JP2003144341A

JP2003144341A - 洗面化粧台

Info

Publication number: JP2003144341A
Application number: JP2001350985A
Authority: JP
Inventors: Mitsuhiro Uchida; 光洋内田
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 2001-11-16
Filing date: 2001-11-16
Publication date: 2003-05-20

Abstract

(57)【要約】【課題】排水トラップを備えつつも、箱体内部に充分
な収納スペースを確保することのできる洗面化粧台を提
供する。【解決手段】洗面ボール（１）と洗面ボール（１）を
支持する箱体（２）とを備えた洗面化粧台において、箱
体（２）内部に洗面ボール（１）と接続される略垂直な
排水管（３）を設けると共に、箱体（２）の底板（４）
下方に前記排水管（３）と接続される排水トラップ
（５）を設ける為配管用の開口（６）を箱体（２）底板
に配し、排水トラップ（５）が一体に形成されてなる着
脱自在の点検蓋（７）を前記開口（６）を塞ぐ位置に設
けたことを特徴とする洗面化粧台。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、洗面ボールと洗面
ボールを支持する箱体とを備えた洗面化粧台に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】従来から、図７に示すように洗面化粧台
は、洗面ボール（１）と洗面ボール（１）を支持する箱
体（２）とを備えており、箱体（２）内部には排水トラ
ップ（５）付きの排水管（３）が設けられていた。

【０００３】又、排水管（３）の下方の箱体（２）底板
（４）には開口（６）とそれを塞ぐ点検蓋（７）が設け
ら、点検蓋（７）を貫通するように排水管（３）が配管
される。ここで排水管（３）は点検蓋（７）を設置する
前に配管されるものである為、点検蓋（７）は中心から
円周にかけてスリットの入った円形プレートにより形成
され、排水管（３）を配管後、スリットに排水管（３）
を差入れながら設置できるようにしている。

【０００４】これにより、洗面ボール（１）から排水管
（３）を通って流れてくる排水は、排水トラップ（５）
によって封水され、排水管（３）の下方から上がってく
る悪臭等を封水によって封じることができると同時に、
点検蓋（７）を設けたことで漏水等の異常が生じた際に
は、点検蓋（７）を外して箱体（２）の下側を点検する
ことができた。

【０００５】又、排水管（３）の接続についても、点検
蓋（７）を外した状態で行うことができるので、施工性
が大幅に向上した。即ち、開口（６）を点検蓋（７）で
塞ぐようにしている為に、開口（６）の寸法に制約が少
なくなり、作業効率の良い大きさ迄開口（６）を広くと
ることができるのである。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術においては、排水トラップ（５）が箱体（２）
内部に設けられる為に、箱体（２）内部の収納スペース
が犠牲になることが多々あった。排水トラップ（５）は
略垂直は排水管（３）の中程をＳ字状に蛇行させて形成
するものなので、その分奥行きが増え、洗面化粧台の使
用者が使おうとする箱体（２）内部の収納スペースが減
ってしまうという問題が生じていた。

【０００７】本発明は上記事由に鑑みてなしたもので、
その目的とするところは排水トラップを備えつつも、箱
体内部に充分な収納スペースを確保することのできる洗
面化粧台を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の洗面化粧台にあっては、請求項１に記載し
たように、洗面ボールと洗面ボールを支持する箱体とを
備えた洗面化粧台において、箱体内部に洗面ボールと接
続される略垂直な排水管を設けると共に、箱体の底板下
方に前記排水管と接続される排水トラップを設けてい
る。

【０００９】これにより、排水トラップを備えつつも、
箱体内部に充分な収納スペースを確保することのできる
洗面化粧台を提供することができる。即ち、本願請求項
１に係る発明の洗面化粧台においては、排水トラップを
箱体の底板下方に設けているので、箱体内部に余計な排
水トラップが存在しなくなる。箱体内部には略垂直な排
水管が存在することになり、収納スペースを効率良く活
用することができる。一般的に洗面化粧台の奥行きは限
られている。又、洗面化粧台の内部に収納しようとする
ものも、バケツ等の掃除用具など奥行きがあるものが多
い。このような現状の中で、箱体内部から、奥行きのか
さむ排水トラップを追放し底板下方に配設することで、
収容効率の優れた洗面化粧台とすることができる。

