JP3338787B2 - 洗面室ユニットの床面構造 - Google Patents

洗面室ユニットの床面構造

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JP3338787B2 JP36495398A JP36495398A JP3338787B2 JP 3338787 B2 JP3338787 B2 JP 3338787B2 JP 36495398 A JP36495398 A JP 36495398A JP 36495398 A JP36495398 A JP 36495398A JP 3338787 B2 JP3338787 B2 JP 3338787B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば浴室ユニッ
トに並設されて脱衣室や洗面室として使用される洗面室
ユニットの床面構造に係わり、特に洗濯機を効率良くか
つ使い勝手良く設置し得る床面構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、洗面室ユニット内の床面に洗濯機
を設置する構造としては、図9〜図11に示すものが採
用されている。先ず、図9(a)(b)に示す構造(例
えば特開平9−170249号公報参照)は、排水トラ
ップ53を有する洗濯機51用の防水パン52を、洗面
室ユニットの防水性床面の所定位置(例えば洗面キャビ
ネットに隣接する室内の隅位置)に配置し、この防水パ
ン52の凹部52a内に洗濯機51を収容配置する。そ
して、この収容配置された洗濯機51の洗濯槽51aに
接続された排水ホース54を排水トラップ53に接続す
ることにより、洗濯機51を洗面室ユニット内に設置す
るようにしたものである。
【0003】また、図10(a)(b)に示す構造(例
えば特開平8−326114号公報参照)は、その凹部
52a内の4隅に脚支持用台座55が設けられた防水パ
ン52を、洗面室ユニットの所定位置に配置し、この防
水パン52の台座55上に洗濯機51の脚を載置して収
容配置すると共に、この洗濯機51の排水ホース54を
台座55間に設けた排水トラップ53に接続するように
したものである。さらに、図11に示す構造は、図9及
び図10のような防水パン52を使用することなく、洗
面室ユニットの床面上に排水トラップ53を設けると共
に床面上に洗濯機51を直接配置し、洗濯機51の排水
ホース54を排水トラップ53に接続するようにしたも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示す構造にあっては、洗濯機51の排水ホース54が大
きくかつ複雑に屈曲した状態で排水トラップ53に接続
されるため、排水ホース54の極端な曲がりや排水ホー
ス54自体の曲がりによる変形で、洗濯槽51a内の水
の排水性能が低下し易いという問題点がある。また、こ
の構造の場合、防水パン52内に洗濯機51を設置し、
この洗濯機51と防水パン52内の排水トラップ53と
を接続する構造であるため、防水パン52の幅W1を洗
濯機51の幅W2より大きくする必要があって、洗面室
ユニット内において無駄なスペースSが生じるという問
題点があると共に、排水ホース54が洗濯機51の外部
に露出した状態となり、洗面室ユニット内の見栄えも劣
るという問題点があった。
【0005】また、図10に示す構造にあっては、排水
ホース54を洗濯機51の下部で防水パン52の凹部5
2a内に収容することができるため、洗面室ユニット内
の見栄えの向上は図れるものの、排水ホース54は洗濯
機51の下部の防水パン52内で大きくかつ複雑に屈曲
した状態となっており、図9に示す構造と同様、排水性
能が低下し易いという問題点がある。また、この構造の
場合は、防水パン52に排水ホース54の収容スペース
と排水トラップ53の設置スペースを必要とするため、
防水パン52自体の高さhが高く、すなわち洗濯機51
の設置面が高くなってその使用時の高さが本来の高さで
はなくなり、洗濯機51が使い難いという問題点があっ
た。
【0006】さらに、図11に示す構造は、洗濯機51
が床面に直接設置されるため、洗濯機51の使用時の高
さを本来の高さで使用することができて、洗濯機51自
体の使い勝手は向上するものの、排水ホース54が大き
く屈曲した状態となって、図9及び図10に示す構造と
同様に排水性能が低下し易いという問題点があると共
に、排水トラップ53と洗濯機51間に無駄なスペース
Sが生じることになり、かつ排水ホース54が床面上に
露出した状態となって見栄えも劣るという問題点があっ
