が比較的多い場合、横引き管の上流が排水で満水となり、その後、満水状態を維持した排水が下流に向けて流れて竪管に流れ込む。満水となった排水が重力により竪管内を落下すると、竪管内にサイホン力が発生し、竪管よりも上流側の排水は、サイホン力によって竪管に向かって吸引されて流下し、効率的に排水が行われる。
請求項1に記載のサイホン排水構造では、鉛直方向に沿って計測する水廻り器具の排水流入口と第1屈曲部の内部流路の底部との第1の高低差をA、鉛直方向に沿って計測する第1屈曲部の底部と第2屈曲部の内部流路における曲率半径内側の湾曲部分の上端との高低差をBとしたときに、比A/Bが380%以上に設定されているため、排水口の排水流入口から排水トラップまでの落差(水頭)が増加し、水廻り器具から排水トラップに向けて落下する排水の勢いが増すので、例えば、管内の空気(正圧)に打ち勝つように勢いが増した排水が配管内を落下するので、水廻り器具に排水が滞留することを抑制できる。
なお、水廻り器具から排水が排出されなくなると、排水方向下流側の臭気等が水廻り器具側へ排出されないように、排水トラップの第1屈曲部には、排水の一部が封水として貯留される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のサイホン排水構造において、前記水廻り器具と前記第1屈曲部との間に設けられ鉛直方向に沿って延びる上流側配管部と、前記水廻り器具と前記第1屈曲部との間でかつ前記上流側配管部の排水方向下流側に設けられ鉛直方向に沿って延びる下流側配管部とを備え、前記下流側配管部の内径が上流側配管部の内径よりも小径とされ、前記下流側配管部と前記上流側配管部との間に排水方向に対して交差する段差面が設けられている。
一例として、水廻り器具において、排水を流し洗いした場合、水と合わせて空気が配管内に入り込む場合がある。配管内に空気が入り込むと、サイホン排水管が満流になる事が遅くなり、結果として、サイホン力の発生が遅くなる場合がある。
請求項2に記載のサイホン排水構造では、配管内に段差面を設けることで、管径が変化する部分で排水が抵抗を受けて渦の発生が抑制され、段差面の下流側の配管内を満流にし易くなり、サイホン力を迅速に発生させることができる。
また、管径を途中で小径にすることで、洗い流しの場合においても段差面の下流側を早く満流にすることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のサイホン排水構造において、前記上流側配管部の内周面に対する前記段差面の角度が90°〜100°の範囲内に設定されている。
段差面の角度を90°〜100°の範囲内に設定することで、水廻り器具で排水が旋回することを抑制することができる。
なお、段差面の角度が100°を超えると排水の旋回を抑制する効果が得難くなり、段差面の角度が90°を下回ると段差面に排水中の塵等が引っ掛かり易くなると共に、塵等が溜まる原因となる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のサイホン排水構造において、前記排水口部材と前記排水トラップとの間に、延長配管が接続されている。
従来の排水構造では、排水口部材に排水トラップを接続していたため、例えば、市販の水廻り器具や排水トラップを用いて比A/Bを380%以上に設定することができない。
請求項4に記載のサイホン排水構造では、水廻り器具と排水トラップとを延長配管で接続するので、市販の水廻り器具や排水トラップを用いて延長配管を1本追加するだけで容易に比A/Bを380%以上に設定することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のサイホン排水構造において、前記排水口部材は、前記延長配管に排水を排出する排水排出管を備え、前記延長配管の内径を前記排水排出管の内径よりも小径として、前記排水排出管と前記延長配管との接続部分に排水方向に対して交差する段差面を形成した。
