JPH0716783Y2 - 水受けタンク付きシャワー水栓 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は洗面化粧台のカウンターあるいは流し台に配設
される水受けタンク付きシャワー水栓に関するものであ
る。

［従来の技術］ 従来から洗面化粧台で染髪等を行いやすいようにするた
めにカウンター４に配設したシャワーヘッド８を引出し
自在とした洗面化粧台が提供されている。この洗面化粧
台は第５図に示すようにキャビネット２の上に配設した
カウンター４にシャワーヘッド８を固定するための取付
基部６を取着してあり、キャビネット２内には偏平な箱
状の水受けタンク１をキャビネット２内の背板2aに沿う
ようにして取着してある。取付基部６からはキャビネッ
ト２内に向けてシャワーホース挿通用パイプ11を連出し
てあり、シャワーホース挿通用パイプ11の下部は水受け
タンク１の上部に挿入してある。混合水栓９から連出さ
れたシャワーホース10は水受けタンク１内を通すと共に
シャワーホース挿通用パイプ11内を挿通させており、取
付基部６に取付けられたシャワーヘッド８に連結してあ
る。そしてシャワーヘッド８を引き出すことにより水受
けタンク１内にあるシャワーホース10が上部に移動する
ことでシャワーヘッド８を引出し自在としてある。この
とき、引出したシャワーヘッド８の使用時に発生するは
ね水等はシャワーホース10を伝って下方に流れ、シャワ
ーホース挿通用パイプ11を介して水受けタンク１で受け
られるようにしてある。そして水受けタンク１内に溜ま
った水は第５図（ｂ）に示すように水受けタンク１の下
端より連出した水抜きホース15により排出するというも
のである。

［考案が解決しようとする課題］ しかし上述のような従来例にあっては、水受けタンク１
はキャビネット２内の背板2aに沿うように取着してある
ため、キャビネット２の背板2aに配設される混合水栓９
への給水、給湯管12,13が水受けタンク１に当たること
となり、このことから給水、給湯管12,13を左側または
右側にずらす必要があり、配管スペースが小さくなると
いう問題があった。

本考案は上記問題点を解決しようとするものであり、そ
の目的とするところは、キャビネット内の背板に配設さ
れる給水、給湯管の配管スペースを大きくとることがで
き、給水、給湯管が水受けタンクにあたることがない水
受けタンク付きシャワー水栓を提供するにある。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために、本考案における水受けタン
ク付きシャワー水栓は、背面板1aの表面積が側面板1bの
表面積よりも小さい偏平な箱状の水受けタンク１を側面
板1bがキャビネット２の背板2aと直交するようにキャビ
ネット２内に設置したものである。また、キャビネット
２内にキャビネット２内を左右に仕切る仕切板３を設
け、仕切板３の側面に水受けタンク１の側面板1bを添着
するようにしてもよい。

［作用］ 背面板1aをキャビネット２の背板2aに取着して水受けタ
ンク１をキャビネット２内に配設してあることで、キャ
ビネット２内の背板2aへの水受けタンク１の取付けのた
めの占有スペースを少なくすることができる。