【００１０】又、一方で、洗面化粧台の内部にタオル等
の衛生用品を収納しようと考える人も存在する。この場
合、排水トラップはその中に排水が溜まっている為、排
水トラップと近接して衛生用品を収納するのを嫌がる人
も中には存在する。このような人にとっては視覚的に不
衛生と映る排水トラップが底板下方に配設され、視界か
ら見えなくなるのはたいへん好ましいことと言える。

【００１１】又、本発明の洗面化粧台にあっては、請求
項２に記載したように、配管用の開口を箱体底板に設け
ると共に、排水トラップが一体に形成されてなる着脱自
在の点検蓋を前記開口を塞ぐ位置に設けても良い。

【００１２】この場合、排水トラップの着脱と点検蓋の
着脱とを同時にすることができるので、施工性の向上を
はかることができる。即ち、従来の技術のように排水ト
ラップと点検蓋とが別体構造となっていると、排水トラ
ップを接続した後に点検蓋を設置する必要があり、場合
によっては点検蓋を無くしてしまう。本願請求項２に係
る発明においては、排水トラップと点検蓋とが一体なの
で、一方を無くしてしまうことがなくなる。又、排水ト
ラップは奥行きを有するものなので無くしにくく、その
点において部品紛失によるトラブルを未然に防ぐことが
できる。

【００１３】又、本発明の洗面化粧台にあっては、請求
項３に記載したように、点検蓋の端部を屈曲自在とする
ことで、点検蓋が端部により部分的に開閉自在となるよ
うにしても良い。

【００１４】この場合、排水トラップを外す必要のない
場合であっても、手軽に箱体の下側を点検することがで
きる。排水トラップの着脱は、場合によっては接続不良
の原因となってしまうことがある。外す必要がないのに
排水トラップを外し、再度接続しようとすると、接続の
際に接続不良を引起す可能性がないとはいえない。本願
請求項３に係る発明においては、そのような不必要な接
続不良を未然に防ぎつつ、手軽に点検することができる
洗面化粧台としている。

【００１５】

【発明の実施の形態】図１乃至６は、本発明の請求項１
乃至３に対応する一実施の洗面化粧台を示す説明図であ
る。

【００１６】本実施の形態の洗面化粧台は、請求項１に
記載したように、洗面ボール（１）と洗面ボール（１）
を支持する箱体（２）とを備えた洗面化粧台において、
箱体（２）内部に洗面ボール（１）と接続される略垂直
な排水管（３）を設けると共に、箱体（２）の底板
（４）下方に前記排水管（３）と接続される排水トラッ
プ（５）を設けている。

【００１７】又、該実施の形態の洗面化粧台は、請求項
２に記載したように、配管用の開口（６）を箱体（２）
底板（４）に設けると共に、排水トラップ（５）が一体
に形成されてなる着脱自在の点検蓋（７）を前記開口を
塞ぐ位置に設けている。

【００１８】又、該実施の形態の洗面化粧台は、請求項
３に記載したように、点検蓋（７）の端部を屈曲自在と
することで、点検蓋（７）が端部により部分的に開閉自
在となるようにしている。

【００１９】本実施の形態の洗面化粧台は、図１に示す
ように洗面ボール（１）とそれを支持する箱体（２）と
を備えている。

【００２０】洗面ボール（１）は、上面に貯水用の凹所
を有したもので、その形状は卵を半分にした際の殻の内
面のようなものとなっている。又、底部には排水用の孔
を有し、この孔に対して排水管（３）が接続されてな
る。排水用の孔は、洗面ボール（１）の奥側に配され、
それに伴って凹所の形状も排水用の孔に向って水が流れ
るよう偏心した形状となっている。