請求項5に記載のサイホン排水構造では、排水排出管と延長配管との接続部分に排水方向に対して交差する段差面を設けることで、管径が変化する部分で排水が抵抗を受けて渦の発生が抑制され、段差面の下流側の配管内を満流にし易くなり、サイホン力を迅速に発生させることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項4または請求項5に記載のサイホン排水構造において、前記延長配管は、一方の端部と他方の端部とが偏芯している。
排水トラップは、排水方向上流側の端部分と、排水方向下流側の端部分とが、水平方向に偏芯しており、その偏芯距離は予め決まっている。したがって、施工の状態により、水廻り器具の排水口部材の位置や、排水トラップを接続する下流側の配管位置が、上記排水トラップの偏心距離に合っていない場合には、排水トラップを取り付けることが出来なくなる。
請求項6に記載のサイホン排水構造では、水廻り器具と排水トラップとの間に、長手方向の一端部と他端部とが偏芯した延長配管が接続されているため、例えば、延長配管を排水口部材と偏心配管との接続部分で相対回転させたり、延長配管と排水トラップとの接続部分で排水トラップを相対回転させたり、排水トラップと下流側の配管との接続部分で排水トラップを相対回転させることで、延長配管の排水方向上流側の端部分(排水口部材との接続部分)と排水トラップの排水方向下流側の端部分(一例として、床側から立ち上がる下流側の配管との接続部分)との偏芯距離を、排水口部材と床側から立ち上がる配管の接続部分との水平方向の偏芯距離に合わせて変更することができる。これにより、排水口部材と床側から立ち上がる配管とを、延長配管と排水トラップとで接続することができる。
以上説明したように本発明のサイホン排水構造によれば、水廻り器具に排水が滞留することを抑制できる、という優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係るサイホン排水構造を示す側面図である。 第1の実施形態に係るサイホン排水構造に用いる延長配管を示す一部を断面にした側面図である。 第1の実施形態に係るサイホン排水構造に用いる排水トラップを示す一部を断面にした側面図である。 第2の実施形態に係るサイホン排水構造に用いる排水トラップを示す一部を断面にした側面図である。 第3の実施形態に係るサイホン排水構造に用いる排水トラップを示す一部を断面にした側面図である。 (A)は第4の実施形態に係るサイホン排水構造に用いる排水トラップの第1屈曲部の流路に直角な断面図であり、(B)は第2屈曲部の流路に直角な断面図であり、(C)は、段差部分を排水方向上流側から見た排水トラップの流路に直角な断面図であり、(D)は段差部分を示す排水トラップの流路に沿った断面図である。 (A)は第5の実施形態に係るサイホン排水構造に用いる延長配管を示す一部を断面にした側面図であり、(B)は段差面を示す拡大断面図である。 (A)は第6の実施形態に係るサイホン排水構造に用いる延長配管を示す一部を断面にした側面図であり、(B)は段差面を示す拡大断面図である。 第7の実施形態に係るサイホン排水構造に用いる排水トラップを示す一部を断面にした側面図である。 第8の実施形態に係るサイホン排水構造に用いる排水口部材を示す一部を断面にした側面図である。 第9の実施形態に係るサイホン排水構造に用いる延長配管を示す一部を断面にした側面図である。
[第1の実施形態]
図1乃至図3にしたがって、本発明の第1の実施形態に係るサイホン排水構造10について説明する。
図1に示すように、本実施形態のサイホン排水構造10は、複数階(図1では、所定の階のみ図示)で構成された集合住宅に用いられる。集合住宅は、排水を下方へ流す排水立て管12を備えている。排水立て管12は、集合住宅の上下方向(鉛直方向)に延設され、集合住宅の各階のコンクリート製のスラブ14を貫いている。なお、本発明に係るサイホン排水構造は、集合住宅に好適に用いられるが、集合住宅以外の戸建て住宅や工場等にも用いることができる。
集合住宅の各階の各戸において、居室16(図1における二点鎖線で示す壁18の右側)の床材20の上に本発明の水廻り器具の一例としての洗面台22が設けられている。