［実施例］ 第１図に示すようにキャビネット２の上部にカウンター
４を配設して洗面化粧台あるいは流し台を形成してあ
る。以下、洗面化粧台の場合を詳述する。カウンター４
には洗面あるいは洗髪を行うための洗面ボウル５を配設
してあり、洗面ボウル５の後方でカウンター４の上には
取付基部６を設けてあり、この取付基部６にシャワーベ
ース７を介してシャワーヘッド８を取外し自在に配設し
てある。このシャワーヘッド８は混合水栓９から連出さ
れたシャワーホース10にてシャワーベース７より引出し
自在に配設してある。取付基部６からはキャビネット２
内に向けてシャワーホース挿通用パイプ11を連出してあ
り、このシャワーホース挿通用パイプ11の内部に上記シ
ャワーホース10を挿通してある。そしてシャワーホース
挿通用パイプ11の下部には洗髪等によるシャワーヘッド
８の引出しに伴いシャワーホース挿通用パイプ11の内部
を伝って流れてくる水を受けるための水受けタンク１を
配設してある。この水受けタンク１は第３図に示すよう
に背面板1aの表面積が側面板1bの表面積よりも小さい偏
平した受箱状に形成してあり、上部には開口部1cを設け
てある。そして第１図に示すように背面板1aをキャビネ
ット２内の背板2aに取着して側面板1bがキャビネット２
の背板2aと直交するにようにキャビネット２内に配設し
てある。このとき背面板1aの上部には取付孔1dを設けて
あり、この取付孔1dを背板2aに設けた係止具14に係止し
て取着してある。12及び13は混合水栓９に接続される温
水管と冷水管であり、混合水栓９を操作することにより
温水と冷水とを混合してシャワーヘッド８より吐出する
ことができるようにしてある。シャワーホース10は混合
水栓９から連出してあり、水受けタンク１内を通り、シ
ャワーホース挿通用パイプ11内を挿通せた後にシャワー
ヘッド８と連結してある。このときシャワーホース10は
長い目にしてあり、このように構成することによりシャ
ワーヘッド８がシャワーベース７より引出し自在となる
ようにしてある。また、このとき取付基部６からキャビ
ネット２内に連出されたシャワーホース挿通用パイプ11
は真下に向けて連出してあり、水受けタンク１の開口部
1cに対して垂直に挿入してある。このように、シャワー
ホース挿通用パイプ11を垂直に水受けタンク１に挿入し
てあることにより、シャワーホース挿通用パイプ11内を
通る水を水受けタンク１に送りやすくすることができ
る。そして水受けタンク１内に溜まった水は水受けタン
ク１の下端より連出した水抜きホース14にて排出するこ
とができるようにしてある。このとき水抜きホース14は
第３図に示すように水受けタンク11の前面板1eの下端か
ら連出してあり、このように構成することで水抜きホー
ス15をキャビネット２内の前面側に位置させることがで
き、水抜き操作を容易に行うことができる。

第４図は本考案の他の実施例を示すものであり、このも
のにあっては、キャビネット２内に引出し等を設けるこ
とができるようにキャビネット２内を仕切板３により左
右に仕切ってあり、水受けタンク１の側面板1bを仕切板
３の側面に沿って取着するようにしてある。このとき、
取付孔1dは水受けタンク１の側面板1bに設けてあり、仕
切板３の側面に設けた係止具14に取着して取付けるよう
にしてある。

［考案の効果］ 本考案は叙述のように背面板の表面積が側面板の表面積
よりも小さい偏平な箱状の水受けタンクを側面板がキャ
ビネットの背板と直行するようにキャビネット内に設置
してあるので、水受けタンクをキャビネット内に設置す
るにあたってキャビネットの背板の占有スペースを小さ
くするようにして水受けタンクを設置することができ、
このようにキャビネットの背板の占有スペースを小さく
するようにして水受けタンクを設置できることによって
キャビネットの背板に配設される給水、給湯管の配管ス
ペースを大きく取ることができ、配管を行いやすいもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）（ｂ）（ｃ）は本考案の一実施例の側断面
図、正面図、上面図、第２図は同上の水受けタンクの取
付け状態を示す部分拡大斜視図、第３図は同上の水受け
タンクの斜視図、第４図は同上の他の実施例の斜視図、
第５図（ａ）（ｂ）は従来例の水受けタンクの取付け状
態を示す正断面図、側断面図であって、１は水受けタン
ク、1aは水受けタンクの背面板、1bは水受けタンクの側
面板、２はキャビネット、2aは仕切板である。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】キャビネットの上にカウンターを配設し、
   カウンター上に取付基部を設け、取付基部にシャワーホ
   ースと接続されたシャワーヘッドを引出し自在に配設
   し、取付基部よりキャビネット内に向けてシャワーホー
   ス挿通用パイプを連出し、背面板の表面積が側面板の表
   面積よりも小さい偏平な箱状の水受けタンクを側面板が
   キャビネットの背板と直交するようにキャビネット内に
   設置し、水受けタンクの上部に設けた開口部に上記シャ
   ワーホース挿通用パイプの下部を挿入し、シャワーホー
   スを水受けタンク内とシャワーホース挿通用パイプ内と
   に挿通して成る水受けタンク付きシャワー水栓。
2. 【請求項２】キャビネット内にキャビネット内を左右に
   仕切る仕切板を設け、仕切板の側面に水受けタンクの側
   面板を添着して成る請求項１記載の水受けタンク付きシ
   ャワー水栓。