た。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、請求項1記載の発明の目的は、洗濯機の排水
性能を低下させることなく、床面を面一状態にし得て
面室ユニット内のスペースの有効活用や見栄えの向上等
を図り得る洗面室ユニットの床面構造を提供することに
ある。また、請求項2記載の発明の目的は、凹み空間の
形状を簡略化し得る洗面室ユニットの床面構造を提供
し、請求項3記載の発明の目的は、排水ホースの引き出
し位置に係わらず洗濯機を所定位置に容易に設置し得る
洗面室ユニットの床面構造を提供することにある。ま
た、請求項4または5記載の発明の目的は、水ハケ性の
向上と清掃性の向上を図り得る洗面室ユニットの床面構
造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明のうち請求項1記載の発明は、少なくとも洗
面キャビネットが配置されると共にその防水性床面に洗
濯機が設置される洗面室ユニットの床面構造であって、
前記洗面室ユニットの防水性床面の一部に、洗濯機の排
水ホースが収容されて排水機能を有する第1凹み空間
と、排水トラップを有し前記第1凹み空間に連通すると
共にその上面開口部にカバーが着脱可能に設けられた第
2凹み空間と、を備えた洗濯機用の防水パン部を一体的
かつ前記防水性床面上に突出するものがないように面一
状態に形成し、該防水パン部の第1凹み空間上であって
面一状態の防水性床面上に洗濯機を直接載置して設置す
ると共に該洗濯機の外側に前記第2凹み空間を位置させ
たことを特徴とする。
【0009】このように構成することにより、洗濯機
は、洗面室ユニットの防水性床面の所定位置に一体的か
防水性床面上に突出するものがないように面一状態で
設けられた防水パン部の第1凹み空間上に設置され、こ
の洗濯機の設置の際に、例えば排水ホースが第1凹み空
間内に極端に屈曲させることなくかつ外部に視認されな
い状態で配置される。これにより、洗濯機内の水が素早
くかつ確実に洗面室ユニット外に排出されて、排水性能
の低下が防止されると共に、従来のような別体の防水パ
ンを必要とせず、洗濯機を面一状態の防水性床面上に直
接載置して設置でき、洗面室ユニット内のスペースの有
効活用や使い勝手の向上が図れ、かつ排水ホースが外部
に露出することがなく、洗面室ユニット内の見栄えの向
上も図れる。
【0010】また、請求項2記載の発明は、第1凹み空
間と第2凹み空間が、それぞれ一体化された一つの凹み
空間として防水性床面に形成されていることを特徴とす
る。このように構成することにより、第1凹み空間と第
2凹み空間を、例えば連続した一つの凹み空間で形成す
ることができて、防水パン部の凹み空間の形状が簡略化
される。
【0011】また、請求項3記載の発明は、第1凹み空
間が、その外周に洗濯機の排水ホースを進入し得る複数
の進入凹部が設けられていることを特徴とする。このよ
うに構成することにより、洗濯機から引き出される排水
ホースの引き出し位置に応じて、例えば略十字形状の第
1凹み空間の外周4個所に設けた適宜の進入凹部から、
凹み空間内に排水ホースを進入収容させることができ、
各種引き出し形態の洗濯機が防水性床面上の所定位置に
所望の向きで容易に設置される。
【0012】また、請求項4記載の発明は、第1凹み空
間と第2凹み空間のうち少なくとも第1凹み空間が、そ
の底面と側面が連続した面で形成されていることを特徴
とし、請求項5記載の発明は、第1凹み空間の底面と側
面からなる空間部分が断面略半円弧形状の樋状に形成さ
れていることを特徴とする。このように構成することに
より、第1凹み空間の底面と側面が、連続した面や樋状
に形成されていることから、床面上の水の水ハケが良好
になると共に、第1凹み空間内の掃除が容易に行える。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面に基づいて詳細に説明する。図1〜図3は、本発
明に係わる洗面室ユニットの床面構造の一実施例を示
し、図1が洗濯機の設置状態の斜視図、図2が防水パン
部の要部の斜視図、図4が設置状態の要部を一部破断し
た斜視図である。
【0014】図1において、洗面室ユニット1は、防水
性の床面2、4枚の壁パネル3及び図示しないドアや天
井パネルによって箱状に形成され、床面2上の例えば後
方側(反ドア側)の壁パネル3側には、洗面キャビネッ
ト4と洗濯機5が設置されている。洗面キャビネット4
は、左右の側板6、前面の開閉扉7、上面のカウンタ
8、洗面器9、洗面器水栓10及び鏡板11等で形成さ