この洗面台22の排水口部材24には、下方に向けて延びる排水排出管24Aが取り付けられており、この排水排出管24Aには、鉛直方向に向けて配置された延長配管25を介して排水トラップ28が接続されている。
(延長配管)
図2に示すように、延長配管25は、直線状に伸びる直管部26を備えている。直管部26は、排水方向下流側に、排水口部材24の排水排出管24Aと同一内径、同一外径とされた小径管部26Aを備えており、小径管部26Aの排水方向上流側に、排水排出管24Aが挿入される大径管部26Bを備えている。なお、延長配管25の軸線に直角な断面形状は円形である。
大径管部26Bの外周には雄ネジ30が形成されており、雄ネジ30には手締めナット32が着脱可能に取り付けられている。大径管部26Bと排水口部材24の排水排出管24Aとの間にパッキン34を介在させると共に排水排出管24Aを大径管部26Bに差し込んで、手締めナット32を締め付けることで、排水口部材24の排水排出管24Aに延長配管25を連結することができる。
(排水トラップ)
図3に示すように、排水トラップ28は、側面視で略U字形状とされて排水方向上流側に配置される第1屈曲部36と、側面視で略逆U字形状とされて排水方向下流側に配置される第2屈曲部38とが一体的に連結されてS字形状に形成されたトラップ形成管40を備えている。言い換えれば、排水トラップ28は、いわゆるSトラップであり、一例として市販品を用いることができる。
第1屈曲部36は、排水方向上流側に、鉛直方向に沿って延び、延長配管25の小径管部26Aと同一内径、同一外径とされた直線部分42が設けられている。直線部分42の排水方向上流側の端部には、延長配管25の小径管部26Aが挿入される大径管部42Aが形成されている。なお、第1屈曲部36において、直線部分42よりも排水方向下流側の部分は、直線部分42と同一内径、同一外径とされている。また、この第1屈曲部36には、排水の一部が封水SWとして貯留される。
大径管部42Aの外周には雄ネジ44が形成されており、雄ネジ44には手締めナット46が着脱可能に取り付けられている。大径管部42Aと延長配管25の小径管部26Aとの間にパッキン48を介在させると共に小径管部26Aを大径管部42Aに差し込んで、手締めナット46を締め付けることで、延長配管25に排水トラップ28を連結することができる。
第2屈曲部38は、排水方向下流側の端部に、後述するL字配管56の鉛直部56Aが挿入される大径管部38Aが形成されており、大径管部38Aよりも排水方向上流側の部分は、第1屈曲部36の大径管部42Aよりも排水方向下流側の部分と同一内径、同一外径とされている。なお、トラップ形成管40は、軸線に直角な断面形状が円形である。
大径管部38Aの外周には雄ネジ50が形成されており、雄ネジ50には手締めナット52が着脱可能に取り付けられている。大径管部38AとL字配管56の鉛直部56Aとの間にパッキン54を介在させると共に鉛直部56Aを大径管部38Aに差し込んで、手締めナット52を締め付けることで、排水トラップ28に後述するL字配管56を連結することができる。
図1に示すように、本実施形態のサイホン排水構造10では、排水口部材24の排水流入口(排水の流入する開口部)と排水トラップ28の第1屈曲部36の内部流路の底部(内部流路の下端)36Bとの鉛直方向に沿って計測する第1高低差をA、排水トラップ28の第2屈曲部38の内部流路における曲率半径内側の湾曲部分の上端38Tと第1屈曲部36の底部36Bとの鉛直方向に沿って計測する第2高低差をBとしたときに、比A/Bが380%以上に設定されている。本実施形態のサイホン排水構造10においては、比A/Bは380%以上に設定されていればよく、比A/Bの上限値は、洗面台22と床材20との間に排水トラップ28が配置可能な範囲内で決められるものであり、特に限定されない。なお、第2高低差Bは、封水SWの高さ(封水深)と言い換えることもできる。
従来の排水構造では、水廻り器具の排水口部材に排水トラップを直に取り付けた構造が一般的であったが、本実施形態では、排水トラップ28を排水口部材24から離間させて床材20に接近させているため、比A/Bを380%以上にすることができる。