【００２１】洗面ボール（１）に接続される排水管
（３）は略垂直に配管された直管で、箱体（２）の内部
を貫通する。

【００２２】箱体（２）は、底板（４）に開口（６）を
備えており、内部を貫通する排水管（３）はこの開口
（６）から箱体（２）下方へと管脚を伸ばし、箱体
（２）の下方において排水トラップ（５）と接続され
る。又、箱体（２）は前面に開閉扉を有し、洗面化粧台
の使用者はこの開閉扉から物を出し入れする。その際、
本実施の形態の洗面化粧台においては、底板（４）の下
方に排水トラップ（５）を備えている為に使用者の目か
ら排水トラップ（５）が見えにくいものとなっている。

【００２３】又、箱体（２）の底板（４）に設けた開口
については、これを塞ぐように点検蓋（７）が設けられ
る。本実施の形態においては、図２に示すように点検蓋
（７）と排水トラップ（５）とが一体に形成されてい
る。

【００２４】ここで、点検蓋（７）と排水トラップ
（５）が同一のものを指す為に、説明上混乱を招きやす
い。したがって本願においては、以後点検蓋（７）と排
水トラップ（５）とが一体に形成されたものを便宜上点
検蓋（７）と呼ぶことにする。

【００２５】点検蓋（７）は、板部（７１）と板部（７
１）下面に設けられたトラップ部（７２）とからなる。
トラップ部（７２）が即ち、排水トラップ（５）とな
る。

【００２６】板部（７１）については、上面に排水管
（３）と接続する為の差込口（７１ａ）が設けられ、そ
の周囲に目皿（７１ｂ）が配設されてなる。差込口（７
１ａ）は目皿（７１ｂ）よりも突出している。又、板部
（７１）の周縁にはビス固定用の孔（７１ｃ）が設けら
れている。又、板部（７１）の平面外形は略長方形で、
端部が屈曲自在となるように貫通溝（７１ｄ）が板部
（７１）の長辺と長辺を結ぶように設けられている。貫
通溝（７１ｄ）の溝断面はＶ字形状をしており、屈曲さ
せた際に貫通溝（７１ｄ）の縁の角がぶつからないよう
にしている。又、貫通溝（７１ｄ）よって、区切られた
各部位についてビス固定用の孔（７１ｃ）がなくなるこ
とがないように、一方の部位については外側短辺縁に、
他方の部位については４周のうちの外側３周にビス固定
用の孔（７１ｃ）が設けられている。外側短辺縁のビス
固定用の孔（７１ｃ）に対して釘止めされたビスは、図
５に示すように点検蓋（７）の開閉の際に外される。

【００２７】トラップ部（７２）については、図３に示
すように矩形のもので外側からはその構造が見えない。
トラップ部（７２）の構造については、図４、５によっ
て説明を行う。

【００２８】図４、５に示すようにトラップ部（７２）
の一方の側面には建築側の配管と接続される接続口（７
２ａ）が突出して設けられる。又、内部については、略
中央に差込口（７１ａ）へと繋がる本管（７２ｂ）が配
され、その周囲に蛇行するＳ字状のトラップ経路（７２
ｃ）が設けられ、このトラップ経路（７２ｃ）には接続
口（７２ａ）が繋がっており、この経路を介して排水さ
れるようにしている。トラップ経路（７２ｃ）は平面的
に本管（７２ｂ）の全周に及ぼすことができるので、こ
の点についても、従来の技術で説明したＳ字状の排水ト
ラップよりも封水性能が向上することになる。

【００２９】又、排水の経路となる側の上方に前述した
貫通溝（７１ｄ）が配されることで、貫通溝（７１ｄ）
を折り目として板部（７１）を折り曲げ、点検蓋（７）
の開閉をする際には、接続口（７２ａ）の周辺が容易に
確認できるようにしている。

【００３０】又、応用例として排水の経路については、
図６に示すように接続口（７２ａ）をトラップ部（７
２）の下面に設けるようにしても良い。この場合、建築
側の配管を下層階からの直結とすることができる。