れている。
【0015】この洗面キャビネット4の例えば左側に設
置される洗濯機5は、床面2に設けられた防水パン部1
3に直接載置される状態で設置されている。以下、この
洗濯機5の設置構造を図2及び図3等に基づいて説明す
る。洗面室ユニット1の床面2の所定位置(洗濯機5の
設置位置)に設けられる前記防水パン部13は、凹み空
間14(第1凹み空間)と、凹み空間15(第2凹み空
間)及び凹み空間14と凹み空間15とを連通する軌道
パイプ16を有している。
【0016】前記凹み空間14は平面視で十字形状に形
成されることによって、外周4個所に排水ホース21の
進入位置となる進入凹部14A〜14Dがそれぞれ設け
られている。この凹み空間14の底面14aは平坦に形
成されると共に、この底面14aと床面2とを接続する
側面14b及び床面2は、洗濯機5下方の床面2上の水
が底面14a内に良好に流れるように所定の水勾配を有
するように形成されている。また、凹み空間14の例え
ば進入凹部14Aの側面14bには孔17が形成され、
この孔17に前記軌道パイプ16の上流端側が接続され
ている。
【0017】前記凹み空間15は、平面視正方形状に形
成されて凹み空間14とは所定の距離をおいて、凹み空
間14の前方側の床面2に設けられると共に、その内部
に排水トラップ18が配置されている。また、凹み空間
15は、その底面15aが平坦で側面15bが水勾配を
有して形成されると共に、凹み空間14側の側面15b
には孔19が形成され、この孔19には前記軌道パイプ
16の下流端側が接続されている。
【0018】前記軌道パイプ16は、例えば樹脂製円形
パイプで形成され、後述する如く排水ホース21を凹み
空間14から凹み空間15に導くガイド機能を有すると
共に、凹み空間14内の水を凹み空間15内に排水する
排水機能を有している。そして、この軌道パイプ16
は、その内径が排水ホース21の貫通を容易に行い得る
ように排水ホース21の外径より所定寸法大きく設定さ
れている。
【0019】なお、凹み空間14と凹み空間15は洗面
室ユニット1の床面2の成形時に同時成形され、この成
形後に軌道パイプ16が取り付けられることにより、防
水パン部13が床面2に一体的に設けられている。ま
た、凹み空間15の上面開口部にはトラップカバー20
(図1及び図3参照)が、着脱可能に配置されている。
【0020】次に、この床面2に設けられた防水パン部
13への洗濯機5の設置方法の一例について説明する。
先ず、凹み空間15のトラップカバー20を外した状態
において、洗濯機5を凹み空間14の近傍部分に置く。
この時、洗濯機5を例えばその上面を後方側に傾斜させ
たり適宜の台上に置いて、洗濯機5の排水ホース21を
伸ばしその先端を凹み空間14の進入凹部14Aの孔1
7から軌道パイプ16内に挿入する。
【0021】そして、この状態で洗濯機5を凹み空間1
4上に載置すると、例えば洗濯機5の脚(図示せず)が
凹み空間14の各進入凹部14A〜14D間に位置する
床面2上に直接載置されることになる。また、洗濯機5
が凹み空間14上の所定位置に載置されると、排水ホー
ス21が例えば洗濯機5の後方側から引き出されている
場合は、図3に示すように、排水ホース21が進入凹部
14Cから進入して凹み空間14の中央部分及び進入凹
部14A内に収容される。
【0022】この排水ホース21の先端は、軌道パイプ
16内を貫通して、凹み空間15の孔19から凹み空間
15内に引き出され、この引き出された排水ホース21
の先端部を排水トラップ18に接続する。そして、凹み
空間15をトラップカバー20で塞ぐことにより、洗濯
機5が図1に示すように床面2の防水パン部13に設置
され、この時、防水パン部13の床面2上には突出する
ものがなく面一状態に設定されると共に、排水ホース2
1も略直線状に配置されて(引き出されて)外部から視
認されることもない。
【0023】このようにして、床面2上に設置された洗
濯機5は、その内部(洗濯槽5a内)の水が排水ホース
21を介して図3の矢印イの如く、排水トラップ18か
ら洗面室ユニット1外に排水されると共に、洗濯機5の
周囲に漏れた水等は、床面2上から矢印ロの如く水勾配
を有する床面2から凹み空間14の側面14bを伝わっ
て底面14aに流れ、この底面14a上の水が矢印ハの
如く軌道パイプ16内を流れて凹み空間15内に進入
し、これが排水トラップ18を介して外部に排水され
る。
【0024】このように、上記実施例の洗面室ユニット
1にあっては、防水性の床面2の所定位置に予め洗濯機
5用の防水パン部13を一体的に設けると共に、防水パ