(L字配管)
図1に示すように、排水トラップ28の排水方向下流側には、L字状に曲げられたL字配管56が配置されている。L字配管56は、排水トラップ28の大径管部38Aに挿入されて鉛直方向に延びる鉛直部56A、スラブ14の上に水平方向に配置されて水平方向に延びる水平部56B、及び鉛直部56Aと水平部56Bとを繋ぐ湾曲部56Cを含んで構成されている。L字配管56は、一例として硬質塩化ビニール樹脂等の合成樹脂で形成された市販品(例えば、エルボとも呼ばれる)を用いることができる。
なお、L字配管56は、排水トラップ28の大径管部42Aと大径管部38Aとを除いた排水トラップ28の長手方向中間部分と同一内径、同一外径とされている。また、L字配管56の軸線に直角な断面形状は円形である。
L字配管56の排水方向下流側には、サイホン排水管58の一部を構成する横引き管部材60が配置されている。本実施形態の横引き管部材60には、JISK6778及びJISK6792に定められる呼び径が20の可撓性を有する合成樹脂製の配管が用いられている。横引き管部材60に用いる合成樹脂製の配管としては、例えば、可撓性を有するポリブテン管を用いることができるが、他の種類の合成樹脂製の配管を用いることもできる。また、横引き管部材60は、呼び径が20のものに限らず25のものを用いてもよい。なお、L字配管56と横引き管部材60とは、継手61を介して接続されている。
居室16の外側には、横引き管部材60の排水方向下流側(図1における二点鎖線で示す壁18の左側)にメーターボックス62が設けられている。
メーターボックス62内には、サイホン排水管58の一部を構成するL字状に曲げられた落し込み管64が配置されている。落し込み管64は、スラブ14の上に配置されて水平方向に延びる水平部64A、鉛直方向に延びる鉛直部64B、及び水平部64Aと鉛直部64Bとを繋ぐ湾曲部64Cを含んで構成されている。落し込み管64は、一例として硬質塩化ビニール樹脂等の合成樹脂で形成された市販品(例えば、エルボとも呼ばれる)を用いることができる。
なお、横引き管部材60と落し込み管64の水平部64Aとは、継手66を介して接続されている。
落し込み管64の排水方向下流側には、サイホン排水管58の一部を構成する上下方向に延びる竪管部材68が配置されている。竪管部材68の排水方向上下流側の端部は、継手70を介して落し込み管64の鉛直部64Bに接続されている。竪管部材68の排水方向下流側の端部は、排水立て管12の中間部に取り付けられた合流継手72に接続されている。本実施形態の竪管部材68には、横引き管部材60と同一の配管が用いられている。
なお、横方向に延びているL字配管56の水平部56B、横引き管部材60、及び落し込み管64の水平部64Aが、本発明のサイホン排水管の横引き管の一例であり、鉛直方向に延びている落し込み管64の鉛直部64B、及び竪管部材68が、本発明のサイホン排水管の竪管の一例である。
(作用、効果)
次に、本実施形態のサイホン排水構造10の作用、効果を説明する。
溜め流し等、洗面台22から排出される単位時間当たりの排水量が較的多い場合、排水は、延長配管25、排水トラップ28、L字配管56、横引き管部材60を満水状態を維持して流れ、竪管部材68に流れ込む。満水となった排水が重力により竪管部材68内を落下すると、竪管部材68内にサイホン力が発生し、竪管部材68よりも上流側の排水は、サイホン力によって竪管部材68に向かって吸引されて流下し、効率的に排水が行われる。
なお、洗面台22から排水が排出されなくなると、排水方向下流側の臭気等が洗面台22から排出されないように、排水トラップ28の第1屈曲部36には、排水の一部が封水SWとして貯留される。
従来のサイホン排水構造では、洗面台において、洗い流しをした場合、洗面台に排水が滞留したり消滅したりを繰り返す場合があった。