【００３１】このように、以上説明した洗面化粧台によ
ると、排水トラップ（５）を備えつつも、箱体（２）内
部に充分な収納スペースを確保することのできる洗面化
粧台を提供することができる。即ち、本願請求項１に係
る発明の洗面化粧台においては、排水トラップ（５）を
箱体（２）の底板（４）下方に設けているので、箱体
（２）内部に余計な排水トラップが存在しなくなる。箱
体（２）内部には略垂直な排水管（３）が存在すること
になり、収納スペースを効率良く活用することができ
る。一般的に洗面化粧台の奥行きは限られている。又、
洗面化粧台の内部に収納しようとするものも、バケツ等
の掃除用具など奥行きがあるものが多い。このような現
状の中で、箱体（２）内部から、奥行きのかさむ排水ト
ラップ（５）を追放し底板（４）下方に配設すること
で、収容効率の優れた洗面化粧台とすることができる。

【００３２】又、一方で、洗面化粧台の内部にタオル等
の衛生用品を収納しようと考える人も存在する。この場
合、排水トラップはその中に排水が溜まっている為、排
水トラップと近接して衛生用品を収納するのを嫌がる人
も中には存在する。このような人にとっては視覚的に不
衛生と映る排水トラップ（５）が底板（４）下方に配設
され、視界から見えなくなるのはたいへん好ましいこと
と言える。

【００３３】又、排水トラップ（５）の着脱と点検蓋
（７）の着脱とを同時にすることができるので、施工性
の向上をはかることができる。即ち、従来の技術のよう
に排水トラップ（５）と点検蓋（７）とが別体構造とな
っていると、排水トラップ（５）を接続した後に点検蓋
（７）を設置する必要があり、場合によっては点検蓋
（７）を無くしてしまう。本願請求項２に係る発明にお
いては、排水トラップ（５）と点検蓋（７）とが一体な
ので、一方を無くしてしまうことがなくなる。又、排水
トラップ（５）は奥行きを有するものなので無くしにく
く、その点において部品紛失によるトラブルを未然に防
ぐことができる。

【００３４】又、排水トラップ（５）を外す必要のない
場合であっても、手軽に箱体（２）の下側を点検するこ
とができる。排水トラップ（５）の着脱は、場合によっ
ては接続不良の原因となってしまうことがある。外す必
要がないのに排水トラップ（５）を外し、再度接続しよ
うとすると、接続の際に接続不良を引起す可能性がない
とはいえない。本願請求項３に係る発明においては、そ
のような不必要な接続不良を未然に防ぎつつ、手軽に点
検することができる洗面化粧台としている。

【００３５】

【発明の効果】上述の如く、請求項１記載の発明によれ
ば、排水トラップを備えつつも、箱体内部に充分な収納
スペースを確保することができる。

【００３６】そして、請求項２記載の発明によれば、排
水トラップの着脱と点検蓋の着脱とを同時にすることが
できるので、施工性の向上をはかることができる。

【００３７】そして、請求項３記載の発明によれば、排
水トラップを外す必要のない場合であっても、手軽に箱
体の下側を点検することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態である洗面化粧台を示す
断面図である。

【図２】該実施の形態である洗面化粧台の点検蓋を示す
斜視図である。

【図３】該実施の形態である洗面化粧台の要部を示す断
面図である。

【図４】該実施の形態である洗面化粧台の要部を示す断
面図である。

【図５】該実施の形態である洗面化粧台の要部を示す断
面図である。

【図６】該実施の形態である洗面化粧台の応用例を示す
断面図である。

【図７】本発明の従来の技術である洗面化粧台を示す断
面図である。

【符号の説明】

１洗面ボール２箱体３排水管４底板５排水トラップ６開口７点検蓋

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】洗面ボールと洗面ボールを支持する箱体
とを備えた洗面化粧台において、箱体内部に洗面ボール
と接続される略垂直な排水管を設けると共に、箱体の底
板下方に前記排水管と接続される排水トラップを設けた
ことを特徴とする洗面化粧台。
【請求項２】配管用の開口を箱体底板に設けると共
に、排水トラップが一体に形成されてなる着脱自在の点
検蓋を前記開口を塞ぐ位置に設けたことを特徴とする請
求項１記載の洗面化粧台。
【請求項３】点検蓋の端部を屈曲自在とすることで、
点検蓋が端部により部分的に開閉自在となるようにした
ことを特徴とする請求項１又は２記載の洗面化粧台。