ン部13を一対の凹み空間14、15と軌道パイプ16
とで形成しているため、洗濯機5の排水ホース21を、
凹み空間14及び軌道パイプ16を介して凹み空間15
内に引き出して排水トラップ18に接続することがで
き、排水ホース21を極端に(屈曲半径が小さく)屈曲
させることなく略直線状に配置することができる。その
結果、洗濯機5内の水を素早くかつ確実に排水すること
ができて、従来のように屈曲による排水性能の低下を防
止することができる。
【0025】また、防水パン部13の凹み空間14、1
5や軌道パイプ16が床面2内に設けられ、洗濯機5を
床面2上に直接載置して設置する構造であるため、洗濯
機5の設置高さを洗濯機5の本来の高さとすることがで
きて、その使用時の使い勝手の向上を図ることができる
と共に、従来のような別体の防水パン53の使用による
無駄なスペースSがなくなり、洗面室ユニット1内のス
ペースの有効活用を図ることができる。
【0026】さらに、防水パン部13において床面2上
から突出するものがないため、床面2を面一状態とする
ことができて、床面2上の水ハケが良好になると共にス
ペースの一層の有効活用が図れ、かつ洗面室ユニット1
内の見栄えを向上させることもできる。また、凹み空間
14、15の側面14b、15bや床面2に水勾配を設
けると共に、両凹み空間14、15を軌道パイプ16で
接続しているため、洗濯機5外に漏れた水を、床面2、
凹み空間14、軌道パイプ16、凹み空間15及び排水
トラップ18を介して外部に確実に排水することができ
て、床面2上の水ハケが一層良好となる。
【0027】またさらに、防水パン部13の凹み空間1
4を平面視略十字形状に形成して、外周4個所に進入凹
部14A〜14Dを設けているため、洗濯機5の排水ホ
ース21の引き出し位置により、所定の進入凹部14A
〜14Dから排水ホース21を凹み空間14内に進入さ
せることができて、各種引き出し形態の洗濯機5に容易
に対応することができる。この場合、洗濯機5の排水ホ
ース21が、左右両側の進入凹部14B、14Dから進
入され略90度屈曲されて進入凹部14Aから軌道パイ
プ16内に貫通されたとしても、従来のように排水ホー
ス21が極端かつ複雑に屈曲されることがなくなって、
洗濯機5の排水性能の低下が防止されることになる。
【0028】図4〜図8は、本発明に係わる洗面室ユニ
ットの床面構造のそれぞれ他の実施例を示している。な
お、上記実施例と同一部位には同一部号を付し、その詳
細な説明は省略する。先ず、図4及び図5に示す実施例
の床面構造の特徴は、防水パン部13の凹み空間14を
平面視長方形状に形成すると共に、凹み空間14と凹み
空間15を溝23で連通させるようにした点にある。
【0029】すなわち、凹み空間14は、底面14aと
水勾配を有する側面14bで形成され、この凹み空間1
4の側面14bと凹み空間15の側面15b間に例えば
断面半円弧形状(もしくは断面コ字状)の溝23を形成
する。この両凹み空間14、15と溝23は、例えば床
面2の成形時に同時成形され、凹み空間15と洗濯機5
外に位置する溝23の上面開口部には、トラップカバー
20とカバー24がそれぞれ着脱可能に配置される。
【0030】この実施例においても、洗濯機5の排水ホ
ース21を、凹み空間14から溝23を介して凹み空間
15の排水トラップ18に略直線状に接続することがで
き、洗濯機5の排水性能の低下が防止されると共に、洗
面室ユニット1内のスペースの有効活用が図れ、かつ図
5に示すように防水パン部13がトラップカバー20や
カバー24で覆われて床面2を面一状態にできる等、上
記実施例と同様の作用効果が得られる。
【0031】また、この実施例によれば、凹み空間14
が平面視長方形状であるため、その形状が簡略化され、
かつ溝23が凹み空間14、15と同時成形されるた
め、防水パン部13の製造が容易になる等、製造コスト
の一層の低減が図れると共に、排水ホース21を溝23
内に上方から単に収容配置するだけで良いため、排水ホ
ース21の配置作業が容易に行えるという作用効果も得
られる。
【0032】また、図6に示す実施例の床面構造の特徴
は、凹み空間14の底面14aと側面14bを連続した
面で形成した点にある。すなわち、4つの進入凹部14
A〜14Dの、各底面14aと該底面14aに連続する
3つの側面14bを例えば所定のアールを有した連続し
た面で形成すると共に、進入凹部14Aの先端部に凹み
空間15を一体成形する。なお、凹み空間15の底面1
5aと側面15bも凹み空間14と同様に連続した面で
形成されている。