一方、本実施形態のサイホン排水構造10では、鉛直方向に沿って計測する洗面台22の排水口部材24の排水流入口と排水トラップ28の第1屈曲部36の底部36Bとの第1の高低差Aと、鉛直方向に沿って計測する第1屈曲部36の底部36Bと第2屈曲部38の上端38Tとの第2の高低差Bとの比A/Bが、380%以上に設定されているため、排水口部材24の排水流入口から排水トラップ28までの排水の落差(水頭)を従来のサイホン排水構造に比較して増加させることができ、排水口部材24から排水トラップ28に向けて落下する排水の勢いを増すことができる。
これにより、例えば、排水中に、サイホン力が途切れて配管内の空気が排水口部材24に向けて逆流するような場合であっても、逆流する空気に打ち勝つように勢いが増した排水が配管内を流下し、また、排水トラップ28の封水SWも下流側へ強く押し流すことができるので、洗い流しの場合に洗面台22に排水が滞留することを抑制できる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係るサイホン排水構造10を説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図4に示すように、本実施形態のサイホン排水構造10では、第1の実施形態の排水トラップ28に比較して、第1屈曲部36の直線部分42が長く形成されており、排水口部材24の排水排出管24Aに対して、延長配管25を用いずに、排水トラップ28が直接的に接続されている。
本実施形態のサイホン排水構造10では、延長配管25を用いていないので、第1の実施形態に比較して部品点数が削減することができる。なお、本実施形態のサイホン排水構造10も、第1の実施形態と同様の作用、効果が得られる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態に係るサイホン排水構造10を説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施形態のサイホン排水構造10には、図5に示す第1屈曲部36と第2屈曲部38とが別体となった排水トラップ28が用いられている。
第1屈曲部36の排水方向下流側の端部には、排水方向上流側の端部と同様に、外周には雄ネジ44が形成された大径管部42Aが設けられており、この大径管部42Aに第2屈曲部38の上流側の端部が差し込み可能となっている。そして、第1屈曲部36の大径管部42Aと第2屈曲部38との間にパッキン48を介在させると共に第2屈曲部38を大径管部42Aに差し込んで、手締めナット46を締め付けることで、第1屈曲部36と第2屈曲部38とを連結することができる。
ところで、第1の実施形態の排水トラップ28は、排水方向上流側の端部分と、排水方向下流側の端部分とが、水平方向に偏芯しているが、その偏芯距離が予め決まっている。したがって、施工の状態により、洗面台22の排水口部材24の排水排出管24Aの位置や、排水トラップ28を接続する下流側のL字配管56の鉛直部56Aの位置が、上記排水トラップ28の偏心距離に合っていない場合には、排水トラップ28を取り付けることが出来なくなる。
しかしながら、本実施形態の排水トラップ28は、第1屈曲部36と第2屈曲部38との連結部分で第1屈曲部36と第2屈曲部38とを相対回転させることができるため、第1屈曲部36の上流側の端部と第2屈曲部38の下流側の端部との水平方向の偏芯距離を変更することができる。したがって、洗面台22の排水口部材24の排水排出管24Aの位置とL字配管56の鉛直部56Aの位置との水平方向の離間距離に合わせて第1屈曲部36の上流側の端部と第2屈曲部38の下流側の端部との水平方向の偏芯距離を調節することで、排水トラップ28を排水口部材24の排水排出管24AとL字配管56の鉛直部56Aとに接続することができる。
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態に係るサイホン排水構造10を説明する。なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施形態の排水トラップ28は、第1屈曲部36の軸直角断面形状が図6(A)に示すように円形であるが、第2屈曲部38の軸直角断面の形状を長軸及び短軸を有する形状、一例として図6(B)に示すような楕円形状にしたものである。
図示は省略するが、本実施形態の第2屈曲部38において、第1屈曲部36の大径管部42Aに挿入される排水方向上流側の端部分、及びL字配管56の鉛直部56Aが挿入される排水方向下流側の大径管部42Aの軸直角断面形状は円形であり、両端部分を除く長手方向中間部分の軸直角断面形状が楕円形状とされている。
また、本実施形態の排水トラップ28においては、第1屈曲部36の通路断面積(排水が通過する部分の面積。図6(A)参照)aと、第2屈曲部38の通路断面積(排水が通過する部分の面積。図6(B)参照)bとが同一に設定されている。
本実施形態の排水トラップ28では、図6(C),(D)に示すように、排水の通過する配管内の形状が円形から楕円形状に変わる部分に形成される段差部分74で、排水中の塵等の異物(固形物)76を引っ掛けることができる。
例えば、排水中の異物76が、床材20の下側に配置される横引き管部材60や、下流側の竪管部材68の内部で引っ掛かると、異物76の引っ掛かった位置を特定することが困難であり、また、配管途中で引っ掛かった異物76を容易に取り除くことが出来ない。
一方、本実施形態の排水トラップ28のように、第1屈曲部36と第2屈曲部38とを分離可能な構造とし、かつ中間部に異物76を引っ掛け易くする段差部分74を設ければ、排水トラップ28の下流側に異物76が流れることを未然に抑制することができる。また、排水トラップ28の中間部に設けた段差部分74に引っ掛かった異物76は、第1屈曲部36と第2屈曲部38とを分離することで容易に除去することができる。なお、異物76の除去は、床材20の上側で行うことができるので、一般ユーザーでも異物76の除去容易に行なうことができる。
[第5の実施形態]
次に、本発明の第5の実施形態に係るサイホン排水構造10を説明する。なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施形態のサイホン排水構造10では、図7(A)に示す延長配管25が、排水口部材24の排水排出管24Aに接続されている。
本実施形態の延長配管25は、小径管部26Aの排水方向下流側に小径管部26Aよりも小径とされた細径管部26Cが形成されている。
図7(B)に示すように、延長配管25の内周において、小径管部26Aと細径管部26Cとの間には段差面78が形成されている。小径管部26Aに対する段差面78の角度θは、90〜100°の範囲内に設定することが好ましい。
また、径方向に沿って計測する段差面78の段差寸法DLは、5〜10mmの範囲内に設定することが好ましい。
洗面台22で排水の溜め流しした場合、洗面台22の底部で排水が旋回して渦を巻き、渦の中央の空洞部分、即ち、空気が配管内に入り込んでサイホン排水管58が満流になる事が遅くなり、結果として、サイホン力の発生が遅くなる場合がある。
本実施形態のサイホン排水構造10では、延長配管25内に段差面78を設けることで、管径が変化する部分で排水が抵抗を受け、排水を洗面台22に流した際に洗面台22底部で形成される渦の発生が抑制され、段差面78の下流側の配管内を満流にし易くなり(内径を一定にした場合に比較して)、サイホン力を迅速に発生させることができる。
さらに、延長配管25の管径を途中で小径にすることで、洗い流しの場合においても段差面78の下流側を早く満流にすることができる。
なお、段差面78の角度θが100°を超えると排水の旋回を抑制する効果が得難くなり、段差面78の角度θが90°を下回ると段差面78に排水中の塵等の異物が引っ掛かり易くなると共に、異物が溜まる原因となる。
また、段差寸法DLが5mm未満になると渦の発生を抑制する効果が得られなくなり、10mmを超えると段差面78より下流側の配管内径が細くなり過ぎて排水能力が低下する。
[第6の実施形態]
次に、本発明の第6の実施形態に係るサイホン排水構造10を説明する。なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図8(A)に示すように、本実施形態の延長配管25では、大径管部26Bの排水方向下流側の端部に連続して細径管部26Cが形成されており、延長配管25の内周において、大径管部26Bと細径管部26Cとの間に段差面80が形成されている。