【0033】この実施例においても、上記実施例と同様
の作用効果が得られる他に、凹み空間14や凹み空間1
5を形成する各面が連続した面で形成されるため、床面
2上の水を凹み空間14から凹み空間15内に、矢印
ロ、ハの如く良好に流すことができて、水ハケ性が向上
すると共に、凹み空間14、15内の掃除を容易に行う
ことができて、防水パン部3の清掃性が向上するという
作用効果が得られる。
【0034】さらに、図7に示す実施例の床面構造の特
徴は、凹み空間14の進入凹部14A〜14Dを断面略
半円弧形状の樋状に形成した点にある。すなわち、4つ
の進入凹部14A〜14Dの、各底面14aと該底面1
4aに連続する3つの側面14bからなる空間部分を断
面略半円弧形状で平面視略半楕円形状に形成すると共
に、凹み空間14の中央部分(各進入凹部14A〜14
Dが連設する部分)も樋状に形成する。その他の構成に
ついては、図6に示す実施例と同様である。
【0035】この実施例においても、図6に示す実施例
と同様の作用効果が得られる他に、凹み空間14の形状
をより簡略化することができて、金型による床面2(あ
るいは防水パン部13)の成形性の向上が図れるという
作用効果が得られる。なお、図6及び図7の実施例にお
いては、進入凹部14Aを凹み空間15に直接連設する
場合について説明したが、両空間14、15を前記軌道
パイプ16や溝23を介して接続することも勿論可能で
ある。
【0036】またさらに、図8に示す実施例の床面構造
の特徴は、防水パン部13を平面視長方形状の一つの凹
み空間25で形成し、この凹み空間25内の他端側に排
水トラップ18を配置するようにした点にある。すなわ
ち、床面2に長辺側が比較的長い長方形状の凹み空間2
5を一体成形し、この凹み空間25の一端側を前記凹み
空間14として使用し、他端側を前記凹み空間15とし
て使用する。
【0037】そして、排水トラップ18が位置する凹み
空間15部分に所定大きさのカバー26を着脱可能に配
置する。この実施例においても、上記実施例と同様の作
用効果が得られる他に、凹み空間14、15を別々に設
ける必要がなくなって、前記軌道パイプ16や溝23が
不要となり、防水パン部13の構成をより一層簡略化す
ることができて、製造コストの一層の低減が図れる等の
作用効果が得られる。
【0038】なお、本発明に係わる床面2に一体的に設
けられる防水パン部13の構造は、上記した各実施例の
それぞれに限定されるものでもなく、例えば図1〜図3
の凹み空間14と凹み空間15を連通する軌道パイプ1
6の代わりに、図4に示す溝23を設けたり、図1〜図
3の凹み空間14と凹み空間15を、図6〜図8に示す
ように連通させて一つの凹み空間で形成する等、各実施
例を適宜に組み合わせることができる。
【0039】また、上記実施例において、凹み空間14
の床面14a自体に、凹み空間15方向が低くなるよう
に傾斜した水勾配を設けても良いし、本発明は、洗面室
ユニット1が単独で構成(ユニット化)される場合は勿
論のこと、図示しない浴室ユニットと一体化された洗面
室ユニット等にも適用することができる。さらに、上記
実施例における、洗面室ユニット1自体の形状や洗面キ
ャビネット4の形状、洗面キャビネット4や洗濯機5の
床面2上の設置位置、凹み空間14と凹み空間15の位
置関係、その形状及び連通構造等も一例であって、本発
明に係わる各発明の要旨を逸脱しない範囲において種々
変更可能であることはいうまでもない。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発
明によれば、洗濯機の排水ホースを防水性床面と一体的
かつ面一状態で形成された洗濯機用の防水パン部の第1
凹み空間内に収容すると共に、排水トラップを有する第
2凹み空間に連通する第1凹み空間上に洗濯機を設置し
この洗濯機の外側に第2凹み空間を位置させているた
め、排水ホースを極端に屈曲させることなくかつ外部か
ら視認されない状態で第1凹み空間内に収容できて、洗
濯機の排水性能の低下を防止することができると共に、
防水性床面と面一状態の防水パン部により洗面室ユニッ
ト内のスペースの有効活用が図れ、かつ洗濯機部分の見
栄えの向上や凹み空間の清掃性の向上を図ること等がで
きる。
【0041】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の発明の効果に加え、第1凹み空間と第2凹み
空間を連続した一つの凹み空間で形成することができる
ため、凹み空間の形状を簡略化できて、安価な洗面室ユ
ニットを得ることができる。
【0042】また、請求項3記載の発明によれば、請求