本実施形態の延長配管25では、図8(B)に示すように、大径管部26Bに排水口部材24の排水排出管24Aを挿入すると、排水排出管24Aの内周面から配管径方向内側へ段差面80が突出する。なお、小径管部26Aの内周面から計測する段差面80の突出寸法TLは、第5の実施形態の段差寸法DLと同様に、5〜10mmの範囲内に設定することが好ましい。
本実施形態においても、第5の実施形態と同様に、洗面台22の底部で形成される渦の発生が抑制され、段差面80の下流側の配管内を満流にし易くなり、サイホン力を迅速に発生させることができる。また、洗い流しの場合においても段差面80の下流側を早く満流にすることができる。
[第7の実施形態]
次に、本発明の第7の実施形態に係るサイホン排水構造10を説明する。なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施形態のサイホン排水構造10では、図9に示す排水トラップ28が、延長配管25に接続されている。本実施形態の排水トラップ28では、その内径が、第1屈曲部36の直線部分42の途中から縮径されており、直線部分42の途中に、第5の実施形態の延長配管25の内周に形成した段差面78と同様の形状とされた段差面82が形成されている。
本実施形態においても、第5の実施形態と同様に、洗面台22の底部で形成される渦の発生が抑制され、段差面82の下流側の配管内を満流にし易くなり(内径を一定にした場合に比較して)、サイホン力を迅速に発生させることができる。また、洗い流しの場合においても段差面82の下流側を早く満流にすることができる。
[第8の実施形態]
次に、本発明の第8の実施形態に係るサイホン排水構造10を説明する。なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施形態のサイホン排水構造10では、図10に示す排水口部材24が、洗面台22に設けられている。本実施形態の排水口部材24には、長手方向中間部に段差面84が設けられている。したがって、洗面台22の底部で形成される渦の発生が抑制され、段差面84の下流側の配管内を満流にし易くなり(内径を一定にした場合に比較して)、サイホン力を迅速に発生させることができる。また、洗い流しの場合においても段差面84の下流側を早く満流にすることができる。
[第9の実施形態]
次に、本発明の第9の実施形態に係るサイホン排水構造10を説明する。なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施形態のサイホン排水構造10では、図11に示す延長配管25が、排水口部材24の排水排出管24A(図11では図示省略)と排水トラップ28(図11では図示省略)に接続される。本実施形態の延長配管25は、排水方向上流側の端部分と、排水方向下流側の端部分とが水平方向に偏芯(水平方向の距離L)している。
このように排水方向上流側の端部分と排水方向下流側の端部分とが水平方向に偏芯している延長配管25を排水口部材24の排水排出管24Aと排水トラップ28との間に接続し、延長配管25、及び排水トラップ28を接続部分で回転させ、洗面台22の排水口部材24の排水排出管24Aの位置とL字配管56の鉛直部56Aの位置との偏芯距離に合わせて延長配管25の上流側の端部と排水トラップ28の第2屈曲部38の下流側の端部との水平方向の偏芯距離を調節することで、延長配管25と排水トラップ28とを排水口部材24の排水排出管24AとL字配管56の鉛直部56Aとに接続することができる。
(試験例)
本発明の効果を確かめるために、比A/Bの値が異なる複数のサイホン排水構造を試作し、洗面台で流し洗いした際に、洗面台に排水が滞留するか否かを調べた。
試験に用いた排水構造は、図1に示すサイホン排水構造において、排水トラップ28の高低差Bを固定し、高低差Aを種々変更して比A/Bの値を変更した。なお、高低差Aは、長さの異なる延長配管25を用いて変更した。
高低差B:65mm
高低差A:150〜270mm
また、排水口部材24の排水排出管24A、延長配管25、排水トラップ28、L字配管56、横引き管部材60、落し込み管64、及び竪管部材68の内径は、40mm(各々の配管の内径が異なっている場合、各々の配管の内径の記載をお願い致します)とした。また、サイホン排水管58のサイホン水頭Hs(図1参照)は900mmとした。
試験は、水道の蛇口から洗面台へ水を流し続け、洗面台に排水が滞留するか否かを目視して調べた。
試験の結果から、比A/Bを380%以上に設定することで、洗い流しを行なっても洗面台に排水が滞留しないことが分かる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
上記実施形態の排水口部材24では、排水排出管24Aが下方に向けて鉛直方向に延びていたが、排水排出管24Aは水平方向に向けて延びていてもよい。この場合、L字形状に曲がった延長配管25を用いて排水排出管24Aと排水トラップ28とを接続することができる。
上記実施形態では水廻り器具として洗面台22を例に挙げたが、水廻り器具は、洗面台22以外の、例えば、キッチンのシンク等であってもよく、排水を排出する器具であれば特に種類は問わない。
10…サイホン排水構造、22…洗面台、24…排水口部材、25…延長配管、28…排水トラップ、58…サイホン排水管、60…横引き管、64…落し込み管、68…竪管、36…第1屈曲部、36B…第1屈曲部の底部、38…第2屈曲部、38T…第2屈曲部の内部流路における曲率半径内側の上端、A…第1の高低差、B…第2の高低差、78…段差面、80…段差面、82…段差面、84…段差面

Claims (6)

  1. 水廻り器具に設けられた排水口部材から排出される排水を横方向に流す横引き管と、前記横引き管の排水方向下流側に接続され、下方に向けて屈曲した落し込み管と、前記落し込み管の下流側に接続され、少なくとも下方に向けて延びる竪管と、備えるサイホン排水管と、
    前記横引き管と前記水廻り器具との間に配置され、前記水廻り器具側に設けられ下方から上方に向けて方向変換して封水を貯留する第1屈曲部と、前記第1屈曲部の排水方向下流側に設けられ上方から下方に向けて方向変換する第2屈曲部と、を備えた排水トラップと、
    を有し、
    鉛直方向に沿って計測する前記排水口部材の排水流入口と前記第1屈曲部の内部流路の底部との第1の高低差をA、
    鉛直方向に沿って計測する前記第1屈曲部の底部と前記第2屈曲部の内部流路における曲率半径内側の湾曲部分の上端との高低差をBとしたときに、
    比A/Bを380%以上に設定した、サイホン排水構造。
  2. 前記水廻り器具と前記第1屈曲部との間に設けられ鉛直方向に沿って延びる上流側配管部と、前記水廻り器具と前記第1屈曲部との間でかつ前記上流側配管部の排水方向下流側に設けられ鉛直方向に沿って延びる下流側配管部とを備え、
    前記下流側配管部の内径が上流側配管部の内径よりも小径とされ、前記下流側配管部と前記上流側配管部との間に排水方向に対して交差する段差面が設けられている、請求項1に記載のサイホン排水構造。
  3. 前記上流側配管部の内周面に対する前記段差面の角度が90°〜100°の範囲内に設定されている、請求項2に記載のサイホン排水構造。
  4. 前記排水口部材と前記排水トラップとの間に、延長配管が接続されている、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のサイホン排水構造。
  5. 前記排水口部材は、前記延長配管に排水を排出する排水排出管を備え、
    前記延長配管の内径を前記排水排出管の内径よりも小径として、前記排水排出管と前記延長配管との接続部分に排水方向に対して交差する段差面を形成した、請求項4に記載のサイホン排水構造。
  6. 前記延長配管は、一方の端部と他方の端部とが偏芯している、請求項4または請求項5に記載のサイホン排水構造。
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