項1または2記載の発明の効果に加え、洗濯機から引き
出される排水ホースの引き出し位置に応じて、第1凹み
空間の外周に設けた適宜進入凹部から第1凹み空間内に
排水ホースを進入収容することができるため、洗濯機の
形態に係わらず防水性床面の所定位置に、洗濯機を所望
の向きで容易に設置することができる。
【0043】また、請求項4または5記載の発明によれ
ば、請求項1ないし3記載の発明の効果に加え、第1凹
み空間の底面と側面が、連続した面や樋状に形成されて
いるため、床面上の水の水ハケ性を向上させることがで
きると共に、第1凹み空間内の掃除が容易となって防水
パン部の清掃性を一層向上させることができる等の効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる洗面室ユニットの床面構造の一
実施例を示す洗濯機の設置状態の斜視図
【図2】同防水パン部の要部の斜視図
【図3】同設置状態の要部を一部破断した斜視図
【図4】本発明に係わる洗面室ユニットの床面構造の他
の実施例を示す要部の斜視図
【図5】同その設置状態の要部の斜視図
【図6】本発明に係わる洗面室ユニットの床面構造のさ
らに他の実施例を示す要部の斜視図
【図7】本発明に係わる洗面室ユニットの床面構造のさ
らに他の実施例を示す要部の斜視図
【図8】本発明に係わる洗面室ユニットの床面構造のさ
らに他の実施例を示す要部の斜視図
【図9】従来の洗面室ユニットの床面構造の分解及び設
置状態の斜視図
【図10】従来の洗面室ユニットの床面構造の他の例を
示す分解及び設置状態の斜視図
【図11】従来の洗面室ユニットの床面構造のさらに他
の例を示す設置状態の斜視図
【符号の説明】
1・・・・・・・・・洗面室ユニット 2・・・・・・・・・床面 4・・・・・・・・・洗面キャビネット 5・・・・・・・・・洗濯機 5a・・・・・・・・洗濯槽 11・・・・・・・・鏡板 13・・・・・・・・防水パン部 14・・・・・・・・凹み空間 14A〜14D・・・進入凹部 14a・・・・・・・底面 14b・・・・・・・側面 15・・・・・・・・凹み空間 15b・・・・・・・側面 16・・・・・・・・軌道パイプ 18・・・・・・・・排水トラップ 20・・・・・・・・トラップカバー 21・・・・・・・・排水ホース 23・・・・・・・・溝 24、26・・・・・カバー 25・・・・・・・・凹み空間

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも洗面キャビネットが配置される
    と共にその防水性床面に洗濯機が設置される洗面室ユニ
    ットの床面構造であって、 前記洗面室ユニットの防水性床面の一部に、洗濯機の排
    水ホースが収容されて排水機能を有する第1凹み空間
    と、排水トラップを有し前記第1凹み空間に連通すると
    共にその上面開口部にカバーが着脱可能に設けられた第
    2凹み空間と、を備えた洗濯機用の防水パン部を一体的
    かつ前記防水性床面上に突出するものがないように面一
    状態に形成し、該防水パン部の第1凹み空間上であって
    面一状態の防水性床面上に洗濯機を直接載置して設置す
    ると共に該洗濯機の外側に前記第2凹み空間を位置させ
    たことを特徴とする洗面室ユニットの床面構造。
  2. 【請求項2】前記第1凹み空間と第2凹み空間は、それ
    ぞれ一体化された一つの凹み空間として防水性床面に形
    成されていることを特徴とする請求項1記載の洗面室ユ
    ニットの床面構造。
  3. 【請求項3】前記第1凹み空間は、その外周に洗濯機の
    排水ホースを進入し得る複数の進入凹部が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1または2記載の洗面室ユニ
    ットの床面構造。
  4. 【請求項4】前記第1凹み空間と第2凹み空間のうち少
    なくとも第1凹み空間は、その底面と側面が連続した面
    で形成されていることを特徴とする請求項1ないし3の
    いずれかに記載の洗面室ユニットの床面構造。
  5. 【請求項5】前記第1凹み空間は、その底面と側面から
    なる空間部分が断面略半円弧形状の樋状に形成されてい
    ることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載
    の洗面室ユニットの床面構造。
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